JP5517553B2 - 直角位相制御方法及びその方法を備えた振動構造ジャイロスコープ - Google Patents

直角位相制御方法及びその方法を備えた振動構造ジャイロスコープ Download PDF

Info

Publication number
JP5517553B2
JP5517553B2 JP2009237361A JP2009237361A JP5517553B2 JP 5517553 B2 JP5517553 B2 JP 5517553B2 JP 2009237361 A JP2009237361 A JP 2009237361A JP 2009237361 A JP2009237361 A JP 2009237361A JP 5517553 B2 JP5517553 B2 JP 5517553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
signal
quadrature
resonator
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009237361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010096765A (ja
Inventor
エス.ワトソン ウィリアム
Original Assignee
ワトソン インダストリーズ,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワトソン インダストリーズ,インコーポレイティド filed Critical ワトソン インダストリーズ,インコーポレイティド
Publication of JP2010096765A publication Critical patent/JP2010096765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5517553B2 publication Critical patent/JP5517553B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/567Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using the phase shift of a vibration node or antinode
    • G01C19/5691Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using the phase shift of a vibration node or antinode of essentially three-dimensional vibrators, e.g. wine glass-type vibrators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Description

本発明は、一般にジャイロスコープの分野に関する。より詳細には、本発明は直角位相制御を有する振動構造ジャイロスコープに関する。
振動構造ジャイロスコープ(VSG)は、姿勢センサ及びジャイロコンパスを含む、回転速度及び位置の検出を伴う多数の用途に用いられている。回転速度及び/又は位置は、通常、1つ又は複数の駆動軸に沿って共振器を励起して、共振器に発振又は振動パターンを発生させることによって、また、出力信号の変化を検出することによって求められる。出力信号には、「直角位相」信号又は成分を含み得るが、これは、本明細書では、時間領域で同相成分に対して位相が90度ずれた複素信号の成分として定義される。この直角位相信号は、一般的に、出力誤差を発生し得る望ましくない信号と見なされる。
回転速度信号から直角位相信号を求めることは、当分野において既知である。直角位相信号は、駆動発振に対して位相がずれている回転速度信号を復調することによって得ることができる。そのように復調によって直角位相信号を求めることは、非特許文献1において、また、バーンハム(Varnham)らによる特許文献1によって更に詳細に提示されている。
VSGには、複数の駆動軸に沿って、それら駆動軸が互いに対して離間された状態で、あるいはほぼ一致した(即ち、三次元空間においてほぼ同じ軸を定義した)状態で、共振器組立体を駆動するように構成されたものがある。VSG共振器組立体の共振周波数は、通常、それぞれの駆動軸間で異なる。例えば、2つの同相駆動軸に沿って駆動される共振器組立体は、通常、第2駆動軸の共振周波数とは異なる第1駆動軸の共振周波数を有する。即ち、共振器組立体の各駆動軸は、固有の共振周波数を有すると言える。共振器組立体は、それぞれの駆動軸の共振周波数が接近するように設計及び製造し得る。更に、同調処理を実行して、それぞれの共振周波数を更に近接させてよい。しかしながら、共振周波数は、特に、温度が、共振器組立体の材料の特性を変化させ、また、共振器組立体の同調の劣化を招き得ることから、特に、ある温度範囲では、完全に同調できない。この劣化及び結果的に生じる直角位相信号は、非特許文献1に報告されている。よって、直角位相信号は、二重軸系の両軸が駆動されると、出現する可能性があり、その結果、回転速度及び/又は回転位置が誤表示される。
直角位相信号の影響を打ち消す様々なオプションが、当業者には利用可能である。方法の中には、共振器の振動特性を変化させることに焦点が当てられるものがある。例えば、特許文献1では、共振器質量又は質量分布を機械的に調整してジャイロスコープを同調することによる直角位相成分の補正処理が開示されている。ローパ(Loper)らによる特許文献2には、ばね剛性を電気的に調整してジャイロスコープを同調することによる直角位相成分の補正処理が開示されている。他の米国特許及び公開特許出願(例えば、特許文献3及び特許文献4、及び特許文献5)にも、この手法が開示されている。
同様に、ワイズ(Wyse)による特許文献6に開示の方法及び装置では、DC電圧が振動リング共振器付近に導入されて、振動から発振力を誘発し、これにより、同時に振動要素の剛性が変わり、このことを用いて、直角位相成分を相殺することができる。特許文献6には、動的調整をせずに自動又はフィードバック制御を行う「設定後操作不要な」システムが開示されている。更に、チャロナー(Challoner)らによる特許文献7には、方法及び装置が開示されており、これによって、直角位相信号が、駆動ループにお
ける位相オフセットに影響を及ぼすDCバイアス電圧として印加される。特許文献6及び特許文献7によって開示された方法には、感応を大きくするために、駆動電極の他に少なくとも1つの追加電極が必要である。
他の手法では、直角位相信号を電子的に補償することに焦点が当てられる。例えば、マルバーン(Malvern)らによる特許文献8に開示の手法では、直角位相信号は、直角位相補正用位相調整信号を専用「トルク」要素に供給して、被駆動発振パターンと相互作用する振動に直角位相信号を最小にさせることによって最小化され、これによって、誤同調が能動的に補正される。フェル(Fell)らによる特許文献9(フェルI)では、トルク制御ループに位相補正器を含むことによって、本手法の異形態が提示されるが、このトルク制御ループは、検知された直角位相信号に直角位相トルクエネルギを直接供給し、直角位相成分の影響を補正する。直角位相信号がトルク信号に付加されて、直角位相信号を補正する他の例には、特許文献10及び特許文献11が含まれる。
シュローダー(Schroder)による特許文献12には、読出し信号の「外乱成分」を測定し、周波数オフセットを必要に応じて実行して、外乱と整合させるシステムが開示されている。特許文献13及び特許文献14には、特許文献12と同様なシステムが開示されている。
非特許文献2(フェルII)に開示されたシステム等、他のシステムでは、駆動周波数と発振器周波数との間に、位相差が存在しないように又は既知の位相差が存在するように、発振器を制御する位相同期ループを利用する。そのようなシステムは、位相関係が同期するように絶えず調整され、従って、位相同期ループにおいて位相ジッターを受ける。
上記特許及び公報の開示は、それらに含まれる明示的な定義を除き、以下の通り、その全体を引用によって本明細書に援用する:特許文献1、特許文献2、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献12、及び非特許文献1。
ワトソン(Watson)による特許文献15及び特許文献16(いずれも本出願の譲受人に譲渡されたものである。それらに含まれる明示的な定義を除き、その全体を引用によって本明細書に援用する)では、VSGの回転が静止していると、振動パターンの波腹軸に対して傾斜回転する駆動軸が開示されている。傾斜軸により、複数の駆動軸系の駆動素子は、発振パターンを持続させることに加えて、トルク機能に影響を及ぼすことが可能になり、従って、別個の専用トルク要素の必要性が解消される。専用トルク要素の排除により、共振器組立体が簡約化され、また、複数の駆動軸を中心とした鏡像対称性が提供され、系の様々な波節と波腹との間で振動の伝搬が更に均一になり得る。特許文献15及び16には、更に、それぞれの傾斜駆動軸に沿って駆動信号の相対振幅を変え、これにより共振器における波節の位置をシフトすることによって、発振パターンの波節における信号を最小化又は低減するための方法が開示されている。
直角位相信号の電子的補償に焦点を当てる上記手法及びシステムでは、ジャイロスコープの同調は改善されない。即ち、各々の開示内容は、荷重を与える(例えば、特許文献9の独立トルク要素又は特許文献15及び16の振幅変更)か、又は単に誤差を既知量として確立する(例えば、非特許文献2の位相固定システム)。これらのシステム又は手法では、いずれも共振器組立体の同調が改善されない。直角位相信号それ自体は、複数の駆動軸に導入されたエネルギが、弱め合う干渉において放散されることを表す。追加の力を導入して補償を実現するシステムは、弱め合う干渉においても放散される更に多くのエネルギを導入する。そのような放散エネルギは、多くの場合、共振器組立体を支持する構造に伝達され、そして、反射されて共振器に戻り、結果的に回転速度信号の偏り誤差を助長する任意位相の他の信号を生じさせる。
米国特許第5,629,472号明細書 米国特許第4,951,508号明細書 米国特許第6,481,285号明細書 米国特許第6,934,660号明細書 米国特許出願公開第2007/0089510号明細書 米国特許第6,883,361号明細書 米国特許第6,675,630号明細書 米国特許第7,120,548号明細書 米国特許第7,240,533号明細書 米国特許第7,188,522号明細書 米国特許第7,216,525号明細書 米国特許第7,231,823号明細書 米国特許第7,249,488号明細書 米国特許第7,337,665号明細書 米国特許第7,526,957号明細書 米国特許出願公開第2007/0256495号明細書
リンチ(Dr.D.D.Lynch)による「コリオリ振動ジャイロ」、ジャイロ技術討論会にて発表、シュトゥットガルト、ドイツ、1998年 フェル(C.Fell)、ホプキンズ(I.Hopkins)、及びタウンゼンド(K.Townsend)らによる「第2世代シリコン・リング・ジャイロスコープ」
