JP5519377B2 - 回転力伝達機構及び研削装置 - Google Patents

回転力伝達機構及び研削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5519377B2
JP5519377B2 JP2010085705A JP2010085705A JP5519377B2 JP 5519377 B2 JP5519377 B2 JP 5519377B2 JP 2010085705 A JP2010085705 A JP 2010085705A JP 2010085705 A JP2010085705 A JP 2010085705A JP 5519377 B2 JP5519377 B2 JP 5519377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
rotational force
shaft
rotating shaft
transmission mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010085705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011212825A (ja
Inventor
進 野宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2010085705A priority Critical patent/JP5519377B2/ja
Publication of JP2011212825A publication Critical patent/JP2011212825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519377B2 publication Critical patent/JP5519377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本発明は、回転軸心の異なる一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に伝達する回転力伝達機構及びこの回転力伝達機構を適用した研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程において、IC、LSI等の回路が複数個形成された半導体ウェーハは、個々のチップに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚さに形成されている。半導体ウェーハの裏面を研削する研削装置においては、被加工物着脱域と研削域とに沿って回転可能に配設されたターンテーブルと、このターンテーブルに配設され、順次研削域に移動せしめられる複数個のチャックテーブルと、研削域に配設され、研削域に位置付けられたチャックテーブル上に保持された被加工物を研削する研削ホイールを備えた研削手段とを具備している(例えば、特許文献1参照)。
このような研削装置においては、ターンテーブルの反復回転の際に、ターンテーブルに付随してチャックテーブルの駆動モータ等が一緒に反復回転されることから、これらに接続されている電気ケーブルがよじれて引き回される。その結果、ターンテーブルの周辺に設置されている機器に絡みついて機器を損傷させたり、当該電気ケーブルが断線されたりするおそれがあった。これらの問題を解決すべく、本出願人においては、ターンテーブルによって回転させられるチャックテーブル部分と、チャックテーブルの駆動モータ等とを脱着可能に構成した研削装置を提案している(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−086048号公報 特開平10−235558号公報
しかしながら、上述したチャックテーブル部分と、チャックテーブルの駆動モータ等とを脱着可能に構成した研削装置においても、駆動モータの回転軸とチャックテーブルの回転軸とは、いずれも装置内に固定されていることから、互いの回転軸の位置が一致していない場合には、駆動モータで発生した回転力が円滑にチャックテーブルに伝わらず(例えば、チャックテーブルに回転力だけでなく水平方向の力も作用する)、加工に悪影響を与えてしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、駆動モータの回転力を円滑にチャックテーブルに伝達することができる回転力伝達機構及び研削装置を提供することを目的とする。
