JP5322726B2 - 液晶表示素子 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示素子に関する。
液晶層内の液晶分子が基板に対して垂直に配向している垂直配向型液晶表示素子は、電圧無印加時における黒レベルが非常に良好で、液晶セルの片側、又は両側の上下偏光板間に、適切なパラメータを持つ負の光学異方性を有する光学補償板を導入することにより、非常に良好な視角特性を有する(例えば、特許文献1参照)。
近年、垂直配向型液晶表示素子において、暗表示時の視角特性だけでなく明表示においても良好な視角特性を獲得するために、液晶の配向方向が1つの画素内で複数の方向に向く「マルチドメイン配向」が多く用いられている。例えば、画素電極内に開口部を設けて斜め電界を発生させて配向を制御するマルチドメイン配向(例えば、特許文献2参照)や、画素電極内に突起構造を設けて傾斜面により配向を制御するマルチドメイン配向(例えば、特許文献3参照)などが提案されている。しかし、上記した斜め電界を発生させるための電極構造や基板表面に突起構造を設けると、例えば、ドットマトリクス表示部の1画素内において開口率が低下して液晶表示素子の透過率が低下する。
一方、液晶表示装置の左右方位の視角特性だけを重視する場合は、上記したようなマルチドメイン配向ではなく、液晶表示素子全面で均一な配向処理を施すモノドメイン配向であっても良い。均一な配向処理は、いわゆる垂直配向膜に対する光配向処理(例えば、特許文献4参照)や、特定の表面自由エネルギーを有する垂直配向膜に対するラビング処理方法(例えば、特許文献1参照)により可能である。
モノドメイン垂直配向型液晶表示素子は、電圧印加の有無に関わらず液晶層内における配向状態が一様になるように配向制御される。電気光学特性における急峻性は液晶層内におけるプレチルト角にも大きく依存し、90度に近いほど良好になる傾向が見られる。この時、電圧印加時の配向欠陥を防止するため、電圧無印加時においても液晶分子が基板に対して垂直から僅かに傾斜するようにプレチルト角を付与する必要がある。
また、垂直配向型液晶表示素子においては、1/32以上の高Duty駆動条件で、良好なOn表示時透過率を実現しつつ、高いコントラストを実現するには、電気光学特性における急峻性を良好にするため液晶層におけるリタデーションΔnd(Δn:液晶材料の複屈折率、d:液晶層厚)を、1/4以下の低Duty駆動条件に比べて、大きく設定するように調整することが有効である。
また、駆動方法は、TFTなどの能動素子を用いたアクティブマトリクスと、単純マトリクスに分けられる。単純マトリクスには、7セグメントや任意のマークなどを表示するキャラクターディスプレイや、縦と横の電極でドット表示するドットマトリクスディスプレイがある。ドットマトリクスディスプレイでは、横方向の走査電極と縦方向の信号電極に電圧波形を印加することでオンオフ表示を行っている。マルチプレックス駆動又はduty駆動とも呼ばれるこの時の電圧波形は、任意のduty比とバイアス比により決定され、最適バイアス法や全走査電極を選択するアクティブアドレッシング法や複数走査電極を選択するマルチラインセレクション法もしくはマルチラインアドレッシング法が用いられている。なお、走査電極は一方向に順次選択されることが一般的である。表示の内容は駆動回路内の表示データRAMから読み込まれ、信号電極に接続されたセグメントドライバ及び走査電極に接続されたコモンドライバを経由して1画面分ずつ順次駆動される。
図11は、従来の垂直配向型液晶表示素子の一例を表す概略断面図である。なお、図7の直線X−Y間の断面図である。
第1の基板(上側基板)1と第2の基板(下側基板)2が対向し、その間に液晶層3を挟持する。第1の基板1は、透明基板13の対向表面上に透明電極(セグメント電極)14を形成し、その上に垂直配向膜15を塗布し、その表面を18で示す方向にラビング処理したものであり、外側表面上には視角補償板12と偏光板11が配置されている。第2の基板2は、第1の基板1同様、透明基板23の対向表面上に透明電極(コモン電極)24を形成し、その表面を垂直配向膜25で覆い、矢印28の方向にラビング処理したものである。外側表面上には視角補償板22と偏光板21が配置されている。液晶層3は、基板1、2の面に垂直に配向する性質を有する液晶分子を含み、ラビング処理18、28により、基板の法線方向から一定の角度(この例では、略89.9°)のプレチルトを有する。下側基板2の下方にはバックライト4及び光源5が配置されている。
図12は、図11の透明電極(セグメント電極)14及び透明電極(コモン電極)24の電極パターンを表す概略平面図である。この平面図は、図11の液晶表示素子を法線方向から見たものである。なお、図11と同じ参照番号は、同一の部材を表すので、その説明は省略する。
