JP2005020341A - 露出制御方法および装置 - Google Patents

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Yoshiharu Gotanda
芳治 五反田
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Abstract

【課題】安定した適正露出値で撮影を行え、高画質な画像を得ることができ、手ブレによる画質低下を抑制することが可能な露出制御方法および装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ2のCPU33は、被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するとともに、画像データのホワイトバランス補正値を算出する。被写体輝度および標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、標準の撮影感度から低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定する。設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定した適正露出値で撮影を行え、画像の高画質化を図ることが可能な露出制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影装置として、CCDイメージセンサ(CCD)などの撮像素子で撮像した被写体画像をデジタルの画像データに変換し、内蔵メモリやメモリカードなどの記憶媒体に保存するデジタルカメラが普及している。CCDは、撮像レンズから入射する被写体光を光電変換する受光素子が複数配列され、この受光素子上にRGBカラーフィルタやマイクロレンズなどが積層された構造となっている。
【0003】
CCDから出力された画像データにホワイトバランス補正を行う場合には、RGBカラーフィルタの透過率の違いから、Gに比べてRのデータを2倍強、Bのデータを1〜2倍増幅させる必要がある。このため、青空など青みの多い画像を撮影した場合、青空部分のBとGのデータが既にCCD出力の飽和近傍の値となり、このデータに上記のような増幅を施すと、Rの値のみが増幅されることになる。その結果、青空部分が赤みを帯びて、いわゆる色ズレを起こすおそれがある。
【0004】
上記のような色ズレの問題を解決するために、CCDにより出力された画像データにホワイトバランス補正を施した後、一旦メモリに取り込んで画像データがCCD出力の飽和近傍にあるか否かを判定し、飽和している場合は色ズレが発生しないように画素補正を施す撮像装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−354250号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載される撮像装置では、画像データをメモリに取り込んだ後、CCDの出力レベルに応じて色ズレを考慮した増幅値の調整を行っているために、通常明るい部分が暗くなったり、その逆になることがあり、CCD出力の飽和近傍にある画像データの表現が安定しないという欠点があった。
【0007】
本発明は、安定した適正露出値で撮影を行え、高画質な画像を得ることができる露出制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、手ブレによる画質低下を抑制することが可能な露出制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力するステップと、前記被写体の輝度を検出するステップと、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、前記画像データのホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする。
【0010】
なお、前記撮影時の撮影感度は、前記シャッタ速度が手ブレの発生しない程度の範囲に設定されることが好ましい。また、前記被写体輝度から撮影シーンの状態を判定するステップを含み、前記撮影シーンが逆光であると判定された場合には、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算しないことが好ましい。
【0011】
請求項4に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力するステップと、前記被写体の輝度を検出するステップと、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記標準の撮影感度から所定の低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力するステップと、前記被写体の輝度を検出するステップと、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも小さい場合、前記標準の撮影感度に所定の加算値を加算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする。なお、前記シャッタ速度が手ブレの発生する限界値を下回る場合には、シャッタ速度を限界値にとどめ、ストロボ発光させて撮影を行うことが好ましい。
【0013】
請求項7に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するとともに、前記画像データのホワイトバランス補正値を算出し、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定し、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
なお、前記露出制御手段は、前記シャッタ速度が手ブレの発生しない程度の範囲に前記撮影時の撮影感度を設定することが好ましい。また、前記露出制御手段は、前記被写体輝度から撮影シーンの状態を判定し、前記撮影シーンが逆光であると判定された場合には、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算しないことが好ましい。
