JP5511728B2 - グリル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、魚などの被調理物を上下両面側から加熱調理するグリル装置に関する。
従来、鍋などが載置されて鍋内の被調理物を加熱するガスコンロと、上下2つのガスバーナを備えて魚などの被調理物を焼成して調理するグリル装置とを備えるガス加熱調理器(特許文献1)や、鍋などが載置されて鍋内の被調理物を加熱する電磁調理器が組み込まれたトッププレートと、上下2つの電気ヒータを備えて魚などの被調理物を焼成して調理するグリル装置とを備える電気加熱調理器(特許文献2)などが知られている。
特開平10−68525号公報 特開2004−305626号公報
ところで、上下2つのガスバーナを備えるグリル装置においては、グリル庫内に配置される下方のガスバーナは、通常グリル庫内の両側面下部に配置されており、魚を焼いて脂がグリル庫内の側面や底面に飛散してしまうと、グリル庫内の側面はガスバーナを配置する構造上、凹凸部が多いのでグリル庫内壁面の清掃が困難である。さらに、ガスバーナはグリル庫内に固定されて取り外しができないため、汚れ易い下方側のガスバーナの清掃は困難となる。
また、上下2つの電気ヒータを備えるグリル装置においては、グリル庫内に2つの電気ヒータが露出された状態で配置される。これら電気ヒータは、蛇行状に曲げられた線状電気ヒータ(シーズヒータ)から構成されている。そして、下方の線状電気ヒータは、魚が載置される焼き網の真下に配置されるため、魚を焼いて脂がグリル庫内の側面や底面に飛散してしまうと、下方の線状電気ヒータに付着してしまう。この下方の線状電気ヒータは、グリル庫内に固定されているため、取り外しができず、線状電気ヒータに付着した脂を取り除くのは非常に困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、被調理物を良好に焼くことができながら、グリル庫内に配置される下方加熱部が脂により汚れ難く、しかも、グリル庫内の清掃を簡単に行なうことのできるグリル装置を提供することを目的とする。
本発明は、グリル庫内に収容される被調理物を上方から加熱する上方加熱部と、被調理物を下方から加熱する下方加熱部とを備えるグリル装置であって、
下方加熱部は、被調理物が載置されるグリル皿の底面が接触するように配置される上面が平面である平面放熱体と、平面放熱体を加熱する線状電気ヒータとを有し、
平面放熱体は、上面がグリル庫の底面部に形成した開口部を覆い、かつ、グリル皿の底面の大きさよりも小さい大きさを有し、下面に底面部の開口部に固定される突起が形成されて、上面がグリル庫内に露出するように底面部に組み付けられ、
線状電気ヒータは平面放熱体により覆われてグリル庫の底面部の下方に配置されてグリル庫の内部に露出しないように設けられているグリル装置である。
上記グリル装置は、下方加熱部が、従来のようにガスバーナや線状電気ヒータをグリル庫内に露出させて被調理物を加熱する構成ではなく、加熱源となる線状電気ヒータが平面放熱体により覆われてグリル庫内に露出しない構成となっており、しかも、線状電気ヒータで加熱される平面放熱体は、上面にグリル皿の底面が接触するように載置されると共に、グリル庫の底面部に形成した開口部を覆い、かつ、グリル皿の底面の大きさよりも小さい大きさを有するように上面がグリル庫内に露出するようにグリル庫の底面部に組み付けた構成となっている。
従って、上記グリル装置によれば、下方加熱部は、線状電気ヒータの熱が平面放熱体に伝えられると、平面放熱体の上面全面からほぼ均一に放熱させることができるので、被調理物の下面側を均一に加熱することができ、従来のような線状電気ヒータのみで被調理物を加熱する場合に比べて被調理物に対する温度分布が均一となり、被調理物の下面を均一に焼くことができる。さらに、被調理物を加熱する平面放熱体は線状電気ヒータより表面積が大きく、しかも、熱を蓄熱することができるので、上方加熱部の熱の一部を平面放熱体に蓄熱させることにより、線状電気ヒータによる平面放熱体の加熱量を軽減することができる。その結果、線状電気ヒータの消費電力を軽減して省エネが可能となる。
上記グリル装置によれば、グリル皿上で被調理物を加熱するので平面放熱体上に被調理物の脂が落下しないため平面放熱体は汚れ難く、しかも、平面放熱体の上面全体に被調理物が載置されるグリル皿の底面を接触させているので、平面放熱体から放熱される熱を効率よくグリル皿に伝えて、加熱されたグリル皿の熱で被調理物を加熱調理することができる。
さらに、平面放熱体の上面の大きさがグリル皿の底面の大きさよりも小さいので、平面放熱体の上面がグリル皿で覆われた状態になり、被調理物からの油が飛び跳ねても焦げ付き易い平面放熱体が汚れ難くなる。しかも、平面放熱体に接触しないグリル皿の外周部は、温度が中心部よりも下がるので、被調理物から出てグリル皿の周囲に溜まった脂の温度上昇を抑えることができる。
