JP5493579B2 - 二官能重合性化合物、液晶組成物、光学異方性材料および光学素子 - Google Patents

二官能重合性化合物、液晶組成物、光学異方性材料および光学素子 Download PDF

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Description

本発明は、新規な二官能重合性化合物、これを含む液晶組成物、この液晶性組成物を重合してなる光学異方性材料および光学素子に関する。
液晶は、サーモトロピック液晶とリオトロピック液晶に大別される。前者は、それ自体が特定の温度範囲で液晶相を形成し、この温度範囲より高い温度では各分子がランダムな状態の等方性液体となるが、低い温度では固体結晶となる。
サーモトロピック液晶は、ネマチック液晶、コレステリック液晶およびスメクチック液晶などに分類される。コレステリック液晶は多数の層の重なりからなり、その一つの薄い層内において、液晶分子は長軸を層と平行にするとともに方向を揃えて並んでいる。ここで、分子の方向は、隣接する層ごとに少しずつ異なっており、全体として螺旋構造をなしている。このため、液晶分子は特異な光学的性質を示す。具体的には、液晶分子が螺旋状に捩れた配向を有する結果、螺旋ピッチに対応して左/右円偏光成分のいずれか一方を選択的に反射する。例えば、選択反射を示す方の円偏光を用いてコレステリック液晶の透過率測定を行うと、急峻な波長依存性を有する透過スペクトル、すなわち、選択反射を持つ波長帯域に矩形を有するスペクトルが得られる。この性質は、特定波長の光を反射するミラーや、反射を利用した屈折率異常分散等に適用できる。このため、コレステリック液晶は様々な光学素子に利用されている。例えば、特許文献1には、コレステリック液晶を用いて構成された偏光性回折素子が開示されている。
コレステリック液晶は、コレステロールエステルの多くがこれに属することが、その語源となっている。捩れ構造の起こる理由は、分子が光学活性(カイラリティ)と称される構造上の非対称性を持つため、分子が重なり合う際に、空間配列に緩やかな歪みを伴うためとされる。一般に使用されるコレステリック液晶は、不斉中心等を持つカイラルドーパントを、比較的低分子の通常のネマチック液晶またはスメクチック液晶に添加することによって得られる。しかし、こうした比較的低分子の通常のコレステリック液晶は、周囲の温度変化の影響を受けることによって螺旋のピッチが変動し、その結果、上記の反射特性の変動、すなわち選択反射波長の変動を引き起こす。また、液晶分子の捩れ配向構造は安定性が低く、衝撃を受けることで配向状態が乱れる場合があり、光学素子化する際の問題点とされる。
光学素子化したときの温度特性の良好性や信頼性の高さ等を考慮すると、好適なのは、優れた信頼性を備えるポリマー型のコレステリック高分子液晶である。コレステリック高分子液晶は、重合性官能基を有するネマチック若しくはスメクチックの液晶性化合物と、重合性官能基を有するカイラルドーパントとからなるコレステリック液晶組成物を重合することで得られる。
しかしながら、重合性のコレステリック液晶組成物は、重合により液晶の配向に微細な乱れや結晶を生じ、それらに由来する特性の変動や光の散乱を発生する。その結果、多くは選択反射の矩形に変化が起こる。具体的には、急峻な波長依存特性が損なわれて、矩形がブロード化する。これは、選択反射帯域近傍での透過率という観点で見ると、透過率が低下していることを意味する。つまり、選択反射帯域近傍の波長の透過光を利用するような光学素子においては、光の利用効率を確保し難いという問題があった。
また、近年の光学素子においては、使用する光の強度の増大や波長の短波長化が進められている。このため、ポリマー型のコレステリック高分子液晶には、良好な耐光性を示すこと、特に、青色光(波長300nm〜450nm)に対する光学素子の耐光性に悪影響を及ぼさないことが求められている。耐光性に劣る材料を光学素子に使用した場合、時間の経過とともに透過率の低下や光学歪みの増加が起こり、長期間に亘る安定的な使用が困難になるためである。
したがって、ポリマー型のコレステリック高分子液晶は、その分子構造内に、耐光性の低下を引き起こす懸念のある構造・部位をなるべく含まないことが好ましい。具体的には、青色光などの光学素子に使用される光のうち比較的短波長の光を吸収して劣化するおそれのある構造を含まないように設計することが必要となる。例えば、特許文献2には、1、4−フェニレン基が3個連結して構成されるターフェニル構造を分子内に含むモノマーが開示されている。しかし、こうしたモノマーを使用してポリマー型のコレステリック高分子液晶を形成する場合、得られる高分子液晶中には、短波長の光を吸収して劣化しやすいターフェニル構造を含むことになる。それ故、光学素子の青色光に対する良好な耐光性の実現が難しいことが容易に推測される。
特開2005−209327号公報 特開平9−211409号公報
本発明は、こうした問題点を解決するためになされたものであり、ポリマー型のコレステリック高分子液晶において、耐光性に悪影響を与えないよう構造の選択をしながら、選択反射の矩形のブロード化、すなわち透過率(反射率)スペクトル形状がブロード化することを抑制し、選択反射帯域近傍での透過率損失を防ぐことを目的とする。すなわち、かかる高分子液晶の提供を可能とする二官能重合性化合物およびそれを用いた液晶組成物を提供し、加えて、液晶組成物で実現された実効Δnを殆ど低下させることなく形成される光学異方性材料およびこれを用いた光学素子を提供することを目的とする。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、重合性の官能基を2つ具備する、下式(1)で表される二官能重合性化合物に関する。
A−E−E−(E−E−B (1)
但し、式(1)中、
Aは、CH=CR−COO−(L−であり、
Bは、CH=CR−COO−(L−であり、
およびRは、それぞれ独立に水素原子またはメチル基であり、
およびLは、pがそれぞれ独立に2〜8の整数である−(CH−であって、mおよびnは、それぞれ独立に0または1であるが、mおよびnの少なくとも一方が1のとき−(CH−の炭素-炭素結合間またはE若しくはEと結合する側の末端にエーテル結合性の酸素原子を有していてもよく、水素原子の一部または全部がフッ素原子、塩素原子またはメチル基で置換されていてもよい。
およびEは、それぞれ1、4−フェニレン基であり、
およびEは、一方がトランス−1、4−シクロヘキシレン基であって、他方はトランス−1、4−シクロヘキシレン基または1、4−フェニレン基であるが、kは0または1であり、kが0のときEはトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。このとき、E〜Eにおける1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、それぞれ独立に環基を構成する炭素原子に結合した水素原子の一部または全部がフッ素原子、塩素原子またはメチル基に置換されていてもよい。
本発明の第1の態様において、式(1)は、下式(1X)であることが好ましい。
A−E−E−(E−E−A (1X)
本発明の第1の態様において、1、4−フェニレン基を−Ph−で表し、トランス−1、4−シクロヘキシレン基を−Cy−で表したときに、式(1)および式(1X)中の−E−E−(E−E−は、−Ph−Cy−Ph−Ph−、−Ph−Cy−Cy−Ph−または−Ph−Cy−Ph−であることが好ましい。
本発明の第1の態様において、式(1)および式(1X)中のmおよびnは1であることが好ましい。
本発明の第1の態様において、式(1)および式(1X)中のE〜Eの少なくとも1つは、1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基中の炭素原子に結合した水素原子の一部がメチル基に置換されたものであることが好ましい。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の二官能重合性化合物を含むことを特徴とする液晶組成物に関する。