本発明の回転力伝達機構は、Z軸方向に伸びる第一の回転軸と、Z軸方向に垂直に交わる面をXY平面とした場合に前記第一の回転軸が存在するXY座標位置とずれたXY座標位置においてZ軸方向に伸びる第二の回転軸と、前記第一の回転軸と前記第二の回転軸とを脱着自在に連結する連結手段とを有し、前記第一の回転軸又は第二の回転軸のいずれか一方で発生した回転力を他方の回転軸へ伝達する回転力伝達機構であって、前記連結手段は、前記第一の回転軸の先端に連続して形成された固定プレートと、前記固定プレート上にX軸方向にスライド可能に配設された可動プレートと、前記可動プレート上にX軸方向に直角に交わるY軸方向にスライド可能に配設された連結プレートと、前記連結プレートに対向し前記第二の回転軸の先端に連続して形成された被連結プレートと、前記連結プレート又は被連結プレートの少なくとも一方をZ軸方向に可動させて互いを脱着させる脱着部とを有し、前記連結プレート又は被連結プレートのいずれか一方に係合ピンを有し、他方に前記係合ピンが係合する複数の凹部を有し、前記凹部に対する前記係合ピンの係合により前記連結プレート及び可動プレートの位置を調整することを特徴とする。
上記回転力伝達機構によれば、第一の回転軸に連続する固定プレートに対して、X軸、Y軸方向に連結プレートをスライド可能とし、これを被連結プレートに脱着可能に構成していることから、第一の回転軸の軸心と第二の回転軸の軸心とのずれ量を吸収しながら、第一の回転軸と第二の回転軸とを連結することができるので、一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に伝達することが可能となる。このような回転力伝達機構を、例えば、チャックテーブル部分と、チャックテーブルの駆動モータとを脱着可能に構成した半導体ウェーハの研削装置に適用することにより、仮に、チャックモータ側の受動軸の軸心と、駆動モータ側の発動軸の軸心とずれていたとしても、そのずれ量を吸収しながら、発動軸と受動軸とを連結することができるので、駆動モータの回転力を円滑にチャックテーブルに伝達することが可能となる。
上記回転力伝達機構において、前記係合ピンは、前記凹部に対向していない状態で退避状態となる一方、前記凹部に対向した状態で突出状態となることが好ましい。
また、本発明の研削装置は、ワークを保持する保持面を有する保持機構と、前記第一の回転軸は駆動源によって回転力を発生させる発動軸であり、前記第二の回転軸は前記第一の回転軸から回転力の伝達を受けて前記保持面を回転させる受動軸である上記態様の回転力伝達機構と、前記保持面に保持されたワークを研削加工する研削機構とを具備することを特徴とする。
上記研削装置によれば、受動軸の軸心と、発動軸の軸心とずれていたとしても、そのずれ量を回転力伝達機構により吸収しながら、発動軸と受動軸とを連結することができることから、発動軸の回転力を円滑に受動軸に伝達することができるので、駆動源(例えば、駆動モータ)の回転力を円滑に保持部材(例えば、チャックテーブル)に伝達することが可能となる。
本発明によれば、第一の回転軸に連続する固定プレートに対して、X軸、Y軸方向に連結プレートをスライド可能とし、これを被連結プレートに脱着可能に構成していることから、第一の回転軸の軸心と第二の回転軸の軸心とのずれ量を吸収しながら、第一の回転軸と第二の回転軸とを連結することができるので、一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に伝達することが可能となる。このような回転力伝達機構を、例えば、チャックテーブル部分と、チャックテーブルの駆動モータとを脱着可能に構成した半導体ウェーハの研削装置に適用することにより、仮に、チャックモータ側の受動軸の軸心と、駆動モータ側の発動軸の軸心とずれていたとしても、そのずれ量を吸収しながら、発動軸と受動軸とを連結することができるので、駆動モータの回転力を円滑にチャックテーブルに伝達することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る回転力伝達機構が適用される研削装置の外観斜視図である。 図1に示すA−Aにおける側断面図である。 上記実施の形態に係る回転力伝達機構の分解斜視図である。 上記実施の形態に係る回転力伝達機構の斜視図である。 上記実施の形態に係る回転力伝達機構の受動軸の下面図である。 図4に示すB−Bにおける側断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明の一実施の形態に係る回転力伝達機構は、回転軸心の異なる2つの回転軸における回転軸心のずれ量を吸収しながら連結することにより、一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に円滑に伝達するものである。
以下においては、本実施の形態に係る回転力伝達機構を、半導体ウェーハの裏面を研削する研削装置に適用した例について説明する。しかしながら、本実施の形態に係る回転力伝達機構が適用される対象については、これに限定されるものではなく、回転軸心の異なる2つの回転軸を備え、一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に伝達する任意の装置に適用することが可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る回転力伝達機構が適用された研削装置1の外観斜視図である。なお、以下においては、適宜、図1に示すX軸における−X方向を研削装置1の前方側と呼び、X方向を研削装置1の後方側と呼ぶものとする。また、以下においては、適宜、図1に示すZ軸方向を研削装置1の上下方向と呼ぶものとする。
