JP5482445B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C2011/1254Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern with closed sipe, i.e. not extending to a groove

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
トレッド表面に、タイヤ周方向に沿って連続して形成される少なくとも2つの主溝と、これらの主溝により区画される陸部とが設けられるリブパターンを有するタイヤが広く用いられている。
このリブパターンを有するタイヤでは、偏摩耗を抑制するためにリブエッジ(陸部のタイヤ幅方向における端部)に、その一端が閉塞した複数のオープンサイプが設けられる場合がある(特許文献1)。この場合、複数のオープンサイプは、一定の間隔を空けてタイヤ周方向に一様に配置される。
また、特許文献1に記載されるタイヤの複数のオープンサイプは、1つの陸部において、センターラインから離れたリブエッジに設けられるオープンサイプの個数が、センターラインに近いリブエッジに設けられるオープンサイプの個数よりも少なく定められている。特許文献1では、このような構成のオープンサイプを偏摩耗が発生しやすいリブ(リブパターンのタイヤ周方向に延びる連続陸部)に用いることで、偏摩耗を確実に防止して十分な耐偏摩耗性能を発揮することができる、とされている。
また、特許文献1に記載されるタイヤでは、さらに、上記タイヤの他にトラクション性を向上させるためにリブ内に複数のクローズドサイプが設けられる記載されている。
特開2003−2014号公報
しかしながら、オープンサイプの設けられたリブパターンのタイヤであって、クローズドサイプがリブ内に設けられたタイヤでは、偏摩耗が起こり易いという問題点がある。
本発明の課題は、リブパターンのタイヤであって、陸部内に複数のクローズドサイプが設けられ、陸部端部に複数のオープンサイプが設けられる空気入りタイヤにおいて、耐偏摩耗性を向上することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、以下の空気入りタイヤにより達成することができる。
空気入りタイヤは、
トレッド表面にタイヤ周方向に沿って連続して形成される主溝と、
前記主溝により区画される陸部と、
前記陸部の前記主溝と接する端部に、タイヤ周方向に沿って配置される、一端が閉塞した複数のオープンサイプと、
前記陸部内に、タイヤ周方向に互いに離間して配置される複数のクローズドサイプと、
を有する。
タイヤ周方向において前記クローズドサイプが配置される前記陸部の第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、タイヤ周方向において前記クローズドサイプが配置されない前記陸部の第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和が小さい。
ここで、前記複数のオープンサイプは、タイヤ周方向における前記第1領域の中心、に近づくにつれて単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和が小さくなることが好ましい。
例えば、前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、サイプ深さが浅い。
また例えば、前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、配置される間隔が長い。
また例えば、前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、タイヤ幅方向におけるサイプ長さが短い。
また例えば、前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、タイヤ周方向におけるサイプ幅が狭い。
上述の空気入りタイヤでは、クローズドサイプのタイヤ周方向における位置にかかわらず、陸部のせん断剛性の不均一を低減できる。これにより、上記の空気入りタイヤでは、耐偏摩耗性が向上する。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態の断面を示す図である。 図1に示す実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す図である。 図1に示す実施形態のタイヤのトレッド部のセンター陸部の拡大斜視図である。 他の実施形態のタイヤのトレッド部のセンター陸部の拡大斜視図である。 他の実施形態のタイヤのトレッド部のセンター陸部の拡大斜視図である。 他の実施形態のタイヤのトレッド部のセンター陸部の拡大斜視図である。
