JP5531839B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

この発明は、電動送風機を内蔵した電気掃除機に係り、特に、手元操作部の動きを振動として検知することにより、使用者が掃除動作を行なっているか、電動送風機やブラシモータを駆動したまま掃除動作を中断しているかの掃除動作を判別し、この判別結果に基づき電動送風機やブラシモータを制御する電気掃除機に関する。
電気掃除機は、一般に、手元操作部に取り付けられた操作スイッチで、電動送風機の吸い込み量を調節しているが、把持部(手元操作部)に設けられた掃除動作検出手段と、この掃除動作検出手段によって電動送風機の駆動を制御する制御手段を備えることで、掃除動作中断時における騒音や不要な電力を低減させている。
従来、この種の電気掃除機としては、電気掃除機本体に一端が接続するホースの他端に電動送風機の駆動状態を設定する操作手段を備えた把持部を設け、離間した一対の電極間上に導電性の転動体を転動可能に配設した掃除状態検出センサを、掃除にて振動しやすく操作手段の信号線を利用できる把持部に設け、操作手段の設定にて電動送風機を駆動して掃除する。掃除状態検出センサにて掃除動作を検出しない場合、掃除の中断と判断して電動送風機を停止する。そして掃除が中断されたと判断して電動送風機の駆動を低減または停止している際に掃除動作検出手段にて掃除動作を検出した場合に前記電動送風機の駆動を低減または停止する前の駆動状態に制御するものであった。また、前記操作手段の操作回路は、スイッチを操作されたかを認識して各スイッチに対応して異なる電圧の信号をホース体の信号線を介して電気掃除機本体内に設けられた制御手段に印加し、電動送風機を制御する。また操作手段の操作回路は、掃除状態検出センサの状態を検出し設定内容を記憶する記憶手段を有し、制御手段に電圧値の信号を発信させる構成の電気掃除機であった(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−196号公報(第4〜5頁、第1図、第5〜6図)
従来の電気掃除機の操作手段は上記のように構成されており、操作手段の操作回路が、掃除状態検出センサの状態を検出し設定内容を記憶する記憶手段を有し、制御手段に電圧値の信号を発信させる構成では、制御手段に判断させるための情報を操作手段の操作回路内で作成することが必要になり、掃除状態検出センサの状態を検出し設定内容を記憶させる回路部品、制御手段に電圧値の信号を発信させるための回路部品等を余計に設置しなければならず、回路構成が複雑化し故障しやすいと共に、コストがかかるという課題があった。
また、電動送風機及びブラシモータを駆動した状態での掃除動作の中断の判断と、掃除動作が中断されたと判断されてから掃除動作の再開の判断は、あらかじめ決められた記憶手段に記憶された時間(2秒間)を基準に判断している。したがって、掃除動作の中断の判断の基準時間を長くして、掃除動作の再開の判断の基準時間は短くする、又は、掃除動作の中断の判断の基準時間を短くして、掃除動作の再開の判断の基準時間は長くする等の判断の基準時間の設定ができないという課題があった。また、判断の基準時間の変更ができないので、使用者の好みに対応した掃除動作の中断の判断の基準時間と掃除動作の再開の判断の基準時間の調整が困難であるという課題があった。
さらに、本体駆動開始時、または電動送風機及びブラシモータの出力を変更する動作切り替え時、すなわち、電動送風機及またはブラシモータの動作が安定しないときにも振動を検出するので、掃除動作を正しく判断できず誤動作を生じるおそれがあるという課題があった。
この発明は、かかる課題を解決するもので、操作スイッチの出力する信号と掃除動作を検出する信号とを効率よく、簡単な構成で制御手段へ出力する電気掃除機を提供することを目的とする。
この発明に係る電気掃除機は、吸引力を発生する電動送風機と、電動送風機を内蔵する電気掃除機本体と、電動送風機により吸引された空気に含まれる塵埃を捕集する集塵部と、一端側が電気掃除機本体に接続され他端側に把持部を有する手元ホースと、手元ホースに連通し、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシを駆動する電動機を有する吸込具と、手元ホースに設けられ手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサと、手元ホースに設けられ電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチと、操作スイッチの出力する信号と掃除状態検出センサ部の出力する信号とに基づき電動送風機及び電動機を制御する制御手段と、掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段とを備え、操作スイッチの出力する信号と掃除状態検出センサ部の出力する信号とを重畳して制御手段へ出力するとともに、この重畳された信号から掃除状態検出センサ部の出力する信号を分離する掃除状態検出手段及び記憶手段を掃除機本体側に設け、制御手段は、掃除状態検出センサ部が出力する信号電圧の所定時間当たりのパルス数に基づき手元ホースの動きを検出して、パルス数と第1の基準値とを比較し、パルス数が第1の基準値を下回っている場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、パルス数と第2の基準値とを比較し、パルス数が第2の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開したと判断し、第1の基準値を第2の基準値より大きく設定し、制御手段は、所定時間毎にパルス数と第1の基準値とを比較し、パルス数が第1の基準値を下回っている回数が連続して第3の基準値以上の場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、所定時間毎にパルス数と第2の基準値とを比較し、パルス数が第2の基準値以上となる回数が連続して第4の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開と判断し、第3の基準値を第4の基準値より大きく設定するものである。
この発明に係る電気掃除機は、吸引力を発生する電動送風機と、電動送風機を内蔵する電気掃除機本体と、電動送風機により吸引された空気に含まれる塵埃を捕集する集塵部と、一端側が電気掃除機本体に接続され他端側に把持部を有する手元ホースと、手元ホースに連通し、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシを駆動する電動機を有する吸込具と、手元ホースに設けられ手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサと、手元ホースに設けられ電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチと、操作スイッチの出力する信号と掃除状態検出センサ部の出力する信号とに基づき電動送風機及び電動機を制御する制御手段と、掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段とを備え、操作スイッチの出力する信号と掃除状態検出センサ部の出力する信号とを重畳して制御手段へ出力するとともに、この重畳された信号から掃除状態検出センサ部の出力する信号を分離する掃除状態検出手段及び記憶手段を掃除機本体側に設け、制御手段は、掃除状態検出センサ部が出力する信号電圧の所定時間当たりのパルス数に基づき手元ホースの動きを検出して、パルス数と第1の基準値とを比較し、パルス数が第1の基準値を下回っている場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、パルス数と第2の基準値とを比較し、パルス数が第2の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開したと判断し、第1の基準値を第2の基準値より大きく設定し、制御手段は、電動送風機または電動機の制御を変更してから、最初にパルス数と第1の基準値とを比較するとき、または、最初にパルス数と第2の基準値とを比較するとき、所定の時間経過後にパルス数のカウントを開始するものである。
この発明の電気掃除機によれば、手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段を掃除機本体側に設けたので、構成が簡単で故障しにくく低コストの電気掃除機を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の外観斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除機本体から集塵部を取り外した状態の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除機本体から集塵部を取り外した状態の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機における手元ホースの概観斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機における手元ホースの縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機における手元ホースの掃除状態検出基板の支持方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機における手元ホースの掃除状態検出基板の支持方法を説明する図6のI−I線断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除状態検出基板に設けられた掃除状態検出センサの内部構造を説明する断面図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除状態検出センサを掃除状態検出基板に取り付ける方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除状態検出基板の動きを説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の回路構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除状態検出センサの検出信号の発生方法を説明する図である。。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の操作スイッチ判定電圧テーブルである。 図13におけるA点、B点の電圧信号である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の掃除状態検出センサ電圧信号の検出方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の制御を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電気掃除機の基準値変更手段を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明に係る電気掃除機について図面に基づいて説明する。ここでは、一例としてサイクロン分離式集塵装置を具備する電気掃除機について説明するが、これに限定されるものでない。例えば、同じサイクロン分離式集塵装置であっても垂直円筒型のサイクロン集塵部を有する電気掃除機や紙パック式の集塵部を有する電気掃除機などにも同様にこの発明を適用することができるものである。
実施の形態1.
