JP5485020B2 - 農作物トレーサビリティシステム及びそれに用いるサーバ、方法、プログラム - Google Patents

農作物トレーサビリティシステム及びそれに用いるサーバ、方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、農作物トレーサビリティシステム及びそれに用いるサーバ、方法、プログラムに関し、特に、位置情報に基づいて農作物をトレースする技術に関する。
農作物の原産地や農薬の使用履歴などに関する流通業者や消費者の関心が高まってきている。農作物のトレーサビリティに関しては、例えば特許文献1にあるように、メロンなどの物品個体そのもの、あるいは、いちごなどのパック等に入れたかたまりごとにIDを付与し、そのIDを、流通業者を介して消費者まで物品やかたまりと付随して引き継いでいくことにより、付与されたIDに紐付けられた産地や生産履歴情報を、流通業者あるいは消費者が参照出来る仕組みが提案されている。
特許第3355366号公報
上記特許文献1に記載の技術は、メロンやイチゴ等、生産現場に近い場所で個体のままあるいはパックの形に詰められ、そのままの荷姿で最終消費者まで届く農作物に対しては有効である。
しかしながら、例えば、穀物のように流通の途中段階まで、いわゆる「ばら荷」の状態で運ばれる農作物へ上記特許文献1に記載の技術を適用することは難しい。
また、上記特許文献1に記載の技術では、農地から作業場あるいは倉庫に運ばれ、その後に袋詰めされて初めてIDシールが貼り付けられるため、正しい農地から収穫されたものかどうかを確認する際には、紙に記載された指示書などに基づく人手による処理に任さざるを得ない状況にある。従って、万が一農地と農作物の対応付けを間違うと、農地における栽培履歴をいかに綿密に記録に残し、流通過程におけるトレーサビリティの仕組みを構築していたとしても、元となるデータの信頼性が損なわれることで、後の仕組みが全く意味をなさないおそれがあった。
本発明は、この問題を解消し、運ばれてきた農作物と収穫場所である農地あるいはハウス等の施設とを自動的に紐付けするものであり、このことにより、より信頼性の高い流通工程のトレーサビリティの仕組みを実現することを目的とする。
本発明の一観点によれば、自己の位置情報と、自己とともに移動する農作物の収納機械又は運搬機械(以下、「機械」と称する。)の機械IDとを、送信する端末と、前記端末から前記機械IDと前記機械の位置情報とを受け取る通信部と、前記端末同士又は前記端末と自己が保持する地物の位置情報が同じであることを検出して、前記機械同士の機械ID又は前記機械IDと前記の地物の地物IDとを自動的に紐付けるID情報関連付け処理部と、を有することを特徴とするサーバとを有することを特徴とする農作物トレーサビリティシステムが提供される。
また、農作物トレーサビリティシステムにおいて用いられるサーバ装置であって、自己の位置情報と、自己とともに移動する農作物の収納機械又は運搬機械(以下、「機械」と称する。)の機械IDとを、送信する端末から前記機械IDと前記機械の位置情報とを受け取る通信部と、前記端末同士又は前記端末と自己が保持する地物の位置情報が同じであることを検出して、前記機械同士の機械ID又は前記機械IDと前記の地物の地物IDとを自動的に紐付けるID情報関連付け処理部と、を有することを特徴とするサーバ装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、農作物トレーサビリティシステムにおいて用いられる農作物のトレース方法であって、自己の位置情報と、自己とともに移動する農作物の収納機械又は運搬機械(以下、「機械」と称する。)の機械IDとを、送信する端末から前記機械IDと前記機械の位置情報とを受け取るステップと、前記端末同士又は前記端末と自己が保持する地物の位置情報が同じであることを検出して、前記機械同士の機械ID又は前記機械IDと前記の地物の地物IDとを自動的に紐付けるID情報関連付けステップと、を有することを特徴とする農作物のトレース方法が提供される。
本発明は、農作物のトレース方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
また、本発明は、農作物を収穫又は運搬する機械とともに移動する端末と、前記端末から情報を受信するサーバと、を備える農作物トレーサビリティシステムであって、前記端末は、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報及び前記機械の機械IDを前記サーバへ送信する送信部と、を備え、前記サーバは、地物の位置情報を記憶する記憶部と、前記端末から送信された前記位置情報及び前記機械IDを受信する受信部と、前記記憶部に記憶された地物の位置情報と前記端末から送信された位置情報とが一致する場合に、前記機械IDと前記地物の地物IDとを紐付けるID情報処理部と、を備えることを特徴とする農作物トレーサビリティシステムである。
本発明の一形態によれば、より信頼性の高い流通工程のトレーサビリティの仕組みを実現することが可能になる。
(a)は、農作物のトレーサビリティシステムの全体構成例を示す図であり、(b)は、クライアントの表示画面例を示す図である。 (a)は、サーバ装置の一構成例を示す機能ブロック図であり、(b)は、端末の一構成例を示す機能ブロック図である。 (a)、(b)は、農作物のトレーサビリティシステムにおける機械と地物の紐付けの例を示した図であり、(c)は、機械との紐付けパターンを示す表であり、(d)は機械の種類に依存する紐付け対象(From及びTo)を示す表である。 (a)は、端末の位置情報送信部の処理の流れを示すフローチャート図であり、(b)は、端末からサーバへ送られる送信データフォーマットの例を示す図である。 第1の実施の形態において、サーバにおける機械と地物の紐付け処理の流れを示すフローチャート図である。 (a)、(b)は、第2の実施の形態における処理の流れを示すフローチャート図であり、図4Aにおいて変更する一部の処理を示す図である。 (a)は、本実施の形態における地物と機械とを含む経路の一例を示す図であり、(b)は、(a)の経路を例にした、地物と機械との紐付けの様子をトレースIDを用いて示した図である。 サーバに設けられたデータベース内に格納されるデータテーブルの一例であり、(a)は地物の属性を管理する地物属性管理マスタ、(b)は機械の属性を管理する機械属性管理マスタ、(c)は機械の紐付けの推移を管理する機械トランザクションテーブルの一構成例を示す図である。 サーバに設けられたデータベース内に格納されるデータテーブルの一例であり、(a)は、保管庫等における在庫を管理する在庫情報管理テーブルの一構成例を示す図であり、(b)は、保管場所属性を示す表である。 サーバに設けられたデータベース内に格納されるデータテーブルの一例であり、トレース番号発行管理テーブルと、トレースIDを管理するトレース情報記録テーブルの一例を示す図である。 第3の実施の形態によるシステムにおける、ICタグにより場所を認識する場合の例であり、(a)は、保管場所に対応させてICタグを付した例を、(b)は、保管場所の情報をICタグに付した例を、(c)は、本実施の形態における端末の送信データフォーマットの例を示す図である。 第3の実施の形態によるシステムにおける、処理の流れを示すフローチャート図であり、図4Aにおいて変更する一部の処理を示す図である。 第4の実施の形態によるシステムにおける、搬入判定時の表示画面例を示す図(a)と、搬入(可否)判定処理のうち端末側における流れを示すフローチャート図(b)と、端末からの送信データフォーマットの例(c)と、を示す図である。 搬入(可否)判定処理のうちサーバ側における流れを示すフローチャート図である。 第5の実施の形態における、運搬結果を確認するための運搬トレース確認PC画面の表示例を示す図(a)と、農地指定時の結果表示例を示す図と(b)、保管庫指定時の結果表示例を示す図(c)である。 第5の実施の形態における、サーバ側の入荷量確認処理の流れを示すフローチャート図である。 第6の実施の形態による運搬ルート決定画面の表示例(a)と、ルートテーブルの一構成例を示す図(b)である。 第6の実施の形態によるシステムにおける、処理の流れを示すフローチャート図であり、図4Aにおいて変更する一部の処理を示す図(a)と、運搬ルート決定処理の流れを示すフローチャート図である(b)。 第7の実施の形態によるシステムにおける、栽培履歴確認処理の流れを示すフローチャート図である(a)及び(b)。 図13Aの処理により出力される穀物履歴書の一例を示す図である。
