JP5539087B2 - ワイヤーハーネス用のグロメット - Google Patents

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Description

本発明は、パネルの貫通孔と該貫通孔を挿通するワイヤーハーネスとの間の空間を遮蔽するグロメットに関するものである。
従来、グロメットがアッセンブリされたワイヤーハーネスを車両パネルの貫通孔に取り付けるには、図8または図9に示すような作業要領を実施している。なお、図8及び図9の作業の区分けは、車両の仕様に応じている。
図8に示す作業では、まず、パネル(車体パネル等)100の貫通孔105へ、図の手前側からワイヤーハーネスW1の図の奥側の部分を通し、更に、ワイヤーハーネスW1が貫通する小径部201と、漏斗状に徐々に拡径する部分を介して、パネル100の貫通孔105に嵌まる大きさにまで大径に形成された大径部203と、を有するゴム製のグロメット200を強制的に小さく潰しながら、パネル100の貫通孔105へ手前側から奥側に押し込んだ後、ワイヤーハーネスW1の図の手前側を手前に引っ張って、グロメット200の漏斗状の部分の傾斜面を利用しながら、グロメット200の大径部203の外周嵌合溝204を、パネル100の貫通孔105の周縁部に嵌め込ませて、グロメット200の取り付けを完了している。
また、図9に示す作業では、まず、ワイヤーハーネスW1の図の手前側をパネル100の貫通孔105に図の奥側から手前側に向けて通し、一緒にグロメット200を貫通孔105に通した部分を保持しながら、グロメット200の大径部203の外周嵌合溝204をパネル100の貫通孔105の周縁部に押し込み嵌合させて、グロメット200の取り付けを完了している。
従来では、パネル100の一方側から他方側まで連続したワイヤーハーネスを使用する関係から、上述の二種類のうちのいずれかのグロメット装着要領を実施せざるを得なかったのであるが、いずれの場合も、グロメット200を潰しながら、グロメット200の装着作業を行わなくてはならないため、力のいる作業であり、手間がかかって面倒であるばかりか、装着が困難な場合もあった。また、作業工程も多くなるため、組み付け性が悪いという問題もあった。
そこで、グロメットを、ゴムやエラストマ等の軟質材料製のグロメットアウタと、その内周部に固着された硬質材料製のグロメットインナとで構成し、硬質材料製のグロメットインナをパネルの貫通孔の周縁部等に係止させることで、グロメットアウタを特に潰したり大きく変形させたりせずに、グロメットアウタのシールリップをパネルに密着させるようにした、2部品構成のグロメットが開発されている。
その中に、それぞれ硬質樹脂製のインナと軟質材料製のアウタを組み合わせた2つの部品を用意し、パネルの両側からそれら2つの部品を装着すると共に、2つの部品のインナ同士をパネルの貫通孔を通して互いに連結することにより、1つのグロメットを構成するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10は特許文献1に記載されたグロメットをパネルに装着した構造を示している。
このグロメットは、車外と車内とを仕切るパネル100の貫通孔105に取り付けられて、ワイヤーハーネスW1、W2が貫通するグロメットであって、室外用グロメット310と室内用グロメット360とからなる。
これら室外用グロメット310及び室内用グロメット360は、それぞれゴムやエラストマー等の軟質樹脂製のグロメットアウタ311、361と、硬質樹脂製のグロメットインナ320、370とから構成されている。
室外用グロメット310のグロメットインナ320は、先端がパネル100の貫通孔105に挿入嵌合される円筒部321と、円筒部321の外周に突設されたフランジ部322とを有しており、円筒部321の先端に、該円筒部321がパネル100の貫通孔105に挿入された際に貫通孔105の周縁に係止する第1ロック部323が設けられ、円筒部321の更に先端に、室内用グロメット360のグロメットインナ370と係合する第2ロック部324が設けられている。
