JP5521439B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

この発明は発電システムに関し、より詳細には、燃料電池を用いた発電システムにおいて、燃料電池の補機に対する電力供給回路に関する。
燃料電池を用いた発電システムは、燃料電池を動作させるための周辺機器としてブロワやポンプなどのいわゆる補機を備えている。これらの補機は、燃料電池が発電しているとき(定常運転中)は燃料電池側から電力供給を受け、燃料電池が発電していないとき(起動停止中または燃料電池が起動開始から定常運転に至るまでの起動準備中)は商用電源系統側から電力供給を受けるのが望ましいことから、従来の発電システムでは、補機への電力供給のために、図2に示すような回路構成を採用している(たとえば、特許文献1参照)。
図2において、aは燃料電池の発電部(スタック)を、bは発電部aから出力される直流電圧を所定電圧に変換するコンバータ部を、cはコンバータ部bで昇圧された直流電圧を所定電圧の交流電圧(たとえば、AC200V)に変換して商用電源系統d側に出力するためのインバータ部を、dは商用電源系統をそれぞれ示しており、コンバータ部bとインバータ部cとはDCリンクコンデンサ(DCリンク部)eを介して接続されている。
そして、この発電システムにおいては、補機fの電源部として、燃料電池が発電しているときに発電部aから出力される直流電力を所定の電圧(たとえば、DC24V)に変換して補機fに供給するDC/DCコンバータを備えた第1補機電源部gと、燃料電池が発電していないときに商用電源系統dから供給される交流電力を所定の直流電圧(たとえば、DC24V)に変換して補機fに供給するAC/DCインバータを備えた第2補機電源部hとが備えられており、燃料電池による発電の有無に応じてスイッチ回路部iの接点A,Bを切り替えて、これら電源部g,hを用いていた。
また、この他の方法として、DCリンク部に商用電源系統からの交流電力を直流に変換するACブリッジ回路を接続し、DCリンク部に補機用の電源部(DC/DCコンバータ)を接続したものもある(たとえば、特許文献2参照)。
ところで、このようにDCリンク部を介して補機に電源を供給するものにおいては、商用電源からの交流電力を直流に変換するACブリッジ回路を備え、燃料電池の起動停止中はこのACブリッジ回路を介してDCリンク部に商用電源系統からの電力を供給し、燃料電池が起動準備中はインバータ部を逆動作させてインバータ部を介してDCリンク部に商用電源系統からの電力を供給するように構成したものも提案されている。
特開2008−53039号公報 特開2006−42548号公報
しかしながら、このような構成の従来の発電システムでは以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、図2に示す回路構成では、補機の電源部として第1補機電源部gと第2補機電源部hの2つの電源が必要となる。また、燃料電池はスタックの劣化を防ぐために急激な電流変動を避けねばならないところ、補機fのブロワやポンプは頻繁にオン/オフを繰り返すことから、図2に示すように補機用の電源部(第1補機電源部g)を燃料電池(発電部a)の出力側に直接接続する構成では、補機の動作電流の変動による燃料電池の急激な電流変動を防ぐのが困難であった。つまり、図2の構成では燃料電池スタックの突入電流を防ぐのが困難であり燃料電池を破損するおそれがあった。
一方、DCリンク部を介して補機に電力を供給するように構成すると、このような突入電流の問題は解消され得る。しかし、燃料電池の起動準備中にインバータ部を逆動作させたのでは、その間、つまり、燃料電池が起動されてから発電を開始するまでの起動準備中の間、インバータ部を駆動するための電力やスイッチ回路部をインバータ部側に維持するための電力が必要となる。