JP5533565B2 - インクジェット記録装置及びこれに設けられた保護部材の清掃方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及びこれに設けられた保護部材の清掃方法に関する。
特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、印字ヘッド(インクジェットヘッド)が搭載され、走査方向に往復移動するキャリッジの走査方向に関する両端部に、それぞれ、走査方向と直交する方向に延びた軸に回転自在に支持されたコロ(保護部材)がインク噴射面から一部突出するように配置されている。そして、この保護部材に接触して記録用紙(被記録媒体)が常に下方に押さえつけられている。
特開平7−61078号公報(図1)
ところで、特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、保護部材が被記録媒体に接触して下方に押さえつけて、被記録媒体の浮き上がりが防止されていることによって、被記録媒体がインクジェットヘッドのインク噴射面に接触してしまうことを防止している。しかしながら、常に保護部材が被記録媒体に接触していると、被記録媒体の搬送を阻害することなどから、保護部材と搬送される被記録媒体の間には通常は間隔があいていて、被記録媒体が浮き上がってきたときだけ接触するという構成が好ましい。
また、保護部材は、インクジェットヘッドのインク噴射面の近くに配置されていることからインクが付着しやすく、汚れやすい。保護部材が汚れている状態で、浮き上がった被記録媒体が保護部材に接触すると、その汚れが被記録媒体に付着して、被記録媒体を汚してしまう。
そこで、本発明の目的は、保護部材を清掃することが可能なインクジェット記録装置及びこれに設けられた保護部材の清掃方法を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを噴射するノズルが開口したインク噴射面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジと、前記キャリッジを前記インク噴射面と平行な走査方向に往復走査させるキャリッジ走査手段と、前記インク噴射面と対向した搬送面に沿って、前記搬送面に載置された被記録媒体を前記走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、前記インクジェットヘッドの前記インク噴射面に対して前記走査方向の少なくとも一方側に配置され、前記インク噴射面よりも前記搬送面側に突出し、前記インク噴射面を保護する保護部材と、を備えており、前記搬送手段は、前記搬送面に載置された清掃部材を搬送可能であり、少なくとも被記録媒体への記録動作中には、前記保護部材を前記搬送面から離れた第1位置に保持する第1保持手段と、前記保護部材を、前記第1位置と、前記搬送面に載置された前記清掃部材に接触可能で、前記インク噴射面と直交する面直交方向において前記第1位置よりも前記インク噴射面から離れた第2位置との間で移動させる保護部材移動手段と、をさらに備えている
本発明のインクジェット記録装置によると、被記録媒体への記録動作中において、保護部材が搬送面から離れた第1位置に位置付けられている場合には、被記録媒体に反りが生じても、保護部材で押さえられるため、被記録媒体がインク噴射面に接触してしまうのを防止することができる。また、保護部材にインクが付着したときには、搬送手段で搬送面に清掃部材を搬送して、保護部材を第2位置に移動させると、保護部材は清掃部材に押し付けられ、保護部材に付着したインクは除去される。このように、保護部材を第1位置と第2位置に移動可能に構成することで、搬送手段によって搬送可能な清掃部材に対して保護部材を押し付けて簡単に保護部材を清掃することができる。
また、前記清掃部材は、前記被記録媒体であることが好ましい。これによると、清掃部材として、記録が行われる被記録媒体を使用することで、専用のクリーニングシートなどを使用する場合に比べて、ランニングコストを低減することができる。
加えて、前記搬送面は、前記搬送方向に延在し、前記走査方向に間隔をあけて配置された複数のリブの頂部を結ぶ平面からなり、前記保護部材は、前記搬送面と前記保護部材が交差する位置まで移動可能であることが好ましい。これによると、清掃部材の厚さによらず保護部材を清掃部材に載置された清掃部材に確実に接触させることができ、保護部材に付着したインクをより確実に除去することができる。
さらに、前記キャリッジと一体的に前記走査方向に往復移動するとともに、前記キャリッジに対して、前記面直交方向に移動可能に構成された、前記保護部材移動手段としての追動部材をさらに備えており、前記保護部材は、前記追動部材に固定されており、前記追動部材は、前記キャリッジに対して、前記面直交方向に移動して、前記保護部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることが好ましい。これによると、保護部材が固定された追動部材は、インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジに対して、面直交方向に移動可能に構成されているため、インクジェットヘッドの位置は固定したまま、保護部材だけを清掃部材と接触可能な第2位置まで移動させることができる。したがって、保護部材を清掃するときに第2位置まで移動させたとしても、インク噴射面が清掃部材に接触してしまうのをより確実に防止することができる。
