JP5532518B2 - 周波数特性制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音響信号をミキシングするミキサ装置などに適用して好適な周波数特性制御装置に関し、特に、ボーカルなどのソロパートの音響信号を伴奏楽器などのバックパートの音響信号に対して目立たせることができるような周波数特性制御装置に関する。
従来より、マイクなどから入力した複数の音響信号の特性を複数の入力チャンネル(ch)で調整し、複数のミキシングバス上でミキシングして出力するミキサ装置が知られている(例えば、特許文献1など)。
また、混合音響信号から既知音響信号を除去する技術が知られている(特許文献2)。これは、除去しようとする既知音響信号から既知音響振幅スペクトルを抽出するとともに、既知音響信号と他の音響信号とが混合された混合音響信号から混合音響振幅スペクトルを抽出し、混合音響信号と既知音響信号との位相のずれが0〜360度の範囲で一様な確率で分布しているとして、既知信号の除去強度を設定し、この設定に基づいて、既知音響振幅スペクトルを交換し、混合音響振幅スペクトルから既知音響振幅スペクトルを除去するものである。
特開2006−270507 特許第4274418号
ところで、特定chの音響信号(例えば、ボーカルやソロパートの楽器音など)を、他の複数chの音響信号(例えば、各伴奏パートの楽器音など)とミキシングして出力しているとき、該特定chの音響信号が目立つように調整したい、という要望がある。しかしながら、この場合、ある音響信号から別の音響信号を「除去」したいわけではなく、単に目立たせたい(accentuate,accent)だけである。特許文献2の技術は、音響信号を「除去」してしまうものであり、またその処理は非常に複雑である。
もちろん特許文献1などに記載の従来のミキサ装置では、複数の各ch毎に信号レベルや周波数特性などを調整できるので、熟練したオペレータであれば、各chを調整することで特定のchの音響信号を目立たせることは可能である。しかし、そのような技能を持たないオペレータがそのような調整を行うと全体のバランスが崩れるなどの弊害がある。
この発明は、熟練していないオペレータであっても、簡単な処理により、特定chの音響信号を目立たせることができる周波数特性制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、入力された第1音響信号と第2音響信号とを混合するミキシング装置のための周波数特性制御装置であって、入力された第1音響信号の第1周波数特性と入力された第2音響信号の第2周波数特性とを検出する特性検出手段と、検出された第1周波数特性および第2周波数特性に基づいて、前記第1音響信号のレベルが前記第2音響信号より大きくなる帯域を除去帯域として検出する除去帯域検出手段と、前記第2音響信号に対して、検出された除去帯域の成分を減衰させる周波数特性のフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、前記入力された第1音響信号と、前記フィルタ処理手段によるフィルタ処理が施された第2音響信号とを混合して出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
第1音響信号および第2音響信号の入力に先立って、予め、前記特性検出手段による周波数特性の検出と前記除去帯域検出手段による除去帯域の検出を行い、前記フィルタ処理の周波数特性を決定しておくようにしてもよい。また、検出した第1周波数特性と第2周波数特性とを楽音タイプと対応付けて記憶しておき、第1音響信号とする音響信号の楽音タイプと第2音響信号とする音響信号の楽音タイプとが指定されたとき、それに対応する周波数特性を選択して除去帯域検出手段に与えるようにしてもよい。また、除去帯域検出手段が検出した除去帯域を第1音響信号の楽音タイプおよび第2音響信号の楽音タイプの組み合わせに対応付けて記憶しておき、第1音響信号とする音響信号の楽音タイプと第2音響信号とする音響信号の楽音タイプとが指定されたとき、それらの組み合わせに対応する除去帯域を選択してフィルタ処理に与えるようにしてもよい。
さらに、第1音響信号と第2音響信号の入力が継続しているとき、特性検出手段による周波数特性の検出を実行する期間のユーザによる指定を受け付け、その期間で検出された周波数特性を用いて、第1音響信号と第2音響信号の入力が継続している間に、除去帯域検出手段、フィルタ処理手段、および出力手段の各処理を実行するようにしてもよい。
