JP5512369B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5512369B2
JP5512369B2 JP2010093715A JP2010093715A JP5512369B2 JP 5512369 B2 JP5512369 B2 JP 5512369B2 JP 2010093715 A JP2010093715 A JP 2010093715A JP 2010093715 A JP2010093715 A JP 2010093715A JP 5512369 B2 JP5512369 B2 JP 5512369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cord
tire
pneumatic tire
carcass
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010093715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011225007A (ja
Inventor
拓也 吉見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2010093715A priority Critical patent/JP5512369B2/ja
Priority to CN201180018868.9A priority patent/CN102858556B/zh
Priority to US13/640,983 priority patent/US20130025761A1/en
Priority to PCT/JP2011/059425 priority patent/WO2011129444A1/ja
Priority to EP11768965.3A priority patent/EP2559570B1/en
Publication of JP2011225007A publication Critical patent/JP2011225007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5512369B2 publication Critical patent/JP5512369B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、耐久性を損なうことなく、通常走行時、特には高速走行時におけるタイヤの操縦安定性を向上させた乗用車用空気入りラジアルタイヤに関する。
一般に、乗用車用空気入りラジアルタイヤにおいては、カーカスプライの補強コードとして、高速走行や連続走行による高温時と、外気温等による低温時との間で物性差が少なく、かつ、コード弾性率の高いものほどハンドリングが安定し、操縦安定性が向上するといわれている。
また、一般的にカーカスプライの補強コードとして使用されているポリエチレンテレフタレート(PET)は疲労性も極めて良好で、カーカスには好適な材料であるが、高温時にコード弾性率が大幅に低下するため、安定した操縦性を発揮することができないという問題があった。このようなことから、操縦安定性を必要とする高性能タイヤ、例えば、幅広タイヤ、低扁平タイヤ等においては、カーカスプライの補強コードとしてレーヨン等のセルロース繊維が一般的に適用されている。
近年、タイヤの内圧の異常低下時やパンク時においても安全に走行しうるように、サイドウォール部に補強ゴムを配置したサイド補強型ランフラットタイヤが広く実用に供せられている。かかるランフラットタイヤはランフラット走行時にたわみが生じやすいため、サイド補強型ランフラットタイヤのカーカスプライの補強コードとして、一般に高弾性で、高い寸法安定性を有するセルロース繊維が用いられていた。
例えば、特許文献1には、ランフラットタイヤのカーカスプライの補強材として高剛性セルロース繊維を使用することで、ランフラット走行距離を向上させる技術が開示されている。
特開2005−199763号公報(特許請求の範囲等)
しかしながら、レーヨンのようなセルロース繊維は高剛性を示す一方で、疲労性が悪く、操縦安定性は良いものの、市場耐久性に劣るという欠点があるため、今まで広く使われることはなかった。即ち、高剛性コードを用いるとタイヤの荷重時の変形を抑制する効果があり、カーカスコードへの入力は低減され、耐久性能としては向上する方向にあるものの、耐疲労性を確保することが難しく、トータルとしては所望の耐久性を確保することが難しいという問題があった。
特許文献1に記載のランフラットタイヤにおいても、コード圧縮疲労性が必ずしも十分とはいえず、通常内圧時での走行耐久性に改善の余地が残されていた。また、その剛性の高さゆえ、縦バネが高くなり乗り心地を悪化させるなど、市場性能についても、改善が望まれていた。
そこで本発明の目的は、耐久性を損なうことなく、通常走行時、特には高速走行時におけるタイヤの操縦安定性を向上させた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、セルロース繊維コードは低温から高温時までの弾性率が安定しており、タイヤ単体として高いコーナリングパワーを発現して操縦安定性は良いが、疲労性が悪く、市場耐久性に劣るという欠点を解消すべく鋭意検討した結果、操縦安定性に優れたセルロース繊維コードを使用するとともに、カーカス構造を改良することにより操縦安定性と市場耐久性の両立を図ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の空気入りタイヤにおいては、トレッド部と、該トレッド部の側部からタイヤ半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイヤ半径方向内端に連なるビード部とを、セルロース繊維コードをコーティングゴムで被覆してなる一枚以上のカーカスプライからなるカーカスで補強してなる空気入りタイヤにおいて、
