JP5472450B2 - 無線通信装置、および無線通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置、および無線通信制御方法 Download PDF

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Description

本件は無線通信装置、情報処理装置および無線通信制御方法に関する。
近年、地球環境問題やエネルギー問題に対する意識の高まりにより、エナジースター(Energy Star)等のように、一般的に様々な装置に対して省エネルギー化が求められている。これは、無線通信装置についても例外ではなく、無線通信時の消費電力の低減が求められている。
ここで、例えば無線LAN(Wireless Local Area Network)のような無線通信方式では、一般的に電波状態により動的に通信速度を変化させ、常に可能な最高速度で接続を行うことが可能である。
特開2003−169363号公報 特開2004−356855号公報
しかし、無線通信時の消費電力は、一般的に、通信規格や通信モード、無線伝送レート等により異なる。例えば、従来のIEEE 802.11a,802.11b,802.11g等と比較して、MIMO(Multi Input Multi Output)技術を用いたIEEE 802.11nの高速通信では、無線通信時の制御チップの消費電力は数百mWほど大きくなる。また従来の帯域幅の2倍の40MHz幅を使用するハイスループットモード(HT40)で運用する場合、さらに消費電力は大きくなる。
ここで、常に高速通信が必要である場合には、このような高速化技術を常時使用することが有効である。しかし、無線通信を用いるネットワークにおいてこのような通信方式で高速のデータ通信や高品質の保証が求められている通信(さらにデータ通信自体)が、常に行われているとは限らないにもかかわらず、消費電力の大きい高速の通信が可能な状態を維持することは、無駄な電力消費であり、省エネルギーの観点から好ましくないという問題点がある。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、データの無線通信の優先度に応じて通信速度を変更することによって、電力消費量が多い高速通信を合理的に削減して省電力化を図る無線通信装置、情報処理装置および無線通信制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、以下のような無線通信装置が提供される。開示の無線通信装置では、入力手段は、データが入力される。優先度判定手段は、データの優先度を判定する。出力手段は、設定された通信速度でデータを無線通信により出力する。速度制御手段は、優先度判定手段によって判定されたデータの優先度に応じて、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度を設定すると共に、データの入力が検出されない場合には、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度をデータの入力が検出されている場合よりも遅く設定する。
また、上記課題を解決するために、以下のような情報処理装置が提供される。開示の情報処理装置では、優先度判定手段は、データの優先度を判定する。出力手段は、設定された通信速度でデータを無線通信により出力する。速度制御手段は、優先度判定手段によって判定されたデータの優先度に応じて、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度を設定すると共に、データの出力が検出されない場合には、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度をデータの出力が検出されている場合よりも遅く設定する。
また、上記課題を解決するために、以下のような無線通信制御方法が提供される。開示の無線通信制御方法では、優先度判定手段が、入力手段から入力されたデータの優先度を判定する。速度制御手段が、優先度判定手段によって判定されたデータの優先度に応じて、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度を設定すると共に、データの入力が検出されない場合には、出力手段から出力されるデータの無線通信の通信速度をデータの入力が検出されている場合よりも遅く設定する。
開示の無線通信装置、情報処理装置および無線通信制御方法によれば、データの無線通信の優先度に基づいて通信速度を変更することによって、優先度の低いデータの通信速度を抑制して省電力化を図ることが可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施の形態の無線通信装置を示す図である。 第2の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。 第2の実施の形態のアクセスポイントのハードウェア構成を示す図である。 第2の実施の形態の無線LANのフレームのデータ構造例を示す図である。 第2の実施の形態の有線のLANのフレームのデータ構造例を示す図である。 第2の実施の形態の無線LANのBeaconフレームのデータ構造例を示す図である。 第2の実施の形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態のアクセスポイントの概要を示す図である。 第2の実施の形態の有線LANインタフェース部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の無線LANインタフェース部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の優先度変換テーブルを示す図である。 第2の実施の形態の速度判定テーブルを示す図である。 第2の実施の形態の速度制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の優先度判定処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のリンクの接続の手順を示すシーケンス図である。 第3の実施の形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態のパケットのデータ構造例を示す図である。 第3の実施の形態の優先度判定処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 第4の実施の形態の無線LANのProbe Requestフレームのデータ構造例を示す図である。 第4の実施の形態の無線LANのProbe Resposeフレームのデータ構造例を示す図である。 第4の実施の形態のドライバの構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態の速度制御処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のリンクの接続の手順を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信装置を示す図である。図1に示す無線通信装置1は、データの優先度に応じて通信速度を変更する無線通信装置である。無線通信装置1は、入力手段1a、優先度判定手段1b、速度制御手段1c、出力手段1dを有する。また、出力手段1dにはアンテナ1d1が接続されている。
入力手段1aは、他の通信装置や情報処理装置等の無線通信機能および有線通信機能を有する装置と有線通信または無線通信によって接続可能である。入力手段1aは、これらの装置から送信された入力データが入力される。
優先度判定手段1bは、入力手段1aによって入力されたデータの優先度を判定する。データの優先度は、例えば、データのヘッダが有する情報に含まれている制御信号が示す、QoS(Quality of Service)の設定を示す有線のLANまたは無線LANのLANフレーム(Local Area Network frame)のVLAN(Virtual LAN)タグやIP(Internet Protocol)パケット(packet)のToS(Type of Service)フィールドに含まれるプライオリティ、同じくLANフレームやIPパケットに含まれる宛先アドレス、IPパケットに含まれる宛先ポート番号等の、そのデータが高速で送信する必要があるか否かを示す情報に基づいて判定することができる。
ここで、QoSは、ある特定の通信のための帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術であり、音声や動画のリアルタイム配信やテレビ電話等、通信の遅延や停止を防ぎたいサービスで用いられる。QoSの標準規格には、IEEE802.1pや、IEEE802.11e等がある。
速度制御手段1cは、優先度判定手段1bによって判定されたデータの優先度に応じて、出力手段1dから出力されるデータの無線通信の通信速度を設定すると共に、データの入力が検出されない場合には、出力手段1dから出力されるデータの無線通信の通信速度をデータの入力が検出されている場合よりも遅く設定する。これに従い、優先度判定手段1bで判定された優先度に応じた通信速度で、無線通信により出力手段1dからデータを出力することができる。
出力手段1dは、設定された通信速度で出力データを無線通信により出力する。出力手段1dから出力されたデータは、アンテナ1d1から無線LAN等の無線通信により他の無線通信装置等に転送される。
これにより、データの無線通信の優先度に基づいて通信速度を変更することによって、優先度の低いデータの通信速度を抑制することで、電力消費量が多い高速通信を合理的に削減して省電力化を図ることが可能になる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。本実施の形態の通信システムは、無線LANによる通信機能を有する情報処理装置200と、ネットワーク10で接続された情報処理装置400やサーバ500等の情報処理装置と間でデータの送受信を行えるように、本実施の形態のアクセスポイント100が、データリンク層のフレームを中継するものである。ここで、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけるレイヤ2のデータの単位を、パケットと呼ぶこともあるが、第2の実施の形態では、説明の便宜上、すべてフレームに統一して表現する。
