JP5479031B2 - 電子写真感光体の製造方法及び電子写真感光体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真感光体の製造方法及び該製造方法により得られた電子写真感光体に関する。詳しくは、特定の粒径の樹脂粒子を含有する中間層塗布液を用いた電子写真感光体の製造方法に関する。
電子写真感光体(以降、場合により単に「感光体」という)は、基本的には帯電及び光を用いた露光により潜像を形成する感光層と、その感光層を設けるための支持体としての導電性の基体からなっている。
現在、電子写真装置に用いられている光源は半導体レーザーが主流であり、感光体中の電荷発生層に用いる電荷発生材料もその半導体レーザーの発振波長の790nm前後という比較的長波長に感度を持つ材料が検討されている。その中でも長波長光に対して感度を有する、アルミクロルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシアニン及びオキシチタニウムフタロシアニンのような各種金属フタロシアニンあるいは無金属フタロシアニンのような有機顔料が多く用いられている。これら有機顔料をテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、酢酸エチルのような溶媒中で分散することで電荷発生層用塗布液を調製している。この電荷発生層用塗布液は多くの場合有機顔料分散系のものであり、更に電荷発生層の膜厚は一般に0.01μm乃至1μm程度と薄いため、また更に固形分濃度が低く流動性が高いため、皮膜にムラが生じ易い。
基体上に直接感光層を形成した場合、基体表面の汚れ、形状や性状の不均一、粗さはそのまま感光層の成膜ムラとなって現れ、その結果得られる画像に白抜け、黒点、濃度ムラが発生するという課題が生じる。更に、基体との密着性確保、感光層の電気的破壊の保護、感光層へのキャリア注入性の改良のために直ちに感光層を塗布形成するよりも、基体と感光層の間に中間層と呼ばれる層(下引き層と呼ばれることもある)を設けることが行われてきた。
中間層を形成する材料として例えば、ポリアミド、ポリエステル、酢酸ビニル−エチレン共重合体、塩素化エチレン、無水マレイン酸エステル重合体、ポリビニルブチラール、第四級アンモニウム塩含有重合体が知られ、これら樹脂を溶媒中に溶解した中間層塗布液を塗布、加熱することで中間層は作製されている。
溶媒中に溶解した樹脂は溶媒和により分子鎖を広げた状態で存在し、乾燥成膜時には広がっていた分子鎖同士が凝集、絡み合うことで成膜される。しかし、分子鎖中に極性の大きな官能基を持つ親水性部位と、アルキル基で代表されるような疎水性部位がある場合、親水性部位同士や疎水性部位同士が凝集し易い。こうした親水部位や疎水部位の混在した膜に接して上層の膜を形成する場合、その影響を受け易い。上層の膜を溶液の塗料を用いて成形する場合、特に顔料分散液の場合スジ、顔料の凝集が起こり易い。
特許文献1や特許文献2には液安定性に優れたポリオレフィン樹脂分散体を乾燥することで、耐水性や透明性、基材フィルムとの密着性が良好な被膜が得られることが明示されている。しかしながら、該当膜上に接した上層膜を形成する場合の課題、特に有機顔料が分散された塗布液及びその成膜性や感度といった電子写真感光体作製時の特有の課題に対していずれも記載されていない。
特許第3699935号公報 特開2003−268164号公報
本発明の目的は、形成された感光層の皮膜にムラがないため、画像ムラが発生せず、感度も良好な電子写真感光体の製造方法及び該製造方法により得られた電子写真感光体を提供することにある。
本発明は、支持体、該支持体上に形成された中間層及び該中間層の直上に形成された感光層を有する電子写真感光体の製造方法において、
粒径0.05μm以上0.5μm以下の樹脂粒子を含有する水性分散液で形成されている中間層用塗布液を該支持体上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱して該樹脂粒子を融解させて中間層を形成する工程、及び、
トン、エステル及びエーテルのいずれかの構造を有する溶媒有機顔料が分散された塗布液を該中間層上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱することにより該感光層を形成する工程、
を有し、
該感光層が、単層の構造を有する場合には、該樹脂粒子は該感光層を形成するための感光層用塗布液に不溶であり
該感光層が、該中間層側から電荷発生層と電荷輸送層とをこの順に有する積層の構造を有する場合には、該樹脂粒子は該電荷発生層を形成するための電荷発生層用塗布液に不溶であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。

また、本発明は、電子写真感光体の製造方法により得られたことを特徴とする電子写真感光体に関する。
本発明によって、画像ムラが発生せず、感度も良好な電子写真感光体の製造方法及び該製造方法により得られた電子写真感光体を提供することが可能となった。
以下、本発明の電子写真用感光体の実施形態について詳細に説明する。
本発明に用いられる支持体としては、導電性を示すものが好ましい。例えば、アルミニウム、ニッケル、銅、金、鉄のような金属又はこれらの金属の合金、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ガラスのような絶縁性支持体上にアルミニウム、銀、金のような金属あるいは酸化インジウム、酸化スズのような導電材料の薄膜を形成したもの、カーボンや導電性フィラーを樹脂中に分散し導電性を付与したものが挙げられる。これらの支持体表面は電気的特性改善あるいは密着性改善のために、陽極酸化のような電気化学的な処理を行った支持体を用いることができる。更には、支持体表面をアルカリリン酸塩あるいはリン酸やタンニン酸を主成分とする酸性水溶液に金属塩の化合物又はフッ素化合物の金属塩を溶解してなる溶液で化学処理を施したものを用いることもできる。
また、単一波長のレーザー光等を用いたプリンターに本感光体を用いる場合には、干渉縞を抑制するために支持体はその表面を適度に粗らしておくことが好ましい。具体的には上記支持体表面をホーニング、ブラスト、切削、電界研磨のような処理をした支持体もしくはアルミニウム又はアルミニウム合金上に導電性金属酸化物及び結着樹脂からなる導電性
皮膜を有する支持体を用いることが好ましい。
ホーニング処理としては、乾式及び湿式での処理方法があるがいずれを用いてもよい。湿式ホーニング処理は、水のような液体に粉末状の研磨剤を懸濁させ、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、表面粗さは吹き付け圧力、速度、研磨剤の量、種類、形状、大きさ、硬度、比重及び懸濁温度により制御することができる。同様に、乾式ホーニング処理は、研磨剤をエアーにより、高速度で導電性支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、湿式ホーニング処理と同じように表面粗さを制御することができる。これら湿式又は乾式ホーニング処理に用いる研磨剤としては、炭化ケイ素、アルミナ、鉄、ガラスビーズのような粒子が挙げられる。