図12では、上側電極が6時から12時方位に短冊状電極形状を有するセグメント電極14であり、下側電極がその直交方向に短冊状電極形状を有するコモン電極24である。セグメント電極14とコモン電極24とが交差する四角形の領域が1画素を構成する。
最良視認方向は、液晶層中央分子が電圧印加時に倒れこむ方位の関係から、6時方位となる。一方その逆の方位(反視認方向)は素子法線方向を基準とした観察極角角度を変化させると明表示が暗くなり視認しにくくなる角度が存在する。
特開2006−243102号公報 特開2004−212582号公報 特開2006−243102号公報 特開2004−212582号公報
図11に示す従来の垂直配向型液晶表示素子を、リタデーション値Δndが約900nmに設定された液晶材料を用いて作製し、1/64Duty、1/9bias駆動条件で、最大コントラストが得られる駆動電圧において液晶表示素子の外観を観察すると、最良視認方位や素子左右方位では観察極角角度を変化させてもドットマトリックス表示部全体が均一な表示状態を実現しているのに対して、反視認方位を中心に時計、反時計回りで70°方位程度においては、表示均一性が不十分であり、特に反視認方位から観察した場合はざらつき状に感じられ、表示品位が著しく低下する場合がある。
発明の目的は、表示均一性を実現する垂直配向型液晶表示素子を提供することである。
本発明の一観点によれば、所定の間隔で対向して配置された一対の透明基板と、前記透明基板の一方の対向面側に短冊状に形成された複数本の第1の透明電極と、前記透明基板の他方の対向面側に、前記第1の透明電極と直交して交差するように短冊状に形成された複数本の第2の透明電極と、前記透明基板のそれぞれの対向面側に形成され、少なくとも一方に対しては前記第1の透明電極の長手方向と平行に液晶層中央分子が配向するようモノドメイン垂直配向処理を行ったモノドメイン垂直配向膜と、前記一対の基板に挟持され、プレチルト角を有する垂直配向モードの液晶層と、前記一対の基板を挟んで配置される一対の偏光板とを有する液晶表示素子は、前記第1及び第2の透明電極の各交差部分で各一画素を形成し、前記液晶層中央分子の配向方向と前記第2の透明電極のエッジ部分の斜め電界による液晶分子が傾斜する方向とが反転する前記画素の1辺を構成する前記第1の透明電極の一部において、前記第2の透明電極の線間中央より画素エッジから画素内側の領域にかけて矩形状開口部が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の観点によれば、所定の間隔で対向して配置された一対の透明基板と、前記透明基板の一方の対向面側に短冊状に形成された複数本の第1の透明電極と、前記透明基板の他方の対向面側に、前記第1の透明電極と直交して交差するように短冊状に形成された複数本の第2の透明電極と、前記透明基板のそれぞれの対向面側に形成され、少なくとも一方に対しては前記第1の透明電極の長手方向と平行に液晶層中央分子が配向するようモノドメイン垂直配向処理を行ったモノドメイン垂直配向膜と、前記一対の基板に挟持され、プレチルト角を有する垂直配向モードの液晶層と、前記一対の基板を挟んで配置される一対の偏光板とを有する液晶表示素子は、前記第1及び第2の透明電極の各交差部分で各一画素を形成し、前記第2の透明電極の線間に対向する前記第1の透明電極の領域に、矩形状開口部が形成され、前記開口部は、前記開口部に隣接する2つの画素のエッジを跨いで設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、垂直配向型液晶表示素子において表示均一性を実現することができる。
本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の構成を表す概略断面図である。 図1のセグメント電極34及びコモン電極24の電極パターンを表す概略平面図である。 本発明の第1の実施例による開口部34aを有する電極パターンを表す概略平面図である。 本発明の第1の実施例による電極パターンA1〜A4を表す概略平面図である。 本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。 本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。 本発明の第2の実施例による開口部34bを有する電極パターンを表す概略平面図である。 本発明の第2の実施例による電極パターンB1〜B4を表す概略平面図である。 本発明の第2の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。 本発明の第2の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。 従来の垂直配向型液晶表示素子の一例を表す概略断面図である。 従来の垂直配向型液晶表示素子のドットマトリックス電極パターンを表す概略平面図である。 図12に示す電極パターン及び電極構造、配向方向においてON電圧印加時の配向状態を示す正面観察写真である。 図12に示す電極パターン及び電極構造、配向方向においてON電圧印加時の1画素内の液晶ダイレクタ分布を表す概念図である。