さらに、グリル皿上で被調理物を加熱するため、従来のような構造が複雑な焼き網を使用しなくてすみ、面倒な焼き網の手入れが不要となる。
さらに、上記グリル装置によれば、下方加熱部は、線状電気ヒータがグリル庫内に露出しないので脂で汚れることはなく、グリル庫内に露出する平面放熱体の上面のみを清掃すればよいので清掃が容易になる。さらに、グリル庫の底面部と平面放熱体との段差ができるだけ小さくなるように平面放熱体をグリル庫の底面部に組み付けることによってグリル庫の底面を平面状態に近づけることができるので、グリル庫の内面の清掃も簡単に行なうことができる。
また、上記グリル装置において、平面放熱体に平面放熱体の温度を検出する温度センサを平面放熱体の上面に露出しないように設ける構成とすることが好ましい。
上記グリル装置によれば、平面放熱体とグリル皿とを接触させているので、グリル皿の温度を平面放熱体の検出温度を介して監視することができ、温度検出結果によってグリル皿の温度管理が容易になり、グリル皿の温度が被調理物の発火温度まで上がるのを防止することができる。さらに、温度センサが平面放熱体の上面に露出しないように配置されるので平面放熱体の上面を凹凸のない平滑面にできる。その結果、グリル庫内の底面を清掃する際には、温度センサが脂で汚れることがなく、グリル庫の底面部と平面放熱体の上面とを拭き取るだけの簡単な作業で清掃が行なえる。また、平面放熱体の上面を凹凸のない平滑面にできるので、グリル皿を確実に平面放熱体に接触させてグリル皿の熱を平面放熱体に確実に伝熱させられ、温度センサで直接グリル皿の温度を検出せずともグリル皿の温度を監視することができる。
また、上記グリル装置において、平面放熱体にグリル皿の温度を検出する温度センサを平面放熱体を貫通させてグリル皿に接触させるように設ける構成としてもよい。
このような構成によれば、温度センサをグリル皿に接触させているので、グリル皿の温度を直接測定することができ、温度検出結果によってグリル皿の温度管理が容易になり、グリル皿の温度が被調理物の発火温度まで上がるのを防止することができる。
ところで、グリル皿の温度と平面放熱体の温度とは必ずしも一致しない。そのため、グリル皿の温度を直接検出する温度センサと平面放熱体の温度を検出する温度センサとを設けることにより、より細く正確な温度制御が可能となる。
さらに、グリル皿を配置させる上記グリル装置において、
グリル皿を支持してグリル皿と共にグリル庫内に出し入れされる支持枠体を備え、
支持枠体は、平面放熱体の上面よりも大きい矩形をなし、グリル庫の出し入れ方向に対し奥側で平面放熱体の幅より幅方向外側において下方に突出する突出部が形成されると共に、手前側端部がグリル庫を開閉するグリル扉に固定されて、突出部がグリル庫の底面部に接触するように構成され、
グリル庫の底面部には、支持枠体がグリル庫内の収納位置に挿入された位置で突出部が入り込む凹部が形成され、
さらに、支持枠体は、凹部に支持枠体の突出部が入り込んでいるときは、支持枠体に支持されているグリル皿の底面が平面放熱体の上面に接触し、突出部が凹部から外れているときは、グリル皿の底面が平面放熱体の上面から離間するように構成することが好ましい。
上記グリル装置によれば、グリル扉を開閉して支持枠体と共にグリル皿をグリル庫から出し入れする時は、グリル皿を載せる支持枠体の奥側に設けた突出部のみをグリル庫の底面部に接触させながら、平面放熱体の表面にグリル皿が接触することなくグリル皿と支持枠体とを移動させることができるので、グリル皿により平面放熱体の表面が損傷することを阻止することができる。従って、平面放熱体の上面からグリル皿の底面の温度を検出する温度センサを露出させても、グリル皿の出し入れの際にこの温度センサも傷がつかないようにすることができる。
さらに、上記グリル装置において、上方加熱部は、ガスバーナを有する構成とすることが好ましい。上方加熱部により被調理物の上面は水蒸気を有するガスで加熱されることになるので、被調理物は、外側表面がパリッと焼けて、仕上がりが良くなる。さらに、ガスバーナは、煙を焼くことができ、しかも、燃焼ガスによりグリル庫内に対流を生じさせることができるので、燃焼排気の流れを作ってグリル庫内に煙が充満することを抑制できる。
以上のように、本発明のグリル装置は、線状電気ヒータがグリル庫内に露出せず、平面放熱体の上面がグリル庫内に露出するように下方加熱部が構成されるので、下方加熱部は、線状電気ヒータが脂で汚れることはなく、グリル庫内に露出する平面放熱体の上面のみを清掃するだけでよくなる。さらに、グリル庫の底面部と平面放熱体との段差ができるだけ小さくなるように平面放熱体をグリル庫の底面部に組み付けることによってグリル庫の底面を平面状態に近づけることができるので、グリル庫の内面の清掃も簡単に行なうことができる。
さらに、上記グリル装置によれば、平面放熱体の上面の大きさがグリル皿の底面の大きさよりも小さいので、平面放熱体の上面がグリル皿で覆われた状態になり、グリル皿上で加熱された被調理物からの油が飛び跳ねたとしても平面放熱体は汚れ難くい。しかも、平面放熱体に接触しないグリル皿の外周部は、温度が中心部よりも下がるので、被調理物から出てグリル皿の周囲に溜まった脂の温度上昇を抑えることができる。
