JP5529203B2 - 光センサおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、物体検出や物体動作速度検出に使用される光センサに関するものであり、受光素子が2端子であることが必要とされるフォトインタラプタを用いた光センサに関する。
デジタルカメラのレンズ移動速度検知等には、受光素子が2端子であるフォトインタラプタが用いられている。また、フォトインタラプタの受光素子には、従来、フォトトランジスタが用いられている。
図7に、フォトトランジスタを用いた従来の受光素子の構成を示す。この受光素子に光が入力すると、出力検出端子とGNDとの間に光電流がhfe倍された増幅電流が流れることで、外付け抵抗部に電位差が発生する。そして、この電位差によって、出力検出端子の電圧が降下し、光検出が可能となる。
特許文献1には、受光素子が2端子である光センサにおいて、印加バイアス電圧を反転させて出力電圧範囲を広げることが開示されている。また、特許文献2には、受光素子が2端子である光センサにおいて、受光電流増幅回路にスイッチを設けて、微弱光から強光までを検知することを可能とする技術が開示されている。さらに、特許文献3には、受光素子が2端子である光センサにおいて、低い光照度においても読み取り可能な半導体装置を得ることが記載されている。
特許文献4には、SMR素子やMR素子を用いた回転速度検出装置が開示されている。この装置では、検出素子(検知部)を含むセンサ手段を定電圧発生手段で発生した定電圧で駆動し、その出力を比較手段で比較電圧と比較し、比較手段のコンパレータのオン・オフ出力で矩形波電流の高電流値と低電流値とを切り替えている。この装置は、検出する物理量が磁界であるが、検出素子をフォトダイオードに置き換えることにより、2端子の光センサとして利用が可能になる。
特開2007−318111号公報(2007年12月6日公開) 特開2007−59889号公報(2007年3月8日公開) 特開2008−182209号公報(2008年8月7日公開) 特開平10−332722号公報(1998年12月18日公開)
図7に示すようなフォトトランジスタを用いた従来の受光素子では、出力信号電流が光電流に依存し、応答も光電流に依存する。このため、このようなフォトインタラプタは、高速動作が進むデジタルカメラの用途には不向きとなってきている。このため、光電流に依存せず、高速動作が可能な2端子フォトトランジスタを用いたフォトインタラプタが求められている。
特許文献1および特許文献2に記載の光センサは、フォトダイオードに増幅回路を設け、スイッチによって電源や増幅器を切り替え、光電流からの依存を抑制することができる。特許文献2においては、微弱光の時にはフォトダイオードに増幅器を接続し、強光のときはフォトダイオードから増幅器を切り離す動作を行うものとなっている。
図8は、図7に示す従来の光センサにおける光電流と出力電流との関係(図8の破線)、特許文献2の光センサにおける光電流と出力電流との関係(図8の実線)を示すグラフである。つまり、図8に示すように、特許文献2の光センサにおいて、微弱光時の出力電圧を増幅して強光時と同様の出力電流が得られたとしても入力光に依存して出力電流がリニアに変動する点においては図7に示す従来の光センサと変わらない。すなわち、出力電流が一定ではないことから、応答、動作範囲に制限があることは依然として変わらず、出力電流が入力光に依存することによる課題を完全に解決できるものではない。また、特許文献1の光センサも同様に、出力電流が入力光に依存することによる課題を解決できるものではない。
特許文献1ないし3の光センサは、フォトダイオードとこれに直列に接続されたトランジスタと、さらにもう一つのトランジスタを備えており、2つのトランジスタがカレントミラー回路を有する構成となっている。図9に示すように、フォトインタラプタの等価回路は、フォトダイオード101とトランジスタ102とから構成されており、さらに、トランジスタ103が設けられている。そして、トランジスタ102とトランジスタ103とがカレントミラー増幅器を構成している。
そして、特許文献1ないし3のような増幅器を用いた構成では、AおよびBといった不都合が生じることも懸念される。
A)光入力時にカレントミラー増幅器が動作することで出力電圧が減少し、カレントミラー増幅器のゲート−ソース間電圧が下がって逆に増幅電流が減少する。
B)位相が逆のため、回路が発振する。
これについて説明すると以下の通りである。
図9に示す光センサにおいて、(1)フォトダイオード101に光が入射されて光電流が生じると、これによって、(2)トランジスタ103のゲート−ソース間電圧が持ち上がり、(3)トランジスタ102のソースからドレインに向けてカレントミラー電流が流れる。その結果、(4)VCC電源から外付け抵抗に電流が流れ、(5)出力電圧が低下する。出力電圧が低下すると、(6)トランジスタ103のゲート−ソース間電圧が下がり、(7)トランジスタ102を流れるカレントミラー電流が減少し、(8)外付け抵抗を流れる電流が減少し、(9)出力電圧が上昇する。その後、上記(2)に戻り、(2)〜(9)の動作を繰り返す。上記動作において、(9)の動作時の電位変動が小さければ上記A)の不都合を生じ、(6)の動作時の電位変動が大きければ上記B)の不都合を生じる。
また、特許文献4のセンサでは、定電圧発生手段および比較手段を有しているために、2端子間の降下電圧を低くすることができない。以下に、その理由について説明する。
前述のように比較電圧を発生させて比較を行う比較手段のコンパレータは、電子回路としては差動増幅器にて構成される。差動増幅器を構成するトランジスタは、1つ当たり、動作電圧として約0.7Vが必要となる。このため、差動増幅器を構成すると少なくとも2つのトランジスタは、直列に接続される必要があるので、少なくとも1.4V程度の電圧を必要とする。
また、上記のコンパレータを定電圧発生手段の回路内に構成した場合、当該回路は、コンパレータより高い電圧で構成する必要があり、少なくとも2.1V程度の電圧を必要とする。
したがって、このような電圧が、2端子間の降下電圧を高くすることになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、受光素子の出力が光電流に依存せず、かつ2端子間の降下電圧が低くなる回路を有し、高速動作が可能な光センサを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明は、一方の端子の固定電位に対して、他方の端子の電位を変動させて信号検出する2端子の受光素子を有する光センサにおいて、上記受光素子に光が入力されたときに発生する光電流によってスイッチング制御される電流制御部上記光電流を発生する素子と並列に配置された電流源とを有し、上記電流制御部は、上記光電流が生じていない場合には、上記2端子間の電位差を降下させるための電流を生じさせ、上記光電流が生じている場合には、上記電流を停止、上記受光素子がヒステリシス特性を有し、当該ヒステリシス特性が、上記2端子間の電位差が最大となるときの光電流から上記電流源の電流量を減じた値と、上記2端子間の電位差が最小となるときの光電流から上記電流源の電流量を減じた値との比で与えられるように上記電流源の電流量が設定されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記受光素子に光入力がない場合は、上記電流制御部が動作して上記2端子間の電位差を降下させるための電流を生じさせ、光センサの出力をローとする。また、上記受光素子に光入力がある場合は、上記電流制御部が停止するため、上記2端子間の電位差が降下せず、光センサの出力をハイとする。この場合、光センサの出力は、上記電流制御部によって制御される電流に依存するように光電流より大きな電流に設定する必要がある。例えば、光電流を〜数μAとすると、電流制御部は〜数mA等となる。
このため、上記光電流は、上記電流制御部のスイッチング制御に使用されるのみであるため、光センサの出力は上記光電流には依存しない。光センサの出力が上記光電流に依存しないことで、ハイまたはローの2値出力とすることができ、高速動作が可能となる。
また、上記の構成では、受光素子がヒステリシス特性を有していることにより、上記受光素子のヒステリシス幅によって光センサの使用範囲を調整でき、外乱の影響によるチャタリング不具合を抑制することができる。ヒステリシス特性は、2端子間の電位差の最大値と最小値との比によって与えられる。また、上記の最大値および最小値は、光電流から電流源の電流量を減じた値に比例する。光電流に対して、電流源の電流量を適宜設定しておくと、2端子間の電位差が最小値となるとき、電流源がオフするため、その電流が0Aとなる。このように、電流源の電流量を適宜調整することにより、出力をローレベル状態からハイレベル状態に変動するために必要な光電流量と、出力をハイレベル状態からローレベル状態に変動するために必要な光電流量とが異なるので、ヒステリシス特性が得られる。
これにより、ヒステリシス幅の抵抗値依存性が低下するので、外付け抵抗の抵抗値を、より広範囲で使用することが可能となる。それゆえ、後段の増幅器のばらつきや、温度および電圧の変動の影響を排除できるので、有益である。
