JP5549593B2 - 軸流ファンおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸流ファンの風量特性向上に関する。
近年の電子機器は、高性能化に伴い電子機器の内部に配置される電子部品の発熱量が増加の一途を辿っている。筐体内部に高温の空気の滞留を最小限に抑制し、高温の空気を筐体内から外部に排出することを目的としてファン装置がこれら電子機器と併せて用いられる。よって、電子機器が高性能を発揮するためには、筐体内の冷却は必須である。
電子機器の筐体内においては、多数の電子部品が配置されている。この場合、これら多数の電気的部品によって筐体内に空気の流れの流路抵抗が発生する。ファン装置は、流路抵抗がゼロの場合に風量が最大となる。逆に、流路抵抗によってファン装置の流路が完全に塞がれた場合にファン装置の風量が最小となる。電子機器内の流路抵抗によって、ファン装置には負荷がかかっているため、最大風量に比べて小さい風量しか実際には得ることができない。
電子機器内で使用されるファン装置としては主に2種類がある。遠心ファンと、軸流ファンである。遠心ファンは、高静圧を発生し、筐体内の流路抵抗が高い場合でも、一定の風量を安定して提供することができる。ただし、軸流ファンに比べて、遠心ファンは発生する風量が小さい。軸流ファンは、遠心ファンほど高静圧を発生できないが、より大きな風量を発生することができる。
電子機器の筐体内を冷却するために、大きな風量が求められる場合においては、軸流ファンが選定される。近年において、軸流ファンは電子機器の冷却装置として、頻繁に用いられている。
そこで、電子機器の冷却手段として軸流ファンを採用する場合に、軸流ファンにおいて中間静圧域つまり流路抵抗における風量特性の改善が求められる。これまでは、軸流ファンの羽根形状を変更することで、風量特性の改善を図っていた。
羽根形状を変更する代わりに、本発明の好ましい実施形態においては、風量特性の改善を図るために変更された風洞部を有する改善されたファンが提供される。
本発明の好ましい実施形態にかかる軸流ファンは、複数の羽根を有するインペラと、モータ部と、ベース部と、風洞部と、複数の支持部とを備える。前記複数の羽根は、周方向に配列されるように、中心軸を中心に中心軸から径方向外方に向けて突出している。前記モータ部は、中心軸を中心として前記インペラを回転させる。前記ベース部は前記モータ部を支持する。前記風洞部は、空気流路を構成するために、前記インペラを径方向外方から囲んでいる。前記複数の支持部は、前記風洞部と連結固定されるように、前記ベース部から径方向外方に向けて突出する。
前記風洞部は、前記中心軸方向の一端に上側開口部および他端に下側開口部を有しており、前記上側開口部および前記下側開口部はそれぞれ、前記中心軸方向に略垂直な方向において各開口端に向かって、空気流路の断面積が大きくなる傾斜面を有しており、前記上側開口部側の傾斜面と前記下側開口部側の傾斜面の間には、前記中心軸方向に略垂直な方向において空気流路の断面積がほぼ一定となるストレート部が構成されており、前記ストレート部には径方向に貫通する複数のスリットが前記中心軸を中心として周方向に配列されており、これにより前記風洞部の径方向内方側と径方向外方側との間に空気が流れ、前
記中心軸方向から見た場合、前記風洞部の外周は略方形であり、前記風洞部は、当該略方形の各辺に対応する外周面を有し、前記複数のスリットは、前記風洞部の複数の外周面のうちの少なくとも以上前記複数の外周面に形成され、前記複数のスリットの貫通方向は、前記複数の外周面毎に、前記複数のスリットが形成される前記外周面に略垂直な直線に対して傾斜しており、前記複数の各外周面内において互いに略平行であり、前記複数のスリットが形成される前記複数の外周面のうちの少なくとも2面以上の前記外周面において互いに異なり、前記スリットの長手方向が、前記中心軸方向と略平行もしくは前記中心軸方向となす角が鋭角となり、前記複数のスリットのそれぞれは、前記風洞部の角部から間隔を空けて形成されている。
または、前記風洞部は、前記中心軸方向の一端に上側開口部および他端に下側開口部を有しており、前記上側開口部および前記下側開口部はそれぞれ、前記中心軸方向に略垂直な方向において各開口端に向かって、空気流路の断面積が大きくなる傾斜面を有しており、前記上側開口部側の傾斜面と前記下側開口部側の傾斜面の間には、前記中心軸方向に略垂直な方向において空気流路の断面積がほぼ一定となるストレート部が構成されており、前記ストレート部には径方向に貫通する複数のスリットが前記中心軸を中心として周方向に配列されており、これにより前記風洞部の径方向内方側と径方向外方側との間に空気が流れ、前記中心軸方向から見た場合、前記風洞部の外周は略方形であり、前記風洞部は、当該略方形の各辺に対応する外周面を有し、前記複数のスリットは、前記風洞部の複数の外周面のうちの少なくとも3面以上の前記複数の外周面に形成され、前記複数のスリットの貫通方向は、前記複数のスリットが形成される前記複数の外周面のそれぞれに対して略垂直であり、前記複数の各外周面内において互いに略平行であり、前記スリットの長手方向が、前記中心軸方向と略平行もしくは前記中心軸方向となす角が鋭角となり、前記複数のスリットのそれぞれは、前記風洞部の角部から間隔を空けて形成されている。
