JP5549064B2 - 積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック基材の少なくとも片面に無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられている積層基材の蒸着薄膜層上に、接着層とシーラント層がこの順序で少なくとも設けられてなる積層体であって、特に、優れたラミネート強度を有し、かつ揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が作用してもプラスチック基材上の蒸着薄膜層とシーラント層間のラミネート強度が低下せず、さらには高度なガスバリア性を有していることを特徴とする積層体に関する。
従来、食品や医薬品などを包装するための包装材料として、例えば、層構成が、紙層/ポリエチレン層/アルミ箔層/ポリエステル層/シーラント層となっている積層体が広く使用されている。このような積層体のポリエステル層とシーラント層との貼り合わせは、通常はポリエステルフィルム上に二液硬化型ポリウレタン系のアンカーコート剤を塗布してから、シーラント層を押出ラミネートすることにより行っていた。そして、このような積層体は適度のラミネート強度やガスバリア性を有しており、食品や医薬品などを包装するための包装材料として広く使用されている。
しかしながら、上述のような構成の積層体を包装材料として用い、例えば酸性物質、アルカリ性物質、香料、界面活性剤、有機溶剤などの揮発性物質を包装した場合、揮発性物質の強い浸透力によってアンカーコート剤が悪影響を受け、プラスチック基材とシーラント層間のラミネート強度が経時で低下し、その結果デラミネーション(剥離)を引き起こすことがあった。
このようなデラミネーションは、前述したような構成の積層体の製造工程におけるラミネート加工に際して使用されるアンカーコート剤、例えばポリエステルポリオールなどの主剤とイソシアネート化合物からなる硬化剤を配合した二液硬化型ポリウレタン系のアンカーコート剤からなる接着層に上記のような強浸透性内容物が悪影響を及ぼし、接着層の主剤樹脂成分を膨潤させたり分子量を低下させ、接着層の凝集力が低下したような時に起きるものと考えられる。
このような状況の下、プラスチック基材上に接着層を介してシーラント層が少なくとも設けられてなる積層体において、揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が作用してもプラスチック基材とシーラント層間のラミネート強度が低下しない、包装材用途に好適に使用できる積層体の開発が強く望まれている。
そして、前述のような構成の積層体の製造工程中におけるラミネート加工に際して使用される接着剤の検討が種々行われている。例えば、ポリエステル、ナイロンまたはポリプロピレンなどからなるプラスチック基材上に接着層とシーラント層がこの順序で設けられている積層体において、接着層をイソシアネート化合物からなるものとして、プラスチック基材に対して優れたラミネート強度を確保させ、かつ揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が作用してもプラスチック基材とシーラント層間のラミネート強度が低下しないようにした積層体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、プラスチック基材上に例えば酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられている積層基材の蒸着薄膜層上に、イソシアネート化合物からなる接着層を介してシーラント層を設けた積層体においては、蒸着薄膜層とイソシアネート化合物からなる接着層間のラミネート強度が十分ではなく、所望の初期ラミネート
強度が得られ難かった。また、このイソシアネート化合物中のイソシアネート基と水との反応によってできる尿素結合は形成速度が非常に遅いため、ラミネート加工後に数日間の加熱エージングが不可欠であるが、ラミネート加工後に加熱エージングを数日間行っても十分なラミネート強度が発現しないこともあった。
特開2005−335374号公報
本発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、プラスチック基材の少なくとも片面に無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられている積層基材の蒸着薄膜層上に、接着層とシーラント層がこの順序で少なくとも設けられている積層体であって、特に、優れた初期ラミネート強度を有し、かつ揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が作用してもプラスチック基材上の蒸着薄膜層とシーラント層間のラミネート強度が低下せず、しかも高度なガスバリア性を示し、また、ラミネート加工後の数日間の加熱エージングが不要で、短時間の室温エージングにより安定した十分なラミネート強度が確保できるようにした積層体を提供することにある。
上記課題点を解決するためになされ、請求項1に記載の発明は、プラスチック基材の少なくとも片面に無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられている積層基材の蒸着薄膜層上に、接着層とシーラント層がこの順序で少なくとも設けられていて、接着層はその厚みが1μmより薄く、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを0.01〜0.5重量%含
む構成材料からなる積層体であり、
前記積層体は、25℃で12時間のエージングを施した時の初期のラミネート強度が4.6(N/15mm)以上であることを特徴とする積層体である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の積層体において、前記イソシアネート化合物が、2官能のイソシアネートモノマー、またはそのアダクト、ビューレット、イソシアヌレートタイプの3官能化させたモノマーの誘導体のいずれかであることを特徴とする。