[電気掃除機の構成]
図1はこの発明に係る電気掃除機の外観斜視図である。図1に示すように、電気掃除機100は、吸込具1と、延長パイプ2と、手元ホース3と、ホース4と、掃除機本体5とを備えている。吸込具1は、床面上等の塵埃を空気とともに吸い込む。床面やじゅうたん等の被掃除面の塵埃をかきあげる回転ブラシ(図示せず)と、この回転ブラシを駆動するブラシモータである電動機19を内蔵している。回転ブラシには被掃除面に接触し塵埃をかきあげる植毛(図示せず)がある。回転ブラシはベルトなどを介して、電動機19により駆動される。
吸込具1の出口側にはまっすぐな円筒状の延長パイプ2の一端が接続されている。延長パイプ2の他端には、電気掃除機100の運転を制御する操作スイッチ8が設置された取手が設けられた手元ホース3の一端が接続されている。操作スイッチ8は、電動送風機9の吸引風の強弱と停止を切り替えるスイッチである。手元ホース3の他端には、可撓性を有する蛇腹状のホース4の一端が接続されている。さらに、ホース4の他端には掃除機本体5が接続されている。
掃除機本体5の後部には車輪6を備えており、掃除機本体5の前方下面に備えた前キャスター(図示せず)と車輪6とにより、掃除機本体5は移動可能になっている。また、掃除機本体5には電源コード7が接続されており、電源コード7が外部電源に接続されることで通電し、電動送風機9(図3参照)が駆動されて吸引動作を行う。吸込具1、延長パイプ2、手元ホース3及びホース4は、塵埃を含む空気である含塵空気を掃除機本体5の外から内部に流入させるための吸引経路の一部を構成する。
操作スイッチ8を操作し、電動送風機9及び電動機19を駆動させることで、吸込具1により被掃除面の塵埃はかきあげられ、延長パイプ2、ホース4および電気掃除機100へと搬送され、掃除機本体5に内蔵された集塵部20に集塵される。そして、吸引風は掃除機本体5より排出される。
図2は、掃除機本体5の斜視図であり、集塵部20を取り外した状態を示している。図3は、掃除機本体5の断面図であり、本体流入口17を通る縦断面線における断面図である。図2、図3に示すように、掃除機本体5は、本体ケース10と、集塵部20と、接続部品30とを備えている。
掃除機本体5の外殻を構成する本体ケース10は、上部を開口し電動送風機9や各種制御基板(図示せず)を収容する下ケース11と、下ケースの開口部を覆う上ケース12と、ホース4を接続可能なホース接続口13とを備えている。このホース接続口13は、掃除機本体5に吸引される空気の入口である。上ケース12の上面は、集塵部20を載置可能な形状に構成されている。
本体パイプ14は各種樹脂で構成されていて、ホース4が接続されるホース接続口13と集塵部20とを接続する機能を有する。また、本体パイプ14は、ほぼ筒形状の集塵部20の長手方向に沿うようにして本体ケース10の上に載置されている。本体パイプ14の集塵部20と接続される側の端部には、集塵部接続口15が開口している。
排気孔16は、電動送風機9からの排気を外部に排出するために設けられた多数の孔で構成され、集塵部20を中心に本体パイプ14と左右ほぼ対称の位置に配置されている。
上ケース12の上面であって電動送風機9のほぼ真上の位置には、本体流入口17が開口している。集塵部20から流出した空気は、本体流入口17を通り、本体ケース10に内蔵された電動送風機9に吸引される。
集塵部20は、電動送風機9の吸引力により吸引された空気に含まれる塵埃を捕集するものであり、掃除機本体5への吸引空気の入口であるホース接続口13から電動送風機9へ至る吸引経路の一部を構成している。集塵部20の集塵方式は、サイクロン方式あるいは紙パック方式のいずれでもよい。集塵部20は全体として外殻がほぼ筒状の箱体であり、その内部にはサイクロン方式により集塵するための旋回室及び集塵室が設けられている。集塵部20には、集塵部20への空気の入口として集塵部流入口21が、集塵部20からの空気の出口として集塵部流出口22がそれぞれ開口している。また、集塵部20を本体ケース10に着脱可能に取り付けるための集塵部固定部23が設けられている。集塵部固定部23は、例えば鉤状に形成されており、この鉤状部分を本体ケース10に形成された集塵部固定穴18に係合させることにより、集塵部20を本体ケース10に取り付けることができる。
本体ケース10内であって、本体流入口17から電動送風機9へ至る経路上には、1次フィルター41と2次フィルター42が設けられている。1次フィルター41と2次フィルター42は、集塵部20から排出された空気に含まれる微細な塵埃を捕集するためのものである。掃除機本体5に吸引された空気に含まれる塵埃は、基本的には集塵部20に捕集されるが、この集塵部20で捕集しきれなかった微細な塵埃を電動送風機9に吸引させないために、1次フィルター41と2次フィルター42を設けている。1次フィルター41及び2次フィルター42は、例えばハニカム形状、コルゲート形状、プリーツ形状、平板形状に形成された不織布で構成されている。2次フィルター42の方が1次フィルター41よりもフィルターの目が細かく、1次フィルター41を通過した微細な塵埃を2次フィルター42で捕集する。
[掃除状態検出センサの構成]
次に、この発明の要部である掃除状態検出センサについて図4から図8を用いて説明する。
図4はこの発明の実施の形態1に係る手元ホース3を示す外観斜視図、図5は図4の縦断面図で、手元ホース3は、接続管51と、握り部52と、蓋部53から成っている。接続管51は、ホース4が接続されるホース接続部51aと、延長パイプ2が接続される延長パイプ接続部51bから成り、54は縦割りに2分割されたホースカバーである。掃除状態検出センサ32は、手元ホース3に内蔵される。
図6は、図5の掃除状態検出センサ32の支持方法を説明するための要部拡大図、図7は図6のI−I線断面図である。
図5、図6、図7、に示すように、掃除状態検出センサ32が搭載された掃除状態検出基板58は、掃除状態検出センサ32が搭載される面の反対側(裏面)に、支持壁59(ダンパー手段の一部)と紙面と直交する方向(Z方向)に摺動可能に当接する。また、掃除状態検出基板58は、下端を接続管51から蓋部53側に突出した下押さえリブ55(ダンパー手段の一部、案内壁)の段部底面55a及び段部側面55bとZ方向に摺動可能に当接し、上端をたとえばウレタンなどの弾性体を材料とした上押さえ保持具56(弾性体)によって支持されている。下押さえリブ55及び支持壁59は、掃除状態検出基板58に対し、掃除状態検出基板58の動く速度に比例した摩擦力が生じ、掃除状態検出基板58の動きを抑制するダンパー手段である。上押さえ保持具56は、手元ホース3の筐体の一部を構成する蓋部53から接続管51側に突出した上押さえリブ57によって(上押さえリブ57を介して)支持されている。上押さえ保持具56は掃除状態検出基板58または上押さえリブ57のどちらか一方あるいは両方と両面テープなどによって粘着しても良い。
図8は、掃除状態検出基板58に設けられた掃除状態検出センサ32の内部構造を説明する断面図である。図8(a)は、掃除状態検出センサ32の姿勢が垂直(Y方向)に保持された場合、図8(b)は、掃除状態検出センサ32の姿勢が水平に保持された場合の可動切片40の状態を示す。図9は、掃除状態検出センサ32と掃除状態検出基板58との取り付けを説明する図である。