前記フィルタ処理手段は、有限個のノッチフィルタの処理を行うものであり、各ノッチフィルタの周波数特性は、中心周波数、ゲイン、およびQで規定され、前記有限個のノッチフィルタは、検出された除去帯域のうち、第1音響信号および第2音響信号のレベルが大きい帯域に対して、順番に割り当てるようにするとよい。
本発明によれば、第1音響信号と第2音響信号とを混合して出力する際、第1音響信号が目立つように、第2音響信号の周波数特性を制御することができる。その処理は、特性検出手段と除去帯域検出手段とフィルタ処理手段の簡単な構成で実現でき、自動で行われるので熟練していないオペレータであっても容易に実行できる。また、予め検出された周波数特性データや除去帯域データを楽音タイプに対応付けて記憶しておくことにより、後の演奏で楽音タイプを指定するだけで、所定の楽音タイプの楽音を目立たせるようにできる。
実施形態のディジタルミキサのハードウエア構成を示すブロック図 実施形態のディジタルミキサの機能構成図 各入力chおよび各出力chの詳細な機能構成図 EQの動作を説明するためのブロック図 ボーカルを強調するためにバンドの音の周波数成分を部分的にカットする様子を示す説明図 EQの周波数特性を徐々に変更する様子を示す説明図 ルールの例の説明図
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の実施の形態であるディジタルミキサのハードウエア構成を示すブロック図である。中央処理装置(CPU)101は、このミキサ全体の動作を制御する処理装置である。フラッシュメモリ102は、CPU101が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納した不揮発性メモリである。ランダムアクセスメモリ(RAM)103は、CPU101が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。表示器104は、このミキサの操作パネル上に設けられた各種の情報を表示するためのディスプレイである。電動フェーダ105は、操作パネル上に設けられたレベル設定用の操作子である。操作子106は、操作パネル上に設けられたユーザが操作するための各種の操作子(電動フェーダ以外のもの)である。波形入出力インターフェース(I/O)107は、外部機器との間で波形信号をやり取りするためのインターフェースである。信号処理部(DSP)108は、CPU101の指示に基づいて各種のマイクロプログラムを実行することにより、波形I/O107経由で入力した波形信号のミキシング処理、効果付与処理、及び音量レベル制御処理などを行い、処理後の波形信号を波形I/O107経由で出力する。その他I/O109は、その他の機器を接続するためのインターフェースである。バス110は、これら各部を接続するバスラインであり、コントロールバス、データバス、およびアドレスバスを総称したものである。
図2は、図1のミキサ100の波形入出力I/O107、DSP108における音響信号の流れを示すブロック図である。A入力201は、波形入出力I/O107における、マイク信号やライン信号などのアナログの音響信号を入力するアナログ入力を示す。このアナログ入力201は、ディジタル信号に変換されて入力パッチ204に入力する。D入力202は、外部の機器からディジタルの音響信号を入力するディジタル入力を示す。入力パッチ203は、これらの入力系統から、48の入力チャンネル(入力ch)204への任意結線を行う。その結線の設定は、ユーザが所定の画面を見ながら任意に行うことができる。入力ch204の任意のchの信号を、MIXバス206の24本のMIXバスのそれぞれに任意のレベルで出力できる。インサーション205は、入力chの途中に挿入することができるエフェクトである。入力ch自体、内部にコンプレッサやイコライザなどの信号調整処理機能を備えているが、それらの処理機能と後段の電動フェーダとの間などに、インサーション205によるエフェクト処理を挿入することができる。
MIXバス206は、各入力ch204から入力する信号をミキシングする。各入力chからの信号レベルは、各chに割り当てられた電動フェーダ105などを用いて調整できる。各MIXバス上でミキシングされた信号は、対応する出力ch207に出力される。出力ch207の出力は、それぞれ出力パッチ208へ出力される。出力パッチ208は、入力した各出力chから任意の出力系統(A出力、D出力)への任意の結線を行う。A出力209は、出力パッチ208から出力されるディジタルの音響信号をアナログに変換して出力する、波形入出力I/Oのアナログ出力である。D出力210は、音響信号をディジタルのまま外部の機器に出力するディジタル出力である。
