JP5501689B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、コンミテータに摺接するブラシと電源に接続される給電端子との間に雑音防止用のチョークコイルを備えた電動モータに関する。
車両に設けられるワイパ装置やパワーウインド装置等の電装品の駆動源としてはブラシ付きの電動モータが多く用いられている。
ブラシ付きの電動モータは、アーマチュア軸に固定されるコンミテータとコンミテータに摺接する一対のブラシとを備えており、給電端子に供給された駆動電流をブラシとコンミテータにより所定のタイミングに転流してアーマチュアコイルに供給するようになっている。また、ヨークには樹脂製のホルダベースが装着されており、各ブラシはホルダベースに取り付けられたブラシホルダによりコンミテータに向けて進退移動自在に保持され、各給電端子もホルダベースに取り付けられている。
ブラシ付きの電動モータを車両の電装品に用いる場合には、コンミテータとブラシとの摺接部分から発生する雑音(ノイズ)が他の電装品等の作動に影響を与えないように、当該雑音を低減するための措置が必要となる。
例えば特許文献1に記載される電動モータでは、給電端子とブラシとの間にチョークコイルを接続し、このチョークコイルにより電流回路中の雑音を吸収し、低減させるようにしている。
特開2003−88038号公報
チョークコイルを設けるようにした電動モータでは、ホルダベース等の部材に間隔を空けて対向配置される一対の保持壁を設け、これらの保持壁の間でチョークコイルを保持するようにしている。
しかしながら、通常チョークコイルは、そのコストを低減するために、直径の公差が大きく設定されるので、従来の電動モータでは、その大きな直径公差を吸収するために、保持壁の間隔をチョークコイルの直径よりも広くしており、これにより、保持壁の間に挿入されたチョークコイルと各保持壁との間には隙間が生じていた。
そのため、モータ作動時にブラシの振動がピグテールを介してチョークコイルに伝達されると、チョークコイルが保持壁の間で振動し、そのピグテールや給電端子との接続部分に負荷が生じて、当該接続部分が断線を生じるおそれがあった。
本発明の目的は、チョークコイルの振動を防止して、チョークコイルのブラシや給電端子との接続部分の接続信頼性を高めることにある。
本発明の電動モータは、アーマチュア軸に固定されるコンミテータと、ホルダベースに取り付けられたブラシホルダに保持されて前記コンミテータに摺接する複数のブラシと、前記ブラシと給電端子との間に接続されるチョークコイルと、前記ホルダベースに設けられて前記チョークコイルを保持するチョークコイル保持部とを有する電動モータであって、前記チョークコイル保持部は、互いに間隔を空けて対向するとともに前記間隔を増減する方向に弾性変形自在の一対の平板状の保持壁と、前記チョークコイルの軸方向に沿った外側に設けられて互いの間隔が前記チョークコイルの長さ寸法よりも広く設定された一対のストッパ片とを備え、一対の前記保持壁は、それぞれ基端部側よりも先端部側の間隔が狭くなるように傾斜し、前記チョークコイルに径方向から当接して該チョークコイルを挟んで保持し、一対の前記ストッパ片は、前記チョークコイルの軸方向の位置決めを行うことを特徴とする。
本発明の電動モータは、一対の前記保持壁が前記チョークコイルの径方向外側に向けて弾性変形した状態で該チョークコイルに当接することを特徴とする。
本発明の電動モータは、前記ホルダベースに、前記保持壁の基端部と先端部との間の位置にまで突出する凸部を設け、前記凸部により前記チョークコイルを前記保持壁の基端部よりも先端部側の位置に保持することを特徴とする。
本発明の電動モータは、それぞれの前記保持壁の先端部に、相手側の保持壁の先端部に向けて突出する断面半円状の爪部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、互いに傾斜する一対の平板状の保持壁を径方向からチョークコイルに当接させてチョークコイルを保持壁間に挟んで保持するようにしたので、チョークコイルと保持壁との間に隙間を生じさせることなく、チョークコイルを確実に保持することができる。これにより、保持壁間におけるチョークコイルの振動を防止して、チョークコイルのブラシや給電端子との接続部分の接続信頼性を高めることができる。
本発明によれば、一対の保持壁をチョークコイルの径方向外側に弾性変形させた状態でチョークコイルに当接させるようにしたので、弾性力を加えた状態で各保持壁をチョークコイルに当接させてチョークコイルをより確実に保持することができる。また、保持壁の弾性変形によりチョークコイルの直径の公差を吸収することができるので、チョークコイルの公差を大きくしても、チョークコイルを確実に保持することができる。これにより、チョークコイルの公差を大きく設定することを可能として、チョークコイルのコストつまりはこの電動モータのコストを低減することができる。