図2に示す通信システムは、アクセスポイント100、情報処理装置200,400、中継装置300、サーバ500を有する。アクセスポイント100は、中継装置300を介して情報処理装置400、サーバ500とネットワーク10で接続されている。ネットワーク10は、例えば、有線のLANで構成することができるが、これに限らず、無線LANや専用線等の他の方式で構成してもよい。
アクセスポイント100は、無線LANによる通信機能を有しており、情報処理装置200と無線LANによる接続が可能である。
情報処理装置200は、ユーザが使用するコンピュータ等の情報処理装置である。情報処理装置200は、アクセスポイント100および中継装置300を介して、情報処理装置400やサーバ500とデータ通信を行うことができる。情報処理装置200は、これにより、例えば、情報処理装置400とIP電話やテレビ電話による通話、データ通信を行ったり、サーバ500から配信される動画や音声のコンテンツを取得したりデータのダウンロードを行ったりすることができる。
中継装置300は、アクセスポイント100、情報処理装置400、サーバ500等のノード間のデータ通信において、送信元のノードから宛先のノードまでフレームを中継する。
情報処理装置400は、他のユーザの使用するコンピュータ等の情報処理装置である。情報処理装置400は、ネットワーク10を介して中継装置300と接続されていると共に、さらに、アクセスポイント100を介して情報処理装置200と通信することができる。情報処理装置400は、情報処理装置200との間でIP電話やテレビ電話による通話、データ通信等を行う機能を有する。
サーバ500は、データ通信により蓄積しているデータを配信可能な情報処理装置である。サーバ500は、ネットワーク10を介して中継装置300と接続されていると共に、さらに、アクセスポイント100を介して情報処理装置200と通信することができる。サーバ500は、情報処理装置200と通信することにより、情報処理装置200に対して動画や音声のコンテンツやデータを配信する機能を有する。
図3は、第2の実施の形態のアクセスポイントのハードウェア構成を示す図である。アクセスポイント100は、無線および有線による通信機能を備えた通信装置であって、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random-Access Memory)102、フラッシュROM(Flash Read-Only Memory)103、電源部106、有線LANインタフェース部107、無線LANインタフェース部110を有する。
CPU101は、アクセスポイント100全体を制御している。CPU101は、プログラムによる処理を実行する。CPU101は、フラッシュROM103に記憶されているデータを用いて、同じくフラッシュROM103に記憶されているプログラムを実行する。CPU101は、有線LANインタフェース部107、無線LANインタフェース部110を介して、情報処理装置200等の他の装置から送信されるコマンドを受信すると共に、コマンドに対する実行結果を他の装置に応答する。
RAM102は、ワークエリアとして使用され、アクセスポイント100の通信や制御に必要な各種データを記憶する。フラッシュROM103は、プログラム記録部、データ記録部の一例であって、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムを記憶すると共に、データ記録部には優先度変換テーブルや速度判定テーブル等の各種テーブルを記憶している。
電源部106は、CPU101や無線LANインタフェース部110等の各部に対して駆動電力を供給する。
有線LANインタフェース部107は、有線のLANで接続された通信機能を有する装置に対して、有線のLANによる通信の接続を行うインタフェースである。
無線LANインタフェース部110は、無線LANで接続可能な通信機能を有する接続装置に対する無線LANによる通信の接続を行うインタフェースである。無線LANインタフェース部110は、ベースバンドプロセッサ111、トランシーバ112、電力増幅器113、アンテナ114を有する。
ベースバンドプロセッサ111は、情報を送受信するためのベースバンド信号を発生する。トランシーバ112は、ベースバンド信号で搬送信号を変調して送信信号を生成し、又は受信信号からベースバンド信号を復調する。電力増幅器113は、送信信号又は受信信号を増幅する。アンテナ114は、電力増幅器113から出力される送信信号を情報処理装置200等の無線LANによる通信が可能な他の装置に無線信号として送出し、または他の装置からの無線信号を受信し、受信信号として電力増幅器113に入力する。
図4は、第2の実施の形態の無線LANのフレームのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図4に示すフレームが、図2において前述したアクセスポイント100の無線LANインタフェース部110を介して、無線LANで接続された情報処理装置200との間で送受信される。
図4に示すフレームは、IEEE 802.11eのMACフレーム形式であり、2バイトの領域であるFrame Control、2バイトの領域であるDuration ID、6バイトの領域であるAddress 1、6バイトの領域であるAddress 2、6バイトの領域であるAddress 3、2バイトの領域であるSequence Control、6バイトの領域であるAddress 4、2バイトの領域であるQoS Control、可変長の領域であるペイロード、4バイトの領域であるFCS(Frame Check Sequence)を有する。
ここで、QoS Controlは、IEEE802.11eの無線LANのフレームの優先順位を示す。QoS Controlは、トラフィックの優先順位設定に使用されるフレームの優先順位レベルを4段階のアクセスカテゴリで示す。
図5は、第2の実施の形態の有線のLANのフレームのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図に示すフレームが、図2において前述したアクセスポイント100の有線LANインタフェース部107を介して、ネットワーク10で接続された中継装置300との間で送受信される。
図5に示すフレームは、8バイトの領域であるプリアンブル(preamble)、6バイトの領域である宛先MACアドレス、6バイトの領域である送信元MACアドレス、2バイトの領域であるTPID(Tag Protocol Identifier:タグ・プロトコル(protocol)識別子)、2バイトの領域であるVLANタグ、2バイトの領域であるタイプ、可変長の領域であるペイロード、4バイトの領域であるFCS(Frame Check Sequence)を有する。また、VLANタグは、3ビットの領域であるプライオリティ(priority)、1ビットの領域であるCFI(Canonical Format Indicator)、12ビットの領域であるVLAN IDを有する。
ここで、VLANタグが有するプライオリティは、IEEE802.1pの優先順位を示す。プライオリティは、トラフィックの優先順位設定に使用されるフレームの優先順位レベルを8段階で示す。
本実施の形態のアクセスポイント100は、無線LANのフレームの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する。無線LANのフレームの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する場合、アクセスポイント100は、図4に示した無線LANのフレームのQoS Controlに基づいて、無線LANで通信されるフレームの優先度を取得する。次に、アクセスポイント100は、取得した無線LANのフレームの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する。
また、アクセスポイント100は、有線のLANのフレームの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定することもできる。有線のLANのフレームの優先度に基づいてリンクの速度を判定する場合、アクセスポイント100は、図5に示した有線のLANのフレームのVLANタグのプライオリティに基づいて、LANで通信されるフレームの優先度を取得する。次に、アクセスポイント100は、取得した有線のLANのフレームの優先度を、無線LANの優先度に変換し、変換して得られた無線LANの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する。
図6は、第2の実施の形態の無線LANのBeaconフレームのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図6に示すBeaconフレームが、アクセスポイント100の無線LANインタフェース部110から、情報処理装置200に対してブロードキャスト通信により送信されることにより、パッシブスキャンが行われる。
図6に示すBeaconフレームは、8バイトの領域であるTime Stamp、2バイトの領域であるBeacon Interval、2バイトの領域であるCapability Information、2〜34バイトの領域であるService Set ID、3〜10バイトの領域であるSupported Rates、7バイトの領域であるFH Parameter Set、3バイトの領域であるDS Parameter Set、8バイトの領域であるCF Parameter Set、4バイトの領域であるIBSS Parameter Set、6〜256バイトの領域であるTIM(Traffic Indication Message)を有する。
ここで、Supported Ratesは、本実施の形態の速度制御処理において、アクセスポイント100によりリンクの速度が設定される領域である。このSupported Ratesにリンクの速度が設定されたBeaconがアクセスポイント100から情報処理装置200に送信されることにより、アクセスポイント100と情報処理装置200との間の無線LANのリンクの速度が制御される。
なお、フレームのデータ構造は、ネットワークの運用形態等に応じて、種々の変形例が考えられる。例えば、本実施の形態に示したもの以外の情報が付加される場合もある。一方、本実施の形態に示した情報の一部が省略される場合もある。