また、上記光センサでは、上記電流制御部は、上記光電流を電圧変換した電圧によってスイッチング制御されるトランジスタであることが好ましい。
上記の構成によれば、特に光電流が少ない場合であっても、電圧制御されるトランジスタによりスイッチングを行う上記電流制御部を用いることで、より大きな一定電流が得られ、センサの電位変動を安定して大きく取ることができる。
また、上記光センサでは、上記光電流と上記電流源から供給される電流とが、同一の増幅器に入力されて、上記電流制御部のスイッチング制御に利用されることが好ましい。
上記光電流のみによって上記電流制御部のスイッチング制御を行う構成では、光電流をオン/オフする際に、フォトダイオード自身の容量等によって動作遅延が起き、応答特性が悪くなりえる。これに対し、上記の構成によれば、光電流と並列に電流源を設け、同一の増幅器に入力することで、光オン/オフ時の動作を速くするとともに、上記増幅器を完全にオフせずに動作可能となるため、応答が速くなる。
また、上記光センサでは、上記電流源から供給される電流は、外部電源の電圧値により変動しないことが好ましい。
上記電流源が外部電源の電圧値に追従して変動する場合には、例えば電位が大きい場合に電流源の電流が増え、光検出範囲が狭くなることが考えられる。これに対して、上記の構成によれば、例えば上記電流源にバンドギャップ電流源を用いて電位変動に依存しない電流を生成すれば、外部電源の電圧値によらず安定した光検出が可能となる。
また、上記光センサでは、変動する電位の最小値は、上記受光素子に対して外付けされた抵抗と上記受光素子内の抵抗との抵抗分割によって決定される構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記受光素子に外付けされる抵抗に対し、上記受光素子の内部回路におけるプルアップ抵抗との比で変動電位の最小値を決定すれば、外付け抵抗に依存した電圧設定ができ、安定した電圧が得られる。
また、上記センサでは、光電流を発生する光電変換素子と、当該光電変換素子の両端子間のバイアスをゼロとするゼロバイアス回路とを有していることが好ましい。
光電変換素子として、例えば、フォトダイオードを用いる場合、フォトダイオード自身の有する容量等により、光電流をオン/オフするときに、動作遅延が起きるので、応答特性が悪くなりえる。このため、前述のような光電流と並列に電流源を設けることが有効であるが、電流のばらつきにより特性が変動することから、このばらつきによって、光感度特性が低下することが懸念される。
これに対し、上記の構成では、ゼロバイアス回路により、光電変換素子の両端子間のバイアスが常にゼロとなるので、光電流の入力時にも光電変換素子が自身の容量を充電する必要が無くなる。また、これにより、上記の電流源を省略することが可能となるので、電流源の電流量が削減されると共に、電流量のばらつきを抑制できる。したがって、光感度特性のばらつきを抑制できると共に、より小さい電流でも駆動することが可能となるので、有益である。
また、上記光センサでは、上記ゼロバイアス回路は、上記光電変換素子と直列に設けられる第1のトランジスタと、2端子間に接続されてダイオード接続されると共に、上記第1のトランジスタとゲート同士が接続された第2のトランジスタとを有し、当該第2のトランジスタのサイズが上記第1のトランジスタのサイズより大きいことが好ましい。
第2のトランジスタに流れる電流が抵抗等の電流供給回路に流れる電流で決まるため、光電流と同等の微小電流を生成することが難しい。このため、第1および第2のトランジスタ同士でゲート−ソース間電圧がばらついてしまい、光電変換素子のバイアスをゼロに制御することが難しくなる。
そこで、上記の構成では、第1のトランジスタよりも大きい電流を流す第2のトランジスタのサイズが上記第1のトランジスタのサイズより大きいことにより、第1および第2のトランジスタ間のゲート−ソース間電圧を同等に調整することができる。これにより、光電変換素子のバイアスを容易にゼロに制御することができるので、有益である。
また、上記光センサでは、外部電源の電圧値により変動しない電流を上記ゼロバイアス回路に供給する電流源を有していることが好ましい。
ゼロバイアス回路を駆動するには第1および第2のトランジスタが動作するようにゲート−ソース間電圧が所定値に達する必要があり、このためには、最低限の電流が必要である。この要求を満たすため、上記の構成では、電流源により、外部電源の電圧値に影響されない最小の電流をゼロバイアス回路に供給することができる。それゆえ、2端子間の電位差が最大となるときは、ゼロバイアス回路に供給する電流を最小にすることで、より大きな電位差を得ることができる。
また、上記光センサでは、上記2端子の間の電圧である2端子間の電位差が降下するときに上記電流源に電流を供給する電流供給回路を有していることが好ましい。
上記の構成では、2端子間の電位差が降下するとき、電流源が動作せず、電流値が不十分となっても、電流供給回路により、電流源に電流が供給される。これにより、2端子間の電位差が降下するときに、電流源からゼロバイアス回路への電流が十分確保されるので、ゼロバイアス回路が安定して動作できる。
また、上記光センサでは、上記トランジスタのスイッチング制御を行うインバータを有していることが好ましい。
上記の構成では、光入力時には、インバータを構成する2つの相補型トランジスタの何れか一方がオンし、他方がオフするが、入力光量が減少する電流低の減少時には、一方がオフし、他方がオンする。このような相補型トランジスタのオン/オフ動作によってトランジスタがオン/オフするので、遅延することなく高速でトランジスタのスイッチングを制御することができる。これにより、光センサの応答速度を向上させることができる。
上記光センサでは、上記他方の端子と上記トランジスタのゲートとの間に接続される抵抗を有していることが好ましい。
2端子間の電位差の降下時において、インバータにおける相補型トランジスタのうち、トランジスタのゲート−ドレイン間に配置される相補型トランジスタは、スイッチング動作してから徐々に電位差が減り、電流が減少する。このため、徐々に光センサの応答速度が低下する。
これに対し、上記の構成では、抵抗が他方の端子とトランジスタのゲートとの間に接続されているので、上記の端子側からトランジスタのゲートに電流を流して、2端子間の電位差の降下を補助することができる。これにより、光センサの応答速度の低下を防ぐことが可能となる。
上記光センサでは、上記2端子間の電位差を発生させるために上記2端子間でスイッチングするトランジスタを有しており、当該トランジスタのスレッシュホールドレベルが0.7Vより低く設定されていることが好ましい。
上記の構成では、トランジスタのスレッシュホールドレベルが低く設定される。例えば、トランジスタとしてMOSトランジスタを用いた場合、ドーズ量等を調整することでスレッシュホールドレベルを変えることが可能である。スレッシュホールドレベルを低く設定することにより、2端子間の電位差をより高くすることが可能となる。これにより、光センサの動作範囲を広げることができるので、有益である。
上記光センサでは、上記トランジスタに縦続接続される補助トランジスタを有していることが好ましい。
上記のようなスレッシュホールドレベルの低いトランジスタを用いた場合、高温におけるトランジスタのオフ時にリーク電流を生じることが懸念される。このため、トランジスタに縦続接続される補助トランジスタを設け、当該補助トランジスタのドレイン電圧を下げると、オフ時のリーク電流を1/10以上に減少させることが可能となる。これにより、本来、2端子間の電位差の上昇すべき場合に、2端子間の電位差が低下することを抑制することができるので、有益である。
上記光センサは、上記トランジスタをスイッチング動作させるためのバイアス抵抗は負の温度特性を有することが好ましい。
トランジスタは、スレッシュホールドレベルの温度特性の変動が大きいと誤動作を生じる可能性がある。これは、MOSトランジスタのスレッシュホールドレベルが高温で低下することによる。一方、電流−電圧変化に用いる抵抗は、例えば拡散抵抗を用いると、抵抗値が高温で上昇するため、感度に大きな温度特性を生じてしまう。
そこで、上記の構成では、バイアス抵抗を負の温度特性を有する抵抗(例えばポリシリコン抵抗)で構成すれば、MOSトランジスタのスレッシュホールドレベルの温度特性を相殺することが可能となる。これにより、光センサの温度特性の変動が減少するので、有益である。
上記光センサは、上記電流の量を光電流量に応じて切り替える切替回路を有していることが好ましい。
上記の構成では、切替回路により、光の有無だけではなく、光の通過量をモニタリングする必要がある場合、光電流量に応じて電流量を切り替えている。これにより、出力電圧値を可変することが可能となり、光の通過量を検出することができる。
上記光センサは、上記受光素子が、上記端子の何れか1つの端子に接続される電極をパッケージの裏面に有することが好ましい。