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様の二官能重合性化合物と、単官能の重合性化合物と、重合性カイラル材料とを含むコレステリック液晶組成物に関する。
本発明の第4の態様は、本発明の第2の態様または第3の態様の液晶組成物を、液晶相を示し且つ液晶配向した状態で重合して得られる重合体からなる光学異方性材料に関する。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様の光学異方性材料を1対の支持体間に挟持した構造を有する光学素子に関する。
本発明の第1の態様によれば、ポリマー型のコレステリック高分子液晶の構成材料として用いられて、選択反射の矩形のブロード化を抑制し、選択反射帯域近傍の透過率損失を防ぐことができ、さらに、耐光性に対する悪影響を与えることがないよう分子設計された二官能重合性化合物とすることができる。
本発明の第2の態様によれば、耐光性に対する悪影響を与えることがないよう分子設計された二官能重合性化合物を含むので、光学素子の原料として好適な液晶組成物とすることができる。
本発明の第3の態様によれば、耐光性に対する悪影響を与えることがないよう分子設計された二官能重合性化合物を含むので、光学素子の原料として好適な液晶組成物とすることができる。
本発明の第4の態様によれば、耐光性に対する悪影響を与えることがないよう分子設計された二官能重合性化合物を含む液晶組成物を原料としているので、選択反射の矩形のブロード化を抑制し、選択反射帯域近傍の透過率損失を防ぐことのできる光学異方性材料が提供される。
本発明の第5の態様によれば、耐光性に優れた光学素子とすることができる。
本発明の光学素子の重合前の状態を示す断面図。
本明細書においては、式(1)で表される化合物を化合物(1)とも記す。他の化合物についても同様に記す。
本明細書における1、4−フェニレン基およびトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、非置換の基であってもよく、環基の環部分を構成する炭素原子に結合した水素原子の一部または全部がフッ素原子、塩素原子またはメチル基で置換されていてもよい。これらの環基は1位および4位に結合手を有し、本明細書では、環基の左側を1位とし、環基の右側を4位とする。尚、環基が1、4−シクロヘキシレン基である場合、1位および4位の結合手はトランスの位置にある。
アルキル基に構造異性の基が存在する場合はその全ての基を含み得るが、その中でも直鎖アルキル基が好ましい。
以下において、「−Ph−」は上記の置換基を有していてもよい1、4−フェニレン基を表し、「−Cy−」は上記の置換基を有していてもよいトランス−1、4−シクロヘキシレン基を表す。また、液晶性と重合性とを併有する化合物を重合性液晶と称す。さらに、以下における波長の記載は、中心波長±2nmの範囲にあることを意味する。また、屈折率異方性をΔnと略記する。
本発明の二官能重合性化合物は、下式(1)で表される化合物である。この化合物(1)は、重合性と液晶性を併有する重合性液晶であるか重合性材料で他の材料と組み合わせて重合性液晶組成物を構成しやすい材料の一種である。
A−E−E−(E−E−B (1)
式(1)において、Aは、CH=CR−COO−(L−であり、Bは、CH=CR−COO−(L−であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子またはメチル基であるが、それぞれ水素原子が好ましい。RおよびRが水素原子であると、化合物(1)を含む液晶組成物を光重合させて、ポリマー型のコレステリック高分子液晶からなる光学異方性材料および光学素子を得る際、重合が速やかに進行する。また、光重合によって得られる光学異方性材料および光学素子の特性が、温度等の外部環境の影響を受け難いという利点もある。
式(1)において、LおよびLは、pがそれぞれ独立に2〜8の整数である−(CH)−であり、mおよびnはそれぞれ独立に0または1であるが、mおよびnの少なくとも一方が1のとき、−(CH−の炭素-炭素結合間またはE若しくはEと結合する側の末端にエーテル結合性の酸素原子を有していることが好ましい。一般に、重合性液晶組成物を重合させると、重合の前後でΔnの値が低下する傾向があるが、LおよびLが−(CHO−および−(CH−等のポリメチレン基を有する基である場合は、重合の前後におけるΔn値の低下を抑えることができる。つまり、コレステリック液晶組成物中においてもその実効Δn値の低下を抑制できる。このとき、LおよびLの水素原子の一部または全部は、フッ素原子、塩素原子またはメチル基で置換されていてもよい。
およびEは、それぞれ1、4−フェニレン基であり、EおよびEは、一方がトランス−1、4−シクロヘキシレン基であって、他方はトランス−1、4−シクロヘキシレン基または1、4−フェニレン基であるが、kは0または1であり、kが0のときEはトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。
1、4−フェニレン基を複数個含む場合は、Δnの値を大きくできるので、2つの1、4−フェニレン基が隣接していることが好ましい。また、トランス−1、4−シクロヘキシレン基を複数含んでいても、Δnの値を大きくすることができる。「−E1−E−(E−E−」の構造としては、「−Ph−Cy−Ph−Ph−」、「−Ph−Cy−Cy−Ph−」および「−Ph−Cy−Ph−」がある。これらのうちで、化合物(1)のΔnを大きくする点、すなわち、コレステリック液晶組成物のΔnを大きくする点からは、「−Ph−Cy−Ph−Ph−」と「−Ph−Cy−Cy−Ph−」が好ましい。また、化合物(1)の融点を下げる点、すなわち、コレステリック液晶組成物の融点を下げる点では、「−Ph−Cy−Ph−」が好ましい。コレステリック液晶組成物を用いた光学素子の場合、その実効Δnが維持されていることが重要であることが多いため、上記3つの構造の中では「−Ph−Cy−Ph−Ph−」が特に好ましい。
化合物(1)としては、下記化合物(1A)〜(1C)が好ましい。
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Ph−Ph−L−OOC−CR=CH (1A)
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Cy−Ph−L−OOC−CR=CH (1B)
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Ph−L−OOC−CR=CH (1C)
化合物(1A)〜(1C)のうち、Rが水素原子である化合物が好ましく、LおよびLが−(CHO−(pは、それぞれ独立に4〜6の整数が特に好ましい。)である化合物が特に好ましい。
式(1)において、E〜Eにおける1、4−フェニレン基およびトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、これらの基中の炭素原子に結合した水素原子が、フッ素原子、塩素原子またはメチル基に置換されていてもよい。本発明において、1、4−フェニレン基は、非置換の基、1個のフッ素原子で置換された基、または、1個のメチル基で置換された基であることが好ましい。1、4−フェニレン基がこれらの置換基を有する場合、化合物(1)の融点を低くする効果および粘度を低くする効果が得られる。また、トランス−1、4−シクロへキシレン基は非置換の基であることが好ましい。
化合物(1)は、下式で表される化合物であることが好ましい。この化合物は、重合性と液晶性を併有する重合性液晶であるか他の材料と組み合わせて重合性液晶組成物を構成しやすい材料の一種である。
CH=CR−COO−(L−E−E−(E−E−(L−OOC−CR=CH