本発明者は、従来技術において液晶表示素子を反視認方位から観察した時に表示不均一性が発生する原因を解析したところ、電極間に発生する斜め電界が原因であることが判った。
図11に示すように、通常、2枚の基板間にある電極パターンのエッジには斜め電界が発生することが知られているが、特に垂直配向型液晶表示素子の場合、その影響を受けやすいことが分かっている。
垂直配向型液晶表示素子に用いられるネガ型液晶は、電界の電気力線に対して垂直になる方向に倒れる。電極パターンのエッジに生じる斜め電界においても同様に倒れる。セグメント電極14の側辺には上拡がりの電界が生じるので液晶分子(ダイレクタ)は、内側に向かうように倒れる。同様に、コモン電極24の側辺には、下拡がりの電界が生じ、液晶分子(ダイレクタ)は、外側に向かうように倒れる。そのため、電極パターンのエッジに生じる斜め電界による液晶ダイレクタが、配向処理による液晶ダイレクタと異なる方向にあるとき、その境界部では黒い線状のドメイン境界が認識される。
図13は、図12に示す電極パターン及び電極構造、配向方向においてON電圧印加時の正面観察写真である。白い領域は、垂直配向していた液晶分子が配向方向に倒れ、クロスニコル配置の偏光板を通過して光が透過するようになった領域を示すと考えられる。白い領域周辺の黒い領域は未だ光が透過しない領域を示すと考えられ、液晶分子の配向が乱されていると考えられる。
図13に示すように、四角の画素形状に沿って、画素内側に「コ」の字を左90度回転させた時のような黒い線が観察された。図14を参照して、この黒い線が発生する原因を説明する。
図14は、図12に示す電極パターン及び電極構造、配向方向においてON電圧印加時の1画素内の液晶ダイレクタ分布を表す概念図である。
画素中央部においては、上下方向の配向処理に従って液晶分子が図中上方向に倒れ、偏光解消が生じ、光が透過するようになると考えられる。左右側辺においては、横方向のフリンジ電界と上下方向の配向処理との相乗効果により液晶分子が斜め方向に倒れこみ、偏光板の偏光軸方向と一致する成分が生じ、偏光解消が妨げられ、遮光状態が維持されていると考えられる。
ハッチングを施した矢印で示す画素中心部の液晶ダイレクタは、斜め電界が存在しないため上側基板1と下側基板2の両基板のラビング方向によって12時方向に決定される。白抜きの矢印で示す画素エッジ部の液晶ダイレクタは斜め電界の影響によって決定される。液晶層3は、連続体の性質を示すため、中心部から左右エッジ部にかけて、液晶ダイレクタは、連続して90度回転する。図中、これを簡略化して中間部分を黒塗りの矢印で45度傾いた液晶ダイレクタとして示す。また、画素の上部分(図中上部分)の辺7においては、画素中心部の液晶ダイレクタと画素エッジ部の液晶ダイレクタとが、反転する関係にあるため、両液晶ダイレクタが180度回転する領域(境界領域)と不連続領域が存在する。
このような状態で、下側及び上側偏光板吸収軸が図に示すように、両基板のラビング方向に対して±45度傾いた配置になっている時、黒塗りの矢印で示す液晶ダイレクタ領域及び画素上部分の中心部とエッジ部の液晶ダイレクタが反転する境界領域は、偏光板吸収軸と平行もしくは略平行となっているため、明状態が得られず黒い線となって観察される。
不連続領域は、電圧印加しても液晶が垂直に維持していると推測される。不連続領域は、上記黒い線の交点であり、ここでは液晶分子が電圧印加にもかかわらず傾斜しないため、点状の暗領域が形成されると考えられる。本明細書では、この黒い線領域を「ブラッククロス」と呼ぶ。
ブラッククロスの発生原因は、液晶分子の配向方位が偏光板吸収軸に対して平行及び平行に近くなっているか、または、電圧印加しているにもかかわらず基板に対して液晶分子が略垂直になっているためと考えられる。
図13において、上側エッジ付近のブラッククロスを観察すると、交点が見られるが、画素ごとに交点の数や位置が異なる現象が観察される。画素ごとのブラッククロスの交点の位置や数の違いにより、エッジ付近における配向方位が違う領域の面積比が変化すると考えられ、これが液晶表示の反視認方向から観察した場合の表示不均一性の原因と特定できると考えられる。
反視認方向では、画素中心部の透過率は低く、画素エッジ部のみ透過することがわかる。このエッジ部の透過部分は正面から見た時(例えば、図13)のブラッククロス領域であり、反視認方向から時計回り及び反時計回りに視認方向を変えたときには、ブラッククロス領域の液晶ダイレクタ分布が影響する。上述したように、ブラッククロスの交点位置及び個数は画素ごとに異なるため、ブラッククロス領域の液晶ダイレクタ分布は画素ごとに異なっていると考えられる。ここで、ブラッククロス領域の液晶ダイレクタ分布を概略右45度と左45度で構成されていると仮定すると、画素ごとに交点が異なるため右45度領域と左45度領域の大きさ(面積)も異なることが予想される。この場合、反視認方向から時計回りに視角を変えた時の透過率と反時計回りに視角を変えた時の透過率が異なることになり、複数画素もしくは画面全体を観察した時、ざらつき状に観察され、表示均一性に劣り、表示品位の低い液晶表示素子となってしまう。