上記の構成では、光電変換素子として従来用いられていたフォトトランジスタを含む受光素子のパッケージにおける電極構造(裏面電極)を利用することができる。これにより、新規にパッケージを作製する必要が無くなるので、有益である。
本発明に係る電子機器は、上記のいずれかの光センサを備えていることを特徴としている。これにより、高性能の光センサを電子機器に配置することができる。したがって、電子機器の機能を向上させることができるので、有益である。
本発明は、一方の端子の固定電位に対して、他方の端子の電位を変動させて信号検出する2端子の受光素子を有する光センサにおいて、上記受光素子に光が入力されたときに発生する光電流によってスイッチング制御される電流制御部を有しており、上記電流制御部は、上記光電流が生じていない場合には、上記2端子間の電位差を降下させるための電流を生じさせ、上記光電流が生じている場合には、上記電流を停止する構成である。
それゆえ、上記光電流は、上記電流制御部のスイッチング制御に使用されるのみであるため、光センサの出力は上記光電流には依存せず、光センサの出力が上記光電流に依存しないことで、ハイまたはローの2値出力とすることができ、高速動作が可能となるといった効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5に係る光センサの構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る光センサ、図7に示す構成の従来の光センサ、および特許文献2に記載の従来の光センサにおいて、光の入力/非入力を切り替えた場合の出力電圧の変化をシミュレーションした結果を示すグラフである。 従来の光センサの一構成例を示す回路図である。 従来の光センサにおける光電流と出力電流との関係を示すグラフである。 従来の光センサの他の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態7に係る光センサの構成を示す回路図である。 実施の形態7に係る光センサに対する比較例の光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態8に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態9に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態10に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態11に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態12に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態13に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態14に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態15に係る光センサの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態15に係る光センサの実装構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態16に係る複写機の内部構造を示す正面図である。
〔実施の形態1〕
(光センサの回路構成)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本実施の形態1に係る光センサの回路構成を示す。本光センサは、受光素子1において、フォトダイオード11(光電変換素子)とトランジスタ12と抵抗13とからなる等価回路で示されるフォトトランジスタを含んでいる。受光素子1は、光入力時に回路電流を変動することにより、1方の端子の固定電位に対して他方の端子の電位を変動して信号検出する2端子の受光素子である。本実施の形態では、固定電位となる端子は接地されている。逆に、電源電圧Vccを固定電位とすることも可能である。また、受光素子1は、トランジスタ14a,14bからなる第1のカレントミラー回路14と、トランジスタ15a,15bからなる第2のカレントミラー回路(電流制御部)15とを有している。
第1のカレントミラー回路14は、入力側のトランジスタ14aがフォトダイオード11と直列に接続されており、出力側のトランジスタ14bは、受光素子1の2端子間にソース−ドレイン経路を有するように接続されている。フォトダイオード11は、カソード側が第1のカレントミラー回路14と接続され、アノード側が接地されている。また、出力側のトランジスタ14bのドレインは、トランジスタ12のゲートに接続されていると共に、抵抗13を介して接地されている。
第2のカレントミラー回路15は、入力側のトランジスタ15aと出力側のトランジスタ15bとが共に、受光素子の2端子間にソース−ドレイン経路を有するように接続されている。また、トランジスタ15aおよびトランジスタ15bのゲートは、トランジスタ12を介して接地されている。また、入力側のトランジスタ15aのソースには、定電流源16が接続されている。さらに、第2のカレントミラー回路15では、(第1のカレントミラー回路電流)<(第2のカレントミラー回路電流)に設定されるように、トランジスタ15aのトランジスタサイズよりもトランジスタ15bのトランジスタサイズが十分に大きく設定される(例えば1:100)。
(光センサの動作)
図1に示す光センサでは、フォトダイオード11に光が入射されて光電流が発生したときに、第1のカレントミラー回路14が動作して(スイッチング制御されて)、トランジスタ14bに電流が生じ、この電流が抵抗13に流れる。この電流によって、トランジスタ12のVGS(ゲート−ソース間電圧)が上がり、トランジスタ12がオンする電圧に到達すると、第2のカレントミラー回路15におけるVGSが下がり、第2のカレントミラー回路15の電流がオフ(停止)する。
(第1のカレントミラー回路電流)<(第2のカレントミラー回路電流)に設定することで、このときの受光素子1の出力電圧は上昇し、第1のカレントミラー回路14のVGSが下がらず、安定した電流が流れる。この状態が、光センサの正常動作状態を意味する(第1のカレントミラー回路14のVGSが下がると抵抗13を流れる電流が下がり、トランジスタ12が動作しなくなるため)。
逆に、光入力がない場合は、第1のカレントミラー回路14は動作せず、第2のカレントミラー回路15が動作する。この時、(第1のカレントミラー回路電流)<(第2のカレントミラー回路電流)に設定されていることにより、受光素子1の出力電圧は降下する。しかしながら、(トランジスタ15bのVGS+定電流源16の電位差)はトランジスタ12のVGS+トランジスタ14bのVDS(ドレイン−ソース間電圧))より小さく設定できるため、受光素子1の出力電圧が低下しても安定して動作させることができる。
さらに、上記光センサにおける光電流と出力電圧との関係について説明する。光入力がない場合のローレベル出力電圧は、第2のカレントミラー回路電流に依存し、光電流には依存しない。すなわち、上述したように、光入力がない場合には、第2のカレントミラー回路15が動作しており、第2のカレントミラー15は、トランジスタ15aのトランジスタサイズよりもトランジスタ15bのトランジスタサイズが十分に大きいため、第2のカレントミラー回路電流が受光素子1の出力電圧を十分に降下させる。
一方、光入力がある場合のハイレベル出力電圧は、第1のカレントミラー回路電流に依存するが、カレントミラー回路電流を微小電流に設定することで受光素子1の出力電圧における電圧降下が最小限に抑えられる。この場合は、トランジスタ12のトランジスタサイズを十分に小さくすれば、光電流が微小であっても、第2のカレントミラー回路15を速やかにオフすることができる。第2のカレントミラー回路15がオフされれば、第2のカレントミラー回路電流による受光素子1の出力電圧の降下がなくなるため、光電流が小さい状態であっても、受光素子1の出力電圧は十分に上昇する。
〔実施の形態2〕
(光センサの回路構成)
実施の形態1に係る光センサは、光電流を第2のカレントミラー回路15で増幅する構成となっているが、この構成では、特に光電流が少ない場合、センサの電位変動が不十分となる可能性がある。このため、本実施の形態2に係る光センサのように、光電流もしくは電流増幅した光電流を電圧変換し、特定の電圧に到達した場合にトランジスタをスイッチングしてドライブすれば、より大きな一定電流が得られ、センサの電位変動が安定して大きくとれるため、有益である。
本実施の形態2に係る光センサの回路構成を、図2を参照して説明する。図2に示す光センサは、図1の受光素子1に代えて受光素子2を備えた構成である。図1と同一の構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明は省略する。
受光素子2は、受光素子1における第2のカレントミラー回路15および定電流源16を有しておらず、これに代えてトランジスタ(電流制御部)21および抵抗22を有している。トランジスタ21は、受光素子1の2端子間にソース−ドレイン経路を有するように接続されており、そのゲートはトランジスタ12のソースに接続されている。また、抵抗22は、トランジスタ21のゲートと、受光素子2の出力検出端子との間に接続されている。