導電性金属酸化物及び結着樹脂からなる導電性皮膜をアルミニウムやアルミニウム合金の支持体に塗布し導電性支持体とする方法では、導電性皮膜中にはフィラーとして、導電性微粒子からなる粉体を含有する。この方法では、微粒子を皮膜中に分散させることでレーザー光を乱反射させ干渉縞を防ぐと共に、塗布前の支持体の傷や突起等を隠蔽する効果もある。微粒子には、酸化チタン、硫酸バリウムが用いられ、必要によってはこの微粒子に酸化錫で導電性被覆層を設けることにより、フィラーとして適切な比抵抗としている。導電性微粒子粉体の比抵抗は0.1Ω・cm乃至1000Ω・cmが好ましく、更には1Ω・cm乃至1000Ω・cmが好ましい。本発明において、粉体比抵抗は三菱化学社製の抵抗測定装置ロレスタAP(Loresta Ap)を用いて測定した。測定対象の粉体は、500kg/cmの圧力で固めてコイン状のサンプルとして上記測定装置に装着した。微粒子の平均粒径は0.05μm乃至1.0μmが好ましく、更には0.07μm乃至0.7μmが好ましい。本発明において、微粒子の平均粒径は遠心沈降法により測定した値である。フィラーの含有量は、導電性皮膜層に対して1.0質量%乃至90質量%、更には5.0質量%乃至80質量%が好ましい。被覆層には、必要に応じてフッ素あるいはアンチモンを含有してもよい。
導電性皮膜に用いられる結着樹脂としては、例えばフェノール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸、ポリビニールアセタール、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂あるいはポリエステルが好ましい。これらの樹脂は単独でも、二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの樹脂は、支持体に対する接着性が良好であると共に、使用するフィラーの分散性を向上させ、かつ成膜後の耐溶剤性が良好である。上記樹脂の中でも特にフェノール樹脂、ポリウレタン及びポリアミド酸が好ましい。
導電性皮膜は、例えば浸漬あるいはマイヤーバーによる溶剤塗布で形成することができる。導電性皮膜の厚みは0.1μm乃至30μmが好ましく、更には0.5μm乃至20μmが好ましい。また、導電性皮膜の体積抵抗率は1013Ω・cm以下が好ましく、更には1012Ω・cm以下10Ω・cm以上が好ましい。体積抵抗率はアルミニウム板上に測定対象の導電性皮膜を塗布し、更にこの皮膜上に金の薄膜を形成して、アルミニウム板と金薄膜の両電極間を流れる電流値をpAメーターで測定して求めた。導電性皮膜には、被覆層を有する硫酸バリウム微粒子からなる粉体以外に、酸化亜鉛や酸化チタンのような粉体からなるフィラーを含有してもよい。更に、表面性を高めるためにレベリング剤を添加してもよい。
導電性支持体の形状は特に制約はなく必要に応じて板状、ドラム状、ベルト状のものが用いられる。
本発明の電子写真感光体の製造方法は、上層塗布液に不溶な粒径0.05μm以上0.5μm以下の樹脂粒子を含有する水性分散液を中間層用塗布液とし成膜されることを特徴と
する。すなわち、中間層用塗布液の調製に用いる樹脂粒子は、中間層の上層である感光層が単層の構造を有する場合には、該単層の感光層を形成するための感光層用塗布液に不溶である。また、中間層の上層である感光層が電荷発生層と電荷輸送層とを有する積層の構造を有する場合には、該樹脂粒子は、該電荷発生層を形成するための電荷発生層用塗布液に不溶である。
樹脂粒子が、単層の感光層を形成するための感光層用塗布液に不溶であるか、又は、該電荷発生層を形成するための電荷発生層用塗布液に不溶であるか否かの評価は以下のような方法でおこなった。「単層の感光層用塗布液」及び「該電荷発生層用塗布液」を「上層塗布液」と称す。アルミニウムシート上に中間層を形成した後その質量を測定(質量1)、上層塗布液で用いられる溶媒中に2分間浸漬した後取り出し、水平土台に対して垂直となるよう、中間層が形成されたアルミニウムシートを5分間静置させた。その後温度120℃で30分乾燥を行い、冷却後の質量を測定(質量2)、その後アルミニウムシート上に残っている中間層を全て剥離したアルミニウムシートのみの質量を測定した(質量3)。アルミニウムシート上に形成された中間層の質量(質量1−質量3)に対して上層塗布液の溶媒中に浸漬、乾燥された後に残った中間層の質量(質量2−質量3)が80質量%以上の場合を不溶であるとした。
なお、本発明でいう上層塗布液とは、中間層上に形成される感光層の塗布液を意味し、例えば、単層感光体であれば電荷発生材料と電荷輸送材料及びバインダー樹脂を含有する塗布液が挙げられ、積層型の感光体であれば電荷発生材料と樹脂バインダーを含有する塗布液や電荷輸送材料と樹脂バインダーを含有する塗布液が挙げられる。
上記中間層塗布液は、粒径0.05μm以上0.5μm以下の樹脂粒子を、水性溶媒中で加熱攪拌し、分散体とすることで調製することができる。また、調製した中間層用塗布液を浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、ロ−ルコーティング法、スプレーコーティング法、カーテンコーティング法、スピンコーティング法のような塗布法により塗布することで中間層を形成することができるが、効率性/生産性の点からは浸漬塗布法が好ましい。含有する水性分散液で形成されている中間層塗布液を該支持体上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱して該樹脂粒子を融解させて中間層を形成する。
また、本発明で用いられる中間層は必要に応じて金属酸化物粒子や、有機電子搬送材料、カーボンブラックを含有してもよく、特には金属酸化物粒子や有機電子搬送材料が好ましい。
金属酸化物粒子の具体例としては、酸化チタン、酸化スズ、酸化アルミニウムや酸化亜鉛が挙げられる。
有機電子搬送材料の具体例としては、トリニトロフルオレノンのようなフルオレノン系化合物;ペリレンイミド、ペリレンレッド189、ペリレンレッド178、ナフチルイミドの塗布液イミド系化合物;ペリノンオレンジ、ペリノンレッド194の塗布液ベンズイミダゾール系化合物;ベンゾキノン、ジフェノキノン、ジイミノキノン、ナフトキノン、スチルベンキノン、アントラキノン、フェナントレンキノン、フェナントロリンキノンの塗布液キノン系化合物;フルオレニリデンアニリン、フルオレニリデンマロノニトリルの塗布液フルオレニリデン系化合物;フタル酸無水物の塗布液カルボン酸無水物系化合物;チオピランジオキシドの塗布液環状スルホン系化合物;モノアゾ化合物、ジアゾ化合物、トリスアゾ化合物の塗布液アゾ系化合物;オキサジアゾール系化合物、トリアゾール系化合物、及びそれらの誘導体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、中間層における金属酸化物粒子や有機電子搬送材料の体積比率は75%以下が好ましい。
本製造方法を用いた場合に感光層のムラ、スジが及び感光体の感度が良好である詳細は不明であるが以下のように推察している。
溶媒中に溶解した樹脂は溶媒和により分子鎖を広げた状態で存在するため分子鎖の自由度が大きく、乾燥成膜時の凝集、絡み合うことも多い。特に極性の大きな官能基を持つ親水性部位と、アルキル基で代表されるような疎水性部位同士が凝集し易くなり中間層表面にミクロな表面エネルギー差が生じる。そのため、この層に接して形成される有機顔料分散の感光層作製溶液も顔料の凝集が起こり易くムラ、スジが発生し易い。