特に、燃料電池はその起動から発電を行う定常運転の開始までに1時間以上の時間を必要とすることから、起動準備中の消費電力が多大となるとの問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、燃料電池の急激な電流変動を抑制し、かつ、起動時(起動準備中)の電力消費が少ない発電システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発電システムは、燃料電池と、上記燃料電池から出力される直流電圧を所定電圧に変換するコンバータ部と、上記コンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換して商用電源系統に供給する正動作と、上記商用電源系統から供給される交流電圧を直流電圧に変換してDCリンク部に出力する逆動作とが可能なインバータ部と、上記商用電源系統から供給される交流電圧を直流電圧に変換して上記DCリンク部に供給するACブリッジ回路部と、上記インバータ部またはACブリッジ回路部のいずれを商用電源系統に接続するかを選択するスイッチ回路部と、上記DCリンク部に接続された補機電源部とを備え、上記燃料電池の起動停止中及び上記燃料電池が起動されてから発電を開始するまでの起動準備中は、上記コンバータ部及びインバータ部を停止状態としつつ、上記スイッチ回路部をACブリッジ回路部側に接続して商用電源系統から上記DCリンク部を充電するとともにDCリンク部を介して補機電源部に電力を供給することを特徴とする。
この請求項1に係る発電システムでは、補機用の電源として一つの補機電源部を用い、この補機電源部はコンバータ部とインバータ部の間に設けられたDCリンク部を介して電力供給を受けるように構成している。つまり、補機電源部は、燃料電池1と直接接続せずにDCリンク部のDCリンク電圧を電源として用いるように構成されているので、補機の消費電力(動作電流)が急激に変動しても、その変動はDCリンク部で吸収され、燃料電池に突入電流が流れるのが防止される。
また、この請求項1に係る発電システムでは、燃料電池の起動停止中及び起動準備中はコンバータ部とインバータ部を停止状態とし、これらの間におけるDCリンク部の充電は、インバータ部を動作させることなく電力消費の少ないACブリッジ回路部によって行われるので、燃料電池の起動準備中における電力消費を少なくすることができる。
本発明の請求項2に係る発電システムは、請求項1に記載の発電システムにおいて、上記燃料電池の起動準備が完了すると、上記コンバータ部の停止状態を維持しながら、上記スイッチ回路部の接続をインバータ部側に切り替えて上記インバータ部の逆動作を開始させることを特徴とする。
すなわち、この請求項2に係る発電システムでは、燃料電池の起動準備が完了し、燃料電池が発電を開始しても、直ちにコンバータ部を動作させずに、コンバータ部を停止した状態でインバータ部の逆動作を開始させている。つまり、DCリンク部の充電が不十分な状態でコンバータ部を動作させると、DCリンク部を充電するために燃料電池からコンバータ部に多大な電流が流れ、これが突入電流となるおそれがある。そのため、この請求項2に係る発電システムでは、インバータ部によるDCリンク部の充電をコンバータ部の動作開始に先行させて行うように構成している。なお、インバータ部の逆動作によるDCリンク部の充電が一定レベルを超えると、コンバータ部を動作させても燃料電池側から流れる電流は少なくなるので、コンバータ部の動作開始に伴って燃料電池に突入電流が流れる可能性は極めて低く抑えられる。ちなみに、このように構成すると、インバータ部の逆動作開始によってDCリンク部に突入電流が流れる可能性があるが、これはDCリンク部への突入電流であり、また、インバータ部の逆動作開始の時点ではコンバータ部は停止状態を維持しているので、燃料電池側に電流変化が生じることはない(燃料電池側の電流は0である)。
本発明の請求項3に係る発電システムは、請求項1または2に記載の発電システムにおいて、上記補機電源部が絶縁型のDC/DCコンバータで構成されていることを特徴とする。
すなわち、この請求項3に係る発電システムでは、補機電源部が絶縁型のDC/DCコンバータで構成されているので、補機はこの補機電源部によって商用電源系統と縁切りされている。
本発明によれば、補機に電力を供給する補機電源部がインバータのDCリンク部を介して電力供給を受けるように構成されているので、補機用の電源部として複数の電源部を必要とせずに単一の電源部のみで構成することができる。しかも、この補機電源部は燃料電池と直接接続されないので、補機の消費電力(動作電流)が急激に変動しても燃料電池の電流が急激に変動することがなく、燃料電池のスタック劣化を防止することができる。
また、燃料電池の起動停止中及び起動準備中におけるDCリンク部の充電は、コンバータ部とインバータ部をともに停止させた状態で電力消費の少ないACブリッジ回路部によって行われるので、燃料電池の起動準備中における電力消費が少ない発電システムが提供される。
