JP5552813B2 - 電流制限回路及び電子機器 - Google Patents

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Description

本明細書で議論される実施態様は、負荷に流れる電流を所定量以下に制限する電流制限の技術に関する。
負荷に流れる電流を所定量以下に制限する電流制限回路として、各種の回路が知られている。
図10について説明する。図10は、従来の電流制限回路の一構成例である。
この回路は、出力Vout から流し出す出力電流iを所定量以下に制限する回路である。この回路における電流検出抵抗R11の抵抗値rは、トランジスタTR11のバイアス電流を制限するバイアス電流供給抵抗R12よりも十分小さいものとして、この回路の動作を簡単に説明する。
図10の回路において、入力Vinから出力Vout に流れる出力電流i(すなわちTR11のコレクタ電流)が増加すると、電流検出抵抗R11両端の電位差(r×i)が上昇する。やがて、この電位差がトランジスタTR12のベース・エミッタ間導通閾値電圧Vth2 に達すると、TR12のコレクタ・エミッタ間がオフ状態からオン状態へと遷移して、TR11のベース・エミッタ間電圧VBE1 を低下させる。すると、TR11は、自身のコレクタ電流、すなわち出力電流iを低下させる。図10の電流制限回路では、このようにして、出力電流iを所定量以下に制限する。
以上のように、この図10の回路では、R11両端の電位差(r×i)が閾値電圧Vth2 に達する範囲内で、出力電流iを出力Vout から流し出す。従って、
が成立し、出力電流iはVth2 /r以下に制限される。
また、出力電流値の温度依存性を低下させた定電流回路が幾つか知られている。
図11について説明する。図11は、従来の電流制限回路の第二の例としての、従来の定電流回路の一構成例である。
この回路における電流検出抵抗R21の抵抗値rは、トランジスタTR21にバイアス電流を供給するバイアス電流供給抵抗R22よりも十分小さいものとして、この回路の動作を簡単に説明する。
図11の回路において、オペアンプ(演算増幅器)OP21は、R22を介してTR21のベース電圧を制御して、R21両端の電位差を常にViに維持する。従って、電圧Vccである電源からR21を流れるTR21のコレクタ電流(すなわち出力電流)ic は、
となる。この[数2]式から明らかなように、ic の値はトランジスタのベース・エミッタ間閾値電圧に依存せず、温度依存性は極めて低い。
次に図12について説明する。図12は、従来の電流制限回路の第三の例としての、従来の過熱保護回路の一構成例である。この回路は、サーミスタを使用して負荷の過熱状態の検出を行い、過熱時には負荷電流を一時的に制限し、過熱状態が解消して正常状態に復帰すると、その制限が解消されるというものである。
図12において、スイッチSW31を閉じると、電源E31が負荷RL31に流す出力電流iは、トランジスタTR31及び抵抗R31により制限される。ここで、TR31のコレクタ電流(すなわち出力電流i)はTR31のベース電流により制御され、このベース電流はTR31のベース電位により決定される。このベース電位は、電源E31の電圧値を、抵抗モジュール31と抵抗R32とで分圧した値となる。ここで、抵抗モジュール31は、抵抗R33と抵抗ユニット32との直列接続により構成されており、抵抗ユニット32は、抵抗R34とサーミスタR35との並列接続により構成されている。
サーミスタR35は、負荷RL31(若しくはTR31)と熱的に結合させておく。この回路において、抵抗モジュール31の抵抗値が、正常状態ではR33の値とほぼ等しく、且つ、負荷RL31(若しくはTR31)の過熱状態では、R33とR34との直列合成抵抗値とほぼ等しくなるように、R33、R34、及びR35の値を設定しておく。このようにして、正常状態と過熱状態とでTR31のベース電位を変化させて出力電流iを制御することで、負荷RL31が過熱状態から保護される。
また、この他の背景技術として、負荷への過電流に対する保護特性の、周囲温度による変化を抑制する技術も知られている。