単にVSGの固有同調誤差を補償するのではなく、直角位相信号によって表される固有同調誤差についてVSGの同調を電子的に改善する振動構造ジャイロスコープシステムがあれば歓迎されるであろう。
本発明の様々な実施形態には、専用トルク要素を用いることなく又はそれを必要とせずに、駆動軸の入力に沿って直接直角位相信号を補正することによって、複数の軸に沿って駆動されるように構成された振動構造ジャイロスコープの同調誤差を補正する装置及び/又は方法が含まれる。補正は、1つ又は複数の駆動素子の駆動信号に他の駆動素子を基準として位相オフセットを導入して、直角位相信号を最小化又は低減することによって達成される。同調は、1回限りの「設定後操作不要な」調整として、ユーザの裁量で実行される手動調整として、又は閉ループ能動補正システムとして実現し得る。本手法は、固有の誤同調を単に補償するよりもむしろ、共振器組立体の同調を改善する。従って、本発明の様々な実施形態の場合、複数の駆動軸間の弱め合う干渉は、低減される。従って、共振器に存在する振動エネルギの保存が、強化され、支持構造に伝達される振動エネルギが、少なくなる。
共振器組立体には、通常、駆動及び検知素子を有する共振器要素が含まれる。これらの各構成要素は、共振器組立体に不均一性を持ち込み得る。例えば、共振器要素は、振動部位上で変動する厚さ又は密度を有し得る。更に、駆動及び/又は検知素子は、様々な厚さ又は密度及び/又は不均一な大きさを有し得る。機械加工誤差及びマスク位置合わせ不良
も、不均一性に寄与し得る。更に、共振器組立体のインターフェイスとなる様々な付属物(例えば、配線、接点)及び組立品を結合する付属物(例えば、素子用の半田や接着材)も、素子間において様々な質量のものであり、これによって、共振器組立体に更なる不均一性を導入し得る。更に、共振器組立体に存在する(過渡的又は定常状態の)温度勾配は、更なる不均一性をもたらし得る。従って、共振器組立体の任意の部位が、共振器の対応部位及び/又は共振器全体と異なる共振周波数を有し得る。
共振器組立体の不均一性によって、直角位相信号が検知素子に現れ得る。共振器全体と共振器の一部位との間における時間領域の位相オフセットは、位相ずれ(即ち、直角位相)発振パターンでの検知信号の歪みとして明らかにできる。位相ずれ振動パターンは、従って、波節位置に振動振幅を与え、結果的に直角位相信号となる。
本出願を特定の理論に限定するものではないが、上記不均一性は、共振器組立体が異なる軸に沿って駆動される場合、異なる共振周波数を生じさせると思われる。2つの独立駆動軸に沿って駆動され共振する共振器組立体について考える。共振器組立体の共振周波数は、第1駆動軸に沿って駆動される場合と第2駆動軸に沿って駆動される場合とで異なることが多く、また、両駆動軸に沿って駆動される場合も、異なることが多い。
本発明の実施形態は、2つ(又は2つ以上)の駆動軸に沿って生成される共振器組立体の共振周波数間の変動を利用する。振動特性間の位相差を用いると、それぞれの軸に沿って駆動素子の入力駆動信号を補正して、これにより位相差及び付随する直角位相信号を、低減、最小化、又は本質的に解消できる。
構造的に、本発明の様々な実施形態には、軸対称共振器(例えば、リング又はカップ及び音叉構成)等、少なくとも2つの駆動軸に沿って駆動される共振器組立体が含まれる。軸は、一致していてもよく、互いに対してオフセットしていてもよい。本明細書では、「軸対称共振器」は、中心軸を定義するものであり、また、共振器の質量は、中心軸を含む任意平面の両側にほぼ等しく分散される。
一実施形態において、振動構造ジャイロスコープの直角位相を制御するための方法を実現する。この方法は、軸対称共振器と、この共振器に連結された複数の駆動素子とを備える共振器組立体を提供する工程を伴う。駆動素子は、軸対称共振器における共振発振パターンを持続させるように構成されている。この実施形態において、複数の駆動素子のうちの第1駆動素子は第1駆動軸に沿って駆動されるように構成され、複数の駆動素子のうちの第2駆動素子は第2駆動軸に沿って駆動されるように構成されている。第1駆動軸及び第2駆動軸は一致していてもよく、互いから離れていてもよい。1つ以上の検知素子が、軸対称共振器に連結されるとともに、回転速度を検出するように構成されている。幾つかの実施形態では、この1つ以上の検知素子は、共振器組立体の駆動発振も検知するように構成され得る。この方法は、更に、第1駆動信号に基づき、第1駆動素子により第1駆動軸に沿って共振器組立体を駆動する工程と、第2駆動信号に基づき、第2駆動素子により第2駆動軸に沿って共振器組立体を駆動する工程と、を含む。共振器組立体が第1駆動軸及び第2駆動軸に沿って駆動されるているときに回転速度信号が測定され、この回転速度信号から直角位相信号が推定される。この方法は、更に、直角位相信号が所望レベルで維持されるように、第1駆動信号と第2の駆動信号との間に合成位相オフセットを与える工程を含む。合成位相オフセットは、第1駆動信号に対し第1位相オフセットを与え、第2駆動信号に対し第2位相オフセットを与えることによって、実現される。ここで、第2位相オフセットは第1位相オフセットと逆で、第1位相オフセットにほぼ等しい。直角位相信号は、復調位相誤差検出のために、最小の大きさで維持されてもよく、既知の許容可能なレベルで維持されてもよい。
幾つかの実施形態では、この方法は、更に、共振器組立体の駆動発振を検知するように構成された1つ以上の駆動センサを提供する工程と、この1つ以上の駆動センサに連結された入力部と、複数の駆動素子のうちの第1及び第2駆動素子に連結された出力部とを有する、位相同期ループ駆動系を提供する工程と、位相同期ループ駆動系に第1駆動信号及び第2駆動信号を出力させる工程と、を含む。第1駆動信号及び第2駆動信号は、駆動発振の周波数にほぼ一致する周波数を有する。
或る実施形態では、共振器組立体の駆動素子は、共振器組立体の回転が停止しているとき、発振パターンを持続させ、複数の基準軸を定義する複数の腹対を含むように構成されており、各腹対は中心軸について全く反対に位置し、複数の基準軸の各々は、複数の腹対のうちの対応する腹対を貫通する。これらの実施形態では、共振器組立体の第1駆動軸は、複数の基準軸のうちの第1基準軸に対し第1回転オフセットだけ離れており、第1駆動軸は複数の基準軸のいずれとも一致しない。また、提供する工程において提供される共振器組立体の第2駆動軸は、複数の基準軸のうちの第2基準軸に対し第1回転オフセットとは反対の方向に第2回転オフセットだけ離れており、第2駆動軸は複数の基準軸のいずれとも一致しない。
本発明の実施形態では、直角位相の制御された直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ(QCVSG)を開示する。このQCVSGは共振器組立体を備え、この共振器組立体は、中心軸を定義する軸対称共振器を備える。共振器組立体は、カップ共振器、半球形共振器、リング共振器、二叉分岐共振器、及び四叉分岐共振器から選択される共振器を含んでよい(それらに限定するものではない)。QCVSGは、共振器に連結されており、軸対称共振器において共振発振パターンを持続させるように構成された複数の駆動素子を備え得る。駆動素子のうちの第1駆動素子は第1駆動軸に沿って駆動されるように構成され、複数の駆動素子のうちの第2駆動素子は第2駆動軸に沿って駆動されるように構成されている。第1駆動軸及び第2駆動軸はほぼ一致していてもよく、互いから離れていてもよい。このオフセットは、回転オフセットであってよい。1つ以上の検知素子が、軸対称共振器に連結されるとともに、回転速度を検出するように構成されている。QCVSGは、更に、複数の駆動素子に連結されており、軸対称共振器において発振パターンを持続させるように構成され、回転速度信号から直角位相成分を推定するように構成された制御系を備える。この制御系は、更に、直角位相成分の大きさを制御するために、第1駆動素子と第2駆動素子との間の合成位相オフセットを制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、このQCVSGは、制御系及び駆動素子が、共振器組立体の回転が停止しているとき、発振パターンを持続させ、複数の基準軸を定義する複数の腹対を含むように構成されている。各腹対は中心軸について全く反対に位置し、複数の基準軸の各々は複数の腹対のうちの対応する腹対を貫通している。第1駆動軸は複数の基準軸のうちの第1基準軸に対し第1回転オフセットだけ離れてよいが、第1駆動軸は複数の基準軸のいずれとも一致しない。第2駆動軸は複数の基準軸のうちの第2基準軸に対し第1の回転オフセットとは反対の方向に第2回転オフセットだけ離れてよいが、第2駆動軸は複数の基準軸のいずれとも一致しない。幾つかの実施形態では、このQCVSGの制御系は、1つ以上の検知素子に連結されており、直角位相信号をフィードバック信号として利用する閉ループ制御系である。このQCVSGは、更に、駆動信号の振幅を提供するように構成された自動利得制御部と、位相オフセットを提供するように構成された直角位相調整源と、SIN(ωt)関数を提供するように構成された正弦波基準部と、COS(ωt)関数を提供するように構成された余弦波基準部と、を備えてよい。
一実施形態では、QCSVGは、中央マイクロプロセッサによる制御用に構成される。中央マイクロプロセッサは、軸対称共振器及びコンピュータ可読媒体に連結される。この実施形態では、コンピュータ可読媒体は、直角位相制御式振動構造ジャイロスコープを制
御するための命令を含む。この命令は、第1駆動信号に基づき第1駆動軸に沿って共振器組立体を駆動することと、第2駆動信号に基づき第2駆動軸に沿って共振器組立体を駆動することと、共振器組立体が第1駆動軸及び第2駆動軸に沿って駆動されているときに、回転速度信号を測定することと、回転速度信号から直角位相信号を推定することと、直角位相信号が所望レベルで維持されるように、第1駆動信号と第2駆動信号との間に合成位相オフセットを与えることと、を含む。所望レベルは、最小の大きさであってよい。
2つの駆動軸に沿って駆動されるカップ共振器組立体を示す図。 総共振周波数ωを有する理想的なVSGについて、振動振幅及び位相対周波数を示す図。 本発明の一実施形態におけるVSGの総共振周波数ωより低い周波数である共振周波数ωN1を生成する第1駆動軸に沿って駆動されるVSGについて、振動振幅及び位相対周波数を示す図。 本発明の一実施形態におけるVSGの総共振周波数ωより高い周波数である共振周波数ωN2を生成する第2駆動軸に沿って駆動され図3に描写されたVSGについて、振動振幅及び位相対周波数を示す図。 本発明の一実施形態における第1及び第2駆動軸に沿って駆動され図3及び4に描写されたVSGの振動振幅及び位相の位相偏移対複合周波数を示す図。 本発明の一実施形態におけるカップ型ジャイロスコープに連結された直角位相制御駆動回路の概略図。 2つの斜軸に沿って駆動される四叉分岐共振器組立体を示す図。 図7の四叉分岐共振器及び駆動素子の平面図。 本発明の一実施形態において、四叉分岐型ジャイロスコープの駆動素子に連結された直角位相制御駆動回路の概略図。 本発明の一実施形態における傾斜駆動軸に沿って配置された駆動素子と、位相同期ループ駆動システムを利用する直角位相制御駆動回路と、を有するカップ型ジャイロスコープの概略図。 本発明の一実施形態において用いられる駆動素子と同じ半径方向の位置に配置された検知素子を有するカップ型ジャイロスコープの斜視図。 本発明の一実施形態における二叉直角位相制御系及び二叉分岐共振器組立体を備えるQCVSGの概略図。 本発明の一実施形態における二叉直角位相制御系及び二叉分岐共振器組立体を備えるQCVSGの概略図。
