JP5543765B2 - フィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法 - Google Patents

フィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法に関する。
従来、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、測定光を被測定面に対して出射する参照面と、参照光、及び被測定面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、被測定面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のフィゾー型干渉計は、参照面と、コンピュータ(測定装置)とを備え、位相シフト法によって被測定面の形状を測定している。なお、位相シフト法は、参照面の位置をレーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における干渉光の強度を取得し、これらの干渉光の強度に基づいて、被測定面の形状を測定するものである。
また、このようなフィゾー型干渉計では、参照面を球面とすることで球面の被測定面を測定することができる。以下、球面の参照面を参照球面とし、球面の被測定面を被測定球面として説明する。
図8は、フィゾー型干渉計にて球体の表面の形状を測定している状態を示す模式図である。なお、図8は、レーザ光の光軸方向をx軸方向とし、このx軸と直交する軸をy軸としてxy平面で切断した断面模式図としている。これは、フィゾー型干渉計の理想的な測定光学系は、光軸(x軸)周りに回転対称となっているため、二次元平面内で考えることができるからである。
フィゾー型干渉計100は、図8に示すように、半径をRとする参照球面111を有する光学素子110と、測定装置(図示略)とを備え、半径をrとする球体120の表面(以下、被測定球面121とする)の形状を測定するものである。ここで、レーザ光源(図示略)は、光学素子110の+x軸方向側(図8中右側)に配設され、−x軸方向に向かってレーザ光を出射する。なお、図8では、レーザ光源は、実線L1,L2で囲まれる範囲のレーザ光を出射している。
レーザ光源から出射されるレーザ光の一部は、参照球面111にて反射されて参照光となり、他の一部は、参照球面111を透過して測定光となる。測定光は、被測定球面121にて反射され、被測定球面121にて反射される測定光の一部は、参照球面111を透過する。参照球面111にて反射される参照光、及び被測定球面121にて反射される測定光は干渉光となり、測定装置は、この干渉光の強度に基づいて、被測定球面121の形状を測定する。
ここで、フィゾー型干渉計100は、参照球面111と、被測定球面121とのずれを干渉光の強度に基づいて測定するものであるので、参照球面111の焦点と、被測定球面121の焦点、すなわち球体120の中心とは一致していることを要する。
したがって、フィゾー型干渉計100にて被測定球面121の形状を測定する際には、参照球面111の焦点と、球体120の中心とを一致させるように予め調整を行っている。なお、図8では、参照球面111の焦点、及び球体120の中心を直交座標系の原点Oとしている。
したがって、例えば、レーザ光源から出射され、光学素子110に入射するレーザ光のうち、参照球面111における点P1を透過するレーザ光、すなわち測定光は、原点Oに向かう方向に出射される。この測定光は、被測定球面121における点P2で反射され、再び参照球面111における点P1から光学素子110に入射する。そして、点P1で反射される参照光、及び点P1から光学素子110に入射する測定光は干渉光となり、+x軸方向に向かって光学素子110から出射される。
すなわち、参照球面111から出射される測定光は、参照球面111、及び被測定球面121の間の光路を往復し、測定装置は、光学素子110から出射される参照光、及び測定光の干渉光をCCD(Charge Coupled Device)カメラ(図示略)にて撮像して光路差OPDに基づく干渉縞画像、すなわち干渉光の強度を取得し、この干渉縞画像を観測することで被測定球面121の形状を測定する。
ここで、点P1の角度(以下、観測角度とする)をθとすると、点P1の座標は、(Rcosθ,Rsinθ)となり、点P2の座標は、(rcosθ,rsinθ)となる。したがって、参照光、及び測定光の光路差OPD(θ)は、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0005543765
図9は、位相シフト法によって被測定球面121の形状を測定するために、参照球面111の位置を移動させた状態を示す模式図である。
参照球面111の位置を、図9に示すように、レーザ光の光軸に沿って球体120に距離δだけ近接するように移動させると、参照球面111の焦点Fは、原点Oから−x軸方向に距離δだけ移動する。
したがって、点P1の座標は、(Rcosθ−δ,Rsinθ)となる。また、この点P1を透過する測定光は、焦点Fに向かう方向に出射されるので、被測定球面121における点P2´で反射される。ここで、点P2´の角度をθ´とすると、点P2´の座標は、(rcosθ´,rsinθ´)となる。したがって、参照光、及び測定光の光路差OPD(θθ´)は、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 0005543765
ここで、位相シフト法では、参照球面111の位置を移動させる距離δ(以下、移動量δとする)は、一般的にレーザ光源から出射されるレーザ光の波長の半分程度か、せいぜい2倍程度の大きさとされる。そして、このように移動量δを設定する場合には、測定光を反射させる点P2が点P2´にずれることによる観測角度θの変化は、一般的なCCDカメラにおける画素間の距離と比較して非常に小さく、干渉縞画像に有意な変化を与えることは稀である。すなわち、θ≒θ´と考えることができ、前述した式(2)は、以下の式(3)に置き換えることができる。
Figure 0005543765
図10は、移動量δを一定の間隔で変化させたときの光路差OPDの変化量と、観測角度θとの関係を示すグラフである。なお、図10では、縦軸を光路差OPDの変化量とし、横軸を観測角度θとしている。また、図10は、レーザ光の波長をλ(=633nm)として移動量δを0からλまでλ/8ずつ変化させたときのグラフをG71〜G79で示している。