【0015】
請求項10に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出し、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、前記標準の撮影感度から所定の低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定し、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載される発明は、被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出し、前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも小さい場合、前記標準の撮影感度に所定の加算値を加算し、撮影時の撮影感度を設定し、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする。前記露出制御手段は、前記シャッタ速度が手ブレの発生する限界値を下回る場合には、シャッタ速度を限界値にとどめ、ストロボ発光させて撮影を行うことが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1および図2において、本発明を適用したデジタルカメラ2の正面には、矢印方向にスライド操作自在なレンズバリア10が設けられている。このレンズバリア10を図1に示す開放位置にスライドさせることにより、撮像レンズ11、ストロボ発光部12が露呈して撮影可能な状態となる。
【0018】
撮像レンズ11の背後には、CCD36(図3参照)が配置されている。CCD36からの撮像信号は、A/D変換器40(図3参照)によりデジタルの画像データに変換される。この画像データは、デジタルカメラ2の背面に設けられた液晶表示器(LCD)13で、いわゆるスルー画像として表示される。また、デジタルカメラ2には,光学ファインダを構成するファインダ対物窓14およびファインダ接眼窓15が設けられており、これらを通して被写体画像のフレーミングが行われる。
【0019】
デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン16が設けられている。このレリーズボタン16は、2段階押しのスイッチとなっており、LCD13または光学ファインダによるフレーミングの後にレリーズボタン16を軽く押圧(半押し)すると、自動露光調整(AE)、自動焦点調整(AF)などの各種撮影準備処理が施される。
【0020】
撮影準備処理が施された撮像信号は、レリーズボタン16を離すまでデータロックされる。そして、この状態でレリーズボタン16をもう1度強く押圧(全押し)すると、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換された後、メモリカードスロット17に着脱自在に装填されるメモリカード18やSDRAM44(図3参照)などの記憶媒体に保存される。
【0021】
デジタルカメラ2の背面には、LCD13のほかに、電源のオン/オフ切替えを行う電源ボタン19、撮像レンズ11のズームレンズをワイド側、テレ側に変倍するズーム操作ボタン20、各種モードを選択するモード切替えスイッチ21、およびLCD13に表示されるメニュー画面内でカーソルを移動させるカーソル操作板22からなる操作部23(1点鎖線で囲む部分)が設けられている。
【0022】
デジタルカメラ2では、静止画撮影を行う静止画撮影モード、動画撮影を行う動画撮影モード、撮影した画像をLCD13に表示する再生モード、および各種設定を行うセットアップモードなどが選択可能となっており、モード切替えスイッチ21をスライド操作させることで、これらのモードの切替えが行われる。
【0023】
デジタルカメラ2の電気的構成を示す図3において、撮像レンズ11および絞り30には、レンズモータ31およびアイリスモータ32が接続されている。これらのモータ31、32は、CPU33に接続されたモータドライバ34、35を介して駆動制御され、レリーズボタン16の半押しにより撮影準備処理を行う。
【0024】
レンズモータ31は、ズーム操作ボタン20の操作に連動して、撮像レンズ11のズームレンズをワイド側、あるいはテレ側に移動させ、撮像レンズ11のズーミングを行う。また、フォーカスレンズを移動させ、撮影条件が最適となるように撮像レンズ11の焦点調整を行う。アイリスモータ32は、絞り30を動作させ、撮像レンズ11の露光調整を行う。
【0025】
撮像レンズ11の背後には、撮像レンズ11を透過した被写体光が撮像されるCCD36が配置されている。CCD36には、CPU33によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)37が接続され、このTG37から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0026】
CCD36から出力された撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)38に入力され、CCD36の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データとして出力される。CDS38から出力された画像データは、増幅器(AMP)39で増幅され、A/D変換器(A/D)40でデジタルデータに変換される。
【0027】
画像入力コントローラ41は、バス42を介してCPU33に接続され、CPU33の制御命令に応じてCCD36、CDS38、AMP39、およびA/D変換器40を制御する。A/D変換器40から出力された画像データは、LCDドライバ43を介してLCD13に表示される。または、図示しない光学ファインダドライバを介して光学ファインダに表示される。あるいは、SDRAM44に格納される。
【0028】
