JP4334287B2 - 農産物の個体情報の提供システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物の個体情報の提供システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、農産物の安全性に関する消費者の意識の高まりに伴い、個々の農産物の経歴や各種情報の提供が求められている。このような経歴・情報として、生産地や生産者の情報、圃場の情報、農産物の品種や栽培方法、使用した肥料の名称や薬剤の名称などがある。
【0003】
上記農産物の各種情報を消費者が入手自在としたシステムとして、生産された各農産物にID番号を付し、中立機関に、前記ID番号とともに該農産物の個体情報をデータベース化された状態で記憶するコンピュータシステムを設け、消費者側に個体情報を入手するためのコンピュータより前記コンピュータシステムにアクセスしてID番号を送信することによって、このID番号により特定される農産物に関する個体情報を入手できるシステム(トレーサビリティー)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また農産物の個体情報のデータベース化は、農産物の生産者が行っており、生産者は、各農産物にID番号が付されたシール(識別情報が記載された識別体)を貼り付けた後、当該ID番号を基にして個体情報を、個々の情報、たとえば上記生産者の情報、圃場の情報、品種の情報などを積み重ねて形成し、また選果場において得られた選果情報もその都度、追加情報として積み重ねるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3355366号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のシステムでは、農産物の個体情報の提供(データベース化)に際して次のような課題・制約があり、実用化が困難となっている。
【0007】
1.農産物の個体情報のデータベース化が生産者、多く場合は農家の負担になっており、農産物1個毎に対応して大量のデータを作成することが労力的に困難である。
【0008】
2.農産物の個体情報の提供は、生産者に時間に余裕があるときに行うというわけにはいかず、農産物の出荷時に合わせて行う必要である。仮に、出荷時より農産物の個体情報の提供が遅れると、消費者がコンピュータシステムにアクセスしてID番号を送信しても農産物の個体情報を得ることができず、農産物に対する信頼感を無くすことになる。
【0009】
3.農産物の個体情報の入力を他の業者に依頼したり、農産物の個体情報を入力する人を雇用すると、このデータベース化するコストが生産者の負担となってしまい、農産物を販売した利益を確保できなくなる恐れがある。
【0010】
また農家など個人が提供する個体情報には信頼性に疑問があるという指摘もあった。
そこで、本発明は、生産者の負担を軽減し、タイムリーなデータベースの更新ができ、実用化を容易とした農産物の個体情報の提供システムを提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、農産物の消費者や取扱い業者のコンピュータにより公衆回線を介して、前記農産物の個体情報を、農産物に取付けられた識別体に記載されたインターネットサーバのホームページのアドレスにアクセスし、前記識別体に記載された農産物の識別情報を入力することにより入手することを可能とした農産物の個体情報の提供システムであって、
前記農産物が搬送される選果エリアを有する選果場を備え、前記選果エリアに、前記農産物を搬送する選果ラインと、前記選果ラインを搬送される前記農産物の品質を計測する品質センサと、前記選果ラインを搬送される前記農産物の形状を計測する形状測定センサと、前記識別体を印刷して、前記農産物の予め設定された位置に貼付けるラベラと、前記ラベラにより前記農産物に貼付けられた前記識別体の前記識別情報を読取る読取手段とを設け、
前記選果場に、前記農産物の生産者を特定する情報と前記農産物を生産した圃場を特定する情報が入力される入力端末機と、前記生産者より提供された農産物の栽培管理台帳のデータを読み取り、前記生産者を特定する情報および前記圃場を特定する情報毎に前記農産物の生産履歴情報を読取る読取用コンピュータと、前記入力端末機より前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報とが入力され、前記読取手段により各農産物の前記識別体から前記識別情報が読取られると、前記品質センサにて計測された前記農産物の品質と前記形状測定センサにて計測された前記農産物の形状と前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報から構成される前記農産物の品質情報を形成する個体管理サーバと、前記読取用コンピュータに読取られた生産履歴情報と前記個体管理サーバにより形成された品質情報を格納するデータベースと、前記個体管理サーバにより前記品質情報が前記データベースに格納されると、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と前記生産履歴情報を組合わせ、前記農産物の個体情報を形成し、この個体情報を前記インターネットサーバへロードする編集用サーバとを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
ここで、農産物は、たとえばメロンなどの果物である。多くの農産物は、生産者により選果場に入荷され、選果するための情報が採取され、選果の情報に基づいて仕分けられ、たとえば同じ等級の農産物毎に仕分けられ箱詰めされ、市場へ出荷される。また識別体は、たとえば農産物の識別情報(ID番号)とホームページのアドレスが記載されたラベルである。
【0013】