特開2005−51873号公報 特開2002−305840号公報
一般に、トランジスタのベース・エミッタ間導通閾値電圧は高い温度依存性を有しており、具体的には、−20℃から+70℃程度の温度範囲で閾値電圧が±20%程度も変動してしまうようなものも少なくない。このため、前述した図10の電流保護回路では、出力電流iの上限値(電流制限値)を厳密に設定することは極めて困難である。しかも、この閾値電圧の温度特性は非線形性が強いため、簡単な回路で温度特性の補償を行うことは難しい。
この点に関し、図11の定電流回路は、前述したように、出力電流ic の値が、トランジスタのベース・エミッタ間閾値電圧に依存しないので、温度依存性は極めて低い。しかし、この回路はオペアンプを使用しているため、その駆動に十分な高さの電圧を供給する電源が必要であり、回路の消費電力も増加する。また、オペアンプの使用はコストの上昇にも繋がり、更には回路の過渡特性が問題となることもある。
一方、図12の過熱保護回路は、図11の回路のようなオペアンプは使用していないので、オペアンプを駆動するための電源は不要であり、また、比較的安価な部品で回路が構成されている。しかしながら、この回路における出力電流iの上限値の精度を数値計算したところ、−20℃から+70℃の温度範囲においての誤差が±10%以下程度に留めるのが精々であることが判明した。このため、電流制限回路の温度依存性のもう一段の低下が望まれる。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、簡単な回路構成で温度依存性の適切な補償を実現した電流制限回路を提供することである。
本明細書で後述する電流制限回路のひとつには、どちらもバイポーラトランジスタである第一トランジスタ及び第二トランジスタと、バイアス電流供給抵抗と、電流検出抵抗部とを有するというものがある。ここで、第一トランジスタは、エミッタが第二トランジスタのベースに接続されており、コレクタが回路出力端子に接続されており、ベースが第二トランジスタのコレクタに接続されている。第二トランジスタは、エミッタが回路入力端子に接続されており、コレクタが第一トランジスタのベースに接続されており、ベースが第一トランジスタのエミッタに接続されている。バイアス電流供給抵抗は、第一トランジスタのベースと第二トランジスタのコレクタとの節点と、回路接地端子との間に挿入されている。そして、電流検出抵抗部は、回路入力端子と第二トランジスタのエミッタとの節点と、第一トランジスタのエミッタと該第二トランジスタのベースとの節点との間に挿入されており、サーミスタと第一抵抗との直列接続に第二抵抗を並列接続して構成されており、回路出力端子から出力される電流を検出する。
本明細書で後述する電流制限回路は、簡単な回路構成で温度依存性の適切な補償を実現している。
本実施形態に係る電流制限回路の構成図である。 トランジスタのベース・エミッタ間電圧特性の一例を図解したグラフ(その1)である。 トランジスタのベース・エミッタ間電圧特性の一例を図解したグラフ(その2)である。 サーミスタの温度−抵抗値特性の一例を図解したグラフである。 サーミスタの選択と電流上限値の誤差の変化との関係の一例を図解したグラフである。 電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。 図1とは異なる構成の電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。 サーミスタを2個直列接続して構成した電流検出抵抗部Riの構成図である。 図7のように構成した電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。 図1の電流制限回路を用いた電子機器の構成例である。 従来の電流制限回路の構成例である。 従来の定電流回路の構成例である。 従来の過熱保護回路の構成例である。
まず図1について説明する。図1には、本実施形態に係る電流制限回路の構成が図解されている。