画像信号処理回路45は、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理を画像データに施す。画像信号処理回路45で各種処理を施された画像データは、YC変換処理回路46により輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換される。圧縮伸長処理回路47は、この変換された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で画像圧縮を施す。圧縮された画像データは、メディアコントローラ48を経由してメモリカード18に記録される。
【0029】
CPU33には、前述のレリーズボタン16、操作部23の他に、EEPROM49が接続されている。EEPROM49には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されている。CPU33は、これらの情報をEEPROM49から作業用メモリであるSDRAM44に読み出して、各種処理を実行する。
【0030】
バス42には、露出値、すなわちCCD36の電子シャッタのシャッタ速度、撮影感度、および絞り30の絞り値が撮影に適切か否かを検出するAE検出回路50と、ホワイトバランス補正が撮影に適切か否かを検出するAWB検出回路51と、ストロボ装置52の動作を制御するストロボ制御回路53とが接続されている。各検出回路50、51は、レリーズボタン16の半押し時に、バス42を介してCPU33に検出結果を逐次送信する。CPU33は、各検出回路50、51から送信される検出結果に基づいて、撮像レンズ11、絞り30、およびCCD36の動作を制御する。
【0031】
ストロボ装置52の発光モードとしては、例えば被写体輝度が低いときに自動的にストロボ発光させる自動発光モード、被写体輝度に関わらずストロボ発光させる強制発光モード、ストロボ発光を禁止した発光禁止モードなどが選択可能となっている。
【0032】
AE検出回路50は、YC変換処理回路46により変換された画像データの輝度信号Yに積分処理を施し、CPU33に送信する。CPU33は、この輝度信号Yの積分値と、そのときの絞り30の絞り値、電子シャッタのシャッタ速度とから被写体輝度を検出する。CPU33は、この被写体輝度に対応した標準の撮影感度(ISO200)における適正露出値を算出するとともに、被写体輝度を元にストロボ発光の有無や撮影シーンの状態判定を行う。なお、被写体輝度を検出する方法としては、測光センサにより行ってもよい。
【0033】
AWB検出回路51は、レリーズボタン16の半押しでSDRAM44に格納された画像データに対して、RGB各色毎に積分処理を施す。CPU33は、この積分処理された画像データを解析し、被写体を照明する照明光源(昼光、蛍光灯、タングステン光源など)を特定して、特定した光源に対応したRGB各色のホワイトバランス補正値(WB補正値)を算出する。
【0034】
CPU33は、標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された露出値よりも大きく、且つ状態判定でストロボ発光無しと判定され、AWB検出回路51で照明光源が特定されてWB補正値が算出された場合、以下の手順に則って撮影感度を低減させる。
【0035】
まず、AWB検出回路51で算出したWB補正値をWBG、EEPROM49に記憶された所定のWB補正値をE_WB_MINとして、これらの比WBG/E_WB_MINをRGB各色毎に求め(小数点2桁単位)、そのうちの最小値を感度低減率GDとして算出する。そして、表1に示すデータテーブルに基づいて、このGDに対する感度低減値ΔSVを算出する。
【0036】
【表1】
Figure 2005020341
【0037】
このとき、CPU33は、シャッタ速度が手ブレの発生しない程度の範囲に撮影感度を低減させる。また、状態判定で撮影シーンが逆光であると判定された場合には、撮影感度を低減させない。CPU33は、標準感度からΔSV分低減させた撮影感度となるように、画像入力コントローラ41を介してAMP39の増幅値を変更させる。
【0038】
一方、先に挙げた3つの条件のうちのいずれか1つでも満たしていない場合、撮影感度は低減されず標準の撮影感度で以降の撮影処理が行われる。撮影感度が低減された場合、CPU33は、撮影感度、ストロボ非発光、WB補正値を確定させ、レリーズボタン16の半押し時の露光調整および全押し時のホワイトバランス補正でこれらのパラメータを再度算出せずに以降の撮影処理を行う。
【0039】
次に、上記構成による本発明の露出制御方法の第1の実施形態に係る処理手順について、図4および図5のフローチャートを参照して説明する。まず、図4において、モード切替えスイッチ21により撮影モードが選択されると、撮像レンズ11、絞り30を介して入射した被写体光がCCD36により光電変換され、CDS38でサンプリングされてRGBデータとしてAMP39に出力される。
【0040】
CDS38から出力された画像データは、AMP39で増幅され、A/D変換器40でデジタルデータに変換される。デジタル変換された画像データは、画像入力コントローラ41を介してSDRAM44に格納され、LCD13にスルー画像として表示される。レリーズボタン16が半押しされると、CPU33により図5に示す撮影感度の設定が行われる。
【0041】
図5において、まず、AE検出回路50でYC変換処理回路46により変換された画像データの輝度信号Yに積分処理が施され、この輝度信号Yの積分値と、そのときの絞り30の絞り値、電子シャッタのシャッタ速度とから、CPU33により被写体輝度が検出される。CPU33では、この被写体輝度に対応した標準の撮影感度(ISO200)における適正露出値が算出され、被写体輝度を元にしたストロボ発光の有無や撮影シーンの状態判定が行われる。
【0042】
次に、レリーズボタン16の半押しによりデータロックされた画像データに対して、AWB検出回路51でRGB各色毎に積分処理が施される。この積分処理された画像データから、CPU33により被写体を照明する照明光源(昼光、蛍光灯、タングステン光源など)が特定され、特定された光源に対応したRGB各色のWB補正値が算出される。
【0043】