ディジタルミキサの一連の信号処理のうち、入力パッチ203〜出力パッチ208までの処理は、CPU101によってマイクロプログラムと係数とが設定されたDSP108により実現される。インサーション205は、対応するデータが予めフラッシュメモリ102内に用意されている内蔵エフェクトからユーザが任意に選択して割り当てることができる。ユーザが1つの内蔵エフェクトを選択して1つの入力ch204に挿入する指示を行うと、その選択された内蔵エフェクトのマイクロプログラムと係数が、CPU101によってフラッシュメモリ102から読み出され、DSP108に設定される。そして、DSP108が、設定されたマイクロプログラムと係数とに基づいて、その入力chの音響信号に対して所定のエフェクトを付与することにより、インサーション205が実現される。DSP108のリソースには限りがあるため、例えばインサーション205として使用可能なエフェクトの総数を定めておき、その総数の範囲で内蔵エフェクトをインサーション205に割り当てる。内蔵エフェクトとしては、工場出荷時に予め格納されている基本エフェクトのほか、ユーザが後で購入して使用可能になる追加エフェクトがある。さらに、リソースが足りない場合は、外部の処理装置でインサーションの処理を行わせることも可能である。
図3は、図2で説明した入力ch204および出力ch207の1ch分の機能構成例を示すブロック図である。まず入力chの機能構成について説明する。入力chには、入力パッチ203からディジタル信号が入力する。入力chの出力信号は、Mixバス206に出力される。入力chは、アッテネータ(ATT)301、4バンド・パラメトリック・イコライザ(PEQ)302、コンプレッサ(COMP)303、フェーダ&オン・スイッチ304、および、センドレベル調整部305を備える。
ATT301は入力chに入力する音響信号に対し、その先頭部分でのレベル制御を行う。PEQ302は周波数特性の調整処理を行う。Comp303は自動ゲイン調整処理を行う。フェーダ&オン・スイッチ304は、フェーダの設定位置に応じた信号レベルに調整する処理と、当該chの信号出力のオン/オフを行う。センドレベル調整部305は、当該入力chの信号を各MIXバス206に出力する際の各MIXバス206への送出レベルの調整を行う。1つの入力chの出力信号を任意のMIXバスに出力可能である。×印311,312は、インサーションポイントを示す。ユーザは、これらの何れかの位置に、選択したEQなどのインサーションエフェクタを挿入する設定を行うことができる。例えば、EQX306は、位置312に挿入されたインサーションであるイコライザを示す。
上記では入力chについて説明したが、出力chの機能構成も同様のものである。各出力chはATTを備えておらず、その出力chに対応するMixバス206からのディジタル音響信号は、4バンドPEQ302に入力する。また、出力chのフェーダ&オン・スイッチ304の出力信号は、出力パッチ208に出力される。出力chの場合、センドレベル調整部305は不要である。
図4は、本実施形態のミキサにおいて、本発明の周波数特性制御の動作を行うインサーション205(以下、本発明のインサーションと呼ぶ)を説明するためのブロック図である。ここでは、4つの入力chが、その構成ブロックが省略され、単なる右向きの矢印として図示されており、また、MIXバス206は、MIXバス418として図示されている。ユーザは、48ある入力ch204のうちの任意の4chに、本発明のインサーション205を挿入することができる。例えば、入力ch1〜4に本発明のインサーション205を挿入し、それらの入力chに、順に、ドラム401、ベース402、ギター403、およびボーカル404の音響信号を入力するよう、入力パッチ203を設定したものとする。ユーザは、本発明のインサーション205を挿入した4つの入力ch1〜4のうち、入力ch4が目立たせたいパートのch(以下、指定chと呼ぶ)であることを、本発明のインサーション205に対して指定する。ドラム、ベース、およびギターは伴奏パートであり、これに対しボーカルのパートを目立たせたい。そのためには、まずFFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)解析部411により、伴奏パートの各chおよびボーカルのchの各信号をそれぞれ解析して周波数スペクトルを求める。
