JP5511640B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチプレックス駆動される垂直配向型の液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、例えば民生用や車載用の各種電子機器における情報表示部として広く利用されている。一般的な液晶表示装置は、数μm程度の間隙を設けて対向配置させた2枚の基板間に液晶材料からなる液晶層を配置して構成されている。このような液晶表示装置の1つとして垂直配向型の液晶表示装置が知られている(例えば特開2005−234254号公報)。垂直配向型の液晶表示装置は、2枚の基板間に配置される液晶層の内部における液晶分子を各基板の表面に対してほぼ垂直に配向させた垂直配向モード(以下「VAモード」という)の液晶セルと、この液晶セルの外側にそれぞれ設けられる偏光板と、を主たる構成として備える。各偏光板はクロスニコル配置とされることが多い。このようにすると、液晶表示装置の電圧無印加時における透過率が非常に低くなるので、高いコントラストを比較的簡単に実現することが可能となる。
マルチプレックス駆動により液晶表示装置の画像表示を実現する場合には、各々が短冊状(ストライプ状)の電極を有する基板同士を、それぞれの電極の延在方向がほぼ直交するようにして対向配置し、一方基板の電極と他方基板の電極とが交差する領域のそれぞれを画素とする。このとき、各画素の形状は略矩形となる。また、各基板の表面にはラビング処理等の配向処理が施される。各基板の表面に対する配向処理の方向は、例えば相反する方向に設定される(アンチパラレル配向)。それにより、基板間に設けられる液晶層の層厚方向における略中央での電圧無印加時における液晶分子の配向方向が一方向に定まる。例えば、各基板への配向処理の方向を液晶表示装置の正面から見て6時方向、12時方向とした場合には、液晶層の略中央における液晶分子の配向方向が6時方向に定まる。このとき、液晶層の略中央における液晶層の配向方向に対して一方基板の電極の延在方向は略平行になり、他方基板の電極の延在方向は略直交する。
上記のVAモードの液晶表示装置において、各基板の外側に、略クロスニコル配置された一対の偏光板を配置した場合を考える。一方の偏光板はその吸収軸が一方基板に施された配向処理の方向に対して略45°の角度で配置されているものとする。負の誘電率異方性を有する液晶材料を用いて液晶層を形成し、各基板の電極間に閾値電圧より大きい電圧を印加したときには、液晶層内の液晶分子の大部分は配向処理の方向に従って水平配向方向に傾斜する。この液晶表示装置を観察すると、6時方向からは明表示状態が良好に観察され、逆に12時方向からは明表示が観察されない状態となる。このときの6時方向は最良視認方向(最良視認方位)と呼ばれ、12時方向は反視認方向(反視認方位)と呼ばれる。
上記のVAモードの液晶表示装置において、正面観察時に明表示状態とした状態で反視認方向から観察した場合には、画素内はほぼ暗状態に観察されるが、矩形である画素の4辺の画素エッジのうちの1辺の近傍では光抜けが生じる。この光抜けは、発生状態に規則性がなく各画素で異なっており、外観上の表示品位を著しく低下させる。
また、上記のVAモードの液晶表示装置においては、マルチプレックス駆動時に正面観察時の明表示状態としたときに各画素内に暗領域が発生し、表示品位が低下する場合がある。この現象はフレーム周波数を減少させることにより顕著に表れることから、これを除去するためには駆動周波数をより高く設定する必要がある。しかし、駆動周波数を上昇させると電極間のインピーダンスが増加することから消費電流が増加し、駆動装置の負荷が増加するとともに、電極上における電位差も顕在化し、表示品位が低下する。具体的には、いわゆるクロストークが発生しやすくなる。
特開2005−234254号公報
本発明に係る具体的態様は、マルチプレックス駆動により動作する垂直配向型の液晶表示装置において、反視認方向から観察したときの各画素のエッジ付近における光抜けを均質化して表示品位を向上させるとともに、正面観察時の表示均一性を出来るだけ低いフレーム周波数で実現することを目的の1つとする。
上述した課題を解決するにあたって本願発明者は鋭意検討した結果、各画素の画素エッジと配向処理の方向がなるべく直交しないようにすることで、各画素に発生する暗領域の形状をより均一化し、表示品位を向上できるという知見を得た。また、このような画素構造において更に画素エッジと配向処理の方向とがなるべく平行にもならないようにすることでフレーム周波数を低下させる効果が得られるという知見も得た。そして、当該知見に基づいて本願発明者は以下の発明を創作するに至った。
