JP5554663B2 - 回転センサ付軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、この発明は、転がり軸受と、磁気式回転センサとを備えた回転センサ付軸受に関する。
この種の回転センサ付軸受の代表的なものとして、モータ軸、自動車の車軸の回転速度制御、回転方向制御、回転角度制御等に利用されるものがある。回転センサ付軸受は、転がり軸受を構成する一方の軌道輪を、モータハウジングや自動車の懸架装置のような固定部材に嵌合される静止側軌道輪とし、他方の軌道輪を、固定部材に対して軸線回りに回転する回転側部材に装着される回転側軌道輪としている。
静止側軌道輪とする一方の軌道輪は、配線やセンサ位置決めに好都合なことから、センサホルダを支持させるベースとして利用されている。センサホルダは、一方の軌道輪側に対する嵌め込みを利用した取り付け構造にするため、環状とされている。この嵌め込みを圧入とすることにより、センサホルダは、磁気センサを保持させた状態で一方の軌道輪に固定されている。他方の軌道輪と一体に回転するエンコーダは、その回転運動を磁界の変化に変換する。エンコーダは、適宜に芯金を介して、又は直接に他方の軌道輪の軌道側周面に圧入したり、適宜に回転側部材、他方の軌道輪、ナット等を利用したりすることで容易に固定されている。
上記のように転がり軸受が固定部材と回転部材との間に組み込まれ、センサホルダが一方の軌道輪に取り付けられ、かつセンサホルダから外部に出ている配線により磁気センサからの信号が外部機器側に入力された状態で、エンコーダと磁気センサとによる検出を行うことが可能である(例えば、特許文献1)。
特開2002−40037
内輪又は外輪のいずれを静止側軌道輪とする場合でも、固定部材に対する嵌合によって装着すると、軸のアンバランスにより、静止側軌道輪にクリープが発生する場合がある。このような場合には、静止側軌道輪を固定部材に圧入することが考えられる。
しかしながら、軸受組み込み上の問題により圧入を採用できない場合には、クリープが発生すると、センサホルダから出ている配線が切断される恐れがある。
そこで、この発明の課題は、センサホルダを取り付けた軌道輪がクリープを発生するような箇所に回転センサ付軸受を組み込んだ場合でも、配線の切断を防止することにある。
上記の課題を達成するため、この発明は、要するに、センサホルダが内外輪の一方の軌道輪に対して軸回り方向に滑り自在に取り付けられるようにしたのである。検出を行う状態で一方の軌道輪にクリープが発生する恐れがある場合、予めセンサホルダを軸回り方向に回り止めしておけば、クリープが発生したとき、センサホルダが一方の軌道輪に対して滑り、かつ固定部材に対して軸回りに回転しないため、配線の切断が防止される。
具体的には、上記一方の軌道輪が嵌合された上記固定部材にセンサホルダを連結する固定具を備え、固定具で連結されたセンサホルダが、固定部材と一方の軌道輪の嵌め合い面間で生じた相対回転に応じて上記の滑りを生じるようにすることができる。センサホルダを取り付けた軌道輪がクリープを発生するような箇所に回転センサ付軸受を組み込む場合、備え付けの固定具を用いて上記の回り止めを容易に行うことができる。
上記センサホルダは、上記固定部材に連結した状態で検出及び滑りに支障なく上記一方の軌道輪に対して径方向、軸方向に位置決め可能な限り、無端環状、有端環状のいずれの形態に形成してもよく、また、一方の軌道輪に直接嵌め込む取り付け構造、一方の軌道輪に固定した他の部材に嵌め込む取り付け構造のいずれを採用してもよい。
例えば、上記一方の軌道輪に軸回り方向に亘る周溝が形成されており、上記センサホルダは、軸回り方向一箇所で分断された有端環状に形成されており、上記センサホルダの軸方向一端部に、有端環状の両端部間の間隙を軸回り方向に弾性的に変化させることで周溝に入れ込み可能な凸部が形成されている取り付け構造を採用することができる。有端環状の両端部を軸回り方向に弾性的に変化させることができるので、センサホルダの軸方向一端部の径方向寸法を一方の軌道輪に対して嵌め合いが緩くなるように変化させて、嵌め込み、周溝に凸部を入れ込むことが容易になる。センサホルダを弾性的に変化させるだけなので、弾性回復させた後は、凸部を含むセンサホルダの軸方向一端部が一方の軌道輪に沿う。したがって、上記固定具でセンサホルダを上記固定部材に連結するまで、センサホルダを軸方向一端部で径方向及び軸方向に位置決めすることができる。軸回り方向に亘る周溝に凸部が入り込んでいるので、一方の軌道輪にどれだけクリープが生じても上記滑りを許容することができる。
