JP5500582B2 - ピラゾ−ル−4−カルボキサミド誘導体、それらの製造方法及びそれらを有効成分とする殺菌剤 - Google Patents

ピラゾ−ル−4−カルボキサミド誘導体、それらの製造方法及びそれらを有効成分とする殺菌剤 Download PDF

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Description

本発明は、農園芸場面における有害な病害菌の防除に有効なピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体及びそれらの製造方法に関する。
従来、農園芸分野では、各種病害の防除を目的とした多くの殺菌剤が開発され実用に供されているが、効果、スペクトル、あるいは残効性等の点において必ずしも満足すべきものではない。また、施用回数や施用薬量の低減等の社会的要請を充分満足しているとは言えない。
また、従来汎用されてきた殺菌剤に対して抵抗性を獲得した病害菌の出現も問題となっている。病害菌が未だ抵抗性を獲得していない農薬もあるが、これらは一般に施用薬量や施用回数が多く、環境汚染等の観点から好ましいものではない。従って、従来の殺菌剤に抵抗性を獲得した各種病害に対しても低薬量で十分な防除効果を示し、しかも環境への悪影響が少ない新規な殺菌剤の開発が切望されている。
さらに、近い将来予想される世界人口増加に伴う食糧危機の解消には、重要作物の生産性向上が必要不可欠である。安定した食糧の供給には、その作物栽培時に障害となる病害菌の経済的かつ効率のよい防除が必要であり、その解決策となる新しい殺菌剤の開発がますます重要となっている。
これまで、殺菌活性を有する多くのピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体が知られており、例えば、農園芸用の殺菌剤として使用されている(例えば、特許文献1,2参照)。しかし、本発明の、アミド窒素原子上にピラゾ-ル-4-イル基を有するピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の中には実用化されている殺菌剤はこれまでにはない。
また、本発明の、アミド窒素原子上にピラゾ-ル-4-イル基を有するピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体と類似した構造を有する化合物もいくつか知られている。しかし、これらの化合物は、ピラゾ-ル-4-イル基のピラゾ-ル環1位がアルキル基である点で本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体とは全く異なる。一方、ピラゾ-ル-4-イル基のピラゾ-ル環1位に無置換フェニル基を有するN-(3,5-ジメチル-1-フェニルピラゾ-ル-4-イル)-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(CAS登録番号1060984-13-5)が唯一知られているが、この化合物を含め、これらのピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の合成法や生物活性については一切報告されていない。
特開平2-131481号公報 特開2001-151770号公報
本発明の課題は、作物の栽培に害を及ぼす各種病害菌のみならず、従来の農園芸用殺菌剤に抵抗性を示す病害菌に対しても高い防除効果と広い殺菌スペクトルを有し、かつ、作物に対する高い安全性と優れた環境保全性を併せ持つ新規殺菌剤を提供することにある。
本発明者等は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、一般式(1)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体が、上記課題を解決し得る優れた殺菌活性を有する化合物であることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、一般式(1)
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体に関する。
また本発明は、一般式(2)
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Yは脱離基を表す。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体と、一般式(3)
(式中、Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示される4-アミノピラゾ-ル誘導体を縮合させることを特徴とする、一般式(1)
(式中、R、R、R、R、X及びnは前記と同じ意味を表す。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の製造方法に関する。
さらに本発明は、一般式(1)
(式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体を有効成分とする殺菌剤に関するものである。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体は、優れた殺菌活性を有し、農園芸場面において、栽培作物に害を及ぼすことがなく、有害な病害菌を効果的に防除することができる。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
〔R、R、R、R、X、Y、nについて〕
(R、Rについて)
は炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。
及びRで表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロプチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2-エチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは炭素数1から4のアルキル基が好ましく、さらに、メチル基が好ましい。
で表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2-フルオロエチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基、パ-フルオロペンチル基、パ-フルオロヘキシル基、クロロメチル基、2-クロロエチル基、ブロモメチル基、2-ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは炭素数1から4のフッ素置換アルキル基が好ましく、さらに、ジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基が好ましい。
また、RとRの組み合わせは、殺菌剤としての効果が高い点で、Rが炭素数1から4のアルキル基でRが炭素数1から4のフッ素置換アルキル基の組み合わせが好ましく、さらに、Rがメチル基でRがジフルオロメチル基又はトリフルオロメチル基が好ましい。
(Rについて)
は水素原子又はハロゲン原子を表す。
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、Rは水素原子、フッ素原子又は塩素原子が好ましい。
(Rについて)
は水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。
で表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を例示することができる。
で表される炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、シクロプロピルメチル基、シクロプチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2-エチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロピルオキシメチル基、ブトキシメチル基、イソブチルオキシメチル基、s-ブチルオキシメチル基、t-ブチルオキシメチル基、ペンチルオキシメチル基、イソペンチルオキシメチル基、ネオペンチルオキシメチル基、2-ペンチルオキシメチル基、3-ペンチルオキシメチル基、2-メチルブチルオキシメチル基、ヘキシルオキシメチル基、イソヘキシルオキシメチル基、2-エチルブチルオキシメチル基、1,3-ジメチルブチルオキシメチル基、ジメトキシメチル基、ジエトキシメチル基、-メトキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、イソプロピルオキシエチル基、ブトキシエチル基、イソブチルオキシエチル基、s-ブチルオキシエチル基、t-ブチルオキシエチル基、ペンチルオキシエチル基、イソペンチルオキシエチル基、ネオペンチルオキシエチル基、2-ペンチルオキシエチル基、3-ペンチルオキシエチル基、2-メチルブチルオキシエチル基、ヘキシルオキシエチル基、イソヘキシルオキシエチル基、2-エチルブチルオキシエチル基、1,3-ジメチルブチルオキシエチル基等を例示することができる。
で表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2-フルオロエチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基、パ-フルオロペンチル基、パ-フルオロヘキシル基、クロロメチル基、2-クロロエチル基、ブロモメチル基、2-ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。中でも殺菌剤としての効果が高い点で、Rは炭素数1から4のハロアルキル基が好ましく、さらに、トリフルオロメチル基が好ましい。
で表される炭素数1から6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、シクロプロピルメチルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、s-ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等を例示することができる。
で表される(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基としては、メトキシイミノメチル基、エトキシイミノメチル基、プロピルオキシイミノメチル基、イソプロピルオキシイミノメチル基、シクロペンチルメチルオキシイミノメチル基、ブチルオキシイミノメチル基、s-ブチルオキシイミノメチル基、t-ブチルオキシイミノメチル基、ペンチルオキシイミノメチル基、シクロペンチルオキシイミノメチル基、ヘキシルオキシイミノメチル基等を例示することができる。
で表される(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基としては、ホルミルオキシイミノメチル基、アセトキシイミノメチル基、プロピオニルオキシイミノメチル基、イソブチリルオキシイミノメチル基、バレリルオキシイミノメチル基、イソバレリルオキシイミノメチル基、ピバロイルオキシイミノメチル基等を例示することができる。
殺菌剤としての効果が高い点で、R及びRが各々独立に炭素数1から6のハロアルキル基であることが好ましい。
(Xについて)
Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。
Xで表されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましい。
Xで表される炭素数1から6のアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチルブチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2-エチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2-シクロプロピルシクロプロピル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル基、s-ブチル基、1,3-ジメチルブチル基が好ましい。
Xで表される炭素数1から6のハロアルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2-フルオロエチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基、パ-フルオロペンチル基、パ-フルオロヘキシル基、クロロメチル基、2-クロロエチル基、ブロモメチル基、2-ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、トリフルオロメチル基が好ましい。
Xで表される炭素数2から6のアルケニル基としては、直鎖状もしくは分枝状のいずれであってもよく、ビニル基、1-プロペニル基、イソプロペニル基、1-ヘキセニル基等を例示することができる。これらのアルケニル基はトリメチルシリル基、アセトキシ基、フェニル基等で置換されていてもよい。殺菌剤としての効果が高い点で、ビニル基、イソプロペニル基が好ましい。
Xで表される炭素数1から6のアルコキシ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のいずれであってもよく、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、シクロプロピルメチルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、s-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、2-ペンチルオキシ基、3-ペンチルオキシ基、2-メチルブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、2-エチルブチルオキシ基、1,3-ジメチルブチルオキシ基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、イソブチルオキシ基、s-ブチルオキシ基、イソペンチルオキシ基が好ましい。
Xで表される炭素数1から6のハロアルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、2,2,2-トリフルオロエトキシ基等を例示することができる。殺菌剤としての効果が高い点で、トリフルオロメトキシ基が好ましい。
Xで表される、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ホルミルアミノ基、アセタミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、バレリルアミノ基、イソバレリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4-フルオロベンゾイルアミノ基、メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、p-トリルスルホニルアミノ基等を例示することができる。
(Yについて)
Yで表される脱離基としては、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、水酸基、ピバロイルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基等を例示することができる。簡便に調製できる点で、塩素原子、エトキシカルボニルオキシ基が好ましい。
(nについて)
nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。
〔ピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の製造方法について〕
次に本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の製造方法について詳細に説明する。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)は、下記反応式で示した方法により製造することができる。
(式中、R、R、R、R、X、Y及びnは前記と同じ意味を表す。)
すなわち、本発明の製造方法(工程-1)は、ピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体(2)を4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)と反応させ、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を製造する方法である。
脱離基Yがハロゲン原子の場合、工程-1はハロゲン化水素の補足剤としての塩基の存在下に実施することが好ましい。塩基としては、アルカリ金属塩基やアルカリ土類金属塩基等の無機塩基、アルカリ金属カルボン酸塩あるいは有機塩基を用いることができる。さらに具体的に、アルカリ金属塩基やアルカリ土類金属塩基等の無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等を例示することができる。アルカリ金属カルボン酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等を例示することができる。有機塩基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N-メチルピロリジン、N-メチルピペラジン、N-メチルモルホリン、ピリジン等の第三級アミン類を例示することができる。
中でも目的物の収率が良く、安価である点で、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、トリブチルアミン等の第三級アミン類が好ましい。
塩基の使用量に特に制限はないが、反応基質に対して1〜5等量、好ましくは1〜2等量用いることにより、収率よく目的物を得ることができる。
脱離基Yが水酸基の場合、工程-1は脱水剤の存在下に実施することが好ましい。脱水剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、1-エチル-3-(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等を例示することができる。脱水剤の使用量に特に制限はなく、反応基質に対して1〜3等量、好ましくは1〜1.5等量用いることにより、収率よく目的物を得ることができる。本反応においては、場合によってはトリエチルアミンや4-ジメチルアミノピリジンのような塩基の存在下に反応を行うこともできる。
また、脱離基Yがピバロイルオキシ基やエトキシカルボニルオキシ基等の活性エステルの場合には、特に塩基を用いなくてもよいが、塩基存在下に反応を行うこともできる。塩基としては上記に挙げた塩基を例示することができる。
工程-1の反応は溶媒中で実施することが好ましい。用いることができる溶媒としては、反応条件によっても異なるが、反応に害を及ぼさない溶媒であれば使用することができ、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、ジエチルエ-テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン等のエ-テル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ブタン酸エチル、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル等のエステル類、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリドン等のアミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)、あるいはこれらの混合溶媒を使用することができる。
中でも目的物の収率や選択性が良く、安価である点で、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、あるいはこれらの混合溶媒が好ましい。反応溶媒の使用量に特に制限はない。
また、工程-1の反応は、0〜150℃、好ましくは20〜100℃から適宜選ばれた反応温度で実施することにより、収率よく目的物を得ることができる。反応時間に特に制限はない。
反応終了後は、通常の操作により本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を得ることができ、必要な場合は、再結晶やカラムクロマトグラフィ-等により精製することもできる。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)における置換基Rにおいて、例えばRがジエトキシメチル基の場合、このものを加水分解することによりホルミル基へ、さらにこのホルミル基を還元すればヒドロキシメチル基へと変換することができる。また、ホルミル基はヒドロキシルアミン類を反応させれば、ヒドロキシイミノメチル基へと変換でき、さらに、このものを例えばアルキル化やアシル化することにより、アルキルオキシイミノメチル基やアシルオキシイミノメチル基へと変換できる。本発明はこれらの置換基を有する化合物も包含するものである。
また、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)におけるピラゾ-ル環1位のベンゼン環上の置換基Xにおいて、例えばXが水素原子の場合、すなわちピラゾ-ル環1位が無置換のフェニル基の場合、このものをニトロ化することにより、Xがニトロ基の本発明の化合物(1)を、そのニトロ基を還元すれば、Xがアミノ基の本発明の化合物(1)を、さらに、そのアミノ基上に置換基を導入すれば、Xが置換アミノ基の本発明の化合物(1)を製造することができ、本発明はこれらの化合物も包含するものである。
(ピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体(2)の製造方法について)
本発明の製造方法(工程-1)の原料として用いるピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体(2)は、国際特許WO06-090778号公報、J.Heterocyclic Chem,27,243-245(1990)あるいはAust.J.Chem,36,135-147(1983)等に記載の方法により容易に合成できる。
(4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)の製造方法について) また、もう一方の原料である4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)は、一部は公知の化合物であり、例えばJ.Heterocyclic Chem,25,555-558(1988)に記載の方法に従って合成することができるが、下記に例示した方法により製造することもできる。すなわち、2-アルコキシメチレン-β-ケトエステル又は2-(ジメチルアミノ)メチレン-β-ケトエステルと置換フェニルヒドラジン類又はその塩酸塩から製造できるピラゾ-ル-4-カルボン酸エステル(4)を加水分解し、得られたカルボン酸(5)をアジ化ナトリウムと縮合させてアシルアジド(6)とした。このものをアルコ-ル存在下にクルチウス反応させることによってカルバミン酸エステル(7)とし、次いで、エステルの加水分解と同時に脱炭酸させることにより、4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)製造することができる(下記参考例参照)。また、アシルアジド(6)のクルチウス反応によっても直接4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)を製造することができる。
(式中、R、X及びnは前記と同じ意味を表す。Rは炭素数1〜4のアルコキシ基又はジメチルアミノ基を、Rは炭素数1〜4のアルキル基を、Rはt-ブチル基、2,2,2-トリクロロエチル基、2-トリメチルシリルエチル基又はベンジル基を表す。)
〔ピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の殺菌作用について〕
次に本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の殺菌作用について詳細に説明する。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)は、農園芸作物に有害な病害に対し低薬量で防除することができ、農園芸用の殺菌性組成物として有用である。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用の殺菌性組成物として用いた場合、各種作物のうどんこ病菌等の子のう(嚢)菌類(Ascomycetes)、各種作物のさび病菌、イネ紋枯病菌等の担子菌類(Basidiomycetes)、各種作物のべと病菌、各種作物の疫病菌等の卵菌類(Oomycetes)、いもち病菌、灰色かび病菌等の各種作物に寄生する不完全菌類(Deuteromycetes)の他、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)等広範な植物病原菌類に対して高い防除効果を有しており、農園芸用の殺菌剤として有用である。