以下、添付の図面に示す実施形態に基づいて、本発明の空気入りタイヤを説明する。
図1は、本実施形態の重荷重用空気入りタイヤ(以降、単にタイヤという)10の断面を示す図である。タイヤ10の「重荷重用」とは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に定められるタイヤをいう。本実施形態は、重荷重用空気入りタイヤであるが、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のA章に定められる乗用車用タイヤあるいはB章に定められる小型トラック用タイヤであってもよい。
タイヤ10は、図1に示されるように、スチールベルト部材12、スチールカーカス部材14、ビード部材16を構造材として含み、トレッドゴム部材18、サイドゴム部材20、ビードフィラーゴム部材22、インナライナーゴム部材23、リムクッションゴム部材24等の公知のゴム部材が配されている。
タイヤ10は、3枚のスチールベルト部材12が積層されているが、3枚のスチールベルト部材12に限定されない。例えば、4枚のスチールベルト部材が用いられてもよい。
図2は、トレッド部30におけるリブパターンを表す図である。トレッド部30は、4本の溝部32と、4本の溝部32により区画される3本の陸部31と、タイヤ幅方向接地端と溝部32とで区画される2本の陸部31とにより構成される。そして、4本の溝部32は、2本の波形状の波形溝部32a,32bと、波形溝部32a,32bよりも内側に配置される2本の直線状の直線溝部32c,32dと、に分類される。5本の陸部31は、タイヤ幅方向L2の最も外側に配置される2本のショルダー部31a,31bと、ショルダー部31a,31bの内側に隣り合って配置される2本のサイド陸部31c,31dと、2本のサイド陸部31c,31dのさらに内側、すなわち、タイヤ幅方向L2の中心付近に配置されるセンター陸部31eと、に分類される。
2本のサイド陸部31c,31dおよびセンター陸部31eには、各陸部のタイヤ幅方向L2中心付近に複数のクローズドサイプ41が設けられる。本実施形態において、クローズドサイプ41は、各陸部の中心付近で略直線形状を成したサイプ中心部41aと、サイプ中心部の両端に設けられるサイプ端部41bとから構成される。サイプ中心部41aは、タイヤ周方向L1に対して傾斜している。サイプ端部41bは、タイヤ周方向L1に向かって延びているが、2つのサイプ端部41bの延びる方向は、サイプ中心部41aに対して互いに逆方向である。また、2つのサイプ端部41bの長さは、サイプ中心部41aの長さよりも短い。本実施形態において、サイド陸部31c,31dに設けられるクローズドサイプ41は、お互いに、タイヤセンターラインCLを中心とする線対称の位置に設けられている。具体的には、サイド陸部31c,31dに設けられるクローズドサイプ41のサイプ中心部41aのタイヤ周方向L1に対する傾斜方向はお互いに同一方向であるが、センター陸部31eに設けられるクローズドサイプ41のサイプ中心部41aのタイヤ周方向L1に対する傾斜方向とは、逆方向である。また、センター陸部31eに設けられるクローズドサイプ41のタイヤ周方向L1における位置は、サイド陸部31c,31dに設けられるクローズドサイプ41のタイヤ周方向L1における位置に対してずれている。
なお、本実施形態では、複数のクローズドサイプ41は略直線形状のサイプ中心部41aと、2つのサイプ端部41bとから成る図2に示す形状を有するが、この形状に限らない。例えば、複数のクローズドサイプ41は、サイプ中心部41aと、2つのサイプ端部41bとが滑らかな曲線で接続された形状であっても良いし、図2に示すクローズドサイプ41の形状に限定されず、タイヤ周方向L1に対して傾斜した直線または曲線であっても良い。
また、2本のサイド陸部31c,31dおよびセンター陸部31eには、一端が閉塞し、かつ、他端が溝部32に開口する複数のオープンサイプ42が設けられる。複数のオープンサイプ42は、タイヤ幅方向L2に略平行に配置される。なお、複数のオープンサイプ42は、タイヤ幅方向L2に略平行に配置されることに限定せずに、タイヤ幅方向L2に対して傾斜して配置されても良い。
