JP5472126B2 - 電磁ブレーキ、回転電機およびエレベータ - Google Patents

電磁ブレーキ、回転電機およびエレベータ Download PDF

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Description

この発明は、電磁ブレーキ、回転電機およびエレベータに関する。
従来、押圧部材およびブレーキ板を備える電磁ブレーキが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、モータの軸体の回転駆動を制動する電磁ブレーキが開示されている。この電磁ブレーキは、モータの軸体とともに回転するブレーキハブ(ブレーキ板)と、ブレーキハブの表面と対向するように配置された電磁コイルを含むステータと、ステータとブレーキハブとの間に設けられた、ブレーキハブの回転を制動する1つのアーマチュア(押圧部材)とを備えている。また、ステータの外側面には、1つのアーマチュアをブレーキハブに対して押圧するトルクスプリングが設けられている。
上記特許文献1に記載の電磁ブレーキでは、ステータに内蔵された電磁コイルに所定の電圧が印加されていない場合には、トルクスプリングの付勢力によって、1つのアーマチュアがブレーキハブに対して押圧される(押し当てられる)ように構成されている。これにより、ブレーキハブの回転が制動されるので、モータの軸体の回転が停止するように構成されている。また、ステータに内蔵された電磁コイルに所定の電圧が印加された場合には、電磁コイルから発生する電磁力により、1つのアーマチュアがトルクスプリングの付勢力に抗する方向(ブレーキハブから離れる方向)に吸引される。これにより、ブレーキハブの制動が解除されるので、ブレーキハブ(モータの軸体)が回転するように構成されている。
特開平9−144778号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電磁ブレーキでは、ブレーキハブの回転を制動する1つのアーマチュア(押圧部材)が磨耗などにより故障した場合には、アーマチュア(押圧部材)がブレーキハブ(ブレーキ板)の回転を制動することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、押圧部材がブレーキ板の回転を確実に制動することが可能な電磁ブレーキ、回転電機およびエレベータを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による電磁ブレーキは、制動対象である回転体とともに回転するブレーキ板と、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、ブレーキ板を押圧するように複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、ブレーキ板に対する制動を解除する際に付勢部材の付勢力に抗する方向に複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを備え、付勢部材は、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように設けられており、付勢部材は、ばね部材を含み、同一または異なるばね定数を有するばね部材を用いて少なくとも2つの押圧部材に対するばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている
この第1の局面による電磁ブレーキでは、上記のように、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材を備えることによって、押圧部材が1つだけ設けられている場合と異なり、複数の押圧部材のうちの1つが故障した場合でも、複数の押圧部材のうちの故障していない押圧部材を作動させることができる。これにより、故障していない押圧部材によりブレーキ板の回転を確実に制動することができる。また、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように付勢部材を設けることによって、電磁ブレーキに設けられた複数の押圧部材の各々の磨耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、複数の押圧部材の全てが同時に故障するのを効果的に抑制することができる。これにより、より確実にブレーキ板の回転を制動することができる。
この発明の第2の局面による回転電機は、制動対象である回転子と、回転子との間に電磁力を発生させるための固定子と、回転子の回転を制動する電磁ブレーキとを備え、電磁ブレーキは、制動対象である回転子とともに回転するブレーキ板と、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、ブレーキ板を押圧するように複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、ブレーキ板に対する制動を解除する際に付勢部材の付勢力に抗する方向に複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを含み、付勢部材は、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように設けられており、付勢部材は、ばね部材を含み、同一または異なるばね定数を有するばね部材を用いて少なくとも2つの押圧部材に対するばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている
