JP5500434B2 - 用紙折り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、印刷機等の画像形成装置から排出された用紙に折り処理をおこなう用紙折り装置に関するものである。
従来、用紙折り装置として、画像形成された用紙が搬入され、用紙先端を移動可能なストッパ部材に突き当てることで用紙の折り位置を決め、その折り位置に、折り部材である折りブレードを突き当てることで折りを行うものがある。この用紙折り装置では、互いに当接する一対のローラ部材のニップ部が、用紙の折り位置を挟んで折りブレードの先端部と対向する折りローラ対を備える。
折りブレードを用いて、ストッパ部材に突き当たった状態の用紙の面に対して略直角の方向から用紙を押すことで用紙は側面から見て『く』の字となるように折れ始める。その後、上記折りローラ対のニップ部に、用紙が押し込まれることで用紙に対して所望の折り位置で折りを行うことが出来る。
特許文献1には、折りブレードと折りローラ対との対向位置で折りを行わない場合に、折りブレードが搬送ガイド、折りローラ対が搬送ローラ対として機能する用紙折り装置が記載されている。詳しくは、折りブレードと折りローラ対とが対向する位置に、用紙が搬送されてくる前に、折りブレードの先端が折りローラ対のニップ部に近接するように折りブレードの位置を移動させる。このように折りブレードの位置を移動させることで、搬送されてきた用紙を折りブレードに突き当て、折りブレードに沿って折りローラ対のニップ部に案内することができる。
特許文献1に記載の用紙折り装置のように、折りブレードを搬送ガイドとして用いた場合、用紙の転写面が、折りブレード表面に接触しながら搬送されることで、折りブレードと用紙の転写面とが擦れ、転写面のトナーが付着することがある。このとき、一枚の用紙を搬送することで付着する付着量は微量であっても、何千枚、何万枚と搬送させるうちに、汚れとして、折りブレードに蓄積されることになる。
このように折りブレードに汚れが付着した状態で、折りブレードを折り部材として用いた場合、折りブレードを突き当てる用紙の面に、折りブレードの汚れが付着し、用紙の汚れが発生してしまう。
特許文献2には、折りブレードを搬送ガイドとして用いる構成は記載されていないが、折りブレードに付着した汚れに起因する用紙の汚れを防止する構成として、折りブレードに付着した汚れを除去する構成が記載されている。しかし、特許文献2に記載の発明は、ユーザーが用紙折り装置の外部から折りブレードに向けて挿入する折りブレードの清掃具と、この清掃具によって折りブレードを清掃可能な用紙折り装置との発明である。この構成では、ユーザーによる頻繁な折りブレードの清掃作業が必要となり、折り動作を自動化した用紙折り装置のメリットが低減してしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送ガイドとして機能する折りブレードを用いて用紙の折りを行うときに、折りブレードから用紙に付着する汚れを抑制できる用紙折り装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、搬送されてきた用紙の折り位置に先端部を突き当てるように移動可能な折りブレードと、互いに当接する一対のローラ部材の当接部が該用紙を挟んで該折りブレードの該先端部と対向する折りローラ対とを有し、上記折りブレードは、該用紙の該折り位置を該折りローラ対の上記当接部に押し込み、該用紙に対して折りを行う折り部材としての機能と、上記用紙が搬送されてくる前に該用紙の搬送経路内に移動し、搬送されてくる該用紙に接触して該用紙を該折りローラ対の該当接部、または他の搬送路にガイドする搬送ガイドとしての機能とを備える用紙折り装置において、上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、該折りブレードによってガイドされた上記用紙が、該折りブレードよりも下流側の搬送力付与部材を構成する上記一対のローラ部材によって搬送力を付与される位置に到達すると、該折りブレードを該用紙の上記搬送経路から退避させることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の用紙折り装置において、上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、該折りブレードを上記搬送経路から退避した後、次の用紙の先端が該折りブレードによってガイドされるべき位置に到達する前に、該折りブレードを該搬送ガイドとして機能する位置まで移動させることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の用紙折り装置において、上記折りブレードが上記折り部材として機能するときに、搬送中の上記用紙の先端が突き当たることで該用紙の折り位置を決めるストッパ部材に先端が突き当たる前の上記用紙が該折りブレードと上記折りローラ対との間を通過するときの該折りブレードの位置をホームポジションとすると、上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、上記搬送経路から退避したときの該折りブレードの位置は、該ホームポジションよりも該搬送経路に近い位置であり、該搬送経路を通過する上記用紙に該折りブレードが接触しない位置であることを特徴とするものである。
本発明によれば、折りブレードによってガイドされた用紙が、折りブレードよりも下流側の搬送力付与部材を構成する一対のローラ部材によって搬送力を付与される位置に到達すると、折りブレードを用紙の搬送経路から退避させるため、折りブレードと用紙の転写面とが接触する機会を減少できる。よって、一枚の用紙を搬送することで付着する付着量を従来よりも減少させ、同じ枚数の用紙を搬送したときに折りブレードに蓄積される汚れを従来よりも少なくすることが出来る。また、折りブレードを用紙の搬送経路から退避させたタイミングでは、折りブレードよりも下流側の搬送力付与部材を構成する一対のローラ部材によって搬送力が付与される位置に用紙が到達している。このため、折りブレードが用紙の搬送経路から退避して搬送ガイドとして機能しない状態となっても、下流側の搬送力付与部材を構成する一対のローラ部材が搬送力を付与することによって用紙搬送を行うことができる。
本発明によれば、折りブレードに蓄積される汚れを従来よりも少なくすることが出来るため、搬送ガイドとして機能する折りブレードを用いて用紙の折りを行うときに、折りブレードから用紙に付着する汚れを抑制できるという優れた効果がある。
本実施形態に係る用紙折り装置の概略構成図。 第一折りニップ及び第二折りニップ近傍の拡大説明図、(a)は、用紙を第三搬送路に搬送するときの説明図、(b)は、用紙を直接第二折りニップに搬送するときの説明図。 折りブレードを用いずに第一折りニップで折りを実行するときの第一折りニップ近傍の説明図、(a)は、用紙の先端が第一ストッパに突き当たった状態の説明図、(b)は、用紙の折れ位置に撓みができた状態の説明図。 折りブレードが、搬送ガイドとして機能するときの第一折りニップ近傍の説明図、(a)は、折りブレードがホームポジションにある状態の説明図、(b)は、折りブレードがガイド位置にある状態の説明図、(c)は、(b)に示す状態で用紙が搬送されてきたときの説明図。 各折りモードにおける折り後の用紙を示した図、(a)は、Z折り、(b)は、二つ折り、(c)は、外三つ折り、(d)は、内三つ折り、(e)は、単純四つ折り、(f)は、観音四つ折り。 プレスタックを行うときの移動ローラユニットの動作の説明図、(a)は、一枚目の用紙が後端押圧部材を押し退けたときの説明図、(b)は、移動ローラユニットが上方に移動し始めたときの説明図、(c)は、上方に向かった移動ローラユニットが停止したときの説明図、(d)は、一枚目の用紙の後端が後端押圧部材のガイド面を通過したときの説明図、(e)は、移動ローラユニットが上方に移動し始めたときの説明図、(f)は、二枚目の用紙が後端押圧部材を押し退けたときの説明図。 重ね折りを行うときの第一折りニップ近傍の説明図、(a)は、折り動作開始時の説明図、(b)は、用紙束が第一折りニップに進入する直前の説明図。 折りブレードが退避位置にあるときの第一折りニップN1近傍の説明図。 用紙搬送タイミングと、折りブレードの動作タイミングとのタイミングチャート。
以下、本発明を画像形成装置から排出された用紙に折り処理をおこなう用紙折り装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る用紙折り装置100の概略構成図である。