図1に示すように、研削装置1は、概して直方体状の基台2を有している。基台2の上面の前方側には、研削装置1に対する指示を受け付ける操作パネル3が設けられている。操作パネル3の後方側には、2つのチャックテーブル41(41a、41b)が配置されたターンテーブル4が設けられている。ターンテーブル4の後方側には、支柱部5が設けられている。この支柱部5の前面には、上下方向に移動可能に研削ユニット6が支持されている。研削装置1においては、研削ユニット6と、半導体ウェーハを保持したチャックテーブル41とを相対回転させて半導体ウェーハを加工するように構成されている。
なお、本実施の形態においては、被加工物(ワーク)としてシリコンウェーハやGaAs等の半導体ウェーハを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではなく、セラミック、ガラス、サファイヤ系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダの平坦度が要求される各種加工材料をワークとしてもよい。
ターンテーブル4は、大径の円盤状に形成されており、上面には周方向に180度間隔で2つのチャックテーブル41a、41bが配置されている。そして、ターンテーブル4は、図示しない回転駆動機構に接続され、この回転駆動機構によりD1方向に180度間隔で間欠回転される。これにより、2つのチャックテーブル41a、41bは、研削ユニット6に半導体ウェーハを対向させる研削位置と、加工前の半導体ウェーハを供給する一方、加工後の半導体ウェーハを回収する載せ換え位置との間を移動される。
チャックテーブル41は、保持機構を構成するものであり、円盤状に形成され、半導体ウェーハが保持される保持面42が形成されている。保持面42の中央部分には、ポーラスセラミック材により吸着面が形成されている。チャックテーブル41は、基台2内に配置された図示しない吸引源に接続され、保持面42の吸着面で半導体ウェーハを吸着保持する。チャックテーブル41は、基台2内に配置された回転力伝達機構に接続され、この回転力伝達機構を介して駆動源から伝達された回転駆動力により保持面42に半導体ウェーハを保持した状態で回転される。なお、この回転力伝達機構については後述する。
支柱部5は、直方体状に設けられ、その前面にはチャックテーブル41の上方において研削ユニット6を移動させる研削ユニット移動機構51が設けられている。研削ユニット移動機構51は、支柱部5に対してボールねじ式の移動機構により上下方向に移動するZ軸テーブル52を有している。Z軸テーブル52には、その前面側に取り付けられた支持部53を介して研削ユニット6が支持されている。
研削ユニット6は、研削機構を構成するものであり、図示しないスピンドルの下端に着脱自在に装着された研削砥石61を有している。この研削砥石61は、例えば、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。
ここで、図2を参照して、チャックテーブル41の回転駆動用の回転力伝達機構7について説明する。図2は、図1に示すA−Aにおける側断面図である。図2に示すように、回転力伝達機構7は、駆動モータM等の駆動源に接続され、回転力を発生させる発動軸71と、発動軸71から回転力の伝達を受けてチャックテーブル41の保持面42を回転させる受動軸72(72a、72b)と、これらの発動軸71と受動軸72とを脱着自在に連結する連結機構73とを備えて構成されている。なお、図2(a)においては、発動軸71と受動軸72とが連結された状態について示し、図2(b)においては、発動軸71と受動軸72との連結が解除された状態について示している。
発動軸71は、第一の回転軸を構成するものであり、研削位置に配置されたチャックテーブル41の下方側に配置されている。受動軸72は、第二の回転軸を構成するものであり、それぞれチャックテーブル41a、41bの下面に連続して設けられており、ターンテーブル4の反復回転に伴ってチャックテーブル41a、41bと一緒に回転する。連結機構73は、連結手段を構成するものであり、研削位置に配置されたチャックテーブル41に対応する受動軸72に対して発動軸71を脱着自在に連結する。
連結機構73は、発動軸71の先端(上端)に連続して形成された固定プレート731と、この固定プレート731上にX軸方向にスライド可能に配設された可動プレート732と、この可動プレート732上にX軸方向に直角に交わるY軸方向にスライド可能に配設された連結プレート733と、この連結プレート733に対向し、受動軸72の先端(下端)に連続して形成された被連結プレート734と、連結プレート733を上下方向(Z軸方向)に可動させて被連結プレート734に脱着させる脱着部735とを有している。
