JP5504483B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、電流の大きさを測定する電流センサに関し、特に、導体に流れる電流を磁気検出素子を介して検出する電流センサに関する。
近年、電気自動車やソーラー電池などの分野では、電気自動車やソーラー電池装置の大出力化・高性能化に伴って、取り扱う電流値が大きくなってきており、直流大電流を非接触で測定する電流センサが広く用いられている。このような電流センサとしては、検出対象となる導体に流れる電流を、導体周囲の磁界の変化を介して検出する磁電変換素子を備えたものが提案されている。
また、外部からの影響(外乱)を低減する等の目的で、被測定電流により発生する誘導磁界の相反する方向の磁気ベクトルの差分値に基づいて、該被測定体に流れる電流を検出する電流センサが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平08−273952号公報 特開2007−78418号公報
このように、被測定電流が流れる導体(「バスバ」ともいう)の両側に磁気センサをそれぞれ配置して相反する方向の磁気ベクトルを測定し、それぞれの磁気センサの出力信号の差分をとることにより、外乱による不要磁気を相殺し、被測定電流を正確に測定することが可能となる。
一方で、導体の両側に磁気センサをそれぞれ設ける場合(例えば、特許文献2(図15)参照)には、一般的に差動増幅回路が一方の磁気センサが形成された面側に設けられる構造となる。しかし、差動増幅回路を、導体に対して対称的に配置された磁気センサの一方側に設ける構造においては、差動増幅回路と各磁気センサとを接続する配線構造(長さや形状等)が異なってしまう。
具体的には、図4に示すように、差動増幅回路と同じ面側に設けられた磁気センサAの配線Aは、反対の面側に設けられた磁気センサBの配線Bと比較して配線が短くなる。この場合、配線Aと配線Bの構造が異なるため、2つの配線に対して導体等の外部から与えられるノイズを差動増幅回路において除去することが難しく、配線構造の相違によるノイズが新たに生じるという問題が考えられる。
また、磁気センサAと差動増幅回路が形成される基板Aは、磁気センサBが形成される基板Bと比較して、基板サイズや回路規模が大きくなるため、導体と基板A間の容量結合によるノイズと、導体と基板B間の容量結合によるノイズの影響にも差が生じ、電流測定に影響を及ぼす問題が考えられる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、被測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルの差分に基づいて電流を検出する電流センサにおいて、ノイズの影響を効果的に抑制することを目的の一とする。
本発明の電流センサの一態様は、被測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルを検出して出力信号を出力する第1の磁気センサ及び第2の磁気センサと、第1の磁気センサの出力信号と第2の磁気センサの出力信号の差分を出力する差動増幅回路と、第1の磁気センサの出力端子と差動増幅回路の入力端子を電気的に接続する第1の配線と、第2の磁気センサの出力端子と差動増幅回路の入力端子を電気的に接続する第2の配線とを具備し、第1の磁気センサ、第2の磁気センサ及び差動増幅回路が異なる基板上に設けられ、第1の配線と第2の配線の配線容量が概略等しいことを特徴とする。この構成によれば、第1の配線と第2の配線に外部磁場等の影響により与えられるノイズを差動増幅回路で効果的に除去して高い精度で電流値を測定することが可能となる。
本発明の電流センサにおいて、第1の配線と第2の配線の長さが概略同一であることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第1の配線と第2の配線の形状が概略同一であることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第1の磁気センサは、被測定電流が流れる導体と対向する第1の基板上に設けられ、第2の磁気センサは、導体を挟んで第1の基板と対向して配置される第2の基板上に設けられ、差動増幅回路は、第1の基板及び第2の基板と概略直交する第3の基板上に設けられることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第1の基板と第2の基板との対向する表面の面積が概略等しいことが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第3の基板の主面が第1の基板及び第2の基板の側面に接して設けられ、差動増幅回路が第3の基板の一対の主面のうち、第1の磁気センサ及び第2の磁気センサと対向する主面に設けられていることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第3の基板の主面が第1の基板及び第2の基板の側面に接して設けられ、差動増幅回路が第3の基板の一対の主面のうち、導体と対向する主面と反対側の主面に設けられていることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第3の基板の一対の主面のうち、導体と対向する主面にグラウンドとして機能する導電膜が設けられていることが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第1の磁気センサ及び第2の磁気センサを覆うシールドカバーを有することが好ましい。