掃除状態検出センサ32は、略円形の電極平面部37c、38cと、電極平面部37c、38cの外縁を起立させた電極側面部37a、37b、38a、38bからなる略凹型状の2つの電極37、38と、導電性を有する、たとえば球状の可動接片40(可動体)とで構成され、略凹型状の2つの電極37、38は、間隙を隔てて略平行となるように凹側で対向している。2つの電極37、38の外部は、モールド39により固定される。可動片40は、略凹型状の2つの電極37、38によって作られる略円柱上の動作空間64内で転動又は摺動可能に配設されている。略凹型状の2つの電極37、38の電極側面部37a及び38a又は37b及び38bが可動片40を介して導通したときに掃除状態検出センサ32の信号が出力される。この信号の出力方法は後述する。このように、電気掃除機100の掃除動作中における手元ホース3の動く方向に基づいて変位する可動体40を有する掃除状態検出センサ32を備えたので、簡単な構成で掃除状態検出センサ32の振動を検出できる。
掃除状態検出センサ32を図8(a)のように配設すると、電気掃除機100の掃除動作中における手元ホース3の動く方向(Z方向)に対し、可動接片40は主にZ方向に移動する。電極側面部37a、37b、38a、38bの周囲が円形であり、可動接片40はYZ面内を移動する。この移動の際、可動接片40は電極37または38から離間することがあり、この瞬間に電極37と38間の導通が切れる。一方、掃除状態検出センサ32を図8(b)のように配設すると、この場合も、電気掃除機100の掃除動作中における手元ホース3の動く方向(Z方向)に対し、可動接片40は、電極平面部37cの面上を主にZ方向に移動する。しかし、可動接片40の直径は電極平面部37c、38cの距離よりも小さいので、可動接片40の移動の際に、可動接片40を介して電極37と38を導通しにくい。したがって、掃除状態検出センサ32を図8(a)のように配設すると、手元ホース3の動く方向に対する振動を検出しやすい。
掃除状態検出センサ32は、手元ホース3を、蓋部53が上側になるようにした場合(図8(a)、図9の場合)、電極平面部37c、38cが鉛直方向(Y方向)に平行であり、電極37、38が対向する方向(X方向)が、使用者が掃除中に握り部52を持って手元ホース3を往復移動させる前後方向(Z方向)に直交する方向となるように、掃除状態検出基板58に取り付けられている。電極37の電極側面部37a、37b、及び、電極38の電極側面部38a、38bにはそれぞれリード線37d、38dが接続される。リード線37d、38dと掃除状態検出基板58とをはんだ付けすることより、掃除状態検出センサ32が掃除状態検出基板58に取り付けられる。モールド39を、掃除状態検出基板58にねじなどで固定することにより、掃除状態検出センサ32を掃除状態検出基板58に取り付けてもよい。
掃除状態検出センサ32の電極37、38の対向する方向(X方向)と掃除状態検出基板58の実装面の法線方向(X方向)とが一致するように、掃除状態検出センサ32を掃除状態検出基板58に取り付けた場合、掃除状態検出基板58の実装面の法線方向が、手元ホース3を往復移動させる前後方向に直交する左右方向となるように、掃除状態検出基板58が手元ホース3の内部に支持される。このように掃除状態検出基板58及び掃除状態検出センサ32を配設することにより、掃除中の使用者の手元ホース3の往復移動方向である前後方向(Z方向)の移動に対し、掃除状態検出センサ32の可動接片40が動作空間64の中で前後方向(Z方向)を中心にYZ面内で揺動される。すなわち、可動接片40は、電気掃除機100の掃除動作中における手元ホース3の動く方向に基づいて、動作空間64内で変位する。
[電気回路の構成]
図11はこの発明の実施の形態1に係わる電気掃除機の回路構成図である。
本実施の形態の電気掃除機は、掃除機本体5、手元ホース3+ホース4、延長パイプ2、吸込具1の4つのブロックで構成されている。
図11において、24は商用交流電源、25は15A電流ヒユーズであり、電動送風機9がロック等になった場合や回路短絡にて異常となった場合の保護装置である。26は4A電流ヒユーズであり、電動機19がロック等になった場合や回路短絡にて異常となった場合の保護装置である。
掃除機本体5のブロックにおいて、27は、入力側が電解コンデンサC1に接続され、出力側から所定の直流電圧を出力する直流電源装置である。D1は、商用交流電源24の出力を整流するダイオード、28は、入力側が電解コンデンサC2に接続され、出力側から所定の定電圧を出力する定電圧電源、C2は定電圧電源28の発振を押さえるための電解コンデンサである。C3は定電圧電源28の出力を安定化させるための電解コンデンサである。定電圧電源28は、マイクロコンピュータ(制御手段)29と操作スイッチ8と掃除状態検出センサ部31と掃除状態検出手段33へ5V電圧を供給している。34は、掃除機本体5に内蔵された電動送風機9駆動用のトライアック(双方向サイリスタ)である。35は、電動機19を駆動させるための電動機19駆動用トライアック(双方向サイリスタ)である。36は、吸込具1が空中に持ち上げられた場合に回転ブラシ(図示せず)を停止させるための安全スイッチである。
ホース4+手元ホース3のブロックには、操作スイッチ8と掃除状態検出センサ部31が含まれている。ホース4には3本のピアノ線が内蔵されており、信号線を兼ねている。
操作スイッチ8には、スイッチSW1〜SW4と抵抗R6〜R10が内蔵されている。
SW1は、電動機19の切、入を行うスイッチである。SW2は、この発明の掃除動作の中断状態、掃除動作の再開状態を検出して、掃除動作中断中に不要な電力供給を抑制するように電動送風機9と電動機19を制御するECOモード動作スイッチである。ECOモード動作スイッチには、ECO強モードとECO弱モードがあり、スイッチの押下により切り替え可能である。ECO強モードは、掃除動作時は出力約1000Wで運転し、掃除動作中断を検出すると、出力を約100Wにパワーダウンするとともに電動機19を停止させる。また、掃除動作中断検出状態(出力約100W)から掃除動作再開状態を検出すると、出力を約1000Wにパワーアップするとともに電動機19を回転させる。SW3は、この発明の掃除動作の中断状態、掃除動作の再開状態を検出しないで、電動送風機9と電動機19を制御する標準モード動作スイッチである。標準モード動作スイッチには、標準強モードと標準弱モードがあり、スイッチの押下により切り替え可能である。標準強モードは、出力が約1000W一定で運転し、電動機19を回転させる。標準強モードは、出力約500W一定で運転し、電動機19を回転させる。SW4は、電動送風機9と電動機19の停止を行うスイッチである。
スイッチSW1、SW2、SW3、SW4は、それぞれ押下(ON)したときに、それぞれのスイッチと直列に接続される抵抗R7、R8、R9、R10との回路を閉じる。押圧を開放すると、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4は、それぞれのスイッチと直列に接続される抵抗R7、R8、R9、R10との回路を開く。したがって、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4を押圧していない状態では、抵抗R6の回路のみが閉じている。