上記化合物は、その式から明らかなように、Eに結合するCH=CR−COO−(L−と、Eに結合する−(L−OOC−CR=CHとが同一であり、この部位に着目すると、官能性を有する両端部で対称な分子構造となっている。すなわち、化合物(1)の中で、特にAとBとが同一である化合物を表している。したがって、上記化合物は、下式(1X)のようにも表せる。
A−E−E−(E−E−A (1X)
式(1X)において、Aは、CH=CR−COO−(L−である。その他の構造については化合物(1)と同様である。
すなわち、式(1X)において、Rは水素原子またはメチル基であり、水素原子が好ましい。Rが水素原子であると、後述する化合物(2)を含む液晶組成物を光重合させて光学異方性材料および光学素子を得る際に、重合が速やかに進行する。また、光重合によって得られる光学異方性材料および光学素子の特性が、温度等の外部環境の影響を受け難いという利点もある。
は、−(CHO−または−(CH−であり、−(CHO−であることが好ましい。pは2〜8の整数である。一般に、重合性液晶組成物を重合させると、重合の前後でΔnの値が低下する傾向があるが、Lが−(CHO−および−(CH−等のポリメチレン基を有する基である場合は、重合の前後におけるΔn値の低下を抑えることができる。つまり、コレステリック液晶組成物中においてもその実効Δn値の低下を抑制できる。
およびEは1、4−フェニレン基であり、EおよびEは、それぞれ独立に1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。E、Eの少なくとも一方はトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。但し、k=0のとき、Eはトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。また、1、4−フェニレン基を複数個含む場合は、Δnの値を大きくできるので2つの1、4−フェニレン基が隣接していることが好ましい。また、トランス−1、4−シクロヘキシレン基を複数含んでいても、Δnの値を大きくすることができる。
「−E−E−(E−E−」の構造としては、「−Ph−Cy−Ph−Ph−」、「−Ph−Cy−Cy−Ph−」、「−Ph−Cy−Ph−」がある。これらのうちで、化合物(1X)のΔnを大きくする点、すなわち、コレステリック液晶組成物のΔnを大きくする点からは、「−Ph−Cy−Ph−Ph−」および「−Ph−Cy−Cy−Ph−」が好ましい。また、化合物(1X)の融点を下げる点、すなわち、コレステリック液晶組成物の融点を下げる点では「−Ph−Cy−Ph−」が好ましい。コレステリック液晶組成物を用いた光学素子の場合、その実効Δnが維持されていることが重要であることが多いため、上記3つの構造の中では「−Ph−Cy−Ph−Ph−」が特に好ましい。
化合物(1X)としては、下記化合物(1AX)〜(1CX)が好ましい。
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Ph−Ph−L−OOC−CR=CH (1AX)
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Cy−Ph−L−OOC−CR=CH (1BX)
CH=CR−COO−L−Ph−Cy−Ph−L−OOC−CR=CH (1CX)
化合物(1AX)〜(1CX)のうち、Rが水素原子である化合物が好ましく、−L−が−(CHO−(pは4〜6の整数が特に好ましい。)である化合物が特に好ましい。
式(1X)において、E〜Eにおける1、4−フェニレン基およびトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、これらの基中の炭素原子に結合した水素原子が、フッ素原子、塩素原子またはメチル基に置換されていてもよい。本発明において、1、4−フェニレン基は、非置換の基、1個のフッ素原子で置換された基、または、1個のメチル基で置換された基であることが好ましい。1、4−フェニレン基がこれらの置換基を有する場合、化合物(1X)の融点を低くする効果および粘度を低くする効果が得られる。また、トランス−1、4−シクロへキシレン基は非置換の基であることが好ましい。
化合物(1X)としては、以下に挙げる化合物が好ましく、化合物(1A−1)、(1B−1)および(1C−2)が特に好ましい。尚、式中のpは前記と同じ意味であり、4〜6の整数が好ましい。
Figure 0005493579
本発明の化合物(1)の合成方法について、具体例を挙げて説明する。尚、以下の式中の記号は前記と同じ意味である。
(合成方法1)
化合物(1A−1)の合成方法としては、例えば、以下に示す方法が挙げられる。
Figure 0005493579
まず、化合物(11)にマグネシウムを反応させてグリニヤール試薬を調製し、これと化合物(12)を反応させて化合物(13)を得る。次いで、化合物(13)とパラ−トルエンスルホン酸を反応させて、化合物(14)を得る。次に、化合物(14)と化合物(15)をパラジウム触媒の存在下で反応させて、化合物(16)を得る。その後、化合物(16)をパラジウム−活性炭素の存在下で水素ガスと反応させて、化合物(17)を得る。次に、化合物(17)と三臭化ホウ素を反応させて、化合物(18)を得る。次に、化合物(18)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させると、化合物(1A−1)が得られる。
尚、化合物(18)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させて、化合物(1A−1)を得る際に、所望の構造を有する1.1当量の原料アクリルを用いて反応させた後、精製を行い、さらに1.1当量の別の構造を有するアクリルと反応させて精製を行うことで、非対称なアクリロイルオキシ部および所望構造のL、Lを有する二官能重合性の化合物(1)が得られる。
また、化合物(1A−3)は、合成方法1における化合物(11)を1−ブロモ−4−クロロベンゼンに換えることで合成できる。さらに、式(1)でRがメチル基である場合の化合物も、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHを、CH=C(CH)−COO−(CH−BrまたはCH=C(CH)−COO−(CH−OHに変更することで同様に合成できる。
尚、前記の化合物(1A−1)の合成フローにおける化合物(18)に対応する化合物と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させて、化合物(1A−3)を得る際に、所望の構造を有する1.1当量の原料アクリルにより反応させた後、精製を行い、さらに1.1当量の別の構造を有するアクリルと反応させて精製を行うことで、非対称なアクリロイルオキシ部および所望構造のL、Lを有する二官能重合性の化合物(1)が得られる。
化合物(1A−2)および化合物(1A−4)等の、Rが水素原子で、mが0である化合物(すなわち、Lを含まない化合物)は、CH=CH−COO−(CH)−BrまたはCH=CH−COO−(CH)−OHをアクリル酸クロリドに変更することにより合成できる。
(合成方法2)
化合物(1B−1)の合成方法としては、以下に示す方法が挙げられる。
Figure 0005493579
まず、化合物(20)にマグネシウムを反応させてグリニヤール試薬を調製し、これと化合物(21)を反応させて化合物(22)を得る。次いで、化合物(22)とトリフルオロ酢酸を反応させて化合物(23)を得る。その後、化合物(23)をパラジウム−活性炭素の存在下で水素ガスと反応させて、化合物(24)を得る。次に、化合物(25)にマグネシウムを反応させてグリニヤール試薬を調製し、これと化合物(24)を反応させて化合物(26)を得る。次に、化合物(26)とパラ−トルエンスルホン酸を反応させて化合物(27)を得た後、化合物(27)をパラジウム−活性炭素の存在下で水素ガスと反応させて、化合物(28)を得る。次に、化合物(28)と三臭化ホウ素を反応させて、化合物(29)を得る。次いで、化合物(29)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させると、化合物(1B−1)が得られる。