図5(a)は、FFT解析部411によって取得したギター音とボーカル音の周波数スペクトル例を示す。(A)と記した波形501はch3のギター音の周波数スペクトルを示し、(B)と記した波形502はch4のボーカル音の周波数スペクトルを示す。図4のマスク処理412は、ギター音とボーカル音の周波数スペクトルを比較し、ボーカル音のレベルがギター音のレベルより大きくなる周波数帯域を検出する。例えば、図5の例では、図5(b)に示すように斜線部503,504の帯域でボーカル音のレベルが高い。この帯域503,504は、ボーカル音を目立たせるために強調したい帯域である。聴覚のマスキング効果によりボーカル音がギター音より目立たなくなることがあるので、この帯域503,504では伴奏であるギター音のレベルを下げたい。そこで、パラメータ供給部410は、ギター音のch3の周波数特性を調整するダイナミックEQ416に対し、前記検出した周波数帯域503,504におけるレベルを所定量下げるようなパラメータを供給する。EQ416は、供給されたパラメータに従って、ギター音の帯域503,504のレベルを所定量下げる。これにより、目立たせたいボーカル音がマスキング効果で聞こえにくくなる原因となるギター音の当該帯域の成分が所定量カットされ、MIXバス418でギター音とボーカル音を混合して再生すると、ボーカルの音が明瞭に強調されて聴こえるようになる。
他の伴奏音であるドラム音およびベース音についても同様にして、ボーカル音のレベルがこれらの伴奏音のレベルより大きくなる周波数帯域を検出し、その帯域で各伴奏音のレベルを所定量下げるようなパラメータをEQ414,415に供給する。伴奏音であるドラム、ベース、およびギターの音声はEQ414〜416によりそれぞれ上記の帯域の成分がカットされてMIXバス418(図2の206)へ出力される。ボーカル音については、そのような周波数特性の制御は実行されずに(通常の入力chの処理は行われる)MIXバス418へ出力される。あるMIXバス418では、周波数特性の制御されたドラム、ベース、およびギターの音響信号と、ボーカル音とが混合され、そのMIXバスに対応する出力ch207で更に特性が調整され、出力パッチ208で結線されたA出力209ないしD出力210を介して外部へ出力される。外部へ出力された音響信号は、アンプで電力増幅されスピーカで再生される。スピーカから出力される、ボーカル、ドラム、ベース、およびギターの混合音では、本発明の周波数特性制御によって、その中に含まれるボーカル音が明瞭に強調されて聴こえる。
上述のFFT解析部411、マスク処理部412、およびパラメータ供給部413は、DSP108が行う処理として実現しても良いし、その処理の一部をCPU101に分担させ、DSP108とCPU101の協同処理として実現してもよい。また、本発明のインサーション205は、挿入された4chのうちの指定ch以外の各chの音響信号の周波数特性を、イコライザEQ414〜416を用いて制御する。この3つのイコライザEQ414〜416の周波数特性を適宜制御することにより、指定chのボーカル音を目立たせることができる。
なお、全ての伴奏音についてここで説明した周波数特性制御を行う必要はないので、目立たせたいボーカル音との関係で周波数特性制御を行う伴奏音のchをユーザが指定するものとする。
上記動作では、FFT解析部411やマスク処理412による分析をどのようなタイミングで行うかなどに応じて幾つかの方式がある。
第1の方式は、本番の演奏に先立って予め分析を行ってその結果の特性データを取得しておく方式である。まず、リハーサルや過去の本番などで行われた演奏において、ミキサの各入力chに入力する音響信号を、そのままマルチトラックレコーダの各トラックに録音しておく。録音後、各トラックの音響信号を再生し、FFT解析部411により上述したように各chの周波数特性を検出し、周波数特性データとしてテーブル417に記憶しておく。ここで、録音するch(又はトラック)、および、周波数特性を検出するch(又はトラック)は、それぞれ、本発明のインサーション205が挿入された4ch(又はトラック)のみでよい。それら4chのうち、目立たせたいch(先ほどの「指定ch」と実質同じだが、ここでは「ソロch」と呼ぶ)を指定し、その他の該ソロの音声を目立たせるために上述した周波数特性制御を行うch(「バックch」と呼ぶ)とすることにより、当該ソロchの特性と各バックchの特性とを上記図5で説明したように比較し、ソロchのレベルが各バックchのレベルより大きくなる帯域を求め、各バックch毎の除去帯域データとしてテーブル417に記憶しておく。本番演奏時、パラメータ供給部413は、このテーブル417から除去帯域データを読み出し、各バックch毎のEQ(図4の414〜416など)に供給する。なお、ユーザが、各トラック毎に、録音信号のどの期間の信号を分析するかを指定し、指定された期間の周波数特性を検出するようにしてもよい。