本発明により防除することができる植物病害をより具体的に挙げれば、例えば、イネのいもち病(Pyricularia grisea)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Thanatephorus cucumeris)、ばか苗病(Gibberella fujikuroi)、苗立枯病(Fusarium菌、Rhizopus菌、Pythium菌、Trichoderma viride)、稲こうじ病(Claviceps virens)、ムギ類の赤かび病(Gibberella zeae、Fusarium avenaceum、Fusarium culmorum、Monographella nivale)、雪腐病(Pythium菌、Typhula菌、Monographella nivalis、Myriosclerotinia borealis)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、なまぐさ黒穂病(Tilletia controversa)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Phaeosphaeria nodorum)、カンキツ類の黒点病(Diaporthe citri)、小黒点病(Diaporthe medusa、Alternaria citri)、そうか病(Elsinoe fawcettii)、褐色腐敗病(Phytophthora citrophthra)、緑かび病(Penicillium digitatum)、青かび病(Penicillium italicum)、リンゴのモニリア病(Monilinia mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒点病(Mycosphaerella pomi)、すす斑病(Gloeodes pomigena)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、褐斑病(Diplocarpon mali)、赤星病(Gymnosporangium yamadae)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、ナシの黒星病(Venturia nashicola)、赤星病(Gymnosporangium asiaticum)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、胴枯病(Phomopsis fukushii)、モモの縮葉病(Taphrina deformans)、灰星病(Moniliniafructicola、Monilinia fructigena)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、ホモプシス腐敗病(Phomopsis)、オウトウの灰星病(Monilinia fructicola、Monilinia fructigena)、幼果菌核病(Monilinia kusanoi)、ウメの黒星病(Cladosporium carpophilum)、ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Colletotrichum acutatum、Glomerella cingulata)、褐斑病(Pseudocercospora vitis)、つる割病(Phomopsis viticola)、カキの角斑落葉病(Cercospora kaki)、円星落葉病(Mycosphaerella nawae)、チャの輪斑病(Pestalotiopsis longiseta、Pestalotiopsis theae)、褐色円星病(Pseudocercospora ocellate、Cercospora chaae)、もち病(Exobasidium vexans)、網もち病(Exobasidium reticulatum)、ウリ類のつる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、黒星病(Cladosporium cucumerinum)、褐斑病(Corynespora cassiicola)、トマトの葉かび病(Fulvia fulva)、輪紋病(Alternaria solani)、ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、すすかび病(Mycovellosiella nattrassii)、アブラナ科野菜の白さび病(Albugo macrospora)、白斑病(Cercosporella brassicae、Pseudocercosporella capsellae)、タマネギの灰色腐敗病(Botrytis allii)、イチゴのじゃのめ病(Mycosphaerella fragariae)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、ダイズの茎疫病(Phytophthora sojae)、紫斑病(Cercospora kikuchii)、アズキの茎疫病(Phytophthora vignae)、ラッカセイの褐斑病(Mycoshaerella arachidis)、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)、シバのカ-ブラリア葉枯病(Curvularia菌)、ダラ-スポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、ヘルミントスポリウム葉枯病(Cochliobolus菌)、バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、キクの白さび病(Puccinia horiana)、及び各種作物のべと病(Peronospora菌、Pseudoperonospora菌、Plasmopara菌、Bremia菌)、疫病(Phytophthora菌)、うどんこ病(Erysiphe菌、Blumeria菌、Sphaerotheca菌、Podosphaerea菌、Phyllactinia菌、Uncinula菌、Oidiopsis菌)、さび病(Puccinia菌、Uromyces菌、Physopella菌)、炭疽病(Glomerella菌、Colletotrichum菌、Gloeosporium菌)、黒斑病(Alternaria菌)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、白紋羽病(Rosellinia necatrix)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、白絹病(Sclerotium rolfsii)、その他各種土壌病害(Fusarium菌、Rhizoctonia菌、Pythium菌、Aphanomyces菌、Phoma菌、Verticillium菌、Plasmodiophora brassicaeなど)などの病害を挙げることができる。もっとも、本発明の防除対象となる植物病原菌は上記に例示したものに限定されることはない。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用の殺菌剤の有効成分として使用する場合には、単独で用いてもよいが、一般的な農薬補助剤を用いて製造した組成物の形態で使用することが望ましい。本発明の殺菌剤の剤型は特に限定されないが、例えば乳剤、懸濁剤、水和剤、水溶剤、液剤、ゾル剤(フロアブル剤)、顆粒水和剤、粉剤、細粒剤、粒剤、錠剤、油剤、噴霧剤、煙霧剤、エアゾ-ル剤、ペ-スト剤等の剤型とすることが好適である。また、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の1種又は2種以上を有効成分として配合することができ、農薬補助剤以外にも、有効成分として他の殺菌成分を含んでいてもよい。
本発明の農園芸用殺菌剤におけるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の含有量は、製剤の剤型及び使用方法により、適宜選択することができるが、一般に好ましい含有量として、通常、製剤全体量に対して0.1〜90重量部の範囲から任意に選択される。
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤を製造するために用いられる農薬補助剤としての成分としては、担体、界面活性剤及びその他農薬補助剤が挙げられる。
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれる担体は、農園芸用に用いられることができるものであれば、液体担体又は固体担体のいずれでもよく、特定のものに限定されることはない。
液体担体としては、水、イソプロピルアルコ-ル、エチレングリコ-ルなどのアルコ-ル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、プロピレングリコ-ルモノメチルエ-テル、ジエチレングリコ-ルモノ-n-ブチルエ-テルなどのエ-テル類、ケロシン、軽油などの脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、メチルナフタリン、ソルベントナフサなどの芳香族炭化水素類、N-メチル-2-ピロリドンなどのアミド類、脂肪酸のグリセリンエステルなどのエステル類、大豆油、ナタネ油などの植物油が挙げられる。
固体担体としては、澱粉、活性炭、大豆粉、小麦粉、木粉、魚粉、粉乳などの動植物性粉末、タルク、カオリン、ベントナイト、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカ-ボン、クレ-、アルミナ、炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫安などの鉱物性粉末等を用いることができる。これらの担体は、2種以上を併用することができる。
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれる界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などがあり、具体的には次のものが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエ-テル、ポリオキシエチレンアルキルアリ-ルエ-テル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ-テル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレ-ト、ポリオキシエチレンフェニルエ-テルポリマ-、ポリオキシエチレンアルキレンアリ-ルフェニルエ-テル、ポリオキシエチレンアルキレングリコ-ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマ-などが挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリ-ルスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネ-ト、ポリオキシエチレンアルキルアリ-ルエ-テルサルフェ-ト、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ-テルサルフェ-トなどが挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、第4級アンモニウム塩アルキルベタイン、アミンオキサイドなどが挙げられる。
なお、製剤化に際して使用できる界面活性剤は、これらに限定されるものではない。また、2種以上の界面活性剤を併用することもできる。
本発明の農園芸用殺菌剤に含まれるその他の農薬補助剤としては、粘結剤、増粘剤、固着剤、防腐防かび剤、溶剤、農薬活性成分の安定化剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤、消泡剤、物性向上剤、着色剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
粘結剤、増粘剤、固着剤としては、特に限定されるものではないが、たとえば澱粉、デキストリン、セルロ-ス、メチルセルロ-ス、エチルセルロ-ス、カルボキシメチルセルロ-ス、ヒドロキシエチルセルロ-ス、ヒドロキシプロピルセルロ-ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス、カルボキシメチルデンプン、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコ-ルエステル、グア-ガム、ロ-カストビ-ンガム、アラビアゴム、キサンタンガム、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコ-ル、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコ-ル、エチレン・プロピレンブロックポリマ-、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
本発明の農園芸用殺菌剤は、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を配合すること以外は、目的とする剤型に応じて、一般的な製剤化法に従って製造することができる。
本発明の農園芸用殺菌剤は、他の殺菌剤(殺かび剤、殺細菌剤、抗ウィルス剤、植物抵抗性誘導剤)、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、昆虫生育調整剤、昆虫誘引剤、除草剤、植物生長調整剤、共力剤、薬害軽減剤、鳥類忌避剤、肥料、土壌改良剤等との混用あるいは併用することができる。また、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)とこれらの有効成分と製剤化の時に混合して用いることができる。
本発明の農園芸用殺菌剤と混合、混用して使用できる代表例を以下に示すが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
[殺菌剤]:アミスルブロム(amisulbrom)、シアゾファミド(cyazofamid)、ジメトモルフ(dimethomorph)、シモキサニル(cymoxanil)、フルオピコリド(fluopicolide)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、メタラキシル(metalaxyl)、アシベンゾラ-ル(acibenzolar)、イソチアニル(isotianil)、チアジニル(tiadinil)、プロベナゾ-ル(probenazole)、カルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、フェノキサニル(fenoxanil)、トリシクラゾ-ル(tricyclazole)、ピロキロン(pyroquilon)、フサライド(phthalide)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、オリザストロビン(oryzastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ファモキサドン(famoxadone)、メトミノストロビン(metominostrobin)、チオファネ-ト-メチル(thiophanate-methyl)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、チアベンダゾ-ル(thiabendazole)、ベノミル(benomyl)、イプコナゾ-ル(ipconazole)、イミベンコナゾ-ル(imibenconazole)、オキスポコナゾ-ルフマル酸塩(oxpoconazolefumarate)、ジフェノコナゾ-ル(difenoconazole)、シプロコナゾ-ル(cyproconazole)、シメコナゾ-ル(simeconazole)、テブコナゾ-ル(tebuconazole)、テトラコナゾ-ル(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリフルミゾ-ル(triflumizole)、トリホリン(triforine)、ビテルタノ-ル(bitertanol)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾ-ル(fenbuconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロピコナゾ-ル(propiconazole)、ヘキサコナゾ-ル(hexaconazole)、ペフラゾエ-ト(pefurazoate)、ミクロブタニル(myclobutanil)、メトコナゾ-ル(metconazole)、エポキシコナゾ-ル(epoxiconazole)、プロチオコナゾ-ル(prothioconazole)、チフルザミド(thifluzamide)、ビキサフェン(bixafen)、フラメトピル(furametpyr)、フルトラニル(flutolanil)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ボスカリド(boscalid)、メプロニル(mepronil)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、フェリムゾン(ferimzone)、ジクロメジン(diclomedine)、ペンシクロン(pencycuron)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、シプロジニル(cyprodinil)、メパニピリム(mepanipyrim)、ピリメタニル(pyrimethanil)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、メトラフェノン(metrafenone)、キノキシフェン(quinoxyfen)、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、クロロタロニル(chlorothalonil、TPN)、キャプタン(captan)、フルオルイミド(fluoroimide)、ホルペット(folpet)、ジチアノン(dithianon)、キノキサリン(chinomethionat)、ジフルメトリム(diflumetorim)、トリアジン(アニラジン、anilazine)、ホセチル(fosetyl-aluminium)、アンバム(amobam)、ジラム(ziram)、チアジアジン(milneb)、チラム(thiram)、ポリカ-バメ-ト(polycarbamate)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、フルスルファミド(flusulfamide)、ヒドロキシイソキサゾ-ル(ヒメキサゾ-ル、hymexazol)、エクロメゾ-ル(エトリジアゾ-ル、etridiazole)、イプロベンホス(iprobenfos、IBP)、エディフェンホス(edifenphos、EDDP)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)、バリダマイシン(validamycin)、ブラストサイジン-S(blasticidin-S)、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキシン亜鉛塩(polyoxim)、カスガマイシン(kasugamycin)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、ストレプトマアイシン(streptomycin)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、テクロフタラム(tecloftalam)、硫黄(sulfur)、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、金属銀、塩基性塩化銅(copper oxychloride)、塩基性硫酸銅(copper sulfate)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、無水硫酸銅、ノニルフェノ-ルスルホン酸銅(copper nonylphenol sulfonate)、8-ヒドロキシキノリン銅(oxine-copper)、DBEDC、など。
[殺虫剤、殺ダニ剤]アセフェ-ト(acephate)、イソキサチオン(isoxathion)、エチルチオメトン(ethylthiodemeton)、カズサホス(cadusafos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、シアノホス(cyanophos、CYAP)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion、ECP)、ジメトエ-ト(dimethoate)、ジクロルボス(dichlorvos、DDVP)、ダイアジノン(diazinon)、トリクロルホン(trichlorfon、DEP)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、フェニトロチオン(fenitrothion、MEP)、フェンチオン(fenthion、MPP)、フェントエ-ト(phenthoate、PAP)、プロチオホス(prothiofos)、プロフェノホス(profenophos)、ホサロン(phosalone)、ホスチアゼ-ト(fostiazate)、マラソン(malathion)、メチダチオン(methidathion、DMTP)、EPN、アラニカルブ(alanycarb)、イソプロカルブ(isoprocarb、MIPC)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、オキサミル(oxamyl)、カルバリル(carbaryl、NAC)、カルボスルファン(carbosulfan)、チオジカルブ(thiodicarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、メソミル(methomyl)、フェノブカルブ(fenobucarb、BPMC)、XMC、アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、エトフェンプロックス(etofenprox)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シラフルオフェン(shilafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、フェンバレレ-ト(fenvalerate)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フルシトリネ-ト(flucythrinate)、フルバリネ-ト(fluvalinate)、ペルメトリン(permethrin)、フェンバレレ-ト(fenvalerate)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、ベンスルタップ(bensultap)、アセタミピリド(acetamipirid)、イミダクロプリド(imidacloprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、ノバルロン(novaluron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、クロマフェノジド(chromafenozide)、テブフェノジド(tebfenozide)、ブプロフェジン(buprofenzin)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、シロマジン(cyromazine)、ベンゾピエン(endosulfan)、エチプロ-ル(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、インドキサカルブMP(indoxacarb)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピリダリル(pyridalyl)、フルベンジアミド(flubendiamide)、クロラントラニリプロ-ル(chlorantraniliprole)、フロニカミド(flonicamid)、アバメクチン(abamectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin benzoate)、スピノサド(spinosad)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)、ピレトリン(pyrethrins)、デンプン、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコ-ルモノ脂肪酸エステル、マシン油(petroleum oil)、なたね油、オレイン酸ナトリウム(sodium oleate)、BT、アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、エトキサゾ-ル(etoxazole)、クロフェンテンジン(clofentezine)、スプロジクロフェン(spirodichlofen)、スピロメシフェン(spiromeshifen)、スピロテトラマット(spirotetramat)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、ビフェナゼ-ト(bifenazate)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェンピロキシメ-ト(fenpyroximate)、フェンブタチオンオキシド(fenbutatin oxide)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)、など。
なお、後述の実施例に記載の製剤例に、本発明の農園芸用殺菌剤の製造方法についてより具体的に記載した。もちろん、本発明の殺菌剤がこれらの製剤例に限定されることはなく、他の種々の添加物を任意の割合で混合することができ、また他の殺菌剤などを任意の割合で混合して製剤化することもできる。
また、本発明の農園芸用殺菌剤(その希釈物を含む)の施用方法としては、特に限定されるものではなく、散布(例えば噴霧、ミスティング、アトマイジング、散粉、散粒、水面施用、箱施用等)、土壌施用(例えば混入、潅注等)、表面施用(例えば塗布、粉衣、被覆等)、浸漬などが挙げられる。
本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は特に限定されず、殺菌剤中の有効成分の濃度、製剤の剤型、対象病害や作物の種類、病害による被害の程度、施用場所、施用方法、施用時期、混用併用する薬剤や肥料などの種類や使用量、気象などの種々の条件に応じて、広い範囲から適宜選択される。通常、1ヘクタ-ル当たり、本発明の有効成分化合物量にして、1〜100,000g程度、好ましくは10〜10,000g程度が施用される。
また、本発明の農園芸用殺菌剤が、液剤、乳剤、水和剤、ゾル剤(フロアブル剤)又は顆粒水和剤など、水で希釈されて用いられる場合、その施用濃度は0.1〜10000質量ppm程度、好ましくは1〜500質量ppm程度で使用されるが、これらに限定されるものではない。
以下、実施例、参考例、製剤例及び試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔ピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)、ピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体(2)、4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)の合成例について〕
実施例1〜99はピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の例、参考例1〜9はピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体(2)の例、参考例10〜14は4-アミノピラゾ-ル誘導体(3)の例である。
参考例-1
無水DMF(19mL,245mmol)を塩浴で冷却し、オキシ塩化リン(48mL,515mmol)を反応液の温度が10℃を越えないように注意しながら滴下した。これに5-ヒドロキシ-1,3-ジメチルピラゾ-ル(13.1g,117mmol)を加えた後、徐々に還流状態まで昇温した。さらに18時間還流した後、室温まで冷却した反応液を氷中に注いだ。得られた溶液を、温度が20℃を越えないように注意しながら4時間攪拌した後、析出した固体を濾集して、灰色固体の5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルバルデヒド(2.10g,収率:11%)を得た。さらに濾液をトルエン(200mL×2)で抽出し、合一した有機層を水(100mL)で洗浄した。次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮しての5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルバルデヒドの淡黄色固体(12.6g,収率:68%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.45(3H,s),3.82(3H,s),9.85(1H,s).
