JP5488389B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音量に応じて音響信号の特性に適した周波数特性に制御する音響信号処理装置に関する。
人間の聴覚は、周波数帯域によって音量感が異なり、例えば、低域や高域では音量感が低下して感じることが知られている。このため、音響機器において全体の音量を低下させると、音響信号の低域や高域の音が聞こえにくくなってしまい、全体の音量感のバランスが崩れてしまうようになる。このような、人間の聴覚特性を補償するように、従来の音響機器では、設定音量が低下された場合に音響信号の低域および高域を強調するラウドネス機能を搭載させている。このラウドネス機能では、全体の音量を低下させた際に低域および高域の利得を増加させることにより、全体の音量感のバランスを保つようにしている。
特開昭64−51706号公報
従来の音量&ラウドネス制御回路100の構成例を示す回路ブロック図を図6に示す。
図6に示す音量&ラウドネス制御回路100において、入力された音響信号は帯域分離フィルタ群により高域成分、中域成分および低域成分の帯域別の成分に分離される。帯域分離フィルタ群は、音響信号の高域成分を抽出するハイパスフィルタ(HPF)110と、音響信号の中域成分を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)111と、音響信号の低域成分を抽出するローパスフィルタ(LPF)112から構成されている。HPF110から出力される高域成分は乗算器113において、係数発生部119により発生された係数が乗算されてレベル制御される。また、LPF112から出力される低域成分は乗算器115において、係数発生部119により発生された係数が乗算されてレベル制御される。乗算器113から出力されるレベル制御された高域成分と、BPF111から出力されたレベル制御されていない中域成分と、乗算器115から出力されるレベル制御された低域成分とは、混合部114において混合されて出力信号が形成される。混合部114からの出力信号は乗算器116において係数発生部118により発生された係数が乗算されて出力レベルが制御される。
係数発生部118および係数発生部119には、ユーザが調整する音量つまみ117の回転角度の情報が供給され、音量つまみ117の回転角度に応じた係数が係数発生部118および係数発生部119において発生される。この場合、係数発生部118においては音量つまみ117の回転角度に対応する音量となる係数が発生されて乗算器116に供給される。また、係数発生部119では、音量つまみ117が小さな音量の回転角度とされた場合はゲインが1を超える係数が発生され、音量つまみ117が小さな音量を超える音量の回転角度とされた場合はゲインが1となる係数が発生されて、乗算器113および乗算器115に供給される。これにより、小さな音量とされた場合は低域成分と高域成分とが持ち上げられるラウドネス制御が行われるようになる。
図6に示す従来の音量&ラウドネス制御回路100においては、係数発生部119から乗算器113および乗算器115に供給される係数は同様の係数とされることから、レベル制御された音量の周波数特性は画一的となり、必ずしも音響信号の特性に適したものになっていないと云う問題点があった。すなわち、音響信号の高域成分については、全体の音量レベルが上がってくると、高域成分が耳についてうるさく聴こえだすので、スピーカから出るその高域成分を抑えることが好適であり、低域成分については、スピーカが許容できる範囲で、なるべく多くスピーカから出すことが好適であるが、このようなレベル制御を行うことができないという問題点があった。
そこで、本発明は、音量に応じて音響信号の特性に適した周波数特性に制御することができる音響信号処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響信号処理装置は、1の音響信号を入力し、アンプとスピーカを含むサウンドシステムに供給するための出力音響信号を形成する音響信号処理装置であって、前記入力する音響信号を、高域成分と、中域成分と、低域成分とに分離する第1帯域分離部と、前記高域成分のレベルを、第1制御信号に応じて制御して出力する第1レベル制御部と、前記低域成分のレベルを、第2制御信号に応じて制御して出力する第2レベル制御部と、前記第1レベル制御部から出力された高域成分と、前記帯域分離部から出力された前記中域成分と、前記第2レベル制御部から出力された低域成分とを混合して、混合信号を出力する混合部と、前記混合信号の音響特性を調整して、前記出力音響信号を形成する出力信号形成部と、前記出力音響信号の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第1制御信号を生成して出力する第1制御信号生成部と、前記出力音響信号の低域成分の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第2制御信号を生成する第2制御信号生成部とを備えたことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、出力音響信号の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、音響信号の高域成分のレベルを制御し、出力音響信号の低域成分の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、音響信号の低域成分のレベルを制御するようにしたことから、音量つまみの回転角度に応じて音響信号の特性に適した周波数特性に制御することができる。