JP5494672B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジンの冷却装置に関する。
従来、エンジンでは一般に冷却水による冷却が行われている。この点、冷却水を流通させるウォータジャケットに関する技術として、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1または2で開示されている。特許文献1では、エンジン内部に形成されたウォータジャケットについて、その表面性状を部位毎に異ならせるようにしたエンジンのウォータジャケット構造が開示されている。特許文献2では、ウォータジャケットを形成するシリンダライナの外周面に環状のフィンが設けられたシリンダライナの冷却構造が開示されている。
特開2002−221080号公報 特開2005−337035号公報
ところで、図12に示すように、エンジン、とりわけ火花点火式内燃機関では排気損失や冷却損失など正味仕事に使われない熱が多く発生する。そしてエネルギ損失全体の大きな割合を占める冷却損失の低減は、熱効率(燃費)の向上にとって非常に重要な要素である。ところが、冷却損失を低減し、熱を有効に利用することは必ずしも容易ではなく、このことが熱効率向上の妨げとなっている。
冷却損失の低減が困難である理由としては、例えば一般的なエンジンは、局部的に熱伝達の状態を可変にする構成にはなっていないことが挙げられる。すなわち、一般的なエンジンでは構成上、冷却が必要な部位を必要な度合いだけ冷却することや、冷却損失が多く発生する部位への熱伝達を抑制することが困難なことが挙げられる。具体的にはエンジンの熱伝達の状態を可変にするにあたっては、一般にはエンジンの出力で駆動する機械式ウォータポンプにより、エンジン回転数に応じて冷却水の流量を変更することが行われている。ところが、冷却水の流量を全体的に調節するウォータポンプでは、仮に流量を可変にする可変ウォータポンプを用いた場合であっても、機関運転状態に応じて局部的に熱の伝達状態を可変にすることはできない。
この点、特許文献1の開示技術では、ウォータジャケットの表面性状を部位毎に異ならせることで、各部位をその冷却要求に合わせて冷却している。一方、熱効率の向上を図る観点からは、仮に冷却要求の高い部位であっても機関運転状態によってはその冷却度合いを抑制することが好ましいと考えられる。ところが、特許文献1の開示技術では、熱効率の向上を図る観点からは必ずしも各部位毎に適切な冷却を行うことができないと考えられる点で問題があった。
また冷却損失を低減するにあたっては、例えばエンジンの断熱性を高めることも考えられる。そしてこの場合には、図13に示すように大幅な冷却損失の低減を期待できる。ところがこの場合には、エンジンの断熱性を高めることで、同時に燃焼室の内壁温度の上昇する。そしてこの場合には、これに伴い混合気の温度が上昇することで、ノッキングが誘発されるという問題があった。
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、エンジンの熱伝達の状態を合理的な態様で局部的に可変することで冷却損失を低減でき、さらには冷却損失の低減とノック性能とを両立できるエンジンの冷却装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数の異なる冷却系統に別個に組み込まれた複数の部分冷却媒体通路を備える第1の冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の最大流速の範囲内において、流速の変化に応じて冷却媒体の流れの剥離を発生させることで冷却媒体への熱伝達を抑制する第1の凹凸部を前記第1の冷却媒体通路に設けたシリンダヘッドを備えるエンジンと、機関運転状態に応じて、前記第1の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を、前記複数の部分冷却媒体通路それぞれにおいて部分的に変更する場合を含めて変更するための制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段が、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記第1の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を前記第1の凹凸部で冷却媒体の流れの剥離が発生する流速に変更するための制御を行うエンジンの冷却装置である。
また本発明は前記エンジンが、シリンダの周辺部に第2の冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の最大流速の範囲内において、流速の変化に応じて冷却媒体の流れの剥離を発生させることが可能な第2の凹凸部を前記第2の冷却媒体通路のうち、前記シリンダ側に位置する壁面に設けたシリンダブロックをさらに備え、前記制御手段が、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記第2の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を、前記第2の凹凸部で冷却媒体の流れの剥離が発生しない流速に変更するための制御をさらに行う構成であることが好ましい。
また本発明はシリンダの周辺部に冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の流通方向の変化に応じて、冷却媒体への熱伝導性を可変にする凹凸部を前記冷却媒体通路に設けたシリンダブロックを備えるエンジンと、シリンダヘッドの冷却能力を調整可能な冷却能力調整手段と、前記冷却媒体通路における冷却媒体の流通方向を第1の方向と、該第1の方向よりも前記凹凸部によって熱伝導性が高くなる第2の方向との間で変更可能な流通方向変更手段と、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記冷却能力調整手段を制御することで、前記シリンダヘッドの冷却能力を抑制するための制御を行うとともに、前記流通方向変更手段を制御することで、前記冷却媒体通路における冷却媒体の流通方向を前記第2の方向に変更するための制御を行う制御手段と、を備えるエンジンの冷却装置である。
本発明によればエンジンの熱伝達の状態を合理的な態様で局部的に可変することで冷却損失を低減でき、さらには冷却損失の低減とノック性能とを両立できる。
エンジンの冷却装置(以下、単に冷却装置と称す)1Aを模式的に示す図である。 エンジン50Aを1気筒につき断面で模式的に示す図である。 第1および第2の凹凸部P1、P2の具体的な形状の一例を示す図である。具体的には図3(a)は不均一なポーラス形状を、図3(b)は均一なポーラス形状を一例としてそれぞれ示している。 ECU70Aを模式的に示す図である。 機関運転状態の分類を模式的に示す図である。 ECU70Aの動作をフローチャートで示す図である。 クランク角度に応じた燃焼室55の熱伝達率および表面積割合を示す図である。 冷却装置1Bを模式的に示す図である。 エンジン50Bを1気筒につき断面で模式的に示す図である。 第3の凹凸部P3の具体的な形状の一例を示す図である。具体的には図10(a)は山となる部分を四角形状に屈曲した形状によって形成した場合の第3の凹凸部P3を、図10(b)は山となる部分を三角形状に屈曲した形状によって形成した場合の第3の凹凸部P3をそれぞれ一例として示している。 ECU70Bの動作をフローチャートで示す図である。 火花点火式内燃機関の一般的なヒートバランスの内訳を全負荷の場合と部分負荷の場合とについてそれぞれ示す図である。 シリンダの内壁温度および熱透過率を通常の構成の場合と断熱性を高めた場合とについてそれぞれ示す図である。なお、図13では断熱性を高めた場合として、シリンダの壁厚増加とともに材質変更を行った場合と、より断熱性の高い空気断熱を行った場合とについてそれぞれ示している。また、通常の構成としては、シリンダブロック下部からシリンダヘッドへ向かって重力に逆らうようにして冷却水を流通させる1系統の冷却水循環経路が設けられた一般的なエンジンの場合を示している。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。以下に説明するように、本発明の一側面によれば、冷却損失の低減にはヘッドの断熱が有効であり、ノックの改善にはブロックの冷却が有効であるという知見に基づき、従来にはないヘッド断熱、ブロック冷却という新しい概念を実現する手段を含むものである。
