JP5530022B1 - 映像観覧システム及び映像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像観覧システム10は、水平面上に配置された円形の外縁部12aを有する表示部12と、表示部12を見下ろす位置に、円形の外縁部12aと同心円をなすように配置された観覧ポイント14とを備えている。このため、臨場感を醸成するにあたり、観覧者Hによる観覧方向に依存しない映像を表示部12に表示することにより、観覧ポイント14内の、同心円の軸C周り方向に関するどの位置からも、観覧者Hに対して同等に映像を認識させることができる。更に、複数の観覧者Hが、観覧ポイント14内に視点を置いた状態で軸C周り方向に広がり、表示部12を見下ろす姿勢で映像を観覧することとなるため、複数の観覧者H全員に対して、同時に、同等な観覧環境を提供することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な装置を用いることなく、複数の観覧者が同等の観覧環境下でかつ同時に、臨場感を得られる映像を表示することにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の映像観覧システムは、水平面上に配置された円形の外縁部を有する表示部と、観覧ポイントとを備えている。本明細書における「観覧ポイント」とは、表示部に表示される映像を観覧者が観覧する際に適切な観覧環境を得るための、表示部に対する観覧者の目の位置として好適な範囲を示している。そして、本項に記載の映像観覧システムは、この観覧ポイントが、表示部を見下ろす位置に、表示部の円形の外縁部と同心円をなすように、例えば妥当な範囲(高さ、幅)を持った環状に配置されるものである。このため、例えば宇宙空間や深海をイメージした映像等の、臨場感を醸成するにあたり、観覧者による観覧方向に依存しない映像を表示部に表示することにより、観覧ポイント内の、同心円の軸周り方向に関するどの位置からも、観覧者により同等に映像が認識されることとなる。更に、観覧者が複数の場合であっても、複数の観覧者が、表示部の外縁部と同心円をなすように配置された観覧ポイント内に視点を置いた状態で軸周り方向に広がり、表示部を見下ろす姿勢で、表示部に表示される映像を観覧することとなるため、複数の観覧者全員に対して、同時に、同等な観覧環境を提供するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示部が、円形の平面部と、この平面部の周囲に配置された湾曲部とからなるものである。湾曲部は、外側に向かって上方に湾曲した形状であり、その最も外側の縁が、表示部の円形の外縁部を規定している。更に、表示部の、映像が表示される範囲と表示されない範囲との境界が、湾曲部に、その境界をぼかすようにして表示するよう配置されることで、このような境界が観覧者により視認されることを抑制するものとなる。これは、表示部に表示する映像として、例えば、宇宙空間をイメージした角や縁がない映像を表示するような場合に特に有効であり、観覧者に対して、より臨場感のある映像を表示するものとなる。更に、平面部には平面に適した映像を、湾曲部には湾曲面に適した映像を表示することで、表示部の形状を利用した臨場感のある映像を表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示部が設置された表示フロアと、観覧ポイントが設置された観覧フロアとを備えることで、表示部と観覧ポイントとを、フロア単位で適切な位置関係に配置するものである。又、表示フロアを表示部の設置に適した環境として構築し、観覧フロアを映像の観覧に適した環境として構築するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、観覧フロアが表示フロアの上層に配置され、更に、観覧フロアに表示部の円形の外縁部と同心円をなす開口が設けられているものである。換言すれば、表示部は、開口の下側に開口と同心円をなして配置される。従って、観覧者は、開口の周りの観覧ポイントから、開口を介して表示部を見下ろす態様で、映像を観覧するように促されることとなる。すなわち、観覧ポイントは、観覧フロアに設けられた開口の周りに、表示部の円形の外縁部と同心円状に配置されることとなる。更に、上層に配置される観覧ポイントから、下層に配置される表示部までの適切な距離が確保されることとなる。このため、観覧ポイントから観覧する観覧者により、表示部の表示面や、映像を構成するドット(画素)が認識されることが抑制される。