また、前記保護部材は、前記キャリッジに対して前記面直交方向に移動可能となるように、前記キャリッジに支持され、前記保護部材移動手段は、前記保護部材を前記キャリッジに対して前記面方向と直交する方向に移動させることで、前記保護部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることが好ましい。
また、前記保護部材は、前記搬送方向に延びた軸に回転自在に支持されたローラであることが好ましい。これによると、保護部材は、被記録媒体の端部に当たっても抵抗が少なくひっかかりにくくジャムの原因になりにくいように、搬送方向に延びた軸に回転自在に支持されたローラである。そのため、キャリッジとともに、ローラを清掃部材と接触した状態で走査方向に移動しても、ローラ自体が回転して、清掃部材がローラに引っかかりにくく、ローラを清掃しやすい。
さらに、前記第1保持手段は、前記保護部材を前記搬送面から離れる向きに付勢する付勢手段であることが好ましい。これによると、保護部材は付勢手段に付勢されており、押し下げない限り、清掃部材に接触可能な第2位置に移動することがない。したがって、保護部材が、反りが生じていない被記録媒体に接触してしまうのを防止することができる。そして、保護部材を清掃するときには、付勢手段の付勢力に抗して、保護部材を押し下げることで、清掃部材と接触可能な第2位置に移動させて、搬送面に載置された清掃部材に接触させることができる。
加えて、前記保護部材を前記第2位置に位置付けて保持する第2保持手段をさらに備えていることが好ましい。これによると、保護部材を清掃部材に接触させた状態で保持することができる。
また、前記第2位置に位置付けられた前記保護部材の前記第2保持手段による保持を解除する解除手段をさらに備えていることが好ましい。これによると、保護部材の清掃後に、第2位置に位置付けられた保護部材を第1位置に移動させることができる。
さらに、前記解除手段は、前記キャリッジ走査手段によって移動する前記キャリッジの走行経路に配置された接触部材と接触可能な突出部を有しており、前記キャリッジ走査手段によって前記キャリッジが移動して、前記解除手段の前記突出部が前記接触部材と接触すると、前記保護部材の前記第2保持手段による保持が解除されることが好ましい。これによると、保護部材の清掃時には、キャリッジを解除手段と接触しない領域で移動させて、保護部材を清掃する。そして、保護部材の清掃後には、キャリッジの移動を利用して、解除手段の突出部を接触部材と接触させて、第2位置に位置付けられた保護部材を第1位置に移動させることができる。
本発明のインクジェット記録装置の保護部材の清掃方法は、インクを噴射するノズルが開口したインク噴射面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジと、前記キャリッジを前記インク噴射面と平行な走査方向に往復走査させるキャリッジ走査手段と、前記インク噴射面と対向した搬送面に沿って、前記搬送面に載置された被記録媒体を前記走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、前記キャリッジに設けられるとともに、前記インクジェットヘッドの前記インク噴射面に対して前記走査方向の少なくとも一方側に配置され、前記インク噴射面よりも前記搬送面側に突出し、前記インク噴射面を保護する保護部材と、を備えたインクジェット記録装置の前記保護部材を清掃する清掃方法であって、前記搬送手段は、前記搬送面に載置された清掃部材を搬送可能であり、前記保護部材は、前記搬送面から離れた第1位置と、前記搬送面に載置された前記清掃部材に接触可能で、前記インク噴射面と直交する面直交方向において前記第1よりも前記インク噴射面から離れた第2位置との間で移動可能であり、少なくとも被記録媒体への記録動作中には、前記保護部材を前記第1位置に保持する第1保持手段をさらに備えており、前記保護部材を、前記搬送面に載置された前記清掃部材と対向させた状態で、前記搬送面から離れた前記第1位置から前記第2位置に移動させて、前記清掃部材に接触させて、この接触させたままの状態で、前記キャリッジを前記走査方向に往復走査させる。
本発明のインクジェット記録装置の保護部材の清掃方法によると、搬送手段で搬送面に清掃部材を搬送して、保護部材を搬送面から離れた第1位置から第2位置に移動させると、保護部材は清掃部材に押し付けられ、保護部材に付着したインクは除去される。このように、保護部材を移動可能に構成して、記録動作中は搬送面から離れた第1位置に位置付けられた保護部材を第2位置に移動させるだけで、搬送手段によって搬送される清掃部材に保護部材を押し付けて簡単に清掃することができる。そして、保護部材を清掃部材に接触させた状態のまま、キャリッジを往復走査させることで、清掃効果を向上させることができる。