(光センサの動作)
図2に示す光センサでは、図1の光センサと同様に、フォトダイオード11に光が入射されると抵抗13に電流が流れ、電位が変動する。そして、一定の光電流以上でトランジスタ12がオンするように設定し、トランジスタ21を駆動する。この時、トランジスタ21の駆動能力により、より大きな一定電流が得られ、センサの電位変動が安定するため有益である。但し、図2の構成では、抵抗22の抵抗値を大きくして、トランジスタ12を流れる電流を抑える必要がある。これは、出力電圧のハイレベルの低下を抑えるためである。
図2に示す光センサにおいても、光入力がある場合に出力がハイレベル電圧となり、光入力がない場合に出力がローレベル電圧となる。すなわち、光入力がある場合には、光電流とトランジスタ12の駆動電流によって微小な電圧降下が起こる。一方、光入力がない場合には、受光素子2の出力電流はトランジスタ21の駆動電流で決まり、この電流による電圧降下によって受光素子2の出力電圧がローレベルとなる。受光素子2の出力電圧は、
ハイレベルとローレベルとの電位差が大きい程検出能力が上がるため、トランジスタ21の駆動電流を大きくすることで光電流の影響が軽減される。
図6は、本実施の形態2に係る光センサ、図7に示す構成の従来の光センサ、および特許文献2に記載の従来の光センサにおいて、光の入力/非入力を切り替えた場合の出力電圧の変化をシミュレーションした結果である。本実施の形態に係る光センサでは、トランジスタ21の駆動能力で受光素子2のローレベルの動作範囲が決まるため、外付け抵抗からの動作電圧依存が少ないことが、図6のシミュレーション結果より明らかである(図6では、トランジスタ21のVGS(約1.0V)でローレベル電圧が決定されている)。
〔実施の形態3〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態3に係る光センサの回路構成を、図3を参照して説明する。図3に示す光センサは、図2の受光素子2に代えて受光素子3を備えた構成である。図2と同一の構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明は省略する。
受光素子3は、フォトダイオード11と並列に設けられる電流源として、第3のカレントミラー回路31および抵抗32からなる電流源を備えている。また、第3のカレントミラー回路31における入力側のトランジスタ31aは、抵抗32を介して受光素子3の出力検出端子と接続されている。第3のカレントミラー回路31における出力側のトランジスタ31bは、フォトダイオード11と共通の増幅器である第1のカレントミラー回路14に電流を入力するようになっている。
(光センサの動作)
図3に示す受光素子3では、フォトダイオード11と並列に設けられた電流源の出力電圧が光入力の有無によって変動し、光入力時に該電流源の電流が増加し、光非入力時に電流が減少する。
トランジスタ12は、抵抗13に流れる電流がある一定の電流以上となった時にオンする。このため、受光素子3の回路では、例えば第1のカレントミラー回路14の電流増幅率が1の場合、トランジスタ12がスイッチングする際に抵抗13に流れる電流をI1、第3のカレントミラー回路31の出力電流をI2とすると、I1>I2となるように設定する必要がある。トランジスタ12は、I2+光電流≧I1にて動作する。
このように、受光素子3では、第3のカレントミラー回路31の出力電流が常に第1のカレントミラー回路14に供給されており、光非入力時にも第1のカレントミラー回路14を完全にオフせずに動作可能となる。このため、光感度を上げるだけでなく、光入力によるオン/オフ動作を速くすることができる。このため、実施の形態2における受光素子2に比べて応答が速くなるといった利点がある。
〔実施の形態4〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態4に係る光センサの回路構成を、図4を参照して説明する。図4に示す光センサは、図3の受光素子3に代えて受光素子4を備えた構成である。図3と同一の構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明は省略する。
受光素子4は、フォトダイオード11と並列に設けられる電流源として、受光素子3における第3のカレントミラー回路31および抵抗32からなる電流源に代えて、バンドギャップ電流源41を備えている。バンドギャップ電流源41は、フォトダイオード11と共通の増幅器である第1のカレントミラー回路14に電流を入力するようになっている。
(光センサの動作)
受光素子3においては、上記電流源が外部電源の電圧値Vccに追従して変動する場合、例えば電位が大きい場合に電流源の電流が増え、光検出範囲が狭くなることが考えられる。このため、例えばバンドギャップ電流源を用いて電位変動に依存しない電流を生成すれば外部電源の電圧値によらず安定して光検出が可能となり、有益である。
図3における電流源は、出力検出電圧が大きくなった場合、外部電源の電圧により、電流源の電流が変動してしまう。このため、例えば外部電源電圧が一定値以上になると光検知してなくても、上記電流源の増加により、光検知しているのと同じ不具合を発生しうる。
このため、例えば図4に示すようなバンドギャップ電流源により、外部電源に依存しない電流を生成すれば、上記不具合を抑制できるため、有益である。
例えば、図4に示すバンドギャップ電流源41の場合、トランジスタ42とトランジスタ43のトランジスタ比を2対1とすれば、VBE42(=Vt×ln(I44/2Is))+R44×I44=VBE43(=Vt×ln(I44/Is))であるので、電流源の基準電流(I44)は式変形により、Vt×ln2/R44となる。ここで、VBE42はトランジスタ42のベースエミッタ間電圧、VBE43はトランジスタ43のベースエミッタ間電圧、VtはkT/q(qは電子の電荷量、Tは温度、kはボルツマン定数)、Isは飽和電流、R44は抵抗44の抵抗値である。Vtは常温で26mVであり、R44を10kΩと仮定すると、1.8uAの基準電流が生成される。この電流は、上記式から明らかなように外部電源のパラメータが入っておらず、バンドギャップ電流源41により、外部電源に依存しない電流を生成可能であることが分かる。
〔実施の形態5〕
本実施の形態5に係る光センサの回路構成を、図5を参照して説明する。図5に示す光センサは、図4の受光素子4に代えて受光素子5を備えた構成である。図4と同一の構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明は省略する。
受光素子5は、トランジスタ21と受光素子5の出力検出端子との間に抵抗51を導入した構成である。これにより、外付け抵抗と抵抗51との抵抗値の比(抵抗分割)により、変動する電位Vccの最小値を設定することが可能である。これにより、外付け抵抗に依存した電圧設定ができるとともに、安定した電圧が得られ、有益である。
すなわち、受光素子5では、光入力が無いときにトランジスタ21が動作し、トランジスタ21のドレイン電圧は0V近くまで減少する。このため、ローレベルの出力電圧は、外付け抵抗と抵抗51との比により決定され、Vcc×R51/(R51+外付け抵抗)の電圧値となり、変動する電位の最小値を設定可能となる。
このように、光センサに外付けされる抵抗に対し、内部のドライブ回路におけるプルアップ抵抗との比で変動電位の最小値を決定すれば、外付け抵抗に依存した電圧設定ができるとともに、安定した電圧が得られ、有益である。本光センサは、2端子で動作検出可能であり、製品の小型化が可能であると共に従来のフォトトランジスタからの置き換えが可能であり、非常に効果がある。
〔実施の形態6〕
さらに、上記実施の形態1〜5に記載された各光センサでは、外付け抵抗の抵抗値によりヒステリシス特性を持たせることが好ましい。
本実施の形態に係る光センサでは、外付け抵抗の抵抗値により、出力電位がローレベル時の電位が変動し、光電流増幅回路の増幅率を変動することが可能である。例えば図4において、バンドギャップ電流源41は出力電位がローレベル時に動作限界に近付き、出力電流が減少する。(外付け抵抗値により出力電流を微調整できる。)このため、出力をローレベル状態からハイレベル状態に変動するために必要な光電流量(ILH)が多く必要になる。(ILH+バンドギャップ電流=駆動電流のため)
一方、出力をハイレベル状態からローレベル状態に変動させる際は、バンドギャップ電流源が通常動作しているため、ローレベルにするための光電流量(IHL)が少なくなる。(IHL+バンドギャップ電流=駆動電流のため)このILHとIHLの比がヒステリシス幅となる。これにより、微小電流の変動があっても出力反転が生じなくなり、誤動作を抑制でき、有益である。
