JP5479766B2 - 接続部品用金属角線材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、接続部品用金属材料およびその製造方法に関する。
銅(Cu)、銅合金などの導電体の母材(以下、適宜、母材と記す。)上にスズ(Sn)、スズ合金などのめっき層を設けためっき材料は、母材の優れた導電性と強度、およびめっき層の優れた電気接続性と耐食性とはんだ付け性を備えた高性能導体材料として知られており、各種の端子やコネクタなどに広く用いられている。
ところで近年、電子制御化が進む中で嵌合型コネクタが多極化したため、オス端子群とメス端子群を挿抜する際に多大な力が必要になり、特に、自動車のエンジンルーム内などの狭い空間では挿抜作業が困難なため前記挿抜力の低減が強く求められている。
前記挿抜力を低減する方法として、コネクタ端子表面のSnめっき層を薄くして端子間の接触圧力を弱める方法があるが、この方法はSnめっき層が軟質のため端子の接触面間にフレッティング現象が起きて端子間に導通不良が起きることがある。
前記フレッティング現象とは、振動や温度変化などが原因で端子の接触面間に起きる微摺動により、端子表面の軟質のSnめっき層が摩耗し酸化して、比抵抗の大きい摩耗粉になる現象で、この現象が端子間に発生すると接続不良が起きる。そして、この現象は端子間の接触圧力が低いほど起き易い。
特許文献1には、Cu板条からなる母材の表面に、Cu−Sn合金被覆層とSn被覆層がこの順に形成されており、Cu−Sn合金被覆層の材料表面露出面積率が3〜75%、平均の厚さが0.1〜3.0μm、かつCu含有量が20〜70at%であり、前記Sn又はSn合金被覆層の平均の厚さが0.2〜5.0μmである接続部品用導電材料が記載されている。また、リフロー処理を行うことにより、Cu−Sn合金被覆層が形成されることも記載されている。
そして、この導電材料は、例えば自動車等において多極コネクタに使用した場合、オス、メス端子の嵌合時の挿入力が低く、組立作業を効率よく行うことができ、また高温雰囲気下で長時間保持されても、あるいは腐食環境下においても電気的信頼性(低接触抵抗)を維持できるとされている。
特開2006−77307号公報
しかしながら、上記の接続部品用導電材料は、母材がCu板条からなるものであるが、母材が角線材である場合には、リフロー処理等の熱処理によるCu−Sn合金めっき線の製造では、リフロー処理後の表面性状が悪化する不具合が発生することがある。この不具合は、リフロー処理中に角線材上のSnが流れることでSnの分布が不均一になることが原因で発生すると考えられるが、前記特許文献1の技術では、母材がCu板条からなるため、母材が角線材である場合のような不具合は発生し得ない。
そこで、本発明は、加熱処理後の表面性状が良好で、かつ後工程におけるはんだ付け性が良好な接続部品用金属材料およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段により達成される。すなわち、本発明は、
(1)銅または銅合金の角線材を母材とし、その最表面に実質的に銅およびスズで構成される銅スズ合金層が形成されている接続部品用金属角線材であって、前記母材上に、ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層が形成されており、前記最表面の銅スズ合金層は、さらに亜鉛、インジウム、ガリウム、鉛、カドミウム、マグネシウム、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で前記スズの含有量に対する質量比で0.01%以上1%以下含有することを特徴とする接続部品用角線材
(2)前記ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層の厚みは0.02〜3.0μmであることを特徴とする(1)項記載の接続部品用金属角線材
(3)銅または銅合金の角線材を母材とし、この母材上にニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層を形成し、さらに、亜鉛、インジウム、ガリウム、鉛、カドミウム、マグネシウム、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で0.01質量%以上1質量%以下含有するスズ合金めっき層を形成して中間材料を得たのち、前記中間材料に加熱処理を行い、最表面に銅およびスズを含有する合金層を形成することを特徴とする接続部品用金属角線材の製造方法、
(4)前記加熱処理前の前記スズ合金めっき層の厚さが0.3〜0.8μmであることを特徴とする(3)項記載の接続部品用金属角線材の製造方法、および、
(5)前記加熱処理がリフロー処理であることを特徴とする、(3)項または(4)項のいずれか1項に記載の接続部品用金属角線材の製造方法
提供するものである。
本発明の接続部品用金属材料は、銅または銅合金の角線材(角棒材を含む)の母材の最表面に、実質的に銅およびスズで構成され、さらに亜鉛、インジウム、アンチモン、ガリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、マグネシウム、銀、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で前記スズの含有量に対する質量比で0.01%以上1%以下含有するため、母材表面の凹凸に依存せず、加熱処理後の光沢を十分に有し、また、はんだ濡れ促進のための、予備はんだ性、後めっき性が極めて高い金属材料とすることができる。