さらにまた、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の積層体において、前記金属アルコキシドの金属が、ケイ素、アルミニウム、チタン、またはジルコニウムのいずれかであることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の積層体において、前記金属アルコキシドが、シランカップリング剤であることを特徴とする。
本発明の積層体は、プラスチック基材と無機酸化物からなる蒸着薄膜層と接着層とシーラント層の少なくとも四層構成となっていて、しかもその接着層が強浸透性内容物の影響を受けず、かつ非常に薄くて緻密な層を形成しているため、プラスチック基材上の蒸着薄膜層に対して優れたラミネート強度を示す。よって、例えば酸性物質、アルカリ性物質、香料、界面活性剤、有機溶剤などの揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物を保存する包装材料として使用してもプラスチック基材上の蒸着薄膜層とシーラント層間のラミネート強度が低下することがなく、デラミネーションを起こすことがない。また、蒸着薄膜層を有する積層基材を使用しているため、高度なガスバリア性も併せ持っている。さらには、ラミネート加工後の数日間の加熱エージングが不要で、短時間の室温エージングにより安定した十分なラミネート強度が確保できる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の積層体を構成する、無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられるプラスチック基材としては、ポリエステルフィルムのノーマルタイプ、共重合タイプ、易接着タイプのものや、ナイロンフィルムのノーマルタイプ、易接着タイプのもの、あるいはポリプロピレンフィルムの未静防タイプ、静防タイプのものなど、様々なタイプのものが使用可能である。
また、脂肪族ポリエステルフィルムや脂肪族芳香族ポリエステルフィルムも使用可能である。さらに、プラスチック基材の構成材料としては、乳酸を主成分とするポリマー、例えば、乳酸のみからなるホモポリマーや、乳酸を主成分とし乳酸以外のモノマー、例えばリンゴ酸、グリコール酸などのオキシ酸、3−ヒドロキシブチレート、3−ヒドロキシヴァリレート、カプロラクトン、およびコハク酸、アジピン酸などのジカルボン酸類とエチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどのジオール類などを共重合したコポリマー、あるいはこれらの混合物などが使用可能である。それに加えて、コハク酸、アジピン酸、テレフタル酸などのジカルボン酸類と、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどのジオール類との共重合体、例えばテレフタル酸を有するポリエチレンテレフタレート−サクシネート、ポリブチレンアジペート−テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート−テレフタレートなども使用可能である。
そして、このようなプラスチック基材には、その一方の面にコロナ処理やプラズマ処理などの表面処理がなされていて、その上に蒸着薄膜層が安定的に形成できるようになっていればより好ましい。また、その厚みも特に限定されるものではない。
このようなプラスチック基材上に設けられている無機酸化物からなる蒸着薄膜層は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化錫あるいはそれらの混合物などの蒸着薄膜からなり、酸素や水蒸気などに対するガスバリア性を有する薄膜である。その中でも特に、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウムのいずれかからなる蒸着薄膜層が酸素透過率および水蒸気透過率に優れるので好ましが、上述した構成材料からなるものに限定されるものではない。
プラスチック基材上に無機酸化物からなる蒸着薄膜層を設ける際には、蒸着薄膜層との密着性を良くするために前処理としてコロナ処理、低圧プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、フレーム処理、イオンボンバード処理などの表面処理、さらには薬品処理、溶剤処理などの表面処理を施しておいてもかまわない。また、必要に応じて無機化合物を有する蒸着用プライマーの薄膜をプラスチック基材上に設けておいてもよい。さらに、金属箔並の高度なガスバリア性を付与するために蒸着薄膜層上に無機化合物を有するガスバリア性被膜層を設けておいてもかまわない。
特に、非常に揮発性の高い揮発性物質が含まれている強浸透性内容物の包装用途には、前記プラスチック基材と蒸着薄膜層との密着性をより良くするためにプラスチック基材上に無機化合物を有する蒸着用プライマーの薄膜を設けた積層基材を使用することが好ましい。
ような蒸着薄膜層上に積層される接着層は、その厚みが1μmより薄く、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを0.01〜0.5重量%含む構成材料からなるものである。
このような接着層の一部を構成するイソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートおよびその水素添加体などの各種ジイソシアネート系モノマーなどが挙げられる。また、これらのジイソシアネートモノマーを、トリメチロールプロパンやグリセロールなどの3官能の活性水素含有化合物と反応させたアダクトタイプや、水と反応させたビューレットタイプや、イソシアネート基の自己重合を利用したトリマー(イソシアヌレート)タイプなど3官能性の誘導体やそれ以上の多官能性の誘導体を使用してもかまわない。
