JP5494470B2 - アキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置 - Google Patents

アキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転軸方向に所定の空隙をもって対向的に配置されるステータとロータとを含むアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置に関する。
従来、アキシャルギャップ型の電動機を用いたポンプ装置は、例えば特許文献1に示すように、回転軸方向にステータとロータが所定の空隙をもって対向配置された電動ポンプ装置があり、固定子の全周面を樹脂により水密にモールドすることにより、耐水性、熱伝導度、機械的強度に優れた電動ポンプ装置を提供している。
さらに、例えば特許文献2は、アキシャル形ブラシレスDCモータを用いたポンプとすることにより、ポンプの外形寸法を軸方向に短く、薄型で、軽量化することができる。そして、このポンプの固定子には、回転子の位置を検出する位置検出素子が複数個配置されており、回転子のマグネットの磁極を位置検出素子によって直接検出するように構成されている。
特開昭59−592号公報 特開平9−209969号公報
しかしながら、このような特許文献1にあっては、モールドする対象が電動機の固定子あるいは電機子ユニットと称せられるステータ側のモールドに関する発明である。このため、回転子であるロータ側に設けられたマグネットや金属板などに発生する錆びを防止することができないという問題があった。
また、特許文献2にあっては、アキシャルギャップ型のモータを用いているが、回転子のロータマグネットの磁極を位置検出素子によって直接検出する構造を採用している。このため、特許文献2では、ロータマグネットと離れた位置にセンサマグネットを配置し、センサマグネットの磁極に応じてロータの回転を制御するために、ロータマグネットの磁極位置に対応させてセンサマグネットを着磁させる場合の課題を認識することができなかった。つまり、ロータマグネットとセンサマグネットとを防錆するため、ロータの周囲を樹脂でモールドしてしまうと、マグネットの位置が見えなくなるため、ロータマグネットの磁極の位置に対応させてセンサマグネットを正確に着磁させることが難しくなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アキシャルギャップ型電動機のロータを樹脂モールドすると共に、ロータ内のロータマグネットに対して制御基板の近くに回転制御を行うセンサマグネットを配置し、ロータマグネットの磁極位置に対応するようにセンサマグネットを着磁することができるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ステータとロータとが前記ロータの回転軸の軸方向に所定の空隙をもって対向的に配置されたアキシャルギャップ型電動機であって、前記ロータは、前記ステータのティース面と軸方向に対向して配置される回転駆動用のロータマグネットと、前記ロータマグネットの磁極位置に対応して着磁される回転制御用のセンサマグネットと、前記ロータマグネットと前記センサマグネットとを少なくとも含み、前記ロータの周囲を樹脂で覆う樹脂部と、を備え、前記樹脂部に前記ロータマグネットの磁極位置を示す目印部を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記ロータを軸支して、滑らかに摺動回転させる軸受部をさらに備え、前記目印部は、前記軸受部と嵌合する形状に構成され、前記ロータの回転時に前記目印部と前記軸受部とが嵌合した状態で前記ロータと前記軸受部との空転を防止することが好ましい。
また、本発明は、前記樹脂部は、前記ロータの全周囲が樹脂で覆われるように、第1樹脂部と第2樹脂部の2回に分けて成型することが好ましい。
また、本発明のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型電動機を用いてポンプ装置を構成することが好ましい。
