JP5476286B2 - 作業機械の操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は作業機械の操作装置に係り、特に解体作業や建築作業、土木作業に使用して好適な作業機械の操作装置に関する。
解体作業や建築作業、土木作業に使用する作業機械として、2本の作業フロントを有する双腕型の作業機械が多用される。双腕型の作業機械では、単腕型に比べて操作軸数が大幅に増加するため、標準的な油圧ショベルの操作装置をそのまま適用することが困難である。そこで操作性を考慮した改良型の操作装置が用いられる。このような双腕型の作業機械の例が、特許文献1に記載されている。
この公報に記載の双腕型の油圧ショベルの操作装置では、運転室内に設置された運転席の側方に、操作アームブラケットが設けられている。そして、この操作アームブラケットに操作アームを左右揺動自在に取り付け、この操作アームに操作者の腕を載せるアームレストを備えている。アームレストは、操作者の肘関節部分が位置する肘関節支持部を有し、操作アームにはこの肘関節支持部が操作アームの揺動中心軸線上に位置するようにアームブラケットが取り付けられている。操作者は、左右の操作アームに腕を載せて、第1作業フロント用の操作装置と、第2作業フロント用の操作装置とを各個独立に操作して、第1および第2作業フロントを同時に独立に動かしている。
特開2006−252224号公報 特開平08−115140号公報
上記特許文献1に記載の作業機械では、2本のフロントを独立に動かすために2個の操作装置を有し、そのため操作者の左右腕を操作アームに載せるようにして、操作者の操作時の負担を軽減している。このように、独立の動作を操作アームで支援するようにしているので、従来に比して大幅な作業性の向上と操作者への負荷の低減が図られている。
しかしながら、この特許文献1に記載の作業機械では、操作レバーを横置きにしているため、操作レバーを自重に抗した方向(上方)に操作する場合には、操作者への負担が増加する、という不具合が発生する。これに反して、自重方向である下方に操作する場合には、操作者への負荷が激減し、操作者に操作への違和感を発生させるおそれがある。
このような操作の違和感を低減するためには、特許文献2に示された、予め操作方向によって必要な操作力が異なる操作レバーを有する操作力設定装置を用いればよい。しかし、この公報に記載の操作装置では、ローラやカム、ばね等の多くの機構を複雑に構成しているので、そのまま適用すると操作レバーが大型化し、作業機械のキャブ内に収めることが困難になったり、コストの増加を引き起こすおそれがある。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、横置き操作レバーを有する操作装置を用いてフロントを上方に移動させる操作の場合であっても、特殊な操作レバーを用いることなく、操作者の疲労を軽減することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、走行体を有する下部車体と、この下部車体の上方に旋回可能に設けられ運転室を有する上部旋回体と、この上部旋回体の前部に揺動可能に取り付けられた作業フロントとを備えた作業機械の前記作業フロントに駆動指令を出力し、運転室内に設けられた作業機械の操作装置において、少なくとも上下方向に移動可能に設けられた横置き操作レバーと、この横置き操作レバーの上下方向移動に応じて前記作業フロントを駆動する油圧制御装置とを備え、この油圧制御装置からの操作指令においては、前記横置き操作レバーの移動量が所定量以下では前記作業フロントを駆動しない不感帯を有しており、この不感帯の大きさが前記横置き操作レバーの上方への移動については下方への移動よりも小さく、下方への移動については上方への移動よりも大きく設定されていることにある。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、走行体を有する下部車体と、この下部車体の上方に旋回可能に設けられ運転室を有する上部旋回体と、この上部旋回体の前部に揺動可能に取り付けられた左右一対の作業フロントとを備えた作業機械の前記作業フロントに駆動指令を出力し、前記運室内に配置された作業機械の操作装置において、前記左右一対のフロントに対応して左右一対配置され、その各々が少なくとも上下方向に移動可能に設けられた横置き操作レバーと、この横置き操作レバーの上下方向移動に応じて前記作業フロントを駆動する油圧制御装置とを備え、この油圧制御装置からの操作指令においては、前記横置き操作レバーの移動量が所定量以下では前記作業フロントを駆動しない不感帯を有しており、この不感帯の大きさが前記横置き操作レバーの上方への移動については下方への移動よりも小さく、下方への移動については上方への移動よりも大きく設定されていることにある。