本発明に係る一態様の液晶表示装置は、(a)対向配置された第1基板及び第2基板と、(b)前記第1基板の一面に設けられており、第1方向に延在する第1電極と、(c)前記第2基板の一面に設けられており、第1方向と交差する第2方向に延在する第2電極と、(d)前記第1基板の一面と前記第2基板の一面の相互間に設けられた略垂直配向の液晶層を含み、(e)前記第1電極と前記第2電極との交差する領域において画素が構成され、(f)前記第1基板と前記第2基板の少なくとも一方には、一方向に配向処理が施され、(g)前記第1電極の各画素エッジは、各々が第2方向と斜交し、かつ異なる2つの方向に向く複数の第1線分が接続された折れ線状の形状を有し、(h)前記第2電極の各画素エッジは、各々が第1方向と斜交し、かつ異なる2つの方向に向く複数の第2線分が接続された折れ線状の形状を有し、(i)前記画素は、前記複数の第1線分のうちの2つの第1線分と前記複数の第2線分のうちの2つの第2線分によって画素エッジが画定され、前記第2電極の前記複数の第2線分は、各々、前記第2方向を基準にして0°より大きく15°以下の角度をなしている、液晶表示装置である。ここでいう「斜交する」とは、直交以外の角度で斜めに交わることをいう。
かかる構成によれば、配向処理の方向に対して斜交する線分を含んで画素エッジが画定されるため、反視認方向から観察したときの各画素のエッジ付近における光抜けを均質化して表示品位を向上させることが可能となる
また、画素エッジをすべて第1方向とも第2方向とも斜交する状態とすることで、正面観察時の表示均一性が得られるフレーム周波数を低下させる効果が得られる。
好ましくは、前記第1電極の前記複数の第1線分は、各々、前記第1方向を基準にして0°より大きく15°以下の角度をなしている。
また、第1電極は、一方側と他方側の各々の前記画素エッジが等しい形状であることも好ましい。それにより、複数の第1電極を配列する場合における面積効率を高めることが可能となる。
また、第2電極は、一方側と他方側の各々の前記画素エッジが等しい形状であることも好ましい。それにより、複数の第1電極を配列する場合における面積効率を高めることが可能となる。
一実施形態の液晶表示装置の構造を示す模式的な断面図である。 電極構造の一例を示す模式的な平面図である。 電極構造の他の一例を示す模式的な平面図である。 電極構造の他の一例を示す模式的な平面図である。 タイプaの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。 タイプbの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。 第1電極としてタイプcの電極構造を有し、第2電極としてタイプaの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。 第1電極としてタイプcの電極構造を有し、第2電極としてタイプbの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。 短冊状電極同士を交差させて得られる1つの画素内における電圧印加時の液晶層の略中央における液晶層の配向方向(配向分布)を模式的に示した平面図である。 実際に作製した従来例の液晶表示装置の電圧印加時における画素の偏光顕微鏡観察像を示す図である。
本願発明者は、垂直配向型の液晶表示装置をマルチプレックス駆動する場合において各画素の画素エッジ付近における光抜けが発生する要因について検討した。図9は、短冊状電極同士を交差させて得られる矩形状の1つの画素内における電圧印加時の液晶層の略中央における液晶分子の配向方向(配向分布)を模式的に示した平面図である。なお、図9の上方向が液晶表示装置における12時方向、左右方向がそれぞれ9時方向、3時方向、下方向が6時方向に対応しており、下方向が最良視認方向であるとする。図9に示す画素は、短冊状電極111と短冊状電極112を交差させて形成されている。短冊状電極111は図示しない第1基板に設けられており、短冊状電極112は図示しない第2基板に設けられている。第1基板に施された配向処理の方向113は6時方向、第2基板に施された配向処理の方向114は12時方向である。反視認方向である12時方向の画素エッジ付近においては電圧無印加時における配向方向と斜め電界の発生により規定される配向方向とが180°異なるため、この近辺で液晶分子の配向方向121の回転が発生する。一方、左右方向の各画素エッジ付近においても斜め電界が電圧無印加時における配向方向と90°異なることから配向方向121の回転が生じている。クロスニコル配置とした偏光板の各吸収軸は電圧無印加時の配向方向に対してそれぞれ略45°に配置されているとすると、これに平行な領域は電圧を印加しても明表示とはならないことが予想される。また、左右、上の3辺の各画素エッジ付近において電圧印加時に配向方向121が異なる領域が生じていることから、この液晶表示装置は電圧印加時においてはマルチドメイン配向を呈している。したがって、各画素エッジ付近においては最良視認方向が異なり、特に反視認方向である12時方向から観察した際に光抜けが生じている領域と視認される。
