JP5493797B2 - 画像形成装置および定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および定着装置に関するものである。
複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置として、複数のロールによって張架されたベルト部材(定着ベルト)によって構成された加熱部材を備えたものが知られている。
例えば特許文献1には、定着ローラと加熱ローラとに張架された定着ベルトと、定着ベルトの外周面に接触して定着ベルトとの間でニップを形成する加圧ローラとを備えるとともに、定着ベルトを介して定着ローラと加圧ローラによって形成されるニップの出口分離部に対応した位置であって定着ベルトの内側に、出口分離部面を曲率の大きな形状部とした固定部材を備えた定着装置が記載されている。
特開2003−5566号公報
ここで、画像形成装置の保守点検等のために、画像形成装置に内蔵されている例えば定着ユニット等の複数のユニット部を画像形成装置本体に対して引き出す作業を行う場合がある。このようなユニット部が比較的重量物であるときには、複数のユニット部を引き出してしまうと、画像形成装置本体が床面に対して傾斜してしまうおそれがある。
本発明は、複数のユニット部が画像形成装置本体から引き出している状態を回避することが可能な画像形成装置および定着装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置の本体部と、前記本体部に対して引き出し可能に配設され、前記記録材を加熱する加熱部材および当該加熱部材を押圧するように配置され当該加熱部材との間で当該記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材を備え、当該記録材に形成された前記画像を定着させる定着部と、前記本体部に対して引き出し可能に配設され、前記定着部の記録材搬送路の下流側に配置され、前記記録材に定着された前記画像を冷却する冷却部と、前記本体部に対して前記定着部が引き出された状態で前記冷却部の引き出しを阻止すると共に当該冷却部が引き出された状態で当該定着部の引き出しを阻止する引き出し排他手段と、を含む画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記本体部と係止する係止位置および当該本体部と係止しない非係止位置を有する係止部材を備え、当該係止部材の当該係止位置と当該非係止位置とを切り換えるように当該本体部に対して移動可能に配設される把持部と、前記把持部の前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置に切り換えるのに伴って前記本体部に対して移動して前記冷却部と係合する係合移動板と、前記定着部が引き出されるのに伴って前記冷却部に対する前記係合移動板の相対移動を制限する制限板と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記把持部の前記係止部材が前記非係止位置から前記係止位置へ移動する際に前記係合移動板を前記冷却部から離間させる方向に移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限する方向に当該制限板を付勢する付勢部材と、前記定着部に固定され、前記付勢部材の付勢力に抗して前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限しない位置に当該制限板を保持する保持部と、をさらに含んで構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、定着部材と、前記定着部材を押圧するように配置され、当該定着部材との間で記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材と、を有する定着装置本体と、前記定着装置本体を引き出し可能に収容する画像形成装置本体に対して当該定着装置本体が引き出された状態で当該定着装置本体の記録材搬送路の下流側に位置する冷却装置の引き出しを阻止すると共に当該冷却装置が引き出された状態で当該定着装置本体の引き出しを阻止する引き出し排他手段と、を含む定着装置である。
請求項6に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記画像形成装置本体と係止する係止位置および当該画像形成装置本体と係止しない非係止位置を有する係止部材を備え、当該係止部材の当該係止位置と当該非係止位置とを切り換えるように当該画像形成装置本体に対して移動可能に配設される把持部と、前記把持部の前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置に切り換えるのに伴って前記画像形成装置本体に対して移動して前記冷却装置と係合する係合移動板と、前記定着装置本体が引き出されるのに伴って前記冷却装置に対する前記係合移動板の相対移動を制限する制限板と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の定着装置である。
請求項7に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記把持部の前記係止部材が前記非係止位置から前記係止位置へ移動する際に前記係合移動板を前記冷却装置から離間させる方向に移動させることを特徴とする請求項6に記載の定着装置である。
請求項8に記載の発明は、前記引き出し排他手段は、前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限する方向に当該制限板を付勢する付勢部材と、前記定着装置本体に固定され、前記付勢部材の付勢力に抗して前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限しない位置に当該制限板を保持する保持部と、をさらに含んで構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の定着装置である。