そしてこれらの特徴において、前記横置き操作レバーは前後方向の移動が可能であり、前記油圧制御装置は前記横置き操作レバーの前後方向の移動に対する不感帯の大きさを、上方への移動に対する不感帯と下方への移動に対する不感帯の間としていることが望ましい。また、前記フロントは作業具と、この作業具に接続するアームと、このアームに接続し前記上部旋回体に取り付けられるブームと、前記作業具を上下方向に揺動させる作業具シリンダと、前記アームを揺動させるアームシリンダと、前記ブームを揺動させるブームシリンダとを有し、前記油圧制御装置は、前記横置き操作アームの上下方向移動に応じて前記アームシリンダまたはブームシリンダのいずれかを伸縮させ、この伸縮するシリンダへの速度指令値は前記横置き操作レバーの不感帯部分を除いた移動量に比例させるのがさらに好ましい。
さらに、前記油圧制御装置は、前記横置き操作レバーの上下の移動で前記ブームを車体に対し上下方向に揺動させ、前記横置き操作アームの前後の移動で前記アームを前記ブームに対し上下に揺動させるのがよい。また、前記横置き操作レバーは3次元ジョイスティックであり、上下方向および前後方向の操作の復元力を同一のばねで発生させているものがこのましい。
本発明によれば、横置き操作レバーを有する操作装置を用いた操作において、操作方向に応じて油圧シリンダの不感帯を変化させているので、特殊な操作レバーを用いることなく、フロントを上方に移動させる操作であっても操作者の疲労感を軽減できる。
本発明に係る作業機械の一例の側面図。 図1に示した作業機械の上面図。 図1に示した作業機械のキャブ内部に設けられる操作装置の一実施例の斜視図。 図3に示した操作装置の上面図。 図3に示した操作装置が備える操作レバーの動作を説明する図。 作業機械が備えるフロントの動作を説明する図。 図3に示した操作装置の油圧回路図。 図3に示した操作装置の動作を説明する図。 本発明に係る操作装置の他の実施例の油圧回路図。 図9に示した操作装置の動作を説明する図。 本発明に係る操作装置のさらに他の実施例の油圧回路図。 図11に示した操作装置の一部を省略して示す上面図。
以下、本発明に係るいくつかの実施例を、図面を用いて説明する。図1および図2は、本発明に係る作業機械の一例の図であり、図1はその側面図、図2はその上面図である。作業機械は油圧ショベルであり、双腕のフロントを有している。
油圧ショベル200は、無限軌道履帯により走行する走行体1を備えた下部車体2と、この下部車体2上に旋回可能に配置された上部旋回体3とを有している。上部旋回体3の前部中央付近にはキャブ4が設けられており、上部旋回体3の側部および後部には図示しないエンジンや油圧ポンプ等が配置されている。さらに、上部旋回体3の前端部の左右には、上下および左右揺動自在に一対のフロント、第1作業フロントAと第2作業フロントBが取り付けられている。
第1作業フロントAは、上部旋回体3の前端部左側に取り付けた第1ブラケット6aと、この第1ブラケットの垂直軸周りに揺動自在に取り付けられたスイングポスト7aと、一端がこのスイングポスト7aの横方向軸周りに揺動自在に取り付けられたブーム10aと、ブーム10aの他端側に揺動自在に一端側が取り付けられたアーム12aと、アーム12aの他端側に回動自在に取り付けられた作業具20aとを有している。ここで、作業具20aは、図1、2ではグラップルであるが、作業内容に応じてカッターやブレーカ、バケット等の作業具に交換可能になっている。
すなわち図2を参照すれば、作業機器200が水平面内にあるときは、スイングポスト7aは水平面内を左右に揺動し、ブーム10aは鉛直面内を上下方向に揺動する。また、アーム12aはブーム10aの水平軸周りを上下方向に揺動する。グラップル20aは、アーム12aの水平軸周りを上下方向に揺動する。
第1作業フロントAを構成するこれら部材を駆動するために、スイングポストシリンダ9aおよびブームシリンダ11a、アームシリンダ13a、作業具シリンダ15aが備えられている。スイングポストシリンダ9aは、一端側が上部旋回体3に他端側がスイングポスト7aに接続されている。同様に、ブームシリンダ11aの一端側はスイングポスト7aに他端側はブーム10aに接続されている。アームシリンダ13aの一端側はブーム10aに他端側はアーム12aに接続されている。作業具シリンダ15aの一端側はアーム12aに、他端側は作業具20aに接続されている。
