JP5474171B1 - 太陽電池用保護材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、耐候性フィルム、接着剤層、及び基材の少なくとも一方の面に無機層を有する防湿フィルムをそれぞれ保護材構成層として積層してなる太陽電池用保護材であって、前記耐候性フィルムの幅Aに対する、耐候性フィルム以外の保護材構成層が有する最大幅Bの比(B/A)が1より小さく、前記基材の厚みが25〜250μmである、太陽電池用保護材。
【選択図】なし
Description
太陽電池の前面保護シート又は裏面保護シートに用いられる保護材としては、紫外線に対する耐久性や高熱環境を経た後のカール発生の抑制効果に優れることが要求されるが、加えて、湿気等の透過による内部の導線や電極の発錆を防止するために、防湿性に優れることが極めて重要な要件となる。更には長期使用や高温条件下における防湿性の低下が少ない優れた保護材の開発が望まれている。
また、特許文献2は、基材フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の面にエチレン−酢酸ビニル共重合体を未硬化の塗膜を形成する工程Aと、前記未硬化の塗膜を硬化させる工程Bを経て形成された太陽電池モジュール用保護シートとすることで、太陽電池モジュールとした場合の反りを抑制できることを提案している。
また、特許文献4の実施例では、二軸延伸ポリエステルフィルムを基材とする水蒸気透過率が1〜2[g/(m2・日)]の防湿フィルムの両側にポリウレタン系接着剤層を設け、その両側に耐候性ポリエステルフィルムを積層し太陽電池用保護材を製作し、85℃、85%湿度下で1000時間加速試験後のバリア性能と層間強度を評価し、両特性の低下防止の提案を行っている。
特許文献5では、同じく二軸延伸ポリエステルフィルムを基材とする水蒸気透過率が0.5[g/(m2・日)]の防湿フィルムに二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてPVFフィルムを貼り合わせた後、プレッシャークッカーテスト(PCT)(高温高圧による過酷環境試験、105℃ 92時間)前後の防湿性と層間強度を評価して、特性の低下防止の提案を行っている。
また、上記特許文献3〜5の各々に開示される技術は、いずれも水蒸気透過率が0.1[g/(m2・日)]以上の防湿フィルムを有する積層体に関するものであり、より高い防湿性が要求される化合物系発電素子太陽電池モジュールなどの太陽電池の保護材などに適用した場合、前記プレッシャークッカーテスト(PCT)等の加速耐久試験に代替される過酷な環境下においては、長期の防湿性の維持、保護材端部のデラミネーションの発生防止を十分に行い得るものではなかった。
太陽電池用保護材としては、防湿性及びデラミネーションの発生防止に優れるものであって、更に該防湿性やデラミネーションの発生防止が長期に維持されるものが望まれるが、これまで、水蒸気透過率が0.1[g/(m2・日)]未満の高い防湿性を有するフィルムを用いた場合、防湿性及びデラミネーションの発生防止を長期に可能とする具体的な提案はなされていないのが実情であった。
さらに太陽電池用保護材は、これを用いてなる太陽電池モジュールが絶縁破壊等の不具合を起こすことを避けるため、優れた耐電圧特性を有することが望まれる。
(1)少なくとも、耐候性フィルム、接着剤層、及び基材の少なくとも一方の面に無機層を有する防湿フィルムをそれぞれ保護材構成層として積層してなる太陽電池用保護材であって、前記耐候性フィルムの幅Aに対する、耐候性フィルム以外の保護材構成層が有する最大幅Bの比(B/A)が1より小さく、前記基材の厚みが25〜250μmである、太陽電池用保護材、
(2)前記B/Aが、0.70〜0.98である、上記(1)に記載の太陽電池用保護材、
(3)前記耐候性フィルム以外の保護材構成層のうち、最大幅を有する層が前記防湿フィルムである、上記(1)又は(2)に記載の太陽電池用保護材、
(4)前記接着剤層の100℃、周波数10Hz、歪0.1%における引張貯蔵弾性率が5.0×104〜5.0×105Paであり、その厚みが13μm以上である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の太陽電池用保護材、
(5)前記防湿フィルムの水蒸気透過率が0.1[g/(m2・日)]未満である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の太陽電池用保護材、
(6)前記防湿フィルムを、前記無機層側の面を前記耐候性フィルム側にして積層してなる、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の太陽電池用保護材、