請求項1によれば、複数のユニット部が画像形成装置本体から引き出している状態を回避することが可能になる。
請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べ、引き出し排他手段を簡易に構成することができる。
請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べ、係合移動板の移動を強制的に行うことができる。
請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べ、引き出し排他手段を簡易に構成することができる。
請求項5によれば、複数のユニット部が画像形成装置本体から引き出している状態を回避することが可能になる。
請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べ、引き出し排他手段を簡易に構成することができる。
請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べ、係合移動板の移動を強制的に行うことができる。
請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べ、引き出し排他手段を簡易に構成することができる。
本実施の形態に係る定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの構成を説明するための断面構成図である。 引き出し排他機構を説明する正面図である。 引き出し排他機構のハンドルの構成を説明する図である。 引き出し排他機構の構成をより具体的に説明する斜視図である。 引き出し排他機構を説明する正面図である。 引き出し排他機構のスライド板が冷却ユニットと係合している状態を説明する斜視図である。 引き出し排他機構の部分斜視図である。 引き出し排他機構の部分斜視図である。 引き出し排他機構を説明する正面図である。 引き出し排他機構を説明する正面図である。 引き出し排他機構のスライド板が冷却ユニットと係合しない状態を説明する斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本実施の形態に係る定着装置(定着ユニット)60が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成部の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)を備えている。各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着手段(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。定着ユニット60は、第1のユニット部の一例であり、冷却ユニット80は、第2のユニット部の一例である。冷却ユニット80は、定着ユニット60よりも用紙搬送路の下流側に位置している。
なお、本実施の形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1の排出部に設けられた用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を用紙積載部44に向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1での基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60に搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙上の合成トナー像は、定着ユニット60によって定着処理を受けて用紙上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙は、冷却ユニット80にて冷却され、カール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、用紙積載部44に向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの構成の説明>
次に、本実施の形態の画像形成装置1に用いられる定着ユニット60について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット60の構成を説明するための断面構成図である。この定着ユニット60は、用紙を加熱する加熱手段の一例としての定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成された加圧部材の一例としての加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、ベルト部材の一例としての定着ベルト610と、定着ベルト610を張架しながら回転動作し、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接(互いに押圧されながら接触)する領域であるニップ部Nにて定着ベルト610を内側から加熱する定着ロール611と、定着ベルト610を内側から張架しながら定着ベルト610を加熱する張架ロールの一例としての内部加熱ロール612、定着ベルト610を外側から張架しながら定着ベルト610を加熱する張架ロールの一例としての外部加熱ロール613と、を備えている。また、定着ベルトモジュール61は、定着ロール611と内部加熱ロール612との間(ニップ部Nの上流側)で定着ベルト610を張架する張架ロール614と、ニップ部N内の下流側領域であって定着ロール611の近傍位置に配置された剥離部材の一例としての剥離パッド64と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する張架ロール615と、を備えている。