図1に示す冷却装置1Aは図示しない車両に搭載されており、ウォータポンプ(以下、W/Pと称す)11と、ラジエータ12と、サーモスタット13と、流量調節弁14と、エンジン50Aと、第1から第4の部分流量調節弁61から64までを備えている。W/P11は冷却媒体圧送手段であり、冷却媒体である冷却水を圧送するとともに、圧送する冷却水の流量を可変にする可変W/Pとなっている。またW/P11はエンジン50Aにおける冷却水の流通状態を変更可能な第1の流通変更手段となっており、具体的にはエンジン50Aを流通する冷却水の流量を全体的に調整することで、エンジン50Aを流通する冷却水の流速を全体的に調整可能な流通変更手段となっている。W/P11が圧送する冷却水はエンジン50Aに供給される。
エンジン50Aはシリンダブロック51Aおよびシリンダヘッド52Aを備えている。シリンダブロック51Aには、冷却媒体通路としてブロック側ウォータジャケット(以下、ブロック側W/Jと称す)511Aが形成されている。ブロック側W/J511Aはシリンダブロック51Aに1系統の冷却系統を形成している。一方、シリンダヘッド52Aには、冷却媒体通路としてヘッド側ウォータジャケット(以下、ヘッド側W/Jと称す)521Aが形成されている。ヘッド側W/J521Aはシリンダヘッド52Aに複数(ここでは4つ)の異なる冷却系統を形成している。ヘッド側W/J521Aは第1の冷却媒体通路に、ブロック側W/J511Aは第2の冷却媒体通路にそれぞれ相当している。W/P11が圧送する冷却水は具体的にはブロック側W/J511Aおよびヘッド側W/J521Aに供給される。
この点、冷却装置1Aでは複数の冷却水循環経路が形成されている。
冷却水循環経路としては、例えばブロック側W/J511Aが組み込まれた循環経路であるブロック側循環経路C1がある。このブロック側循環経路C1を流通する冷却水は、W/P11から吐出された後、ブロック側W/J511Aを流通し、さらにサーモスタット13を介するか、或いはラジエータ12およびサーモスタット13を介してW/P11に戻るようになっている。ラジエータ12は熱交換器であり、流通する冷却水と空気との間で熱交換を行うことで冷却水を冷却する。サーモスタット13はW/P11に入口側から連通する流通経路を切り替える。具体的にはサーモスタット13は、冷却水温が所定値未満の場合にラジエータ12をバイパスする流通経路を連通状態にし、所定値以上の場合にラジエータ12を流通する流通する流通経路を連通状態にする。
また冷却水循環経路としては、例えばヘッド側W/J521Aが組み込まれた循環経路であるヘッド側循環経路C2がある。このヘッド側循環経路C2を流通する冷却水は、W/P11から吐出された後、流量調節弁14、第1から第4の部分流量調節弁61から64までのうち少なくともいずれか、およびヘッド側W/J521Aが形成する4系統の冷却系統のうち少なくともいずれかを流通し、さらにサーモスタット13を介するか、或いはラジエータ12およびサーモスタット13を介してW/P11に戻るようになっている。流量調節弁14はヘッド側循環経路C2のうち、循環経路C1、C2が分岐した後の部分、且つシリンダヘッド52Aよりも上流側の部分に設けられており、さらに具体的には第1から第4の部分流量調節弁61から64までよりも上流側の部分に設けられている。
流量調節弁14は、シリンダヘッド52Aにおける冷却水の流通状態を変更可能な第2の流通変更手段となっている。この点、流量調節弁14は具体的には、ヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流量を全体的に調節することで、ヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流速を全体的に調節可能な流通変更手段となっている。
また流量調節弁14は、ヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流速を調整することで、ブロック側W/J511Aを流通する冷却水の流速を同時に調整することが可能な流通変更手段となっている。具体的には流量調節弁14は、ヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流速を低下させるように調整した場合に、ブロック側W/J511Aを流通する冷却水の流速を向上させるように調整することが可能な流通変更手段となっている。
第1から第4の部分流量調節弁61から64までは、ヘッド側循環経路C2のうち、流量調節弁14およびシリンダヘッド52Aの間の部分に、ヘッド側W/J521Aが形成する4系統の冷却系統に対応させて設けられている。これら部分流量調節弁61から64までは、シリンダヘッド52Aにおける冷却水の流通状態を変更可能な第3の流通変更手段となっており、さらに具体的にはヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流量を部分的に調節することで、ヘッド側W/J521Aを流通する冷却水の流速を部分的に調節可能な流通変更手段となっている。
冷却装置1Aでは、ブロック側循環経路C1を流通する冷却水が、W/P11によって圧送された後、一巡するまでの間にヘッド側W/J521Aを流通することがないようになっている。また、冷却装置1Aではヘッド側循環経路C2を流通する冷却水が、W/P11によって圧送された後、一巡するまでの間にブロック側W/J511Aを流通することがないようになっている。すなわち冷却装置1Aでは、ブロック側W/J511Aとヘッド側W/J521Aとが互いに異なる冷却媒体循環経路に組み込まれている。
次にエンジン50Aについてさらに具体的に説明する。図2に示すように、シリンダブロック51Aにはシリンダ51aが形成されている。シリンダ51aにはピストン53が設けられている。シリンダブロック51Aには断熱性の高いガスケット54を介してシリンダヘッド52Aが固定されている。ガスケット54はその高い断熱性でシリンダブロック51Aからシリンダヘッド52Aへの熱伝達を抑制する。シリンダ51a、シリンダヘッド52Aおよびピストン53は、燃焼室55を形成している。シリンダヘッド52Aには燃焼室55に吸気を導く吸気ポート52aと、燃焼室55から燃焼ガスを排出する排気ポート52bが形成されている。シリンダヘッド52Aには、燃焼室55の上部略中央に臨むようにして点火プラグ56が設けられている。
ブロック側W/J511Aは、具体的には部分冷却媒体通路である部分W/J511aAを備えている。部分W/J511aAは具体的にはシリンダ51aの周辺部に設けられた冷却媒体通路となっている。部分W/J511aAの上流部は吸気を好適に冷却する観点から、例えばシリンダ51aの壁面のうち、筒内に流入した吸気が当たる部分に対応させて設けることができる。この点、エンジン50Aは本実施例では筒内に正タンブル流を生成するエンジンとなっており、筒内に流入した吸気が当たる部分はシリンダ51aの壁面上部、且つ排気側の部分となっている。
ヘッド側W/J521Aは、具体的には部分冷却媒体通路である複数の部分W/J521aA、部分W/J521bA、部分W/J521cAおよび部分W/J521dAを備えている。部分W/J521aAは吸気ポート52aの周辺部に、部分W/J521bAは排気ポート52bの周辺部に、部分W/J521cAは点火プラグ56の周辺部にそれぞれ設けられた冷却媒体通路となっている。また、部分W/J521dAは吸排気ポート52a、52b間や、その他の部分を冷却するために設けられた冷却媒体通路となっている。部分W/J521aAから部分W/J521dAまではヘッド側W/J521Aが形成する4系統の異なる冷却系統に別個に組み込まれている。そして、第1の部分流量調節弁61が部分W/J521aAに、第2の部分流量調節弁62が部分W/J521bAに、第3の部分流量調節弁63が部分W/J521cAに、第4の部分流量調節弁64が、部分W/J521dAにそれぞれ対応させて設けられている。