この図1の電流制限回路10は、どちらもPNPバイポーラトランジスタであるトランジスタTR1及びTR2と、電流検出抵抗部Riと、バイアス電流供給抵抗Rbとを備えて構成されている。この回路は、入力端子1、出力端子2、及び、接地端子3を有しており、入力電圧Vinが入力端子1に印加されると、出力電圧Voutを出力端子2から出力する。なお、接地端子3は、基準電位(グランド電位)に保たれる。
この図1の回路は、前述した図10の回路における電流検出抵抗R11を、電流検出抵抗部Riに置換した構成を有している。
図1において、トランジスタTR1は、エミッタがトランジスタTR2のベースに接続され、コレクタが出力端子2に接続され、ベースがトランジスタTR2のコレクタに接続されている。トランジスタTR2は、エミッタが入力端子1に接続され、コレクタがトランジスタTR1のベースに接続され、ベースがトランジスタTR1のエミッタに接続され、ている。
バイアス電流供給抵抗Rbは、トランジスタTR1のベースとトランジスタTR2のコレクタとの節点と、接地端子3との間に挿入されており、トランジスタTR1のバイアス電流を制限する。
電流検出抵抗部Riは、入力端子1から出力端子2へと流れる電流、すなわち、出力端子2から流れ出す出力電流iを検出するためのものである。この電流検出抵抗部Riは、入力端子1とトランジスタTR2のエミッタとの節点と、トランジスタTR1のエミッタとトランジスタTR2のベースとの節点との間に挿入されており、サーミスタRtと抵抗Rsとの直列接続に抵抗Rpを並列接続して構成されている。なお、以下の説明では、電流検出抵抗部Riの合成抵抗値をri とし、このri の値は、バイアス電流供給抵抗Rbの抵抗値rb に比べて十分小さいものとする。
この図1の回路において、入力端子1から出力端子2へ流れる出力電流i(すなわちTR1のコレクタ電流)が増加すると、電流検出抵抗部Ri両端の電位差(ri ×i)が上昇する。やがて、この電位差がTR2のベース・エミッタ間導通閾値電圧Vth2 に達すると、TR2のコレクタ・エミッタ間がオフ状態からオン状態へと遷移して、TR1のベース・エミッタ間電圧VBE1 を低下させる。すると、TR1は、自身のコレクタ電流、すなわち出力電流iを低下させる。図1の電流制限回路10では、このようにして、出力電流iを所定量以下に制限する。
以上のように、この図1の回路では、Ri両端の電位差(ri ×i)が閾値電圧Vth2 に達する範囲内で、出力電流iを出力Voutから流し出す。従って、
が成立し、出力電流iはVth2 /ri 以下に制限される。
[バイアス電流供給抵抗Rbの抵抗値]
ところで、TR1のオン状態でのベース電流は、ほぼ(Vin/rb )である。よって、TR1の電流増幅率をhFEとすると、TR1のコレクタ電流(すなわち出力電流i)は、ほぼ、{hFE×(Vin/rb )}である。よって、図1の回路に使用するTR1の電流増幅率の最小値をhFE_minとすると、[数3]式より、バイアス電流供給抵抗Rbの抵抗値rb の満たすべき条件は、
となる。
[トランジスタのベース・エミッタ間導通閾値電圧の温度依存性]
温度1℃当たりのベース・エミッタ間電圧Vjの変化の大きさ、すなわち温度係数αt は、絶対温度をTとし、その温度Tでのベース・エミッタ間のバンドギャップをEgとすると、下記の[数5]式で与えられる。
なお、この式においては、拡散電流が主体であるか、あるいは再結合電流が主体であるかに依存して,Egの補整項が数十mV程度必要である。また、温度係数αt は、電流密度等によって変化し,通常−1.5〜−3.0[mV/℃]くらいの値である。
トランジスタのベース・エミッタ間導通閾値電圧は、コレクタ電流がほぼ0であるときにおけるベース・エミッタ間電圧Vjである。一般的な小信号トランジスタでは,品種間でのベース・エミッタ間導通閾値電圧の温度依存性の差は小さい。図2A及び図2Bは、トランジスタ(2SA1312)のベース・エミッタ間電圧特性の一例を図解したグラフであり、その温度依存性が表現されている。このトランジスタのベース・エミッタ間導通閾値電圧は、これらの図から以下のように読み取ることができる。