定着ベルト610は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層されたシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆されたPFA(テトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)からなる離型層とで構成されている。ここでは、弾性体層は、特にカラー画像に対する画質向上のために設けられたものである。すなわち、定着対象となる用紙に保持されるトナー像は、粉体である各色トナーが積層して形成されている。そのため、ニップ部Nにおいてトナー像の全体に均一に熱を供給するには、用紙上のトナー像の凹凸に倣って定着ベルト610表面が変形することが好ましいからである。
定着ロール611は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールであり、図示しない駆動モータからの回転駆動力を受けて、図中矢印方向に回転する。そして、定着ロール611の内部に配置された加熱源としての例えば3本のハロゲンヒータ71により、定着ロール611は予め定められた温度(例えば、150℃)に加熱される。
内部加熱ロール612は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された加熱源としての例えば4本のハロゲンヒータ72により、内部加熱ロール612は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。
また、内部加熱ロール612は、その両端部に定着ベルト610を内側から外側に向けて押圧するバネ部材(不図示)が配置され、定着ベルト610全体の張力を例えば15kgfに設定している。
さらには、内部加熱ロール612には、定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するための機構が設けられている。すなわち、内部加熱ロール612の近傍には、定着ベルト610の端部位置(エッジ位置)を検知するベルトエッジ位置検知機構(不図示)が配置されている。また、内部加熱ロール612には、内部加熱ロール612の一方の端部を内部加熱ロール612の軸方向と直行する方向に変位させる変位機構(不図示)が設けられている。そして、この変位機構は、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて内部加熱ロール612の一方の端部を変位させることで定着ベルト610を内部加熱ロール612の軸方向に変位させる。それにより、定着ベルト610のベルトウォークを制御している。
外部加熱ロール613は、例えばアルミニウムやSUSで形成された円筒状ロールである。そして、内部に配置された加熱源としての例えば3本のハロゲンヒータ73により、外部加熱ロール613は予め定められた温度(例えば、190℃)に加熱される。
このように、本実施の形態の定着ユニット60では、定着ロール611と内部加熱ロール612と外部加熱ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
剥離パッド64は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で構成された、断面が略円弧形状のブロック部材である。そして、加圧ロール62が定着ベルト610を介して定着ロール611に圧接される領域(以下、「ロールニップ部N1」)の下流側近傍位置にて、定着ロール611の軸方向全域に亘って固定配置されている。そして、剥離パッド64は、定着ベルト610を介して加圧ロール62を予め定められた幅領域(例えば、定着ベルト610の進行方向に沿って5mmのニップ幅)に亘って予め定められた荷重(例えば、平均10kgf)で均一に押圧するように設置され、ロールニップ部N1に連なる「剥離パッドニップ部N2」を形成している。
次に、加圧ロール62は、例えば、アルミニウムやSUSからなる円柱状ロールを基体として、基体側から順に、シリコーンゴムからなる弾性層と、PFAチューブからなる離型層とが積層されて構成されている。そして、加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61に接離するように配置され、定着ベルトモジュール61を押圧しながら接触(圧接)するように設定された場合には、定着ベルトモジュール61の定着ロール611が矢印方向へ回転するのに伴い、定着ロール611に従動して矢印方向に回転する。
<定着ユニットでの定着動作についての説明>
次に、本実施の形態の定着ユニット60での定着動作について説明する。
画像形成装置1の二次転写領域Tr(図1参照)において合成トナー像(未定着トナー像)が静電転写された用紙は、第4搬送路R4(図1参照)に沿って定着ユニット60のニップ部N(図2参照)に向けて搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙に定着される。
すなわち、本実施の形態の定着ユニット60では、ロールニップ部N1に作用する熱は主に定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置されたハロゲンヒータ71から定着ロール611を介して供給される熱と、内部加熱ロール612の内部に配置されたハロゲンヒータ72から内部加熱ロール612を介して供給される熱と、外部加熱ロール613の内部に配置されたハロゲンヒータ73から外部加熱ロール613を介して供給される熱とによって加熱される。それにより、定着ロール611だけでなく、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613からも熱エネルギーが補給されるので、ロールニップ部N1においては、プロセススピードが高速であっても充分な熱量が確保される。