また、室外用グロメット310のグロメットアウタ311は、グロメットインナ320のフランジ部322に装着された大径環状のパネルシール部312と、内部にワイヤーハーネスWが貫通され、貫通されたワイヤーハーネスWとの間をシールする小径筒状のワイヤーハーネスシール部313とを有しており、パネルシール部312に、グロメットインナ320がパネル100の貫通孔105に装着された際にパネル100の室外側の板面に押圧密着するシールリップ314が設けられている。
また、室内用グロメット360のグロメットインナ370は、室外用グロメット310のグロメットインナ320の円筒部321の先端外周に嵌合する円筒部372と、この円筒部372の基端部に設けられたフランジ部371とを有しており、円筒部372に、該円筒部372が室外用グロメット310のグロメットインナ320の円筒部321の先端外周に嵌合された際に、室外用グロメット310の第2ロック部324と係合するロック部374が設けられている。
また、室内用グロメット360のグロメットアウタ361は、グロメットインナ370のフランジ部371に装着された大径部362と、内部にワイヤーハーネスWが貫通され、貫通されたワイヤーハーネスWとの間をシールする小径筒状のワイヤーハーネスシール部363とを有しており、大径部362に、グロメットインナ370が室外用グロメット310のグロメットインナ320に係合された際にパネル100の室内側の板面に押圧密着するシールリップ364が設けられている。
また、室外用グロメット310のグロメットインナ320と室内用グロメット360のグロメットインナ370の内部には、室外側のワイヤーハーネスW1の端末に取り付けられたコネクタ328と、室内側のワイヤーハーネスW2の端末に取り付けられたコネクタ378とが配設されており、これらコネクタ328、378を互いに嵌合することにより、室外側のワイヤーハーネスW1と室内側のワイヤーハーネスW2とよりなるワイヤーハーネスが、パネル100の貫通孔105を貫通して配索されている。
このグロメットは、室外用グロメット310をパネル100の室外側から貫通孔105に装着し、室内用グロメット360をパネル100の室内側から、先に装着してある室外用グロメット310のグロメットインナ320に結合させることにより、パネル100に装着することができる。
特開平9−37442号公報
ところで、図10に示した従来のグロメットでは、軟質材料部分を無理に変形させながらパネルの貫通孔に装着するような面倒な力作業が不要であるが、柔らかいシールリップ314、364をパネル100の両板面に押圧密着させるものであるため、パネル100の片面に防音材が張り付けられていて、その防音材を押さえ付ける必要があるような場合に、押さえ付け状態が不安定になるおそれがあった。
また、パネル100の貫通孔105の周縁に室外用グロメット310のグロメットインナ320の第1ロック部323が係止することで、グロメットがパネル100に固定されるようになっているが、ワイヤーハーネスW1、W2に横方向(例えば、ワイヤーハーネスの延びる方向と直交する方向)の力がかかり、第1ロック部323に無理な力が働いた場合、第1ロック部323の係合が外れる可能性があり、その結果、グロメットの固定が不安定になるおそれがあった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パネルの片方の板面に防音材が配設されている場合に、この防音材を安定確実に押さえ付けておくことができると共に、取り付け状態を常に安定に保っておくことのできるグロメットを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るグロメットは、下記(1)、(2)を特徴としている。
(1) 一方の板面に防音材が配置されたパネルの貫通孔と、該貫通孔を挿通するワイヤーハーネスとの間の空間を遮蔽するグロメットにおいて、
前記防音材が配置された側から前記パネルの貫通孔に装着される環状の防音材押さえと、前記防音材が配置された側と反対側から前記パネルの貫通孔に装着されるグロメット本体と、を備え、
前記防音材押さえは、前記パネルの貫通孔に装着固定される硬質樹脂製の環状の防音材押さえインナと、該防音材押さえインナに一体に固定された軟質材料製の環状の防音材押さえアウタと、からなり、
前記防音材押さえインナは、前記パネルの貫通孔に挿入される第1円筒部と、この第1円筒部の周壁の先端に径方向内方に撓み可能に設けられ、該第1円筒部の先端が前記パネルの貫通孔に挿入された際に、貫通孔の周縁に弾性係止する第1ロック部と、を有し、