本発明によれば、ロータに配置されたロータマグネットやセンサマグネットの全周囲を樹脂でモールドすることにより防錆効果や振動抑制効果が得られるという効果を奏する。そして、ロータを樹脂でモールドした後でも、樹脂部に付けられた目印部に基づいてロータマグネットの磁極位置が判明する。このため、センサマグネットを着磁する場合は、この目印部を基準としてセンサマグネットを着磁処理することにより、ロータマグネットの磁極位置に正確に対応したセンサマグネットを容易に形成できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるアキシャルギャップ型電動機を用いたポンプ装置の断面図である。 図2は、図1に示すポンプ装置の外観斜視図である。 図3−1は、図1に示すポンプ装置のアキシャルギャップ型電動機におけるステータをティース面側から見た斜視図である。 図3−2は、図1に示すポンプ装置のアキシャルギャップ型電動機におけるステータをヨーク面側から見た斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかるアキシャルギャップ型電動機のロータの斜視図である。 図5は、図4のロータと嵌合して回転する軸受部の斜視図である。 図6は、図4のロータに図5の軸受部を嵌合させる場合の位置関係を示す斜視図である。 図7は、図6のロータの目印部に形成された凸部と軸受部に形成された凹部とを合わせて嵌合させた状態を示す斜視図である。 図8は、ロータの樹脂モールドを2回成型する場合の第1金型にロータ部品を装着するプロセスを示す斜視図である。 図9は、図8の第1金型にロータ部品を装着した状態を示す断面図である。 図10は、図9の第1金型で第1樹脂部を成型した後のロータを円板部側から見た斜視図である。 図11は、図9の第1金型で第1樹脂部を成型した後のロータを円筒部側から見た斜視図である。 図12は、ロータの樹脂モールドを2回成型する場合の第2金型にロータ部品を装着するプロセスを示す斜視図である。 図13は、図12の第2金型にロータ部品を装着した状態を示す断面図である。 図14は、図13の第2金型で第2樹脂部を成型した後のロータを円板部側から見た斜視図である。 図15は、図13の第2金型で第2樹脂部を成型した後のロータを円筒部側から見た斜視図である。 図16は、ロータマグネットを8極分着磁した状態を示すロータの斜視図である。 図17は、図16のロータの断面図である。 図18は、図17のロータを用いてセンサマグネットの着磁工程を説明する断面図である。 図19は、図18によりセンサマグネットを8極分着磁した状態を示すロータの斜視図である。
以下に、本発明にかかるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるアキシャルギャップ型電動機を用いたポンプ装置の断面図であり、図2は、図1に示すポンプ装置の外観斜視図であり、図3−1は、図1に示すポンプ装置のアキシャルギャップ型電動機におけるステータをティース面側から見た斜視図であり、図3−2は、図1に示すポンプ装置のアキシャルギャップ型電動機におけるステータをヨーク面側から見た斜視図である。図4は、本発明の一実施形態にかかるアキシャルギャップ型電動機のロータの斜視図であり、図5は、図4のロータと嵌合して回転する軸受部の斜視図であり、図6は、図4のロータに図5の軸受部を嵌合させる場合の位置関係を示す斜視図であり、図7は、図6のロータの目印部に形成された凸部と軸受部に形成された凹部とを合わせて嵌合させた状態を示す斜視図である。
図1に示すように、実施例1のアキシャルギャップ型電動機を用いたポンプ装置1は、ロータ2とステータ3とがロータ2の回転軸の軸方向に所定の空隙をもって対向的に配置されて構成されている。ロータ2は、バックヨーク21、ロータマグネット22、ステンカバー23、センサマグネット24、軸受部25、および樹脂部26などで構成されている。そして、ポンプ装置1のロータ2側には、ポンプ室27、ロータカバー28、および吸水口29aなどが配置されている。上記ロータマグネット22には、例えば、希土類を使ったサマリウム鉄窒素マグネット、ネオジウム鉄ボロンマグネット等の強磁性を備えた異方性マグネットを用いることができるが、これに限定されるものではなく、等方性マグネットを用いても良い。