(7)厚みが60〜600μmである、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の太陽電池用保護材、
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の太陽電池用保護材の前記防湿フィルム側に、更に封止材層が積層されてなる、封止材一体型保護材、
(9)前記封止材層の幅Cが、前記耐候性フィルムの幅Aより小さく、かつ前記耐候性フィルム以外の保護材構成層が有する最大幅Bより大きい、上記(8)に記載の封止材一体型保護材、
(10)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の太陽電池用保護材が100m以上巻き取られてなる、フィルムロール、及び
(11)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の太陽電池用保護材を用いて作製された太陽電池モジュール、
に存する。
本発明の太陽電池用保護材は、少なくとも、耐候性フィルム、接着剤層、及び基材の少なくとも一方の面に無機層を有する防湿フィルムをそれぞれ保護材構成層として積層してなる太陽電池用保護材であって、前記耐候性フィルムの幅Aに対する、耐候性フィルム以外の防湿フィルムを含む保護材構成層が有する最大幅Bの比(B/A)が1より小さく、前記基材の厚みが25〜250μmである太陽電池用保護材である。
太陽電池用保護材は防湿フィルムが積層されていることによりフィルムの暴露面からの水分の侵入を防止することが可能であるが,高温高湿環境下での加速試験に代替される長期の使用においては太陽電池用保護材の端面からの水分の侵入により、各フィルムの積層に使用している接着剤や防湿フィルムの基材が徐々に劣化し、端部からのデラミネーションの発生や防湿性能低下が起こることがある。
特に、0.1[g/(m2・日)]未満程度の高い防湿性を有する防湿フィルムの場合、フィルムの収縮による防湿性の低下や端部からの水分侵入による影響は著しい。これは防湿フィルムの無機層内部及び基材と無機層との界面でのわずかな欠陥や基材の加水分解などによる劣化が防湿性に対して重大な影響を与えるからである。
また、本発明の太陽電池用保護材は、防湿フィルム3を構成する基材の厚みを特定の範囲とすることで、カール発生が抑制され、耐電圧性に優れ、かつクッション性も良好なものとなる。
特に、本発明の太陽電池用保護材に0.1[g/(m2・日)]未満程度の高い防湿性を有する防湿フィルムを使用した場合、防湿フィルムの収縮による防湿性の低下や端部からの水分侵入による影響が著しいため、本発明の効果が顕著となる。
本発明の太陽電池用保護材は、耐加水分解性や耐候性を備え、長期の耐久性を付与するために、耐候性フィルムを有する。耐候性フィルムとしては、耐候性の観点からフッ素系樹脂フィルムが好ましい。
フッ素系樹脂フィルムを構成するフッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等が好ましく用いられる。
長期耐久性の観点からは、上記樹脂としては、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)がより好ましく用いられる。
耐候性フィルムとしては、真空ラミネート時や高温高湿時の温度・湿度変化においてもその特性変化が小さいことが好ましいことから、例えば、ポリエチレンナフタレートなどの低収縮性耐候性フィルムの使用や、収縮率が大きいポリエチレンテレフタレートフィルムやフッ素系フィルムの場合は、事前の熱処理による低収縮率化等が行われたフィルムを使用することが好ましい。
耐候性フィルムには、必要に応じて、種々の添加剤を添加することができる。太陽電池用保護材の場合、該添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、耐候安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤等が挙げられるが、これらに限られない。
また、接着剤層の幅が防湿フィルムの幅よりも小さい場合、保護材ロールの巻き出し時に、防湿フィルムの外側にある接着剤層同士がブロッキングを起こして加工性が低下する等の問題が生じない。これらの観点から、耐候性フィルム以外の保護材構成層のうち、上記最大幅を有する層が防湿フィルムであることが好ましい。