図1は、本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の構成を表す概略断面図である。液晶表示素子100は、行列状のドットマトリクス電極パターンを有するモノドメイン垂直配向型液晶表示素子である。
セグメント電極基板(上側基板)1とコモン電極基板(下側基板)2が対向し、その間に液晶層3を挟持する。セグメント電極基板1は、透明基板13の対向表面上に透明電極(セグメント電極)34を形成し、その上に垂直配向膜15を塗布し、その表面を18で示す方向にラビング処理したものであり、外側表面上には視角補償板12と偏光板11が配置されている。
コモン電極基板2は、セグメント電極基板1同様、透明基板23の対向表面上に透明電極(コモン電極)24を形成し、その表面を垂直配向膜25で覆い、矢印28の方向にラビング処理したものである。外側表面上には視角補償板22と偏光板21が配置されている。
液晶層3は、基板1、2の面に垂直に配向する性質を有する液晶分子を含み、配向処理により、基板の法線方向から一定の角度のプレチルトを有する。下側基板2の下方にはバックライト4及び光源5が配置されている。なお、基板1における透明電極34と垂直配向膜15の間、及び基板2における透明電極24と垂直配向膜25の間に、基板間ショート防止の絶縁膜等を形成しても良い。
セグメント電極34は、透明電極のITOで形成し、線幅は460μm、線間は15μmで、128本の線状の電極で構成した。
コモン電極24は、透明電極のITOで形成し、線幅は460μm、線間は15μmで、64本の線状の電極で構成した。
例えば、各基板上に透明膜であるインジウム錫酸化物(ITO)膜をCVD、蒸着、スパッタなどにより500Åの厚さで形成し、フォトリソグラフィーにて整形する。なお、セグメント電極34には、後述する図3に示すような開口部34aを設けた。なお、第1の実施例としては、図4(A)〜(D)に示す電極パターンA1〜A4を用いて開口部34a1〜a4を設けて、実際に液晶表示素子を作製した。それぞれの電極パターンA1〜A4については、後に図4を参照して詳述する。
透明電極24及び34を形成した基板1及び2上に垂直配向膜をフレキソ印刷で成膜後、焼成し、その膜をラビング等の処理でプレチルト角を付与した。なお、第1の実施例では、図4(A)〜(D)に示す電極パターンA1〜A4についてそれぞれ、プレチルト角を89.95°と89.9°とに設定して、計8種類の液晶表示素子100を作製した。
セグメント電極基板(上側基板)1のプレチルトの方位角は方向は6時方向(右を0度とした場合、反時計回りに90度の位置、図1では左方向)、コモン電極基板(下側基板)1のプレチルトの方位角は方向は12時方向(右を0度とした場合、時計回りに90度の位置、図1では右方向)のアンチパラレル配向とした。なお、画素内に一様な配向処理を実現するものであればラビング処理の手法は問わない。例えば、垂直配向膜に対する紫外線照射や金属酸化物の斜め蒸着、スパッタ膜を用いた配向法等を用いることができる。また、ラビング処理は、基板1及び2のいずれか一方にのみ施しても良い。
セル厚dは、スペーサーを散布し、4.0μmとした。液晶材料は、Δε<0、Δn<0.23のネガティブ液晶を用いた。なお、液晶材料は、Δεが負のネガティブ用材料であれば、Δn等の物性値には制限はない。
偏光板11及び21の吸収軸角度は、上側偏光板11が45度、下側偏光板21が135度のクロスニコル配置とした。偏光板角度は、交差角度が90度とすることで、良好な黒状態が得られるため望ましいが、数度程度ずらすことも可能である。また、偏光板材料は、ヨウ素系偏光板、染料系偏光板のいずれも使用可能である。
光学補償板12及び22には、Cプレート(Re=0nm、Rth=220nm)を片側の偏光板と基板間に2枚積層した。なお、両側の偏光板と基板間に光学補償板(Aプレート、Cプレート、Bプレート:2軸位相差板)を挿入することも可能である。
図2は、図1のセグメント電極34及びコモン電極24の電極パターンを表す概略平面図である。この平面図は、図1の液晶表示素子を法線方向から見たものである。この例では、コモン電極34は、後述する図4(C)に示す第3の電極パターンを採用している。
図2では、上側電極が6時から12時方位に短冊状電極形状を有するセグメント電極34であり、破線で示す下側電極がその直交方向に短冊状電極形状を有するコモン電極24である。セグメント電極34とコモン電極24とが交差する四角形の領域が1画素を構成する。