本実施の形態の定着ユニット60では、直接的な加熱部材として機能する定着ベルト610は、極めて熱容量を小さく構成することができる。加えて、定着ベルト610は、熱供給部材である定着ロール611と、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613のそれぞれにおいて広いラップ面積(大きなラップ角度)で接触するように構成されている。そのため、定着ベルト610が1回転する短い期間に、定着ロール611や内部加熱ロール612および外部加熱ロール613から充分な熱量が供給されるので、定着ベルト610を必要な定着温度に短時間で復帰させることが可能となる。それにより、ロールニップ部N1においては、予め定められた定着温度が維持される。
その結果、本実施の形態の定着ユニット60では、高速で連続通紙されても定着温度が略一定に維持される。また、高速での定着動作の開始時に定着温度が落ち込む現象(所謂「温度ドループ現象」)の発生が抑制される。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、定着温度の維持および温度ドループの発生が抑制され、さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ71、さらにはハロゲンヒータ72、ハロゲンヒータ73の出力調整により、温度の切り替えを容易としている。
また、本実施の形態の定着ユニット60は、定着ロール611がアルミニウムやSUS等で形成されたハードロールであり、加圧ロール62が弾性層を被覆したソフトロールである。そのため、ロールニップ部N1では、定着ロール611は殆ど撓まず、加圧ロール62表面が撓むことによって定着ベルト610の進行方向に幅を持ったニップ領域が形成されている。このように、ロールニップ部N1においては、定着ベルト610がラップされている側の定着ロール611が殆ど変形しない。そのため、定着ベルト610は移動速度を略一定に維持しながらロールニップ部N1を通過する。それにより、ロールニップ部N1において定着ベルト610にシワや歪みが生じることが抑制されるので、良質の定着画像が安定的に提供される。
引き続いて、ロールニップ部N1を通過した後には、用紙は剥離パッドニップ部N2に搬送される。剥離パッドニップ部N2は、加圧ロール62に剥離パッド64が押圧されて、定着ベルト610が加圧ロール62に圧接するように構成されている。したがって、ロールニップ部N1は定着ロール611の曲率によって下に凸である湾曲した形状を有するのに対し、剥離パッドニップ部N2は加圧ロール62の曲率によって上に凸である湾曲した形状を有している。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙は、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙は定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程にも位置付けられる。
そして、剥離パッドニップ部N2の出口では、定着ベルト610は剥離パッド64に巻き付くように搬送されるので、定着ベルト610の搬送方向はそこで急激に変化する。すなわち、定着ベルト610は剥離パッド64の外側面に沿って移動するため、定着ベルト610の屈曲は大きなものとなる。そのため、剥離パッドニップ部N2内において定着ベルト610との付着力が予め弱められた用紙は、用紙自身が有している紙のコシによって定着ベルト610から分離する。
そして、定着ベルト610から分離された用紙は、剥離パッドニップ部N2の下流側に配置された剥離案内部材の一例としての剥離案内板69により、その進行方向が導かれる。剥離案内板69により案内された用紙は、その後、排紙ガイド78および排紙ベルト79によって冷却ユニット80に向けて搬送され、それにより定着ユニット60での定着処理が完了する。
次に、定着ユニット60および冷却ユニット80に隣接して配置されている引き出し排他手段の一例としての引き出し排他機構30について説明する。
図3は、引き出し排他機構30を説明する正面図である。なお、図3に示す状態は、後述するように、定着ユニット60を引き出すことができない一方で、冷却ユニット80を引き出すことができる。
図3に示す引き出し排他機構30は、定着ユニット60と冷却ユニット80のいずれか一方のみを引き出すことができるようにするための機構である。言い換えると、本実施の形態の画像形成装置1は、引き出し排他機構30の作用によって、定着ユニット60と冷却ユニット80の両方を引き出すことが不可能なように構成されている。すなわち、本実施の形態の画像形成装置1が備える定着ユニット60および冷却ユニット80は、重量物であり、両者を引き出した状態では、画像形成装置1が床に対して傾斜するおそれがある。そのような事情に鑑み、本実施の形態の画像形成装置1では、定着ユニット60と冷却ユニット80のいずれか一方を選択的に引き出すことができるようにするための引き出し排他機構30を備えている。
なお、定着ユニット60は、定着のための構成部品を保持する定着装置本体の一例としての定着本体63を備えている。
引き出し排他機構30は、定着ユニット60の前方に位置し、定着ユニット60に回転自在に取り付けられるハンドル100と、画像形成装置本体の一例であるフレームFLに固定される固定板200と、を備えている。フレームFLは、画像形成装置1の本体部の一例であり、ハンドル100は把持部の一例である。