用紙折り装置100では、画像形成装置(不図示)から画像が形成された用紙を用紙搬入口101より受け入れ、所定の用紙折り処理をおこなう。そして、用紙折り処理後、パンチ、ステープル等の後処理をおこなう場合は用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ折り処理後の用紙を排出し、後処理を行わない場合は装置上部の用紙収容部31へ折り処理後の用紙を積載していく。
用紙折り装置100は、用紙を搬送するための搬送路として、第一搬送路1、第二搬送路2、第三搬送路3、第四搬送路4、第五搬送路5、第六搬送路6、第七搬送路7、第八搬送路8、第九搬送路9、第十搬送路10、第十一搬送路11、用紙収容部排紙搬送路12、第一水平搬送路13及び第二水平搬送路14を有する。
各搬送路は、用紙の搬送を案内するためのガイド板が用紙の厚さ方向両側に所定の隙間距離を設けて配置されることで形成される。各搬送路は、搬送路同士が直接接続されるように、または、2つの折りローラからなる折りローラ対を挟んで接続されるように配置される。
また、搬送経路を切り替えるよう各搬送路へ用紙の案内する、第一切替爪21、第二切替爪22、第三切替爪23及び第四切替爪24が設けられている。各切替爪は不図示の駆動機構により、搬送路から退避した位置と、搬送路を塞ぎ用紙を所望の搬送路にガイドする位置とに移動可能となっている。
また、第二搬送路2、第三搬送路3及び第四搬送路4の搬送路内には、搬送されてきた用紙の前端が突き当たることで停止させるストッパ部材として、第一ストッパ41、第二ストッパ42及び第三ストッパ43がそれぞれ設けられている。これらのストッパ部材は配置された各搬送路の搬送方向に沿って位置を変更可能であり、用紙の搬送方向の前端から折り位置までの距離に応じて不図示の駆動源によって移動可能に構成されている。
さらに、用紙を折る折ローラ対を構成する折りローラとして、第一折りローラ51、第二折りローラ52、第三折りローラ53、第四折りローラ54及び第五折りローラ55を備える。
第二折りローラ52は第一折りローラ51と第三折りローラ53との2つの折りローラに対して圧接するように配置されている。第二折りローラ52と第一折りローラ51とからなる折りローラ対によって形成されるニップ部が第一折りニップN1、第二折りローラ52と第三折りローラ53とからなる折りローラ対によって形成されるニップ部が第二折りニップN2である。
また、第四折りローラ54は第四搬送路内搬送ローラ154と第五折りローラ55との2つの折りローラに対して圧接するように配置されている。ここで、第四折りローラ54と第五折りローラ55とからなる折りローラ対によって形成されるニップ部が第三折りニップN3である。
用紙折り装置100では、第一折りニップN1を形成する折りローラ対の片方の折りローラである第二折りローラ52が、第二折りニップN2を形成する折りローラ対の片方の折りローラを兼ねる構成となっている。このように、一つのローラを2つの折りローラ対で兼用することにより、用紙折り装置100の簡略化、小型化を図ることができる。
図2は、第一折りニップN1及び第二折りニップN2近傍の拡大説明図である。図2(a)は、第一折りニップN1を通過した用紙を第三搬送路3に搬送するときの説明図であり、図2(b)は、第一折りニップN1を通過した用紙を第三搬送路3に搬送せず、直接、第二折りニップN2に搬送するときの説明図である。
図2に示すように、第一折りニップN1の出口近傍には、第一折りニップN1を通過した用紙が第二折りニップN2に直接向かうように案内する直送爪25が配置されている。直送爪25は、不図示の駆動源から駆動が伝達することで、直送爪軸25aを中心に図2(a)中の矢印Jで示すように回動し、直送爪25が図2(a)の位置から図2(b)の位置へ、または、図2(b)の位置から図2(a)の位置へ移動する構成となっている。
第一折りニップN1を通過した用紙を第三搬送路3に搬送する場合は、図2(a)に示すように、直送爪25が用紙の搬送路に出ていないため、用紙は第三搬送路3に搬送される。
一方、用紙を第三搬送路3に搬送せず、直接、次の折りニップである第二折りニップN2に搬送する場合には、不図示の駆動源を駆動し、図2(b)で示すように、直送爪25が第三搬送路3の入口を塞ぐように回動させる。これにより、直送爪25が、第三搬送路3へ向かう搬送路を塞ぎ、更に、用紙が直送爪25の曲面に沿って搬送される。このため、第一折りニップN1を通過した用紙が次のニップである第二折りニップN2に進入する。
この構成により、Z折り、二つ折り、外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り及び観音四つ折りの各折り動作が可能となる。
第一切替爪21は、下方切替爪21aと上方切替爪21bとの二つの切替爪からなり、用紙搬入口101から搬入された用紙を第一搬送路1、第十搬送路10または第一水平搬送路13へと案内する。
また、第七搬送路7には、複数の折り増しローラ対70が配置されており、折り増しローラ対70のニップ部を通過することで第七搬送路7よりも上流側で折られた用紙の折り目が強くなる。
また、第一搬送路1には、第一搬送路1に沿って図1中の矢印Dで示すように上下方向に移動可能な移動ローラユニット80を備える。移動ローラユニット80の下方には第一ニップ上流側搬送ローラ対91と、第一折りローラ51と当接して第一搬送路1の最下流側における搬送ローラ対を形成し、第一折りローラ51に対して接離可能な接離ローラ92とを備える。第一ニップ上流側搬送ローラ対91の図中右側のローラ及び接離ローラ92は、不図示の駆動機構によって図中破線の位置と実線の位置とで移動可能に構成されている。
用紙折り装置100では、上流側に配置された不図示の画像形成装置で画像が形成され用紙が、図1の矢印Bで示すように用紙搬入口101から装置内に搬送される。
用紙の折りを行わずに、下流側の後処理装置へ搬送させるには、第一切替爪21の下方切替爪21a及び上方切替爪21bを搬送路から退避させ、用紙搬入口101から進入した用紙を第一水平搬送路13に搬送する。このとき、第四切替爪24も搬送路から退避させておくことで、用紙搬入口101から進入した用紙を、第一水平搬送路13及び第二水平搬送路14を介して、直接、用紙搬出口102より排紙させることが出来る。
用紙の折りを行わずに、後処理も行わない場合は、第一切替爪21の下方切替爪21aを搬送路から退避させ、上方切替爪21bが搬送路を塞ぐ位置とする。これにより、用紙搬入口101から進入した用紙を第十搬送路10に案内し、用紙収容部排紙搬送路12を介して、装置上部の用紙収容部31へ画像形成がなされ、折り処理が行われなかった用紙を積載していくことができる。
用紙の折りを行う場合には、第一切替爪21の上方切替爪21bを搬送路から退避させ、下方切替爪21aが搬送路を塞ぐ位置とする。これにより、第一切替爪21にて、用紙を折り装置内部の各搬送路へ導きくことができ、後述する各折り動作を行う。各折り動作が行われた後、第七搬送路7に搬送され、第七搬送路7を通過する際に、複数の折り増しローラ対70に挟まれることで、各折り動作で付けられた用紙の折り目を強くするための折り増しが行われる。
図3は、折りブレード32を用いずに第一折りニップN1で折りを実行するときの第一折りニップN1近傍の説明図である。図3(a)は、用紙Pの先端が第一ストッパ41に突き当たった状態の説明図であり、図3(b)は、用紙Pの折れ位置に撓みができた状態の説明図である。
折りブレード32を用いずに第一折りニップN1で折りを実行するときには、図3に示すように、折りブレード32が搬送路に突出しない状態とする。このように、第一ストッパ41に先端が突き当たる前の用紙Pが折りブレード32と第一折りニップN1との間を通過するときの折りブレード32の位置をホームポジションとする。
折りブレード32がホームポジションの位置で停止した状態で、用紙Pが第一搬送路1を通過してくると、用紙Pの先端は第二搬送路2内に搬送され、図3(a)で示すように、用紙Pの先端が第二搬送路2に配置されている第一ストッパ41に突き当たる。用紙Pの先端が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91等の第一搬送路1内の搬送部材が、用紙Pに搬送力を付与することで図3(b)に示すように用紙Pに撓みができる。図3(b)に示す状態からさらに用紙Pに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、撓みの部分が第一折りニップN1に進入し、折りが行われる。
図3に示すように、折りブレード32を用いずに第一折りニップN1で折りを実行するときには、折りブレード32は、常時、ホームポジションの位置で停止した状態であり、使用しない。
