JP5515795B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルスチルカメラ等の撮像装置及び撮像方法に関する。
従来から、暗部と明部を有する同一の被写体を異なる露出条件で撮影して得られた複数の撮像画像を合成することにより、暗部が黒くつぶれたり明部が白く飛んだりしていない一つの合成画像を生成可能とするハイダイナミックレンジ(以下、「HDR」という。)撮影技法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−319240号公報
ところで、従来のHDR撮影技法では、例えば露出条件の異なる2つの撮像画像を得る場合に通常の露出条件から高露出側と低露出側に一定段数ずつ露出段数を各々異ならせた高露出側の露出条件と低露出側の露出条件で撮影された2つの撮像画像を合成することにより一つの合成画像を生成していた。すなわち、その被写体における暗部と明部との実際の明暗比に関係なく一義的に高露出側と低露出側の露出条件を決定していた。そのため、こうした従来のHDR撮影技法で得られた合成画像については、その被写体における暗部と明部との明暗比に応じた最適露出条件で撮影したものであるとは言い難かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、暗部と明部を有する被写体を暗部と明部との明暗比に応じた最適露出条件でハイダイナミックレンジ撮影することができる撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像素子の受光面に結像した被写体画像を複数の分割領域毎に測光して領域毎の輝度値を検出する輝度値検出手段と、該輝度値検出手段により検出された各輝度値のうちの最大輝度値又は該最大輝度値に準じる高輝度の輝度値を第1輝度値として、該第1輝度値に基づき第1露出条件を決定すると共に、前記各輝度値のうちの最小輝度値又は該最小輝度値に準じる低輝度の輝度値を第2輝度値として、該第2輝度値に基づき第2露出条件を決定する露出条件決定手段と、該露出条件決定手段により決定された前記第1露出条件及び前記第2露出条件に従って各々撮像された撮像画像を合成して一つの合成画像を生成する合成画像生成手段とを備え、前記露出条件決定手段は、前記第1輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数と前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数との段数差が予め設定した段数閾値を超える場合、前記段数差が前記段数閾値以下となるように、前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数を調整し、その調整後における露出段数と対応する露出条件を前記第2露出条件に決定することを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記露出条件決定手段は、前記輝度値検出手段により検出された各輝度値のうちに該各輝度値の平均値との数値差が予め設定した異常閾値を超える輝度値がある場合、該異常値を超える輝度値を除外した残りの各輝度値中における前記第1輝度値及び前記第2輝度値に基づき前記第1露出条件及び前記第2露出条件を決定することを要旨とする。
また、本発明の撮像装置において、前記第1輝度値は前記最大輝度値であり、前記第2輝度値は前記最小輝度値であることを要旨とする。
また、本発明の撮像方法は、撮像素子の受光面に結像した被写体画像を複数の分割領域毎に測光して領域毎の輝度値を検出する輝度値検出ステップと、該輝度値検出ステップで検出された各輝度値のうちの最大輝度値又は該最大輝度値に準じる高輝度の輝度値を第1の輝度値として、該第1輝度値に基づき第1露出条件を決定すると共に、前記各輝度値のうちの最小輝度値又は該最小輝度値に準じる低輝度の輝度値を第2輝度値として、該第2輝度値に基づき第2露出条件を決定する露出条件決定ステップと、該露出条件決定ステップで決定された前記第1露出条件及び前記第2露出条件に従って各々撮像された撮像画像を合成して一つの合成画像を生成する合成画像生成ステップとを備え、前記露出条件決定ステップでは、前記第1輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数と前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数との段数差が予め設定した段数閾値を超える場合、前記段数差が前記段数閾値以下となるように、前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数を調整し、その調整後における露出段数と対応する露出条件を前記第2露出条件に決定することを要旨とする。