最良視認方向は、液晶層中央分子が電圧印加時に倒れこむ方位の関係から、6時方位となる。一方その逆の方位は素子法線方向を基準とした観察極角角度を変化させると明表示が暗くなり視認しにくくなる角度が存在する。
図3は、本発明の第1の実施例による開口部34aを有する電極パターンを表す概略平面図である。
上述したように、表示不均一性の原因は、ブラッククロスの発生位置が固定されていないことであると考えられるので、これを解決する方法として、画素上側エッジ7付近でブラッククロス自体が発生しないようにするか、又はブラッククロスが各画素で均一になるようにすることが考えられる。
そこで、第1の実施例では、図3に示すように画素上側エッジ(配向処理による画素中心部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)と斜め電界による画素エッジ部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)とが反転する(逆方向の)関係にある画素辺)7付近のセグメント電極34に矩形状開口部34aを配置する構造とした。
図3において、左右方向に配置されるコモン電極24の線間部の対向するセグメント電極34に、矩形状開口部34aを設ける。開口部34aの上側エッジ位置は、コモン電極24の線間部の垂直方向の中心より画素上側エッジ7に近い位置とする。開口部34aの下側エッジ位置は、画素上側エッジ7より画素内面の位置とする。開口部34aの上下エッジ間距離Wは、少なくともコモン電極24の線間距離dの半分以上(W≧1/2d)とする。なお、少なくとも開口部34aの一部とコモン電極24の線間部の一部とは平面視上重なりあるように、開口部34aを配置する。
複数の開口部34aが、高さW、幅sの大きさで、隣接する開口部34aと間隔sをあけて周期的に配置される。なお、開口部34aは、図3に示すように、1画素あたりに複数個設けることが好ましいが、1つのみを設けるようにしても良い。また、図では、セグメント電極34の左右のエッジ部に開口部34aを設けているが、エッジ部から一定の間隔をあけて開口部34aを設けても良い。
図4は、第1の実施例による電極パターンA1〜A4を表す概略平面図である。この平面図は、図1の液晶表示素子を法線方向から見たものである。図4(A)〜(D)は、それぞれ、以下の表1に示す4種類の寸法による開口部34aを有するパターンA1〜A4に対応する。表1には、図3で示した各部位の寸法を示す。なお、表1においてnは、開口部34aの1画素あたりの数を示す。セグメント電極34の電極幅Pは、各パラメータに対してP=n×s+e×(n−1)の関係にある。本実施例では、Pは、0.46mmとし、電極間隔は0.015mmとした。

図4(A)は、第1の実施例による電極パターンA1を示す概略平面図である。パターンA1は、開口部34a1を1画素につき五つ配置した例である。開口部34a1の寸法は、表1に示すように、高さW=25μm、幅s=0.0511mmに設定され、各開口部34a1の間隔eは、開口部34a1の幅sと同じ0.0511mmである。
図4(B)は、第1の実施例による電極パターンA2を示す概略平面図である。パターンA2は、開口部34a2を1画素につき三つ配置した例である。開口部34a2の寸法は、表1に示すように、高さW=25μm、幅s=0.092mmに設定され、各開口部34a2の間隔eは、開口部34a2の幅sと同じ0.092mmである。
図4(C)は、第1の実施例による電極パターンA3を示す概略平面図である。パターンA3は、開口部34a3を1画素につき五つ配置した例である。開口部34a3の寸法は、表1に示すように、高さW=25μm、幅s=0.0354mmに設定され、各開口部34a3の間隔eは、開口部34a3の幅sの2倍である0.0708mmに設定される。
図4(D)は、第1の実施例による電極パターンA4を示す概略平面図である。パターンA4は、開口部34a4を1画素につき三つ配置した例である。開口部34a4の寸法は、表1に示すように、高さW=25μm、幅s=0.0657mmに設定され、各開口部34a4の間隔eは、開口部34a4の幅sの2倍である0.1314mmに設定される。
図5は、本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。図5(A)〜(D)は、それぞれ図4(A)〜(D)に示す電極パターンA1〜A4を用いて液晶表示素子100を作製して、撮影したものである。この例では、コモン基板2のみを12時方位にラビング処理し、プレチルト角を約89.95°に設定した。
図5(A)〜(D)に示すように、1画素の上側部分(上側エッジ7付近)を観察すると、電極パターンA1〜A4のいずれを用いた場合でも、ブラッククロスのパターンが各画素において均一に発生しており、ブラッククロスを固定化できたのがわかる。