本発明において、粒子状樹脂は加熱により融解し粒子同士が膜を形成するが、自由度の大きな分子鎖は粒子の表面付近に存在する分子鎖のみであり、溶解した樹脂に比べ少なくなっていると思われる。そのためミクロな均一性が高く、中間層上に成膜される感光層のムラ、スジが低減されていると考えている。樹脂粒子径が0.5μmを超えて大き過ぎる場合には粒子間同士の絡み合いが極端に低くなり中間層が成膜されていない欠陥が発生する場合がある。逆に粒子径が0.05μm未満の小さい場合には表面に存在する分子鎖の割合が大きくなり、溶媒中に溶解した樹脂溶液と同様に感光層のムラ、スジが発生する場合がある。
また、本発明で用いられる樹脂粒子は、上層塗布液に不溶で、かつ、粒径0.05μm以上0.5μm以下のもので、加熱により融解するものであれば特段の限定なく使用できるが、下記の
(A1):下記式(11)で示される繰り返し構造単位
Figure 0005479031
(式(11)中、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基を示す。)
(A2):下記式(21)または式(22)で示される繰り返し構造単位
Figure 0005479031
(式(21)および式(22)中、R21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、フェニル基または−Y21COOH(Y21は、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される1価の基を示し、R25およびR26は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはフェニル基を示し、X21は、−Y22COOCOY23−(Y22およびY23は、それぞれ独立に、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される2価の基を示す。ただし、R21〜R24のうち少なくとも1つは−Y21COOHで示される1価の基である。)
(A3):下記式(31)、式(32)、式(33)または式(34)で示される繰り返し構造単位
Figure 0005479031
(式(31)〜式(34)中、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基を示し、R41〜R43は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基を示し、R51〜R53は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示す。)
とから構成されるポリオレフィン共重合体(以下、ポリオレフィン樹脂ともいう)であることが好ましく、(A2)成分をこの共重合体全体〔(A1)+(A2)+(A3)〕に対して0.01質量%以上、30質量%以下含有すること、つまり
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦30
であることが好ましく、特には10質量%以下、つまり
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦10
であることがより好ましく、更には5質量%以下、つまり
0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦5
であることが最も好ましい。(A2)成分の含有量が0.01質量%未満の場合は、樹脂粒子が大きくなり易く、(A2)成分の含有量が30質量%を超える場合は、小さくなり過ぎる。
上記式(11)中、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基、エチル基、ブチル基、ブテン等のアルキル基を示す。R11〜R14がそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であることが好ましく、全て水素原子であることが好ましい。
上記式(21)中、R21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、ブチル基、ブテン等のアルキル基、フェニル基または−Y21COOH(Y21は、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される1価の基を示す。ただし、R21〜R24のうち少なくとも1つは−Y21COOHで示される1価の基である。R21〜R24のうち、3つが水素原子で、1つが−COOHであること、またはR21〜R24のうち2つが水素原子で、1つがメチル基で、1つが−COOHであることが好ましい。
上記式(22)中、R25およびR26は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチ
ル基、ブチル基、ブテン等のアルキル基またはフェニル基を示し、X21は、−Y22COOCOY23−(Y22およびY23は、それぞれ独立に、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される2価の基を示す。また、上記(A2)の一般式(22)中、アルキル基、アルキレン基は、炭素数が1〜7であることが好ましく、R25およびR26が水素原子、X21が−COOCO−であるものが好ましい。
上記式(31)中、R31は水素原子、メチル基を示し、R41はメチル基、エチル基、ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基を示し、メチル基、エチル基が好ましい。これら繰り返し構造単位は(メタ)アクリル酸エステルモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。モノマーとしては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等が挙げられる。
上記式(32)中、R32、R33はそれぞれ独立に水素原子、メチル基を示し、R42、R43はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基を示し、メチル基、エチル基、ブチル基が好ましい。
上記式(33)中、R34は水素原子、メチル基を示し、R51、R52はそれぞれ独立に水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示し、水素原子が好ましい。これら繰り返し構造単位はアクリル酸アミドモノマーの存在下の重合反応で導入することができる。上記式(34)中、R35は水素原子、メチル基を示し、R53は水素原子またはメチル基、エチル基、ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基を示し、メチル基、エチル基が好ましい。
この中で、繰り返し構造単位として式(31)が特に好ましい。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン共重合体は、原料として炭素-炭素の二重結
合をもつモノマーを用い、それらが共重合することで合成された樹脂をさしている。
以下には樹脂粒子となっているポリオレフィン共重合体の構成成分である(A1)、(A2)、(A3)、式(11)、式(21)、式(22)、式(31)〜式(34)の例を共重合前のモノマーの名称を用いて示しているが、これらモノマーが重合したものがポリオレフィン共重合体である。