算出した標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された露出値よりも大きく、且つ状態判定でストロボ発光無しと判定され、AWB検出回路51で照明光源が特定されてWB補正値が算出された場合、CPU33により算出したWB補正値と、EEPROM49に記憶された所定のWB補正値との比がRGB各色毎に求められ、そのうちの最小値が感度低減率として算出される。そして、この感度低減率と表1に示すデータテーブルとから、感度低減値が算出される。
【0044】
一方、先に挙げた3つの条件のうちのいずれか1つでも満たしていない場合には、撮影感度は低減されない。撮影感度が低減された場合は、撮影感度、ストロボ非発光、WB補正値が確定され、レリーズボタン16の半押し時の露出調整および全押し時のホワイトバランス補正でこれらのパラメータは再度算出されない。
【0045】
撮影感度の設定後、測光、露出調整、および焦点調整が行われ、レリーズボタン16の全押しにより撮影が実行される。撮影後の画像データは、画像信号処理回路45で各種画像処理が施された後、YC変換処理回路46により輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換され、圧縮伸長処理回路47で圧縮処理が施される。圧縮された画像データは、メディアコントローラ48を経由してメモリカード18に記録される。このように、事前に設定した撮影感度で露出制御を行うので、CCD36の出力が飽和近傍にある場合に画像データの表現が安定しないということがなくなる。
【0046】
図6に、本発明の露出制御方法の第2の実施形態に係る処理手順を示す。この場合は、図5に示す第1の実施形態と同様に、まず、AE検出回路50でYC変換処理回路46により変換された画像データの輝度信号Yに積分処理が施され、この輝度信号Yの積分値と、そのときの絞り30の絞り値、電子シャッタのシャッタ速度とから、CPU33により被写体輝度が検出される。CPU33では、この被写体輝度に対応した標準の撮影感度における適正露出値が算出され、被写体輝度を元にしたストロボ発光の有無や撮影シーンの状態判定が行われる。
【0047】
算出した標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された露出値よりも大きく、且つ状態判定でストロボ発光無しと判定された場合、標準の撮影感度から所定の低減値分感度が低減される。
【0048】
一方、先に挙げた2つの条件のうちのいずれか1つでも満たしていない場合には、撮影感度は低減されない。撮影感度が低減された場合は、撮影感度、ストロボ非発光が確定され、レリーズボタン16の半押し時の露出調整でこれらのパラメータは再度算出されない。
【0049】
本発明の露出制御方法の第3の実施形態では、第1、第2の実施形態と同様に、まず、AE検出回路50でYC変換処理回路46により変換された画像データの輝度信号Yに積分処理が施され、この輝度信号Yの積分値と、そのときの絞り30の絞り値、電子シャッタのシャッタ速度とから、CPU33により被写体輝度が検出される。CPU33では、この被写体輝度に対応した標準の撮影感度における適正露出値が算出され、被写体輝度を元にしたストロボ発光の有無や撮影シーンの状態判定が行われる。
【0050】
算出した標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された露出値よりも小さい場合は、標準の撮影感度から所定の加算値分感度が加算される。一方、標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された露出値よりも大きい場合には、撮影感度は加算されない。撮影感度が加算された場合は、撮影感度が確定され、レリーズボタン16の半押し時の露出調整で撮影感度は変更されない。
【0051】
図7のプログラム線図に示すように、第3の実施形態では、シャッタ速度TVが手ブレの発生する限界値(TV6=1/60秒)以上となるように、EV7〜8では撮影感度SVを1加算し、EV8〜9では撮影感度を2加算する。このとき、シャッタ速度が限界値を下回る場合は、限界値にとどめ、ストロボ制御回路53でストロボ装置52を作動させてストロボ撮影を行う。このような構成であると、手ブレによる画質低下が抑制されるとともに、ストロボ装置52の使用頻度が減り、省電力化を促進させることができる。
【0052】
なお、撮影感度の低減および加算を行う条件としては、少なくとも標準の撮影感度における適正露出値と予め設定された露出値との大小判定によればよく、上記実施形態におけるストロボ発光の有無やWB補正値の算出過程を条件として含めなくてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明の露出制御方法および装置によれば、被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出して、画像データのホワイトバランス補正値を算出し、被写体輝度および標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、標準の撮影感度から前記低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定して、設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するので、安定した適正な露出値で撮影を行え、高画質な画像を得ることができる。また、手ブレによる画質低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの正面概観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの背面概観斜視図である。
【図3】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】デジタルカメラの撮影処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る撮影感度の設定手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る撮影感度の設定手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態における露出プログラム線図である。