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置が適用される音響装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる音響信号処理装置の参照入力レベルに応じた信号出力レベルの特性Xを示すグラフである。 本発明の第1実施例の音響信号処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第2実施例の音響信号処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第3実施例の音響信号処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 従来の音量&ラウドネス制御回路の構成を示す回路ブロック図である。
本発明の実施例にかかる音響信号処理装置が適用される音響装置の構成を図1に示す。
図1に示す音響装置1において、サウンドソース2はスピーカ5で再生すべき音響信号の供給源となる装置であり、CDプレーヤ、レコーダやミキサ等をサウンドソース2とすることができる。サウンドソース2からの音響信号は、本発明にかかる音響信号処理装置3に入力される。音響信号処理装置3は、特定のスピーカ5への音響信号の供給のために、そのスピーカ5に専用に用意された信号処理を行う「スピーカプロセッサ」と呼ばれる信号処理を行う。音響信号処理装置3により信号処理が施された音響信号は、パワーアンプにより電力増幅されてスピーカ5に供給され放音される。スピーカ5は、全帯域用の1つのスピーカからなるフルレンジスピーカ、高域用のスピーカ(トゥイーター)と低域用のスピーカ(ウーファー)からなる2ウェイスピーカ、高域用のスピーカ(トゥイーター)と中域用のスピーカ(スコーカー)および低域用のスピーカ(ウーファー)からなる3ウェイスピーカ等とされる。
音響信号処理装置3は入力された音響信号に対して、音量つまみの回転角度に対応する音量制御や、ラウドネス制御等の、各種音響特性の調整を行っている。音量制御では、音量つまみの回転角度に対応するゲイン(増幅率ないし減衰率)となるよう音量制御する。また、ラウドネス制御では、高域成分のレベル制御について、出力する音響信号の全帯域のレベルを参照入力レベルとして、この参照入力レベルに応じて高域成分の信号出力レベルのレベル制御を行う。そして、低域成分のレベル制御について、出力する音響信号の低域成分のレベルを参照入力レベルとして、この参照入力レベルに応じて低域成分の信号出力レベルのレベル制御を行っている。なお、音響信号の中域成分については、このような参照入力レベルによるレベル制御は行わない。このような制御により、音響信号処理装置3では、音量つまみが絞られて音響信号の音量が小さくされた際に、その音響信号の周波数特性に応じて、音響信号の低域成分の信号出力レベルと高域成分の信号出力レベルとが別々にレベル制御されてラウドネス制御が行われることから、音響信号の特性に最適なラウドネス制御を行うことができる。
なお、音響信号処理装置3は、パワーアンプ4やスピーカ5とは独立した装置とすることができるが、音響信号処理装置3をパワーアンプ4に内蔵したり、音響信号処理装置3とパワーアンプ4とを、スピーカ5に内蔵するようにしてもよい。
図2に、検出されたデシベルスケールのレベル(参照入力レベル)に応じて生成された係数(デシベルスケールのゲインに相当)によりレベル制御する際の、音響信号の入出力レベル特性Xの一例のグラフを示す。
この図は、レベルが検出される音響信号と、レベル制御される音響信号が同じ音響信号である場合の特性図である。本実施例では、レベルが検出される音響信号とレベル制御される音響信号とが異なっているが、参照レベルに応じて生成される係数は基本的にこの図の場合と同じとされる。図2に示すグラフの横軸は参照入力レベルであり、縦軸はゲイン制御された信号のレベル(信号出力レベル)である。デシベルスケールであるので、信号出力レベルは、参照入力レベルにゲインを加算した値(リニアスケールでの乗算に相当)として表される。図2に示すグラフにおける傾斜した破線は、ゲインが0デシベル(リニアの「1」に相当)で一定の場合であり、入力する音響信号のレベルと出力される音響信号のレベルが等しくなる。参照入力レベルによるレベル制御が行われない中域成分の特性がこれに相当する。