被記録媒体への記録動作中においては、保護部材が搬送面から離れた第1位置に位置付けられて、被記録媒体がインク噴射面に接触してしまうのを防止することができる。そして、保護部材にインクが付着したときには、搬送面に清掃部材を載置して、保護部材を第2位置に移動させて、保護部材に付着したインクを除去する。このように、保護部材を第1位置と第2位置に移動可能に構成することで、搬送手段によって搬送される清掃部材に保護部材を押し付けて簡単に清掃することができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1を矢印IIの向きから見た図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 清掃モード実行時における図2相当の図である。 変形例における図1相当の図である。 図5の破線で囲まれたA部の拡大平面図であり、(a)は清掃モード実行時であり、(b)は記録動作時である。 昇降機構の側面図であり、(a)は清掃モード実行時であり、(b)は記録動作時である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。本実施形態は、インクジェットヘッドから記録用紙に対してインクを噴射することにより、記録用紙に所望の文字や画像などを記録するインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
まず、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。図2は、図1を矢印IIの向きから見た図である。図1及び図2に示すように、インクジェットプリンタ1(インクジェット記録装置)は、所定の走査方向(図1の左右方向)に沿って往復移動可能に構成されたキャリッジ2と、このキャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3と、キャリッジ2と一体的に走査方向に往復移動可能に構成された追動部材20と、追動部材20に設けられた2つのローラ17と、記録用紙Pを走査方向と直交する搬送方向(図1の上方から下方)に搬送する搬送機構4と、搬送機構4により搬送される記録用紙Pを下面から支持するプラテン8と、各部の動作を制御して全体動作を司る制御装置50などを有している。
キャリッジ2は、走査方向に平行に延びる2本のガイド軸6、7に支持され、2本のガイド軸6、7に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ2には無端ベルト9が連結されており、キャリッジ駆動モータ63(図3参照)によって無端ベルト9が走行駆動されたときに、キャリッジ2は、無端ベルト9の走行にともなって走査方向に移動するようになっている。なお、本実施形態における2本のガイド軸6、7、無端ベルト9、キャリッジ駆動モータ63が、本発明におけるキャリッジ走査手段に相当する。
このキャリッジ2の下面には、インクジェットヘッド3が搭載されている。インクジェットヘッド3は、図示しないインクカートリッジから供給され、貯留された流路ユニットのインク流路内のインクを複数のノズル15から圧電式のアクチュエータにより噴射させる。複数のノズル15は、搬送方向に複数並べて配置されてノズル列を形成しているとともに、このノズル列が走査方向に4列配列されている。そして、このインクジェットヘッド3の下面が、走査方向及び搬送方向と平行であり、複数のノズル15がそれぞれ開口するインク噴射面16となっており、ノズル列ごとに、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクが噴射される。
搬送機構4は、インクジェットヘッド3よりも搬送方向上流側(図1の上方)に配置された給紙ローラ10と、インクジェットヘッド3よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ11とを有している。給紙ローラ10と排紙ローラ11は、それぞれ、給紙モータ61と排紙モータ62(図3参照)により回転駆動される。そして、この搬送機構4は、給紙ローラ10により、記録用紙Pを図1の上方からインクジェットヘッド3に供給するとともに、排紙ローラ11により、インクジェットヘッド3によって文字や画像などが記録された記録用紙Pを図1の下方へ排出するように構成されている。
プラテン8は、搬送方向に関する給紙ローラ10と排紙ローラ11の間において、キャリッジ2の下方(図1の紙面奥方向)に配置されており、インク噴射面16と対向するその上面には、走査方向に後述するローラ17の径以上の間隔をあけて複数のリブ5が形成されている。この複数のリブ5は記録用紙Pとの接触面積を減らして、記録用紙Pとの摩擦を小さくするもので、搬送方向に延びて配置されている。そして、複数のリブ5の先端部を含む仮想面が、記録用紙Pが搬送される搬送面8aとなっている。搬送面8aは、インク噴射面16と平行になっている。そして、記録用紙Pは搬送面8aに支持されながら、搬送面8aに沿って搬送される。
追動部材20は、ガイド軸6、7に支持されており、2つの支持部31とこれら2つの支持部31を接続する接続部32とを有している。2つの支持部31は、キャリッジ2の走査方向に関する両側に配置されているとともに、搬送方向に延びている。接続部32は、キャリッジ2の上方に位置しており、2つの支持部31の上端部同士を接続している。