第2の方式は、リハーサルや本番の演奏中に、分析する期間を指定して特性データを取得する方式である。まず、リハーサルや本番の演奏中に、例えばミキサを操作しているオペレータが、演奏をモニタしながら、各入力ch毎に「分析の開始」および「分析の停止」を指示する。この指示に応じて、各ch毎に、開始が指示された以降、停止が指示されるまでの間、FFT解析部411により当該chの入力信号の周波数特性を検出し、周波数特性データを取得してテーブル417に格納する。1回の演奏中に、あるchで複数の分析期間が指定された場合は、それらの分析結果を合成(平均化)して用いてもよいし、複数回の演奏で取得した分析結果を合成(平均化)して用いてもよい。各chの周波数特性データが取得された以降の処理は第1の方式と同様である。なお、ここでの平均化は時間平均である。すなわち、各周波数特性(周波数特性データ)対し、その周波数特性が検出された時間の長さに応じた(比例した)重み付けがされた後、それらの周波数特性が合成され1つの周波数特性データが得られる。
上記第1および第2の方式において、各トラックに楽音タイプ(ボーカル、ピアノ、エレキギター等)を設定しておき、各トラックで検出された周波数特性データを、そのトラックではなく、そのトラックに設定された楽音タイプに対応付けて、テーブル417に格納する(周波数特性データのみを楽音タイプに対応付けて格納する)ようにしてもよい。複数のトラックに同じ楽音タイプが設定されている場合は、それらの分析結果を合成して、得られた1つの周波数特性データを格納すればよい。これにより、テーブル417には、各楽音タイプ毎の、標準的な周波数特性が用意されることになる。このようにしておけば、本発明のインサーション205を挿入した複数chのうちの任意の1乃至複数chにおいて、それぞれ、第1の方式や第2の方式のように、そのchの音響信号の周波数特性を検出する代わりに、何れかの「楽音タイプ」を指定して、テーブル417からその指定された楽音タイプの周波数特性データを読み出して、そのchの周波数特性データとして使用することができる。その後は、chの割り当てが変わったとしても、ソロchとするchの楽音タイプとバックchとするchの楽音タイプが指定されれば、上述したように各バックchの除去帯域データを求めることができる。
さらに、このようにして求めることができる帯域除去データを、テーブル417に、ソロchに設定された楽音タイプと各バックchに設定された楽音タイプとの組み合わせに対応付けて格納するようにしてもよい。このようにすれば、本発明のインサーションが挿入された各chで楽音タイプを設定し、ソロchで設定された楽音タイプと各バックchで設定された楽音タイプとの組み合わせに応じてテーブル417から帯域除去データを読み出して、読み出された帯域除去データをそのバックchのイコライザに設定することができる。すなわち、インサーションが挿入された各chの音響信号の周波数特性を分析する代わりに、予めテーブル417に記憶しておいた周波数特性データや除去帯域データを用いることができ、リハーサルや本番の演奏時にこれらのデータを作成する処理が省略できる。
上記第1および第2の方式では、ユーザが各chの信号を分析して周波数特性データを作成するようになっていたが、各楽音タイプの代表的な周波数特性データをメーカーや業者が供給し、その供給された周波数特性データを各楽音タイプに対応付けてテーブル417に格納するようにしてもよい。この場合、楽音信号の周波数分析はメーカーないし業者サイドで行われ、ユーザサイドでは行われない。
なお、テーブル417は、DSP108がアクセス可能な任意の記憶領域に設ければよい。テーブル417に格納された周波数特性データや除去帯域データは、フラッシュメモリ102などに退避し、使用時にテーブル417に戻すようにしてもよい。