尚、化合物(29)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させて、化合物(1B−1)を得る際に、所望の構造を有する1.1当量の原料アクリルにより反応させた後、精製を行い、さらに1.1当量の別の構造を有するアクリルと反応させて精製を行うことで、非対称なアクリロイルオキシ部および所望構造のL、Lを有する二官能重合性の化合物(1)が得られる。
(合成方法3)
化合物(1B−3)は、合成方法2における化合物(25)を4−ブロモアニソールに換えることによって合成できる。また、Rがメチル基である場合の化合物も、CH=CH−COO−(CH−Brを、CH=C(CH)−COO−(CH−BrまたはCH=C(CH)−COO−(CH−OHに変更することによって同様に合成できる。さらに、化合物(1B−2)および化合物(1B−4)等のRが水素原子で、mが0である化合物(すなわちLを含まない化合物)は、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHをアクリル酸クロリドに変更することによって合成できる。
(合成方法4)
化合物(1C−1)の合成方法としては、以下に示す方法が挙げられる。
Figure 0005493579
まず、化合物(25)にマグネシウムを反応させてグリニヤール試薬を調製し、これと化合物(12)を反応させて、化合物(31)を得る。次に、化合物(31)とパラ−トルエンスルホン酸を反応させて、化合物(32)を得る。次いで、化合物(32)をパラジウム−活性炭素の存在下で水素ガスと反応させて、化合物(33)を得る。次に、化合物(33)と三臭化ホウ素を反応させて化合物(34)を得た後、化合物(34)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させると、化合物(1C−1)が得られる。
尚、化合物(34)と、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHとを反応させて、化合物(1C−1)を得る際に、所望の構造を有する1.1当量の原料アクリルにより反応させた後、精製を行い、さらに1.1当量の別の構造を有するアクリルと反応させて精製を行うことで、非対称なアクリロイルオキシ部および所望構造のL、Lを有する二官能重合性の化合物(1)が得られる。
(合成方法5)
化合物(1C−3)は、合成方法4における化合物(25)を4−ブロモアニソールに換えることによって合成できる。また、Rがメチル基である場合の化合物も、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHを、CH=C(CH)−COO−(CH−BrまたはCH=C(CH)−COO−(CH−OHに変更することによって同様に合成できる。さらに、化合物(1C−2)および化合物(1C−4)等のRが水素原子で、mが0である化合物(すなわちLを含まない化合物)は、CH=CH−COO−(CH−BrまたはCH=CH−COO−(CH−OHを、アクリル酸クロリドに変更することによって合成できる。
本発明の化合物(1)を、後述する化合物(2−1)、化合物(2−2)および重合性カイラルドーパントからなるコレステリック液晶組成物に添加することにより、重合物のコレステリック選択反射帯域近傍での透過率の損失を抑制することができる。これは化合物(1)が2官能性であるため、コレステリック液晶組成物を重合する際にコレステリック液晶相の配列の乱れを抑制することによる。
また、E〜Eにおいて2個以上の1,4−フェニレン基を有する場合には、コレステリック液晶中における実効Δnを大きくすることができる。さらに、重合性液晶組成物(ネマチック相およびコレステリック相)を重合させると、一般に実効Δnの値が低下する傾向にあるが、アクリロイル基またはメタクリロイル基にポリメチレン基を有する構造が結合している場合、すなわち、k=1で−L−部分が−(CHO−または−(CH−である場合には、実効Δn値の低下を抑制することができる。
したがって、化合物(1)を用いることにより、選択反射帯域近傍での透過率特性に優れる光学異方性材料および光学素子を提供できる。特に、kが1である場合は、大きい実効Δnの値を重合後においても維持できるので、より優れた特性の光学異方性材料および光学素子を提供できる。
本発明の化合物(1)は、コレステリック高分子液晶を得るための液晶組成物の一成分として使用されることが好ましい。化合物(1)は、単独若しくは組み合わせてまたは他の材料と組み合わせて重合性液晶組成物とすることにより、充分に広い液晶温度範囲を有し、特に、液晶相を示す温度範囲が高温側に広いという特徴を有する。ここで、高分子液晶を得るための液晶組成物が低温側においても液晶性を示すようにするには、2種以上の化合物(1)を含む液晶組成物とするか、または、1種以上の化合物(1)と、1種以上の化合物(1)以外の重合性液晶とを含む液晶組成物とするのがよい。このような液晶組成物とすることによって、液晶相を示す温度範囲をより広くすることができる。また、上記組成とすることにより、融点(T)降下を生じさせて取り扱いを容易にすることもできる。以下では、化合物(1)以外の重合性液晶を化合物(2)と称する。
液晶組成物が、化合物(1)と化合物(2)を含む場合、化合物(2)は、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する化合物であることが好ましく、アクリロイル基を有する化合物であることが特に好ましい。また、化合物(2)は、化合物(1)に類似した分子構造であることが好ましい。これにより、化合物(1)と化合物(2)を含む液晶組成物は、安定なネマチック液晶相を示し、重合性カイラルドーパント(3)を添加した際にも良好なコレステリック液晶相になる。
化合物(2)としては、下式(2−1)で表される化合物(化合物(2−1))または下式(2−2)で表される化合物(化合物(2−2))が好ましい。
CH=CR−COO−(M)−E−E−E−E−R (2−1)
CH=CR−COO−(N)−E−E10−E11−R (2−2)
但し、式中の記号は以下の意味を示す。
、R:それぞれ独立に水素原子またはメチル基
、R:それぞれ独立に炭素数1〜8のアルキル基
m、n:それぞれ独立に0または1
M、N:それぞれ独立に−(CHO−または−(CH−(但し、sおよびtはそれぞれ独立に2〜8の整数)
〜E11:それぞれ独立に、1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基。但し、EおよびEの少なくとも1つは、トランス−1、4−シクロヘキシレン基である。また、E〜E11の少なくとも1つは、トランス−1、4−シクロヘキシレン基である。前記の1、4−フェニレン基およびトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、これらの基中の炭素原子に結合した水素原子が、フッ素原子、塩素原子またはメチル基に置換されていてもよい。
式(2−1)および式(2−2)で表される化合物のうちで好ましい化合物は、下記化合物(2−1−1)、化合物(2−2−1)および化合物(2−2−2)である。
CH=CR−COO−Ph−Cy−Ph−Ph−R (2−1−1)
CH=CR−COO−Ph−Ph−Cy−Ph−R (2−1−2)
CH=CR−COO−Ph−Cy−Ph−R (2−2−1)
CH=CR−COO−Ph−Ph−Cy−R (2−2−2)