この第2の局面による回転電機では、上記のように、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材を備えることによって、押圧部材が1つだけ設けられている場合と異なり、複数の押圧部材のうちの1つが故障した場合でも、複数の押圧部材のうちの故障していない押圧部材を作動させることができる。これにより、故障していない押圧部材によりブレーキ板の回転を確実に制動することができるので、制動対象である回転電機の回転子の回転を確実に制動することができる。また、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように電磁ブレーキの付勢部材を設けることによって、電磁ブレーキに設けられた複数の押圧部材の各々の磨耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、複数の押圧部材の全てが同時に故障するのを効果的に抑制することができる。これにより、より確実にブレーキ板の回転を制動することができるので、制御対象である回転電機の回転子の回転をより確実に制動することができる。
この発明の第3の局面によるエレベータは、人または荷物を積載するためのエレベータ用籠と、エレベータ用籠を上下移動させる回転電機とを備え、回転電機は、制動対象である回転子と、回転子との間に電磁力を発生させるための固定子と、回転子の回転を制動する電磁ブレーキとを含み、電磁ブレーキは、制動対象である回転子とともに回転するブレーキ板と、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、ブレーキ板を押圧するように複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、ブレーキ板に対する制動を解除する際に付勢部材の付勢力に抗する方向に複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを有し、付勢部材は、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように設けられており、付勢部材は、ばね部材を含み、同一または異なるばね定数を有するばね部材を用いて少なくとも2つの押圧部材に対するばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている
この第3の局面によるエレベータでは、上記のように、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材を備えることによって、押圧部材が1つだけ設けられている場合と異なり、複数の押圧部材のうちの1つが故障した場合でも、複数の押圧部材のうちの故障していない押圧部材を作動させることができる。これにより、故障していない押圧部材によりブレーキ板の回転を確実に制動することができるので、制動対象である回転電機の回転子の回転を確実に制動することができる。その結果、エレベータ用籠の上下移動に対する制動を確実に行うことができる。また、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように回転電機の電磁ブレーキの付勢部材を設けることによって、電磁ブレーキに設けられた複数の押圧部材の各々の磨耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、複数の押圧部材の全てが同時に故障するのを効果的に抑制することができる。これにより、より確実にブレーキ板の回転を制動することができるので、制御対象である回転電機の回転子の回転をより確実に制動することができる。その結果、エレベータ用籠の上下移動に対する制動をより確実に行うことができる。
この発明の第4の局面による電磁ブレーキは、制動対象である回転体とともに回転するブレーキ板と、ブレーキ板を制動する際に、ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、ブレーキ板を押圧するように複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、ブレーキ板に対する制動を解除する際に付勢部材の付勢力に抗する方向に複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを備え、付勢部材は、複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、複数の押圧部材を付勢するように設けられており、複数の押圧部材は、回転体の回転軸線に直交する第1方向に複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されており、複数の押圧部材の第1方向に直交する第2方向の幅の大きさは、それぞれ異なるように形成されている
本発明の第1実施形態による電磁ブレーキ、回転電機およびエレベータを示す図である。 本発明の第1実施形態による電磁ブレーキを示す図である。 本発明の第1実施形態による電磁ブレーキの押圧部材の正面図である。 図2に示す電磁ブレーキの制動を解除している状態を示す図である。 本発明の参考例による電磁ブレーキの押圧部材の正面図である。 本発明の第2実施形態による電磁ブレーキの押圧部材の正面図である。 本発明の第3実施形態による電磁ブレーキの押圧部材の正面図である。 本発明の第4実施形態による電磁ブレーキの押圧部材の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるエレベータ300の構成について説明する。