図10は、実際に作製した従来例の液晶表示装置の電圧印加時における画素の偏光顕微鏡観察像を示す図である。液晶表示装置は1画素が0.43mm角、短冊状電極の電極間隔が30μmである。1つの画素内を観察するとクロス状の暗領域が観察されることがわかる。上記の通り、電圧印加時に画素エッジ付近の斜め電界の影響により液晶分子の配向方向の回転が生じたため、この暗領域近辺では偏光板の吸収軸に平行な方向または直交する方向に近い配向方向となっていると考えられる。特に、液晶層の略中央における液晶分子の配向方向の回転角度が大きい12時方向の画素エッジ付近では暗領域が画素エッジから画素内に大きく入り込んでいる様子が見られる。また、この画素エッジ付近に暗領域のクロス点が観察される。このクロス点は液晶分子が電圧印加にも関わらず略垂直な配向に保持されているディスクリネーションであると考えられる。各画素を観察するとこのクロス点が1個の場合や3個の場合などがあり、クロス点の発生状況は不規則である。さらに、クロス状の暗領域の形状は画素によってその形状が全く異なる。この暗領域の形状が均一でないとマルチドメイン配向における各ドメインの面積比に差が生じてしまい、視角特性に差が生じるものと考えられる。すなわち、このことが反視認方向における表示不均一性を発生させる要因であると考えられる。
そこで、図10の観察像をさらに詳細に検討すると、各画素において暗領域の形状が不規則な状態となっているのは12時方向の画素エッジ付近がほとんどを占めることがわかった。この領域では短冊状電極112の電極エッジと各配向処理の方向113、114が略直交している。一方で、同じく暗領域が生じる9時方向、3時方向の各画素エッジ付近では暗領域が各画素において規則的に発生している。この領域では、短冊状電極111の電極エッジと各配向処理の方向113、114が略平行になっている。これらのことから、画素エッジと配向処理の方向が直交した箇所をより少なくすることで、各画素に発生する暗領域の形状を均一化し、表示品位を向上できると考えられる。
上記のような知見に基づく本願発明の実施の形態について以下に説明する。
図1は、一実施形態の液晶表示装置の構造を示す模式的な断面図である。図1に示す本実施形態の液晶表示装置は、対向配置された第1基板1と第2基板2と、両基板の間に配置された液晶層3と、を主に備える。第1基板1の外側には第1偏光板4が配置され、第2基板2の外側には第2偏光板5が配置されている。第1基板1と第1偏光板4の間には第1視角補償板6が配置され、第2基板2と第2偏光板5の間には第2視角補償板7が配置されている。液晶層3の周囲はシール材によって封止されている。以下、さらに詳細に液晶表示装置の構造を説明する。
第1基板1および第2基板2は、それぞれ、例えばガラス基板、プラスチック基板等の透明基板である。第1基板1と第2基板2との相互間には、スペーサー(粒状体)が分散して配置されている。これらのスペーサーにより、第1基板1と第2基板2との間隙が所定距離(本実施形態では約4.3μm程度)に保たれる。
液晶層3は、第1基板1の第1電極11と第2基板2の第2電極12との相互間に設けられている。本実施形態においては、誘電率異方性Δεが負(Δε<0)の液晶材料(ネマティック液晶材料)を用いて液晶層3が構成されている。液晶層3に図示された太線は、電圧無印加時における液晶分子の配向方向を模式的に示したものである。図示のように、本実施形態の液晶表示装置においては、液晶層3の液晶分子の配向状態がモノドメイン配向に規制されている。本実施形態における液晶層3のプレティルト角は概ね89.9°に設定されている。また、液晶層3のリタデーションは略1100nmである。
第1偏光板4および第2偏光板5は、各々の吸収軸が互いに略直交するように配置されている(クロスニコル配置)。また、第1偏光板4および第2偏光板5は、各々の吸収軸が第1基板1に施された配向処理の方向14、第2基板に施された配向処理の方向13のいずれとも略45°の角度をなすように配置されている。これにより、各偏光板4、5の吸収軸は、各配向処理の方向13、14によって定義される液晶層3の略中央における液晶層の配向方向に対して略45°の角度をなすことになる。