また、キャリッジ2の走査方向に関する両端部であって、各支持部31の下端部には、それぞれ、搬送方向に延在する軸に回転自在に支持されたローラ17(保護部材)がそれぞれ設けられている。2つのローラ17は、搬送方向に関して、ノズル15が配置されている長さよりも長く延びて、インクジェットヘッド3のインク噴射面16よりも下方に突出した部分を有しており、搬送面8aを搬送される記録用紙Pと接触したときに回転可能な従動ローラである。この2つのローラ17は、支持部31及び接続部32を介して互いに連結されている。
そして、キャリッジ2が図1の右方に移動すると、図1の右側の支持部31がキャリッジ2に押されることで、追動部材20は図1の右方に移動する。また、キャリッジ2が左方に移動すると、追動部材20は図1の左方に移動する。このように、キャリッジ2が走査方向に往復移動するのにともない、追動部材20はキャリッジ2と一体的に走査方向に往復移動する。
また、2つの支持部31とキャリッジ2の走査方向に関する両側との間には、スペースがあいており、このスペースには、それぞれ、鉛直方向に延びた圧縮バネ41(付勢手段:第1保持手段)が配置されている。
そして、各支持部31の搬送方向に関する両側面には、それぞれ、ガイド軸6、7の上方に位置する部分に、突起23が形成されているとともに、ガイド軸6、7の下方に位置する部分に、突起24が形成されている。追動部材20は、突起23の下面がガイド軸6、7の上面に当接する位置よりも下方には移動できないようになっている。そして、突起23の下面がガイド軸6、7の上面に当接した状態では、追動部材20は搬送面8aに最も接近した状態となり、ローラ17は、プラテン8の隣接する2つのリブ5の間を通って、下方まで移動した位置(第2位置)に位置付けられる。
また、追動部材20は、突起24の上面がガイド軸6、7の下面に当接する位置よりも上方には移動することができないようになっている。そして、突起24がガイド軸6、7の下面に当接した状態では、追動部材20は搬送面8aから最も遠ざかっている状態となり、ローラ17は搬送面8aから離れた位置(第1位置)に位置付けられる。
圧縮バネ41は、その下端が、キャリッジ2の走査方向に関する側面に設けられたバネ取り付け部42に取り付けられているとともに、その上端が、支持部31の、キャリッジ2側の側面に設けられたバネ取り付け部43に取り付けられている。そして、これにより、追動部材20は、キャリッジ2に対して、圧縮バネ41によって上方(鉛直方向に沿った搬送面8aから遠ざかる向き)に付勢されており、突起24の上面が常にガイド軸6、7の下面に当接した状態となっている。
この場合には、追動部材20は、圧縮バネ41により上方に付勢されており、突起24の上面がガイド軸6、7の下面に当接した位置から下方に下がることがない。そして、突起24の上面が常にガイド軸6、7の下面に当接しており、追動部材20は上方への移動が規制されている。したがって、ローラ17と搬送面8aの鉛直方向に関する距離を常に一定に保つことできる。このように、追動部材20は、キャリッジ2に対して、鉛直方向に移動可能となっており、それにともない、ローラ17は、搬送面8aから離れた位置から搬送面8aよりも下方の位置まで移動可能となっている。
ところで、例えば、記録用紙Pは、インクジェットヘッド3から噴射されたインクを吸収することで膨潤したときなどに曲がりを生じる。すると、仮に、ローラ17が設けられていない場合には、搬送面8aの記録用紙Pとインクジェットヘッド3のインク噴射面16の間の隙間は微小であるため、曲がった記録用紙Pがインク噴射面16に接触して、インク噴射面16に形成されたノズル15を傷つけるおそれがある。そこで、インク噴射面16よりも下方に突出したローラ17を設けることで、ローラ17が曲がった記録用紙Pに接触し、記録用紙Pがインク噴射面16に接触するのを防止している。
また、上述したように、記録用紙Pがインクを吸収して膨潤することによって曲がる場合、記録用紙Pは、特に、インクが着弾した直後に膨潤して曲がるが、本実施形態では、ローラ17が、搬送方向に関して、ノズル15が配置されている長さよりも長く延びている。そのため、曲がった記録用紙Pは、インク噴射面16ではなく、ローラ17に確実に接触する。このようにして、記録用紙Pがインク噴射面16に接触してしまうのを確実に防止することができる。
次に、インクジェットプリンタ1の全体制御を司る制御装置50について説明する。図3は、インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図である。制御装置50は、例えば、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、インクジェットプリンタ1の全体動作を制御するための各種プログラムやデータなどが格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などを備え、ROMに格納されたプログラムがCPUで実行されることにより、以下に説明するような種々の制御を行うものであってもよい。あるいは、演算回路を含む各種回路が組み合わされたハードウェア的なものであってもよい。