一方、波形溝部32a,32bを挟むサイド陸部31c,31dおよびショルダー部31a,31bには、途中で屈曲したくの字形状の屈曲サイプがタイヤ周方向に一様に設けられている。屈曲サイプもオープンサイプである。本実施形態では、屈曲サイプが用いられるが、直線状に延びるオープンサイプ42が用いられてもよい。
図3は、図2のトレッド部30のセンター陸部31eを拡大した図である。
複数のクローズドサイプ41は、第1所定間隔i1を空けてタイヤ周方向L1に配置される。ここでは、センター陸部31eにおいてクローズドサイプ41が配置される領域を第1領域Z1とし、センター陸部31eにおいてクローズドサイプ41が配置されない第2領域Z2とする。すなわち、図3のセンター陸部31eにおいて、一点鎖線で区切った領域であってクローズドサイプが存在する領域が第1領域Z1であり、クローズドサイプが存在しない領域が第2領域Z2である。なお、一点鎖線は、タイヤ周方向L1に略直交する仮想的な線である。また、ここではセンター陸部31eのみの説明をしているが、サイド陸部31c,31dについても同様のことが言える。
タイヤ10では、第1領域Z1における複数のオープンサイプ42の単位周方向長さ(例えば50mm)当たりのサイプ体積の和が、第2領域Z2における複数のオープンサイプ42の単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和よりも小さくなるように、複数のオープンサイプ42が形成される。以下、複数のオープンサイプ42の単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和を「単位サイプ体積」とし、第1領域Z1における単位サイプ体積を「第1単位サイプ体積」とし、第2領域Z2における単位サイプ体積を「第2単位サイプ体積」とする。なお、ここで言う「サイプ体積」とは、サイプ部分の空間(間隙)の体積であり、サイプ幅W、サイプ深さD、サイプの厚さTで規定される。
図3に示す複数のオープンサイプ42では、第1領域Z1におけるオープンサイプ42の第1サイプ深さd1は、第2領域Z2におけるオープンサイプ42の第2サイプ深さd2よりも、サイプ深さDが浅い。なお、タイヤ10では、複数のオープンサイプ42のサイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTは全て一定である。なお、ここに言う「サイプピッチP」とは、複数のオープンサイプ42がタイヤ周方向L1において配置される間隔のことである。
図3に示す実施形態では、サイプ深さDが滑らかに変化する。この場合、サイプ深さ最大値DMAXをサイプ深さ最小値Dminで除した値(DMAX/Dmin)が、1.5以上3.0以下の範囲であることが、耐偏磨耗性の向上の点で好ましい。
オープンサイプ42を有するタイヤは、図3に示す実施形態の他に、図4に示すような実施形態であってもよい。
図4に示す複数のオープンサイプ42は、第1領域Z1における第1サイプピッチp1が第2領域Z2における第2サイプピッチp2よりも、サイプピッチPが長くなるように、形成される。この場合のタイヤ10では、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプ幅W、およびサイプ厚さTは全て一定である。
図4に示す実施形態では、サイプピッチ最大値PMAXをサイプピッチ最小値Pminで除した値(PMAX/Pmin)が、1.5以上3.0以下の範囲であることが、耐偏磨耗性の向上の点で好ましい。
オープンサイプ42を有するタイヤは、図3、図4に示す実施形態の他に、図5に示すような実施形態であってもよい。
図5に示す複数のオープンサイプ42は、第1領域Z1における第1サイプ幅w1が第2領域Z2における第2サイプ幅w2よりも短くなるように形成される。この場合のタイヤ10では、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、およびサイプ厚さTは全て一定である。
図5に示す実施形態では、サイプ幅最大値WMAXをサイプ幅最小値Wminで除した値(WMAX/Wmin)が、1.1以上5.0以下の範囲であることが、耐偏磨耗性の向上の点で好ましい。
オープンサイプ42を有するタイヤは、図3、図4、図5に示す実施形態の他に、図6に示すような実施形態であってもよい。