ポリオレフィン共重合体の(A2)で示される繰り返し構造単位は不飽和カルボン酸又はその無水物は、分子内(モノマー単位内)に少なくとも1個のカルボキシル基又は酸無水物基を有する化合物である。具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、クロトン酸のほか、不飽和ジカルボン酸のハーフエステル、ハーフアミドが挙げられる。中でもアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸が好ましく、特にアクリル酸、無水マレイン酸が好ましい。また不飽和カルボン酸は、ポリオレフィン樹脂中に共重合されていれば良く、その形態は限定されるものではなく、例えばランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合が挙げられる。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン共重合体の(A1)で示されるくり返し構造単位は、炭素数2乃至6のアルケンを構成成分とする炭化水素としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセンが挙げられ、これらの混合物を用いることもできる。この中で、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテンのような炭素数2乃至4のアルケンがより好ましく、特にエチレンが好ましい。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン樹脂は、上記式(31)乃至式(34)のいずれかで示される(A3)成分が構成成分であることが好ましい。
(A1)成分と(A3)成分との質量比は(A1)/(A3)が55/45乃至99/1の範囲であることが好ましい。特には60/40乃至98/2であることがより好ましく
、65/35乃至97/3であることが更に好ましく、70/30乃至97/3であることが更に一層好ましく、75/25乃至97/3であることが最も好ましい。〔(A1)+(A3)〕に対する(A3)成分の比率が1質量%未満や45質量%を超えると、良好な粒子径を持った水性分散体を得ることが難しい。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン樹脂を構成する上記式(31)乃至式(34)のいずれかで示される(A3)成分としては、例えば、
式(31)で代表される(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルのような(メタ)アクリル酸エステル類、
式(32)で代表されるマレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチルのようなマレイン酸エステル類、
式(33)で代表される(メタ)アクリル酸アミド類、
式(34)で代表されるメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルのようなアルキルビニルエーテル類ならびにビニルエステル類を塩基性化合物でケン化して得られるビニルアルコールが挙げられ、これらの混合物を用いることもできる。この中で、式(31)で示される(メタ)アクリル酸エステル類がより好ましく、アクリル酸メチル、あるいはアクリル酸エチルが特に好ましい。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン共重合体としては、エチレン−無水マレイン酸―アクリル酸エステル三元共重合体又はエチレン−無水マレイン酸―メタクリル酸エステル三元共重合体が好ましい。特には、エチレン−無水マレイン酸―アクリル酸メチル三元共重合体、又はエチレン−無水マレイン酸―アクリル酸エチル三元共重合体が好ましい。
なお、本発明で好ましく用いられるポリオレフィン共重合体を構成する無水マレイン酸単位の不飽和カルボン酸無水物単位は、樹脂の乾燥状態では隣接カルボキシル基が脱水環化した酸無水物構造を形成している。だが、特に塩基性化合物を含有する水性媒体中では、その一部、又は全部が開環してカルボン酸、あるいはその塩の構造を取り易くなる。
また、本発明において、樹脂のカルボキシル基量を基準として量を規定する場合には、樹脂中の酸無水物基は全て開環してカルボキシル基をなしていると仮定して算出する。
本発明で好ましく用いられるポリオレフィン樹脂には、その他のモノマーが、少量共重合されていても良い。例えば、ジエン類、(メタ)アクリロニトリル、ハロゲン化ビニル類、ハロゲン化ビリニデン類、一酸化炭素、二硫化炭素が挙げられる。
本発明で好ましく用いるポリオレフィン共重合体の合成法は特に限定されないが、本発明の主旨を考慮すれば、乳化剤や保護コロイドを用いない方が好ましい。一般的には、ポリオレフィン樹脂を構成するモノマーをラジカル発生剤の存在下、高圧ラジカル共重合して得られる。ポリオレフィン共重合体の合成方法は、新高分子実験学2 高分子の合成・反応(1)の第1章〜第4章、共立出版株式会社、特開2003−105145号公報、特
開2003−147028号公報等に記述された公知の方法で合成される。
本発明の中間層用塗布液を形成する水性分散液は、上記の樹脂粒子が水性媒体に分散されている。ここで、水性媒体とは、水を主成分とする液体からなる媒体であり、後述する水溶性の有機溶剤を含有していてもよい。また、後述する塩基性化合物を含有していてもよい。
本発明にかかる水性分散液において、樹脂粒子中のカルボキシル基は、塩基性化合物によって中和されていることが好ましい。中和によって生成したカルボキシルアニオン間の電
気反発力によって微粒子間の凝集が防止でき、水性分散液に安定性が付与される。
このような塩基性化合物として、被膜形成時に揮発するアンモニア又は有機アミン化合物が被膜の耐水性の面から好ましく、中でも沸点が温度30℃乃至250℃、更には温度50℃乃至200℃の有機アミン化合物が好ましい。沸点が温度30℃未満の場合は揮発する割合が多くなり、沸点が温度250℃を超えると樹脂被膜から乾燥によって有機アミン化合物を飛散させることが困難になり、感光層のムラ、スジ及び感光体の感度が低下する場合がある。
有機アミン化合物の具体例としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、アミノエタノールアミン、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、イソプロピルアミン、イミノビスプロピルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、3−エトキシプロピルアミン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、sec−ブチルアミン、プロピルアミン、メチルアミノプロピルアミン、3−メトキシプロピルアミン、モノエタノールアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリンを挙げることができる。塩基性化合物の添加量は、ポリオレフィン共重合体中のカルボキシル基に対して0.5倍当量乃至3.0倍当量であることが好ましく、0.8倍当量乃至2.5倍当量がより好ましく、1.01倍当量乃至2.0倍当量が特に好ましい。0.5倍当量未満では、塩基性化合物の添加効果が認められず、3.0倍当量を超えると被膜形成時の乾燥時間が長くなったり、水性分散液が着色する場合がある。
本発明の粒子状樹脂は加熱により融解し、自由度の大きな分子鎖が絡み合うことで粒子同士が膜を形成するため、樹脂粒子径以下の膜厚の中間層を形成する事も可能である。なお、本発明で行う加熱の温度は50〜160℃であることが好ましい。