上記構成によれば、入力端末機より生産者を特定する情報と圃場を特定する情報とが入力され、読取手段により各農産物の識別体から識別情報が読取られると、品質センサにて計測された農産物の品質と形状測定センサにて計測された農産物の形状と前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報から構成される前記農産物の品質情報が形成され、前記品質情報がデータベースに格納されると、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と生産履歴情報を組合わせ、前記農産物の個体情報が形成される。前記農産物の生産履歴情報は、多くの場合複数の農産物に共通であり、生産者より一括で選果場に提供され、選果場において前記品質情報が形成され、生産物の入荷時に入力される生産者を特定する情報と圃場を特定する情報に基づいて、前記品質情報と前記生産履歴情報を組合わせて個体情報が形成されることにより、生産者が農産物個々に、農産物を選果する際に採取される品質および形状の情報を個体情報として入力する必要がなくなり、個体情報の形成に生産者の労力を要することなく、コストの負担も軽減され、さらに情報の組合わせが支障なくスムーズに行われ、システムとして実用化が容易となる。また大量の農産物の個体情報を迅速に形成することが可能であり、さらにタイムリーな個体情報の提供が可能となり、また農産物を選果する際に採取される情報が選果場(多くの場合、農協が運営)から提供されることで農産物の個体情報の信頼性が向上される。
【0014】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記読取用コンピュータは、前記栽培管理情報のデータに加えて、生産者より提供された農産物の防除日誌のデータを読み取り、前記生産履歴情報を読取り、前記生産履歴情報は、農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報により形成され、前記編集用サーバは、前記個体管理サーバにより前記品質情報が前記データベースに格納されると、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と、農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報から個体情報を求め、求めた個体情報を全て、あるいは中の情報を選択して、前記インターネットサーバへロードすることを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、編集用サーバにより、生産者が選果場に農産物を入荷するときに入力される、農産物の生産者を特定する情報と圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と、農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報から個体情報が形成され、形成された個体情報が全て、あるいは中の情報が選択されて、インターネットサーバへロードされる。よって生産履歴情報の入力が遅れて、農産物の出荷時に個体情報の提供ができなくなる恐れが解消される。また前記形成された個体情報の中から選択されてインターネットサーバへロードされることにより、特に使用肥料の情報を外して選択することにより、競争している他の生産者に対して農産物の生育のノウハウの流出が避けられる。
【0016】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明であって、前記入力端末機は、前記選果場へ前記農産物が入荷されるとき、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報が入力され、前記個体管理サーバは、前記入力端末機より前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報が入力されると、前記データベースから前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に該当する農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報を検索し、これら情報の1つでも見当たらなければ前記農産物の入荷を拒否することを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における農産物の個体情報の提供システムの構成図である。
【0019】
図1において、1は農産物の消費者あるいは取扱い業者のコンピュータ、2はコンピュータ1が接続される公衆回線、3は公衆回線2に接続され、農産物のホームページ用のデータを保管するインターネットサーバ(Webサーバ)であり、消費者あるいは取扱い業者は、コンピュータ1により公衆回線2を介して農産物に取付けられたラベルに記載されたインターネットサーバ3のホームページのアドレス(URL)にアクセスし、ラベルに記載された農産物のID番号を入力することにより、農産物の個体情報を入手できるように構成されている(詳細は後述する)。また前記インターネットサーバ3は、農産物の選果場A(多くの場合、農協が運営している選果場)に設けられている。
【0020】
また選果場Aに、農産物の個体情報を形成し、インターネットサーバ3へ格納(ロード)する編集用サーバ(RDBサーバ)4が設けられ、この編集用サーバ4に、生産者データベース(DB)5と栽培暦データベース(DB)6と選果結果データベース(DB)8が接続されている。
【0021】
また農産物の選果の際に採取された各農産物の品質情報を管理し、これら品質情報を選果結果データベース8へ格納する個体管理サーバ11が設けられ、また生産者から農産物を選果場Aへ入荷する前にファクシミリにより送付されてきた農産物の栽培管理台帳と防除日誌のデータを読取り、生産履歴情報として栽培暦データベース6へ格納する読取用コンピュータ12が設けられている。
【0022】