例えば、上記センサホルダの上記分断箇所を境とした両側がそれぞれ上記固定具で上記固定部材に連結可能になっており、これら連結により上記有端環状の両端部間の間隔が固定されるようにすれば、固定具による連結を利用して不意に有端環状の両端部が遠近することを防ぎ、センサホルダの脱落を防止することができる。
上記一方の軌道輪として、軌道側周面に一対でシール溝が形成されたものを利用する場合、一方のシール溝を上記周溝とすることにより、上記凸部用の周溝を追加工する手間がない。
別の例として、上記一方の軌道輪の軌道側周面に固定されたガイド部材を備え、上記センサホルダは、ガイド部材と軸方向に突き当り、かつ軸回り方向に亘って嵌り合う滑り面をもった無端環状体からなり、ガイド部材を介して一方の軌道輪に取り付けられたセンサホルダを上記固定具で上記固定部材に連結する取り付け構造を採用することもできる。センサホルダとガイド部材とは、軸方向に突き当り、かつ軸回り方向に亘って嵌り合うので、ガイド部材を介してセンサホルダを一方の軌道輪に支持し、固定具の連結で軸方向及び径方向に位置決めした状態を保つことができる。ガイド部材により、センサホルダを直接に軌道輪に嵌め込むと滑り難い場合に上記滑りを可能としたり、センサホルダ形状の都合で磁気センサとエンコーダ間の磁気ギャップを所定値にしたりすることが可能である。ガイド部材を一方の軌道輪に圧入で固定すれば周溝が不要である。
さらに、上記一方の軌道輪の軌道側周面に固定されたホルダストッパを備え、一方の軌道輪に取り付けられたセンサホルダがホルダストッパと軸方向に突き当たるようにすれば、ガイド部材の固定時の軸方向位置決めが容易になり、センサホルダの軸方向に対する傾きをホルダストッパとの突き当たり箇所で防止することができる。
前記ガイド部材を採用しつつ、一方の軌道輪にホルダストッパを固定することなく、センサホルダを取り付けることも可能である。
例えば、前記一方の軌道輪にホルダストッパを軸回りに回転可能に取り付け、前記ガイド部材を前記一方の軌道輪に圧入し、前記ホルダストッパと前記センサホルダを固定することにより、前記センサホルダが前記一方の軌道輪に対して回転可能に取り付けられるようにすれば、固定部材にセンサホルダを連結する前でも、センサホルダを一方の軌道輪とユニット化することができる。
上記固定具として、例えば、上記一方の軌道輪から外部に突き出た上記センサホルダの連結部と、上記固定部材とを軸方向に締結するねじ部材を採用することができる。センサホルダに連結部が存在するので、固定部材にねじ止め作業だけで連結することができる。
別の固定具として、上記固定部材と上記センサホルダとの間に径方向に亘る係合部材を介して連結可能になっており、係合部材は、上記一方の軌道輪から外部に突き出たセンサホルダの軸方向他端部を径方向に支持する周囲部と、当該軸方向他端部を軸方向に支持する側面部とを有するものを採用することができる。係合部材を固定部材に連結することでセンサホルダを一方の軌道輪側に対して軸方向及び径方向に位置決めすることができると共に、検出中、センサホルダの軸方向他端側が振れることも係合部材で防止することができる。係合部材と固定部材の連結は、ねじ止め等の適宜の手段で行えばよい。
上記係合部材は、前記センサホルダの軸方向他端部に形成された凹凸部に軸回り方向に係合する凹凸部を有することが好ましい。上記周囲部とセンサホルダ間のしめしろによる回り止めを採用した場合と比して、上記滑りが生じた際にセンサホルダと係合部材間の回り止めをより高めることができる。
上述のように、この発明は、センサホルダが内外輪の一方の軌道輪に対して軸回り方向に滑り自在に取り付けられるようにしたので、センサホルダを取り付けた軌道輪がクリープを発生するような箇所に回転センサ付軸受を組み込んだ場合でも、配線の切断を防止することができる。