本発明の中間層用塗布液を塗布後、塗膜を加熱し樹脂粒子を融解して形成された中間層の上に接した感光層は、ケトン、エステル及びエーテル構造のいずれかを有する溶媒を含有しかつ有機顔料が分散された塗布液を用いて形成される。
ケトン、エステル及びエーテル構造のいずれかを有する溶媒としては、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、エチルセロソルブ、1,4−ジオキサン、プロピルエーテル、ブチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。
有機顔料としては、例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾのようなアゾ顔料や、金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンのようなフタロシアニン顔料や、インジゴ、チオインジゴのようなインジゴ顔料や、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドのようなペリレン顔料や、アンスラキノン、ピレンキノンのような多環キノン顔料や、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料が挙げられる。これら有機顔料は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
具体的には、アルミクロルフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシアニン及びオキシチタニウムフタロシアニンが挙げられる。
本発明における電子写真感光体は、感光層が電荷輸送材料と電荷発生材料とを同一の層に含有する単層型(単層の構造を有する感光層)であっても、電荷輸送材料を含有する電荷輸送層と電荷発生材料を含有する電荷発送層に分離した積層型(積層の構造を有する感光層)でもよい。ただし、電子写真特性的には、感光層は電荷発生層および電荷輸送層をこの順に積層した積層の構造を有する感光層であることが好ましい。
本発明に用いられる電荷発生材料として、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔料、ピラトロン系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料及びキノシアニン系染料が挙げられる。フタロシアニン化合物としては、無金属フタロシアニンや、オキシチタニウムフタロシアニン、ヒドロキシフタロシアニン、及び、クロロガリウム等のハロゲン化ガリウムフタロシアニンが挙げられる。
上記電荷発生層には、フタロシアニン化合物以外の電荷発生材料を、全電荷発生材料に対して50質量%まで含有させることも可能である。例えば、ピリリウム、チアピリリウム系染料、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドン及び非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられる。
電荷発生層は、前記電荷発生材料を質量比で0.3倍量乃至4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と共にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル又は液衝突型高速分散機を使用して十分分散させる。その後分散液中に電子搬送性化合物を添加した溶液を塗布、乾燥させて形成される。バインダー樹脂としては、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルメタクリレート樹脂、ポリビニルアクリレート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、セルロース樹脂、メラミン樹脂が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、ブチラール樹脂が好ましい。
電荷輸送層は、分子分散状態の電荷輸送性材料と結着樹脂とを含有しており、成膜性を有する結着樹脂と下記のような電荷輸送材料を溶解した溶液を塗布し、乾燥することによって形成されることが好ましい。
電荷輸送材料としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリールアミン系化合物、トリフェニルアミンあるいはこれらの化合物から成る基を主鎖又は側鎖に有するポリマーが挙げられる。しかしながら、これらに限定される訳ではない。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステル、ポリアリレート、ポリサルホン及びポリスチレンが挙げられるがこれらに限定される訳ではない。これらの中で、ポリカーボネートやポリアリレートが特に好ましい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
樹脂粒子の粒径は、Malvern Instrument Ltd社製、Zetasizer NanoZS光散乱粒度分布計(MODEL ZEN3600)を用い、測定溶媒は中間層塗工液の溶媒組成と同一とし、測定温度25℃でのZ平均粒子径を求めた。なお樹脂粒子の粒径は、ポリオレフィン樹脂の屈折率を1.53、測定溶媒の屈折率は水の屈折率を1.336、イソプロピルアルコールの屈折率を1.375とし、測定溶媒組成比率に応じて計算した値を用いた。
表1に示すように、前記構造単位(A1)、(A2)、(A3)を含有する樹脂を用い、下記のような方法で樹脂粒子を含有する水性分散液及び電子写真感光体を作製した。なお、表1には重合前のモノマー名を示した。
樹脂の組成は以下の方法によって測定した。
(1)ポリオレフィン樹脂中(A2)(不飽和カルボン酸成分)の含有量
ポリオレフィン樹脂の酸価をJIS K5407に準じて測定し、その値から不飽和カルボン酸の含有量(グラフト率)を次式から求めた。
含有量(質量%)=(グラフトした不飽和カルボン酸の質量)/(原料ポリオレフィン樹脂の質量)×100
(2)ポリオレフィン樹脂中の(A2)以外の樹脂の構成
オルトジクロロベンゼン(d4)中、120℃にてH−NMR、13C−NMR分析(バリアン社製、300MHz)を行って求めた。13C−NMR分析では定量性を考慮したゲート付きデカップリング法を用いて測定した。
Figure 0005479031
(実施例1)
熱間押し出しにより得たA3003の外径φ30.5mm、内径φ28.5mm、長さ260.5mmのアルミニウム素管(ED管)を準備した。
酸化スズで形成された被覆層を有する硫酸バリウム微粒子からなる粉体 120部
(被覆率50質量%、粉体比抵抗700Ω・cm)
レゾール型フェノール樹脂 70部
(商品名:ブライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)
2−メトキシ−1−プロパノール 100部
上記材料からなる溶液を約20時間ボールミルで分散し、導電性粒子樹脂分散層用塗布液を調製した(この塗布液に含有するフィラーの平均粒径は0.22μmであった)。この液を上記アルミニウム素管上に浸漬コーティング法によって塗布し、温度140℃で30分間加熱硬化することにより、膜厚が15μmの導電性粒子樹脂分散層を形成し、これを導電性支持体とした。