上記農産物の個体情報は、表1に示すように、農産物に取付けられるラベルのID番号(ラベルナンバー)で特定される、農産物の選果場において前記農産物を選果する際に採取した品質情報と、生産履歴情報に相当する、生産者情報、圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報とから構成されている。
【0023】
【表1】
Figure 0004334287
表1に示すように、前記品質情報としては、農産物の品種コード、品種名、等級・階級(規格)、糖度、熟度、検査日、食べ頃の情報があり、前記生産者情報としては、生産者コード(生産者を特定する情報の一例)、生産者名、生産者顔写真、生産者からの一言、作っている農作物の情報があり、また前記圃場情報としては、特有の圃場番号(圃場を特定する情報の一例)、圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無の情報があり、また使用肥料情報としては、肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴の情報があり、さらに使用薬剤情報としては、薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期の情報がある。
【0024】
また上記生産者データベース5には、予め生産者から提供された、生産者コード毎の生産者名、生産者顔写真、生産者からの一言、作っている農作物の情報が生産者情報として登録される。
【0025】
前記農産物の栽培管理台帳には、生産者コードと品種コードが記載され、さらに生産者の圃場番号毎に、圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴が記載されており、また前記農産物の防除日誌には、生産者コードと品種コードが記載され、さらに圃場番号毎に、薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期が記載されている。
【0026】
上記読取用コンピュータ12は、上述したように、栽培管理台帳と防除日誌がファクシミリにより生産者より送付されてくると、これら台帳のデータを読取り、栽培暦データベース6に、生産者コード、品種コードおよび圃場番号毎に、圃場情報として「圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無」、使用肥料情報として「肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴」、使用薬剤情報として「薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期」を格納する。このように、農産物の生産履歴情報の圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報が、生産者より一括で選果場Aに提供され、栽培暦データベース6に格納される。
【0027】
図2に、農産物の個体情報を提供する農産物の選果場の要部構成図を示す。なお、農産物の一例をメロンとしている。
[入荷エリア]
選果場の入荷エリア16には、メロンM入りのコンテナCが積載されたパレットを投入する入荷用コンベヤ(デパレタイズライン)20と、入荷の際に荷受け設定データとして、「生産者コード、圃場番号、品種コード、積付コンテナ数」のデータを個体管理サーバ11へ生産者が入力する入力端末機21と、入荷用コンベヤ20上のパレットよりコンテナを1個毎に入庫用コンベヤ22へ移載するロボット式のデパレタイザ23と、「生産者コード、圃場番号、品種コード、積付コンテナ数、荷受け番号、荷受け年月日およびこれらを示すバーコード」からなるデータが印刷されたラベルを発行するラベラ24が設けられている。
【0028】
個体管理サーバ11は、入力端末機21より荷受け設定データを入力すると、この荷受け設定データの圃場番号により栽培暦データベース6を検索して、圃場で使用した薬剤コードを求め、この薬剤が予め設定された基準外の薬剤に相当するかどうかを判断し、基準外の薬剤ではないと判断すると、「生産者コード、圃場番号、品種コード、積付コンテナ数、荷受け番号、荷受け年月日およびこれらを示すバーコード」からなる発行データをラベラ24へ出力して、3枚のバーコードラベルを発行させ、基準外の薬剤と判断すると、入荷を拒否する信号を入力端末機21へ出力して、[受け取りできません。]の旨の表示を行わせる。また生産者コード、品種コードおよび圃場番号により栽培暦データベース6を検索しても該当する生産履歴情報を構成する、圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報の一つでも見当たらないとき、入荷を拒否する信号を入力端末機21へ出力して、[受け取りできません。]の旨の表示を行わせる。
【0029】
上記構成による入荷エリア16の作用を説明する。
生産者により取り入れられたメロンMはコンテナCに入れられた状態でパレットに積載され、トラックなどの車両により選果場の農産物の入荷エリア16へ搬入される。
【0030】
生産者は、まず入力端末機21により荷受け設定データとして、「生産者コード、圃場番号、品種コード、積付コンテナ数」を個体管理サーバ11へ入力する。すると、基準外の薬剤を使用していないとき、「生産者コード、圃場番号、品種コード、積付コンテナ数、荷受け番号、荷受け年月日およびこれらを示すバーコード」からなる発行データが印刷されたバーコードラベルが3枚、ラベラ24により発行され、生産者は、発行されたバーコードラベルの1枚を、最初のパレットからデパレタイザ23により最初に移載される先頭のコンテナCに貼付け、他の1枚を最後のパレットからデパレタイザ23により最後に移載されるコンテナCに貼付け、入荷用コンベヤ20に投入する。なお、残りの1枚は荷受け済みの証明書として持ち帰る。
【0031】