本発明の実施形態1に係るグリル装置を備えるガスコンロの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置の部分構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置の下方加熱部を下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置の下方加熱部の要部部分断面図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置のグリル皿と支持枠体の上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置のグリル皿と支持枠体の下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置のグリル皿の断面図である。 本発明の実施形態1に係るグリル装置のグリル皿及び支持枠体のグリル庫底面部に対する位置関係を示す部分断面図である。 本発明の実施形態2に係るグリル装置を備えるガスコンロの全体構成を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るグリル装置の下方加熱部の要部部分断面図である。 本発明の実施形態2に係るグリル装置の部分構成を示す分解斜視図である。
(実施形態1)
以下に、本発明の実施形態1に係るグリル装置について、図1から図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態1のグリル装置2は、システムキッチンのカウンタトップC内に埋設して使用するビルトイン式のガスコンロ1に組み込まれた後方排気式のグリル装置2である。
ガスコンロ1は、天板11の上面に、鍋やフライパン等の調理器具を支持する五徳12が載置されているとともに、五徳12の中央には、ガスの燃焼炎によって調理器具を加熱するコンロバーナ13が配設されている。
グリル装置2は、ガスコンロ1の内部に設けられており、魚などの被調理物を加熱調理するためのグリル庫3と、このグリル庫3の天井部31に組み付けられている上方加熱部4と、グリル庫3の底面部32に組み付けられている下方加熱部5とを備えている。また、グリル庫3の前面は、開閉自在なグリル扉33により開閉される。グリル扉33の前面には、バー34が固定されており、このバー34を把持することにより、グリル扉33を前後に摺動させて、グリル庫3の前面開口部を開閉するようになっている。グリル庫3内には、グリル皿6が配置され、グリル皿6に置かれた被調理物を上方加熱部4及び下方加熱部5で加熱するようになっている。
グリル庫3は、その形状が前面が開口された略直方体であり、スチール製の薄板で形成されている。グリル庫3の内壁面は焼きついた汚れを直ぐに拭き取れるようにするためにフッ素コートや触媒塗装を施すことが好ましい。また、グリル庫3の内壁部材は、強度に優れるステンレスで構成することが好ましい。
上方加熱部4は、多数の炎孔を形成したセラミック製の燃焼板を有する表面燃焼式のガスバーナ41で構成され、燃焼板を下方に向けた姿勢でグリル庫3の天井部31に組み付けられている。そして、上方加熱部4を燃焼させると、燃焼板が赤熱し、燃焼板からの輻射熱でグリル皿6に載せた被調理物が上方から加熱される。
上方加熱部4をガスバーナ41で構成することにより、水蒸気を含むガスの燃焼によって被調理物の外側表面をパリッと焼くことができるので、焼きの仕上がりが良くなる。さらに、ガスバーナ41は、煙を焼くことができ、しかも、燃焼ガスによりグリル庫3内に対流を生じさせることができるので、燃焼排気の流れを作ってグリル庫3内に煙が充満することを抑制できる。
下方加熱部5は、図3に詳しく示すように、線状電気ヒータ51と、この線状電気ヒータ51の上方に配置される平面放熱体52とを有する。
線状電気ヒータ51としては、蛇行又は円形に曲げた線状電気ヒータ(シーズヒータ)を用いる。本実施形態では円形に曲げたシーズヒータ(例えば、AC100V電源で消費電力700W)を用いている。線状電気ヒータ51は、細かい温度制御ができるようになっている。
下方加熱部5の平面放熱体52は、底面に凹凸が形成されるため鋳物で構成されている。平面放熱体52は、アルミニウム、アルミ合金、銅、銅合金など熱伝導性の優れた金属を鋳込んで形成されている。平面放熱体52は、円形に曲げた線状電気ヒータ51を覆い、グリル庫3の底面部32に形成した開口部35を覆う大きさを有する円板状に形成されている。