次に、水性分散液で形成されている中間層塗布液を下記のように作製した。ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、表1に示される樹脂B−1の75.0g、2−プロパノール(IPA)の60.0g、トリエチルアミン(TEA)の5.1g及び159.9gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。この状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃乃至145℃に保って更に20分間撹拌した
。その後、水浴につけて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)した。そして、乳白色の均一なポリオレフィン樹脂粒子を含有する水性分散液C−1を得た。
塩化第二スズ五水和物0.2モルを200mlの水に溶解して0.5Mの水溶液とし、撹拌しながら28%のアンモニア水を添加することでpH1.5の白色酸化スズ超微粒子含有スラリーを得た。得られた酸化スズ超微粒子含有スラリーを温度70℃まで加熱した後、温度50℃前後まで自然冷却したうえで純水を加え1Lの酸化スズ超微粒子含有スラリーとし、遠心分離器を用いて固液分離を行った。この含水固形分に800mlの純水を加えて、ホモジナイザーにより撹拌・分散を行った後、遠心分離器を用いて固液分離を行うことで洗浄を行った。洗浄後の含水固形分に純水を75ml加えて酸化スズ超微粒子含有スラリーを調製した。得られた酸化スズ超微粒子含有スラリーにトリエチルアミン(沸点89.7℃)3.0mlを加え撹拌し、透明感が出てきたところで温度70℃まで昇温した後、加温をやめ自然冷却することで固形分濃度20質量%の有機アミンを分散安定剤とする酸化スズゾル溶液を得た。
水性分散液C−1を99部、上記酸化スズゾル溶液875部、IPA350部を混合し中間層塗布液とした。この中間層塗布液中での樹脂粒子径は0.240μmであった。
上記導電性支持体上に得られた中間層塗布液を浸漬塗布法で塗布し、温度120℃で10分間乾燥し、膜厚が0.8μmの中間層を形成した。
電荷発生材料としてヒドロキシガリウムフタロシアニン 20部
(CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.3°、24.9°及び28.1°に強いピークを有する結晶形)
ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BX−1、積水化学工業株式会社製) 10部
シクロヘキサノン 350部
上記材料を、直径1mm(1mmφ)ガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分散し、これに酢酸エチル1200部を加えて希釈した。このときの電荷発生材料のCAPA−700(堀場製作所(株)製)による分散粒径は0.15μmであった。中間層上に、この電荷発生層用塗布液を浸漬塗布し、温度100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。なお、中間層の水性分散液の樹脂粒子は電荷発生層用塗布液に不溶であった。
次に、下記構造式(5)で示される化合物7部、式(6)で示される化合物1部、
Figure 0005479031
及び、下記式(7)で示される構成単位を有するビスフェノールC型ポリアリレート樹脂(Mw110000)10部
Figure 0005479031
をモノクロルベンゼン50部/ジクロルメタン10部に混合溶媒に溶解し、電荷輸送層用塗料を調製した。この塗料を電荷発生層上に浸漬塗布法で塗布し、温度110℃で1時間乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。こうして電子写真感光体を作製した。
評価法としては、上記作製した電子写真感光体をヒューレット−パッカード(株)製カラーレーザープリンター、レーザージェット4600改造機(一次帯電:ローラー接触DC帯電、暗部電位−500V、プロセススピード100mm/秒、レーザー露光)に装着して行った。結果を表2に示す。
CGムラ、CGスジに関しては感光体の外観の観察とハーフトーン画像より評価した。
外観と画像上とも全くムラスジが観察されない場合をA、
外観でかすかに観察されるが画像上には観察されないレベルをB、
外観、画像ともかすかに観察される場合はC、
外観と画像とも観測されるが高画質を要求されない場合には問題ないレベルをD、
外観と画像ともはっきり観測されるレベルをE
とした。
感度の評価は、暗部電位が−500Vとなるように設定し、レーザー露光後の明部電位を測定した。表面電位の測定は、カートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(model6000B−8:トレック・ジャパン(株)製)を装着し、ドラム中央部の電位を表面電位計(model344:トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。感度は135V以下が好ましく、更には123V以下がより好ましい。
(実施例2)
電荷発生層用塗布液作製時の酢酸エチルに変えテトラヒドロフランを用いた以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例3)
電荷発生層用塗布液作製時の酢酸エチルに変えメチルエチルケトンを用いた以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例4)
酸化チタン(TTO55N、石原産業株式会社製)100部、メタノール750部、蒸留水50部に1mmφガラスビーズを1000部加え、ペイントシェーカにより15時間分散した。
中間層塗布液の酸化スズゾル溶液に変え、上記酸化チタン分散液900部を用いた以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例5)
酸化チタンをPT401M(石原産業株式会社製)に変えた以外は、実施例4と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例6)
酸化チタンをPT301M(石原産業株式会社製)に変えた以外は、実施例4と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例7)
中間層塗布液の酸化スズゾル溶液に変え、下記構造式(8)で示される化合物を25部とした以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005479031
(実施例8)
中間層塗布液の酸化スズゾル溶液に変え、下記構造式(9)で示される化合物を25部とした以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005479031
(実施例9)
中間層塗布液の酸化スズゾル溶液に変え、下記構造式(10)で示される化合物を25部とした以外は、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005479031
(実施例10)
実施例1で用いたB−1樹脂に変え、表1に示したB−13樹脂を用い、水性分散液作製時に、トリエチルアミンの変わりにアンモニア(25%NH水)とした以外は、実施例1と同様に樹脂粒子含有の水性分散液C−13を作製した。