−25[℃]…………0.650[V]
−20[℃]…………0.640[V]
+25[℃]…………0.550[V]
+70[℃]…………0.442[V]
+100[℃]…………0.370[V]
[サーミスタ温度−抵抗値特性とB定数]
次に、サーミスタの温度特性について述べる。
サーミスタにおいて、温度範囲における抵抗値と温度の関係は,下記の[数6]式で近似的に与えられる。
なお、上記の[数6]式において、T1 及びT2 は絶対温度[K]であり、R1 及びR2 は、それぞれ温度T1 及びT2 におけるゼロ負荷抵抗値(自己発熱による変化が無視できるほどに十分に低い消費電力での抵抗値)[Ω]である。なお、Bは、個々のサーミスタの抵抗値の変化の大きさを示すB定数[K]である。
図3は、サーミスタの温度−抵抗値特性の一例を図解したグラフであり、公称抵抗値(+25℃での抵抗値)が150[Ω]のものの例である。サーミスタにおいて、例えば、公称抵抗値が30[Ω]〜150[kΩ]程度であって、B定数が抵抗値に依存して2150[K]〜4100[K]程度のものは、入手が容易である(例えば、三菱マテリアル社製、TN10シリーズ)。
[図1の電流検出抵抗部Riの構成部品の特性値の設定]
次に、電流検出抵抗部Riを構成する抵抗Rs及びRpとサーミスタRtとの各々の特性値の設定について述べる。
なお、以下の説明では、下記の文字を用いることとする。
出力電流iの電流上限値:imax
図1の回路の使用が許容される下限温度:Tlow
図1の回路の使用が許容される上限温度:Thigh
サーミスタRtの公称抵抗値:rt
抵抗Rsの抵抗値:rs
抵抗Rpの抵抗値:rp
下限温度Tlow でのサーミスタの抵抗値:α×rt
上限温度Thighでのサーミスタの抵抗値:β×rt
下限温度Tlow でのTR2のベース・エミッタ間導通閾値電圧:Vth2_low
上限温度ThighでのTR2のベース・エミッタ間導通閾値電圧:Vth2_high
図1の回路において、前掲の[数3]式より、下記の[数7]式及び[数8]式が成立することは明らかである。
ここで、[数7]式をrp について整理すると、下記の[数9]式が得られる。
この[数9]式を[数8]式に代入してrp を消去し、rs について整理すると、下記の[数10]式が得られる。
この[数10]式はrs の二次方程式であり、その判別式Dは、
である。
ところで、一般に、トランジスタのベース・エミッタ間導通閾値電圧は、温度が上昇すると低下する。また、一般に、サーミスタの抵抗値は、温度が上昇すると低下する。従って、下記の式が一般に成立する。
よって、
であるから、D>0が成立する。従って、[数10]式において、rs が実数解を持つことが分かる。
次に、rs が正の値となる条件を求める。[数10]式をrs について解くと、
[数12]式を考慮すると、この[数14]式の値が正となるには、[数14]式の右辺の分子の値が負となることが必要である。この分子の値をNと置き、Nの式を整理すると、
但し、
である。
ここで、[数12]式を考慮すると、γ>0であり、また、α−β>0であるから、Nが負となるには
の場合のみである。この条件をrt について解くと、
となる。そこで、この条件を満たすrt を選択すれば、rs の値は、[数17]式を考慮した[数14]式から、
により設定することができる。更に、このようにしてrt 及びrs の値を設定すれば、前掲した[数9]式から、rp を設定することができる。
従って、電流検出抵抗部Riの各構成部品の特性値を、以下の手順で設定するようにする。
[ステップ1]まず、出力電流iの電流上限値imax を定めると共に、使用するトランジスタTR2についての温度Tlow 及びThigh各々でのベース・エミッタ間導通閾値電圧:Vth2_low 及びVth2_highの値の情報を得る。
[ステップ2]次に、上記(1)で得た値を[数18]式の右辺に代入し、この式を満たすサーミスタRtを1つずつ選択する。
入手の容易なサーミスタの多くは、公称抵抗値が、標準数列におけるE6系列で揃えられており、このステップでは、これらの公称抵抗値から選択される。