脱着部735は、例えば、発動軸71を上下方向(Z軸方向)に昇降する昇降機構で構成され、図2(a)に示す連結位置まで連結プレート733を上昇させる一方、図2(b)に示す連結解除位置まで連結プレート733を下降させるように構成される。例えば、昇降機構は、ラックピニオン方式の昇降機構で構成され、図示しない昇降モータと、この昇降モータの駆動力を伝達する動力伝達機構と、この動力伝達機構に連結されるピニオン及びラックとを有する。動力伝達機構を介してピニオンを回転させると、ピニオンに噛合すると共に発動軸71に固定されたラックが上下方向(Z軸方向)に駆動され、発動軸71を昇降可能に構成されている。なお、この脱着部735における発動軸71の昇降タイミングは、ターンテーブル4の回転を制御する図示しない制御部により制御される。回転力伝達機構7は、このような構成を有し、ターンテーブル4の反復回転により研削位置に配置されたチャックテーブル41の受動軸72に対して、連結機構73を介して発動軸71からの回転力を伝達するものである。
次に、図3〜図5を参照して、連結機構73が有する固定プレート731、可動プレート732、連結プレート733及び被連結プレート734の構成について説明する。図3及び図4は、それぞれ本実施の形態に係る回転力伝達機構7の分解斜視図及び斜視図である。図5は、本実施の形態に係る回転力伝達機構7の受動軸72の下面図である。なお、図3及び図4においては、連結機構73の脱着部735を省略している。また、図5においては、説明の便宜上、連結プレート733の係合ピン733bを示している。
固定プレート731、可動プレート732、連結プレート733及び被連結プレート734は、同一の径を有する円盤形状に設けられている。また、固定プレート731、可動プレート732、連結プレート733及び被連結プレート734における平面部(上面又は下面)は、平坦面で構成されており、いずれも平行に設けられている。本実施の形態に係る連結機構73においては、各プレート731〜734に設けられるガイド部、ガイド溝、係合ピン又は係合溝を係合させる設計の便宜上、これらのプレート731〜734を同一形状としているが、これに限定されるものではない。各プレート731〜734に設けられるガイド部、ガイド溝、係合ピン又は係合溝を適切に係合させることができれば、異なる任意の形状としても良い。
固定プレート731は、その中心が発動軸71の軸心と一致するように発動軸71の上端に連続して設けられている。固定プレート731の上面には、その中心から等距離の位置に一対のガイド部731aが設けられている。これらのガイド部731aは、同一の長さを有し、X軸方向に沿って延伸して設けられている。
可動プレート732の下面には、その中心から等距離の位置に一対のガイド溝732aが設けられている。これらのガイド溝732aは、同一の長さを有し、X軸方向に沿って延伸して設けられている。また、これらのガイド溝732aは、固定プレート731のガイド部731aを収容可能に設けられ、これらのガイド部731aよりも長い寸法に設けられている。一方、可動プレート732の上面には、その中心から等距離の位置に一対のガイド部732bが設けられている。これらのガイド部732bは、同一の長さを有し、Y軸方向に沿って延伸して設けられている。
連結プレート733の下面には、その中心から等距離の位置に一対のガイド溝733aが設けられている。これらのガイド溝733aは、同一の長さを有し、Y軸方向に沿って延伸して設けられている。また、これらのガイド溝733aは、可動プレート732のガイド部732bを収容可能に設けられ、これらのガイド部732bよりも長い寸法に設けられている。一方、連結プレート733の上面には、その中心から等距離の位置に複数(本実施の形態では4つ)の係合ピン733bが設けられている。これらの係合ピン733bは、連結プレート733の上面から僅かに突出して設けられ、その上端部にはテーパ面733cが設けられている。
なお、これらの係合ピン733bは、それぞれコイルばね733dを介して連結プレート733に設けられた凹部733eに収容されている(図6参照)。これにより、係合ピン733dは、被連結プレート734の下面との当接に応じて凹部733eに退避する一方、後述する被連結プレート734の係合溝734aに進入するように構成されている。
連結機構73においては、図4に示すように、ガイド溝732aでガイド部731aを収容するように可動プレート732が固定プレート731に重ねられると共に、ガイド溝733aでガイド部732bを収容するように連結プレート733が可動プレート732に重ねられる。これにより、可動プレート732は、連結プレート733と共にX軸方向にスライド可能に固定プレート731上に配置され、連結プレート733は、Y軸方向にスライド可能に可動プレート732上に配置される。すなわち、連結機構73において、連結プレート733は、ガイド部731aの移動可能な範囲でX軸方向にスライド可能であると共に、ガイド部732bの移動可能な範囲でY軸方向にスライド可能に構成されている。