本発明によれば、暗部と明部を有する被写体を暗部と明部との明暗比に応じた最適露出条件でハイダイナミックレンジ撮影することができる。
本実施形態のデジタルスチルカメラの概略構成を示すブロック図。 領域毎測光のために複数領域に分割された被写体画像の画面図。 HDR撮影処理ルーチンのフローチャート。
以下、本発明を撮像装置としてのデジタルスチルカメラ(以下、「カメラ」という。)及びこのカメラを用いて被写体をハイダイナミックレンジ(HDR)撮影する場合の撮像方法に具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、カメラ11は、ズームレンズなどの複数のレンズからなるレンズ部12(図1では図面の簡略化のため1つのレンズのみ図示)と、レンズ部12を通過した被写体光の光量を調整する絞り13と、その絞り13を通過した被写体光を撮像面となる入射側の受光面14aに結像させる撮像素子14を有している。そして、撮像素子14の出力側には、AFE(Analog Front End)15と画像処理回路16が直列に接続されると共に、その画像処理回路16に対してMPU(Micro Processing Unit)17がデータバス18を介して接続されている。
また、MPU17には、カメラ11の制御プログラムを記憶した不揮発性メモリ19、バッファメモリとして機能するRAM20、表示手段として機能する液晶表示のモニタ21、及び記録媒体であるメモリカード22を挿脱可能なカードI/F(Inter-Face)23がデータバス18を介して接続されている。さらに、カメラ本体には、そのカメラ11の使用者により操作されるモード切り替えボタンやレリーズボタン等からなる操作部材24がMPU17に対して各々の操作信号(モード切替信号や半押し操作信号など)をデータ通信可能に設けられている。
撮像素子14は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサからなり、電子シャッター機能を有すると共に、その受光面14aには多数の受光素子(図示略)が二次元的に配列されている。そして、撮像素子14は、その受光面14aに結像した被写体像に対応した信号電荷を蓄積し、その蓄積した信号電荷を画像データの元となる画素信号と呼ばれるアナログ信号でAFE15に出力する。
AFE15は、撮像素子14から入力したアナログ信号の画素信号を所定のタイミングでサンプリング(相関二重サンプリング)し、例えばISO感度に基づく所定信号レベルとなるように増幅する信号処理部(図示略)と、その増幅後の画素信号をデジタル信号に変換するA/D変換部(図示略)を有している。そして、AFE15は、アナログ信号の画素信号をA/D変換部でデジタル化することにより生成した画像データを画像処理回路16に出力する。
画像処理回路16は、AFE15から入力した画像データに対して、MPU17からの制御信号に基づき各種の画像処理(例えば、HDR撮影において撮像画像を合成する画像生成処理など)を施す。そして、画像処理回路16は、そのように画像処理を施した画像データを、RAM20に一旦記憶させると共に、モニタ21にスルー画像として表示させる。また、レリーズボタンが全押し操作された場合は、そのときの画像データと対応する画像をモニタ21に確認用画像として表示させる一方、例えばJPEG圧縮のためのフォーマット処理等の所定の画像処理を施した後に、メモリカード22に画像ファイルとして記録させる。
MPU17は、不揮発性メモリ19に記憶された制御プログラムに基づきカメラ11における各種の処理動作(例えばHDR撮影処理等)を統括的に制御する。そして、データバス18は、そうしたMPU17の制御に伴う各種データの伝送路として機能する。また、操作部材24におけるモード切り替えボタンは、カメラ11の動作モードを切り替える場合に操作されるボタンであり、例えば撮影モードを通常撮影モードとHDR撮影モードとの間で切り替える場合に操作される一方、同じくレリーズボタンは、カメラ11の動作モードが撮影モードである場合において被写体を撮影するときに押し下げ操作される。