【符号の説明】
2 デジタルカメラ
11 撮像レンズ
13 液晶表示装置(LCD)
16 レリーズボタン
18 メモリカード
23 操作部
30 絞り
33 CPU
36 CCD
39 増幅器(AMP)
44 SDRAM
45 画像信号処理回路
49 EEPROM
50 AE検出回路
51 AWB検出回路
52 ストロボ装置

Claims (12)

  1. 被写体を撮像して画像データを出力するステップと、
    前記被写体の輝度を検出するステップと、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、
    前記画像データのホワイトバランス補正値を算出するステップと、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、
    前記ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする露出制御方法。
  2. 前記撮影時の撮影感度は、前記シャッタ速度が手ブレの発生しない程度の範囲に設定されることを特徴とする請求項1に記載の露出制御方法。
  3. 前記被写体輝度から撮影シーンの状態を判定するステップを含み、前記撮影シーンが逆光であると判定された場合には、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算しないことを特徴とする請求項1または2に記載の露出制御方法。
  4. 被写体を撮像して画像データを出力するステップと、
    前記被写体の輝度を検出するステップと、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、
    前記標準の撮影感度から所定の低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする露出制御方法。
  5. 被写体を撮像して画像データを出力するステップと、
    前記被写体の輝度を検出するステップと、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するステップと、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも小さい場合、
    前記標準の撮影感度に所定の加算値を加算し、撮影時の撮影感度を設定するステップと、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定し、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定するステップとを備えたことを特徴とする露出制御方法。
  6. 前記シャッタ速度が手ブレの発生する限界値を下回る場合には、シャッタ速度を限界値にとどめ、ストロボ発光させて撮影を行うことを特徴とする請求項5に記載の露出制御方法。
  7. 被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
    前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出するとともに、
    前記画像データのホワイトバランス補正値を算出し、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、
    前記ホワイトバランス補正値から撮影感度の低減値を算出して、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定し、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする露出制御装置。
  8. 前記露出制御手段は、前記シャッタ速度が手ブレの発生しない程度の範囲に前記撮影時の撮影感度を設定することを特徴とする請求項7に記載の露出制御装置。
  9. 前記露出制御手段は、前記被写体輝度から撮影シーンの状態を判定し、前記撮影シーンが逆光であると判定された場合には、前記標準の撮影感度から前記低減値を減算しないことを特徴とする請求項7または8に記載の露出制御装置。
  10. 被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
    前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出し、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも大きい場合、
    前記標準の撮影感度から所定の低減値を減算し、撮影時の撮影感度を設定し、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする露出制御装置。
  11. 被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
    前記被写体の輝度を検出する被写体輝度検出手段と、
    検出した被写体輝度から標準の撮影感度における適正露出値を算出し、
    前記被写体輝度および前記標準の撮影感度における適正露出値が、予め設定された閾値よりも小さい場合、
    前記標準の撮影感度に所定の加算値を加算し、撮影時の撮影感度を設定し、
    設定した撮影感度、および検出した被写体輝度を元に撮影時の適正露出値を決定して、この露出値に基づいて撮影時の絞り値およびシャッタ速度を設定する露出制御手段とを備えたことを特徴とする露出制御装置。
  12. 前記露出制御手段は、前記シャッタ速度が手ブレの発生する限界値を下回る場合には、シャッタ速度を限界値にとどめ、ストロボ発光させて撮影を行うことを特徴とする請求項11に記載の露出制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008294801A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム
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