また基準外の薬剤を使用しており、入力端末機21へ「受け取りできません。」の旨の表示が行われ、生産者は、この入荷拒否の表示を見ると、パレットごとコンテナC(メロンM)を持ち帰ることになる。これにより、基準外の薬剤を使用したメロンMが出荷されることが防止される。
【0032】
また入力端末機21により荷受け設定データとして入力された「生産者コード、品種コードおよび圃場番号」により栽培暦データベース6を検索しても該当する生産履歴情報を構成する圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報の一つでも見当たらないとき、入荷を拒否する信号を入力端末機21へ「受け取りできません。」の旨の表示が行われ、生産者は、この入荷拒否の表示を見ると、パレットごとコンテナC(メロンM)を持ち帰ることになる。これにより、生産履歴情報が予め登録されてなく、個体情報を提供できないメロンMが出荷されることが防止される。
【0033】
またデパレタイザ23により、入荷されたパレットより順に、バーコードラベルが貼付けられた先頭のコンテナCから、バーコードラベルが貼付けられた最後のコンテナCまで入庫用コンベヤ22へ移載され、一つの固まりとして自動倉庫などに保管されるか、あるいはそのまま選果エリア17へ搬送される。
【0034】
また一旦保管されたコンテナCも、バーコードラベルが貼付けられた先頭のコンテナCから順に、バーコードラベルが貼付けられた最後のコンテナCまで一つの固まりとして選果エリア17へ搬送される。
[選果エリア]
選果エリア17には、コンテナCに貼付けられたバーコードラベルよりバーコードを読取るバーコードリーダ31と、コンテナCから取出されたメロンMを載せたトレイ32(図3)を搬送する搬送コンベヤ(選果ライン)33が設けられ、この搬送コンベヤ33に沿って上流より、搬送されているトレイ32上のメロンMに対して洗浄を行う洗浄機34と、品質を計測する品質センサ35と、形状を計測する形状測定センサ36と、識別体に相当するラベル(シール)37(図3)を貼り付けるラベラ38が設けられている。
【0035】
前記トレイ32は、図3(a)に示すように、円柱状で上部中央に、メロンMを載せる円形の凹部32aが設けられており、メロンMが落下しないように(安定するように)形成されている。また各トレイ32には、このトレイ32のナンバー(特定する識別符号)に相当する、その側面全周に横向きにバーが配列されたバーコード39が設けられている。このような全周にバーコード39が設けられていることにより、トレイ32がどのように回転しても上下方向にスキャンすることによりバーコード38を読み取ることができる。
【0036】
またラベル37には、図3(b)に示すように、メロンMの品種名と、個々に異なる特有のID番号(農産物の識別情報の一例)と、予めラベラ38に設定された上記ホームページのアドレスと、ID番号に相当するバーコード40が印刷される。ラベル38は、品種名が入力されると、ラベル37に、この品種名と、予め登録されたホームページのアドレスと、連番のID番号とこのID番号に相当するバーコードを順に印刷して、メロンMの予め設定された位置(たとえば、上方から見やすい位置)に貼り付ける。
【0037】
また品質センサ35の上流にトレイ32のバーコード39を読取るバーコードリーダ41が設けられ、ラベラ38の下流に、トレイ32のバーコード39を読取るバーコードリーダ42とラベル37のバーコード40を読取るバーコードリーダ(識別体の識別情報の読取手段)43が設けられ、前記バーコードリーダ31により読取られるコンテナCのバーコードと、バーコードリーダ41,42に読取られるトレイ32のバーコード39と、バーコードリーダ43に読取られるラベル37のバーコード40の検出データは個体管理サーバ11へ入力される。
【0038】
また上記品質センサ35により各メロンM毎に、糖度、熟度などが測定され、これら測定データにより等級(秀,優,良,可など)が判定され、また形状測定センサ36により重量、大きさ、形状が測定されて階級(2L,L,M,Sなど)が判定され、品質センサ35により測定・判定された糖度、熟度、等級のデータ、形状測定センサ36に判定された階級のデータは、個体管理サーバ11へ入力される。
【0039】
上記構成による選果エリア17の作用を図4を参照しながら説明する。
まず選果を行うコンテナCが入庫用コンベヤ22により搬送されてくると、作業者は先頭のコンテナに取付けられたバーコードをバーコードリーダ31により読取らせる。これにより図4に示すように、以後選果されるメロンM群の基礎データとして、生産者コード、圃場番号、品種コードが、個体管理サーバ11に認識されて記憶される。また個体管理サーバ11には、品種コードに対応する品種名が予め登録されており、個体管理サーバ11は品種コードが入力されると品種名を検索してラベラ38へ出力する。
【0040】
次に作業者は、コンテナCよりメロンMを取出して目視検査を実行し、目視検査で良と判断したメロンMをトレイ32に載せて搬送コンベヤ33へ投入する。この作業は、バーコードが取付けられた最後のコンテナCが搬送されてきてメロンMを投入し終わるまで続けられる。
【0041】
搬送コンベヤ33により搬送されるトレイ32上のメロンMは、洗浄機34により洗浄され、続いてバーコードリーダ41によりトレイ32のバーコードが読取られ、続いて品質センサ35により品質が測定され、形状測定センサ36により形状が測定される。個体管理サーバ11は、図4に示すように、バーコードリーダ41により読取られたトレイ32のナンバー(バーコード39)と、品質センサ35により測定・判定された糖度、熟度、等級のデータと、形状測定センサ36により判定された階級のデータを対にして記憶する。
【0042】
続いてメロンMには、ラベラ38により上記入力された品種名と、ID番号と、ホームページのアドレスと、バーコード40が記載されたラベル37が貼り付けられ、その下流で、バーコードリーダ42によりトレイ32のバーコード39が読取られ、同時にバーコードリーダ43にラベル37のバーコード40が読取られ、仕分けエリア18へ搬送される。