なお、固定プレート731のガイド部731aと可動プレート732のガイド溝732aとは、互いに上下方向に係合可能な形状に設けられている。これにより、可動プレート732が固定プレート731上から脱落することが防止されている。同様に、可動プレート732のガイド部732bと連結プレート733のガイド溝733aとは、互いに上下方向に係合可能な形状に設けられている。これにより、連結プレート733が可動プレート732上から脱落することが防止されている。
一方、被連結プレート734は、その中心が受動軸72の軸心と一致するように受動軸72の下端に連続して設けられている。図5に示すように、被連結プレート734の下面には、外周縁部近傍に複数の係合溝734aが設けられている。これらの係合溝734aは、連結プレート733の係合ピン733bと係合する凹部を構成するものであり、それぞれ楕円形状を有し、被連結プレート734の中心から放射状に設けられている。また、これらの係合溝734aは、等間隔に配置され、連結プレート733の4つの係合ピン733bを収容可能に設けられている。
本実施の形態に係る回転力伝達機構7においては、連結機構73にて、連結プレート733をX軸、Y軸方向にスライド可能に構成していることから、仮に、受動軸72の軸心が、発動軸71の軸心とずれていたとしても、そのずれ量を連結機構73で吸収しつつ、これらを連結することができる。これにより、軸心がずれた位置に配置された受動軸72に対して、発動軸71の回転力を円滑に伝達することが可能となる。
以下、このように連結機構73により受動軸72の軸心と発動軸71の軸心とのずれ量を吸収しながら連結する具体例について説明する。図6は、図4に示すB−Bにおける側断面図である。なお、図6においては、説明の便宜上、受動軸72の軸心が、発動軸71の軸心から−X方向にずれている状態を示している。図6(a)においては、発動軸71と受動軸71との連結が解除された状態について示し、図6(b)においては、発動軸71と受動軸71とが連結された状態について示している。
図6(a)に示すように、受動軸72の軸心が、発動軸71の軸心よりも−X方向にずれている場合において、連結機構73の脱着部735にて発動軸71を上方側に移動させると、連結プレート733の係合ピン733bが、被連結プレート734の下面に到達する。図6(a)に示すように、係合ピン733bが被連結プレート734の係合溝734aに収容される位置から僅かにずれている場合においては、係合ピン733bの上端部に設けられたテーパ面733cと係合溝734aの側面との当接により、連結プレート733及び可動プレート732の位置が調整される。この場合には、係合ピン733bのテーパ面733cと係合溝734aの側面との当接により、連結プレート733を介して可動プレート732が図6(b)に示す矢印D2方向に位置調整される。
そして、係合溝734aに進入する位置まで可動プレート732及び連結プレート733が位置調整されると、係合ピン733bが係合溝734aに収容された状態となり、連結プレート733と被連結プレート734とが連結された状態となる。この状態で発動軸71が回転すると、係合ピン733bと係合溝734aとが係合し、その回転力が受動軸72に伝達されることとなる。
なお、ここでは、図6においては、受動軸72の軸心が発動軸71の軸心から−X方向にずれている場合について説明しているが、同様に、受動軸72の軸心が発動軸71の軸心からX方向、Y方向又は−Y方向にずれている場合、或いは、これらの方向が組み合わさってずれている場合においても、係合ピン733bが適宜、可動プレート732及び連結プレート733の位置を調整して連結プレート733と被連結プレート734とを連結状態とすることができ、発動軸71の回転力を受動軸72に伝達することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る回転力伝達機構7においては、固定プレート731に対して、X軸、Y軸方向に連結プレート733をスライド可能とし、これを被連結プレート734に脱着可能に構成していることから、受動軸72の軸心が、発動軸71の軸心とずれていたとしても、そのずれ量を連結機構73にて吸収しながら、これらを連結することができるので、受動軸72に水平方向に作用する力を緩和することができ、発動軸71の回転力を円滑に受動軸72に伝達することができる。この結果、駆動モータMの回転力を円滑にチャックテーブル41に伝達することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る回転力伝達機構7においては、X軸方向、Y軸方向にスライド可能な連結プレート733に、係合溝734aに係合する係合ピン733bを設けていることから、受動軸72の軸心と発動軸71の軸心のずれ量に応じて可動プレート732及び連結プレート733を適応的にスライド移動させることができ、適切に連結プレート733と被連結プレート734とを連結することが可能となる。
また、本実施の形態に係る回転力伝達機構7においては、係合ピン733bの先端にテーパ面733cを設けていることから、係合溝734aの側面との当接により、係合ピン733bを係合溝734a内に進入し易くすることができる。この結果、連結プレート733と被連結プレート734とを連結し易くすること可能となる。