図1において、2つの独立駆動軸20,22に沿って駆動され得る共振器組立体18の例を示して、用語を定める。共振器組立体18は、共振器要素24(カップ型共振器として示す)、第1対の駆動素子26,28、第2対の駆動素子30,32、並びに様々な検知素子対34a,34b及び35a,35bを備える。両駆動素子対26,28及び30,32は、共振器要素24に連結され、共振器要素24は、中心軸36を定義し、その周囲における共振器組立体18の回転が検知される。
各駆動素子対の駆動素子26,28及び30,32は、中心軸36について全く反対に位置する。本実施形態では、第1及び第2の駆動素子対26,28及び30,32は、第1駆動軸20及び第2駆動軸22をそれぞれ定義する。本明細書では、「駆動軸」は、所定の共振器組立体上に発振パターンを維持するために強制関数が与えられる際に沿うベクトルを定義する。従って、図1に示す共振器組立体18の場合、各駆動軸20,22は、それぞれの駆動素子対26,28及び30,32の駆動素子の中心を実質的に貫通している。なお、他の構成では、駆動軸は、駆動素子の中心を貫通しない(例えば、図7,7A
、及び8、並びに付随の議論を参照)。
共振器組立体18の駆動軸20,22は、互いに対してほぼ90°に向いている。もっと一般的には、図1の実施形態の第2駆動軸22は、第1駆動軸20によって生成される振動パターンの波腹位置に配置され、また反対に、第1駆動軸20は、第2駆動軸22によって生成される振動パターンの波腹位置に配置される。検知素子対34a,34b及び35a,35bは、発振パターンの波節位置に隣接して配置され、また、各々、局部発振(振幅及び周波数)を示すそれぞれの出力信号39a,39b,41a,41bを生成するように構成されている。検知素子対34a,34b及び35a,35bは、それぞれ一対の検知素子軸40,42を定義し得る。
図2乃至5を参照して、駆動周波数の関数としての共振器組立体(例えば、共振器組立体18)の様々な振幅及び位相特性について述べる。図2乃至5の各々は、振幅比縦軸46(対数)及び位相縦軸48(線形)を表し、双方共、周波数比横軸50(対数)を基準にする。振幅比縦軸46は、駆動素子の振幅に対する共振器組立体の振動振幅の比を表す。周波数比横軸50は、共振器組立体の共振又は固有周波数ωに対する駆動周波数ωの比を表す。振幅曲線又は関数52(又は52a,52b,52c)は、振幅縦軸に対してグラフ化され、また、位相曲線又は関数54(又は54a,54b,54c)は、位相縦軸48に対してグラフ化される。
図2は、理想的な振幅及び位相特性56、即ち、理想的な共振器の特性を示す。振幅関数52は、低周波数比において、1(例えば、図2の周波数比0.1における振幅比1)であり、また、駆動振幅と同相であることに留意されたい。高周波数比では、振幅関数52は、駆動振幅に対して極めて小さく(例えば、図2の周波数比10における振幅比は無視できる)、また、位相は、位相関数54によって表されるように、180度遅れている。駆動周波数が共振器組立体の共振周波数ω(周波数比1)である場合、振幅関数52は、駆動振幅より極めて大きく、位相関数54は、共振器の振動の遅れが、駆動振幅より−90度遅れることを示す。
次に、2つ以上の駆動軸に沿って駆動され、図3及び4にそれぞれ示す振幅及び位相特性を有する理想的でない共振器について考える。共振器は、全駆動軸に沿って駆動されると、総合的な又はシステムの共振周波数ωを有し得るが、第1駆動軸だけに沿って駆動されると、共振器の共振周波数は、システム共振周波数ωと異なることがある。即ち、共振器は、実質的に、互いに異なり、また、システム共振周波数ωと異なる第1軸駆動共振周波数ωN1(図3)及び第2軸駆動共振周波数ωN1(図4)を有することがある。
ここで、共振器組立体の第1軸駆動周波数特性58の振幅関数52a(図3)は、ωN1での振幅関数52aの大きさに対して、システム共振周波数ωでの大きさが減少したものとして示す。第1軸駆動周波数特性58の位相関数54aは、位相関数54aが、ω=ωにおいて、−(90+α)(即ち、−90−α)であるように、システム共振周波数ωにおいて位相オフセットαを有すると言える。
同様に、共振器組立体の第2軸駆動周波数特性60の振幅関数52b(図4)も、ωN2での振幅関数52bの大きさに対して、システム共振周波数ωでの大きさが減少したものとして示すが、位相関数54bは、システム共振周波数ωにおいて−(90−α)(即ち、−90+α)である。
図1に示すような二重駆動軸システムの場合、共振器組立体18の共振周波数ωは、両駆動軸20,22に沿って駆動される場合、第1及び第2軸駆動共振周波数ωN1及び
ωN2のほぼ平均であり得る。位相関数54a及び54bは、互いに対して、大きさが2αの合成位相オフセット64を有すると言うことができ、ここで、90°の位相遅れは、2α間隔(図5)の中間に任意に選択される。
本発明の様々な実施形態の方法は、各々の駆動軸(例えば、20及び22)を、互いに対して又は共振器組立体の総特性に対して適切な位相で駆動して、それぞれの軸駆動特性58,60の間の差異を補償することである。それぞれの駆動軸に与えられた駆動関数間の適切な位相差を確立することによって、振幅関数52c及び位相関数54cを有する同調した振幅及び位相特性62は、理想的な振幅及び位相特性56に更に近付くようになる。
幾つかの実施形態において、位相補償は、公称動作条件において直角位相信号を最小にするように確立された所定の信号の形態をとる。他の実施形態において、位相補償は、既存の動作条件の場合、直角位相信号を低減するために手動設定し得る。更に他の実施形態において、位相補償は、或る範囲の動作条件全体において、直角位相信号を動的に最小化する又は低減するための閉ループ能動補正システムとして提供される。
次に、2つの軸に沿って駆動される共振器組立体用の位相補償手法について、数学的に述べる。本発明の或る実施形態に基づき直角位相信号の補正に影響を及ぼすには、2αの合成位相オフセット64に等しい総位相差は、第1と第2の駆動軸間で持続させることが望ましい。従って、第1及び第2駆動軸の所望の駆動信号D1及びD2は、それぞれ次式で表される。
上式において、Kは、駆動信号の振幅(例えば、単位は、ボルト)であり、ωは、駆動周波数であり、tは、時間パラメータである。2角の和の正弦に対する三角関数の恒等式は、次の通りである。
角度αが小さい場合、式(3)は、次式のように簡約化される。
従って、駆動信号D1及びD2は、次式で表し得る。
式Kα・COS(ωt)は、本明細書では、位相調整成分P・COS(ωt)と称し、式中、P=Kαであり、これは、直角位相調整信号(例えば、図6における参照番号90)の振幅である。
従って、式(5)及び(6)における駆動信号D1及びD2の三角関数は、単に駆動周波数と時間の積ωtの項で表され、この結果、駆動信号D1及びD2の様々な成分は、電子回路及び/又はコンピュータ制御によって容易に実現される。式(5)及び(6)を実現する実施形態例を以下に提示する。
図6において、本発明の一実施形態における直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ(QCVSG)70を示す。QCVSG70には、直角位相制御系72に連結された共振器組立体18が含まれる。図示した実施形態において、直角位相制御系72には、正弦波基準信号78を出力するための正弦波基準部76と、余弦波基準信号82を出力するための余弦波基準部80と、駆動信号Kの振幅に影響を及ぼすAGC信号86を出力するための自動利得制御部(AGC)84と、位相調整成分P・COS(ωt)の振幅Pに影響を及ぼす直角位相調整信号90を出力するための直角位相調整源88と、が含まれる。正弦波基準信号78及びAGC信号86は、第1信号乗算器94を経由して送られ、可変利得正弦波信号96を生成し得る。余弦波基準信号82及び直角位相調整信号90は、第2乗算器98を経由して送られ、位相調整余弦信号100を生成し得る。
本実施形態において、位相調整源88には、復調器を含むことができるが、これは、駆動発振に対して同相及び位相ずれ状態での回転速度を示す出力信号39aを受け取って復調し、直角位相信号を提供する。位相調整源88には、更に、調整した直角位相調整信号90を提供するフィルタシステムを含んでよい。1つの回転速度信号だけが、位相調整源88に用いられているように示すが、オプションとして、任意の又は全ての出力信号39b、41a、及び41bを同様に用い得ることを当業者は認識されるであろう。
或る実施形態において、可変利得正弦波信号96及び位相調整余弦信号100は、それぞれ第1及び第2加算器101及び102に並列に送られ、それぞれ第1及び第2駆動信号D1及びD2を生成し、この場合、可変利得正弦波信号96は、インバータ103を経由して送られ、式(6)の減算演算に影響を及ぼす。第1及び第2駆動信号D1及びD2は、それぞれ第1及び第2駆動素子対26,28、及び30,32に送られる。
QCVSG70の様々な構成要素には、中央プロセッサを必要とせずに、QCVSG70の様々な機能を実行する電子回路を含み得る。これに代えて、QCVSG70は、コンピュータ可読媒体99に記憶された命令(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)に従ってQCVSG70を制御する中央マイクロプロセッサμによる制御のために構成し得る。
動作中、直角位相制御系72は、式(5)及び(6)に記載された位相補償を実行する。直角位相制御系72の様々な制御構成要素は、式(5)及び(6)の様々な変数及び関
数に次のように関係し得る。即ち、駆動信号Kの振幅は、AGC84によって影響され得る。位相オフセットαは、直角位相調整源88によって影響され得る。SIN(ωt)関数は、正弦波基準部76によって影響され得る。また、COS(ωt)関数は、余弦波基準部80によって影響され得る。
上記内容は、式(5)及び(6)の明示に焦点を当てる。しかしながら、他の回路及び/又はコンピュータ制御される実施形態は、式(1)乃至(6)のいずれにも又はそれらの等価なものに影響を及ぼすように実現することができ、また、依然として本発明の範囲内であり得ることを理解されたい。
図6の実施形態における共振器組立体は、駆動素子対及び検知素子対を有するものとして示すが、単一の要素が任意の駆動又は検知素子対の代わりに利用し得ることを理解されたい。そのような構成におけるそれぞれの駆動及び/又は検知素子軸は、実質的に単一要素それぞれの法線として定義され、中心軸付近又は中心軸を貫通し得る。