図6に示す複数のオープンサイプ42は、第1領域Z1における第1サイプ厚さt1が第2領域Z2における第2サイプ厚さt2よりも狭くなるように形成される。この場合のタイヤ10では、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、およびサイプ幅Wは全て一定である。
図6に示す実施形態では、サイプ厚さ最大値TMAXをサイプ厚さ最小値Tminで除した値(TMAX/Tmin)が、1.1以上3.0以下の範囲であることが、耐偏磨耗性の向上の点で好ましい。
一般的に、リブパターンのタイヤにおいて陸部にクローズドサイプ41がある本実施形態のようなタイヤ10の場合に、クローズドサイプ41が配置される第1領域Z1のタイヤ周方向L1あるいはタイヤ幅方向L2におけるせん断剛性は、クローズドサイプ41が配置されない第2領域Z2のせん断剛性よりも小さくなる。したがって、第1領域Z1と第2領域Z2とではせん断剛性に差があることになる。このため、第1領域Z1と第2領域Z2との間で偏摩耗が生じやすい。
タイヤ10では、上述のように複数のオープンサイプ42のサイプ深さW、サイプピッチP、サイプ幅W、またはサイプ厚さTが、第1領域Z1と第2領域Z2とで異なる。具体的には、第1単位サイプ体積が、第2単位サイプ体積よりも小さくなるように、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、またはサイプ厚さTが決定される。このように、第2領域Z2よりもせん断剛性が小さい第1単位サイプ体積を、第2単位サイプ体積よりも少なくすることにより、第1領域Z1と第2領域Z2とのタイヤ周方向L1あるいはタイヤ幅方向L2におけるせん断剛性の差を低減している。したがって、第1領域Z1と第2領域Z2との間に偏摩耗が生じることを低減することができる。
なお、陸部31c,31dに形成される屈曲サイプも、上述したオープンサイプ42のように、第1単位サイプ体積が、第2単位サイプ体積よりも小さくなるように、形成されることが好ましい。
[実施例、比較例]
このようなタイヤ10の効果を、実施例1〜8、比較例のリブパターンを有するタイヤを試作して調べた。
実施例1〜8、比較例のタイヤは、いずれもサイズが11R22.5のトラック・バス用タイヤである。このタイヤについて、JATMA指定の空気圧および荷重において、車両形式2−Dのドライブ軸にタイヤを装着し、舗装路を50000Km走行後の偏摩耗量を評価した。なお、偏摩耗量の評価は、より具体的には、舗装路を50000Km走行後のトレッド部が摩耗したタイヤのトレッド形状を、レーザ形状測定器を用いた3次元スキャンにより数値化し、偏摩耗している領域の摩耗量の総和を比較することにより行った。また、偏摩耗量の評価は、比較例を100として指数化した。
(比較例、実施例1、実施例2)
まず、第1単位サイプ体積と第2単位サイプ体積とが略等しい、すなわち、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTが一定である比較例と、第1領域Z1のサイプ深さd1が第2領域Z2のサイプ深さd2よりも浅い実施例1,実施例2と、について調べた。
実施例1および実施例2のタイヤは、図1〜3に示す形態を採用した。このとき、サイプピッチP=5mm、サイプ幅W=3mm、サイプ厚さT=1mmに固定した。すなわち、p1=p2=5mmであり、w1=w2=3mmであり、t1=t2=1mmである。実施例1および実施例2では、サイプ深さDが、複数のオープンサイプ42のサイプ深さDの最小値Dminと、複数のオープンサイプ42のサイプ深さDの最大値DMAXとが設定されている。なお、サイプ深さDが最小値Dminのオープンサイプ42は第1領域Z1に配置され、サイプ深さDが最大値DMAXのオープンサイプ42は第2領域Z2に配置される。なお、実施例1および実施例2では、サイプ深さDは、最小値Dminのオープンサイプ42から最大値DMAXのオープンサイプ42に近づくにつれ、徐々に深くなる。
比較例のサイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTは、実施例1および実施例2と同じ寸法を持ち、サイプ深さD=10mm(d1=d2=10mm)とした。
上記表1によると、第1領域Z1における複数のオープンサイプ42の第1サイプ深さd1が第2領域Z2における複数のオープンサイプ42の第2サイプ深さd2よりも浅い方が、第1サイプ深さd1と第2サイプ深さd2とが等しい比較例よりも、偏摩耗を抑制する効果があることが判る。特に、実施例1のタイヤの偏摩耗を抑制する効果が顕著であることが判る。実施例1は、サイプ深さ最大値DMAXをサイプ深さ最小値Dminで除した値(DMAX/Dmin)が1.5以上3.0以下である。