本発明の電流センサにおいて、第1の磁気センサ及び第2の磁気センサがGMR素子で形成されていることが好ましい。
本発明の一態様によれば、測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルの差分に基づいて電流を検出する電流センサにおいて、ノイズの影響を効果的に抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る電流センサのブロック図及び回路図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電流センサの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電流センサにおいて、磁気センサ及び差動増幅回路の構成の一例を示す図である。 従来の磁気ベクトルの差分に基づいて電流を検出する電流センサの概要及び回路図を示す図である。 本発明の実施例及び比較例に係る電流センサの出力波形を示す図である。
本発明者は、被測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルの差分に基づいて電流を検出する電流センサにおいて、被測定電流が流れる導体を挟んで対称的に設けられた磁気センサと差動増幅回路との配置関係により、各磁気センサと差動増幅回路間の配線に対して与えられる外部磁場等の影響が異なり、差動増幅回路から出力される信号にノイズが混入してしまうことを見出した。そこで、この問題を解決するために本発明者は、導体を挟んで対称的に設けられた磁気センサと差動増幅回路との配置関係を独立に制御して2つの配線の配線容量が等しくなる構造とすることにより、配線容量に起因するノイズの影響を効果的に抑制することができるとの着想を得て本願発明を完成するに至った。
また、電流センサにおいては、配線容量に起因するノイズの他に外部から飛び込んでくる輻射ノイズを如何に抑制するかが課題となる。そこで、本願発明者は、各磁気センサ及び差動増幅回路をそれぞれ異なる基板上に設ける場合に、磁気センサや差動増幅回路の配置を調整することにより、導体等から生じる輻射ノイズの影響を効果的に抑制できることを見出した。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して本実施の形態に係る電流センサの概要を説明する。図1において、図1(A)は電流センサのブロック図を示し、図1(B)は電流センサの回路図の一例を示している。
本実施の形態に係る電流センサは、被測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルを検出して出力信号を出力する第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102と、第1の磁気センサ101の出力信号と第2の磁気センサ102の出力信号の差分を出力する差動増幅回路103と、第1の磁気センサ101の出力端子と差動増幅回路103の入力端子を電気的に接続する第1の配線104と、第2の磁気センサ102の出力端子と差動増幅回路103の入力端子を電気的に接続する第2の配線105とを有し、第1の配線104と第2の配線105の配線容量が概略等しくなるように第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103が配置されている。
なお、配線容量とは、配線と基板間の容量、隣接する配線間の容量等の配線に付随する容量を意味する。また、第1の配線104と第2の配線105の配線容量が等しいとは、第1の配線104と基板又は他の配線間に形成される容量と、第2の配線105と基板又は他の配線間に形成される容量とが等しいことを指す。例えば、第1の配線104及び第2の配線105の周辺構造が同じである場合には、第1の配線104と第2の配線105の配線構造を同一とすることにより第1の配線104と第2の配線105の配線容量が同一となる。なお、第1の配線104及び第2の配線105の周辺構造が同じであるとは、第1の配線104、第2の配線105と電流測定時に影響が生じる大きさの容量を形成する基板や配線がない場合、又は第1の配線104、第2の配線105配線と容量を形成する基板や配線がある場合であっても第1の配線104と第2の配線105の周辺に形成される基板や他の配線の配置が同じである場合をいう。
具体的に本実施の形態に係る電流センサは、第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103をそれぞれ異なる基板(第1の基板111〜第3の基板113)上に設け、各基板を第1の配線104と第2の配線105の配線容量が等しくなるように配置する。例えば、第1の配線104及び第2の配線105の周辺構造を同じとした状態で、第1の配線104と第2の配線105の配線構造(長さや形状)が等しくなるように各基板を配置する。