また、開口部34aのエッジ付近では、ブラッククロスが発生していないことがわかる。ブラッククロスが発生しない原因は、開口部34aを設けることにより、当該開口部34aの斜め電界発生方位が逆方位となり、画素下側エッジ部近辺と液晶ダイレクタの方位が同一になったためと考えられる。すなわち、開口部34aのエッジ付近においては、液晶ダイレクタの反転が起こらなくなったと考えられる。
このように、開口部34aを設けることにより、電極開口率は低下するものの、開口部34aのエッジ付近ではブラッククロスが発生しないため、1画素における実効的な開口率が上昇する傾向が見られる。
なお、外観上は、反視認方向から観察しても配向不均一性はどのパターンにおいても著しく改善され、全く問題がない状態であった。
図6は、本発明の第1の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。図6(A)〜(D)は、それぞれ図4(A)〜(D)に示す電極パターンA1〜A4を用いて液晶表示素子100を作製して、撮影したものである。この例では、コモン基板2を12時方位に、セグメント基板1を6時方位にラビング処理したアンチパラレル配向で、プレチルト角を約89.9°に設定した。
図6(A)〜(D)に示すように、プレチルト角を図5に示す例よりも低く設定したため、ブラッククロスの発生位置が画素中心部からエッジ部によっており、実効開効率が上昇していることが観察できる。
また、図5に示す例と同様に、開口部34aのエッジ付近では、ブラッククロスが発生していないことがわかる。
また、図6(A)〜(C)に示すように、電極パターンA1〜A3を用いた場合は、ブラッククロスのパターンが各画素において均一に発生しており、ブラッククロスを固定化できたのがわかる。しかし、図6(D)に示すように、開口部34aの幅sが小さく、個数が少ない電極パターンA4を用いた場合は、開口部34a間において、一部のブラッククロスパターンが乱れている箇所が観察される。このことから、電極パターンA4で採用した開口部34a間の間隔e=0.1314mmは、ブラッククロスを固定化するには広すぎることが分かる。したがって、ブラッククロスを固定化するには、パターンA2のように、開口部34a間の間隔eを0.092mm以下に設定することが好ましいと考えられる。また、開口部34aの幅sは、電極幅P未満に設定することが好ましいと考えられる。
なお、この例でも、外観上は、反視認方向から観察しても表示不均一性はどのパターンにおいても観察されなかった。
以上、本発明の第1の実施例によれば、ドットマトリックス電極パターンを用いた液晶表示素子において、コモン電極24とセグメント電極34にとが交差する部分を1画素とした場合に、当該画素の配向処理による画素中心部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)と斜め電界による画素エッジ部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)とが反転する(逆方向の)関係にある辺7を構成するセグメント電極34に、コモン電極24の電極間中央部より画素エッジから画素内側の領域に矩形状開口部34aを設けることにより、当該開口部34aのエッジ付近におけるブラッククロスの発生を抑制するとともに、開口部34a間の領域においてブラッククロスを固定化することができる。よって、反視認方向及びそれを中心にした時計回り及び反時計回りで70度方位程度において発生する表示不均一性を解消し、最良視認方位と同等な表示均一性を得ることができる。
図7は、本発明の第2の実施例による開口部34bを有する電極パターンを表す概略平面図である。この第2の実施例と第1の実施例との違いは、電極パターンのみであり、その他の構成は同一である。
第2の実施例では、図7に示すように画素上側エッジ(配向処理による画素中心部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)と斜め電界による画素エッジ部の液晶ダイレクタ(液晶分子の傾く方向)とが反転する(逆方向の)関係にある画素辺)7付近のセグメント電極34に矩形状開口部34bを配置する構造とした。
図7において、左右方向に配置されるコモン電極24の線間部の対向するセグメント電極34に、矩形状開口部34bを設ける。第1の実施例との違いは、第2の実施例による開口部34bの上下エッジ間距離Wがコモン電極24の線間距離dよりも大きく(W>d)、上下に隣接する2つの画素にまたがって開口部34bが形成されているところにある。また、開口部34bの上側エッジ位置は、上方向に隣接する画素の下側エッジ8より当該上方向に隣接する画素内面となり、開口部34bの下側エッジ位置は、画素上側エッジ7より画素内面の位置となる。