図11は、観測角度θを一定の間隔で変化させたときの光路差OPDと、移動量δとの関係を示すグラフである。なお、図11では、縦軸を光路差OPDとし、横軸を移動量δとしている。また、図11では、参照球面111の焦点と、球体120の中心とを一致させるように予め調整を行ったときの光路差OPDを80mmとして観測角度θを0°、20°、40°、及び50°で変化させたときのグラフをG81〜G84で示している。
なお、図10、及び図11では、参照球面111の半径Rを50mmとし、球体120の半径rを10mmとしている。
例えば、移動量δ=λのグラフG79では、図10に示すように、光路差OPDの変化量は、観測角度θ=0°で約2λとなっている。すなわち、観測角度θ=0°では、光路差OPDの変化量は、移動量δの約2倍となり、期待される通りの変化量となっている。参照球面111から出射される測定光は、参照球面111、及び被測定球面121の間の光路を往復するからである。また、光路差OPDは、図11に示すように、観測角度θを一定とすれば略線形に変化し、参照球面111の位置を、球体120に近接するように(移動量δを+方向に)移動させるに従って小さくなり、球体120から離間させるように(移動量δを−方向に)移動させるに従って大きくなる。
これに対して、観測角度θを大きくするに従って光路差OPDの変化量は、図10に示すように、2λよりも小さくなる。例えば、観測角度θ=50°では、光路差OPDの変化量は、観測角度θ=0°のときと比較して2/3程度の変化量となっている。すなわち、光路差OPDの変化量は、移動量δが同じ場合であっても観測角度θに応じて異なることとなる。
一般的に、位相シフト法では、干渉縞の位相の変化量に応じた干渉光の強度の変化量に対して特定のアルゴリズムを適用することによって被測定面の形状を算出している。また、干渉縞の位相は、光路差OPDの変化に応じて変化するので、光路差OPDの変化量が期待される通りの変化量にならない場合には、干渉縞の位相の変化量も期待される通りの変化量にならないことになる。したがって、位相シフト法によって被測定球面121の形状を測定すると観測角度θに応じた誤差を生じることとなる。
次に、位相シフト法によって生じる測定誤差と、観測角度θとの関係について検討する。
干渉光の強度Iと、移動量δとの関係式は、以下の式(4)で表すことができる。
Figure 0005543765
ここで、φ(θ)は、干渉光の強度に基づく信号の変動成分の初期位相角であり、参照球面111の焦点と、球体120の中心とを一致させるように予め調整を行ったときの参照球面111、及び被測定球面121の差、すなわち被測定球面121の形状である。
なお、Iは、干渉光の強度に基づく信号のオフセットであり、Aは、この信号の変動成分の振幅である。また、cos関数の1項目は、参照球面111が添字iで示される位置(移動量δ)にあるときの光路差OPD(θ)をレーザの波長λに基づく位相に直したものであり、既知数である。
したがって、参照球面111が添字iで示される位置にあるときの干渉光の強度をIとすると、式(4)における未知数は、I、A、及びφ(θ)の3つであるので、少なくとも3つ以上の干渉光の強度Iを取得すれば、連立方程式を解くことによって被測定球面の形状であるφ(θ)を知ることができる。
また、位相シフト法では、被測定球面121の形状であるφ(θ)を求めるための移動量δの組み合わせと、これに対応する特定のアルゴリズムについて数多くの方法が提案されている。例えば、以下の式(5)や、式(6)などのアルゴリズムを用いることで算出することができる(非特許文献1)。
Figure 0005543765
具体的に、式(5)は、干渉縞の位相をπ/2の間隔で変化させるように移動量δを0からλ/8ずつ変化させて5個の位置における干渉光の強度を取得したときに用いられるアルゴリズム(以下、5ステップ法とする)であり、式(6)は、干渉縞の位相をπ/2の間隔で変化させるように移動量δを0からλ/8ずつ変化させて7個の位置における干渉光の強度を取得したときに用いられるアルゴリズム(以下、7ステップ法とする)である。
図12は、位相シフト法によって生じる測定誤差と、観測角度θとの関係を示すグラフである。なお、図12では、被測定球面121は、理想的な球面であるものとし、5ステップ法による測定誤差をグラフG91で示し、7ステップ法による測定誤差をグラフG92で示している。また、図12では、縦軸を測定誤差とし、横軸を観測角度θとしている。
観測角度θ=0°では、前述したように、光路差OPDの変化量は、期待される通りの変化量となっているので、図12に示すように、測定誤差は0となっている。
これに対して、例えば、観測角度θ=50°では、前述したように、光路差OPDの変化量は、観測角度θ=0°のときと比較して2/3程度の変化量となっているので、形状誤差は、観測角度θ=0°のときと比較して大きくなっている。また、7ステップ法によって生じる測定誤差は、5ステップ法によって生じる測定誤差よりも大きくなっている。
特開2007−333428号公報
Daniel Malacara, Optical Shop Testing Third Edition, Wiley Interscience, 2007, pp594-595
以上のように、フィゾー型干渉計100にて球体120の表面の形状を測定する際に、位相シフト法を用いると、観測角度θとの関係で光路差OPDの変化量が期待される通りにならず、測定誤差を生じるので、被測定球面121の形状を適切に測定することができないという問題がある。
本発明の目的は、位相シフト法を用いる場合であっても被測定球面の形状を適切に測定することができるフィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法を提供することにある。
本発明のフィゾー型干渉計は、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計であって、前記測定装置は、前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得部と、前記強度取得部にて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定部とを備え、前記強度取得部は、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、前記形状測定部は、
Figure 0005543765