以上の構成により、風洞部に流入された空気流がストレート部に達する際に空気流の流速が著しく上昇し、大気圧に対して空気流には相対的な負圧が生ずる。この効果によって、風洞部に形成された複数のスリットを通過して空気が流入され、軸流ファンが軸方向に排出する風量が増加する。
また、前記風洞部の前記外周における前記複数のスリットが形成される前記各辺に対応する前記外周面のそれぞれにおいて、前記複数のスリットの貫通方向は好ましくは互いに平行または略平行である。この構成により、空気流はスリットを通過してエネルギ損失が少ない状態で風洞部内部に流入され、更に、軸流ファンから排出される風量が増加する。
本発明の他の特徴、要素、有利性、特性は、添付の図面を参照して下記に示す好ましい実施形態についての詳細な説明からより明らかになるであろう。
本発明にかかる好ましい実施形態を示す軸流ファンの断面図である。
本発明にかかる好ましい実施形態の軸流ファンを中心軸方向において図1の上方から見た平面図である。
本発明にかかる好ましい実施形態の軸流ファンの風洞部を示す斜視図である。
本発明にかかる好ましい実施形態の風洞部を径方向外方から見た平面図である。
図4のD−D´線で切断した、本発明にかかる好ましい実施形態の風洞部の断面を示した断面図である。
本発明にかかる別の好ましい実施形態の、図5に示される風洞部の断面を示した断面図である。
本発明にかかる好ましい実施形態の風洞部を成形するための金型を示す平面図である。
本発明にかかる別の好ましい実施形態の風洞部を成形するよう配列された金型を示す平面図である。
本発明にかかる好ましい実施形態の羽根の前縁の傾斜を示す平面図である。
風洞部を径方向外方から見た、本発明にかかる別の好ましい実施形態のスリットを示す平面図である。
本発明の好ましい実施形態について、図1から図9を参照して詳細に説明する。なお、本発明の好ましい実施形態における説明では、異なる部品間の位置関係および方向が上下や左右と記載される場合、これは極言すれば、図面における位置関係および方向を示し、一旦実際の機器に取り付けられた部品間の位置関係および方向を示すものではない。また、以下の説明においては、中心軸J1に平行または略平行な方向を軸方向とし、中心軸J1に垂直または略垂直な方向を径方向として示している。
第1の好ましい実施形態
図1は本発明にかかる好ましい実施形態を示す軸流ファンAの断面図である。図2は本発明にかかる好ましい実施形態の軸流ファンAを中心軸J1方向において図1の上方から見た平面図である。
軸流ファンAの回転体は、有蓋略円筒状のロータヨーク31の外側面にインペラ2が取り付けられて構成されている。インペラ2の構成に関しては後述する。ロータヨーク31には、シャフト32の一端部が締結固定されている。ロータヨーク31は、シャフト32を中心として回転する。シャフト32の回転軸を中心軸J1とする。ロータヨーク31の内部にはモータ部3が収容されている。
インペラ2は径方向外方側から内周面が略円筒形状である風洞部10によって囲まれている。つまり、風洞部10は、インペラ2が中心軸J1を中心に回転した際に発生する空気流を方向づける空気流路を構成する。径方向における羽根21と風洞部10との間には、接触を防ぐ間隙が形成されている。風洞部10の外形形状は、好ましくは図2に示すように略方形である。電子機器等に軸流ファンAを取り付けるための取付孔101が、好ましくは風洞部10の四隅の角部にそれぞれ形成されている。取付孔101は、風洞部10の四隅の角部を中心軸J1方向に貫通している。
風洞部10は、その上端および下端にそれぞれ上側開口部と下側開口部とを有している。風洞部10の上側開口部には、中心軸J1に垂直または略垂直な空気流路の断面積が風洞部10の上端部に向けて徐々に拡大するように、傾斜面11a,11a1が形成されている。つまり、傾斜面11a,11a1は、中心軸J1方向上方側に向かうに従い、中心軸J1から離れる。特に、傾斜面11aは、中心軸J1を略中心とする円錐面の一部を構成する。
風洞部10の下側開口部には、中心軸J1に垂直または略垂直な空気流路の断面積が中心軸J1方向下方側に向けて徐々に拡大するように、傾斜面11b,11b1が形成されている。つまり、傾斜面11b,11b1は、中心軸J1方向下方側に向かうに従い、中心軸J1から離れる。特に、傾斜面11bは、中心軸J1を略中心とする円錐面の一部を構成する。