第2作業フロントBもほぼ同じ構成である。ただし、第2作業フロントBは、上部旋回体3の前端部右側に取り付けられている。図1、2では、第2作業フロントBの構成部材を、添字bで示している。
このように構成した第1作業フロントAおよび第2作業フロントBを操作する操作装置の一実施例を、図3ないし図11を用いて説明する。図3は、左右一対の操作装置50a、50bを備えた運転席49の斜視図であり、図4は図3に示した運転席49の上面図である。キャブ4(図1参照)内には運転席49が設置されており、運転席49の両側には操作装置50a、50bが設けられている。左側の操作装置50aは第1作業フロントAの操作用であり、右側の操作装置50bは第2作業フロントBの操作用である。
以下、左側の操作装置50aについて説明するが、右側の操作装置50bも同様の構成および機能を有している。運転席49の座席部の左側面には、揺動装置90aを取り付けるためにアームブラケット51aが設けられている。揺動装置90aの中央部には、キャブ4の床面にほぼ垂直な穴が形成されており、この孔に操作アーム52aの回転軸を挿入することで、孔の中心である揺動中心軸線43a周りに枠構造の操作アーム52aが揺動可能になっている。
すなわち、操作アーム52aは、キャブ4の床面にほぼ平行な平面上を左右に揺動できる。操作アーム52aの上面には、操作アーム52aと一体に揺動することで操作者の疲労を軽減させるアームレスト53aが取り付けられている。アームレスト53aは前後方向に延びており、操作者の腕を載せることが可能になっている。
操作アーム52aの先端部には、3自由度ジョイスティックで構成された横置き操作レバー54aが設けられている。横置き操作レバー54aは、握り部を上下方向および前後方向に押し引きすることにより、図5に示す回転中心62を中心にして、上下方向および前後方向に回動する。また、操作レバー54aの握り部61は、その軸心周りに回転可能にもなっている。
このように構成した操作装置50aを使用する場合には、操作アーム52aの動きが第1作業フロントAの左右の揺動を、横置き操作レバー54aの動きが第1作業フロントAの上下の揺動を指示する。図4に示す運転席49の上面図から明らかなように、第1作業フロントAの動きは、操作者が横置き操作レバー54aの把持中心である操作者把持点72aを把持して、操作アーム52aおよび横置き操作レバー54aを駆動することにより、実現される。
次に、図5を用いて、操作レバー54aの動作を説明する。図5は、操作レバー54aの上面図を模式的に示したものであり、同図(a)は初期状態を、同図(b)は動作中の状態を示す図である。図示しない球面軸受で支持されたボール部65には、握り部61に延びる連結棒67が接続されており、この連結棒67の中間部には連結棒67よりも大径のリング状の円板64が遊嵌されている。操作レバー54aの円板64よりもボール部65側の部分は、ケース66内に収容されている。つまり、ケース66に開口部68が形成されており、この開口部68から連結棒67が両側に延びている。
握り部61と円板64間であって、連結棒67の周りには、ばね63が巻回されている。操作者69は、握り部61を握って軸周りに握り部を回転させる(z方向)ことも可能であるし、ボール部65の中心である回転中心62の周りに水平面内で回転(図5ではx方向)に回転させることも、垂直面内で回転(図5ではy方向)させることも可能になっている。
操作者69が握り部61を握って余分な力を加えない状態、すなわち初期状態では、ばね63の力および図示しないz方向の初期付勢力により、握り部61は中立点に保たれる。このとき、ばね63の長さはLになっている。なお、開口部68は連結棒67の傾きを規制するので、詳細を後述する連結棒67の傾きに応じて変化するシリンダの最大移動速度を規制する。
操作者69が操作する場合、例えば上下方向(y方向)に回転中心62を中心として握り部61を回動させると、連結棒67に遊嵌された円板64はケース66の壁面からの力により、ばね63の力に抗して連結棒67を握り部61側にすべる。その結果、ばね63の長さは(L−ΔL)に変化する。ばね63のばね定数をkとすると、kΔLだけの復元力がばね63に発生する。
