JP2005348488A - グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】止水性能が安定的に確保されるグロメットを提供する。
【解決手段】小径筒部11に拡径筒部12が連続し、拡径筒部12の外周部に環状に車体係止溝13が設けられていると共に、拡径筒部12と小径筒部11の内径は略同一とし、ワイヤハーネスが小径筒部11から拡径筒部12の開口端20を通して貫通され、車体係止溝13に車体パネルPの貫通H孔周縁が嵌め込まれて車体パネルPに装着されるグロメット10であって、車体係止溝13は、メインシールリブ14aが突設された底壁14と、サブシールリブ16aが突設された大径側壁16と、大径側壁16と対向する小径側壁15とからなり、底壁14には大径側壁16と接する隅部から応力吸収用溝17が凹設され、かつ、拡径筒部12の開口端20を囲む先端面18に大径側壁16が応力変形するのを抑制する補強リブ19が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】小径筒部11に拡径筒部12が連続し、拡径筒部12の外周部に環状に車体係止溝13が設けられていると共に、拡径筒部12と小径筒部11の内径は略同一とし、ワイヤハーネスが小径筒部11から拡径筒部12の開口端20を通して貫通され、車体係止溝13に車体パネルPの貫通H孔周縁が嵌め込まれて車体パネルPに装着されるグロメット10であって、車体係止溝13は、メインシールリブ14aが突設された底壁14と、サブシールリブ16aが突設された大径側壁16と、大径側壁16と対向する小径側壁15とからなり、底壁14には大径側壁16と接する隅部から応力吸収用溝17が凹設され、かつ、拡径筒部12の開口端20を囲む先端面18に大径側壁16が応力変形するのを抑制する補強リブ19が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、グロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスの電線群に外装して車体パネルの貫通孔に装着して止水を図るグロメットに関するものである。
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着して、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通孔にグロメットを取り付けて、貫通孔を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。この種のグロメットとして、車体パネルの貫通孔にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロメットの外周に設けた車体係止溝が貫通孔周縁に係止される所謂ワンモーショングロメットが提供されている。
詳しくは、図4に示すように、グロメット1は、小径筒部2と、小径筒部2に連続する拡径筒部3とを備え、拡径筒部3の大径先端側の外周面に車体係止溝4を環状に凹設している。車体係止溝4は、図5に示すように、メインシールリブ5aが突設された底壁5と、サブシールリブ6aが突設された大径側壁6と、大径側壁6と対向する小径側壁7とから構成されている。
グロメット1は、小径筒部2から拡径筒部3の中空部にワイヤハーネスW/Hを通し、小径筒部2の先端側でテープTにより固着した状態で、小径筒部2側より車体パネルPの貫通孔Hに挿通され、小径側壁7を内方に潰すように変形させて貫通孔Hを通過させ、貫通孔Hの周縁のバーリングPaを車体係止溝4に落とし込んで係止している。この際、メインシールリブ5aおよびサブシールリブ6aが車体パネルPにより押し潰されて面圧を確保することで止水を図っており、即ち、サブリールリブ6aにより外部からの被水を遮断し、メインシールリブ5aで完全な止水を確保している。
しかしながら、バーリングPaによりメインシールリブ5aが内方に押圧されると、グロメット1の内周面がワイヤハーネスW/Hの外面に押圧される反力で、図5中の矢印のように大径側壁6を車体パネルPから離反させる方向に応力が発生することとなる。通常の使用条件下ではそれでも止水性に問題はないが、グロメット1に対して不意な外力が加わった場合や、より厳しい条件下で使用した場合には、図5に示した応力が増大してグロメット1が変形し、サブシールリブ6aの車体パネルPへの接触圧が弱まることが考えられる。
なお、特開2002−369351号公報や特開平7−296660号公報等では、車体係止溝(取付溝)の位置に対応する内周壁に環状窪みを設けることにより、貫通孔に対してグロメットが傾いてもフィットして止水機能が確保されるグロメットが提案されているが、図5の矢印で示したような応力が大径側壁に加わるのを防ぐことができないことには変わりがない。
特開2002−369351号公報
特開平7−296660号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、厳しい条件下においても止水性能が安定的に確保されるグロメットを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、径筒部の一端に拡径筒部が連続し、該拡径筒部の他端の開口先端側に近接した外周部に環状に車体係止溝が設けられていると共に、前記拡径筒部の内径と前記小径筒部の内径は略同一とし、自動車に配索するワイヤハーネスの電線群が前記小径筒部から前記拡径筒部の開口端を通して貫通され、前記車体係止溝に車体パネルの貫通孔周縁が嵌め込まれて車体パネルに装着されるグロメットであって、