さらに、平面放熱体52は、上面が平面となっており、図4に詳しく示すように、後述するグリル皿6の底面の温度を検出する第1温度センサ71が貫通される貫通孔53が中央部に形成され、図3及び図4に示すように、外周部を下方に向けて湾曲させ、下面における貫通孔53の外側にグリル庫3の底面部32の開口部35に固定される環状突起54が形成されている。さらに、下面における貫通孔53と環状突起54との間に、後述する平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72が平面放熱体52の上面に露出しないように挿入される凹部55が形成されている。
図1及び図2に示すように、平面放熱体52は、グリル庫3の底面部32に形成した開口部35を覆うように組み付けられることにより、グリル庫3の底面部32と平面放熱体52の上面とができるだけ段差が小さくなるようにグリル庫3の底面部32に組み付けられる。そして、線状電気ヒータ51は、平面放熱体52により完全に覆われてグリル庫3の底面部32の下方に配置された状態となり、線状電気ヒータ51は、グリル庫3の内部には露出しないようになっている。即ち、下方加熱部5は、平面放熱体52の上面のみがグリル庫3の内部に露出された状態となる。
さらに、平面放熱体52の上面の大きさは、矩形のグリル皿6の底面の大きさよりも小さくなっている。平面放熱体52の上面をグリル皿6の底面よりも小さくすることで、平面放熱体52の上面がグリル皿6で覆われた状態になるので、被調理物からの油が飛び跳ねても平面放熱体52が汚れ難い。しかも、平面放熱体52に接触しないグリル皿6の外周部は、温度が中心部よりも下がるので、被調理物から出てグリル皿6の周囲に溜まった脂の温度上昇を抑えることができる。
さらに、グリル皿6の温度を測定する第1温度センサ71は、グリル皿6の温度を直接測定するために、貫通孔53を貫通させて平面放熱体52の上面から、この上面とほぼ面一となるように露出させている。第1温度センサ71は、各図では省略してグリル皿6の底面に接触する円形の平面を有する接触部のみが記載されている。第1温度センサ71は、サーミスタにより構成されており、第1温度センサ71でグリル皿6の温度を直接測定することにより被調理物の脂の発火を防止することができる。なお、第1温度センサ71は、バイメタルスイッチや熱電対でもよい。
また、平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72は、サーミスタにより構成されており、平面放熱体52の内部温度を検出するために、平面放熱体52の上面から露出しないように平面放熱体52の下面側から凹部55に挿入されて配置される。第2温度センサ72は平面放熱体52に貫通させていないため、直接グリル皿6には接触しないが、第2温度センサ72によって平面放熱体52の内部温度を直接検出することで、平面放熱体52自身の温度を監視するだけでなく、平面放熱体52の検出温度を介してグリル皿6の温度も監視することができる。
本実施形態1では、グリル皿6の温度と平面放熱体52の温度とは必ずしも一致しないので、グリル皿6の温度を直接検出する第1温度センサ71と平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72とを設けている。このように2つの温度センサを設けることにより、より細かい温度制御が可能となる。
なお、本実施形態1では、図示していないが、グリル庫3の内部温度を測定する温度センサもグリル庫3内に別途設けている。
グリル装置2は、グリル庫3内で調理中の被調理物から発生した油煙や上方加熱部4で発生した燃焼ガスなどをグリル庫3の外に排出するために、上方加熱部4と下方加熱部5の後方に、グリル庫3内からガスコンロ1における天板11の後部上面に形成する排気口に連通する排気通路8も形成されている。
さらに、グリル庫3と排気通路8との間は、図2にも示すように、多孔が形成された仕切板81が設けられており、排気通路8における仕切板81の近くの下部には、アフターバーナ82が配置されている。アフターバーナ82は、燃焼面を上方に向けた姿勢で設置されている。このアフターバーナ82は、上方加熱部4と同様の表面燃焼式ガスバーナで構成され、被調理物から発生した油煙を焼き切って無煙、無臭化するものである。なお、アフターバーナ82は、ブンゼン式バーナで構成することもできる。
本実施形態1のグリル装置2によれば、上方加熱部4及び下方加熱部5によりグリル庫3内の被調理物が加熱されると、被調理物から発生する油煙及び燃焼ガスが排気通路8へと流入される。この際、アフターバーナ82の燃焼により、油煙を焼き切って無煙、無臭化することができる。
また、本実施形態1のグリル装置2では、グリル庫3と排気通路8との間を仕切る仕切板81を設けているので、グリル装置2の清掃範囲は、グリル庫3内の仕切板81より前方の範囲にでき、清掃範囲を狭くできるし、アフターバーナ82が配置される排気通路8内が汚れ難くなる。