そして、このカメラ11では、通常撮影モードにおいて操作部材24のレリーズボタンが半押し操作された段階で被写体に対する焦点合わせのためのAF(Auto Focus)処理と露出調整のためのAE(Auto Exposure)処理が実行され、その後にレリーズボタンが全押し操作された段階で合成画像の生成処理が実行されるようになっている。一方、このカメラ11では、HDR撮影モードにおいて操作部材24のレリーズボタンが半押し操作されたときは、通常撮影モードの場合のAE処理及び合成画像生成処理とは異なるHDR撮影用のAE処理及び合成画像生成処理が実行されるようになっている。
すなわち、HDR撮影モードの場合には、図2に示す写真25における被写体のように暗部と明部を有する被写体をHDR撮影する際に必要な高露出側の第1露出条件と低露出側の第2露出条件を決定するためのAE処理が実行される。因みに、図2の写真25は、太陽26が山27の左側上方に位置しているために山麓にある湖28の湖面が湖畔の立木29の日陰になって暗くなった風景を被写体とするものである。そのため、この風景写真25の被写体画像では、明るい太陽26が領域内に位置する領域Aと領域Eは明部になる一方、湖面が日陰の湖28が領域内に位置する領域Pと太陽26を背にした立木29が領域内に位置する領域Lは暗部となる。
なお、図2に示す写真25の被写体からの光を領域A〜P毎に測光して領域A〜P毎の輝度値を検出した場合は、左上隅の領域A内に太陽26の大半が位置しているため、この左上隅の領域Aの輝度値が最大輝度値となる。そして、その領域Aの直ぐ下の領域E内には太陽26の一部が位置しているため、この領域Eの輝度値は最大輝度値に準じる高輝度の輝度値となる。したがって、この写真25内の被写体では、領域Aの輝度値と領域Eの輝度値により最大輝度値を含む一群の高輝度値が構成されている。
その一方、右下隅の領域P内には日陰で湖面が暗い湖28が位置しているため、この右下隅の領域Pの輝度値が最小輝度値となる。そして、この領域Pの直ぐ上の領域L内には湖畔の立木29が太陽26からの光を背にした(具体的には左側後方から受けた)状態で位置しているため、この領域Lの輝度値は最小輝度値に準じる低輝度の輝度値となる。したがって、この写真25内の被写体では、領域Pの輝度値と領域Lの輝度値により最小輝度値を含む一群の低輝度値が構成されている。
そして、本実施形態の場合は、暗部と明部を有する被写体画像における領域A〜P毎の輝度値に基づき第1露出条件と第2露出条件が決定されると、その暗部(領域P,L)と明部(領域A,E)を有する同一の被写体が第1露出条件と第2露出条件とで連写されるようになっている。因みに、本実施形態の場合は、撮像素子14の電子シャッター速度が調整されることによりHDR撮影用のAE処理が実行される。具体的には、連写のための電子シャッター速度として、第1露出条件となる高速側の第1シャッター速度と、第2露出条件となる低速側の第2シャッター速度が設定されるようになっている。
そして、その後にレリーズボタンが全押し操作されたときには、暗部(領域P,L)と明部(領域A,E)を有する同一の被写体を第1シャッター速度(第1露出条件)と第2シャッター速度(第2露出条件)で連写して得た2つの撮像画像を合成することによって一つの合成画像が生成されるようになっている。
そこで次に、このカメラ11を用いて暗部と明部を有する被写体をHDR撮影する際にMPU17が実行するHDR撮影処理ルーチンの概要について、図3のフローチャートを参照しながら以下説明する。
さて、MPU17は、カメラ11の動作モードが撮影モードである場合において、操作部材24のモード切り替えボタンが操作されることにより、撮影モードが通常撮影モードからHDR撮影モードに切り替えられると、図3のフローチャートに示すHDR撮影処理ルーチンを開始する。
そして先ず、ステップS11において、MPU17は、操作部材24のレリーズボタンが半押しされたか否かを判定する。ステップS11の判定結果が否定判定(ステップS11=NO)である場合、MPU17は、このステップS11の判定を周期的に繰り返す。そして、このステップS11の判定結果が肯定判定(ステップS11=YES)になると、MPU17は、その処理を次のステップS12に移行する。