第1実施形態の図2のI−I線の断面図 第1実施形態の正面図 (a)は第2実施形態のII−II線の断面図、(b)は前記(a)の正面図 第2実施形態の分解斜視図 第3実施形態の係合部材で連結する様子を図1と同じ切断箇所で示す断面図 第3実施形態の係合部材で連結した状態を図1と同じ切断箇所で示す断面図 第3実施形態のセンサホルダの分解斜視図 (a)は第4実施形態の要部を図3(a)と同じ切断箇所で示す断面図、(b)は前記(a)の正面図 第4実施形態のセンサホルダの分解斜視図 (a)は第5実施形態の要部を図3(a)と同じ切断箇所で示す断面図、(b)は前記(a)の正面図
この発明の第1実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
第1実施形態に係る回転センサ付軸受は、図1、図2に示すように、内輪1及び外輪2を有する転がり軸受3と、磁気センサ4を保持する環状のセンサホルダ5とを備える。
この回転センサ付軸受は、転がり軸受3を非分離形とし、内外輪1、2の一方の軌道輪2にセンサホルダ5を取り付け、他方の軌道輪1にエンコーダ6を取り付けたユニットに組み立てられている。
一方の軌道輪2には、軸回り方向に亘る周溝7が形成されている。周溝7は、一方の軌道輪2の軌道側周面に一対で形成されたシール8用のシール溝からなる。転がり軸受3は、片シール付きの深溝玉軸受とされている。
一方の軌道輪2は、固定部材9に対して嵌合により取り付けられる。他方の軌道輪1は、固定部材9に対して回転する回転部材10に固定される。固定部材9と回転部材10との間に組み込まれた転がり軸受3と、回転部材10とは、所定の同軸度をもっている。軸回り方向は、転がり軸受3の軸受中心軸回りの方向といえる。この発明において、「軸方向」とは、転がり軸受3の軸受中心軸に沿った方向をいい、「径方向」とは、当該軸受中心軸に直交する方向をいう。
磁気センサ4とエンコーダ6は、周知の磁気式回転センサのものである。ここで、「回転センサ」とは、回転角度、回転速度、回転方向の少なくとも1種の検出信号を電気信号として出力できるものをいう。エンコーダ6として、無端円環状であって、軸回り方向にN極とS極が交互に並ぶゴム磁石が採用されている。エンコーダ6は、他方の軌道輪1の軌道側周面に芯金11を介して装着されている。磁気センサ4は、エンコーダ6の回転による磁界の変化を電気信号に変換する素子からなる。
センサホルダ5は、軸回り方向一箇所で分断された有端環状に形成されている。センサホルダ5は、部品点数を少なくするため、射出成形により一部品に形成されている。センサホルダ5は、エンコーダ6に軸方向一方側から臨む側面壁12を有し、センサホルダ5とエンコーダ6とでラビリンスシールを形成するようになっている。センサホルダ5は、磁気センサ4を含む集積回路やコネクタ13が実装された回路基板14を所定の位置に保持するようになっている。回路基板14の保持は樹脂封止で行われている。センサホルダ5を一方の軌道輪2に取り付けると、他方の軌道輪1に取り付けたエンコーダ6と径方向に対向する位置になる。なお、磁気センサ4等を回路基板14に表面実装した例に限らず、配線や各素子を個別に回路基板に直接半田付けすることもできる。
センサホルダ5は、一方の軌道輪2に直接に嵌め込む軸方向一端15を有する。軸方向一端15には、有端環状の両端部16、17間の空隙を利用して両端部16、17を弾性的に遠近させることで一方の周溝7に入れ込み可能な凸部18が形成されている。軸方向一端15の凸部18以外の周面部は、軌道輪2に嵌合する円筒面状になっている。凸部18は、両端部16、17間に軸回り方向に亘って連なっている。
センサホルダ5の両端部16、17を軸回り方向に接近させるように、両端部16、17間の間隙を軸回り方向に弾性的に変化させ、軸方向一端15を軌道輪2に対して軸方向一方側から挿入して凸部18を周溝7に入れ込んだ後、センサホルダ5を弾性回復させることで、凸部18を含む軸方向一端部15が弾性で軌道輪2の周溝7内を含む軌道側周面に沿うので、センサホルダ5が一方の軌道輪2の軌道側周面に嵌め込んだ状態になる。この状態では、センサホルダ5が軸方向一端部15で径方向及び軸方向に位置決めされるので、転がり軸受3と一体に固定部材9と回転部材10間に組み込み可能な結合強度で軌道輪2に対して取り付けられている。
