JP5493514B2 - アンギュラ玉軸受及びアンギュラ玉軸受用セパレータ - Google Patents

アンギュラ玉軸受及びアンギュラ玉軸受用セパレータ Download PDF

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Description

本発明は、アンギュラ玉軸受及びアンギュラ玉軸受用セパレータに関する。
転がり軸受の潤滑方法としてグリース潤滑や油潤滑等が知られているが、これらは真空下や高温下等の特殊な環境には適していない。そのため、これらの環境で使用される転がり軸受には専ら固体潤滑剤が用いられている。
固体潤滑剤を用いる技術として、下記特許文献1には、内輪と、外輪と、内外輪の間に周方向に配置される複数の玉と、複数の玉に対しその周方向の間に介装される複数のブロック状のセパレータとを備え、このセパレータを固体潤滑剤により形成した転がり軸受が開示されている。
特開2005−3178号公報
特許文献1の転がり軸受は、内輪と外輪との間の環状空間の軸方向両側にシールド板が設けられており、このシールド板によってセパレータの軸方向外方への離脱が防止されている。しかし、このようなシールド板を備えていない転がり軸受には特許文献1のセパレータを採用することはできない。特に、アンギュラ玉軸受はシールド板を備えていないものが大半であるので、ほとんどの場合、特許文献1のセパレータを採用することができない。
また、複数のセパレータは個々に分離して配置されているので、姿勢が不安定になりやすく、セパレータが傾くことによってその角部が内外輪等に衝突したり、引っ掛かったりすると、摩擦により回転トルクが増大し、騒音も大きくなるという問題がある。このような問題は回転数が大きくなるほど顕著となるため、実用上、許容回転数を低く抑える必要が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、シールド板の有無に関わらずアンギュラ玉軸受に対するセパレータの使用を可能にし、さらにセパレータの姿勢を安定させることにより、騒音や回転トルクの低減、許容回転数の増大を図ったアンギュラ玉軸受及びこれに用いるセパレータを提供することを目的とする。
本発明のアンギュラ玉軸受は、外輪軌道面を内周に有している外輪と、前記外輪軌道面の径方向内方に対向する内輪軌道面を外周に有している内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に配置された複数の玉とを備えているアンギュラ玉軸受であって、
固体潤滑剤からなり、複数の玉の相互間に配置された複数のセパレータを備えており、
このセパレータは、前記外輪及び前記内輪の一方における軸方向の一方側に形成されたカウンタボア面と、当該カウンタボア面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の他方における軸方向の前記一方側に形成された肩面とによって案内される被案内部と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間において複数の前記玉同士を離間するとともに、前記カウンタボア面と前記肩面との最小間隔よりも大きい径方向寸法を有するセパレート部と、を備え
前記セパレート部は、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面によって案内される周面を有し、
前記カウンタボア面とこれに隣接する軌道面との境界部に、軌道面の底部よりも径方向に突出するかかり代が形成され、
前記セパレータ部における周面と被案内部の径方向端面との境界部には、前記かかり代が挿入される凹部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のアンギュラ玉軸受用のセパレータは、アンギュラ玉軸受における複数の玉の相互間にそれぞれ配置されるセパレータであって、
固体潤滑剤により形成されており、前記アンギュラ玉軸受の外輪及び内輪の一方における軸方向の一方側に形成されたカウンタボア面と、当該カウンタボア面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の他方における軸方向の前記一方側に形成された肩面とによって案内される被案内部と、前記アンギュラ玉軸受の外輪軌道面と内輪軌道面との間において複数の前記玉同士を離間するとともに、前記カウンタボア面と前記肩面との最小間隔よりも大きい径方向寸法を有するセパレート部と、を備え