本発明に係る発電システムの概略構成の一例を示す回路図である。 従来の発電システムの概略構成の一例を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る発電システムの概略構成を示している。この発電システムは、図1に示すように、燃料電池1と、この燃料電池1を商用電源系統2に連系させるためのパワーコンディショナ3と、補機電源部4とを主要部として備えている。
燃料電池1は、天然ガスなどの水素を含む燃料ガスと、空気などの酸素を含む酸化剤ガスとを供給し、水素と酸素を化学反応させて発電する発電装置であって、発電された電力は直流電圧として出力される。燃料電池1は、使用する電解質や運転温度(スタックの温度)などの相違により数種類に分類されるが、本実施形態では、燃料電池1として電解質にイオン伝導性セラミックスを用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC)が用いられる。なお、燃料電池1の構造自体は公知であるのでここではその詳細な説明は省略し、以下においては本発明の要点を説明する。
図1において、5は燃料電池1の発電部(スタック)を示している。SOFCは運転温度が数百度(たとえば、800〜1000℃程度)と高温であることから、この燃料電池1は、起動開始から発電開始に至るまでの起動準備に1時間以上を必要とするが、発電運転(定常運転)が開始されると、この発電部5からは、たとえば100〜160Vの直流電圧が出力される。
補機6は、燃料電池1を動作させるための周辺機器であり、燃料電池1が起動準備中にあるときや発電運転中に動作するブロワやポンプなどの電気負荷(図示せず)で構成されている。本実施形態では、これら補機6を構成する電気負荷は、直流電圧(たとえば、DC24V)で駆動されるモータなどで構成されている。なお、補機6を構成するブロワやポンプは、燃料電池1の起動中及び起動準備中にオン/オフを繰り返すことから、これら電気負荷の動作中における動作電流の変動は極めて激しい。
FC制御部7は、マイコンを制御中枢として備えた制御装置であって、発電部5の出力電圧や出力電流、補機5の状態などを監視する各種センサ類(図示せず)から得られる情報と、後述するPC制御部15との通信によって得られる情報とに基づいて燃料電池1の各部(補機6を含む)の動作を制御する。
商用電源系統2は、商用電源8(たとえば、AC200V)から供給される交流電力を図示しない家庭内の電気負荷に供給するための電源ラインや分電盤など(図示せず)を備えており、本実施形態では、パワーコンディショナ3を介して接続される燃料電池1と系統連系されている。
パワーコンディショナ3は、燃料電池1を商用電源系統2に連系させるための装置であって、図1に示すように、コンバータ部10と、インバータ部11と、DCリンク部12と、ACブリッジ回路部13と、スイッチ回路部14と、PC制御部15とを主要部として備えている。
上記コンバータ部10は、燃料電池1から出力される直流電圧を所定の直流電圧(たとえば、DC375〜405V)に変換するDC/DCコンバータで構成される。すなわち、燃料電池1の発電部5から出力される直流電力は、後述するインバータ部11でAC200Vの生成ができるように、このコンバータ部10で昇圧されて、DCリンク部12を介してインバータ部11に供給される。なお、このコンバータ部10には絶縁型のDC/DCコンバータが用いられ、燃料電池1と商用電源系統2とはこのコンバータ部10によって縁切りされている。
インバータ部11は、DCリンク部12を介してコンバータ部10と接続される系統連系用のインバータであって、上記コンバータ部10から出力される直流電圧を所定の交流電圧(たとえば、AC200V)に変換して商用電源系統2に供給する正動作と、商用電源系統2から供給される交流電圧を所定の直流電圧に変換してDCリンク部12に出力する逆動作とが可能なDC/ACインバータで構成されている。
そして、このインバータ部11の商用電源系統側にはスイッチ回路部14が設けられており、インバータ部11はこのスイッチ回路部14の接点A側に接続され、スイッチ回路部14を介して商用電源系統2との連系ができるように構成されている(詳細は後述する)。また、このインバータ部11のコンバータ部側(つまり、インバータのDCリンク)には、大容量のDCリンクコンデンサ12aがコンバータ部10と並列に接続されており、これによりDCリンク部12が形成されている。