スイッチSW1〜SW4のON状態の組み合わせにより、掃除機本体5側の回路に内蔵された抵抗R4とR6との分圧(スイッチSW1〜SW4がすべてOFFのとき)、または、R6とR7、R8、R9、R10との並列抵抗とR4との分圧(スイッチSW1〜SW4のいずれかがONのとき)によるマイクロコンピュータ29の入力電圧が変化する。マイクロコンピュータ29はこの入力電圧に応じて運転モードを判断し、操作スイッチ8のスイッチSW1〜SW4のON状態に応じて、電動送風機9への供給電力と電動機19の制御を行う。
31は掃除状態検出センサ部で、掃除状態検出センサ32を備える。操作スイッチ8に接続される各抵抗と掃除状態検出センサ32に接続される抵抗R5は並列に接続されており、掃除機本体5側に設けられるコンパレータCPのマイナス端子とマイクロコンピュータ29へ接続される。ホース4内の1本の配線に操作スイッチ8の出力と掃除状態検出センサ32の出力を重畳させて、コンパレータCPのマイナス端子に接続する。掃除状態検出手段33は、操作スイッチ8の出力と掃除状態検出センサ32の出力を重畳させた信号電圧を掃除状態検出センサ32の出力のみにする回路である。R1はプルアップ抵抗、R2R3はコンパレータCPの基準電圧をつくる分圧抵抗である。
図12は掃除状態検出センサ32の検出信号の発生方法を説明する図である。
掃除状態検出センサ32の二つの電極37、38が可動接片40を介して接続されると、掃除状態検出センサ32に直列に接続される抵抗R5と操作スイッチ8側の並列抵抗とが並列に接続される。そして、これらの並列合成抵抗と掃除機本体5側に設けられる抵抗R4とで、定電圧電源28が供給する直流電圧を分圧した電圧がコンパレータCPとマイクロコンピュータ29へ供給される。
一方、掃除状態検出センサ32の可動接片40が二つの電極37、38のうち少なくとも一方の電極と接触しないと、二つの電極37、38の間の導通が切れ、抵抗R5の回路が開く。その結果、操作スイッチ8側の並列抵抗と掃除機本体5側に設けられる抵抗R4とで、定電圧電源28が供給する直流電圧を分圧した電圧がコンパレータCPとするマイクロコンピュータ29へ供給される。この電圧は可動接片40が二つの電極37、38の間を導通した場合の電圧と異なる。
次に、動作について説明する。
電気掃除機100を使用する際には、集塵部接続口15と集塵部流入口21とを接続するとともに、本体流入口17と集塵部流出口22とを接続するようにして集塵部20を本体ケース10の上面に載置し、集塵部固定部23と集塵部固定穴18とにより集塵部20を本体ケース10に固定する。そして、操作スイッチ8を操作して本体ケース10内に収容された電動送風機9を駆動させると、電動送風機9の吸引力により吸引された含塵空気は、ホース接続口13を経て本体パイプ14に侵入し、集塵部接続口15と集塵部流入口21を経て集塵部20に取り込まれる。集塵部20に取り込まれた空気に含まれる塵埃は、集塵部20に捕集される。集塵部20で塵埃を捕集された後の空気は、集塵部流出口22と本体流入口17を通って本体ケース10内に侵入し、1次フィルター41及び2次フィルター42を通過する。このとき、空気に含まれる微細な塵埃が1次フィルター41及び2次フィルター42に捕集される。1次フィルター41及び2次フィルター42を通過した空気は、電動送風機9に達し、さらに図示しない内部通路を経て排気孔16から排気される。集塵部20に塵埃が溜まった場合には、集塵部20を本体ケース10から取り外して溜まった塵埃を廃棄する。
手元ホース3および掃除状態検出センサ32では、導電性を有する可動接片40が対向する電極37、38を跨っている状態となっており、外部からの振動が加わらない限り電気的に閉じた回路を形成する。掃除状態検出センサ32に外部からの振動が加わると、可動接片40は電極37、38のどちらか一方あるいは両方と遊離し、瞬間的に回路が開放されるが、すぐさま電極37、38を跨って接触し、回路を閉じる状態が繰り返される。
また、掃除状態検出センサ32が設けられる手元ホース3が、掃除動作に伴う前後運動や掃除姿勢の変化によって床面に対する傾きが変わる場合、可動接片40は自身の質量によって電極側面37a、38aに沿った円弧状の慣性運動を行い、可動接片40と電極37、38は手元ホース3が前述のような運動を行っていない場合と同様の位置関係を保ち続ける。
一方、掃除動作が中断し、たとえば手元ホース3および延長パイプ2を机や壁あるいは電気掃除機100に立てかけておくなどして、掃除動作に伴う移動運動がなくなり静止した状態の手元ホース3では、可動接片40と電極37、38は閉じた回路を形成するか、開いた回路となり、その状態が維持される。例えば、図8(a)の状態で静止すれば回路は閉じた状態で維持される。また、図8(b)に示すように、Z軸の周りに90度回転したような状態で静止すれば、可動接片40が電極38と接触せず、回路は開いた状態で維持される。
掃除動作を中断するとき、電気掃除機が運転状態、すなわち、電動送風機9やブラシモータである電動機19を駆動した状態のまま中断すると、駆動中の電動送風機9や電動機19及び回転ブラシの発生する振動が床面、机、壁などを介して、あるいはホース4や延長パイプ2などを介して掃除状態検出センサ32に伝わる場合がある。また、駆動中の電動送風機9により発生し、手元ホース3近傍のホース4内を流れる気流が、ホース4や延長パイプ2の内部で渦を生じ、また、ホース4や延長パイプ2内壁へ衝突することにより発生した振動が、ホース4や延長パイプなどを介して掃除状態検出センサ32に伝わる場合がある。
掃除状態検出センサ32に伝わる振動は、掃除状態検出センサ32が搭載される掃除状態検出基板58を介して伝達される。ここで、掃除状態検出基板58は、図6、図7に示すように、掃除状態検出センサ32が搭載される面の反対側(裏面)に、支持壁59と紙面と直交する方向(Z方向)に摺動可能に当接する。また、掃除状態検出基板58の上端が弾性体である上押さえ保持具56により支持され、下端が下押さえリブ55の段部底面55aとZ方向に摺動可能に当接する。
この掃除状態検出基板58の運動モデルを図10に示す。掃除状態検出センサ32を含めた掃除状態検出基板58は重量mの質点でモデル化する。重量mの質点は弾性定数kの弾性体と摩擦係数μのダンパーを介して両側の壁と支持され、Z方向に振動する。弾性定数kの弾性体は、Z方向の弾性定数がkの上押さえ保持具56を表す。また、摩擦係数μのダンパーは、掃除状態検出基板58とZ方向に摺動する支持壁59及び下押さえリブ55を表し、これらの合成した摩擦係数がμである。
図10の運動モデルの重量mの質点に、外力Fである振動がZ方向に印加される場合の運動方程式は、よく知られているように、時間をtとして、次のように表現できる。
mdZ/dt=−μdZ/dt−kZ+F (式1)
左辺は質点の質量mとZの時間tに関する2階微分の積、右辺第1項は摩擦力であり、、質点の速度(Zの時間tに関する1階微分)と摩擦係数との積、右辺第2項は復元力であり、質点の平衡点からのZ方向の変位と弾性定数との積、右辺第3項は振動を表す外力であり、正弦的に変化する周期的な力である。
式1は次のような微分方程式に帰着する。
Z/dt+2bdZ/dt+(ωZ=Fcos(pt) (式2)
ここで、
2b=μ/m (式3)
(ω=k/m (式4)
F=mFcos(pt) (式5)
である。式5に示すように、外力Fは角周波数p(外力Fの周波数の2π倍)の正弦的に変化する振動とする。
式2の解は次のようになる。
Z=Aexp(−bt)cos(ωt+α)+Bcos(pt−β) (式6)
ここで、
ω=(ω−b (式7)
B=F/√((ω−p+(2bp)) (式8)
tan(β)=2bp/((ω−p) (式9)