グリル庫3内に配置されるグリル皿6は、アルミニウム製の鋳物で構成されており、全体として浅い矩形の皿状に形成されている。グリル皿6は、平面放熱体52との接触部分の厚みは5mm、その他の部分の厚みは2mmとし、下方加熱部5の熱をムラ無く伝える。グリル皿6の底面における平面放熱体52と接触する部分は、図6にも示すように、平面放熱体52の直径よりやや大きい円形状で盛り上がるように厚みを厚く形成している。このグリル皿6の底面における平面放熱体52と接触する部分は、平面放熱体52からグリル皿6への熱伝導性を良くする為、平面放熱体52の上面全体にグリル皿6の底面が接触するように平面に形成されている。さらに、グリル皿6の底面には、後述する支持枠体9が係合される長尺な係合突起部61が底面長辺部の縁部の近くに形成されると共に、底面の両方の短辺部中央の縁部に支持枠体9の屈曲部91が嵌め合わされる凹部62が形成されている。
さらに、図1、2及び5に示すように、グリル皿6の上面側には、直線状に突出して形成された凸条部63が等間隔で多数形成されており、被調理物のグリル皿6への接触面積を出来るだけ小さくするために、凸条部63に被調理物を線接触させて、被調理物がグリル皿6の底面に着き難くしている。さらに、図7のグリル皿6の断面図に示すように、グリル皿6の上面である凸条部63の根元部分の表面は中央部が盛り上がるように傾斜して形成され、被調理物から出る脂をグリル皿6の周囲に流して溜めるようになっている。
グリル庫3の前面開口部を開閉するグリル扉33は、図1に示すように、グリル庫3を構成する部材にガイドレール37を介して摺動可能に支持されている。さらに、グリル扉33には、グリル皿6を支持する支持枠体9が一体に固定されており、グリル扉33の前後の摺動に伴って、グリル皿6を載せた状態で支持枠体9も前後に移動するようになっている。従って、グリル扉33を閉じた状態では、グリル皿6が配置された支持枠体9がグリル庫3内に収容され、グリル扉33を手前に引き出して開いた状態では、支持枠体9も外に引き出されるようになっている。そして、グリル扉33の開閉動作により、この支持枠体9に支持されたグリル皿6をグリル庫3内に出し入れする。
グリル皿6を支持する支持枠体9は、ステンレスなどの金属の線材を曲げて構成されており、図2に示すように、平面放熱体52の円形表面の大きさよりも大きい長方形状に形成されている。支持枠体9の奥側の短辺部には、図6に示すように、グリル皿6の底面に形成した凹部62に嵌め合わされる内方に向けて水平方向に屈曲された屈曲部91が形成され、手前側の短辺部は、下方向けて屈曲されてグリル扉33に固定されるようになっている。そして、支持枠体9の長辺部は、グリル皿6の底面に形成する係合突起部61の内面側に係合されるようになっている。このように、支持枠体9は、一対の長辺部と奥側の短辺部によりグリル皿6を所定の高さで支持するようになっている。
さらに、支持枠体9は、図8に詳しく示すように、長辺部における奥側先端部に下方に向けて突出して湾曲する突出部92が形成されている。この突出部92には、図5及び図8にも示すように、突出部92の湾曲形状に沿うキャップ93が被せられて、突出部92とキャップ93とを一体化させている。従って、キャップ93の底部の長手方向中間部も突出部92と同じように下方に向けて突出している。このキャップ93は、例えばフッ素樹脂など、耐熱性を有し、グリル庫3の底面との摩擦抵抗をできるだけ小さくすることができる材質で形成されている。
そして、支持枠体9は、手前側の短辺部がグリル庫3を開閉するグリル扉33に固定された状態で、突出部92がキャップ93の突出部分を介してグリル庫3の底面部32に接触するように構成されている。
また、図8に示すように、グリル庫3の底面部32における奥側端部には、支持枠体9がグリル庫3内の焼き位置に配置された状態で突出部92がキャップ93の突出部分を介して入り込む凹部36が形成されている。
このような形状に支持枠体9が形成されると共に、グリル庫3の底面部32に凹部36が形成されることにより、図8の実線で示すように、支持枠体9の突出部92に取り付けたキャップ93の突出部分がグリル庫3の凹部36に入り込んでいるときは、支持枠体9に支持されているグリル皿6の底面が平面放熱体52の上面に接触した状態でグリル庫3の内部にグリル皿6が配置される。このとき、支持枠体9は、グリル皿6に隠れるように配置されるので汚れ難く、線材のみで構成されているので掃除がし易い。
そして、図8の二点破線(仮想線)で示すように、突出部92と共にキャップ93の突出部分が凹部36から外れてグリル庫3の底面部32にキャップ93の突出部分が接触しているときは、グリル皿6の底面が平面放熱体52の上面から距離h離間するようになっている。
このように支持枠体9がグリル皿6を支持することにより、グリル皿6及び支持枠体9がグリル庫3内の所定の位置に収容された時は、グリル皿6の底面が下方加熱部5の平面放熱体52の上面に接触するようになっている。そして、グリル扉33を開いて支持枠体9と共にグリル皿6をグリル庫3から出し入れする時は、支持枠体9の突出部92を覆ったキャップ93のみをグリル庫3の底面部32に接触させながらグリル皿6と支持枠体9とを移動させるので、グリル皿6の移動中に平面放熱体52の表面及び第1温度センサ71にグリル皿6が接触しないようにすることができる。その結果、グリル皿6の出し入れの際に、グリル皿6により平面放熱体52の上面及び第1温度センサ71が損傷することを阻止できる。