図2に示すグラフにおける実線は、特性Xに従って制御された成分(高域成分又は低域成分)の信号出力レベルを示しており、ゲインが動的に変化している。すなわち、実線が破線より上にある範囲では、中域成分より当該成分のゲインが高く、バランス的に「持ち上げられた状態」といえる。逆に、実線が破線より下にある範囲では、中域成分より当該成分のゲインが小さく、バランス的に「下げられた状態」といえる。具体的には、参照入力レベルが小音量域のレベルのときは、特性Xに従って制御された成分は、破線より上に位置してゲインが「1」を超えており、当該成分の信号出力レベルは中域成分より大きくなる。また、参照入力レベルが微音量域の時は、特性Xに従って制御された成分は、参照入力レベルが小さくなるに従って次第に破線より下に位置するようになってゲインが「1」未満となり、当該成分の信号出力レベルは中域成分より小さくなる。さらに、参照入力レベルが中音量域−大音量域の中音量域以上とされる時は、特性Xに従って制御された成分は、参照入力レベルが大きくなるに従って次第に破線より下に位置するようになってゲインが「1」未満となり、当該成分の信号出力レベルは中域成分より小さくなる。
従って、特性Xに従って制御された高域成分または低域成分のゲインが「1」を超える小音量域においては、高域成分または低域成分が強調されるラウドネス制御が行われるようになる。逆に、特性Xに従って制御された高域成分または低域成分のゲインが「1」未満となる微音量域においては、小入力の音響信号をミュートするノイズゲートとして動作するようになる。なお、微音量域は人間の耳には聞こえないほどわずかな大きさの音量の範囲である。また、特性Xに従って制御された高域成分または低域成分のゲインが「1」未満となる中音量域以上においては、スピーカに大電力の音響信号が印加されることが抑制されて、スピーカが壊れてしまうことが防止されるようになる。
そして、本発明にかかる音響信号処理装置3においては、出力する音響信号の全帯域のレベルを参照入力レベルとして、高域成分は特性Xに従ってレベル制御され、出力する音響信号の低域成分のレベルを参照入力レベルとして、低域成分は特性Xに従ってレベル制御される。これにより、入力される音響信号の低域成分の信号出力レベルと高域成分の信号出力レベルとが別々に制御されるようになり、音響信号の特性に最適な動的ラウドネス制御を行うことができる。
次に、本発明の第1実施例の音響信号処理装置3の構成を示す回路ブロック図を図3に示す。
図3に示す音響信号処理装置3において、入力された音響信号は乗算器10に入力され、音量つまみ12の回転角度に応じた係数を発生する係数発生部11からの係数が乗算される。これにより、音響信号の全帯域の音量レベルが音量つまみ12の回転角度に応じてレベル制御される。乗算器10から出力される音量つまみ12に応じた音量レベルとされた音響信号は、帯域分離フィルタ群により高域成分、中域成分および低域成分の帯域別の成分に分離される。帯域分離フィルタ群は、音響信号の高域成分を抽出するハイパスフィルタ(HPF)13と、音響信号の中域成分を抽出するバンドパスフィルタ(BPF)14と、音響信号の低域成分を抽出するローパスフィルタ(LPF)14とから構成されている。HPF13から出力される高域成分は乗算器16において、係数発生部21により発生された第1係数が乗算されてレベル制御される。また、LPF15から出力される低域成分は乗算器17において、係数発生部24により発生された第2係数が乗算されてレベル制御される。乗算器16から出力されるレベル制御された高域成分と、BPF14から出力されたレベル制御されていない中域成分と、乗算器17から出力されるレベル制御された低域成分とは、混合部18において混合され出力信号形成部19に供給される。出力信号形成部19は、供給された音響信号のレベル、周波数特性、振幅変化特性等の音響特性を制御して、サウンドシステムに供給するための出力信号を形成する。形成された出力信号は、サウンドシステムである、パワーアンプ4およびスピーカ5に供給される。例えば、スピーカ5が、全帯域用の1つのスピーカからなるフルレンジスピーカとされている場合、スピーカ間の位相やレベルのずれは起こりようがなく、スピーカから放音される音の周波数特性だけを制御すればよいので、出力信号形成部19はイコライザのみの構成とすればよい。このイコライザにより、例えば、放音される音の周波数特性をフラットにしたり、その低域成分を適宜増強したりすることができる。