前記セパレート部は、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面によって案内される周面を有し、
前記カウンタボア面とこれに隣接する軌道面との境界部に、軌道面の底部よりも径方向に突出するかかり代が形成され、
前記セパレータ部における周面と被案内部の径方向端面との境界部には、前記かかり代が挿入される凹部が形成されていることを特徴とする。
以上の各構成によれば、セパレータは、カウンタボア面とこれに相対する肩面とによって案内される被案内部を有しているので、セパレータの姿勢を安定させることができ、当該セパレータの角部等が内外輪に衝突したり引っ掛かったりするのを防止することができる。そのため、アンギュラ玉軸受の回転トルクや騒音を低減し、許容回転数を高めることが可能となる。また、セパレータのセパレート部は、カウンタボア面と肩面との最小間隔よりも大きい径方向寸法を有しているので、内輪軌道面と外輪軌道面との間から抜け出してしまうこともない。したがって、シールド板を備えていなくても内輪及び外輪の間からセパレータが離脱せず、玉の周方向間隔を好適に維持しつつ、適切な潤滑を行うことができる。
前記セパレータのセパレート部は、内輪軌道面及び外輪軌道面によって案内される周面を有しているので、被案内部とセパレート部との双方を外輪及び内輪によって案内することができ、セパレータの姿勢をより安定させることができる。
前記セパレータは、前記外輪及び前記内輪の前記一方における軸方向の他方側に形成された肩面と、当該肩面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の前記他方における軸方向の前記他方側に形成されたカウンタボア面又は肩面とによって案内される副被案内部を更に備えていてもよい。
この構成によって、セパレート部の軸方向両側において被案内部と副被案内部とが外輪及び内輪によって案内されることによって、セパレータの姿勢をより安定させることができる。
本発明によれば、アンギュラ玉軸受に使用するセパレータの姿勢を安定させ、騒音及び回転トルクの低減、許容回転数の増大等を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受を軸心に直交する平面で切断した断面図である。 図1に示されるアンギュラ玉軸受を軸心を通る平面で切断した断面図である。 図1に示されるアンギュラ玉軸受のセパレータの斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受を軸心を通る平面で切断した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受を軸心を通る平面で切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受を軸心に直交する平面で切断した断面図、図2は、同アンギュラ玉軸受10を軸心を通る平面で切断した断面図である。
アンギュラ玉軸受10は、内輪11と、内輪11の径方向外側に同心状に配置された外輪12と、内輪11と外輪12との間に介在している転動体としての複数の玉13と、複数の玉13の各間に対してそれぞれ設けられた複数のセパレータ14とを備えている。
内輪11は、例えばSUS440等のマルテンサイト系ステンレス鋼を用いて形成された環状部材であり、外周面には複数の玉13が転動する凹曲面状の内輪軌道面11aが形成されている。内輪軌道面11aの軸方向両側には内輪肩部16,17が設けられ、この内輪肩部16,17の外周面16a,17a(以下、「内輪肩面」という)は、アンギュラ玉軸受10の軸心に対して略平行な円筒面に形成されている。
外輪12も内輪11と同様、マルテンサイト系ステンレス鋼を用いて形成された環状部材であり、その内周面には複数の玉13が転動する凹曲面状の外輪軌道面12aが形成されている。外輪軌道面12aの軸方向一方側(図2の右側)には、肩部の一部又は全部を取り除いた形態のカウンタボア18が設けられ、このカウンタボア18の内周面18a(以下、「カウンタボア面」という)は、アンギュラ玉軸受10の軸方向外方ほど径大化する円錐面に形成されている。また、カウンタボア面18aは、その最小内径が外輪軌道面12aの最大外径よりも小さく形成されており、これによって内輪軌道面11aと外輪軌道面12aとの間の玉13がカウンタボア18側へ抜け落ちないように「かかり代」tが設けられている。
一方、外輪軌道面12aの軸方向他方側(図2の左側)には外輪肩部19が設けられ、この外輪肩部19の内周面19a(以下、「外輪肩面19a」という)は、アンギュラ玉軸受10の軸心に対して略平行な円筒面に形成されている。