なお、[数18]式の右辺におけるα及びβの値は、[数6]式を用いて算出する。但し、一般的なサーミスタは、公称B定数が、その公称抵抗値に応じて異なるものである。そこで、まず、暫定値(例えばB=3000)を用いて算出したα及びβを[数18]式に適用する。そして、使用するサーミスタRtの選択後には、選択されたサーミスタRtの公称B定数を用いてα及びβを改めて算出し、[数18]式が成立することを確認するようにする。
[ステップ3]次に、上記[ステップ1]で得た値と上記[ステップ2]で選択したサーミスタRtの各値rt 、α、及びβとを[数19]式に代入して、選択したサーミスタRtに対応する抵抗Rsの抵抗値rs を設定する。但し、[数19]式におけるDの値は、[数11]式を用いて求める。
[ステップ4]次に、上記[ステップ1]で得た値と、上記[ステップ2]で選択したサーミスタRtの特性値rt 、α、及びβと、上記[ステップ3]で設定した抵抗Rsの抵抗値rs とを[数9]式に代入して計算する。こうして、選択したサーミスタRtに対応する抵抗Rpの抵抗値rp が設定される。
[ステップ5]次に、以上のようにして選択したサーミスタRtと、その選択に応じて設定された抵抗Rs及びRpの値とで図1の回路を構成した場合の温度Tlow からThighの範囲での電流上限値imax の変動量を、[数6]式及び[数7]式を用いて算出する。そして、この算出結果と、最初に定めた電流上限値imax との誤差を算出し、この誤差が許容範囲内であるときのサーミスタRtと抵抗Rs及びRpとの組み合わせを、電流検出抵抗部Riの構成部品の特性値として最終的に設定する。
図4は、図1の電流制限回路10における、サーミスタの選択と電流上限値の誤差の変化との関係の一例を図解したグラフである。このグラフにおいて、横軸は[数18]式の右辺のrtmaxに対するサーミスタRtの公称抵抗値rt の割合(rt /rtmax)を表しており、縦軸は電流上限値imax に対する誤差を表している。このグラフより、電流制限回路10において、例えば、電流上限値imax に対する誤差が2%以内にすることを所望する場合には、公称抵抗値rt の値が、0.41×rtmax≦rt ≦0.78×rtmaxの範囲内であるサーミスタRtを選択すればよいことが分かる。
以上の手順で設定を行うと、電流検出抵抗部Riの構成部品に対し、図1の電流制限回路10の温度依存性の補償が適切に行える特性値の設定を行うことができる。
次に、図1の電流制限回路10における、電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の具体的な設定結果を提示する。
図5の表は、電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。
この表は、図1の電流制限回路10において、電流上限値imax を「理論値」の欄に示されている値としたときに、前述の手順によってサーミスタRtを選択し、抵抗Rs及びRpの抵抗値を設定することで算出される誤差の一覧を提示するものである。
なお、この表により提示した数値の算出においては、下限温度Tlow を−20[℃]とし、上限温度:Thigh を+70[℃]とした。また、このときの、下限温度Tlow 及び上限温度ThighそれぞれでのTR2のベース・エミッタ間導通閾値電圧Vth2_low 及びVth2_highは、図2A及び図2Bから読み取った値、すなわち、それぞれ、0.640[V]と0.442[V]とした。また、サーミスタは、前掲した、三菱マテリアル社製、TN10シリーズの公称抵抗値及び公称B定数を使用した。
この表では、電流上限値imax を1.0、1.5、2.2、3.3、4.7、6.8、10.0、15.0、及び22.0[mA]の各値としたときの誤差を提示している。また、各電流上限値では、その誤差が正側負側各々で最小となったときのサーミスタRtと抵抗Rs及びRpとの組み合わせを提示している。