穀物などの農作物の機械による収穫は、農地内に収穫機械が入り込み、その中を移動することにより行われる。収穫された農作物は、運搬機械に搭載され、倉庫あるいは作業場に運ばれる。収穫する農地の位置や保管庫等(倉庫や出荷先)の位置を例えばGIS(地理情報システム)により把握しておき、収穫機械や運搬機械の位置を例えば衛星測位システム(GPS)により検出すれば、農作物を、機械がどの農地から収穫し、どこの保管庫等に運んだかは、GISとGPSのそれぞれの位置情報を使って判断が可能である。
このことに着目して、実施形態に記載の農作物トレーサビリティシステムは、例えば、農作物の生産、保管に関連する、農地やハウス、倉庫、作業場等の固定物の地物情報をあらかじめGISシステムで管理するサーバと、収穫機械や運搬機械ごとに付与したIDを記憶する機能を持ち、運搬機械の移動と共に衛星測位システムなどを使って自分の位置情報を把握できる端末等で構成され、端末から収穫機械あるいは運搬機械のIDと位置情報を定期的にサーバに送り、その情報を受信したサーバでは、地物と端末、あるいは、端末同士が同じ場所に、例えば一定時間以上同一場所にいたことを持って、両者のIDを自動的に紐付けすることにより、農作物に関して、農地から機械により倉庫に運ぶ場合などのトレース(引き継ぎ)情報の自動記録を達成するものである。
例えば、小麦などの穀物の収穫作業における一般的な例は、コンバインが小麦畑(圃場)内に入って一定時間かけて小麦を収穫し、収穫した小麦は一定時間以上かけてコンバインからコンバインに横付けされた運搬用のトラックに移し替えられ、このトラックが保管庫まで運搬するという流れである。
この場合、位置情報に基づいて、コンバインが特定の農地内に例えば一定時間以上存在することをもって、農地とコンバインを自動的に紐付けすることが可能であり、またトラックが例えば一定時間以上そのコンバインの傍にいたことをもって、そのコンバインとトラックを自動的に紐付けすることができ、さらにそのトラックが例えば一定時間以上特定の倉庫の傍にいることをもってその倉庫とそのトラックを紐付けすることが出来、これらの一連の処理により、倉庫と農地を自動的に紐付けすることが可能となる。この場合には、人を介する工程がないため、農作物トレーサビリティに関する信頼性が高まる。
倉庫に一旦保管された農作物を、例えば大型トラックにより出荷場等別の場所に移動する場合も、その大型トラック等が特定の倉庫に一定時間以上横付けされたことをもって倉庫と大型トラックを紐付けし、大型トラックが加工場に農作物を運搬した場合は、大型トラックが特定の加工場に一定時間以上横付けされたことをもってトラックと加工場を自動的に紐付けすることで、加工場から倉庫、さらには倉庫から農地への紐付けをたどることで、加工場に運搬された農作物の生産履歴を確認することが出来る。
一方、収穫した農作物を一旦農場内に放置し、後にトラックで拾い上げて倉庫に運ぶケースでは、圃場と紐付けする必要があるのは収穫機械でなくトラックとなるが、上記の小麦の例との違いは、機械の種類や作物によって区別が可能であり、どの機械をどの農地に使うかは、後述するようにあらかじめ決めておくことが可能なため、サーバで圃場ごとの収穫方法の違いを管理しておくことで、圃場と何を紐付けすればよいかの判断が可能である。
本明細書において、機械とは、農地で農作物を収穫するための収穫機械、収穫した農作物を運搬する運搬機械などを含む。端末は、機械と対応付けがされていれば良く、機械に組み込まれた形態、機械に組み込んで用いる形態、機械とは分離している携帯端末のような形態などが含まれる。人間や自転車で農作物を運搬する形態も含まれる。
農地や倉庫(保管庫)、出荷先などは、本明細書では、地物と総称し、基本的に位置が固定であり、GISシステムなどにより位置が既知である。一方、機械は、位置が時間的に変化するという特性をもつ。
以下、本発明の実施の形態による農作物トレーサビリティシステムについて、図面を参照しながら、詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態による農作物トレーサビリティシステムを、穀物の収穫に適用した例について説明する。図1A(a)は、本実施の形態による農作物トレーサビリティシステムのおおまかな原理を示す図である。図1A(a)に示すように、異なる位置にある農地A112、農地B113のうち、農地A112において、収穫機械117によって穀物が収穫され、収穫された穀物が農地の傍に横付けされた運搬機械118に移しかえられたあと、運搬機械118が穀物を倉庫(保管庫)114、倉庫115のうち倉庫114に運搬して倉庫114に収納する様子を示している。また、倉庫内114内で保管された穀物が、運搬機械119によって出荷先116に運ばれる様子も合わせて示している。
収穫機械117や運搬機械118、運搬機械119には、それぞれの機械のIDを記憶し衛星測位システム123からの電波を利用して自分の位置情報を取得することができ、ネットワーク124を経由して機械のIDと位置情報を例えば定期的にサーバ121に送ることができる端末等131、132、133がそれぞれ搭載され、ともに移動するようになっている。尚、ここでの端末等は、携帯電話のようなものでも良いが、機械のIDと位置情報をサーバに送ることができる仕組みを持っていれば機械に組み込まれている発信器のようなものでも良く、機械を始動させる際に電源がオンされるようなものでも良い。以後、機械のIDと位置情報をサーバに送ることができる仕組みを端末と称する。
収穫機械117は農地112内を移動しながら穀物の収穫作業を行うが、その移動に伴って収穫機械117の端末131の位置が変化する。端末131は定期的に(一定期間毎でも良いし、常時でも良く、また異なる期間毎でも良い)衛星測位システム123を使って位置情報を取得し、取得した位置情報を記憶している収穫機械117のIDと共にサーバ121に送る。端末131から位置情報を受信したサーバ121は、農地112の位置情報をあらかじめGISシステムとして管理しているので、収穫機械117がどの農地で作業を行ったかを位置情報に基づいて検索して知ることができ、そのことを持って収穫機械117と農地112との紐付け(収穫機械117により農地112において収穫作業が行われたことの関係付け)をすることができる。
収穫機械117による収穫作業が終了すると、農地112内又はその近辺に停車した運搬機械118に、収穫した穀物を移動する作業が行われるが、この運搬機械118にも端末131と同様な機能を持つ端末132が搭載されており、運搬機械118のIDと位置情報とを定期的にサーバ121に送る。サーバ121では、農地112と紐付けされた収穫機械117のそばにどの運搬機械が横付けされたかを把握することが出来、収穫された穀物が運搬されたこと、すなわち、収穫機械117と運搬機械118とを紐付けすることが出来る。その後、運搬機械118は倉庫114に移動し運搬してきた穀物を倉庫に搬入する際には、倉庫114、115の位置と運搬機械118の位置は、サーバ121で把握しているため、運搬機械118がどの倉庫に移動したかを把握することが出来、そのことを持って運搬機械118と倉庫114とを紐付けすることが出来る。
以上の処理の結果、倉庫114と運搬機械118、運搬機械118と収穫機械117、収穫機械117と農地112とのそれぞれの紐付けが出来、倉庫に搬入された農作物がどの農地で収穫されたか、すなわち農作物トレーサビリティを特定するための一連のデータを、自動的に作成することが可能となる。
同様に、倉庫114に一時保管された穀物は、出荷時には例えば別の輸送機械119によって出荷先116に運搬されることになるが、この際も、位置情報に基づいて、運搬機械119が倉庫114に横付けされたことがサーバにおいて特定され、このことをもって運搬機械119と倉庫114とを自動的に紐付けし、運搬機械119が出荷先116に近づいたことをもって出荷先116と運搬機械119との紐付けをサーバで自動的に行うことができる。これにより、出荷先116と運搬機械119、運搬機械119と倉庫114の紐付けが出来る。
これら一連の処理により、出荷先119に運ばれた農作物が、実際にはどの農地で収穫され、どの倉庫に保管されていた農作物であるかの記録を、自動的に作成することが出来る。
GISシステムは、例えばサーバ121及びクライアント122で構成されている。図1A(b)において、符号101は、クライアントの表示画面の一例を示したものである。画面101には、農地112に対応した農地図102、倉庫114に対応した保管庫のアイコン104、出荷先116に対応した出荷先アイコン106等が地図と重ね合わせた形で配置され、収穫機械117に対応した収穫機械アイコン107や運搬機械118、119に対応した運搬機械アイコン108、109が機械の移動に伴って画面上を移動する様子が示されている。機械の位置は、機械に搭載された端末から定期的に送られてくるため、符号131、132、133のように機械の移動の軌跡を画面に表示することが可能である。