ただし、傾斜面11a,11bについては、中心軸J1に垂直または略垂直な空気流路の断面積が中心軸J1方向下方もしくは上方に向けて拡大するような形状であれば円錐面には限定されない。
また、図1および図2に示す好ましい本実施形態においては、風洞部10の四隅の角部を除く部位に傾斜面11a1,11b1が形成されているが、この傾斜面11a1,11b1の傾斜角度は微小である。このため、傾斜面11a1,11b1が形成されていなかった場合においても、風量特性に大きな影響を与えない。よって、傾斜面11a1,11b1の有無に関しては特に要求されない。
中心軸J1方向において、傾斜面11aと傾斜面11bとの間には、中心軸J1と風洞部10の内周面との距離が内周面のいずれの位置においてもほぼ一定となるストレート面11cが形成されている。風洞部10は、金型を用いて射出成形によって形成されるのが好ましいが、他のいかなる望ましい形成方法が採用されてもよい。風洞部10を形成する際、ストレート面11cには、上方側に向けて中心軸J1からの距離が遠くなるような微小な傾斜面が構成されている。これは、金型から成形品を離型することを考慮して設定された抜き勾配(draft angle)と呼ばれる傾斜であって、軸流ファンAの風量特性にはほぼ影響を与えない。
風洞部10の径方向内方には、モータ部3を支持固定するベース部12が配置されている。更に詳しく説明すると、ベース部12は、中心軸J1方向において風洞部10の下端部に対応する位置に配置される。ベース部12は、中心軸J1を中心とする有蓋略円筒状に形成されている。また、ベース部12の中央には、中心軸J1を中心とする有蓋略円筒状の軸受ハウジング12aが構成されている。軸受ハウジング12aの内周面には、後述する軸受を構成するスリーブ34が支持されている。
好ましくは、ベース部12の外側面には、例えば4本の支持リブ13が、径方向外方に向けて突設されている。更に、支持リブ13は、ベース部12の外側面に中心軸J1を中心として周方向に配列されている。支持リブ13は径方向外方において、風洞部10の内周面に連結接続されている。更に詳しく説明すると、支持リブ13は、風洞部10の内周面である傾斜面11bに連結接続されている。よって、ベース部12は、支持リブ13によって風洞部10に支持されている。風洞部10とベース部12と複数の支持リブ13とは、好ましくは射出成形によって互いに連続的に一体形成されている。よって、用いられる材料は好ましくは樹脂である。ただし、他のいかなる望ましい材料を採用することができる。例えば、アルミニウム合金等によるダイカストによって風洞部10とベース部12と複数の支持リブ13とが互いに連続的に一体形成されてもよい。
軸受ハウジング12aの内部には、スリーブ34が固定されていることが好ましい。また、シャフト32は、スリーブ34に支えられる。シャフト32は、スリーブ34によって回転可能に支持され、軸受が構成される。スリーブ34は、例えば焼結体のような多孔質材料に潤滑用オイルを含侵させた円筒状の部材である。スリーブ34は潤滑用オイルが含侵されていることにより、スリーブ34の内周面とシャフト32との間の径方向の間隙には潤滑用オイルが供給される。つまり、シャフト32は潤滑用オイルを介してスリーブ34に回転自在に支持される。なお、軸受は上述のような潤滑オイルを介してシャフト32を回転自在に支持するスリーブ34を用いたすべり軸受に限定されず、例えばボールベアリングのような転がり軸受を使用してもよい。軸受部材の種類については、軸流ファンAに要求される特性及びコストを考慮して適宜選択すればよい。
ロータヨーク31の内周面には、略円筒状のロータマグネット33が固定されている。ロータマグネット33は、複数の磁極が周方向において交互に並ぶように着磁されている。ロータマグネット33の内方にはステータ部が配置されている。ステータ部は、ステータコア35と、コイル37と、インシュレータ36と、回路基板38と、を備えている。ステータコア35は、軸受ハウジング12aの外側面に支持されている。ステータコア35には、インシュレータ36を介して銅線が巻き付けられコイル37が構成されている。好ましくは、ステータコア35の下端には、回路基板38が配置されている。回路基板38は、インペラ2の回転を制御する回転制御回路を有するのが好ましい。
回路基板38には、電子部品(図示せず)およびコイル37の端末がプリント基板上に実装されることで回転制御回路が構成されている。外部電源(図示せず)から供給された電流を、例えばICやホール素子等の電子部品を介してコイル37に流すことにより、ステータコア35の外周面に発生する磁束を制御することができる。磁束を制御することにより、ステータコア35の外周面に発生する磁束とロータマグネット33に着磁された磁束との相互作用により中心軸J1を中心とするトルクが発生され、このトルクによってインペラ2が中心軸J1を中心に回転する。