図5の表において、「サーミスタR at 25℃==RT」の欄には、選択されたサーミスタRtの公称抵抗値が示されている。また、「α」及び「β」の各欄には、選択されたサーミスタRtの公称抵抗値及び公称B定数を用いて[数6]式により算出した、前述のα及びβの値がそれぞれ示されている。
更に、「Rs」及び「Rp」の各欄には、前述した[ステップ3]及び[ステップ4]の手順により算出される、抵抗Rs及びRpの抵抗値rs 及びrp がそれぞれ示されている。そして、「誤差(%)」の欄には、選択されたサーミスタRtと、算出したrs 及びrp に抵抗値が設定された抵抗Rs及びRpとを用いて電流検出抵抗部Rを構成した場合における電流上限値の、当初に定めた電流上限値imax に対する誤差を示している。
なお、この表において、特に説明をしていない各行の欄には、以上の計算の途中で得られた各数値が示されている。
図5の表において、一例として、「理論値(1mA)」の列を参照する。
この列の左側には、公称抵抗値「2200.0」[Ω]のサーミスタRtを選択した場合には、抵抗Rs及びRpの抵抗値rs 及びrp がそれぞれ「853.1」[Ω]及び「663.2」[Ω]に設定されることが示されている。そして、この選択されたサーミスタRtと、算出したrs 及びrp に抵抗値が設定された抵抗Rs及びRpとを用いて電流検出抵抗部Rを構成すると、電流上限値の誤差が、当初に定めた電流上限値imax に対し「−0.94」[%]となることが示されている。
一方、この列の右側には、公称抵抗値「3300.0」[Ω]のサーミスタRtを選択した場合には、抵抗Rs及びRpの抵抗値rs 及びrp がそれぞれ「697.7」[Ω]及び「654.2」[Ω]に設定されることが示されている。そして、この選択されたサーミスタRtと、算出したrs 及びrp に抵抗値が設定された抵抗Rs及びRpとを用いて電流検出抵抗部Rを構成すると、電流上限値の誤差が、当初に定めた電流上限値imax に対し「2.22」[%]となることが示されている。この誤差の値は、上述した「−0.94」[%]よりも絶対値が大きい。つまり、図1の電流検出回路において、電流上限値imax を「1mA」とする場合には、サーミスタRtとして、公称抵抗値「2200.0」[Ω]のものを選択すると、誤差を最小にできることが、図5の表より判明する。
図5の表を参照すると、提示された電流上限値imax の範囲内で、誤差の絶対値が最大でも0.94[%]である。つまり、図1の電流制限回路10では、電流上限値imax が1〜22mAの範囲において、電流上限値の温度依存性を、−20〜+70[℃]の範囲で±1%程度にできることが、図5の表から分かる。
ここで、参考のため、図6の表を提示する。この表は、図1とは異なる構成の電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。
図6の設定結果例は、電流検出抵抗部Riを、図12に示した過熱保護回路における抵抗ユニット32と同様の構成(サーミスタRtと抵抗Rpとの並列接続に抵抗Rsを直列接続した構成)とした場合におけるものである。なお、この場合におけるサーミスタRtの選択、並びに抵抗Rp及びRsの設定は、図1の回路と同様にしてサーミスタRtの公称抵抗値の選択条件式並びに抵抗Rp及びRsの抵抗値の導出式を導いて行ったものである。
この図6の表の見方は、図5の表の見方と同様である。この図6を参照すると、電流検出抵抗部Riを上述のように構成した電流制限回路10では、電流上限値imax が10mAとする場合において、電流上限値の温度依存性を、−20〜+70[℃]の範囲で±6.30%までにしかすることができていない。このことから、電流検出抵抗部Riの構成を図1のように構成した電流制限回路10では、その電流上限値の温度依存性が、顕著に低下していることが分かる。
なお、図1の電流制限回路10における電流検出抵抗部RiのサーミスタRtを、図7に示すように、公称抵抗値が互いに異なる複数(図7では2個)のサーミスタRt1及びRt2の直列接続により構成するようにしてもよい。