なお、本実施形態1では、支持枠体9はグリル庫3のグリル扉33に固定したが、グリル扉33に固定せずに、支持枠体9の手前側短辺部と突出部92を覆ったキャップ93とをグリル庫3の底面部32に接触させてグリル皿6をグリル庫3内で支持する構成とすることもできる。この場合には、グリル扉33を開いた後、支持枠体9を手前に引き出すことにより、グリル皿6をグリル庫3から引き出す。
次に、本実施形態1におけるグリル装置2の調理時の作動について説明する。被調理物の調理を行う際は、グリル扉33を開いて、グリル皿6を手前に引き出し、グリル皿6に被調理物を載せて、グリル皿6をグリル庫3内に戻してグリル扉33を閉める。グリル皿6を移動させているときは、支持枠体9により、グリル皿6は平面放熱体52の上面から離間された状態で移動するので、グリル皿6は平面放熱体52及び第1温度センサ71には接触しない。
そして、グリル庫3内にグリル皿6が配置された状態で、例えば、上方加熱部4及びアフターバーナ82を点火すると共に、下方加熱部5の線状電気ヒータ51に通電して平面放熱体52を加熱して調理を開始する。このとき、グリル皿6は、支持枠体9によりグリル庫3内で水平に保たれた状態で支持されながら平面放熱体52の上面に接触する。
本実施形態1のグリル装置2によれば、上方加熱部4により被調理物を上方から加熱しながら、下方加熱部5の線状電気ヒータ51を通電して平面放熱体52が加熱されると、この平面放熱体52の上面に接触して配置されるグリル皿6が加熱され、グリル皿6に置かれた被調理物の下面側が加熱される。なお、下方加熱部5は、線状電気ヒータ51により平面放熱体52を加熱して、グリル皿6を介して被調理物を加熱するため、従来のように下方加熱部としてガスバーナを用いる場合に比べて、被調理物の下面側が焦げにくくなる。
下方加熱部5では、線状電気ヒータ51の熱が平面放熱体52の全体に伝えられて平面放熱体52の上面全面からほぼ均一に放熱させることができるので、平面放熱体52と接触しない部分であるグリル皿6の周囲を除いたグリル皿6の略全体を均一に加熱でき、被調理物の下面側を均一に加熱することができる。即ち、線状電気ヒータ51のみで被調理物を加熱する場合に比べて被調理物に対する温度分布を均一にでき、被調理物を全体的に均一に焼くことができる。
また、上方加熱部4からの熱が被調理物の側方を通過してグリル皿6に至ると、グリル皿6に上方加熱部4からの熱も蓄熱されると共に、グリル皿6を通過して平面放熱体52にも蓄熱されるため、線状電気ヒータ51による平面放熱体52の加熱量を軽減できる。即ち、平面放熱体52が、上方加熱部4からの熱の一部によっても加熱されるため、線状電気ヒータ51の消費電力を軽減でき、省エネが可能となる。特にグリル皿6及び平面放熱体52をアルミニウムで構成する場合には、アルミニウムは蓄熱容量が大きいので線状電気ヒータ51の消費電力をできるだけ少なくすることができる。本実施形態1では、グリル皿6の底面の温度を直接検出する第1温度センサ71と平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72とを設けているので、上方加熱部4からの熱で加熱されるグリル皿6の検出温度に応じて、平面放熱体52の温度を調整することができる。
さらに、本実施形態1に係るグリル装置2は、線状電気ヒータ51がグリル庫3内に露出せず、平面放熱体52の上面のみをグリル庫3内に露出させた状態で平面放熱体52をグリル庫3の底面部32に組み付けた構成となっている。そのため、グリル庫3の底面部32と平面放熱体52とが一体化されてグリル庫3の底面はできるだけ段差を小さくすることができるので、従来のように、グリル庫3内にガスバーナやシーズヒータが露出せず、グリル庫3内の内面を清掃する際に、平面放熱体52の上面及びグリル庫3の壁面を拭くだけの簡単な作業で手入を行なうことができ、清掃がし易くなる。
さらに、本実施形態1に係るグリル装置2によれば、平面放熱体52の上面にグリル皿6の底面を接触させて、平面放熱体52でグリル皿6を加熱し、このグリル皿6の熱で被調理物を加熱調理するので、熱効率が良く、平面放熱体52とグリル皿6との温度差が小さいのでグリル皿6の温度管理が容易となるし、グリル皿6の温度が被調理物の発火温度まで上がるのを防止することができる。なお、第1温度センサ71及び/又は第2温度センサ72により異常温度が検出されると、線状電気ヒータ51の加熱を停止させるようにしてもよい。また、グリル皿6上で被調理物を加熱するため、従来のような構造が複雑な焼き網を使用しなくてすみ、グリル皿6のみを洗浄し、面倒な焼き網の手入れが不要となる。