出力電圧がハイレベルからローレベル、あるいはローレベルからハイレベルに変動する時に、出力から入力に配線等を伝って、ノイズが返ってくることがあり、これによって出力電圧が不定となり、ハイレベルとローレベルとの出力を繰り返す症状(チャタリング)が発生することが考えられる。これを抑制するため、ヒステリシス特性を設け、ノイズが返ってもヒステリシス幅を超えないようにすれば、ノイズにより出力が反転することが無くなる。このように、ヒステリシス幅を外付け抵抗により調整すれば、外乱の影響によるチャタリング不具合を抑制することができる。
〔実施の形態7〕
本実施の形態7に係る光センサの回路構成を、図10を参照して説明する。図10に示す光センサは、図5の受光素子5に代えて受光素子6を備えた構成である。図5の構成と同一の図10の構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
実施の形態6では、ヒステリシス幅を外付け抵抗により調整しているので、ヒステリシス幅が外付け抵抗の抵抗値に依存する。このため、外付け抵抗の抵抗値をより広い範囲で使用することが制限されてしまう。
そこで、本実施の形態では、ヒステリシス幅の抵抗値依存性を低下させるために、受光素子6を用いている。
図10に示すように、受光素子6は、基本的には、受光素子5と同様に構成されているが、バンドギャップ電流源41の電流量を調整することによりヒステリシス幅を調整することが受光素子5と異なる。バンドギャップ電流源41の電流量は、前述のように抵抗44の抵抗値によって決定されるので、その抵抗値を適宜設定すれば、所望の値に設定される。
例えば、10nAの光電流に対して、バンドギャップ電流源41の電流量を2nAとする。また、2端子間の電位差が最小となるとき、バンドギャップ電流源41がオフするため、その電流が0Aとなる。この場合、2端子間の最大の電位差(Vmax)および2端子間の最小の電位差(Vmin)は、光電流からバンドギャップ電流源41の電流量を減じた値に比例する。したがって、VmaxとVminとの比R(ヒステリシス)は、次の式で表される。
R=Vmax/Vmin
=(10−2)/(10−0)
=80%
このように、バンドギャップ電流源41の電流量を適宜調整することにより、出力をローレベル状態からハイレベル状態に変動するために必要な光電流量と、出力をハイレベル状態からローレベル状態に変動するために必要な光電流量とが異なるので、ヒステリシス特性が得られる。これにより、ヒステリシス幅の抵抗値依存性が低下するので、外付け抵抗の抵抗値を、より広範囲で使用することが可能となる。それゆえ、後段の増幅器のばらつきや、温度および電圧の変動の影響を排除できるので、有益である。
ここで、本実施の形態の比較例について説明する。
例えば、図11に示す光センサは受光素子200を備えている。この受光素子200は、バンドギャップ電流源41と同等の機能を有するバンドギャップ電流源200を有しているが、このバンドギャップ電流源200は電流量が上記のように調整されていない。また、受光素子200において、トランジスタ12と固定電位側の端子との間に抵抗202が接続されている。
上記のように構成される受光素子200においては、抵抗202の両端の電位差によりヒステリシス特性を得ることができる。しかしながら、トランジスタ21が動作したときの2端子間の電位差が最低となるとき、抵抗202による電位差分だけ、ローレベル電圧(固定電位側の端子の電位)が上昇するため、2端子間の電位差を充分に確保することができない。
したがって、抵抗を付加することによらず、前述のようにバンドギャップ電流源41の電流量と光電流との比によって、ヒステリシス幅を調整(設定)することが好ましい。
〔実施の形態8〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態8に係る光センサの回路構成を、図12を参照して説明する。図12に示す光センサは、図3の受光素子3に代えて受光素子7を備えた構成である。図3の構成と同一の図12に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
フォトダイオード11自身の有する容量等により、光電流をオン/オフするときに、動作遅延が起きるので、応答特性が悪くなりえる。このため、実施の形態3では、光電流と並列に電流源(第3のカレントミラー回路31)を設けている。しかしながら、このような構成では、電流源の電流のばらつきにより光感度特性が変動することから、この電流のばらつきによって、光感度特性が低下することが懸念される。
そこで、本実施の形態では、フォトダイオード11のアノード−カソード間を常にゼロバイアスとすることにより、電流源の電流の影響を受けなくするように構成している。
受光素子7は、このための構成として、図12に示すように、ゼロバイアス回路71と、抵抗72とを備えている。
ゼロバイアス回路71は、トランジスタ71a,71bからなる。トランジスタ71aは、ゲートとドレインとが接続(ダイオード接続)されており、ドレインが固定電位側の端子に接続されている。また、抵抗72は、一端が出力検出端子に接続され、他端がトランジスタ71aのソースに接続されている。一方、トランジスタ71bは、ソースがカレントミラー回路14におけるトランジスタ14aのドレインと接続され、ドレインがフォトダイオード11のカソードに接続されている。トランジスタ71a,71bは、ゲート同士が接続されることにより、カレントミラー回路を構成している。
(光センサの動作)
上記のように構成される受光素子7において、トランジスタ71a,71bはゲート接地回路を構成している。これにより、トランジスタ71aのVGS(ゲート−ソース間電圧)およびGND電位(ドレイン側)により、トランジスタ71bのドレイン側もGND電位となる。したがって、フォトダイオード11のアノード−カソード間の電位差が0となる。また、トランジスタ71bにおいて、ソース側の信号がそのままドレイン信号となるので、信号の伝送には何ら問題はない。
このように、フォトダイオード11のバイアスをゼロとすることにより、フォトダイオード11は、光電流の流入時にも、自身の容量を充電する必要が無くなる。これにより、実施の形態3で用いたような電流源を省略することが可能となるので、電流源の電流量が削減されると共に、電流量のばらつきを抑制できる。したがって、光感度特性のばらつきを抑制できると共に、より小さい電流でも駆動することが可能となるので、有益である。
(ゼロバイアス調整の詳細)
受光素子7においては、併置されるトランジスタ71a,71bにおいて、トランジスタ71aに流れる電流が抵抗72に流れる電流で決まるため、光電流と同等の微小電流を生成することが難しい。このため、併置されるトランジスタ71a,71b同士でVGS(ゲート−ソース間電圧)がばらついてしまい、フォトダイオード11のバイアスをゼロに制御することが難しくなる。
そこで、本実施の形態では、例えば、トランジスタ71aのサイズをトランジスタ71bのサイズの10倍の比率となるように、トランジスタ71a,71bを形成する。これにより、併置されるトランジスタ71a,71b同士でVGSを同等とし、そのばらつきを無くすことができる。したがって、フォトダイオード11のカソードの電位を、よりゼロバイアスに近づけることができる。
このように、本実施の形態では、フォトダイオード11に接続される回路のトランジスタの数を少なくすることで、VGSのバランスを取ることが可能となる。したがって、フォトダイオード11のバイアスを容易にゼロに制御することができるので、有益である。
なお、トランジスタ71a,71bのサイズの比率については、10倍に限定されるものではなく、回路の設計仕様に応じて、トランジスタ71aのサイズがトランジスタ71bのサイズより大きくなるように適宜設定される。
〔実施の形態9〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態9に係る光センサの回路構成を、図13を参照して説明する。図13に示す光センサは、図12の受光素子7に代えて受光素子8を備えた構成である。図12の構成と同一の図13に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
本実施の形態の光センサにおいて、受光素子8は、前述の受光素子7の抵抗72をバンドギャップ電流源81に置き換えた構成である。このバンドギャップ電流源81は、前述のトランジスタ71aに電流を流すトランジスタ81aを有している。このトランジスタ81aは、出力検出端子とトランジスタ71aとの間に接続されており、前述の抵抗72が配置されている位置と同じ位置に配置されている。
(光センサの動作)
上記のように構成される光センサにおいては、ゼロバイアス回路71を駆動するには、トランジスタ71a,71bが動作するようにVGSが所定値に達する必要があり、このためには、最低限の電流が必要となる。この電流値は、トランジスタ特性にもよるが、少なくとも数nA程度であることが好ましい。このため、ゼロバイアス回路71に電流を供給する電流源として、電流値が電源電圧Vccや温度に依存する前述の抵抗72ではなく、バンドギャップ電流源81を用いている。