前述したように、入手の容易なサーミスタの多くは、公称抵抗値が、標準数列におけるE6系列で揃えられている。このため、1個のみのサーミスタRtの選択では、電流上限値imax の誤差を低減させきれない場合がある。これに対し、図7のように電流検出抵抗部Riを構成するようにすると、より適切なサーミスタの抵抗値の選択が可能になるので、電流上限値imax の誤差を更に低減させることができるようになる。
ここで図8の表を提示する。この表は、図7のように構成した電流検出抵抗部Riの構成部品に対する特性値の設定結果例である。
この図8の表の見方は、図5の表の見方と同様である。
図8の表において、一例として、「理論値(1mA)」の列を参照する。
この列の左側には、公称抵抗値2200.0[Ω]のサーミスタRt1と公称抵抗値220.0[Ω]のサーミスタRt2とを選択して直列接続した場合(合成抵抗値が「2420.0」[Ω]の場合)を提示している。この場合、抵抗Rs及びRpの抵抗値rs 及びrp がそれぞれ「797.5」[Ω]及び「661.8」[Ω]に設定されることが示されている。そして、この選択されたサーミスタRtと、算出したrs 及びrp に抵抗値が設定された抵抗Rs及びRpとを用いて電流検出抵抗部Rを構成すると、電流上限値の誤差が、当初に定めた電流上限値imax に対し「−0.20」[%]となることが示されている。
一方、この列の右側には、公称抵抗値2200.0[Ω]のサーミスタRt1と公称抵抗値330.0[Ω]のサーミスタRt2とを選択して直列接続した場合(合成抵抗値が「2530.0」[Ω]の場合)を提示している。この場合、抵抗Rs及びRpの抵抗値rs 及びrp がそれぞれ「774.2」[Ω]及び「661.0」[Ω]に設定されることが示されている。そして、この選択されたサーミスタRtと、算出したrs 及びrp に抵抗値が設定された抵抗Rs及びRpとを用いて電流検出抵抗部Rを構成すると、電流上限値の誤差が、当初に定めた電流上限値imax に対し「0.15」[%]となることが示されている。従って、図1の電流検出回路において、電流上限値imax を「1mA」とする場合には、公称抵抗値2200.0[Ω]と330.0[Ω]とのサーミスタを直列接続して構成すると、誤差を最小にできることが、図8の表より判明する。
この図8の表を図5の表と対比すると分かるように、電流検出抵抗部Riを図7のように構成することで、表に提示した全ての電流上限値imax において、電流上限値の誤差が、図1の構成の電流検出抵抗部Riを使用する場合から改善している。また、電流検出抵抗部Riを図7のように構成すると、電流上限値imax が1〜22mAの範囲において、電流上限値の温度依存性を、−20〜+70[℃]の範囲で±0.3%程度に留められることが、図8の表から分かる。
次に図9について説明する。図9は、図1の電流制限回路10を用いた電子機器の構成例である。
この電子機器100は、電流制限回路10(電流検出抵抗部Riは図7の構成でもよい)、電池11、MPU12、ブザー13、発光ダイオード14、抵抗15、並びにスイッチ16a及び16bを有して構成されている。
電池11は、電流制限回路10の入力端子1に接続されている。
ブザー13は負荷のひとつであり、スイッチ16aが閉じられると、電流制限回路10の出力端子2から電力の供給を受けて動作し、音を発する。
発光ダイオード14も負荷のひとつであり、スイッチ16bが閉じられると、電流制限回路10の出力端子2から電力の供給を受けて動作し、光を発する。
抵抗15は、発光ダイオード14を流れる電流の大きさを決定する。
MPU(マイクロプロセッサユニット)12は、この電子機器100全体の動作を制御する制御部である。このMPU12は、電力の供給を電池11から直接(すなわち、電流制限回路10を経由することなく)受けて動作してスイッチ16a及び16bの開閉を制御することで、ブザー13及び発光ダイオード14の駆動制御を行う。
図9の構成において、電流制限回路10が無い場合(ブザー13及び発光ダイオード14が電池11から直接電力の供給を受けて動作する場合)に、MPU12がスイッチ16a及び16bを閉じてブザー13及び発光ダイオード14を駆動させた場合を考える。この場合、ブザー13及び発光ダイオード14に流れる電流と電池11の内部抵抗とにより、電池11は電圧降下を起こす。このときに、電池11の内部抵抗が高く、出力電圧がMPU12の動作に必要な値を下回ってしまうとMPU12が正常な制御動作を行えなくなってしまうことがある。