部分W/J521aAから521dAまでそれぞれには、流速の変化に応じて冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な第1の凹凸部P1が設けられている。この点、第1の凹凸部P1は具体的には部分W/J521aAから521dAまでそれぞれの内壁面全般に設けられている。また部分W/J511aAには、流速の変化に応じて冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な第2の凹凸部P2が設けられている。この点、第2の凹凸部P2は具体的には部分W/J511aAのうち、シリンダ51a側に位置する内側壁面W全般に設けられている。
これら第1および第2の凹凸部P1、P2は具体的には多孔質状の形状(ポーラス形状)によって形成されている。この点、第1および第2の凹凸部P1、P2の具体的な形状は機関運転時に適用可能な冷却水の最大流速の範囲内において、流速の変化に応じて冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な(すなわち、機関運転時に適用可能な冷却水の最大流速の範囲内において、所定の流速以下では冷却水の流れの剥離を発生させない一方で、所定の流速よりも流速が高い場合には冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な)凹凸、或いは表面粗さを備えた形状であれば特に限定されない。例えば第1および第2の凹凸部P1、P2の具体的な形状は、図3(a)に示すような不均一なポーラス形状であってもよく、図3(b)に示すような均一なポーラス形状であってもよい。またポーラス形状の具体的な形状は、例えば複数の微細な柱状穴によって形成されたポーラス形状などであってもよい。
さらに冷却装置1Aは図4に示すECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)70Aを備えている。ECU70AはCPU71、ROM72、RAM73等からなるマイクロコンピュータと入出力回路75、76とを備えている。これらの構成は互いにバス74を介して接続されている。ECU70Aには、エンジン50Aの回転数を検出するためのクランク角センサ81や、吸入空気量を計測するためのエアフロメータ82や、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ83や、冷却水の温度を検知する水温センサ84などの各種のセンサ・スイッチ類が電気的に接続されている。この点、エンジン50Aの負荷はエアフロメータ82やアクセル開度センサ83の出力に基づきECU70Aで検出される。またECU70AにはW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61から64までなどの各種の制御対象が電気的に接続されている。
ROM72はCPU71が実行する種々の処理が記述されたプログラムやマップデータなどを格納するための構成である。CPU71がROM72に格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAM73の一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、ECU70Aでは各種の制御手段や判定手段や検出手段や算出手段などが機能的に実現される。
例えばECU70Aでは、シリンダヘッド52Aの冷却能力を調整するための制御を行う制御手段が実現される。
シリンダヘッド52Aの冷却能力を調整するための制御として、制御手段は具体的には機関運転状態が高負荷(さらに具体的には低回転高負荷)である場合に、シリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制するための制御を行うように実現される。
またこのとき制御手段は、さらに具体的にはシリンダブロック51Aの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制するための制御を行うように実現される。
この点、シリンダヘッド52Aの冷却能力を調整するための制御を行うにあたり、制御手段は具体的にはシリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達の状態を変更するための制御を行うように実現される。さらに具体的には制御手段は、機関運転状態に応じてヘッド側W/J521Aに流通させる冷却水の流速を、部分W/J521aAから521dAまでそれぞれにおいて部分的に変更する場合を含めて変更するための制御を行うように実現される。また制御手段は、制御対象として具体的にはW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61から64までを制御することで、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達の状態を変更するための制御を行うように実現される。
さらにシリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制するための制御を行うにあたり、制御手段は、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達の状態を変更するための制御を行うように実現される。具体的には、制御手段は機関運転状態が高負荷(さらに具体的には低回転高負荷)である場合に、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達を抑制するための制御を行うように実現される。さらに具体的には制御手段は、ヘッド側W/J521Aに流通させる冷却水の流速を、第1の凹凸部P1で冷却水の流れの剥離が発生する流速に変更するための制御を行うように実現される。
またこのときシリンダブロック51Aの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制するための制御を行うにあたり、制御手段は、シリンダブロック51Aから冷却水への熱伝達を抑制することなく、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達を抑制するための制御を行うように実現される。具体的には、制御手段はヘッド側W/J521Aに流通させる冷却水の流速を第1の凹凸部P1で冷却水の流れの剥離が発生する流速に変更するとともに、ブロック側W/J511Aに流通させる冷却水の流速を第2の凹凸部P2で冷却水の流れの剥離が発生しない流速に変更するための制御を行うように実現される。
一方、制御手段は、機関運転状態が高負荷である場合のほか、他の運転状態においてもエンジン50Aの運転を成立させるための制御を行うように実現される。
この点、機関運転状態は具体的にはエンジン50Aの回転数および負荷のほか、冷間運転時であるか否か、または機関始動時であるか否かに応じて図5に示す6つの区分D1からD6までに分類されている。そして制御手段が制御を行うにあたっては、具体的には以下に示すように区分D1からD6まで毎に満たすべき要求を設定するとともに、設定した要求を満たすための制御指針を定めている。
まず、機関運転状態が区分D1に対応するアイドル状態である場合には、吸気昇温による燃焼速度向上、および触媒活性のための排気昇温という2つの要求を設定している。またこれに応じた吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温、および排気ポート52bの昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
また、シリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また、排気ポート52bの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521bAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁62を制御することができる。