図1B(a)は、サーバ121の概略構成例を示す機能ブロック図である。サーバ121は、端末と通信を行う通信部1と、GISによる地図情報や後述する各種テーブルを格納するデータベース部3と、各種テーブルなどのデータの管理を行うデータ管理部7及びID情報関連付け処理部5と、サーバ全体を制御するCPU等と、を有している。尚、各種テーブルを格納するデータベース部は、例えばネットワーク経由でサーバからアクセスできるように構成されていても良い。後述するサーバ上での各処理や各フローは、CPUが他の構成部を制御することにより実行される。
図1B(b)に示すように、端末(発信部)131等は、GPSシステムなどを用いて自己の位置情報を取得する位置情報取得部21と、機械のIDを取得するID取得部22と、タイマ23と、IDと、位置情報取得部21から得た位置情報と、タイマ23から得た時刻と、を格納するデータ蓄積部24と、データ蓄積部24内に格納されたデータを、タイマ23がある一定時刻を計時するとサーバに送信する送信部25と、を含む位置情報送信部と、端末全体を制御するCPU等と、を有している。後述する端末上での各処理や各フローは、CPUが他の構成部を制御することにより実行される。さらに、端末131は、後述する実施の形態で用いられる受信部26と、表示部27と、を備えていても良い。
収穫機械や農業機械等(移動体)は、農地と倉庫、倉庫と出荷先といった農作物の存在する場所(固定物)を結び付ける役割りを持つ。いろんな種類の機械を何と紐付けすればよいかは、農作物の種類や機械の種類等によって予め決められている。図2を用いてこの点について例示的に説明する。図2のケース1(図2(a))は、これまで説明してきた例のように、収穫機械211で農地201内の農作物を収穫し、収穫した農作物は運搬機械212を使って、倉庫202に運ばれ、倉庫202で一時保管された農作物は運搬機械213を使って別の場所203に移動される様子を模式化したものである。また、ケース2(図2(b))は、収穫した農作物を一旦農地内に放置し、別の運搬機械214が農地内に入り農作物を拾い上げ倉庫205に運搬する様子を模式化したものである。農作物の収穫と運搬は、上記ケース1かケース2のいずれかであることが一般的である。
サーバにおける機械の紐付けパターンは3種類ある(図2(c))。
1)収穫機械211が農地201で収穫を行っているとき、あるいは運搬機械214が農地204で農作物を拾い上げる場合、あるいは運搬機械213が倉庫202から荷物を受け取る際のように農地や倉庫などの地物を機械と紐付けするパターン、
2)運搬機械212のように、別の機械(収穫機械211)と紐付けするパターン、
3)運搬機械212や213あるいは214が、地物に到着した場合のように機械を地物と紐付けするパターンである。
機械の種類によって何から(From)何に(To)紐付けるかは決まる。それをまとめたのが、図2(d)の表「機械の種類と紐付け対象」である。コンバインなどの収穫機械(A)211は、地物1)から機械2)へ、トラックなどの運搬機械(B)212は機械2)から地物3)へ、大型トラックなどの運搬機械(C)213及びトラクタ+アタッチメントなどの機械(D)214は地物1)から地物3)への紐付けとなる。この紐付け対象(From属性及びTo属性)も機械毎に決められており、サーバにおいて保持又は参照可能となっている。
以下、端末とサーバにおける処理について説明する。適宜、図1B(a)、(b)を参照して説明する。
図3(a)は、端末の位置情報送信に関わる内部処理を示すフローチャート図である。それぞれの収穫機械あるいは運搬機械には、例えば、個々の機械を識別するためのユニークなIDを記憶したICチップ等を取り付けておく。端末のID取得部22では、機械に取り付けられたICチップ等の情報を読み取り(ステップS311)、データ蓄積部24に記録する。このID情報は、例えば、同じ端末を別の機械に搭載した場合には、その機械のID情報を読み取った際には上書きされる性質のものである。尚、端末(発信器)が機械に固定されている場合には、IDは発信器に予め記憶させておけば良い。
次に、位置情報取得部21により、衛星測位システムを使って定期的に位置情報を取得(ステップS312)し、取得した際の時刻情報(タイマ23の時計を用いる)と共にデータ蓄積部24に記録する。さらに、記録した位置情報の中で未送信の位置情報と機械のIDと、を、送信部25がサーバ121に送信(ステップS313)し、通信が成功すれば記録した位置情報を消去(ステップS314)し、タイマ23による次の位置情報の取得処理タイミング(例えば、1分間隔など決まられたタイミング)でのタイマー処理(ステップ315)を経て、次の位置情報取得処理(ステップS312)に移る。もし、通信が失敗した場合には、記録した位置情報は記録したままで、次のタイマー処理(ステップ315)を経て次の位置情報取得処理(ステップS312)に戻る。
図3(b)は、図3(a)に示す処理により端末がサーバに送る送信データフォーマット331の一例を示した図である。機械のID及び一連の位置情報と時刻情報とのペアを時系列的に示した表により構成されている。また、端末から送る情報の種類はいくつかある場合には、メッセージの種類を識別するmsgIDのカラムを持たせておく。
図4Aは、サーバにおけるIDの紐付け処理の流れを示すフローチャート図である。サーバが端末から受信するデータのフォーマットは331(図3(b))に示したものである。
まず、サーバ側で管理されているテーブルについて説明する。図6、図7、図8に示されるテーブルは、サーバで管理するテーブルの一構成例を示したものである。図6に示すように、まず、サーバでは、地物の属性を管理する地物属性管理マスタ601(図6(a))及び機械の属性を管理する機械属性管理マスタ604(図6(b))を管理している。地物属性管理マスタ601は、農地属性テーブル602と、保管庫(倉庫)属性テーブル603とを、有している。農地属性管理テーブル602では、農地属性として、農地のID602a、位置情報602b、を有し、その他に、農地の面積、作物情報、栽培履歴、予想収穫量等602cを管理している。また、保管庫属性テーブル603として、保管庫(倉庫)のID603a、保管庫位置情報603b、収納作物情報603cを管理している。
また、機械属性管理マスタ604としては、機械のID604a、図2で説明した機械の紐付け対象パターンにある、どのパターンで紐付けするかの情報がFrom属性604b及びTo属性604cとして管理されている。例えば、機械Aの例であるコンバインでは、図2(d)に示すように、From属性604bが1)の地物から機械への紐付けパターンであり、To属性604cが2)の機械から機械への紐付けパターンである(図2(a)の機械A211参照)。このように、機械の種別の依存して、From属性604b及びTo属性604cが決められている。その他に、機械の属性として、荷物を搭載する際の最低作業時間としてFrom作業時間604d、荷物を降ろす際の最低作業時間としてTo作業時間604e、及び、機械に搭載可能な搭載可能積載量604fを管理している。さらに、機械の位置情報の履歴と、機械を何と紐付けしたかを記録する機械トランザクションテーブル621を持つ。
機械トランザクションテーブル621は、一時的に作られるテーブルであり、機械が何と紐付けされているかを示すトレースID621aと、機械の目的地を示す目的地ID621bと、機械における端末から送られてきた時刻と位置とのペアの情報を時系列的に示した欄621cと、を有している。
図7について説明すると、図7に示す在庫情報管理テーブル701は、保管場所(倉庫)の在庫を管理するテーブルである。同じ保管場所に、数回に分けて機械により農作物が運ばれてきた場合、それぞれの運搬に対して付与されたユニークなトレースIDごとに、入荷量と入荷の日付時刻を管理するテーブルである。このテーブルは、入荷されたものが次々出荷され、在庫が0になるまで記録しておくことで、出荷された農作物と入荷された農作物とを対応付けする役割りを持つ。
テーブル構成例について詳細に説明すると、在庫情報管理テーブル701は、保管場所を識別する保管場所ID701aと、保管場所の在庫容量と701b、保管されている農作物の品種701cと、後述する保管場所属性701d(図7(b))と、を有している。また、保管場所ID701aは、トレースID702aと、入荷量702bと、日付時刻702cと、に紐付けされている。