ボール部65を支持する球面軸受が等方性を有するので、水平面内で連結棒67を回転中心62周りに回転させても、垂直面内で回転させた時と同じばね63力が発生している。そのため、1個のばね63で2つの回転軸(x、y軸)周りの力に同一の関係で対応できる。したがって、操作者69がどの方向に握り部61を回動させても、その握り部61の回動量に応じて発生するばね63の復元力は、移動方向にかかわらず一定となる。この結果、どの方向に握り部61を移動させても常に原点復帰が可能になり、以下に述べる不感帯の設定の基準点が不変となる。
次に、操作装置50a,50bと作業フロントA,Bの動作との対応について、図6ないし図8を用いて説明する。図6(a)は、作業機械200のキャブ4内に設けられる操作装置50a(50b)の動作を説明するための座標系を示す図であり、図6(b)はフロントA,Bの動作を説明するための座標系を示す図である。以下の記載では、左側の操作装置50aとそれが操作する第1作業フロントAについて説明するが、右側の操作装置50bとそれが操作する第2作業フロントBについても、その動作は同様である。
操作装置50aの横置き操作レバー54aについては、その前後方向の移動量(図5で示した回転中心62周りの回動量)がx、上下方向の移動量(図5で示した回転中心62周りの回動量)がyで表される。また、横置き操作レバー54aの軸心周りの回動量はzで表される。さらに、操作アーム52aの揺動中心軸線43a周りの回動量はwで表される。
一方、第1作業フロントAついては、上部旋回体3の前面左側に設けられた第1ブラケット6aにスイングポスト7aが取り付けられている。スイングポスト7aは、作業機械200の設置面にほぼ平行な面内方向に揺動自在であり、このスイングポスト7aの揺動軸8a周りの揺動量がWで表される。第1作業フロントAが備えるブーム10aは、スイングポスト7aに揺動可能に取り付けられているので、ブーム7aの揺動量をYで表す。ブーム10aの先端に取り付けたアーム12aは、作業機械200の設置面にほぼ平行な軸周りであって上下方向に揺動可能であるので、この揺動量をXで表す。さらに、アーム12aの先端に取り付けた作業具であるクラップル20aは、作業機械200の設置面にほぼ平行な軸周りであって上下方向に揺動可能であるので、この揺動量をZで表す。
揺動装置90aには、図示しない操作量検出器が設けられている。操作アーム52aが揺動操作されると、詳細を後述する制御装置が、操作量検出器が検出した操作量に比例した速度で、スイングポストシリンダ9aを駆動する。例えば、操作アーム52aが左方向に−wだけ揺動操作されると、制御装置はスイングポスト7aを縦軸8a周りに左方向に−Wだけ揺動させる。操作アーム52aを右方向に+wだけ操作すれば、この逆にスイングポスト7aを右方向に+Wだけ揺動させる。
横置き操作レバー54aにも、図示しない操作量検出器が設けられている。横置き操作レバー54aを上下方向(y方向)に回動操作すると、制御装置は操作量検出器が検出した上下方向の回動操作量に基づいてブーム7aを上下方向に揺動させ、横置き操作レバーを前後方向(x方向)に回動操作すると、アーム12aをブーム10aに対して上下方向に揺動させる。
横置き操作レバー54aを上方向(+y方向)に回動操作すると、ブームシリンダ11aが伸び方向に駆動される。これにより、ブーム10aは、スイングポスト7aに対して上方向(+Y方向)に回動される。これとは反対に、操作レバー54aを下方向(−y方向)に回動操作すれば、ブームシリンダ11aが縮み方向に駆動され、ブーム10aはスイングポスト7aに対して下方向(−Y方向)に回動される。
横置き操作レバー54aを前方向(+x方向)に回動操作すれば、制御装置は操作量検出器が検出した前後方向の回動操作量に基づいてアームシリンダ13aを縮み方向に駆動し、アーム12aはブーム10aに対して上方向(+X方向)に回動される。この反対に、横置き操作レバー54aを後ろ方向(−x方向)に回動操作すれば、アームシリンダ13aが伸び方向に駆動され、アーム12aはブームに10a対して下方向(−X方向)に回動される。
横置き操作レバー54aをその軸心周り(z軸周り)に回動操作すると、制御装置は操作量検出器が検出した回動操作量に基づいて、作業具20aを上下方向に揺動させる。図6に示すように、作業具20aの上下揺動方向は、横置き操作レバー54aの軸心周りの揺動操作方向と同一である。すなわち、横置き操作レバー54aを手前側に回動させれば作業具20aも手前側に回動し、横置き操作レバー54aを向こう側に回動させれば作業具20aも向こう側に回動する。