また機関運転状態が、区分D2に対応する軽負荷である場合には、熱効率向上(冷却損失低減)、および吸気昇温による燃焼速度向上という2つの要求を設定している。またこれに応じたシリンダヘッド52Aの断熱、および吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、シリンダヘッド52Aの断熱を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また機関運転状態が、区分D3に対応する低回転高負荷である場合には、ノッキングの低減、および熱効率向上(冷却損失低減)という要求を設定している。またこれに応じた吸気ポート52aとシリンダ51a上部との冷却、およびシリンダヘッド52Aの断熱という制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの冷却を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
またシリンダ51a上部の冷却を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
シリンダヘッド52Aの断熱を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また機関運転状態が、区分D4に対応する高回転高負荷である場合には、信頼性確保、およびノッキングの低減という2つの要求を設定している。またこれに応じた点火プラグ56周りと吸排気ポート52a、52b間と排気ポート52bとの冷却、および吸気ポート52aの冷却という2つの制御指針を定めている。
この点、点火プラグ56周りと吸排気ポート52a、52b間と排気ポート52bとの冷却を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521bA、521cAおよび521dAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁62、63および64を制御することができる。
また吸気ポート52aの冷却を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
一方、ノッキングの低減という要求に対しては、吸気ポート52aの冷却のほか、例えばシリンダ51a上部の冷却を図ることもできる。これに対してシリンダ51a上部の冷却を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また区分D5に対応する機関冷間時には、機関暖機促進、および吸気昇温による燃焼速度向上という2つの要求を設定している。またこれに応じたシリンダヘッド52Aの熱伝達促進、および吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、シリンダヘッド52Aの熱伝達促進を図るにあたっては、シリンダヘッド52Aでの冷却水の受熱の寄与が大きいことを考慮して、例えばヘッド側W/J521A全般で、または熱負荷の大きい部分W/J521bA、521cAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生しない流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁62、63を制御することができる。
また吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
また区分D6に対応する機関始動時には、着火性向上、および燃料気化促進という2つの要求を設定している。またこれに応じた吸気ポート52aの昇温、および点火プラグ56周りとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521aAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61を制御することができる。
また点火プラグ56周りの昇温を図るにあたっては、例えばヘッド側W/J521A全般で、または部分W/J521cAにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14や部分W/J521cAを制御することができる。
またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えばブロック側W/J511Aにおいて、冷却水の流速が流れの剥離が発生する流速になるようにW/P11や流量調節弁14を制御することができる。
これに対して冷却装置1Aでは、全体的な制御の整合性や簡素化などを考慮し、制御手段が各部分流量調節弁61から64までについては、基本的に全開にするための制御を行うように実現されるとともに、W/P11、流量調節弁14についてはさらに具体的には以下に示す制御を行うよう実現される。
すなわち制御手段は、機関運転状態が区分D1に対応するアイドル状態である場合と、機関運転状態が区分D2に対応する軽負荷である場合と、区分D5に対応する機関冷間時と、区分D6に対応する機関始動時においては、流量調節弁14を半開にするとともに、この状態でブロック側W/J511Aおよびヘッド側W/J521Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な吐出量である第1の吐出量でW/P11を駆動するための制御を行うように実現される。
また制御手段は機関運転状態が区分D3に対応する低回転高負荷である場合には、流量調節弁14を半開よりも大きな開度で開弁するとともに、この状態でブロック側W/J511Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させず、且つヘッド側W/J521Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させることが可能な吐出量である第2の吐出量でW/P11を駆動するための制御を行うように実現される。
また制御手段は、機関運転状態が区分D4に対応する高回転高負荷である場合には、流量調節弁14を半開にするとともに、この状態でブロック側W/J511Aおよびヘッド側W/J521Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させないことが可能な吐出量である第3の吐出量でW/P11を駆動するための制御を行うよう実現される。
そして冷却装置1Aでは、制御手段の制御のもと、区分D3においてW/P11および流量調節弁14がこのようにシリンダヘッド52Aを流通する冷却水の流れの剥離を発生させることで、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達を抑制するとともに、シリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制していることになる。また同時にこのとき、制御手段の制御のもと、W/P11および流量調節弁14がこのようにシリンダブロック51Aを流通する冷却水の流れの剥離を発生させないことで、シリンダブロック51Aから冷却水への熱伝達を抑制することなく、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達を抑制していることになる。すなわち、シリンダブロック51Aの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Aの冷却能力を抑制していることになる。
この点、冷却装置1Aでは、W/P11、流量調節弁14および第1の凹凸部P1がシリンダヘッド52Aの冷却能力を調整可能な冷却能力調整手段となっており、具体的にはヘッド側W/J521A全般で冷却水の流れの剥離を発生させることで、シリンダヘッド52Aの冷却能力を全体的に抑制可能な冷却能力調整手段となっている。