(比較例、実施例3、実施例4)
次に、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTが一定である比較例と、第1領域Z1のサイプピッチp1が第2領域Z2のサイプピッチp2よりも広い実施例3,実施例4と、について調べた。
実施例3および実施例4のタイヤは、図1,2,4に示す形態を採用した。このとき、サイプ深さ=10mm、サイプ幅W=3mm、サイプ厚さT=1mmに固定した。すなわち、d1=d2=10mmであり、w1=w2=3mmであり、t1=t2=1mmである。実施例3および実施例4では、サイプピッチPが、複数のオープンサイプ42のサイプピッチPの最大値PMAXと、複数のオープンサイプ42のサイプピッチPの最小値Pminとが設定されている。なお、サイプピッチPが最大値PMAXのオープンサイプは第1領域Z1に配置され、サイプピッチPが最小値Pminのオープンサイプ42は第2領域Z2に配置される。なお、実施例3および実施例4では、サイプピッチPは、最小値Pminのオープンサイプ42から最大値PMAXのオープンサイプ42に近づくにつれ、徐々に長くなる。
比較例のサイプ深さD、サイプ幅W、およびサイプ厚さTは、実施例1および実施例2と同じ寸法を持ち、サイプピッチP=10mm(p1=p2=10mm)とした。
上記表2によると、第1領域Z1における複数のオープンサイプ42の第1サイプピッチp1が第2領域Z2における複数のオープンサイプ42の第2サイプピッチp2よりも、広い方が、第1サイプピッチp1と第2サイプピッチp2とが等しい比較例よりも、偏摩耗を抑制する効果があることが判る。特に、実施例3のタイヤの偏摩耗を抑制する効果が顕著であることが判る。実施例3は、サイプピッチ最大値PMAXをサイプピッチ最小値Pminで除した値(PMAX/Pmin)が、1.5以上3.0以下の範囲である。
(比較例、実施例5、実施例6)
次に、複数のオープンサイプ42のサイプ深さW、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTが一定である比較例と、第1領域Z1のサイプ幅w1が第2領域Z2のサイプ幅w2よりも短い実施例5、実施例6と、について調べた。
実施例5および実施例6のタイヤは、図1,2,5に示す形態を採用した。このとき、サイプ深さD=10mm、サイプピッチP=5mm、サイプ厚さT=1mmに固定した。すなわち、d1=d2=10mmであり、p1=p2=5mmであり、t1=t2=1mmである。実施例5および実施例6では、サイプ幅Wが、複数のオープンサイプ42のサイプ幅Wの最小値Wminと、複数のオープンサイプ42のサイプ幅Wの最大値WMAXとが設定されている。なお、サイプ幅Wが最小値Wminのオープンサイプ42は第1領域Z1に配置され、サイプ幅Wが最大値WMAXのオープンサイプ42は第2領域Z2に配置される。なお、実施例5および実施例6では、サイプ幅Wは、最小値Wminのオープンサイプ42から最大値WMAXのオープンサイプ42に近づくにつれ、徐々に長くなる。
比較例のサイプ深さD、サイプピッチP、およびサイプ厚さTは、実施例5および実施例6と同じ寸法を持ち、サイプ幅W=3mm(w1=w2=3mm)とした。
上記表3によると、第1領域Z1における複数のオープンサイプ42の第1サイプ幅w1が第2領域Z2における複数のオープンサイプ42の第2サイプ幅w2よりも短い方が、第1サイプ幅w1と第2サイプ幅w2とが等しい比較例よりも、偏摩耗を抑制する効果があることが判る。特に、実施例5のタイヤの偏摩耗を抑制する効果が顕著であることが判る。実施例5は、サイプ幅最大値WMAXをサイプ幅最小値Wminで除した値(WMAX/Wmin)が、1.1以上5.0以下の範囲である。
(比較例、実施例7、実施例8)
次に、複数のオープンサイプ42のサイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTが一定である比較例と、第1領域Z1のサイプ厚さt1が第2領域Z2のサイプ厚さt2よりも短い実施例7、実施例8と、について調べた。