ACブリッジ回路部13は、商用電源系統2(商用電源8)から供給される交流電圧を所定の直流電圧(たとえば、DC280V)に変換してDCリンク部12に供給するための整流回路であって、図1に示すように、その入力側がスイッチ回路部14の接点B側に接続されるとともに、その出力側が上記DCリンク部12に接続されている。なお、このACブリッジ回路13には平滑回路が備えられていてもよい。
スイッチ回路部14は、商用電源系統2とパワーコンディショナ3の接続部に介装され、インバータ部11またはACブリッジ回路部13のいずれを商用電源系統2に接続するかを選択する切り替えスイッチで構成される。このスイッチ回路部14の接点は後述するPC制御部15によって制御可能な構成とされ、スイッチ接点をA側に接続することで商用電源系統2とインバータ部11とが接続される。また、スイッチ接点をB側に接続することで商用電源系統2とACブリッジ回路部13とが接続される。
本実施形態では、このスイッチ回路部14は、燃料電池1の発電システムと商用電源系統2とを連系させる系統連系スイッチとしても機能するものとされ、系統連系させないときはスイッチ接点を接点B側に接続するように構成されている。そして、このスイッチ回路部14の接点を構成するリレーは、リレー駆動回路(図示せず)に非通電のときに接点をB側に接続する構成とされ、リレー回路に通電することにより接点がA側に接続される構成とされている。
なお、本実施形態では、このスイッチ回路部14を系統連系スイッチとして用いることとしているが、系統連系スイッチはこのスイッチ回路部14とは別に設けることも可能である。つまり、このスイッチ回路部14と直列に別途系統連系を解列可能なスイッチ回路(系統連系リレー)を設けることも可能である。
PC制御部15は、マイコンを制御中枢として備えた制御装置であって、燃料電池1(発電部5)からの入力電圧、入力電流、スタック温度などを監視する各種センサ類(図示せず)から得られる情報、燃料電池1のFC制御部7から得られる情報、さらには、図示しない発電システムのリモコン(操作部)から得られる情報などに基づいてパワーコンディショナ3の各部の動作を制御するとともに、発電システム全体の制御も行うように構成されている。
具体的には、このPC制御部15は、上記コンバータ部10、インバータ部11の動作または動作停止の制御や、スイッチ回路部14のスイッチ接点の切替制御などを行うほか、燃料電池1のFC制御部7に対して各種指令(たとえば、燃料電池1の起動開始や起動停止の指令など)を行うように構成されている。なお、このPC制御部15は、後述する補機6と同様に、燃料電池1が発電を行っていないときでも動作できるように、その駆動電源は上記DCリンク部12から供給されるように構成されている。
補機電源部4は、燃料電池1の補機6に供給する直流電圧(たとえば、DC24V)を生成する電源装置であって、本実施形態では、この補機電源部4として絶縁型のDC/DCコンバータが用いられている。具体的には、補機電源部4は、その入力側が上記DCリンク部12に接続され、DCリンク部12から直流電力の供給を受けるように構成されており、その出力側が補機6に接続されている。また、この補機電源部4は、上述したように絶縁型のDC/DCコンバータを用いているので、この補機電源部4によって補機6(燃料電池1)と商用電源系統2とが縁切りされている。
なお、本実施形態では、上記DCリンクコンデンサ12aとして540μFのコンデンサが用いられている。また、補機電源部4の入力側のコンデンサ(図示せず)には150μFのコンデンサが用いられている。さらに、上記DCリンク部12とPC制御部15との間に介在するPC制御部用の電源(図示せず)の入力側コンデンサには15μFのコンデンサが用いられる。
しかして、このように構成された発電システムの動作(具体的には、補機6への電力供給方法)について説明する。
この発電システムにおいて、燃料電池1が発電運転(定常運転)を行っていない状態、換言すれば、燃料電池1が起動停止中または起動準備中である場合には、PC制御部15は、コンバータ部10の動作を停止させ、スイッチ回路部14の接点をB側に接続させている。
この状態では、商用電源8から供給される交流電力は、ACブリッジ回路部13を介してDCリンク部12(DCリンクコンデンサ12a)を充電するように作用し、補機電源部4にはDCリンク部12からの電力が供給される。具体的には、本実施形態では商用電源8としてAC200Vを用いているので、このときにDCリンク部12はDC280V(=200√2V)に充電される。なお、このときには燃料電池1は発電を行っておらず、また、コンバータ部10も停止しているので、燃料電池1側から補機電源部4に電力は供給されない。