ステータ3は、インシュレータ31、ステータコアのティース面32、ステータコアのヨーク面33、ステータコアの巻線34、およびステータをモールドする樹脂成型体35などで構成されている。そして、ポンプ装置1のステータ3側には、ステータとロータを仕切る仕切壁36、電動機室37、ステータカバー38、および駆動制御基板39などが配置されている。
本実施例1におけるポンプ装置1の外観は、図2に示すように、アキシャルギャップ型電動機がポンプカバー28とステータカバー37とで覆われている。このポンプ装置1は、アキシャルギャップ型電動機のロータを回転させると、ロータに装着された羽根が回転して、ポンプ装置1の吸水口29aから水を吸い込んで(矢印A方向)、排水口29bから水を排出する(矢印B方向)動作を連続的に行う。
また、実施例1におけるステータ3は、図3−1に示すように、複数のコアメンバー31がロータの回転軸の周囲を囲むように配置されている。ここで、コアメンバー31は、ボビン状のステータコア311の外周に絶縁部材としてのインシュレータ314を介して巻線34が巻回された構造となっている。コアメンバー31は、ステータコアのティース面312側をロータ2のロータマグネット22と対向するように配置している。図3−2は、図3−1に示すステータをティース面32と反対側のヨーク面から見た図である。
このように構成された、アキシャルギャップ型電動機を用いたポンプ装置は、図1に示すように、ロータマグネット22がステータコアのティース面32に対向的に配置されている。そして、ステータコアの巻線34に流す電流を切り換えてロータ2を回転制御するには、回転しているロータマグネット22の磁極をリアルタイムに検出する必要があった。しかし、アキシャルギャップ型電動機では、図1に示すように、ロータ2の回転制御を行う駆動制御基板39が軸受部25の近くに配置されており、ロータマグネット22の位置から離れているため、ロータマグネット22の近傍に磁極を検出するセンサを配置することが難しい。そこで、本実施例1では、駆動制御基板39に近い軸受部25の近傍に、ロータマグネット22とは別のセンサマグネット24を配置し、このセンサマグネット24の磁極位置をロータマグネット22の磁極位置と同じ磁極位置となるように構成している。従って、センサマグネット24の磁極をステータ3側に設けられた不図示の磁気センサにより検出することにより、ロータマグネット22の磁極を検出するのと同じことになり、センサマグネット24の磁極の検出結果に基づいてロータ2を回転制御することができる。
実施例1では、ポンプ装置を水中で使用するウォータポンプとして使用しているため、ポンプ装置1内が常に水で満たされており、バックヨーク21、ロータマグネット22、ステンカバー23、センサマグネット24などに錆びが発生する恐れがある。そこで、本実施例1では、ロータ2の全周囲を樹脂でモールドすることにより錆の発生を防いでいる。ところが、実施例1におけるポンプ装置は、上記したアキシャルギャップ型電動機を採用しており、ロータマグネット22とセンサマグネット24とが離れた位置に配置され、ロータ2の全周囲をPPSやPPEなどの樹脂によりモールドされている。このため、ロータマグネット22とセンサマグネット24は、樹脂に覆われていて位置を確認することが難しいことから、例えば、ロータ2の全周囲を樹脂でモールドした後にロータマグネット23の磁極に対応させてセンサマグネット24を着磁処理することは困難であった。
そこで、本実施例1では、図4に示すように、樹脂モールドする際にロータ2にロータマグネット22の磁極位置を示す目印部2cを付けることで、樹脂モールド後であってもロータマグネット22の磁極位置がロータ2の外観から容易にわかるようになり、センサマグネット24の着磁処理を正確かつ容易に行うことができる。実施例1の目印部2cは、図4に示すように、ロータ2の円筒部2bの先端の一部を凸状に形成したが、必ずしもこれに限定されず、目印として判別可能なものであれば如何なるものであっても良い。実施例1の目印部2cは、図4に示すロータ2の円筒部2bの中に、図5に示す軸受部25の円筒部25bを挿入し、ロータ2の回転時にロータ2の目印部2cと軸受部25の円板部25aの外周に設けられた凹部25cとを嵌合させることにより、空転防止用の突起と兼用させている。図6は、ロータ2の円筒部2bの穴の中に、軸受部25の円筒部25bを挿入する場合の位置関係を示しており、図7は、ロータ2に軸受部25を挿入して、ロータ2の目印部2cと軸受部25の凹部25cとを嵌合させた状態を示している。