上記のように取り付けられたセンサホルダ5と一方の軌道輪2とは、互いの軸回り方向に連続する表面で接しているので、センサホルダ5が軌道輪2に対して滑り自在になっている。樹脂製のセンサホルダ5なので、センサホルダ5が軌道輪2の表面と凝着する心配はなく、軸方向一端部15を沿わせるためのしめしろを与えても滑り性をもたせることができる。
センサホルダ5は、センサホルダ5の軸方向一端部15等が温度クリープで変形することを防ぐため、ポリアミドイミド樹脂を主材料に用いて射出成形することができる。ポリアミドイミド樹脂としては、例えば、三菱ガス化学製の製品シリーズ名:エーアイポリマーMSを採用することができる。
この回転センサ付軸受は、一方の軌道輪2が嵌合された固定部材9にセンサホルダ5を連結する固定具19を備える。固定具19は、軌道輪2から外部に突き出たセンサホルダ5の連結部20と、固定部材9とを軸方向に締結するねじ部材からなる。ねじ部材は少なくとも1本あればよい。固定具19、連結部20を使用する場合、固定部材9の側面には、連結部20に対応する配置でねじ孔が形成される。
センサホルダ5の前記分断箇所を境とした両側がそれぞれ固定具19、19で固定部材9に連結可能になっている。連結は、これら2箇所のねじ止めを行うだけで済む。これら連結により、センサホルダ5の両端部16、17間の軸回り方向の間隔が固定される。したがって、上記滑りが生じても、通常、滑り抵抗は、両端部16、17間を軸回り方向に接近させる方向に作用せず、遠ざける方向に作用するため、センサホルダ5が脱落する心配はない。固定具19で両端部16、17間の軸回り方向の間隔を固定すれば、センサホルダ5の脱落をより防止することができ、一方の軌道輪を内輪1とする場合でも脱落をより防止することができる。
上記のようにセンサホルダ5が一方の軌道輪2に取り付けられ、転がり軸受3が固定部材9と回転部材10との間に組み込まれた状態で、コネクタ13に配線21が接続され、センサホルダ5から外部に出ている配線21によって磁気センサ4が外部機器(図示省略)側に接続される。配線21は、1本のケーブルにまとめられている。この接続状態で、他方の軌道輪1と一体に回転するエンコーダ6と磁気センサ4とによる検出を行うことができる。検出のための入出力は、配線21を介して送受される。
固定具19で固定部材9に連結されたセンサホルダ5は、固定部材9と一方の軌道輪2の嵌め合い面間で相対回転(クリープ)が生じたとき、固定具19の抵抗で上記滑りを生じ、固定部材9に対しては回転しない。このため、配線21の切断が防止される。
第2実施形態を図3〜図5に基いて説明する。第2実施形態に係る回転センサ付軸受は、転がり軸受の周溝を利用して有端環状のセンサホルダを取り付け、固定具で固定部材に連結する点で第1実施形態と共通する。以下、第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成の説明を省略する。
図示のように、固定具30は、固定部材9とセンサホルダ31との間に径方向に亘る係合部材32を介して連結可能になっている。固定具30は、係合部材32と、係合部材32を固定部材9に締結するねじ部材33とからなる。
センサホルダ31は、一方の軌道輪2から外部に突き出た軸方向他端部34を有し、この軸方向他端部34の軸方向外側の側面に、軸方向に段差をもった凹凸部35を追加したものとなっている。
係合部材32は、軸回り方向に連なる周囲部36と、周囲部36の軸方向一端部から径方向に突き出た側面部37とを有する。
周囲部36は、一方の軌道輪2に取り付けたセンサホルダ31の軸方向他端部34に嵌合するようになっている。係合部材32には、その嵌合中にコネクタ13を通すため(配線を接続するため)の切欠き部38が形成されている。側面部37は、この軸方向内側の側面に、嵌合された軸方向他端部34の凹凸部35に軸回り方向に係合する凹凸部39を有する。凹凸部35、39は、上記分断箇所である両端部16、17間の間隙を固定するため、この間隙を境とした両側でそれぞれ係合するようになっている。