インペラ2の構成に関して以下に詳述する。インペラ2は、図1に示されているように、有蓋略円筒状のインペラカップ部22と、中心軸J1を中心として回転することで空気流を発生する複数の羽根21とを備えている。複数の羽根21は、図2に示されているように、インペラカップ部22の外側面において、中心軸J1を周方向に等間隔に囲むように配設されている。インペラ2が回転することにより空気が下方向(図1における下方向)に押し出され、中心軸J1方向の気流が発生する。
次に、風洞部10に関して詳しく説明する。図3は、軸流ファンAの風洞部10を示す斜視図である。図中、便宜上、モータ部3およびインペラ2等は図示を省略している。図4は風洞部10を径方向外方から見た平面図である。風洞部10のストレート面11cには、図3に示されているように、径方向外方に向けて貫通する複数のスリット110が形成されている。複数のスリット110は、図4に示されているように、それぞれの長手方向が中心軸J1に対して傾斜角αを有している。傾斜角αは、0度以上約90度未満の範囲が好ましい。また、図4には、径方向外方から見た羽根21が(破線にて)示されている。羽根21の回転方向Rの最前方に位置する前縁211と回転方向Rの最後方に位置する後縁212とを結んだ線を羽根21の翼弦Cとする。この際、羽根21の翼弦Cと各スリット110の長手方向Lとがなす角度βが、約90度より大きくなるようにスリット110が配列されている。スリット110は、好ましくはストレート面11cの中心軸J1方向全域に亘って配列されている。ただし、スリットはストレート面11cの中心軸J1方向全域に亘るよりも短く配列されてもよい。なお、好ましい本実施形態においてスリット110は、ストレート面11cに対応する部位にのみ形成されているが、傾斜面11a,11a1,11b,11b1に跨って形成されていてもよい。
羽根21が中心軸J1を中心に回転した際に発生する空気流は、羽根21の翼弦Cに対して約90度よりも大きい方向である。羽根21が、中心軸J1を中心として回転した際に、軸流ファンAに進入してくる空気は、翼弦Cと平行ではなく、翼弦Cに対して角度を有している。この角度を迎え角とする。羽根21が中心軸J1を中心として回転した際に羽根21によって下側に押し出される空気流の角度は、翼弦Cに垂直または略垂直な方向に対して迎え角を加えたものとなる。よって、空気流は、翼弦Cに対して約90度よりも大きな角度を有している。
インペラ2が中心軸J1を中心に回転し、図1における上方側に滞留している空気が図1における下方側に向けて流れる。その際に、軸流ファンAの上方側に滞留する空気は、風洞部10の内周面つまり傾斜面11a,11a1を通過して風洞部10内に流入される。風洞部10の内周面は、中心軸J1方向において傾斜面11aが形成される部位よりも、ストレート面11cの部位の方が、空気流路の中心軸J1に垂直または略垂直な断面積が小さくなる。ベルヌーイの定理より、ストレート面11cに沿って通過する空気流の方が、傾斜面11aに沿って通過する空気流より、流速が速くなる。ストレート面11cに沿って通過する空気流は、他の領域に比べて流速が最も速くなっているため、ストレート面11cの領域における圧力は風洞部10の周りの気圧に対して負圧の状態となる。この効果により、複数のスリット110を通過して、風洞部10の内周面側に空気が流入される。
スリット110を通過して風洞部10の内周面側に流入される空気流の気流方向は、羽根21によって中心軸J1方向下方側に向けて押し出される空気流の気流方向とほぼ同じになる。スリット110を通過する空気流に対する流路抵抗は、空気流がスリット110の長手方向Lと平行または略平行のときに最小となる。よって、スリット110の長手方向Lは、羽根21によって中心軸J1方向下方側に向けて押し出される空気流の気流方向と平行または略平行であるのが好ましい。よって、スリット110の長手方向Lは、各羽根21の翼弦Cに対して約90度よりも大きな角度を有しているのが好ましい。複数のスリット110は、好ましくは外形が略方形の風洞部10の各辺に対応する4つの外周面に形成されている。しかし、スリット110は4つより少ない外周面に形成されてもよい。
図4には、風洞部10の4つの外周面うちの1つを、外周面に対して垂直方向外方から見た状態が示されている。また、図4には、破線にて外周面に最も近い羽根21が示されている。図4において、1つのスリット110の長手方向Lと翼弦Cとのなす角度をβとする。この際の角度βは、約90度よりも大きい。スリット110の長手方向Lを基準として、1つの外周面に形成される複数または全てのスリット110同士の長手方向Lはほぼ等しい。この構成により、風洞部10の外方から複数のスリット110を通過して効率良く空気が流入される。これら複数のスリット110は、他の外周面においても同様に配列されるのが好ましい。ただし、軸流ファンAを電子機器に取り付ける際に、風洞部10に電子機器の一部によって覆われる外周面がある場合、もしくは並列して配置される他の軸流ファンによって覆われることになる外周面が風洞部10にある場合には、その外周面にはスリットを設けなくても良い。また、複数のスリット110の長手方向Lが互いに平行または略平行でない場合でも、風洞部10の外方の空気は複数のスリット110を通過して風洞部10の内周面側に効率良く流入される。ここで、風洞部10に形成されるスリット110の数は特に限定されず、複数のスリット110によって開口される開口面積が大きくなるほど、風洞部10の外方から複数のスリット110を通過して風洞部10の内周面側に流入される空気の量は多くなる。