この出力信号は分岐されてL検出部20に供給され、出力信号の全帯域におけるレベルが検出される。L検出部は、供給される音響信号のレベルを検出するレベル検出部であって、例えば、音響信号を整流する整流部、整流された音響信号の所定期間毎のピークを検出するピーク検出部、および、検出されたピークに追従する検出レベルを生成するアタックリリース部で構成される、一般的なエンベロープフォロワーとするとよい。その場合のアタックリリース部は、現在の検出レベルが検出されたピーク値より小さいとき、その検出レベルを立ち上がり時定数でそのピーク値まで立ち上げ、現在の検出レベルが検出されたピーク値より大きいとき、その検出レベルを立ち下がり時定数で0まで立ち下げることにより、出力する検出レベルを生成する。このL検出部20の立ち上がり及び立ち下がり時定数がそれぞれ50m秒以上、例えば、300〜400m秒と長めに設定されており、検出されるレベル(検出レベル)は急激な変化をしない。そして、L検出部20で検出されたレベルが参照入力レベルとされて、図2に示す特性Xを実現するためのゲインが、係数発生部21から第1係数として発生される。この場合、L検出部20で検出された参照入力レベルが図2に示すゲイン「1」の破線上にあるときは、第1係数は「1」となり、破線より上にあるときは第1係数は「1」を超え、破線より下にあるときは第1係数は「1」未満となる。
また、分岐された出力信号はLPフィルタ22にも供給され、LPフィルタ22により出力信号の低域成分が抽出される。LPフィルタ22により抽出された低域成分はL検出部23に供給され、出力信号の低域成分のレベルが検出される。このL検出部23の立ち上がりの時定数は5〜10m秒程度、立ち下がり時定数は20〜30m秒程度とされており、低域成分のレベル変化にすばやく追従する。そして、L検出部23で検出されたレベルが参照入力レベルとされて、図2に示す特性Xを実現するためのゲインが、係数発生部24から第2係数として発生される。この場合、L検出部23で検出された参照入力レベルが、図2に示すゲイン「1」の破線上にあるときは、第2係数は「1」となり、破線より上にあるときは第2係数は「1」を超え、破線より下にあるときは第2係数は「1」未満となる。スピーカから放音される音響信号の特性制御が最終目的であるため、第1係数および第2係数生成のためのレベル検出は、乗算器17、混合器18等の途中段階における音響信号ではなく、サウンドシステムに出力される音響信号である出力信号形成部19の出力信号に対して行うのが好適とされる。また、出力信号形成部19における信号処理では、音響信号に複数サンプリング周期分の遅延が生じており、何れか一方のレベル検出を出力信号に対して行い、他方を途中段階の音響信号に対して行うと、第1係数と第2係数の変化タイミングが相互にずれてうまく制御できない。そのため、乗算器17の出力信号をL検出部23へは入力していないのである。
ここで、音量つまみ12がユーザにより絞られて、乗算器10から出力される音響信号が帯域を問わず全体として小音量域の音量になった場合、L検出部20で検出される全帯域の信号のレベルである参照入力信号のレベルが小音量域のレベルとなることから、特性Xに従って発生される第1係数は「1」を超える。この係数が乗算器16においてHPF13から出力される高域成分に乗算されるので、高域成分のレベルが持ち上げられるようレベル制御される。また、L検出部23で検出される低域成分のレベルである参照入力信号のレベルも小音量域の音量になることから、特性Xに従って発生される第2係数は「1」を超える。この第2係数が乗算器17においてLPF15から出力される低域成分に乗算されるので、低域成分のレベルも持ち上げられるようレベル制御される。
ところで、音響信号の全帯域のレベルと、低域成分のレベルとは、多少の相関はあるにせよ基本的には相互に独立であるから、L検出部20で検出される参照入力レベルと、L検出部23で検出される参照入力レベルも、その時々の音響信号の周波数特性に応じて、相互に独立して変化する。すなわち、音響信号の低域成分のゲインと高域成分のゲインとが別々に制御されるようになる。このため、音響信号が小音量域の音量に調節されてラウドネス制御が行われる場合に、高域成分のゲインと低域成分のゲインとがスピーカに供給される音響信号の周波数特性に応じて動的に制御され、動的なラウドネス制御が行われるようになる。また、特性Xに従ってレベル制御されることから、全体の音量レベルが上がって中音量域以上となると、音響信号の高域成分が抑えられるようになると共に、低域成分については、低域成分の音量レベルが上がって中音量域以上になった場合のみ抑えられる、すなわち、スピーカが許容できる範囲で、なるべく多くスピーカから出力されるようになる。
次に、本発明の第2実施例の音響信号処理装置3−2の構成を示す回路ブロック図を図4に示す。本発明の第2実施例の音響信号処理装置3−2は、出力先のサウンドシステムが、複数の帯域に対応する複数のスピーカ5と、その各スピーカを個別にドライブする複数のパワーアンプ4とからなるマルチアンプ構成のサウンドシステムとされており、ここでは、説明の簡単化のため、スピーカが2ウェイである場合の例が示されている。この例では、音響信号がチャンネル・デバイダで高域と低域との複数帯域に分離され、パワーアンプ4には高域用と低域用の帯域専用のパワーアンプが用意され、スピーカ5には高域用のスピーカ(トゥイーター)と低域用のスピーカ(ウーファー)からなる2ウェイスピーカが用意される。なお、スピーカがnウェイの場合には、チャンネル・デバイダによりn個の帯域に分離するようにすればよい。