図7において、4つの叉105a、105b、105c、及び105dを有し、更に、中心軸106を定義する四叉分岐共振器組立体104を示す。図7に示す四叉分岐共振器組立体104は、フランス、パリのセージェム(Sagem)から市販されているクアプソン(QUAPASON)ジャイロスコープである。四叉分岐共振器組立体を実装するジャイロスコープは、更に、リーガー(Leger)らの米国特許第5,597,955号に示されており、それに含まれる明示的な定義を除き本明細書にその全体を引用・参照する。
なお、四叉分岐共振器組立体104は、四叉分岐共振器組立体104の質量が、中心軸106を含む任意平面の両側に等しく分散されることから、「軸対称」共振器である。
四叉分岐共振器組立体104には、4つの駆動素子対107,108,109、及び110と、4つの検知素子対111,112,113、及び114と、が含まれる。図7における各対の各部材は、「a」及び「b」指定(例えば、108a及び108b)によって識別する。図7の斜視図の後側に配置された要素は、想像線で示す。駆動素子は、それぞれの叉の角部で対になり(例えば、叉105bの外側の角部における駆動素子108a及び108b)、他方、検知素子は、四叉分岐共振器組立体104の同一面上で対になる(例えば、叉105b及び105cによって定義される四叉分岐共振器組立体104の面上の検知素子112a及び112b)ことに留意されたい。駆動素子対107,108,109、及び110は、実質的に中心軸106に垂直な第1面に中心を置く。同様に、検知素子対111,112,113、及び114は、実質的に中心軸106に垂直な(即ち、第1面に平行な)第2面に中心を置く。
図7Aにおいて、四叉分岐共振器組立体104は、叉105a、105b、105c、及び105dを中心軸106側に撓ませる振動パターンを有するものとして示す。このパターンを生成するために、直径方向に又は対角線上で対向する駆動素子対(例えば、駆動素子対107及び109)は、同時に励振されて、対角叉を中心軸106側に駆動する。更に、第1対角対(例えば、駆動素子対107及び109)が内側に駆動されると、第2対角対(例えば、駆動素子対108及び110)が外側に駆動されるように、対角対の起動は、交互に行い得るが、この場合、対角対は、双方共同一周波数で駆動される。このように、叉105a及び105cは、ほぼ中心軸106を通る駆動軸115に沿って対角線上で駆動される。同様に、図7Aに示すように、叉105b及び105dは、駆動軸116に沿って、また、叉105a及び105cに対して相補的な(complimentary)(位相がずれた)振動で対角線上に駆動される。
四叉分岐共振器組立体104の検知素子対111,112,113、及び114は、叉
105a、105b、105c、及び105dに沿って、駆動素子対107,108,109、及び110の位置に対して軸方向に離される。図7及び7Aに示す検知素子対111,112,113、及び114は、駆動発振の成分を各々検出するが、逆位相であり、検知素子対の各素子を加算すると、駆動成分が相殺される。
また、各駆動軸115及び116に沿った駆動成分は、対向する角部に配置された検知素子からの信号を加算することによって推定できる(例えば、検知素子111b、112a、113b、及び114aからの信号を加算して、駆動軸116に沿う駆動成分を推定する)。
図8において、本発明の一実施形態における共振器組立体として、四叉分岐共振器組立体104を利用するQCVSG117を示す。二重軸駆動のおかげで、図6のQCVSG70用に示したものと同一の直角位相制御系72を用い得る。四叉分岐共振器組立体104の場合、駆動軸115は、対角線上で対向する駆動素子対107及び109の図心と同一平面上で、これらの対の間を等距離で貫通するように定義される。同様に、駆動軸116は、対角線上で対向する駆動素子対108及び110の図心と同一平面上で、これらの対の間を等距離で貫通するように定義される。また、一対の検知素子軸118及び119は、対角線上で対向する検知素子対111,113、及び112,114の図心と同一平面上で、これらの対の間を等距離で貫通するように定義し得る。
図9において、本発明の一実施形態の傾斜駆動装置QCVSG120を示す。傾斜駆動装置QCVSG120には、傾斜駆動共振器組立体122及びトルク・直角位相制御系124が含まれる。傾斜駆動共振器組立体には、第1及び第2駆動軸126及び128が含まれ、これらは、ほぼ駆動素子26,28、及び30,32の中心をそれぞれ通り、また、回転方向に均一な分布に対して「傾斜している」。即ち、第1及び第2駆動軸126及び128は、90°方向に対してそれぞれ角度−θ及び+θで意図的に回転方向に離間されている。傾斜駆動共振器組立体122及びトルク・直角位相制御系124には、共振器組立体18及び直角位相制御系72と同じ構成要素及び態様が多く含まれ、同じ参照番号によって識別する。
傾斜駆動装置QCVSG120の利点は、駆動素子26,28,30、及び32が、傾斜駆動共振器組立体122における発振パターンの持続に加えて、発振パターンにトルクを与え、これにより追加トルク要素(1つ又は複数)の必要性を解消できることである。従って、一実施形態では、式(5)及び(6)の駆動信号D1及びD2を調整して、トルク成分を加算することによってトルク機能を実現する。
上式において、式(5)及び(6)について述べたように、P=Kαであり、Tは、トルク調整信号134の振幅である。残りのパラメータは、式(1)及び(2)について定義したものと同じである。
また、一旦QCVSG120を同調すると、位相オフセットαは、K及びPから求め得
ることに留意されたい。即ち、
従って、合成位相オフセット64は、次式で与えられる。
傾斜駆動共振器組立体122には、図6の直角位相制御系72と同じ構成要素が多く含まれ、これらは、同じ参照番号によって識別される。更に、トルク・直角位相制御系124には、トルク調整信号134を出力するためのトルク信号源136と、トルク調整正弦波信号140を生成する第3信号乗算器138と、トルク及び位相オフセット成分を加算するための第3加算器142と、が含まれる。更に、傾斜駆動共振器組立体122の場合、直角位相調整信号90は、直角位相を調整して所望レベルに設定できる。
本方法は、位相同期ループの使用を必要としないが、図9に示すように、位相同期ループ駆動系150に実現できる。1つのそのような位相同期ループ駆動系の詳細は、米国特許第7,411,465号に開示されており、これは、本出願の譲受人に譲渡され、また、それに含まれる明白な定義を除き本明細書にその全体を引用・参照する。
位相同期ループ駆動系150は、入力信号156の位相と固定関係を有する出力信号152,154を生成することによって、性能を強化できる。位相同期ループ回路(図示せず)は、出力152,154と入力156との間の位相差を検出し、結果的に生じるこれらの信号間の差異を用いて、出力152,154が、周波数及び位相双方について、入力156と整合するまで、内部発振器の周波数を調整する。実際、位相同期ループ駆動系150は、駆動雑音及び付随するシステム雑音を低減するためのフィルタとして機能する。使用時、位相同期ループ駆動系150は、図9に示す乗算器94,98、及び138の各々に結合される。
一実施形態において、位相同期ループ駆動系150への入力信号156には、共振器組立体の駆動発振と駆動信号D1及びD2との比較が含まれ、従って、駆動発振を測定可能な共振器組立体を必要とする。本明細書では、「駆動発振」は、駆動信号D1及び/又はD2によって共振器組立体に与えられる合成発振(振幅及び周波数)である。図9に示す傾斜駆動共振器組立体122の検知素子34a、34b、及び、35a、35bは、傾斜駆動共振器組立体122が動作中であるか又は回転が停止していると、検知素子軸40及び42が、それぞれ波節対164,166、及び168,170を貫通する波節軸160及び162に関して角度−ψ及び+ψでそれぞれ傾斜するように、共振器要素24に結合されている。検知素子軸40,42と波節軸160,162との間の傾斜関係により、検知素子34a、34b、及び35a、35bに駆動発振成分が与えられるが、これは、検知軸40上の検知素子(1つ又は複数)34a、34bからの出力信号39a及び39bに検知軸42上の検知素子(1つ又は複数)35a、35bからの出力信号41a及び41bを加算することによって分離し得る。この目的のために、第4加算器174を図9に示す。傾斜検知構成の動作の詳細は、上記において引用・参照した米国特許第7,526,957号に述べられている。
また、他の軸対称共振器組立体は、駆動発振の測定値を提供するように構成し得る。例えば、図7の四叉分岐共振器組立体104の検知素子対111,112,113、及び114は、隣接角部上の素子によって生成された信号の減算により駆動発振成分を分離するように、駆動発振成分を各々検出し得る。例えば、検知素子112b及び113aによって生成された信号の減算は、駆動軸115に沿う駆動発振の表示を提供し得る。同様に、検知素子113b及び114aによって生成された信号の減算は、駆動軸116に沿う駆動発振の表示を提供し得る。従って、当業者は、四叉分岐共振器組立体104が、位相同期ループ駆動系150と共に用い得ることを認識されるであろう。
図10に、本発明の一実施形態に用いるカップ共振器組立体180を示す。カップ共振器組立体180には、同一半径方向位置で共振器要素186に連結されているが軸方向に離間している駆動素子182及び検知素子184が含まれる。これによって、検知素子184は、駆動素子182によって定義される駆動軸に沿う駆動発振の測定を行うが、これは、位相同期ループ駆動系150への入力信号156用に実行され得る。
図11及び12に、本発明の一実施形態において、二叉直角位相制御系198と、中心軸201を中心とした音叉型構成を有する二叉分岐共振器組立体200と、を実装したQCVSG196を示す。二叉分岐共振器組立体200は、叉202a及び202bを有し、各々、駆動軸205に沿って駆動されるように構成された駆動素子204と、検知素子206の主要面に対し垂直な検知軸207に沿って振動を検知するように構成された検知素子206と、を含む。駆動素子204は、励振されると、駆動軸205に沿って叉202a及び202bを駆動し、そして、叉202a及び202bをベクトル208によって示された方向に振動させる。ジャイロスコープ200が検知軸201を中心に回転すると、検知素子206は、ベクトル210によって示された方向に撓み、回転検知軸201を中心としたジャイロスコープ200の回転に比例した振幅を有する信号212を生成する。
二叉分岐共振器組立体200の場合、叉202a及び202bは、ほぼ一致する駆動軸205に沿って反対方向に振動する。駆動素子204は、二叉分岐共振器組立体200の対向面上にあることから、双方共、同じ極性を有する一次駆動信号で駆動される。次に、二叉音叉及びその異型の場合のように、1つの軸に沿って駆動される共振器組立体用の位相補償手法について、数学的に述べる。
本発明の或る実施形態に基づき直角位相信号の補正に影響を及ぼすためには、2αの合成位相オフセット64に等しい総位相差が、第1の叉と第2の叉との間でさせることが望ましい。従って、第1及び第2叉駆動用の所望の駆動信号D3及びD4は、それぞれ次式で表される。
上式において、Kは、駆動信号の振幅(例えば、単位は、ボルト)であり、ωは、駆動周波数であり、tは、時間パラメータである。2つの角の和の正弦に対する三角関数の恒等式は、次の通りである。