本発明によれば、それぞれの保持壁の先端部に断面半円状の爪部を設けるようにしたので、チョークコイルの保持壁間への保持性を高めるとともに、チョークコイルを保持壁間に挿入し易くして、その挿入作業を容易にすることができる。
本発明によれば、ホルダベースに設けた凸部により、チョークコイルを保持壁の基端部よりも先端部側の位置に保持するようにしたので、保持壁の基端部から先端部までの高さをチョークコイルの直径以上の高さに確保することができる。これにより、それぞれの保持壁を弾性変形し易くして、チョークコイルの挿入作業を容易にすることができる。
本発明の一実施の形態である電動モータを示す斜視図である。 図1に示すワイパモータの内部構造を示す断面図である。 図2に示すブラシユニットの詳細を示す正面図である。 (a)はチョークコイルが装着された状態のチョークコイル保持部を示す斜視図であり、(b)はチョークコイルが取り外された状態のチョークコイル保持部を示す斜視図である。 図3に示すA−A線に沿う断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれチョークコイル保持部へのチョークコイルの装着手順を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す電動モータ11はワイパモータとも呼ばれるものであり、車両に搭載されるワイパ装置の駆動源として用いられる。この電動モータ11はモータ本体12と減速機13とが1つのユニットとされた減速機付きモータとなっており、減速機13に設けられた取り付け脚部13aにおいて図示しない車体に固定される。
図2から解るように、モータ本体12のヨーク14は鋼板により有底筒状に形成されており、その開口端には減速機13のギヤケース15が取り付けられている。ヨーク14の内面には一対のマグネット(永久磁石)16が固定され、これらのマグネット16によりヨーク14の内部には磁界が形成されている。
ヨーク14の内部にはアーマチュア(電機子)17が収容されており、このアーマチュア17はアーマチュア軸18の一端がヨーク14の底部に固定された軸受19に支持されることにより、ヨーク14の内部で回転自在となっている。また、アーマチュア軸18に固定されるアーマチュアコア(電機子鉄心)21には回転方向に並べて複数のスロット21aが設けられており、各スロット21aには重ね巻きにより複数のアーマチュアコイル(電機子巻線)22が装着されている。
アーマチュア軸18にはアーマチュアコア21に隣接してコンミテータ(整流子)23が固定されている。このコンミテータ23は、互いに絶縁された状態で回転方向に等間隔に並べて配置される複数のセグメント片23aを備えており、各セグメント片23aはそれぞれ対応するアーマチュアコイル22のコイル端に電気的に接続されている。
ギヤケース15のヨーク14の開口端に接続される円筒部分15aには、ブラシユニット31が装着されている。図3は図2に示すブラシユニットの詳細を示す正面図であり、このブラシユニット31は樹脂製のホルダベース32を有している。
ホルダベース32は、ヨーク14の断面形状に対応した筒状のガイド壁部32aとアーマチュア軸18の軸方向に垂直な平板状のベース部32bとを備えており、これらが樹脂材料により一体に形成された構造となっている。ベース部32bの軸心には挿通孔32cが設けられ、アーマチュア軸18やコンミテータ23はこの挿通孔32cに挿通されてベース部32bを貫通している。
ベース部32bには一対のブラシホルダ33が取り付けられている。これらのブラシホルダ33は、それぞれ銅板等を曲げ加工して一端が開口したボックス状に形成されており、それぞれその軸方向を挿通孔32cの中心つまりコンミテータ23の外周面に向けて配置されている。また、各ブラシホルダ33は、互いに挿通孔32cつまりアーマチュア軸18の軸心を中心としてアーマチュア軸18の回転方向に位相を90度ずらすとともに、ベース部32bの両円弧状部32dと直線部32eとの境界部分に隣接して図3中で左右対称に配置されている。
各ブラシホルダ33には、それぞれ炭素や黒鉛等の導体により形成されたブラシ34が装着されている。これらのブラシ34は、それぞれ対応するブラシホルダ33に進退移動自在に保持されており、ブラシホルダ33の内部に設けられたスプリング35により付勢されてコンミテータ23の外周面に弾性的に接触(摺接)するようになっている。