実施例7および実施例8のタイヤは、図1,2,6に示す形態を採用した。このとき、サイプ深さD=10mm、サイプピッチP=5mm、サイプ幅W=3mmに固定した。すなわち、d1=d2=10mmであり、p1=p2=5mmであり、w1=w2=3mmである。実施例7および実施例8では、サイプ厚さTが、複数のオープンサイプ42のサイプ厚さTの最小値Tminと、複数のオープンサイプ42のサイプ厚さTの最大値TMAXとが設定されている。なお、サイプ厚さTが最小値Tminのオープンサイプ42は第1領域Z1に配置され、サイプ厚さTが最大値TMAXのオープンサイプ42は第2領域Z2に配置される。なお、実施例7および実施例8では、サイプ厚さTは、最小値Tminのオープンサイプ42から最大値TMAXのオープンサイプ42に近づくにつれ、厚くなる。
比較例のサイプ深さD、サイプピッチP、およびサイプ幅Wは、実施例7および実施例8と同じ寸法を持ち、サイプ厚さT=1mm(t1=t2=1mm)とした。
上記表4によると、第1領域Z1における複数のオープンサイプ42の第1サイプ厚さt1が第2領域Z2における複数のオープンサイプ42の第2サイプ厚さt2よりも短い方が、第1サイプ厚さt1と第2サイプ厚さt2とが等しい比較例よりも、偏摩耗を抑制する効果があることが判る。特に、実施例7のタイヤの偏摩耗を抑制する効果が顕著であることが判る。実施例7は、サイプ厚さ最大値TMAXをサイプ厚さ最小値Tminで除した値(TMAX/Tmin)が、1.1以上3.0以下の範囲である。
なお、上記実施形態では、サイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTの内で1つのみを、第1領域Z1と第2領域Z2とで異なるように設定しているが、これに限らない。例えば、サイプ深さD、サイプピッチP、サイプ幅W、およびサイプ厚さTの2つ以上を組み合わせて、第1単位サイプ体積が第2単位サイプ体積よりも小さくなるように設定しても良い。
以上、本発明の空気入りタイヤについて説明したが、本発明の空気入りタイヤは上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしても良いのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
30 トレッド部
31 陸部
31a,31b ショルダー陸部
31c,31d サイド陸部
31e センター陸部
32 溝部
32a,32b 波形溝部
32c,32d 直線溝部
41 クローズドサイプ
42 オープンサイプ
d1 第1サイプ深さ
d2 第2サイプ深さ
i1 第1所定間隔
L1 タイヤ周方向
L2 タイヤ幅方向
Z1 第1領域
Z2 第2領域

Claims (6)

  1. トレッド表面にタイヤ周方向に沿って連続して形成される主溝と、
    前記主溝により区画される陸部と、
    前記陸部の前記主溝と接する端部に、タイヤ周方向に沿って配置される、一端が閉塞した複数のオープンサイプと、
    前記陸部内に、タイヤ周方向に互いに離間して配置される複数のクローズドサイプと、
    を有する空気入りタイヤにおいて、
    タイヤ周方向において前記クローズドサイプが配置される前記陸部の第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、タイヤ周方向において前記クローズドサイプが配置されない前記陸部の第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和が小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記複数のオープンサイプは、タイヤ周方向における前記第1領域の中心、に近づくにつれて単位周方向長さ当たりのサイプ体積の和が小さくなる、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、サイプ深さが浅い、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、配置される間隔が長い、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、タイヤ幅方向におけるサイプ長さが短い、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1領域に配置される前記複数のオープンサイプは、前記第2領域に配置される前記複数のオープンサイプよりも、タイヤ周方向におけるサイプ幅が狭い、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
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