詳細は後述する折りモードのうち、二つ折り、外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り及び観音四つ折りの何れかの折り動作を行う場合には、図3に示すように、折りブレード32を用いずに第一折りニップN1で折りを実行する。このため、これらの折りモードのときには、折りブレード32は、常時、ホームポジションの位置で停止した状態である。
図4は、折りブレード32が、搬送ガイドとして機能するときの第一折りニップN1近傍の説明図である。図4(a)は、折りブレード32がホームポジションにある状態の説明図であり、図4(b)は、折りブレード32が搬送ガイドとして作用する位置(以下、ガイド位置と呼ぶ)にある状態の説明図である。図4(c)は、図4(b)に示す状態で用紙Pが搬送されてきたときの説明図である。
第一折りニップN1では折りを実行しない場合は、搬送される用紙Pを第二搬送路2へ搬送させず、平紙状態で第一折りニップN1へ進入させる必要がある。
このため、用紙Pが搬送されてくる前に、通常は図4(a)に示すようにホームポジションの位置で停止している折りブレード32を、図中矢印A方向へ移動させて、図4(b)のように第二搬送路2の入口を塞ぐ位置で停止させる。折りブレード32を図4(b)の位置まで移動させることで、折りブレード32が搬送ガイドとして機能する。
その後、図4(c)に示すように、第一搬送路1を通過しながら用紙Pが搬送されてくると、用紙Pの先端は折りブレード32にガイドされて、第二搬送路2へは搬送されず、第一折りニップN1へと搬送される。
詳細は後述する折りモードのうち、Z折りの折り動作を行う場合には、図4に示すように、第一折りニップN1では折りは実行されず、平紙のまま第一折りニップN1を通過する。このため、Z折りのモードの場合に、用紙Pの先端が第一折りニップN1を通過するときには、折りブレード32は、第二搬送路2の入口を塞ぐように位置する。
図5の(a)〜(f)は、各折りモードにおける折り後の用紙を示した図である。図5(a)〜(f)の各図面中の右側が、折り処理を行う前(折り前)の用紙の先端及び後端と搬送方向(図中矢印B方向)との関係を示す。また、図5(a)〜(f)の各図面中の左側が、折り処理を行った後(折り後)の用紙の状態と、折り前の用紙の先端及び後端との関係を示す。
以下、各折りモードの処理動作を説明する。
<Z折り>
まず、図5(a)に示すZ折りを行うZ折りモードについて説明する。
Z折りモードのときには、第一切替爪21の下方切替爪21aは搬送路を塞ぐ位置とし、折りブレード32は図4(b)に示すように用紙Pの先端を第一折りニップN1にガイドする位置とする。また、直送爪25は、図2(a)に示すように用紙の搬送路に出ない位置とし、第二切替爪22は第五搬送路5の入口を塞いで、用紙を第四搬送路4にガイドする位置とする。
また、第二ストッパ42の位置を、第二折りニップN2から第二ストッパ42までの距離が、図5(a)中のa1からa3までの距離と同じ距離となる位置とする。さらに、第三ストッパ43の位置を、第三折りニップN3から第三ストッパ43までの距離が、図5(a)中のa3からa4までの距離と同じ距離となる位置とする。
Z折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。また、通常、図4(a)で示すように搬送路に現れていない折りブレード32が図中の矢印A方向で示すように移動し、図4(b)で示すように、第一折りニップN1を形成する2つのローラ対に接触しないように出現する。これにより、折りブレード32は、第一搬送路1に案内された用紙が第二搬送路2へ進入することを防ぐ搬送ガイドとして機能する。これにより、用紙は平紙状態で、第一折りニップN1を通過し、直送爪25で入口が塞がれていない状態の第三搬送路3に進入し、用紙の先端a1が第二ストッパ42に突き当たる。
用紙の先端a1が第二ストッパ42に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91や第一折りローラ51及び第二折りローラ52等が用紙に搬送力を付与することで用紙のa3の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のa3の部分が第二折りニップN2に進入し、図5(a)中のa3で示す部分に一回目の折りが行われる。
a3の部分に一回目の折りが行われた後、用紙はa3の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第二切替爪22によって第四搬送路4へ案内される。第四搬送路4内に進入した用紙は、第四搬送路4内に配置された第四搬送路内搬送ローラ154と第四折りローラ54とによって形成されるニップで搬送力が付与されながら、用紙の前端となっているa3が第三ストッパ43に突き当たる。
用紙の前端であるa3が第三ストッパ43に突き当たった状態で、第四搬送路内搬送ローラ154及び第四折りローラ54等が用紙に搬送力を付与することで用紙のa4の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のa4の部分が第三折りニップN3に進入し、図5(a)中のa4で示す部分に二回目の折りが行われる。
このように、用紙の図5(a)中のa3で示す部分に第二折りニップN2で一回目の折りが行われ、用紙の図5(a)中のa4で示す部分に第三折りニップN3で二回目の折りが行われることで、図5(a)で示すようなZ折りが完了となる。
Z折りが完了した後の用紙は、先端a1と折り目a4とが重なった部分が前端となって第六搬送路6を通過し、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
ここで、後処理を行わない場合は、第三切替爪23は第九搬送路9の入口を塞いで、用紙を第八搬送路8にガイドする位置とし、第四切替爪24は第一水平搬送路13の出口を塞いで、用紙を第十一搬送路11にガイドする位置とする。これにより、第七搬送路7を通過した用紙は、第三切替爪23によって第八搬送路8に案内され、第二水平搬送路14を通過し、さらに、第四切替爪24によって第十一搬送路11に案内される。第十一搬送路11に案内された用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
一方、後処理を行う場合は、第三切替爪23は第八搬送路8の入口を塞いで、用紙を第九搬送路9にガイドする位置とする。これにより、第七搬送路7を通過した用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<二つ折り>
次に、図5(b)に示す二つ折りを行う二つ折りモードについて説明する。
二つ折りモードのときには、第一切替爪21の下方切替爪21aは搬送路を塞ぐ位置とし、折りブレード32の位置は図3に示すようにホームポジションとする。また、直送爪25は、図2(b)に示すように第三搬送路3の入口を塞ぐ位置とし、第二切替爪22は第四搬送路4の入口を塞いで、用紙を第五搬送路5にガイドする位置とする。
また、第一ストッパ41の位置を、第一折りニップN1から第一ストッパ41までの距離が、図5(b)中のb1からb3までの距離と同じ距離となる位置とする。
二つ折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。折りブレード32はホームポジションにあるため、第一搬送路1を通過した用紙は第二搬送路2に進入し、用紙の先端b1が第一ストッパ41に突き当たる。
用紙の先端b1が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91及び第一折りローラ51等が用紙に搬送力を付与することで用紙のb3の部分に図3(b)で示すような撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のb3の部分が第一折りニップN1に進入し、図5(b)中のb3で示す部分に折りが形成される。
このように、用紙の図5(b)中のb3で示す部分に第一折りニップN1で一回目の折りが行われることにより、図5(b)で示すような二つ折りが完了となる。
第一折りニップN1で折りが行われた用紙は、b3の部分が搬送方向の前端となって第一折りニップN1を通過する。第一折りニップN1を通過すると、第三搬送路3の入口を塞ぐ位置にある直送爪25の曲面に沿って搬送され第二折りニップN2に進入する。
第二折りニップN2を通過した用紙は、第二切替爪22によって第五搬送路5に案内され、第五搬送路5を通過した後、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述したZ折りモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