上記コレステリック液晶組成物に含まれる重合性カイラルドーパント(3)については、特に限定しないが、下記の化合物(3−1)〜(3−4)に示すイソソルビド誘導体若しくはイソマンニド誘導体からなる重合性カイラルドーパント等が好ましい。
Figure 0005493579
式(3−1)〜(3−4)の記号は、以下の意味を示す。
〜R:それぞれ独立に炭素数1〜8のアルキル基
u、v、x、y:2〜8の整数
コレステリック高分子液晶を製造するための組成物は、重合性ネマチック液晶組成物および重合性カイラルドーパントを合わせて75質量%以上含むコレステリック液晶組成物であることが好ましく、さらに、90質量%以上を含むコレステリック液晶組成物を含んでいることが好ましい。このコレステリック液晶組成物は、非液晶性の重合性化合物や非重合性の液晶化合物を含んでもよい。なお、本発明の化合物(1)は単独では液晶性を示さない化合物であっても、他の重合性液晶性化合物と組み合わせて重合性ネマチック液晶組成物を構成して用いられる。コレステリック液晶組成物としては、重合性ネマチック液晶組成物を75質量%以上、特に85質量%以上含む液晶組成物が好ましい。本発明において、コレステリック高分子液晶を製造するための組成物は、コレステリック液晶組成物中の全重合性化合物に対して化合物(1)を少なくとも2質量%含んでいることが好ましい。
前述したように、本発明において、コレステリック高分子液晶を製造するのに適したネマチック液晶組成物は、1種以上の化合物(1)を含有するネマチック液晶組成物、および、1種以上の化合物(1)と1種以上の化合物(2)を含有するネマチック液晶組成物である。後者の場合、化合物(1)と化合物(2)の合計量に対する化合物(1)の割合は、0.5〜40質量%であることが好ましく、2.0〜25.0質量%であることが特に好ましい。さらに、化合物(2)は、化合物(1)に比較して低分子量であることが多いので、化合物(1)と化合物(2)の合計量に対する化合物(1)のモル比は、質量比よりも小さくなることが多い。したがって、モル比で表した場合、化合物(1)と化合物(2)の合計量に対する化合物(1)の割合は、0.3モル%以上であることが好ましく、1.2モル%以上であることがより好ましい。一方、化合物(1)と化合物(2)を含む液晶組成物において、化合物(1)と化合物(2)の合計量に対する化合物(1)の割合の上限は、30モル%であることが好ましい。例えば、化合物(2)として、前記化合物(2−1−1)、(2−2−1)および(2−2−2)を使用した場合、全重合性化合物に対する化合物(1)の割合は、0.3〜30モル%であることが好ましく、1.2〜25モル%であることが特に好ましい。
本発明を用いたコレステリック液晶組成物は、重合性ネマチック液晶組成物および重合性カイラルドーパント以外の成分(以下、他の成分と記す。)を含んでいてもよい。他の成分としては、重合開始剤、重合禁止剤、カイラル剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤および二色性色素等が挙げられる。重合性ネマチック液晶および重合性カイラルドーパントの総量(以下、「コレステリック液晶の総量」と記す。)、および、他の成分の割合は、用途によって調整することが好ましい。
他の成分として二色性色素を使用する場合、コレステリック液晶の総量は、液晶組成物に対して80〜99質量%が好ましく、82〜97質量%が特に好ましい。二色性色素の量は、液晶組成物に対して1〜20質量%が好ましく、3〜18質量%が特に好ましい。
他の成分として、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等を使用する場合、これらの成分の量は、液晶組成物に対して5質量%以下が好ましく、3質量%以下が特に好ましい。この場合のコレステリック液晶の総量は、液晶組成物に対して95〜100質量%未満が好ましく、97〜100質量%未満が特に好ましい。尚、重合開始剤の割合については、後述する。
次に、本発明の光学異方性材料について説明する。
本発明の光学異方性材料は、上述のコレステリック液晶組成物を、この液晶組成物がコレステリック相を示す状態であって、且つ、コレステリック液晶が配向した状態で重合して得られる重合体からなる。
液晶組成物が液晶相を示す状態に保つには、雰囲気温度をコレステリック相−等方相相転移温度(T)以下にすればよいが、Tに近い温度ではコレステリック液晶組成物の実効Δnが極めて小さくなるので、雰囲気温度の上限は(T−10)以下とすることが好ましい。
重合としては、光重合および熱重合等が挙げられ、光重合が好ましい。光重合に用いる光としては、紫外線または可視光線が好ましい。光重合を行う場合は、光重合開始剤を用いることが好ましく、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、ベンジル類、ミヒラーケトン類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルジメチルケタール類およびチオキサントン類等から適宜選択される光重合開始剤が好ましい。光重合開始剤は、1種または2種以上を使用できる。光重合開始剤の量は、液晶組成物の全体量に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.03〜2質量%が特に好ましい。
次に、本発明の光学素子について図1を参照して、説明する。
本発明の光学素子は、配向処理が施された配向処理面2A、2Bを有する1対の支持体1A、1B間に上述した液晶組成物3を挟持し、この液晶組成物が液晶相を示す状態で且つ液晶が配向した状態で重合して得られる重合体を含む。
支持体としては、ガラス製または樹脂製の透明基板に配向処理を施した支持体が好ましい。配向処理は、綿、羊毛、ナイロンおよびポリエステル等の繊維で透明基板の表面を直接ラビングする方法、透明基板の表面にポリイミド等の配向膜を積層した後に、この配向膜の表面を上記繊維等でラビングする方法、あるいは、透明基板の表面に無機材料を斜方蒸着する方法等によって行うことが好ましい。
上記の支持体を準備した後は、配向処理が施された面にガラスビーズなどのスペーサを配置し、複数枚の支持体が所望の間隔となるように制御して対向させる。次いで、支持体間に液晶組成物を挟持した後に重合を行う。
重合は、上述した光学異方性材料を作製する場合と同様にして行うことができる。重合によって得られた重合体は、支持体に挟持したまま用いてもよく、支持体から剥離して用いてもよい。本発明の光学素子は、この重合体を含む素子であり、支持体に挟持されたままの重合体からなることが好ましい。
本発明の光学異方性材料および光学素子は、コレステリック液晶重合物の選択反射帯域近傍での透過率損失を抑制できる。すなわち、コレステリック矩形のブロード化を抑制し、且つ、その組成物の実効Δnを殆ど低下させることのない光学異方性材料および光学素子として有用である。例えば、円偏光複屈折を利用した偏光ホログラム等の回折素子として光ヘッド装置に搭載して使用される。偏光ホログラムとしては、レーザ光源からの出射光が光ディスクの情報記録面によって反射されて発生する信号光を分離し、受光素子へ導光する例が挙げられる。他の用途としては、例えば、旋光子が挙げられる。
以下に、本発明の化合物の合成例を挙げるが、本発明にかかる化合物の合成はこれらの例によって限定されない。
実施例1
化合物(1A−1)でp=6である化合物(1A−1a)を、上述した合成方法1を用いて以下のように合成した。
1)化合物(13)の合成