角度αが小さい場合、式(13)は、次式のように簡約化される。
式(14)を式(11)及び(12)に代入すると、駆動信号D3及びD4は、次式によって表し得る。
従って、式(15)及び(16)の駆動信号D3及びD4の三角関数は、単に駆動周波数と時間の積ωtの項で表され、D3及びD4関数の様々な成分は、電子回路及び/又はコンピュータ制御によって容易に実現される。
また、微小電子機械システム(MEMS)ジャイロスコープ及びH型分岐ジャイロスコープ等の他の共振器組立体は、同じ極性の一次駆動信号により共通軸に沿って駆動される。そのようなジャイロスコープの例は、ヤチ(Yachi)らの米国特許第5,996,410号と、ザマン(Zaman)らの「高性能整合モード音叉ジャイロスコープ」、MEMS 2006、イスタンブール、トルコ、pp.22−26,2006年1月と、トルソフ(Trusov)らによる「構造強制式逆位相駆動モード及び線形結合式逆位相検知モードを有するジャイロスコープ構造」、IEEE トランスデューサ 2009、コロラド州デンバー、米国、2009年6月と、によって開示されている。それらの開示内容は、それらにある明白な定義を除き、全体的に本明細書に引用・参照する。式(10)乃至(15)は、これらの装置で実現し同じ結果を得ることができる。
二叉直角位相制御系198には、図6の直角位相制御系72と同じ構成要素が多く含まれ、これらは、同じ参照番号によって識別する。二叉直角位相制御系198と直角位相制御系72との間の相違は、インバータ103が、第2加算器102に(可変利得正弦波信号96の代わりに)入力される位相調整余弦信号100を反転して、式(16)のKα・COS(ωt)成分の減算に影響を及ぼすことである。
本発明の更に他の実施形態において、「制御式」バイアスの利用を伴う位相補償手法を実現する。復調済み直角位相信号Sqによる速度信号のバイアスBqについて考える。これは、次式で与えられる。
上式において、εDMは、速度信号の復調位相誤差であり、K1は、検知系の利得である。復調位相誤差εDMは、本明細書では、所望の又は目標の復調位相と実際の復調位相との間の差異として定義する。
場合によっては、復調位相誤差εDMを生じる固有の位相関連の現象があり得る(例えば、電源投入ドリフトによる遷移又は温度変化による応力)。そのような固有の原因は、Bq等の制御式バイアスによって補正し得る。この制御式バイアスには、直角位相信号の許容可能なレベルを確立して、固有の位相誤差を用いて特定のバイアスを生成することを伴い得る。少量の直角位相信号Sqを許容することによって、直角位相信号Sqのレベルを制御して、未知量のより大きな直角位相信号を防止し得る。一実施形態において、その目的は、復調済み直角位相信号Sqを用いて、復調位相誤差εDMと相関傾向があるこれら他のバイアス誤差源を補償することである。復調済み直角位相信号Sqが分かると、復調位相誤差εDMの大きさを求め、その情報を用いて、回転速度の誤表示を補償することができる。
本発明は、その精神又は本質的な特質から逸脱することなく、他の特別な形態で具現化することができ、従って、示した実施形態は、全て例示的なものであって、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、上記説明は、カップ及び四叉ジャイロスコープに関するが、本明細書に述べた方法及び装置は、これらに限定するものではないが、カップ共振器、半球形共振器、リング共振器、及び四叉共振器を含み、複数の駆動軸を利用する任意のジャイロスコープ又は共振器で実現することができる。
上記の説明は、本発明の様々な実施形態の完全な理解を提供する数多くの特定の詳細を提示する。本明細書に開示する各図及び方法は、個別に又は他の特徴や方法と共に用いて、これらを作成及び使用するための装置、システム及び方法を改善し得る。従って、本明細書に開示する特徴及び方法の組合せは、その最も広い意味では、本発明の実践には必要でなく、むしろ本発明の代表的な実施形態を詳細に記述するためだけに開示されている。
上記説明では、様々な実施形態の数多くの特性及び利点について、様々な実施形態の構造及び機能の詳細と共に述べたが、本開示は、単なる例示であることを理解されたい。他の実施形態であって、なお以下の請求項によってのみ規定される本発明の原理と精神を用いる実施形態を構成してもよい。
本発明の請求項を解釈する場合、米国特許法(35USC)112条第6項の規定は、その特許請求の範囲において、特定の用語「ための手段(means for)」又は「ための工程(step for)」が言及されない限り、与えられた請求項について引用されるべきでないことを明記する。

Claims (20)

  1. 振動構造ジャイロスコープの直角位相を制御するための方法であって、
    共振器組立体を提供する工程と、前記共振器組立体は、中心軸を定義する軸対称共振器と、前記軸対称共振器に連結され、前記軸対称共振器における共振発振パターンを持続させるための複数の駆動素子と、前記軸対称共振器に連結されており、回転速度信号生成する1つ以上の検知素子と、を備えることと、前記複数の駆動素子のうちの第1駆動素子は第1駆動軸に沿って駆動され、前記複数の駆動素子のうちの第2駆動素子は第2駆動軸に沿って駆動され、前記第1駆動軸及び前記第2駆動軸は前記中心軸に関して互いから回転方向に離れていることと、
    第1駆動信号に基づき、前記駆動素子のうちの第1駆動素子により、第1駆動軸に沿って前記共振器組立体を駆動する工程と、
    第2駆動信号に基づき、前記駆動素子のうちの第2駆動素子により、第2駆動軸に沿って前記共振器組立体を駆動する工程と、
    前記共振器組立体が第1駆動軸及び第2駆動軸に沿って駆動されているときに前記1つ以上の検知素子から前記回転速度信号を得る工程と、
    前記回転速度信号から直角位相信号を推定する工程と、
    前記直角位相信号が所望レベルで維持されるように、第1駆動信号と第2駆動信号との間に合成位相オフセットを与える工程と、からなる方法。
  2. 合成位相オフセットを与える工程は、前記直角位相信号が最小の大きさで維持されるように実行される請求項1に記載の方法。
  3. 第1駆動信号と第2駆動信号との間に合成位相オフセットを与える工程は、第1駆動信号に対し第1位相オフセットを与え、第2駆動信号に対し第1位相オフセットと逆で第1位相オフセットにほぼ等しい第2位相オフセットを与える工程を含む請求項1に記載の方法。
  4. 共振器組立体の駆動発振を検知するための1つ以上の駆動センサを提供する工程と、
    前記1つ以上の駆動センサに連結された入力部と、前記複数の駆動素子のうちの第1駆動素子及び第2駆動素子に連結された出力部とを有する、位相同期ループ駆動系を提供す
    る工程と、
    前記位相同期ループ駆動系に第1駆動信号及び第2駆動信号を出力させる工程と、第1駆動信号及び第2駆動信号は前記駆動発振の周波数にほぼ一致する周波数を有することと、を含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記提供する工程において提供される前記1つ以上の検知素子は、共振器組立体の駆動発振を検知するように構成されており、前記方法は、
    つ以上の駆動センサに連結された入力部と、前記複数の駆動素子のうちの第1駆動素子及び第2駆動素子に連結された出力部とを有する、位相同期ループ駆動系を提供する工程と、
    前記位相同期ループ駆動系に第1駆動信号及び第2駆動信号を出力させる工程と、第1駆動信号及び第2駆動信号は前記駆動発振の周波数にほぼ一致する周波数を有することと、を含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記提供する工程において提供される前記共振器組立体の前記駆動素子は、前記共振器組立体の回転が停止しているとき、前記共振発振パターンを持続させ、複数の基準軸を定義する複数の腹対を含むように構成されており、前記腹対の各々は中心軸について全く反対に位置し、前記複数の基準軸の各々は前記複数の腹対のうちの対応する腹対を貫通していることと、
    前記提供する工程において提供される前記共振器組立体の第1駆動軸は、前記複数の基準軸のうちの第1基準軸に対し第1回転オフセットだけ離れており、第1駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、
    前記提供する工程において提供される前記共振器組立体の第2駆動軸は、前記複数の基準軸のうちの第2基準軸に対し第1回転オフセットとは反対の方向に第2回転オフセットだけ離れており、第2駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、を含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記直角位相信号位相復調誤差を推定する工程を含む請求項1に記載の方法。
  8. 直角位相制御式振動構造ジャイロスコープであって、
    共振器組立体と、前記共振器組立体は、
    中心軸を定義する軸対称共振器と、
    前記軸対称共振器に連結された複数の駆動素子と、前記複数の駆動素子のうちの第1駆動素子は第1駆動信号に基づき第1駆動軸に沿って駆動され、前記複数の駆動素子のうちの第2駆動素子は第2駆動信号に基づき第2駆動軸に沿って駆動され、前記第1駆動軸及び前記第2駆動軸は前記中心軸に関して互いから回転方向に離れていることと、
    前記軸対称共振器に連結されており、回転速度信号を生成する1つ以上の検知素子と、を備えることと、
    前記複数の駆動素子に連結されており、前記軸対称共振器において共振発振パターンを持続させ、前記回転速度信号から直角位相信号を推定するとともに、前記直角位相信号の大きさを制御するために第1駆動素子と第2駆動素子との間の合成位相オフセットを制御するための制御系と、からなる直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  9. 前記制御系及び前記駆動素子は、前記共振器組立体の回転が停止しているとき、前記発振パターンを持続させ、複数の基準軸を定義する複数の腹対を含むように構成されており、前記複数の腹対の各々は中心軸について全く反対に位置し、前記複数の基準軸の各々は前記複数の腹対のうちの対応する腹対を貫通していることと、
    第1駆動軸は前記複数の基準軸のうちの第1基準軸に対し第1回転オフセットだけ離れており、第1駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、
    第2駆動軸は、前記複数の基準軸のうちの第2基準軸に対し第1の回転オフセットとは
    反対の方向に第2回転オフセットだけ離れており、第2駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、を含む請求項に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  10. 前記制御系は、前記1つ以上の検知素子に連結されており、前記直角位相信号をフィードバック信号として利用する閉ループ制御系である請求項に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  11. 第1駆動素子は次式によって定義される第1駆動信号によって駆動され、