そして、次のステップS12において、MPU17は、その時点でモニタ21にスルー画像として表示されている被写体画像における領域A〜P毎の輝度値を検出する。具体的には、撮像素子14で得られたR,G,Bの画像データから輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとを分離した上で、その輝度信号Yを領域A〜P毎に積算することにより領域A〜P毎の輝度値を検出する。この点で、MPU17は、輝度値検出ステップを実行する輝度値検出手段として機能する。そして、全ての領域A〜Pにおける輝度値を検出すると、MPU17は、検出した各輝度値を領域A〜P毎に対応させてRAM20に一時記憶させた後、その処理を次のステップS13に移行する。
そして、次のステップS13において、MPU17は、先のステップS12で検出した領域A〜P毎の各輝度値の中に異常値があるか否かを判定する。具体的には、検出された全ての輝度値の平均値を算出すると共に、その平均値との数値差が予め設定した異常閾値を超える輝度値(異常値)があるか否かを判定する。そして、ステップS13の判定結果が肯定判定(ステップS13=YES)である場合、MPU17は、その処理を次のステップS14に移行する。
そして、次のステップS14において、MPU17は、先のステップS12で検出した領域A〜P毎の各輝度値の中からステップS13で異常値と判定された輝度値を除外し、残りの各輝度値の中から第1露出条件と第2露出条件を決定するための輝度値となる第1輝度値と第2輝度値を選択する。本実施形態の場合は、異常値が除外された後の残りの各輝度値のうち輝度が最大の一つの高輝度値が第1輝度値に選択されると共に、残りの各輝度値のうち輝度が最小の一つの低輝度値が第2輝度値に選択される。そして、これらの第1輝度値及び第2輝度値をRAM20に一時記憶させた後、MPU17は、その処理を次のステップS15に移行する。一方、ステップS13の判定結果が否定判定(ステップS13=NO)である場合、MPU17は、ステップS14を経由することなく、その処理をステップS15に直接移行する。
そして、次のステップS15において、MPU17は、第1輝度値(例えば、領域Aの最大輝度値)に基づき算出される第1露出条件が対応する第1露出段数と第2輝度値(例えば、領域Pの最小輝度値)に基づき算出される第2露出条件が対応する第2露出段数との段数差が、予め設定した段数閾値(例えば5段)を超えているか否かを判定する。そして、このステップS15の判定結果が肯定判定(ステップS15=YES)である場合、MPU17は、その処理を次のステップS16に移行する。
そして、次のステップS16において、MPU17は、第1露出段数と第2露出段数との段数差が段数閾値(5段)以下となるように、第1露出段数及び第2露出段数の少なくとも一方の露出段数を調整する。なお、このように第1露出段数と第2露出段数との段数差を段数閾値(5段)以下となるように調整する理由は、そのような露出段数と対応する第1及び第2の各露出条件で撮像された両撮像画像を合成して得られる合成画像が違和感のないものとなるようにするためである。
因みに本実施形態の場合は、第1輝度値に基づいて算出される第1露出条件が対応する第1露出段数はそのままで、第2輝度値に基づき算出される第2露出条件が対応する第2露出段数の方が調整される(すなわち、その段数が第1露出段数に近づけられる)。そして、このように段数差が段数閾値(5段)以下となるように調整された後の各露出段数をRAM20に一時記憶させた後、MPU17は、その処理を次のステップS17に移行する。一方、先のステップS15の判定結果が否定判定(ステップS15=NO)である場合、MPU17は、ステップS16を経由することなく、その処理をステップS17に直接移行する。
そして、次のステップS17において、MPU17は、段数差が段数閾値(5段)以下となる関係にある第1露出段数と第2露出段数に基づき第1露出条件となる第1シャッター速度と第2露出条件となる第2シャッター速度を連写時における撮像素子14における電子シャッター速度として決定する。この点で、MPU17は、露出条件決定ステップを実行する露出条件決定手段として機能する。そして、このステップS17の処理が終了すると、MPU17は、その処理を次のステップS18に移行する。