従来のように、差動増幅回路を2つの磁気センサ(第1の磁気センサ101又は第2の磁気センサ102)の一方と同じ基板に設ける構成とするのではなく、第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103をそれぞれ異なる基板で独立に設けることにより、他の回路との位置関係を考慮しながら第1の配線104と第2の配線105の配線構造を詳細に設定することができる。例えば、第1の配線104と第2の配線105の配線構造(長さや形状)が等しくなるように第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103を設けることが可能となる。
第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102は、導体に流れる被測定電流からの誘導磁界により特性が変化する磁気検出素子であり、それぞれ第1の基板111、第2の基板112上に形成されている。また、第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102は、被測定電流からの誘導磁界を打ち消す方向の磁界(以下、「キャンセル磁界」という)を発生するフィードバックコイルと、磁気検出素子である2つの磁気抵抗効果素子及び2つの固定抵抗素子からなるブリッジ回路を備えた磁気平衡式センサにより構成することができる。ブリッジ回路の磁気抵抗効果素子としては、GMR(Giant Magneto Resistance)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子などを用いることができる。
差動増幅回路103は、第1の磁気センサ101の出力信号と、第2の磁気センサ102の出力信号との差動値をセンサ出力として処理する。このような処理を行うことにより、第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102に作用する誘導磁界による出力信号が加算されると共に、外部磁場の影響に起因するノイズを除去(キャンセル)することができるため、高精度に電流を測定できる。
第1の配線104、第2の配線105は、互いの配線容量が概略等しくなるように設ける。例えば、第1の配線104と第2の配線105の長さが概略同一となるように形成する。これにより、外部磁場等の影響により第1の配線104及び第2の配線105から出力される信号にノイズ等が含まれる場合であっても、差動増幅回路103でノイズの影響をキャンセルすることができる。ノイズの影響をより効果的に低減する観点からは、第1の配線104、第2の配線105を形成する材料、形状等も概略同一とすることが好ましい。ここでいう概略同一とは、完全に同一である場合に加えて、製造工程において装置等に起因したばらつきの影響を考慮した一定の範囲を含む。
図2に、第1の磁気センサ101が設けられた第1の基板111、第2の磁気センサ102が設けられた第2の基板112、差動増幅回路103が設けられた第3の基板113の模式図を示す。なお、図2において、図2(A)は第1の基板111を示し、図2(B)は第2の基板112を示し、図2(C)は第3の基板113を示している。
第1の基板111の主面には、センサ部101a及びオペアンプ101bを含む第1の磁気センサ101が設けられており、第1の磁気センサ101で検出した結果を第1の配線104から出力信号として出力する。
第2の基板112の主面には、センサ部102a及びオペアンプ102bを含む第2の磁気センサ102が設けられており、第2の磁気センサ102で検出した結果を第2の配線105から出力信号として出力する。第2の磁気センサ102の構造は第1の磁気センサ101と同様の構造とすることができる。同様に、第1の基板111上に形成される第1の配線104と、第2の基板112上に形成される第2の配線105は、同じ長さ及び形状で形成することが好ましい。
さらに、本実施の形態に係る電流センサにおいて、第1の基板111と第2の基板112のサイズ(面積)を等しくすると共に、同じ構成を有する第1の磁気センサ101と第2の磁気センサ102を被測定電流が流れる導体に対して対称的に設けることが好ましい。これにより、導体と基板111間の容量結合による生じるノイズと、導体と基板112間の容量結合による生じるノイズの影響を差動増幅回路103で効果的にキャンセルすることが可能となる。
第3の基板113の主面には、差動増幅回路103が設けられており、第1の配線104及び第2の配線105が電気的に接続されている。また、差動増幅回路103に対して、第1の配線104を介して第1の磁気センサ101の出力信号が供給され、第2の配線105を介して第2の磁気センサ102の出力信号が供給される。また、第3の基板113上に形成される第1の配線104及び第2の配線105は、同じ長さ及び形状で形成することが好ましい。
次に、図3を参照して本実施の形態に係る電流センサの具体的な構成例について説明する。
図3に示すように、本実施の形態に係る電流センサは、被測定電流が流れる導体を挟んで第1の基板111と第2の基板112を対向して配置すると共に、第3の基板113を第1の基板111及び第2の基板の主面(磁気センサが形成される面)と概略直交するように設ける。