5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルバルデヒド(3.17g,20.0mmol)、水酸化カリウム(300mg)、過マンガン酸カリウム(3.16g,20.0mmol)及び水(40mL)の混合物を60℃で1時間攪拌した。反応液を室温に戻し、不溶性の固体を濾去した後、濾液に濃塩酸を加えて酸性とした。次いで析出した固体を濾集し、このものをエタノ-ルに懸濁した後、15分間還流した。再度不溶性の固体を濾去し、濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の無色固体(2.84g,収率:81%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.47(3H,s),3.83(3H,s).
5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(568mg,3.25mmol)、10%パラジウム炭素(100mg)及び5%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)の混合物を水素雰囲気下、室温で5日間攪拌した。触媒を濾去し、濾液に濃塩酸を加えて酸性とした後、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の無色固体(36mg,収率:7.9%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.48(3H,s),3.88(3H,s),7.87(1H,s).
実施例-1
1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(128mg,0.913mmol)、無水トルエン(5.0mL)及び塩化チオニル(0.50mL)の混合物を1時間還流した後、減圧濃縮して1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを無水ジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(200mg,1.98mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(200mg,0.711mmol)を加えた。反応液を室温で15時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、1,3-ジメチル-N-[5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(146mg,収率:51%)を得た。Mp:145〜148℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.54(3H,s),3.89(3H,s),6.82〜6.91(2H,m),7.58(1H,brs),7.82(1H,s),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-101.8(1F,t,J=7.1Hz),-59.0(3F,t,J=5.9Hz).
実施例-2
5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(230mg,1.32mmol)、無水トルエン(3.0mL)及び触媒量の無水DMFの混合物を氷冷し、塩化オキサリル(0.22mL,2.60mmol)を加えた。反応液を室温で19時間攪拌した後、減圧濃縮して、5-クロロ-1,3-ジメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(200mg,1.98mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(280mg,1.00mmol)を加えた。反応液を室温で2日間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製して、5-クロロ-1,3-ジメチル-N-[5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(313mg,収率:72%)を得た。Mp:168〜172℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.54(3H,s),3.86(3H,s),6.82〜6.91(2H,m),8.20(1H,brs),8.71(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-101.9(1F,t,J=7.1Hz),-58.9(3F,t,J=3.1Hz).
参考例-2
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(77.2g,378mmol)をエタノ-ル(200mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(200mL)を加えて1時間還流した。反応液を室温に戻し、濃塩酸で酸性とした後、析出した固体を濾集して、3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の褐色固体(55.6g,収率:84%)を得た。H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.91(3H,s),7.20(1H,t,JHF=53.8Hz),8.34(1H,s),12.83(1H,brs).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-114.9(2F,s).
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.94g,11.0mmol)、無水トルエン(10mL)及び塩化チオニル(5.0mL)の混合物を30分間還流した後、Dean-Starkを用いてトルエン及び余剰の塩化チオニルを除いた。さらに、エバポレ-タ-、真空ポンプを順次用いて溶媒を完全に除去し、褐色油状の3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(2.14g)を定量的に得た。これを精製することなく次の反応に用いた。H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),6.92(1H,t,JHF=53.5Hz),8.08(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-117.1(2F,s).
実施例-3
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)を無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-メチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(340mg,1.50mmol)を加えた。反応液を室温で4時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-[5-メチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-5-メチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(555mg,収率:96%)を得た。Mp:72〜74℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.14(3H,s),3.96(3H,s),6.82〜6.92(2H,m),6.88(1H,t,JHF=54.3Hz),7.81(1H,brs),8.05(1H,s),8.15(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.0(2F,d,J=7.1Hz),-107.8(2F,s),-104.3(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-4
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-エチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(370mg,1.53mmol)を加えた。反応液を室温で28時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{5-エチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(711mg)を定量的に得た。Mp:63〜68℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.07(3H,t,J=7.5Hz),2.54(2H,q,J=7.5Hz),3.96(3H,s),6.81〜6.92(2H,m),6.88(1H,t,JHF=54.3Hz),7.87(1H,brs),8.06(1H,s),8.18(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.9(2F,d,J=7.1Hz),-107.8(2F,s),-103.9(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-5
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-プロピル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(390mg,1.53mmol)を加えた。反応液を室温で28時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-プロピル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(733mg)を定量的に得た。Mp:54〜58℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.84(3H,t,J=7.4Hz),1.38〜1.53(2H,m),2.46〜2.52(2H,m),3.96(3H,s),6.81〜6.91(2H,m),6.87(1H,t,JHF=54.1Hz),7.85(1H,brs),8.07(1H,s),8.24(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,d,J=7.1Hz),-107.6(2F,brs),-104.0(1F,brs).
実施例-6
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(350mg,1.80mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(4-エトキシ-2,6-ジフルオロフェニル)-5-プロピルピラゾ-ル(423mg,1.50mmol)を加えた。反応液を室温で28時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(4-エトキシ-2,6-ジフルオロフェニル)-5-プロピルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(488mg,収率:74%)を得た。Mp:149〜152℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.83(3H,t,J=7.4Hz),1.37〜1.52(2H,m),1.45(3H,t,J=7.0Hz),2.46〜2.52(2H,m),3.95(3H,s),4.06(2H,q,J=7.0Hz),6.54〜6.62(2H,m),6.88(1H,t,JHF=54.3Hz),7.88(1H,brs),8.05(1H,s),8.20(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-117.9(2F,s),-107.9(2F,s).
実施例-7
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(280mg,1.44mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-イソプロピル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(310mg,1.21mmol)を加えた。反応液を室温で27時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{5-イソプロピル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(380mg,収率:76%)を得た。Mp:149〜151℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.25(6H,d,J=7.3Hz),2.80(1H,septet,J=7.3Hz),3.96(3H,s),6.80〜6.90(2H,m),6.88(1H,t,JHF=54.1Hz),7.79(1H,brs),8.07(1H,s),8.15(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.6(2F,d,J=7.1Hz),-107.5(2F,s),-103.9(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-8
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(410mg,1.52mmol)を加えた。反応液を室温で29時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製して、N-{5-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色油状物(754mg)を定量的に得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.80(3H,t,J=7.3Hz),1.16〜1.46(4H,m),2.48〜2.54(2H,m),3.96(3H,s),6.81〜6.92(2H,m),6.87(1H,t,JHF=54.3Hz),7.86(1H,brs),8.07(1H,s),8.22(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,d,J=7.1Hz),-107.6(2F,s),-103.9(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-9
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(280mg,1.44mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(330mg,1.23mmol)を加えた。反応液を室温で27時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/7)で精製して、N-{5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(380mg,収率:76%)を得た。Mp:180〜184℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.26(9H,s),3.95(3H,s),6.78〜6.87(2H,m),6.89(1H,t,JHF=54.3Hz),7.70(1H,brs),7.91(1H,s),8.04(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-113.6(2F,d,J=7.1Hz),-108.0(2F,s),-103.9(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-10
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(780mg,4.01mmol)、トリエチルアミン(600mg,5.93mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル(360mg,1.72mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で18時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-(3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-イル)カルボニル-N-(5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル-4-イル)-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(375mg,収率:42%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.88(6H,s),6.66(1H,t,JHF=52.8Hz),6.98(2H,t,JHF=54.1Hz),7.46〜7.57(5H,m),7.57(2H,s),7.73(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.6(4F,s),-114.2(2F,s).
3-ジフルオロメチル-N-(3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-イル)カルボニル-N-(5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル-4-イル)-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(355mg,0.676mmol)、ジオキサン(5.0mL)及び2N塩酸(5.0mL)の混合物を3時間還流した。反応液を室温に戻し、10%水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を加え、トルエン(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-(5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル-4-イル)-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(114mg,収率:46%)を得た。Mp:176〜177℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.71(1H,t,JHF=52.9Hz),6.88(1H,t,JHF=54.1Hz),7.43〜7.57(5H,m),8.05(1H,s),8.42(1H,brs),8.63(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-112.4(2F,t,J=7.1Hz),-109.1(2F,t,J=7.1Hz).
実施例-11
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(553mg,2.84mmol)を無水ジクロロメタン(4.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(575mg,5.68mmol)を加えて氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(1.5mL)に溶解した4-アミノ-1-フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(645mg,2.84mmol)を滴下し、室温で19時間攪拌した。反応液に水(30mL)を加え、クロロホルム(3×20mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、さらにエタノ-ルより再結晶して白色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(471mg,収率:43%)を得た。Mp:172〜174℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54Hz),7.48(5H,m),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.54(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-56.0(3F,q,J=8.4Hz),-108.6(2F,q,J=7.5Hz).
実施例-12
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(468mg,2.41mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(305mg,3.01mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(488mg,1.99mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に供し、3-ジフルオロメチル-N-{1-(2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(320mg,収率:40%)を得た。Mp:154〜155℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.21〜7.30(2H,m),7.42〜7.53(2H,m),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.60(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-122.1(1F,q,J=4.7Hz),-108.5(2F,q,J=7.1Hz),-58.0(3F,m).
実施例-13
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(523mg,2.00mmol)の無水ジクロロメタン(1.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、無色固体のN-{1-(2-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(650mg,収率:78%)を得た。Mp:161〜162℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.1Hz),7.36〜7.57(4H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.61(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,m),-57.8(3F,t,J=6.3Hz).
実施例-14
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(470mg,2.42mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(308mg,3.04mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(612mg,2.00mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に供し、N-{1-(2-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(322mg,収率:35%)を得た。Mp:160〜162℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.37〜7.47(3H,m),7.70〜7.75(1H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.61(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,q,J=7.1Hz),-57.6(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-15
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(387mg,1.99mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(480mg,1.99mmol)を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(2-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(632mg,収率:80%)を得た。Mp:168℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.06(3H,s),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.28〜7.45(4H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.56(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=6.6Hz),-57.5(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-16
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(472mg,2.43mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(304mg,3.00mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2-エチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(510mg,2.00mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)に供し、3-ジフルオロメチル-N-{1-(2-エチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(405mg,収率:49%)を得た。Mp:142℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.14(3H,t,J=7.5Hz),2.35(2H,q,J=7.5Hz),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.25〜7.50(4H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,m),-57.1(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-17
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(460mg,2.36mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(350mg,3.46mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2-トリフルオロメチルフェニル)ピラゾ-ル(583mg,1.98mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に供し、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2-トリフルオロメチルフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(349mg,収率:39%)を得た。Mp:89〜91℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.44〜7.47(1H,m),7.65〜7.73(2H,m),7.82〜7.86(1H,m),8.08(1H,s),8.33(1H,brs),8.60(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,m),-60.7(3F,q,J=2.4Hz),-57.1(3F,m).
実施例-18
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(5.04g,25.9mmol)、トリエチルアミン(1.56g,15.4mmol)及び無水ジクロロメタン(50mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(2-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(2.47g,10.3mmol)を加え、室温で19時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(2-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(3.23g,収率:76%)を得た。Mp:174〜179℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.78(3H,s),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.01〜7.08(2H,m),7.35(1H,dd,J=6.3Hz、J=1.5Hz),7.44〜7.51(1H,m),8.07(1H,s),8.32(1H,brs),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=7.1Hz),-58.4(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-19
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(3-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(523mg,2.00mmol)の無水ジクロロメタン(1.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、無色固体のN-{1-(3-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(288mg,収率:34%)を得た。Mp:175〜177℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1,t,JHF=54.1Hz),7.35〜7.50(4H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.57(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=6.7Hz),-55.9(3F,t,J=6.7Hz).
実施例-20
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(465mg,2.39mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(305mg,3.01mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(3-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(607mg,1.98mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に供し、無色固体のN-{1-(3-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(397mg,収率:43%)を得た。Mp:176〜178℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.33〜7.44(2H,m),7.60〜7.66(2H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.57(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=7.1Hz),-55.8(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-21
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(387mg,1.99mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(3-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(486mg,2.01mmol)を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(3-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(555mg,収率:70%)を得た。Mp:126〜128℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.42(3H,s),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.1Hz),7.23〜7.39(4H,m),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.53(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=6.5Hz),-56.0(3F,t,J=6.5Hz).
実施例-22
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(484mg,2.49mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(4-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(610mg,2.49mmol)の無水ジクロロメタン(3.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で15時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、無色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、無色固体の純粋な3-ジフルオロメチル-N-{1-(4-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(620mg,収率:62%)を得た。Mp:166〜167℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.18(2H,dd,J=8.8Hz,J=8.3Hz),7.44(2H,dd,J=8.8Hz,J=4.8Hz),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.54(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-111.3(1F,s),-108.6(2F,q,J=6.6Hz),-56.0(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-23
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(523mg,2.00mmol)を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、無色固体のN-{1-(4-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(714mg,収率:85%)を得た。Mp:163℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.40(2H,d,J=8.9Hz),7.47(2H,d,J=8.9Hz),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=6.6Hz),-55.9(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-24
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(2.20g,11.3mmol)、トリエチルアミン(1.50g,14.8mmol)及び無水ジクロロメタン(15mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(3.75g,12.3mmol)を無水ジクロロメタン(3.5mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で14時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(50mL×1,15mL×1)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、N-{1-(4-ブロモフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(4.04g,収率:77%)を得た。Mp:179〜183℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.35(2H,d,J=8.8Hz),7.62(2H,d,J=8.8Hz),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,q,J=7.1Hz),-55.9(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-25
別途合成したN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(419mg,1.05mmol)を濃硫酸(6.0mL)に溶解し、氷(4.0g)及びアセトニトリル(8mL)の混合物に加えた。この溶液に亜硝酸ナトリウム(77.5mg,1.14mmol)を水(0.20mL)に溶解した水溶液を、液温が5℃以上にならないように注意しながら10分間かけて加えた後、さらに20分間撹拌した。次にヨウ化カリウム(174mg,1.05mmol)を水(0.17mL)に溶解した水溶液を少しずつ加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、黄色固体の3-ジフルオロメチル-N-{1-(4-ヨ-ドフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(207mg,収率:39%)を得た。Mp:204〜208℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.21(2H,d,J=8.6Hz),7.82(2H,d,J=8.6Hz),8.07(1H,s)8.34(1H,brs),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=7.1Hz),-55.8(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-26
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(387mg,1.99mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(480mg,1.99mmol)を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(652mg,収率:82%)を得た。Mp:154〜157℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.43(3H,s),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.27(2H,d,J=8.3Hz),7.33(2H,d,J=8.3Hz),8.07(1H,s),8.33(1H,brs),8.52(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=6.5Hz),-56.0(3F,t,J=6.5Hz).
実施例-27
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(4-t-ブチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(566mg,2.00mmol)の無水ジクロロメタン(4.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で15時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、淡黄色固体のN-{1-(4-t-ブチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(639mg,収率:70%)を得た。Mp:169〜171℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.36(9H,s),3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.37(2H,d,J=8.6Hz),7.49(2H,d,J=8.6Hz),8.07(1H,s),8.33(1H,brs),8.52(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=6.5Hz),-56.0(3F,t,J=6.5Hz).