図4に示すマルチアンプ用の音響信号処理装置3−2においては、図3に示す乗算器10、係数発生部11および音量つまみ12が省略されて示されており、音量つまみ12の回転角度に応じてレベル制御された音響信号が、帯域分離フィルタ群に入力される。帯域分離フィルタ群において、HPF13と、BPF14とLPF15とにより高域成分、中域成分および低域成分の帯域別の成分に分離される。HPF13から出力される高域成分は乗算器16において、係数発生部21により発生された第1係数が乗算されてレベル制御される。また、LPF15から出力される低域成分は乗算器17において、係数発生部24により発生された第2係数が乗算されてレベル制御される。
乗算器16から出力されるレベル制御された高域成分と、BPF14から出力されるレベル制御されていない中域成分と、乗算器17から出力されるレベル制御された低域成分とは、混合部18において混合されてイコライザ(EQ)30により音響信号の音響特性が調整される。EQ30は、主に、スピーカから出力される音の周波数特性を平坦化するために用意されており、このため、音響信号を供給するスピーカに応じて、イコライザ30の周波数特性を設定するとよい。EQ30からの出力は、HPフィルタ31とLPフィルタ33とに並列に供給される。この場合、HPフィルタ31およびLPフィルタ33がチャンネルデバイダとなり、EQ30からの音響信号を、高域用スピーカに供給される帯域成分(以下、「高域成分」という)と、低域用スピーカに供給される低域成分とに分離している。従って、2ウェイスピーカを構成する各スピーカが受け持つ帯域に応じて、HPフィルタ31およびHPフィルタ33の分離する周波数(カットオフ周波数)が異なっている。
HPフィルタ31により抽出された音響信号の高域成分は乗算器32に供給されて、その高域成分により高域用スピーカから出る音のレベルが、低域用スピーカから出る音のレベルとバランスするように、乗算器32において高域成分に乗算される係数(ゲイン)が調整される。一般化して、スピーカがnウェイ構成であれば、チャンネル・デバイダによって、音響信号がn個の帯域成分に分離されることになるが、そのうちの最も低い低域成分を基準として、それに合致するように残りの(n−1)個の帯域成分のレベルを調整すればよいので、その場合の乗算器32の数は(n−1)となる。この乗算器32から高域の出力信号が出力され、高域専用のパワーアンプで増幅されて高域用スピーカ(トゥイーター)に供給される。また、LPフィルタ33により抽出された低域成分は、遅延部34に供給されて、その位相が高域成分の位相と合致するように、遅延される。ここでは、1つの音響信号に含まれる2つの帯域成分が、略同じタイミングでスピーカから放音されることを指して「その2つの帯域間で位相が合致している」と表現している。そして、その2つの帯域成分で位相が合致していない場合、何れか一方の帯域成分を適宜遅延して(すなわち、タイミング調整して)、他方の位相に合致させることができる。ここでは低域成分のみを調整しているが、高域成分についても、遅延部を設けて調整するようにしてもよい。また、nウェイ構成の場合は、(n−1)個の遅延部34によって、最も高い成分を基準として、それに合致するように残りの(n−1)個の帯域成分のタイミングが調整される。この遅延部34から出力信号が出力され、低域専用のパワーアンプで増幅されて低域用のスピーカ(ウーファー)に供給される。nウェイ構成の場合は、(n−1)個の乗算器32ないし(n−1)個の遅延部34により調整されたn帯域の出力信号が、n個のパワーアンプで増幅されn個のスピーカに供給される。このように、第2実施例の音響信号処理装置3−2においては、EQ30から遅延部34までの計5ブロック(nウェイの場合は計(2n−1)ブロック)が出力信号の形成を行う出力信号形成部を構成している。
高域の出力信号と低域の出力信号とは分岐されて、第2混合部35に供給されることにより混合され、混合された全帯域の出力信号はL検出部20に供給される。nウェイ構成の場合であれば、n帯域の出力信号が分岐されて、第2混合部35で混合され、混合された全帯域分の出力信号がL検出部20に供給される。L検出部20、係数発生部21および乗算器16の動作は、図3に示す第1実施例の音響信号処理装置3と同様であるので、その説明は省略するが、第1係数は全帯域の出力信号のレベルが変化しても急激には変化することなく全帯域の出力信号にゆっくり追従するよう係数発生部21から発生されて乗算器16に供給される。また、分岐された低域の出力信号はLPフィルタ22に供給され、LPフィルタ22により低域の出力信号の低域成分が抽出されてL検出部23に供給される。