前記セルロース繊維コードの弾性率が、180℃の温度で、かつコード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時において40cN/dtex以上であり、かつ、前記カーカスプライが前記ビード部に埋設されたビードコアに内側から外側に折り返されてなり、該カーカスプライの折り返し端部が少なくともビードコアのタイヤ半径方向上端位置まで折り返され、該カーカスプライの折り返し端部のタイヤ半径方向の高さが前記ビードコアのタイヤ半径方向上端部から15mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
本発明においては、前記セルロース繊維コードの弾性率が、180℃の温度で、かつコード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時において100cN/dtex以下であることが好ましく、特には前記セルロース繊維コードがリヨセル繊維コードであることが好ましい。また、前記セルロース繊維コードの、下記式、
Nt=tanθ=0.001×N×√(0.125×D/ρ)
(式中、N:撚り数(回/10cm),ρ:コードの比重,D:総デシテックス数(dtex)の半分である)で示される撚り係数Ntが、0.5以上0.8以下であることが好ましい。さらに、前記セルロース繊維コードの総繊度が3500dtex以上5600dtex以下であることが好ましい。さらにまた、前記カーカスプライの折り返し端部のタイヤ半径方向の高さが、前記ビードコアのタイヤ半径方向上端部から10mm以下であることが好ましい。本発明のタイヤは、前記カーカスの内側に配設されタイヤ幅方向断面で見て三日月状のゴム補強層を備えたランフラットタイヤとすることができる。
本発明によれば、耐久性を損なうことなく、通常走行時、特には高速走行時におけるタイヤの操縦安定性を向上させた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤの断面図である。 一例補強コードの応力(荷重)―伸び曲線を示すグラフである。 本発明の他の一実施の形態に係るランフラットタイヤの右半分断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤの一例の断面図である。図示するタイヤは、トレッド部1と、トレッド部1の側部から半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部2と、サイドウォール部2の半径方向内端に連なるビード部3とからなる。
カーカス4は、タイヤの骨格構造をなし、タイヤのトレッド部1と、サイドウォール部2と、ビード部3とを補強する。このカーカス4は、一枚以上のカーカスプライにて構成されるとともに、それぞれのビード部3に配設したそれぞれのビードコア5間にトロイダルに延びる本体部と、各ビードコア5の周りで、タイヤ幅方向の内側から外側に向けて半径方向外方に巻上げた折り返し部とを有する。
図1中のカーカス4は、コードをコーティングゴムで被覆してなる一枚のカーカスプライよりなるが、カーカスプライの枚数は複数であってもよい。
図1中、ベルト6は、カーカス4のクラウン部のタイヤ半径方向外側に配設した一枚以上のベルト層からなる。図中のベルト6は、二枚のベルト層よりなるが、本発明のタイヤにおいては、ベルト層の枚数はこれに限られるものではない。
本発明においては、カーカスプライのコード(以下「補強コード」と略記する)がセルロース繊維コード、好ましくはレーヨン繊維に比し弾性率の高いリヨセル繊維のコードであり、このコードの弾性率が、180℃の温度で、かつコード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時において40cN/dtex以上、好ましくは100cN/dtex以下であることが肝要である。セルロース繊維は低温から高温時までの弾性率が安定しているため、タイヤ単体として高いコーナリングパワーを発揮することができる。但し、このコード弾性率が40cN/dtex未満であると、走行時のタイヤのたわみを抑制することができず、操縦安定性が悪化する。また、100cN/dtexを超えると、縦バネが高く、乗り心地も悪化してしまうことになる。
かかる補強コードの弾性率は、補強コードの応力−伸び曲線を用いて求めることができる。図2は、補強コードの応力(荷重)−伸び曲線を示すグラフの一例である。図2に示すように、タイヤの内圧充填〜荷重時にコード1本当たりにかかる力を29.4Nと見積り、180℃の温度での応力(荷重)−伸び曲線Cの29.4N応力時における接線Sを描き、接線Sの傾きをコード弾性率として算出する。なお、単位「N/%(180℃・29.4N)」と単位「N/dtex(180℃・29.4N)」とで示すコード弾性率は、同じ補強コードの応力−伸び曲線を用いて求められるものであり、例えば、1840dtex/3のコード構造では、27.6N/%(180℃・29.4N)が50cN/dtex(180℃・29.4N)に対応する。
補強コードは、原料繊維のコードをディップ(DIP)処理することによって作製することができる。繊維コードを、DIP張力を用いることによって、すなわち、所定の張力をかけた状態でDIP処理することによって、繊維の伸張方向に対し所定の剛性を有する補強コードとすることができる。
例えば、リヨセル繊維コードは、DIP張力を加え、例えば、0.13cN/dtex以上のDIP張力にまで上げて、DIP処理することにより、46.1cN/dtex(180℃・29.4N)以上のコード弾性率を有する補強コードが得られる。