    第2駆動素子は次式によって定義される第2駆動信号によって駆動され、
    Kは前記駆動信号の振幅であり、αは位相オフセットであり、ωは駆動周波数であり、tは時間パラメータである、請求項に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  12. 前記制御系は、更に、
    前記駆動信号の振幅を提供するための自動利得制御部と、
    前記位相オフセットを提供するための直角位相調整源と、
    SIN(ωt)関数を提供するための正弦波基準部と、
    COS(ωt)関数を提供するための余弦波基準部と、を備える請求項11に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  13. 第1駆動素子は次式によって定義される第1駆動信号によって駆動され、
    第2駆動素子は次式によって定義される第2駆動信号によって駆動され、
    Kは前記駆動信号の振幅であり、αは位相オフセットであり、ωは駆動周波数であり、tは時間パラメータである請求項に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  14. 前記制御系は、更に、
    前記駆動信号の振幅を提供するための自動利得制御部と、
    前記位相オフセットを提供するための直角位相調整源と、
    SIN(ωt)関数を提供するための正弦波基準部と、
    COS(ωt)関数を提供するための余弦波基準部と、を備える請求項13に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  15. 前記共振器組立体は、カップ共振器、半球形共振器、リング共振器、及び四叉分岐共振
    器から選択される軸対称共振器を含む請求項に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  16. 直角位相制御式振動構造ジャイロスコープであって、
    共振器組立体と、前記共振器組立体は、
    中心軸を定義する軸対称共振器と、
    前記軸対称共振器に連結され、前記軸対称共振器において共振発振パターンを持続させるための複数の駆動素子と、前記駆動素子のうちの第1駆動素子は第1駆動軸に沿って駆動され、前記複数の駆動素子のうちの第2駆動素子は第1の駆動軸から前記中心軸に関して回転方向に離れている第2駆動軸に沿って駆動されることと、
    前記軸対称共振器に連結されており、回転速度信号を生成する1つ以上の検知素子と、を備えることと、
    前記軸対称共振器に連結された中央マイクロプロセッサと、
    前記中央マイクロプロセッサに連結されており、前記直角位相制御式振動構造ジャイロスコープを制御するための命令を含むコンピュータ可読媒体と、からなり、前記命令は、
    第1駆動信号に基づき第1駆動軸に沿って前記共振器組立体を駆動することと、
    第2駆動信号に基づき第2駆動軸に沿って前記共振器組立体を駆動することと、
    前記共振器組立体が第1及び第2駆動軸に沿って駆動されているときに前記1つ以上の検知素子から前記回転速度信号を得ることと、
    前記回転速度信号から直角位相信号を推定することと、
    前記直角位相信号が所望レベルで維持されるように、第1駆動信号と第2駆動信号との間に合成位相オフセットを与えることと、を含む、直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  17. 前記制御系及び前記駆動素子は、前記共振器組立体の回転が停止しているとき、前記発振パターンを持続させ、複数の基準軸を定義する複数の腹対を含むように構成されており、前記複数の腹対の各々は中心軸について全く反対に位置し、前記複数の基準軸の各々は前記複数の腹対のうちの対応する腹対を貫通していることと、
    第1駆動軸は前記複数の基準軸のうちの第1基準軸に対し第1回転オフセットだけ離れており、第1駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、
    第2駆動軸は、前記複数の基準軸のうちの第2基準軸に対し第1の回転オフセットとは反対の方向に第2回転オフセットだけ離れており、第2駆動軸は前記複数の基準軸のいずれとも一致しないことと、を含む請求項16に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  18. 前記制御系は、前記1つ以上の検知素子に連結されており、前記直角位相信号をフィードバック信号として利用する閉ループ制御系である請求項16に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  19. 第1駆動素子は次式によって定義される第1駆動信号によって駆動され、
    第2駆動素子は次式によって定義される第2駆動信号によって駆動され、
    Kは前記駆動信号の振幅であり、αは位相オフセットであり、ωは駆動周波数であり、
    tは時間パラメータである請求項16に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
  20. 第1駆動素子は次式によって定義される第1駆動信号によって駆動され、
    第2駆動素子は次式によって定義される第2駆動信号によって駆動され、
    Kは前記駆動信号の振幅であり、αは位相オフセットであり、ωは駆動周波数であり、tは時間パラメータである請求項16に記載の直角位相制御式振動構造ジャイロスコープ。
JP2009237361A 2008-10-14 2009-10-14 直角位相制御方法及びその方法を備えた振動構造ジャイロスコープ Active JP5517553B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10523608P 2008-10-14 2008-10-14
US61/105,236 2008-10-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010096765A JP2010096765A (ja) 2010-04-30
JP5517553B2 true JP5517553B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=41719131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009237361A Active JP5517553B2 (ja) 2008-10-14 2009-10-14 直角位相制御方法及びその方法を備えた振動構造ジャイロスコープ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8661898B2 (ja)
EP (1) EP2177875A3 (ja)
JP (1) JP5517553B2 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201003539D0 (en) 2010-03-03 2010-04-21 Silicon Sensing Systems Ltd Sensor
EP2547984B1 (de) * 2010-03-17 2014-05-07 Continental Teves AG & Co. oHG Verfahren zur entkoppelten regelung der quadratur und der resonanzfrequenz eines mikromechanischen gyroskops
DE102011005745A1 (de) 2010-03-17 2011-09-22 Albert-Ludwigs-Universität Freiburg Fakultät für Angewandte Wissenschaften Institut für Mikrosystemtechnik Verfahren zur entkoppelten Regelung der Quadratur und der Resonazfrequenz eines mikromechanischen Drehratensensors mittels Sigma-Delta-Modulation
GB201008195D0 (en) * 2010-05-17 2010-06-30 Silicon Sensing Systems Ltd Sensor
US9156673B2 (en) 2010-09-18 2015-10-13 Fairchild Semiconductor Corporation Packaging to reduce stress on microelectromechanical systems
WO2012037539A1 (en) 2010-09-18 2012-03-22 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined 3-axis accelerometer with a single proof-mass
WO2012040211A2 (en) 2010-09-20 2012-03-29 Fairchild Semiconductor Corporation Microelectromechanical pressure sensor including reference capacitor
KR101298286B1 (ko) 2011-11-30 2013-08-20 삼성전기주식회사 자이로센서 오프셋 자동 보정회로, 자이로센서 시스템 및 자이로센서 오프셋 자동 보정방법
KR20130098059A (ko) * 2012-02-27 2013-09-04 삼성전기주식회사 관성센서
EP2647952B1 (en) 2012-04-05 2017-11-15 Fairchild Semiconductor Corporation Mems device automatic-gain control loop for mechanical amplitude drive
EP2647955B8 (en) 2012-04-05 2018-12-19 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS device quadrature phase shift cancellation
US9625272B2 (en) * 2012-04-12 2017-04-18 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS quadrature cancellation and signal demodulation
FI124624B (en) * 2012-06-29 2014-11-14 Murata Manufacturing Co Improved vibration gyroscope