前記防音材押さえアウタは、前記防音材押さえインナが前記パネルに装着固定された際に、前記防音材の板面に押圧密着する第1フランジ部を有し、
一方、前記グロメット本体は、前記パネルの貫通孔に挿入された際に前記防音材押さえインナと連結される硬質材料製の環状のグロメットインナと、該グロメットインナに一体に固定された軟質材料製のグロメットアウタと、からなり、
前記グロメットインナは、前記防音材押さえインナの第1円筒部の内周に挿入嵌合されることで、前記第1ロック部の内方への撓みを規制する第2円筒部と、該第2円筒部の周壁の先端に設けられ、前記防音材押さえインナの第1円筒部に前記第2円筒部が挿入嵌合された際に、前記防音材押さえインナに係止する第2ロック部と、該第2ロック部が前記防音材押さえインナに係止した際に前記パネルの他方の板面に対面する第2フランジ部と、を有し、
前記グロメットアウタは、前記第2フランジ部に配置され、該第2フランジ部が前記パネルの他方の板面と対面するとき、パネルの貫通孔の周囲の板面に押圧密着してパネルとの間をシールする環状のパネルシール部と、前記グロメットインナの第2円筒部の内周側に設けられ、内部にワイヤーハーネスが貫通されると共に、貫通されたワイヤーハーネスとの間をシールする小径筒状のワイヤーハーネスシール部と、前記パネルシール部と前記ワイヤーハーネスシール部とを繋ぐ隔壁部と、を一体に有していること。
(2) 上記(1)の構成のグロメットにおいて、
前記グロメットアウタは、前記隔壁部との間に空気層を画成する補助遮音壁を備えていること。
上記(1)の構成のグロメットによれば、パネルの両側から防音材押さえとグロメット本体を組み付け、パネルの貫通孔を通して、防音材押さえとグロメット本体を互いに連結させることでパネルに装着するようにしているので、従来のグロメットのように無理に変形させながらパネルの貫通孔に装着するような面倒な力作業が不要であり、パネルに対する組み付けが容易にできる。また、硬質樹脂製の防音材押さえインナに硬質樹脂製のグロメットインナを係止することで防音材押さえとグロメット本体を連結するので、強固な連結状態を保つことができる。
また、防音材押さえアウタのフランジ部でパネルの一方の板面に配した防音材を押さえ付けるので、柔らかいリップで防音材を押さえ付ける場合と比べて、確実に防音材を押さえ付けることができる。また、防音材に接触する部分は軟質材料製の部分(防音材押さえアウタ)なので、防音材の形状に追従させることができる。また、グロメットインナの第2フランジ部に配置したグロメットアウタのパネルシール部をパネルに押圧密着させるので、強く圧接させることができて、確実なシール効果を得ることができる。
また、防音材押さえインナ側の第1円筒部とグロメットインナ側の第2円筒部を、パネルの貫通孔の内周側で互いに嵌合させるので、パネルの貫通孔に対する嵌合部分が二重構造となり、それによりパネルに対するグロメットの装着強度が高まり、装着安定性がよくなる。また、装着安定性がよくなることで、防音材押さえアウタの第1フランジ部やグロメット本体のパネルシール部を防音材やパネルに安定確実に押圧接触させることができる。
また、防音材押さえインナをパネルの貫通孔に装着し、その上で、防音材押さえの第1円筒部の内周にグロメットインナの第2円筒部を挿入嵌合させることで、防音材押さえインナの第1ロック部を、グロメットインナの第2円筒部によって撓み規制することができるので、防音材押さえの外れ止めを果たすことができる。
また、ワイヤーハーネスの外周に取り付けたグロメット本体をパネルの貫通孔に装着する前に、防音材押さえをパネルの貫通孔に装着しておくことにより、後からパネルの貫通孔に挿入するワイヤーハーネスをパネルの貫通孔のエッジから保護することができるので、グロメットの取り付けに際してワイヤーハーネスを傷付ける心配がない。
上記(2)の構成のグロメットによれば、グロメット本体を構成するグロメットアウタに隔壁部と補助遮音壁とを設け、二重の壁(隔壁部と補助遮音壁)の間に空気層を確保するようになっているので、遮音効果を高めることができる。
