JP5472812B2 - 取付部材の設置構造及び外設部材の取付構造 - Google Patents

取付部材の設置構造及び外設部材の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、取り付ける縦葺き外装構造の隆状凸部の形状にかかわらず太陽電池パネル等の外設部材を安定に設置することができる取付部材の設置構造及び外設部材の取付構造に関する。
従来、縦葺き屋根上に太陽電池等の外設部材を設置するものとして、特許文献1〜3のような取付対象の屋根構造におけるハゼ部にボルトナット等の締着具にて金具を取り付けるものが提案されている。
特許文献1に記載の付設構造物用の取付金具は、左右に対向させた略L字状の挟持片の下端を表面に突出する部分にあてがい、挟持片の中程にボルトを挿通させてナットで締め付ける構造が記載されている。
特許文献2に記載の屋根上構造物支持金具は、内側にハゼ部を左右から挟持する嵌合部を形成し、外側に屋根材上に支持される支持脚を形成して構造物を荷重を支持する構造が記載されている。
特許文献3に記載の屋根上構造物取付金具は、内側に半円状の第1挟持部材を配し、その外側に第2挟持部材を配した構造で、略中央にボルトを挿通させてナットで締め付ける構造が記載されている。
特開平10−280624号公報 特開平9−291659号公報 特許第3258613号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示される構造では、締め込み過ぎると、挟持片の下端が外装材の表面に突出する部分に強く接触し、外装材を痛める恐れがあった。
また、前記特許文献2に開示される構造では、ハゼを抱持する内側部分と、外装材に着座する外側部分が存在するが、基本的に締め込みに外側の支持脚は全く関係が無く、しかも締着部位が内側に存在するため作業性が悪かった。
さらに、前記特許文献3に開示される構造では、半円状の第1挟持部材に抱持される形状のハゼ部分に限定されるものであり、それ以外の突起部分には適用できないという問題があった。
加えて、これらの特許文献1〜3では、締着によって直接変形する部材が外装材に当接するため、締め込みの強弱で当接状態が変化し、特に外装材の表面に当接する部分が浮く恐れがあり、その場合、横方向の負荷に弱いものとなる(倒れやすい)という問題もあった。
なお、従来の締め付けタイプの取付具を用いた構造では、締付具が締め付ける取付具が直接的に縦葺き外装材の端縁を保持するので、例えば取付具の一部に締付具が臨み、しかもその取付具が隆状凸部を押圧する必要があり、調整が困難であった。すなわち締付具の締め付け応力が強すぎると凹みを形成してしまうことがあり、弱すぎると十分に隆状凸部を締め付けることができない場合もあるからである。そのため、適度な締め付け応力を、確実に内側に伝えることが重要であった。
そこで、本発明は、取り付ける縦葺き外装構造の隆状凸部の形状にかかわらず太陽電池パネル等の外設部材を安定に設置することができる取付部材の設置構造及び外設部材の取付構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、面板部とその両側縁を立ち上げた成形部とを備える縦葺き外装材を敷設してなる縦葺き外装構造に、取付部材を締付具にて締め付けて設置した取付部材の設置構造であって、前記取付部材は、縦葺き外装材を左右に隣接させて敷設することによりそれぞれの成形部にて形成した隆状凸部の左右の外側に跨って配される掴み部と、該掴み部のさらに外側に跨って配される挟み部と、を備え、前記締付具は、前記挟み部を内側へ押圧するものであって、前記取付部材を前記隆状凸部に臨ませた状態で前記締付具を締め付けることにより、前記挟み部の左右に設けた上下二段の押圧部分にて、掴み部を内側へ押圧することにより前記隆状凸部を挟圧状に保持することを特徴とする取付部材の設置構造に関するものである。
また、本発明は、前記設置構造において、掴み部は、隆状凸部を内側へ押圧する押圧部分、及び締め付け後に外装材表面に当接(着座)する支持部を備える取付部材の設置構造をも提案する。
さらに、本発明は、前記設置構造により設置された取付部材に支持部材を取り付け、該支持部材に外設部材を取り付けてなることを特徴とする外設部材の取付構造をも提案するものである。