本発明において、防湿フィルムは、基材及び基材の少なくとも一方の面に形成される無機層を少なくとも有するものであり、その水蒸気透過率は0.1[g/(m2・日)]未満であるのが好ましい。0.1[g/(m2・日)]未満程度の高い防湿性を有する防湿フィルムを使用した太陽電池用保護材の場合、本発明による効果は顕著となる。本発明の太陽電池用保護材は、長期に高い防湿性を保持することが望まれるため、初期の防湿性も一定以上のものであるのが好ましい。したがって、本発明において、上記防湿フィルムは水蒸気透過率が0.1[g/(m2・日)]未満であるのが好ましく、より好ましくは0.05[g/(m2・日)]以下であり、更に好ましくは、0.03[g/(m2・日)]以下である。また、該防湿フィルムは、太陽電池用保護材が、受光面側に用いられるフロントシートとして使用される場合には、透明であることが好ましい。
防湿フィルムの厚みは、太陽電池用保護材のカール抑制、耐電圧性、クッション性、及び生産性や取り扱い性の点から、好ましくは25〜250μm、より好ましくは38〜200μm、更に好ましくは50〜180μmである。
上記防湿フィルムの基材としては、樹脂フィルムが好ましく、その材料としては、通常の太陽電池用材料に使用しうる樹脂であれば特に制限なく用いることができる。
具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン等の単独重合体又は共重合体等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン等の非晶質ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロン等のポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体部分加水分解物(EVOH)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアリレート、フッ素樹脂、アクリル系樹脂、生分解性樹脂等が挙げられ、中でも熱可塑性樹脂が好ましい。更にフィルム物性、コスト等の点から、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンがより好ましく、表面平滑性、フィルム強度、耐熱性等の点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)が更に好ましい。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクタデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等を挙げることができる。
サリチル酸エステル系としては、フェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート等を挙げることができる。
基材中の紫外線吸収剤の含有量は、通常0.01〜2.0質量%程度であり、好ましくは0.05〜0.5質量%である。
モノフェノール系としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール等を挙げることができる。ビスフェノール系としては、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス〔{1,1−ジメチル−2−{β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル}2,4,9,10−テトラオキサスピロ〕5,5−ウンデカン等を挙げることができる。
硫黄系としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネート等を挙げることができる。
かかる基材は、従来公知の方法により製造することができ、例えば、原料を押出機により溶融し、環状ダイやTダイにより押出して、急冷することにより実質的に無定型で配向していない未延伸フィルムを製造することができる。また、多層ダイを用いることにより、1種の樹脂からなる単層フィルム、1種の樹脂からなる多層フィルム、多種の樹脂からなる多層フィルム等を製造することができる。
無機層を構成する無機物質としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニッケル、チタン及びダイヤモンドライクカーボン等、あるいはこれらの酸化物、炭化物、窒化物、酸化炭化物、酸化窒化物、酸化炭化窒化物、ダイヤモンドライクカーボン又はこれらの混合物が挙げられる。特に、酸化珪素、窒化珪素、酸化炭化珪素、酸化窒化珪素、酸化炭化窒化珪素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化炭化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム及びこれらの混合物は、高い防湿性が安定に維持できる点で好ましい。