また、金属アルコキシドとしては、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリエトキシド、アルミニウムトリ−n−ブトキシド、アルミニウムトリメトキシド、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラエトキシド、チタニウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコニウムテトラ−n−ブトキシドなどが挙げられる。このように、金属アルコキシドには種々のものがあるが、取り扱い性、コストなどを考えればケイ素のアルコキシドが好ましく用いられる。しかし、これに限定されるものではなく、イソシアネート基、エポキシ基、またはアミノ基などを含有するシランカップリング剤を適宜選定して使用してもよい。金属アルコキシドの金属としては、ケイ素、アルミニウム、チタン、またはジルコニウムなどを挙げることができる。
上述の組成になる構成材料を構成するトリ−n−プロピルアミンとトリ−n−ブチルアミンは共に三級アミンであり、イソシアネート化合物中のイソシアネート基と水とが反応して尿素結合が形成される際の触媒として働き、接着層中で尿素結合の形成を促進させ、本発明に積層体の製造に当たって、ラミネート加工後の数日間の加熱エージングを不要とし、短時間の室温エージングにより安定した十分なラミネート強度が確保できるように働く。
一般に、尿素結合の形成促進に使用される触媒としては、錫系化合物や三級アミンなどが使用されている。そして、三級アミンとしては、その他にトリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N,N',N’,−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(トリエチレンジアミン)などが使用されている。本発明においては、前述したように、尿素結合の形成促進に使用される数ある触媒の中から、トリ−n−プロピルアミンとトリ−n−ブチルアミンを選択し、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対して0.01〜0.5重量%含有させる。
0.5重量%を超えた量は、尿素結合の形成を促進するのに十分な添加量であり、また得られる積層体のアミン臭による臭気の問題が発生することがあるためふさわしくない。0.01〜0.1重量%程度がより好ましい。
トリ−n−プロピルアミンもトリ−n−ブチルアミンも、接着層を形成する際に使用する接着剤の希釈溶剤として広く使用されている酢酸エチルに速く均一に溶解し、安価でもあり、さらに、沸点が高くて接着剤中での触媒濃度が一定に保て、触媒の濃度低下を招くこともなく、上述したように、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対して0.01〜0.5重量%含ませることにより、酸性物質、アルカリ性物質、香料、界面活性剤、有機溶剤などの揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が本発
明の積層体に作用しても、接着層の凝集力を低下させることがなくなり、プラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層間、および接着層とシーラント層間のラミネート強度を低下させることなく、十分な初期ラミネート強度と強浸透性内容物耐性がともに確保できる。
また、接着層を構成するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合は、イソシアネート化合物のみの場合はプラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層間のラミネート強度が弱く十分な初期強度が得られない。一方、金属アルコキシドのみの場合は接着層とシーラント層間のラミネート強度が弱く十分な初期ラミネート強度が得られない。そのため、プラスチック基材上の蒸着薄膜層に対してもシーラント層に対しても、強固な接着が確保できるようにするため、イソシアネート化合物リッチな接着層を形成すること、すなわち、イソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合(重量比)は、99:1〜60:40、より好ましくは99:1〜70:30、さらに好ましくは99:1〜80:20にし、さらに前述のような割合でトリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを含有させることにより、プラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層間、および接着層とシーラント層間の双方に十分な初期ラミネート強度が確保でき、揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物の影響を受けない接着層とすることができる。
このような組成の構成材料からなる接着層では、イソシアネート化合物に適量の金属アルコキシドが添加してあるので、プラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層との親和性がより良好になるため、その間で強固な接着力を得ることができ、同時にシーラント層とも強固に接着するようになる。そして、蒸着薄膜層とシーラント層との間に設けられて接着層内では反応性官能基がなくなるまで3次元的に架橋反応が進んでネットワークが形成される。このとき、トリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンが添加されているため、そのネットワークの形成速度が速くなり、ラミネート加工後の数日間の加熱エージングが不要となり、短時間の室温エージングでより安定した十分なラミネート強度が得られるようになる。