図7は、第2の実施の形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。本実施の形態のアクセスポイント100は、QoS等の、送受信されるデータに含まれている制御情報に基づいて、データが分割されたフレームによって示されるデータのフローの優先度に応じて、フレームが送信される通信速度を変更する。アクセスポイント100は、入力部121、優先度判定部122、速度制御部123、出力部124、優先度変換部125、優先度変換情報記憶部151、速度判定情報記憶部152を有する。また、出力部124にはアンテナ114が接続されている。
本実施の形態のアクセスポイント100は、データを複数のフレームに分割して送受信する。データが分割されたフレームは、データの転送に使用する制御情報を有する。制御情報には、無線LANのデータの通信における優先順位を示す優先情報、フレームの宛先MACアドレスを示す宛先アドレス情報が含まれている。
入力部121は、無線通信装置や情報処理装置等の通信機能を有する他の装置と、例えば有線のLANや無線LAN等の物理リンクによって接続可能である。入力部121は、これらの装置から送信されたデータが入力フレームとしてフレーム形式で入力される。
優先度判定部122は、入力部121によってフレーム形式で入力されたデータのフローの優先度を判定する。優先度判定部122は、データのフローの優先度を、フレームの制御情報に含まれている無線LANの制御信号が示すプライオリティ、宛先MACアドレス等の、そのデータが高速で送信する必要があるか否かを示す情報に基づいて判定する。また、優先度判定部122は、アクセスポイント100に入力されたデータの優先度の形式が、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なる場合、優先度変換部125によって変換されたデータのフローの無線通信の優先度を判定する。
また、優先度判定部122は、入力部121から入力されたデータのフレームの制御情報が有する宛先MACアドレスが、送信先のMACアドレス等の、所定のアドレスを示す場合には、プライオリティの値に関わらずデータのフローの優先度を高く判定する。一方、優先度判定部122は、入力部121から入力されたデータのフレームの制御情報が有する宛先MACアドレスが所定のアドレスでない場合には、データのフローの優先度を低く判定する。これにより、所定の装置と通信する場合には、優先度を高くして、高速な通信を確保することができる。
速度制御部123は、速度判定情報記憶部152に記憶されている速度判定情報に基づいて、優先度判定部122によって判定されたデータのフローの優先度に応じて、出力部124から出力されるデータの無線通信の通信速度を設定する。これにより、判定された優先度に応じた通信速度でデータを送受信することができる。
具体的には、速度制御部123は、優先度判定部122によって判定されたデータのフローの優先度が高い場合には、出力部124から出力されるデータの通信速度が速い通信規格(例えば、IEEE 802.11n)を設定する。一方、速度制御部123は、優先度判定部122によって判定されたデータのフローの優先度が低い場合には、出力部124から出力されるデータの通信速度が遅い通信規格(例えば、IEEE 802.11bやIEEE 802.11g)を設定する。
速度制御部123は、QoSが設定されたデータのフローの入力が所定時間(例えば、数分間)以上検出されない場合には、出力部124から出力されるデータの無線通信の通信速度を、QoSが設定されたデータの入力が検出されている場合よりも遅く設定する。これに従い、データ通信がない場合にはリンクの速度を低速に設定することで、省電力化を図ることができる。
出力部124は、設定された通信速度でデータを出力フレームとしてフレーム形式で出力する。出力部124から出力されたデータは、例えば無線LAN等の無線通信の物理リンクを通じて、アンテナ114,200aを介して情報処理装置200等の他の装置に転送される。このとき、出力部124は、無線LANインタフェース部110とデータの送信先である情報処理装置200との間でリンクの確立を制御するBeacon等の制御信号を送受信してネゴシエーション(negotiation)を行い、確立しているリンクの通信速度を、優先度判定部122による優先度の判定結果に応じた通信速度に変更する。
優先度変換部125は、入力部121から入力されたデータの優先度の形式が、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なる等、無線LANの優先度と異なる形式の優先度が設定されたデータが入力部121から入力された場合、優先度変換情報記憶部151に記憶されている優先度変換情報に基づいて、入力部121によって入力されたデータのフローの優先度を無線通信の優先度に変換する。
優先度変換情報記憶部151は、有線のLANのフレームのデータの優先度等、無線LANの優先度と異なる形式の優先度を、無線LANのフレームのデータの優先度に変換する優先度変換情報を記憶する。優先度変換情報については、詳しくは図11において後述する。
速度判定情報記憶部152は、入力部121から入力されるデータのフローの優先度と無線通信の通信速度との対応関係を示す速度判定情報を記憶する。速度判定情報については、詳しくは図12において後述する。
なお、本実施の形態では、入力部121から入力されたフレームの制御情報に基づいて優先度が判定されるが、これに限らず、出力部124から出力されるフレームの制御情報に基づいて優先度を判定してもよい。
図8は、第2の実施の形態のアクセスポイントの概要を示す図である。図2において前述したアクセスポイント100は、図8に示すように、有線LANインタフェース部107から入力された有線LAN側入力フレームについて、優先度変換部125において有線のLANのフレームの優先度が無線LANのフレームの優先度に変換され、無線LANインタフェース部110から無線LAN側出力フレームとして出力される。これにより、アクセスポイント100に有線LAN側から入力されたフレームが無線LAN側の宛先に向かって中継される。このとき、有線のLANのフレームの優先度が、無線LANに変換されるので、有線のLANの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を制御することができる。また、アクセスポイント100に無線LAN側から入力されたフレームが有線LAN側の宛先に向かって中継されるが、説明を省略する。
図9は、第2の実施の形態の有線LANインタフェース部の構成を示すブロック図である。有線LANインタフェース部107は、フロー検出部107a、帯域監視部107b、マーカー部107c、優先度指定部107dを有する。
フロー検出部107aは、本実施の形態のアクセスポイント100に入力された有線LAN側入力フレームの一連の流れであるフローが入力されると、入力されたフローをフレームの制御情報に基づいて検出する。
帯域監視部107bは、有線LANインタフェース部107に入力されたフローの帯域を監視する。
マーカー部107cは、検出したフローの優先度を書き換える。これにより、必要に応じてデータのフローの優先度の設定を変更することができる。本実施の形態のアクセスポイント100では、プライオリティ(図5において前述)を書き換える。なお、これに限らず、アクセスポイント100がレイヤ3スイッチの機能を有しており、パケットが入力される場合には、入力されるフローのパケットが有するToSフィールドに含まれるプライオリティを書き換えてもよい。なお、パケットのプライオリティを示すために、DSCP(DiffServ Code Point)を用いてもよい。
優先度指定部107dは、フローの出力優先度およびキューに記憶されるときのキューイング(queuing)の優先度を決定する。
その後、図8において前述したように、アクセスポイント100に入力された有線LAN側入力フレームは、優先度変換部125において有線のLANの優先度が無線LANの優先度に変換される。
なお、無線LANインタフェース部110からデータのフローが入力された場合についても同様であるため、説明を省略する。
図10は、第2の実施の形態の無線LANインタフェース部の構成を示すブロック図である。図8において前述したように、無線LANインタフェース部110は、優先度変換部125によって有線のLANの優先度が無線LANの優先度に変換されたフローについて、変換された優先度に応じたリンクの速度でアクセスポイント100と接続された他の無線通信装置や情報処理装置に出力する。無線LANインタフェース部110は、フロー検出部110a、帯域監視部110b、マーカー部110c、優先度指定部110d、優先度検出部110e、リンク確認部110f、リンク制御部110h、廃棄制御部110k、シェーパ部110m、出力キュー部110pを有する。
フロー検出部110aは、優先度変換部125で優先度が変換されたフローをフレームの制御情報に基づいて検出する。
帯域監視部110bは、無線LANインタフェース部110から出力されるフローの帯域を監視する。
マーカー部110cは、検出したフローの優先度を必要に応じて書き換える。
優先度指定部110dは、フローの出力優先度およびキューに記憶されるときのキューイング優先度を決定する。
優先度検出部110eは、優先度指定部110dで決定されたフレームが示す優先度変換部125で変換された優先度を検出して、リンク制御部110hの制御を行う。
リンク確認部110fは、無線LANインタフェース部110に接続された情報処理装置200との間のリンクの速度等のリンクの状態確認と前回のリンクの状態を示すリンク状態データの維持を行う。
リンク制御部110hは、優先度検出部110eによる優先度の検出結果およびリンク確認部110fにより確認された現在のリンクの速度に基づいて、データが送信される無線LANのリンクの通信速度を変更する。リンク制御部110hによる制御に基づき、無線LANインタフェース部110から出力される無線LANのフレームの通信速度が制御される。
廃棄制御部110kは、フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する。シェーパ部110mは、フレームの出力順序や出力帯域を制御する。出力キュー部110pは、出力待ちのデータを一時的に保存する。保存された出力待ちのデータは、一定の規則に基づいて読み出され、読み出されたデータはその後出力する。
図11は、第2の実施の形態の優先度変換テーブルを示す図である。図11に示す優先度変換テーブル151aは、優先度変換情報記憶部151に記憶されている。優先度変換テーブル151aは、アクセスポイント100に入力される有線のLANのフレームの優先度とアクセスポイント100でリンクの速度の制御に使用される無線LANのフレームの優先度との対応関係を設定する優先度変換情報を記憶するテーブルである。