また冷却装置1Aでは、W/P11、流量調節弁14、第1の凹凸部P1および第2の凹凸部P2が、ブロック側W/J511Aで冷却水の流れの剥離を発生させることなく、ヘッド側W/J521A全般で冷却水の流れの剥離を発生させることで、シリンダブロック51Aの冷却能力を抑制することなくシリンダヘッド52Aの冷却能力を全体的に抑制可能な冷却能力調整手段となっている。
なお、流量調節弁14に代えて部分流量調節弁61から64までを適用することで、W/P11、部分流量調節弁61から64までおよび第1の凹凸部P1をシリンダヘッド52Aの冷却能力を全体的に調整可能な冷却能力調整手段として機能させることも可能である。
また冷却装置1Aでは、W/P11と、流量調節弁14または部分流量調節弁61から64までのうち少なくとも部分流量調節弁61から64までと、第1の凹凸部P1とが、シリンダヘッド52Aの冷却能力を部分的に調整可能な冷却能力調整手段となっており、具体的には部分W/J521aAから521dAまでにおいて冷却水の流れの剥離を部分的に発生させることで、シリンダヘッド52Aの冷却能力を部分的に抑制可能な冷却能力調整手段となっている。
なお、制御手段は例えば上述した制御指針に基づいてW/P11や流量調節弁14や部分流量調節弁61から64までを適宜制御することで、各区分D1からD6までにおいて、全体的な制御の整合性や簡素化などを考慮した上述の制御と異なる制御を行うように実現されてもよい。これにより各区分D1からD6までにおいて、さらにエンジン50Aの運転を好適に成立させることもできる。
次にECU70Aで行われる処理を図6に示すフローチャートを用いて説明する。ECU70Aは機関始動時であるか否かを判定する(ステップS1)。肯定判定であれば、ECU70AはW/P11の駆動を開始する(ステップS3)。続いてECU70Aは、流量調節弁14を半開にするとともに、第1の吐出量でW/P11を駆動する(ステップS21A)。一方、ステップS1で否定判定であれば、ECU70Aは機関冷間時であるか否かを判定する(ステップS5)。機関冷間時であるか否かは、例えば冷却水温が所定値(例えば75℃)以下であるか否かで判定できる。ステップS5で肯定判定であれば、ステップS21Aに進む。一方、ステップS5で否定判定であれば、ECU70Aはエンジン50Aの回転数および負荷を検出する(ステップS11)。
続いてECU70Aは検出した回転数および負荷に対応する区分を判定する(ステップS12からS14まで)。具体的には対応する区分が区分D1であれば、ステップS12の肯定判定からステップS21Aに進み、対応する区分が区分D2であれば、ステップS13の肯定判定からステップS21Aに進む。一方、対応する区分が区分D3であれば、ステップS14の肯定判定からステップS31Aに進む。このときECU70Aは流量調節弁14を半開よりも大きな開度で開弁するとともに、第2の吐出量でW/P11を駆動する(ステップS31A)。また対応する区分が区分D4であれば、ステップS14の否定判定からステップS41Aに進む。このときECU70Aは流量調節弁14を半開にするとともに、第3の吐出量でW/P11を駆動する(ステップS41A)。
次に冷却装置1Aの作用効果について説明する。ここで、エンジン50Aのクランク角度に応じた燃焼室55の熱伝達率および表面積割合は図7に示すようになっている。図7に示すように熱伝達率は、圧縮行程上死点付近で高まることがわかる。そして表面積割合については、圧縮行程上死点付近でシリンダヘッド52Aとピストン53の表面積割合が大きくなることがわかる。したがって冷却損失については、シリンダヘッド52Aの温度の影響力が大きいことがわかる。一方、ノッキングについては圧縮端温度に依存するところ、圧縮端温度に影響する吸気圧縮行程ではシリンダ51aの表面積割合が大きいことがわかる。したがってノッキングについてはシリンダ51aの温度の影響力が大きいことがわかる。
これに対して、冷却装置1Aではかかる知見に基づき、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、ヘッド側W/J521Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させる。そしてこの場合には、第1の凹凸部P1の微細構造内にある冷却水の交換が滞ること、さらには核沸騰を起こすことで、シリンダヘッド52Aから冷却水への熱伝達が抑制される。そしてこれにより冷却損失を低減できる。
一方、この場合にはノッキングの発生が懸念される。これに対して冷却装置1Aでは、ブロック側W/J511Aで冷却水の流れの剥離を発生させることなく、ヘッド側W/J521Aにおいて冷却水の流れの剥離を発生させる。そしてこの場合には、ブロック側W/J511Aにおいて第2の凹凸部P2の微細構造が冷却水と接触する表面積の増大に寄与することから、シリンダブロック51Aから冷却水への熱伝達が促進される。このため冷却装置1Aではこれによりシリンダ51aの冷却を維持でき、以ってノッキングの発生も抑制できる。
すなわち冷却装置1Aでは、上述した知見に基づく合理的な態様で熱伝達の状態を局部的に可変することでシリンダヘッド52Aの断熱(冷却損失の低減)を図ることができ、同時にシリンダブロック51Aの冷却を図ることで、ノッキングの発生も抑制できる。そして、このようにして冷却損失の低減とノック性能とを両立させることで、熱効率を向上させることができる。
また冷却装置1Aは、主に低回転高負荷時に熱効率の向上を図ることができる一方で、他の運転状態においてもエンジン50Aの運転を好適に成立させることができる。この点、高回転高負荷時には信頼性確保やノッキングの低減のほか、例えば排気温度の低下による触媒の熱負荷低減を図ることもできる。このため冷却装置1Aは特定の運転状態だけでなく、通常行われるエンジン50Aの運転全体として見ても熱効率の向上を図ることができる。
図8に示すように本実施例にかかる冷却装置1Bは、エンジン50Aの代わりにエンジン50Bを備えている点と、入口側切替弁21および出口側切替弁22をさらに備えている点と、後述するようにECU70Aの代わりにECU70Bを備えている点以外、冷却装置1Aと実質的に同一のものとなっている。
エンジン50Bは、シリンダブロック51Aの代わりにシリンダブロック51Bを備えている点と、シリンダヘッド52Aの代わりにシリンダヘッド52Bを備えている点以外、エンジン50Aと実質的に同一のものとなっている。
シリンダヘッド52Bは、ヘッド側W/J521Aの代わりにヘッド側W/J521Bが設けられている点以外、シリンダヘッド52Aと実質的に同一のものとなっている。ヘッド側W/J521Bは、部分W/J521aAから521dAまでの代わりに部分W/J521aBから521dBまでを備えている点以外、ヘッド側W/J521Aと実質的に同一のものとなっている(図9参照)。この点、W/J521aBからW/J521dBまでは、第1の凹凸部P1が設けられていない点以外、部分W/J521aAから521dAまでと実質的に同一のものとなっている。
一方、これに関連し、本実施例では流量調節弁14がシリンダヘッド52Bの冷却能力を調整可能な冷却能力調整手段となっている。具体的には流量調節弁14は、ヘッド側W/J521Bを流通する冷却水の流量を全体的に調節することで、シリンダヘッド52Bの冷却能力を全体的に調整可能な冷却能力調整手段となっている。なお、流量調節弁14に代えて部分流量調節弁61から64までを、シリンダヘッド52Bの冷却能力を全体的に調整可能な冷却能力調整手段として機能させることも可能である。
またこのように設けられた流量調節弁14は、シリンダブロック51Bの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制可能な冷却能力調整手段となっている。具体的には例えば流量調節弁14は、シリンダブロック51Bおよびシリンダヘッド52Bにともに冷却水を流通させる高回転高負荷時のシリンダブロック51Bの冷却能力およびシリンダヘッド52Bの冷却能力がある場合に、これらの冷却能力に対してシリンダブロック51Bの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制可能な冷却能力調整手段となっている。