第3の方式は、リハーサルや本番の演奏中に、各chの音声を分析して周波数特性データを取得し、さらに各バックchのEQに対するパラメータの供給まで実行する方式である。まず、オペレータは、予め1つのソロchと1乃至複数のバックchを指定する。演奏が始まったら、オペレータは、該演奏をモニタしながら、各入力ch毎に「分析の開始」および「分析の停止」を指示する。この指示に応じて、各ch毎に、開始が指示された以降、停止が指示されるまでの間、入力する信号のレベルが所定レベル以上であれば、FFT解析部411により当該chの入力信号の周波数特性を検出し、一定期間毎に周波数特性データを取得してテーブル417に格納する。演奏中に、あるchで複数の分析期間が指定された場合は、それらの分析結果を合成(平均化)して用いてもよい。マスク処理部412は、各chについて上記一定期間毎の周波数特性データが取得されたら、各バックch毎に、当該バックchの周波数特性データとソロchの周波数特性データとを比較し、ソロchのレベルが各バックchのレベルより大きくなる帯域を求める。パラメータ供給部413は、各バックchについて、求めた帯域のレベルを所定量下げるようなパラメータを当該バックchのEQに供給する。これにより、1曲の演奏中に、ソロchとバックchの周波数特性の検出からEQによるバックchの所定帯域成分のカットまでの処理が行われる。
なお、上述した第1〜第3の方式を適宜組み合わせてもよい。例えば、各ch毎に、上記第1〜第3の供給方法の何れか1つによって周波数特性データを求めて、該周波数特性データに基づく除去帯域データを取得し、該除去帯域データに基づいて各バックchのEQを動作させるようにしてもよい。具体的には、例えば、入力ch1〜3のドラム、ベース、およびギターのパートについては、第1ないし第2の方式により、予めテーブル417に格納したドラム、ベース、およびギターの周波数特性データを用い、入力ch4のボーカルのパートには、第3の方式により、演奏中の楽音信号を分析して得た周波数特性データを用いる。さらに、第3の方式では、演奏開始の時点では、周波数特性データが用意できていないので、その時点では、他のパートと同様、第1ないし第2の方式により、テーブル417に格納されているボーカルの周波数特性データを使用するようにしてもよい。そして、その後、演奏が進行して、ボーカルの分析結果が得られる毎に、使用中の周波数特性データと得られた分析結果とを合成し、テーブル417のボーカルの周波数特性データを、実際のボーカルの周波数特性に徐々に近づける。
本番の演奏において、上記第1および第2の方式でテーブル417に格納された除去帯域データ、あるいは上記第3の方式でリアルタイムに生成される除去帯域データを使用して、各バックchの周波数特性をEQで制御する際には、1曲を通じて同じパラメータで特性制御してもよいし、例えばこの期間だけソロchの音声を目立たせたいという場合はその期間だけ特性制御してもよい。後者の場合、EQの周波数特性を徐々に変更するようにする。
図6は、第3の方式の例であり、EQ(例えば図4の414〜416)の周波数特性を徐々に変更する様子を示す説明図である。図6(a)は、ソロchの音声の周波数スペクトル602とバックchの音声の周波数スペクトル601の例を示す。図5で説明したように、ソロchのレベルがバックchのレベルより大きい帯域は、603,604で示されている範囲となる。図6(b)と(c)は、バックchの周波数特性制御の推移を示す。第3の演奏中に分析する方式では、曲の演奏の開始時には、まだ、各入力ch(各パート)の周波数特性は検出されておらず、各周波数特性データは初期状態としてフラットな特性とされるので、バックchの音響信号の周波数特性は変更されず、図6(b)に示すように、当該バックchの周波数特性制御を行うEQの特性はフラットである。その後に、各入力ch(各パート)の周波数特性が検出され、各パートの周波数特性データがフラットな状態からそのパートの音響信号の周波数特性に近づいていくに従って、図6(c)に示すように、EQは、ソロchおよびバックchの周波数特性に応じた周波数特性、ここでは、帯域603、604のレベルを下げるような特性に徐々に変化していく。
なお、上記実施形態では、ソロchの周波数特性とバックchの周波数特性とに基づき、ソロchのレベルがバックchのレベルより高くなる除去帯域(図5の503、504、図6の603、604)において、バックchのレベルを減衰させるようになっていたが、フーリエ変換及びフーリエ逆変換を用いた、より高精度な周波数特性制御を行うことも考えられる。