なお、脱着部735により発動軸71を上方側に移動させる際、係合ピン733bが被連結プレート734における係合溝734a間の下面に当接し、係合溝734aに進入できない場合が発生し得る。しかしながら、この場合においても、発動軸71を回転させることにより、係合ピン733bを係合溝734aに進入させることができ、連結プレート733と被連結プレート734とを連結することができる。すなわち、係合溝734aに進入できない場合、係合ピン733bは、コイルばね733dの付勢力に抗して凹部733eに退避した状態となっている。そして、発動軸71の回転に伴い、係合溝734aに対向した状態となると、コイルばね733dの付勢力に応じて凹部733eから突出した状態となり、係合溝734aに進入する。このように係合ピン733bを係合溝734aに進入させることができ、連結プレート733と被連結プレート734とが連結される。
このように本実施の形態に係る回転力伝達機構7においては、係合ピン733bの一部が係合溝734aに対向して配置される場合のみならず、被連結プレート734における係合溝734a間の下面に当接する場合においても、連結プレート733と被連結プレート734とを連結することができる。この結果、発動軸71と受動軸72との位置合わせを必要とすることなく、発動軸71と受動軸72との位置関係に柔軟に対応してこれらを連結することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態の回転力伝達機構7においては、連結機構73の脱着部735が連結プレート733をZ軸方向に可動させて被連結プレート734に脱着させる場合について説明しているが、連結機構73の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、脱着部735を受動軸72側に備え、被連結プレート734をZ軸方向に可動させて連結プレート733に脱着させるようにしても良い。
また、上記実施の形態の回転力伝達機構7においては、連結機構73において、連結プレート733に被連結プレート734の係合溝734aと係合する係合ピン733bを設ける場合について説明しているが、連結機構73の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、被連結プレート734に係合ピンを設ける一方、これが係合する係合溝を連結プレート733に設けるようにしても良い。
さらに、上記実施の形態の回転力伝達機構7においては、連結機構73において、係合ピン733bと係合溝734aとを係合させることで連結プレート733と被連結プレート734とを連結する場合について説明しているが、連結プレート733と被連結プレート734とを連結させる構造としては、必ずしもこれに限定されるものではない。発動軸71の軸心と受動軸72の軸心とのずれ量に応じて可動プレート732及び連結プレート733をスライド可能とできることができれば、任意の連結構造を採用することが可能である。
以上説明したように、本発明は、回転軸心の異なる2つの回転軸における回転軸心のずれ量を吸収しながら連結することで、一方の回転軸からの回転力を他方の回転軸に円滑に伝達できるという効果を有し、特に、半導体ウェーハの研削加工する際にチャックテーブルに脱着自在に回転力を伝達する回転力伝達機構及び研削装置に有用である。
1 研削装置
2 基台
3 操作パネル
4 ターンテーブル
41、41a、41b チャックテーブル(保持機構)
42 保持面
5 支柱部
51 研削ユニット移動機構
52 Z軸テーブル
53 支持部
6 研削ユニット(研削機構)
7 回転力伝達機構
71 発動軸(第一の回転軸)
72、72a、72b 受動軸(第二の回転軸)
73 連結機構(連結手段)
731 固定プレート
731a ガイド部
732 可動プレート
732a ガイド溝
732b ガイド部
733 連結プレート
733a ガイド溝
733b 係合ピン
733c テーパ面
733d コイルばね
733e 凹部
734 被連結プレート
734a 係合溝(凹部)
735 脱着部

Claims (3)

  1. Z軸方向に伸びる第一の回転軸と、Z軸方向に垂直に交わる面をXY平面とした場合に前記第一の回転軸が存在するXY座標位置とずれたXY座標位置においてZ軸方向に伸びる第二の回転軸と、前記第一の回転軸と前記第二の回転軸とを脱着自在に連結する連結手段とを有し、前記第一の回転軸又は第二の回転軸のいずれか一方で発生した回転力を他方の回転軸へ伝達する回転力伝達機構であって、