そして、次のステップS18において、MPU17は、操作部材24のレリーズボタンが全押しされたか否かを判定する。ステップS18の判定結果が否定判定(ステップS18=NO)である場合、MPU17は、このステップS18の判定を周期的に繰り返す。そして、ステップS18の判定結果が肯定判定(ステップS18=YES)になると、MPU17は、その処理を次のステップS19に移行する。
そして、次のステップS19において、MPU17は、撮像素子14の電子シャッター機能により被写体を第1シャッター速度と第2シャッター速度で連写して得られた2つの撮像画像の画像データを画像処理回路16において合成させることにより一つの合成画像を生成する。この点で、MPU17と画像処理回路16は、合成画像生成ステップを実行する合成画像生成手段として機能する。そして、そのような画像処理により生成した合成画像をモニタ21に確認用画像として表示させた後、その画像の画像データをファイル化してメモリカード22に記憶させると、MPU17は、以上のHDR撮影処理ルーチンを終了する。
次に、以上のように構成された本実施形態のカメラ11の作用について、特に、暗部と明部を有する被写体をHDR撮影する場合の撮像方法に着目して以下説明する。
なお、説明の前提として、この場合にカメラ11で撮影する写真は図2に示す風景写真25であって、既述したように、その写真25における被写体画像は暗部と明部を有しているものとする。そして、その被写体画像を16個の領域A〜Pに分割した場合における領域A〜P毎の輝度値については、領域内に太陽26の大半が位置する左上隅の領域Aの輝度値が最大輝度値である一方、領域内に日陰で湖面が暗い湖28が位置する右下隅の領域Pの輝度値が最小輝度値であるものとする。さらに、操作部材24におけるモード切り替えボタンが操作されたことにより撮影モードは通常撮影モードからHDR撮影モードに切り替えられているものとする。
さて、以上のような前提の下、カメラ11のレンズ部12を被写体となる山27の方向に向けると、山麓に湖28と立木29がある山27の稜線の左側上方に太陽26が昇った状態にある風景画像がスルー画像としてモニタ21に表示される。そして、その状態で、カメラ11の使用者により、レリーズボタンが半押しされると、自動的にAF処理が実行されると共に、HDR撮影用のAE処理として電子シャッター機能を有する撮像素子14における連写時のシャッター速度が決定される。
すなわち、被写体画像における各領域A〜Pの輝度値のうち領域Aの輝度値である最大輝度値に基づき高速側の第1シャッター速度(高露出側の第1露出条件)が決定される。また、被写体画像における各領域A〜Pの輝度値のうち領域Pの輝度値である最小輝度値に基づき低速側の第2シャッター速度(低露出側の第2露出条件)が決定される。
なお、この場合における第1シャッター速度の露出段数と第2シャッター速度の露出段数との段数差が段数閾値(5段)を超えていると、その段数差が段数閾値以下となるように、第2シャッター速度の露出段数が第1シャッター速度の露出段数に近づけられる。そして、そのような段数差の調整が行なわれた後の露出段数と対応した各シャッター速度が連写用の第1シャッター速度及び第2シャッター速度として決定される。
また、シャッター速度(露出条件)の算出基礎となる各領域A〜Pの輝度値に関して、全領域の平均輝度値との数値差が異常閾値を超える輝度値を検出したときには、その領域の輝度値はHDR撮影に用いるシャッター速度の算出基礎には不適な異常値であるとして除外される。そして、こうした異常値を除外した残りの各輝度値に基づき第1シャッター速度及び第2シャッター速度が決定される。
そして、このように第1シャッター速度及び第2シャッター速度が決定された後において、カメラ11のレリーズボタンが全押しされると、被写体画像が第1シャッター速度と第2シャッター速度で連写される。その際、第1シャッター速度は、その被写体画像では明部となる領域Aの輝度値(最大輝度値)に適合した露出条件となるシャッター速度であるため、かかる第1シャッター速度で撮影された第1撮像画像には白とびの発生もほとんど無い。同様に、第2シャッター速度は、その被写体画像で暗部となる領域Pの輝度値(最小輝度値)に適合した露出条件となるシャッター速度であるため、かかる第2シャッター速度で撮影された第2撮像画像には黒つぶれの発生もほとんど無い。