図8は、流通の後工程でトレースIDをキーにして農作物の栽培履歴(作物情報を含む)等を参照する際に利用されるトレース情報記録テーブル802であり、個々の運搬ごとに付与されるユニークなトレースIDを管理するトレース番号発行管理テーブル801、及び、トレースID802aに関係する、どこから(出発点ID802c)、どこへ(目的地ID802d)、何によって(機械ID802e)、いつ運ばれたか(日付時刻802f)の情報、及び、農地から運ばれる際に発行されたトレースIDであれば、農地での栽培履歴(作物情報を含む)810、倉庫から運ばれる際に発行されたトレースIDであれば、その時点での在庫情報管理テーブル701に記録されている一連のトレースID(ID1〜IDn)811を管理する。すなわち、新たなトレースIDが発行され、実際に農作物が出発点ID802cと目的地ID802dとで示されるルートで運搬されると、1つのトレースID802aと、それに対応する情報802b〜802fがトレース情報記録テーブル802に記録される。この場合に、トレースID802aは、栽培履歴810とも紐付けされており、運搬された農作物の栽培履歴(作物情報)を知ることができる。別の運搬があると、新たなトレースIDが発行され、トレースIDから日付時刻までの別の組がトレース情報記録テーブル802に記録される。尚、機械ID802eは運搬機械のIDであるが、ここでは付随的な情報である。図5(b)を参照すると、農地Aから倉庫Dまでの運搬に対してトレースID=X1が発行され、このトレースID=X1は、機械を介して倉庫Dまで引き継がれる。また、運搬機械Eが倉庫Dに到着した時点で、倉庫Dから出荷先Fまでの運搬に対して新たなトレースID=Y1が発行され、出荷先Fまで引き継がれる。
上記のトレースID=X1、トレースID=Y1について、図8に示すトレース情報記録テーブル802のトレースID802aから日付時刻802fまでの情報が記録されるようになっている。
トレース情報記録テーブル802により、一連のトレースID811−1〜n(nは2以上の整数)を管理することで、保管庫内に同じ農地あるいは異なる農地から複数回(図ではn回)に分けて運び込まれ、保管庫内で穀物等がまざっている場合でも、その農作物のトレース情報を混ざっている農作物として正しく記録することが出来る仕組みとなっている。
尚、トレースID属性802bは、トレースID属性として、1.農地、2.農地以外のいずれであるかを示すIDである。トレースID属性は、トレース情報記録テーブル802にリンクされている次テーブルが、栽培履歴(作物情報)810であるのか、或いは、一連のトレースID811であるのかを示す識別枝の役割を持つ。
保管庫内で農作物が混ざっているケースは、特に、穀物等の場合に多いが、このような場合でも、何と何とが保管庫内で混ざっているかを管理することはきわめて重要である。農作物が混ざっていない場合には、一連のトレースID811は1つのみにすれば良い。
このようにすることで、保管庫内で農作物が混ざっている場合、混ざっていない場合の両方に対応することができる。
トレースIDを発行する際に、トレース番号発行管理テーブル801の発行済みトレース番号を参照して、発行済みでないトレース番号を新たに発行する。
図4Aに戻って説明すると、端末から送られてきた送信データ(図3(b))、すなわち、機械のID情報、位置情報、時刻情報を受信し、機械の位置情報と時刻情報とを機械トランザクションテーブル(図6(c))に記録する(ステップS401)。次に、機械のID情報に基づいて、機械属性管理マスタ604を参照し、機械の属性情報を取得する(ステップS402)。次に、機械のID情報に基づいて、機械トランザクション621を参照して、トレースIDが登録済みであるか否かを判定する。
機械トランザクションテーブルに記載されているトレースIDを取り出す。
ここで、トレースIDは、機械が、出発点である農地や倉庫と位置情報を元に紐付けられた時点で発行され、機械トランザクションテーブルに記録されるため、ステップS403において、トレースIDが記録済みか否かを判定し、記録がない場合は(NO)、その機械は、まだ、どの地物とも紐付けがされていない機械であると判断し、機械属性管理マスタ604のFrom属性604bを取り出す(ステップS404)。
図2(d)の機械の種類と紐付け対象との関係を示すテーブルによれば、機械を何から紐付けするか(From)は、地物か機械の2種類のみである。From属性がコンバインなどの地物と紐付けするタイプの機械であれば(ステップS405でFrom属性が1))、機械の位置情報からGISシステムが一般に持っている検索機能を使って近隣の地物(例えば、機械が地物内又は地物と接触、近接している状態にあること、地物のうち最も近いもの)を検索し(ステップS406)、近隣の地物が存在すれば(ステップS407でYES)、トレースIDを新たに発行し、図8のトレース情報記録テーブル802に、トレースID802a、トレースID属性802bとして、「1.農地」を書き込み、出発点ID802cとして、図6(a)の農地ID602a及び農地の栽培履歴(602c)を記録することで、トレースIDを発行し記録する(ステップS408)。この処理により、収穫機械と農地とが、位置情報を元に紐付けられたことになる。
ステップS405においてFrom属性が機械と機械を紐付けするタイプであれば(From属性が2))、近隣に既にトレースIDの入った、すなわち既に地物と紐付けされた機械があるかどうかを探し(ステップS409)、既に地物と紐付けされた機械が存在すれば(ステップS410でYES)、ステップS409において見つかった機械のトレースIDを自己の機械のトレースIDとして記録する(ステップS411)。また、ステップS409で見つかった機械のトランザクション情報は、既に不要になったため消去する(ステップ412)。この処理により、例えば、収穫機械のトレースIDに入っていた農地のIDを識別する情報を運搬機械(自己)のトレースIDとして引き継いだことになる。
次に、ステップS403において、トレースIDが既に記録されている場合(YES)の処理について説明する。トレースIDが既に記録されているということは、ステップS404からS408まで又はステップS404からS412までの処理により、その機械が既に特定の地物と紐付けされていることを意味する。ステップS403において、トレースID記録済みの場合は(YES)ステップS413に進み、ステップS413で、目的地IDが記録済みか否かを判定する。目的地IDが記録されていない場合において(No)、ステップS414において、機械属性管理マスタ604からTo属性を取り出す。図2(c)、(d)によれば、機械を何に対して紐付けするか(To属性)は、機械か地物(場所)の2種類(2)又3))であるが、紐付け対象が機械(To属性が2)である)の場合には(ステップS415において、2))、情報を受け取る側がステップS409からS412までの処理により地物の情報を引き継ぐため、特に処理は不要である。
一方、紐付け対象が地物(ステップS415でTo属性が3)である)の場合には、機械の位置情報から近隣の地物を探し出し(ステップS416)、地物が見つかれば(ステップS417でYES)、機械のトレースIDを図7に示される在庫情報管理テーブル701のトレースIDとして、現在の時刻と共に登録する(ステップS418)。
ここで、図7について説明すると、図7に示す在庫情報管理テーブル701は、保管場所を識別する保管場所IDと、保管場所の在庫容量と、保管されている農作物の品種と、保管場所属性と、を有している。保管場所属性については後述する。トレースIDは運搬毎に発行されるため、n回の運搬があった場合には、保管場所IDは、トレースID1〜nと、入荷量1〜nと、日付時刻1〜nと、に紐付けされている。
また、機械トランザクション情報はいずれ消去する必要があるが、機械が地物から離れるまでは保持しておくことにより、消去したとたんに倉庫と紐付けされるのを防止できる。
その判定のため、機械トランザクションの目的地IDに到着した目的地のIDを記憶しておく(ステップS419)。
その後、ステップ413に戻り、目的地IDが登録済みになるため(ステップS413でYES)、機械のトランザクション情報は、その機械が対象となる地物から一定距離以上離れたら(ステップS420でYES)、作業を終了したとみなし、機械のトランザクション情報621を消去する(ステップS421)。
図5は、図4に示す一連の処理により、情報が引き継がれていく様子を表した図である。図5(a)に示すように、農地Aから収穫機械B、収穫機械Bから運搬機械C、運搬機械Cから倉庫Dへ農作物が移動し、また、倉庫Dから運搬機械Eによって出荷先Fへ農作物が運ばれる場合の情報の引継ぎの様子を例にしている。図5(b)の(1)〜(7)までは、この一連の処理におけるトレースIDと目的地IDとの遷移の様子を示す図である。ここで、機械B,C,EのトレースID及び目的地IDは、図6の機械トランザクション621のトレースID及び目的地IDを意味し、倉庫D及び出荷先FのトレースIDは、図7の在庫情報管理テーブル701のトレースIDを意味している。