図7は、その高精度な周波数特性制御を行う例であり、ここでは、時間領域の各入力ch(各パート)の音響信号をフーリエ変換により求められた周波数領域の各入力chの複数の周波数成分を相互に比較し、所定のルールに従って、ソロchの周波数成分を目立たせるように、バックchのいくつかの周波数成分を減衰させている。横軸は周波数、縦軸はレベルを示す。701や702は、ソロchのピークを示す。点線703はピーク701に対するマスキングレベル、点線705はピーク702に対するマスキングレベルを示す。マスキングレベル703は、ピーク701の周波数成分があるために、そのピーク701の近傍にピークを持つ別の周波数成分がマスクされる範囲を示す。すなわち、ピーク701を持つ周波数成分があるために、その近傍にピークを持つ他の周波数成分は、該他の周波数成分のピークがマスキングレベル以下であれば、聴覚のマスキング効果により消されてしまう、ということである。
ルール1は、ソロchのピーク701のマスキングレベル703に対して、バックchのピーク(例えば712)が当該マスキングレベル703以上にある場合は、該バックchのピーク位置およびその近傍のレベルを当該マスキングレベル703程度まで下げる、というルールである。ピーク712はマスキングレベル703を超えているので、該ピーク712を持つバックchの周波数成分は、ソロchの周波数成分のピーク701があることによるマスキング効果で消されることはない。しかし、逆に言えば、バックchの周波数成分は、それだけのレベルを持っており、ソロchの周波数成分を聞こえにくくする原因となっていると言える。そこで、バックchのピーク712のレベルをマスキングレベル703程度まで下げることにより、ソロchの周波数成分を目立つようにする、というルールである。ただし、バックchの周波数成分は、完全に聞こえなくなることがないように、マスキングレベル以下には下がらないようにする。
ルール2は、ソロchのピーク701のマスキングレベル703に対して、バックchのピーク(例えば713)が当該マスキングレベル703以下にある場合は、そのピーク713をカットするようにバックchの周波数成分のレベルを下げる、というルールである。バックchのピーク713付近の周波数成分は、マスキングレベル703以下であるので、ピーク701を持つソロchの周波数成分によるマスキング効果で実質的に消されてしまう。そこで、そのようなバックchの周波数帯域の周波数成分はカットしてしまう、というルールである。これらのルールに従って調整された周波数領域のバックchの複数の周波数成分は、逆フーリエ変換によって、時間領域の音響信号に変換される。このようにして得られたバックchの音響信号を、ソロchの音響信号とを混合してスピーカないしヘッドフォンで再生すると、ソロchのボーカルがより引き立って聴こえる。
なお、バックchの周波数特性制御を行うEQ(例えば図4の414〜416)は、具体的には、有限個のノッチフィルタの処理を行うものである。各ノッチフィルタの周波数特性は、中心周波数、ゲイン、およびQで規定されるが、これらのパラメータは、パラメータ供給部413が除去帯域データに基づいて決定する。これらの有限個のノッチフィルタは、検出された除去帯域のうち、第1音響信号および第2音響信号のレベルが大きい帯域に対して、順番に割り当てるものとする。
なお、本発明に係るインサーション205は、4ch構成であったが、構成するchの数は任意である。さらに、インサーション205の規模、ここでは該ch数であるが、を固定とせずユーザが設定できるようにしてもよい。
テーブル417には、各楽音タイプに対応付けて周波数特性データを格納するようになっていたが、楽音タイプより細かい粒度で、演奏者や楽器や曲調までが特定できる楽音IDを用意して、その楽音IDに対応付けて周波数特性データを格納するようにしてもよい。そうすれば、テーブル417からは、同じボーカルタイプであっても、人によって異なる周波数特性データが供給され、同じ楽器タイプであっても、個別の楽器毎に異なる周波数データが供給される。さらに、同じ演奏者でも演奏する楽器によって異なる周波数データを供給したり、同じ楽器でも演奏者や曲調に応じて、異なる周波数特性データを供給するようにしてもよい。
さらに折衷案として、テーブル417に、楽音IDに対応付けて格納される周波数特性データと、楽音タイプに対応付けて格納される周波数特性データとを混在させるようにしてもよい。例えば、ボーカルの周波数特性データは、(各ボーカル個人毎に)楽音IDに対応付けて格納し、ボーカル以外の周波数特性データは、楽音タイプに対応付けて格納してもよい。
テーブル417には、ソロchの楽音タイプと各バックchの楽音タイプの組み合わせに対応付けて帯域除去データを格納するようになっていたが、同様に、このソロchの楽音タイプとバックchの楽音タイプの何れか一方乃至両方を、上述した楽音IDに変更してもよい。