本発明によれば、面倒な力作業を必要とせずに、パネルに対する組み付けが容易にできると共に、安定確実に防音材を押さえ付けることができ、更にパネルに対する装着強度を高めて装着安定性をよくすることができる。その結果、安定した遮蔽性能を発揮することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態のグロメットの構成を示す外観斜視図である。 同グロメットの防音材押さえをパネルの貫通孔に装着しようとしている状態を示す斜視図である。 同グロメットのグロメット本体を、先に取り付けてある防音材押さえに装着しようとしている状態を示す斜視図である。 図3と同じ状態を別の角度から見た斜視図である。 同グロメットをパネルに装着した状態を、防音材を配設してある側から見て示す斜視図である。 図5と同じ状態を、防音材を配設してある側から見て示す正面図である。 図6のVII−VII矢視断面図である。 従来のグロメットの装着手順の説明図である。 従来のグロメットの別の装着手順の説明図である。 別の従来のグロメットの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態のグロメットの構成を示す外観斜視図、図2は同グロメットの防音材押さえをパネルの貫通孔に装着しようとしている状態を示す斜視図、図3は同グロメットのグロメット本体を、先に取り付けてある防音材押さえに装着しようとしている状態を示す斜視図、図4は図3と同じ状態を別の角度から見た斜視図、図5は同グロメットをパネルに装着した状態を、防音材を配設してある側から見て示す斜視図、図6は図5と同じ状態を、防音材を配設してある側から見て示す正面図、図7は図6のVII−VII矢視断面図である。
このグロメットは、一方の板面に防音材4が配置されたパネル1の貫通孔2と、この貫通孔2を挿通するワイヤーハーネスWとの間の空間を遮蔽するためのものであり、防音材4が配置された側からパネル1の貫通孔2に装着される環状の防音材押さえ60と、防音材4が配置された側と反対側からパネル1の貫通孔2に装着されるグロメット本体10とからなる。
パネル1の貫通孔2の周縁には、防音材4を配設した側と反対側に突き出るように環状の起立壁3が曲げ形成されている。また、防音材4は貫通孔2の周囲に所定幅の環状のパネル板面露出領域を残して配置されており、防音材4には、貫通孔2と同心状の円形の開口5が形成されている。
防音材押さえ60は、パネル1の貫通孔2に装着固定される硬質樹脂製の環状の防音材押さえインナ70と、この防音材押さえインナ70に一体に固定された軟質材料(ゴムやエラストマー等)製の環状の防音材押さえアウタ61とからなる。また、グロメット本体10は、パネル1の貫通孔2に挿入された際に防音材押さえインナ70と連結される硬質材料製の環状のグロメットインナ20と、グロメットインナ20に一体に固定された軟質材料製のグロメットアウタ11とからなる。
ここで、防音材押さえインナ70と防音材押さえアウタ61は、インサート成形品として一体に構成してもよいし、別に成形し後で組み合わせて構成してもよい。グロメットインナ20とグロメットアウタ11についても同様である。
防音材押さえインナ70は、パネル1の貫通孔2に挿入される円筒部72(第1円筒部)と、該円筒部72の周壁の先端に径方向内方に撓み可能に設けられ、円筒部72の先端がパネル1の貫通孔2に挿入された際に、貫通孔2の周縁の起立壁3の先端に弾性係止するロック爪74(第1ロック部)と、前記円筒部72の基端側に外向きに形成されたフランジ部71とを有している。このフランジ部71の内周側の部分は、後述するグロメットインナ20側のロック爪24の係止する係止壁73となっている。
また、環状に形成された防音材押さえアウタ61は、防音材押さえインナ70のフランジ部71に内周部が固着されており、その内周部から延びる円筒壁63と、該円筒壁63の先端から外側に折曲しており、防音材押さえインナ70がパネル1に装着固定された際に、防音材4の板面に押圧密着するフランジ部62(第1フランジ部)とを備えている。
一方、グロメットインナ20は、防音材押さえインナ70の円筒部72(第1円筒部)の内周に挿入嵌合されることで、ロック爪74(第1ロック部)の内方への撓みを規制する円筒部22(第2円筒部)と、この円筒部22の周壁の先端に設けられ、防音材押さえインナ70の円筒部72にグロメットインナ20の円筒部22が挿入嵌合された際に、防音材押さえインナ70の係止壁73に係止するロック爪24(第2ロック部)と、このロック爪24が防音材押さえインナ70の係止壁73に係止した際にパネル1の他方の板面(防音材4が配設されていない方の板面)に対面するフランジ部21(第2フランジ部)と、円筒部72の先端に延設されたテーパ部23とを有している。