優先度変換テーブル151aには、項目として“LAN優先度”、“無線LAN優先度”が設けられている。優先度変換テーブル151aにおいて、各項目の横方向に並べられた情報同士が優先度変換情報として互いに関連付けられている。
LAN優先度は、有線のLANから入力されたフレームに設定されている優先度を示す。本実施の形態では、LAN優先度は、IEEE 802.1Pのユーザプライオリティに従って設定される。LAN優先度の括弧内の数値は、有線のLANのフレームに設定されるプライオリティの値を示す。この設定された値に従って、有線のLANから入力されたフレームの優先度が検出される。
無線LAN優先度は、無線LANから入力されたフレームおよび有線のLANから入力されたフレームに対して変換により設定される無線LANの優先度を示す。本実施の形態では、無線LAN優先度は、IEEE 802.11eのアクセスカテゴリに従って設定される。無線LAN優先度の括弧内の数値は、無線LANのフレームに設定されるアクセスカテゴリの値を示す。この設定された値に従って、無線LANのフレームとしての優先度が示される。
優先度変換テーブル151aでは、LAN優先度と無線LAN優先度とが対応付けられている。有線のLANからLAN優先度が設定されたフレームが入力されると、優先度変換部125により、入力されたフレームの優先度が、優先度変換テーブル151aで対応付けられている無線LANの優先度に変換される。また、LAN優先度は、(1)Backgroundが最も低く、(7)Network Controlが最も高いものとする。また、無線LAN優先度は、(1)AC_BKが最も低く、(4)AC_VOが最も高いものとする。
優先度変換テーブル151aでは、LAN優先度の(1)Backgroundおよび(2)Spareが、無線LAN優先度の(1)AC_BKと対応付けられている。例えば、有線のLANから(1)Backgroundのフレームまたは(2)Spareのフレームが入力された場合、入力されたフレームの優先度は、無線LAN優先度の(1)AC_BKに変換される。
同様に、優先度変換テーブル151aでは、LAN優先度の(0)Best Effortおよび(3)Exellent Effortが、無線LAN優先度の(2)AC_BEと対応付けられている。また、LAN優先度の(4)Controlled Loadおよび(5)Videoが、無線LAN優先度の(3)AC_VIと対応付けられている。また、LAN優先度の(6)Voiceおよび(7)Network Controlが、無線LAN優先度の(4)AC_VOと対応付けられている。
なお、図11では、IEEE 802.1Pの優先度をIEEE 802.11eの優先度に変換する優先度変換情報の例を示したが、パケットの優先度をIEEE 802.11eの優先度に変換する等、他の形式の優先度からアクセスポイント100で判定に使用する優先度に変換する場合にも、同様の優先度変換情報を設定して優先度変換部125により優先度を変換することができる。
図12は、第2の実施の形態の速度判定テーブルを示す図である。図12に示す速度判定テーブル152aは、速度判定情報記憶部152に記憶されている。速度判定テーブル152aは、アクセスポイント100における無線LANの優先度と無線LANのリンクの速度との対応関係を設定する速度判定情報を記憶するテーブルである。
速度判定テーブル152aには、項目として“無線LAN優先度”、“リンク速度”が設けられている。速度判定テーブル152aにおいて、各項目の横方向に並べられた情報同士が速度判定情報として互いに関連付けられている。
無線LAN優先度は、アクセスポイント100に入力されたフレームに優先度を示す。すなわち、無線LAN優先度は、無線LANから入力されたフレームの優先度、または優先度変換部125により優先度変換テーブル151aに従って有線のLANから入力されたフレームの優先度が変換された無線LANの優先度を示す。
リンク速度は、アクセスポイント100において無線LANによる通信に使用する使用規格を示す。本実施の形態では、アクセスポイント100は、複数の無線LANの使用規格を使用可能であるものとし、また、無線LANのリンクの速度は、各使用規格に対応するものとする。すなわち、本実施の形態のアクセスポイント100は、無線LANの使用規格を変更することにより、無線LANのリンクの速度を制御する。
速度判定テーブル152aでは、無線LAN優先度とリンク速度とが対応付けられている。アクセスポイント100に対して、有線のLANから有線のLANのフレームが入力され、有線のLANのフレームの優先度が無線LANの優先度に変換された場合、または無線LANから無線LANのフレームが入力された場合、速度制御部123により、入力されたフレームの変換された無線LANの優先度に基づいて、速度判定テーブル152aで対応付けられている無線LANのリンクの速度が判定される。また、無線LANのリンク速度は、IEEE 802.11bが最も低速であり、IEEE 802.11nが最も高速であるものとする。
速度判定テーブル152aでは、無線LAN優先度の(1)AC_BKおよび(2)AC_BEが、リンク速度のIEEE 802.11gと対応付けられている。例えば、無線LANの優先度が(1)AC_BKのフレームまたは(2)AC_BEのフレームが入力された場合、無線LANのリンク速度としてIEEE 802.11gが判定される。
同様に、速度判定テーブル152aでは、無線LAN優先度の(3)AC_VIおよび(4)AC_VOが、リンク速度のIEEE 802.11nと対応付けられている。また、所定時間(例えば、数分間)以上QoSデータのフレームの通信がない場合、無線LANのリンク速度として最も低速なIEEE 802.11bが判定される。
図13は、第2の実施の形態の速度制御処理の手順を示すフローチャートである。図13に示す速度制御処理は、アクセスポイント100が、データのフローの優先度に応じてリンクの速度を制御する処理である。本実施の形態の速度制御処理は、アクセスポイント100の通信の開始に応じて実行される。
[ステップS11]優先度判定部122は、優先度判定処理(図14において後述)を実行する。
[ステップS12]速度制御部123は、無線LANで使用しているリンクの速度を確認する。
[ステップS13]速度制御部123は、速度判定情報記憶部152に記憶されている速度判定情報を取得する。
[ステップS14]速度制御部123は、ステップS11で判定したフレームの優先度およびステップS12で確認したリンクの速度について、ステップS13で取得した速度判定情報に従って比較する。このとき、速度制御部123は、所定時間以上QoSデータを有するフレームの検出がない場合には、フレームの優先度を検出できないので、優先度をQoSデータを有するフレームが検出されていた場合よりも低く設定してリンクの速度と比較する。
[ステップS15]速度制御部123は、ステップS14で比較したフレームの優先度およびリンクの速度が対応するか否かを判定する。フレームの優先度およびリンクの速度が対応すれば(ステップS15 YES)、処理はステップS12に進められる。一方、フレームの優先度およびリンクの速度が対応していなければ(ステップS15 NO)、処理はステップS16に進められる。
[ステップS16]速度制御部123は、Beaconに、ステップS11で判定した優先度に対応するリンクの速度を設定する。
[ステップS17]速度制御部123は、ステップS16でリンクの速度を設定したBeaconを接続先である情報処理装置200に送信する。これにより、情報処理装置200との間で、ステップS11で判定した優先度に対応する速度のリンク無線LANによる通信を行うことができる。
なお、本実施の形態の速度制御処理では、ステップS12においてリンクの速度を確認した後にステップS13において速度判定情報を取得するが、これに限らず、速度判定情報を取得した後にリンクの速度を確認してもよい。
図14は、第2の実施の形態の優先度判定処理の手順を示すフローチャートである。図14に示す優先度判定処理は、アクセスポイント100に入力されたフレームに基づいて、データの優先度を判定する処理である。本実施の形態の優先度判定処理は、速度制御処理のステップS11で呼び出されて実行される。
[ステップS21]優先度判定部122は、アクセスポイント100に入力されたフレームの制御情報が示す宛先MACアドレスが所定のMACアドレスであるか否かを判定する。宛先MACアドレスが所定のMACアドレスであれば(ステップS21 YES)、処理はステップS26に進められる。一方、宛先MACアドレスが所定のMACアドレスでなければ(ステップS21 NO)、処理はステップS22に進められる。
[ステップS22]優先度判定部122は、アクセスポイント100に入力されたデータのフレームの優先度を検出する。このとき、アクセスポイント100に入力されたフレームが、無線LANから入力されたものであれば、送信元で設定されたフレームの優先度が検出される。一方、アクセスポイント100に入力されたフレームが、有線のLANから入力されたものであれば、優先度変換部125で無線LANの優先度に変換されたフレームの優先度が検出される。
[ステップS23]優先度判定部122は、ステップS22でアクセスポイント100に入力されたデータのフレームの優先度について、複数の種類が検出されたか否かを判定する。複数の種類の優先度が検出されれば(ステップS23 YES)、処理はステップS24に進められる。一方、1種類の優先度のみが検出されれば(ステップS23 NO)、処理はステップS25に進められる。
[ステップS24]優先度判定部122は、ステップS22で検出した優先度のうち最も高いものを、データのフレームの優先度に設定する。その後、処理は復帰する。
[ステップS25]優先度判定部122は、ステップS22で検出した優先度を、データのフレームの優先度に設定する。その後、処理は復帰する。
[ステップS26]優先度判定部122は、データのフレームの優先度に最高の優先度(例えば、アクセスカテゴリのAC_VO)を設定する。その後、処理は復帰する。
なお、本実施の形態の優先度判定処理では、ステップS21においてデータの宛先が所定のMACアドレスであるか否かを判定した後にステップS23において複数の優先度を取得したか否かを判定するが、これに限らず、複数の優先度を取得したか否かを判定した後にデータの宛先が所定のMACアドレスであるか否かを判定してもよい。
図15は、第2の実施の形態のリンクの接続の手順を示すシーケンス図である。