複数の玉13は、例えばSUS440等のマルテンサイト系ステンレス鋼を用いて形成された部材であり、内外輪11,12それぞれに形成された軌道面11a,12aの間に転動自在に介在している。
セパレータ14は、自己潤滑複合材を用いて形成され、上述のように、内輪11と外輪12との間の環状空間において周方向で互いに隣り合う玉13の間に配置されている。また、このセパレータ14は、外輪12,内輪11,及び玉13とは別に単体で成形されたブロック状の成形体である。セパレータ14に用いられている自己潤滑複合材は、バインダとしての金属や樹脂に、固体潤滑剤としての機能を有する二硫化タングステンが添加されてなる材料であり、添加されている固体潤滑剤である二硫化タングステンにより、アンギュラ玉軸受10における各部の潤滑が行われる。なお、自己潤滑複合材に添加される固体潤滑剤としては、上記の二硫化タングステンの他、二硫化モリブデン、グラファイト等の層状物質、金、銀、鉛、すず、インジウム等の軟質金属、PTFE、ポリイミド等の合成樹脂を用いることができる。
図3は、セパレータ14の斜視図である。図2及び図3に示すように、セパレータ14は、セパレート部21と、第1被案内部22と、第2被案内部23との3つの部位から構成されている。具体的に、セパレータ14は、内輪軌道面11aと外輪軌道面12aとの間に配置され、実質的に周方向に隣接する玉13同士を離間するセパレート部21と、このセパレート部21の軸方向一方側(図2の右側)において、互いに対向するカウンタボア面18aと内輪肩面16aとの間に配置され、当該カウンタボア面18a及び内輪肩面16aによって周方向の移動が案内される第1被案内部22と、セパレート部21の軸方向他方側(図2の左側)において、互いに対向する外輪肩面19aと内輪肩面17aとの間に配置され、当該外輪肩面19a及び内輪肩面17aによって周方向の移動が案内される第2被案内部(副被案内部)23とを有している。
セパレート部21は略円柱形状に形成され、その円弧形状の外周面21a,21bが内輪軌道面11a及び外輪軌道面12aに対して僅かな隙間(案内隙間)をあけて対向している。図2に示すように、セパレート部21の直径Dは、玉13の直径よりも若干小さいが、カウンタボア面18aと内輪肩面16aとの最小間隔Wよりも大きい寸法に形成されている。
第1被案内部22は、カウンタボア面18aに略沿った傾斜でカウンタボア面18aに摺接可能に対向する第1外側被案内面22bと、内輪肩面16aに略沿った状態で内輪肩面16aに対向する第1内側被案内面22aとを有し、断面変形四角形状に形成されている。
一方、第2被案内部23は、外輪肩面19aに略沿った状態で外輪肩面19aに摺接可能に対向する第2外側被案内面23bと、内輪肩面17aに略沿った状態で内輪肩面17aに対向する第2内側被案内面23aとを有し、断面長方形状に形成されている。
第1被案内部22は、第1外側被案内面22b及び第1内側被案内面22aがそれぞれカウンタボア面18a及び内輪肩面16aに摺接することによって案内され、第2被案内部23は、第2外側被案内面23b及び第2内側被案内面23aがそれぞれ外輪肩面19a及び内輪肩面17aに摺接することによって案内される。また、セパレート部21の周面21a,21bは、内輪軌道面11a及び外輪軌道面12aに摺接することによって案内される。
そのため、セパレータ14は周方向(図1の矢印a参照)に関しても軸方向(図2の矢印b参照)に関しても大きく傾くことはなく、姿勢の安定が図られており、セパレータ14の姿勢が不安定になることに起因して、摩擦により回転トルクが増大したり、騒音が発生したりするのを防止することができ、アンギュラ玉軸受10の許容回転数を高めることも可能となる。
また、このセパレート部21の直径Dはカウンタボア面18aと内輪肩面16aとの最小間隔Wよりも大きく形成されているので、セパレート部21は、当該間隔Wからカウンタボア18側へ抜け出すことがなく、内輪軌道面11aと外輪軌道面12aとの間に常時適切に収まるようになっている。したがって、内輪11と外輪12との環状空間がシールド板等によって閉鎖されていなくても、適切な位置にセパレータ14を位置づけることができる。さらに、適切な位置にセパレータ14が位置づけられることによって、第1被案内部22、第2被案内部23、及びセパレート部21による被案内作用も確実になされ、よりセパレータ14の姿勢を安定させることができる。
さらに、固形潤滑剤を包含するセパレータ14は、セパレート部21、第1被案内部22、及び第2被案内部23から構成され、内輪11及び外輪12に対して対向する範囲が増大しているので、潤滑性能も向上することができる。