水性分散液C−13を99部、蒸留水700部、IPA200部を混合し中間層塗布液を作製した。この中間層塗布液中での樹脂粒子径は0.250μmであった。
また、実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例11)
水性分散液C−1を80部、上記酸化スズゾル溶液875部、N−メトキシメチル化6ナイロン5部、IPA350部を混合し中間層塗布液とした以外は実施例1と同様に中間層及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005479031
(実施例12)
実施例1で用いたB−1樹脂に変え、表1に示したB−14樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−14を作製した。
水性分散液C−14を99部、蒸留水700部、IPA200部を混合し中間層塗布液とし、塗布液を浸漬塗布法で塗布し、温度120℃で10分間乾燥し、膜厚が0.3μmの中間層を形成した以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例13)
実施例1で用いたB−1樹脂に変え、表1に示したB−2樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−2を作製した。
水性分散液C−2を99部、蒸留水700部、IPA200部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例1と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例14)
中間層塗布液として、水性分散液C−1を99部、蒸留水645部、IPA280部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製した。結果を表3に示す。
(実施例15)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−3樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−3とした。水性分散体C−3を99部、蒸留水2200部、IPA200部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例16)
水性分散液C−2を60部、蒸留水700部、IPA200部、N−メトキシメチル化6ナイロン10部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例17)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−4樹脂を用い樹脂粒子含有の水
性分散液C−4とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例18)
中間層塗布液として、水性分散液C−1を99部、蒸留水68部、IPA32部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例19)
中間層塗布液として、水性分散液C−4を99部、蒸留水68部、IPA32部を混合し中間層塗布液とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例20)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−5樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−5とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例21)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−6樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−6とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例22)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−7樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−7とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例23)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−5樹脂を用い、樹脂粒子含有の水性分散液を作製する際にトリエチルアミンを用いなかった以外は、実施例12と同様に水性分散液及び感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例24)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−8樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−8とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例25)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−9樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−9とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例26)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−10樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−10とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例27)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−11樹脂を用い樹脂粒子含有の
水性分散液C−11とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例28)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−12樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−12とした以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(実施例29)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、ポリエステル樹脂粒子含有の水性分散体(特開2007−321038号公報に記載のドデカン二酸/エチレングリコール/トリメチロールプロパン/無水トリメリットよりなるS−1水性分散体)を用い、それ以外は実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例1)
実施例12で用いたB−2樹脂に変え、表1に示したB−15樹脂を用い樹脂粒子含有の水性分散液C−15とした。