本発明の取付部材の設置構造は、取付部材を縦葺き外装構造の隆状凸部に臨ませた状態で締付具を締め付けることにより、挟み部が掴み部を左右の外側からから押圧して隆状凸部を挟圧状に保持するので、取付部材が安定に取り付けられ、この取付部材に外設部材を安定に取り付けることができる。
本発明では、外装構造の≡状凸部への押圧が、締付具の締着力を間接的に作用させるため、締め込みによって外装材を痛めることがない(挟み部が外装材へ直接接触しない)。
また、締付具の締着によって直接変形する部分(挟み部)と外装構造を押圧する部分(掴み部)とが別々であるため、過度な締め込みによる取付具の変形や、取付箇所のズレ等を防ぎ、安定して取付を行うことができる。
さらに、締め付けタイプの取付具を用いた構造のように、締め付ける部材が直接的に縦葺き外装材の端縁を保持するものではなく、締め付ける挟み部(挟み材)は、その内側の掴み部(掴み材)を介して隆状凸部を保持するので、締め付け応力がより確実に掴み部に作用するため、安定に保持される。
また、挟み部の左右に設けた上下二段の押圧部分にて、掴み部を内側へ押圧することにより前記隆状凸部を挟圧状に保持するので、押圧(挟圧)部分が広く、締め付け応力が掴み部全体に伝えられ、さらに内側の隆状凸部に安定に保持されるものとなる。
また、掴み部が、隆状凸部を内側へ押圧する押圧部分、及び締め付け後に外装材表面に当接(着座)する支持部を備える場合、挟み部の押圧によって押圧部分が隆状凸部の基端を押圧することができ、支持部にて横方向の負荷が作用しても倒れ難く安定に配設することができる。
さらに、本発明の外設部材の取付構造は、前述のように取り付けられた取付部材に対して支持部材を固定し、この支持部材に外設部材を取り付ければよいので、縦葺き外装構造自体にはダメージを与えることなく、容易に且つ強固に太陽電池パネルなどの外設部材を取付対象の縦葺き外装構造に取り付けることができる。
(a)本発明の取付部材の設置構造(縦葺き外装構造)の一実施例(第1実施例)を示し、締付具を締め付けていない状態を示す正断面図、(b)締付具を締め付けた状態を示す正断面図、(c)用いた取付部材を示す斜視図、(d)取付部材を構成する掴み部材(溶接以前)を示す斜視図、(e)用いた補強部材を示す斜視図である。 (a)前記第1実施例に用いた取付部材を構成する溶接以前の挟み部材を示す正面図、(b)その側面図、(c)締付具を締め付けた状態における挟み部材の側面図、(d)その成形前の展開図、(e)点線で示す掴み部材と溶接して組み合わせた状態を示す正面図である。 (a)前記第1実施例に用いた取付部材を構成する溶接以前の掴み部材を示す正面図、(b)その側面図、(c)締付具を締め付けた状態における掴み部材の側面図、(d)その成形前の展開図、(e)点線で示す挟み部材と溶接して組み合わせた状態を示す正面図である。 (a)本発明の取付部材の設置構造(縦葺き外装構造)の他の一実施例(第2実施例)を示す正断面図、(b)用いた挟み部材を示す斜視図、(c)用いた掴み部材を示す斜視図、(d)用いた補強部材を示す斜視図、(e)用いた保持部材を示す正断面図、(f)用いたキャップ材を示す正断面図である。 (a)本発明の取付部材の設置構造(縦葺き外装構造)の他の一実施例(第3実施例)を示す正断面図、(b)用いた挟み部材を示す斜視図、(c)用いた掴み部材を示す斜視図、(d)用いた補強部材を示す斜視図、(e)用いた外装材を示す拡大正面図である。
本発明の取付部材の設置構造は、面板部とその両側縁を立ち上げた成形部とを備える縦葺き外装材を、左右に隣接させて敷設することによりそれぞれの成形部にて隆状凸部を形成し、該隆状凸部に取付部材を締付具にて締め付けて設置した構成である。
前記縦葺き外装材は、金属板を屈曲成形した長尺材で、面板部の左右側縁を上方に向かって立ち上げた成形部を左右に設けた構成であり、それ以外の構成は特に限定するものではないが、本発明における効果の一つとして、成形部の形状が簡易な形状でよいことを挙げているので、敢えて複雑な形状を採用する必要はない。例えば何れか一方の成形部の先端に、他方の成形部を覆う(オーバーハングする)重合部を設けるようにして後述するキャップ材を不要とするようにしてもよい。
そして、この縦葺き外装材を左右に隣接させることにより、それぞれの成形部が突き合わされる(=接触状に)ように、或いは対向状に臨む(=非接触状に)ことにより、上方に突出する隆状凸部が形成される。