nウェイ構成の場合であれば、分岐された出力信号のうちの最も低い帯域からm帯域の出力信号が図示しない第3混合部で混合され、混合されたm帯域分の出力信号がLPフィルタ22に供給され、その低域成分が抽出されてL検出部23に供給される。なお、LPフィルタ22に供給される信号は、チャンネル・デバイダのLPフィルタ33ないしm帯域分のフィルタで高域がカットされているので、それで充分であればLPフィルタ22を省略することができる。その場合、低域の出力信号、ないし、第3混合部が出力する信号が、そのままL検出部23に供給される。L検出部23、係数発生部24および乗算器17の動作は、図3に示す第1実施例の音響信号処理装置3と同様であるので、その説明は省略するが、第2係数は出力信号の低域成分のレベル変化にすばやく追従するよう係数発生部24から発生されて乗算器17に供給される。
第2実施例の音響信号処理装置3−2において、L検出部20では出力信号の全帯域の信号のレベルが参照入力レベルとして検出され、L検出部23では出力信号の低域成分のレベルが参照入力レベルとして検出されることから、L検出部20で検出される参照入力レベルとL検出部23で検出される参照入力レベルとは、入力される音響信号の周波数特性に応じて異なるようになる。そして、特性Xに従って、L検出部20で検出された参照入力レベルに対応する第1係数が発生されて、高域成分のレベル制御が第1係数により行われ、特性Xに従って、L検出部23で検出された参照入力レベルに対応する第2係数が発生されて、低域成分のレベル制御が行われる。このため、小音量とされてラウドネス制御される場合に、音量の周波数特性が入力された音響信号の特性に適した動的ラウドネス制御を行うことができる。この場合、音響信号の全帯域のうちの何れかの帯域の音量レベルが上がってくると、音響信号の高域成分が抑えられるように制御されると共に、低域成分については、それに属する帯域の音量レベルが上がってきた場合にしか、音響信号の低域成分を抑えず、低域用スピーカが許容できる範囲で、なるべく多く低域用スピーカから出力されるよう制御される。
次に、本発明の第3実施例の音響信号処理装置3−3の構成を示す回路ブロック図を図5に示す。本発明の第3実施例の音響信号処理装置3−3は、出力先のパワーアンプ4およびスピーカ5からなるサウンドシステムがマルチアンプ構成の3ウェイスピーカの場合であって、さらに、ラウドネス制御用の帯域分離フィルタであるHPフィルタ13、BPフィルタ14、LPフィルタ15を、チャンネル・デバイダの帯域分離フィルタとして共用するようにした場合の例である。このマルチアンプ構成では、音響信号がチャンネル・デバイダで高域と中域と低域との複数帯域に分離され、パワーアンプ4には高域用と中域用と低域用の帯域専用のパワーアンプが用意されて、スピーカ5には高域用のスピーカ(トゥイーター)と中域用のスピーカ(スコーカー)および低域用のスピーカ(ウーファー)からなる3ウェイスピーカが用意される。
図5に示すマルチアンプ用の音響信号処理装置3−3においては、図3に示す乗算器10、係数発生部11および音量つまみ12が省略されて示されており、音量つまみ12の回転角度に応じてレベル制御された音響信号が、帯域分離フィルタ群に入力される。帯域分離フィルタ群において、HPF13とBPF14とLPF15とにより高域成分、中域成分および低域成分の帯域別の成分に分離される。この場合、HPF13、BPF14およびLPF15がチャンネルデバイダとなり、音響信号を、高域スピーカ用に供給される高域成分と、中域スピーカ用に供給される中域成分と、低域スピーカ用に供給される低域成分とに分離している。従って、複数の各スピーカが受け持つ帯域に応じて、HPF13、BPF14およびLPF15の分離する周波数(カットオフ周波数)が異なる。
HPF13から出力される高域成分は乗算器16において、係数発生部21により発生された第1係数が乗算されてレベル制御される。また、LPF15から出力される低域成分は乗算器17において、係数発生部24により発生された第2係数が乗算されてレベル制御される。乗算器16においてレベル制御された高域成分はEQ41によりその周波数特性が調整され、BPF14において抽出された中域成分はEQ43によりその周波数特性が調整され、乗算器17においてレベル制御された低域成分はEQ46によりその周波数特性が調整される。EQ41、EQ43およびEQ46は、主に、各帯域用のスピーカから出力される音の周波数特性を平坦化するために用意されており、このため、音響信号を供給する各帯域用のスピーカに応じて、EQ41、EQ43、EQ46の周波数特性が設定される。これら3つのイコライザは、それぞれ、入力する音響信号の周波数帯域が、高域、中域、低域に限定されているので、その限定された帯域の周波数特性を制御するフィルタのみ(10バンド程度)で構成すればよく、3基トータルで通常のイコライザ1基分(31バンド程度)強程度の信号処理にしかならない。具体的に、EQ41であれば、HPフィルタ13が通過させる高域成分の帯域の特性を制御するフィルタだけで構成すればよい。