以上の構成を有するアンギュラ玉軸受10は、通常のアンギュラ玉軸受10と同様の組立方法にて組み立てることができる。例えば、内輪11に玉13とセパレータ14とを組み付けてサブアセンブリ化し、玉13及びセパレータ14の外周部に外輪12を焼嵌によって嵌合させることによって組み立てることができる。
一方、本実施の形態のセパレータ14は、深溝玉軸受には適用することができない。すなわち、深溝玉軸受は、内輪及び外輪の間に玉を組み込んでからセパレータを各玉の間に挿入することによって組み立てる必要があるが、本実施の形態のセパレータ14は、セパレート部21が内輪軌道面11aと外輪軌道面12aとの間に僅かな隙間を持った外径Dに形成されているので、内外輪間に玉を組み付けた後は、内輪軌道面と外輪軌道面との間に挿入することができない。従って、本発明は、焼嵌によって組み立てられるアンギュラ玉軸受10に限定して適用することが可能である。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受10を軸心を通る平面で切断した断面図である。本実施の形態では、セパレータ14は、セパレート部21と、このセパレート部21の軸方向一方側に設けられた第1被案内部22とから構成されており、上述した第1の実施の形態における第2被案内部23が省略されている。したがって、本実施の形態では、第1被案内部22がカウンタボア面18a及び内輪肩面16aによって案内され、セパレート部21が内輪軌道面11a及び外輪軌道面12aによって案内されることでセパレータ14の姿勢を安定させることができ、セパレート部21によって内輪軌道面11aと外輪軌道面12aとの間からのセパレータ14の離脱が防止されている。
本実施の形態では、第1の実施の形態における第2被案内部23が省略されていることから、セパレータ14の姿勢を安定させるという点では、第1の実施の形態のセパレータ14の方が優れているが、本実施の形態のセパレータ14は、第1の実施の形態のセパレータ14よりも軽量且つ安価に製作することができるという利点がある。また、本実施の形態のようにセパレータ14が第2被案内部23を備えていなくとも、セパレータ14の姿勢を安定させる効果は十分に得ることができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受10を軸心を通る平面で切断した断面図である。本実施の形態では、内輪11の内輪軌道面11aの軸方向一方側(図5の左側)には内輪肩部は形成されておらず、その代わりにカウンタボア面25aを有するカウンタボア25が形成されている。また、外輪12の外輪軌道面12aの軸方向他方側(図5の右側)にはカウンタボアが形成されておらず、その代わりに外輪肩面26aを有する外輪肩部26が形成されている。
セパレータ14は、軸方向中央にセパレート部21、軸方向一方側(図5の左側)に第3被案内部32、軸方向他方側(図5の右側)に第4被案内部(副被案内部)33をそれぞれ備えている。セパレート部21は、第1,第2実施の形態において説明したものと同様である。
第3被案内部32は、カウンタボア面25aに略沿った傾斜でカウンタボア面25aに摺接可能に対向し、当該カウンタボア面25aによって案内される第3内側被案内面32aと、外輪肩面19aに略沿った状態で外輪肩面19aに摺接可能に対向し、当該外輪肩面19aによって案内される第3外側被案内面32bとを有している。
第4被案内部33は、内輪肩面16aに略沿った状態で内輪肩面16aに摺接可能に対向し、当該内輪肩面16aによって案内される第4内側被案内面33aと、外輪肩面26aに略沿った状態で外輪肩面26aに摺接可能に対向し、当該外輪肩面26aによって案内される第4外側被案内面33bとを有している。
したがって、本実施の形態においても、第1実施の形態と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。例えば、外輪軌道面12aの軸方向一方側と、内輪軌道面11aの軸方向他方側とにそれぞれカウンタボアが形成されたアンギュラ玉軸受10にも本発明を採用することができる。この場合、セパレート部21の軸方向一方側に第1被案内部22(図2参照)を設け、軸方向他方側に第3被案内部32(図5参照)を設けたセパレータ14を用いればよい。また、図1に示すように、セパレータ14の径方向外面14b(図2における符号22b、21a,23b)及び径方向内面14a(図2における符号22a,21a,23a)は、断面直線状に形成されているが、外輪12の内周面及び内輪11の外周面に略沿うように断面円弧状に形成されていてもよい。