本発明においては補強コードとして、レーヨン繊維と比較して高弾性であり、撚りによる剛性と耐疲労性との両立を図りやすいリヨセル繊維を用いることが好ましい。特に、リヨセル繊維は寸法安定性が高いため、製造(加硫)時の径収縮が起こらず、プライがビードから抜け落ちにくいという特性を有する。その他の繊維を用いた場合では、製造時の熱処理の段階で熱収縮や弾性率低下により、ビード部から抜け落ちたり、ビード周りのプライ乱れによりビード性状を乱すおそれがあり、その結果、プライ機能の低下やユニフォミティーの悪化を招くおそれがある。かかるリヨセル繊維は、例えば、原料のセルロースから溶剤紡糸法によって得られるセルロース系繊維であり、例えば、特公昭60−28848号公報明細書、特表平11−504995号公報明細書に記載されているように、有機溶剤中に溶解されたセルロースと水等の非溶媒を含む溶液を、空気中又は非沈殿性媒体中に紡糸し、その際、紡糸口金から出た繊維形成溶液を送り出す速度より早い速度で引っ張って、3倍以上の延伸倍率で延伸した後に、非溶媒で処理することによって得ることができる。
また、本発明においては、補強コードの下記式、
Nt=tanθ=0.001×N×√(0.125×D/ρ)
(式中、N:撚り数(回/10cm),ρ:コードの比重,D:総デシテックス数(dtex)の半分である)で表される撚り係数が、0.5以上0.8以下であることが好ましい。撚り係数が0.5未満ではコードの疲労性が悪化してしまうおそれがある。また、熱収縮率がほとんどない繊維のためタイヤユニフォミティが悪化し、好ましくない。一方、撚り係数が0.8より大きいと、補強コードのコード強力の低下が生じるため、カット性の低下につながるおそれがある。また、低剛性化方向のため主要件のコード弾性率の範囲を達成し得ず、十分な操縦性能を確保することが困難となる。
また、本発明においては、補強コードの総繊度が3500dtex以上5600dtex以下であることが好ましい。補強コードの繊度が3500dtex未満では、補強コードのコード強力の低下が生じ、カット性の低下につながるおそれがあるからである。一方、補強コードの繊度が5600dtexを超えると、ゲージが厚くなるため、サイドウォール部2に凹凸が生じるため、好ましくない。
さらに、本発明においては、補強コードの融点が300℃以上であることが好ましい。本発明の空気入りタイヤは、カーカスの内側に配設されタイヤ幅方向断面で見て三日月状のゴム補強層を備えたランフラットタイヤとすることができるが、この場合、ランフラット走行時に大量の熱が発生するため、補強コードの融点が300℃未満であると、ランフラット走行時に補強コードが溶融してしまい、結果として、ランフラット耐久性が低下してしまうおそれがあるためである。図3に本発明の他の実施の形態に係るランフラットタイヤを示す。
図3に示すランフラットタイヤは、左右1対のビード部3と、並列された複数の補強コードが被覆ゴムに埋設されたカーカスプライからなるカーカス4と、カーカス4のタイヤ半径方向外側に配置されたトレッド部1と、トレッド部1の左右のサイドウォール部2と、カーカス4の内側に配設されタイヤ幅方向断面で見て三日月状のゴム補強層8とを備えている。また、図示例のタイヤにおいては、ビード部3内に夫々埋設したリング状のビードコア5のタイヤ半径方向外側にビードフィラー7が配置されており、更に、カーカス4のトレッド部1のタイヤ半径方向外側には二枚のベルト層からなるベルト6が配置されている。
本発明においては、カーカスプライ4がビードコア5に内側から外側に折り返されてなり、カーカスプライ4の折り返し端部が少なくともビードコア5のタイヤ半径方向上端の位置まで折り返され、カーカスプライ4の折り返し端部のタイヤ半径方向の高さhが、ビードコア5のタイヤ半径方向上端部から15mm以下、好ましくは10mm以下である。カーカスプライ4の折り返し端部のタイヤ半径方向の高さhがビードコア5のタイヤ半径方向上端部から15mmを超えると、リムフランジ部に圧縮入力が働くため、近傍の補強コードの末端が疲労し、それが破壊核となり、ゴム層の剥離等を誘発し、通常走行時のタイヤの耐久性を十分に向上させることができない場合があるからである。この点について更に詳述すると、タイヤは、基本的に市場での入力により折返し部分に繰り返し圧縮入力が加わり、折返し部分のカーカスコードの強力低下が促進され、カーカスコード切れにより故障するという懸念があるため、圧縮入力による強力低下のしやすさ、すなわち疲労性というものがカーカスコードには求められる。しかし、荷重時にはリムフランジとタイヤとの接触点を支点に圧縮入力が加わるのは避けられない。そこで、本発明においては、折返し部分を15mm以下にすることで圧縮入力が加わる部分に有機繊維を配置しない構造を適用し、コードの疲労性を考慮せずに操縦安定性等のタイヤ性能をコントロールすることを可能にしたものである。
本発明においては、タイヤのカーカスプライの補強コードの改良に係るものであり、タイヤを構成するその他の各部材の構造や材質等については特に制限されるべきものではなく、既知の構造および材料を採用することができる。例えば、トレッド部1の表面には適宜トレッドパターンが形成されており、最内層にはインナーライナー(図示せず)が形成されている。また、本発明の空気入りタイヤにおいて、タイヤ内に充填する気体としては、通常の又は酸素分圧を変えた空気、もしくは窒素等の不活性ガスを用いることができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
(実施例1〜4および比較例1〜5)