また、引き出し排他機構30は、固定板200に対してスライド可能に固定板200に配設された係合移動板の一例としてのスライド板300と、固定板200に対して回転可能に固定板200に配設された制限板の一例としての回転板400と、回転板400と係合可能に定着ユニット60に固定して取り付けられる取り付け板500と、を備えている。
付言すると、ハンドル100および取り付け板500が、定着ユニット60に取り付けられている。また、固定板200は、フレームFLに取り付けられ、また、スライド板300および回転板400は、固定板200を介してフレームFLに取り付けられる。
図4は、引き出し排他機構30のハンドル100の構成を説明する図である。同図の(a)は、ハンドル100がフレームFLと係合している状態(係止部材の係止位置)を示し、(b)は、ハンドル100がフレームFLと係合していない状態(係止部材の非係止位置)を示している。
図4に示すように、ハンドル100は、操作する際に把持して回転される把持部110と、把持部110に接続される軸部120と、軸部120に固定され、把持部110よりも後方に位置する突出係合部130,140と、を有する。また、ハンドル100は、軸部120に固定され、突出係合部130,140よりも後方に位置する係止部材の一例としての突出棒150を有する。
ハンドル100の把持部110は、回転軸Kの周りを図4の紙面垂直方向に回転する。そして、ハンドル100の把持部110を定着ユニット60に対して回転させると、それに伴って軸部120、突出係合部130,140および突出棒150が同じ方向に回転する。
軸部120は、図3の紙面垂直方向に延びるように配設される。突出係合部130,140は、図3に示すように、互いに逆方向に突出している。
図4に示すように、突出棒150は、把持部110とは反対の方向に突出している。突出棒150は、定着ユニット60がフレームFLに収容されている状態のときには、フレームFLの穴FL1と係合可能であり(図4の(a)参照)、この場合には、定着ユニット60を引き出すことができない。また、回転軸Kを中心として把持部110を矢印101の方向に回転させることで、突出棒150がフレームFLの穴FL1から抜け(図4の(b)参照)、定着ユニット60を矢印102の方向に引き出すことが可能になる。
図5は、引き出し排他機構30の構成をより具体的に説明する斜視図である。なお、同図には、ハンドル100および取り付け板500以外の引き出し排他機構30の構成を示している。
図5に示すように、引き出し排他機構30の固定板200は、スライド板300をスライド可能に保持している。すなわち、スライド板300は、固定板200に対して矢印301の方向にスライド可能である。
また、引き出し排他機構30の固定板200は、回転板400を回転可能に支持している。すなわち、回転板400は、固定板200に対して回転軸Lの周りを回転可能である。
固定板200とスライド板300との間に、フック形状の両端部を互いに離間する方向の荷重が作用すると縮む方向に付勢力を生ずる引っ張りコイルばね210が取り付けられている。すなわち、引っ張りコイルばね210が引っ張られる状態にて引っ張りコイルばね210の一端部が固定板200に取り付けられると共に、他端部がスライド板300に取り付けられている。このため、引っ張りコイルばね210の作用により、スライド板300は矢印302の方向に常に付勢されている。スライド板300は、矢印303の方向にスライドさせられると、引っ張りコイルばね210により矢印302の方向に戻ろうとする。
また、固定板200と回転板400との間に、ねじりモーメントを受けると付勢力を生ずる付勢部材の一例としてのねじりコイルばね220が取り付けられている。回転板400は、ねじりコイルばね220により矢印401の方向に常に付勢されている。より詳細には、回転板400は、回転軸Lの周りを、回転板400の上側が固定板200と離間すると共に回転板400の下側が固定板200と近接する方向である矢印401の方向に付勢されている。
さらに説明すると、引き出し排他機構30のスライド板300は、上寄りに配設され、ハンドル100と係合する円形部材310と、円形部材310から離れた位置の下寄りに配設され、冷却ユニット80と係合するように側方に延在する延在片320と、を備えている。また、スライド板300は、円形部材310と延在片320との間に配設され、回転板400を受け入れ可能に形成された挿入穴330と、円形部材310の近傍に配設され、ハンドル100と係合するように上方に突出する突出片340と、を備えている。なお、円形部材310としては、例えばベアリングを用いることが考えられる。
また、引き出し排他機構30の回転板400は、ねじりコイルばね220よりも上側に配設され、冷却ユニット80と係合する係合片410と、ねじりコイルばね220よりも下側に配設され、スライド板300の挿入穴330に挿入する挿入片420と、を備えている。
ここで、図5に示す引き出し排他機構30の状態について付言すると、スライド板300の突出片340がハンドル100との係合によって、スライド板300が引っ張りコイルばね210の付勢力に抗して矢印303の方向に移動している。さらには、回転板400が矢印401の方向に回転し、回転板400の挿入片420がスライド板300の挿入穴330に挿入している。このため、図5では、スライド板300の突出片340とハンドル100との係合がない状態であっても、スライド板300が矢印302の方向に移動しない状態である。
図3に戻って説明を続ける。
図3に示すハンドル100を矢印101の方向に回転させると、スライド板300の円形部材310はハンドル100の突出係合部140と係合し、その後、突出係合部140が円形部材310を矢印303の方向に押し進める。
取り付け板500は、上述したように、定着ユニット60に取り付けられ、定着ユニット60と共に移動する。このような取り付け板500は、突出係合部140と係合してハンドル100の回転を停止させるストッパー部510と、回転板400の係合片410と係合して回転板400の姿勢を規制する保持部の一例としての規制部520と、を備えている。