EQ41により音響特性が調整された高域成分は、乗算器42に供給されて、高域用スピーカから出る音のレベルが、低域用スピーカから出る音のレベルとバランスするように、高域用スピーカに供給される高域成分のレベルが調整される。この乗算器42から高域の出力信号が出力され、高域専用のパワーアンプで増幅されて高域用スピーカ(トゥイーター)に供給される。また、EQ43により音響特性が調整された中域成分は、乗算器44に供給されて、中域用のスピーカから出る音のレベルが、低域用のスピーカから出る音のレベルとバランスするように、中域用スピーカに供給される中域成分のレベルが調整される。さらに、乗算器44からの中域成分は、遅延部45において、その位相が、高域成分の位相と合致するように、遅延される。この遅延部45から中域の出力信号が出力され、中域専用のパワーアンプで増幅されて中域用スピーカ(スコーカー)に供給される。また、EQ46により音響特性が調整された低域成分は、遅延部47において、その位相が、高域成分の位相と合致するように、遅延される。この遅延部47から低域の出力信号が出力され、低域専用のパワーアンプにより増幅されて低域用のスピーカ(ウーファー)に供給される。このように、第3実施例の音響信号処理装置3−3においては、EQ41から遅延部47までの7ブロックが出力信号の調整処理を行う出力信号形成部を構成している。
高域、中域、低域の各出力信号は分岐されて、混合部48に供給されることにより混合され、混合された全帯域の出力信号はL検出部20に供給される。L検出部20、係数発生部21および乗算器16の動作は、図3に示す第1実施例の音響信号処理装置3と同様であるので、その説明は省略するが、第1係数は全帯域の出力信号のレベルが変化しても急激には変化することなく全帯域の出力信号にゆっくり追従するよう係数発生部21から発生されて乗算器16に供給される。また、分岐された低域の出力信号は、L検出部23に供給され、出力信号の低域成分のレベルが検出される。ここでは、低域の出力信号が出力信号の低域成分そのものであるため、L検出部23の前段にLPフィルタを入れる必要はない。L検出部23、係数発生部24および乗算器17の動作は、図3に示す第1実施例の音響信号処理装置3と同様であるので、その説明は省略するが、第2係数は低域の出力信号のレベル変化にすばやく追従するよう係数発生部24から発生されて乗算器17に供給される。
第3実施例の音響信号処理装置3−3においても、L検出部20では出力信号の全帯域の信号のレベルが参照入力レベルとして検出され、L検出部23では出力信号の低域成分のレベルが参照入力レベルとして検出されることから、L検出部20で検出される参照入力レベルとL検出部23で検出される参照入力レベルとは、入力される音響信号の特性に応じて異なるようになる。そして、特性Xに従って、L検出部20で検出された参照入力レベルに対応する第1係数が発生されて、高域成分のレベル制御が第1係数により行われ、特性Xに従って、L検出部23で検出された参照入力レベルに対応する第2係数が発生されて、低域成分のレベル制御が行われる。このため、小音量とされてラウドネス制御される場合に、音量の周波数特性が入力された音響信号の特性に適した動的ラウドネス制御を行うことができる。この場合、特性Xに従ってレベル制御されることから、全体の音量レベルが上がってくると、音響信号の高域成分が抑えられるようになると共に、低域成分については、低域用スピーカが許容できる範囲で、なるべく多く低域用スピーカから出力されるようになる。第3実施例の音響信号処理装置3−3では、ラウドネス制御用の帯域分離フィルタをチャンネル・デバイダとして共用しているため、第2実施例に比較して、チャンネル・デバイダの帯域分離フィルタと、LPフィルタ22に相当する信号処理を削減できる一方、イコライザ41、43、46に係る信号処理の増加は僅かであるので、全体として、第2実施例を3ウェイスピーカの構成とした場合より少ない信号処理で、同等の動的なラウドネス制御を実現できる。
以上説明した本発明の実施例にかかる音響信号処理装置においては、ユーザからの指示に応じて、第1係数と第2係数をそれぞれ「1」に固定することにより、本発明にかかる「動的ラウドネス制御」をオフすることができる。また、本発明にかかる「動的ラウドネス制御」は、スピーカプロセッサ以外の信号処理装置(エフェクトプロセッサ)にも適用することができる。この場合は、音響信号処理装置のブロックを、モノラル入力モノラル出力の1つのエフェクトとして実装するのが好適となる。
また、本発明にかかる音響信号処理装置において、出力信号形成部における調整処理は、周波数特性制御を行うEQ、レベル制御を行う乗算器、遅延制御を行う遅延部により構成したが、該調整処理を、その一部の処理だけとしても良いし、或いは、コンプレッサ処理、変調処理、ノンリニア変換処理などのその他の処理を含むようにしてもよい。
さらに、本発明の第1,2実施例の音響信号処理装置におけるLPフィルタ22のフィルタ特性は、LPF15のフィルタの特性と同じにすると好適となる。この場合、必ずしも同じ特性にしなければならないということはなく、多少異ならせても良い。