係合部材32は、軸方向他端部34に嵌合された状態でねじ部材33により固定部材9と締結可能な鍔部40を有する。このねじ止めによりセンサホルダ31が固定部材9に連結されると、周囲部36が軸方向他端部34を径方向に支持し、側面部37が軸方向他端部34を軸方向一端側から他端側に向って支持し、凹凸部35、39が噛みあってセンサホルダ31が係合部材32により回り止めされる。したがって、軌道輪2にクリープが生じた場合、固定具30の抵抗により、センサホルダ31が上記滑りを生じる。また、軸方向他端部34の振れが周囲部36で防止される。また、センサホルダ31の脱落が側面部37でより防止される。
第3実施形態を図6、図7に基いて説明する。第3実施形態に係る回転センサ付軸受は、転がり軸受の周溝を利用して有端環状のセンサホルダを取り付け、周囲部、側面部、凹凸部を有する係合部材等の固定具で固定部材に連結する点で第2実施形態と共通する。以下、第2実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成の説明を省略する。
図示のように、第3実施形態に係る回転センサ付軸受は、分離形の転がり軸受41を有する。転がり軸受41は、円錐ころ軸受とされている。一方の軌道輪42は、シール溝をもたず、センサホルダ43の凸部44を入れ込むために周溝45を追加したものとなっている。センサホルダ43の凹凸部46は、回路基板保持用の突出部47をも利用して構成されているので、係合部材48による回り止め箇所を第2実施形態よりも増加させ、回り止め性能を高めることができる。なお、エンコーダ49は、芯金をなくし、他方の軌道輪の軌道側周面に直接に嵌着されたゴム磁石となっている。
第4実施形態を図8〜図9に基いて説明する。第4実施形態に係る回転センサ付軸受は、シール溝のない一方の軌道輪を有する点、周囲部、側面部、凹凸部を有する係合部材等の固定具で固定部材に連結する点で第3実施形態と共通する。以下、第3実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成の説明を省略する。
図示のように、第4実施形態に係る回転センサ付軸受は、一方の軌道輪50の軌道側周面に固定されたガイド部材51及びホルダストッパ52を備える。センサホルダ53は、無端環状体からなる。センサホルダ53は、ガイド部材51と軸方向に突き当り、かつ嵌り合う滑り面54をもっている。
先ず、ホルダストッパ52を一方の軌道輪50に圧入することにより、ホルダストッパ52が固定される。次に、ガイド部材51をホルダストッパ52に軸方向に突き当たるまで一方の軌道輪50に圧入することにより、ガイド部材51が固定される。次に、センサホルダ53をホルダストッパ52に軸方向に突き当たり、滑り面54がガイド部材51に軸方向に突き当たるまで嵌合することにより、センサホルダ53がガイド部材51を介して軌道輪50に取り付けられる。このように軌道輪50に取り付けられたセンサホルダ53が固定部材(図示省略)に連結されると、センサホルダ53の脱落が防止される。連結は、ねじ止めのみ、係合部材の併用のいずれでもよい。
ガイド部材51やホルダストッパ52とをそれぞれ円筒面状の嵌め合い面の圧入で固定しているので、軌道輪50に周溝の追加が不要である。
ホルダストッパ52に突き当ててガイド部材51を圧入することができるため、ガイド部材51の固定時の軸方向位置決めが容易になり、センサホルダ53の軸方向に対する傾きをホルダストッパ52との突き当たり箇所で防止することができる。センサホルダ53のガイド部材51に対する軸方向の突き当たり範囲が上記取り付けに十分な場合、ホルダストッパ52を省略することもできる。
ガイド部材51、ホルダストッパ52、センサホルダ53は、圧入のため、それぞれ金属材料で形成することができる。センサホルダ53の滑り面54と接するガイド部材51の表面は、軌道輪50の表面よりも滑り性に優れている。ガイド部材51は、センサホルダ53を支持するブシュとして組み込むことができる。ホルダストッパ52は、センサホルダ53に軸方向から回路基板を挿入、位置決めするための壁面としても利用することができる。