また、グロメットアウタ11は、グロメットインナ20のフランジ部21に配置され、このフランジ部21がパネル1の他方の板面と対面するとき、パネル1の貫通孔2の周囲の板面に押圧密着してパネル1との間をシールする環状のパネルシール部12と、グロメットインナ20の円筒部22の内周側に設けられ、内部にワイヤーハーネスWが貫通されると共に、貫通されたワイヤーハーネスWとの間をシールする小径筒状のワイヤーハーネスシール部13と、パネルシール部12とワイヤーハーネスシール部13とを繋ぐ隔壁部15と、隔壁部15との間に空気層を画成するように隔壁部15の前側(防音材4が配置されている側)に配置された補助遮音壁16と、この補助遮音壁16の内周に形成されワイヤーハーネスWの周囲を遊びを持って包囲する円筒壁14とを一体に有している。なお、パネルシール部12のパネル1に対面する面には、パネル1に対する密着性を高めるための環状凸部17が外周と内周の複数段に設けられている。
以上の構成のグロメットをパネル1に装着する場合は、まず、図2及び図7に示すように、防音材押さえ60を、防音材4の付いている側からパネル1の貫通孔2に装着する。すなわち、防音材押さえインナ70の円筒部72の先端を貫通孔2に挿入し、円筒部72の先端のロック爪74を、貫通孔2の周縁に設けた起立壁3の先端縁に係止させる。これにより、防音材押さえ60の装着が完了し、防音材押さえアウタ61のフランジ部62が防音材4をパネル1に対して押さえ付ける。
次に、図3、図4及び図7に示すように、ワイヤーハーネスWをワイヤーハーネスシール部13に挿通させた状態のグロメット本体10を、防音材4の付いている側と反対側からパネル1の貫通孔2に装着する。すなわち、ワイヤーハーネスWの一方側をパネル1の貫通孔2に挿通させながら、グロメットインナ20の円筒部22の先端を、予め先に取り付けてある防音材押さえインナ70の円筒部72の内周に挿入嵌合し、円筒部22の先端のロック爪24を、防音材押さえインナ70の係止壁73に係止させる。これにより、グロメット本体10がパネル1に装着され、グロメットアウタ11のパネルシール部12がパネル1に押圧密着して、グロメットのパネル1への取り付けが完了する。
以上のように、このグロメットは、パネル1の両側から防音材押さえ60とグロメット本体10を組み付け、パネル1の貫通孔2を通して、防音材押さえ60とグロメット本体10を互いに連結させることで、パネル1に装着することができる。従って、従来のグロメットのように無理に変形させながら、パネル1の貫通孔2に装着するような面倒な力作業が不要であり、パネル1に対する組み付けが容易となる。
また、硬質樹脂製の防音材押さえインナ70に硬質樹脂製のグロメットインナ20を係止することで、防音材押さえ60とグロメット本体10を連結するので、強固な連結状態を保つことができる。また、防音材押さえアウタ61のフランジ部62で、パネル1の一方の板面に配した防音材4を押さえ付けるので、柔らかいリップで防音材を押さえ付ける場合と比べて、確実に防音材4を押さえ付けることができる。また、防音材4に接触する部分は軟質材料製の部分(防音材押さえアウタ61)なので、防音材4の形状に柔軟に追従させることができる。
また、グロメットインナ20のフランジ部21に配置したグロメットアウタ11のパネルシール部12をパネル1に押圧密着させるので、強く圧接させることができて、確実なシール効果を得ることができる。
また、防音材押さえインナ70側の円筒部72とグロメットインナ20側の円筒部22を、パネル1の貫通孔2の内周側で互いに嵌合させるので、パネル1の貫通孔2に対する嵌合部分が二重構造となり、それによりパネル1に対するグロメットの装着強度が高まり、装着安定性がよくなる。また、装着安定性がよくなることで、防音材押さえアウタ61のフランジ部62やグロメット本体10のパネルシール部12を防音材4やパネル1に安定確実に押圧接触させることができる。