である。式6の右辺第1項のexpは、eを底とする指数関数を表す。
式6の右辺第1項は、外力Fがない場合の一般解であり、図10の運動モデルの固有振動(または自由振動)を表す。その角周波数はωであり、式7で表現されるように、m、k、μで定まる。式6の右辺第2項は、外力Fによる特殊解であり、外力と同じ角周波数pで振動する強制振動を表す。右辺第1項の固有振動は、運動の初期条件がどのようであっても時間とともに指数関数的に減衰するから、ある程度の時間が経つと第2項だけが残る。この右辺第1項の固有振動の減衰は、式3より、摩擦係数μに起因する。
式8の強制振動の振幅Bは、摩擦係数μが小さい場合はbが小さいから、p=ωの付近で増大(極大)する、いわゆる共振を生じる。bが大きくなるにつれてこの共振の極大の程度(共振の鋭さ)は低下する。また、外力Fの角周波数pがωよりも大きい場合は、式8より、強制振動の振幅Bは、pの自乗に反比例して減衰する。一方、後述するように、掃除中の動作に伴わない振動の検出を抑制するには、摩擦係数μは小さくする方が望ましく、この場合、式3のbが小さくなる。すると、外力Fの角周波数pがωよりも小さい場合には、式8より、強制振動の振幅Bは、F/ω と近似でき、pの値によらずほぼ一定値となる。したがって、掃除中の動作に伴わない振動の検出を抑制するには、ωの値が小さくなるようにすることが望ましい。
ここで、掃除中の動作に伴う振動とは、使用者の手元ホース3の前後方向(Z方向)の動きにより生じ、この振動の周期(手元ホース3の前後方向の往復に要する時間)は約1秒から数秒程度と考えられる。したがって、掃除中の動作に伴う振動の角周波数は0〜6[rad]程度となる。一方、掃除を中断中の、電動送風機9、回転ブラシ、回転ブラシ駆動用の電動機19の周波数のうち最も低いものは回転ブラシの回転により生じる振動と考えられる。この回転速度を10回/秒とすると、掃除動作中断中の回転ブラシの回転に伴う振動の角周波数は60[rad]程度となる。したがって、掃除動作中断中の振動の検出を抑制するには、ωの値を60よりも小さく選択することが望ましい。そのためには、式4に示すように、弾性定数kを小さくするか、質量mを大きくする必要がある。軽量化が求められる電気掃除機において、質量mを大きくするのは望ましくなく、弾性体である上押さえ保持具56の弾性定数を小さくする方が望ましい。
掃除状態検出基板58を、手元ホース3の筐体に対しねじ止めや接着により固定すると、掃除状態検出基板58を支持する弾性体は手元ホース3の筐体自体となる。手元ホース3の筐体の弾性定数は、上押さえ保持具56であるウレタンの弾性定数よりも著しく大きく、ωの値も、前者の方が後者よりも大きくなる。したがって、掃除状態検出基板58を手元ホース3の筐体に固定するよりも、上押さえ保持具56で支持した方が、高い周波数の外力による強制振動の振幅Bが小さくなる。換言すれば、高い周波数の外力である掃除動作中断中の振動は、上押さえ保持具で吸収され、掃除状態検出基板58及び掃除状態検出センサ32に伝わりにくくなる。その結果、掃除中の動作に伴わない振動の検出を抑制することができる。
掃除動作中、使用者が操作する手元ホース3には、前後方向(Z方向)の往復運動が生じ、手元ホース3の前後方向の往復に要する時間(周期)は約1秒から数秒程度となる。この往復運動による振動を掃除状態検出センサ32が検出し、掃除状態検出センサ部31を介して、マイクロコンピュータ29への電圧の変化という信号が出力される。この信号を受信したマイクロコンピュータ29は、現在、掃除動作中であると判断し、電動送風機9及び電動機19に対し、操作スイッチ8で設定された動作の制御を行う。
次に、電動送風機9及び電動機19の駆動が継続されたまま掃除動作を中断すると、手元ホース3に伝わる振動が掃除状態検出基板58及び掃除状態検出センサ32に伝わるのが抑制され、掃除状態検出センサ32の中の可動接片40は動作空間64の中で静止する。すると、掃除状態検出センサ部31を介して、マイクロコンピュータ29へレベル変化のない電圧の信号が出力される。この信号を受信したマイクロコンピュータ29は、現在、掃除動作が中断中であると判断し、電動送風機9及び電動機19に対し、供給電力を低下し、またはストップするように制御を行う。
また、掃除動作を中断中と判断し、電動送風機9及び電動機19に対し、供給電力を低下し、またはストップするように制御していたときに、ふたたび掃除動作を開始すると、使用者が操作する手元ホース3には、再び前後方向(Z方向)の往復運動が生じる。この往復運動による振動を掃除状態検出センサ32が検出し、掃除状態検出センサ部31を介して、マイクロコンピュータ29への電圧の変化という信号が出力される。この信号を受信したマイクロコンピュータ29は、掃除動作が再開されたと判断し、電動送風機9及び電動機19に対し、操作スイッチ8で設定された動作の制御を行う。
このように構成された電気掃除機においては、掃除状態検出センサ部は、手元ホースの筐体に対し弾性体を介して支持されるとともに、前記弾性体の弾性定数が前記手元ホースの筐体の弾性定数よりも小さいので、掃除動作時の手元ホースにおける振動よりも高い周波数の振動である掃除動作中断中の振動の検出を抑制することができる。
また、掃除状態検出センサに、電気掃除機の掃除動作中における手元ホースの動く方向に基づいて変位する可動体を有するので、簡単な構成で掃除状態検出センサの振動を検出できる。
また、手元ホースは、電気掃除機の掃除動作中における手元ホースの動きに基づいた掃除状態検出センサ部の動きを抑制するダンパー手段を設けたので、検出対象でない固有振動が減衰し、検出対象である外力である振動に対する掃除状態検出センサ部の動きを効率よく検出できる。
また、掃除状態検出センサ部は、両側で支持され一側が手元ホース内壁に設けられた案内壁と摺動可能に支持され、他側が弾性体によって支持され、掃除状態検出センサは、間隙をもって対向する電極と、該電極と摺動可能または電極および電極周縁に連続した電極側面部によって形成される動作空間で転動可能で導電性を有する可動接片を有し、電極は鉛直かつ電気掃除機の掃除動作中における手元ホースの動く方向に直交する方向に対向し、前記動作空間は前記電極をそれぞれ底面と上面とする高さ方向よりも直径方向が長い略円筒状を成すように構成したので、簡単な構成で掃除状態検出センサの振動を検出できる。
図13は、操作スイッチ8が押下されたか否かをマイクロコンピュータ29が判断するためのあらかじめマイクロコンピュータ29(記憶手段)に記憶されたテーブル値である。このテーブル値によって、SW1〜SW4のどのスイッチが押下されたかを判断する。すなわち、このテーブル値を用いて、操作スイッチ8の操作内容を判断し、掃除状態検出センサ部31の信号から掃除状態を判断する。さらに、ホース4が掃除機本体5に接続されているかの判断も、このテーブル値で判断する。
図14は、図11で示すA点、B点の電圧信号波形であり、ホース4が掃除機本体5に接続されていて、操作スイッチ8は押下されていない状態を示す。A点の電圧信号波形は、操作スイッチ8の信号電圧と掃除状態検出センサ32の信号電圧とが重畳されたものである。