1個目の位置を前記開始位置とし、5個目の位置を前記終了位置とし、3個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度 i 、及び(−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度 5-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(A)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(A)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とする。
また、本発明のフィゾー型干渉計は、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計であって、前記測定装置は、前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得部と、前記強度取得部にて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定部とを備え、前記強度取得部は、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として7個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、前記形状測定部は、
Figure 0005543765
1個目の位置を前記開始位置とし、7個目の位置を前記終了位置とし、4個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度I i 、及び(7−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度I 7-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(B)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(B)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とする。
ここで、5ステップ法や、7ステップ法などの位相シフト法のアルゴリズムでは、式(5),(6)に示すように、干渉光の強度を取得する複数の位置のうち、中央の位置を中心として両側に対称となる位置で取得される干渉光の強度の係数を同一としている。具体的に、例えば、5ステップ法では、式(5)に示すように、中央の位置における干渉光の強度Iを中心として両側に対称となる位置における干渉光の強度I、及びIや、I、及びIの係数を同一としている。これは、平均化の効果により測定誤差を圧縮するためである。すなわち、5ステップ法や、7ステップ法などの位相シフト法のアルゴリズムでは、i個目の位置における干渉光の強度、及び(n−i+1)個目の位置における干渉光の強度の係数を同一としている。
また、前述したように、光路差OPDは、観測角度θを一定とすれば略線形に変化し、参照球面の位置を、被測定球面に近接するように移動させるに従って小さくなり、被測定球面から離間させるように移動させるに従って大きくなる。すなわち、参照球面の焦点と、被測定球面の焦点とを一致させたときの参照球面の位置を中央位置とし、中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置としてn個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得すると、i個目の位置における光路差OPDの変化量と、(n−i+1)個目の位置における光路差OPDの変化量とは、異符号で略同一の値となる。
本発明によれば、フィゾー型干渉計は、参照球面の焦点と、被測定球面の焦点とを一致させたときの参照球面の位置を中央位置とし、中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置としてn個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得する強度取得部と、i個目の位置における干渉光の強度、及び(n−i+1)個目の位置における干渉光の強度の係数を同一とする位相シフト法のアルゴリズムで被測定球面の形状を測定する形状測定部とを備えるので、位相シフト法による測定誤差を低減でき、位相シフト法を用いる場合であっても被測定球面の形状を適切に測定することができる。
本発明のフィゾー型干渉計の測定方法は、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計の測定方法であって、前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得ステップと、
前記強度取得ステップにて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定ステップとを備え、前記強度取得ステップは、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、前記形状測定ステップは、
Figure 0005543765
1個目の位置を前記開始位置とし、5個目の位置を前記終了位置とし、3個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度 i 、及び(−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度 5-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(C)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(C)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とする。
また本発明のフィゾー型干渉計の測定方法は、レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計の測定方法であって、前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得ステップと、前記強度取得ステップにて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定ステップとを備え、前記強度取得ステップは、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として7個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、前記形状測定ステップは、