1 音響装置、2 サウンドソース、3,3−1,3−2 音響信号処理装置、4 パワーアンプ、5 スピーカ、10 乗算器、11 係数発生部、12 音量つまみ、13 HPF、14 BPF、15 LPF、16 乗算器、17 乗算器、18 混合部、19 出力信号形成部、20 L検出部、21 係数発生部、22 LPフィルタ、23 L検出部、24 係数発生部、30 EQ、31 HPフィルタ、32 乗算器、33 LPフィルタ、34 遅延部、35 混合部、41 EQ、42 乗算器、43 EQ、44 乗算器、45 遅延部、46 EQ、47 遅延部、48 混合部、100 ラウドネス制御回路、113 乗算器、114 混合部、115 乗算器、116 乗算器、118 係数発生部、119 係数発生部

Claims (4)

  1. 1の音響信号を入力し、アンプとスピーカを含むサウンドシステムに供給するための出力音響信号を形成する音響信号処理装置であって、
    前記入力する音響信号を、高域成分と、中域成分と、低域成分とに分離する第1帯域分離部と、
    前記高域成分のレベルを、第1制御信号に応じて制御して出力する第1レベル制御部と、
    前記低域成分のレベルを、第2制御信号に応じて制御して出力する第2レベル制御部と、
    前記第1レベル制御部から出力された高域成分と、前記帯域分離部から出力された前記中域成分と、前記第2レベル制御部から出力された低域成分とを混合して、混合信号を出力する混合部と、
    前記混合信号の音響特性を調整して、前記出力音響信号を形成する出力信号形成部と、
    前記出力音響信号の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第1制御信号を生成して出力する第1制御信号生成部と、
    前記出力音響信号の低域成分の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第2制御信号を生成する第2制御信号生成部と、
    を備えたことを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 前記サウンドシステムは、複数の帯域に対応する複数のスピーカを、対応する複数のアンプで駆動するマルチアンプ方式のサウンドシステムであって、
    前記出力信号形成部は、前記混合信号を、前記複数の帯域毎の音響信号に分離し、該分離された各帯域の音響信号の音響特性を調整して、前記複数のアンプに供給する複数の音響信号からなる前記出力音響信号を形成する出力信号形成部であることを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  3. 1の音響信号を入力し、高域スピーカ、中域スピーカ、低域スピーカを、対応する高域アンプ、中域アンプ、低域アンプで駆動するマルチアンプ方式のサウンドシステムに供給するための、高域、中域、低域の出力音響信号を形成する音響信号処理装置であって、
    前記入力する音響信号を、高域成分と、中域成分と、低域成分とに分離する第1帯域分離部と、
    前記高域成分のレベルを、第1制御信号に応じて制御して出力する第1レベル制御部と、
    前記低域成分のレベルを、第2制御信号に応じて制御して出力する第2レベル制御部と、
    前記第1レベル制御部から出力された高域成分の音響特性を調整して、前記高域の出力音響信号を形成し、前記帯域分離部から出力された中域成分の音響特性を調整して、前記中域の出力音響信号を形成し、前記第2レベル制御部から出力された低域成分の音響特性を調整して、前記低域の出力音響信号を形成する出力信号形成部と、
    前記出力信号形成部から出力された前記高域、中域、低域の出力音響信号を混合して、混合信号を出力する混合部と、
    前記混合信号の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第1制御信号を生成して出力する第1制御信号生成部と、
    前記低域の出力音響信号の音量レベルを検出し、検出された音量レベルに基づいて、前記第2制御信号を生成する第2制御信号生成部と、
    を備えたことを特徴とする音響信号処理装置。
  4. 前記第1制御信号生成部における音量レベルの検出は、所定の第1の立ち上がり時定数および第1の立ち下がり時定数を用いて行い、
    前記第2制御信号生成部における音量レベルの検出は、前記所定の第1の立ち上がり時定数および第1の立ち下がり時定数より短い、所定の第2の立ち上がり時定数および第2の立ち下がり時定数を用いて行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の音響信号処理装置。
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