実施例-28
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピラゾ-ル(370mg,1.25mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(4-トリフルオロメチルフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(305mg,収率:65%)を得た。Mp:194〜195℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.62(2H,d,J=8.5Hz),7.77(2H,d,J=8.5Hz),8.09(1H,s),8.37(1H,brs),8.61(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.4(2F,q,J=7.1Hz),-63.0(3F,s),-55.7(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-29
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(10.0g,51.4mmol)、トリエチルアミン(3.00g,29.7mmol)及び無水ジクロロメタン(100mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(4-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(4.82g,20.0mmol)を加え、室温で3日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(4-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(7.62g,収率:92%)を得た。Mp:134〜135℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.87(3H,s),3.97(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),6.97(2H,d,J=9.0Hz),7.36(2H,d,J=9.0Hz),8.07(1H,s),8.32(1H,brs),8.51(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,q,J=7.1Hz),-56.2(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-30
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(468mg,2.41mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(344mg,3.40mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(4-トリフルオロメトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(622mg,2.00mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)に供し、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(4-トリフルオロメトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(353mg,収率:38%)を得た。Mp:155℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.34(2H,d,J=9.0Hz),7.51(2H,d,J=9.0Hz),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.57(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=7.1Hz),-58.2(3F,s),-55.9(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-31
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(4-シアノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(500mg,1.98mmol)を無水ジクロロメタン(7.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で19時間攪拌した。反応液を2N塩酸(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、N-{1-(4-シアノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(166mg,収率:20%)を得た。Mp:218〜222℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.98(3H,s),7.31(1H,t,JHF=54.0Hz),7.77(2H,d,J=8.6Hz),8.10(2H,d,J=8.6Hz),8.13(1H,s),8.47(1H,s),10.12(1H,s).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-114.6(2F,s),-56.0(3F,s).
実施例-32
濃硝酸(2.0mL)を氷冷し、濃硫酸(2.0mL)をゆっくり加えた。このものに、別途合成した3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-(1-フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル)ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(530mg,1.38mmol)を濃硫酸(5.0mL)に溶解した溶液をゆっくり加えた後、0℃で1時間攪拌した。反応液を氷水(150mL)中に注ぎ、析出した固体を濾集した。これを水及びヘキサンで洗浄して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(4-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(556mg,収率:94%)を得た。Mp:199〜201℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.70(2H,d,J=9.0Hz),8.09(1H,s),8.38(2H,d,J=9.0Hz),8.38(1H,brs),8.65(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.3(2F,q,J=7.1Hz),-55.5(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-33
別途合成した3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(4-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(8.67g,20.2mmol)を酢酸(870mL)に溶解し、二酸化白金水和物(401mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮してN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(7.90g,収率:98%)を得た。Mp:204〜208℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.97(3H,s),5.55(2H,brs),6.64(2H,d,J=8.5Hz),7.10(2H,d,J=8.5Hz),7.31(1H,t,JHF=54.0Hz),7.88(1H,s),8.45(1H,s),9.89(1H,brs).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-114.5(2F,s),-56.6(3F,s).
実施例-34
別途合成したN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(401mg,1.00mmol)、トリエチルアミン(153mg,1.51mmol)及び無水ジクロロメタン(5.0mL)の混合物を氷冷し、無水酢酸(0.10mL,1.75mmol)を加えた。反応液を室温で15時間撹拌した後、2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/9)で精製して、N-{1-(4-アセタミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(287mg,収率:65%)を得た。Mp:239〜242℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ2.10(3H,s),3.98(3H,s),7.31(1H,t,JHF=55.0Hz),7.44(2H,d,J=10.0Hz),7.76(2H,d,J=10.0Hz),7.98(1H,s),8.46(1H,s),9.97(1H,s),10.24(1H,s).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-114.5(2F,s),-56.4(3F,s).
実施例-35
別途合成したN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(400mg,1.00mmol)、トリエチルアミン(164mg,1.62mmol)及び無水ジクロロメタン(5.0mL)の混合物を氷冷し、4-フルオロベンゾイルクロリド(0.13mL,1.10mmol)を加えた。反応液を室温で15時間撹拌した後、2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)で精製して、無色固体の3-ジフルオロメチル-N-[1-{4-(4-フルオロベンゾイルアミノ)フェニル}-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(344mg,収率:66%)を得た。Mp:242〜245℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.98(3H,s),7.32(1H,t,JHF=55.0Hz),7.37〜7.45(2H,m),7.52(2H,d,J=9.0Hz),7.97(2H,d,J=9.0Hz),8.01(1H,s),8.04〜8.11(2H,m),8.47(1H,s),9.99(1H,s),10.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-114.5(2F,s),-108.7(1F,s),-56.3(3F,s).
実施例-36
別途合成したN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(404mg,1.01mmol)、無水ピリジン(0.12mL,1.48mmol)及び無水ジクロロメタン(5.0mL)の混合物を氷冷し、p-トリルスルホニルクロリド(211mg,1.11mmol)を加えた。反応液を室温で15時間撹拌した後、2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1-{4-(p-トリルスルファミノ)フェニル}-N-[5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(450mg,収率:81%)を得た。Mp:103〜104℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.39(3H,s),3.97(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.13(1H,s),7.18(2H,d,J=8.8Hz),7.25(2H,d,J=8.8Hz),7.32(2H,d,J=8.8Hz),7.68(2H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,s),8.32(1H,brs),8.50(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,q,J=7.0Hz),-56.0(3F,t,J=7.0Hz).
実施例-37
別途合成したN-{1-(4-アミノフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(997mg,2.49mmol)をエタノ-ル(100mL)に溶解し、ホルムアルデヒド水溶液(37%,7.5mL,92.4mmol)及び10%パラジウム炭素(50.0mg)を加え、水素ガス雰囲気下、室温で5日間撹拌した。触媒を濾去した後、濾液を減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-[1-{(4-ジメチルアミノ)フェニル}-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(285mg,収率:27%)を得た。Mp:162〜163℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.02(6H,s),3.97(3H,s),6.71(2H,d,J=9.0Hz),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.27(2H,d,J=9.0Hz),8.06(1H,s),8.31(1H,brs),8.47(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.9(2F,q,J=7.1Hz),-56.3(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-38
4-アミノ-1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(200mg,0.59mmol)、トリエチルアミン(0.087mg,0.86mmol)、無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合溶液を氷冷し、無水ジクロロメタン(1.0mL)で溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(112mg,0.58mmol)を加えた後、室温で2日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)中に注ぎ、クロロホルム(3×25mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、淡黄色固体のN-[1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(158mg,収率:55%)を得た。Mp:144〜146℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.86(1H,t,J=54.1Hz),7.01(1H,td,J=8.2,2.6Hz),7.30(1H,dt,J=7.7,2.3Hz),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.69(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-111.9(1F,m),-108.7(2F,q,J=4.7Hz),-103.6(1F,d,J=7.1Hz),-59.2(3F,m).
実施例-39
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(360mg,1.85mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2,3-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(540mg,1.82mmol)の無水ジクロロメタン(1.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋なN-{1-(2,3-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(356mg,収率:42%)を得た。Mp:183〜184℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.1Hz),7.31〜7.41(2H,m),7.65(1H,dd,J=7.1Hz,J=2.6Hz),8.09(1H,s),8.36(1H,brs),8.62(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=6.6Hz),-57.8(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-40
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(526mg,2.00mmol)の無水ジクロロメタン(2.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で15時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、淡黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋な3-ジフルオロメチル-N-{1-(2,4-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(484mg,収率:56%)を得た。Mp:165〜166℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),6.97〜7.05(2H,m),7.44(1H,ddd,J=8.1Hz,J=8.1Hz,J=5.9Hz),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.60(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.7(1F,dq,J=9.4Hz,J=4.5Hz),-108.5(2F,q,J=6.4Hz),-105.3(1F,d,J=9.4Hz),-58.0(3F,td,J=6.4Hz,J=4.5Hz).
実施例-41
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(590mg,1.99mmol)の無水ジクロロメタン(2.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、黄色固体のN-{1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(695mg,収率:74%)を得た。Mp:120〜125℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.37〜7.39(2H,m),7.57(1H,dd,J=1.1Hz,J=1.1Hz),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.62(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,m),-57.7(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-42
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(2,5-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(370mg,1.25mmol)を無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、N-{1-(2,5-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(363mg,収率:78%)を得た。Mp:213〜215℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.45〜7.52(3H,m),8.09(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.4(2F,q,J=7.1Hz),-57.8(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-43
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(400mg,1.52mmol)を加えた。反応液を室温で29時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(2,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(523mg,収率:82%)を得た。Mp:157〜158℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.04〜7.13(2H,m),7.45〜7.57(1H,m),8.08(1H,s),8.37(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-118.6(2F,q,J=2.4Hz),-108.6(2Fq,J=7.1Hz),-59.3(3F,m).
実施例-44
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2,6-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(590mg,1.99mmol)の無水ジクロロメタン(4.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で1.5時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋なN-{1-(2,6-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(420mg,収率:45%)を得た。Mp:184〜186℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.1Hz),7.38〜7.50(3H,m),8.09(1H,s),8.37(1H,brs),8.70(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=6.5Hz),-59.3(3F,t,J=6.5Hz).
実施例-45
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(3,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(590mg,1.99mmol)の無水ジクロロメタン(3.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で1.5時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋なN-{1-(3,4-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(540mg,収率:58%)を得た。Mp:144〜147℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),7.33(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.5Hz),7.57(1H,d,J=8.5Hz),7.62(1H,d,J=2.5Hz),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.57(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.4(2F,q,J=6.7Hz),-55.8(3F,t,J=6.7Hz).
実施例-46
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,2.06mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(590mg,1.99mmol)の無水ジクロロメタン(4.5mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で2時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、淡黄色固体のN-{1-(3,5-ジクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(577mg,収率:62%)を得た。Mp:219〜222℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.41(2H,d,J=1.8Hz),7.48(1H,t,J=1.8Hz),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.59(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.4(2F,q,J=6.7Hz),-55.8(3F,t,J=6.7Hz).
実施例-47
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-{3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル}-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(450mg,1.24mmol)を無水ジクロロメタン(3.5mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、N-[1-{3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル}-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(409mg,収率:76%)を得た。Mp:163〜165℃H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.99(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.99(3H,s),8.09(1H,s),8.40(1H,brs),8.66(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.2(2F,q,J=7.1Hz),-63.3(6F,s),-55.6(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-48
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,3,4-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(350mg,1.24mmol)を無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,3,4-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(333mg,収率:74%)を得た。Mp:142〜145℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.06〜7.29(2H,m),8.09(1H,s),8.36(1H,brs),8.63(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-156.6(1F,dd,J=21.1Hz,J=21.1Hz),-139.5(1F,m),-129.2(1F,dd,J=21.2Hz,J=9.4Hz),-108.4(2F,q,J=6.5Hz),-57.9(3F,td,J=6.5Hz,J=4.4Hz).
実施例-49
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(350mg,1.24mmol)を無水ジクロロメタン(3.5mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(330mg,収率:73%)を得た。Mp:128〜130℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.82〜6.91(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),8.09(1H,s),8.37(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-108.4(2F,q,J=7.1Hz),-101.9(1F,t,J=8.2Hz),-59.3(3F,m).
実施例-50
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(390mg,2.00mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2,4,6-トリクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(670mg,2.03mmol)を氷冷下に加えた後、室温で3日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(2,4,6-トリクロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(557mg,収率:57%)を得た。Mp:168〜169℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.1Hz),7.50(2H,s),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.70(1H,s).19H-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.5(2F,q,J=6.3Hz),-59.3(3F,t,J=6.3Hz).
実施例-51
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(456mg,1.25mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、N-{1-(2,6-ジクロロ-4-トリフルオロメチル)フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(296mg,収率:55%)を得た。Mp:154〜157℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,JHF=54.0Hz),7.75(2H,q,JHF=0.5Hz),8.10(1H,s),8.40(1H,brs),8.74(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.3(2F,q,J=7.1Hz),-63.5(3F,s),-59.3(3F,t,J=7.1Hz).
実施例-52
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(200mg,1.03mmol)、トリエチルアミン(0.20mL,1.43mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(370mg,1.24mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で2日間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(30mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(335mg,収率:71%)を得た。Mp:148〜150℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),7.33(1H,tt,J=9.8Hz,J=7.3Hz),8.10(1H,s),8.39(1H,brs),8.74(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-145.5(2F,m),-137.4(2F,m),-108.2(2F,q,J=7.1Hz),-59.1(3F,m).
実施例-53
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(467mg,2.40mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.97mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(631mg,1.99mmol)を加えた。室温で3日間撹拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)に供し、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{1-(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(215mg,収率:23%)を得た。Mp:164〜166℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.83(1H,t,JHF=54.0Hz),8.10(1H,s),8.39(1H,brs),8.73(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-160.5(2F,m),-149.5(1F,m),-144.8(2F,m),-108.2(2F,q,J=7.1Hz),-59.2(3F,m).
実施例-54
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(469mg,2.41mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(310mg,3.06mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(3-エトキシ-2,5,6-トリフルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(786mg,2.00mmol)を加えた。室温で3日間撹拌し後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)に供し、3-ジフルオロメチル-N-{1-(3-エトキシ-2,5,6-トリフルオロ-4-トリフルオロメチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(176mg,収率:16%)を得た。Mp:38〜40℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.43(3H,t,J=7.0Hz),3.98(3H,s),4.18〜4.29(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),8.10(1H,s),8.39(1H,brs),8.74(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-145.5(1F,m),-139.7(1F,m),-137.1(1F,m),-108.3(2F,q,J=7.0Hz),-59.2(3F,m),-56.8(3F,d,J=28.2Hz).
実施例-55
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(2.00g,10.3mmol)、トリエチルアミン(1.50g,14.8mmol)及び無水ジクロロメタン(10mL)の混合物を氷冷し、4-アミノ-1-(4-エトキシ-2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(3.80g,11.1mmol)を無水ジクロロメタン(7.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で14時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)中に注ぎ、有機層を回収した後、水層をクロロホルム(15mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(4-エトキシ-2,3,5,6-テトラフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡褐色固体(2.30g,収率:45%)を得た。Mp:103〜105℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.47(3H,t,J=7.0Hz),3.98(3H,s),4.43(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.70(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-156.8(2F,m),-147.4(2F,m),-108.4(2F,q,J=7.1Hz),-59.2(3F,m).
実施例-56
別途合成した3-ジフルオロメチル-N-{5-ホルミル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(3.74g,9.37mmol)をメタノ-ル(400mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(1.40g,37.0mmol)を氷冷下にて少しずつ加えた。同温でさらに1時間攪拌した後、反応液に2N塩酸を加えて酸性にし、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中性とした。このものを減圧濃縮した後、水(150mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(100mL)で洗浄し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4〜酢酸エチルのみ)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{5-ヒドロキシメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(1.55g,収率:41%)を得た。さらに、抽出時の水層に存在した不溶物を濾集し、3-ジフルオロメチル-N-{5-ヒドロキシメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(2.00g,収率:53%)を得た。Mp:230〜232℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.97(3H,s),4.40(2H,d,J=5.5Hz),5.10(1H,t,J=5.5Hz),7.34(1H,t,JHF=54.0Hz),7.46〜7.56(2H,m),7.94(1H,s),8.45(1H,s),9.73(1H,s).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-116.7(2F,d,J=7.1Hz),-114.4(2F,s),-105.1(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-57
4-アミノ-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル(4.84g,14.7mmol)及びトリエチルアミン(2.20g,21.7mmol)の混合物を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、氷冷下にて3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(3.50g,18.0mmol)を無水ジクロロメタン(5.0mL)に溶解した溶液を滴下した。反応液を室温で23時間攪拌した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1,1%トリエチルアミン添加)に供して、N-{1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(979mg,収率:14%)を得た。Mp:149〜154℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.16(6H,br.t,J=6.8Hz),3.57(4H,brs),3.98(3H,s),5.55(1H,s),6.97(1H,t,JHF=54.0Hz),7.32(1H,d,J=8.5Hz),7.38(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.0Hz),7.55(1H,d,J=2.0Hz),7.91(1H,s),8.57(1H,s),8.98(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-110.0(2F,d,J=14.1Hz).
同時に、N-{1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ホルミルピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(4.25g,収率:70%)が得られた。Mp:174〜176℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),7.09(1H,t,JHF=54.0Hz),7.47(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.0Hz),7.52(1H,d,J=8.5Hz),7.62(1H,d,J=2.0Hz),7.98(1H,s),8.68(1H,s),9.61(1H,m),9.81(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-112.5(2F,s).