この接着層は、前記したプラスチック基材上の蒸着薄膜層の上に、例えば、上記したイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合物に、トリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを混合して酢酸エチルで希釈し、固形分割合を0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%とした塗工液により塗工して設ければよい。また、この接着層の厚みは薄い方が好ましく、具体的にはその乾燥時の厚みが1μmより薄くなるように設ければよい。1μm以上では、溶媒を飛ばすための乾燥に時間がかかり、さらに接着層の架橋反応にも時間がかかるため、強浸透性内容物耐性の発現が思わしくなくなる。
一方、接着層上に積層されるシーラント層は、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などからなる層である。より具体的な構成材料としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモ・ブロック・ランダムの各ポリプロピレン樹脂や、プロピレン−αオレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体やエチレン−メタクリル酸共重合体などのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチルやエチレン−アクリル酸エチルやエチレン−メタクリル酸メチルやエチレン−メタクリル酸エチルなどのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のエステル化物、カルボン酸部位をナトリウムイオン、亜鉛イオンで架橋した、エチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のイオン架橋物、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体やエチレン−9アクリル酸エチル−無水マレイン酸のような三元共重合体に代表される酸無水物変性ポリオレフィン、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体などのエポキシ化合物変性ポリオレフィン、エチレン-酢酸ビニル共重合体から選ばれる樹脂の単体あるいは2種以上のブレンド物などが挙げられる。
また、脂肪族ポリエステルや脂肪族芳香族ポリエステルも使用可能である。より具体的には、コハク酸、アジピン酸などのジカルボン酸類と、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどのジオール類との共重合体(例えば、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート−アジペート)、微生物産生のポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレート−ヴァリレート、ポリヒドロキシブチレート−ヘクサノエート、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸などのオキシ酸の重合体またはこれらの共重合体、ポリカプロラクトン、ポリカプロラクトン−ブチレンサクシネート、アミド結合を有するポリエステル、カーボネート結合を有するポリエステルなどの脂肪族ポリエステル、あるいはテレフタル酸を有するポリエチレンテレフタレート−サクシネート、ポリブチレンアジペート−テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート−テレフタレートなどの脂肪族芳香族ポリエステルから選ばれる樹脂の単体あるいは2種以上のブレンド物などが挙げられる。これらの構成材料には、必要に応じて各種添加剤(酸化防止剤、粘着付与剤、充填剤、各種フィラーなど)を添加してもかまわない。
本発明の積層体において、蒸着薄膜層を設けるプラスチック基材およびシーラント層をともに脂肪族ポリエステルまたは脂肪族芳香族ポリエステルにより構成すると、高度なガスバリア性と強浸透性内容物耐性だけでなく、生分解性機能も併せ持つこととなる。このとき蒸着薄膜層が設けられているプラスチック基材とシーラント層間に存在する接着層は生分解性を有していないが、接着層の厚みが1μmより薄い層であるために積層体の生分解性を阻害することはない。
以上、本発明に係る積層体について説明したが、本発明の積層体は上記のような構成のものに限定されるものではなく、包装材料としての用途を考慮し、包装材料として要求される剛性や耐久性などを向上する目的で、他の層を介在させた構成であってもよい。
このような構成の積層体は、例えば次のようにして作製できる。すなわち、プラスチック基材上の蒸着薄膜層の上に、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対し、トリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを0.01〜0.5%混合し、酢酸エチルで希釈して、固形分割合を0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%とした塗工液で薄膜をその厚みが1μmより薄くなるように押出ラミネートの塗工部において塗工して接着層を設け、オーブンにて乾燥後、Tダイから押し出される例えばポリエチレンなどからなるシーラント層を積層することにより、プラスチック基材/蒸着薄膜層/接着層/シーラント層の積層構成になる積層体を得ることができる。
以上のような作製方法によれば、プラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層間、および接着層とシーラント層間の初期ラミネート強度が良好で、かつ揮発性物質が含まれている各種強浸透性内容物が作用してもプラスチック基材上の蒸着薄膜層と接着層間、および接着層とシーラント層間のラミネート強度が低下せず、高度なガスバリア性を有し、しかも、上述のようにして材料を選定することにより生分解性をも有する積層体を作製することができる。さらに、ラミネート加工後の数日間の加熱エージングが不要で、短時間の室温エージングにより安定した十分なラミネート強度を有する積層体を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を述べる。