Figure 0005543765
1個目の位置を前記開始位置とし、7個目の位置を前記終了位置とし、4個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度I i 、及び(7−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度I 7-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(D)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(D)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とする。
このような構成によれば、前述したフィゾー型干渉計と同様の作用効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係るフィゾー型干渉計を示すブロック図。 前記実施形態におけるフィゾー型干渉計の測定方法を示すフローチャート。 前記実施形態における強度取得部にて干渉縞画像を取得している状態を示す模式図。 前記実施形態における位相シフト法によって生じる測定誤差と、観測角度との関係を示すグラフ。 従来の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される理想的な干渉光の強度を示す表。 従来の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される実際の干渉光の強度を示す表。 本発明の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される実際の干渉光の強度を示す表。 フィゾー型干渉計にて球体の表面の形状を測定している状態を示す模式図。 位相シフト法によって被測定球面の形状を測定するために、参照球面の位置を移動させた状態を示す模式図。 移動量を一定としたときの光路差の変化量と、観測角度との関係を示すグラフ。 観測角度を一定としたときの光路差と、移動量との関係を示すグラフ。 位相シフト法によって生じる測定誤差と、観測角度との関係を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィゾー型干渉計1を示すブロック図である。
フィゾー型干渉計1は、図1に示すように、干渉計本体2と、測定装置3とを備える。
干渉計本体2は、レーザ光を出射するレーザ光源21と、レーザ光源21から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、この測定光を被測定球面WS(図3参照)に対して出射する参照球面221(図3参照)などで構成される光学系22と、参照光、及び被測定球面WSにて反射される測定光の干渉光を撮像して干渉縞画像を取得するCCDカメラ23とを備える。なお、干渉計本体2は、特許文献1に記載のフィゾー型干渉計と同様の構成を有している。
測定装置3は、CCDカメラ23にて取得される干渉縞画像に基づいて、被測定球面WSの形状を測定するものであり、強度取得部31と、形状測定部32とを備える。
強度取得部31は、参照球面221の位置をレーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における干渉縞画像、すなわち干渉光の強度を取得する。
形状測定部32は、強度取得部31にて取得される干渉縞画像、すなわち干渉光の強度に基づいて、被測定球面WSの形状を測定する。
図2は、フィゾー型干渉計1の測定方法を示すフローチャートである。
測定装置3は、測定を開始すると、図2に示すように、以下のステップS1,S2を実行する。
まず、強度取得部31は、参照球面221の位置をレーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における干渉光の強度を取得する(S1:強度取得ステップ)。
図3は、強度取得部31にて干渉光の強度を取得している状態を示す模式図である。なお、図3では、被測定球面WSを球体Wの表面としている。また、図3は、レーザ光の光軸方向をx軸方向とし、このX軸と直交する軸をy軸としてxy平面で切断した断面模式図である。
具体的に、強度取得部31は、図3に示すように、参照球面221の焦点と、被測定球面WSの焦点とを一致させたときの参照球面221の位置を中央位置とし(図3(B)参照)、この中央位置からx軸上の等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置(図3(A)参照)、及び終了位置(図3(C)参照)としてn個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得する。
なお、図3では、移動量δを等距離として図3(A)から図3(C)まで3個の位置における干渉光の強度を取得している状態を例示しているが、位相シフト法のアルゴリズムに5ステップ法を用いる場合には、5個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得し、7ステップ法を用いる場合には、7個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得する。
強度取得ステップS1にて複数の位置における干渉光の強度が取得されると、形状測定部32は、これらの干渉光の強度に基づいて、被測定球面WSの形状を測定する(S2:形状測定ステップ)。具体的に、形状測定部32は、5ステップ法や、7ステップ法のように、i個目の位置における干渉光の強度、及び(n−i+1)個目の位置における干渉光の強度の係数を同一とする位相シフト法のアルゴリズムで被測定球面WSの形状を測定する。
図4は、位相シフト法によって生じる測定誤差と、観測角度θとの関係を示すグラフである。なお、図4では、被測定球面WSは、理想的な球面であるものとしている。また、図4(A)では、従来の測定方法を適用した5ステップ法による測定誤差をグラフG91で示し(図12参照)、本発明の測定方法を適用した5ステップ法による測定誤差をグラフG41で示している。さらに、図4(B)では、従来の測定方法を適用した7ステップ法による測定誤差をグラフG92で示し(図12参照)、本発明の測定方法を適用した7ステップ法による測定誤差をグラフG42で示している。