また、後処理を行う場合は、用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<外三つ折り>
次に、図5(c)に示す外三つ折りを行う外三つ折りモードについて説明する。
外三つ折りモードのときには、第一切替爪21の下方切替爪21aは搬送路を塞ぐ位置とし、折りブレード32の位置は図3に示すようにホームポジションとする。また、直送爪25は、図2(a)に示すように用紙の搬送路に出ない位置とし、第二切替爪22は第四搬送路4の入口を塞いで、用紙を第五搬送路5にガイドする位置とする。
また、第一ストッパ41の位置を、第一折りニップN1から第一ストッパ41までの距離が、図5(c)中のc1からc3までの距離と同じ距離となる位置とする。さらに、第二ストッパ42の位置を、第二折りニップN2から第二ストッパ42までの距離が、図5(c)中のc3からc4までの距離と同じ距離となる位置とする。
外三つ折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。折りブレード32はホームポジションにあるため、第一搬送路1を通過した用紙は第二搬送路2に進入し、用紙の先端c1が第一ストッパ41に突き当たる。
用紙の先端c1が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91及び第一折りローラ51等が用紙に搬送力を付与することで用紙のc3の部分に図3(b)で示すような撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のc3の部分が第一折りニップN1に進入し、図5(c)中のc3で示す部分に一回目の折りが行われる。
c3の部分に一回目の折りが行われた後、用紙はc3の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第一折りニップN1を通過して直送爪25で入口が塞がれていない状態の第三搬送路3に進入し、用紙の前端となっているc3の部分が第二ストッパ42に突き当たる。
用紙の前端となっているc3が第二ストッパ42に突き当たった状態で、第一折りローラ51及び第二折りローラ52等が用紙に搬送力を付与することで用紙のc4の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のc4の部分が第二折りニップN2に進入し、図5(c)中のc4で示す部分に二回目の折りが行われる。
このように、用紙の図5(c)中のc3で示す部分に第一折りニップN1で一回目の折りが行われ、用紙の図5(c)中のc4で示す部分に第二折りニップN2で二回目の折りが行われることで、図5(c)で示すような外三つ折りが完了となる。
外三つ折りが完了した後の用紙は、先端c1と折り目c4とが重なった部分が前端となって、第二折りニップN2を通過し、第二切替爪22によって第五搬送路5に案内され、第五搬送路5を通過した後、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述したZ折りモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
また、後処理を行う場合は、用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<内三つ折り>
次に、図5(d)に示す内三つ折りを行う内三つ折りモードについて説明する。
内三つ折りモードのときには、第一切替爪21、折りブレード32、直送爪25及び第二切替爪22の位置は、上述した外三つ折りモードと同じ位置である。
また、第一ストッパ41の位置を、第一折りニップN1から第一ストッパ41までの距離が、図5(d)中のd1からd3を経由してd4までの距離と同じ距離となる位置とする。さらに、第二ストッパ42の位置を、第二折りニップN2から第二ストッパ42までの距離が、図5(d)中のd3からd4までの距離と同じ距離となる位置とする。
内三つ折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。折りブレード32はホームポジションにあるため、第一搬送路1を通過した用紙は第二搬送路2に進入し、用紙の先端d1が第一ストッパ41に突き当たる。
用紙の先端d1が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91及び第一折りローラ51等が用紙に搬送力を付与することで用紙のd4の部分に図3(b)で示すような撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のd4の部分が第一折りニップN1に進入し、図5(d)中のd4で示す部分に一回目の折りが行われる。
d4の部分に一回目の折りが行われた後、用紙はd4の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第一折りニップN1を通過して直送爪25で入口が塞がれていない状態の第三搬送路3に進入し、用紙の前端となっているd4の部分が第二ストッパ42に突き当たる。
用紙の前端となっているd4が第二ストッパ42に突き当たった状態で、第一折りローラ51及び第二折りローラ52等が用紙に搬送力を付与することで用紙のd3の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のd3の部分が第二折りニップN2に進入し、図5(d)中のd3で示す部分に二回目の折りが行われる。
このように、用紙の図5(d)中のd4で示す部分に第一折りニップN1で一回目の折りが行われ、用紙の図5(d)中のd3で示す部分に第二折りニップN2で二回目の折りが行われることで、図5(d)で示すような内三つ折りが完了となる。
内三つ折りが完了した後の用紙は、折り目d3が前端となって、第二折りニップN2を通過し、第二切替爪22によって第五搬送路5に案内され、第五搬送路5を通過した後、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述したZ折りモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
また、後処理を行う場合は、用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<単純四つ折り>
次に、図5(e)に示す単純四つ折りを行う単純四つ折りモードについて説明する。
単純四つ折りモードのときには、第一切替爪21、折りブレード32、直送爪25及び第二切替爪22の位置は、上述した外三つ折りモード及び内三つ折りモードと同じ位置である。
また、第一ストッパ41の位置を、第一折りニップN1から第一ストッパ41までの距離が、図5(e)中のe1からe4を経由してe3までの距離と同じ距離となる位置とする。さらに、第二ストッパ42の位置を、第二折りニップN2から第二ストッパ42までの距離が、図5(e)中のe3からe4までの距離と同じ距離となる位置とする。
単純四つ折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。折りブレード32はホームポジションにあるため、第一搬送路1を通過した用紙は第二搬送路2に進入し、用紙の先端e1が第一ストッパ41に突き当たる。
用紙の先端e1が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91及び第一折りローラ51等が用紙に搬送力を付与することで用紙のe3の部分に図3(b)で示すような撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のe3の部分が第一折りニップN1に進入し、図5(e)中のe3で示す部分に一回目の折りが行われる。このように、e3で示す部分に一回目の折りが行われることにより、用紙における先端e1と後端e2とが重なり、さらに、e4の部分とe5の部分とも重なった状態となる。
e3の部分に一回目の折りが行われた後、用紙はe3の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第一折りニップN1を通過して直送爪25で入口が塞がれていない状態の第三搬送路3に進入し、用紙の前端となっているe3の部分が第二ストッパ42に突き当たる。
用紙の前端となっているe3が第二ストッパ42に突き当たった状態で、第一折りローラ51及び第二折りローラ52等が用紙に搬送力を付与することで用紙のe4及びe5が重なった部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のe4及びe5が重なった部分が第二折りニップN2に進入し、図5(e)中のe4及びe5が重なった部分に二回目の折りが行われる。