図1に示すタイプのタイヤ(サイズ245/45R19)を作製した。カーカスプライの補強コードの材質、構造、撚り係数、並びに180℃の温度にて補強コード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時のコード弾性率は下記の表1、2に示すとおりである。繊維コードのDIP液は、ホルムアルデヒド/レゾルシンのモル比が1.98、レゾルシン・ホルムアルデヒド/ラテックス固体質量%が16.0、(NaOH+NHOH)/ラテックスモル比が0.80のものを使用した。カーカスプライの被覆ゴムは天然ゴム100質量部、HAFカーボンブラック50質量部及び硫黄3質量部とした。タイヤ中へのカーカスプライの打ち込み数は:70本/10cmとした。また、補強コードの180℃における弾性率は、前述したようにコードの応力−伸び曲線を用い、タイヤの内圧充填〜荷重時にコード1本当たりにかかる力を29.4Nと見積り、29.4N応力時における応力−伸び曲線の接線を描き、算出した(図2参照)。
各供試タイヤにつき、通常内圧時のドラム耐久性および操縦安定性につき試験を行い、下記手順に従い性能を評価した。得られた結果を表1、2に併記する。
<ドラム耐久性>
ドラム表面が平滑な鋼鉄製で直径が1.707mであるドラム試験機を使用して、周辺温度を30±3℃に制御し、JATMAで定める標準リムサイズのリムを用い、JATMA規格の規定内圧において、JATMA規格の規定負荷能力の荷重をかけて、耐久性ドラム走行試験を行い、タイヤが壊れるまでの距離を測定した。評価は、比較例1の場合を100とした指数で表1、2中に示し、値が大きいほど耐久性が良好である。
<操縦安定性>
JATMAで定める標準リムサイズのリムを用い、JATMA規格の規定内圧を充填した供試タイヤを実車に装着し、ドライバーが操縦性のフィーリング試験を実施し、100
を満点とし操縦安定性を採点した。得られた結果を下記の表1、2に示す。
Figure 0005512369
※1:180℃の温度および補強コード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時のコード弾性率
Figure 0005512369
上記表1に示すように、実施例1〜4のタイヤは、いずれも比較例のタイヤに比し、耐久性および操縦安定性の双方において優れていることがわかる。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス(カーカスプライ)
5 ビードコア
6 ベルト
7 ビードフィラー
8 ゴム補強層

Claims (7)

  1. トレッド部と、該トレッド部の側部からタイヤ半径方向内方へ延びる一対のサイドウォール部と、該サイドウォール部のタイヤ半径方向内端に連なるビード部とを、セルロース繊維コードをコーティングゴムで被覆してなる一枚以上のカーカスプライからなるカーカスで補強してなる空気入りタイヤにおいて、
    前記セルロース繊維コードの弾性率が、180℃の温度で、かつコード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時において40cN/dtex以上であり、かつ、前記カーカスプライが前記ビード部に埋設されたビードコアに内側から外側に折り返されてなり、該カーカスプライの折り返し端部が少なくともビードコアのタイヤ半径方向上端位置まで折り返され、該カーカスプライの折り返し端部のタイヤ半径方向の高さが前記ビードコアのタイヤ半径方向上端部から15mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記セルロース繊維コードの弾性率が、180℃の温度で、かつコード1本当たり29.4Nの力を加えた応力時において100cN/dtex以下である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記セルロース繊維コードがリヨセル繊維コードである請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記セルロース繊維コードの、下記式、
    Nt=tanθ=0.001×N×√(0.125×D/ρ)
    (式中、N:撚り数(回/10cm),ρ:コードの比重,D:総デシテックス数(dtex)の半分である)で示される撚り係数Ntが、0.5以上0.8以下である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記セルロース繊維コードの総繊度が3500dtex以上5600dtex以下である請求項1〜4のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記カーカスプライの折り返し端部のタイヤ半径方向の高さが、前記ビードコアのタイヤ半径方向上端部から10mm以下である請求項1〜5のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記カーカスの内側に配設されタイヤ幅方向断面で見て三日月状のゴム補強層を備えたランフラットタイヤである請求項1〜6のうちいずれか一項記載の空気入りタイヤ。
JP2010093715A 2010-04-15 2010-04-15 空気入りタイヤ Active JP5512369B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093715A JP5512369B2 (ja) 2010-04-15 2010-04-15 空気入りタイヤ
CN201180018868.9A CN102858556B (zh) 2010-04-15 2011-04-15 充气轮胎
US13/640,983 US20130025761A1 (en) 2010-04-15 2011-04-15 Pneumatic tire
PCT/JP2011/059425 WO2011129444A1 (ja) 2010-04-15 2011-04-15 空気入りタイヤ