まず、収穫機械Bが農地A内で農作物を収穫すると、新たに発行されたトレースIDであるX1が、図4のステップS406からステップS408までの処理により機械BのトレースIDとして記録される(図5(b)の(1))。
次に、運搬機械Cが収穫機械Bに接触すると、図4のステップS409からステップS411までの処理により収穫機械BのトレースIDであるX1が運搬機械CのトレースIDとして引き継がれ、ステップS412において収穫機械BのトレースIDは消去される(図5(b)の(2))。
次に、運搬機械Cが倉庫Dに近づくと、図4のステップS416からS418までの処理によりトレースIDであるX1が倉庫DのトレースIDとして引き継がれる(図5(b)の(3))。加えて、運搬機械Cの目的地IDとして倉庫Dが入る。ここで、運搬機械Cの情報(目的地ID=D)は、運搬機械Cが倉庫Dから離れた時に消去される(図5(b)の(4))。もはや、運搬機械Cの目的地は倉庫Dではなくなるからである。
同様に、運搬機械Eが倉庫Dに近づくと、新たにトレースID=Y1が発行される(図5(b)の(5))。
運搬機械Eが出荷先Fに近づくと、Y1の情報は出荷先Fに引き継がれる(図5(b)の(6))。尚、倉庫DのトレースIDは、倉庫の在庫が0になった時にクリアされる。運搬機械Eが倉庫Fから離れると、運搬機械EのトレースIDと、目的地IDとが消去される(図5(b)の(7))。
以上のような一連の処理により、農地Aで収穫された農作物が、仲介する機械B、Cを経て、どの倉庫Dに運ばれたかを自動的に記録することができる。また、倉庫Dから運び出された農作物が、仲介する機械Eを経てどこ(出荷先Fなど)に運ばれたかについて、自動的に記録を残すことができる。この際に、途中で人手を介する処理がないため、農作物のトレーサビリティに関する信頼度が高くなる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態による農作物のトレーサビリティシステムについて説明する。第2の実施の形態は、上記の第1の実施の形態において、収穫機械あるいは運搬機械を、目的とする地物に対して、より精度良く紐付けする技術に関係する発明である。
すなわち、例えば図1を例にして説明すると、運搬機械118は倉庫114に移動する際に、倉庫115の傍を通って倉庫114に移動している様子が示されている。このように近くに倉庫が並んでいる場合には、いずれの倉庫で荷下ろし作業をしているかを位置情報のみでは判定しにくいケースも考えられる。
そこで、機械を使った収穫作業あるいは荷物の搭載作業、荷降ろし作業には、一定の時間が掛かることに着目し、一定時間以上特定の地物あるいは機械に接触していることをもって対象物と紐付けすることにより、対象物への紐付けの精度を向上させることが出来る。
図6(b)の機械属性管理マスタ604には、IDで識別された機械毎の、From作業時間604c、To作業時間604eを管理できるようになっている。From作業時間は、例えば収穫機械であれば農地での収穫に要する最低作業時間であり、また、運搬機械が収穫機械から荷物を受け取る際に必要な最低作業時間である(要するに荷物の受け入れに要する最短の所用時間である)。また、To作業時間は、荷物を降ろす際に必要な最低作業時間である(要するに、荷物の降ろし作業に要する最短の所用時間である)。
図4のフローチャート図において、ステップS406の処理で紐付け対象の地物を検索する処理を行う際に、図4B(a)に示すように、図4のステップS407から、ステップS431において、From作業時間604dを取得し、ステップS432において、実際の作業時間(その位置に留まっていた時間)とFrom作業時間とを比較する。実際の作業時間の方が長い場合には(YES)、実際の作業が行われたものと推定してステップS408に進み、実際の作業時間の方が長くない場合には(NO)、実際の作業が行われていなかったもの、例えば単に停車していただけであると推定してステップS406に進む。
このように、機械のFrom作業時間を取り出し、送信データフォーマット(図3(b))の位置情報と時刻との関係を参照し、このFrom作業時間の値以上、同じ地物の傍に存在するかどうかを判断する処理を追加することで、対象となる地物であると決定することができる。図4Bに示すように、同様に、ステップS410の処理においても、From作業時間以上同一の機械の傍にいるかどうかの判定処理を追加することにより、対象となる機械であると決めることができる。
一方、図4B(b)に示すように、ステップS417から、ステップS441において、To作業時間604eを取得して、ステップS442において、実際の作業時間(その位置に留まっていた時間)とTo作業時間とを比較する。実際の作業時間の方が長い場合には(YES)、実際の作業が行われたものと推定してステップS418に進み、実際の作業時間の方が長くない場合には(NO)、実際の作業が行われていなかったもの、例えば単に停車していただけであると推定してステップS416に進む。
このように、機械を目的地の地物と紐付けする処理においては、機械のTo作業時間を取り出し、その時間以上同一の地物の傍にいるかどうかの判定処理を追加することにより、対象となる地物を決めることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態による農作物のトレーサビリティシステムについて説明する。本実施の形態によるシステムでは、衛星測位システムを使った位置情報だけでは、対象となる地物を特定できない場合に用いることが好ましい。例えば、図9A(a)に示すように、1つの倉庫(901)内が、複数(ここでは2つ)の保管庫A(911)と保管庫B(912)に分かれているような場合も多い。このような場合には、例えば、それぞれの保管庫A,Bの入り口に対応付けるように、ICチップやバーコード(921及び922)などの分かれている保管庫を識別することができるような識別用の部品を貼り付けておく。そして、読みとり機能を有する端末により、ICチップやバーコードのコードを読みとり、読み取ったことをトリガーにして、保管庫の識別情報をサーバに送ることにより、衛星測位では識別しきれない保管庫を識別することができる。
あるいは、図9A(b)において符号931で示すように、保管場所(倉庫の中のどの場所が保管場所であるかなど)のIDを識別するICチップやバーコードをシートに貼り付けておき、端末により読み取るようにしても良い。ここで言う端末とは、ICチップやバーコードなどの読み取り機能(ICチップリーダーやバーコードリーダー機能など)を有している端末であり、第1の実施の形態による端末が可搬可能な端末であればその端末を用いることができ、或いは、一般的な携帯電話機などを用いることも可能である。
この場合、端末から送信するデータフォーマットは、図3の符号331で示すフォーマットではなく、符号961のように、ICチップやバーコードなどのタグを識別するタグID961aが設けられているものに変更する。さらに、サーバ側の在庫情報管理テーブル(図7:701)に、位置情報だけを元に保管場所が決まるのかそれとも端末で読み取ったIDの読み取りを元に保管場所が決まるのかを識別する保管庫属性を持たせておく。
図9B(a)に示すように、データを受信したサーバ側の処理は、図4のステップS407の処理に次いで、ステップ971のように保管場所属性が1であるか2であるかを判定し、保管場所属性が2、すなわち保管庫がタグIDで決まる場合には、ステップS972に示すように、符号961のフォーマットでタグIDが送られてくるまで何もせず、タグIDを受信すると機械のトレースIDとしてタグIDを記録する(ステップS973)ことで、始めて地物との対応付けを行う。ステップS971でNOの場合は、ステップS408に進む。
また、図9B(b)に示すように、図4AのステップS417の後の目的地との対応付けの処理において、目的地である保管庫がタグIDで決まる場合には(ステップS981で保管場所属性が2)、符号961の送信データフォーマットでメッセージが送られてくると(ステップS982でYES)、ステップS983において、在庫情報管理テーブルのトレースIDとしてタグIDを記録することで、初めて機械と保管庫との対応付け処理をすることができる。ステップS981でNOの場合は、ステップS418に進む。
このように、本実施例によれば、保管庫内で保管場所が複数存在する場合でも、わずかな処理の追加・変更により、保管場所を正しく識別することができる。このような技術は、農地、出荷先などが複数に分かれる場合においても応用できるのは言うまでもない。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、保管庫に運ばれてきた農作物が、異なる品種あるいは異なる栽培技術の農作物と混合することを防止することができる混合防止技術に関する実施例である。