中間層塗布液として、水性分散液C−15を99部、蒸留水46部、IPA24部を混合し中間層塗布液とした以外は実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例2)
中間層塗布液としてエチレンとアクリル酸共重合樹脂水溶液であるSG2000(鉛市株式会社製)を用いた以外は実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例3)
中間層塗布液としてエチレンと酢酸ビニルとの共重合樹脂〔エヴァフレックス4260(三井デュポン社製)〕10部をトルエン200部に溶解したものを用いた以外は実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
(比較例4)
中間層塗布液として塩素化エチレン樹脂〔スーパークロン(日本製紙社製)〕10部、トルエン200部を用いた以外は実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 0005479031
以上のように、本発明の電子写真感光体の製造方法により調製される電子写真感光体は、中間層上に形成された感光層の皮膜にムラがないため、画像ムラが発生せず、感度も良好な電子写真感光体である。

Claims (8)

  1. 支持体、該支持体上に形成された中間層及び該中間層の直上に形成された感光層を有する電子写真感光体の製造方法において、
    粒径0.05μm以上0.5μm以下の樹脂粒子を含有する水性分散液で形成されている中間層塗布液を該支持体上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱して該樹脂粒子を融解させて中間層を形成する工程、及び、
    トン、エステル及びエーテルのいずれかの構造を有する溶媒有機顔料が分散された塗布液を該中間層上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱することにより該感光層を形成する工程、
    を有し、
    該感光層が、単層の構造を有する場合には、該樹脂粒子は該感光層を形成するための感光層用塗布液に不溶であり、該感光層が、該中間層側から電荷発生層と電荷輸送層とをこの順に有する積層の構造を有する場合には、該樹脂粒子は該電荷発生層を形成するための電荷発生層用塗布液に不溶である
    ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 支持体、該支持体上に形成された中間層、該中間層の直上に形成された電荷発生層及び該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有する電子写真感光体の製造方法において、
    粒径0.05μm以上0.5μm以下の樹脂粒子を含有する水性分散液で形成されている中間層用塗布液を該支持体上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱して該樹脂粒子を融解させて中間層を形成する工程、及び、
    ケトン、エステル及びエーテルのいずれかの構造を有する溶媒に有機顔料が分散された電荷発生層用塗布液を該中間層上に塗布して塗膜を形成し、形成した該塗膜を加熱することにより該電荷発生層を形成する工程を有し、
    該樹脂粒子がポリオレフィン共重合体の粒子であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  3. 該樹脂粒子が、下記(A1)、(A2)及び(A3)を有するポリオレフィン共重合体の粒子であって、
    下記(A1)、(A2)及び(A3)の質量比が下記式
    0.01≦[(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}]×100≦30
    55/45≦(A1)/(A3)≦99/1
    を満たす請求項1または2に記載の電子写真感光体の製造方法。
    (A1):下記式(11)で示される繰り返し構造単位
    Figure 0005479031

    (式(11)中、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を示す。)
    (A2):下記式(21)または(22)で示される繰り返し構造単位
    Figure 0005479031

    (式(21)および式(22)中、R21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、フェニル基または−Y21COOH(Y21は、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される1価の基を示し、R25およびR26は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基またはフェニル基を示し、X21は、−Y22COOCOY23−(Y22およびY23は、それぞれ独立に、単結合、アルキレン基またはアリーレン基を示す。)で示される2価の基を示す。ただし、R21〜R24のうち少なくとも1つは−Y21COOHで示される1価の基である。)
    (A3):下記式(31)、式(32)、式(33)または式(34)で示される繰り返し構造単位
    Figure 0005479031

    (式(31)〜式(34)中、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基を示し、R41〜R43は、それぞれ独立に、炭素数1〜10のアルキル基を示し、
    51〜R53は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜10のアルキル基を示す。
  4. 記(A1)、(A2)及び(A3)の質量比が下記式
    0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦10
    55/45≦(A1)/(A3)≦99/1
    を満たすポリオレフィン共重合体である請求項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  5. 記(A1)、(A2)及び(A3)の質量比が下記式
    0.01≦(A2)/{(A1)+(A2)+(A3)}×100≦5
    55/45≦(A1)/(A3)≦99/1
    を満たすポリオレフィン共重合体である請求項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  6. 前記ポリオレフィン共重合体が、エチレン−無水マレイン酸−アクリル酸エステル三元共重合体又はエチレン−無水マレイン酸−メタクリル酸エステル三元共重合体である請求項乃至のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  7. 前記水性分散液が更に、アンモニア又は30℃乃至250℃の沸点を有する有機アミン化合物を含有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  8. 前記水性分散液が更に金属酸化物粒子もしくは有機電子搬送材料を含有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
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