本発明の第1実施形態によるエレベータ300は、図1に示すように、モータ100と、モータ100に設けられる電磁ブレーキ200とを備えている。モータ100は、X方向に延びるとともに、A方向またはB方向に回転可能な軸体101を備えている。電磁ブレーキ200は、モータ100の軸体101の矢印X1方向側の端部近傍に設けられている。なお、モータ100は、本発明の「回転電機」の一例である。
また、エレベータ300は、シーブ301、ロープ302、および、人または荷物を積載するためのエレベータ用籠303を備えている。シーブ301は、モータ100の軸体101の矢印X2方向側の端部に設けられているとともに、軸体101がA方向またはB方向に回転するのに伴って回転するように構成されている。また、シーブ301には、ロープ302が取り付けられている。ロープ302の下方には、エレベータ用籠303が設けられている。また、エレベータ用籠303は、モータ100から発生する回転力がシーブ301およびロープ302を介してエレベータ用籠303に伝達されることにより、エレベータ用籠303が上下方向(Z方向)に移動するように構成されている。
また、モータ100は、軸体101に設けられたロータ102と、ロータ102を挟むように配置された2つの軸受103と、ロータ102および軸受103を覆うように設けられたブラケット104と、ブラケット104の内表面のロータ102と対向する位置に設けられたステータ105とを備えている。また、軸体101の矢印X1方向の端部には、X方向に延びるようにスプライン部101aが形成されている。なお、ステータ105のコイルに所定の電圧が印加された際には、ロータ102とステータ105との間に発生する電磁力により、ロータ102が回転駆動することによって、軸体101がA方向またはB方向に回転駆動するように構成されている。
また、図2に示すように、電磁ブレーキ200は、ブレーキシュー201が設けられたブレーキ板202と、押圧部材203と、ボルト204と、ガイド205と、軟磁性材料を含むフィールドコア206とを備えている。また、フィールドコア206には、電磁コイル207と、圧縮コイルばね208aおよび圧縮コイルばね208bとが設けられている。なお、圧縮コイルばね208a(208b)は、本発明の「付勢部材」および「ばね部材」の一例である。
また、ブレーキシュー201は、摩擦抵抗の高い材料により形成されているとともに、ブレーキ板202の表面および裏面の両方に設けられている。このブレーキ板202の表面および裏面に設けられた一対のブレーキシュー201が、それぞれ、制動時にブラケット104および押圧部材203に接触されるように構成されている。また、ブレーキ板202は、軸体101のスプライン部101aに矢印X1方向および矢印X2方向に移動可能に嵌合されているとともに、軸体101のA方向またはB方向への回転駆動に伴って回転駆動するように構成されている。また、ブレーキ板202は、押圧部材203とブラケット104とに挟まれるように配置されている。
また、押圧部材203は、フィールドコア206に設けられた圧縮コイルばね208aおよび圧縮コイルばね208bの矢印X2方向の付勢力によって、ブラケット104側(矢印X2方向側)に付勢(押圧)するように構成されている。つまり、押圧部材203は、ブレーキ板202をブラケット104側(矢印X2方向側)に押圧するように構成されている。これにより、ブレーキ板202は、押圧部材203とブラケット104とに挟まれるので、ブレーキ板202の一対のブレーキシュー201がブラケット104および押圧部材203に接触されてブレーキ板202の回転が制動されるように構成されている。
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、押圧部材203は、2つの押圧部材203aおよび203bから構成されている。2つの押圧部材203aおよび203bは、正面から見て(軸体101の軸方向(X方向)から見て)、1つのリング状の押圧部材203を半径方向に沿って分割した形状を有するとともに、リング状(環状)に配置されている。
また、2つの押圧部材203aおよび203bは、押圧部材203の周方向に沿って異なる中心角度を有するように2つの部分(203a、203b)に分割されるように構成されている。具体的には、押圧部材203aの中心角度は、約150度であるとともに、押圧部材203bの中心角度は、約210度である。これにより、押圧部材203aの押圧面積(表面積)は、押圧部材203bの押圧面積(表面積)よりも小さい。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね208aおよび圧縮コイルばね208bが、押圧部材203aの押圧面積の大きさおよび押圧部材203bの押圧面積の大きさに応じて、異なる個数ずつ設けられることによって、押圧部材203aおよび押圧部材203bの押圧力の大きさが互いに異なるように構成されている。具体的には、押圧部材203aを付勢する圧縮コイルばね208aは、押圧部材203aの内側(中心側)の部分に4つ設けられている。また、押圧部材203bを付勢する圧縮コイルばね208bは、押圧部材203bの内側(中心側)の部分に6つ設けられている。また、圧縮コイルばね208aと、圧縮コイルばね208bとは、同一のばね定数を有する。したがって、押圧部材203aおよび押圧部材203bの押圧力の大きさは互いに異なり、押圧部材203bの押圧力は、圧縮コイルばね208b2つ分だけ押圧部材203aの押圧力よりも大きい。