配向膜8は、第1基板1の一面側に、第1電極11を覆うようにして設けられている。同様に、配向膜9は、第2基板2の一面側に、第2電極12を覆うようにして設けられている。各配向膜8、9にはラビング処理等の配向処理が施されている。配向膜8に施された配向処理の方向14は図示の通りであり、第1電極11の延在方向(第1方向)とほぼ一致している。また、配向膜9に施された配向処理の方向13は図示の通りであり、第2電極12の延在方向(第2方向)とほぼ直交している。本実施形態においては、配向膜8および配向膜9として液晶層3の初期状態(電圧無印加時)における配向状態を垂直配向状態に規制するもの(垂直配向膜)が用いられている。より詳細には、各配向膜8、9としては、液晶層3の液晶分子に対して90°に極めて近い角度のプレティルト角を付与し得るものが用いられる。なお、配向処理はいずれか一方の配向膜にのみ行われてもよい。
第1電極11は、第1基板1の一面上に設けられている。また、第2電極12は、第2基板2の一面上に設けられている。本実施形態においては、それぞれ特定方向に延在する複数の第1電極11と複数の第2電極12とが各々の延在方向を略直交させて対向配置されている。各第1電極11および各第2電極12は、例えばインジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電膜を適宜パターニングすることによって構成されている。本実施形態の液晶表示装置は、第1電極11と第2電極12とが平面視において重なる箇所のそれぞれが画素となる。
本実施形態では、各電極の電極エッジを折線状の形状とすることにより、表示品位の向上とフレーム周波数の低減を両立している。以下に、いくつかの具体的な構造を例示する。
図2は、電極構造の一例を示す模式的な平面図である。図2では図中の上下方向に延在する各第1電極11を点線で示している(以降においても同様)。図2(a)に示すように、図中の左右方向に延在する各第2電極12の電極エッジは鋸歯状に形成されており、鋸歯の1ピッチが各第1電極11の電極幅とほぼ等しく設定されている。各第2電極12は、一方の電極エッジと他方の電極エッジで屈曲する方向が互い違いになっており、両電極エッジの屈曲点が近づいたり離れたりを繰り返している。そして、図2(b)に示すように、各第2電極12は、鋸歯の1つの屈曲点(頂点)が第1電極11の略中央部と重なり、他の1つの屈曲点(頂点)が第1電極11の電極間部分と重なる状態で配置されている。各第1電極11と各第2電極12の交差する領域がそれぞれ1つの画素となるので、1画素の形状は第1電極11の電極エッジによる2辺と第2電極12の電極エッジによる2辺によって画定される略六角形となる。以下では、この図2に示す電極構造を「タイプaの電極構造」と称する場合もある。
図2において第2電極12の電極エッジと水平方向(図中の左右方向)とのなす角度をθと定義すると、この角度θは0°より大きく15°以下に設定される。このようにすることで、各画素の上下の2辺と各配向処理の方向13、14の方向とが直交しない構造を実現することができる。タイプaの電極構造における各画素は、上下方向において隣接する画素同士が異なる形状となり、左右方向に隣接する画素同士が同じ形状となる。
図3は、電極構造の他の一例を示す模式的な平面図である。図3(a)に示すように、図中の左右方向に延在する各第2電極12の電極エッジは鋸歯状に形成されており、鋸歯の1ピッチが各第1電極11の電極幅とほぼ等しく設定されている。そして、図3(b)に示すように、各第2電極12は、鋸歯の1つの頂角部分(屈曲点)が第1電極11の略中央部と重なり、他の1つの頂角部分(屈曲点)が第1電極11の電極間部分と重なる状態で配置されている。両電極エッジの屈曲点は互いに近接したり離れたりを繰り返している。各第1電極11と各第2電極12の交差する領域がそれぞれ1つの画素となるので、1画素の形状は第1電極11の電極エッジによる2辺と第2電極12の電極エッジによる2辺によって画定される略逆V字状の六角形となる。なお、各画素の形状は略V字状の六角形となってもよい。以下では、この図3に示す電極構造を「タイプbの電極構造」と称する場合もある。
図3において第2電極12の電極エッジと水平方向(図中の左右方向)とのなす角度をθと定義すると、この角度θは0°より大きく15°以下に設定される。このようにすることで、各画素の上下の2辺と各配向処理の方向13、14の方向とが直交しない構造を実現することができる。タイプbの電極構造における各画素は、上下方向並びに左右方向のいずれにおいても隣接する画素同士が同じ形状となる。