シール溝等の周溝をもたない軌道輪に対して別部材を利用することにより、センサホルダを滑り自在に取り付ける手段は、他の態様でも可能である。その一例として第5実施形態を図10に基いて説明する。第5実施形態は、第4実施形態からの変更例なので、その相違点を中心に述べ、共通の構成要素に同じ名称を用いる。
図示のように、第5実施形態に係る回転センサ付軸受は、ホルダストッパ62を一方の軌道輪60に回転可能に取り付ける点で相違する。ガイド部材61を軌道輪60に圧入した後、センサホルダ63の滑り面64を軸方向からガイド部材61に嵌めてセンサホルダ63を軌道輪60に取り付ける。また、ホルダストッパ62をセンサホルダ63と反対方向から軌道輪60に取り付ける。そして、ホルダストッパ62とセンサホルダ63を固定すると、センサホルダ63が軌道輪60に対して回転可能に取り付けられる。
具体的には、固定されたセンサホルダ63及びホルダストッパ62が、軸方向両側から挟み込むガイド部材61により軌道輪60に対して軸方向に位置決めされると共に、軌道輪60に対して径方向に位置決めされる。このように第5実施形態は、センサホルダ63を固定部材に連結する前の段階でも、センサホルダ63がシール溝等の周溝をもたない軌道輪60に回転可能にユニット化される点で第4実施形態よりも優れる。
上記ホルダストッパ62とセンサホルダ63の固定は、ねじ部材65をセンサホルダ63にねじ込む締結による。この固定は、ホルダストッパ62やセンサホルダ63に適宜に形成された爪部や爪穴部を係合させる連結で行ってもよい。軌道輪60が分離形なので、ガイド部材61、ホルダストッパ62、センサホルダ63のユニット化を適宜の広い作業空間で実施することができる。非分離形に適用する場合、先ず、ホルダストッパ62を取り付け、次に、ガイド部材61を圧入し、ホルダストッパ63を取り付け、外部からホルダストッパ62にねじ部材をねじ込むこと等でユニット化が可能である。一方の軌道輪60を分離形にすれば、先にホルダストッパ62を取り付ける必要はない。また、ねじ部材65をセンサホルダ63にねじ込むようにすれば、係合部材用の凹凸部の形態、例えば、ねじ部材用のざぐり孔の形成や、ねじ部材を避けた凹凸部の形成がねじ部材の配置に制限されない。
この発明の技術的範囲は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲の記載に基く技術的思想の範囲内での全ての変更を含むものである。例えば、内輪を一方の軌道輪とし、固定部材を内輪に嵌合する軸状部材とする場合でも、有端環状のセンサホルダ、係合部材、ガイド部材等の取り付け構造を採用することができる。また、外輪を一方の軌道輪とし、回転センサ付軸受を回転部材の軸方向一端部と固定部材との間に組み込む場合、係合部材に軸通孔は不要なので、回転センサ付軸受を側方から覆う蓋状の係合部材とし、回転センサ付軸受内の隙間への異物侵入を防止にすることができる。また、配線の一端を磁気センサ側に接続した状態でセンサホルダを固定部材に連結する場合、係合部材の嵌合に配線が煩わしくなるときもあり得るので、第1実施形態のようにねじ止めのみで連結すればよい。
1 内輪(他方の軌道輪)
2、42、50、60 外輪(一方の軌道輪)
3、41 転がり軸受
4 磁気センサ
5、31、43、53、63 センサホルダ
6、49 エンコーダ
7、45 周溝
8 シール
9 固定部材
10 回転部材
13 コネクタ
15 軸方向一端部
16、17 端部
18、44 凸部
19、30 固定具
20 連結部
21 配線
32、48 係合部材
33、65 ねじ部材
34 軸方向他端部
35、39、46 凹凸部
36 周囲部
37 側面部
40 鍔部
47 突出部
51、61 ガイド部材
52、62 ホルダストッパ
54、64 滑り面

Claims (8)

  1. 内輪及び外輪を有する転がり軸受と、磁気センサを保持する環状のセンサホルダとを備え、
    前記センサホルダを前記内外輪の一方側に嵌め込むことにより当該センサホルダを当該軌道輪に取り付け可能になっており、