この場合、図3(A)に示すように、第3の基板113の主面を第1の基板111及び第2の基板112の側面(一対の主面以外の面)と接するように設けると共に、第1の磁気センサ101を第1の基板111の導体と対向する側の主面に設け、第2の磁気センサ102を第2の基板112の導体と対向する側の主面に設け、差動増幅回路103を第3の基板113の第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102と対向する側の主面に設けた構成とすることができる。
これにより、第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103をそれぞれ異なる基板上に設ける場合であっても、第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102と、差動増幅回路103を近接して配置することができる、第1の配線104及び第2の配線105の長さを短くすることができる。これにより、第1の配線104及び第2の配線105の引き回しを簡略化すると共に、外部磁場の影響を低減することが可能となる。
また、外部から飛び込んでくる輻射ノイズを低減する観点からは、図3(A)で示した構成において、差動増幅回路103を第3の基板113の第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102と対向する側の主面と反対側の面に設けた構成とすることができる(図3(B)参照)。この場合、第3の基板113の第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102と対向する側の主面には、導電膜106を形成する。なお、導電膜106は第3の基板113のグラウンドとして機能させることが好ましい。このように、第3の基板113の差動増幅回路103が設けられた面と反対側の面(導体と対向する面)に、接地された導電膜106を形成することにより、第1の配線104及び第2の配線105の長さを短くすることができることに加えて、導体等から生じる輻射ノイズが差動増幅回路103に対して及ぼす影響を抑制することが可能となる。
また、第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102に対する輻射ノイズを低減するために、第1の磁気センサ101と第2の磁気センサ102をそれぞれ覆うようにシールドカバー107、108を設けた構成としてもよい(図3(C)参照)。シールドカバー107、108は、金属材料を用いて形成することができる。また、導体に電流が流れた際に発生する磁界の変化を第1の磁気センサ101及び第2の磁気センサ102が検出するために、シールドカバー107、108は非磁性材料で形成する。例えば、アルミニウム、銅、銀等を用いてシールドカバー107、108を形成することが好ましい。これにより、配線容量に起因するノイズの影響及び輻射ノイズに起因する影響を効果的に抑制して、電流値の測定精度を向上させることが可能となる。
なお、上記本実施の形態では、第1の磁気センサ、第2の磁気センサとして、磁気平衡式センサを使用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。磁気センサとしては、電流線を通る被測定電流からの誘導磁界により互いに出力信号を出力するものであればよく、例えば、磁気比例式センサ、ホール素子やその他の磁気検出素子を使用してもよい。磁気比例式センサを使用することで、磁気平衡式センサを使用する構成と比較して消費電力を低減することが可能である。
以下、本発明の実施例に関して説明するが、本発明はこの実施例によりなんら制限されるものではない。
本実施例の電流センサは、上記図1に示すように、第1の磁気センサ101、第2の磁気センサ102及び差動増幅回路103をそれぞれ異なる基板(第1の基板111〜第3の基板113)上に設け、各基板を第1の配線104と第2の配線105の配線容量が等しくなるように配置した。具体的には、第1の配線104及び第2の配線105の周辺構造を同じとした状態で、第1の配線104と第2の配線105の配線構造(長さや形状)が等しくなるように各基板を図3(A)に示すように配置した。なお、各構成の条件を以下の通りとした。
第1の基板:厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板
第2の基板:厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板
第3の基板:厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板
第1の配線:長さ14.9mm
第2の配線:長さ14.8mm
(比較例)
比較例の電流センサは、上記図4に示すように、磁気センサA及び磁気センサBをそれぞれ異なる基板上(基板A、基板B)に設け、差動増幅回路を一方の磁気センサ(ここでは、磁気センサA)が設けられた基板上に設けた。つまり、比較例の構成では、差動増幅回路と同じ面側に設けられた磁気センサAの配線Aは、反対の面側に設けられた磁気センサBの配線Bと比較して配線が短くなっており、配線Aと配線Bの配線容量が異なっている。なお、各構成の条件を以下の通りとした。