図4は、電極構造の他の一例を示す模式的な平面図である。図4(a)に示すように、図中の上下方向に延在する各第1電極11の電極エッジは鋸歯状に形成されており、鋸歯の1ピッチが各第2電極12の電極幅とほぼ等しく設定されている。各第2電極12は、上記したタイプaと同様の電極構造を有する。そして、図4(b)に示すように、各第1電極11は、鋸歯の1つの頂角部分(屈曲点)が第2電極12の略中央部と重なり、他の1つの頂角部分(屈曲点)が第2電極12の電極間部分と重なる状態で配置されている。同様に、各第2電極12は、鋸歯の1つの頂角部分(屈曲点)が第1電極11の略中央部と重なり、他の1つの頂角部分(屈曲点)が第1電極11の電極間部分と重なる状態で配置されている。各第1電極11と各第2電極12の交差する領域がそれぞれ1つの画素となるので、1画素の形状は第1電極11の電極エッジによる2辺と第2電極12の電極エッジによる2辺によって画定される六角形となる。なお、各画素の形状は略V字状の六角形となってもよい。以下では、この図4に示す電極構造を「タイプcの電極構造」と称する場合もある。
図4において第1電極11の電極エッジと垂直方向(図中の上下方向)とのなす角度をθと定義すると、この角度θは0°より大きく15°以下に設定される。このようにすることで、各画素の上下の2辺と各配向処理の方向13、14の方向とが直交しない構造を実現することができる。タイプcの電極構造における各画素は、上下方向並びに左右方向のいずれにおいても隣接する画素同士が同じ形状となる。なお、各第2電極12は上記したタイプbと同様の電極構造を有してもよい。
次に、上記したタイプa〜cの各画素構造を有する液晶表示装置を実際に作製し、その配向組織観察および外観観察を行った結果について説明する。実際に作製された液晶表示装置において、各電極構造のタイプにおける具体的な数値条件は以下の通りである。いずれのタイプにおいても各第1電極11および各第2電極12の隣接する電極間距離はそれぞれ0.03mmとして開口部面積が低下しないように工夫した。また、第1電極11、第2電極12ともに屈曲点間距離は0.215mmとし、θは5°、10°、15°に設定した。配向処理の方向、液晶層3の略中央における液晶分子の配向方向、各偏光板の配置状態については上記した通りである。
図5は、タイプaの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。詳細には、図5(a)はθ=5°、図5(b)はθ=10°、図5(c)はθ=15°の観察像である。いずれの配向組織においても従来例(図10参照)による液晶表示装置と比較して画素エッジにおける暗領域の分布形状の均一性が向上していることがわかる。しかし、θ=5°の配向組織においては屈曲点付近に存在するディスクリネーションの位置の均一性が十分ではない。一方、θ=10°、θ=15°の各配向組織においては、θの増加に従って暗領域の均一性が改善される傾向が観察された。
図6は、タイプbの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。詳細には、図6(a)はθ=5°、図6(b)はθ=10°、図6(c)はθ=15°の観察像である。こちらのタイプbの電極構造を有する液晶表示装置も上記したタイプaの場合と同様の傾向が観察された。
次に、上記のタイプa、タイプbの各電極構造を有する液晶表示装置並びに従来例の液晶表示装置のそれぞれについて、明表示時の表示均一性の駆動周波数依存性についての評価結果を説明する。駆動条件は、1/64デューティ、1/9バイアス、フレーム反転波形のマルチプレックス駆動とし、ほぼ最大コントラストが得られる明表示駆動電圧を用い、表示不均一性が観察されるフレーム周波数の下限値を外観観察から評価した。
その結果、フレーム周波数の下限値は、従来例の液晶表示装置では105Hzであるのに対して、上記のタイプaの電極構造を有する液晶表示装置では、θを5°、10°、15°に設定した際のフレーム周波数が110Hz、130Hz、130Hzと変化した。一方、反視認方向から観察したときの表示均一性は、θが大きくなるに従って改善されることが明らかになった。また、上記のタイプbの電極構造を有する液晶表示装置では、θを5°、10°、15°に設定した際のフレーム周波数が120Hz、135Hz、150Hzと変化した。反視認方向から観察したときの表示均一性については、θが大きくなるに従って改善されることが明らかになった。以上のことから、タイプa、bともに、θが大きくなるに従って反視認方向から観察したときの表示均一性は改善するが正面観察時に表示均一性が得られるフレーム周波数は上昇する傾向が観察された。