まず、化合物(11)から、次の反応式にしたがって化合物(13)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置、撹拌機および滴下装置を装備した500mLの4つ口フラスコに、マグネシウム(5.08g、0.212モル)とヨウ素(0.1g)を加えてから、化合物(11)(43.2g、0.212モル)を脱水テトラヒドロフラン(THF)(300mL)に溶解させたものを、窒素気流下にて先ず2〜3滴下し、ドライヤーで加熱した。反応が開始してヨウ素の着色が無色に変化した後、残りの溶液を30分かけて滴下した。この際、反応温度が高くならないように、滴下はゆっくりと行った。滴下終了後、室温で3時間撹拌し、グリニヤール試薬を調製した。次に、この4つ口フラスコを0℃に冷却し、化合物(12)(36g、0.176モル)を脱水テトラヒドロフラン(300mL)に溶解させたものを、窒素気流下にて30分かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間撹拌し還流した後、1モル/Lの塩化アンモニウム水溶液(100mL)を加えて反応を停止させた。
反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水洗してから、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮して化合物(13)を含む混合物を得た。この段階ではこれ以上の精製を行わず、次の合成ステップに進んだ。
2)化合物(14)の合成
次に、化合物(13)から、次の反応式にしたがって化合物(14)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置と撹拌機を装備した500mLのナス型フラスコに、上記の化合物(13)を含む混合物、パラ−トルエンスルホン酸一水和物(4.28g、0.025モル)およびトルエン(200mL)を加えた。次いで、このナス型フラスコに、モレキュラーシーブ4A(20g)の入った等圧滴下漏斗を付け、110℃で4時間撹拌し還流した。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。得られた濾液をジクロロメタン/ヘキサンを展開液としたカラムクロマトグラフィーにより精製を行い、化合物(14)(27.5g)を得た。収率は50%であった。
3)化合物(16)の合成
次に、化合物(14)から、次の反応式にしたがって化合物(16)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置、撹拌機および滴下装置を装備した1000mLの4つ口フラスコに、化合物(14)(13g、0.04モル)、化合物(15)(10g、0.064モル)、ALDRICH社製の(1、3−Diisopropylimidazol−2−ylidnen)(3−chloropyridyl)palladium(II)dichloride(略称PEPPSI)(0.57g、0.0008モル)および炭酸カリウム(20g、0.14モル)を加えた。これに、ジオキサン(140mL)を窒素気流下で加え、撹拌しながら65℃で18時間還流した。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。
得られた濾液をジクロロメタン/ヘキサンを展開液としたカラムクロマトグラフィーにより精製を行った後、目的物を含む画分を濃縮することにより粉末結晶を得た。この粉末結晶にジクロロメタンとヘキサンとの混合溶媒を加えて再結晶を行い、化合物(16)(13.6g)を得た。収率は85%であった。
4)化合物(17)の合成例
次に、化合物(16)から、次の反応式にしたがって化合物(17)を合成した。
Figure 0005493579
500mLの4つ口フラスコに、化合物(16)(13.6g、0.035モル)、テトラヒドロフラン(200mL)および10%パラジウム−活性炭素(2.8g)を添加した。0.4MPaの圧力で水素を導入しながら、室温で24時間撹拌した。反応終了後、濾過することによって触媒を除去した。次いで、濾液を濃縮して、上記式(17)で表される化合物のシス−トランス混合物を得た。尚、このシス−トランス混合物は、式(17)で表される化合物で、シクロヘキシレン環に結合する2個の置換基がトランスの位置で結合した化合物と、シスの位置で結合した化合物との混合物である。以下、2個のシクロヘキシレン環がトランスの位置で結合した化合物をトランス体と称し、シスの位置で結合した化合物をシス体と称する。
上記の異性体混合物に、ヘキサン(100mL)を加えて再結晶を行い、式(17)で表される化合物のトランス体(4.2g、0.011モル)を得た。また、トランス体の結晶を回収する際に得られた濾液を濃縮したものを、500mLのナス型フラスコに移した。ここに、t−ブトキシカリウム(28.0g、0.25モル)、N、N−ジメチルホルムアミド(100mL)およびテトラヒドロフラン(100mL)を加え、撹拌しながら、100℃で6時間還流することによって、式(17)で表される化合物のシス体をトランス体に変換した。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。得られた濾液にヘキサンを加えて再結晶を行い、式(17)で表される化合物のトランス体(6.8g)を得た。トランス体である化合物(17)の全収量は11g(0.0285モル)で、収率は80%であった。
5)化合物(18)の合成
次に、化合物(17)から、次の反応式にしたがって化合物(18)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置、撹拌機および滴下装置を装備した500mLの4つ口フラスコに、化合物(17)(11.00g、0.029モル)とジクロロメタン(200mL)を加えた。次いで、窒素気流下にて、三臭化ホウ素(33.8g、0.137モル)を30分間かけて滴下した。滴下操作は、内温が10℃を超えないように、氷冷しながら0℃で行った。次に、室温で3時間撹拌を続けた後、反応容器を氷冷し、0℃で水を加えて反応を停止した。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。濾液をジクロロメタンとヘキサンとの混合溶媒を用いて再結晶を行い、化合物(18)(9.3g)を得た。収率は90%であった。
6)化合物(1A−1a)の合成
次に、化合物(18)から、次の反応式にしたがって化合物(1A−1a)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置、撹拌機および滴下装置を装備した500mLの4つ口フラスコに、化合物(18)(2.0g、0.0056モル)、CH=CH−COO−(CH−Br(5.22g、0.022モル)、炭酸カリウム(3.08g、0.022モル)、ヨウ化カリウム(1g)およびアセトン(50mL)を加え、60℃で24時間撹拌し還流した。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。この濾液をジクロロメタン/ヘキサンを展開液としたカラムクロマトグラフィーにより精製を行った後、目的物を含む画分を濃縮することにより粉末結晶を得た。
この粉末結晶に、ジクロロメタンとヘキサンの混合溶媒を加えて再結晶を行い、化合物(1A−1a)(2.04g)を得た。収率は63%であった。
化合物(1A−1a)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:テトラメトキシシラン(TMS))δ(ppm):1.27(m、8H)、1.55〜1.88(m、16H)、2.40(s、3H)、2.7(m、2H)、3.96(t、4H)、4.17(t、4H)、5.80〜6.42(m、6H)、6.68(dd、2H)、6.84(dd、2H)、7.00〜7.12(m、4H)、7.25〜7.40(m、3H)。
化合物(1A−1a)の結晶相からネマチック相への相転移温度は100℃であった。
実施例2
化合物(1A−1)でp=4である化合物(1A−1b)を、上述した合成方法1を用いて以下のように合成した。
まず、実施例1と同様にして化合物(18)を合成した。
次に、化合物(18)から、次の反応式にしたがって化合物(1A−1b)を合成した。
Figure 0005493579