【0043】
個体管理サーバ11は、図4に示すように、バーコードリーダ42により読取られたトレイ32のナンバー(バーコード39)と、バーコードリーダ43により読取られたラベル37のID番号(バーコード40)を対にして記憶するとともに、バーコードリーダ43よりラベル37のID番号(バーコード40のデータ)が入力したことを実行条件として、メロンM毎に記憶した「トレイ32のナンバー、糖度、熟度、等級、階級のデータ」の対の情報、および「トレイ32のナンバー、ラベル37のID番号」の対の情報から、「ラベル37のID番号、糖度、熟度、等級、階級のデータ」のデータを求め、続いてこのメロンM毎のデータと、上記基礎データである「メロンの生産者コード、圃場番号、品種コード」と、上記検索した「品種名」と、選果を行った日付(検査日)から「メロンの生産者コード、圃場番号、ラベル37のID番号、品種コード、品種名、等級、階級のデータ、糖度、熟度、検査日」からなる選果に基づくデータ(品質情報)を形成し、この品質情報を選果結果データベース8へ格納する。
【0044】
また仕分けエリア18へ搬送されたメロンMは、出荷先の「メロンの規格(等級と階級)と数量からなる注文」および「選果場において得られたメロンMの規格(等級・階級)の情報」に応じて仕分けられ、箱詰エリア19において箱詰されて出荷先、すなわち市場へ出荷される。前記仕分けは、前記注文により出荷先へ出荷する各製品ケースへ収納するメロンMの箱詰データ(メロンの規格と数量)が形成され、この箱詰データ毎にメロンが集められることにより行われる。
[編集用サーバ4]
上記編集用サーバ4における個体情報の形成方法について説明する。
【0045】
上述したように、生産者データベース5には、予め生産者コード毎に、「生産者名、生産者顔写真、作っている農作物、生産者からの一言」の生産者情報が登録され、栽培暦データベース6には、生産者コード、品種コードおよび圃場番号毎に、「圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴、薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期」の圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報が格納され、選果結果データベース8には、ラベル37のID番号毎に、「生産者コード、圃場番号、品種コード、品種名、等級、階級、糖度、熟度、検査日」からなる選果に基づく品質情報が格納される。
【0046】
編集用サーバ4は、個体管理サーバ11よりバーコードリーダ43よりラベル37のID番号を入力されたことを実行条件として形成された品質情報が、選果結果データベース8へ格納されると(実行条件として)、この品質情報の生産者コードにより、生産者データベース5を検索して生産者情報、すなわち「生産者名、生産者顔写真、生産者からの一言、作っている農作物」のデータを求め、続いて品質情報の生産者コード、圃場番号、および品種コードにより、栽培暦データベース6を検索して圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報、すなわち「圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴、薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期」を求め、ラベル37のID番号毎に、表1に示すように、「品種コード、品種名、等級、階級、糖度、熟度、検査日、生産者コード、生産者名、生産者顔写真、生産者からの一言、作っている農作物、圃場番号、圃場の面積、株間、播種日、定植日、交配日、定植本数、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、肥料コード、肥料名称、施用日、施用量、成分、特徴、薬剤コード、薬剤名称、使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期」からなる個体情報を形成する。
【0047】
編集用サーバ4は、品質情報が選果結果データベース8へ格納されたタイミングで、このように個体情報を形成すると、形成した個体情報を全て、あるいは中の情報を選択して、例えば使用肥料情報を外した個体情報をンターネットサーバ3へロードする。
【0048】
また編集用サーバ4には、予め、メロンMの一般の説明データおよび食べ頃の記載情報、使用される各肥料の説明情報、使用される各薬剤の説明情報が予め登録され、編集用サーバ4は、これら情報を全て、あるいは中の情報を選択して、例えば使用される各肥料の説明情報を外して、前記個体情報とともに、インターネットサーバ3へロードする。
【0049】
このように、選果場Aで、ラベル37のバーコード(ID番号)40がバーコードリーダ43により読取られて個体管理サーバ11へ入力されたことを実行条件として、図4に示すように、ラベル37のID番号毎に、メロンMを選果する際に採取された品質情報と、生産履歴情報を構成する生産者情報、圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報とが組み合わされてメロンMの個体情報が形成され、メロンMの一般の説明データおよび食べ頃の記載情報、使用される各肥料の説明情報、使用される各薬剤の説明情報とともにインターネットサーバ3へロードされる。また選択により、例えば使用肥料情報と使用される各肥料の説明情報を外した情報がインターネットサーバ3へロードされる。
[インターネットサーバ3]
インターネットサーバ3に設定されたホームページの階層図を図5に示す。
【0050】
図5に示すように、トップページ51から品質紹介ページ52、品質紹介ページ52からメロン紹介ページ53と栽培暦ページ54と防除暦ページ55、栽培暦ページ54から防除暦ページ55と肥料説明ページ56、防除暦ページ55から薬剤説明ページ57を見ることができるように構成されている。