従って、観覧者に対し、同等な観覧環境を提供すると共に、臨場感のある映像を適切な解像度で表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、開口の直径が表示部の円形の外縁部の直径以下に形成されることで、開口の周りに配置される観覧ポイントが、表示部の円形の外縁部よりも、同心円の中心軸側に配置される。これにより、開口を介して表示部を見下ろす観覧者に対して、開口よりも径方向外側に配置される表示部の円形の外縁部が、円形の鍔状にせり出す開口縁によって、意図的に覆い隠される。表示部の外縁部は、表示する映像によっては、臨場感を損なう一因となるが、本構成によれば、観覧者が表示部の外縁部を認識することが困難、或いは、認識できなくなる。従って、観覧者に対し、より臨場感のある映像を表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、円形の柵が設けられたものであり、例えば、観覧ポイントと観覧フロアの床面との間に表示部が配置されるような場合には、表示部の円形の外縁部に沿って、又、観覧フロアの開口の下に表示部が配置されるような場合には、開口の周縁部に沿って、円形の柵が設けられる。これにより、観覧者が柵を拠り所として、自ら適当な観覧ポイントを見出すものとなる。すなわち、観覧者は、表示部に表示される映像を観覧する際に、円形の柵に沿った位置から、円形の柵越しに表示部を覗き込むような姿勢となる。このため、観覧者が複数の場合であっても、観覧者の視界に他の観覧者が入ることが抑制され、観覧者に没入感を与えるものとなる。更に、設置される円形の柵の高さを、観覧ポイントを考慮した高さに設定することで、観覧者が映像を観覧する姿勢になったときに、観覧者の視点が自然に置かれるような範囲に、観覧ポイントの配置が促されるものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、湾曲部の上方への傾斜角度が、外側に向かうにつれて徐々に増加していることで、上記(2)項に記載した表示範囲の境界が観覧者により視認されることを更に抑制し、観覧者に対してより臨場感のある映像を表示するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、表示部に映像を表示するための表示装置を備えたものである。表示装置として、例えば、表示部に映像を投射するプロジェクタを含む構成のものや、表示部そのものに映像を表示するLEDディスプレイ等が挙げられる。そして、表示部の大きさや形状を考慮した、適切な構成の表示装置を用いることで、表示部に効率よく映像を表示するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置を用いて、表示部にドットバイドットで映像を表示するものである。ここで、「ドットバイドット」とは、再生機器等により再生した映像データの1ピクセルを、プロジェクタやLEDディスプレイ等の映像を実際に投射或いは表示する装置の、1ドットに対応させる方式である。このドットバイドットの方式を採用することで、映像データに拡大や縮小等の処理を加えずに、そのままの解像度で映像を表示することとなるため、再生した映像データから映像品質を劣化させずに、表示部に映像を表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が表示部に映像を表示する際に、表示部のうちの湾曲部にプロジェクションマッピング技術を利用した映像を表示するものである。ここで、「プロジェクションマッピング」とは、概略的には、プロジェクタ等の映写装置により映像を投射する際に、投射対象の形状と調和するような映像を投射することで、投射対象の形状を利用した空間的な映像を表示させる技術である。すなわち、本項に記載の映像観覧システムは、表示部の湾曲部に、湾曲部の湾曲した形状に調和するような映像を投射し、湾曲形状を利用した空間的な映像を表示することで、観覧者に対して、より臨場感のある映像を表示するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が表示部に表示する映像のドットサイズ、すなわち、映像の1ドットの1辺の長さを、観覧者の目と表示部との間の予め設定される観覧距離の、1000分の1以下としたものである。例えば、観覧者が観覧ポイントから映像を観覧する際の観覧距離が、3mに設定されている場合には、表示部に表示する映像のドットサイズを、3mの1000分の1以下である3mm以下とする。