次に、図7に示した油圧回路図を用いて、制御装置300の一例を説明する。図7では、ブームシリンダ11aとアームシリンダ13aの駆動回路のみを示している。制御装置は、このブームシリンダ11aおよびアームシリンダ13aだけではなく、作業機械200のすべての動作を制御する。
上部旋回体3には油圧ポンプ901が搭載されている。この油圧ポンプ901で発生した圧油は、コントロール弁904を介してブームシリンダ11aに供給される。同様に、油圧ポンプ901で発生した圧油は、他のコントロール弁905を介してアームシリンダ13aに供給される。
横置き操作レバー54aが操作されると、コントローラ906を介してコントロール弁904、905が開閉される。すなわち、横置き操作レバー54aを上下方向に操作すれば、ブームシリンダ11a用のコントロール弁904が開閉され、横置き操作レバー54aを前後方向に操作すれば、アームシリンダ13a用のコントロール弁905が開閉される。なお図6において、903はリリーフ弁でありブームシリンダ11aおよびアームシリンダ13aに過大な圧力が加わるのを防止する。符号902は、排油タンクである。
上記動作において、コントローラ906は以下のように作用する。横置き操作レバー54aの操作量が図示しない操作量検出器で検出されると、コントローラ906は検出した操作量から、ブームシリンダ11aおよびアームシリンダ13aへの速度指令値を演算する。横置き操作レバー54aの操作量を横軸に、そのときの各シリンダへの操作指令値を縦軸に表したグラフを、図8に示す。
図8(a)は、横置き操作レバー54aを上方(+y方向)に回動操作した場合であり、図8(b)は横置き操作レバー54aを下方(−y方向)に回動操作した場合である。図8(c)は横置き操作レバー54aを前方(+x方向)に回動操作した場合であり、図8(d)は横置き操作レバー54aを後方(−x方向)に回動操作した場合である。
これら図8中の各図において、横置き操作レバー54aを操作しても各シリンダを動かさない範囲、すなわち不感帯を定めている。これは操作者の意図しない僅かな横置き操作レバー54aの動きで、各シリンダが動作することを防止するためである。この図8の各図中では、横置き操作レバー54aを上方に移動させる場合に不感帯を10%、下方に移動させる場合に不感帯を20%、前方及び後方に移動させる場合には不感帯を15%としている。また、シリンダが最大速度指令値に達するときの横置き操作レバー54aの操作量は、横置き操作レバー54aを上方に移動させるときが90%、下方に移動させるときが100%、前方及び後方に移動させるときが95%に設定されている。
図5に示したように、横置き操作レバー54aの移動量はばね力に依存するので、移動量が大きくなればなるほど大きな力が必要となっている。そこで、横置き操作レバー54aを前方及び後方に移動させるのを基準として、横置き操作レバー54aを上方に移動させるときには少ない移動量で横置き操作レバー54aから指令を発するように設定している。これは、横置き操作レバー54aを上方に操作する場合に、横置き操作レバー54a部の自重に抗して操作する必要があるためである。上方への操作では、他の方向に比べて余分な力が必要となり、少ない力で指令を発するようにすることで、ブームシリンダ11aを駆動開始させるために必要な操作力を保障することが可能となる。その結果操作者の疲労が軽減される。
一方、横置き操作レバー54aの下方への操作では、横置き操作レバー54a部の自重が加わるので、他の方向への操作に比べて少ない力で操作が可能であるから、過度の指令が発せられるのを防止するために、不感帯を大きく設定する。これにより、操作者が横置き操作レバー54aを操作している時に、操作方向の違いによる違和感を低減でき、作業効率が向上する。
また、各シリンダへの速度指令値は、不感帯部分を除けば横置き操作レバー54aの操作移動量にほぼ比例しているので、アーム12aおよびブーム10aの移動量を操作者自身の操作量から確認でき、違和感なくアーム12a及びブーム10aを各方向に操作できる。
なお、最大速度指令値を発生する操作量とシリンダへの速度指令が発生する最小の操作量との差は、どの方向についても同じである。つまり、シリンダが動き始めたら、どの方向への操作であっても、横置き操作レバー54aの操作量の増加量に応じて同じく指令値が増加する。これにより、操作者の操作の違和感を低減し、操作方向の違いにより操作力の調整を不要とする。
本実施例によれば、作業機械の操作装置において、横置き操作レバーの上方への操作時の操作不感帯を他の方向より小さくし、下方への操作時の操作不感帯を他の方向よりも大きくしているので、横置き操作レバーの操作方向の違いによる操作者の違和感を低減でき、作業能率が向上する。また、上方への操作時における疲労感を軽減できる。また、不感帯の設定および最大速度指令値の設定を変えるだけなので、特殊な操作レバーを必要としない。