【0051】
トップページ51はメロンのラベル37に印刷されたアドレスによりインターネットサーバ3にアクセスされたときに表示される画面であり、図6(a)に示すように、メロンMを買い上げて戴いたお礼の文と、メロンMのラベル37に印刷されたID番号(ラベル番号)を入力する欄と、検索キーが表示される。このように、メロンのラベル37に印刷されたアドレスにアクセスするとこのトップページ51が表示され、このトップページ51から、メロンMのラベル37に印刷されたID番号(ラベル番号)を入力することにより、メロンMの個体情報を検索ができるように構成されている。
【0052】
ID番号が入力されて検索されたときに表示されるページが品質紹介ページ52であり、図6(b)に示すように、ラベル番号と、検索結果である、品種名、糖度、規格(等級、階級)、生産者、顔写真、生産者からの一言、作っている農作物、食べ頃と、メロンの一般的な説明(収穫時期や品種の紹介など)を掲示するメロン紹介ページ53へリンクするキー、栽培暦ページ54へリンクするキー、防除暦ページ55へリンクするキーが表示される。
【0053】
このように品質紹介ページ52に表示される品種名、糖度、規格(等級、階級)、生産者、顔写真、生産者からの一言、作っている農作物は、ラベル番号(ID番号)により個体情報を検索した結果として表示され、また食べ頃は、品種名により検索した結果として表示される。また品質紹介ページ52から、メロン紹介ページ53、栽培暦ページ54、防除暦ページ55を表示させることができる。
【0054】
また栽培暦ページ54には、図7(a)に示すように、ラベル番号と、品種名と、生産者と、圃場の番号、圃場の播種日、定植日、交配日、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、使用した肥料名と、肥料名からこの肥料を説明する肥料説明ページ56へリンクするキー、防除暦ページ55へリンクするキーが表示される。
【0055】
このように栽培暦ページ54に表示される、圃場の番号、圃場の播種日、定植日、交配日、太陽熱処理の有無、緑肥活用の有無、使用した肥料名は、ラベル番号(ID番号)により個体情報を検索して表示される。また栽培暦ページ54から、肥料説明ページ56と防除暦ページ55を表示させることができる。肥料説明ページ56には、ラベル番号により個体情報を検索して求められる、使用した肥料の施用日、施用量、成分、特徴が表示される。
【0056】
なお、選択によりインターネットサーバ3へロードされる情報から使用肥料情報と使用される各肥料の説明情報が外されている場合、栽培暦ページ54には使用した肥料名は表示されず、栽培暦ページ54から、肥料説明ページ56を表示させることはできない。
【0057】
また防除暦ページ55は、図7(b)に示すように、ラベル番号と、品種名と、生産者と、使用した薬剤名と使用回数、薬剤名からこの薬剤を説明する薬剤説明ページ57へリンクするキーが表示される。
【0058】
このように防除暦ページ55に表示される、使用した薬剤名と使用回数は、ラベル番号(ID番号)により個体情報を検索して表示される。またこの防除暦ページ55から薬剤説明ページ57を表示させることができる。薬剤説明ページ57には、ラベル番号により個体情報を検索して求められる、使用した薬剤の使用日、毒性、使用目的、使用量、希釈倍率、使用時期が表示される。
【0059】
このようなインターネットサーバ3に設定されたホームページの構成により、消費者あるいは取扱い業者は、メロンのラベル37に表示されたホームページのアドレスにアクセスし、メロンのラベル37に表示されたラベル番号を入力することによりこのメロンの個体情報、すなわち品質情報、生産者情報、さらに使用肥料情報(栽培暦)、使用薬剤情報(防除暦)などを確認することができる。また選択によって使用肥料情報の表示を外すことにより、競争している他の生産者に、メロンの生育のノウハウが流出してしまう恐れを回避でき、市場での優位を維持することができる。
【0060】
以上のように本実施の形態によれば、メロンMの選果場においてメロンMをコンベヤ(選果ライン)33により移動させながら、メロンMを選果するための品質情報(メロンMの形状や糖度、あるいはこれら形状や糖度に基づく等級などの情報)の採取とメロンMへのラベル37の取付けが実行されラベル37のバーコード(ID番号)40がバーコードリーダ43により読取られ、個体管理サーバ11へ入力されると、このタイミングで、ラベル37のID番号と、メロンMを選果する際に採取された品質情報と、メロンMの生産者が一括して提供した生産履歴情報(生産者情報、圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報)とが組み合わされてメロンMの個体情報が形成される。このように、選果場Aにおいて搬送コンベヤ(選果ライン)33でメロンMが選果されている最中にメロンMの個体情報が連続して大量にデータベース化されることにより、個体情報の提供システムの実用化が容易となる。なお、前記メロンMの品質情報は、選果場AでメロンMを仕分けるために必ず採取されるデータであり、このような品質情報を得る設備を個体情報提供システムのために別途設ける必要がなく、効率的である。
【0061】
また生産者が、個体情報として重要な品質情報と生産履歴情報を、メロンM個々毎に入力する必要がなくなり、すなわち個体情報の形成に必要な労力を、生産者が負う必要がなくなり、生産者の労力を軽減することができる。また情報の組合わせを支障なくスムーズに行うことができる。なお、メロンMの生産履歴情報は、多くの場合、複数のメロンMに共通である。
【0062】
また選果場Aに設置された設備を使用して個体情報を形成する(データベース化する)ことにより、メロンMの個体情報の入力を他の業者に依頼したり、農産物の個体情報を入力する人を雇用する必要がなくなることから、データベース化するコストの生産者負担を少なくでき、よってメロンMを販売した利益を確保できなくなる恐れを解消できる。