この縦葺き外装材は、代表的には概ね0.4〜1.6mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼、非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは殆ど長尺なコイル状形態で供給される。そして、上記各種の長尺なコイル状の金属材料を定尺切断したり、左右の側縁にはロール成形等により成形が施される。
前記縦葺き外装材を左右に隣接させてそれぞれの成形部にて形成される隆状凸部に取り付ける取付部材は、前記隆状凸部の左右の外側に跨って配される掴み部と、該掴み部のさらに外側に跨って配される挟み部と、を備える構成である。
そして、後述する図示実施例のうち第1実施例に示すような前記掴み部と前記挟み部とを有する単一部材にて構成されるものでも、後述する図示実施例のうち第2実施例に示すような前記掴み部を有する掴み部材(内側部材)と前記挟み部を有する挟み部材(外側部材)とからなる複数部材にて構成されるものでもよい。
この取付部材は、締付具にて締め付けられ、さらに前記縦葺き外装材の隆状凸部を挟み込む部材であるから、特にその材質や成形法などを限定するものではないが、外設部材を取り付ける部位となるため、代表的にはおおむね1.2〜3.0mm程度の溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼、非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、アルミニウム合金板、チタニウム板等の高強度の金属板材をプレス等にて成形してもよいし、押出成形にて作製してもよく、軽量で高強度の素材を用いることがさらに望ましい。
前記挟み部材(挟み部)も前記掴み部材(掴み部)も、特にその形状について限定するものではないが、後述する図示実施例に示すようにそれぞれを下方が解放する逆U字状に成形し、その左右の側片の下端を押圧部分とすることにより、ボルトナットのような簡易な構成の締付具にてそれぞれ内側へ容易に押圧することができる。
このように本発明における取付部材の挟み部材(挟み部)は、確実に且つ全体的に応力を内側へ伝える役割を果たし、掴み部材(掴み部)は、確実に且つ強力に隆状凸部を締め付けて保持する役割を果たすため、この取付部材に外設部材を安定に取り付けることができる。
前記取付部材を左右から挟み込む締付具は、前記挟み部の二枚の挟み片を内側へ押圧するものであって、特にその構成を限定するものではないが、後述する図示実施例に示すように左右の挟み片にそれぞれ設けた通孔にボルト杆を挿通させた状態でナットを締め付ける簡易な構成を採用してもよい。
このように本発明の取付部材の設置構造は、前記構成の取付部材を縦葺き外装材の隆状凸部に臨ませた状態で前記締付具を締め付けることにより、前記挟み部が前記掴み部を左右の外側から押圧して前記隆状凸部を挟圧状に保持するので、取付部材が安定に隆状凸部に取り付けられ、この取付部材に外設部材を安定に取り付けることができる。
さらに、従前の締め付けタイプの取付具を用いた構造のように、締め付ける部材が直接的に縦葺き外装材の端縁を保持するものではなく、締め付ける挟み部は、その内側の掴み部を介して縦葺き外装材の隆状凸部を挟み込むので、締め付け応力は掴み部全体に作用するため、挟圧部分が広く、安定に保持される。
また、前記縦葺き外装材の敷設に先立って、後述する図示実施例のように下地へ補強部材を取り付けておき、該補強部材に設けた上方へ立ち上がる起立片の左右にそれぞれ縦葺き外装材の成形部が沿うように敷設し、形成された隆状凸部の外側に取付部材を取り付けることが望ましい。
この場合、隆状凸部の中心に補強部材の起立片が位置し、その外側に隆状凸部が形成され、さらにその外側に取付部材を取り付けるため、前記締付具にて締め付ける際に各成形部は、それぞれ掴み部と起立片との間に挟まれて保持されるものとなり、成形部同士が接触することがないので互いを変形させたり摩擦等にて傷付けることがなく安定に保持される。このような補強部材は、既設の外装構造には適用できないが、新設時に前記取付部材を配する場合には隆状凸部の内側に配することが望ましい。
この補強部材としては、前記取付部材と同様の素材にて作製されることが望ましく、高強度の金属板材をプレス等にて成形してもよいし、押出成形にて作製してもよく、軽量で高強度の素材を用いることがさらに望ましい。