バンドギャップ電流源81において、出力する電流値は、バンドギャップ電圧を発生するトランジスタ81b,81cおよび抵抗81dで決定される。ここで、バイポーラトランジスタであるトランジスタ81b,81cのサイズの比が2:1であるので、バンドギャップ電流源81の基準電流Irは、次式で表される。
Ir=Vt×ln2/R
ここで、Vt=kT/q(k:ボルツマン定数,q:素電荷,T:絶対温度)であり、Rは抵抗81dの抵抗値を表わしている。
Vtは常温で26mVであるので、Rの値を10kΩとすると、1.8uAの基準電流Irが生成される。
上式において、電源電圧Vcc(外部電源の電圧値)が含まれていないことから、基準電流Irは電源電圧Vccの依存性がないことが分かる。また、温度特性はVtが−2mV/℃で変動するため、抵抗81dとして温度特性を高温で上昇するデバイスを用いれば、温度依存性も抑制することができる。
これにより、ゼロバイアス回路71に供給する電流を電源電圧Vccや温度による影響が軽減されるので、電流値のばらつきを抑えることができる。それゆえ、ゼロバイアス回路71に供給する電流を、電源電圧Vccや温度の影響による変動分を抑えて小さくすることができる。
したがって、ゼロバイアス回路71に流れる電流を最小に設定することで、受光素子8の2端子間の最大の電位差として、より大きな値を得ることができるので、有益である。
〔実施の形態10〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態10に係る光センサの回路構成を、図14を参照して説明する。図14に示す光センサは、図13の受光素子2に代えて受光素子9を備えた構成である。図13の構成と同一の図14に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
前述の受光素子9において、2端子間の電位差が降下するとき、バンドギャップ電流源81が動作せず、電流値が不十分となる場合がある。これは、バンドギャップ電流源81において、トランジスタ81b,81cのそれぞれにMOSトランジスタが接続されることから、トランジスタ回路が2端子間に2段配置されることになる。このため、光電流が流れないときには、トランジスタ21がオンするため、2端子間の電圧が降下するときに、2端子間でオンしているのは、このトランジスタ21のみ(1段)となるので、バンドギャップ電流源81における2段構成のトランジスタ回路に印加する電圧が不十分となる。このため、バンドギャップ電流源41の動作が不十分になるおそれがある。
そこで、本実施の形態の光センサは、上記の不都合を回避するように構成されている。具体的には、図14に示すように、受光素子9は、受光素子8に、さらにトランジスタ91および第4のカレントミラー回路92を追加して構成されている。
トランジスタ91(電流供給回路)は、ゲートがトランジスタ21のゲートに接続され、ドレインが固定電位側の端子に接続されている。第4のカレントミラー回路92(電流供給回路)は、トランジスタ92a,92bからなる。トランジスタ92aは、ソースが出力検出端子に接続され、ドレインがトランジスタ91のソースに接続されている。また、トランジスタ92aは、ドレインがゲートに接続されている。一方、トランジスタ92bは、ソースが出力検出端子に接続され、ドレインがゼロバイアス回路71a,71bのゲートに接続されている。さらに、トランジスタ92a,92bのゲートが互いに接続されている。
(光センサの動作)
上記のように構成される光センサにおいて、2端子間の電圧が降下するときに、トランジスタ21がオンするのみでは、バンドギャップ電流源81は、印加される電圧が不十分となるために、ゼロバイアス回路71に供給する電流Iaが不足してしまう。しかしながら、このとき、トランジスタ21と併置されたトランジスタ91も同時にオンするので、このトランジスタ91に電流が流れる。すると、第4のカレントミラー回路92によって、その電流に応じた電流Ibがゼロバイアス回路71に流れ込む。
これにより、バンドギャップ電流源81からの電流Iaが不足しても、その不足分を電流Ibで補うことができる。それゆえ、ゼロバイアス回路71へ十分に電流を供給することができる。
このように、本実施の形態では、2端子間の電位差の上昇時に、バンドギャップ電流源81による電流Iaをゼロバイアス回路71に供給し、2端子間の電位差の降下時に、抵抗91および第4のカレントミラー回路92による電流Ibをゼロバイアス回路71に供給する。これにより、2端子間の電位差の降下時に電流不足によるゼロバイアス回路71の動作が遅延することを回避できる。したがって、ゼロバイアス回路71の動作を安定させることができ、有益である。
〔実施の形態11〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態11に係る光センサの回路構成を、図15を参照して説明する。図15に示す光センサは、図4の受光素子4に代えて受光素子10を備えた構成である。図4の構成と同一の図15に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
トランジスタ21のスイッチング動作の速度は、受光素子10の応答特性を決定するため、より高速であることが求められる。そこで、本実施の形態の光センサは、トランジスタ21のスイッチング動作を速めることができるように構成されている。
具体的には、図15に示すように、受光素子10は、前述の受光素子4における抵抗22をトランジスタ111,112と置き換えて構成されている。
トランジスタ111は、ドレインがトランジスタ12のソースに接続され、ゲートがトランジスタ12のゲートに接続されている。これにより、トランジスタ12とトランジスタ111とが2つの相補型トランジスタとなって、トランジスタ21のスイッチング制御を行うインバータ113を構成する。
トランジスタ112は、ソースが出力検出端子に接続され、ドレインがトランジスタ111のソースに接続されている。また、トランジスタ112は、ゲートとドレインとが接続されることにより、ダイオードを形成している。
(光センサの動作)
上記のように構成される光センサにおいて、光入力時に第1のカレントミラー回路14で増幅された電流が抵抗13により電圧変換される。このとき、インバータ113のスレッシュホールド電圧を超える光が入力されると、トランジスタ111がオフし、トランジスタ12がオンする。これにより、トランジスタ21がオフするので、2端子間の電圧が上昇する。
一方、入力光量が減少することにより光電流が減少するときは、第1のカレントミラー回路14で増幅される電流が減少するので、抵抗13の端子間電圧が低下する。すると、トランジスタ12,111のゲート−ソース間電圧がインバータ113のスレッシュホールド電圧にまで低下すると、トランジスタ12がオフし、トランジスタ111がオンする。これにより、トランジスタ21がオンするので、2端子間の電位差が低下する。
このように、トランジスタ21のオン/オフ時は、必ずトランジスタ12またはトランジスタ111の何れかがオン動作する。これにより、トランジスタ21は、より高速で動作することが可能となる。したがって、光センサの応答速度を向上させることができるので、有益である。
なお、受光素子10において、抵抗13の端子間電圧に依存してトランジスタ111をスイッチングさせる必要があるため、トランジスタ111のソース電圧を下げておく必要がある。つまり、第1のカレントミラー回路14のソース−ドレイン間電圧に依存して、トランジスタ111がスイッチングするのを防ぐ必要がある。このため、ダイオードとして機能するトランジスタ112をトランジスタ111とに直列に配置している。
また、これにより、2端子間の電圧下降、および上昇に伴いインバータ113の動作点を、出力がハイレベル状態からローレベル状態に変動するときと、出力がローレベル状態からハイレベル状態に変動するときとで異ならせることができる。したがって、ヒステリシス特性を得ることが可能となる。
〔実施の形態12〕
(光センサの回路構成および動作)
本実施の形態12に係る光センサの回路構成を、図16を参照して説明する。図16に示す光センサは、図15の受光素子10に代えて受光素子211を備えた構成である。図15の構成と同一の図16に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
前述のように、実施の形態11の光センサは、受光素子10がインバータ113を備えることにより、トランジスタ21が高速でスイッチング動作することができる。しかしながら、2端子間の電位差が降下するとき、トランジスタ111のゲート−ドレイン間は、トランジスタ21がスイッチング動作してから徐々に電位差が減り、電流が減少する。このため、受光素子10の応答速度が徐々に低下していく。
そこで、本実施の形態の光センサは、このような不都合を回避することができるように構成されている。
具体的には、図16に示すように、受光素子211は、受光素子10に、さらに抵抗114を追加して構成されている。
抵抗114は、出力検出端子とトランジスタ21のゲートとの間に接続されている。これにより、2端子間の電位差の降下が抵抗114で補助されるので、応答速度の低下を防ぐことが可能となる。