本発明の太陽電池用保護材の製造においては、例えば、太陽電池保護材を構成する樹脂フィルム等の構成層を積層する際に、溶剤を用いて希釈した接着剤を樹脂フィルム等の上に所定の厚みに塗布し、通常70℃〜140℃の範囲での乾燥により溶剤を蒸発させ、樹脂フィルム等の上に上記接着剤からなる接着剤層を形成した後、他の構成層を接着剤層側に向けて貼合することを繰り返し、最後に所定の温度での養生を経て作製する。養生は例えば30℃〜80℃の範囲で1日から1週間行われる。
更に、太陽電池用保護材の防湿性の劣下の原因として、接着剤自身の防湿性の劣下が挙げられる。これについては加水分解しにくい接着剤を選択することが有効である。
粘着剤としては、更にアクリル系粘着剤を含むものが好ましく、アクリル系粘着剤を主成分とするものがより好ましい。ここで、主成分とは、本発明の効果を妨げない範囲で、他の成分を含むことを許容する趣旨であり、具体的な含有率を制限するものではないが、一般に接着剤層の構成成分全体を100質量部とした場合、50質量部以上であり、好ましくは65質量部以上、さらに好ましくは80質量部以上であって100質量部以下の範囲を占める成分である。
前記アクリル系(共)重合体の主モノマー成分としては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル等のアクリル酸エステル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
前記アクリル系(共)重合体の官能基含有モノマー成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
また、前記アクリル系粘着剤が上述のアクリル系(共)重合体である場合の分子量としては、重量平均分子量で30万〜150万であるものが好ましく、40万〜100万であることが更に好ましい。重量平均分子量を上記範囲にすることによって被着体に対する密着性や接着耐久性を確保し、浮きや剥がれなどを抑制することができる。
接着剤層と無機層が強い化学結合を形成すると、接着剤層の粘弾性の変化や接着剤層塗膜の分解、収縮によって無機層に大きな応力がかかるが、無機層と接着剤層が化学結合を形成する要因は、例えばSiOx層等の無機層の欠陥部分と接着剤層中の水酸基等が反応することによると考えられる。これを抑制するためには、接着剤中の反応性官能基の数を減らせばよく、接着剤層の塗布、硬化後の未反応官能基の数を少なくすることが好ましい。
塗工する前記接着剤(以下、塗工液という)には、有機溶剤系、エマルション系、無溶剤系があるが、耐水性が問われる太陽電池部材などの用途には有機溶剤系が望ましい。
有機溶剤系の塗工液に用いられる有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イソブタノール、n−ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
塗工液の塗工は、例えば、バーコート法、ロールコート法、ナイフコート法、ロールナイフコート法、ダイコート法、グラビアコート法、エアドクターコート法、ドクターブレードコート法等、従来公知の塗工方法により行うことができる。
塗工後、通常70〜110℃の温度で1〜5分程度乾燥処理することにより、接着剤層が形成される。
なお、耐候性フィルムと防湿フィルムとを接着剤層を介して積層する際、防湿フィルムの無機層側の面を耐候性フィルム側にして積層すると、保護材保管時および保護材使用時における無機層へのダメージを低減できるため好ましい。
本発明の太陽電池用保護材には、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、諸物性(柔軟性、耐熱性、透明性、接着性等)や成形加工性あるいは経済性等を更に向上させる目的で、その他の層を積層させてもよい。
本発明の太陽電池用保護材において積層しうるその他の層としては、通常、太陽電池用保護材に使用しうるいかなる層も使用可能であるが、例えば封止材、集光材、導電材、伝熱材、水分吸着材等の層を積層することができる。
これらのその他の層には、必要に応じて、種々の添加剤を添加することができる。該添加剤としては、例えば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、フィラー、着色剤、耐候安定剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤等が挙げられるが、これらに限られない。紫外線吸収剤、耐候安定剤及び酸化防止剤としては、前述の基材に用いるものと同様のものを使用することができる。