図3に示すように、この制御装置50は、ヘッド制御部51と、搬送制御部52と、キャリッジ制御部53とを有している。ヘッド制御部51は、外部装置であるPC60から入力されたデータに基づいて、インクジェットヘッド3を制御して、記録用紙Pに画像や文字などを記録させる。
搬送制御部52は、搬送機構4の給紙モータ61及び排紙モータ62を制御して、給紙ローラ10及び排紙ローラ11によって記録用紙Pを搬送方向下流側に搬送させる。キャリッジ制御部53は、キャリッジ駆動モータ63を制御して、キャリッジ2を走査方向に往復移動させて、インクジェットヘッド3を往復走査させる。
ところで、インク噴射面16への記録用紙Pの接触を防止するローラ17は、種々の理由により汚れてしまうことがある。そして、汚れたローラ17が、記録用紙Pに接触すると、その汚れが記録用紙Pに付着して、記録用紙Pを汚してしまう。このローラ17が汚れる原因としてはさまざまあるが、例えば、インクジェットヘッド3によるインク噴射が行われることで、インクジェットヘッド3周辺にインクミストが浮遊し、キャリッジ2の両端に配置されたローラ17にこのインクミストが付着して、ローラ17が汚れてしまう。
このように、インクジェットヘッド3の両端に配置されたローラ17は、上述した理由などで汚れて接触した記録用紙Pを汚してしまうおそれがあるため、清掃モードを実行してローラ17を清掃する必要がある。詳しくは後述するが、清掃モードとは、通常の記録用紙Pへの記録動作時とは異なり、ローラ17を清掃するときにユーザが実行するモードである。
図3に示すように、制御装置50は、上述した構成に加えて、さらに、清掃モード実行部54と表示制御部55とを有している。清掃モード実行部54は、清掃モードが実行されたときに、表示制御部55による表示内容を設定し、また、キャリッジ制御部53による記録用紙Pの搬送量を設定する。表示制御部55は、清掃モードにおいてユーザに行ってもらう動作内容をPC60のディスプレイ65に表示させる。
次に、清掃モードにおけるローラ17の清掃動作について説明する。図4は、清掃モード実行時における図2相当の図である。まず、ユーザがインクジェットプリンタ1のボタン64を所定時間以上長押しするなどすると、清掃モードを実行するトリガが入る。このトリガを入れる動作としては、PC60のディスプレイ65に表示された、清掃モードを開始するボタン(図示省略)を押すなど、いかなるものであってもよい。
そして、清掃モードが開始されると、表示制御部55によりPC60のディスプレイ65に、記録用紙Pを給紙トレイ(図示省略)に載置する旨を表示する。その後、ユーザが給紙トレイに記録用紙Pを載置して、ボタン64を押すと、搬送制御部52により給紙モータ61を制御して、記録用紙Pをキャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3のインク噴射面16(ローラ17)と対向可能な位置まで搬送する。
なお、清掃モードが開始されると、キャリッジ制御部53によるキャリッジ2の制御は解除されて、ユーザがキャリッジ2を把持して、自由に走査方向に往復移動させることが可能な状態になる。この状態で、表示制御部55によりPC60のディスプレイ65に、追動部材20を記録用紙Pの上(対向する位置)まで移動させて、記録用紙Pに向かって押し下げて、ローラ17を記録用紙Pに接触させる旨を表示する。また、ローラ17の清掃が終了した場合には、ボタン64を押す旨を表示する。
そして、ユーザが、インクジェットプリンタ1の筐体をあけて、追動部材20を把持して、走査方向に移動させて、ローラ17を記録用紙Pと対向させた上で、圧縮バネ41の付勢力に抗して、記録用紙Pに向かって押し下げる。すると、図4に示すように、ローラ17は、記録用紙Pに接触して押し付けられる。その状態で、ユーザが、追動部材20を、ローラ17の周長以上に走査方向の一方に走査させる。すると、ローラ17の全周に付着したインクは除去される。
なお、ローラ17へのインクの付着具合に応じて、ユーザは追動部材20を往復走査する回数を増減させてもよい。
そして、ユーザが、ローラ17の清掃が終了したと判断して、追動部材20を離すと、ローラ17は搬送面8aから離れ、その後、ボタン64を押すと、搬送制御部52により給紙モータ61と排紙モータ62を制御して、記録用紙Pを排出して、清掃モードが完了する。
本発明のインクジェットプリンタ1によると、記録用紙Pへの記録動作中において、ローラ17が搬送面8aから離れた位置に位置付けられている場合には、記録用紙Pがインク噴射面16に向かって曲がっても、ローラ17に接触し、これにより、記録用紙Pがインク噴射面16に接触してしまうのを防止することができる。そして、ローラ17にインクが付着したときには、搬送面8aに記録用紙Pを載置して、ローラ17を記録用紙Pに向かって押し下げると、ローラ17は記録用紙Pに押し付けられ、ローラ17に付着したインクは除去される。このように、ローラ17を搬送面8aから離れた位置から記録用紙Pに接触可能な位置に移動可能に構成することで、搬送機構4によって搬送される記録用紙Pにローラ17を押し付けて簡単に清掃することができる。