まず、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にコロナ処理が施してあり、その処理面上に酸化アルミニウムの蒸着薄膜層が設けてある積層基材を用
意した。次に、酢酸エチルを希釈溶剤として用い、イソホロンジイソシアネートモノマーとテトラエトキシシランとの混合割合が95:5(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミンを0.01重量%添加し、固形分割合が2重量%の塗工液を調製した。そして、この塗工液を用い、前記した積層基材の蒸着薄膜層上に薄膜を塗布してから、オーブンにて乾燥させた後、厚みが40μmの低密度ポリエチレン層をダイ下温度320℃、加工速度80m/minで押出ラミネート法により押し出し、接着層上にシーラント層を積層させ、さらに25℃で12時間のエージングを施し、実施例1に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.24μmであった。
プラスチック基材として厚みが15μmのナイロンフィルムを使用し、接着層形成用の塗工液として、トリレンジイソシアネートのアダクトタイプとアルミニウムトリイソプロポキシドとの混合割合が90:10(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミンを0.3重量%添加した塗工液を使用した以外は実施例1と同様の方法で、実施例2に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.26μmであった。
厚みが12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にコロナ処理を施し、その処理面上に酸化ケイ素からなる蒸着薄膜層を形成させた積層基材を使用し、塗工液として、イソホロンジイソシアネートのアダクトタイプとチタニウムテトラエトキシドとの混合割合が85:15(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミンを0.5重量%添加したものを使用し、さらに、シーラント層の構成材料としてエチレン−メタクリル酸共重合体を使用した以外は実施例1と同様の方法で実施例3に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.25μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は280℃であった。
厚みが15μmのナイロンフィルムの一方の面にコロナ処理を施し、その面に酸化ケイ素からなる蒸着薄膜層を形成させた積層基材を使用し、塗工液として、キシリレンジイソシアネートのアダクトタイプとジルコニウムテトライソプロポキシドとの混合割合が80:20(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−ブチルアミンを0.01重量%添加したものを使用し、さらに、シーラント層の構成材料として亜鉛アイオノマーを使用した以外は実施例1と同様の方法で実施例4に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.24μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は300℃であった。
厚みが12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にコロナ処理を施してあるプラスチック基材を使用し、そのコロナ処理面に下記のようにして調製したプライマー液の薄膜を塗布し、乾燥させた後、酸化アルミニウムからなる蒸着薄膜層を形成し、さらにその上に下記のようにして調製したガスバリア性コーティング剤の薄膜を塗布し、乾燥させてガスバリア性被膜層を設けた積層基材を使用し、塗工液としては、ヘキサメチレンジイソシアネートのビューレットタイプとイソシアネート系シランカップリング剤との混合割合が70:30(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−ブチルアミンを0.3重量%添加したものを使用し、さらにシーラント層の構成材料としてはランダムポリプロピレンを使用した以外は実施例1と同様の方法で、実施例5に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.22μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は275℃であった。
[プライマー液の調製]
下記A液のアクリルポリオールの水酸基に対して下記B液のイソシアネート基が当量と
なるよう混合し、この混合溶液の固形分割合が2重量%となるように希釈した。
<A液>
希釈溶媒(酢酸エチル)中に、γ−イソシアネートプロピルトリメチルシラン1重量%と、アクリルポリオール10重量%とを混合した混合溶液。
<B液>
イソシアネート化合物であるXDIとIPDIの7:3(重量比)混合物。
[ガスバリア性コーティング剤の調製]
下記C液と下記D液を60:40(重量比)で混合した。
<C液>
テトラエトキシシラン10.4gに0.1N塩酸89.6gを加え、30分間攪拌して加水分解させ、固形分3重量%(SiO2換算)とした加水分解溶液。
<D液>
ポリビニルアルコール3重量%水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール=90:10、重量比)。