これに対し、図9の構成の電子機器100では、電流制限回路10がブザー13及び発光ダイオード14に流れる電流を所定値以下に制限することができる。従って、電流制限回路10における電流上限値imax の設定を、MPU12の動作に必要な値を下回らない値としておくことで、ブザー13及び発光ダイオード14を駆動させても、MPU12を正常に制御動作させることができるようになる。
1 入力端子
2 出力端子
3 接地端子
10 電流制限回路
11 電池
12 MPU
13 ブザー
14 発光ダイオード
15 抵抗
16a、16b、SW31 スイッチ
31 抵抗モジュール
32 抵抗ユニット
E31 電源
OP21 オペアンプ
R11、R21 電流検出抵抗
R12、R22、Rb バイアス電流供給抵抗
RL31 負荷
Ri 電流検出抵抗部
R31、R32、R33、R34、Rp、Rs 抵抗
R35、Rt、Rt1、Rt2 サーミスタ
TR1、TR2、TR11、TR12、TR21、TR31 トランジスタ

Claims (5)

  1. どちらもバイポーラトランジスタである、第一トランジスタ及び第二トランジスタを有しており、
    該第一トランジスタは、エミッタが該第二トランジスタのベースに接続されており、コレクタが回路出力端子に接続されており、ベースが該第二トランジスタのコレクタに接続されており、
    該第二トランジスタは、エミッタが回路入力端子に接続されており、コレクタが該第一トランジスタのベースに接続されており、ベースが該第一トランジスタのエミッタに接続されており、
    該第一トランジスタのベースと該第二トランジスタのコレクタとの節点と、回路接地端子との間に挿入されているバイアス電流供給抵抗、及び
    該回路入力端子と該第二トランジスタのエミッタとの節点と、該第一トランジスタのエミッタと該第二トランジスタのベースとの節点との間に挿入されており、サーミスタと第一抵抗との直列接続に第二抵抗を並列接続して構成されており、該回路出力端子から出力される電流を検出する電流検出抵抗部、
    を更に有することを特徴とする電流制限回路。
  2. 請求項1に記載の電流制限回路において、
    該回路出力端子から出力させる電流の上限値をimax とし、
    該サーミスタの公称抵抗値をrt とし、
    該電流制限回路の使用が許容される下限の温度での該サーミスタの抵抗値をα×rt と表し、
    該電流制限回路の使用が許容される上限の温度での該サーミスタの抵抗値をβ×rt と表し、
    該第二トランジスタの該下限の温度でのベース・エミッタ間導通閾値電圧をVth2_low とし、
    該第二トランジスタの該上限の温度でのベース・エミッタ間導通閾値電圧をVth2_highとしたときに、
    該公称抵抗値rt が、
    を満たしていることを特徴とする電流制限回路。
  3. 該第一抵抗の抵抗値rs 及び該第二抵抗の抵抗値rp が、
    但し、
    の関係をそれぞれ有していることを特徴とする請求項2に記載の電流制限回路。
  4. 該サーミスタが、公称抵抗値の異なる複数のサーミスタの直列接続により構成されていることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の電流制限回路。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の電流制限回路と、
    該電流制限回路の回路入力端子に接続されている電池と、
    該電流制限回路の回路出力端子から電力の供給を受ける負荷と、
    電力の供給を該電池から受けて動作し、該負荷の駆動を制御するマイクロプロセッサと、
    を有することを特徴とする電子機器。
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