実施例-58
別途合成した3-ジフルオロメチル-N-{5-ホルミル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(3.11g,7.79mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(550mg,7.91mmol)及びエタノ-ル(30mL)の混合物を3時間還流した。室温に戻した反応液を減圧濃縮した後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{5-ヒドロキシイミノメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(2.78g,収率:86%)を得た。Mp:214〜216℃.H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.98(3H,s),7.33(1H,t,JHF=53.8Hz),7.47〜7.56(2H,m),8.19(1H,s),8.25(1H,s),8.47(1H,s),9.92(1H,s),11.56(1H,s).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-117.3(2F,d,J=7.1Hz),-114.4(2F,s),-105.2(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-59
別途合成した3-ジフルオロメチル-N-{5-ヒドロキシイミノメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(300mg,0.724mmol)及び無水酢酸(3.0mL)の混合物を30分間還流した。室温に戻した反応液を氷水(30mL)中に注ぎ、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して水(10mL)で洗浄し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、N-{5-アセトキシイミノメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(270mg,収率:82%)を得た。Mp:74〜76℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.24(3H,s),4.03(3H,s),6.89〜6.97(2H,m),7.35(1H,t,JHF=54.0Hz),8.16(1H,s),8.48(1H,s),8.71(1H,s),9.93(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.2(2F,s),-114.9(2F,d,J=7.1Hz),-102.1(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-60
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(350mg,1.80mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-1-(2-エチルフェニル)-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル(460mg,1.51mmol)を加えた。反応液を室温で29時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{1-(2-エチルフェニル)-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(444mg,収率:64%)を得た。Mp:110〜112℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.15(3H,t,J=7.5Hz),2.15〜2.38(2H,m),3.97(3H,s),6.83(1H,t,JHF=54.0Hz),7.25〜7.49(4H,m),8.08(1H,s),8.30(1H,brs),8.62(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.3〜-113.0(1F,m),-110.1〜-108.7(3F,m),-84.9(3F,m).
実施例-61
3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(350mg,1.80mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(500mg,1.51mmol)を加えた。反応液を室温で29時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-{5-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(198mg,収率:27%)を得た。Mp:148℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.79〜6.88(2H,m),6.82(1H,t,JHF=54.0Hz),8.09(1H,s),8.35(1H,brs),8.75(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.4(2F,m),-114.2(2F,m),-108.4(2F,m),-102.2(1H,t,J=7.1Hz),-85.6(3F,m).
実施例-62
4-アミノ-5-ジエトキシメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(7.67g,24.3mmol)及びトリエチルアミン(5.00g,49.4mmol)を無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、氷冷下にて3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(34.1mmol)を無水ジクロロメタン(5.0mL)に溶解した溶液を滴下した。反応液を室温で2時間攪拌した後、生成した沈殿を濾去し、濾液を減圧濃縮した。これをアセトン(100mL)に溶解し、2N塩酸(30mL)を加えて室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)を加え、酢酸エチル(300mL×1,100mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜1/2)で精製して、3-ジフルオロメチル-N-{5-ホルミル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(7.15g,収率:74%)を得た。Mp:208〜210℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),6.90〜6.99(2H,m),7.07(1H,t,JHF=54.0Hz),7.99(1H,s),8.75(1H,s),9.68(1H,s),9.79(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.2(2F,d,J=7.1Hz),-112.2(2F,s),-101.8(1F,t,J=7.1Hz).
参考例-3
水酸化カリウム(4.68g,83.4mmol)を水(200mL)に溶解し、メチルヒドラジン(3.84g,83.4mmol)を加えて氷冷した。これに2-エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(20.0g,83.3mmol)を滴下した。滴下終了後、析出した黄色固体を瀘集した。これにエタノ-ル(40mL)と5%水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に水(200mL)を加えた後、濃塩酸で酸性にし、析出した固体を瀘集して、1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の無色固体(6.88g,収率:43%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.00(3H,s),8.02(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-62.5(3F,s).
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(780mg,4.02mmol)、無水トルエン(10mL)及び塩化チオニル(5.0mL)の混合物を1時間還流した後、Dean-Starkを用いてトルエン及び余剰の塩化チオニルを除いた。さらに、エバポレ-タ-、真空ポンプを順次用いて溶媒を完全に除去し、褐色油状の1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(812mg,収率:95%)を得た。これを精製することなく次の反応に用いた。H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.03(3H,s),8.16(1H,s).
実施例-63
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(780mg,4.02mmol)、塩化チオニル(3.0mL)及び無水トルエン(10mL)の混合物を30分間還流した。トルエン及び余剰の塩化チオニルをDean-Starkを用いて留去した後、真空ポンプで乾燥した。これにトリエチルアミン(600mg,5.93mmol)及び無水ジクロロメタン(2.0mL)を加えて氷冷し、4-アミノ-5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル(360mg,1.72mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した溶液を加えた後、室温で18時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた褐色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製して、黄色固体を得た。これをジオキサン(10mL)に溶解し、2N塩酸(10mL)を加えて3時間還流した。反応液を室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を加え、トルエン(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた黄色固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/3)で精製して、N-(5-ジフルオロメチル-1-フェニルピラゾ-ル-4-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの橙色固体(285mg,収率:43%)を得た。Mp:124〜129℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),6.71(1H,t,JHF=53.0Hz),7.44〜7.66(5H,m),8.06(1H,s),8.13(1H,brs),8.51(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-112.5(2F,q,J=4.5Hz),-60.2(3F,t,J=4.5Hz).
実施例-64
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.00g,5.15mmol)に無水トルエン(10mL)及び触媒量の無水DMFを加えて氷冷した。これに塩化オキサリル(1.30g,10.3mmol)を滴下した後、室温で14時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残査にクロロホルム(10mL)及びトリエチルアミン(1.43g,10.3mmol)を加えた。さらに、クロロホルム(1.0mL)で溶解した4-アミノ-1-フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(1.64g,7.71mmol)を氷冷下で滴下し、室温で1時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加えた後、有機層を回収し、水層をクロロホルム(2×10mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、さらにエタノ-ルより再結晶して、無色固体の1-メチル-N-(1-フェニル-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル)-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(646mg,収率:31%)を得た。Mp:155〜157℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.02(3H,s),7.48(5H,m),8.00(1H,brs),8.08(1H,s),8.53(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-56.0(3F,q,J=3.9Hz),-60.2(3F,q,J=3.8Hz).
実施例-65
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(430mg,2.02mmol)及びトリエチルアミン(350mg,3.46mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(2-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(520mg,1.99mmol)の無水ジクロロメタン(3.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で1.5時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製して淡黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋なN-{1-(2-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(392mg,収率:44%)を得た。Mp:128〜130℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.02(3H,s),7.37〜7.58(4H,m),8.02(1H,brs),8.10(1H,s),8.60(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-60.1(3F,q,J=3.8Hz),-57.9(3F,q,J=3.8Hz).
実施例-66
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(383mg,1.80mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(3-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(470mg,1.80mmol)の無水ジクロロメタン(1.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で17時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、黄色固体を得た。H-NMRより、このものには不純物として3-トリフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸が含まれていることが判明した。そこで、再度酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、淡黄色固体の純粋なN-{1-(3-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(414mg,収率:53%)を得た。Mp:159〜160℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.02(3H,s),7.35〜7.50(4H,m),8.01(1H,brs),8.09(1H,s),8.55(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-60.1(3F,q,J=3.8Hz),-55.9(3F,q,J=3.8Hz).
実施例-67
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(400mg,1.88mmol)及びトリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を無水ジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、4-アミノ-1-(4-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(491mg,1.88mmol)の無水ジクロロメタン(2.0mL)溶液を氷冷下に加えた後、室温で17時間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製して、淡黄色固体のN-{1-(4-クロロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(328mg,収率:40%)を得た。Mp:152〜157℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.02(3H,s),7.40(2H,d,J=8.8Hz),7.48(2H,d,J=8.8Hz),7.99(1H,brs),8.09(1H,s),8.54(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-60.1(3F,q,J=3.8Hz),-56.0(3F,q,J=3.8Hz).
参考例-4
メチルヒドラジン(7.50g,163mmol)をエタノ-ル(100mL)に溶解し、トリフルオロアセト酢酸エチル(30.0g,163mmol)を氷冷下にて滴下した後、徐々に室温に戻しながら16時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、析出した固体をヘキサンで洗浄して、5-ヒドロキシ-2-メチル-5-トリフルオロメチルピラゾリジン-3-オンの淡黄色固体を得た。このものをトルエン(75mL)に懸濁し、Dean-Starkを用いて水を除去しながら13時間還流した。反応液を室温に戻し、析出した固体を濾集して、5-ヒドロキシ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ルの淡黄色固体(19.9g,収率:73%)を得た。H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.59(3H,s),5.72(1H,s),11.71(1H,brs).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-61.7(3F,s).
無水DMF(19mL,245mmol)を塩浴で冷却し、オキシ塩化リン(66mL,708mmol)を反応液の温度が10℃を越えないように注意しながら滴下した。これに5-ヒドロキシ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル(17.1g,103mmol)を加えた後、徐々に還流状態まで昇温した。さらに18時間還流した後、室温まで冷却した反応液を氷中に注いだ。得られた溶液を、温度が20℃を越えないように注意しながら4時間攪拌した後、トルエン(200mL×3)で抽出した。有機層を合一して水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製して、黄色固体の5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルバルデヒド(16.2g,収率:74%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.96(3H,s),9.96(1H,q,J=0.8Hz).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-61.9(3F,s).
5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルバルデヒド(4.25g,20.0mmol)、水酸化カリウム(290mg)、過マンガン酸カリウム(3.16g,20.0mmol)及び水(40mL)の混合物を60℃で1時間攪拌した。反応液を室温に戻し、不溶性の固体を濾去した後、濾液に濃塩酸を加えて酸性とした。次いで析出した固体を濾集し、このものを酢酸エチルに懸濁した後、15分間還流した。再度不溶性の固体を濾去し、濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して無色固体の5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(3.40g,収率:74%)を得た。H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ3.92(3H,s),13.43(1H,brs).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-61.6(3F,s).
実施例-68
5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(300mg,1.31mmol)、無水トルエン(5.0mL)及び触媒量の無水DMFの混合物を氷冷し、塩化オキサリル(0.22mL,2.60mmol)を加えた。反応液を室温で19時間攪拌した後、減圧濃縮して、5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを無水ジクロロメタン(5.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(200mg,1.98mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(280mg,1.00mmol)を加えた。反応液を室温で2日間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、5-クロロ-1-メチル-3-トリフルオロメチル-N-[5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(169mg,収率:34%)を得た。Mp:121〜122℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.99(3H,s),6.82〜6.91(2H,m),8.03(1H,brs),8.71(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-101.6(1F,t,J=7.1Hz),-62.0(3F,s),-59.2(3F,m).
参考例-5
4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-3-オキソペンタン酸エチル(10.5g,44.8mmol)、オルトギ酸トリエチル(12.5g,84.3mmol)及び無水酢酸(8.60g,84.2mmol)の混合物を、低沸点化合物を留去しながら、5時間かけて140℃から160℃まで徐々に昇温した。室温に戻した反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を減圧蒸留で精製して、黄色油状の2-エトキシメチレン-4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-3-オキソペンタン酸エチル(10.1g,収率:77%)を得た。Bp:90〜103℃/6mmHg.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.25〜1.47(6H,m),4.20〜4.36(4H,m),7.71(0.3H,s),7.74(0.7H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-120.9(1.4F,s),-117.3(0.6F,s),-81.72(2.1F,s),-81.67(0.9F,s).
メチルヒドラジン(500mg,10.9mmo)、10%水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)及びトルエン(5.0mL)の混合物を氷冷し、2-エトキシメチレン-4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-3-オキソペンタン酸エチル(2.91g,10.0mmol)を滴下した後、同温で10分間攪拌した。反応液に2N塩酸を加えて酸性とし、トルエン(10mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して黄色固体の1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(2.64g,収率:97%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.34(3H,t,J=7.1Hz),3.98(3H,s),4.31(2H,q,J=7.1Hz),7.99(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-109.9(2F,q,J=2.2Hz),-83.1(3F,t,J=2.2Hz).
1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(2.60g,9.55mmol)、エタノ-ル(15mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(15mL)の混合物を室温で3時間攪拌した。反応液に濃塩酸を加えて酸性とし、抽出した固体を濾集して、1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸の淡黄色固体(1.18g,収率:51%)を得た。さらに、濾液から有機層を回収し、水層を酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸の黄色固体(1.00g,収率:43%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.01(3H,s),8.06(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-110.2(2F,q,J=1.9Hz),-83.1(3F,t,J=1.9Hz).
実施例-69
1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸(370mg,1.52mmol)、無水トルエン(5.0mL)及び塩化チオニル(1.0mL)の混合物を2時間還流した後、減圧濃縮して1-メチル-3-(1,1,2,2,2-ペンタフルオロエチル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した後、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(290mg,1.03mmol)を加えた。反応液を室温で5時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜3/2)で精製して、1-メチル-3-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロエチル)-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(168mg,収率:32%)を得た。Mp:109〜111℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.03(3H,s),6.82〜6.92(2H,m),8.08(1H,brs),8.12(1H,s),8.66(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.9(2F,m),-107.3(2F,m),-101.7(1F,t,J=7.1Hz),-83.2(3F,brs),-59.4(3F,brs).
参考例-6
エチルヒドラジン(1.22g,20.1mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)及びトルエン(10mL)の混合物を氷冷し、エトキシメチレンジフルオロアセト酢酸エチル(4.46g,20.1mmol)を加えた後、同温で10分間撹拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加えて酸性にし、トルエン(10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-エチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチルの褐色固体(2.56g,収率:58%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.36(3H,t,J=7.3Hz),1.53(3H,t,J=7.3Hz),4.23(2H,q,J=7.3Hz),4.32(2H,q,J=7.3Hz),7.10(1H,t,JHF=54.0Hz),7.93(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.2(2F,s).
3-ジフルオロメチル-1-エチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(2.56g,11.7mmol)をエタノ-ル(20mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加えて室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、トルエン(10mL×2)で洗浄した。次いで濃塩酸を加えて酸性にした後、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-エチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の褐色固体(1.37g,収率:62%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.56(3H,t,J=7.3Hz),4.26(2H,q,J=7.3Hz),7.11(1H,t,JHF=53.8Hz),8.01(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.4(2F,s).
実施例-70
3-ジフルオロメチル-1-エチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(380mg,2.00mmol)、塩化チオニル(1.0mL)及び無水トルエン(5.0mL)の混合物を30分還流した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-エチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(427mg,1.52mmol)、トリエチルアミン(306mg,3.02mmol)及び無水ジクロロメタン(3.0mL)の混合物中に氷冷下にて加えた後、室温で2日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-エチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの褐色固体(475mg,収率:52%)を得た。Mp:121〜123℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.55(3H,t,J=7.5Hz),4.23(2H,q,J=7.5Hz),6.82〜6.91(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),8.12(1H,s),8.38(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-108.2(2F,q,J=7.1Hz),-102.0(1F,t,J=7.1Hz),-59.3(3F,m).
参考例-7
プロピルヒドラジン(1.48g,20.0mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)及びトルエン(10mL)の混合物を氷冷し、エトキシメチレンジフルオロアセト酢酸エチル(4.44g,20.0mmol)を加えた後、同温で10分間撹拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加えて酸性にし、トルエン(10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-プロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチルの褐色油状物(2.54g,収率:55%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.94(3H,t,J=7.5Hz),1.36(3H,t,J=7.0Hz),1.86〜2.01(2H,m),4.13(2H,t,J=7.0Hz),4.32(2H,q,J=7.0Hz),7.10(1H,t,JHF=54.0Hz),7.91(1H,t,J=1.0Hz).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.2(2F,s).
3-ジフルオロメチル-1-プロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(2.54g,10.9mmol)をエタノ-ル(20mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、トルエン(10mL×2)で洗浄した。次いで濃塩酸を加えて酸性にした後、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-プロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸の黄色固体(2.02g,収率:91%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.95(3H,t,J=7.3Hz),1.88〜2.02(2H,m),4.16(2H,t,J=7.3Hz),7.11(1H,t,JHF=53.8Hz),7.99(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.4(2F,s).