さらに、防音材押さえインナ70をパネル1の貫通孔2に装着し、その上で、防音材押さえ60の円筒部62の内周にグロメットインナ20の円筒部22を挿入嵌合させることで、防音材押さえインナ70のロック爪74を、グロメットインナ70の円筒部72によって撓み規制することができるので、防音材押さえ60の外れ止めを果たすことができ、グロメットの装着安定性を高めることができる。
また、ワイヤーハーネスWの外周に取り付けたグロメット本体10をパネル1の貫通孔2に装着する前に、防音材押さえ60をパネル1の貫通孔2に装着しておくことにより、後からパネル1の貫通孔2に挿入するワイヤーハーネスWをパネル1の貫通孔2のエッジから保護することができるので、グロメットの取り付けに際してワイヤーハーネスWを傷ける心配がない。
また、このグロメットでは、グロメット本体10のグロメットアウタ11に隔壁部15と補助遮音壁16とを設け、これら二重の壁(隔壁部15と補助遮音壁16)の間に空気層を確保するようにしているので、遮音効果を高めることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 パネル
2 貫通孔
4 防音材
10 グロメット本体
11 グロメットアウタ
12 パネルシール部
13 ワイヤーハーネスシール部
15 隔壁部
16 補助遮音壁
20 グロメットインナ
21 フランジ部(第2フランジ部)
22 円筒部(第2円筒部)
23 テーパ部
24 ロック爪(第2ロック部)
60 防音材押さえ
61 防音材押さえアウタ
62 フランジ部(第1フランジ部)
70 防音材押さえインナ
72 円筒部(第1円筒部)
74 ロック爪(第1ロック部)
W ワイヤーハーネス

Claims (2)

  1. 一方の板面に防音材が配置されたパネルの貫通孔と該貫通孔を挿通するワイヤーハーネスとの間の空間を遮蔽するグロメットにおいて、
    前記防音材が配置された側から前記パネルの貫通孔に装着される環状の防音材押さえと、前記防音材が配置された側と反対側から前記パネルの貫通孔に装着されるグロメット本体と、を備え、
    前記防音材押さえは、前記パネルの貫通孔に装着固定される硬質樹脂製の環状の防音材押さえインナと、該防音材押さえインナに一体に固定された軟質材料製の環状の防音材押さえアウタと、からなり、
    前記防音材押さえインナは、前記パネルの貫通孔に挿入される第1円筒部と、この第1円筒部の周壁の先端に径方向内方に撓み可能に設けられ、該第1円筒部の先端が前記パネルの貫通孔に挿入された際に、貫通孔の周縁に弾性係止する第1ロック部と、を有し、
    前記防音材押さえアウタは、前記防音材押さえインナが前記パネルに装着固定された際に、前記防音材の板面に押圧密着する第1フランジ部を有し、
    一方、前記グロメット本体は、前記パネルの貫通孔に挿入された際に前記防音材押さえインナと連結される硬質材料製の環状のグロメットインナと、該グロメットインナに一体に固定された軟質材料製のグロメットアウタと、からなり、
    前記グロメットインナは、前記防音材押さえインナの第1円筒部の内周に挿入嵌合されることで、前記第1ロック部の内方への撓みを規制する第2円筒部と、該第2円筒部の周壁の先端に設けられ、前記防音材押さえインナの第1円筒部に前記第2円筒部が挿入嵌合された際に、前記防音材押さえインナに係止する第2ロック部と、該第2ロック部が前記防音材押さえインナに係止した際に前記パネルの他方の板面に対面する第2フランジ部と、を有し、
    前記グロメットアウタは、前記第2フランジ部に配置され、該第2フランジ部が前記パネルの他方の板面と対面するとき、パネルの貫通孔の周囲の板面に押圧密着してパネルとの間をシールする環状のパネルシール部と、前記グロメットインナの第2円筒部の内周側に設けられ、内部にワイヤーハーネスが貫通されると共に、貫通されたワイヤーハーネスとの間をシールする小径筒状のワイヤーハーネスシール部と、前記パネルシール部と前記ワイヤーハーネスシール部とを繋ぐ隔壁部と、を一体に有している
    ことを特徴とするワイヤーハーネス用のグロメット。
  2. 前記グロメットアウタは、前記隔壁部との間に空気層を画成する補助遮音壁を備えていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス用グロメット。
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