本発明におけるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置は、以上のように構成されている。以下、本発明にかかる特徴的な構成部であるロータの一成型例について図8〜図15を用いて説明する。
図8は、ロータの樹脂モールドを2回成型する場合の第1金型にロータ部品を装着するプロセスを示す斜視図であり、図9は、図8の第1金型にロータ部品を装着した状態を示す断面図であり、図10は、図9の第1金型で第1樹脂部を成型した後のロータを円板部側から見た斜視図であり、図11は、図9の第1金型で第1樹脂部を成型した後のロータを円筒部側から見た斜視図である。図12は、ロータの樹脂モールドを2回成型する場合の第2金型にロータ部品を装着するプロセスを示す斜視図であり、図13は、図12の第2金型にロータ部品を装着した状態を示す断面図であり、図14は、図13の第2金型で第2樹脂部を成型した後のロータを円板部側から見た斜視図であり、図15は、図13の第2金型で第2樹脂部を成型した後のロータを円筒部側から見た斜視図である。
ロータ2の成型方法は、図8に示すように、第1金型のコア5の中にバックヨーク21、ロータマグネット22、ステンカバー23、センサマグネット24を順番に配置し、その上から第1金型のキャビティー4を被せて、樹脂注入用の金型を完成させる。なお、本実施例では、ロータマグネット22は着磁された状態で、コア5の中に配置されるが、センサマグネット24は、磁場配向処理(磁性体の磁化容易軸を一定方向に揃える処理)が施された未着磁の状態でコア5の中に配置される。コア5の内側には、図8に示すように、ロータマグネット22の磁極位置規定用ボス5a、センサマグネット24の磁場配向位置規定用ボス5b、ロータマグネット保持部5cなどがそれぞれ形成されている。ロータマグネット22の磁極位置規定用ボス5aには、ロータマグネット22のロータマグネットボス用穴21aを嵌合させて配置することにより、ロータマグネット22の磁極の位置を所定の位置に規定することができる。また、センサマグネット24の磁場配向位置規定用ボス5bには、センサマグネット用ボス穴24aを嵌合させて配置することにより、センサマグネット24の磁場配向位置をロータマグネット22の磁極位置と同じ配置位置となるように規定することができる。そして、キャビティー4には、図8に示すように、ボス5a,5bと180度異なる方向に目印部2cを成型するための凹部4cが形成されている。
図8に示す第1金型のコア5の中にロータ部品を上記の順序で装着し、キャビティー4を上から被せることで、図9に示すように、樹脂を注入して第1樹脂部を成型するための金型を完成させる。実施例1で用いる樹脂としては、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリフェニルエチレン樹脂(PPE)などを好適に用いることができるが、これに限定する趣旨ではない。この第1金型には、図9に示すように、ロータマグネット22の磁極の位置を示す目印部2cを成型するための凹部4cが形成されている。
第1金型を用いて成型されたロータ2は、図10に示すように、円板部2aの裏面側にバックヨーク21が露出している面がまだ残っている。また、第1金型を用いて成型されたロータ2は、図11に示すように、円筒部2bの先端部付近にもセンサマグネット24が露出している面がまだ残っている。しかし、ロータマグネット22の磁極の位置を示す目印部2cは、第1樹脂部を成型する際に一緒に形成することができる。このように、目印部2cは、製造工程を増やさずに形成することができる。
第1樹脂部で成型されたロータ2は、図12に示す第2金型を用いて、モールドされていない露出部分を樹脂で完全にモールドすることができる。第1樹脂部が成型されたロータ2は、図12に示すように、第2金型のキャビティー7に対して円筒部2bを下方に向けて挿入し、その上から第2金型のコア6を被せて金型を完成させる。完成した第2金型の断面図が図13である。第2金型のキャビティー7には、ロータマグネット22の磁極の位置を示す目印部2cを成型するための凹部7cが形成されている。また、露出しているバックヨーク21やセンサマグネット24が第2金型を用いて樹脂をモールドすることにより、露出していた部分が全て樹脂で覆われる。第2金型によって新たにモールドしたロータ2の第2樹脂部26bは、図14および図15において、ハッチングで示してある。