本実施の形態では、リンクの接続開始時およびリンクの速度の変更時に、アクセスポイント100がパッシブスキャンによりBeaconを送信する。このとき、アクセスポイント100は、送信するBeaconに、フレームの優先度に応じたリンクの速度を設定して送信する。これを受信した接続先である情報処理装置200は、受信したBeaconに設定されたリンクの速度で無線LANの通信の設定を行う。これにより、アクセスポイント100と情報処理装置200との間で、フレームの優先度に応じた速度で無線LANのリンクが確立される。以下に、図15に従って、アクセスポイント100と情報処理装置200との間で無線LANのリンクが確立されるまでの手順について説明する。
[ステップS101]アクセスポイント100は、情報処理装置200に対してフレームの優先度に対応するリンクの速度を設定したBeaconを送信する。これにより、フレームの優先度に対応するリンクの速度が情報処理装置200に通知される。
[ステップS102]情報処理装置200は、ステップS101でアクセスポイント100から送信されたBeaconを受信すると、アクセスポイント100に対してAuthenticationを送信する。
[ステップS103]アクセスポイント100は、ステップS102で情報処理装置200から送信されたAuthenticationを受信すると、情報処理装置200に対してAuthenticationに対するAck(ACKnowledgement)を送信する。
[ステップS104]アクセスポイント100は、情報処理装置200に対してAuthenticationを送信する。
[ステップS105]情報処理装置200は、ステップS104でアクセスポイント100から送信されたAuthenticationを受信すると、アクセスポイント100に対してAuthenticationに対するAckを送信する。
[ステップS106]情報処理装置200は、アクセスポイント100に対してAssociation Requestを送信する。
[ステップS107]アクセスポイント100は、ステップS106で情報処理装置200から送信されたAssociation Requestを受信すると、情報処理装置200に対してAssociation Requestに対するAckを送信する。
[ステップS108]アクセスポイント100は、情報処理装置200に対してAssociation Responseを送信する。
[ステップS109]情報処理装置200は、ステップS108でアクセスポイント100から送信されたAssociation Responseを受信すると、アクセスポイント100に対してAssociation Responseに対するAckを送信する。これにより、アクセスポイント100と情報処理装置200との間で、フレームの優先度に対応するリンクの速度で無線LANによる通信が確立される。
[ステップS110]情報処理装置200は、アクセスポイント100に対してDataを送信する。
[ステップS111]アクセスポイント100は、ステップS110で情報処理装置200から送信されたDataを受信すると、情報処理装置200に対してDataに対するAckを送信する。
以上に示すように、第2の実施の形態によれば、フレームの制御情報に含まれる優先度や宛先MACアドレスに基づいて判定された優先度に応じてリンクの速度が変更されるので、優先度の低いデータの通信速度を抑制するこができ、電力消費量が多い高速通信を合理的に削減して、アクセスポイント100の消費電力を低減することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。上記の第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については同一の符号を用いると共に説明を省略する。
第3の実施の形態では、データについてIPアドレスに基づいて中継されるネットワーク層のパケットの優先度に基づいて無線LANのリンクの速度を判定する場合について説明する。また、第3の実施の形態では、説明の便宜上、OSI参照モデルにおけるレイヤ3のデータの単位を、すべてパケットに統一して表現する。
なお、本実施の形態では、TCP(Transmission Control Protocol)プロトコルに基づくTCPパケットを転送する場合について説明するが、これに限らずUDP(User Datagram Protocol)プロトコルに基づくUDPパケットやその他のプロトコルに基づくパケットについても同様に転送することができる。
図16は、第3の実施の形態のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。図16に示す本実施の形態のアクセスポイント600は、図2に示すシステムと同様のシステムにおいて情報処理装置と接続して使用することができる。
本実施の形態のアクセスポイント600は、QoS等の送受信されるデータに含まれている制御情報に基づいて、データが分割されたパケットによって示されるデータのフローの優先度に応じて、パケットが送信される通信速度を変更する。アクセスポイント600は、入力部621、優先度判定部622、速度制御部623、出力部624、優先度変換部625、優先度変換情報記憶部651、速度判定情報記憶部652を有する。また、出力部624にはアンテナ614が接続されている。
本実施の形態のアクセスポイント600は、データを複数のパケットに分割して送受信する。データが分割されたパケットは、データの転送に使用する制御情報を有する。制御情報には、データの通信における優先順位を示す優先情報、データの送信先のアドレスを示す宛先IPアドレスが含まれている。
入力部621は、無線通信装置や情報処理装置等の通信機能を有する他の装置と、例えば有線のLANや無線LAN等の物理リンクによって接続可能である。入力部621は、これらの装置から送信されたデータが入力パケットとしてパケット形式で入力される。
優先度判定部622は、入力部621によってパケット形式で入力されたデータのフローの優先度を判定する。優先度判定部622は、データのフローの優先度を、パケットのヘッダが有する情報に含まれている制御信号が示す、ToSフィールドに含まれるプライオリティ、宛先IPアドレス、パケットの送信先のポート番号を示すポート番号情報等の、そのデータが高速で送信する必要があるか否かを示す情報に基づいて判定する。また、本実施の形態では、優先度判定部622は、入力部621から入力されたデータの優先度の形式がパケットの優先度の形式であり、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なるので、優先度変換部625によって変換されたデータのフローの無線通信の優先度を判定する。
また、優先度判定部622は、入力部621から入力されたデータのパケットの制御情報が有する宛先IPアドレスが所定のアドレスを示す場合には、プライオリティの値に関わらずデータのフローの優先度を高く判定する。一方、優先度判定部622は、入力部621から入力されたデータのパケットの制御情報が有する宛先IPアドレスが所定のアドレスでない場合には、データのフローの優先度を低く判定する。
ここで、IPアドレスは、通信を行っている相手方の情報処理装置を示す。すなわち、本実施の形態では、通信相手の情報処理装置毎に応じて優先度を判定することができる。
また、優先度判定部622は、入力部621から入力されたデータのパケットの制御情報が有する送信先のポート番号情報が所定のポート番号を示す場合には、プライオリティの値に関わらずデータのフローの優先度を高く判定する。一方、優先度判定部622は、入力部621から入力されたデータのパケットの制御情報が有する送信先のポート番号情報が所定のポート番号でない場合には、データのフローの優先度を低く判定する。
ここで、TCPおよびUDPのポート番号は、通信を行っている相手方の情報処理装置で動作しており、送受信するデータを処理するアプリケーションやサービスを示す。すなわち、本実施の形態では、送受信したデータを処理するアプリケーションやサービスに応じて優先度を判定したりすることができる。
例えば、FTP(File Transfer Protocol)によって送信されるデータの通信速度を重視する場合には、FTPのポート番号である“20”および“21”を、所定のポート番号として予め設定しておく。これにより、FTPのパケットの優先度の判定結果が高くなる。これにより、データが送信されるリンクの通信速度を維持することができる。反対に、FTPによって送信されるデータの通信速度を重視せず、省電力化を優先する場合には、ポート番号が“20”のパケットのプライオリティを低くすることで、リンクの通信速度が低くなり、省電力化を図ることができる。
このように、パケットのポート番号からデータを処理するアプリケーションを特定することにより、データの用途に応じて詳細かつ適切に優先度を設定することが可能になる。
また、上記送信先の情報処理装置とデータを処理するアプリケーションやサービスとを組み合わせてデータのフローの優先度を判定することができる。
速度制御部623は、速度判定情報記憶部652に記憶されている速度判定情報に基づいて、優先度判定部622によって判定されたデータのフローの優先度に応じて、出力部624から出力されるデータの無線通信の通信速度を設定する。これにより、判定された優先度に応じた通信速度でデータを送受信することができる。
速度制御部623は、QoSが設定されたデータのフローの入力が所定時間(例えば、数分間)以上検出されない場合には、出力部624から出力されるデータの無線通信の通信速度を、QoSが設定されたデータの入力が検出されている場合よりも遅く設定する。これに従い、データ通信がない場合にはリンクの速度を低速に設定することで、省電力化を図ることができる。
出力部624は、設定された通信速度でデータを出力パケットとしてパケット形式で出力する。出力部624から出力されたデータは、例えば無線LAN等の無線通信の物理リンクを通じて、アンテナ614,200aを介して情報処理装置200等の他の装置に転送される。このとき、出力部624は、図示しない無線LANインタフェース部とデータの送信先である情報処理装置200との間でリンクの確立を制御するBeacon等の制御信号を送受信してネゴシエーションを行い、確立しているリンクの通信速度を、優先度判定部622による優先度の判定結果に応じた通信速度に変更する。
優先度変換部625は、入力部621から入力されたデータの優先度の形式がパケットの優先度の形式であり、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なるので、優先度変換情報記憶部651に記憶されている優先度変換情報に基づいて、入力部621によって入力されたデータのフローの優先度を無線通信の優先度に変換する。