EP11768965.3A EP2559570B1 (en) 2010-04-15 2011-04-15 Pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010093715A JP5512369B2 (ja) 2010-04-15 2010-04-15 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011225007A JP2011225007A (ja) 2011-11-10
JP5512369B2 true JP5512369B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=45040945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010093715A Active JP5512369B2 (ja) 2010-04-15 2010-04-15 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5512369B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6208438B2 (ja) * 2013-02-28 2017-10-04 株式会社ブリヂストン 空気入り安全タイヤ
JP6408333B2 (ja) * 2014-10-03 2018-10-17 株式会社ブリヂストン ランフラットタイヤ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001073A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ
JP4933990B2 (ja) * 2007-09-03 2012-05-16 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ
JP2010042762A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010070119A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011225007A (ja) 2011-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011129444A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5358424B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5200690B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5602750B2 (ja) ランフラットタイヤ
KR20100133915A (ko) 타이어 코드 및 이를 구비한 공기 타이어
JP6319409B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5424474B2 (ja) ランフラットタイヤ
US20220274445A1 (en) Pneumatic tire
JP5778930B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP4450633B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5384255B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5512369B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4523702B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2013154766A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP5332422B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5496752B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP5465587B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP6915719B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008006875A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3982901B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5475366B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP3982902B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5890114B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013226982A (ja) 空気入りタイヤ
JP2009120981A (ja) タイヤ用コード材及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5512369

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250