これは、人間の目から映像までの距離と映像のドットサイズとの関係として、例えば、距離が1mの場合はドットサイズが1mm以下、距離が2mの場合はドットサイズが2mm以下であれば、人間が映像をドット単位で視認することはない、という、当業者の間で演出上好ましいとされる判断基準に基づくものである。これにより、観覧ポイントから観覧する観覧者によって、表示部に表示する映像がドット単位で視認されることを抑制することとなり、観覧者に対して更なる没入感を与えるものである。更に、表示部に表示する映像のドットサイズは、観覧ポイントから観覧する観覧者の観覧距離に基づいて設定されるため、観覧ポイントと表示部との位置関係や、表示部の大きさに関わらず、観覧ポイントから観覧する観覧者に対して、常に同程度の画質で視認される映像を表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、表示部の上方から表示部に映像を投射するプロジェクタと、このプロジェクタに映像データを提供する再生機器とを含むものである。そして、表示装置が含むプロジェクタの数量は、表示部の大きさと、上記(11)項に記載した映像のドットサイズとに基づいて算出された総ドット数で構成される映像を、表示部に投射することが可能な数量である。例えば、表示部の大きさから、表示部の実際に映像を表示する領域の全体を含む大きさの矩形領域が設定され、更に、この矩形領域を上述したドットサイズで分割して、総ドット数が算出される。そして、算出された総ドット数と、表示装置に用いるプロジェクタの1台あたりの解像度とから、算出された総ドット数で構成される映像を投射するのに必要なプロジェクタの数量が算出される。本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、このように算出された数量のプロジェクタを含むものであるため、観覧者に対して臨場感や没入感を与える映像を、適切な構成で効率よく表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、表示部の上方から表示部に映像を投射する1台以上のプロジェクタと、このプロジェクタに映像データを提供する1台以上の再生機器とを含むものである。プロジェクタの投射領域は、通常は矩形であるため、表示部に円形の映像を投射するような場合には、プロジェクタのマスク機能を用いて投射領域を制限する。又、表示部が湾曲部等の湾曲面を有するような場合は、その湾曲面にプロジェクションマッピング技術を利用した映像を投射する。これにより、観覧者に対して臨場感や没入感を与える映像を表示するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、プロジェクタと再生機器とを同数備え、更に、プロジェクタと再生機器とが1対1で接続されているものである。このような構成により、1台の再生機器から提供された映像データが、1台のプロジェクタから投射されることとなるため、プロジェクタと再生機器とが異なる数量の構成と比較して、映像データの管理や投射する映像の調整が容易になる。更に、1台の再生機器から提供する映像データの画素数と、1台のプロジェクタの解像度とが一致する構成とすることで、ドットバイドットでの表示を容易に実現するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、複数のプロジェクタと、プロジェクタと同数の複数の再生機器とを備え、プロジェクタと再生機器とが1対1で接続されているものである。そして、複数の再生機器で映像を同期再生し、複数のプロジェクタの各々から、予め設定された表示部の対応する表示領域に映像を投射して、表示部に切れ目のない映像を表示する。すなわち、各プロジェクタには、映像を投射する表示領域が表示部の一部に予め設定されており、これらの表示領域は、複数のプロジェクタから複数の表示領域に映像を投射したときに、表示部に切れ目のない映像が表示されるように設定されている。従って、表示面積が大きい表示部に映像を表示するような場合であっても、複数のプロジェクタを用いて、臨場感のある自然な映像を表示するものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、複数のプロジェクタから映像を投射する際に、各プロジェクタの隣接する表示領域同士の端部が重複するように映像を投射する。すなわち、各プロジェクタには、隣接する表示領域と端部同士が重複するように、表示領域が設定されている。そして、本項の表示装置は、このような表示領域の重複箇所に、プロジェクタが有するエッジブレンディング機能を用いて調整した映像を投射する。これにより、表示部に切れ目のない映像を表示すると共に、隣接する表示領域に表示する映像同士を、つなぎ目が目立たないように接合して表示するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、表示装置が、表示部を構成するLEDディスプレイを含むものである。これにより、LEDディスプレイで表示部に直接映像を表示するものでありながら、上記(8)(9)(11)項と同等の作用を奏するものである。