また本実施例では、部分流量調節弁61から64までがシリンダヘッド52Bの冷却能力を調整可能な冷却能力調整手段となっており、さらに具体的にはヘッド側W/J521Bを流通する冷却水の流量を部分的に調節することで、シリンダヘッド52Bの冷却能力を部分的に調整可能な冷却能力調整手段となっている。
シリンダブロック51Bは、ブロック側W/J511Aの代わりにブロック側W/J511Bが設けられている点以外、シリンダブロック51Aと実質的に同一のものとなっている。ブロック側W/J511Bは、部分W/J511aAの代わりに後述する部分W/J511aBを備えている点と、部分W/J511aBに対する冷却水の導入部および流出部として、第1の導入部511bおよび第1の流出部511cと、第2の導入部511dおよび第2の流出部511eとを備えている点以外、ブロック側W/J511Aと実質的に同一のものとなっている。第1の導入部511bおよび流出部511cは、部分W/J511aBに対して、シリンダ51aの軸線方向に沿って冷却水を流通させるように設けられている。第2の導入部511dおよび流出部511eは、部分W/J511aBに対して、シリンダ51aの周方向に沿って冷却水を流通させるように設けられている。したがって、ブロック側W/J511Bは、部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向をシリンダ51aの軸線方向と周方向との間で切替可能な構造となっている。
入口側切替弁21はシリンダブロック51Bの上流側、且つ第1および第2の冷却水循環経路C1、C2の分岐後の部分に設けられており、出口側切替弁22はシリンダブロック51Bの下流側、且つ第1および第2の冷却水循環経路C1、C2の合流前の部分に設けられている。入口側切替弁21は第1の導入部511bと第2の導入部511dとの間で冷却水を流通させる経路を切り替えることが、出口側切替弁22は第1の流出部511cと第2の流出部511eとの間で冷却水を流通させる経路を切り替えることが可能なようにそれぞれ設けられている。
次にエンジン50Bについてさらに具体的に説明する。図9に示すように、シリンダブロック51Bには部分W/J511aAの代わりに部分W/J511aBが設けられている。部分W/J511aBは、第2の凹凸部P2の代わりに第3の凹凸部P3が設けられている点と、冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向と周方向との間で切り替わるようになっている点以外、部分W/J511aAと実質的に同一のものとなっている。第3の凹凸部P3は、冷却水の流通方向の変化に応じて、シリンダブロック51Bから冷却水への熱伝導性を可変にする形状に形成されている。具体的には第3の凹凸部P3は、シリンダ51aの軸線方向に沿って波状に屈曲するとともに、山となる部分がシリンダ51aの周方向に沿って所定間隔毎に切除された板状部材により形成されている。
この点、かかる第3の凹凸部P3の具体的な形状は、例えば図10(a)に示すように、山となる部分が四角形状に屈曲した形状によって形成することができる。また第3の凹凸部P3は、例えば図10(b)に示すように、山となる部分が三角形状に屈曲した形状によって形成することができる。そしてかかる第3の凹凸部P3は、これら図10(a)、図10(b)に示すように、波状に屈曲した第1の方向T1に沿って見た場合に面が現れる一方で、これに直交する第2の方向T2に沿って見た場合には面が現れない形状となっており、この結果、第1の方向T1に沿って見た場合のほうが第2の方向T2に沿って見た場合よりも投影面積が大きくなる。
このため、冷却水が第1の方向T1に沿って流通する場合には、屈曲した部分で流れの剥離が発生したり、屈曲した部分が抵抗となって流量の低下が発生したりする。一方、冷却水が第2の方向T2に沿って流通する場合には、第1の方向T1に沿って流通する場合よりも、相対的に冷却水の流量を増大させることができる。また、冷却水が第2の方向T2に沿って流通する場合には、第1の方向T1に沿って流通する場合よりも、接触する表面積を相対的に大きくすることもできる。このため、冷却水を第2の方向T2に沿って流通させた場合には、第1の方向T1に沿って流通させた場合よりもシリンダブロック51Bから冷却水への熱伝導性を相対的に高めることができる。
これに対して、第3の凹凸部P3は具体的には第1の方向T1がシリンダ51aの軸線方向に、第2の方向T2がシリンダ51aの周方向になるようにして、部分W/J511aBのうち、内側壁面W全般に設けられている。そしてこれにより第3の凹凸部P3は、直交する2つの流通方向(具体的にはシリンダ51aの軸線方向および周方向)の間での冷却水の流通方向の変化に応じて、シリンダブロック51Bから冷却水への熱伝導性を可変にする凹凸部として設けられている。またこれにより第3の凹凸部P3は、冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向である場合に、シリンダ51aの軸線方向である場合よりも熱伝導性を相対的に高めることが可能な凹凸部として設けられている。またこのように第3の凹凸部P3が設けられることで、切替弁21、22は部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向を第1の方向T1と、第1の方向T1よりも第3の凹凸部P3によって熱伝導性が高くなる第2の方向T2との間で変更可能な流通方向変更手段となっている。
ECU70Bは、切替弁21、22が制御対象としてさらに電気的に接続される点と、以下に示す制御手段が機能的に実現される点以外、ECU70Aと実質的に同一のものとなっている。このためECU70Bについては図示省略する。
ECU70Bでも、シリンダヘッド52Bの冷却能力を調整するための制御を行う制御手段が機能的に実現される。そしてこの制御手段は、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制するための制御を行うにあたり、具体的には機関運転状態が高負荷(さらに具体的には低回転高負荷)である場合に、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制するための制御を行うように実現される。この点、この制御手段はさらに具体的には機関運転状態が低回転高負荷である場合に、流量調節弁14を制御することで、ヘッド側W/J521Bに基づき発揮される冷却能力を抑制するための制御を行うように実現される。
さらにECU70Bでは、制御手段が、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、シリンダブロック51Bから冷却水への熱伝導性を高めるための制御を行うように実現される。熱伝導性を高めるための制御を行うにあたり、制御手段は具体的には部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向になるように切替弁21、22を制御するように実現される。
また制御手段は、機関運転状態が高負荷である場合のほか、他の運転状態においてもエンジン50Bの運転を成立させるための制御を行うように実現される。
この点、制御手段が制御を行うにあたっては、具体的には前述した制御指針に沿った制御を行うことができる。
まず、機関運転状態が区分D1に対応するアイドル状態である場合には、前述の通り吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温、および排気ポート52bの昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または部分流量調節弁61を閉弁することができる。
また、シリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向になるように切替弁21、22を制御することができる。
また、排気ポート52bの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または部分流量調節弁62を閉弁することができる。