前記車体係止溝は、前記車体パネルの貫通孔周縁から突設されるバーリングに押し当てられるメインシールリブが突設された底壁と、前記車体パネルの貫通孔周縁に押し当てられるサブシールリブが突設された大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側壁とからなり、前記底壁には前記大径側壁と接する隅部から応力吸収用溝が凹設され、かつ、前記拡径筒部の開口端を囲む先端面に前記大径側壁が応力変形するのを抑制する補強リブが設けられていることを特徴とするグロメットを提供している。
前記車体係止溝は、前記車体パネルの貫通孔周縁から突設されるバーリングに押し当てられるメインシールリブが突設された底壁と、前記車体パネルの貫通孔周縁に押し当てられるサブシールリブが突設された大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側壁とからなり、前記底壁には前記大径側壁と接する隅部から応力吸収用溝が凹設され、かつ、前記拡径筒部の開口端を囲む先端面に前記大径側壁が応力変形するのを抑制する補強リブが設けられていることを特徴とするグロメットを提供している。
前記構成とすると、車体パネルの貫通孔周縁が車体係止溝のメインシールリブを押圧して底壁に応力が発生しても、応力吸収用溝による空隙で大径側壁への応力伝達が遮断され、大径側壁のサブシールリブと車体パネルの外面との接触圧が弱まるのが防止されて止水性能を安定的に確保することが可能となる。
さらには、拡径筒部の開口端を囲む先端面、即ち、大径側壁の車体係止溝4と反対側の外面に補強リブを設けているので、大径側壁が車体パネルと離反する方向に反り返るのが抑制され、サブシールリブと車体パネルとの密着性が常時確保されて更に止水性が向上する。
さらには、拡径筒部の開口端を囲む先端面、即ち、大径側壁の車体係止溝4と反対側の外面に補強リブを設けているので、大径側壁が車体パネルと離反する方向に反り返るのが抑制され、サブシールリブと車体パネルとの密着性が常時確保されて更に止水性が向上する。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、車体パネルの貫通孔周縁が車体係止溝のメインシールリブを強く押圧して底壁に応力が発生しても、応力吸収用溝により大径側壁への応力伝達が遮断され、また、拡径筒部の開口端を囲む先端面に補強リブを設けているので、大径側壁が車体パネルから離反変形するのが防止される。したがって、厳しい使用条件下であってもグロメットの変形が抑制されて止水性が向上する。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
グロメット10はゴムで一体成形しており、内周面にワイヤハーネスとの圧接用のリブ11aが突設されている小径筒部11と、小径筒部11に連続して円錐形状に拡径している大径筒部12とを備え、大径筒部12の大径側の外周面に車体係止溝14を環状に凹設している。また、小径筒部11の内周面と大径筒部12の内周面は連続した同一内径としている。
グロメット10はゴムで一体成形しており、内周面にワイヤハーネスとの圧接用のリブ11aが突設されている小径筒部11と、小径筒部11に連続して円錐形状に拡径している大径筒部12とを備え、大径筒部12の大径側の外周面に車体係止溝14を環状に凹設している。また、小径筒部11の内周面と大径筒部12の内周面は連続した同一内径としている。
車体係止溝13は、図2に示すように、メインシールリブ14aが突設された底壁14と、サブシールリブ16aが突設された大径側壁16と、大径側壁16と対向する小径側壁15とから構成され、底壁14には大径側壁16と接する隅部において応力吸収用溝17が凹設されている。また、図2および図3に示すように、拡径筒部12の開口端を囲む先端面18において補強リブ19が周方向に間隔をあけて複数設けられている。
次に、グロメット10の車体パネルPへの装着について説明する。
まず、自動車に配索するワイヤハーネスをグロメット10の小径筒部11から拡径筒部12の開口端20を通して、ワイヤハーネスW/Hの外面をグロメット1の内周面に密着させて貫通し、小径筒部11の先端側でテープ巻きしてワイヤハーネスとグロメット10とを固定する。
まず、自動車に配索するワイヤハーネスをグロメット10の小径筒部11から拡径筒部12の開口端20を通して、ワイヤハーネスW/Hの外面をグロメット1の内周面に密着させて貫通し、小径筒部11の先端側でテープ巻きしてワイヤハーネスとグロメット10とを固定する。
次いで、上記のようにワイヤハーネスに外装されたグロメット10を小径筒部11側より車体パネルPの貫通孔Hに挿入すると、小径側壁15が内方に潰されるように変形されて貫通孔Hを通過し、貫通孔Hの周縁のバーリングPaが車体係止溝4に嵌め込まれて、グロメット10が車体パネルPに装着される。車体係止溝13では、メインシールリブ14aがバーリングPaにより押し潰れされると共に、サブシールリブ16aが車体パネルPの外面により押し潰されて外部から被水を二重に止水する構造となっている。
この際、車体パネルPの貫通孔H周縁から突設されるバーリングPaがメインシールリブ14aを押圧することで、グロメット10の内周面がワイヤハーネスW/Hの外面に押圧される反力で、底壁14の周辺において図2中の矢印に示すような応力が発生するが、応力吸収用溝17による空隙で当該応力が大径側壁16へ伝達せずに遮断され、サブシールリブ16aと車体パネルPとの接触圧が弱まる方向に大径側壁16が傾倒されるのを防止できる。また、拡径筒部12の開口端20を囲む先端面18に複数の補強リブ19を立設しているので、大径側壁16が車体パネルPに対して離反する方向に反り返るのが防止される。