このように、用紙の図5(e)中のe3で示す部分に第一折りニップN1で一回目の折りが行われ、用紙の図5(e)中のe4及びe5が重なった部分に第二折りニップN2で二回目の折りが行われることで、図5(e)で示すような単純四つ折りが完了となる。
単純四つ折りが完了した後の用紙は、e4及びe5が重なった折り目が前端となって、第二折りニップN2を通過し、第二切替爪22によって第五搬送路5に案内され、第五搬送路5を通過した後、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述したZ折りモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
また、後処理を行う場合は、用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<観音四つ折り>
次に、図5(f)に示す観音四つ折りを行う観音四つ折りモードについて説明する。
観音四つ折りモードのときには、第一切替爪21の下方切替爪21aは搬送路を塞ぐ位置とし、折りブレード32の位置は図3に示すようにホームポジションとする。また、直送爪25は、図2(a)に示すように用紙の搬送路に出ない位置とし、第二切替爪22は第五搬送路5の入口を塞いで、用紙を第四搬送路4にガイドする位置とする。
また、第一ストッパ41の位置を、第一折りニップN1から第一ストッパ41までの距離が、図5(f)中のf1からf3及びf5を経由してf4までの距離と同じ距離となる位置とする。また、第二ストッパ42の位置を、第二折りニップN2から第二ストッパ42までの距離が、図5(f)中のf4からf5を経由してf3までの距離と同じ距離となる位置とする。さらに、第三ストッパ43の位置を、第三折りニップN3から第三ストッパ43までの距離が、図5(f)中のf3からf5までの距離と同じ距離となる位置とする。
観音四つ折りモードで、用紙搬入口101から搬入された用紙は、第一切替爪21によって第一搬送路1へ案内される。折りブレード32はホームポジションにあるため、第一搬送路1を通過した用紙は第二搬送路2に進入し、用紙の先端f1が第一ストッパ41に突き当たる。
用紙の先端f1が第一ストッパ41に突き当たった状態で、第一ニップ上流側搬送ローラ対91及び第一折りローラ51等が用紙に搬送力を付与することで用紙のf4の部分に図3(b)で示すような撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のf4の部分が第一折りニップN1に進入し、図5(f)中のf4で示す部分に一回目の折りが行われる。
f4の部分に一回目の折りが行われた後、用紙はf4の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第一折りニップN1を通過して直送爪25で入口が塞がれていない状態の第三搬送路3に進入し、用紙の前端となっているf4の部分が第二ストッパ42に突き当たる。
用紙の前端となっているf4が第二ストッパ42に突き当たった状態で、第一折りローラ51及び第二折りローラ52等が用紙に搬送力を付与することで用紙のf3の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のf3の部分が第二折りニップN2に進入し、図5(f)中のf3の部分に二回目の折りが行われる。
f3の部分に二回目の折りが行われた後、用紙はf3の部分が搬送方向の前端となって搬送され、第二切替爪22によって第四搬送路4へ案内される。第四搬送路4内に進入した用紙は、第四搬送路4内に配置された第四搬送路内搬送ローラ154と第四折りローラ54とによって形成されるニップで搬送力が付与されながら、用紙の前端となっているf3が第三ストッパ43に突き当たる。
用紙の前端であるf3が第三ストッパ43に突き当たった状態で、第四搬送路内搬送ローラ154及び第四折りローラ54等が用紙に搬送力を付与することで用紙のf5の部分に撓みができる。用紙が撓んだ状態でさらに搬送力を付与することで撓みが大きくなり、用紙のf5の部分が第三折りニップN3に進入し、図5(f)中のf5で示す部分に三回目の折りが行われる。
このように、用紙の図5(f)中のf4で示す部分に第一折りニップN1で一回目の折りが行われ、f3で示す部分に第二折りニップN2で二回目の折りが行われ、f4で示す部分に第三折りニップN3で三回目の折りが行われることで、観音四つ折りが完了となる。
観音四つ折りが完了した後の用紙は、折り目f5の部分が前端となって第六搬送路6を通過し、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述したZ折りモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙は、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。
また、後処理を行う場合は、用紙は、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
<重ね折り>
上述した各折りモードは一枚の用紙毎に折りを行うものであったが、本実施形態の用紙折り装置100は、複数枚の用紙を重ねた状態で折りを行う重ね折りを行うことが出来る。
以下、重ね折りの一例として、用紙を三枚重ねた状態で二つ折りを行う重ね二つ折りモードについて説明する。
用紙折り装置100では、用紙を重ねるプレスタックは第一搬送路1及び第二搬送路2で行われる。重ね折りする複数枚の用紙を第一ストッパ41に突き当てた状態でプレスタックし、所定枚数(本例では三枚)のプレスタックが行われた後、第一折りニップN1で重ね折りを行う。
第一ストッパ41に突き当てるため、プレスタックを行っている間の折りブレード32の位置はホームポジションである。
ここで、第一搬送路1における用紙に対する搬送力の付与を、第一折りローラ51と接離ローラ92とからなる搬送ローラ対や第一ニップ上流側搬送ローラ対91によって行うと、次のような不具合が生じるおそれがある。
すなわち、一枚目の用紙が第一ストッパ41に突き当たった状態で、二枚目の用紙を搬送するために、上述した二つの搬送路ローラ対で搬送力を付与し続けるとする。このとき、二つの搬送ローラ対には一枚目の用紙の後端側が挟まれているため、二枚目の用紙に搬送力を付与しようとすると、一枚目の用紙にも搬送力が付与される。これにより、二枚目の用紙が搬送される間に一枚目の用紙に撓みが生じ、二枚目の用紙が第一ストッパ41に突き当たる前に、一枚目の用紙の用紙が第一折りニップN1に進入して折られてしまい、所定枚数のプレスタックを行うことが出来なくなるおそれがある。
このような不具合が生じることを防止するため、用紙折り装置100では、重ね折りを行うモードでは第一ニップ上流側搬送ローラ対91の図中右側のローラと接離ローラ92とを不図示の駆動機構によって図中破線の位置に移動させる。そして、第一搬送路1内における用紙に対する搬送力の付与は移動ローラユニット80によって行う。
図6は、プレスタックを行うときの移動ローラユニット80の動作の説明図である。
図6に示すように、移動ローラユニット80は、移動搬送ローラ対81、後端押圧部材82、及び、押圧部材付勢スプリング82bが不図示の共通の支持フレームに取り付けられ、一体的に上下に移動する構成である。移動搬送ローラ対81は不図示の移動搬送ローラ駆動源から駆動が伝達されることで、図6中の矢印で示すように回転し、用紙Pに対して搬送力を付与する部材である。また、後端押圧部材82は、先端が第一ストッパ41に突き当たった状態の用紙Pの後端を押圧する部材である。押圧部材付勢スプリング82bはその一端が後端押圧部材82に固定され他端が移動ローラユニット80の不図示の支持フレームに取り付けられており、後端押圧部材82を図中矢印E方向に付勢する。
さらに、用紙折り装置100は、移動ローラユニット80を搬送方向に沿って昇降させる不図示の移動ローラユニット駆動機構をそなえる。
後端押圧部材82は、押圧部材回動軸82aを中心に回動可能に移動ローラユニット80の支持フレームに取り付けられており、用紙Pが通過していないタイミングでは押圧部材付勢スプリング82bの付勢力によって図6(a)中の二点鎖線の位置となる。
後端押圧部材82の用紙搬送方向下流側の先端部は、搬送されてくる用紙Pを第一搬送路1の図中左側のガイド板に沿わすようにガイドするガイド面82dと、先端が第一ストッパ41に突き当たったプレスタック済みの用紙Pの後端を第一搬送路1の図中右側のガイド板に向けて押圧する押圧面82cとが形成されている。
次に、図6(a)〜図6(f)を用いて重ね二つ折りモードにおける用紙3枚のプレスタックについて説明する。