    前記連結手段は、前記第一の回転軸の先端に連続して形成された固定プレートと、前記固定プレート上にX軸方向にスライド可能に配設された可動プレートと、前記可動プレート上にX軸方向に直角に交わるY軸方向にスライド可能に配設された連結プレートと、前記連結プレートに対向し前記第二の回転軸の先端に連続して形成された被連結プレートと、前記連結プレート又は被連結プレートの少なくとも一方をZ軸方向に可動させて互いを脱着させる脱着部とを有し、前記連結プレート又は被連結プレートのいずれか一方に係合ピンを有し、他方に前記係合ピンが係合する複数の凹部を有し、前記凹部に対する前記係合ピンの係合により前記連結プレート及び可動プレートの位置を調整することを特徴とする回転力伝達機構。
  2. 前記係合ピンは、前記凹部に対向していない状態で退避状態となる一方、前記凹部に対向した状態で突出状態となることを特徴とする請求項1に記載の回転力伝達機構。
  3. ワークを保持する保持面を有する保持機構と、前記第一の回転軸は駆動源によって回転力を発生させる発動軸であり、前記第二の回転軸は前記第一の回転軸から回転力の伝達を受けて前記保持面を回転させる受動軸である請求項1又は請求項2に記載の回転力伝達機構と、前記保持面に保持されたワークを研削加工する研削機構とを具備することを特徴とする研削装置。
JP2010085705A 2010-04-02 2010-04-02 回転力伝達機構及び研削装置 Active JP5519377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010085705A JP5519377B2 (ja) 2010-04-02 2010-04-02 回転力伝達機構及び研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010085705A JP5519377B2 (ja) 2010-04-02 2010-04-02 回転力伝達機構及び研削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011212825A JP2011212825A (ja) 2011-10-27
JP5519377B2 true JP5519377B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=44943104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010085705A Active JP5519377B2 (ja) 2010-04-02 2010-04-02 回転力伝達機構及び研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5519377B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6312473B2 (ja) * 2014-03-19 2018-04-18 Ntn株式会社 ローディング装置
CN104690626A (zh) * 2015-02-26 2015-06-10 北海和思科技有限公司 多工位石英玻璃研磨机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011212825A (ja) 2011-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102443360B1 (ko) 연삭 휠 및 피가공물의 연삭 방법
JP7341602B2 (ja) 切削装置
JP5632215B2 (ja) 研削加工ツール
CN106170369A (zh) 利用旋转研磨头部定尺寸、光滑或抛光石材的改进的心轴
JP2010188488A (ja) 両面研磨装置
JP5519377B2 (ja) 回転力伝達機構及び研削装置
TW201008705A (en) Polishing apparatus, polishing auxiliary apparatus and polishing method
CN105609414B (zh) 被加工物的磨削方法
JP5613439B2 (ja) 切削装置
TW201715640A (zh) 加工裝置
JP2018083252A (ja) 研削装置
CN202225043U (zh) 水晶坯件磨抛机械及磨抛***
JP2012228766A (ja) ワーク保持装置
JP2020019100A (ja) 工具管理治具
CN215240206U (zh) 一种阀块外壁打磨用夹持台
JP6345981B2 (ja) 支持治具
JP2005231004A (ja) 工作機械のテーブル装置
JP2014172146A (ja) 研削ホイール
JP2014004663A (ja) 被加工物の加工方法
CN221211222U (zh) 一种用于金刚石研磨的研磨机构
JP5694792B2 (ja) 治具
JP7134570B2 (ja) 移動体送り機構及び加工装置
CN214054867U (zh) 一种工件抛光用夹持定位装置
JP2001009686A (ja) フェルールの外径研削装置
KR20100134895A (ko) 정밀 부품 폴리싱 가공설비의 연삭기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250