また、本発明の太陽電池用保護材は、加工性、運搬性、生産性、外観保護等の観点から、ロール形状で用いることが好ましく、少なくとも50m以上、好ましくは100m以上が巻き取られてなるフィルムロールの形で提供されるのが望ましい。
本発明の太陽電池用保護材は、上述の通り、基材の少なくとも一方の面に無機層を有する水蒸気透過率0.1[g/(m2・日)]未満の防湿フィルムを用いることにより、初期防湿性が、水蒸気透過率で好ましくは0.1[g/(m2・日)]以下であり、より好ましくは0.05[g/(m2・日)]以下のものとすることができる。
本発明の太陽電池用保護材は、初期防湿性に優れ、且つ、高温高湿環境下での保存においても防湿性やデラミネーション防止にも優れる。
なお、本発明における太陽電池用保護材の「初期防湿性」とは、太陽電池用保護材等の部材が真空ラミネート条件等の高温高湿環境下での熱等の履歴を受ける前の防湿性をいい、熱等による防湿性劣化が起こる前の値を意味する。よって、製造直後から高温高湿処理前までの経時的な変化を含むものである。例えば、100℃前後の高温高湿環境、130〜180℃で10分〜40分行われる熱ラミネーション処理等の熱処理が行われていない状態での防湿性の値を意味する。「初期水蒸気透過率」も同様である。
本発明の封止材一体型保護材は、前述した本発明の太陽電池用保護材の前記防湿フィルム側に、更に封止材層が積層されてなる。予め封止材層を積層した封止材一体型の保護材とすることにより、後述する太陽電池モジュール製造において、真空ラミネート工程におけるフロントシート、封止材、発電素子、封止材、バックシートそれぞれを個々に積層する作業を低減でき、太陽電池モジュール製造の効率化を図ることができる。
本発明の太陽電池用保護材あるいは封止材一体型保護材は、そのまま、あるいは更にガラス板等と貼り合わせて太陽電池用表面保護材として用いることができる。
本発明の太陽電池用保護材あるいは封止材一体型保護材をフロントシート、バックシート等の表面保護材の層構成に用い、太陽電池素子を封止材とともに固定することにより太陽電池モジュールを作製することができる。
本発明における太陽電池用保護材、又は封止材一体型保護材を用いて、太陽電池モジュールを形成する場合、前記太陽電池発電素子の種類により防湿性が、水蒸気透過率で0.1[g/(m2・日)]未満程度の防湿フィルムから0.01[g/(m2・日)]未満程度の高防湿フィルムまで素子のタイプに応じて適宜選択し、適当な引張貯蔵弾性率と厚みを有する接着剤を使用し積層して形成する。
また、バッチ式の製造設備やロール・ツー・ロール式の製造設備等も適用することができる。
(1)接着剤層の引張貯蔵弾性率
シリコーン離型PETフィルム上に、後述する接着剤層形成用の粘着剤を、25g/m2塗布した。これを40℃で4日間養生し、更にその後150℃、30分保持して接着剤層を形成した。その後当該接着剤層のみを取り出し、厚みが200μmになるように所定の枚数を重ね、試料(縦4mm、横60mm、厚み200μm)を調製し、得られた試料について、アイティ計測(株)製の粘弾性測定装置、商品名「粘弾性スペクトロメーターDVA−200」を用いて、振動周波数10Hz、歪0.1%、昇温速度3℃/分、チャック間25mmで横方向について、−100℃から180℃までサンプルに印加される歪に対する応力を測定した。得られたデータから、100℃における引張貯蔵弾性率(MPa)を求めた。
ガラス、封止材と各太陽電池用保護材E−1〜E−7を、耐候性フィルムが暴露側になるように順に積層し、真空ラミネーター((株)エヌ・ピー・シー社製、商品名:LM30×30)を用いて、温度150℃、脱気時間5分、プレス圧力0.1MPa、プレス時間10分の条件で真空ラミネーションを行った後、状態を観察し、下記の基準で評価した。また、ガラスと封止材一体型保護材F−1を耐候性フィルムが暴露側になるように順に積層し、同様にして真空ラミネーションを行った後、状態を観察し、下記の基準で評価した。
○:封止材が耐候性フィルム幅端面まで到達し、極端な薄肉化が起きていない。
×:封止材が耐候性フィルム幅端面まで回りこんでいない、もしくは到達している封止材の厚みが少なく、端部で薄肉化が起こっている。
太陽電池用保護材(E−1〜E−7)を上記の方法で真空ラミネーションを行った後、(株)トミー精工製プレッシャークッカー試験LSK−500を用い、105℃、湿度100%、48時間の試験(PC48)条件でプレッシャークッカー試験を行った後、水蒸気透過率を測定した。
太陽電池用保護材(E−1〜E−7)及び封止材一体型保護材(F−1)を上記の方法で真空ラミネーションを行った後、(株)トミー精工製プレッシャークッカー試験LSK−500を用い、105℃、湿度100%の試験条件で、太陽電池用保護材の端面部においてデラミネーションの発生が目視で確認できるまでの試験時間を測定した。90時間にてデラミネーションの発生を確認できないものは90時間超(>90)とした。