上記実施形態では、ミキサの4つの入力chにインサーションを挿入して、そのうちの1つのchをソロchとし、残りの3つのchをバックchとする例で説明したが、バックchのみをインサーションの挿入で実現し、ソロchについては前記インサーションに与えるパラメータで指示するようにしてもよい。また、上記実施形態ではインサーションで実現する例を説明したが、インサーションで実現する代わりに、もともと持っているミキサ機能であるパラメトリックEQの機能を利用して実現することもできる。
101…中央処理装置(CPU)、102…フラッシュメモリ、103…ランダムアクセスメモリ(RAM)、104…表示器、105…電動フェーダ、106…操作子、107…波形入出力インターフェース(I/O)、108…信号処理部(DSP)、109…その他I/O、110…バスライン。

Claims (6)

  1. 入力された第1音響信号と第2音響信号とを混合するミキシング装置のための周波数特性制御装置であって、
    入力された第1音響信号の第1周波数特性と入力された第2音響信号の第2周波数特性とを検出する特性検出手段と、
    検出された第1周波数特性および第2周波数特性に基づいて、前記第1音響信号のレベルが前記第2音響信号より大きくなる帯域を除去帯域として検出する除去帯域検出手段と、
    前記第2音響信号に対して、検出された除去帯域の成分を減衰させる周波数特性のフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、
    前記入力された第1音響信号と、前記フィルタ処理手段によるフィルタ処理が施された第2音響信号とを混合して出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする周波数特性制御装置。
  2. 請求項1に記載の周波数特性制御装置において、
    前記第1音響信号および第2音響信号の入力に先立って、予め、前記特性検出手段による周波数特性の検出と前記除去帯域検出手段による除去帯域の検出を行い、前記フィルタ処理の周波数特性を決定しておくことを特徴とする周波数特性制御装置。
  3. 請求項2に記載の周波数特性制御装置において、
    予め、前記特性検出手段が検出した前記第1周波数特性と前記第2周波数特性とを、楽音タイプと対応付けて記憶する手段と、
    入力する複数の音響信号に対し、前記第1音響信号とする音響信号の楽音タイプと前記第2音響信号とする音響信号の楽音タイプとを指定する手段と
    を備え、
    前記除去帯域検出手段は、前記指定された第1音響信号の楽音タイプと第2音響信号の楽音タイプに基づいて、前記記憶されている周波数特性から、前記指定された楽音タイプに対応する周波数特性を選択して、除去帯域の検出に用いることを特徴とする周波数特性制御装置。
  4. 請求項2に記載の周波数特性制御装置において、
    予め、前記除去帯域検出手段が検出した除去帯域を、第1音響信号の楽音タイプおよび第2音響信号の楽音タイプの組み合わせに対応付けて記憶する手段と、
    入力する複数の音響信号に対し、前記第1音響信号とする音響信号の楽音タイプと前記第2音響信号とする音響信号の楽音タイプとを指定する手段と
    を備え、
    前記フィルタ処理手段は、前記指定された第1音響信号の楽音タイプと第2音響信号の楽音タイプに基づいて、前記記憶されている除去帯域から、前記指定された楽音タイプの組み合わせに対応する除去帯域を選択し、該選択した除去帯域を使用してフィルタ処理を行うことを特徴とする周波数特性制御装置。
  5. 請求項に記載の周波数特性制御装置において、
    前記第1音響信号と第2音響信号の入力が継続しているとき、前記特性検出手段による周波数特性の検出を実行する期間のユーザによる指定を受け付ける手段をさらに備え、
    前記期間で検出された周波数特性を用いて、前記第1音響信号と第2音響信号の入力が継続している間に、前記除去帯域検出手段、フィルタ処理手段、および出力手段の各処理を実行することを特徴とする周波数特性制御装置。
  6. 請求項1から5の何れか1つに記載の周波数特性制御装置において、
    前記フィルタ処理手段は、有限個のノッチフィルタの処理を行うものであり、各ノッチフィルタの周波数特性は、中心周波数、ゲイン、およびQで規定され、前記有限個のノッチフィルタは、検出された除去帯域のうち、第1音響信号および第2音響信号のレベルが大きい帯域に対して、順番に割り当てることを特徴とする周波数特性制御装置。
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