以上の説明を踏まえて、図3に示す引き出し排他機構30の状態について付言すると、スライド板300は、引っ張りコイルばね210の付勢力により矢印302の方向に移動して停止している。そして、回転板400は、係合片410と取り付け板500の規制部520とが互いに係合することによって矢印401(図5参照)の方向には回転していない。このため、回転板400の挿入片420は、スライド板300と離間している。なお、スライド板300の挿入穴330は、回転板400の挿入片420とずれて位置している。
また、ハンドル100がフレームFLと係合している(図4の(a)参照)。このため、定着ユニット60を引き出すことができない。その一方で、冷却ユニット80は、スライド板300の延在片320と係合しておらず、このため、冷却ユニット80を引き出すことが可能である。
図6は、引き出し排他機構30を説明する正面図であり、図7は、引き出し排他機構30のスライド板300が冷却ユニット80と係合している状態を説明する斜視図である。なお、図6に示す状態は、後述するように、定着ユニット60を引き出すことができる一方で、冷却ユニット80を引き出すことができない。
図6に示すように、ハンドル100が矢印101の方向に回転することにより、ハンドル100の突出棒150がフレームFLと係合していない(図4の(b)参照)。このため、定着ユニット60を引き出すことが可能である。その一方で、冷却ユニット80は、スライド板300の延在片320が冷却ユニット80と係合しており、このため、冷却ユニット80を引き出すことができない。
なお、ハンドル100の突出係合部140は、スライド板300の円形部材310と突出片340との間に位置している。言い換えると、ハンドル100が矢印101の方向に回転すると、突出係合部140が円形部材310と突出片340との間に入り込み、円形部材310を矢印303の方向に押し続ける。
さらに説明すると、図7に示すように、冷却ユニット80は、下部に配設され、冷却ユニット80と共に移動する取り付け部材81を備えている。この取り付け部材81は、延在片320を受け入れる受け入れ部82を有する。したがって、引き出し排他機構30のスライド板300が矢印303の方向に移動し、これによりスライド板300の延在片320が冷却ユニット80の受け入れ部82に受け入れられると、定着ユニットを矢印102の方向に引き出すことができなくなる。
次に、引き出し排他機構30の回転板400の作用について説明する。
図8および図9は、引き出し排他機構30の部分斜視図である。なお、両図は、ハンドル100が矢印101(図6参照)の方向に回転してスライド板300がハンドル100の作用により矢印303(図5参照)の方向に移動している状態を示している。
図8に示すように、定着ユニット60が引き出されていない場合(図6参照)には、取り付け板500の規制部520が回転板400の係合片410と係合し、矢印401(図5参照)の方向への回転を妨げる。
なお、この場合には、回転板400の挿入片420がスライド板300の挿入穴330に入り込まない。このため、ハンドル100が矢印101とは反対の方向に回転すると、スライド板300が矢印302(図5参照)の方向に戻り、冷却ユニット80を引き出すことが可能である。
図9に示すように、定着ユニット60が引き出されている場合には、取り付け板500(図8参照)の規制部520(図8参照)が定着ユニット60と共に移動するので、回転板400の係合片410は、規制部520と係合することなく、ねじりコイルばね220の付勢力により、回転板400が矢印401(図5参照)の方向へ回転する。そして、回転板400の挿入片420がスライド板300の挿入穴330に挿入する。これにより、ハンドル100が矢印101とは反対の方向に回転しても、スライド板300(図7参照)が矢印302(図7参照)の方向に戻らず、冷却ユニット80を引き出すことができない。
次に、引き出し排他機構30のハンドル100を戻す際の作用について説明する。
図10は、引き出し排他機構30を説明する正面図である。
図10に示すように、ハンドル100を矢印103の方向に回転させると、ハンドル100の突出係合部140はスライド板300の突出片340に接触し、その後に、スライド板300が矢印302の方向に移動するように突出片340を押す。これにより、スライド板300の延在片320は、冷却ユニット80の取り付け部材81の受け入れ部82(図7参照)から抜け出る。延在片320は、受け入れ部82から抜け出た後には、引っ張りコイルばね210の付勢力によって矢印302の方向に移動する。
さらに説明すると、スライド板300の延在片320が冷却ユニット80の取り付け部材81に食い込んでいると、引っ張りコイルばね210の矢印302の方向への付勢力だけでは、延在片320を受け入れ部82から抜け出すことが困難である。そこで、本実施の形態では、そのようなかじり対策として、ハンドル100の突出係合部140によりスライド板300を強制的に矢印302の方向に移動させるように構成している。
次に、冷却ユニット80が引き出されている場合の引き出し排他機構30の作用について説明する。
図11は、引き出し排他機構30を説明する正面図であり、図12は、引き出し排他機構30のスライド板300が冷却ユニット80と係合しない状態を説明する斜視図である。なお、図11は図6に対応する図面であり、図12は図7に対応する図面である。
図11に示すように、ハンドル100が矢印101の方向に回転することにより、ハンドル100の突出係合部140がスライド板300の円形部材310と係合し、スライド板300が矢印303の方向に移動し始める。さらにハンドル100が矢印101の方向に回転すると、図12に示すように、冷却ユニット80が矢印102の方向に引き出されているために、スライド板300の延在片320は、冷却ユニット80の取り付け部材81の側壁面にぶつかり、矢印303の方向にそれ以上進むことができなくなる。このため、ハンドル100がフレームFLの穴FL1(図4の(b)参照)から抜けなくなり、定着ユニット60を矢印102の方向に引き出すことができない。