これに対して、燃料電池1が発電運転を開始した場合、換言すれば、燃料電池1が起動停止状態から所定の起動準備(たとえば、燃料ガスや酸化剤ガスの供給、スタックを運転温度に上昇させるなどの準備)を完了し、燃料電池1が定常運転を開始すると、PC制御部15は、はじめに、スイッチ回路部14の接点をA側に接続し、インバータ部11の逆動作を開始させる。ここで、燃料電池1の起動準備が完了したかの判断は、発電部5の出力電圧とスタック温度(運転温度)とに基づいてFC制御部7が行い、その結果がPC制御部15に送信される。
このように、スイッチ回路部14の接点をA側に接続することで、DCリンク部12はインバータ部11の出力電力によって充電されるようになる。つまり、商用電源系統2から供給される交流電力がインバータ部11で直流に変換され、DCリンク部12を充電する。この状態では、補機電源部4には、インバータ部11の逆動作により生成された直流電力がDCリンク部12を介して与えられる。なお、このインバータ部11の逆動作を開始させた時点では、PC制御部15はコンバータ部10の停止状態を維持させている。
ところで、このようにコンバータ部10を動作させる前にインバータ部11を用いてDCリンク部12を充電すると、DCリンク部12の電圧(DCリンク電圧)は目標電圧(たとえば、DC390V)に向けて上昇し始めるが、本実施形態に示す発電システムでは、DCリンク電圧が予め設定された所定のしきい値Xを超えて目標電圧に近づくと、PC制御部15が、その時点(しきい値XまでDCリンク電圧が上昇した時点)でコンバータ部10の動作を開始させて、コンバータ部10の出力を徐々に上げていく制御を行う。
具体的には、コンバータ部10はDCリンク電圧が目標電圧となるように制御する一方、インバータ部11はコンバータ部10の動作開始時点からDCリンク部12に供給する電圧の目標値を徐々に低下させる制御を行う。これにより、インバータ部11からDCリンク部12に供給される電圧は徐々に低下する。このときコンバータ部10はDCリンク電圧を目標電圧に維持しようと動作するので、この動作に伴ってコンバータ部10からDCリンク部12に供給される電流が徐々に増加することとなる。
このように、本実施形態では、コンバータ部10は動作開始から徐々に出力を上げるように構成されているので、コンバータ部10に電流を供給する燃料電池1の発電部5の出力電流も緩やかに上昇することとなり、燃料電池1の発電部5に急激な突入電流が流れることが防止される。
ここで、コンバータ部10の動作を開始させるタイミングを決める上記しきい値Xは、DCリンク電圧の目標電圧に基づいて設定される。DCリンク部12は大容量のDCリンクコンデンサ12aによって構成されているので、インバータ部11の逆動作時における目標電圧はこのDCリンクコンデンサ12aをフルに充電できる値に設定される。そして、上記しきい値Xはこの目標電圧にできるだけ近い値(たとえば、目標電圧の95%程度)に設定される。
これは、上記しきい値Xと目標電圧との差が大きい(しきい値Xが目標電圧に対して低すぎる)と、コンバータ部10が動作を開始したときにコンバータ部10の出力によって充電しなければならないエネルギ量が増加するので、そのために燃料電池1に流れる電流も大きくなってしまうからである。したがって、このしきい値Xは、コンバータ部10を動作させた時に燃料電池1に流れる電流(突入電流)の変動率の許容値(本実施形態では、この許容値が1A/秒と仮定する)を超えないように設定される。つまり、このしきい値Xと上記許容値との間には相関関係があり、この許容値が大きい燃料電池を用いる場合には上記しきい値と目標電圧との差を大きく設定することができる。
ちなみに、本実施形態では、上記許容値が1A/秒であり、DCリンク電圧の目標電圧がDC390Vであるので、このしきい値Xは390Vの95%であるDC370Vに設定されている。これは出願人が実験して得た経験値であり、しきい値Xを目標電圧の95%未満に設定した場合には、燃料電池1の突入電流が上記許容値(1A/秒)を超えてしまう可能性が高い。なお、このしきい値Xは目標電圧に対して95%以上であれば目標電圧により近い値を用いることも可能である。
そして、この制御、つまり、インバータ部11の逆動作出力を徐々に下げながらコンバータ部10の出力を上昇させる制御を継続することにより、最終的にはインバータ部11が正動作(コンバータ部10から出力される直流電圧を交流電圧(AC200V)に変換して商用電源系統2に供給する動作)を行うようになり、商用電源系統2側に電流が出力され、燃料電池1で発電された電力が家庭に供給される。