前記補強部材の起立片は、後述する図示実施例では単なる鉛直状の縦片であるが、例えばこの起立片に係止片(係止部)を設け、この係止部に係合する被係合部を縦葺き外装材の成形部に設けた場合には、成形部の取付安定性は向上する。
尤もこの態様は、従来より公知の「保持部材(吊子)」に相当する構成であって、本発明における効果の一つとして、縦葺き外装材の成形部の形状が簡易な形状でよいことを挙げているので、基本的には上述のような被係合部を成形部に設けないことを前提として、補強部材とした。
また、本発明の外設部材の取付構造は、前記設置構造により設置された取付部材に支持部材を取り付け、該支持部材に外設部材を取り付けてなる構成であって、縦葺き外装構造自体にはダメージを与えることなく、容易に且つ強固に外設部材を取付対象の縦葺き外装構造に取り付けることができる。
この取付部材に取り付けられる外設部材としては、太陽電池システムや緑化構造でもよいし、雪止め金具、避雷針、アンテナなどでもよい。
図1に示す本発明の取付部材2の設置構造(縦葺き外装構造)の第1実施例は、面板部11とその両側縁を立ち上げた成形部12,12とを備える縦葺き外装材(以下、単に外装材という)1を、図示しない保持部材9(図4(e)に示す)により左右に隣接させて下地5上に敷設することによりそれぞれの成形部12,12にて隆状凸部10を形成し、キャップ材6を取り付けた外側から該前記隆状凸部10に取付部材2(2A,2B)を締付具3にて締め付けて設置した構成である。
前記外装材1は、金属板を屈曲成形した長尺材で、略平坦状の面板部11の左右側縁を上方に向かって立ち上げた成形部12,12を左右に設けた構成であり、左右に隣接する外装材1,1の成形部12,12が突き合わされて上方に突出する隆状凸部10が形成される。
図示実施例の外装材1には、図5(e)に拡大して示すように、成形部12の面板部11側に補強部材4を下地5上に取り付けるための固定具4bの頭部が接触しないように表面側へ***する隆状部13が設けられ、その成形部12側には溝状部14が設けられている。
前記外装材1を下地5上に保持する保持部材9は、図4(e)に示すように、略L字状の横片に相当する下地5への固定部91(92は固定具)と、略鉛直状の縦片部93と、この縦片部93の上端に設けられて前記外装材1,1の成形部12,12を保持する保持部94,94と、キャップ材6を係合させる被係合部95,95とを有する構成である。
この保持部材9は、短尺なピース材であっても長尺であってもよく、下地5に固定した保持部材9に外装材1を臨ませ、その後に保持部材9の一部を変形させて(=保持部94を形成する)外装材1の成形部12を保持するものであり、前記変形を可能とする素材であれば特に限定するものではないが、例えば前記外装材1と同様の素材にて形成してもよい。或いは予め所定の形状に成形したものとする場合には、アルミや硬質樹脂による押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレス加工品及びセラミック等より形成すればよい。
なお、この保持部材9については、外装構造の要部を示す図1(a),(b)や、後述する第2実施例の図4(a)、第3実施例の図5(a)では省略したが、図5(e)に外装材1,1との組み付けを示した。
前記取付部材2は、前記隆状凸部10の左右の外側に跨って配される掴み部22と、該掴み部22のさらに外側に跨って配される挟み部21と、を備える構成である。
そして、図示実施例では、図1(c)、図2(e)、図3(e)に示すように前記挟み部21を有する挟み部材(外側部材)2Aと、前記掴み部22を有する掴み部材(内側部材)2Bとを溶接にて一体化させた単一部材にて構成される。
前記取付部材2を構成する溶接以前の挟み部材2Aは、図2(a),(b)に示すように略水平状の上面部24の左右に傾斜状に折り下げた挟み片23,23が形成される,下方が解放する逆U字状の成形体であり、この挟み片23,23の下端を内側へ屈曲させて上下二段の押圧部分21o,21uを形成している。また、前記挟み片23,23には、それぞれ二箇所に後述する締付具3を挿通させる通孔231,231が設けられている。
詳しくは図2(d)に示される展開図より明らかなように、各挟み片23の下端を3つに分けて中央の下端を内側へ屈曲させて下段の押圧部分21uとし、左右の下端を内側へ屈曲させて上段の押圧部分21o,21oとしている。なお、この展開図では、組み立てた後の部位を括弧付き符号にて示している。