1…画像形成装置、30…引き出し排他機構、60…定着ユニット、63…定着本体、80…冷却ユニット、81…取り付け部材、82…受け入れ部、100…ハンドル、101,102,103,301,302,303,401…矢印、130,140…突出係合部、150…突出棒、200…固定板、210…引っ張りコイルばね、220…ねじりコイルばね、300…スライド板、310…円形部材、320…延在片、330…挿入穴、340…突出片、400…回転板、410…係合片、420…挿入片、500…取り付け板、510…ストッパー部、520…規制部、FL…フレーム、FL1…穴、K,L…回転軸

Claims (8)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成装置の本体部と、
    前記本体部に対して引き出し可能に配設され、前記記録材を加熱する加熱部材および当該加熱部材を押圧するように配置され当該加熱部材との間で当該記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材を備え、当該記録材に形成された前記画像を定着させる定着部と、
    前記本体部に対して引き出し可能に配設され、前記定着部の記録材搬送路の下流側に配置され、前記記録材に定着された前記画像を冷却する冷却部と、
    前記本体部に対して前記定着部が引き出された状態で前記冷却部の引き出しを阻止すると共に当該冷却部が引き出された状態で当該定着部の引き出しを阻止する引き出し排他手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記引き出し排他手段は、
    前記本体部と係止する係止位置および当該本体部と係止しない非係止位置を有する係止部材を備え、当該係止部材の当該係止位置と当該非係止位置とを切り換えるように当該本体部に対して移動可能に配設される把持部と、
    前記把持部の前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置に切り換えるのに伴って前記本体部に対して移動して前記冷却部と係合する係合移動板と、
    前記定着部が引き出されるのに伴って前記冷却部に対する前記係合移動板の相対移動を制限する制限板と、
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記引き出し排他手段は、前記把持部の前記係止部材が前記非係止位置から前記係止位置へ移動する際に前記係合移動板を前記冷却部から離間させる方向に移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記引き出し排他手段は、
    前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限する方向に当該制限板を付勢する付勢部材と、
    前記定着部に固定され、前記付勢部材の付勢力に抗して前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限しない位置に当該制限板を保持する保持部と、
    をさらに含んで構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 定着部材と、
    前記定着部材を押圧するように配置され、当該定着部材との間で記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材と、
    を有する定着装置本体と、
    前記定着装置本体を引き出し可能に収容する画像形成装置本体に対して当該定着装置本体が引き出された状態で当該定着装置本体の記録材搬送路の下流側に位置する冷却装置の引き出しを阻止すると共に当該冷却装置が引き出された状態で当該定着装置本体の引き出しを阻止する引き出し排他手段と、
    を含む定着装置。
  6. 前記引き出し排他手段は、
    前記画像形成装置本体と係止する係止位置および当該画像形成装置本体と係止しない非係止位置を有する係止部材を備え、当該係止部材の当該係止位置と当該非係止位置とを切り換えるように当該画像形成装置本体に対して移動可能に配設される把持部と、
    前記把持部の前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置に切り換えるのに伴って前記画像形成装置本体に対して移動して前記冷却装置と係合する係合移動板と、
    前記定着装置本体が引き出されるのに伴って前記冷却装置に対する前記係合移動板の相対移動を制限する制限板と、
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記引き出し排他手段は、前記把持部の前記係止部材が前記非係止位置から前記係止位置へ移動する際に前記係合移動板を前記冷却装置から離間させる方向に移動させることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記引き出し排他手段は、
    前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限する方向に当該制限板を付勢する付勢部材と、
    前記定着装置本体に固定され、前記付勢部材の付勢力に抗して前記制限板が前記係合移動板の前記相対移動を制限しない位置に当該制限板を保持する保持部と、
    をさらに含んで構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の定着装置。
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