図5は、図4のD−D´線で切断した風洞部10の断面を示した断面図である。複数のスリット110の貫通方向Tは、図5に示されているように、風洞部10の外形の各辺に対応する外周面に対して垂直または略垂直な各方向Eと平行または略平行である。それぞれ1つの外周面に形成される複数のスリット110の貫通方向Tは、外周面に対して垂直または略垂直である各方向Eと平行または略平行である。複数の外周面のそれぞれに形成される複数のスリット110の貫通方向Tは、互いに平行または略平行である。この構成により、スリット110を通過して風洞部10の外周面側から内周面側に流入する空気流の方向がほぼ一定となる。よって、複数のスリット110を通過して風洞部10内に効率良く空気が流入される。
図6は、本発明にかかる別の好ましい実施形態の風洞部10の断面を示した断面図である。複数のスリット110aの貫通方向T1は、図6に示されているように、風洞部10aの外形の各辺に対応する外周面に対して垂直または略垂直な各方向Eに対して角度δを有している。それぞれ1つの外周面に形成される複数のスリット110aの貫通方向T1は、4つの外周面に対して垂直または略垂直な各方向Eに対して角度δを有している。複数の外周面のそれぞれに形成される複数のスリット110aの貫通方向T1は、外周面に対して垂直または略垂直な各方向Eに対して角度δを有している。この構成により、スリット110aを通過して風洞部10aの外周面側から内周面側に流入する空気流の方向がほぼ一定となる。よって、複数のスリット110aを通過して風洞部10a内に効率良く空気が流入される。
以下に、角度δに関して説明する。図6においては、インペラ2は図示されていないが、インペラ2の回転方向Rは、図6に示されているように、反時計周りとなっている。これに対して貫通方向T1は、径方向外方の開口1102が径方向内方の開口1101から、外周面に対して垂直または略垂直な各方向Eを基準にして、インペラ2の回転方向Rに対して反対側に傾いている。インペラ2が回転することによって発生する空気流は、インペラ2の回転方向Rと略同一方向の旋廻方向成分を有している。よって、スリット110aを通過する空気流をインペラ2の回転方向Rに可能な限り近づけるのが理想的である。
図3、図5、図6に示されているように、風洞部10,10aを径方向外方から見て複数のスリット110,110aは、風洞部10,10aの外形の四隅の角部のそれぞれには形成されていないのが好ましい。これは、風洞部10,10aのそれぞれの外形の四隅の角部に、軸流ファンAを電子機器に取り付けるための取付孔101が形成されているからである。取付孔101は、風洞部10,10aの四隅の角部を貫通するような形状が好ましい。風洞部10,10aの四隅の角部にスリット110,110aが形成された場合には、取付孔101にビス等の取付部材が挿通された際には、風洞部10,10aの四隅の角部に形成されたスリット110,110aを空気が通過しない。
図3を見れば分かるように、風洞部10の中心軸J1方向上端と下端のそれぞれは略方形状に形成されているのが好ましい。これは、風洞部10の強度を考慮して選択された形状である。図3に示す好ましい本実施形態においては、風洞部10のそれぞれの外周面は平面にて形成されているのが好ましいが、風洞部10はその内周面の形状に合わせて風洞部10の径方向の肉厚が略同一になるような形状を有していても良い。
先の好ましい実施形態において記載された風洞部10,10aは、その強度およびスリット110,110aを通過する空気流入量および空気流入効率を考慮して選択されたものである。
以下に、風洞部10,10aそれぞれの成形方法に関して説明する。図7は、風洞部10を成形するよう配列された金型を示す平面図である。図8は、風洞部10aを成形するよう配列された金型を示す平面図である。
風洞部10と、複数の支持リブ13とベース部12とは、好ましくは樹脂材料を用いた射出成形によって、成形される。好ましい本実施形態における風洞部10の内周面、複数の支持リブ13、ベース部12は、中心軸J1方向にスライドする上金型および下金型にて成形される。上金型と下金型とを中心軸J1方向において互いに接触させることによって、上金型と下金型および後述するスライドコア40との間に閉空間が構成され、閉空間内に溶融樹脂が射出される。前記閉空間は、風洞部10および複数の支持リブ13、ベース部12の形状に合わせて形成されている。閉空間内において溶融樹脂が固化され、上金型と下金型とが互いに離間することで、一体に形成された風洞部10と複数の支持リブ13とベース部12が得られる。上述の通り、風洞部10、複数の支持リブ13、ベース部12はアルミニウム合金が用いられるダイカストによって形成されても良い。