したがって、この図示実施例の挟み部21とは、前記押圧部分21o,21uを含む左右の挟み片23,23を指すものである。
この挟み部材2Aを取付部材2の一部として一体に組み付けた後、締付具3にて締め付けると、図1(b),図2(c)に示すように傾斜状に形成されていた挟み片23,23が内側へ押圧されて略垂直状の状態となる。
前記取付部材2を構成する溶接以前の掴み部材2Bは、図3(a),(b)に示すように略水平状の上面部26の左右に傾斜状に折り下げた掴み片25,25が形成される,下方が解放する逆U字状の成形体であり、この掴み片25,25の下端に内側の隆状凸部10を押圧する押圧部分22s、及び締め付け以前に安定に配設するための支持部27を形成している。なお、各掴み片25は逆T字状に形成され、上面部26の左右下方に形成される符号28は、締付具3が通る空間部である。
詳しくは図3(d)に示される展開図より明らかなように、各掴み片25の下端を3つに分けて中央の下端を外側へ屈曲させて支持部27とし、左右の下端を内側へ屈曲させて押圧部分22s,22sとしている。なお、この展開図では、組み立てた後の部位を括弧付き符号にて示している。
したがって、この図示実施例の掴み部22とは、前記押圧部分22sを含む左右の掴み片25,25を指すものである。
この掴み部材2Bを取付部材2の一部として一体に組み付けた(xは溶接部分を示す)後、締付具3にて締め付けると、図1(b),図3(c)に示すように傾斜状に形成されていた掴み片25,25が内側へ押圧されて略垂直状の状態となる。
そして、前記挟み部材2Aの内側に前記掴み部材2Bを配した状態で、各上面部24,26を溶接にて接合して図1(c)、図2(e)、図3(e)に示す取付部材2が形成され、単一部材として、図1(a)に示すように下地5上に敷設した外装材1,1の成形部12,12にて形成される隆状凸部10に上方から容易に配設することができる。
前記取付部材2を左右から挟み込む締付具3は、左右の挟み片23,23にそれぞれ設けた通孔231,231にボルト杆3を挿通させた状態でナット3bを締め付ける構成である。
図示実施例では、隆状凸部10の中心に補強部材4の起立片41が位置する、すなわち前記外装材1,1の敷設に先立って、下地5へ補強部材4を取り付けておき、該補強部材4に設けた上方へ立ち上がる起立片41の左右の外装材1,1の成形部12,12が沿うように敷設して隆状凸部10を形成している。
この補強部材4は、図1(e)に示すように下地5上に敷設される略水平状の固定片42の略中央に略垂直状に立ち上がる起立片41が設けられた略T字状のピース材であり、固定片42には、下地5へ固定するための固着具4bを取り付ける通孔421,421が左右に2箇所ずつ設けられている。
また、図示実施例では、前記隆状凸部10に、キャップ材6を被せるように取り付けたが、図1(a)には図示しない前記保持部材9(図4(e)に示した)に係合(嵌合)させて取り付けた。
このキャップ材6は、図4(fe)に拡大して示すように、略傘状に左右に拡開する覆い部61,61の下端に、内側へ略く字状に屈曲された側縁成形部62,62が設けられた長尺材であり、この側縁成形部62の内側へ屈曲する隅部の外側に前記取付部材2の掴み部22(押圧部分22s)が臨む構成である。
なお、この側縁成形部62,62は、キャップ材6を前記隆状凸部10の上方から押圧するように配することにより、弾性に抗して拡開して前記保持部材9の被係合部95,95に係合(嵌合)する。
そして、このキャップ材6の外側から前記掴み部22(押圧部分22s)が臨んで確実に且つ強力に隆状凸部10を締め付けることにより、取付部材2が安定に隆状凸部10に取り付けられ、この取付部材2に図示しない外設部材を安定に取り付けることができる。
そのため、キャップ材6の外れは、キャップ材6の外側に配設された取付部材2によって直接的に防止される。
そして、この第1実施例では、外装材1,1を敷設した状態で形成される隆状凸部10に、予め溶接にて一体化させた前記構成の取付部材2を配設し、通孔231,231に締付具(ボルト杆)3を挿通させ、その端部にナット3bを取り付けて締め付ける。
これらの各部材からなる本発明の取付部材2の設置構造は、挟み部21(挟み部材2A)が掴み部22(掴み部材2B)を左右の外側からから押圧して隆状凸部10を挟圧状に保持するので、保持部材の形状やその取付部の形状に頼ることがなく、取付部材2A,2Bが安定に取り付けられ、この取付部材2に、図示しない太陽電池パネル等の外設部材を安定に取り付けることができる。