また、ローラ17と接触してローラ17を清掃する清掃部材が、例えば、インクジェットプリンタ1の一部として設けられている場合には、その清掃部材の清掃機能を永続的に保つために、清掃部材に付着したインクを取り除く必要があるが、インクを取り除くための機構をインクジェットプリンタ1に搭載すると大型化してしまう。したがって、ローラ17に接触させて清掃する場合には、ローラ17と接触させる部材を、インクジェットプリンタ1の外部から挿入して使える構成が望ましい。
そこで、本発明では、ローラ1と接触させる部材として記録用紙Pを用い、搬送機構4を利用して記録用紙Pをインクジェットプリンタ1内に搬送して、ローラ17を清掃するように構成する。これにより、インクジェットプリンタ1の外部から挿入して使える構成を実現できるとともに、新品の記録用紙Pを使って常に清掃することもできる。そのため、印刷時にローラ17が記録用紙Pと接触して、記録用紙Pを汚すことなく印刷することができる。なお、本実施形態における記録用紙Pが、本発明における清掃部材に相当し、搬送機構4によって搬送することができる。
また、清掃部材として、記録が行われる記録用紙Pを使用することで、専用のクリーニングシートなどを使用する場合に比べて、ランニングコストを低減することができる。
また、ローラ17が固定された追動部材20は、インクジェットヘッド3が搭載されたキャリッジ2に対して、鉛直方向に移動可能に構成されているため、ローラ17を記録用紙Pと接触可能な位置まで移動させたとしても、インクジェットヘッド3(インク噴射面16)は移動しない。したがって、ローラ17を清掃するときに移動させたとしても、インク噴射面16が清掃部材に接触してしまうのをより確実に防止することができる。
さらに、ローラ17は、搬送面8a側に移動して、リブ5の間を下方に越えて移動可能であり、リブ5の先端よりも下に位置付けられ、その位置付けられた状態でキャリッジ2が走査するため、記録用紙Pの厚みによらずローラ17を確実に記録用紙Pに接触させて押し付けることができる。また、ローラ17を記録用紙Pに接触させたときの接触圧を大きくして、ローラ17に付着したインクをより確実に除去することができる。
また、インク噴射面16に接触しないように記録用紙Pを保護する保護部材として、搬送方向に延びた軸に回転自在に支持されたローラ17を用いることで、清掃モードを選択して実行するときに、記録用紙Pと接触した状態でローラ17が走査方向に移動しても、ローラ自体が回転して、記録用紙Pがローラ17に引っかかりにくく、ローラを清掃しやすい。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
本実施形態においては、ローラ17の清掃モード実行時には、ユーザが追動部材20とともにローラ17を押し下げて、記録用紙Pに押し付けた上で、走査方向に移動させて、ローラ17を清掃していたが、ユーザの動作を極力排除して、自動制御により清掃モードを実行してもよい。
以下、その一例について説明する。図5は、変形例における図1相当の図である。図6は、図5の破線で囲まれたA部の拡大平面図であり、(a)は清掃モード実行時であり、(b)は記録動作時である。図7は、昇降機構の側面図であり、(a)は清掃モード実行時であり、(b)は記録動作時である。図5に示すように、インクジェットプリンタ100は、上述した実施形態の構成に加えて、昇降機構70(解除手段)と、押し下げ板71と、接触部材72とを有している。
図6及び図7に示すように、昇降機構70は、キャリッジ2に設けられた第1係合部73(突出部)と、追動部材20の接続部32に設けられた第2係合部74とを有している。第1係合部73は、くの字状をしており、その下端に下方に突出した第1凸部73aを有しており、キャリッジ2に対して搬送方向上流側(図7(a)の矢印75の方向)に付勢されている。第2係合部74は、くの字状をしており、その上端に上方に突出し、第1凸部73aと係合可能な第2凸部74aを有しており、接続部32に対して上方(図7(a)の矢印76の方向)に付勢されている。
押し下げ板71は、追動部材20の接続部32に設けられており、ユーザにより押し下げられると、追動部材20も押し下げられる。また、追動部材20とともに、ローラ17や第2係合部74も押し下げられる。接触部材72は、ガイド軸6に設けられており、走査方向の外側に向かうにつれて、搬送方向上流側から下流側に傾斜している。
通常の記録動作時においては、図7(b)に示すように、第1係合部73と第2係合部74の係合状態は解除されており、第2係合部74は付勢力により上方に移動している。そして、ローラ17は記録用紙Pから離れた位置に位置している。
そして、まず、上述した実施形態と同様に、清掃モードを実行するトリガが入り、清掃モードが開始されると、表示制御部55によりPC60のディスプレイ65に、記録用紙Pを給紙トレイ(図示省略)に載置する旨を表示する。その後、ユーザが給紙トレイに記録用紙Pを載置して、ボタン64を押すと、搬送制御部52により給紙モータ61を制御して、記録用紙Pをキャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3のインク噴射面16(ローラ17)と対向可能な位置まで搬送する。
その後、キャリッジ制御部53によりキャリッジ駆動モータ63を制御して、キャリッジ2を記録用紙Pと対向する位置まで移動させる。そして、表示制御部55によりPC60のディスプレイ65に、押し下げ板71を下方に押し下げる旨を表示する。