図6の農地属性テーブル602に示されるように、サーバでは、農地で作付されている作物の種類や減農薬栽培等作物に関する作物情報602cを管理しており、同様に保管庫に保管されるべき作物の種類や減農薬栽培等作物に関する属性を保管庫属性テーブルにおいて収納作物603cという属性として管理している。尚、これらの情報は、ある農地において作付け作物が変更になったり、保管庫が一旦空になり同じ保管庫に別の種類の作物を収納するようになったような場合には、随時、書き換えられるようにするのが好ましい。
図5(b)を参照して説明すると、(3)の運搬機械Cが倉庫Dに到着した際、あるいは、(6)の運搬機械Eが出荷先Fに到着した際に、この混合防止機能を利用することができる。すなわち、(3)と(6)のように、倉庫に運搬機械が到着した場合のみ、機械トランザクション(図6(c)の621)のトレースID621a及び目的地ID621bに値が入っていることを利用して処理を行うことになる。(3)と(6)以外の場合には、運搬機械が目的地に到着していないため混合防止の確認処理は無効となる。以下に、図10A,Bを参照して、本実施の形態について説明する。
図10Aの符号1001は、搬入判定時の端末における画面表示例を示した図である。例えば、図1において、運搬機械118によって保管庫114に農作物が持ち込まれた場合に、運搬機械118に搭載された端末132の表示画面から、「搬入確認ボタン」1002を押すことで、図10A(c)の送信データフォーマット1011に示されたデータをサーバに送る。送信データフォーマット1011は、msgID1011a、端末ID1011b、機械ID1011c、及びその時点での位置情報1011eと時刻情報1011dと、を、図10A(b)の符号1021に示す一連の搬入判定処理によってサーバに送る。
すなわち、端末は、記録している端末ID、機械IDを読み出し(ステップS1031)、現在の位置情報をGPSなどにより取得し(ステップS1032)、サーバにデータを送信する(ステップS1033)。サーバから送り返された判定結果(搬入場所としてOK又はNGという判定)を端末が受信すると(ステップS1034)、その内容を搬出先情報及び判定結果として図10A(a)の画面に表示する(ステップS1035)。
図10Bは、サーバ側における処理の流れ示すフローチャート図である(1041)。端末から受信した送信データフォーマット1011によるメッセージに入っているMSGIDが搬入確認である場合、メッセージ内の機械IDに対応した機械トランザクション621内のトレースID及び目的地IDを取り出す(ステップS1051)。
トレースID及び目的地IDのうちのいずれか一方の値、あるいは、両方の値が入っていない場合は(ステップS1052の判定処理)、確認ボタンを押す時期が早すぎる(対象地物見登録)としてエラーメッセージを編集する(ステップS1053)。
一方、トレースID及び目的値IDの両方が入っている場合は(ステップS1052で有り)、既に機械が目的地に到着し、目的地に紐付けされているため、機械トランザクションの目的地IDを取り出し(ステップS1054)、次いで、トレースIDを使ってトレース情報管理テーブル802(図8)から栽培履歴810中の作物情報を取り出し(ステップS1055)、保管庫属性を使って地物属性管理テーブル601内にある保管庫属性テーブル603内の作物情報603cを取り出す(ステップS1057)。ステップS1055で取り出した作物情報とステップS1056で取り出した作物情報との両方の作物情報が同じであれば、その農作物を搬入して良い(OK)として地物情報と共にメッセージを編集し(ステップS1058)、両方の作物情報が不一致であれば、その農作物の搬入は不可(NG)のメッセージを編集し(ステップS1059)、端末IDに示された端末に対して農作物が搬入不可である旨などのメッセージを返信する(ステップS1060)。
以上のように、本実施の形態によれば、保管庫に運ばれてきた農作物が、異なる品種あるいは異なる栽培技術である場合には、搬入を不可として、異なる品種あるいは異なる栽培技術の農作物が混合することを防止することができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、搬入された農作物の量を自動記録しておき、この自動記録された農作物の搬入量と、倉庫に搬入されるべき特定の農地からの農作物の予想収穫量と、比較する比較部をサーバに設けることにより、対象外の圃場から農作物が持ち込まれた場合には、それを後で検知する仕組みを提供するものである。
一般に、農作物を倉庫に搬入する場合には、紙の伝票で搬入量を記録することが多いが、対象外の農地から収穫された農作物を持ち込んで、対象農地の農作物と間違って記入しても、対象農地の予想収穫量を把握していない場合が多いため、保管された農作物の量が不当に多くても判断がつきにくいことが多い。
本実施の形態では、この問題を解決するために、図6の農地属性テーブル602にあるように、特定の農地で収穫できる予想収穫量(何年かに関する平均収穫量などでも良い)を農地属性602cの1つとして管理しておき、機械属性管理マスタ604にあるように、運搬機械が1回で運搬できる運搬量を機械属性である搭載可能積載量604fとして管理しておき(これにより、運搬量の推定値が求められる)、予想収穫量と運搬量の推定値との両方の値を集計して、比較部により比較することで、対象外の圃場から農作物が持ち込まれていないかどうかを確認できる仕組みを提供することで実現される。この際、運搬機械が目的地に到着するたびに、在庫情報管理テーブル701の入荷量702bとして運搬量を記録する。
図11A(a)は、運搬結果を確認するための運搬トレース確認PC画面の表示例1101を示す図である。図11Bは、入出庫量確認処理の流れを示すフローチャート図である。対象期間(期間指定)1111と、対象となる場所(場所指定:農地名/保管庫名)1112をPC画面などから指定することができ、検索結果を表示する画面(結果表示エリア)1113が設けられている(ステップS1131)。対象となる場所が農地の場合、この農地からどこにどれだけ運ばれたかを表示するために、図8に示すトレース情報記録テーブル802を、例えば農地のID(図8の出発点ID802c)と指定された期間(図8の日付時刻802f)により検索し対象となるデータを求める(ステップS1132)。
対象となるデータが見つかったら、見やすいように、例えば日付ごと、目的地ごとに出荷量を集計し結果を画面に表示する(ステップS1133)。また、指定された場所が保管庫の場合には、保管庫への入荷情報を符号1122の農地指定時の結果表示例のように編集して画面に表示する。
例えば、場所指定1112が、図11A(b)に示すように、農地IDで示された農地Aである場合には、農地属性テーブル602から、予想収穫量602cが求まり、また、期間指定1111によりトレース情報記録テーブル802の日付時刻情報802fを検索して求まったテーブルの範囲から、出発点ID802cが農地Aと一致するテーブルに記録されている機械IDを用いて、機械属性管理マスタ604に記録されている搭載可能積載量604fの合計値から推定搬出量が求まる。農地の代わりに保管庫が指定された場合も同様である。
図11A(b)に示す表示画面1121には、農地トレース情報として、対象農地と、予想収穫量と、搬出先、推定搬出量と、日付毎の、保管庫、機械、搬出回数、推定搬出量が管理されて表示することができるようになっている。
図11A(c)に示す保管庫指定時の結果表示例1122には、対象保管庫名と、搬入元情報として、日付毎に、農地、予想収穫量、機械、搬入回数、推定搬入量が、日付毎に表示される。
以上のように、本実施の形態では、特定の農地で収穫できる予想収穫量を農地属性の1つとして管理しておき、機械属性テーブルにあるように運搬機械が1回で運搬できる運搬量と回数とから求められる搬入量とを管理しておき、両方の値を集計して比較する比較部により、対象外の圃場から農作物が持ち込まれていないかどうかを確認できる仕組みを提供する。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、農作物が搬出先に届いた時に、その場所が正しい保管場所かどうかをチェックすることを目的としたものであるが、第6の実施の形態では、あらかじめ搬送先と搬送先へのルートを決めておき、運送機械が搬送先へのルートから外れた場合にそれを検出することにより、予め決められたルートとは異なることを検出して、間違った保管場所へ搬入されることを事前に防止する技術に関連するものである。