掃除状態検出センサ32がON、OFF状態を繰り返すと、1.01Vから1.53Vの信号電圧が出力される。その出力波形を掃除状態検出手段33に出力する。掃除状態検出手段33は、コンパレータCPのON、OFF判定閾値(1.25V)を基準に、B点の電圧波形をコンパレータCPが出力する。このON、OFF判定閾値は定電圧電源28の直流電圧をR2とR3とで分圧した電圧である。コンパレータCPのON、OFF判定閾値(1.25V)より高い電圧が発生したときはコンパレータCPの出力は0Vになり、コンパレータCPのON、OFF判定閾値(1.25V)より低い電圧が発生したときは、コンパレータCPの出力は5Vになる。
このように、操作スイッチの信号電圧と掃除状態検出センサ32の信号電圧を重畳して、手元ホースら掃除機本体側へ信号を送るので、信号線は2本でよい。すなわち、1本は共通電位の信号線であり、図11の、ホース4+手元ホース3のブロックの、操作スイッチ8の抵抗側に接続される線である。もう1本は、操作スイッチ8のスイッチSW1〜SW4側に接続される線で、この線に信号電圧が重畳される。したがって、信号線を1本減らすことができ、安価な電気掃除機が得られる。
図15は、掃除状態検出センサ部31の信号電圧の検出方法を説明する図である。
信号電圧(パルス)の検出方法について説明する。
マイクロコンピュータ29(制御手段)は、信号電圧の立下りエッジを検出する度に変数をインクリメントしてパルス数を計数し、100ms(所定時間)毎に信号電圧(パルス)数を確定する。信号電圧(パルス)数が、ある所定値(第2の基準値)以上、または所定値(第1の基準値)を下回ったかにより掃除動作有無の判定を行う。そしてこれらの掃除動作有無の状態判定基準をある所定回数(第3の基準値、第4の基準値)以上連続して満足した場合に、掃除動作が中断中と判断し、または中断中の掃除動作が再開したと判断して電動送風機9や吸込具1の電動機19の制御を変更する。
電動送風機9が駆動中かつ吸込具1の電動機19が駆動中に、マイクロコンピュータ29(制御手段)にて掃除動作中断と判断し、電動送風機9かつ吸込具1の電動機19の駆動を低減または停止させる第1の基準値と、中断中と判断されていた掃除動作が再開したと判断し、電動送風機9かつ吸込具1の電動機19の駆動を低減または停止前の状態に戻す第2の基準値をそれぞれ設け、これらの基準値はマイクロコンピュータ29(記憶手段)に記憶される。
掃除動作が中断中と判定する条件は、例えば下記の通り設定する。
信号電圧(パルス)数Xの閾値(第1の基準値)を11に設定。 X<11 (条件1)
判定条件連続満足回数Yの閾値(第3の基準値)を15に設定。 Y≧15 (条件2)
すなわち、この条件は、信号電圧(パルス)数が100ms(所定時間)毎に11回未満となった回数が15回連続して満足したとき、動作中断中と判定する。
掃除動作が再開したとの判定は、例えば下記の通りに設定する。
信号電圧(パルス)数Xの閾値(第2の基準値)を2に設定。 X≧2 (条件3)
判定条件連続満足回数Yの閾値(第4の基準値)を4に設定。 Y≧4 (条件4)
すなわち、この条件は、信号電圧(パルス)数が100ms(所定時間)毎に2回以上となった回数が4回連続して満足したとき、中断中と判断されていた掃除動作が再開したと判定する。
なお、第3の基準値及び第4の基準値も、マイクロコンピュータ29(記憶手段)に記憶される。
このように、第1の基準値(=11)を第2の基準値(=2)よりも大きく設定している。また、第3の基準値(=15)を第4の基準値(=4)よりも大きく設定している。したがって、掃除状態検出センサ部の誤検出による掃除動作中断中の判断を抑制でき、また、中断中の掃除動作から掃除再開の判断基準が緩いので、すぐに掃除動作が再開でき、使い勝手がよい電気掃除機が得られる。
次に、制御手段の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図16は、電動送風機9が駆動中かつ吸込具1の電動機19が駆動中に、マイクロコンピュータ29(制御手段)にて掃除動作中断と判断し、電動送風機9かつ吸込具1の電動機19の駆動を低減または停止させる制御を説明するフローチャートである。
SW2をON(S1)すると、ECO強運転が開始(S2)され、吸込具1の電動機19が運転(S3)される。そして、運転開始時の動作が安定しない電動送風機9や電動機19の振動を掃除状態検出センサ32が検出しないようにする為に、掃除状態検出センサ未検出タイマーをスタート(S4)させる。S5では未検出タイマーの計時が終了したかの判定を行う。この計時時間(未検出時間)は10秒である。終了していない場合は、未検出タイマーの計時終了まで継続する。未検出時間が経過した場合はS6に進み、掃除状態検出センサ未検出タイマーをクリアーさせる。
S6の処理後S7へ進み、コンパレータ出力信号カウント処理(立下りエッジの検出)を開始させる。次にS8へ進み、100ms(所定時間)の計測を開始させる。次にS9へ進み、100ms(所定時間)の経過を判定する。100ms(所定時間)の経過後S10へ進み、100ms(所定時間)内に発生したコンパレータ出力信号のカウント値Xを第1の基準値と比較処理する。次にS11へ進み、S10で条件1を連続して満足した回数Yと第2の基準値とを比較処理する。S11で条件2を満足したと判定された場合は、S12へ進む。S12では、ECOパワーダウンコースに変更しているか否かの判定を行う。ECOパワーダウンコースとは、掃除動作が中断中と判断されて、電動送風機9の出力を、操作スイッチ8の設定によらず一律に100Wに低減する制御である。ECOパワーダウンコースに変更していない場合は、S8へ戻る。変更している場合はECOパワーダウンコース変更処理を行い(S13)、出力を100Wに変更し(S14)、電動機の回転を停止させる。
図17は、中断中と判断されていた掃除動作が再開したと判断し、電動送風機9かつ吸込具1の電動機19の駆動を低減または停止前の状態に復帰させる制御を説明するフローチャートである。
掃除動作が中断中と判断され、電動送風機9及び吸込具1の電動機19の駆動を低減または停止する状態(S16〜S18)になったとき、動送風機9または電動機19の制御が変更される。そして、制御が変更された直後、動作が安定しない電動送風機9や電動機19の振動を掃除状態検出センサ32が検出しないようにする為に、掃除状態検出センサ未検出タイマーをスタート(S19)させる。S20では未検出タイマーの計時が終了したかの判定を行う。この計時時間(未検出時間)は10秒である。終了していない場合は、未検出タイマーの計時終了まで継続する。未検出時間が経過した場合はS21に進み、掃除状態検出センサ未検出タイマーをクリアーさせる。
S21の処理後S22へ進み、コンパレータ出力信号カウント処理(立下りエッジの検出)を開始させる。次にS23へ進み、100ms(所定時間)の計測を開始させる。次にS24へ進み、100ms(所定時間)の経過を判定する。100ms(所定時間)の経過後S25へ進み、100ms(所定時間)内に発生したコンパレータ出力信号のカウント値Xを第3の基準値と比較処理する。次にS26へ進み、S25で条件3を連続して満足した回数Yと第4の基準値とを比較処理する。S26で条件4を満足したと判定された場合は、S27へ進む。S27では、ECO強コースに変更しているか否かの判定を行う。ECO強コースとは、中断中と判断されていた掃除動作が再開したと判断されて、電動送風機9の出力を低減前の状態に復帰する制御である。ECO強コースに変更していない場合は、S23へ戻る。変更している場合はECO強コース変更処理を行い(S28)、出力を変更し(S29)、電動機の回転を開始させる。