【0063】
また大量のメロンMの各個体情報の提供を、迅速にタイムリーに実現でき、すなわち出荷する大量のメロンMの個体情報の提供をメロンMの出荷時に合わせて行うことができ、メロンMの個体情報の提供が遅れて、消費者や取扱い業者がメロンMの個体情報を得ることができず、信頼性が損なわれる恐れを解消できる。またメロンMを選果する際に採取される情報が選果場A(多くの場合、農協が運営)から提供されることでメロンMの個体情報の信頼性を向上させることができる。
【0064】
また本実施の形態によれば、生産履歴情報は、生産者が選果場AにメロンMを入荷するときに圃場番号を入力することにより形成されることにより、生産履歴情報の入力が遅れて、メロンMの出荷時に個体情報の提供ができなくなる恐れを解消することができる。
【0065】
また本実施の形態によれば、ラベル37は、メロンMの選果場においてメロンMを選果するための品質情報を採取した後にメロンMに取付けられることにより、ラベル37がメロンを選果するための情報を採取するときに影として認識され、品質情報に誤りが発生する恐れを回避することができる。
【0066】
また本実施の形態によれば、ラベル37のバーコード40をバーコードリーダ43により読取った後に、個体情報を形成していることにより、確実にラベル37が取付けられたメロンMにのみに個体情報を形成でき、ラベル37の欠落、剥がれなどが発生したメロンMの個体情報を形成することを防止できる。
【0067】
なお、上記実施の形態において、農産物(実施の形態ではメロンM)の個々にラベル37を取付けているが、個体情報が同一の複数の農産物が同時に販売されるとき、代表する1個の農産物にラベル37を取付けるようにしてもよい。
【0068】
また上記実施の形態において、識別体をラベル37としているが、ラベルに限ることはなく、メロンMのつるに下げるタグなどであってもよく、農産物(実施の形態ではメロンM)に取付けられる、識別情報(ID番号)とホームページのアドレスが記載されたものであればよい。
【0069】
また上記実施の形態において、生産履歴情報を、生産者情報、圃場情報、使用肥料情報、および使用薬剤情報とから構成しているが、農産物を生産した生産者情報、圃場情報、使用肥料情報、使用薬剤情報のうち少なくとも一つの情報あるいはその組合わせの情報としてもよい。このように、生産履歴情報を生産者情報とするとき、入荷エリア16において、入力端末機21から、圃場番号なしで、「生産者コード、品種コード、積付コンテナ数」を入力すればよく、また生産履歴情報を圃場情報とするとき、入荷エリア16において、入力端末機21から、生産者コードなしで、「圃場番号、品種コード、積付コンテナ数」を入力すればよい。すなわち、「生産者コード」、「圃場番号」の少なくとも一方を入力すれば、生産履歴情報が求められる。
【0070】
また上記実施の形態において、バーコードリーダ43によりラベル37のバーコード40が読取られ、このバーコード40のデータが個体管理サーバ11へ入力されたことを実行条件として、メロンMの個体情報の形成を開始しているが、バーコードリーダ43を無くし、ラベラ38より、ラベル37を印刷するときに発行するデータ、すなわちメロンMに付するID番号(農産物の識別情報)を個体管理サーバ11へ出力するようにし、個体管理サーバ11がラベラ38よりID番号を入力したとき、個体情報の形成を開始するようにしてもよい。
【0071】
また上記実施の形態において、インターネットサーバ3を選果場A内に設置しているが、必ずしも選果場Aに設置する必要はなく、プロバイダのサーバを使用を使用するようにしてもよく、選果場Aに設置される編集サーバ4から個体情報をアップロードできるように接続されていればよい。
【0072】
また上記実施の形態において、選果する農産物をメロンMとしているが、メロンMに限ることはなく、果物や野菜などの農産物であればよい。またメロン一種のみの選果を行っているが、複数の品種、たとえばメロンとトマトなどを同時に選果して各品種別に規格(等級と階級)を求めるようにすることもできる。
【0073】
また上記実施の形態において、農産物(実施の形態ではメロンM)を直接トレイ32に載置しているが、カゴやバケットなど他の支持体を介してトレイ32に載せてもよく、また単数(1個のみ)のメロンMをトレイ32に載置しているが、複数のメロンMを載せるようにすることも可能である。
【0074】
また上記実施の形態において、デパレタイザ23としてアームを使用したロボットを使用しているが、このようなロボットに限ることはなく、コンテナを1個毎に積み下ろしを行うことができるものであればよい。
【0075】
また上記実施の形態において、トレイ32に、トレイ32を特定する識別符号としてその側面全周に横向きにバーが配列されたバーコード39を設けているが、このようなバーコードに限ることはなく、縦向きにバーが配置されたバーコード(ラベル)を複数、連続して、トレイ32の側面全周に亘って貼りつけるようにしてもよい。このように複数のバーコードを全周に貼りつけることによっても、トレイ32が回転したときそのバーコードを読み取ることができる。
【0076】