例えば、アルミニウム合金にて風洞部10と複数の支持リブ13とベース部12が形成される場合には、モータ部3にて発生した熱が、ベース部12と支持リブ13とを介して風洞部10に伝達される。スリット110を空気流が通過することで、強制的に放熱することができる。また、風洞部10にスリット110が形成されることによって、風洞部10の放熱面積が増加する。よって、モータ部3で発生した熱を強制的に放熱することが可能である。
ただし、スリット110に関しては、中心軸J1方向にスライドする上金型および下金型のみでは成形することができない。スリット110は、風洞部10を上金型および下金型のスライド方向つまり中心軸J1方向に見た場合、死角となる。上金型および下金型のスライド方向に見た場合に死角となる部位は、上下金型だけでは成形することができない。
よって、スリット110は、図7に示されているように、4つのスライドコア40を用いて形成されるのが好ましい。4つのスライドコア40はそれぞれ、風洞部10の4つの外周面に対して略垂直な各方向と平行または略平行にスライドする。スライドコア40はそれぞれ、径方向内方に向けて突出した複数のスリット形成部41を備えているのが好ましい。スライドコア40は、上金型および下金型のスライド動作に連動して中心軸J1と垂直または略垂直な方向にスライドする。上金型および下金型が互いに中心軸J1方向に接触しているときには、スライドコア40は、上金型と下金型との接触面とその付近を径方向外方から覆っている。つまり、風洞部10の外周面は、スライドコア40によって形成される。上金型および下金型とスライドコア40が互いに接触することで形成される閉空間内には上述のスリット形成部41が入り込んでいる。スリット形成部41は、上金型および下金型の風洞部10の内周面を形成する部位まで延びている。金型により形成される閉空間内に溶融樹脂が射出された際に、樹脂はスリット形成部41を避けて空間内に充填される。つまり、閉空間内のスリット形成部41に該当する部位が風洞部10のスリット110となる。また、上金型および下金型が中心軸J1方向に互いに離間しているときには、4つのスライドコア40のそれぞれは上金型および下金型から離れた位置に向けて径方向外方にスライドされている。
上述の通り、複数のスリット110は、スライドコア40によって形成される。つまり、複数のスリット110は、スライドコア40のスライド方向S1のそれぞれと同様の方向に貫通している。また、スリット110の形状や配置、個数は、スライドコア40のスリット形成部41を変更することで容易に変更可能である。
また、図6に示されているような風洞部10aの各外周面に対して垂直または略垂直な方向Eに対して傾斜した貫通方向T1にスリット110aが貫通する風洞部10aを形成する場合には、図8に示されているように、スライドコア40aのスライド方向S2を風洞部10aの各外周面に対して垂直または略垂直な方向Eから傾斜させればよい。つまり、スリット110Aは、スライドコア40aのスライド方向S2を変更することで、スリット110aの形状や個数だけでなく貫通方向をも変更することが可能である。
次に、複数のスリット110,110aを通って空気が流入されることによる軸流ファンAの風量特性を記載する。ここでいう風量特性とは、軸流ファンの風量および静圧の特性を指す。一般的な軸流ファンは、軸流ファン自体に負荷(静圧)が加わっていない状態に最大風量を発生する。また、軸流ファンは、風量がゼロの状態において、最大静圧を発生する。軸流ファンに負荷(静圧)が徐々に加えられると、徐々に風量の値が下がる。軸流ファンは、静圧ゼロと最大静圧の間の中間静圧領域でサージングが発生する。ここで、サージングとは、特定の中間静圧領域にて空気流が逆流することで発生風量が安定しない現象のことをいう。
風洞部10にスリット110が設けられることで、スリット110を通過する吸気により風洞部10の下側開口部からの逆流を防止され、サージングの発生が抑制される。これにより、中間静圧領域における軸流ファンAの風量の値を向上することが可能である。
図9は、本発明にかかる好ましい実施形態の羽根21の前縁211の傾斜を示す平面図である。サージングをより低減するためには、スリット110からの流入量を増加させる必要がある。このため、好ましい本実施形態の軸流ファンAのインペラ2は以下のように構成されている。羽根21のそれぞれは、回転方向R前方に位置する前縁211と回転方向R後方に位置する後縁212を有している(図4に示す)。前縁211とインペラカップ22との交点と、中心軸J1とは直線Bで結ばれている。前縁211の径方向外方の先端部と、中心軸J1とは直線Fで結ばれている。このとき、直線Bよりも直線Fの方が回転方向R前方に位置する。一般的に、この構成によって形成された羽根のことを前進翼と呼んでいる。