本発明の測定方法を適用した5ステップ法、及び7ステップ法による測定誤差は、図4に示すように、観測角度θ=±50°の範囲で5nm程度であり、従来の測定方法を適用した5ステップ法、及び7ステップ法による測定誤差と比較して小さくなっている。
以下、本発明の測定方法を適用することで位相シフト法による測定誤差を低減できる理由について具体的に説明する。
図5は、従来の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される理想的な干渉光の強度を示す表である。なお、図5では、干渉縞の位相は、期待される通りに変化するものとし、説明を簡単にするために、前述した式(4)におけるIを0とし、Aを1とし、観測角度θを一定としている。以下の図においても同様である。
位相シフト法のアルゴリズムに5ステップ法を用いる場合には、移動量δを0からλ/8ずつ変化させて5個の位置における干渉光の強度Iを取得する。したがって、参照球面が添字iで示される位置(移動量δ)にあるときの干渉縞の位相は、図5の表(a)列に示すように、π/2の間隔で変化する。また、図5の表(a)列は、表(b)列のように変換できる。
図6は、従来の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される実際の干渉光の強度を示す表である。
干渉縞の位相の変化量における期待値と、実際の値との間のずれ量をΔとおくと、参照球面が添字iで示される位置にあるときの干渉縞の位相は、図6の表(a)列に示すようになる。ここで、前述したように、光路差OPDは、観測角度θを一定とすれば略線形に変化するので(図11参照)、干渉縞の位相の変化量も略線形に変化する。したがって、ずれ量Δも略線形に変化するので、移動量δをλ/8だけ変化させたときのずれ量をΔとすれば、図6の表(a)列は、表(b)列のように書き換えることができる。また、図6の表(b)列は、表(c)列のように変換できる。
そして、図6の表(c)列におけるI〜Iを、前述した式(5)に代入すると、arctan関数の項は、以下の式(7)で表すことができる。
Figure 0005543765
図7は、本発明の測定方法を適用した5ステップ法によって取得される実際の干渉光の強度を示す表である。
これに対して、本発明の測定方法を適用した場合には、参照球面が添字iで示される位置にあるときの干渉縞の位相は、図7の表(a)列〜表(c)列に示すようになる。
そして、図7の表(c)列におけるI〜Iを、前述した式(5)に代入すると、arctan関数の項は、以下の式(8)で表すことができる。
Figure 0005543765
ここで、前述した式(7)において、tan関数の項に含まれているΔは、式(8)では、相殺されている。したがって、本発明の測定方法を適用した場合に、位相シフト法による測定誤差を低減できることを確認することができる。
なお、式(8)の2項目は、Δを含むcos関数で構成され、この項に基づく測定誤差は、本発明の測定方法を適用するのみでは低減させることができない。しかしながら、この項の関数形は既知であるので、数値的に補正をすることで容易に測定誤差を低減させることができる。
また、位相シフト法のアルゴリズムに7ステップ法を用いる場合には、従来の測定方法を適用した場合におけるarctan関数の項は、以下の式(9)で表すことができ、本発明の測定方法を適用した場合におけるarctan関数の項は、以下の式(10)で表すことができる。なお、式(9),(10)を導出する手順については、位相シフト法のアルゴリズムに5ステップ法を用いる場合と同様であるため、詳細な説明を省略する。
Figure 0005543765
ここで、式(9)において、tan関数の項に含まれているΔは、式(10)では、相殺されている。したがって、本発明の測定方法を適用した場合に、位相シフト法による測定誤差を低減できることを確認することができる。
なお、式(10)の2項目は、Δを含むcos関数で構成され、この項に基づく測定誤差は、本発明の測定方法を適用するのみでは低減させることができない。しかしながら、この項の関数形は既知であるので、数値的に補正をすることで容易に測定誤差を低減させることができる。
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
フィゾー型干渉計1は、参照球面221の焦点と、被測定球面WSの焦点とを一致させたときの参照球面221の位置を中央位置とし、中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置としてn個の位置における干渉光の強度を等間隔で取得する強度取得部31と、i個目の位置における干渉光の強度、及び(n−i+1)個目の位置における干渉光の強度の係数を同一とする位相シフト法のアルゴリズムで被測定球面WSの形状を測定する形状測定部32とを備えるので、位相シフト法による測定誤差を低減でき、位相シフト法を用いる場合であっても被測定球面WSの形状を適切に測定することができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、位相シフト法のアルゴリズムとして5ステップ法、及び7ステップ法を例示していたが、位相シフト法のアルゴリズムは、干渉光の強度を取得する複数の位置のうち、中央の位置を中心として両側に対称となる位置で取得される干渉光の強度の係数を同一としている位相シフト法のアルゴリズムであればよい。
前記実施形態では、位相シフト法のアルゴリズムとして奇数個の位置における干渉光の強度を取得する5ステップ法、及び7ステップ法を例示していたが、位相シフト法のアルゴリズムは、偶数個の位置における干渉光の強度を取得するものであってもよい。
前記実施形態では、被測定球面WSは、球体Wの表面とされていたが、例えば、レンズなどの表面であってもよい。要するに、被測定球面は、球面の被測定面であればよい。
前記実施形態では、本発明を二次元平面(xy平面)内で説明していたが、本発明は、三次元空間内であっても適用することができる。
本発明は、フィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法に利用でき、特に位相シフト法を用いて被測定球面の形状を測定するフィゾー型干渉計、及びフィゾー型干渉計の測定方法に好適に利用することができる。
1…フィゾー型干渉計
3…測定装置
21…レーザ光源
31…強度取得部
32…形状測定部
221…参照球面
WS…被測定球面