このように構成された電気掃除機においては、電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチの出力する信号と手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサ部の出力する信号とを重畳して、電動送風機及び電動機を制御する制御手段へ出力するとともに、この重畳した信号から掃除状態検出センサ部の出力する信号を分離する掃除状態検出手段と、掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段を掃除機本体側に設けたので、信号線の数を1本減らせるとともに構成が簡単なため、低コストで故障しにくい。
また、電動送風機の駆動中かつ吸込具の電動機が駆動中に掃除状態検出センサ部の出力信号電圧に基づき、電気掃除機の掃除動作が中断中であることを判断し、電動送風機かつ吸込具の電動機の出力を低減または停止する第1の基準値と、中断中と判断した前記電気掃除機の掃除動作が再開したことを判断する第2の基準値とを記憶するので、掃除動作の中断の判断の基準時間を長くして、掃除動作の再開の判断の基準時間は短くする、又は、掃除動作の中断の判断の基準時間を短くして、掃除動作の再開の判断の基準時間は長くする等の判断の基準時間の設定ができ、使い勝手がよい。
また、制御手段は、掃除状態検出センサ部が出力する信号電圧の所定時間当たりのパルス数に基づき手元ホースの動きを検出して、パルス数と第1の基準値とを比較し、パルス数が第1の基準値を下回っている場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、パルス数と第2の基準値とを比較し、パルス数が第2の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開したと判断し、第1の基準値を第2の基準値より大きく設定したので、掃除状態検出センサ部の誤検出による掃除動作中断中の判断を抑制でき、また、中断中の掃除動作から掃除再開の判断基準が緩いので、すぐに掃除動作が再開でき、使い勝手がよい。
また、制御手段は、所定時間毎にパルス数と第1の基準値とを比較し、パルス数が第1の基準値を下回っている回数が連続して第3の基準値以上の場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、所定時間毎にパルス数と第2の基準値とを比較し、パルス数が第2の基準値以上となる回数が連続して第4の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開と判断し、第3の基準値を第4の基準値より大きく設定するので、掃除状態検出センサ部の誤検出による掃除動作中断中の判断をさらに抑制でき、また、中断中の掃除動作から掃除再開の判断基準が緩いので、すぐに掃除動作が再開でき、使い勝手がよい。
また、制御手段は、電動送風機または電動機の制御を変更してから、最初にパルス数と第1の基準値とを比較するとき、または、最初にパルス数と第2の基準値とを比較するとき、所定の時間経過後にパルス数のカウントを開始するので、電動送風機及またはブラシモータの動作が安定しないときには振動を検出しないので、掃除動作状態を正しく判断できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1の基準値、第2の基準値、第3の基準値及び第4の基準値が、マイクロコンピュータ29(記憶手段)にそれぞれ1つずつ記憶されていたが、実施の形態2では、これらの基準値を変更可能とする構成である。
図18は、第1の基準値、第2の基準値、第3の基準値及び第4の基準値を変更する基準値変更手段を説明する図である。
マイクロコンピュータ29には、あらかじめ、第1の基準値、第2の基準値、第3の基準値及び第4の基準値の複数の組み合わせが、記憶手段29aに記憶されている。記憶手段29aはROMで構成する。そして、電気掃除機100を使用する場合に用いる第1の基準値、第2の基準値、第3の基準値及び第4の基準値は記憶手段29bに記憶される。記憶手段29bはRAMで構成される。基準値変更手段29cは掃除機本体5のブロックにおけるA点の信号電圧(図11参照)が入力され、この信号電圧に基づき、記憶手段29aに記憶される複数の組み合わせの中の一つを記憶手段29bに記憶させる。
電気掃除機100の電源コード7を商用交流電源24に接続すると、図11の操作スイッチ8において、いずれのスイッチ(SW1〜SW4)もONしない状態のA点の電圧がマイクロコンピュータ29の基準値変更手段29cに入力される。この場合のA点の電圧は、定電圧電源28の直流電圧を、操作スイッチ8の抵抗R6と、掃除機本体5の抵抗R4とで分圧された電圧となる。この入力電圧に基づき、基準値変更手段29cは、記憶手段29aに記憶された基準値の組み合わせの中から、標準的な組み合わせの基準値データを記憶手段29bに記憶させる。そして、電気掃除機200を動作中は、記憶手段29bに記憶された基準値の組み合わせを用いて、掃除動作の中断中、または掃除動作の再開を判断する。
使用者の好みにより、記憶手段29bに記憶される基準値の組み合わせを、記憶手段29aに記憶される別の組み合わせに変更する場合、電気掃除機100の電源コード7を商用交流電源24に接続するときに、操作スイッチ8のいずれのスイッチ(SW1〜SW4)をONしながら、電源コード7を商用交流電源24に接続する。すると、ONしたスイッチに直列接続される抵抗R7〜R10の抵抗と抵抗R6との並列合成抵抗と、掃除機本体5の抵抗R4とで定電圧電源28の直流電圧を分圧した電圧が基準値変更手段20cに入力される。この電圧はいずれのスイッチ(SW1〜SW4)もONしない状態の電圧と異なる。この入力電圧に基づき、基準値変更手段29cは、記憶手段29aに記憶された基準値の組み合わせの中から、一組の組み合わせの基準値データを記憶手段29bに記憶させる。操作スイッチは4つあるので、基準値変更手段20cに入力される電圧も4つの異なる電圧となるので、記憶手段29aに記憶される4つの基準値の組み合わせから選択できる。そして、電気掃除機200を動作中は、記憶手段29bに記憶された基準値の組み合わせを用いて、掃除動作の中断中、または掃除動作の再開を判断する。このように、第1の基準値、第2の基準値、第3の基準値及び第4の基準値を変更することができる。
なお、記憶手段29bをRAMで構成し、電源コード7を商用交流電源24に接続するたびに基準値変更手段29cの入力電圧に基づき記憶手段29bのデータを更新したが、記憶手段29bをEPROMで構成してもよい。EPROMで構成することにより、電源コード7を商用交流電源2に接続するたびに、操作スイッチ8のいずれのスイッチをONする必要がなく、使い勝手がよい。
このように、第1の基準値及び第2の基準値を変更する第1の基準値変更手段を備えたので、使用者の好みに対応した掃除動作の中断の判断の基準時間の調整ができ、使い勝手がよい。
さらに、第3の基準値及び第4の基準値を変更する第2の基準値変更手段を備えたので、使用者の好みに対応した掃除動作の再開の判断の基準時間の調整ができ、使い勝手がよい。
1 吸込具、 2 延長パイプ、 3 手元ホース、 4 ホース、5 掃除機本体、
6 車輪、7 電源コード、8 操作スイッチ、9 電動送風機、10 本体ケース、
11 下ケース、12 上ケース、13 ホース接続口、14 本体パイプ、
15 集塵部接続口、16 排気孔、17 本体流入口、18 集塵部固定穴、