ホルダベースのベース部32bには一対の給電端子36が取り付けられている。各給電端子36は、それぞれ配線37(図2参照)を介してギヤケース15に設けられたコネクタ38(図1参照)に接続されるとともに対応するブラシ34に接続されている。これにより、車両に搭載されたバッテリ等の電源(不図示)からコネクタ38を介して給電端子36に駆動電流が供給されると、その駆動電流がブラシ34とコンミテータ23とにより所定のタイミングに転流されてアーマチュアコイル22に供給され、アーマチュア17に電磁力が発生して、アーマチュア軸18が回転することになる。
なお、ギヤケース15には、CPUやメモリ、FET等の複数の電子部品を備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有する制御基板41が収容されており、配線37を介して給電端子36に供給される駆動電流はこの制御基板41により調整され、これにより、モータ本体12の作動が制御されるようになっている。
図2に示すように、アーマチュア軸18の先端部分はヨーク14から突出してギヤケース15の内部にまで達しており、そのギヤケース15の内部に突出した部分の外周面にはウォーム42が一体に形成されている。また、ギヤケース15には出力軸43に固定されたウォームホイル44が回転自在に収容されており、ウォーム42はこのウォームホイル44に噛み合わされている。すなわち、ウォーム42とウォームホイル44とによりウォームギヤ機構45(減速機構)が構成され、アーマチュア軸18の回転はこのウォームギヤ機構45により減速されて出力軸43から出力されるようになっている。
図3に示すように、モータ本体12の作動時にコンミテータ23とブラシ34との摺接部分から生じる雑音(ノイズ)を低減するために、各ブラシ34と対応する給電端子36との間には、それぞれチョークコイル46(雑音防止素子)が接続されている。
図4(a)はチョークコイルが装着された状態のチョークコイル保持部を示す斜視図であり、図4(b)はチョークコイルが取り外された状態のチョークコイル保持部を示す斜視図である。また、図5は図3に示すA−A線に沿う断面図であり、図6(a)〜(c)は、それぞれチョークコイル保持部へのチョークコイルの装着手順を示す断面図である。
チョークコイル46は円柱状の心材47の外周部にコイル状に巻かれて形成されており、当該心材47に固定された状態とされている。心材47は、チョークコイル46よりも軸方向長さが長く形成されており、その両端部分はチョークコイルの両端部から軸方向に突出している。チョークコイル46の一方のコイル端は対応するブラシ34のピグテール34aに接続され、他方のコイル端は対応する給電端子36に接続されている。
ホルダベース32のベース部32bには、チョークコイル46を保持するために、一対のチョークコイル保持部51が設けられている。これらのチョークコイル保持部51は、ベース部32b上のブラシ34と給電端子36との間の円弧状部32dの側に配置されており、チョークコイル46をベース部32bと平行且つ直線部32eに対して直交する方向に向けた姿勢で保持するようになっている。
次に、チョークコイル保持部51の詳細について説明するが、2つのチョークコイル保持部51は基本的に同一の構造であるので、以下では、一方のチョークコイル保持部51の構造についてのみ説明する。
図4、図5に示すように、チョークコイル保持部51は、それぞれホルダベース32のベース部32bから突出する一対の平板状の保持壁52を備えている。これらの保持壁52は樹脂材料によりホルダベース32のベース部32bと一体に形成されており、それぞれチョークコイル46の軸心に平行であるとともに互いに間隔を空けて対向して配置されている。つまり、各保持壁52はその基端部や先端部が直線部32eに直交する方向に沿って延びるように配置されている。また、図5に示すように、各保持壁52は、それぞれベース部32bに垂直な方向に対して内側つまりチョークコイル46の側に向けて角度αだけ傾斜している。これにより、各保持壁52の間隔は、その基端部(ベース部32bの側の端部)の側よりも先端部(ベース部32bから突出する方向の端部)の側の方が狭くなっている。
図5に示すように、各保持壁52の先端部には、それぞれその縁部に沿って延びる爪部53が一体に設けられている。これらの爪部53は、それぞれ保持壁52の先端部から相手側の保持壁52の先端部に向けて、つまりベース部32bと平行にチョークコイル保持部51の内側に向けて突出しており、その先端の断面形状は半円状とされている。
図6(a)に示すように、チョークコイル46が挿入されていない状態の各保持壁52の先端部における間隔W1はチョークコイル46の直径Dよりも狭くなっている。また、チョークコイル46が挿入されていない状態の各保持壁52のチョークコイル46を保持する部分における間隔W2はチョークコイル46の公差最小径(公差の範囲内で最も小さい直径)と同一の値に設定されている。