好ましくは前進翼である羽根21が中心軸J1を中心に回転した際に、空気流の径方向外方に流れる遠心方向成分が低減される。つまり、羽根21によって発生する空気流は、中心軸J1方向に近い気流方向を有する空気流となる。空気流が強い遠心方向成分を含む場合には、羽根21によってスリット110付近に発生した空気流に遠心成分が含まれる。このため、羽根21によって発生した空気流が、スリット110を通って流入される空気を阻害する虞がある。しかし、前進翼が採用されることで、羽根21によって発生した空気流が、スリット110を通る空気の流入を阻害しにくい。よって、スリット110を通る空気の流入を促進することができる。特に、前進翼としては、直線Fと直線Bとのなす角γが、例えば好ましくは約20度から約30度の間に設定される構造が望ましい。
図10は、本発明にかかる別の好ましい実施形態の風洞部10の外周面に形成されたスリットを径方向外方から見た平面図である。図10に示されているように、各スリット110bにおいては、風洞部10の内周面側の開口1101bよりも外周面側の開口1102bの方が開口面積が大きい。風洞部10の径方向の肉厚は、四隅の角部に近づくほど大きくなる。これに合わせて、各スリットの貫通方向の長さは四隅の角部に近づくほど徐々に長くなる。風洞部10の外周面側の開口部1102bの開口面積を内周面側の開口部1101bよりも大きくすることで、風洞部10の外周面側からより多くの空気を流入することが可能である。つまり、外周面の各中心付近のスリット110bよりも四隅の角部に近いスリット110bにおいて、風洞部10の外周面側の開口1102bの開口面積を大きくすることで、スリット110bを通過して風洞部10の内周面側に流入する空気の量を増加させることができる。
上述の通り、本発明にかかる好ましい実施形態を示したが、これらはあくまでも例を示したにすぎず、本発明の範囲と精神から逸脱することなく変形例や変更例が当業者にとって明らかであろうことが理解される。よって、本発明の範囲は、下記の請求項のみによって決定される。

Claims (9)

  1. 軸流ファンであって、
    中心軸を中心にして前記中心軸から径方向外方に突出して周方向に並んで配列された複数の羽根を有するインペラと、
    前記中心軸を中心として前記インペラを回転させるモータ部と、
    前記モータ部を支持するベース部と、
    前記インペラを径方向外方から囲むことで、空気流路を構成する風洞部と、
    前記ベース部から径方向外方に向けて突出し、前記風洞部と連結固定される複数の支持部と、
    を備えており、
    前記風洞部は、前記中心軸方向の一端に上側開口部および他端に下側開口部を有しており、
    前記上側開口部および前記下側開口部はそれぞれ、前記中心軸方向に略垂直な方向において各開口端に向かって、空気流路の断面積が大きくなる傾斜面を有しており、
    前記上側開口部側の傾斜面と前記下側開口部側の傾斜面の間には、前記中心軸方向に略垂直な方向において空気流路の断面積がほぼ一定となるストレート部が構成されており、
    前記ストレート部には径方向に貫通する複数のスリットが前記中心軸を中心として周方向に配列されており、これにより前記風洞部の径方向内方側と径方向外方側との間に空気が流れ、
    前記中心軸方向から見た場合、前記風洞部の外周は略方形であり、前記風洞部は、当該略方形の各辺に対応する外周面を有し、
    前記複数のスリットは、前記風洞部の複数の外周面のうちの少なくとも以上前記複数の外周面に形成され
    記複数のスリットの貫通方向は、
    前記複数の外周面毎に、前記複数のスリットが形成される前記外周面に略垂直な直線に対して傾斜しており、
    前記複数の各外周面内において互いに略平行であり、
    前記複数のスリットが形成される前記複数の外周面のうちの少なくとも2面以上の前記外周面において互いに異なり、
    前記スリットの長手方向が、前記中心軸方向と略平行もしくは前記中心軸方向となす角が鋭角となり、
    前記複数のスリットのそれぞれは、前記風洞部の角部から間隔を空けて形成されている、軸流ファン。
  2. 軸流ファンであって、
    中心軸を中心にして前記中心軸から径方向外方に突出して周方向に並んで配列された複数の羽根を有するインペラと、
    前記中心軸を中心として前記インペラを回転させるモータ部と、
    前記モータ部を支持するベース部と、
    前記インペラを径方向外方から囲むことで、空気流路を構成する風洞部と、