なお、本実施形態では、被調理物を加熱する際、上方加熱部4、アフターバーナ82及び下方加熱部5を使用する第1モード、アフターバーナ82を使用せず、上方加熱部4及び下方加熱部5を使用する第2モード、下方加熱部5のみ使用する第3モード、そして、下方加熱部5を使用せずに上方加熱部4及びアフターバーナ82を使用する第4モードを切り換えて加熱させることができる。さらに、上方加熱部4は火力を強弱で制御し、下方加熱部5は電力を三段階に分けてON・OFF制御できるようになっている。このように、各モードと火力及び電力調整の制御を行なうことにより細かい温度制御が可能となる。
(実施形態2)
実施形態1に係るグリル装置2では、グリル皿6の温度を直接測定する第1温度センサ71を平面放熱体52に貫通させて設けると共に、平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72を平面放熱体52に貫通させないように設けた。実施形態2は、図9及び図10に示すように、平面放熱体52には、グリル皿6に直接接触させてグリル皿6の温度を測定する第1温度センサ71を設けず、平面放熱体52の上面に露出させない第2温度センサ72のみを設けている。
実施形態2では、図9及び図10に示すように、第2温度センサ72を線状電気ヒータ51から直に加熱の影響を受け難い平面放熱体52の中心部に配置させており、平面放熱体52の中心部の下面に、平面放熱体52の温度を検出する第2温度センサ72が挿入される凹部56が貫通されないように形成されている。第2温度センサ72は、平面放熱体52の上面から露出しないように平面放熱体52の下面側から凹部56に挿入される。なお、実施形態2では、第1温度センサ71が設けられていないこと、平面放熱体52に貫通孔が形成されていないこと、そして、第2温度センサ72を配置させる位置が異なったことを除いては、実施形態1と同じ構成であるので、説明を省略する。
実施形態1では、平面放熱体52の上面に第1温度センサ71が露出しているために、第1温度センサ71の耐久性の低下や、第1温度センサ71と平面放熱体52の貫通孔53との僅かな隙間の清掃が十分に行なえないとか、グリル皿6と第1温度センサ71との接触のばらつきが生じたりするなどの虞がある。
実施形態2では、第2温度センサ72は、平面放熱体52の上面に露出しないように平面放熱体52の下面側に配置しているので、平面放熱体52の上面を凹凸のない平滑面にでき、しかも、グリル皿6の底面全面を確実に平面放熱体52に接触させることができる。その結果、グリル庫3内の底面を清掃する際には、第2温度センサ72は脂で汚れることがなく、グリル庫3の底面部と平面放熱体52の上面とを拭き取るだけの簡単な作業で清掃が行なえる。また、平面放熱体52の上面を凹凸のない平滑面にできるので、グリル皿6を確実に平面放熱体52に接触させてグリル皿6の熱を平面放熱体52に確実に伝熱させられる。従って、実施形態1のように、第1温度センサ71で直接グリル皿6の温度を検出せずとも、平面放熱体52の内部温度を検出することで平面放熱体52の検出温度を介してグリル皿6の温度を監視することができる。
第2温度センサ72によりグリル皿6の温度を管理する場合、グリル皿6の底面全面を平面放熱体52に接触させることにより、グリル皿6の上面の温度と平面放熱体52の上面の温度との温度差を、例えば約20度となるように小さくすることができる。このように、グリル皿6に直接接触しない第2温度センサ72のみでも、温度検出結果によってグリル皿6の温度管理がし易くなり、グリル皿の温度が被調理物の発火温度まで上がるのを防止することができる。このものでは、例えば、被調理物の発火を防止するための異常温度として第2温度センサ72の検出温度を250℃〜260℃の範囲で設定することができる。なお、第2温度センサ72は、平面放熱体52の中心部以外の位置に設けてもよいし、また、適宜の位置に複数設けてもよい。また、実施形態2では、第2温度センサ72は、サーミスタにより構成されているが、バイメタルスイッチや熱電対でもよい。複数設ける場合には、サーミスタ、バイメタルスイッチ、熱電対を組み合わせたものを用いてもよい。
(実施形態3)
実施形態1に係るグリル装置2では、上方加熱部4にガスバーナを使用したが、実施形態3に係るグリル装置2は、図11に示すように、上方加熱部4に蛇行状に湾曲させた線状電気ヒータ42(シーズヒータ)を用いている。
実施形態3に係るグリル装置2では、図示していないが、実施形態1で使用したアフターバーナ82の代わりに触媒フィルタを設けている。この触媒フィルタにより、油煙を無煙、無臭化処理し、排気通路8から外部へ油煙を放出させないようにすることができる。
上方加熱部4として線状電気ヒータ42を用いる場合には、上方加熱部4及び下方加熱部5を使用する第1モード、上方加熱部4のみ使用する第2モード、そして、下方加熱部5のみ使用する第3モードを切り換えて加熱させることができる。さらに、上方加熱部4及び下方加熱部5は電力を三段階に分けてON・OFF制御する。このように、上方加熱部4として線状電気ヒータ42を用いる場合でも、各モードと電力調整の制御を行なうことにより細かい温度制御が可能となる。