19 電動機、20 集塵部、21 集塵部流入口、22 集塵部流出口、
23 集塵部固定部、24 商用交流電源、25 15Aヒューズ、
26 4Aヒューズ、27 直流12V電源、28 定電圧電源、
29 マイクロコンピュータ(制御手段、記憶手段)、29a 記憶手段、
29b 記憶手段、29c 基準値変更手段、30 接続部品、
31 掃除状態検出センサ部、32 掃除状態検出センサ、33 掃除状態検出手段、
34 本体駆動用トライアック、35 電動機駆動用トライアック、
36 安全スイッチ、37 電極、37a 電極側面部、37b 電極側面部、
37c 電極平面部、37d リード線、38 電極、38a 電極側面部、
38b 電極側面部、38c 電極平面部、38d リード線、39 モールド、
40 可動接片(可動体)、41 1次フィルター、42 2次フィルター、
51 接続管、51a ホース接続部、51b 延長パイプ接続部、52 握り部、
53 蓋部、54 ホースカバー、
55 下押さえリブ(ダンパー手段の一部、案内壁)、55a 段部下面、
55b 段部側面、56 上押さえ保持具(弾性体)、57 上押さえリブ、
58 掃除状態検出基板、59 支持壁(ダンパー手段の一部)、64 動作空間、
72 回転軸、72a 軸カバー、72b 軸カバー、72c 軸受、
73a 動作制限リブ(規制手段)、73b 動作制限リブ、100 電気掃除機。

Claims (5)

  1. 吸引力を発生する電動送風機と、
    前記電動送風機を内蔵する電気掃除機本体と、
    前記電動送風機により吸引された空気に含まれる塵埃を捕集する集塵部と、
    一端側が前記電気掃除機本体に接続され他端側に把持部を有する手元ホースと、
    前記手元ホースに連通し、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシを駆動する電動機を有する吸込具と、
    前記手元ホースに設けられ手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサ部と、
    前記手元ホースに設けられ前記電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチと、
    前記操作スイッチの出力する信号と前記掃除状態検出センサ部の出力する信号とに基づき前記電動送風機及び前記電動機を制御する制御手段と、
    掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段とを備え、
    前記操作スイッチの出力する信号と前記掃除状態検出センサ部の出力する信号とを重畳して前記制御手段へ出力するとともに、前記重畳された信号から前記掃除状態検出センサ部の出力する信号を分離する掃除状態検出手段及び前記記憶手段を前記掃除機本体側に設け
    前記制御手段は、前記掃除状態検出センサ部が出力する信号電圧の所定時間当たりのパルス数に基づき前記手元ホースの動きを検出して、前記パルス数と第1の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第1の基準値を下回っている場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、前記パルス数と第2の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第2の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開したと判断し、
    前記第1の基準値を前記第2の基準値より大きく設定し、
    前記制御手段は、所定時間毎にパルス数と第1の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第1の基準値を下回っている回数が連続して第3の基準値以上の場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、所定時間毎に前記パルス数と第2の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第2の基準値以上となる回数が連続して第4の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開と判断し、
    前記第3の基準値を前記第4の基準値より大きく設定することを特徴とする電気掃除機。
  2. 吸引力を発生する電動送風機と、
    前記電動送風機を内蔵する電気掃除機本体と、
    前記電動送風機により吸引された空気に含まれる塵埃を捕集する集塵部と、
    一端側が前記電気掃除機本体に接続され他端側に把持部を有する手元ホースと、
    前記手元ホースに連通し、被掃除面の塵埃を掻き上げる回転ブラシを駆動する電動機を有する吸込具と、
    前記手元ホースに設けられ手元ホースの動きを検出する掃除状態検出センサ部と、
    前記手元ホースに設けられ前記電動送風機の駆動状態を切り替える操作スイッチと、
    前記操作スイッチの出力する信号と前記掃除状態検出センサ部の出力する信号とに基づき前記電動送風機及び前記電動機を制御する制御手段と、
    掃除状態検出センサ部の信号から掃除状態を判断する基準値及び操作スイッチの操作内容を記憶する記憶手段とを備え、
    前記操作スイッチの出力する信号と前記掃除状態検出センサ部の出力する信号とを重畳して前記制御手段へ出力するとともに、前記重畳された信号から前記掃除状態検出センサ部の出力する信号を分離する掃除状態検出手段及び前記記憶手段を前記掃除機本体側に設け、
    前記制御手段は、前記掃除状態検出センサ部が出力する信号電圧の所定時間当たりのパルス数に基づき前記手元ホースの動きを検出して、前記パルス数と第1の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第1の基準値を下回っている場合に電気掃除機の掃除動作が中断中と判断し、かつ、前記パルス数と第2の基準値とを比較し、前記パルス数が前記第2の基準値以上の場合に中断中と判断した電気掃除機の掃除動作が再開したと判断し、
    前記第1の基準値を前記第2の基準値より大きく設定し、
    前記制御手段は、前記電動送風機または前記電動機の制御を変更してから、最初にパルス数と第1の基準値とを比較するとき、または、最初にパルス数と第2の基準値とを比較するとき、所定の時間経過後にパルス数のカウントを開始することを特徴とする電気掃除機。
  3. 記憶手段は、電動送風機の駆動中かつ吸込具の電動機が駆動中に掃除状態検出センサ部の出力信号電圧に基づき、電気掃除機の掃除動作が中断中であることを判断し、前記電動送風機かつ前記吸込具の電動機の出力を低減または停止する第1の基準値と、中断中と判断した前記電気掃除機の掃除動作が再開したことを判断する第2の基準値とを記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 第1の基準値及び第2の基準値を変更する第1の基準値変更手段を備えたことを特徴とする請求項記載の電気掃除機。
  5. 第3の基準値及び第4の基準値を変更する第2の基準値変更手段を備えたことを特徴とする請求項記載の電気掃除機。
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