また機関運転状態が、区分D2に対応する軽負荷である場合には、前述の通りシリンダヘッド52Bの断熱、および吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、シリンダヘッド52Bの断熱を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または各部分流量調節弁61から64までを閉弁することができる。また吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または部分流量調節弁61を閉弁することができる。またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向になるように切替弁21、22を制御することができる。
また機関運転状態が、区分D3に対応する低回転高負荷である場合には、前述の通り吸気ポート52aとシリンダ51a上部との冷却、およびシリンダヘッド52Bの断熱という制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの冷却を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または部分流量調節弁61を全開にすることができる。またシリンダ51a上部の冷却を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向になるように切替弁21、22を制御することができる。またシリンダヘッド52Bの断熱を図るにあたっては、例えば流量調節弁14または各部分流量調節弁61から64までを閉弁することができる。
また機関運転状態が、区分D4に対応する高回転高負荷である場合には、前述の通り点火プラグ56周りと吸排気ポート52a、52b間と排気ポート52bとの冷却、および吸気ポート52aの冷却という2つの制御指針を定めている。
この点、点火プラグ56周りと吸排気ポート52a、52b間と排気ポート52bとの冷却を図るにあたっては、例えば流量調節弁14、または部分流量調節弁63、部分流量調節弁64および部分流量調節弁62を全開にすることができる。
また吸気ポート52aの冷却を図るにあたっては、例えば流量調節弁14、または部分流量調節弁61を全開にすることができる。
一方、ノッキングの低減という要求に対しては、吸気ポート52aの冷却のほか、例えばシリンダ51a上部の冷却を図ることもできる。これに対してシリンダ51a上部の冷却を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向になるように切替弁21、22を制御することができる。
また区分D5に対応する機関冷間時には、前述の通りシリンダヘッド52Bの熱伝達促進、および吸気ポート52aとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
そしてシリンダヘッド52Bの熱伝達促進を図るにあたっては、シリンダヘッド52Bでの冷却水の受熱の寄与が大きいことを考慮し、例えば熱負荷の大きい部分に対応する部分流量調節弁62、63を大きな開度で開弁することができる。
また吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14、または部分流量調節弁61を閉弁することができる。
またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向になるように切替弁21、22を制御することができる。
また区分D6に対応する機関始動時には、前述の通り吸気ポート52aの昇温、および点火プラグ56周りとシリンダ51a上部との昇温という2つの制御指針を定めている。
この点、吸気ポート52aの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14、または部分流量調節弁61を閉弁することができる。
また点火プラグ56周りの昇温を図るにあたっては、例えば流量調節弁14、または部分流量調節弁63を閉弁することができる。
またシリンダ51a上部の昇温を図るにあたっては、例えば部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向になるように切替弁21、22を制御することや、W/P11を停止、或いは低吐出量で駆動することができる。
これに対して冷却装置1Bでは、全体的な制御の整合性や簡素化などを考慮し、制御手段がW/P11については、基本的にエンジン50Bの回転数に応じて、回転数が高くなるほど吐出量が多くなるようにW/P11を駆動するための制御を行うとともに、各部分流量調節弁61から64までについては、基本的に全開にするための制御を行うように実現される。一方、流量調節弁14および切替弁21、22については、さらに具体的には以下に示す制御を行うよう実現される。
すなわち制御手段は機関運転状態が区分D1に対応するアイドル状態である場合と、機関運転状態が区分D2に対応する軽負荷である場合と、区分D5に対応する機関冷間時と、区分D6に対応する機関始動時においては、流量調節弁14を閉弁するための制御を行うとともに、部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの軸線方向になるように切替弁21、22を制御するよう実現される。
また制御手段は、機関運転状態が区分D3に対応する低回転高負荷である場合には、流量調節弁14を閉弁するための制御を行うとともに、部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向になるように切替弁21、22を制御するように実現される。
また制御手段は、機関運転状態が区分D4に対応する高回転高負荷である場合には、流量調節弁14を全開にするための制御を行うとともに、部分W/J511aBにおける冷却水の流通方向がシリンダ51aの周方向になるように切替弁21、22を制御するように実現される。
そして冷却装置1Bでは、制御手段の制御のもと、区分D3において流量調節弁14がこのようにシリンダヘッド52Bを流通する冷却水の流量を低下させることで、エンジン50Bを流通する冷却水の流量を局部的に低下させる。
そして冷却装置1Bでは、流量調節弁14が全開でない場合にシリンダヘッド52Bへの冷却水の流通を抑制することで、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制していることになる。この点、冷却装置1Bではさらに具体的には、流量調節弁14を閉弁している場合にシリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制していることになる。
なお、制御手段は例えば上述した制御指針に基づいてW/P11、流量調節弁14、切替弁21、22および部分流量調節弁61から64までを適宜制御することで、各区分D1からD6までにおいて全体的な制御の整合性や簡素化などを考慮した上述の制御と異なる制御を行うように実現されてもよい。これにより各区分D1からD6までにおいて、さらにエンジン50Bの運転を好適に成立させることもできる。
次にECU70Bで行われる処理を図11に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートは、ステップS21Aの代わりにステップS21Bが、ステップS31Aの代わりにステップS31Bが、ステップS41Aの代わりにステップS41Bが設けられている点以外、図6に示すフローチャートと同一のものとなっている。このためここで特にこれらのステップについて説明する。ステップS3に続き、或いはステップS5、S12、S13で肯定判定であった場合には、ECU70Bは流量調節弁14を閉弁するとともに、切替弁21、22をシリンダ51aの軸線方向側に制御する(ステップS21B)。またステップS14で肯定判定であった場合には、ECU70Bは流量調節弁14を閉弁するとともに、切替弁21、22をシリンダ51aの周方向側に制御する(ステップS31B)。またステップS14で否定判定であった場合には、ECU70Bは流量調節弁14を全開にするとともに、切替弁21、22をシリンダ51aの周方向側に制御する(ステップS41B)。