(その他)
また、前記各実施形態では、下方加熱部5は、平面放熱体52の底面に近接させて線状電気ヒータ51を配置させる構成であったが、平面放熱体の内部に線状電気ヒータを埋め込むように構成することもできる。さらに、平面放熱体の底面に線状電気ヒータが嵌め込まれる溝を形成して、溝に線状電気ヒータを嵌め込むように構成することもできる。また、平面放熱体を上下に分割した半割り構造とし、線状電気ヒータを反割りの平面放熱体で挟み込んで一体化するようにしてもよい。また、グリル皿を平面放熱体として用い、このグリル皿に、線状電気ヒータを埋め込んで下方加熱部を構成するようにしてもよい。グリル皿に線状電気ヒータを埋め込む場合には、接点式で線状電気ヒータに通電させる。
線状電気ヒータを平面放熱体の内部に埋め込む場合には、平面放熱体を形成するための鋳型の内部に予め線状電気ヒータを配置させておいて、鋳型内に溶解したアルミニウムなどの金属を注湯して鋳込み成型する。鋳込む金属は、アルミニウムやアルミニウム合金などの熱伝導性に優れた金属を用いることが好ましい。
上記各実施形態のように、線状電気ヒータを平面放熱体の下面に近接させる構成の場合には部品の交換などの作業が容易となるが、線状電気ヒータを平面放熱体内に埋め込む構成とする場合に比べて、熱効率が低下する。これに対し、線状電気ヒータを平面放熱体内に埋め込む構成とする場合は、平面放熱体を構成する金属と線状電気ヒータとを完全に密着させて一体化させることができるので、熱伝導性に優れ、熱効率が良くなるので、温度ずれが少なく熱分布も非常に良好になるし、構造上、外的衝撃に強く、粗雑な使用にも十分耐えることができる。
本発明に係るグリル装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の設計変更を施すことが可能である。
さらに、上記実施形態に係るグリル装置は、ガスコンロに組み込まれるものを挙げたが、IHコンロなどの各種の加熱調理器に組み込まれたものでもよく、また、独立に設置されるグリル装置に適用することもできる。
2 グリル装置
3 グリル庫
4 上方加熱部
5 下方加熱部
6 グリル皿
9 支持枠体
31 天井部
32 底面部
33 グリル扉
36 凹部
41 ガスバーナ
51 線状電気ヒータ
52 平面放熱体
71 第1温度センサ
72 第2温度センサ
92 突出部

Claims (5)

  1. グリル庫内に収容される被調理物を上方から加熱する上方加熱部と、被調理物を下方から加熱する下方加熱部とを備えるグリル装置であって、
    下方加熱部は、被調理物が載置されるグリル皿の底面が接触するように配置される上面が平面である平面放熱体と、平面放熱体を加熱する線状電気ヒータとを有し、
    平面放熱体は、上面がグリル庫の底面部に形成した開口部を覆い、かつ、グリル皿の底面の大きさよりも小さい大きさを有し、下面に底面部の開口部に固定される突起が形成されて、上面がグリル庫内に露出するように底面部に組み付けられ、
    線状電気ヒータは平面放熱体により覆われてグリル庫の底面部の下方に配置されてグリル庫の内部に露出しないように設けられているグリル装置。
  2. 請求項1に記載のグリル装置において、
    平面放熱体に平面放熱体の温度を検出する温度センサを平面放熱体の上面に露出しないように設けたグリル装置。
  3. 請求項1又は2に記載のグリル装置において、
    平面放熱体にグリル皿の温度を検出する温度センサを平面放熱体を貫通させてグリル皿に接触させるように設けたグリル装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のグリル装置において、
    グリル皿を支持してグリル皿と共にグリル庫内に出し入れされる支持枠体を備え、
    支持枠体は、平面放熱体の上面よりも大きい矩形をなし、グリル庫の出し入れ方向に対し奥側で平面放熱体の幅より幅方向外側において下方に突出する突出部が形成されると共に、手前側端部がグリル庫を開閉するグリル扉に固定されて、突出部がグリル庫の底面部に接触するように構成され、
    グリル庫の底面部には、支持枠体がグリル庫内の収納位置に挿入された位置で突出部が入り込む凹部が形成され、
    さらに、支持枠体は、凹部に支持枠体の突出部が入り込んでいるときは、支持枠体に支持されているグリル皿の底面が平面放熱体の上面に接触し、突出部が凹部から外れているときは、グリル皿の底面が平面放熱体の上面から離間するように構成されているグリル装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載のグリル装置において、
    上方加熱部がガスバーナを有する構成であるグリル装置。
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