プラスチック基材としてポリ乳酸フィルムを使用し、その一方の面の蒸着薄膜層を酸化ケイ素からなる蒸着薄膜層とした以外は実施例5と同様の構成の積層基材を使用し、塗工液としては、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレートタイプとエポキシ系シランカップリング剤との混合割合が60:40(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−ブチルアミンを0.5重量%添加したものを使用し、さらに、シーラント層としてはポリブチレンサクシネートを使用した以外は実施例1と同様の方法で、実施例6に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.25μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は280℃であった。
塗工液として、トリレンジイソシアネートのアダクトタイプとテトラエトキシシランとの混合割合が30:70(重量比)である混合物を使用した以外は実施例1と同様の方法で、比較のための実施例7に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.27μmであった。
厚みが15μmのナイロンフィルムの一方の面にコロナ処理を施し、その面に酸化アルミニウムの蒸着薄膜層を設けた積層基材を使用し、塗工液として、イソホロンジイソシアネートのアダクトタイプとアルミニウムトリイソプロポキシドとの混合割合が20:80(重量比)である混合物を使用し、シーラント層の構成材料としてはエチレン−メタクリル酸共重合体を使用し、エージングが50℃で5日間であった以外は実施例1と同様の方法で、比較のための実施例8に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.26μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は280℃であった。
厚みが12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面にコロナ処理を施し、その面に酸化ケイ素の蒸着薄膜層を形成させた積層基材を使用し、塗工液としてはトリレンジイソシアネートのアダクトタイプで固形分割合が2重量%のものを使用し、シーラント層の構成材料としてはランダムポリプロピレンを使用した以外は実施例1と同様の方法で、比較のための実施例9に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.23μm、シーラント層を押出ラミネート法により接着層上に押し出して形成したときのダイ下温度は275℃であった。
塗工液として、トリレンジイソシアネートのアダクトタイプとテトラエトキシシランとの混合割合が70:30(重量比)である塗工液を使用した以外は実施例1と同様の方法で、比較のための実施例10に係る積層体を得た。接着層の乾燥後の厚みは0.25μmであった。
以上のような製造方法により得られた、初期のラミネート強度が十分に確保された実施例1〜6、8のそれぞれの積層体を用いてパウチを作製し、内容物として湿布薬(揮発性の強浸透性物質としてサリチル酸メチルやメントールを含有)と、浴用剤(揮発性の強浸透性物質として香料成分を含有)をそれぞれ充填、密封し、40℃の恒温室内に放置した。
3ヶ月経過後にこれらのパウチを恒温室から取り出し、それぞれのパウチの各種基材とシーラント層間のラミネート強度[N/15mm]を測定し、恒温室に入れる前のパウチにおける初期のラミネート強度と比較した。このときのラミネート強度の測定条件は、試料幅15mmのT型剥離で、剥離速度300mm/minとした。恒温室投入前と後におけるラミネート強度の測定結果をまとめて表1に示す。
Figure 0005549064
表1からも明らかなように、実施例1〜6に係る積層体の各積層基材とシーラント層間における初期のラミネート強度は、シーラント切れを示すほど強固であった。また、揮発性物質を含む湿布薬や浴用剤を入れて40℃で3ヶ月間保存したパウチにおいてもラミネート強度に変化はなく、初期のラミネート強度を十分に保っていた。
これに対して、実施例7、9、10に係る積層体の積層基材とシーラント層間における初期のラミネート強度は、十分に得られなかった。
また、実施例8に係る積層体の積層基材とシーラント層間における初期のラミネート強度では、50℃で5日間の十分な加熱エージングを施すことにより、シーラント切れを示すほど強固であったが、揮発性物質を含む湿布薬や浴用剤を入れて40℃で3ヶ月間保存したパウチにおいては、ラミネート強度が著しく低下しており、湿布薬や浴用剤などの揮発性物質を含む内容物の包装材料への使用には適さないことが判明した。

Claims (4)

  1. プラスチック基材の少なくとも片面に無機酸化物からなる蒸着薄膜層が設けられている積層基材の蒸着薄膜層上に、接着層とシーラント層がこの順序で少なくとも設けられていて、接着層はその厚みが1μmより薄く、2官能以上のイソシア基を有するイソシアネート化合物と金属アルコキシドとの混合割合が99:1〜60:40(重量比)である混合物100重量%に対してトリ−n−プロピルアミン、またはトリ−n−ブチルアミンを0.01〜0.5重量%含む構成材料からなる積層体であり、
    前記積層体は、25℃で12時間のエージングを施した時の初期のラミネート強度が4.6(N/15mm)以上であることを特徴とする積層体。
  2. 前記イソシアネート化合物が、2官能のイソシアネートモノマー、またはそのアダクト、ビューレット、イソシアヌレートタイプの3官能化させたモノマーの誘導体のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 前記金属アルコキシドの金属が、ケイ素、アルミニウム、チタン、またはジルコニウムのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  4. 前記金属アルコキシドが、シランカップリング剤であることを特徴とする請求項1記載の積層体。
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