S1…強度取得ステップ
S2…形状測定ステップ

Claims (4)

  1. レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計であって、
    前記測定装置は、
    前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得部と、
    前記強度取得部にて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定部とを備え、
    前記強度取得部は、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、
    前記形状測定部は、
    Figure 0005543765
    1個目の位置を前記開始位置とし、5個目の位置を前記終了位置とし、3個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度 i 、及び(−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度 5-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(A)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(A)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とするフィゾー型干渉計。
  2. レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計であって、
    前記測定装置は、
    前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得部と、
    前記強度取得部にて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定部とを備え、
    前記強度取得部は、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として7個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、
    前記形状測定部は、
    Figure 0005543765
    1個目の位置を前記開始位置とし、7個目の位置を前記終了位置とし、4個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度I i 、及び(7−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度I 7-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(B)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(B)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とするフィゾー型干渉計。
  3. レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計の測定方法であって、
    前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得ステップと、
    前記強度取得ステップにて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定ステップとを備え、
    前記強度取得ステップは、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、
    前記形状測定ステップは、
    Figure 0005543765
    1個目の位置を前記開始位置とし、5個目の位置を前記終了位置とし、3個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度 i 、及び(−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度 5-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(C)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(C)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とするフィゾー型干渉計の測定方法。
  4. レーザ光源から出射されるレーザ光の一部を反射させて参照光とするとともに、他の一部を透過させて測定光とし、前記測定光を被測定球面に対して出射する参照球面と、前記参照光、及び前記被測定球面にて反射される測定光の干渉光に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する測定装置とを備えるフィゾー型干渉計の測定方法であって、
    前記参照球面の位置を前記レーザ光の光軸に沿って移動させて複数の位置における前記干渉光の強度を取得する強度取得ステップと、
    前記強度取得ステップにて取得される前記干渉光の強度に基づいて、前記被測定球面の形状を測定する形状測定ステップとを備え、
    前記強度取得ステップは、前記参照球面の焦点と、前記被測定球面の焦点とを一致させたときの前記参照球面の位置を中央位置とし、前記中央位置から等距離にある2つの位置を、それぞれ開始位置、及び終了位置として7個の位置における前記干渉光の強度を等間隔で取得し、
    前記形状測定ステップは、
    Figure 0005543765
    1個目の位置を前記開始位置とし、7個目の位置を前記終了位置とし、4個目の位置を前記中央位置とし、i個目の位置における前記干渉光の強度I i 、及び(7−i+1)個目の位置における前記干渉光の強度I 7-i+1 の係数を同一とし、干渉縞の位相の変化量における期待値と実際の値との間のずれ量をΔとする前記式(D)で表される位相シフト法のアルゴリズムを用いて前記被測定球面の形状を測定する際に、前記式(D)の右辺の2項目に含まれる誤差を数値的に補正することを特徴とするフィゾー型干渉計の測定方法。
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