還流装置、撹拌機および滴下装置を装備した500mLの4つ口フラスコに、化合物(18)(1.5g、0.0039モル)、アクリル酸4−ヒドロキシブチル(1.40g、0.0097モル)およびトリフェニルホスフィン(2.54g、0.0097モル)を加え、THF(25mL)で溶解させた。得られた溶液に窒素を導入しながら、氷浴において、4.0gのジエチルアゾジカルボキシラート(40%トルエン溶液)をゆっくりと滴下し、その溶液を一晩反応させた。反応終了後、水および酢酸エチルを加えて分液し、有機層を回収した。回収した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄してから水洗し、再度有機層を回収した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濾過によって無水硫酸マグネシウムを除去し、濾液を濃縮した。この濾液をジクロロメタン/ヘキサンを展開液としたカラムクロマトグラフィーにより精製を行った後、目的物を含む画分を濃縮することにより粉末結晶を得た。この粉末結晶にジクロロメタンとヘキサンとの混合溶媒を加えて再結晶を行い、化合物(1A−1b)(1.36g)を得た。収率は55%であった。
化合物(1A−1b)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.54〜1.89(m、16H)、2.40(s、3H)、2.73(m、2H)、3.95(t、4H)、4.16(t、4H)、5.80〜6.42(m、6H)、6.67(dd、2H)、6.86(dd、2H)、7.0〜7.1(m、4H)、7.28〜7.38(m、3H)。
化合物(1A−1b)の結晶相からネマチック相への相転移温度は98℃であった。
実施例3
化合物(1A−3)でp=4である化合物(1A−3b)を、上述した合成方法1を用いて以下のように合成した。すなわち、実施例1で化合物(11)を1−ブロモ−4−クロロベンゼンに替える以外は全く同様の手法により、下記化合物(19)を得た。次いで、実施例2と同様の手法を用いて、化合物(19)から化合物(1A−3b)を得た。
Figure 0005493579
化合物(1A−3b)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.54〜1.89(m、16H)、2.71(m、2H)、3.97(t、4H)、4.18(t、4H)、5.82〜6.45(m、6H)、6.67(dd、2H)、6.86(dd、2H)、7.00〜7.20(m、4H)、7.30〜7.38(m、4H)。
化合物(1A−3b)の融点は350℃以上であり、液晶相転移の確認はできなかった。
実施例4
化合物(1C−1)でp=6である化合物(1C−1a)を、上述した合成方法4を用いて以下のように合成した。
まず、実施例1で化合物(11)を化合物(25)に替える以外は全く同様の手法により、下記化合物(31)を得た。この段階ではこれ以上の精製を行わず、次の合成ステップに進んだ。
Figure 0005493579
次に、実施例1と全く同様の手法を用いて、化合物(31)から化合物(34)を得た後、化合物(34)から化合物(1C−1a)を得た。
Figure 0005493579
化合物(1C−1a)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.32(m、8H)、1.58〜1.88(m、16H)、2.36(s、3H)、2.70(m、2H)、3.98(t、4H)、4.16(t、4H)、5.79〜6.40(m、6H)、6.50(m、2H)、6.71(m、2H)、6.90〜7.01(m、3H)。
化合物(1C−1a)は室温において液体であり、単品では液晶性を示さなかった。
実施例5
化合物(1C−1)でp=4である化合物(1C−1b)を、上述した合成方法4を用いて以下のように合成した。すなわち、実施例2と同様にして、以下の反応式にしたがい化合物(34)から化合物(1C−1b)を得た。
Figure 0005493579
化合物(1C−1b)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.59〜1.90(m、16H)、2.38(s、3H)、2.71(m、2H)、3.98(t、4H)、4.16(t、4H)、5.79〜6.42(m、6H)、6.52(m、2H)、6.73(m、2H)、6.88〜7.1(m、3H)。
化合物(1C−1b)の融点は49℃であり、単品では液晶性を示さなかった。
実施例6
化合物(1C−3)でp=6である化合物(1C−3a)を、上述した合成方法4を用いて以下のように合成した。すなわち、実施例4で化合物(25)を4−ブロモフェニルボロン酸に替える以外は全く同様にして、化合物(35)を得た。次いで、以下の反応式にしたがって化合物(35)から化合物(1C−3a)を得た。
Figure 0005493579
化合物(1C−3a)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.30(m、8H)、1.59〜1.87(m、16H)、2.75(m、2H)、3.97(t、4H)、4.18(t、4H)、5.8〜6.4(m、6H)、6.68(dm、4H)、7.1(m、4H)。
化合物(1C−3a)の結晶相からネマチック相への相転移温度は113℃であった。
実施例7
化合物(1C−3)でp=4である化合物(1C−3b)を、上述した合成方法4を用いて以下のように合成した。すなわち、実施例6で得られた化合物(35)から、以下の反応式にしたがって化合物(1C−3b)を得た。
Figure 0005493579
化合物(1C−3b)のHNMRスペクトルを以下に示す。
HNMR(400MHz、溶媒:CDCl、内部標準:TMS)δ(ppm):1.56〜1.89(m、16H)、2.72(m、2H)、3.93(t、4H)、4.12(t、4H)、5.8〜6.38(m、6H)、6.66(dm、4H)、7.06(m、4H)。
化合物(1C−3b)の結晶相からネマチック相への相転移温度は139℃であった。
実施例8〜20
[液晶組成物の調製]
表1及び表2に示す割合で、本発明の二官能重合性化合物とその他の重合性液晶とを混合し、液晶組成物A〜Mを得た。尚、表1及び表2に記載した割合は、液晶組成物を構成する全重合性液晶に対する各重合性液晶の割合(モル%)である。また、他の重合性液晶として、下記化合物(2−1−1a)、(2−1−1b)、(2−2−1a)、(2−2−1b)、(2−2−2a)および(2−2−2b)を使用した。
Figure 0005493579
Figure 0005493579
Figure 0005493579
次に、液晶組成物A〜Mに重合開始剤を添加して、液晶組成物A1〜M1を得た。重合開始剤の割合は、液晶組成物に対して0.5質量%とした。表3に、液晶組成物A〜Mの降温時のTc(TI⇒N)およびTm(TN⇒C)と、液晶組成物A1〜M1の重合物のΔn値を示す。
Figure 0005493579
実施例21〜24
[コレステリック液晶組成物の調製および重合]
まず、液晶組成物A1、B1、L1、M1に、下記に示す重合性カイラルドーパント(3−1a)を添加して、コレステリック液晶組成物A2、B2、L2、M2を得た。尚、ネマチック液晶組成物A1、B1、L1、M1に対するカイラルドーパント(3−1a)の添加量は、それぞれ表4に示すようにした。具体的には、コレステリック重合物A3、B3、L3、M3の選択反射の短波長端が、後述する各々の比較例と略同じ程度になるように予め添加量を調整した。
Figure 0005493579
コレステリック組成物A2、B2、L2、M2を、以下に示す方法で重合した。
まず、縦5cm、横5cm、厚さ0.5mmのガラス基板に、ポリイミド溶液をスピンコータで塗布して乾燥した。次いで、ナイロンクロスで一定方向にラビング処理して支持体を作製し、配向処理を施した面が向かい合うように2枚の支持体を接着剤を用いて貼り合わせてセルを作製した。接着剤には、直径15μmのガラスビーズを添加し、支持体の間隔が15μmになるように調整した。