重ね折りが選択され、用紙搬入口101から搬入された一枚目の用紙P1が、第一切替爪21によって第一搬送路1に搬送されると、図6(a)に示すように、用紙P1の先端が後端押圧部材82のガイド面82dに突き当たる。そして、押圧部材付勢スプリング82bの付勢力に抗して後端押圧部材82を押し退けて用紙P1は搬送される。このとき、押圧部材付勢スプリング82bの付勢力が強すぎると、用紙が後端押圧部材82を押し退けることが出来ずに座屈し、用紙が搬送できなくなるため、用紙が座屈しない程度の付勢力に設定している。
さらに、用紙P1の搬送が続くと同時に、不図示の移動ローラユニット駆動機構を駆動することで、移動ローラユニット80は図6(b)中の矢印D1で示すように上昇する。移動ローラユニット80は所定の高さまで上昇して図6(c)に示すように停止し、用紙P1の後端がガイド面82dを通過すると、後端押圧部材82が押圧部材付勢スプリング82bの付勢力によって図6(d)中の矢印F方向に回転し、図6(d)で示すように、押圧面82cが第一搬送路1の用紙の厚さ方向全域にわたって交差する状態となる。一方、後端がガイド面82dを通過した用紙P1は、その先端が第一ストッパ41に突き当たる位置まで滑落し停止する。
一枚目の用紙P1の先端が第一ストッパ41に到達すると、不図示の移動ローラユニット駆動機構を駆動し、移動ローラユニット80を図6(e)中の矢印D2で示す方向(用紙後端方向)に下降させる。これにより、図6(e)で示すように、一枚目の用紙P1の後端に対して後端押圧部材82の押圧面82cが覆い被さる状態となって、二枚目の用紙P2の搬送を待つ状態なる。
次に二枚目の用紙P2が移動ローラユニット80の位置に搬送されてくると、図6(a)に示した一枚目と同様に図6(f)で示すように、用紙P2の先端が後端押圧部材82のガイド面82dに突き当たる。そして、押圧部材付勢スプリング82bの付勢力に抗して後端押圧部材82を押し退けて用紙P2は搬送される。用紙P2に押し退けられる後端押圧部材82は図6(e)に示す状態から図6(f)中の矢印Gで示すように回転する。
このとき、図6(e)の状態では、一枚目の用紙P1の後端に対して押圧面82cが覆い被さる状態となっていた後端押圧部材82が図6(f)中の矢印G方向に回転することで、一枚目の用紙P1の後端は押圧面82cによって第一搬送路1の図6中右側のガイド板に向けて押圧される。すなわち、一枚目の用紙P1の後端が押圧面82cによって第一搬送路1の図6中右側のガイド板に向けて押圧され、搬送されてくる二枚目の用紙P2はガイド面82dによって第一搬送路1の図中左側のガイド板に沿わすようにガイドされる。このため、搬送されてくる二枚目の用紙P2の先端がプレスタック済みの一枚目の用紙P1の後端に突き当たることなく搬送される。
その後の搬送動作は、図6(a)〜図6(e)を用いて説明した一枚目の用紙P1と同様であり、用紙P2の搬送が続くと同時に、不図示の移動ローラユニット駆動機構を駆動することで、移動ローラユニット80は図6(b)中の矢印D1で示すように上昇する。移動ローラユニット80は所定の高さまで上昇して図6(c)に示すように停止し、用紙P2の後端がガイド面82dを通過すると、後端押圧部材82が押圧部材付勢スプリング82bの付勢力によって図6(d)中の矢印F方向に回転し、図6(d)で示すように、押圧面82cが第一搬送路1の用紙の厚さ方向全域にわたって交差する状態となる。一方、後端がガイド面82dを通過した用紙P2は、その先端が第一ストッパ41に突き当たり停止し、一枚目の用紙P2と重なった状態でプレスタックがなされる。
二枚目の用紙P2の先端が第一ストッパ41に到達すると、不図示の移動ローラユニット駆動機構を駆動し、移動ローラユニット80を図6(e)中の矢印D2で示す方向(用紙後端方向)に下降させる。これにより、図6(e)で示すように、二枚目の用紙P2の後端に対して後端押圧部材82の押圧面82cが覆い被さる状態となって、三枚目の用紙P3の搬送を待つ状態なる。
次に三枚目の用紙P3が移動ローラユニット80の位置に搬送されてくると、二枚目の用紙P2と同様のタイミングで移動ローラユニット80を動作させることで三枚目の用紙P3が移動ローラユニット80の位置を通過し、その先端が第一ストッパ41に突き当たり停止し、プレスタック済みの2枚の用紙と重なった状態でプレスタックがなされる。
上述したように、重ね折りを行うモードでは第一ニップ上流側搬送ローラ対91の図中右側のローラと接離ローラ92とを不図示の駆動機構によって図中破線の位置に移動させる。これらのローラ部材は、搬送ローラ対を形成する他方のローラが駆動回転することで従動回転する従動ローラである。そして、重ね折りを行うモードではこれらの従動ローラは、用紙に搬送力を与えないように駆動回転するローラから離れた位置で待機しているので、移動ローラユニット80のガイド面82dを通過した用紙は、第一ストッパ41に向かって滑落する。
また、移動ローラユニット80では、押圧面82cがプレスタック済みの用紙Pの後端を第一搬送路1の図中右側のガイド板に向けて押圧しつつ、ガイド面82dが搬送されてくる用紙Pを第一搬送路1の図中左側のガイド板に沿わすようにガイドする。このため、搬送されてくる用紙は必ずプレスタック済みの用紙の図中左側にプレスタックされることとなり、プレスタック時に順番が狂うことを防止できる。
所定枚数のプレスタックが終了すると、プレスタックされた用紙束に対して折りブレード32を用いた折りが行われる。
図7は、重ね二つ折りモードにおける用紙束Pbに対する折り動作を行うときの第一折りニップN1近傍の説明図である。図7(a)は折り動作開始時の説明図であり、図7(b)は、用紙束Pbが第一折りニップN1に進入する直前の説明図である。図7では、三枚の用紙が重なった用紙束Pbを一本線にて記載している。
上述したプレスタックが行われている間、折りブレード32は、搬送路に突出しないように、図7(a)で示すようにホームポジションの位置で停止している。
その後、所定枚数のプレスタックが終了すると、図中の矢印Aで示す方向に折りブレード32が移動することで、図7(b)で示すように、折りブレード32の先端が用紙束Pbの折り位置に接触し、その折位置を第一折りニップN1に押し込む。このように、用紙束Pbを折り位置から第一折りニップN1に噛み込ませることで用紙束Pbの折り位置に一回目の折りを行う。
このように、用紙束Pbの折り位置に第一折りニップN1で一回目の折りが行われることにより、重ね二つ折りが完了となる。
重ね二つ折りモードでは、第一折りニップN1よりも搬送方向下流側の各部材の位置は上述した二つ折りモードと同じである。すなわち、直送爪25は、図2(b)に示すように第三搬送路3の入口を塞ぐ位置とし、第二切替爪22は第四搬送路4の入口を塞いで、用紙を第五搬送路5にガイドする位置とする。
第一折りニップN1で折りが行われた用紙束Pbは、折り位置の部分が搬送方向の前端となって第一折りニップN1を通過する。第一折りニップN1を通過すると、第三搬送路3の入口を塞ぐ位置にある直送爪25の曲面に沿って搬送され第二折りニップN2に進入する。
第二折りニップN2を通過した用紙束Pbは、第二切替爪22によって第五搬送路5に案内され、第五搬送路5を通過した後、折り増し部でもある第七搬送路7を通過する。
第七搬送路7以降の搬送経路は上述した一枚の用紙を折るモードと同様であり、第三切替爪23によって、第二水平搬送路14へ、さらに、第四切替爪24によって、第十一搬送路11へ導かれると、用紙束Pbは、用紙収容部排紙搬送路12を通過して、装置上部の用紙収容部31にスタックされる。また、後処理を行う場合は、用紙束Pbは、第三切替爪23によって第九搬送路9に案内され、用紙搬出口102から後処理装置(不図示)へ搬送される。
折りブレード32は、図7に示すように、用紙束Pbの折り位置を第一折りニップN1に押し込み、用紙束Pbに対して折り位置での折りを行う折り部材としての機能と、図4に示すように、搬送中の用紙Pに接触して用紙Pを第一折りニップN1にガイドする搬送ガイドとしての機能とを備える。
図4を用いて説明したように、Z折りモードのように、第一折りニップN1で折りを実行せず、平紙状態で第一折りニップN1へ進入させるときには、折りブレード32は搬送ガイドとして使用している。このため、折りブレード32に、用紙Pの転写面が、接触しながら搬送され、用紙P転写面のトナーが折りブレード32に付着することがある。よって、用紙Pが折りブレード32にガイドされる位置を通過して間、折りブレード32が常時図4に示す位置にあると、一枚の用紙Pを搬送することで付着する付着量は微量であっても、何千枚、何万枚と搬送させるうちに、汚れとして、折りブレード32に蓄積されることになる。