本項に記載の映像観覧システムは、観覧者が観覧フロアに入るための上りのスロープと、観覧者が観覧フロアから出るための下りのスロープとが設けられているものである。これにより、観覧ポイントが設置された観覧フロアが高い位置に設けられている場合であっても、フロア間の高低差をスロープでつなぐことで、観覧者がスムーズかつ容易に観覧フロアに出入りするものである。更に、上り及び下りのスロープが、観覧フロアの外周の一部に沿って設けられていることで、観覧者の観覧フロアに対するアプローチの形状に合わせた省スペース化を図るものとなる。
本項に記載の映像観覧システムは、観覧ポイントが、外側ほど高い位置に設けられる同心円の複数列状に設けられているものである。例えば、観覧ポイントが観覧フロアに設置される場合には、表示部の円形の外縁部と同心円をなすように、外側ほど高い位置となる環状の複数列の段を、観覧フロアに設ける。これにより、環状の複数列の段の各々に、各段から表示部に表示される映像を観覧者が適切に観覧するための、観覧ポイントが配置される。この構成により、更に多くの観覧者に対して同時に、かつ、同一段の観覧者に対して同等な、観覧環境を提供するものとなる。又、外側の段ほど観覧ポイントから表示部までの距離が遠くなることで、観覧者により映像を構成するドットが認識されることを更に抑制し、臨場感のある映像を表示するものとなる。
(21)上記(20)項において、前記表示部を表示フロアに設置し、前記観覧ポイントを観覧フロアに設置する映像表示方法(請求項20)。
(22)上記(21)項において、前記観覧フロアを前記表示フロアの上層に配置すると共に、前記観覧フロアに前記表示部の円形の外縁部と同心円をなす開口を設ける映像表示方法(請求項21)。
(24)上記(20)から(23)項において、前記表示部の円形の外縁部、又は、前記観覧フロアの開口の周縁部に沿って、円形の柵を設置する映像表示方法(請求項23)。
(25)上記(20)から(24)項において、表示装置を用いて、前記表示部に映像を表示する映像表示方法(請求項24)。
(27)上記(25)(26)項において、前記表示装置により、前記表示部に映像を表示する際に、前記湾曲部にプロジェクションマッピング技術を利用した映像を表示する映像表示方法(請求項26)。
そして、(20)から(27)項に記載の映像表示方法は、各々、上記(2)から(6)及び(8)から(10)項に記載の映像観覧システムを用いて、各種の映像の表示を実行することで、上記(2)から(6)及び(8)から(10)項に対応する同等の作用を奏するものである。
本項に記載の映像表示方法は、表示部の円形の外縁部と同心円をなすように配置した観覧ポイントから、表示部に表示される映像を観覧者が観覧する際の、観覧者の目と表示部との間の観覧距離を予め設定する。この観覧距離として、例えば、観覧者が観覧ポイントから表示部を見下ろす際の、観覧者の目の位置から表示部までの鉛直距離を設定する。更に、上記(11)項に記載した判断基準に基づき、設定した観覧距離から、観覧距離の1000分の1以下の大きさの、表示部に表示する映像のドットサイズを算出する。そして、算出したドットサイズで構成した映像を、表示装置により表示部に表示するものである。これにより、上記(11)項に記載した映像観覧システムに対応する、同等の作用を奏するものである。
本項に記載の映像表示方法は、表示部の大きさと、上記(28)項に記載したように算出したドットサイズとに基づいて、表示部に表示する映像の総ドット数を算出する。例えば、表示部全体に映像を表示する場合には、算出したドットサイズのドットにより、表示部の円形の外縁部を内側に含むような大きさの矩形の映像を構成する際の、総ドット数を算出する。
図1は、本発明の実施の形態に係る映像観覧システム10の、中心軸Cを通る断面イメージ図であり、図2は、同じく映像観覧システム10の平面図である。図示のように、映像観覧システム10は、映像が表示される表示部12と、この表示部12に表示される映像を観賞するための観覧ポイント14とを備えている。そして、図1、2の例では、表示部12が設置された表示フロア16の上層に、観覧ポイント14が設けられた観覧フロア18が配置されており、表示部12を見下ろす位置に観覧ポイント14が設けられている。