次に、上記のセル内に、コレステリック液晶組成物A2、B2、L2、M2を90℃で注入し、引き続き40℃において、強度130mW/cmの紫外線を3分間照射して光重合を行った。これにより、コレステリック重合物A3、B3、L3、M3を得た。これらの重合物は、基板のラビング方向に対して水平配向していた。また、いずれの重合物も右円偏光を反射していた。
表4に、コレステリック重合物A3、B3、L3、M3を製造するのに用いた組成物におけるカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。尚、透過率の値を(短波長端−60nm)で読むのは、選択反射を持つ右円偏光の透過率の値を規格化するためである(以下、同じ。)。
Figure 0005493579
実施例25
実施例21〜24と全く同様の手法により、液晶組成物A1にカイラルドーパント(3−1a)を8.6質量%添加して、コレステリック重合物A4を得た。表4に、コレステリック重合物A4のカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。
比較例1
実施例21および実施例22の比較例として、表5に示す割合で重合性ネマチック液晶を混合して液晶組成物aを得た。この組成物は、本発明による二官能重合性化合物を含まない。尚、表5に記載した割合は、液晶組成物を構成する全重合性液晶に対する各重合性液晶の割合(モル%)である。
Figure 0005493579
次に、液晶組成物aに重合開始剤を添加して、液晶組成物a1を得た。重合開始剤の割合は、液晶組成物に対して0.5質量%とした。表6に、液晶組成物aの降温時のTc(TI⇒N)およびTm(TN⇒C)と、液晶組成物aの重合物のΔn値を示す。
Figure 0005493579
液晶組成物aに重合性カイラルドーパント(3−1a)を添加し、実施例21〜24と同様の手法を用いてコレステリック重合物a3を得た。表7に、コレステリック重合物a3のカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。この結果から分かるように、実施例21および実施例22に比べて、右円偏光の透過率が明らかに低かった。
Figure 0005493579
比較例2
実施例23の比較例として、表5に示す割合で重合性ネマチック液晶を混合して液晶組成物bを得た。この組成物は、本発明による二官能重合性化合物を含まない。
次に、液晶組成物bに重合開始剤を添加して、液晶組成物b1を得た。重合開始剤の割合は、液晶組成物に対して0.5質量%とした。表6に、液晶組成物bの降温時のTc(TI⇒N)およびTm(TN⇒C)と、液晶組成物bの重合物のΔn値を示す。
液晶組成物bに重合性カイラルドーパント(3−1a)を添加し、実施例21〜24と同様の手法を用いてコレステリック重合物b3を得た。表7に、コレステリック重合物b3のカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。この結果から分かるように、実施例23に比べて、右円偏光の透過率が明らかに低かった。
比較例3
実施例24の比較例として、表5に示す割合で重合性ネマチック液晶を混合して液晶組成物cを得た。この組成物は、本発明による二官能重合性化合物を含まない。
次に、液晶組成物cに重合開始剤を添加して、液晶組成物c1を得た。重合開始剤の割合は、液晶組成物に対して0.5質量%とした。表6に、液晶組成物cの降温時のTc(TI⇒N)およびTm(TN⇒C)と、液晶組成物cの重合物のΔn値を示す。
液晶組成物cに重合性カイラルドーパント(3−1a)を添加し、実施例21〜24と同様の手法を用いてコレステリック重合物c3を得た。表7に、コレステリック重合物c3のカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。この結果から分かるように、実施例24に比べて、右円偏光の透過率が明らかに低かった。
比較例4
実施例25の比較例として、実施例18で用いた化合物(1A−1a)を下記に示す比較化合物(1D)に替えて、ネマチック液晶組成物dを調製した。具体的には、表5に示す割合で液晶組成物dを得た。この組成物は、本発明による二官能重合性化合物を含まない。
Figure 0005493579
次に、液晶組成物dに重合開始剤を添加して、液晶組成物d1を得た。重合開始剤の割合は、液晶組成物に対して0.5質量%とした。表6に、液晶組成物dの重合物のΔn値を示す。
液晶組成物dに重合性カイラルドーパント(3−1a)を添加し、実施例21〜24と同様の手法を用いてコレステリック重合物d3を得た。表7に、コレステリック重合物d3のカイラルドーパント添加量、選択反射帯の短波長端の値、右円偏光透過率(短波長端−60nm)、左円偏光透過率(短波長端−60nm)の値を示す。この結果から分かるように、実施例25に比べて、右円偏光の透過率が明らかに低かった。
本発明の化合物を重合席液晶組成物に用いることにより、高い青色耐光性を有し、コレステリック液晶の選択反射の矩形のブロード化を抑制できる。本発明の重合席液晶組成物を重合して得られる光学異方性材料および光学素子として各種光学用途に使用される。特に、偏光ホログラムとして、青色レーザ光源を用いた光ディスク情報記録再生装置の光ヘッド装置に用いるのに適している。
1A,1B:支持体
2A,2B:配向面
3:液晶組成物

Claims (9)

  1. 次式で表される二官能重合性化合物。
    A−E−E−(E−E−B
    但し、Aは、CH=CR−COO−(L−であり、
    Bは、CH=CR−COO−(L−であり、
    およびRは、それぞれ独立に水素原子またはメチル基であり、
    およびLは、pがそれぞれ独立に2〜8の整数である−(CH−であって、mおよびnは、それぞれ独立に0または1であるが、mおよびnの少なくとも一方が1のとき−(CH−の炭素-炭素結合間またはE若しくはEと結合する側の末端にエーテル結合性の酸素原子を有していてもよく、水素原子の一部または全部がフッ素原子、塩素原子またはメチル基で置換されていてもよい。
    およびEは、それぞれ1、4−フェニレン基であり、
    kは1であり、およびEは、一方がトランス−1、4−シクロヘキシレン基であって、他方は1、4−フェニレン基である。このとき、E〜Eにおける1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基は、それぞれ独立に環基を構成する炭素原子に結合した水素原子の一部または全部がフッ素原子、塩素原子またはメチル基に置換されていてもよい。
  2. 次式で表される請求項1に記載の二官能重合性化合物。
    A−E−E−(E−E−A
  3. −E−E−(E−E−が、−Ph−Cy−Ph−Ph−ある請求項1に記載の二官能重合性化合物。
    但し、−Ph−は1、4−フェニレン基であり、−Cy−はトランス−1、4−シクロヘキシレン基である。
  4. mおよびnが1である請求項1に記載の二官能重合性化合物。
  5. 〜Eの少なくとも1つは、1、4−フェニレン基またはトランス−1、4−シクロヘキシレン基中の炭素原子に結合した水素原子の一部がメチル基に置換されたものである請求項1に記載の二官能重合性化合物。
  6. 請求項1に記載の二官能重合性化合物を含む液晶組成物。
  7. 請求項1に記載の二官能重合性化合物と、単官能の重合性化合物と、重合性カイラル材料とを含むコレステリック液晶組成物。
  8. 請求項6記載の液晶組成物を、液晶相を示し且つ液晶配向した状態で重合して得られる重合体からなる光学異方性材料。
  9. 請求項8に記載の光学異方性材料を1対の支持体間に挟持した構造を有する光学素子。
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