そして、ユーザが、押し下げ板71を押し下げると、図7(a)に示すように、第1係合部73が搬送方向上流側(図7(a)の右方)に移動して、第1係合部73と第2係合部74は係合する。そして、ユーザが押し下げ板71の押し下げをやめても、第1係合部73と第2係合部74が係合していることで、追動部材20(ローラ17)は押し下げられたままとなる。この位置において、ローラ17は、記録用紙Pに接触して押し付けられる。その状態で、キャリッジ制御部53の制御により、キャリッジ2とともに追動部材20を、ローラ17の周長以上に走査方向の一方に走査させる。すると、ローラ17の全周に付着したインクは除去される。この位置においてローラ17の下端部がプラテン8のリブ5の頂部よりも低い位置にあるが、キャリッジ2の走査時にはガイド軸6、7やプラテン8の変形により、ローラ17と記録用紙Pが接触したままプラテン8のリブ5を乗り越えることができる。
そして、ローラ17の清掃が終了すると、キャリッジ制御部53の制御により、キャリッジ2を、図6(b)に示す、第1係合部73が接触部材72と接触可能な位置まで移動させる。すると、第1係合部73は接触部材72の傾斜に沿って、搬送方向下流側に移動する。そして、図7(b)に示すように、第1係合部73と第2係合部74の係合状態が解除されて、第2係合部74は付勢力により上方に移動する。すると、ローラ17は記録用紙Pから離れた、記録動作時の位置に移動する。その後、搬送制御部52により給紙モータ61と排紙モータ62を制御して、記録用紙Pを排出して、清掃モードが完了する。なお、接触部材72は、第1係合部73が第2係合部74との係合状態が解除された姿勢においては、キャリッジ2の走査方向への移動を阻害することはない。
また、本実施形態においては、追動部材20をガイド軸6、7に対して上方に付勢していたが、キャリッジ2に対して上方に付勢していてもよい。また、このような上方への付勢手段を備えていなくてもよい。この場合、ローラ17が記録用紙Pから離れた位置で追動部材20を保持するストッパを備えていることが望ましい。そして、ストッパを解除することで、自重で下方に移動してもよいし、ガイド軸6、7やキャリッジ2に対して下方に付勢されていてもよい。
さらに、本実施形態においては、キャリッジ2の両側にそれぞれローラ17が設けられていたが、どちらか一方のみ設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、記録が行われる記録用紙Pをローラ17の清掃部材としていたが、ローラ17と接触したときにローラ17に付着したインクを除去しやすい構成、例えば、記録用紙Pよりもインクの吸収力が高い、また、表面が濡れてローラ17に付着したインクの粘性を下げるような構成であり、搬送機構4により搬送可能な清掃専用のクリーニングシートなどを清掃部材としてもよい。
さらに、本実施形態においては、インク噴射面16に接触しないように記録用紙Pを保護する保護部材として、搬送方向に延びた軸に回転自在に支持されたローラ17を用いていたが、保護部材としてはローラに限らず、例えば、板などいかなる部材であってもよい。
また、本実施形態においては、2つのローラ17は、追動部材20に設けられていたが、キャリッジ2に設けられてもよい。このとき、2つのローラ17を記録用紙Pに向かって移動させる構成としては、ローラ17の回転軸が、キャリッジ2の上下方向に延びた長穴で支持されていて、上下方向への平行移動が可能な構成にしたり、また、キャリッジ2をガイド軸6、7に対して下方に移動可能な構成にしたり、ガイド軸6、7をインクジェットプリンタ1の筐体に対して下方に移動可能な構成にすることが考えられる。
さらに、本実施形態においては、清掃モードにおいてユーザに行ってもらう動作をPC60のディスプレイ65に表示させていたが、インクジェットプリンタ1がディスプレイなどの表示部を備えている場合には、この表示部に表示させてもよい。また、表示部による表示に限らず、例えば、スピーカーを備え、音声によるガイドであってもよく、清掃モードにおいてユーザに行ってもらう動作を報知する表示部以外の報知部を備えていてもよい。さらに、このような清掃モードにおいてユーザに行ってもらう動作を報知部を備えていなくてもよい。
また、本実施形態においては、圧縮バネ41によって追動部材20を上方に付勢していたが、引っ張りバネやバネ以外の弾性部材など、他の付勢部材によって追動部材20をガイド軸6、7に対して上方に付勢してもよい。
1 インクジェットプリンタ
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
4 搬送機構
6、7 ガイド軸
8a 搬送面
9 無端ベルト
15 ノズル
16 インク噴射面
17 ローラ
41 圧縮バネ
P 記録用紙

Claims (11)

  1. インクを噴射するノズルが開口したインク噴射面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジと、
    前記キャリッジを前記インク噴射面と平行な走査方向に往復走査させるキャリッジ走査手段と、