防湿フィルムの水蒸気透過率は、防湿フィルム作製後、一週間40℃保管後の時点における水蒸気透過率として、下記の手法で測定した。
また、太陽電池用保護材(E−1〜E−7)については、養生後の測定値を初期水蒸気透過率とし、当該養生後に、ガラス、太陽電池用保護材(耐候性フィルムが暴露側)を積層し、150℃で30分の条件での熱処理を行い、上記(3)の条件でプレッシャークッカー試験を行った後の各太陽電池用保護材の測定値をプレッシャークッカー試験後の水蒸気透過率の値とした。
具体的には、JIS Z 0222「防湿包装容器の透湿度試験方法」、JIS Z 0208「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」の諸条件に順じ、次の手法で評価した。
各太陽電池用保護材を、150℃に保持したオーブン内に平置きし、5分間静置させた。その後、保護材の四隅の高さをマイクロノギスによって測定し、四隅の測定値の平均値をカール値とした。標線は保護材を耐候性フィルムが上向きになるように水平の台の上に置いた時、台と保護材とが接する面とした。
カール値測定の結果をもとにカール抑制効果を下記の基準で判断した。
〇:カール値が0〜40mm
△:カール値が40mmより大きく80mm以下
×:カール値が80mmより大きい
各太陽電池用保護材の部分放電圧の測定は、IEC60664−1:2007 Clause6.1.3.5に準拠して実施した。なお、測定は、環境が温度23±5℃、相対湿度40±10%に制御されている測定室にて実施した。
(耐候性フィルム)
耐候性フィルムとして、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)フィルム(旭硝子(株)製、商品名:アフレックス50 MW1250DCS、厚み50μm)で下記サイズのものを使用した。
A−1:耐候性フィルムを幅200mm、長さ180mmに裁断し使用した
A−2:耐候性フィルムを幅230mm、長さ180mmに裁断し使用した。
A−3:耐候性フィルムを幅180mm、長さ180mmに裁断し使用した。
B−1:基材として、厚さ125μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(三菱樹脂(株)製、「T100」)を用い、そのコロナ処理面に、下記のコート液を塗布乾燥して厚さ0.1μmのアンカーコート層を形成した。
次いで、真空蒸着装置を使用して1.33×10-3Pa(1×10-5Torr)の真空下でSiOを加熱蒸発させ、アンカーコート層上に厚さ50nmのSiOx(x=1.5)薄膜を有する防湿フィルムを得て、幅180mm、長さ180mmに裁断し使用した。作製した防湿フィルムの水蒸気透過率は0.01[g/(m2・日)]であった。
B−2:基材として、厚さ100μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(三菱樹脂(株)製、「T100」)を用い、そのコロナ処理面に、下記のコート液を塗布乾燥して厚さ0.1μmのアンカーコート層を形成した。
次いで、真空蒸着装置を使用して1.33×10-3Pa(1×10-5Torr)の真空下でSiOを加熱蒸発させ、アンカーコート層上に厚さ50nmのSiOx(x=1.5)薄膜を有する防湿フィルムを得て、幅180mm、長さ180mmに裁断し使用した。作製した防湿フィルムの水蒸気透過率は0.01[g/(m2・日)]であった。
B−3:基材として、厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(三菱樹脂(株)製、「T100」)を用い、そのコロナ処理面に、下記のコート液を塗布乾燥して厚さ0.1μmのアンカーコート層を形成した。
次いで、真空蒸着装置を使用して1.33×10-3Pa(1×10-5Torr)の真空下でSiOを加熱蒸発させ、アンカーコート層上に厚さ50nmのSiOx(x=1.5)薄膜を有する防湿フィルムを得て、幅180mm、長さ180mmに裁断し使用した。作製した防湿フィルムの水蒸気透過率は0.01[g/(m2・日)]であった。
B−4:基材として、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、「Q51C12」)を用い、そのコロナ処理面に、下記のコート液を塗布乾燥して厚さ0.1μmのアンカーコート層を形成した。
次いで、真空蒸着装置を使用して1.33×10-3Pa(1×10-5Torr)の真空下でSiOを加熱蒸発させ、アンカーコート層上に厚さ50nmのSiOx(x=1.5)薄膜を有する防湿フィルムを得て、幅180mm、長さ180mmに裁断し使用した。作製した防湿フィルムの水蒸気透過率は0.01[g/(m2・日)]であった。