折りブレード32にトナーの汚れが蓄積された状態で、図7で示すように折りブレード32を折り部材として用いると、汚れが蓄積された状態で用紙に突き出しを行う。このため、折りブレード32に付着したトナーが用紙束Pbの折り目に付着してしまい、用紙の汚れが発生してしまう。
その後、折りブレード32は、次にプレスタックされる用紙の一枚目の用紙P1が第一搬送路1を通過する前に、図7(a)で示すように、ホームポジションの位置に戻る。
本実施形態の用紙折り装置100では、重ね折りでの用紙汚れの原因である、折りブレード32を搬送ガイドとして使用したときの用紙との接触によるトナー付着を抑制するために、搬送ガイドとして使用するときの折りブレード32の駆動タイミングを変更する。
すなわち、折りブレード32が搬送ガイドとして機能するときに、折りブレード32によってガイドされた用紙が、第一折りローラ51及び第二折りローラ52によって搬送力を付与される第一折りニップN1に到達すると、折りブレード32を用紙の搬送経路から退避させる。
図8は、折りブレード32が搬送ガイドとして機能するときに、折りブレード32を用紙の搬送経路から退避させた状態の第一折りニップN1近傍の説明図である。図8に示す折りブレード32の位置は、図4(a)で示すホームポジションと、図4(b)に示す折りブレード32が搬送ガイドとして作用する位置との間の位置である。
折りブレード32を図4(b)に示すガイド位置として、図4(c)に示すように用紙Pを第一折りニップN1内に進入させた後は、折りブレード32を図8に示すような退避位置まで移動させる。その後、搬送中の用紙Pが通過して次の用紙Pの先端が到達する前に、折りブレード32を図4(b)に示すガイド位置に戻す。
このような動作を繰り返すことで、折りブレード32と用紙の転写面とが接触する機会を減少でき、一枚の用紙を搬送することで付着する付着量を従来よりも減少させ、同じ枚数の用紙を搬送したときに折りブレード32に蓄積される汚れを従来よりも少なくすることが出来る。また、折りブレード32を用紙の搬送経路から退避させたタイミングでは、第一折りローラ51及び第二折りローラ52によって搬送力を付与される第一折りニップN1に用紙が到達している。このため、折りブレード32が用紙の搬送経路から退避して搬送ガイドとして機能しない状態となっても、第一折りローラ51及び第二折りローラ52が搬送力を付与することによって用紙搬送を行うことができる。
図9は、搬送中の用紙から折りブレード32にトナーが付着してしまうZ折りモードのときの用紙搬送タイミングと、折りブレード32の動作タイミングとのタイミングチャートである。
図9中の「用紙搬送タイミング」のグラフは、折りブレード32が用紙Pをガイドする搬送路中の図8中のガイド部Hに用紙Pが存在しているタイミングを「用紙有」とし、用紙Pの到達前、または、通過後でガイド部Hに用紙Pが存在していないタイミングを「用紙無」としている。
また、折りブレード32が搬送ガイドとして機能するZ折りモードの動作中は折りブレード32を一定とする構成の折りブレード32の位置の変化を示すグラフを図9中の「従来例」としている。さらに、本実施形態の用紙折り装置100のように、Z折りモードの動作中に折りブレード32の位置が変化する構成の折りブレード32の位置の変化を示すグラフを図9中の「実施例」としている。
従来例のZ折りモードにおいては、図9中の(1)で示すように、折りブレード32を搬送ガイドとして使用するために、用紙搬送タイミングで1枚目の用紙Pの先端がガイド部Hに到達する前に、折りブレード32の位置をホームポジション位置から搬送ガイド位置に移動させる。
その後、折りブレード32は、用紙搬送タイミングにおけるの最終紙がガイド部Hを通過するまで、搬送ガイド位置に固定し続け、図9中の(2)で示すように、最終紙の後端がガイド部Hを通過した後、ホームポジション位置へ戻る。
このような従来例では、Z折りモードの開始から最終紙の後端がガイド部Hを通過するまで、折りブレード32を搬送ガイドとして常に使用し続けている。このため、折りブレード32と用紙P上のトナー像との接触機会が増え、用紙P上のトナーが折りブレード32に付着し易くなる。
一方、図9中の実施例で示すように、折りブレード32の駆動タイミングを変更することで、折りブレード32を搬送ガイドとして使用したときに、折りブレード32に対するトナーの付着を抑制することができる。
実施例のZ折りモードにおいては、図9中の(3)で示すように、折りブレード32を搬送ガイドとして使用するために、用紙搬送タイミングで1枚目の用紙Pの先端がガイド部Hに到達する前に、折りブレード32の位置をホームポジション位置から搬送ガイド位置に移動させる。
折りブレード32をホームポジション位置から搬送ガイド位置に移動した後、一枚目の用紙Pの先端がガイド部Hに到達し、折りブレード32にガイドされ、第一折りニップN1に進入する。一枚目の用紙Pの先端が第一折りニップN1に進入すると、図9中の(4)で示すように、折りブレード32の位置を、搬送ガイド位置から図8で示すように搬送される用紙Pと折りブレード32とが接触しない非接触位置(退避位置)まで退避させる。
この退避動作より、折りブレード32は、搬送ガイドとして機能を持たなくなるが、用紙Pの先端は、既に第一折りニップN1に進入して、第一折りローラ51及び第二折りローラ52によって搬送力を付与されているので、用紙Pが第二搬送路2へ向かうことは無く、次搬送路へ搬送されていくため、搬送ガイドとして機能を持たなくてもよい。
折りブレード32を用紙との非接触位置(退避位置)へ退避するトリガ、つまり、用紙Pの先端が、第一折りニップN1に進入したことを知る検知は、用紙搬入口101の下流側に配置した用紙検知センサ33の検知結果に基づいて検知することができる。
用紙折り装置100では、用紙Pの搬送速度と、用紙検知センサ33から第一折りニップN1までの距離が解っている。このため、搬送される用紙Pが用紙検知センサ33で検知された後、第一折りニップN1に進入するまでの到達時間が解る。よって、搬送される用紙Pが用紙検知センサ33で検知された後、上記到達時間が経過したことをトリガにして、折りブレード32を用紙との非接触位置(退避位置)へ退避させている。
その後、図9中の(5)で示すように、用紙搬送タイミングの2枚目の用紙Pの先端がガイド部Hに到達する前に、再度、折りブレード32を用紙との非接触位置(退避位置)から搬送ガイド位置に移動させる。2枚目の用紙Pの先端がガイド部Hに到達し、折りブレード32にガイドされ、第一折りニップN1に進入する。二枚目の用紙Pの先端が第一折りニップN1に進入すると、図9中の(6)で示すように、折りブレード32の位置を、搬送ガイド位置から図8で示す退避位置まで退避させる。
以後、最終紙が、ガイド部Hを通過するまで、用紙1枚1枚に対して、上述した折りブレード32の位置を搬送ガイド位置と退避位置とを行き来させる動作を繰り返すことで、搬送ガイドとして使用している折りブレード32は、用紙Pとの接触時間が、従来例よりも大幅に減少し、用紙Pに対するトナーの付着を抑制することができる。
なお、図9中の(8)に示すように、最終紙の先端が第一折りニップN1に進入すると、折りブレード32は、用紙との非接触位置(退避位置)に戻るのではなく、ホームポジション位置に戻る。
本実施形態の用紙折り装置100では、重ね折りを行うときに、折りブレード32を折り部材として使用している。折りブレード32を折り部材として使用するモードとしては、重ね折りを行うモードに限らず、一枚の用紙に折りを行う場合でも折りブレード32を折り部材として使用してもよい。例えば、厚紙のように搬送ローラ対による搬送力の付与では撓みを生じさせ難い用紙に折りを行うときに折りブレード32を折り部材として使用してもよい。
また、本実施形態の用紙折り装置100では、Z折りモードのときに折りブレード32を搬送ガイドとして使用している。折りブレード32を搬送ガイドとして使用する折りモードとしては、Z折りモードに限るものではない。図6(b)で示す二つ折りとは逆側に二つ折りする場合など、平紙の状態で用紙Pを第一折りニップN1に進入させる折りモードであれば、折りブレード32を搬送ガイドとして使用し、図9中の実施例に示すタイミング制御を行うことで、用紙Pに対するトナーの付着を抑制することができる。
また、本実施形態の用紙折り装置100では、折りブレード32を搬送ガイドとして使用するときには、折りブレード32が用紙を案内する案内先が、折り部材として使用するときに用紙を押し込む第一折りニップN1となっている。折りブレードが搬送ガイドとして用紙を案内する案内先としては、折り部材として使用するときに用紙を押し込む折りニップに限るものではなく、折りニップ以外の搬送路に向けて案内する構成であってもよい。その場合も、折りブレードの位置がガイド位置のままであると、用紙のトナーが折りブレードに接触する機会が多くなり、折りブレードに汚れが蓄積しやすい。これに対して、本実施形態の折りブレード32と同様に、折りニップ以外の搬送路にある搬送部材が用紙に搬送力を付与する位置まで用紙が到達したことを検知して用紙の搬送路から折りブレードを退避させることで、用紙のトナーが折りブレードに接触する機会を減少できる。よって、一枚の用紙を搬送することで付着する付着量を従来よりも減少させ、同じ枚数の用紙を搬送したときに折りブレードに蓄積される汚れを従来よりも少なくすることが出来る。