図12B(b)の符号1221に、サーバにおける運搬ルート決定処理の例を示している。まず、作物の移動元を指定する。図12A(a)の運搬ルート決定画面も参照する。図12A(a)の符号1200で示す図は、経路を表示した表示画面例を示した図である。農地A1201から、ルート1221を介して保管庫B1202に農作物を保管し、次いで、ルート1222を介して出荷先1203に至る。ここで、画面上には、移動元指定ボタン1211と、移動先指定ボタン1212とが設けられているので、保管庫Bを移動元として、又は、移動先として指定することができる。
図12A(b)に示すルートテーブル1241は、農作物が搬出される保管庫が複数ある可能性を考慮して、出発点ID1241aに対して、行き先ごとにToID(目的地ID)とそこまでの経路情報(経路情報)とが記憶されることになる。すなわち、目的地ID(1)1241b、経路情報(1)1241c、目的地ID(2)1241d、経路情報(2)1241eのように、構成されている。
図12B(b)に示すように、運搬ルート決定処理1221は、指定された移動元、移動先を取り出す(ステップS1231)。例えば、移動元は農地Aであり、または、倉庫(保管庫)Bである。同様に、指定した移動元の属性情報の1つである作物情報602cを属性テーブルから取り出す(ステップS1232)。同様に、移動先を指定し、移動先の属性情報の1つである作物情報603cを属性テーブル(図6(a))から取り出す(ステップS1233)。作物情報602cと作物情報603cとの両者の属性が一致した場合(ステップS1234でYES)は、移動元と移動先とを紐付けし、GIS技術で一般的に行われる経路選択処理により、移動元から移動先へのルートを決定し(ステップS1235)、ルートテーブル1241に出発地ID、目的地ID、経路情報を記録するとともに、図12A(a)に示すように、ルートを地図画面上に表示させる(ステップS1236)。
そして、次の移動先を指定し(ステップS1237)、移動先指定(ステップS1238)があれば(Yes)ステップS1233に戻り、移動先指定がなければ(No)、処理を終了する(End)。このように、予め決められたルートとは異なることを画面上で検出して、間違った保管場所へ搬入されることを事前に防止することができる。
図4Aのサーバ処理において、本機能を実現した処理は、ステップS409−411(図4A)の替わりに、図12B(a)に示すように、ステップS1251のようになる。すなわち、機械に搭載された端末から位置情報を受け取るたびに、まず、(1)ルートテーブル1241上のあらかじめ計画を立てた経路情報とを比べ、計画ルートからある一定距離はずれると、画面に異常(警告)を示す表示を出力することにより、管理者に連絡し、管理者は電話等の手段を使って機械の操作者に連絡を取ることが可能になる。(2)計画通り移動している場合には、図4AのステップS402以下の処理を実施することによって達成される。
以上のように、機械に搭載された端末から位置情報を受け取るたびに、まず、ルートテーブル1241上のあらかじめ計画を立てた経路情報とを比べ、計画ルートからある一定距離はずれると、画面に異常(警告)を示す表示を出力するような仕組みにより、経路からの外れを大きくなることを未然に防止し、軌道修正することができる。
(第7の実施の形態)
次に、第7の実施の形態について説明する。第1の実施の形態による農作物のトレース技術は、農作物の場所の移動を、位置情報を使って自動的に認識する技術であるが、農作物を取引業者等に渡す際、農作物の栽培履歴、すなわち種子の種類や農薬、肥料の使用状況等のデータを求められることがある。
例えば、図1A(a)に示す例では、倉庫114から出荷先116に農作物を運搬した場合、出荷先116に農作物を渡す際に、購入者等から栽培履歴の提出を求められることがある。これに関連して一般的に採用されている方法は、倉庫114から出荷する際、栽培履歴を印刷しておき、出荷先に提出することであるが、運ばれてきた農作物と履歴票とが対応しているものかどうかを正確に判断することはできない。
そこで、運搬機械119に搭載された端末133から、その場でサーバ121にアクセスし、サーバ121で管理されている栽培履歴を取り出し、その場で印刷あるいはデータ出力(図2(b)の受信部26による受信と、表示部27による表示)を行えば、上記第1の実施の形態による技術を用いることで、端末133は倉庫114に対応付けられ、倉庫114は農地112に自動的に紐付けられているため、正しい情報をサーバから引き出すことが出来る。
図13A(a)、(b)は、端末側の処理を示す図である。まず、記憶している機械IDを取り出す(ステップS1311)。機械IDをサーバに送り(ステップS1312)、サーバからトレース情報を受け取ると(ステップS1313)、例えば赤外線通信やBluetooth通信等の通信技術を使って、傍にあるプリンタにトレース情報を印刷し、出荷先に提出することができる。
図13A(b)の符号1321は、サーバ側の処理を示した図である。端末から機械IDを受け取ったサーバ(ステップS1331)では、機械トランザクション621(図6)からトレースIDを取り出す(ステップS1332)。
トレース情報記録テーブル802をトレースIDにより検索し、一致したトレースIDのトレースID属性が農地以外であれば、トレースIDに紐付けされているトレースIDすべてを取り出し(図8の811)、新たなトレースIDによって再度、トレース情報記録テーブル(図8の802)を検索する(ステップS1332)。この処理をトレースID属性が「農地」になるまで繰り返す。そして、これらの処理で見つかった一連の農地の栽培履歴810を抽出し(ステップS1333)、端末に抽出したデータを、例えば電子メールで返送する(ステップS1334)。
図13Bは、穀物履歴書1341などの印刷表示例を示す図である。運搬された農作物がどこの農地においていつ収穫され、どこに保管され、いつ搬出されたか等の情報が表示されている。
尚、端末がUSBメモリ等、媒体にデータを記憶させる機能をもっている場合には、印刷の代わりにデータとして履歴データを書き出しても良い。もちろん、出荷先が同じサーバでトレース情報を管理しているのであれば、これまで述べてきた処理を繰り返せばよく、別システムでトレース情報を管理している地点にたどり着いた際に上記処理を行うことになる。
本実施例によれば、栽培履歴等の農作物の品質等に関係する情報を求められた場合に、運搬機械に搭載された端末からその場でサーバにアクセスし、機械IDからトレースしていくことにより、サーバで管理されている栽培履歴を取り出し、その場で印刷あるいはデータ出力することができる。
尚、本発明は、上記の農作物のトレース方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、当該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。
以上のように、上記の各実施形態に記載の技術により、運搬されてきた農作物がどの農地で収穫されたものかを自動的に記録することができ、記録の省力化が図れ、かつ記録の信憑性が高まる。このことにより、精魂込めて栽培された農作物が、正しい保管場所に保管され、正しい出荷場所まで運ばれたことを自動的に証明する仕組みが提供できることになる。
1…通信部、3…データベース部、5…ID情報関連付け処理部、7…データ管理部、21…位置情報取得部、22…ID取得部、23…タイマ、24…データ蓄積部、25…送信部、26…受信部、27…表示部、101…GISクライアントの画面表示例、112、113…農地、114、115…倉庫、116…出荷先、117…収穫機械、118…運搬機械、119…大型運搬機械、121…サーバ、122…クライアント、123…GPS衛星、124…ネットワーク、131〜133…端末(発信器)、221…紐付けパターン、231…機械紐付け対象表、331…位置情報送信データフォーマット、601…地物属性管理マスタ、602…農地属性テーブル、603…保管庫属性テーブル、604…機械属性管理マスタ、621…機械トランザクション、701…在庫情報管理テーブル、801…トレース番号発行管理テーブル、802…トレース情報記録テーブル、810…栽培履歴(作物情報)、921、922、941、951…タグ、961…タグによる地物を判定する場合の位置情報送信データフォーマット、1001…搬入判定時の端末画面例、1011…搬入判定時の送信データフォーマット、1101…運搬トレース確認PC画面例、1121…農地指定時のトレース結果表示例、1122…保管庫指定時のトレース情報表示例、1200…運搬ルート決定画面、1211…移動ルート管理テーブル、1341…トレース情報参照画面(穀物履歴書)。

Claims (16)