したがって、サブシールリブ16aと車体パネルPの外面との密着性が維持されて、止水性能を安定的に確保することができる。
したがって、サブシールリブ16aと車体パネルPの外面との密着性が維持されて、止水性能を安定的に確保することができる。
10 グロメット
11 小径筒部
12 大径筒部
13 車体係止溝
14 底壁
14a メインシールリブ
15 小径側壁
16 大径側壁
16a サブシールリブ
17 応力吸収用溝
18 先端面
19 補強リブ
20 開口端
H 貫通孔
P 車体パネル
Pa バーリング
11 小径筒部
12 大径筒部
13 車体係止溝
14 底壁
14a メインシールリブ
15 小径側壁
16 大径側壁
16a サブシールリブ
17 応力吸収用溝
18 先端面
19 補強リブ
20 開口端
H 貫通孔
P 車体パネル
Pa バーリング
Claims (1)
- 小径筒部の一端に拡径筒部が連続し、該拡径筒部の他端の開口先端側に近接した外周部に環状に車体係止溝が設けられていると共に、前記拡径筒部の内径と前記小径筒部の内径は略同一とし、自動車に配索するワイヤハーネスの電線群が前記小径筒部から前記拡径筒部の開口端を通して貫通され、前記車体係止溝に車体パネルの貫通孔周縁が嵌め込まれて車体パネルに装着されるグロメットであって、
前記車体係止溝は、前記車体パネルの貫通孔周縁から突設されるバーリングに押し当てられるメインシールリブが突設された底壁と、前記車体パネルの貫通孔周縁に押し当てられるサブシールリブが突設された大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側壁とからなり、前記底壁には前記大径側壁と接する隅部から応力吸収用溝が凹設され、かつ、前記拡径筒部の開口端を囲む先端面に前記大径側壁が応力変形するのを抑制する補強リブが設けられていることを特徴とするグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004163503A JP2005348488A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004163503A JP2005348488A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005348488A true JP2005348488A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35500357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004163503A Withdrawn JP2005348488A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005348488A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012050307A (ja) * | 2010-08-30 | 2012-03-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
JP2014131462A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-07-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
CN106058756A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种线束保护装置 |
JP2018196220A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | 矢崎総業株式会社 | グロメット及びワイヤーハーネス |
-
2004
- 2004-06-01 JP JP2004163503A patent/JP2005348488A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014131462A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-07-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | グロメット |
CN106058756A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-10-26 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种线束保护装置 |
JP2018196220A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | 矢崎総業株式会社 | グロメット及びワイヤーハーネス |
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Legal Events
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