複数の開口部34bが、高さW、幅sの大きさで、隣接する開口部34bと間隔sをあけて周期的に配置される。なお、開口部34bは、図7に示すように、1画素あたりに複数個設けることが好ましいが、1つのみを設けるようにしても良い。また、図では、セグメント電極34の左右のエッジ部に開口部34bを設けているが、エッジ部から一定の間隔をあけて開口部34bを設けても良い。
図8は、本発明の第2の実施例による電極パターンB1〜B4を表す概略平面図である。この平面図は、図1の液晶表示素子を法線方向から見たものである。図8(A)〜(D)は、それぞれ、以下の表2に示す4種類の寸法による開口部34bを有するパターンB1〜B4に対応する。表2には、図7で示した各部位の寸法を示す。なお、表2においてnは、開口部34bの1画素あたりの数を示す。セグメント電極34の電極幅Pは、各パラメータに対してP=n×s+e×(n−1)の関係にある。本実施例では、Pは、0.46mmとし、電極間隔は0.015mmとした。

図8(A)は、第2の実施例による電極パターンB1を示す概略平面図である。パターンB1は、開口部34b1を1画素につき五つ配置した例である。開口部34b1の寸法は、表2に示すように、高さW=45μm、幅s=0.0511mmに設定され、各開口部34b1の間隔eは、開口部34b1の幅sと同じ0.0511mmである。
図8(B)は、第2の実施例による電極パターンB2を示す概略平面図である。パターンB2は、開口部34b2を1画素につき三つ配置した例である。開口部34b2の寸法は、表2に示すように、高さW=45μm、幅s=0.092mmに設定され、各開口部34b2の間隔eは、開口部34b2の幅sと同じ0.092mmである。
図8(C)は、第2実施例による電極パターンB3を示す概略平面図である。パターンB3は、開口部34b3を1画素につき五つ配置した例である。開口部34b3の寸法は、表1に示すように、高さW=45μm、幅s=0.0354mmに設定され、各開口部34b3の間隔eは、開口部34b3の幅sの2倍である0.0708mmに設定される。
図8(D)は、第2の実施例による電極パターンB4を示す概略平面図である。パターンABは、開口部34b4を1画素につき三つ配置した例である。開口部34b4の寸法は、表2に示すように、高さW=45μm、幅s=0.0657mmに設定され、各開口部34b4の間隔eは、開口部34b4の幅sの2倍である0.1314mmに設定される。
図9は、本発明の第2の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。図9(A)〜(D)は、それぞれ図8(A)〜(D)に示す電極パターンB1〜B4を用いて液晶表示素子100を作製して、撮影したものである。この例では、コモン基板2のみを12時方位にラビング処理し、プレチルト角を約89.95°に設定した。
図9(A)〜(D)に示すように、1画素の上側部分(上側エッジ7付近)を観察すると、電極パターンB1〜B4のいずれを用いた場合でも、ブラッククロスのパターンが各画素において均一に発生しており、ブラッククロスを固定化できたのがわかる。開口部34bと開口部34b間の画素エッジ付近でブラッククロスの発生部位が上下互い違いになる特徴的なパターンが観察された。この原因は、開口部34b及びその間の領域で斜め電界発生方位及び基板上での配向容易軸が逆転しているためである。従来例や第1の実施例に比べると、画素下側にもブラッククロスが発生して実効開効率が若干下がるものの、開口部34bの高さを大きく設定しているため、セグメント基板1とコモン基板2間の位置ずれを許容できるマージンを大きく取れるメリットがある。
なお、外観上は、反視認方向から観察しても配向不均一性はどのパターンにおいても著しく改善され、全く問題がない状態であった。また、位置合わせ精度は±20μm程度で、ずれが発生しても反視認方位から観察した時に配向不均一性は発生しないことを確認した。

図11は、本発明の第2の実施例による液晶表示素子100の正面観察写真である。図11(A)〜(D)は、それぞれ図8(A)〜(D)に示す電極パターンB1〜B4を用いて液晶表示素子100を作製して、撮影したものである。この例では、コモン基板2を12時方位に、セグメント基板1を6時方位にラビング処理したアンチパラレル配向で、プレチルト角を約89.9°に設定した。
図6(A)〜(D)に示すように、プレチルト角を図9に示す例よりも低く設定したため、ブラッククロスの発生位置が画素中心部からエッジ部によっており、実効開効率が上昇していることが観察できる。
また、図9に示す例と同様に、画素上部の開口部34bのエッジ付近では、ブラッククロスが発生していないことがわかる。一部のパターンでは、画素ごとにブラッククロスのパターンが微妙に異なる部分があるが、外観上は、反視認方向から観察しても表示不均一性はどのパターンにおいても観察されなかった。