また上記実施の形態において、消費者あるいは取扱い業者は、メロンのラベル37に表示されたホームページのアドレスにアクセスし、メロンのラベル37に表示されたラベル番号を入力することによりこのメロンの個体情報を得ているが、パスワードの入力を条件とすることにより、特定の消費者あるいは取扱い業者のみがメロンの個体情報を得るようにすることも可能であり、また品質紹介ページ52から栽培暦ページ54あるいは防除暦ページ55を表示させるときにパスワードの入力を条件とすることも可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、農産物の選果場において農産物を移動させながら農産物に取付けられた識別体に記載された農産物の識別情報が入力されると、この入力された農産物の識別情報と農産物を選果する際に採取される情報が組み合わされて農産物の個体情報が形成されることにより、実用化を容易とすることができ、また生産者が農産物個々に、農産物を選果する際に採取される情報を個体情報として入力する必要がなくなり、生産者の労力とコストの負担を軽減できる。また大量の農産物の個体情報の提供を、迅速にタイムリーに行うことができ、また農産物を選果する際に採取される情報が選果場(多くの場合、農協が運営)から提供されることで農産物の個体情報の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における農産物の個体情報の提供システムの概略構成図である。
【図2】同提供システムに情報を提供する選果場のメロン流れ図である。
【図3】同提供システムのメロンの斜視図である。
【図4】同提供システムにおけるメロンの個体情報形成の説明図である。
【図5】同提供システムのホームページの階層図である。
【図6】同提供システムのホームページのトップページと品質紹介ページの画面図である。
【図7】同提供システムのホームページの栽培暦ページと薬剤暦ページの画面図である。
【符号の説明】
1 消費者のコンピュータ
2 公衆回線
3 インターネットサーバ
4 編集サーバ
5 生産者データベース
6 栽培暦データベース
8 選果結果データベース
11 個体管理サーバ
12 読取りコンピュータ
16 入荷エリア
17 選果エリア
32 トレイ
35 品質センサ
36 形状測定センサ
37 ラベル
39,40 バーコード

Claims (3)

  1. 農産物の消費者や取扱い業者のコンピュータにより公衆回線を介して、前記農産物の個体情報を、農産物に取付けられた識別体に記載されたインターネットサーバのホームページのアドレスにアクセスし、前記識別体に記載された農産物の識別情報を入力することにより入手することを可能とした農産物の個体情報の提供システムであって、
    前記農産物が搬送される選果エリアを有する選果場を備え、
    前記選果エリアに、
    前記農産物を搬送する選果ラインと、
    前記選果ラインを搬送される前記農産物の品質を計測する品質センサと、
    前記選果ラインを搬送される前記農産物の形状を計測する形状測定センサと、
    前記識別体を印刷して、前記農産物の予め設定された位置に貼付けるラベラと、
    前記ラベラにより前記農産物に貼付けられた前記識別体の前記識別情報を読取る読取手段と
    を設け、
    前記選果場に、
    前記農産物の生産者を特定する情報と前記農産物を生産した圃場を特定する情報が入力される入力端末機と、
    前記生産者より提供された農産物の栽培管理台帳のデータを読み取り、前記生産者を特定する情報および前記圃場を特定する情報毎に前記農産物の生産履歴情報を読取る読取用コンピュータと、
    前記入力端末機より前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報とが入力され、前記読取手段により各農産物の前記識別体から前記識別情報が読取られると、前記品質センサにて計測された前記農産物の品質と前記形状測定センサにて計測された前記農産物の形状と前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報から構成される前記農産物の品質情報を形成する個体管理サーバと、
    前記読取用コンピュータに読取られた生産履歴情報と前記個体管理サーバにより形成された品質情報を格納するデータベースと、
    前記個体管理サーバにより前記品質情報が前記データベースに格納されると、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と前記生産履歴情報を組合わせ、前記農産物の個体情報を形成し、この個体情報を前記インターネットサーバへロードする編集用サーバと
    を設けたこと
    を特徴とする農産物の個体情報の提供システム。
  2. 前記読取用コンピュータは、前記栽培管理情報のデータに加えて、生産者より提供された農産物の防除日誌のデータを読み取り、前記生産履歴情報を読取り、
    前記生産履歴情報は、農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報により形成され、
    前記編集用サーバは、前記個体管理サーバにより前記品質情報が前記データベースに格納されると、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に基づいて、前記データベースに格納された前記品質情報と、農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報から個体情報を求め、求めた個体情報を全て、あるいは中の情報を選択して、前記インターネットサーバへロードすること
    を特徴とする請求項1に記載の農産物の個体情報の提供システム。
  3. 前記入力端末機は、前記選果場へ前記農産物が入荷されるとき、前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報が入力され、
    前記個体管理サーバは、前記入力端末機より前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報が入力されると、前記データベースから前記生産者を特定する情報と前記圃場を特定する情報に該当する農産物を生産した生産者の情報、圃場の情報、使用肥料の情報、使用薬剤の情報を検索し、これら情報の1つでも見当たらなければ前記農産物の入荷を拒否すること
    を特徴とする請求項2に記載の農産物の個体情報の提供システム。
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