また、本実施形態の用紙折り装置100では、搬送中の用紙の折り位置を決める折り位置決定手段が、搬送中の用紙の先端が突き当たることで用紙の折り位置を決めるストッパ部材としての第一ストッパ41である。折り位置決定手段としては用紙が突き当たるストッパ部材に限るものではない。例えば、用紙の折り位置が折りニップに対向する状態で、用紙の搬送を停止する搬送部材と、このような搬送の停止を行う制御を実行する搬送部材制御手段とによって構成してもよい。
以上、本実施形態の用紙折り装置100は、搬送されてくる用紙の折り位置に先端部を突き当てるように図中矢印A方向に移動可能な折りブレード32と、互いに当接する一対のローラ部材の当接部である第一折りニップN1が用紙を挟んで折りブレード32の先端部と対向する折りローラ対である第一折りローラ51及び第二折りローラ52とを有する。折りブレード32は、用紙に対して折り位置での折りを行う折り部材としての機能と、搬送ガイドとしての機能とを備える。折りブレード32は、先端部を用紙の折り位置に突き当て、さらに第一折りローラ51及び第二折りローラ52に向かって移動することで、図7に示すように、用紙の折り位置を第一折りニップN1に押し込み、用紙に対して折り位置での折りを行う折り部材として機能する。さらに、折りブレード32は、図4に示すように、用紙が搬送されてくる前に用紙の搬送経路内に移動し、搬送されてくる用紙に接触して用紙を第一折りニップN1にガイドすることで搬送ガイドとして機能する。このような用紙折り装置100で、折りブレード32が搬送ガイドとして機能するときに、折りブレード32によってガイドされた用紙が、折りブレード32よりも下流側の搬送力付与部材を構成する第一折りローラ51及び第二折りローラ52によって搬送力を付与される位置である第一折りニップN1に到達すると、図8で示すように、折りブレード32を用紙の搬送経路から退避させる。このように、搬送ガイドとしての機能を兼ねた折りブレード32を備えた用紙折り装置100では、搬送されてくる用紙先端が折りブレード32を超え、折りブレード32の下流側の最初の折りローラ対、又は、最初の搬送ローラ対に噛んだとき、この用紙に対しては、搬送ガイドが無くても搬送される。そして、折りブレード32を搬送路から一時退避することで、折りブレード32と搬送される用紙との接触時間が少なくなり、折りブレード32へ用紙のトナーが付着することを抑制することができる。よって、折りブレード32を折り部材として使用したときに、用紙への汚れを抑制することができる。
また、第一ストッパ41は、搬送されてきた用紙の先端が突き当たることで用紙の第一折りニップN1と対向する位置が折り位置となるように用紙の折り位置を決める部材である。用紙折り装置100では、第一ストッパ41を第二搬送路2に沿って移動可能となっているため、用紙の先端から折り位置までの距離を変更することが出来る。よって、用紙のサイズに合わせた二つ折りや、同じサイズの大きさの用紙であっても用途に合わせた二つ折り以外の折りを行うことができる。
また、用紙折り装置100では、折りブレード32が搬送ガイドとして機能するときに、折りブレード32を搬送経路から退避した後、次の用紙の先端が折りブレード32によってガイドされるべき位置であるガイド部Hに到達する前に、折りブレード32を搬送ガイドとして機能する位置まで移動させる。搬送ガイドとしての折りブレード32を搬送路から一時退避させた後、次の用紙の先端がガイド部Hに到達する前に、折りブレード32を搬送ガイド位置に戻すため、次の用紙の搬送を一時停止させる必要がなく、生産性低下を防ぐことが出来る。
また、用紙折り装置100では、折りブレード32が折り部材として機能するときに、図7(a)で示すように、第一ストッパ41に先端が突き当たる前の用紙が折りブレード32と第一折りローラ51及び第二折りローラ52との間を通過するときの折りブレード32の位置がホームポジションである。折りブレード32が搬送ガイドとして機能するときに、図8に示すように搬送経路である第一搬送路1と第二搬送路2との間から退避したときの折りブレード32の位置(退避位置)は、ホームポジションよりも搬送経路に近い位置である。さらに、退避位置は、第一搬送路1と第二搬送路2との間を通過する用紙に折りブレード32が接触しない位置である。折りブレード32を搬送経路から一時退避する時の退避位置は、折りブレード32のホームホジション位置まで退避させるのではなく、搬送される用紙が折りブレード32と接触しない位置まで、つまり、搬送ガイド位置からホームポジション位置への経路途中までしか退避させていない。これにより、折りブレード32を搬送ガイド位置に戻すまでの時間を極力短くし、より高い生産性を達成することが出来る。
1 第一搬送路
2 第二搬送路
3 第三搬送路
4 第四搬送路
5 第五搬送路
6 第六搬送路
7 第七搬送路
8 第八搬送路
9 第九搬送路
10 第十搬送路
11 第十一搬送路
12 用紙収容部排紙搬送路
13 第一水平搬送路
14 第二水平搬送路
21 第一切替爪
21a 下方切替爪
21b 上方切替爪
22 第二切替爪
23 第三切替爪
24 第四切替爪
25 直送爪
25a 直送爪軸
31 用紙収容部
32 折りブレード
33 用紙検知センサ
41 第一ストッパ
42 第二ストッパ
43 第三ストッパ
51 第一折りローラ
52 第二折りローラ
53 第三折りローラ
54 第四折りローラ
55 第五折りローラ
70 折り増しローラ対
80 移動ローラユニット
81 移動搬送ローラ対
82 後端押圧部材
82a 押圧部材回動軸
82b 押圧部材付勢スプリング
82c 押圧面
82d ガイド面
91 第一ニップ上流側搬送ローラ対
92 接離ローラ
100 用紙折り装置
101 用紙搬入口
102 用紙搬出口
154 第四搬送路内搬送ローラ
H ガイド部
N1 第一折りニップ
N2 第二折りニップ
N3 第三折りニップ
P 用紙
特許3713393号 特開2007−191231号公報

Claims (3)

  1. 搬送されてくる用紙の折り位置に先端部を突き当てるように移動可能な折りブレードと、
    互いに当接する一対のローラ部材の当接部が該用紙を挟んで該折りブレードの該先端部と対向する折りローラ対とを有し、
    上記折りブレードは、該用紙の該折り位置を該折りローラ対の上記当接部に押し込み、該用紙に対して折りを行う折り部材としての機能と、
    上記用紙が搬送されてくる前に該用紙の搬送経路内に移動し、搬送されてくる該用紙に接触して該用紙を該折りローラ対の該当接部、または他の搬送路にガイドする搬送ガイドとしての機能とを備える用紙折り装置において、
    上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、該折りブレードによってガイドされた上記用紙が、該折りブレードよりも下流側の搬送力付与部材を構成する上記一対のローラ部材によって搬送力を付与される位置に到達すると、該折りブレードを該用紙の上記搬送経路から退避させることを特徴とする用紙折り装置。
  2. 請求項1の用紙折り装置において、
    上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、該折りブレードを上記搬送経路から退避した後、次の用紙の先端が該折りブレードによってガイドされるべき位置に到達する前に、該折りブレードを該搬送ガイドとして機能する位置まで移動させることを特徴とする用紙折り装置。
  3. 請求項1または2の用紙折り装置において、
    上記折りブレードが上記折り部材として機能するときに、搬送中の上記用紙の先端が突き当たることで該用紙の折り位置を決めるストッパ部材に先端が突き当たる前の用紙が該折りブレードと上記折りローラ対との間を通過するときの該折りブレードの位置をホームポジションとすると、
    上記折りブレードが上記搬送ガイドとして機能するときに、上記搬送経路から退避したときの該折りブレードの位置は、該ホームポジションよりも該搬送経路に近い位置であり、該搬送経路を通過する上記用紙に該折りブレードが接触しない位置であることを特徴とする用紙折り装置。
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