また、この第1実施例では、隆状凸部10の中心に下地5へ取り付けられる補強部材4起立片41が位置し、その外側に左右の成形部12,12が沿う状態としたので、締付具3にて締め付ける際に隆状凸部10を形成する各成形部12,12は、それぞれ掴み部22と起立片41との間に挟まれて安定に保持されるものとなり、成形部12,12同士が接触することがないので、互いを変形させたり、摩擦等にて傷付けることがなく安定に保持される。
また、この第1実施例では、左右の外装材1,1は前記保持部材9により安定に接続されるが、この取付部材2も外装材1,1を保持する役割を果たす。
さらに、この第1実施例では、挟み部21(挟み部材2A)が掴み部22(掴み部材2B)を内側へ複数箇所(21o,21u)にて押圧するので、押圧(挟圧)部分が広く、締め付け応力が掴み部21全体に伝えられ、さらに内側の隆状凸部10に安定に保持されるものとなる。
また、この第1実施例では、締付具3が、左右の挟み片にそれぞれ設けた通孔に挿通させたボルト杆3とナット3Bとからなるので、公知のボルトナットをそのまま流用することができる。
したがって、前記取付部材2に外設部材を支持する場合や、室内側へ天井材や照明具などを配置する場合等にも左右の外装材1,1の開きを起こすことなく容易に対応することができる。
また、取付部材2は、その上面部24が平坦状であるため、この取付部材2の支持部24に各種の持出部材等を取り付けるようにしてよいし、取り付けるための基部としてもよい。この取付部材2は、前述のように安定に取り付けられているので、それに支持させる外設部材も安定に取り付けられるものとなる。
また、この実施例では、掴み部22が、隆状凸部10の基端を内側へ押圧する押圧部分22s、及び締め付け以前に外装材表面に当接(着座)する支持部27を備えるので、挟み部21の押圧によって押圧部分22sが隆状凸部10の基端を押圧することができ、支持部27にて横方向の負荷が作用しても倒れ難く安定に配設することができる。
図4に示す本発明の取付部材2'の設置構造(縦葺き外装構造)の第2実施例は、前記第1実施例のように挟み部材2Aと掴み部材2Bとを溶接にて予め一体化して単一部材2として取り付けるものではなく、挟み部材7と掴み部材8とをそれぞれ個別に取り付ける構成であり、言い換えれば取付部材2'が複数部材(7,8)からなる構成である。
前記取付部材2'を構成する挟み部材7は、基本構成は前記第1実施例の挟み部材2Aと同様であり、図4(b)に示すように略水平状の上面部74の左右を折り下げた挟み片73,73が形成される,下方が解放する逆U字状の成形体であり、この挟み片73,73の下端を内側へ屈曲させて上下二段の押圧部分71o,71uを形成している。また、前記挟み片73,73には、それぞれ二箇所に締付具3を挿通させる通孔731,731が設けられている。
なお、前記上面部74の略中央に形成された矩形状の通孔Yは、掴み部材8の挿入片84,84を挿入する挿入孔を示す
したがって、この図示実施例の挟み部71とは、前記押圧部分71o,71uを含む左右の挟み片73,73を指すものである。
前記取付部材2'を構成する掴み部材8は、左右一対の組み合わせ部材であって、図4(c)に示すように左右に略鉛直状の縦片である掴み片85,85が形成され、各掴み片85の上端に起立する挿入片84が形成され、この掴み片85,85の下端に内側の隆状凸部10を押圧する押圧部分82s、及び締め付け以前に安定に配設するための支持部87を形成している。なお、各掴み片85は十字状に形成され、挿入片84の左右下方に形成される符号88は、締付具3が通る空間部である。
したがって、この図示実施例の掴み部82とは、前記押圧部分82sを含む左右の掴み片85,85を指すものである。
そして、この第2実施例では、外装材1,1を敷設した状態で形成される隆状凸部10に、前記第1実施例と同様にキャップ材6を取り付けた後、まず前記構成の掴み部材8をキャップ材6の外側に跨るように配設する。
次に、前記構成の挟み部材7を、掴み部材8の外側に配設する。その際、掴み部材8の上端に形成された挿入片84,84が通孔Yに挿入するように挟み部材7を調整して配設する。
この状態で、挟み部材7の通孔731,731に締付具(ボルト杆)3を挿通させ、その端部にナット3bを取り付けて締め付ける。