    前記インク噴射面と対向した搬送面に沿って、前記搬送面に載置された被記録媒体を前記走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記インクジェットヘッドの前記インク噴射面に対して前記走査方向の少なくとも一方側に配置され、前記インク噴射面よりも前記搬送面側に突出し、前記インク噴射面を保護する保護部材と、を備えており、
    前記搬送手段は、前記搬送面に載置された清掃部材を搬送可能であり、
    少なくとも被記録媒体への記録動作中には、前記保護部材を前記搬送面から離れた第1位置に保持する第1保持手段と、
    前記保護部材を、前記第1位置と、前記搬送面に載置された前記清掃部材に接触可能で、前記インク噴射面と直交する面直交方向において前記第1位置よりも前記インク噴射面から離れた第2位置との間で移動させる保護部材移動手段と、をさらに備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記清掃部材は、前記被記録媒体であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記搬送面は、前記搬送方向に延在し、前記走査方向に間隔をあけて配置された複数のリブの頂部を結ぶ平面からなり、
    前記保護部材は、前記搬送面と交差する位置まで移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャリッジと一体的に前記走査方向に往復移動するとともに、前記キャリッジに対して、前記面直交方向に移動可能に構成された、前記保護部材移動手段としての追動部材をさらに備えており、
    前記保護部材は、前記追動部材に固定されており、
    前記追動部材は、前記キャリッジに対して、前記面直交方向に移動して、前記保護部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記保護部材は、前記キャリッジに対して前記面直交方向に移動可能となるように、前記キャリッジに支持され、
    前記保護部材移動手段は、前記保護部材を前記キャリッジに対して前記面方向と直交する方向に移動させることで、前記保護部材を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記保護部材は、前記搬送方向に延びた軸に回転自在に支持されたローラであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1保持手段は、前記保護部材を前記搬送面から離れる向きに付勢する付勢手段であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記保護部材を前記第2位置に位置付けて保持する第2保持手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第2位置に位置付けられた前記保護部材の前記第2保持手段による保持を解除する解除手段をさらに備えていることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記解除手段は、前記キャリッジ走査手段によって移動する前記キャリッジの走行経路に配置された接触部材と接触可能な突出部を有しており、
    前記キャリッジ走査手段によって前記キャリッジが移動して、前記解除手段の前記突出部が前記接触部材と接触すると、前記保護部材の前記第2保持手段による保持が解除されることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  11. インクを噴射するノズルが開口したインク噴射面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが搭載されたキャリッジと、前記キャリッジを前記インク噴射面と平行な走査方向に往復走査させるキャリッジ走査手段と、前記インク噴射面と対向した搬送面に沿って、前記搬送面に載置された被記録媒体を前記走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送手段と、前記キャリッジに設けられるとともに、前記インクジェットヘッドの前記インク噴射面に対して前記走査方向の少なくとも一方側に配置され、前記インク噴射面よりも前記搬送面側に突出し、前記インク噴射面を保護する保護部材と、を備えたインクジェット記録装置の前記保護部材を清掃する清掃方法であって、
    前記搬送手段は、前記搬送面に載置された清掃部材を搬送可能であり、
    前記保護部材は、前記搬送面から離れた第1位置と、前記搬送面に載置された前記清掃部材に接触可能で、前記インク噴射面と直交する面直交方向において前記第1よりも前記インク噴射面から離れた第2位置との間で移動可能であり、
    少なくとも被記録媒体への記録動作中には、前記保護部材を前記第1位置に保持する第1保持手段をさらに備えており、
    前記保護部材を、前記搬送面に載置された前記清掃部材と対向させた状態で、前記搬送面から離れた前記第1位置から前記第2位置に移動させて、前記清掃部材に接触させて、この接触させたままの状態で、前記キャリッジを前記走査方向に往復走査させることを特徴とするインクジェット記録装置の保護部材の清掃方法。
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