実施例1の接続部品用金属材料(角線材)の部分拡大概略断面図である。 実施例2の接続部品用金属材料(角線材)の部分拡大概略断面図である。 実施例3の接続部品用金属材料(角線材)の部分拡大概略断面図である。
本発明の接続部品用金属材料は、銅または銅合金により形成された角線材を母材とし、その最表面に実質的に銅およびスズで構成され、さらに亜鉛(Zn)、インジウム(In)、アンチモン(Sb)、ガリウム(Ga)、鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)の群から選ばれる少なくとも1種を、総量で前記スズの含有量に対する質量比で0.01%以上1%以下含有するものである。
本発明の接続部品用金属材料の母材としては、銅または銅合金が用いられ、コネクタに要求される導電性、機械的強度および耐熱性を有する銅、リン青銅、黄銅、洋白、ベリリウム銅、コルソン合金などの銅合金が好ましい。
母材の形状としては、角線材(角棒材を含む)が好ましい。角線材では、その断面形状は、正方形、長方形、正六角形のいずれでも良く、異形線であっても良い。断面形状が略正方形の角線材は、本発明に好ましく用いることができる。
本発明では、角線材料上にCu下地めっきを行い、Cuめっき層を設けることが好ましいが、後述する加熱処理によって最表層のスズ合金めっきの下層に銅スズ合金の層が形成できるような構成であれば下地なしでもよい。Cuめっき層を設けることにより、Cu、Snを含む合金層の形成を容易にすることができる。Cuめっき層の厚みは0.01〜3.0μmが好ましい。さらには0.05〜1.0μmが好ましい。
また、耐熱性を向上させるために、母材からの金属拡散を防止するバリア性を持つニッケル(Ni)下地めっきを母材と銅下地の間に施してもよい。ニッケル下地めっきは、Ni−P系、Ni−Sn系、Co−P系、Ni−Co系、Ni−Co−P系、Ni−Cu系、Ni−Cr系、Ni−Zn系、Ni−Fe系などのNi合金めっきでもよい。NiおよびNi合金はバリア機能が高温環境下にあっても衰えない。また、ニッケルのほか、コバルト(Co)や鉄(Fe)、またはこれらの合金でも同様の効果を発揮するため、下地層として好適に使用される。
ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層の厚みは、0.02μm未満ではそのバリア機能が十分に発揮されなくなり、3.0μmを超えるとめっき歪みが大きくなって母材から剥離し易くなる。従って0.02〜3.0μmが好ましい。ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層の厚みの上限は端子加工性を考慮すると1.5μm、さらには1.0μmが好ましい。
本発明においては、材料の表層にスズ合金めっきが施される。このスズ合金めっきは、亜鉛、インジウム、アンチモン、ガリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、マグネシウム、銀、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で0.01質量%以上1質量%以下含有する。
また、スズ合金めっき厚が薄すぎると、最終的に最表層に形成される銅スズ合金層の耐環境性などが発現しにくいため、厚さは0.3μm以上が好ましく、また、スズ合金めっき厚が厚すぎると、最終的に銅スズ合金層の表面にスズ合金が残ってフレッティング現象の発生原因となるため、0.3〜0.8μmがより好ましく、0.3〜0.6μmがさらに好ましい。
本発明において、スズ合金めっきは、無電解めっきで行って形成しても良いが、電気めっきで形成するのが望ましい。また、スズ合金めっきとしては、Sn−Zn、Sn−In、Sn−Sbなどのほか、3元素以上から構成されるものであってもよく、上記元素のほかに銅(Cu)が0.5質量%以下(ゼロを含む)含まれていてもよい。
表層の電気スズ合金めっきは、例えば硫酸スズ浴を用い、めっき温度30℃以下、電流密度5A/dmで行えばよい。ただし、条件はこの限りではなく適宜設定可能である。
下地銅めっきを施した場合、下地銅めっき層の厚さ(Cu厚)に対する表層スズめっきまたはスズ合金めっき層の厚さ(Sn厚)の比(Sn厚/Cu厚)が2未満であることが好ましく、1.0〜2.0であることがさらに好ましい。
本発明の接続部品用金属材料は、上記のめっきで最外層にスズ合金めっき層が形成された角線材の長手方向に加熱処理を行う。なお、加熱処理は、リフロー処理等のように、前記角線材を均一に加熱できる方法であれば、限定されるものでない。リフローによる処理を施すと、角線材の加熱処理時間を短縮することができるため好ましい。
本発明の接続部品用金属材料は常法により、例えば自動車用の嵌合型コネクタ、接触子をはじめ、各種電気電子用コネクタ等に加工することができる。そして、最表面の銅スズ合金層は、さらに亜鉛、インジウム、アンチモン、ガリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、マグネシウム、銀、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で前記スズの含有量に対する質量比で0.01%以上1%以下含有するため、加熱処理後の表面性状が良好で、かつ後工程におけるはんだ付け性が良好な接続部品用金属材料とすることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、以下の実施例(本発明例)および比較例において、条件は以下のとおりとした。