DE102013014881B4 (de) 2012-09-12 2023-05-04 Fairchild Semiconductor Corporation Verbesserte Silizium-Durchkontaktierung mit einer Füllung aus mehreren Materialien
US9335170B2 (en) * 2012-11-28 2016-05-10 Freescale Semiconductor, Inc. Inertial sensor and method of levitation effect compensation
US9759564B2 (en) 2013-03-15 2017-09-12 Fairchild Semiconductor Corporation Temperature and power supply calibration
US9605964B2 (en) * 2014-01-03 2017-03-28 The Boeing Company Gyro quadrature stabalization with demodulation phase error nulling
JP6180551B2 (ja) * 2014-01-14 2017-08-16 三菱電機株式会社 半球共振型ジャイロ
US9709399B2 (en) * 2015-01-12 2017-07-18 The Boeing Company Approach for control redistribution of coriolis vibratory gyroscope (CVG) for performance improvement
US9869552B2 (en) * 2015-03-20 2018-01-16 Analog Devices, Inc. Gyroscope that compensates for fluctuations in sensitivity
US10309782B2 (en) 2015-04-07 2019-06-04 Analog Devices, Inc. Quality factor estimation for resonators
US9952252B2 (en) * 2015-05-15 2018-04-24 Invensense, Inc. Offset rejection electrodes
US10295558B2 (en) 2015-05-15 2019-05-21 Invensense, Inc. Offset rejection electrodes
US11231441B2 (en) * 2015-05-15 2022-01-25 Invensense, Inc. MEMS structure for offset minimization of out-of-plane sensing accelerometers
US10696541B2 (en) 2016-05-26 2020-06-30 Honeywell International Inc. Systems and methods for bias suppression in a non-degenerate MEMS sensor
US10371521B2 (en) 2016-05-26 2019-08-06 Honeywell International Inc. Systems and methods for a four-mass vibrating MEMS structure
EP3361216B1 (en) * 2017-02-08 2021-04-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. System and method for resonator amplitude control
US10578435B2 (en) 2018-01-12 2020-03-03 Analog Devices, Inc. Quality factor compensation in microelectromechanical system (MEMS) gyroscopes
US11041722B2 (en) 2018-07-23 2021-06-22 Analog Devices, Inc. Systems and methods for sensing angular motion in the presence of low-frequency noise
JP7302129B2 (ja) * 2019-04-01 2023-07-04 国立大学法人東北大学 ジャイロ装置およびジャイロ装置の制御方法

Family Cites Families (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4951508A (en) 1983-10-31 1990-08-28 General Motors Corporation Vibratory rotation sensor
CA1250458A (en) 1983-10-31 1989-02-28 Edward J. Loper, Jr. Hemispherical resonator gyro
GB8716047D0 (en) * 1987-07-08 1987-08-12 Thorn Emi Electronics Ltd Rate sensor
US5289258A (en) * 1992-01-15 1994-02-22 Honeywell Inc. Fiber optic gyroscope modulation error reduction
GB2266149B (en) * 1992-04-10 1995-08-16 British Aerospace Single axis rate sensor noise reduction
GB2266588B (en) 1992-04-24 1995-11-15 British Aerospace Vibrating rate sensor tuning
EP0578519B1 (en) 1992-06-11 1997-03-12 Sagem Sa Vibrating beam gyroscopic measuring apparatus
US5383362A (en) * 1993-02-01 1995-01-24 General Motors Corporation Control for vibratory gyroscope
US5428995A (en) * 1993-03-08 1995-07-04 Litton Systems, Inc. Counterbalanced vibratory triaxial angular rate sensor with open loop output
US5400269A (en) * 1993-09-20 1995-03-21 Rockwell International Corporation Closed-loop baseband controller for a rebalance loop of a quartz angular rate sensor
US5850035A (en) * 1995-06-07 1998-12-15 Bei Sensors & Systems Company, Inc. Closed loop resonant rotation rate sensor
US6003373A (en) * 1995-06-07 1999-12-21 Bei Sensors & Systems Company, Inc. Closed loop resonant rotation rate sensor
US5796002A (en) * 1995-06-07 1998-08-18 Bei-Systron Donner Rotation rate sensor with optical sensing device
US5992233A (en) * 1996-05-31 1999-11-30 The Regents Of The University Of California Micromachined Z-axis vibratory rate gyroscope
US5801310A (en) 1997-02-18 1998-09-01 Litton Systems, Inc. Vibratory rotation sensor with whole-angle tracking
JP3336451B2 (ja) 1997-08-22 2002-10-21 富士通株式会社 音叉型振動ジャイロ
US6481285B1 (en) * 1999-04-21 2002-11-19 Andrei M. Shkel Micro-machined angle-measuring gyroscope
US7051590B1 (en) * 1999-06-15 2006-05-30 Analog Devices Imi, Inc. Structure for attenuation or cancellation of quadrature error
JP2001021362A (ja) 1999-07-12 2001-01-26 Japan Aviation Electronics Industry Ltd クローズドループ制御リング共振型振動ジャイロ
GB0001294D0 (en) * 2000-01-20 2000-03-08 British Aerospace Multi-axis sensing device
US6370937B2 (en) * 2000-03-17 2002-04-16 Microsensors, Inc. Method of canceling quadrature error in an angular rate sensor
DE10118650A1 (de) * 2001-04-14 2002-10-17 Philips Corp Intellectual Pty Winkelsensor sowie Verfahren zum Erhöhen der Anisotropiefeldstärke einer Sensoreinheit eines Winkelsensors
US20030033850A1 (en) 2001-08-09 2003-02-20 Challoner A. Dorian Cloverleaf microgyroscope with electrostatic alignment and tuning
US6675630B2 (en) * 2001-08-17 2004-01-13 The Boeing Company Microgyroscope with electronic alignment and tuning
US6854315B2 (en) * 2002-04-22 2005-02-15 Northrop Grumman Corporation Quadrature compensation technique for vibrating gyroscopes
US6915215B2 (en) * 2002-06-25 2005-07-05 The Boeing Company Integrated low power digital gyro control electronics