これらの各部材からなる第2実施例の取付部材2'の設置構造は、前記第1実施例と同様に、挟み部71(挟み部材7)が掴み部82(掴み部材8)を左右の外側からから押圧して隆状凸部10を挟圧状に保持するので、保持部材の形状やその取付部の形状に頼ることがなく、取付部材7,8が安定に取り付けられる。
また、それ以外の効果についても、前記第1実施例と全く同様に奏することができる。
図5に示す本発明の取付部材2"の設置構造(縦葺き外装構造)の第3実施例は、前記第2実施例と同様に、挟み部材7'と掴み部材8とをそれぞれ個別に取り付ける構成であり、言い換えれば取付部材2"が複数部材(7',8)からなる構成である。より詳しくは、掴み部材8については、前記第2実施例と全く同様であるが、下端に支持部79を設けた挟み部材7'を用いた点が前記第2実施例と異なる。
前記挟み部材7'は、基本構成は前記第2実施例の挟み部材7と同様であり、図5(b)に示すように略水平状の上面部74の左右を折り下げて挟み片73,73が形成され、この挟み片73,73の下端の略中央を内側へ屈曲させて押圧部分71s,71sを形成し、挟み片73,73の下端の奥側、手前側を外側へ段状に折曲して略Z字状の支持部79,79を形成している以外の構成については、前記実施例の挟み部材7と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
前記支持部79は、掴み部材8に設けられる支持部87と同様に締付具3の締め付け以前に安定に配設する役割を果たす。また、締付具3で押圧される部分をば力点とし、内側の掴み部材8を押圧する部分(押圧部分71s)を作用点とすると、支点の役割を果たすため、安定に押圧応力を押圧部分71sから掴み部材8に伝えることができる役割をも果たす。
そして、この第3実施例では、外装材1,1を敷設した状態で形成される隆状凸部10に、前記第1実施例と同様にキャップ材6を取り付けた後、前記第2実施例と同様に掴み部材8をキャップ材6の外側に跨るように配設し、続いて前記構成の挟み部材7'を配設し、締付具(ボルト杆)3にて締め付ければよい。
これらの各部材からなる第3実施例の取付部材2"の設置構造は、前記第1実施例及び第2実施例と同様に、挟み部71(挟み部材7')が掴み部82(掴み部材8)を左右の外側からから押圧して隆状凸部10を挟圧状に保持するので、保持部材の形状やその取付部の形状に頼ることがなく、取付部材7',8が安定に取り付けられる。
また、それ以外の効果についても、前記第1実施例及び第2実施例と全く同様に奏することができる。
1 外装材
10 隆状凸部
11 面板部
12 成形部
13 隆状部
14 溝状部
2,2',2" 取付部材
2A 挟み部材
2B 掴み部材
21 挟み部
21o,21u 押圧部分
22 掴み部
22s 押圧部分
23 挟み片
231 通孔
24 上面部
25 掴み片
26 上面部
27 支持部
3 締付具(ボルト杆)
3b ナット
4 補強部材
4b 固定具
5 下地
6 キャップ材
7,7' 挟み部材
8 掴み部材
9 保持部材

Claims (3)

  1. 面板部とその両側縁を立ち上げた成形部とを備える縦葺き外装材を敷設してなる縦葺き外装構造に、取付部材を締付具にて締め付けて設置した取付部材の設置構造であって、
    前記取付部材は、縦葺き外装材を左右に隣接させて敷設することによりそれぞれの成形部にて形成した隆状凸部の左右の外側に跨って配される掴み部と、該掴み部のさらに外側に跨って配される挟み部と、を備え、
    前記締付具は、前記挟み部を内側へ押圧するものであって、
    前記取付部材を前記隆状凸部に臨ませた状態で前記締付具を締め付けることにより、前記挟み部の左右に設けた上下二段の押圧部分にて、掴み部を内側へ押圧することにより前記隆状凸部を挟圧状に保持することを特徴とする取付部材の設置構造。
  2. 掴み部は、隆状凸部を内側へ押圧する押圧部分、及び締め付け後に外装材表面に当接する支持部を備えることを特徴とする請求項1に記載の取付部材の設置構造。
  3. 請求項1又は2に記載の設置構造により設置された取付部材に支持部材を取り付け、該支持部材に外設部材を取り付けてなることを特徴とする外設部材の取付構造。
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