ベース部32bの各保持壁52の間の部分は型抜き用の孔54が空けられており、この孔54のチョークコイル46の軸方向に沿った両脇部分は、図4(b)に示すように、それぞれチョークコイル46を支持するための凸部55が設けられている。これらの凸部55は、それぞれベース部32bの表面から保持壁52の基端部と先端部との間の高さH(図5参照)となる位置にまで突出するブロック状に形成されており、その上面は平坦な支持面55aとなっている。
また、ベース部32bの各凸部55のチョークコイル46の軸方向に沿ったさらに外側には、それぞれストッパ片56が設けられている。これらのストッパ片56は、それぞれ凸部55よりも高さの高いブロック状に形成されており、互いの間隔はチョークコイル46の心材47の長さ寸法よりも若干広く設定されている。
なお、各凸部55と各ストッパ片56も、それぞれ樹脂材料によりホルダベース32のベース部32bと一体に形成されている。
図6(a)〜(c)に示すように、チョークコイル46はチョークコイル保持部51に対してベース部32bに垂直な方向から各保持壁52の間に向けて挿入される。このとき、各保持壁52は樹脂材料により平板状に形成され、互いに保持壁52の間隔を増減する方向つまりチョークコイル46に対して径方向の内外方向に向けて弾性変形自在となっているので、各保持壁52をチョークコイル46の径方向外側に弾性変形させて、その先端部の側から各保持壁52の間にチョークコイル46を挿入することができる。また、各保持壁52の爪部53は、その先端が断面半円状に形成されているので、チョークコイル46が爪部53に引っかかることを防止して、チョークコイル46の挿入作業を容易にすることができる。
チョークコイル46が保持壁52の間つまりチョークコイル保持部51に挿入されると、心材47の両先端部分がストッパ片56に対向してチョークコイル46は軸方向に位置決めされる。また、チョークコイル46は、その外周面が各凸部55の支持面55aに当接するとともにその反対側の部分が爪部53により押さえられる。これにより、チョークコイル46は、凸部55の支持面55aにより支持されて、保持壁52の基端部よりも先端部側となるベース部32bよりも高い位置においてチョークコイル保持部51に保持される。
チョークコイル46がチョークコイル保持部51の所定位置に位置決めされると、一対の保持壁52は、それぞれ、その内側の面においてチョークコイル46の外周面に径方向から当接する。これにより、チョークコイル46は、各保持壁52の間に挟まれた状態となって、これら保持壁52の間に径方向に位置決めされた状態で保持される。このとき、各保持壁52はチョークコイル46の外周面に当接しているので、各保持壁52とチョークコイル46との間には隙間は生じていない。
このように、本発明では、各保持壁52をチョークコイル46に径方向から当接させ、当該保持壁52の間でチョークコイル46を挟み込んで保持するようにしたので、チョークコイル46と各保持壁52との間に隙間を生じさせることなく、確実にチョークコイル46を保持することができる。したがって、モータ本体12の作動時に、ブラシ34等から伝達される振動により、保持壁52の間でチョークコイル46が振動することを防止して、チョークコイル46のブラシ34や給電端子36との接続部分の接続信頼性を高めることができる。また、チョークコイル46の保持壁52の間での振動が防止されることにより、保持壁52の間チョークコイル46が振動することにより生じる異音を低減することができる。
また、本発明では、それぞれの保持壁52の先端部に設けられる爪部53を断面半円状に形成するようにしたので、チョークコイル46の保持性を高めつつ、チョークコイル46の保持壁52の間への挿入作業を容易にすることができる。
さらに、本発明では、ベース部32bに設けた凸部55により、チョークコイル46を保持壁52の基端部よりも先端部側によった高さHの位置に保持するようにしたので、保持壁52の基端部から先端部までの高さをチョークコイル46の直径D以上の高さに確保することができる。これにより、各保持壁52がチョークコイル46の径方向に容易に弾性変形できるようにして、チョークコイル46のチョークコイル保持部51への挿入作業をさらに容易にすることができる。
ところで、各保持壁52のチョークコイル46を保持する部分における間隔W2は、前述のように、チョークコイル46の公差最小径と同一の値に設定されている。そのため、チョークコイル46の直径Dが公差最小径よりも大径であるときには、各保持壁52のチョークコイル46を保持する部分における間隔W2よりもチョークコイル46の直径Dが大きくなり、各保持壁52はチョークコイル46の径方向外側に向けて弾性変形した状態でチョークコイル46に当接することになる。この場合、各保持壁52は、チョークコイル46をその弾性変形による弾性力を付与した状態で保持することになるので、チョークコイルをさらに確実に保持することができる。