DE10248734B4 (de) 2002-10-18 2004-10-28 Litef Gmbh Verfahren zur elektronischen Abstimmung der Ausleseschwingungsfrequenz eines Corioliskreisels
DE10248733B4 (de) 2002-10-18 2004-10-28 Litef Gmbh Verfahren zur elektronischen Abstimmung der Ausleseschwingungsfrequenz eines Corioliskreisels
DE10248736B4 (de) 2002-10-18 2005-02-03 Litef Gmbh Verfahren zur Ermittlung eines Nullpunktfehlers eines Corioliskreisels
US6906510B2 (en) * 2002-11-18 2005-06-14 Ronald J. Wolf Quadrature output sensor system
GB0227098D0 (en) * 2002-11-20 2002-12-24 Bae Systems Plc Method of calibrating bias drift with temperature for a vibrating structure gyroscope
US6934660B2 (en) 2003-02-20 2005-08-23 The Regents Of The University Of California Multi stage control architecture for error suppression in micromachined gyroscopes
DE10317159B4 (de) 2003-04-14 2007-10-11 Litef Gmbh Verfahren zur Kompensation eines Nullpunktfehlers in einem Corioliskreisel
JP4317219B2 (ja) 2003-07-04 2009-08-19 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト ヨーレートセンサの調整方法
TWI220155B (en) * 2003-07-25 2004-08-11 Ind Tech Res Inst Micro vibratory dual-axis sensitive gyroscope
US6934665B2 (en) 2003-10-22 2005-08-23 Motorola, Inc. Electronic sensor with signal conditioning
DE10360962B4 (de) 2003-12-23 2007-05-31 Litef Gmbh Verfahren zur Quadraturbias-Kompensation in einem Corioliskreisel sowie dafür geeigneter Corioliskreisel
US7240533B2 (en) 2004-02-04 2007-07-10 Bae Systems Plc Method for reducing bias error in a vibrating structure gyroscope
US7481109B2 (en) 2005-03-04 2009-01-27 Custom Sensors & Technologies, Inc. Inertial measurement system and method with bias cancellation
US7318347B2 (en) 2005-05-09 2008-01-15 Northrop Grumman Corporation Hemispherical resonator gyro control
US7411465B2 (en) 2005-07-15 2008-08-12 Watson Industries, Inc. AGC circuit for the reduction of harmonics in the drive signal
US7565839B2 (en) 2005-08-08 2009-07-28 Northrop Grumman Guidance And Electronics Company, Inc. Bias and quadrature reduction in class II coriolis vibratory gyros
US7886598B2 (en) * 2005-08-08 2011-02-15 Northrop Grumman Guidance And Electronics Company, Inc. Vibratory gyro bias error cancellation using mode reversal
US7290435B2 (en) 2006-02-06 2007-11-06 Invensense Inc. Method and apparatus for electronic cancellation of quadrature error
US7526957B2 (en) * 2006-04-18 2009-05-05 Watson Industries, Inc. Vibrating inertial rate sensor utilizing skewed drive or sense elements
US7617727B2 (en) * 2006-04-18 2009-11-17 Watson Industries, Inc. Vibrating inertial rate sensor utilizing split or skewed operational elements
US7549334B2 (en) 2006-04-24 2009-06-23 Milli Sensor Systems + Actuators Small angle bias measurement mechanism for MEMS instruments
US8096179B2 (en) * 2009-04-09 2012-01-17 Freescale Semiconductor, Inc. Sensor device with reduced parasitic-induced error
US8151641B2 (en) * 2009-05-21 2012-04-10 Analog Devices, Inc. Mode-matching apparatus and method for micromachined inertial sensors

Also Published As

Publication number Publication date
EP2177875A2 (en) 2010-04-21
JP2010096765A (ja) 2010-04-30
US20100089158A1 (en) 2010-04-15
US8661898B2 (en) 2014-03-04
EP2177875A3 (en) 2013-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5517553B2 (ja) 直角位相制御方法及びその方法を備えた振動構造ジャイロスコープ
US7526957B2 (en) Vibrating inertial rate sensor utilizing skewed drive or sense elements
JP6190866B2 (ja) 直角位相低減バネを有するmemsジャイロ
US7874209B2 (en) Capacitive bulk acoustic wave disk gyroscopes with self-calibration
KR102045982B1 (ko) 진동 자이로스코프 보정 방법
JP6143430B2 (ja) バイアス補正機能を備えた振動型ジャイロ
JP6180551B2 (ja) 半球共振型ジャイロ
JP3808774B2 (ja) 振動形構造のジャイロスコープ用制御システム
US9574902B2 (en) Calibration method for the scale factor of an axisymmetric vibratory gyroscope or gyrometer
EP1711778A1 (en) Method for reducing bias error in a vibrating structure gyroscope
NO339469B1 (no) Fremgangsmåte og anordning ved coriolisgyroskop
JPH06300567A (ja) ジャイロ出力検出方法
Watson Vibratory gyro skewed pick-off and driver geometry
JP2016156810A (ja) コリオリ振動ジャイロスコープシステムにおけるバイアスおよびスケールファクター誤差の軽減
JP6559327B2 (ja) ジャイロ装置およびジャイロ装置の制御方法
GB2319085A (en) Rotation-measurement apparatus having a vibrating mechanical resonator
JP7302129B2 (ja) ジャイロ装置およびジャイロ装置の制御方法
Challoner et al. Symmetric Piezoelectric CVG with digital control electronics
JP2023127142A (ja) ジャイロ装置およびジャイロ装置の制御方法
JP7115733B2 (ja) 積分型ジャイロ装置および積分型ジャイロ装置の制御方法
US11835339B1 (en) Continuous online self-calibration for gyroscopes through modulation of damping axes
JPH09105637A (ja) 振動ジャイロ
US20070089509A1 (en) Digital coriolis gyroscope
JP3783893B2 (ja) 圧電振動角速度計
JP4591787B2 (ja) 振動子および角速度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120123

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131112

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131205

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5517553

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250