本発明に係る作業機械200が有する操作装置50a、50bの他の実施例を、図9を用いて説明する。図9は制御装置の油圧回路図である。横置き操作レバー54aの操作量と各シリンダ11a,13aへの速度指令値との関係は、コントローラ906が有する記憶手段またはプログラムで予め設定されている。ただし本実施例では、コントローラ906にモニタ910が付設されている。そこで、操作者はモニタ910を見ながら記憶手段に記憶された内容またはプログラムの記述を、操作装置が有するキーボード等の入力手段を用いて更新または変更できるようにする。本実施例によれば、操作者が最も自分の感覚にフィットした横置き操作レバー54aと各シリンダへの速度指令値との関係を構築できるので、操作者の違和感や疲労感を低減できる。
本発明に係る作業機械200が有する操作装置50a、50bのさらに他の実施例を、図10を用いて説明する。図10は横置き操作レバー54aの操作量と操作力との関係を示す図である。本実施例が上記各実施例と相違するのは、横置き操作レバー54a,54b部の自重を予め求めておき、この自重分を上方への操作では差し引き、下方への操作では加えるようにしたことである。
初めに、横置き操作レバー54aを前方及び後方に回動操作する場合の不感帯を、X(%)に設定する。このとき、必要な操作力が、Fxになったとする。横置き状態での横置き操作レバー54a部の自重はΔFであるので、横置き操作レバー54aを上方に操作する場合は、図10の関係式において、操作力(Fx−ΔF)に対応する操作量Xu(%)を不感帯に定める。同様に、下方に横置き操作レバーを回動操作する場合は、操作力(Fx+ΔF)に対応する操作量Xd(%)を不感帯に定める。本実施例によれば、横置き操作レバー54a,54bの各方向の操作力をほぼ同様にすることができるので、どのような作業においても操作者の違和感や疲労感を軽減できる。
本発明のさらに他の実施例を、図11を用いて説明する。図11は、制御装置の油圧回路図である。上記各実施例では、コントロール弁904、905に電気信号が入力されているが、本実施例では、コントロール弁964、965に油圧信号を入力するようにしている。そのため、横置き操作レバーとして、油圧式の操作レバーを用いている。
油圧パイロット式の横置き操作レバー954aの操作量に応じて、ブームシリンダ11aを制御するコントロール弁964およびアームシリンダ13aを駆動するコントロール弁965を開閉する。油圧パイロット式の横置き操作レバー954aの操作量と各シリンダ11a,13aの動作速度の関係は、コントロール弁964、965の特性に依存する。そこで本実施例では、図8に示した実施例におけると同様の関係が得られるように、コントロール弁964、965の復元力や受圧面積などの機械的な仕様を設定する。
本実施例によれば上記各実施例と同様に、操作者が最も自分の感覚にフィットした横置き操作レバー54aと各シリンダへの速度指令値との関係を構築でき、操作者の違和感や疲労感を低減できる。ただし操作量とシリンダへの速度指令は一意に決定しているので、操作者の好みや作業内容に応じて設定を変えることは困難になる。
本発明の変形例を、図12を用いて説明する。上記各実施例では、双腕の作業機械を前提に説明したが、本変形例は、単腕の作業機械の例である。通常の油圧ショベルのように単腕の場合には、左右いずれか(通常右腕のみ)を使用するので、不要な操作装置を省いている。単腕であることのみが相違し、操作装置及びコントローラ等の機能は、双腕の作業機械の一方の腕の機能と全く同じである。
さらに上記各実施例及び変形例では、操作装置54a、54bの操作方向とフロントA,Bの運動方向との対応を図6に示したように設定しているが、これらの設定を変更することも可能である。すなわち3次元ジョイスティックの動き(前後移動、左右移動、回転)とフロントを構成する作業具やアーム、ブームの動き(上下動、左右動)との対応関係を変えることも可能である。しかしながら、図6に示した対応関係にすると、操作装置の動きと作業具やアーム、ブームの動きがほぼ同方向になるので、操作者に違和感がなくなると考えられる。