このように、実施例1にかかるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置は、上述した構造のロータ2を採用したことにより、ロータ部品であるバックヨーク、ロータマグネット、ステンカバー(SUSカバー)、センサマグネット等が樹脂により完全にモールドされているため、水中用のウォータポンプとして用いたとしても、ロータ部品に錆びが発生するのを防止することができる。
また、実施例1にかかるアキシャルギャップ型電動機は、ロータマグネット22とは別にセンサマグネット24を離れた位置に配置し、周囲を樹脂でモールドしているため、マグネット位置が見えなくなる。しかし、ロータマグネットの磁極(図8では、8極分のS極位置を示している)の位置を示す目印部2cは、第1樹脂部と一緒に成型するため、工程を増やさずにロータマグネットの磁極位置を外観から容易に判断することができる。これにより、センサマグネット24は、モールド後であってもロータマグネット22の磁極位置と同じ磁極位置になるように磁場配向に沿った着磁処理を行うことができる。
さらに、実施例1にかかるアキシャルギャップ型電動機のロータ2の目印部2cは、軸受部25に設けられた凹部25cと嵌合させることで、空転防止用の凹凸部として兼用することができる。このため、ロータと軸受部とが空転しないように接着する接着工程等を省くことができるので、さらなる工数低減効果を得ることができる。なお、本実施例では、ロータマグネット22は、着磁された状態でコア5の中に配置されるが、本発明はこれに限られない。すなわち、センサマグネットと同様に磁場配向処理を施した未着磁の状態であっても良い。この場合は、目印部2cを基準にしてモールド後にロータマグネット22の着磁処理を行う。
なお、上記実施例1では、ロータ2の一成型例として2回成型の手順について説明したが、実施例1のロータ構造を実現するためには必ずしも2回成型を行う必要はない。例えば、金型内で部品を支持する部材をモールドする樹脂と同じ部材を使って構成すれば、1回成型を行うだけでロータの周囲を確実にモールドすることが可能となる。また、金型内における部品を細い支持部材を使って支持し、1回成型後に、支持部材で空いた穴を埋める工程を追加するだけでロータの周囲を確実にモールドすることもできる。さらに、支持部材を使わずに、金型内でモールドする材料を浮かすことにより、1回成型だけでロータの周囲を確実にモールドすることができるようになっている。
また、上記実施例1では、ロータマグネット22の磁極位置を目印部2cにより外観から容易に判断できるように構成したが、この目印部2cと併用できるように、ロータマグネット22の磁極位置をモールド後であっても正確に判別することのできる構成を上記実施例1に追加しても良い。以下その構成について説明する。
図16は、ロータマグネットを8極分着磁した状態を示すロータの斜視図であり、図17は、図16のロータの断面図であり、図18は、図17のロータを用いてセンサマグネットの着磁工程を説明する断面図であり、図19は、図18によりセンサマグネットを8極分着磁した状態を示すロータの斜視図である。
2回成型によりロータ200の周囲を樹脂でモールドしたロータ200は、図16に示すように、円板部200aと円筒部200bとで構成されている。このロータ200に内蔵されているロータマグネット220は、図16および図17の矢印で示すように、ロータ200の回転軸方向に8極分着磁済みである。ここで、ロータ200の円筒部200bの先端付近に設けられたセンサマグネット240は、まだ着磁されていない。そこで、このロータ200には、図18に示すように、ロータマグネット位置固定用磁石300をロータマグネット220の回転軸方向に所定の間隙を開けて対向的に配置すると共に、センサマグネット着磁用磁極400をセンサマグネット240外周方向に所定の間隙を開けて配置し、軸受部250によってロータ200が回転フリーな状態となっている。