ところで、受光素子211における各トランジスタをMOSトランジスタで構成すれば、ドーズ量を調整することにより、トランジスタの動作スレッシュホールドレベルを変えることが可能である。例えば、2端子間の電位差を生じさせるために電流を発生させるトランジスタ(受光素子211においてはトランジスタ21)の動作スレッシュホールドレベルを0.7Vより低く設定しておく。通常、本実施形態の光センサの検出信号を受けるデバイスがダイオード電圧である0.7Vにスレッシュホールドレベルを設けるためである。
これにより、2端子間の電位差をより大きくすることができる。したがって、受光素子211の動作範囲を広げることができるので、有益である。
〔実施の形態13〕
(光センサの回路構成および動作)
本実施の形態13に係る光センサの回路構成を、図17を参照して説明する。図17に示す光センサは、図16の受光素子211に代えて受光素子212を備えた構成である。図16の構成と同一の図17に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
実施の形態12の光センサは、スレッシュホールドレベルの低いトランジスタを用いた場合、高温におけるトランジスタ21のオフ時にリーク電流が生じることが懸念される。このようなリーク電流が生じると、本来、2端子間の電位差が上昇するときに、2端子間の電位差が低下してしまうという不都合が生じる。
そこで、本実施の形態の光センサは、このような不都合を回避することができるように構成されている。
具体的には、図17に示すように、受光素子212は、受光素子211に、さらにトランジスタ121(補助トランジスタ)を追加して構成されている。トランジスタ121は、ドレインが出力検出端子に接続され、ソースがトランジスタ21のドレインに接続され、ゲートがトランジスタ21のゲートに接続されている。このように、トランジスタ121は、トランジスタ21と縦続接続されている。
これにより、トランジスタ21のドレイン電圧を下げると、オフ時のリーク電流を1/10以上に減少させることが可能となる。それゆえ、トランジスタ21のオフ時のリーク電流を大幅に減少させることができる。特に、スイッチング動作するトランジスタ21は、大電流を流すために、大きいサイズに形成される必要があるので、リーク電流がそれだけ大きくなりやすい。したがって、2端子間の電位差の上昇時に2端子間の電位差の低下を抑制することができるので、有益である。
ところで、トランジスタ12は、スレッシュホールドレベルの温度特性の変動が大きいと、誤動作する可能性がある。これは、MOSトランジスタのスレッシュホールドレベルが高温で低下することによる。一方、電流−電圧変化に用いる抵抗は、例えば拡散抵抗を用いると、抵抗値が高温で上昇するため、感度に大きな温度特性を生じてしまう。
そこで、本実施の形態の光センサは、このような不都合を回避することができるように、抵抗13(バイアス抵抗)が負の温度特性を有する抵抗(例えばポリシリコン抵抗)で構成されている。これにより、MOSトランジスタであるトランジスタ12の温度特性と抵抗13の温度特性とを相殺することが可能となる。したがって、受光素子212の温度特性の変動を抑制することができるので、有益である。
〔実施の形態14〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態14に係る光センサの回路構成を、図18を参照して説明する。図18に示す光センサは、図13の受光素子8に代えて受光素子213を備えた構成である。図13の構成と同一の図18に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
実施の形態9の光センサは、光の有無を検出することができるものの、光の通過量については検出することができない。
そこで、本実施の形態の光センサは、光の通過量を検出することができるように構成されている。
具体的には、図18に示すように、受光素子213は、受光素子8に、さらにトランジスタ131〜134、トランジスタ135a〜135c、抵抗136、抵抗137a,137bおよび抵抗138a〜138cを切替回路として追加して構成されている。
抵抗136は、トランジスタ12,21のドレインと固定電位側の端子との間に接続されている。抵抗136a,136bは、トランジスタ14bと抵抗13との間に直列に接続されている。
トランジスタ135a〜135cは、ゲートがバンドギャップ電流源81におけるトランジスタ81aのゲートに接続され、ソースが検出出力端子に接続されている。トランジスタ135aのドレインは、トランジスタ12のソースに接続されている。抵抗138aは、検出出力端子とトランジスタ21のソースとの間に接続されている。
トランジスタ131は、ゲートが抵抗137a,137bの接続点に接続され、ソースがトランジスタ135bのドレインに接続され、ドレインが抵抗136の他端に接続されている。
抵抗138bは、一端が検出出力端子に接続されている。トランジスタ132は、ゲートがトランジスタ131,135bの接続点に接続され、ソースが抵抗138bの他端に接続され、ドレインが抵抗136の他端に接続されている。
トランジスタ133は、ゲートが抵抗13,137aの接続点に接続され、ソースがトランジスタ135cのドレインに接続され、ドレインが抵抗136の他端に接続されている。
抵抗138cは、一端が検出出力端子に接続されている。トランジスタ134は、ゲートがトランジスタ133,135cの接続点に接続され、ソースが抵抗138cの他端に接続され、ドレインが抵抗136の他端に接続されている。
(光センサの動作)
上記のように構成される光センサにおいては、次のように動作する。
まず、光量が少ない場合、トランジスタ12のみがオンする(状態A)。さらに光量が増加すると、抵抗137a,137b間の電位が上昇することにより、トランジスタ131もオンする(状態B)。さらに光量が増加すると、抵抗13,137a間の電位が上昇することにより、トランジスタ133もオンする(状態C)。
これにより、状態Aでは、外付け抵抗と抵抗138aとの抵抗値による分圧で出力電圧の値が決まっていたのが、状態Bでは、外付け抵抗と抵抗138a,138bの合成抵抗との抵抗値による分圧で出力電圧の値が決まる。それゆえ、状態Bでは、状態Aよりも出力電圧を低くすることができる。また、状態Cでは、外付け抵抗と抵抗138a〜138cの合成抵抗との抵抗値による分圧で出力電圧の値が決まる。したがって、より出力電圧を低くすることができる。
このようにして、受光素子213では、3段階で出力電圧値を可変することが可能となり、光の通過量を検出することができる。また、このような回路構成を複数設けることにより、さらに細かく出力電圧を可変することが可能であるので、光の通過量の検出精度が向上する。
なお、抵抗137a,137bの抵抗値を0Ωとし、トランジスタ12,131,133のスレッシュホールドレベルをそれぞれ変更することによっても、上記と同様に出力電圧を可変することが可能となる。
〔実施の形態15〕
(光センサの回路構成)
本実施の形態15に係る光センサの回路構成および実装構造を、図19および図20を参照して説明する。図19に示す光センサは、図1の受光素子1に代えて受光素子214を備えた構成である。図1の構成と同一の図19に示す構成については同じ部材番号を用い、詳細な説明を省略する。
前述の各実施の形態では、光電変換素子としてフォトダイオード11を用いた例を説明している。
一般に、フォトダイオードを用いた受光素子は、基板表面の近傍で回路を構成するため、基板の抵抗成分を除去するように、受光素子の表面に電極が設けられている。
一方、従来、受光素子の光電変換素子として用いられているフォトトランジスタは、基板のPもしくはN拡散と表面のNもしくはP拡散とにより構成されているので、一般に受光素子の裏面に電極が設けられている。このような電極構造により、小型の光センサを実現することができる。
本実施の形態の光センサは、図19に示すように、受光素子214が、図1に示す光センサにおける受光素子1のフォトダイオード11をフォトトランジスタ141(光電変換素子)に置き換えて構成されている。受光素子214は、このように光電変換素子としてフォトトランジスタ141を有することにより、図20に示すように、受光素子214は、表面に1つのパッドが設けられると共に、チップの裏面に1つの裏面電極143が設けられる。これにより、上記の受光素子214は、基板144(フレーム)上の端子145にダイボンドされると共に、パッド142が基板144上の端子146とワイヤ147により接続される。
このように、受光素子214は、一般に広く用いられているフォトトランジスタ141を用いることにより、従来のパッケージ構造を利用することができるので、有益である。これに対し、フォトダイオード11を用いる受光素子1〜13は、上記のようなパッケージ構造を利用しようとすれば、裏面電極143と同様の電極を設ける必要がある。このため、新たなパッケージ構造を導入する必要がある。
なお、本実施の形態では、図1に示す実施の形態1の光センサについてフォトダイオード11をフォトトランジスタ141に置き換えた例について説明した。これに限らず、実施の形態2〜14の光センサについても、上記と同様にしてフォトダイオード11をフォトトランジスタ141に置き換えてもよい。