母材:角線の線長手方向を垂線とする断面の形状が1辺0.64mmの正方形であるコルソン合金(古河電気工業(株)製、EFTEC−97:以下同様)の角線を用いた。以下、角線の1辺について「幅」の表記を用いることがある。表面粗さは、Ra=2.0μm(表中でRa=大と表記)、Ra=0.05μm(表中でRa=小と表記)の2種類を用いた。
めっき:銅めっきは硫酸浴、ニッケルめっきはスルファミン酸浴、スズ合金めっきは硫酸浴を用いて行った。ここでは、めっきを電気めっきにより行った。
スズ合金めっきとこれに添加する元素:Znイオン、Inイオン、Cuイオンを適量配合した液を作成した。
スズめっき中の添加元素の濃度計測:ステンレス上にめっきを施し、酸中にめっき皮膜のみを溶解させ、ICP発光分析装置により分析して求めた。
加熱処理:ホットプレート上で加熱することによりリフロー処理した。
実施例1
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。その後、当該材料に対して、350℃で10秒間のリフロー処理を施し、図1の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。図1においては、角線材の1辺の中点付近の一部を拡大している(以下の各図において同様)。図1中の1は母材、2は銅スズ合金層を示す。
比較例1
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。なお、スズ合金めっき中の添加元素の量は、実施例の範囲に該当しないものとした。その後、当該材料に対して、350℃で10秒間のリフロー処理を施し、図1の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。
実施例2
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.3μmの銅めっきを施した後、厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。その後、当該材料に対して、500℃で5秒間のリフロー処理を施し、図2の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。図2中の1は母材、2は銅スズ合金層を示す。なお、銅めっき層は、リフロー処理によりすべて最表層のスズ合金めっきと反応し、銅スズ合金層2に転化していた。
比較例2
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.3μmの銅めっきを施した後、厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。なお、スズ合金めっき中の添加元素の量は、実施例の範囲に該当しないものとした。その後、当該材料に対して、350℃で10秒間のリフロー処理を施し、図2の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。なお、銅めっき層は、リフロー処理によりすべて最表層のスズ合金めっきと反応し、銅スズ合金層2に転化していた。
実施例3
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.4μmのニッケルめっきを施した後、厚さ0.3μmの銅めっきを施し、その後厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。その後、当該材料に対して、500℃で5秒間のリフロー処理を施し、図3の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。図3中の1は母材、2は銅スズ合金層、3はニッケル層を示す。なお、銅めっき層は、リフロー処理によりすべて最表層のスズ合金めっきと反応し、銅スズ合金層2に転化していた。
比較例3
幅0.64mmのコルソン合金の角線に、厚さ0.4μmのニッケルめっきを施した後、厚さ0.3μmの銅めっきを施し、その後厚さ0.5μmのスズ合金めっきを行った。なお、スズ合金めっき中の添加元素の量は、実施例の範囲に該当しないものとした。その後、当該材料に対して、350℃で10秒間のリフロー処理を施し、図3の部分拡大概略断面図に示す角線材を得た。なお、銅めっき層は、リフロー処理によりすべて最表層のスズ合金めっきと反応し、銅スズ合金層2に転化していた。
試験例
上記実施例1〜3、比較例1〜3の角線材の接触抵抗、はんだ濡れ性、表面光沢について、評価試験を行った。これらの結果を、実施例1および比較例1については表1−1〜−2に、実施例2および比較例2については表2−1〜2−2に、実施例3および比較例3については表3−1〜3−2にそれぞれ示す。
(接触抵抗)
接触抵抗は、4端子法によって測定し、接触子にはAgプローブを用い1Nの荷重をかけて測定した。
2mΩ以内を良好であると判定して表中に「◎」で示し、5mΩ以内を合格であると判定して表中に「○」で示し、5mΩを超える場合を不合格と判定して表中に「×」で示した。