このように、本発明に係る発電システムでは、補機6に電力を供給する補機電源部4がDCリンク部12を介して電力供給を受けるように構成されているので、補機用の電源部を単一の電源部で構成でき、しかも、この補機電源部4は、燃料電池1と直接接続されないので、補機6の動作電流が急激に変動しても燃料電池1の電流が急激に変動することがなく、燃料電池1のスタックの劣化を防ぐことができる。
また、燃料電池1の起動停止中及び起動準備中におけるDCリンク部12の充電は、コンバータ部10とインバータ部11の双方をともに停止させた状態で、インバータ部11より電力消費の少ないACブリッジ回路部13によって行われるので、燃料電池1の起動準備中における電力消費を少なく抑えることができる。しかも、このときにACブリッジ回路部13を選択するスイッチ回路部14として、リレー駆動回路の非通電時にACブリッジ回路部13側を選択するリレーを用いることで、ACブリッジ回路部13の選択に伴うスイッチ回路部14での電力消費も抑制でき、より省電力効果の高い発電システムを供給できる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、燃料電池1として固体酸化物形燃料電池(SOFC)を用いた場合を示したが、燃料電池1には他の形式の燃料電池、たとえば、固体高分子形燃料電池(PEFC)などを用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、発電システム単体の構成について説明したが、この発電システムは、燃料電池1で発生する排熱を排熱回収手段(たとえば、熱交換器)で回収して温水生成用の熱源として利用するなど、コージェネレーションシステムの構成要素としても適用可能である。
また、上述した実施形態では、PC制御部15が燃料電池1のスタック温度の監視を行い、また、PC制御部15からFC制御部7に対して各種指令を行うように構成した場合を示したが、PC制御部15とFC制御部7とが受け持つ制御(両者の役割分担)は適宜変更可能である。すなわち、たとえば、スタックに関する監視はすべてFC制御部7で行うように構成したり、あるいは、燃料電池1の起動/停止指令や動作目標値などをFC制御部7が設定してPC制御部15に送信するように構成することもできる。
1 燃料電池
2 商用電源系統
3 パワーコンディショナ
4 補機電源部
5 発電部(スタック)
6 補機
7 FC制御部
8 商用電源
10 コンバータ部
11 インバータ部
12 DCリンク部
13 ACブリッジ回路部
14 スイッチ回路部
15 PC制御部
X しきい値

Claims (3)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池から出力される直流電圧を所定電圧に変換するコンバータ部と、
    前記コンバータ部から出力される直流電圧を交流電圧に変換して商用電源系統に供給する正動作と、前記商用電源系統から供給される交流電圧を直流電圧に変換してDCリンク部に出力する逆動作とが可能なインバータ部と、
    前記商用電源系統から供給される交流電圧を直流電圧に変換して前記DCリンク部に供給するACブリッジ回路部と、
    前記インバータ部またはACブリッジ回路部のいずれを商用電源系統に接続するかを選択するスイッチ回路部と、
    前記DCリンク部に接続された補機電源部とを備え、
    前記燃料電池の起動停止中及び前記燃料電池が起動されてから発電を開始するまでの起動準備中は、前記コンバータ部及びインバータ部を停止状態としつつ、前記スイッチ回路部をACブリッジ回路部側に接続して商用電源系統から前記DCリンク部を充電するとともにDCリンク部を介して補機電源部に電力を供給する
    ことを特徴とする発電システム。
  2. 前記燃料電池の起動準備が完了すると、前記コンバータ部の停止状態を維持しながら、前記スイッチ回路部の接続をインバータ部側に切り替えて前記インバータ部の逆動作を開始させることを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記補機電源部が絶縁型のDC/DCコンバータで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発電システム。
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