実施例-71
3-ジフルオロメチル-1-プロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸(419mg,2.05mmol)、塩化チオニル(1.0mL)及び無水トルエン(5.0mL)の混合物を30分還流した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-プロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(426mg,1.49mmol)、トリエチルアミン(303mg,2.99mmol)及び無水ジクロロメタン(3.0mL)の混合物中に氷冷下にて加えた後、室温で2日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-プロピル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(546mg,収率:60%)を得た。Mp:88〜92℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.96(3H,t,J=7.1Hz),1.87〜2.02(2H,m),4.13(2H,t,J=6.8Hz),6.81〜6.91(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.1Hz),8.10(1H,s),8.39(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-108.2(2F,q,J=7.1Hz),-102.0(1F,t,J=7.1Hz),-59.3(3F,m).
参考例-8
イソプロピルヒドラジン(1.49g,20.1mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)及びトルエン(10mL)の混合物を氷冷し、エトキシメチレンジフルオロアセト酢酸エチル(4.45g,20.0mmol)を加えた後、同温で10分間撹拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加えて酸性にし、トルエン(10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-イソプロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチルの褐色油状物(1.87g,収率:40%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.36(3H,t,J=7.0Hz),1.54(6H,d,J=6.8Hz),4.32(2H,q,J=7.0Hz),4.56(1H,septet,J=6.8Hz),7.09(1H,t,JHF=54.0Hz),7.96(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.1(2F,s).
3-ジフルオロメチル-1-イソプロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(1.87g,8.06mmol)をエタノ-ル(20mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、トルエン(10mL×2)で洗浄した。次いで濃塩酸を加えて酸性にした後、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-イソプロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸の黄色固体(1.23g,収率:75%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.56(6H,d,J=6.5Hz),4.59(1H,septet,J=6.5Hz),7.11(1H,t,JHF=53.8Hz),8.03(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.3(2F,s).
実施例-72
3-ジフルオロメチル-1-イソプロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.23g,6.04mmol)、塩化チオニル(1.0mL)及び無水トルエン(5.0mL)の混合物を30分還流した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-イソプロピルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(427mg,1.49mmol)、トリエチルアミン(310mg,3.06mmol)及び無水ジクロロメタン(3.0mL)の混合物中に氷冷下にて加えた後、室温で1日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-イソプロピル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの黄色固体(576mg,収率:82%)を得た。Mp:98〜102℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.57(6H,d,J=6.4Hz),4.53(1H,septet,J=6.4Hz),6.82〜6.91(2H,m),6.84(1H,t,JHF=50.8Hz),8.16(1H,s),8.40(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-108.0(2F,q,J=7.1Hz),-102.0(1F,t,J=7.1Hz),-59.3(3F,m).
参考例-9
イソブチルヒドラジン(1.77g,20.1mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(10mL)及びトルエン(10mL)の混合物を氷冷し、エトキシメチレンジフルオロアセト酢酸エチル(4.46g,20.1mmol)を加えた後、同温で10分間撹拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加えて酸性にし、トルエン(10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-イソブチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチルの褐色油状物(2.41g,収率:49%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.93(6H,d,J=6.8Hz),1.36(3H,t,J=7.0Hz),2.18〜2.34(1H,m),3.95(2H,d,J=7.3Hz),4.32(2H,q,J=7.0Hz),7.10(1H,t,JHF=54.0Hz),7.88(1H,t,J=1.0Hz).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.2(2F,s).
3-ジフルオロメチル-1-イソブチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(2.41g,9.80mmol)をエタノ-ル(20mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加えて室温で17時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、トルエン(10mL×2)で洗浄した。次いで濃塩酸を加えて酸性にした後、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一し無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-イソブチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の淡黄色固体(1.85g,収率:86%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.94(6H,d,J=6.8Hz),2.16〜2.38(1H,m),3.99(2H,d,J=7.3Hz),7.11(1H,t,JHF=53.8Hz),7.96(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.4(2F,s).
実施例-73
3-ジフルオロメチル-1-イソブチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.85g,8.47mmol)、塩化チオニル(1.0mL)及び無水トルエン(5.0mL)の混合物を30分還流した後、減圧濃縮して3-ジフルオロメチル-1-イソブチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを得た。このものを、4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(422mg,1.48mmol)、トリエチルアミン(305mg,3.01mmol)及び無水ジクロロメタン(3.0mL)の混合物中に氷冷下にて加えた後、室温で1日間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、3-ジフルオロメチル-1-イソブチル-N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}ピラゾ-ル-4-カルボキサミドの淡黄色固体(477mg,収率:66%)を得た。Mp:106〜109℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.95(6H,d,J=6.5Hz),2.16〜2.33(1H,m),3.96(2H,d,J=7.3Hz),6.82〜6.91(2H,m),6.84(1H,t,JHF=54.0Hz),8.08(1H,s),8.39(1H,brs),8.68(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-108.1(2F,q,J=7.1Hz),-102.0(1F,t,J=7.1Hz),-59.3(3F,m).
参考例-10
2,4,6-トリフルオロフェニルヒドラジン(5.08g,31.3mmol)のトルエン(25mL)懸濁液を氷冷し、5%水酸化ナトリウム水溶液(25mL)を加えた後、2-エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(7.53g,31.4mmol)を滴下した。同温にてさらに10分間攪拌した後、濃塩酸で酸性にし、酢酸エチル(20mL×1,10mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸エチルの黒色油状物(9.62g,収率:91%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.39(3H,t,J=7.1Hz),4.39(2H,q,J=7.1Hz),6.88(2H,m),8.22(1H,q,JHF=0.5Hz).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.7(2F,m),-101.8(1F,t,J=7.1Hz),-58.8(3F,t,J=1.4Hz).
5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(9.60g,28.4mmol)、エタノ-ル(20mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)の混合物を室温で40分間攪拌した。反応液を濃塩酸で酸性にし、水(100mL)を加えた後、酢酸エチル(50mL×1,30mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸の黒色固体(8.77g)を定量的に得た。H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ7.67(2H,ddd,J=11.9Hz,J=8.7Hz,J=3.1Hz),8.45(1H,q,JHF=0.5Hz).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-118.0(2F,m),-101.6(1F,t,J=8.2Hz),-58.0(3F,s).
5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸(8.75g,28.2mmol)、トリエチルアミン(4.30g,42.5mmol)及びアセトン(100mL)の混合物を氷冷し、クロロギ酸エチル(3.0mL,31.4mmol)をゆっくり加えた。同温で20分間攪拌した後、アジ化ナトリウム(3.60g,55.4mmol)を水(10mL)に溶解した溶液をゆっくり加えた。同温にてさらに40分間攪拌した後、反応液に水(300mL)を加え、トルエン(50mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を固体が析出しない程度に注意を払いながら減圧下留去した後、このものを還流状態にあるt-ブチルアルコ-ル(10.0g,135mmol)及びトルエン(10mL)の混合液に滴下した。さらに30分間還流した後、室温に戻した反応液を減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸t-ブチルの褐色油状物(6.41g,収率:60%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.52(1H,brs),6.79〜6.89(2H,m),8.37(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.9(2F,s),-102.2(1F,t,J=7.1Hz),-59.1(3F,s).
N-{5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸t-ブチル(6.38g,16.7mmol)、ジオキサン(10mL)及び2N塩酸(10mL)の混合物を2時間還流した。反応液を室温に戻し、5%水酸化ナトリウム水溶液(40mL)を加えた後、クロロホルム(15mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ルの褐色固体(4.36g,収率:93%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.53(2H,brs),6.77〜6.87(2H,m),7.43(1H,q,JHF=0.5Hz).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.2(2F,s),-102.9(1F,t,J=7.1Hz),-59.2(3F,t,J=2.9Hz).
参考例-11
4,4-ジメチル-3-オキソペンタン酸メチル(5.00g,31.6mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタ-ル(10mL,75.3mmol)の混合物を14時間還流した。反応液を室温に戻し、減圧濃縮して黄色固体の2-ジメチルアミノメチレン-4,4-ジメチル-3-オキソペンタン酸メチルを得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.22(9H,s),2.89(6H,brs),3.69(3H,s),7.35(1H,s).
このものをブタノ-ル(50mL)に溶解し、2,4,6-トリフルオロフェニルヒドラジン(5.12g,31.6mmol)を加えて7時間還流した。室温に戻した反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して、褐色固体の5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸メチル(3.83g,収率:39%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.35(9H,s),3.85(3H,s),6.78〜6.88(2H,m),8.10(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.3(2F,d,J=7.1Hz),-103.5(1F,t,J=7.1Hz).
5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸メチル(3.80g,12.2mmol)、エタノ-ル(60mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(40mL)の混合物を室温で3時間攪拌した。反応液に濃塩酸を加えて酸性とし、抽出した固体を濾集して、無色固体の5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.71g,収率:47%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.38(9H,s),6.79〜6.89(2H,m),8.21(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.4(2F,d,J=7.1Hz),-103.3(1F,t,J=7.1Hz).
5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-カルボン酸(1.68g,5.63mmol)、トリエチルアミン(850mg,8.40mmol)及びアセトン(30mL)の混合物を氷冷し、クロロギ酸エチル(0.65mL,6.80mmol)を滴下した後、同温で10分間攪拌した。このものにアジ化ナトリウム(730mg,11.2mmol)を水(3.0mL)に溶解した水溶液を滴下した後、同温でさらに10分間攪拌した。反応液に水(100mL)を加え、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、固体が析出しないように十分に注意を払いながら溶媒の一部を減圧下留去した。得られたアシルアジド溶液を、還流状態にある2,2,2-トリクロロエタノ-ル(920mg,6.16mmol)及びトルエン(10mL)の混合物中に滴下し、さらに15時間還流した。反応液を室温に戻し、減圧濃縮して得られた褐色油状物をキシレン(30mL)に溶解した。この溶液に炭酸カリウム(1.00g)を加え、1.5時間還流した。反応液を室温に戻し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製して、黄色固体のN-{5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸2,2,2-トリクロロエチル(1.34g,収率:52%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.27(9H,s),4.84(2H,brs),6.27(1H,brs),6.78〜6.87(2H,m),7.76(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-113.4(2F,d,J=7.1Hz),-103.6(1F,t,J=7.1Hz).
N-{5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸2,2,2-トリクロロエチル(1.32g,2.88mmol)を酢酸(45mL)及び水(5.0mL)の混合溶媒に溶解し、亜鉛(4.00g)を加えて室温で30分間攪拌した。亜鉛を濾去した後、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1,1%トリエチルアミン添加)で精製して、黄色固体の4-アミノ-5-t-ブチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(666mg,収率:86%)を得た。Mp:97〜104℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.27(9H,s),2.91(2H,brs),6.74〜6.84(2H,m),7.36(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.3(2F,d,J=7.1Hz),-104.8(1F,t,J=7.1Hz).
参考例-12
2-エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(6.70g,27.9mmol)、トルエン(25mL)及び4-メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(4.43g,27.9mmol)の混合物を氷冷し、10%水酸化ナトリウム水溶液(25mL)を滴下した後、同温にて30分攪拌した。反応液に濃塩酸を加えて酸性とし、有機層を回収した後、水層をトルエン(20mL×2)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して黒褐色油状の1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(8.61g)を定量的に得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.38(3H,t,J=7.1Hz),2.44(3H,s),4.37(2H,q,J=7.1Hz),7.29(4H,s),8.10(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-55.7(3F,s).
1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(8.60g,27.9mmol)をエタノ-ル(25mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(25mL)を加えて室温で20時間攪拌した。反応液を濃塩酸で酸性とした後、析出した固体を濾集した。これを水、ヘキサンで順次洗浄し、トルエン共沸により乾燥して褐色固体の1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(5.65g,収率:75%)を得た。H-NMR(250MHz,DMSO-d):δ2.41(3H,s),7.37(2H,d,J=9.0Hz),7.41(2H,d,J=9.0Hz),8.22(1H,s),13.33(1H,brs).19F-NMR(235MHz,DMSO-d):δ-54.8(3F,s).
1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(5.63g,20.8mmol)及びトリエチルアミン(3.20g,31.6mmol)のアセトン(30mL)溶液を氷冷し、クロロギ酸エチル(2.2mL,23.0mmol)を滴下した。同温にて15分間攪拌した後、アジ化ナトリウム(2.70g,41.5mmol)を水(15mL)に溶解した水溶液を滴下した。さらに0℃で20分間攪拌した後、水(100mL)を加え、トルエン(30mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒が枯渇しないように注意しながら減圧濃縮した。得られた溶液を、還流状態にあるベンジルアルコ-ル(2.25g,20.8mmol)の無水トルエン(10mL)溶液中に滴下した後、さらに3.5時間還流した。反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を再結晶(ヘキサン/酢酸エチル又はイソプロピルアルコ-ル)で精製して、無色固体のN-{1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸ベンジル(4.90g,収率:63%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.42(3H,s),5.24(2H,s),6.73(1H,brs),7.26(2H,d,J=8.6Hz),7.31(2H,d,J=8.6Hz),7.36〜7.44(5H,m),8.25(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-55.9(3F,s).
N-{1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸ベンジル(4.86g,12.9mmol)、10%パラジウム炭素(150mg)及びエタノ-ル(150mL)の混合物を、1気圧の水素雰囲気下、室温で12時間攪拌した。触媒を濾去した後、濾液を減圧濃縮して、黒色固体の4-アミノ-1-(4-メチルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(3.10g)を定量的に得た。Mp:59〜62℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.40(3H,s),3.47(2H,brs),7.23(2H,d,J=8.4Hz),7.30(2H,d,J=8.4Hz),7.31(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-55.8(3F,s).
参考例-13
ジエトキシ酢酸エチル(100g,568mmol)及び酢酸エチル(75mL,768mmol)の混合液を80℃に加熱し、アルゴン気流下でナトリウム(13.1g,570mmol)を少しずつ加えた後、同温にて2時間攪拌した。このものに酢酸エチル(75mL,768mmol)を加えた後、ナトリウム(13.1g,570mmol)を少しずつ加えた。ナトリウム添加終了後、80℃で5時間攪拌した。次に、エタノ-ル(40mL)を4回に分けて加え、余剰のナトリウムを完全に溶解した。室温に戻した反応液を氷水(500mL)中に注ぎ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を減圧蒸留で精製して、黄色油状の4,4-ジエトキシアセト酢酸エチル(85.1g,収率:69%)を得た。H-NMRより、CDCl溶液中ではケト体とエノ-ル体が80/20の割合で存在していた。Bp:101〜108℃/8mmHg.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.22〜1.33(9H,m),3.52〜3.77(4H,m),3.60(1.6H,s),4.15〜4.26(2H,m),4.68(0.8H,s),4.92(0.2H,d,J=0.5Hz),5.45(0.2H,d,J=0.5Hz),11.89(0.2H,s).
4,4-ジエトキシアセト酢酸エチル(21.2g,97.1mmol)、オルトギ酸トリエチル(14.4g,97.2mmol)及び無水酢酸(19.8g,194mmol)の混合物を、低沸点化合物を留去しながら135℃で2時間攪拌した。反応液を室温に戻した後、エバポレ-タ-を用いて減圧濃縮した。得られた残渣を減圧蒸留で精製し、黄色油状の4,4-ジエトキシ-2-エトキシメチレンアセト酢酸エチル(17.3g,収率:65%)を得た。H-NMRより、生成物は2種類の幾何異性体の混合物(混合比:56/44)であった。Bp:160〜168℃/8mmHg.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.13〜1.41(12H,m),3.50〜3.78(4H,m),4.15〜4.32(4H,m),5.16(0.56H,s),5.25(0.44H,s),7.59(0.44H,s),7.79(0.56H,s).