S10(表示部の形状・大きさ決定):映像観覧システム10を構築する場所の広さ等を考慮して、表示部12の形状や大きさを決定する。例えば、図1、2に示したような、平面部12bと湾曲部12cとからなり、直径d12の円形の外縁部12aを有する表示部12に決定する。
なお、決定した数量のプロジェクタ32により投射する映像の総ドット数は、必ずしも上記S50で算出した総ドット数hn×wnドットと等しくなくてもよく、hn×wnドットより大きければよい。すなわち、表示装置30に用いるプロジェクタ32の解像度や、プロジェクタ32の隣接する表示領域同士の重複箇所の大きさ等に応じて、hn×wnドット以上の適切な総ドット数の映像を投射できればよい。
更に、表示装置30を用いて、表示部12にドットバイドットで映像を表示することで、映像データに拡大や縮小等の処理を加えずに、そのままの解像度で映像を表示することとなるため、再生した映像データから映像品質を劣化させずに、表示部12に映像を表示することが可能となる。
なお、表示部12は、円形の外縁部12aをベストモードとして、多角形の外縁部を有していてもよい。この場合には、観覧ポイントが、多角形の外縁部と相似形をなすように配置される。
Claims (29)
- 円形の外縁部が水平面上に配置された表示部と、該表示部を見下ろす位置に、前記円形の外縁部と同心円をなすように配置された観覧ポイントとを備え、
前記表示部が、円形の平面部と、該平面部の周囲に配置され、前記円形の外縁部を規定する、外側に向かって上方に湾曲する湾曲部とからなり、
前記表示部の、映像が表示される範囲と表示されない範囲との境界が、前記湾曲部に、前記境界をぼかすようにして表示するよう配置されることを特徴とする映像観覧システム。 - 前記表示部が設置された表示フロアと、前記観覧ポイントが設置された観覧フロアとを備えることを特徴とする請求項1記載の映像観覧システム。
- 前記観覧フロアが、前記表示フロアの上層に配置され、かつ、前記表示部の円形の外縁部と同心円をなす開口を有していることを特徴とする請求項2記載の映像観覧システム。
- 前記開口の直径が、前記表示部の円形の外縁部の直径以下に形成されていることを特徴とする請求項3記載の映像観覧システム。
- 前記表示部の円形の外縁部、又は、前記観覧フロアの開口の周縁部に沿って、円形の柵が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記湾曲部は、外側に向かうにつれて、上方への傾斜角度が徐々に増加することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記表示部に映像を表示するための表示装置を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部にドットバイドットで映像を表示するものであることを特徴とする請求項7記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部に映像を表示する際に、前記湾曲部にプロジェクションマッピング技術を利用した映像を表示するものであることを特徴とする請求項7又は8記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部に表示する映像のドットサイズが、観覧者が前記観覧ポイントから映像を観覧する際の、観覧者の目と前記表示部との間の予め設定される観覧距離の、1000分の1以下であることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部の大きさと前記ドットサイズとに基づいて算出された総ドット数で構成される映像を、前記表示部に投射可能な数量の、前記表示部の上方から前記表示部に映像を投射するプロジェクタと、該プロジェクタに映像データを提供する再生機器とを含むことを特徴とする請求項10記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部の上方から前記表示部に映像を投射する1台以上のプロジェクタと、該プロジェクタに映像データを提供する1台以上の再生機器とを含むことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記プロジェクタと前記再生機器とを同数備え、前記プロジェクタと前記再生機器とが1対1で接続されることを特徴とする請求項11又は12記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記プロジェクタを複数備え、複数の前記プロジェクタの各々から、予め設定された前記表示部の対応する表示領域に映像を投射して、前記表示部に切れ目のない映像を表示するものであることを特徴とする請求項13記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、複数の前記プロジェクタの各々から、隣接する前記表示領域同士の端部が重複するように映像を投射し、この際、前記プロジェクタが有するエッジブレンディング機能を用いて、前記表示領域の重複箇所に投射する映像を調整するものであることを特徴とする請求項14記載の映像観覧システム。