1…走行体、2…下部車体、3…上部旋回体、4…キャブ(運転室)、6a…第1ブラケット、6b…第2ブラケット、7a、7b…スイングポスト、9a、9b…スイングポストシリンダ、10a、10b…ブーム、11a…ブームシリンダ、12a、12b…アーム、13a、13b…アームシリンダ、15a、15b…作業具シリンダ、20a、20b…グラップル、49…運転席、50a、50b…操作装置、51a、51b…操作アームブラケット、52a、52b…操作アーム、53a、53b…アームレスト、54a、54b…操作レバー、61…握り部、62…回転中心、63…ばね、64…円板、65…ボール部、66…ケース、67…接続棒、68…開口、69…操作者72a、72b…操作者把持点、73a、73b…揺動中心軸線、90a、90b…揺動装置、200…油圧ショベル、901…油圧ポンプ、902…排油タンク、903…リリーフ弁、904、905…コントロール弁、906…制御装置、910…設定モニタ、954a…操作レバー、964、965…コントロール弁、A…第1作業フロント、B…第2作業フロント。

Claims (6)

  1. 走行体を有する下部車体と、この下部車体の上方に旋回可能に設けられ運転室を有する上部旋回体と、この上部旋回体の前部に揺動可能に取り付けられた作業フロントとを備えた作業機械の前記作業フロントに駆動指令を出力し、運転室内に設けられた作業機械の操作装置において、
    少なくとも上下方向に移動可能に設けられた横置き操作レバーと、この横置き操作レバーの上下方向移動に応じて前記作業フロントを駆動する油圧制御装置とを備え、この油圧制御装置からの操作指令においては、前記横置き操作レバーの移動量が所定量以下では前記作業フロントを駆動しない不感帯を有しており、この不感帯の大きさが前記横置き操作レバーの上方への移動については下方への移動よりも小さく、下方への移動については上方への移動よりも大きく設定されていることを特徴とする作業機械の操作装置。
  2. 走行体を有する下部車体と、この下部車体の上方に旋回可能に設けられ運転室を有する上部旋回体と、この上部旋回体の前部に揺動可能に取り付けられた左右一対の作業フロントとを備えた作業機械の前記作業フロントに駆動指令を出力し、前記運室内に配置された作業機械の操作装置において、
    前記左右一対のフロントに対応して左右一対配置され、その各々が少なくとも上下方向に移動可能に設けられた横置き操作レバーと、この横置き操作レバーの上下方向移動に応じて前記作業フロントを駆動する油圧制御装置とを備え、この油圧制御装置からの操作指令においては、前記横置き操作レバーの移動量が所定量以下では前記作業フロントを駆動しない不感帯を有しており、この不感帯の大きさが前記横置き操作レバーの上方への移動については下方への移動よりも小さく、下方への移動については上方への移動よりも大きく設定されていることを特徴とする作業機械の操作装置。
  3. 前記横置き操作レバーは前後方向の移動が可能であり、前記油圧制御装置は前記横置き操作レバーの前後方向の移動に対する不感帯の大きさを、上方への移動に対する不感帯と下方への移動に対する不感帯の間としていることを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械の操作装置。
  4. 前記フロントは作業具と、この作業具に接続するアームと、このアームに接続し前記上部旋回体に取り付けられるブームと、前記作業具を上下方向に揺動させる作業具シリンダと、前記アームを揺動させるアームシリンダと、前記ブームを揺動させるブームシリンダとを有し、前記油圧制御装置は、前記横置き操作アームの上下方向移動に応じて前記アームシリンダまたはブームシリンダのいずれかを伸縮させ、この伸縮するシリンダへの速度指令値は前記横置き操作アームの不感帯部分を除いた移動量に比例させたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の作業機械の操作装置。
  5. 前記油圧制御装置は、前記横置き操作レバーの上下の移動で前記ブームを車体に対し上下方向に揺動させ、前記横置き操作レバーの前後の移動で前記アームを前記ブームに対し上下に揺動させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の作業機械の操作装置。
  6. 前記横置き操作レバーは3次元ジョイスティックであり、上下方向および前後方向の操作の復元力を同一のばねで発生させていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の作業機械の操作装置。
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