以上、本発明の第2の実施例によれば、第1の実施例と同様に、反視認方向及びそれを中心にした時計回り及び反時計回りで70度方位程度において発生する表示不均一性を解消し、最良視認方位と同等な表示均一性を得ることができる。また、開口部34bの高さを大きく設定したので、上下基板の位置ずれの許容範囲を大きくすることができる。
なお、ブラッククロスの発生状態は、プレチルト角により大きく依存する。本発明者の検討においては、プレチルト角が89.5度未満であれば、反視認方位からの表示不均一性は観察されなかった。したがって、本発明の第1及び第2の実施例は、プレチルト角が89.5度以上の液晶表示素子に好適である。
また、上述した第1及び第2の実施例においては、画素下側エッジに対して直交方向にラビング処理を行った場合についてのみ説明したが、これに限るものではない。例えば、液晶層中央分子がその方位に向く、ねじれ配向条件においても有効であることを外観観察により確認した。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
1、2…基板、3…液晶層、4…バックライト、5…光源、11、12…偏光板、13、23…視角補償板、14、24、34…透明電極、15、25…垂直配向膜、18、28…ラビング方向

Claims (10)

  1. 所定の間隔で対向して配置された一対の透明基板と、
    前記透明基板の一方の対向面側に短冊状に形成された複数本の第1の透明電極と、
    前記透明基板の他方の対向面側に、前記第1の透明電極と直交して交差するように短冊状に形成された複数本の第2の透明電極と、
    前記透明基板のそれぞれの対向面側に形成され、少なくとも一方に対しては前記第1の透明電極の長手方向と平行に液晶層中央分子が配向するようモノドメイン垂直配向処理を行ったモノドメイン垂直配向膜と、
    前記一対の基板に挟持され、プレチルト角を有する垂直配向モードの液晶層と、
    前記一対の基板を挟んで配置される一対の偏光板と
    を有する液晶表示素子であって、
    前記第1及び第2の透明電極の各交差部分で各一画素を形成し、
    前記液晶層中央分子の配向方向と前記第2の透明電極のエッジ部分の斜め電界による液晶分子が傾斜する方向とが反転する前記画素の1辺を構成する前記第1の透明電極の一部において、前記第2の透明電極の線間中央より画素エッジから画素内側の領域にかけて矩形状開口部が形成されていることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 前記矩形状開口部の前記第1透明電極の長手方向の寸法は、前記第2の透明電極の線間距離の1/2以上である請求項1記載の液晶表示素子。
  3. 少なくとも3つの前記矩形状開口部が、前記第1の透明電極の幅方向に平行に配置されている請求項1又は2記載の液晶表示素子。
  4. 前記第1の透明電極の幅方向に隣接する前記矩形状開口部の間隔は92μm以下である請求項3記載の液晶表示素子。
  5. 所定の間隔で対向して配置された一対の透明基板と、
    前記透明基板の一方の対向面側に短冊状に形成された複数本の第1の透明電極と、
    前記透明基板の他方の対向面側に、前記第1の透明電極と直交して交差するように短冊状に形成された複数本の第2の透明電極と、
    前記透明基板のそれぞれの対向面側に形成され、少なくとも一方に対しては前記第1の透明電極の長手方向と平行に液晶層中央分子が配向するようモノドメイン垂直配向処理を行ったモノドメイン垂直配向膜と、
    前記一対の基板に挟持され、プレチルト角を有する垂直配向モードの液晶層と、
    前記一対の基板を挟んで配置される一対の偏光板と
    を有する液晶表示素子であって、
    前記第1及び第2の透明電極の各交差部分で各一画素を形成し、
    前記第2の透明電極の線間に対向する前記第1の透明電極の領域に、矩形状開口部が形成され
    前記開口部は、前記開口部に隣接する2つの画素のエッジを跨いで設けられていることを特徴とする液晶表示素子。
  6. 少なくとも3つの前記矩形状開口部が、前記第1の透明電極の幅方向に平行に配置されている請求項5記載の液晶表示素子。
  7. 前記第1の透明電極の幅方向に隣接する前記矩形状開口部の間隔は92μm以下である請求項6記載の液晶表示素子。
  8. 前記配向膜に対する配向膜はラビング処理により施された請求項1〜7のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  9. 前記垂直配向膜の配向容易軸がアンチパラレル配向になるように配置された請求項1〜8のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
  10. 前記液晶層のプレチルト角は89.5°以上である請求項1〜9のいずれか1項に記載の液晶表示素子。
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