次に冷却装置1Bの作用効果について説明する。冷却装置1Bでは、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、流量調節弁14を閉弁する。そしてこれにより、ヘッド側W/J521Bを流通する冷却水の流量を制限することで、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制でき、以って冷却損失を低減できる。
一方、この場合にはノッキングの発生が懸念される。これに対して冷却装置1Bではシリンダブロック51Bの冷却能力を抑制することなく、シリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制可能な流量調節弁14を制御することで、ヘッド側W/J521Bを流通する冷却水の流量を制限する。このため冷却装置1Bではこれによりシリンダ51aの冷却を維持でき、以ってノッキングの発生も抑制できる。
また冷却装置1Bでは、流量調節弁14がシリンダヘッド52Bの冷却能力を抑制するようにヘッド側W/J521Bを流通する冷却水の流量を調節した場合に、シリンダブロック51Bの冷却能力を高めるようにブロック側W/J511Bを流通する冷却水の流量を調節可能になっている。このため冷却装置1Bではこれによって吸気をより冷却でき、ノッキングの発生を好適に抑制できる。
さらに冷却装置1Bでは、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、切替弁21、22をシリンダ51aの周方向側に制御することで、シリンダブロック51Bから冷却水への熱伝導性を高めることができる。このため冷却装置1Bではこれにより吸気をさらに冷却でき、ノッキングの発生をさらに好適に抑制できる。
また冷却装置1Bは、主に低回転高負荷時に熱効率の向上を図ることができる一方で、他の運転状態においてもエンジン50Bの運転を好適に成立させることができる。このため冷却装置1Bは特定の運転状態だけでなく、通常行われるエンジン50Bの運転全体として見ても熱効率の向上を図ることができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
例えば上述した実施例では、各エンジン50A、50Bの運転を成立させるにあたって好適であることなどから、W/P11が冷却媒体圧送手段である場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、冷却媒体圧送手段は例えばエンジンの出力で駆動する機械式W/Pであってもよい。
また機関運転状態がアイドル状態である場合や機関冷間時や機関始動時に制御手段が行う制御は、本発明においては必ずしも上述した実施例に限られず、冷却装置が例えば第1および第2の冷却媒体通路に蓄熱冷却媒体を供給可能な蓄熱冷却媒体供給手段をさらに備えるとともに、機関運転状態がアイドル状態であるか或いは機関冷間時、または機関始動時であり、且つ蓄熱冷却媒体の温度が冷却媒体の温度よりも高い場合に、制御手段が当該蓄熱冷却媒体供給手段から蓄熱冷却媒体を供給するための制御を行ってもよい。かかる蓄熱冷却媒体供給手段に相当する構成としては、具体的には例えば特開2009−208569号公報に記載の熱交換部がある。
さらにこの場合、制御手段は例えばシリンダヘッドの冷却能力を部分的に調整する冷却能力調整手段を制御することで、点火プラグや排気ポートや吸気ポートに対応させて設けられた冷却媒体通路に蓄熱冷却媒体を優先的に供給するための制御を行ってもよい。
これにより、機関暖機促進や未燃HCの低減やエンジン着火性の向上をさらに好適に図ることなどができ、この結果、エンジンの運転をさらに好適に成立させることができる。
また上述した実施例2では、第3の凹凸部P3が冷却能力調整手段としての流量調節弁14と組み合わされて適用される場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、冷却水の流通方向の変化に応じて、シリンダブロックから冷却水への熱伝導性を可変にする凹凸部は、シリンダヘッドの冷却能力を調整可能なその他の冷却能力調整手段(例えば実施例1で説明したW/P11、流量調節弁14および第1の凹凸部P1)と組み合わされて適用されてもよい。
また、制御手段は主に各エンジン50A、50Bを制御する各ECU70で実現することが合理的であるが、例えばその他の電子制御装置や専用の電子回路などのハードウェアやこれらの組み合わせによって実現されてもよい。また制御手段は、例えば複数の電子制御装置や複数の電子回路等のハードウェアや電子制御装置と電子回路等のハードウェアとの組み合わせによって分散制御的に実現されてもよい。
1 冷却装置
11 W/P
12 ラジエータ
13 サーモスタット
14 流量調節弁
21 入口側切替弁
22 出口側切替弁
50A、50B エンジン
51A シリンダブロック
51a シリンダ
511 ブロック側W/J
52A、52B シリンダヘッド
52a 吸気ポート
52b 排気ポート
521 ヘッド側W/J
61、62、63、64 部分流量調節弁
70 ECU

Claims (3)

  1. 複数の異なる冷却系統に別個に組み込まれた複数の部分冷却媒体通路を備える第1の冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の最大流速の範囲内において、流速の変化に応じて冷却媒体の流れの剥離を発生させることで冷却媒体への熱伝達を抑制する第1の凹凸部を前記第1の冷却媒体通路に設けたシリンダヘッドを備えるエンジンと、
    機関運転状態に応じて、前記第1の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を、前記複数の部分冷却媒体通路それぞれにおいて部分的に変更する場合を含めて変更するための制御を行う制御手段と、を備え
    前記制御手段が、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記第1の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を前記第1の凹凸部で冷却媒体の流れの剥離が発生する流速に変更するための制御を行うエンジンの冷却装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンが、シリンダの周辺部に第2の冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の最大流速の範囲内において、流速の変化に応じて冷却媒体の流れの剥離を発生させることが可能な第2の凹凸部を前記第2の冷却媒体通路のうち、前記シリンダ側に位置する壁面に設けたシリンダブロックをさらに備え、
    前記制御手段が、機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記第2の冷却媒体通路に流通させる冷却媒体の流速を、前記第2の凹凸部で冷却媒体の流れの剥離が発生しない流速に変更するための制御をさらに行うエンジンの冷却装置。
  3. シリンダの周辺部に冷却媒体通路を形成するとともに、冷却媒体の流通方向の変化に応じて、冷却媒体への熱伝導性を可変にする凹凸部を前記冷却媒体通路に設けたシリンダブロックを備えるエンジンと、
    シリンダヘッドの冷却能力を調整可能な冷却能力調整手段と、
    前記冷却媒体通路における冷却媒体の流通方向を第1の方向と、該第1の方向よりも前記凹凸部によって熱伝導性が高くなる第2の方向との間で変更可能な流通方向変更手段と、
    機関運転状態が低回転高負荷である場合に、前記冷却能力調整手段を制御することで、前記シリンダヘッドの冷却能力を抑制するための制御を行うとともに、前記流通方向変更手段を制御することで、前記冷却媒体通路における冷却媒体の流通方向を前記第2の方向に変更するための制御を行う制御手段と、を備えるエンジンの冷却装置。
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