    前記ベース部から径方向外方に向けて突出し、前記風洞部と連結固定される複数の支持部と、
    を備えており、
    前記風洞部は、前記中心軸方向の一端に上側開口部および他端に下側開口部を有しており、
    前記上側開口部および前記下側開口部はそれぞれ、前記中心軸方向に略垂直な方向において各開口端に向かって、空気流路の断面積が大きくなる傾斜面を有しており、
    前記上側開口部側の傾斜面と前記下側開口部側の傾斜面の間には、前記中心軸方向に略垂直な方向において空気流路の断面積がほぼ一定となるストレート部が構成されており、
    前記ストレート部には径方向に貫通する複数のスリットが前記中心軸を中心として周方向に配列されており、これにより前記風洞部の径方向内方側と径方向外方側との間に空気が流れ、
    前記中心軸方向から見た場合、前記風洞部の外周は略方形であり、前記風洞部は、当該略方形の各辺に対応する外周面を有し、
    前記複数のスリットは、前記風洞部の複数の外周面のうちの少なくとも3面以上の前記複数の外周面に形成され、
    前記複数のスリットの貫通方向は、
    前記複数のスリットが形成される前記複数の外周面のそれぞれに対して略垂直であり、
    前記複数の各外周面内において互いに略平行であり、
    前記スリットの長手方向が、前記中心軸方向と略平行もしくは前記中心軸方向となす角が鋭角となり、
    前記複数のスリットのそれぞれは、前記風洞部の角部から間隔を空けて形成されている、軸流ファン。
  3. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンであって、
    前記複数のスリットのそれぞれが、前記中心軸方向において前記ストレート部の全域に亘って延びている、軸流ファン。
  4. 請求項1に記載の軸流ファンであって、
    前記外周面のそれぞれにおいて、前記複数のスリットのそれぞれの前記貫通方向が、前記外周面のそれぞれに略垂直な直線に対して、前記インペラの反回転方向に傾斜している、軸流ファン。
  5. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンであって、
    前記複数の羽根のそれぞれは、前記インペラの回転方向最前方に位置する前縁部と前記回転方向最後方に位置する後縁部とを有しており、前記外周面のうちの1つを前記外周面に対して略垂直な方向の外方から見た場合に、前記複数の羽根のうち前記外周面に対して最も近接する羽根の径方向外端部における前縁部と後縁部とを結んだ直線と、前記外周面に対して前記羽根が最も近接する部位に形成される前記スリットのうちの1つの長手方向とのなす角度が約90°より大きくなる、軸流ファン。
  6. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンであって、
    前記風洞部と、前記複数の支持部と、前記ベース部と、が単一の部材で画定されている、軸流ファン。
  7. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンであって、
    前記複数のスリットのそれぞれは、前記風洞部の径方向内方側よりも径方向外方側の方が開口面積が大きい、軸流ファン。
  8. 請求項7に記載の軸流ファンであって、
    前記外周面のそれぞれにおいて、前記風洞部は、前記複数のスリットのそれぞれの径方向外方側の開口面積が、前記風洞部の角部に向かって徐々に大きくなる複数の領域を有する、軸流ファン。
  9. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンの風洞部の製造方法であって、
    前記風洞部は、樹脂を用いた射出成形もしくはアルミニウム合金を用いたダイカストによって、前記複数の支持部と前記ベース部と一体に形成されており、前記成形もしくは前記ダイカストにおいて用いられる金型は、上金型および下金型と、スライドコアとを含み、前記方法は、
    前記上金型、前記下金型および前記スライドコアによって形成される閉空間内に溶融樹脂もしくは溶融アルミニウム合金を射出する工程と、
    前記上金型および前記下金型を前記中心軸方向にスライドし、前記中心軸方向とは異なる方向に前記スライドコアをスライドする工程と、
    前記金型から前記風洞部が離型して前記風洞部を形成する工程とを含み、
    前記上金型および前記下金型が前記中心軸方向にスライドすることで、前記複数の支持部および前記ベース部、前記風洞部の内周面が形成され、
    前記スライドコアが前記複数のスリットの貫通方向のそれぞれにスライドすることで前記複数の外周面および前記複数のスリットが形成される、軸流ファンの風洞部の製造方法
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