そして、そのような連写により得られた第1撮像画像と第2撮影画像が合成された一つの合成画像がMPU17の制御に基づき画像処理回路16において生成される。例えば、第1シャッター速度で撮像された第1撮像画像の左側半分(領域A,B,E,F,I,J,M,N)と、第2シャッター速度で撮像された第2撮像画像の右側半分(領域C,D,G,H,K,L,O,P)が合成される。すると、暗部が黒つぶれすることなく、また、明部が白飛びしていない一つの合成画像が生成され、その合成画像がメモリカード22に記憶保存される。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)暗部(領域P)と明部(領域A)を有する被写体の画像における複数の分割領域A〜P毎の輝度値を検出した上で、明部の輝度値に基づき高露出用の第1露出条件を決定すると共に、暗部の輝度値に基づき低露出用の第2露出条件を決定している。すなわち、明部と暗部の実際の輝度値(第1輝度値及び第2輝度値)に基づきHDR撮影用の各露出条件として高速側の第1シャッター速度及び低速側の第2シャッター速度を決定しているので、暗部と明部を有する被写体を暗部と明部との明暗比に応じた最適露出条件でHDR撮影することができる。
(2)第1シャッター速度(第1露出条件)と第2シャッター速度(第2露出条件)を決定する際に、第1シャッター速度が対応する第1露出段数と第2シャッター速度が対応する第2露出段数との段数差が段数閾値(5段)を超える場合は、その段数差が段数閾値以下となるように第2露出段数が第1露出段数に近づけるようにしている。そして、そのように段数差を調整した後の各露出段数と対応した各露出条件で暗部と明部を有する同一の被写体を連写により撮像して得た2つの撮像画像を合成して一つの合成画像を生成しているので、できあがった合成画像が違和感のあるものとなる虞を抑制できる。
(3)特に、段数差の調整に際しては低露出側の第2露出条件と対応した第2露出段数の方を調整対象とすることで高露出側の第1露出条件と対応した第1露出段数はそのままとしているので、露光オーバーとなる虞を回避できる。
(4)高露出側の第1露出条件の算出基礎となる第1輝度値として最も明るい領域Aの輝度値である最大輝度値を用いると共に、低露出側の第2露出条件の算出基礎となる第2輝度値として最も暗い領域Pの輝度値である最小輝度値を用いるようにしている。そのため、明暗比に応じた露出条件の決定を簡便に行なうことができる。
(5)領域A〜P毎の輝度値を検出した場合において、平均輝度値から大きく乖離した異常値の輝度値がある場合には、そうした異常な輝度値を除外し、残りの各輝度値中から第1及び第2露出条件の算出基礎となる第1及び第2輝度値を選択するようにしている。そのため、異常な露出条件を設定してしまう虞を抑制することができる。
(6)本実施形態では、露出値を決定する場合の三要素であるシャッター速度、絞り値及びISO感度のうちシャッター速度で露出段数を設定するようにしている。そのため、絞り値やISO感度で露出条件を設定する場合との対比において、被写界深度が変わったり色かけが生じたりする虞を抑制しつつ簡単に露出条件を設定することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、第1露出条件及び第2露出条件を決定する場合の基礎値となる第1輝度値及び第2輝度値としては、最大輝度値及び最小輝度値以外の高輝度値及び低輝度値を用いても良い。例えば、第1輝度値としては明部のうちで2番目に明るい領域Eの輝度値(高輝度値)を用いると共に、第2輝度値としては暗部のうちで2番目に暗い領域Lの輝度値(低輝度値)を用いるようにしてもよい。要は、最大輝度値を含む一群の高輝度値中の一つの輝度値を第1輝度値にすると共に、最小輝度値を含む一群の低輝度値中の一つの輝度値を第2輝度値として、高露出側の第1露出条件及び低露出側の第2露出条件を決定するようにしてもよい。
・上記実施形態において、領域A〜P毎に検出された各輝度値のうちに異常な輝度値があるか否かを異常閾値との対比により判別する工程を省略してもよい。
・上記実施形態において、段数閾値は5段以外の任意の段数(例えば、3段、4段、6段など)に設定されたものであってもよい。
・上記実施形態において、第1露出条件が対応する第1露出段数と第2露出条件が対応する第2露出段数との段数差が段数閾値以内となるように調整する場合に、第2露出段数だけを調整する以外に、第1露出段数だけを調整したり、第1露出段数及び第2露出段数の両方を調整したりするようにしてもよい。すなわち、段数差が段数閾値以内となるものならば、第1露出段数及び第2露出段数の少なくとも一方を調整可能である。