- 前記表示装置は、前記表示部がLEDディスプレイで構成されていることを特徴とする請求項7、8、10のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記観覧フロアの外周の一部に沿って、観覧者が前記観覧フロアに入るための上りのスロープと、観覧者が前記観覧フロアから出るための下りのスロープとが設けられていることを特徴とする請求項2から16のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 前記観覧ポイントが、外側ほど高い位置に設けられる同心円の複数列状に設けられていることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項記載の映像観覧システム。
- 円形の外縁部が水平面上に配置されると共に、円形の平面部と、該平面部の周囲に配置され、前記円形の外縁部を規定する、外側に向かって上方に湾曲する湾曲部とからなる表示部に対し、前記円形の外縁部と同心円をなすように観覧ポイントを配置して、該観覧ポイントから前記表示部を見下ろす態様で観覧されるように、前記表示部に映像を表示し、この際、映像が表示される範囲と表示されない範囲との境界を、前記湾曲部に、前記境界がぼかされるようにして表示されるよう配置することを特徴とする映像表示方法。
- 前記表示部を表示フロアに設置し、前記観覧ポイントを観覧フロアに設置することを特徴とする請求項19記載の映像表示方法。
- 前記観覧フロアを前記表示フロアの上層に配置すると共に、前記観覧フロアに前記表示部の円形の外縁部と同心円をなす開口を設けることを特徴とする請求項20記載の映像表示方法。
- 前記開口の直径を、前記表示部の円形の外縁部の直径以下に形成することを特徴とする請求項21記載の映像表示方法。
- 前記表示部の円形の外縁部、又は、前記観覧フロアの開口の周縁部に沿って、円形の柵を設置することを特徴とする請求項19から22のいずれか1項記載の映像表示方法。
- 表示装置を用いて、前記表示部に映像を表示することを特徴とする請求項19から23のいずれか1項記載の映像表示方法。
- 前記表示装置により、前記表示部にドットバイドットで映像を表示することを特徴とする請求項24記載の映像表示方法。
- 前記表示装置により、前記表示部に映像を表示する際に、前記湾曲部にプロジェクションマッピング技術を利用した映像を表示することを特徴とする請求項24又は25記載の映像表示方法。
- 観覧者が前記観覧ポイントから映像を観覧する際の、観覧者の目と前記表示部との間の観覧距離を予め設定し、該観覧距離の1000分の1以下のドットサイズで構成される映像を、前記表示装置により前記表示部に表示することを特徴とする請求項24から26のいずれか1項記載の映像表示方法。
- 前記表示装置を、前記表示部の上方から前記表示部に映像を投射するプロジェクタと、該プロジェクタに映像データを提供する再生機器とを含むように構成し、
前記表示部の大きさと前記ドットサイズとに基づいて、前記表示部に表示する映像の総ドット数を算出し、算出した総ドット数で構成される映像を前記表示部に投射可能な、前記プロジェクタの数量を算出して、算出した数量の前記プロジェクタにより前記表示部に映像を投射することを特徴とする請求項27記載の映像表示方法。 - 前記表示装置を、前記表示部の上方から前記表示部に映像を投射する複数のプロジェクタと、該複数のプロジェクタに1対1で映像データを提供する、前記複数のプロジェクタと同数の複数の再生機器とを含むように構成し、
前記複数のプロジェクタの各々から、予め設定した前記表示部の対応する表示領域に、隣接する前記表示領域同士の端部が重複するように映像を投射し、この際、前記プロジェクタが有するエッジブレンディング機能を用いて、前記表示領域の重複箇所に投射する映像を調整することを特徴とする請求項24から28のいずれか1項記載の映像表示方法。
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