基板A:厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板
基板B:厚さ0.8mmのガラスエポキシ基板
配線A:長さ10.5mm
配線B:長さ16.7mm
(評価)
次に、実施例と比較例の電流センサにおいて、導体(バスバ)に電流を流した際に、矩形波状のノイズを導体に印加した場合の電流センサの出力電圧の波形を測定した。測定結果を図5に示す。
図5より、比較例の電流センサでは、出力波形にノイズの影響が表れていることが見られたが(図5(B)参照)、実施例の電流センサでは、ノイズの影響を大幅に低減できていることが確認できた(図5(A)参照)。これは、第1の配線104と第2の配線105の配線容量を等しくすることにより、差動増幅回路103においてノイズの影響を効果的にキャンセルできたためであると考えられる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。また、上記実施の形態における材料、電流センサの配置位置、厚さ、大きさ、製法などは適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明は、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することができる。
本発明は、電気自動車等において電流の大きさを検出する電流センサに適用することが可能である。
101 第1の磁気センサ
101a センサ部
101b オペアンプ
102 第2の磁気センサ
102a センサ部
102b オペアンプ
103 差動増幅回路
104 第1の配線
105 第2の配線
106 導電膜
107、108 シールドカバー
111 第1の基板
112 第2の基板
113 第3の基板

Claims (10)

  1. 被測定電流からの誘導磁界に対して互いに相反する方向の磁気ベクトルを検出して出力信号を出力する第1の磁気センサ及び第2の磁気センサと、前記第1の磁気センサの出力信号と前記第2の磁気センサの出力信号の差分を出力する差動増幅回路と、前記第1の磁気センサの出力端子と前記差動増幅回路の入力端子を電気的に接続する第1の配線と、前記第2の磁気センサの出力端子と前記差動増幅回路の入力端子を電気的に接続する第2の配線と、を具備し、
    前記第1の磁気センサ、前記第2の磁気センサ及び前記差動増幅回路が異なる基板上に設けられ、前記第1の配線と前記第2の配線の配線容量が概略等しいことを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1の配線と前記第2の配線の長さが概略同一であることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記第1の配線と前記第2の配線の形状が概略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記第1の磁気センサは、前記被測定電流が流れる導体と対向する第1の基板上に設けられ、前記第2の磁気センサは、前記導体を挟んで前記第1の基板と対向して配置される第2の基板上に設けられ、前記差動増幅回路は、前記第1の基板及び前記第2の基板と概略直交する第3の基板上に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電流センサ。
  5. 前記第1の基板と前記第2の基板との対向する表面の面積が概略等しいことを特徴とする請求項4に記載の電流センサ。
  6. 前記第3の基板の主面が前記第1の基板及び前記第2の基板の側面に接して設けられ、前記差動増幅回路が前記第3の基板の一対の主面のうち、前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサと対向する主面に設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電流センサ。
  7. 前記第3の基板の主面が前記第1の基板及び前記第2の基板の側面に接して設けられ、前記差動増幅回路が前記第3の基板の一対の主面のうち、前記導体と対向する主面と反対側の主面に設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電流センサ。
  8. 前記第3の基板の一対の主面のうち、前記導体と対向する主面にグラウンドとして機能する導電膜が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電流センサ。
  9. 前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサを覆うシールドカバーを有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の電流センサ。
  10. 前記第1の磁気センサ及び前記第2の磁気センサがGMR素子で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電流センサ。
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