4,4-ジエトキシ-2-エトキシメチレンアセト酢酸エチル(8.23g,30.0mmol)、2,4-ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(6.40g,30.0mmol)、エタノ-ル(80mL)及びトリエチルアミン(6.00g,59.3mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルを加えて析出した固体を濾去し、濾液を減圧濃縮して褐色油状の1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(12.8g)を定量的に得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.09(6H,br.t,J=6.1Hz),1.39(3H,t,J=7.1Hz),3.44〜3.68(4H,m),4.34(2H,q,J=7.1Hz),6.20(1H,s),7.30(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.3Hz),7.44(1H,d,J=8.5Hz),7.50(1H,d,J=2.3Hz),8.05(1H,s).
1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(12.8g,30.0mmol)をエタノ-ル(60mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(60mL)を加えて室温で4時間攪拌した。反応液を氷冷し、2N塩酸で酸性にした後、さらに水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合一した有機層を無水炭酸カリウムで乾燥し、減圧濃縮して1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸の褐色固体(11.7g)を定量的に得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.90(6H,br.t,J=6.8Hz),3.27〜3.45(4H,m),6.07(1H,s),7.19(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.3Hz),7.32(1H,d,J=8.5Hz),7.42(1H,d,J=2.3Hz),7.90(1H,s).
1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(11.7g,30.0mmol)及びトリエチルアミン(4.50g,44.5mmol)の混合物をアセトン(100mL)に溶解し、クロロギ酸エチル(3.4mL,35.6mmol)を氷冷下にて滴下した。反応液を同温でさらに10分間攪拌した後、アジ化ナトリウム(4.00g,61.5mmol)を水(12mL)に溶解した水溶液を滴下した。滴下終了後、同温でさらに1時間攪拌した後、反応液を水(250mL)中に注ぎ、トルエン(50mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥した後、溶媒の一部を、粗生成物の固体が析出しないように注意を払いながら減圧下留去した。得られた溶液を、還流状態にある2-(トリメチルシリル)エタノ-ル(4.20g,35.5mmol)及びトルエン(10mL)の混合溶液中に滴下した後、さらに1時間還流した。反応液を室温に戻し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=6/1,1%トリエチルアミン添加)で精製して、褐色油状のN-{1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸2-トリメチルシリルエチル(8.51g,収率:60%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.07(9H,s),1.06(2H,br.t,J=8.0Hz),1.16(6H,br.t,J=7.0Hz),3.50(4H,br.q,J=7.0Hz),4.28(2H,br.t,J=8.0Hz),5.52(1H,s),7.30(1H,d,J=8.5Hz),7.36(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.0Hz),7.40(1H,d,J=2.0Hz),7.63(1H,brs),8.28(1H,brs).
N-{1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸2-トリメチルシリルエチル(160mg,0.337mmol)を1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)/テトラヒドロフラン溶液(0.35mL)に溶解し、室温で3日間攪拌した後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/2,1%トリエチルアミン添加)に供して、褐色油状の4-アミノ-1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-ジエトキシメチルピラゾ-ル(98mg,収率:88%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.15(6H,t,J=7.0Hz),3.38〜3.63(6H,m),5.46(1H,s),7.29(1H,dd,J=8.5Hz,J=0.5Hz),7.34(1H,s),7.34(1H,dd,J=8.5Hz,J=2.0Hz),7.51(1H,br.d,J=2.0Hz).
参考例-14
あらかじめ氷冷した2-ブロモ-4,6-ジフルオロアニリン(20.9g,101mmol)の酢酸(100mL)溶液に、亜硝酸ナトリウム(8.64g,125mmol)の硫酸(60.0mL)溶液を、反応液の温度が50℃以上にならないように氷冷下にて加えた。次いで塩化スズ(76.2g,402mmol)の塩酸(60.0mL)溶液を、反応液の温度が10℃以上にならないように加えた後、反応液を氷(600g)に注いだ。このものに水酸化ナトリウムを少しずつ加えてアルカリ性にし、水(200mL)で希釈した後、クロロホルム(300mL×2)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して褐色固体の2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニルヒドラジン(20.9g,収率:93%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.87(2H,brs),5.21(1H,s),6.80〜6.89(1H,m),7.05〜7.10(1H,m).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-121.3(1F,d,J=2.4Hz),-117.7(1F,d,J=2.4Hz).
2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニルヒドラジン(6.43g,28.8mmol)、2-エトキシメチレントリフルオロアセト酢酸エチル(6.92g,28.8mmol)、トリエチルアミン(3.00g,29.6mmol)及びエタノ-ル(60mL)の混合物を室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=20/1)で精製して、褐色油状の1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(5.89g,収率:51%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.39(3H,t,J=7.1Hz),4.39(2H,q,J=7.1Hz),7.03(1H,ddd,J=9.0Hz,J=8.0Hz,J=2.8Hz),7.32(1H,ddd,J=7.8Hz,J=2.8Hz,J=2.3Hz),8.24(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-113.0(1F,m),-103.5(1F,d,J=9.4Hz),-58.6(3F,d,J=0.9Hz).
1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸エチル(5.86g,14.7mmol)、エタノ-ル(15mL)及び10%水酸化ナトリウム水溶液(15mL)の混合物を室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固体を濾集して黄色固体の1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(4.11g,収率:75%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ7.00〜7.08(1H,m),7.31〜7.36(1H,m),8.32(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-113.0(1F,m),-103.1(1F,d,J=9.4Hz),-58.7(3F,s).
1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(11.5g,31.0mmol)、トリエチルアミン(4.70g,46.4mmol)及びアセトン(150mL)の混合物を氷冷し、クロロギ酸エチル(3.5mL,36.6mmol)を滴下した後、同温で10分間攪拌し、混合酸無水物を得た。次いで、このものにアジ化ナトリウム(4.00g,61.5mmol)の水(12mL)溶液を滴下し、氷冷下でさらに10分間攪拌した。反応液に水(400mL)を加え、トルエン(100mL×3)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、固体が析出しないように十分に注意を払いながら溶媒の一部を減圧下留去した。得られたアシルアジド溶液を、還流状態にあるt-ブチルアルコ-ル(20mL)及びトルエン(20mL)の混合物中に滴下し、さらに2時間還流した。反応液を室温に戻し、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製して、黄色油状のN-{1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}カルバミン酸t-ブチル(10.2g,収率:75%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.54(9H,s),6.53(1H,brs),6.95〜7.03(1H,m),7.26〜7.31(1H,m),8.40(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-111.9(1F,m),-103.8(1F,d,J=7.1Hz),-59.0(3F,s).
N-[1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]カルバミン酸t-ブチル(534mg,1.20mmol)に1,4-ジオキサン(3mL)及び4N塩酸-メタノ-ル溶液(2mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応終了後、1N水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加え、クロロホルム(5mL×3)で生成物を抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去して、4-アミノ-1-(2-ブロモ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ルの白色固体(定量的)を得た。Mp:58〜59℃.H-NMR(250MHz,CDCl)d3.55(2H,brs),6.97(1H,m),7.27(1H,m),7.43(1H,s).19F-NMR(235Hz,CDCl)d-112.2(1F,m),-104.5(1F,d,J=7.1Hz),-59.0(3F,d,J=4.7Hz).
実施例-74
4-アミノ-5-メトキシメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(310mg,1.21mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(280mg,1.44mmol)を加えた。反応液を室温で27時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製した。得られた黄色固体(474mg)を酢酸エチル/ヘキサンより再結晶して、3-ジフルオロメチル-N-(3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-イル)カルボニル-N-[5-(2-メトキシメチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミドの無色固体(106mg,収率:15%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.12(3H,s),3.89(6H,s),4.19(2H,s),6.83〜6.93(2H,m),6.99(2H,t,J=54.4Hz),7.45(2H,s),7.71(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.0(4F,s),-115.9(2F,d,J=7.1Hz),-102.5(1F,t,J=7.1Hz).
さらに、再結晶の濾液を減圧濃縮した後、ジオキサン(5.0mL)に溶解し、2N塩酸(5.0mL)を加えて3時間還流した。室温に戻した反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、黄色固体の3-ジフルオロメチル-N-[5-(2-メトキシメチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(203mg,収率40%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.32(3H,s),3.96(3H,s),4.41(2H,s),6.81〜6.91(2H,m),6.88(1H,t,J=54.1Hz),8.03(1H,s),8.44(1H,brs),8.45(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-115.2(2F,d,J=7.1Hz),-109.1(2F,s),-103.8(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-75
4-アミノ-5-(2-メトキシエチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(330mg,1.22mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(300mg,1.54mmol)を加えた。反応液を室温で28時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、淡黄色固体(482mg)を得た。このものを酢酸エチルより再結晶して、無色固体の3-ジフルオロメチル-N-[5-(2-メトキシエチル)-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(244mg,収率:47%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ2.76(2H,t,J=5.5Hz),3.35(3H,s),3.54(2H,t,J=5.5Hz),3.99(3H,s),6.81〜6.91(2H,m),7.10(1H,t,J=54.0Hz),7.85(1H,s),8.36(1H,s),8.72(1H,brs).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,d,J=7.1Hz),-112.1(2F,s),-103.8(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-76
4-アミノ-5-イソプロピル-1-(2,4-ジフルオロ-6-ジメチルアミノフェニル)ピラゾ-ル(340mg,1.21mmol)を無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を加えて氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(280mg,1.44mmol)を加えた。反応液を室温で27時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機層を合一して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製して、黄色固体(527mg)を得た。このものを酢酸エチルより再結晶して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-N-[1-(2,4-ジフルオロ-6-ジメチルアミノフェニル)-5-イソプロピルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(157mg,収率:30%)を得た。H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.20(3H,d,J=7.1Hz),2.59(6H,s),2.66〜2.80(1H,m),3.96(3H,s),6.36〜6.44(2H,m),6.86(1H,t,J=54.3Hz),7.74(1H,brs),8.06(1H,s),8.12(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.7(1F,d,J=9.4Hz),-107.7(1F,d,J=9.4Hz),-107.4(2F,s).
実施例-77
1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸(250mg,1.29mmol)、無水トルエン(5.0mL)及び塩化チオニル(1.0mL)の混合物を30分間還流した。Dean-Starkを用いてトルエン及び余剰の塩化チオニルを留去した後、室温に戻した粗生成物をエバポレ-タ-、次いで真空ポンプで乾燥した。得られた1-メチル-3-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリドを無水ジクロロメタン(2.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(370mg,1.32mmol)を加えて氷冷した。このものに4-アミノ-5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(370mg,1.32mmol)を加えた後、室温で20時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、淡黄色固体の1-メチル-3-トリフルオロメチル-N-[5-トリフルオロメチル-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(250mg,収率:42%)を得た。Mp:150〜152℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ4.02(3H,s),6.82〜6.92(2H,m),8.01(1H,brs),8.09(1H,s),8.66(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(2F,m),-101.7(1F,t,J=7.1Hz),-60.1(3F,m),-59.4(3F,m).
実施例-78
4-アミノ-1-(2-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル(1.53g,5.62mmol)、トリエチルアミン(1.00g,9.88mmol)及び無水ジクロロメタン(10mL)の混合物を氷冷し、無水ジクロロメタン(10mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(1.20g,6.17mmol)を滴下した後、室温で2日間攪拌した。反応液に2N塩酸(75mL)を加え、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(40mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製した。得られた黄色固体(2.79g)をジオキサン(30mL)に溶解し、2N塩酸(15mL)を加えて4時間還流した。室温に戻した反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機層を合一して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-[1-(2-ニトロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(2.09g,収率:87%)を得た。Mp:218〜220℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.58〜7.61(1H,m),7.68〜7.82(2H,m),8.08(1H,dd,J=7.8,1.8Hz),8.36(1H,brs),8.61(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.6(2F,q,J=6.6Hz),-57.2(3F,t,J=6.6Hz).
実施例-79
4-アミノ-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(440mg,2.06mmol)、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)及び無水ジクロロメタン(2.5mL)の混合物を氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(460mg,2.36mmol)を滴下した後、室温で2日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(20mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製した。得られた淡黄色固体(725mg)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-1-メチル-N-[1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]ピラゾ-ル-4-カルボキサミド(681mg,収率:89%)を得た。Mp:155〜157℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),6.80〜6.91(2H,m),6.91(1H,t,J=54.1Hz),7.80(1H,s),8.01(1H,s),8.19(1H,brs),8.24(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.6(2F,d,J=7.1Hz),-108.7(2F,s),-105.5(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-80
4-アミノ-5-ブロモ-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(630mg,2.16mmol)、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)及び無水ジクロロメタン(4.0mL)の混合物を氷冷し、3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(460mg,2.36mmol)を滴下した後、室温で2日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(20mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製した。得られた淡黄色固体(743mg)を酢酸エチルから再結晶して、無色固体のN-[5-ブロモ-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(333mg,収率:34%)。Mp:165〜167℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.84〜6.93(2H,m),6.87(1H,t,J=54.1Hz),8.02(1H,brs),8.07(1H,s),8.50(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.1(2F,d,J=7.1Hz),-107.5(2F,s),-102.9(1F,t,J=7.1Hz).
実施例-81
4-アミノ-5-メトキシ-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル(200mg,0.822mmol)、トリエチルアミン(200mg,1.98mmol)及び無水ジクロロメタン(2.5mL)の混合物を氷冷した。さらに、無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解した3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボン酸クロリド(170mg,0.874mmol)を滴下した後、室温で2日間攪拌した。反応液に2N塩酸(30mL)を加え、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合一して飽和食塩水(20mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ-(ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製した。得られた淡黄色固体(321mg)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮して、淡黄色固体の3-ジフルオロメチル-N-[5-メトキシ-1-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(300mg,収率:91%)を得た。Mp:75〜80℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.95(3H,s),3.96(3H,s),6.79〜6.89(2H,m),6.87(1H,t,J=54.1Hz),7.67(1H,brs),7.95(1H,s),8.06(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.9(2F,d,J=7.1Hz),-107.9(2F,s),-104.6(1F,t,J=7.1Hz).
以下、上記の実施例及び参考例に例示した方法によって合成した本発明の化合物の、化合物名;形状;収率;融点;H-NMR及び19F-NMRスペクトルを示す。
実施例-82
N-[1-(2-シアノ-4,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:43%);Mp:159〜161℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.26〜7.41(2H,m),8.10(1H,s),8.39(1H,brs),8.76(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-111.3(2F,m),-108.4(2F,s),-101.2(1F,d,J=11.8Hz),-58.6(3F,m).
実施例-83
N-[1-(4-ブロモ-2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:67%);Mp:167〜169℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.83(1H,t,J=54.1Hz),7.29〜7.68(3H,m),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.61(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-118.8(1F,m),-108.4(2F,m),-58.0(3F,m).
実施例-84
N-[1-(5-ブロモ-2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:57%);Mp:163〜165℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.15(1H,t,J=9.4Hz),7.60〜7.65(2H,m),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.62(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-123.4(1F,m),-108.4(2F,m),-58.0(3F,m).
実施例-85
N-[1-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:52%);Mp:186〜189℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.12〜7.20(1H,m),7.41〜7.49(2H,m),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.61(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.2(2F,m),-107.5(1F,s),-57.6(3F,m).
実施例-86
N-[1-(4-シアノ-2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;淡黄色固体(収率:40%);Mp:216〜220℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.83(1H,t,J=54.1Hz),7.56〜7.62(3H,m),8.09(1H,s),8.37(1H,brs),8.67(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-117.8(1F,m),-108.2(2F,s),-57.9(3F,m).
実施例-87
N-[1-(5-シアノ-2-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:57%);Mp:191〜193℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),7.40(1H,t,J=8.6Hz),7.80〜7.87(2H,m),8.09(1H,s),8.36(1H,brs),8.66(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-111.2(1F,m),-108.3(2F,m),-58.0(3F,m).
実施例-88
N-[1-(4-ブロモ-2,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:63%);Mp:165〜167℃;H-NMR(400MHz,CDCl):δ3.97(3H,s),6.83(1H,t,J=54.1Hz),7.29(2H,d,J=6.5Hz),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.68(1H,s);19F-NMR(376MHz,CDCl):δ-116.2(2F,m),-108.1(2F,m),-58.9(3F,m).