(はんだ濡れ性)
はんだ濡れ性は、メニスコグラフ法によって測定を行った。
装置はレスカ(株)製ソルダーチェッカーSAT−5100を用いた。
角線表面に、25%のロジンと残部イソプロピルアルコールから構成されるフラックスを塗布した後、260℃に保持したSn−3.0Ag−0.5Cuの鉛フリーはんだ浴に浸漬して3秒保持後、引き上げた。
判定基準は、浸漬面積の95%以上が濡れている場合に良好であると判定して表中に「◎」で示し、浸漬面積の90%以上濡れている場合に合格であると判定して表中に「○」で示し、濡れが浸漬面積の90%未満の場合を不合格と判定して表中に「×」で示した。
(表面光沢)
表面光沢を目視により検査した。むらなく均一な光沢を有するものを良好であると判定して表中に「◎」で示し、若干の鈍りはあるもののむらはなく製品として十分な光沢を有するものを合格であると判定して表中に「○」で示し、光沢不十分であるもの、またはむらが出ているものを不合格と判定して表中に「×」で示した。
Figure 0005479766
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表1−1〜1−2に示されるように、実施例1のNo.101〜107およびNo.103I〜107Iでは、いずれも接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の全てで基準を満たし、コネクタ等の接続部品用金属材料として好適なものであった。これに対して、比較例1のNo.111〜116およびNo.113I〜115Iでは接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の少なくとも1つが不合格であった。
Figure 0005479766
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表2−1〜2−2に示されるように、実施例1の201〜207およびNo.203I〜207Iでは、いずれも接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の全てで基準を満たし、コネクタ等の接続部品用金属材料として好適なものであった。これに対して、比較例2のNo.211〜216およびNo.213I〜215Iでは接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の少なくとも1つが不合格であった。
Figure 0005479766
Figure 0005479766
表3−1〜3−2に示されるように、実施例301〜307およびNo.303I〜307Iでは、いずれも接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の全てで基準を満たし、コネクタ等の接続部品用金属材料として好適なものであった。これに対して、比較例3のNo.311〜316およびNo.313I〜315Iでは接触抵抗、はんだ付け性、表面光沢の少なくとも1つが不合格であった。
本発明をその実施態様とともに説明したが、我々は特に指定しない限り我々の発明を説明のどの細部においても限定しようとするものではなく、添付の請求の範囲に示した発明の精神と範囲に反することなく幅広く解釈されるべきであると考える。
1 母材
2 銅スズ合金層
3 ニッケル層

Claims (5)

  1. 銅または銅合金の角線材を母材とし、その最表面に実質的に銅およびスズで構成される銅スズ合金層が形成されている接続部品用金属角線材であって、
    前記母材上に、ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層が形成されており、
    前記最表面の銅スズ合金層は、さらに亜鉛、インジウム、ガリウム、鉛、カドミウム、マグネシウム、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で前記スズの含有量に対する質量比で0.01%以上1%以下含有することを特徴とする接続部品用金属角線材。
  2. 前記ニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層の厚みは0.02〜3.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の接続部品用金属角線材。
  3. 銅または銅合金の角線材を母材とし、この母材上にニッケル、コバルト、鉄またはこれらの合金による層を形成し、さらに、亜鉛、インジウム、ガリウム、鉛、カドミウム、マグネシウム、金、アルミニウムの群から選ばれる少なくとも1種を、総量で0.01質量%以上1質量%以下含有するスズ合金めっき層を形成して中間材料を得たのち、前記中間材料に加熱処理を行い、最表面に銅およびスズを含有する合金層を形成することを特徴とする接続部品用金属角線材の製造方法。
  4. 前記加熱処理前の前記スズ合金めっき層の厚さが0.3〜0.8μmであることを特徴とする請求項3記載の接続部品用金属角線材の製造方法。
  5. 前記加熱処理がリフロー処理であることを特徴とする、請求項3または4のいずれか1項に記載の接続部品用金属角線材の製造方法。
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