なお、本実施の形態においては、チョークコイル46を保持する部分における保持壁52の間隔W2をチョークコイル46の公差最小径と同一の値に設定するようにしているが、これに限らず、チョークコイル46を保持する部分における保持壁52の間隔W2をチョークコイル46の公差最小径よりも小さい値に設定するようにしてもよい。この場合、各保持壁52は、いずれのチョークコイル46に対しても、径方向外側に向けて弾性変形した状態で当接して、当該弾性力を付与した状態で確実にチョークコイル46を保持することができる。
このように、本発明では、保持壁52をチョークコイル46の径方向外側に弾性変形させた状態で当該チョークコイル46に当接させるようにしたので、弾性力を加えた状態で各保持壁52をチョークコイル46に当接させてチョークコイル46をより確実に保持することができる。また、このような構造により、チョークコイル46の直径Dの公差を大きく設定するようにしても、チョークコイル46を保持壁52の間で確実に保持することができるので、チョークコイル46の公差を大きく設定して、そのコストつまりはこの電動モータ11のコストを低減することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明を、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられる電動モータ11に適用した場合を示しているが、これに限らず、例えば車両のパワーウインド装置の駆動源として用いられるパワーウインドモータやラジエター冷却装置の駆動源として用いられるファンモータなど、他の用途に用いられる電動モータに本発明を適用してもよい。
11 電動モータ
12 モータ本体
13 減速機
13a 取り付け脚部
14 ヨーク
15 ギヤケース
15a 円筒部分
16 マグネット
17 アーマチュア
18 アーマチュア軸
21 アーマチュアコア
21a スロット
22 アーマチュアコイル
23 コンミテータ
23a セグメント片
31 ブラシユニット
32 ホルダベース
32a ガイド壁部
32b ベース部
32c 挿通孔
32d 円弧状部
32e 直線部
33 ブラシホルダ
34 ブラシ
34a ピグテール
35 スプリング
36 給電端子
37 配線
38 コネクタ
41 制御基板
42 ウォーム
43 出力軸
44 ウォームホイル
45 ウォームギヤ機構
46 チョークコイル
47 心材
51 チョークコイル保持部
52 保持壁
53 爪部
54 孔
55 凸部
55a 支持面
56 ストッパ片
α 角度
W1 間隔
D 直径
W2 間隔
H 高さ

Claims (4)

  1. アーマチュア軸に固定されるコンミテータと、ホルダベースに取り付けられたブラシホルダに保持されて前記コンミテータに摺接する複数のブラシと、前記ブラシと給電端子との間に接続されるチョークコイルと、前記ホルダベースに設けられて前記チョークコイルを保持するチョークコイル保持部とを有する電動モータであって、
    前記チョークコイル保持部は、互いに間隔を空けて対向するとともに前記間隔を増減する方向に弾性変形自在の一対の平板状の保持壁と、前記チョークコイルの軸方向に沿った外側に設けられて互いの間隔が前記チョークコイルの長さ寸法よりも広く設定された一対のストッパ片とを備え、
    一対の前記保持壁は、それぞれ基端部側よりも先端部側の間隔が狭くなるように傾斜し、前記チョークコイルに径方向から当接して該チョークコイルを挟んで保持し、一対の前記ストッパ片は、前記チョークコイルの軸方向の位置決めを行うことを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項1記載の電動モータにおいて、一対の前記保持壁が前記チョークコイルの径方向外側に向けて弾性変形した状態で該チョークコイルに当接することを特徴とする電動モータ。
  3. 請求項1または2記載の電動モータにおいて、前記ホルダベースに、前記保持壁の基端部と先端部との間の位置にまで突出する凸部を設け、前記凸部により前記チョークコイルを前記保持壁の基端部よりも先端部側の位置に保持することを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動モータにおいて、それぞれの前記保持壁の先端部に、相手側の保持壁の先端部に向けて突出する断面半円状の爪部を設けたことを特徴とする電動モータ。
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