実施例-89
N-[1-(4-シアノ-2,6-ジフルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:30%);Mp:199〜202℃;H-NMR(400MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),6.83(1H,t,J=54.1Hz),7.43(2H,d,J=6.1Hz),8.09(1H,s),8.38(1H,brs),8.73(1H,s);19F-NMR(376MHz,CDCl):δ-113.3(2F,m),-107.9(2F,m),-58.9(3F,m).
実施例-90
N-[1-(2-ブロモ-6-フルオロ-4-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:64%);Mp:166〜168℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.87(3H,s),3.97(3H,s),6.74(1H,dd,J=10.7,2.6Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.04〜7.05(1H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.66(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-114.8(1F,m),-108.6(2F,m),-59.2(3F,m).
実施例-91
N-[1-(2-ブロモ-4-フルオロ-6-メトキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;無色油状物(収率:51%);H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.78(3H,s),3.97(3H,s),6.72(1H,dd,J=10.0,2.6Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.04(1H,dd,J=7.8,2.6Hz),8.08(1H,s),8.35(1H,brs),8.64(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,m),-105.4(1F,s),-59.5(3F,m).
実施例-92
N-[1-(2-ブロモ-6-エトキシ-4-フルオロフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:69%);Mp:174〜176℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.27(3H,t,J=7.0Hz),4.01(2H,q,J=3.8Hz),3.97(3H,s),6.70(1H,dd,J=10.1,2.6Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),7.02(1H,dd,J=8.0,2.6Hz),8.07(1H,s),8.34(1H,brs),8.64(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,d,J=4.7Hz),-105.8(1F,s),-59.5(3F,t,J=5.9Hz).
実施例-93
N-[1-(2-ブロモ-4-フルオロ-6-イソプロポキシフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;無色油状物(収率:72%);H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.22(3H,d,J=2.5Hz),1.24(3H,d,J=2.5Hz),4.47(3H,m),6.69(1H,dd,J=10.4,2.5Hz),6.85(1H,t,J=54.1Hz),6.99(1H,dd,J=7.8,2.6Hz),8.07(1H,s),8.33(1H,brs),8.62(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,m),-106.2(1F,s),-59.3(3F,t,J=14.1Hz).
実施例-94
3-ジフルオロメチル-N-[1-(2,4-ジフルオロ-6-ビニルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:77%);Mp:126〜128℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ3.98(3H,s),5.41(1H,d,J=10.9Hz),5.77(1H,d,J=17.4Hz),6.12(1H,ddd,J=17.4,11.0,1.0Hz),6.84(1H,t,J=54.1Hz),6.90(1H,ddd,J=8.6,8.6,2.7Hz),8.08(1H,s),8.37(1H,brs),8.66(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.7(1F,m),-108.5(2F,q,J=4.7Hz),-105.5(1F,d,J=9.4Hz),-58.9(3F,m).
実施例-95
3-ジフルオロメチル-N-[1-(2,4-ジフルオロ-6-イソプロペニルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;無色油状物(収率:79%);H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.83(3H,s),3.95(3H,s),4.92(1H,s),5.09(1H,t,J=1.5Hz),6.87(1H,t,J=54.0Hz),6.86〜6.97(2H,m),8.08(1H,s),8.34(1H,brs),8.60(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.4(1F,m),-108.9(2F,q,J=8.2Hz),-106.0(1F,d,J=9.4Hz),-58.8(3F,m).
実施例-96
3-ジフルオロメチル-N-{1-[2,4-ジフルオロ-6-(1-ペンテニル)フェニル]-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;淡黄色油状物(収率:85%);H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.41(2H,m),2.10(2H,qd,J=5.4,1.1Hz),3.98(3H,s),5.76(1H,dd,J=15.8,1.3Hz),6.26(1H,dt,J=15.8,7.1Hz),6.78〜6.82(1H,m),6.85(1H,t,J=54.0Hz),7.10〜7.16(1H,m),8.08(1H,s),8.38(1H,brs),8.67(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-117.2(1F,m),-108.6(2F,q,J=4.7Hz),-106.2(1F,d,J=9.4Hz),-59.0(3F,m).
実施例-97
3-ジフルオロメチル-N-[1-(2,4-ジフルオロ-6-ビニルフェニル)-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル]-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(152mg,0.33mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、酸化白金(IV)水和物(7.5mg,0.033mmol)を加え、水素雰囲気下で4時間撹拌した。反応終了後、セライトパットを通して不溶物を取除き、溶媒を留去して、白色固体の3-ジフルオロメチル-N-{1-[2-エチル-4,6-ジフルオロフェニル]-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド(145mg,収率:95%)を得た。Mp:132〜134℃.H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.16(3H,t,J=7.6Hz),2.35(2H,q,J=7.6Hz),3.98(3H,s),6.84(1H,t,J=54.1Hz),6.78〜6.94(2H,m),8.08(1H,s),8.36(1H,brs),8.64(1H,s).19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.9(1F,m),-108.6(2F,m),-105.9(1F,d,J=9.4Hz),-59.0(3F,m).
以下、上記実施例と同様の操作により合成した本発明の化合物の、化合物名;形状;収率;融点;H-NMR及び19F-NMRスペクトルを示す。
実施例-98
3-ジフルオロメチル-N-{1-[2,4-ジフルオロ-6-イソプロピルフェニル]-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(収率:97%);Mp:94〜96℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ1.14〜1.19(6H,m),2.40〜2.52(1H,m),3.97(3H,s),6.81(1H,ddd,J=9.2,8.2,2.8Hz),6.86(1H,t,J=54.1Hz),6.94(1H,ddd,J=9.6,2.5,1.8Hz),8.09(1H,s),8.37(1H,brs),8.63(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-108.7(2F,s),-105.4(1F,d,J=7.1Hz),-58.9(3F,m).
実施例-99
3-ジフルオロメチル-N-{1-[2,4-ジフルオロ-6-ペンチルフェニル]-5-トリフルオロメチルピラゾ-ル-4-イル}-1-メチルピラゾ-ル-4-カルボキサミド;白色固体(定量的).Mp:118〜119℃;H-NMR(250MHz,CDCl):δ0.85(3H,t,J=6.8Hz),1.15〜1.35(4H,m),1.40〜1.66(2H,m),2.17〜2.41(2H,m),3.98(3H,s),6.77〜6.94(2H,m),6.85(1H,t,J=54.1Hz),8.08(1H,s),8.37(1H,brs),8.64(1H,s);19F-NMR(235MHz,CDCl):δ-116.8(1F,m),-108.6(2F,q,J=6.5Hz),-106.2(1F,d,J=9.4Hz),-59.0(3F,m).
以上、実施例及び参考例に例示した方法により製造することのできる本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を表-1〜表-9に例示した。ただし、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。
〔ピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)の殺菌作用の評価について〕
次に、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を農園芸用殺菌剤として製剤化する方法の具体例を製剤例-1〜4に示す。製剤例中の「部」は重量部を表す。
以下に示す製剤例の添加物及び添加割合は、これら製剤例に限定されるものではなく、広範囲に変化させることが可能である。
(製剤例)
製剤例-1[水和剤]
下記の表12〜17に記載の化合物番号に相当する本発明の化合物(20重量部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(3重量部)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ-テル(5重量部)及び白土(72重量部)の混合物を均一に混合し、粉砕することにより、活性成分を20重量%含有する水和剤を得た。さらに、表-1〜9に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれ水和剤を得ることができる。
製剤例-2[乳剤]
下記の表12〜17に記載の化合物番号に相当する本発明の化合物(30重量部)、メチルエチルケトン(40重量部)及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ-テル(30重量部)混合して溶解することにより、活性成分を30重量%含有する乳剤を得た。さらに、表-1〜9に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれ乳剤を得ることができる。
製剤例-3[フロアブル剤]
下記の表12〜17に記載の化合物番号に相当する本発明の化合物(25重量部)、ポリオキシエチレンアルキルエ-テル(1重量部)、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム(1重量部)、カルボキシメチルセルロ-ス(1重量部)及び水(72重量部)の混合物を均一に混合することにより、活性成分を25重量%含有するフロアブル剤を得た。さらに、表-1〜9に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれのフロアブル剤を得ることができる。
製剤例-4[粒剤]
下記の表12〜17に記載の化合物番号に相当する本発明の化合物(5重量部)、ラウリル硫酸ナトリウム(1重量部)、リグニンスルホン酸カルシウム(5重量部)、ベントナイト(30重量部)及びクレ-(59重量部)の混合物に、さらに水(15重量部)を加えて混練機で混練したのち、造粒機で造粒し、流動乾燥機で乾燥して、活性成分を5重量%含有する粒剤を得た。さらに、表-1〜9に記載の各化合物を用いて、同様の方法により、それぞれの粒剤を得ることができる。
(試験例)
次に、本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体(1)を有効成分として含む農園芸用殺菌剤の有用性について、以下の試験例-1〜6を参照して明らかにする。しかしながら、本発明の有用性は、これらの試験例によって明らかにされる有用性に限定されるものではない。
試験例-1[キュウリ灰色かび病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培したキュウリ(品種:相模半白)の1.5葉期苗に、製剤例-1で調製した水和剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布した(茎葉散布)。薬剤処理をした翌日、あらかじめジャガイモ煎汁培地上で培養したキュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の含菌寒天片(直径5mm)を薬剤処理したキュウリの第1葉上に接種し、20℃の接種箱内(RH=100%)に入れ、発病を促した。接種の4日後に、病斑直径(cm)を測定し、下記の式-1により防除価(%)を算出した。そして、表-10に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。また、表-11の基準により、作物に対する薬害程度を調査した。これらの結果を表-12に示す。なお、防除価の換算基準と薬害程度の調査指数は試験例-2〜6においても適用した。
式-1:防除価(%)=[1-(散布区の病斑直径/無散布区の病斑直径)]×100
試験例-2[コムギ赤さび病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した小麦(品種:農林61号)の1.5葉期苗に、製剤例-2で調製した乳剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布した(茎葉散布)。薬剤処理をした翌日、あらかじめ別の小麦葉上で形成させたコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の夏胞子の胞子懸濁液(胞子濃度5X10個/mL)を薬剤散布したポット上に1ポットあたり5mL噴霧接種し、20℃の接種箱内(RH=100%)に24時間静置した後、20℃の人工気象室内において、発病を促した。接種の10日後に、第1葉上の病斑数(個)を調査し、下記の式-2により防除価(%)を算出した。そして、表-10に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表-13に示す。
式-2:防除価(%)=[1-(散布区の病斑数/無散布区の病斑数)]×100
試験例-3[イネ紋枯病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した水稲(品種:朝日)の7葉期苗(ポット)に、製剤例-3で調製したフロアブル剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布(茎葉散布)した。薬剤処理の翌日、あらかじめ稲わら培地で培養したイネ紋枯病菌(Thanatephorus cucumeris)の培養物を薬剤散布したポットの株元に接種し、24℃(RH=100%)の人工気象室内において、発病を促した。接種の7日後に、イネ紋枯病の病斑高(株元からの高さ(cm))を調査し、下記の式-3により防除価(%)を算出した。そして、表-10に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表-14に示す。
式-3:防除価(%)=[1-(散布区の病斑高/無散布区の病斑高)]×100
試験例-4[イネいもち病に対する茎葉散布による防除効果試験]
温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで栽培した水稲(品種:朝日)の3葉期苗(5苗/ポット)に、製剤例-3で調製したフロアブル剤の希釈液(100ppm)を1ポットあたり10mL散布(茎葉散布)した。薬剤処理の翌日、あらかじめ別の水稲葉上で形成させたイネいもち病菌(Pyricularia grisea)の分生胞子の胞子懸濁液(胞子濃度2X10個/mL)を薬剤散布したポット上に1ポットあたり5mL噴霧接種し、24℃の接種箱内(RH=100%)に24時間静置した後、24℃の人工気象室内において、発病を促した。接種の7日後に、第3葉のイネいもち病の病斑数(個)を調査し、下記の式-4により防除価(%)を算出した。そして、表-10に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表-15に示す。
式-4:防除価(%)=[1-(散布区の病斑数/無散布区の病斑数)]×100
試験例-5[イネ紋枯病に対する水面施用による防除効果試験]
温室内で水田土(湛水)を詰めたポット(1/10000ア-ルサイズ)で栽培した水稲(品種:朝日)の8葉期苗(1株/ポット)に、製剤例-4で調製した粒剤を10ア-ルあたり4kg、田面水中へ散布した。薬剤処理の7日後、あらかじめ稲わら培地で培養したイネ紋枯病菌(Thanatephorus cucumeris)の培養物を薬剤散布したポットの株元に接種し、24℃(RH=100%)の人工気象室内において、発病を促した。接種の7日後に、イネ紋枯病の病斑高(株元からの高さ(cm))を調査し、下記の式-5により防除価(%)を算出した。そして、表-10従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬剤処理量当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を表-16に示した。
式-5:防除価(%)=[1-(散布区の病斑高/無散布区の病斑高)]×100
試験例-6[イネ紋枯病に対する潅注処理による防除効果試験]
温室内で育苗箱(標準育苗箱の1/10サイズ:12cmx15cmx高さ4cm)を用いて育苗した水稲(品種:朝日)の2.5葉期苗に、製剤例-3で調製したフロアブル剤の希釈液(20000ppm)を50mL潅注した。これを直ちに水田土(湛水)を詰めたポット(1/10000ア-ルサイズ)に5苗/ポットで移植した。温室内で4週間栽培後、あらかじめ稲わら培地で培養したイネ紋枯病菌(Thanatephorus cucumeris)の培養物を薬剤散布したポットの株元に接種し、24℃(RH=100%)の人工気象室内において、発病を促した。接種の7日後に、イネ紋枯病の病斑高(株元からの高さ(cm))を調査し、下記の式-6により防除価(%)を算出した。そして、表-10に従い、防除価を評価値に換算した。本試験は、1薬液濃度当り、1区1ポットの3連制で行った。その平均の防除効果の評価値を求めた。これらの結果を以下の表-17に示す。
式-6:防除価(%)=[1-(潅注区の病斑高/無潅注区の病斑高)]×100
本発明のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体は、農園芸用の殺菌剤として利用可能である。

Claims (4)

  1. 一般式(1)
    (式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体。
  2. 及びRが各々独立に炭素数1から6のハロアルキル基である請求項1に記載のピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体。
  3. 一般式(2)
    (式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Yは脱離基を表す。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボン酸誘導体と、一般式(3)
    (式中、Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示される4-アミノピラゾ-ル誘導体を縮合させることを特徴とする、一般式(1)
    (式中、R、R、R、R、X及びnは前記と同じ意味を表す。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体の製造方法。
  4. 一般式(1)
    (式中、Rは炭素数1から6のアルキル基を表す。Rは炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基を表す。Rは水素原子又はハロゲン原子を表す。Rは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルコキシ基で置換されていてもよい炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数1から6のアルコキシ基;ホルミル基;ヒドロキシメチル基;ヒドロキシイミノメチル基;(炭素数1から6のアルコキシ)イミノメチル基;又は、(炭素数1から6のアシルオキシ)イミノメチル基を表す。Xは水素原子;ハロゲン原子;炭素数1から6のアルキル基;炭素数1から6のハロアルキル基;炭素数2から6のアルケニル基;炭素数1から6のアルコキシ基;炭素数1から6のハロアルコキシ基;シアノ基;ニトロ基;又は、炭素数1から6のアルキル基、炭素数1から6のアシル基、炭素数1から6のアルキルスルホニル基、ベンゼンスルホニル基あるいはp-トリルスルホニル基で置換されていてもよいアミノ基を表す。nは1から5の整数を表す。nが2以上のとき、Xは同一でも相異なっていてもよい。)で示されるピラゾ-ル-4-カルボキサミド誘導体を有効成分とする殺菌剤。
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