JP5532672B2 - 粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルム、及びこれを用いた保護フィルム - Google Patents
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Description
ポリオレフィン溶液を調製する工程で用いられる溶剤は、ポリオレフィン樹脂を溶解する溶剤であれば特に制限は無く、例えば、ハロゲン系溶剤、沸点が70〜140℃、溶解度指数が13〜20MPa1/2である脂肪族炭化水素系化合物、芳香族炭化水素系化合物、エーテル系化合物及びアセタール系化合物から選ばれる少なくとも1種類の非ハロゲン系溶剤等を挙げることができる。これらの溶剤は2種以上を混合して使用することもでき、その割合は特に限定するものではない。
溶剤を蒸散させる方法としては、例えば、ポリオレフィン溶液を基材上に流延し薄膜化した後、加熱する方法等が挙げられる。
(1)ポリエチレン
LDPE:低密度ポリエチレン、ペトロセン(登録商標)175K(MFR=0.6g/10分、密度=922kg/m3)、東ソー株式会社製
(2)エチレン−酢酸ビニル共重合体
EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体、ウルトラセン(登録商標)520F(酢酸ビニル含有量8重量%、MFR=2.0g/10分、密度=928kg/m3)、東ソー株式会社製
(3)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
EVA−OH:エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、メルセンH(登録商標)H−6410M(MFR=19g/10分、密度=950kg/m3)、東ソー株式会社製
<基材>
(1)PETフィルム
PET−1;ピューレックス(登録商標)A31、片面シリコーン系剥離処理、厚み:75μm,帝人デュポンフィルム株式会社製
PET−2;メリネックス(登録商標)タイプS(厚み:100μm),帝人デュポンフィルム株式会社製
<流延>
加熱可能な幅300mmのダイを設置した塗工機を用いて行った。オートクレーブで溶解したポリマー溶液はユニコントロールズ(株)製の加熱ジャケット、窒素導入バルブを備えた5Lスケールの加圧可能なタンクに移液した。タンク内のポリマー溶液は、タンクを加圧することによりダイスへ移液した。タンクとダイスは、タンク下部の抜出しバルブに(株)マイセック製のホースヒーターを施工したテフロン(登録商標)チューブで連結し、一定温度に保持した状態とした。
得られたフィルムの下から蛍光灯を照射し、目視やルーペを用いフィルム中のフィッシュアイの個数と大きさを測定し、個数は1m2当たりの個数として算出した。
ポリオレフィン樹脂フィルムの密度は、JIS K7112(1999年)に準拠して、密度こうばい管法により測定した。
LDPEのペレット3.6kg、及び1,1,2−トリクロロエタン28.8kgを30Lのオートクレーブに仕込み、加熱下110℃で2時間攪拌してLDPEを溶解してポリオレフィン溶液を得た。この溶液を500メッシュの金属網でろ過しながら、105℃に加温した5Lのタンクに溶液3Lを移液した。タンクを窒素で加圧して、105℃に保温した加温ジャケット付のテフロン(登録商標)チューブを通して105℃に加温した300mm幅のコーティングダイへ送液し、ダイからポリオレフィン溶液を基材であるPET−1のシリコーン系剥離処理をしていない面上に流延し、150℃で乾燥した。PET−1の速度は2m/分に設定した。得られたPET−1とLDPEフィルムの積層体からLDPEフィルムを剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定した。その結果を表1に示す。
EVAのペレット2.5kg、及びメチルシクロヘキサン15.4kgを30Lのオートクレーブに仕込み、加熱下110℃で2時間攪拌してEVAを溶解してポリオレフィン溶液を得た。この溶液を500メッシュの金属網でろ過しながら、105℃に加温した5Lのタンクに溶液3Lを移液した。タンクを窒素で加圧して、105℃に保温した加温ジャケット付のテフロン(登録商標)チューブを通して105℃に加温した300mm幅のコーティングダイへ送液し、ダイからポリオレフィン溶液を基材であるPET−2上に流延し、150℃で乾燥した。PETフィルムの速度は2m/分に設定した。得られたPET−2とEVAフィルムの積層体からEVA−2を剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定した。その結果を表1に示す。