日本合成化学工業(株)製「ゴーセノール」(ケン化度:97.0〜98.8mol%、重合度:2400)のポリビニルアルコール樹脂220gをイオン交換水2810gに加え加温溶解した水溶液に、20℃で攪拌しながら35%mol塩酸645gを加えた。次いで、10℃でブチルアルデヒド3.6gを攪拌しながら添加し、5分後に、アセトアルデヒド143gを攪拌しながら滴下し、樹脂微粒子を析出させた。次いで、60℃で2時間保持した後、液を冷却し、炭酸水素ナトリウムで中和し、水洗、乾燥し、ポリビニルアセトアセタール樹脂粉末(アセタール化度75mol%)を得た。
また、架橋剤としてイソシアネート樹脂(住友バイエルウレタン(株)製「スミジュールN−3200」)を用い、水酸基に対するイソシアネート基の当量比が1:2になるように混合した。
C−1:温度計、撹拌機、還流冷却管、窒素ガス導入管を備えた反応装置を用い、アクリル酸ブチル90質量部、アクリル酸10質量部、酢酸エチル75質量部、トルエン75質量部の混合溶液に、アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部を加え、窒素ガス雰囲気下、80℃で8時間重合した。反応終了後、トルエンにて固形分30質量%に調製し、重量平均分子量50万である樹脂を得た。得られた樹脂100質量部に対して、イソシアナート系架橋剤としてコロネートL(商品名、日本ポリウレタン工業(株)製、固形分75質量%)1質量部を添加して、粘着剤C−1を調製した。100℃における引張貯蔵弾性率を測定した結果を表1に示す。
D−1:幅190mm、長さ180mmの(株)ブリヂストン製、封止材(エチレン−酢酸ビニル共重合体) 商品名:EVASKY S11(厚み500μm、融点69.6℃)を使用した。
AGCファブリテック社製太陽電池専用カバーガラス TCB09331(3.2mm厚)を使用し、実施例、比較例それぞれで使用する耐候性フィルムと同じサイズのガラスに切削加工し使用した。
厚み38μmのシリコーン離型PETフィルムに、粘着剤C−1を厚みが乾燥膜厚で20μmとなるよう塗布し、乾燥して粘着剤C−1からなる接着剤層(幅180mm,長さ200mm)を形成した。形成した粘着面に防湿フィルムB−1のSiOX面を貼り合わせ、その後シリコーン離型PETフィルムを剥離し、もう一方の粘着面に耐候性フィルムA−1を貼合して40℃で4日間養生し、厚み195μmの太陽電池用保護材E−1を作製した。ガラス、封止材D−1、太陽電池用保護材E−1(耐候性フィルムが暴露側)の順になるように積層し、真空ラミネーターを用いて、温度150℃、脱気時間5分、プレス圧力0.1MPa、プレス時間10分の条件で真空ラミネートを行い封止材の端面回りこみを評価した。その後プレッシャークッカー試験、プレッシャークッカーデラミネーション試験を実施し、水蒸気透過率とデラミネーション発生時間を測定した。また、太陽電池用保護材E−1のカール評価及び部分放電圧測定を行った。結果を表1に示す。
防湿フィルムとしてB−2を使用した以外は実施例1と同様に厚み170μmの太陽電池用保護材E−2を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
防湿フィルムとしてB−3を使用した以外は実施例1と同様に厚み120μmの太陽電池用保護材E−3を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
耐候性フィルムとしてA−2を使用した以外は実施例1と同様に厚み195μmの太陽電池用保護材E−4を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1の粘着剤C−1をC−2としたこと以外は実施例1と同様に厚み195μmの太陽電池用保護材E−5を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1の耐候性フィルムA−1をA−3としたこと以外は実施例1と同様に厚み195μmの太陽電池用保護材E−6を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1の耐候性フィルムA−1をA−2とし、防湿フィルムB−1をB−4としたこと以外は実施例1と同様に厚み82μmの太陽電池用保護材E−7を作製し、各種評価を行った。結果を表1に示す。なお、太陽電池用保護材E−7はカール発生が著しく、カール値は計測不能であった。
これに対し、太陽電池用保護材を形成する各層の幅が本発明の規定の範囲内にない比較例1はデラミネーション防止性能に劣るものであった。また、防湿フィルムの基材厚みが本発明の規定の範囲内にない比較例2は、カール抑制効果及び耐電圧に劣るものであった。