また、図3に示すように、玉13に接触するセパレート部21の周方向端面には、2点鎖線で示すように玉13の外周面の一部が入り込む部分球面状の凹入部21cが形成されていてもよい。
10:アンギュラ玉軸受、11:内輪、11a:内輪軌道面、12:外輪、12a:外輪軌道面、13:玉、14:セパレータ、16:内輪肩部、16a:内輪肩面、17:内輪肩部、17a:内輪肩面、18:カウンタボア、18a:カウンタボア面、19:外輪肩部、19a:外輪肩面、21:セパレート部、22:第1被案内部、22a:第1内側被案内面、22b:第1外側被案内面、23:第2被案内部(副被案内部)、23a:第2内側被案内面、23b:第2外側被案内面、25:カウンタボア、25a:カウンタボア面、26:外輪肩部、26a:外輪肩面、32:第3被案内部、32a:第3内側被案内面、32b:第3外側被案内面、33:第4被案内部(副被案内部)、33a:第4内側被案内面、33b:第4外側被案内面

Claims (4)

  1. 外輪軌道面を内周に有している外輪と、前記外輪軌道面の径方向内方に対向する内輪軌道面を外周に有している内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に配置された複数の玉とを備えているアンギュラ玉軸受であって、
    固体潤滑剤からなり、複数の玉の相互間に配置された複数のセパレータを備えており、
    このセパレータは、
    前記外輪及び前記内輪の一方における軸方向の一方側に形成されたカウンタボア面と、当該カウンタボア面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の他方における軸方向の前記一方側に形成された肩面とによって案内される被案内部と、
    前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間において複数の前記玉同士を離間するとともに、前記カウンタボア面と前記肩面との最小間隔よりも大きい径方向寸法を有するセパレート部と、を備え
    前記セパレート部は、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面によって案内される周面を有し、
    前記カウンタボア面とこれに隣接する軌道面との境界部に、当該軌道面の底部よりも径方向に突出するかかり代が形成され、
    前記セパレータ部における周面と被案内部の径方向端面との境界部には、前記かかり代が挿入される凹部が形成されていることを特徴とするアンギュラ玉軸受。
  2. 前記セパレータは、
    前記外輪及び前記内輪の前記一方における軸方向の他方側に形成された肩面と、当該肩面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の前記他方における軸方向の前記他方側に形成されたカウンタボア面又は肩面とによって案内される副被案内部を更に備えている請求項1に記載のアンギュラ玉軸受。
  3. アンギュラ玉軸受における複数の玉の相互間にそれぞれ配置されるセパレータであって、
    固体潤滑剤により形成されており、
    前記アンギュラ玉軸受の外輪及び内輪の一方における軸方向の一方側に形成されたカウンタボア面と、当該カウンタボア面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の他方における軸方向の前記一方側に形成された肩面とによって案内される被案内部と、
    前記アンギュラ玉軸受の外輪軌道面と内輪軌道面との間において複数の前記玉同士を離間するとともに、前記カウンタボア面と前記肩面との最小間隔よりも大きい径方向寸法を有するセパレート部と、を備え、
    前記セパレート部は、前記内輪軌道面及び前記外輪軌道面によって案内される周面を有し、
    前記カウンタボア面とこれに隣接する軌道面との境界部に、当該軌道面の底部よりも径方向に突出するかかり代が形成され、
    前記セパレータ部における周面と被案内部の径方向端面との境界部には、前記かかり代が挿入される凹部が形成されていることを特徴とするアンギュラ玉軸受用セパレータ。
  4. 前記外輪及び前記内輪の前記一方における軸方向の他方側に形成された肩面と、当該肩面に径方向に相対する、前記外輪及び前記内輪の前記他方における軸方向の前記他方側に形成されたカウンタボア面又は肩面とによって案内される副被案内部を更に備えている請求項3に記載のアンギュラ玉軸受用セパレータ。
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