優先度変換情報記憶部651は、パケットのデータの優先度等、無線LANの優先度と異なる形式の優先度を、無線LANのパケットのデータの優先度に変換する優先度変換情報を記憶する。
速度判定情報記憶部652は、入力部621から入力されるデータのフローの優先度と無線通信の通信速度との対応関係を示す速度判定情報を記憶する。
なお、本実施の形態では、入力部621から入力されたパケットの制御情報に基づいて優先度が判定されるが、これに限らず、出力部624から出力されるパケットの制御情報に基づいて優先度を判定してもよい。
図17は、第3の実施の形態のパケットのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図17に示すパケットが、図2において前述したアクセスポイント100の図3において前述した第2の実施の形態の有線LANインタフェース部107および無線LANインタフェース部110と同様のインタフェース部を介して、他の図示しない情報処理装置や中継装置等の通信装置との間で送受信される。
図17に示すパケットは、共に制御情報を有する、IPヘッダおよびTCPヘッダを有する。
IPヘッダは、4ビットの領域であるバージョン番号、4ビットの領域であるヘッダ長、8ビットの領域であるToSフィールド、16ビットの領域であるパケット長、16ビットの領域である識別子、3ビットの領域であるフラグ、13ビットの領域であるフラグメントオフセット、8ビットの領域であるTTL(Time To Live)、8ビットの領域であるプロトコル番号、16ビットの領域であるヘッダチェックサム、32ビットの領域である送信元IPアドレス、32ビットの領域である宛先IPアドレスを有する。また、ToSフィールドは、3ビットの領域であるプライオリティ、5ビットのその他の領域を有する。
TCPヘッダは、16ビットの領域である送信元ポート番号、16ビットの領域である宛先ポート番号、32ビットの領域であるシーケンス番号、32ビットの領域である確認応答番号、4ビットの領域であるデータオフセット、6ビットの領域である予約領域、6ビットの領域であるコードビット、16ビットの領域であるウインドウサイズ、16ビットの領域であるチェックサム、16ビットの領域である緊急ポインタを有する。
また、パケットは、これらのIPヘッダおよびTCPヘッダと共に、データフィールドを有する。
ここで、ToSフィールドが有するプライオリティは、パケットのデータのフローの優先度を示す。
本実施の形態のアクセスポイント600は、入力されたパケットの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する。パケットの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する場合、アクセスポイント600は、図17に示したパケットのプライオリティに基づいて、無線LANで通信されるパケットの優先度を取得する。次に、アクセスポイント600は、取得したパケットの優先度に基づいて、無線LANのリンクの速度を判定する。
なお、パケットのデータ構造は、ネットワークの運用形態等に応じて、種々の変形例が考えられる。例えば、図17に示したもの以外の情報が付加される場合もある。一方、図17に示した情報の一部が省略される場合もある。
図18は、第3の実施の形態の優先度判定処理の手順を示すフローチャートである。図18に示す優先度判定処理は、アクセスポイント600に入力されたパケットに基づいて、データの優先度を判定する処理である。本実施の形態の優先度判定処理は、速度制御処理のステップS11で呼び出されて実行される。
[ステップS31]優先度判定部622は、アクセスポイント600に入力されたパケットの制御情報が示す宛先IPアドレスが所定のIPアドレスであるか否かを判定する。宛先IPアドレスが所定のIPアドレスであれば(ステップS31 YES)、処理はステップS36に進められる。一方、宛先IPアドレスが所定のIPアドレスでなければ(ステップS31 NO)、処理はステップS32に進められる。
[ステップS32]優先度判定部622は、アクセスポイント600に入力されたデータのパケットの優先度を検出する。このとき、アクセスポイント600に入力されたパケットの優先度として、優先度変換部625で変換された無線LANのパケットの優先度が検出される。
[ステップS33]優先度判定部622は、ステップS32でアクセスポイント600に入力されたデータのパケットの優先度について、複数の種類が検出されたか否かを判定する。複数の種類の優先度が検出されれば(ステップS33 YES)、処理はステップS34に進められる。一方、1種類の優先度のみが検出されれば(ステップS33 NO)、処理はステップS35に進められる。
[ステップS34]優先度判定部622は、ステップS32で検出した優先度のうち最も高いものを、データのパケットの優先度に設定する。その後、処理は復帰する。
[ステップS35]優先度判定部622は、ステップS32で検出した優先度を、データのパケットの優先度に設定する。その後、処理は復帰する。
[ステップS36]優先度判定部622は、パケットの制御情報が示す送信先ポート番号かまたは送信元ポート番号が所定のポート番号(例えば、“20”または“21”)であるか否かを判定する。送信先のポート番号か送信元ポート番号のいずれかが所定のポート番号であれば(ステップS36 YES)、処理はステップS37に進められる。一方、送信先ポート番号および送信元ポート番号のいずれも所定のポート番号でなければ(ステップS36 NO)、処理はステップS32に進められる。
[ステップS37]優先度判定部622は、データのパケットの優先度に最高の優先度(例えば、アクセスカテゴリのAC_VO)を設定する。その後、処理は復帰する。
なお、本実施の形態の優先度判定処理では、ステップS31においてデータの宛先が所定のIPアドレスであるか否かを判定した後にステップS33において複数の優先度を取得したか否かを判定するが、これに限らず、複数の優先度を取得したか否かを判定した後にデータの宛先が所定のIPアドレスであるか否かを判定してもよい。
また、本実施の形態の優先度判定処理では、ステップS31においてデータの宛先が所定のIPアドレスであるか否かを判定した後にステップS36においてデータの使用するポートが所定のポート番号であるか否かを判定するが、これに限らず、データの使用するポートが所定のポート番号であるか否かを判定した後にデータの宛先が所定のIPアドレスであるか否かを判定してもよい。
また、本実施の形態の優先度判定処理では、ステップS36においてデータの使用するポートが所定のポート番号であるか否かを判定した後にステップS33において複数の優先度を取得したか否かを判定するが、これに限らず、複数の優先度を取得したか否かを判定した後にデータの使用するポートが所定のポート番号であるか否かを判定してもよい。
以上に示すように、第3の実施の形態によれば、アクセスポイント600がIPパケットの転送を行う場合にも、IPパケットが有するToSフィールドのプライオリティを用いることで、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、使用するポート番号に基づいて優先度が判定されるので、クライアント側の情報処理装置で使用されるアプリケーションに応じて優先度を決定することができる。これにより、リンクの速度を速くする必要があるアプリケーションのデータを送受信するフローのパケットについては、優先度を高めて高速でデータが送受信されるようにすることができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。上記の第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については同一の符号を用いると共に説明を省略する。
図19は、第4の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。図19に示す本実施の形態の情報処理装置700は、図2に示すシステムと同様のシステムにおいてアクセスポイント800と接続して使用することができる。
本実施の形態の情報処理装置700は、QoS等の、情報処理装置から送受信されるデータに含まれている制御情報に基づいて、データが分割されたフレームによって示されるデータのフローの優先度に応じて、フレームが送信される通信速度を変更する。情報処理装置700は、入力部721、優先度判定部722、速度制御部723、出力部724、優先度変換部725、優先度変換情報記憶部751、速度判定情報記憶部752を有する。また、出力部724にはアンテナ714が接続されている。
本実施の形態の情報処理装置700は、レイヤ2フレームで通信可能であり、データを複数のフレームに分割して送受信する。データが分割されたフレームは、データの転送に使用する制御情報を有する。制御情報には、データの通信における優先順位を示す優先情報、フレームの宛先MACアドレスを示す宛先アドレス情報が含まれている。
入力部721は、無線通信装置や情報処理装置等の通信機能を有する他の装置と、例えば有線のLANや無線LAN等の物理リンクによって接続可能である。入力部721は、これらの装置から送信されたデータが入力フレームとしてフレーム形式で入力される。
優先度判定部722は、出力部724によってフレーム形式で出力されるデータのフローの優先度を判定する。優先度判定部722は、データのフローの優先度を、フレームの制御情報に含まれている無線LANの制御信号が示すプライオリティ、宛先MACアドレス等の、そのデータが高速で送信する必要があるか否かを示す情報に基づいて判定する。
また、優先度判定部722は、情報処理装置700から出力されるデータの優先度の形式が、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なる場合、優先度変換部725によって変換されたデータのフローの無線通信の優先度を判定する。
また、優先度判定部722は、出力部724から出力されるデータのフレームの制御情報が有する宛先MACアドレスが、送信先のMACアドレス等の、所定のアドレスを示す場合には、データのフローの優先度を高く判定する。一方、優先度判定部722は、出力部724から出力されるデータのフレームの制御情報が有する宛先MACアドレスが所定のアドレスでない場合には、データのフローの優先度を低く判定する。これにより、所定の装置と通信する場合には、優先度を高くして、高速な通信を確保することができる。