ここで、ロータマグネット位置固定用磁石300を例えばN極になるよう励磁すると、ロータマグネット220のS極が吸引されて位置が固定される。ここで、センサマグネット着磁用磁極400を使ってセンサマグネット240をS極に着磁させる。続いて、ロータマグネット位置固定用磁石300をS極になるよう励磁すると、今度はロータマグネット220のN極が吸引されて位置が固定される。ここで、センサマグネット着磁用磁極400を使ってセンサマグネット240をN極に着磁させる。ロータマグネット位置固定用磁石300とセンサマグネット着磁用磁極400とは、この動作を1極分ずつ組で着磁処理を行うと共に、隣接する磁極を順番に4回着磁動作を繰り返すことにより、センサマグネット240をロータマグネット220の磁極位置に対応するように8極分着磁させることができる。センサマグネット240の着磁方向は、図19の矢印に示す方向となる。
このように、図16〜図19に示したセンサマグネットの着磁方法は、上記実施例1の目印部2cに加えて採用することにより、さらに確実かつ容易にロータマグネット220の磁極位置に対応させて、センサマグネット240を着磁することができるという効果を奏する。
以上のように、本発明にかかるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置は、金属の腐食しやすい液体を扱うアキシャルギャップ型電動機およびポンプ装置に有用であって、特に、水中で用いられるウォータポンプなどに用いられるアキシャルギャップ型電動機およびそれを用いたポンプ装置に適している。
1 ポンプ装置
2,200 ロータ
2a,200a 円板部
2b,200b 円筒部
2c 目印部
21,210 バックヨーク
21a ロータマグネットボス用穴
22,220 ロータマグネット
23,230 ステンカバー
24,240 センサマグネット
24a センサマグネット用ボス穴
25,250 軸受部
25a 円板部
25b 円筒部
25c 凹部
26,260 樹脂部
26b 第2樹脂部
27 ポンプ室
28 ポンプカバー
29a 吸水口
29b 排出口
3 ステータ
31 コアメンバー
311 ステータコア
312 ティース面
313 ヨーク面
314 インシュレータ
34 巻線
35 樹脂成型体
36 仕切壁
37 電動機室
38 ステータカバー
39 駆動制御基板
4 キャビティー
5 コア
5a 磁極位置規定用ボス
5b 磁場配向位置規定用ボス
5c ログネット保持部
300 ロータマグネット位置固定用磁石
400 センサマグネット着磁用磁極

Claims (4)

  1. ステータとロータとが前記ロータの回転軸の軸方向に所定の空隙をもって対向的に配置されたアキシャルギャップ型電動機であって、
    前記ロータは、
    前記ステータのティース面と軸方向に対向して配置される回転駆動用のロータマグネットと、
    前記ロータマグネットの磁極位置に対応して着磁される回転制御用のセンサマグネットと、
    前記ロータマグネットと前記センサマグネットとを少なくとも含み、前記ロータの周囲を樹脂で覆う樹脂部と、
    を備え、前記樹脂部に前記ロータマグネットの磁極位置を示す目印部を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ型電動機。
  2. 前記ロータを軸支して、滑らかに摺動回転させる軸受部をさらに備え、
    前記目印部は、前記軸受部と嵌合する形状に構成され、前記ロータの回転時に前記目印部と前記軸受部とが嵌合した状態で前記ロータと前記軸受部との空転を防止することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型電動機。
  3. 前記樹脂部は、前記ロータの全周囲が樹脂で覆われるように、第1樹脂部と第2樹脂部の2回に分けて成型することを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型電動機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のアキシャルギャップ型電動機を用いたポンプ装置。
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