EVA−OHのペレット3.6kg、及び1,1,2−トリクロロエタン28.8kgを30Lのオートクレーブに仕込み、加熱下110℃で2時間攪拌してEVA−OHを溶解してポリオレフィン溶液を得た。この溶液を500メッシュの金属網でろ過しながら、105℃に加温した5Lのタンクに溶液3Lを移液した。タンクを窒素で加圧して、105℃に保温した加温ジャケット付のテフロン(登録商標)チューブを通して105℃に加温した300mm幅のコーティングダイへ送液し、ダイからポリオレフィン溶液を基材であるPET−1のシリコーン系剥離処理をしていない面上に流延し、150℃で乾燥した。PET−1の速度は2m/分に設定した。得られたPET−1とEVA−OHフィルムの積層体からEVA−OHフィルムを剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定した。その結果を表1に示す。
実施例2で得られたPET−2とEVAフィルムの積層体のEVAフィルムの上にアクリル系粘着剤アロンタックHV−C9500(東亞合成株式会社製)をパイロットコーター(井上金属工業株式会社製)用いて厚み10μmとなるように塗布、乾燥した後、PET−2を剥離し粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルムを得た。
LDPEのペレットを25mmφのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、基材であるPET−1のシリコーン系剥離処理していない面上に250℃の温度でTダイより押出し、LDPEをラミネートした。得られたPETフィルムとLDPEフィルムの積層体からLDPEフィルムを剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定したところ、厚み30μm、50μm以上のフィッシュアイ20個/m2、密度922kg/m3であった。
EVAのペレットを25mmφのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、基材であるPET−1のシリコーン系剥離処理していない面上に190℃の温度でTダイより押出し、EVAをラミネートした。得られたPETフィルムとEVAフィルムの積層体からEVAフィルムを剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定したところ、厚み40μm、50μm以上のフィッシュアイ30個/m2、密度928kg/m3であった。
EVA−OHのペレットを25mmφのスクリューを有する押出ラミネーターの押出機へ供給し、基材であるPET−1のシリコーン系剥離処理していない面上に210℃の温度でTダイより押出し、EVA−OHをラミネートした。得られたPETフィルムとEVA−OHフィルムの積層体からEVA−OHフィルムを剥離してポリオレフィン樹脂フィルムを得た。得られたポリオレフィン樹脂フィルムの厚み、フィッシュアイ、及び密度を測定したところ、厚み40μm、50μm以上のフィッシュアイ25個/m2、密度950kg/m3であった。
Claims (5)
- 50μm以上のフィッシュアイが10個/m2以下である、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物よりなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオレフィン樹脂フィルム層、及び粘着剤層を有する粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルムであって、該ポリオレフィン樹脂フィルム層が、ポリオレフィン樹脂を1,1,2−トリクロロエタン又はメチルシクロヘキサンの溶剤に溶解してポリオレフィン溶液を調製する工程、及び引き続き、ポリオレフィン溶液を基材上に流延した後、加熱して溶剤を蒸散させる工程から製造されることを特徴とする粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルム。
- 粘着剤層が、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル系粘着剤、ポリビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤よりなる群から選ばれる少なくとも1種の粘着剤であることを特徴とする請求項1に記載の粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルム。
- 少なくとも一方の最表面層にさらに離型層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルム。
- 粘着剤層/ポリオレフィン樹脂フィルム層/離型層、又は、離型層/粘着剤層/ポリオレフィン樹脂フィルム層であることを特徴とする請求項3に記載の粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルム。
- 請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の粘着性ポリオレフィン樹脂積層フィルムを用いたことを特徴とする保護フィルム。
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