・上記実施形態において、露出条件を決定する場合、シャッター速度以外に絞り13の絞り値やISO感度により露出条件を決定するようにしてもよい。すなわち、シャッター速度、絞り値及びISO感度のうちの少なくとも一つにより露出条件を設定可能である。
・上記実施形態においては、撮像装置の一種であるデジタルスチルカメラに具体化したが、例えばデジタルビデオカメラやカメラ機能付き携帯電話などの他の撮像装置及びそれらを用いた撮像方法に具体化してもよい。
11…カメラ(撮像装置)、14…撮像素子(輝度値検出手段)、14a…受光面、16…画像処理回路(合成画像生成手段)、17…MPU(露出条件決定手段、合成画像生成手段)、A〜P…領域。

Claims (4)

  1. 撮像素子の受光面に結像した被写体画像を複数の分割領域毎に測光して領域毎の輝度値を検出する輝度値検出手段と、
    該輝度値検出手段により検出された各輝度値のうちの最大輝度値又は該最大輝度値に準じる高輝度の輝度値を第1輝度値として、該第1輝度値に基づき第1露出条件を決定すると共に、前記各輝度値のうちの最小輝度値又は該最小輝度値に準じる低輝度の輝度値を第2輝度値として、該第2輝度値に基づき第2露出条件を決定する露出条件決定手段と、
    該露出条件決定手段により決定された前記第1露出条件及び前記第2露出条件に従って各々撮像された撮像画像を合成して一つの合成画像を生成する合成画像生成手段と
    を備え
    前記露出条件決定手段は、前記第1輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数と前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数との段数差が予め設定した段数閾値を超える場合、前記段数差が前記段数閾値以下となるように、前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数を調整し、その調整後における露出段数と対応する露出条件を前記第2露出条件に決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記露出条件決定手段は、前記輝度値検出手段により検出された各輝度値のうちに該各輝度値の平均値との数値差が予め設定した異常閾値を超える輝度値がある場合、該異常値を超える輝度値を除外した残りの各輝度値中における前記第1輝度値及び前記第2輝度値に基づき前記第1露出条件及び前記第2露出条件を決定することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記第1輝度値は前記最大輝度値であり、前記第2輝度値は前記最小輝度値であることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の撮像装置。
  4. 撮像素子の受光面に結像した被写体画像を複数の分割領域毎に測光して領域毎の輝度値を検出する輝度値検出ステップと、
    該輝度値検出ステップで検出された各輝度値のうちの最大輝度値又は該最大輝度値に準じる高輝度の輝度値を第1の輝度値として、該第1輝度値に基づき第1露出条件を決定すると共に、前記各輝度値のうちの最小輝度値又は該最小輝度値に準じる低輝度の輝度値を
    第2輝度値として、該第2輝度値に基づき第2露出条件を決定する露出条件決定ステップと、
    該露出条件決定ステップで決定された前記第1露出条件及び前記第2露出条件に従って各々撮像された撮像画像を合成して一つの合成画像を生成する合成画像生成ステップと
    を備え
    前記露出条件決定ステップでは、前記第1輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数と前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数との段数差が予め設定した段数閾値を超える場合、前記段数差が前記段数閾値以下となるように、前記第2輝度値に基づき算出される露出条件が対応する露出段数を調整し、その調整後における露出段数と対応する露出条件を前記第2露出条件に決定することを特徴とする撮像方法。
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