  1. GPSシステムを用い、農作物を収穫又は運搬する機械とともに移動する端末と、前記端末から情報を受信するサーバと、タイマと、を備える農作物トレーサビリティシステムであって、
    前記端末は、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報及び前記機械の機械IDと時間情報とを前記サーバへ送信する送信部と、を備え、
    前記サーバは、地物の位置情報を記憶する記憶部と、前記端末から送信された前記位置情報と時間情報及び前記機械IDを受信する受信部と、前記記憶部に記憶された地物の位置情報と前記端末から送信された位置情報とが、機械による地物からの農作物の収穫、機械から地物又は地物から機械への農作物の搬入又は搬出に必要な最低作業時間以上一致する場合に、前記機械IDと前記地物の地物IDとを紐付けるID情報処理部と、を備えることを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  2. 請求項記載の農作物トレーサビリティシステムにおいて、
    前記受信部は、複数の端末から送信された、それぞれの端末の位置情報及び前記それぞれの端末に対応する機械IDを受信し、
    前記ID情報処理部は、それぞれの端末から送信された位置情報が、機械間の農作物の積み替えに必要な最低作業時間以上一致する場合にそれぞれの端末に対応する機械ID同士を紐付けることを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  3. 請求項または記載の農作物トレーサビリティシステムにおいて、
    前記ID情報処理部は、前記機械IDと前記地物IDとを紐付けた後、他の端末から送信された前記位置情報と前記地物とは異なる他の地物の位置情報とが、ある一定時間以上一致し、前記地物IDと他の地物IDとの位置の時間変化が繋がる場合に、前記他の端末を備える他の機械IDと前記他の地物の地物IDとを紐付けることを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  4. 請求項記載の農作物トレーサビリティシステムにおいて、
    前記ID情報処理部は、前記地物の地物IDを出発地、前記他の地物の地物IDを目的地とする経路情報と、前記経路情報に付与されるトレースIDと、を含むトレース情報を記憶することを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  5. 請求項記載の農作物トレーサビリティシステムにおいて、
    前記ID情報処理部は、前記地物の地物IDを出発地、前記他の地物の地物IDを目的地とする第1の経路情報および前記第1の経路情報に付与される第1のトレースIDを含む第1のトレース情報と、前記他の地物の地物IDを出発地、前記他の地物と更に異なる地物の地物IDを目的地とする第2の経路情報および前記第2の経路情報に付与される第2のトレースIDを含む第2のトレース情報とが存在する場合には、前記第1のトレースIDと第2のトレースIDとを紐付けることを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  6. 請求項からの何れか1項に記載の農作物トレーサビリティシステムにおいて、
    前記ID情報処理部は、前記記憶部に記憶された地物の位置情報と前記端末から送信された位置情報とが、所定の時間に渡って一致する場合に前記機械IDと前記地物の地物IDとを紐付けることを特徴とする農作物トレーサビリティシステム。
  7. 前記端末は、前記機械のIDを、前記サーバに送信する前に自動的に取得するID取得部を有していることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  8. 前記端末は、前記位置情報とともに時刻情報を継続的に送信し、
    前記サーバは、作業単位毎に最低限必要となる最小作業時間を有し、
    前記時刻情報に基づいて求めた前記位置情報が同じである時間が前記最小作業時間よりも長いことを条件として、自動的に紐付けを行うことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  9. 農作物の格納場所を詳細に識別するための情報を記憶する詳細位置識別タグを前記格納場所に設け、
    前記端末は、前記詳細位置識別タグの内容を読み取るタグ読み取り部を有することを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  10. 前記サーバは、農地で作付けされている第1の農作物属性と、保管庫に保管されるべき第2の農作物の属性と、を保持し、
    前記保管庫に農作物が届いた際に、運搬してきた機械のIDを元に、該機械に紐付けられた農地の前記第1の農作物の属性と、前記機械に紐付けられた保管庫の前記第2の農作物の属性とを比較することにより、前記第2の農作物の属性を有する農作物を当該保管庫に移動させるか否かを判定する機能を備えたことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  11. 前記サーバは、運搬機械の搭載可能積載量情報と、農地の予想収穫量情報と、を保持し、
    前記予想収穫量と、前記搭載可能積載量情報と運搬回数の積と、を比較する比較部を有することを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  12. 前記サーバは、
    前記機械の出発点と目的地と経路情報とを格納するルートテーブルを管理するデータ管理部を有しており、前記端末から送られる前記機械の位置情報が、前記ルートテーブルの経路情報に記載されている経路から外れたことを検知すると、警告を出すことを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の農作物トレーサビリティシステム。
  13. GPSシステムを用い、農作物を収穫又は運搬する機械とともに移動する端末であって前記端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報及び前記機械の機械IDをサーバへ送信する送信部と、を備える端末と、タイマと、前記端末から情報を受信するサーバと、を備える農作物トレーサビリティシステムにおけるサーバであって、
    前記サーバは、地物の位置情報を記憶する記憶部と、前記端末から送信された前記位置情報と時間情報及び前記機械IDを受信する受信部と、前記記憶部に記憶された地物の位置情報と前記端末から送信された位置情報とが、機械による地物からの農作物の収穫、機械から地物又は地物から機械への農作物の搬入又は搬出に必要な最低作業時間以上一致する場合に、前記機械IDと前記地物の地物IDとを紐付けるID情報処理部と、を備えることを特徴とするサーバ。
  14. 請求項13記載のサーバにおいて、
    前記受信部は、複数の端末から送信された、それぞれの端末の位置情報及び前記それぞれの端末に対応する機械IDを受信し、
    前記ID情報処理部は、それぞれの端末から送信された位置情報が、機械間の農作物の積み替えに必要な最低作業時間以上一致する場合にそれぞれの端末に対応する機械ID同士を紐付けることを特徴とするサーバ。
  15. GPSシステムを用い、農作物を収穫又は運搬する機械とともに移動する端末と、前記端末から情報を受信するサーバと、タイマと、を備える農作物トレーサビリティシステムによる農作物トレース方法であって、
    地物の位置情報を記憶する記憶ステップと、
    前記端末から送信された前記位置情報と時間情報及び前記機械IDを受信する受信ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された地物の位置情報と前記端末から送信された位置情報とが機械による地物からの農作物の収穫、機械から地物又は地物から機械への農作物の搬入又は搬出に必要な最低作業時間以上一致する場合に、前記機械IDと前記地物の地物IDとを紐付けるID情報処理ステップと、を有する農作物トレース方法。
  16. 請求項15記載の農作物トレース方法において、
    前記受信ステップは、複数の端末から送信された、それぞれの端末の位置情報及び前記それぞれの端末に対応する機械IDを受信し、
    前記ID情報処理ステップは、それぞれの端末から送信された位置情報が、機械間の農作物の積み替えに必要な最低作業時間以上一致する場合にそれぞれの端末に対応する機械ID同士を紐付けることを特徴とする農作物トレース方法。
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