図7は、第1電極としてタイプcの電極構造を有し、第2電極としてタイプaの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。詳細には、図7(a)はθ=5°、図7(b)はθ=10°、図7(c)はθ=15°の観察像である。いずれの配向組織においても画素エッジにおける暗領域は、第2電極12に関しては上記した図5に示した配向組織とほぼ同等であり、θ=5°以外においては比較的均一に分布していることがわかる。第1電極11についても暗領域の分布の均一性は良好であった。反視認方向からの外観観察における表示均一性は上記のタイプa、タイプbの各液晶表示装置よりもさらに改善され、従来例の液晶表示装置よりも改善されていた。この液晶表示装置の正面観察時における表示均一性の駆動周波数依存性について、上記と同様の条件で評価した。その結果、θ=5°、10°、15°に対してそれぞれ95Hz、100Hz、90Hzであり、θに対する依存性は観察されなかった。また、従来例の液晶表示装置や上記のタイプa、bの各液晶表示装置よりもフレーム周波数の下限値がより低下することがわかった。
図8は、第1電極としてタイプcの電極構造を有し、第2電極としてタイプbの電極構造を有する液晶表示装置の電圧印加時の配向組織観察像を示す図である。詳細には、図8(a)はθ=10°、図8(b)はθ=15°の観察像である。第2電極12の電極エッジ付近に観察される暗領域は従来例の液晶表示装置よりも均一性が高く、タイプaと同様な傾向が観察される。一方、第1電極11の電極エッジにおいても暗領域の均一性が十分に得られていることがわかった。反視認方向からの外観観察における表示均一性は上記図6で示したタイプbの電極構造を有する液晶表示装置と同様であり、従来例の液晶表示装置に比較して改善されていることが確認できた。また、この液晶表示装置の正面観察時における表示均一性の駆動周波数依存性について上記と同様な条件で評価したところ、θ=10°、15°でいずれもフレーム周波数の下限値は100Hzであり、従来例の液晶表示装置や上記のタイプa、bの各液晶表示装置よりもフレーム周波数の下限値がより低下することがわかった。
これらの結果から、フレーム周波数の下限値を低下させる効果として、第1電極側と第2電極側の双方に屈曲性を有する電極構造を採用することが有効であると判断できる。この場合におけるθの値は5°以上が好ましい。一方、さらに反視認方向からの表示均一性を向上させるにはθを10°以上15°以下に設定することが好ましいと考えられる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上記した実施形態においては第1電極、第2電極のそれぞれの両側の電極エッジが同じ形状とされていたが、異なる形状としてもよい。
1…第1基板 2…第2基板 3…液晶層 4…第1偏光板 5…第2偏光板 6…第1視角補償板 7…第2視角補償板 8、9…配向膜 11…第1電極 12…第2電極 13、14…配向処理の方向

Claims (4)

  1. 対向配置された第1基板及び第2基板と、
    前記第1基板の一面に設けられており、第1方向に延在する第1電極と、
    前記第2基板の一面に設けられており、第1方向と交差する第2方向に延在する第2電極と、
    前記第1基板の一面と前記第2基板の一面の相互間に設けられた略垂直配向の液晶層を含み、
    前記第1電極と前記第2電極との交差する領域において画素が構成され、
    前記第1基板と前記第2基板の少なくとも一方には前記第1方向に平行な方向に配向処理が施され、
    前記第1電極の各画素エッジは、各々が第2方向と斜交し、かつ異なる2つの方向に向く複数の第1線分が接続された折れ線状の形状を有し、
    前記第2電極の各画素エッジは、各々が第1方向と斜交し、かつ異なる2つの方向に向く複数の第2線分が接続された折れ線状の形状を有し、
    前記画素は、前記複数の第1線分のうちの2つの第1線分と前記複数の第2線分のうちの2つの第2線分によって画素エッジが画定され、前記第2電極の前記複数の第2線分は、各々、前記第2方向を基準にして0°より大きく15°以下の角度をなしている、
    液晶表示装置。
  2. 前記第1電極の前記複数の第1線分は、各々、前記第1方向を基準にして0°より大きく15°以下の角度をなしてる、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1電極は、一方側と他方側の各々の前記画素エッジが等しい形状である、請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第2電極は、一方側と他方側の各々の前記画素エッジが等しい形状である、請求項1〜3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
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