速度制御部723は、速度判定情報記憶部752に記憶されている速度判定情報に基づいて、優先度判定部722によって判定されたデータのフローの優先度に応じて、出力部724から出力されるデータの通信速度を設定する。これにより、判定された優先度に応じた通信速度でデータを送受信することができる。
速度制御部723は、QoSが設定されたデータのフローの出力が所定時間(例えば、数分間)以上検出されない場合には、出力部724から出力されるデータの無線通信の通信速度を、QoSが設定されたデータの出力が検出されている場合よりも遅く設定する。これに従い、データ通信がない場合にはリンクの速度を低速に設定することで、省電力化を図ることができる。
出力部724は、設定された通信速度でデータを出力フレームとしてフレーム形式で出力する。出力部724から出力されたデータは、例えば無線LAN等の無線通信の物理リンクを通じて、アンテナ714,800aを介してアクセスポイント800等の他の装置に転送される。このとき、出力部724は、図20において後述する無線LANインタフェース部とデータの送信先であるアクセスポイント800との間でリンクの確立を制御するProbe Request等の制御信号を送受信してネゴシエーション行い、確立しているリンクの通信速度を、優先度判定部722による優先度の判定結果に応じた通信速度に変更する。
優先度変換部725は、出力部724から出力されるデータの優先度の形式が、判定に使用している無線LANの優先度の形式と異なる場合等、無線LANの優先度と異なる形式の優先度が設定されたデータが情報処理装置700から出力される場合、優先度変換情報記憶部751に記憶されている優先度変換情報に基づいて、出力部724によって出力されるデータのフローの優先度を無線通信の優先度に変換する。
優先度変換情報記憶部751は、有線のLANのフレームのデータの優先度等、無線LANの優先度と異なる形式の優先度を、無線LANのフレームのデータの優先度に変換する優先度変換情報を記憶する。
速度判定情報記憶部752は、出力部724から出力されるデータのフローの優先度と無線通信の通信速度との対応関係を示す速度判定情報を記憶する。
なお、本実施の形態では、出力部724から出力されるフレームの情報に基づいて優先度が判定されるが、これに限らず、入力部721に入力されたフレームの情報に基づいて優先度を判定してもよい。
また、情報処理装置700は、レイヤ2フレームに基づいてデータのフローの優先度を判定するが、これに限らず、レイヤ3パケットに基づいてデータのフローの優先度を判定してもよい。
図20は、第4の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置700は、CPU701によって装置全体が制御されている。CPU701には、バス708を介してRAM702および複数の周辺機器が接続されている。
RAM702は、情報処理装置700の主記憶装置として使用される。RAM702には、CPU701に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM702には、CPU701による処理に必要な各種データが格納される。
バス708に接続されている周辺機器としては、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)703、グラフィック処理装置704、入力インタフェース705、光学ドライブ装置706、有線LANインタフェース部707、無線LANインタフェース部710がある。
HDD703は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD703は、情報処理装置700の二次記憶装置として使用される。HDD703には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置704には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置704は、CPU701からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。モニタ11としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
入力インタフェース705には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース705は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号をCPU701に送信する。なお、マウス13は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
光学ドライブ装置706は、レーザ光等を利用して、光ディスク14に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク14は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク14には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD(Compact Disc)−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
有線LANインタフェース部707は、LANで構成されたネットワーク10に接続されている。有線LANインタフェース部707は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータまたは通信装置との間でデータの送受信を行う。
無線LANインタフェース部710は、無線LANでアクセスポイント800または通信装置との間で接続可能である。無線LANインタフェース部710は、無線LANを介して、アクセスポイント800または通信装置との間でデータの送受信を行う。無線LANインタフェース部710の詳細は、図3において前述した無線LANインタフェース部110と同様であるため説明を省略する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図21は、第4の実施の形態の無線LANのProbe Requestフレームのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図21に示すProbe Requestフレームが、情報処理装置700の無線LANインタフェース部710から、アクセスポイント800に対してブロードキャスト通信により送信されることにより、アクティブスキャンが行われる。
図21に示すProbe Requestフレームは、2バイトの領域であるCapability Information、2〜34バイトの領域であるService Set ID、3〜10バイトの領域であるSupported Ratesを有する。
ここで、Supported Ratesは、本実施の形態の速度制御処理において、情報処理装置700によって判定されたフレームの優先度に対応するリンクの速度が設定される領域である。このSupported Ratesにリンクの速度が設定されたProbe Requestが情報処理装置700からアクセスポイント800に送信されることにより、アクセスポイント800と情報処理装置700との間の無線LANで送受信されるフレームの優先度に対応するリンクの速度がアクセスポイント800に通知される。
図22は、第4の実施の形態の無線LANのProbe Responseフレームのデータ構造例を示す図である。本実施の形態では、図22に示すProbe Responseフレームが、情報処理装置700の無線LANインタフェース部710から、アクセスポイント800に対してProbe Requestフレームの応答として、アクセスポイント800から情報処理装置700の無線LANインタフェース部710に対して送信される。
図22に示すProbe Responseフレームは、8バイトの領域であるTime Stamp、2バイトの領域であるBeacon Interval、2バイトの領域であるCapability Information、2〜34バイトの領域であるService Set ID、3〜10バイトの領域であるSupported Rates、7バイトの領域であるFH Parameter Set、3バイトの領域であるDS Parameter Set、8バイトの領域であるCF Parameter Set、4バイトの領域であるIBSS Parameter Setを有する。
ここで、Supported Ratesは、本実施の形態の速度制御処理において、アクセスポイント800によりリンクの速度が設定される領域である。このSupported Ratesにリンクの速度が設定されたProbe Responseがアクセスポイント800から情報処理装置700に送信されることにより、アクセスポイント800と情報処理装置700との間の無線LANのリンクの速度が制御される。
なお、フレームのデータ構造は、ネットワークの運用形態等に応じて、種々の変形例が考えられる。例えば、本実施の形態に示したもの以外の情報が付加される場合もある。一方、本実施の形態に示した情報の一部が省略される場合もある。
図23は、第4の実施の形態のドライバの構成を示すブロック図である。図19に示す情報処理装置700で機能するドライバ731は、情報処理装置700から出力される出力フレームを、無線LANで接続されたアクセスポイント800等に出力する。ドライバ731は、フロー検出部731a、優先度検出部731e、リンク確認部731f、優先度決定部731g、リンク制御部731hを有する。
フロー検出部731aは、情報処理装置700から無線LANで送信されるフローをフレームの制御情報に基づいて検出する。
優先度検出部731eは、情報処理装置700から送信されるフレームの制御情報からデータのフローの優先度を検出して、リンク制御部731hの制御を行う。
リンク確認部731fは、情報処理装置700のアクセスポイント800との間の無線LANによるリンクの速度等のリンクの状態確認と前回のリンクの状態を示すリンク状態データの維持を行う。
リンク制御部731hは、優先度検出部731eによる優先度の検出結果およびリンク確認部731fにより確認された現在のリンクの速度に基づいて、データが送信される無線LANのリンクの通信速度を変更する。リンク制御部731hによる制御に基づき、無線LANインタフェース部710から出力される無線LANのフレームの通信速度が制御される。
図24は、第4の実施の形態の速度制御処理の手順を示すフローチャートである。図24に示す速度制御処理は、情報処理装置700が、データのフローの優先度に応じてリンクの速度を制御する処理である。本実施の形態の速度制御処理は、情報処理装置700の通信の開始に応じて実行される。