実施例1で作製した太陽電池用保護材E−1の防湿フィルム側の面に、粘着剤C−1を厚み5μmとなるように塗布し、乾燥して粘着剤C−1からなる接着剤層(幅180mm、長さ200mm)を形成した。形成した層の粘着面に、封止材D−1を積層し、40℃で4日間養生し、厚み700μmの封止材一体型保護材F−1を作製した。得られた封止材一体型保護材F−1は防湿性に優れ、太陽電池用保護材E−1と封止材層との間の接着性も良好であった。
ガラスに前記封止材一体型保護材を、耐候性フィルムが暴露側になるように積層し、これを真空ラミネーターを用いて、温度150℃、脱気時間5分、プレス圧力0.1MPa、プレス時間10分の条件で積層プレスして積層体を得た。得られた積層体は封止材が耐候性フィルム幅端面まで到達し、極端な薄肉化が起きていなかった。各種評価結果を表1に示す。
2・・・接着剤層
3・・・防湿フィルム
4・・・封止材
5・・・ガラス
Claims (15)
- 少なくとも、耐候性フィルム、接着剤層、及び基材の少なくとも一方の面に無機層を有する防湿フィルムをそれぞれ保護材構成層として積層してなる太陽電池用保護材であって、前記耐候性フィルムの幅Aに対する、耐候性フィルム以外の保護材構成層が有する最大幅Bの比(B/A)が1より小さく、前記基材の厚みが25〜250μmであり、前記基材の厚みB’に対する、耐候性フィルムの厚みA’の比A’/B’が0.07以上1.0以下であり、前記耐候性フィルムがフッ素系樹脂フィルムであり、前記基材がポリエステル系フィルムである、太陽電池用保護材。
- 前記B/Aが、0.70〜0.98である、請求項1に記載の太陽電池用保護材。
- 前記耐候性フィルム以外の保護材構成層のうち、最大幅を有する層が前記防湿フィルムである、請求項1又は2に記載の太陽電池用保護材。
- 前記接着剤層の100℃、周波数10Hz、歪0.1%における引張貯蔵弾性率が5.0×104〜5.0×105Paであり、その厚みが13μm以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記耐候性フィルムの厚みが20〜200μmである、請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記フッ素系樹脂が、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体またはテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体である、請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記ポリエステル系フィルムが、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレート及び/又はポリエチレンナフタレートと他の樹脂との共押出二軸延伸フィルムから選ばれる何れかである、請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記基材の熱収縮率が0.01〜5%である、請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記防湿フィルムの水蒸気透過率が0.1[g/(m2・日)]未満である、請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 前記防湿フィルムを、前記無機層側の面を前記耐候性フィルム側にして積層してなる、請求項1〜9のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 太陽電池用保護材の全体の厚みが60〜600μmである、請求項1〜10のいずれかに記載の太陽電池用保護材。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の太陽電池用保護材の前記防湿フィルム側に、更に封止材層が積層されてなる、封止材一体型保護材。
- 前記封止材層の幅Cが、前記耐候性フィルムの幅Aより小さく、かつ前記耐候性フィルム以外の保護材構成層が有する最大幅Bより大きい、請求項12に記載の封止材一体型保護材。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の太陽電池用保護材が100m以上巻き取られてなる、フィルムロール。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の太陽電池用保護材を用いて作製された太陽電池モジュール。
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