    前記転がり軸受が固定部材と回転部材との間に組み込まれ、前記センサホルダが前記一方の軌道輪に取り付けられ、かつ前記センサホルダから外部に出ている配線により前記磁気センサからの信号が外部機器側に入力された状態で、前記内外輪の他方と一体に回転するエンコーダと前記磁気センサとによる検出を行う回転センサ付軸受において、
    前記センサホルダは、前記一方の軌道輪に対して軸回り方向に滑り自在に取り付けられるようになっており、
    前記一方の軌道輪が嵌合された前記固定部材に前記センサホルダを連結する固定具を備え、
    前記固定具で連結された前記センサホルダが、前記固定部材と前記一方の軌道輪の嵌め合い面間で生じた相対回転に応じて前記滑りを生じるようになっており、
    前記一方の軌道輪に軸回り方向に亘る周溝が形成されており、
    前記センサホルダは、軸回り方向一箇所で分断された有端環状に形成されており、
    前記センサホルダの軸方向一端部に、有端環状の両端部間の間隙を軸回り方向に弾性的に変化させることで前記周溝に入れ込み可能な凸部が形成されており、
    前記センサホルダの前記分断箇所を境とした両側がそれぞれ前記固定具で前記固定部材に連結可能になっており、これら連結により上記有端環状の両端部間の間隔が固定されることを特徴とする回転センサ付軸受。
  2. 前記周溝が、前記一方の軌道輪の軌道側周面に一対で形成されたシール溝の一方からなる請求項に記載の回転センサ付軸受。
  3. 内輪及び外輪を有する転がり軸受と、磁気センサを保持する環状のセンサホルダとを備え、
    前記センサホルダを前記内外輪の一方側に嵌め込むことにより当該センサホルダを当該軌道輪に取り付け可能になっており、
    前記転がり軸受が固定部材と回転部材との間に組み込まれ、前記センサホルダが前記一方の軌道輪に取り付けられ、かつ前記センサホルダから外部に出ている配線により前記磁気センサからの信号が外部機器側に入力された状態で、前記内外輪の他方と一体に回転するエンコーダと前記磁気センサとによる検出を行う回転センサ付軸受において、
    前記センサホルダは、前記一方の軌道輪に対して軸回り方向に滑り自在に取り付けられるようになっており、
    前記一方の軌道輪が嵌合された前記固定部材に前記センサホルダを連結する固定具と、前記一方の軌道輪の軌道側周面に固定されたガイド部材を備え、
    前記固定具で連結された前記センサホルダが、前記固定部材と前記一方の軌道輪の嵌め合い面間で生じた相対回転に応じて前記滑りを生じるようになっており、
    前記センサホルダは、前記ガイド部材と軸方向に突き当り、かつ軸回り方向に亘って嵌り合う滑り面をもった無端環状体からなり、
    前記ガイド部材を介して前記一方の軌道輪に取り付けられた前記センサホルダを前記固定具で前記固定部材に連結することを特徴とする回転センサ付軸受。
  4. 前記一方の軌道輪の軌道側周面に固定されたホルダストッパを備え、
    前記一方の軌道輪に取り付けられたセンサホルダが前記ホルダストッパと軸方向に突き当たる請求項に記載の回転センサ付軸受。
  5. 前記一方の軌道輪にホルダストッパを軸回りに回転可能に取り付け、前記ガイド部材を前記一方の軌道輪に圧入し、前記ホルダストッパと前記センサホルダを固定することにより、前記センサホルダが前記一方の軌道輪に対して回転可能に取り付けられる請求項に記載の回転センサ付軸受。
  6. 前記固定具は、前記一方の軌道輪から外部に突き出た前記センサホルダの連結部と、前記固定部材とを軸方向に締結するねじ部材からなる請求項からのいずれか1項に記載の回転センサ付軸受。
  7. 前記固定具は、前記固定部材と前記センサホルダとの間に径方向に亘る係合部材を介して連結可能になっており、
    前記係合部材は、前記一方の軌道輪から外部に突き出た前記センサホルダの軸方向他端部を径方向に支持する周囲部と、当該軸方向他端部を軸方向に支持する側面部とを有する請求項からのいずれか1項に記載の回転センサ付軸受。
  8. 前記係合部材は、前記センサホルダの軸方向他端部に形成された凹凸部に軸回り方向に係合する凹凸部を有する請求項に記載の回転センサ付軸受。
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