〔実施の形態16〕
上記実施の形態1〜15に記載の光センサは、物体検出、物体動作速度を検出することができ、例えば、受光素子が2端子であることが必要とされるフォトインタラプタを用いたデジタルカメラ、複写機、プリンタ、携帯機器、モーターを用いた電子機器等に用いると好適である。
また、本発明の光センサは、煙センサ、近接センサ、測距センサ等で十分な容積を確保できないもの等に用いても好適である。煙センサ、近接センサ、測距センサ共に、フォトダイオードを用いた検出器で構成可能である。煙センサは、発光−受光間を遮る煙の量による感度の変動をセンシングしており、近接センサ、測距センサはともに発光側から照射され、検出物により反射した受光量をセンシングしている。よって何れのセンサにおいても本発明を適用すれば2端子において正確なセンシングが可能となり有益となる。
(複写機の構成)
ここで、光センサを用いた電子機器の具体例として複写機について説明する。図21は、当該複写機の内部構成を示す正面図である。
図21に示すように、複写機301は、本体302の上部に設けられる原稿台303に載置された用紙に光源ランプ304の光を照射し、原稿からの反射光をミラー群305およびレンズ306を介して帯電された感光体ドラム307に照射して露光する。また、複写機301は、露光により感光体ドラム307に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。さらに、複写機301は、手差し給紙トレイ308や給紙カセット309,310から搬送系311を介して供給される用紙に感光体ドラム307上のトナー像を転写させ、さらに定着装置312にてトナー像を定着させた後、本体302の外部に排出する。
上記のように構成される複写機301においては、各部の位置や用紙の通過を検出するために光センサS1〜S12が配置されている。
光センサS1〜S4は、原稿の光走査方向に移動するミラー群305の一部の位置を検出するために配置されている。光センサS5,S6は、ミラー群305の一部とともに移動するレンズ306の位置を検出するために配置されている。光センサS7は、感光体ドラム307の回転位置を検出するために配置されている。
光センサS8は、手差し給紙トレイ308上の用紙の有無を検出するために配置されている。光センサS9は、上段の給紙カセット309から給紙された用紙の搬送の有無を検出するために配置されている。光センサS10は、下段の給紙カセット310から給紙された用紙の搬送の有無を検出するために配置されている。
光センサS11は、感光体ドラム307からの用紙の分離を検出するために配置される。光センサS12は、複写機301の外部への用紙の排出を検出するために配置される。
上記のように、複写機301は、多数の光センサS1〜S12を有している。そこで、これらの光センサS1〜S12として、前述の各実施の形態の光センサを用いることにより、光センサS1〜S12による複写機301の高機能化を図ることができる。
なお、上記の例では、便宜上、光センサS1〜S12を挙げて説明したが、実際の複写機には、より多数の光センサが用いられていることが多い。したがって、このような電子機器には、上記の効果がより顕著となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、物体検出、物体動作速度を検出することができ、例えば、受光素子が2端子であることが必要とされるフォトインタラプタを用いたデジタルカメラ、複写機、プリンタ、携帯機器、モーターを用いた電気製品等に利用することができる。
1〜10 受光素子
11 フォトダイオード(光電変換素子)
12 トランジスタ
13,22,32,51 抵抗
14 第1のカレントミラー回路(増幅器)
15 第2のカレントミラー回路(電流制御部)
16 定電流源
21 トランジスタ(電流制御部)
31 第3のカレントミラー回路(電流源)
41,81 バンドギャップ電流源
71 ゼロバイアス回路
81a〜81c トランジスタ
91 抵抗(電流供給回路)
92 第4のカレントミラー回路(電流供給回路)
114 抵抗
121 トランジスタ(補助トランジスタ)
131〜134 トランジスタ
137a,137b 抵抗
138a〜138c 抵抗
141 フォトトランジスタ(光電変換素子)
142 パッド
143 裏面電極
144 基板
145,146 端子
147 ワイヤ
211〜214 受光素子
301 複写機(電子機器)
S1〜S12 光センサ

Claims (17)

  1. 一方の端子の固定電位に対して、他方の端子の電位を変動させて信号検出する2端子の受光素子を有する光センサにおいて、
    上記受光素子に光が入力されたときに発生する光電流によってスイッチング制御される電流制御部
    上記光電流を発生する素子と並列に配置された電流源とを有し、
    上記電流制御部は、上記光電流が生じていない場合には、上記2端子間の電位差を降下させるための電流を生じさせ、上記光電流が生じている場合には、上記電流を停止し
    上記受光素子がヒステリシス特性を有し、当該ヒステリシス特性が、上記2端子間の電位差が最大となるときの光電流から上記電流源の電流量を減じた値と、上記2端子間の電位差が最小となるときの光電流から上記電流源の電流量を減じた値との比で与えられるように上記電流源の電流量が設定されていることを特徴とする光センサ。
  2. 上記電流制御部は、上記光電流を電圧変換した電圧によってスイッチング制御されるトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  3. 記光電流と上記電流源から供給される電流とが、同一の増幅器に入力されて、上記電流制御部のスイッチング制御に利用されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の光センサ。
  4. 上記電流源から供給される電流は、外部電源の電圧値により変動しないものであることを特徴とする請求項3に記載の光センサ。
  5. 変動する電位の最小値は、上記受光素子に対して外付けされた抵抗と上記受光素子内の抵抗との抵抗分割によって決定されるものであることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の光センサ。
  6. 光電流を発生する光電変換素子と、当該光電変換素子の両端子間のバイアスをゼロとするゼロバイアス回路とを有していることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  7. 上記ゼロバイアス回路は、上記光電変換素子と直列に設けられる第1のトランジスタと、2端子間に接続されてダイオード接続されると共に、上記第1のトランジスタとゲート同士が接続された第2のトランジスタとを有し、当該第2のトランジスタのサイズが上記第1のトランジスタのサイズより大きいことを特徴とする請求項に記載の光センサ。
  8. 外部電源の電圧値により変動しない電流を上記ゼロバイアス回路に供給する電流源を有していることを特徴とする請求項に記載の光センサ。
  9. 上記2端子の間の電圧である2端子間の電位差が降下するときに上記電流源に電流を供給する電流供給回路を有していることを特徴とする請求項に記載の光センサ。
  10. 上記トランジスタのスイッチング制御を行うインバータを有していることを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
  11. 上記他方の端子と上記トランジスタのゲートとの間に接続される抵抗を有していることを特徴とする請求項10に記載の光センサ。
  12. 上記2端子間の電位差を発生させるために上記2端子間でスイッチングするトランジスタを有しており、当該トランジスタのスレッシュホールドレベルが0.7Vより低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  13. 上記トランジスタに縦続接続される補助トランジスタを有していることを特徴とする請求項12に記載の光センサ。
  14. 上記トランジスタをスイッチング動作させるためのバイアス抵抗は負の温度特性を有することを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
  15. 上記電流の量を光電流量に応じて切り替える切替回路を有していることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  16. 上記受光素子は、上記端子の何れか1つの端子に接続される電極をパッケージの裏面に有することを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  17. 請求項1から16の何れか一項に記載の光センサを備えていることを特徴とする電子機器。
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