[ステップS41]優先度判定部722は、優先度判定処理を実行する。
[ステップS42]速度制御部723は、無線LANで使用しているリンクの速度を確認する。
[ステップS43]速度制御部723は、速度判定情報記憶部752に記憶されている速度判定情報を取得する。
[ステップS44]速度制御部723は、ステップS41で判定したフレームの優先度およびステップS42で確認したリンクの速度について、ステップS43で取得した速度判定情報に従って比較する。このとき、速度制御部723は、所定時間以上QoSデータを有するフレームの検出がない場合には、フレームの優先度を検出できないので、優先度をQoSデータを有するフレームが検出されていた場合よりも低く設定してリンクの速度と比較する。
[ステップS45]速度制御部723は、ステップS44で比較したフレームの優先度およびリンクの速度が対応するか否かを判定する。フレームの優先度およびリンクの速度が対応すれば(ステップS45 YES)、処理はステップS42に進められる。一方、フレームの優先度およびリンクの速度が対応していなければ(ステップS45 NO)、処理はステップS46に進められる。
[ステップS46]速度制御部723は、Probe Requestに、ステップS41で判定した優先度に対応するリンクの速度を設定する。
[ステップS47]速度制御部723は、ステップS46でリンクの速度を設定したProbe Requestを接続先であるアクセスポイント800に送信する。これにより、アクセスポイント800との間で、ステップS41で判定した優先度に対応する速度のリンク無線LANによる通信を行うことができる。
なお、本実施の形態の速度制御処理では、ステップS42においてリンクの速度を確認した後にステップS43において速度判定情報を取得するが、これに限らず、速度判定情報を取得した後にリンクの速度を確認してもよい。
図25は、第4の実施の形態のリンクの接続の手順を示すシーケンス図である。
本実施の形態では、リンクの接続開始時およびリンクの速度の変更時に、情報処理装置700がアクティブスキャンによりProbe Requestを送信する。このとき、情報処理装置700は、送信するProbe Requestに、フレームの優先度に応じたリンクの速度を設定して送信する。これを受信した接続先であるアクセスポイント800は、受信したProbe Requestに設定されたリンクの速度で無線LANの通信の設定を行う。これにより、情報処理装置700とアクセスポイント800との間で、フレームの優先度に応じた速度で無線LANのリンクが確立される。以下に、図25に従って、情報処理装置700とアクセスポイント800との間で無線LANのリンクが確立されるまでの手順について説明する。
[ステップS201]情報処理装置700は、アクセスポイント800に対してフレームの優先度に対応するリンクの速度が設定されたProbe Requestを送信する。これにより、フレームの優先度に対応するリンクの速度がアクセスポイント800に通知される。
[ステップS202]アクセスポイント800は、ステップS201で情報処理装置700から送信されたProbe Requestを受信すると、情報処理装置700に対してProbe Responseを送信する。
[ステップS203]情報処理装置700は、ステップS202でアクセスポイント800から送信されたProbe Responseを受信すると、アクセスポイント800に対してAuthenticationを送信する。
[ステップS204]アクセスポイント800は、ステップS203で情報処理装置700から送信されたAuthenticationを受信すると、情報処理装置700に対してAuthenticationに対するAckを送信する。
[ステップS205]アクセスポイント800は、情報処理装置700に対してAuthenticationを送信する。
[ステップS206]情報処理装置700は、ステップS205でアクセスポイント800から送信されたAuthenticationを受信すると、アクセスポイント800に対してAuthenticationに対するAckを送信する。
[ステップS207]情報処理装置700は、アクセスポイント800に対してAssociation Requestを送信する。
[ステップS208]アクセスポイント800は、ステップS207で情報処理装置700から送信されたAssociation Requestを受信すると、情報処理装置700に対してAssociation Requestに対するAckを送信する。
[ステップS209]アクセスポイント800は、情報処理装置700に対してAssociation Responseを送信する。
[ステップS210]情報処理装置700は、ステップS209でアクセスポイント800から送信されたAssociation Responseを受信すると、アクセスポイント800に対してAssociation Responseに対するAckを送信する。これにより、アクセスポイント800と情報処理装置700との間で、フレームの優先度に対応するリンクの速度で無線LANによる通信が確立される。
[ステップS211]情報処理装置700は、アクセスポイント800に対してDataを送信する。
[ステップS212]アクセスポイント800は、ステップS211で情報処理装置700から送信されたDataを受信すると、情報処理装置700に対してDataに対するAckを送信する。
以上に示すように、第4の実施の形態によれば、通信におけるクライアント側である、ユーザが使用する情報処理装置700において、データのフローの優先度を設定して通信速度を設定することができる。すなわち、情報処理装置700が、ユーザやアプリケーションの判断に応じてデータのフローの優先度を設定することができる。これにより、例えば、フレームやパケットの種類に応じて形式的または機械的にデータのフローの優先度を判定する場合に比較して、柔軟かつ詳細に優先度を設定することもできる。
また、情報処理装置700が優先度に基づいてリンクの通信速度を設定する機能を持つことで、クライアント側である情報処理装置700とアクセスポイント800等の無線通信装置との間の無線LANにおいて、情報処理装置700からデータが送信される場合にも適切な通信速度でリンクを確立することができ、省電力の効果がより大きくなる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、アクセスポイント100、アクセスポイント600、情報処理装置700が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto - Optical disk)等がある。
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワークを通じて、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上、開示の無線通信装置、情報処理装置および無線通信制御方法を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、開示の技術に他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、開示の技術は前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、開示の技術は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 無線通信装置
1a 入力手段
1b 優先度判定手段
1c 速度制御手段
1d 出力手段
1d1 アンテナ
2 通信装置
2a アンテナ

Claims (6)

  1. 優先情報を有するデータが有線通信により入力される入力手段と、
    前記有線通信により入力された前記データの優先情報の形式を、無線通信の優先情報の形式に変換する変換手段と、
    前記変換された優先情報に基づき前記データを出力するときの優先度を判定する優先度判定手段と、
    前記判定された優先度に応じて、前記データを出力するときの前記無線通信の通信速度を設定すると共に、前記データが入力されない場合には、前記無線通信の通信速度を前記データが入力されている場合よりも遅く設定する速度制御手段と、
    前記データを、前記設定された通信速度で前記無線通信により出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記データは、前記データの送信先のアドレスを示す宛先アドレス情報を有し、
    前記優先度判定手段は、前記宛先アドレス情報が所定のアドレスを示す場合には、前記データの優先度を前記宛先アドレス情報が前記所定のアドレス以外の場合より高く判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記データは、前記データの送信先のポート番号を示すポート番号情報を有し、
    前記優先度判定手段は、前記ポート番号情報が所定のポート番号を示す場合には、前記データの優先度を前記ポート番号情報が前記所定のポート番号以外の場合より高く判定する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  4. 前記出力手段は、前記データの送信先との間でリンクの確立を制御する制御信号に、前記設定された通信速度を示す情報を含めて、前記制御信号を前記送信先に送信することによって、前記送信先との通信速度を前記設定された通信速度に変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  5. 前記速度制御手段は、前記有線通信によりデータが所定時間入力されない場合には、前記無線通信の通信速度を、前記有線通信によりデータが入力されている場合よりも遅く設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 有線通信により入力されたデータの優先情報の形式を、無線通信の優先情報の形式に変換し、
    前記変換された優先情報に基づき前記データを出力するときの優先度を判定し、
    前記判定された優先度に応じて、前記データを出力するときの前記無線通信の通信速度を設定すると共に、前記データが入力されない場合には、前記無線通信の通信速度を、前記有線通信によりデータが入力されている場合よりも遅く設定する、
    ことを特徴とする無線通信制御方法。
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