また、押圧部材203aの外側(圧縮コイルばね208aが配置される円状領域よりも外側の円状領域)の部分には、3つのガイド205が設けられている。また、押圧部材203bの外側(圧縮コイルばね208bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)の部分には、4つのガイド205が設けられている。
また、図2に示すように、ボルト204は、ガイド205およびフィールドコア206をブラケット104に対して固定するために設けられている。また、ガイド205は、押圧部材203がX方向に移動するのをガイドするために設けられている。
次に、図2および図4を参照して、ブレーキ板202の制動時および解除時について説明する。
図2に示すように、ブレーキ板202の制動を行う際(電磁コイル207に所定の電圧が印加されていない状態)には、圧縮コイルばね208aおよび208bの矢印X2方向の付勢力により、2つの押圧部材203aおよび203bが略同時にブレーキ板202を押圧する。これにより、ブレーキ板202がブラケット104に押し付けられる。このとき、押圧部材203bによる押圧力の大きさは、押圧部材203aによる押圧力の大きさよりも大きい。
上記した押圧部材203aおよび押圧部材203bによるブレーキ板202の押圧動作により、押圧部材203a(203b)がブレーキ板202(ブレーキシュー201)に当接するとともに、ブレーキ板202(ブレーキシュー201)がブラケット104に当接する。その結果、ブレーキ板202(ブレーキシュー201)と押圧部材203a(203b)との間の摩擦、および、ブレーキ板202(ブレーキシュー201)とブラケット104との間の摩擦により、ブレーキ板202の回転が制動される。
次に、ブレーキ板202の制動を解除する際には、図4に示すように、電磁コイル207に所定の電圧を印加することにより、電磁コイル207から電磁力を発生させる。これにより、押圧部材203aおよび押圧部材203bは、圧縮コイルばね208の弾性力に抗して電磁コイル207(矢印X1方向)に吸引されて移動される。このとき、押圧部材203aまたは押圧部材203bのうちの押圧力の小さい方が先に電磁コイル207に吸引されて矢印X1方向に移動される。その後、押圧部材203aまたは押圧部材203bのうちの押圧力の大きい方が電磁コイル207に吸引されて矢印X1方向に移動される。これにより、押圧部材203aおよび押圧部材203bとブレーキ板202との間に隙間が形成されるとともに、ブレーキ板202とブラケット104との間の押圧力が解除されるので、モータ100の軸体101に取り付けられているブレーキ板202は、自由に回転することが可能となる。
第1実施形態では、上記のように、ブレーキ板202を制動する際に、ブレーキ板202を押圧する2つの押圧部材203aおよび203bを備えることによって、押圧部材が1つだけ設けられている場合と異なり、押圧部材203aまたは押圧部材203bのうちの1つが故障した場合でも、押圧部材203aまたは押圧部材203bのうちの故障していない押圧部材を作動させることができる。これにより、故障していない方の押圧部材によりブレーキ板202の回転を確実に制動することができる。また、押圧部材203aと押圧部材203bとの押圧力の大きさが互いに異なるように、押圧部材203aおよび押圧部材203bを付勢するようにそれぞれ圧縮コイルばね208aおよび208bを設けることによって、電磁ブレーキ200に設けられた押圧部材203aと押圧部材203bとの磨耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、2つの押圧部材203aおよび203bの全てが同時に故障するのを効果的に抑制することができる。これにより、より確実にブレーキ板202の回転を制動することができるので、制御対象であるモータ101のロータ102の回転を確実に制動することができる。その結果、エレベータ用籠303の上下移動を確実に制動することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、同一のばね定数を有する圧縮コイルばね208aおよび208bを用いて2つの押圧部材203aおよび203bに対する圧縮コイルばね208aおよび208bの付勢力を異ならせることによって、2つの押圧部材203aおよび203bの押圧力が異なるように構成する。これにより、異なるばね定数を有する圧縮コイルばねを用いる場合と異なり、電磁ブレーキ200を構成する部品の種類を少なくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、2つの押圧部材203aおよび203bが互いに異なる押圧面積を有することによって、2つの押圧部材203aおよび203bの各々の押圧面積の大きさに応じた押圧力にすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、2つの押圧部材203aおよび203bを、周方向に沿って異なる中心角度を有するように2つの部分(203aおよび203b)に分割するとともに、環状に配置することによって、環状に配置された2つの部分(203aおよび203b)の異なる中心角度に応じて異なる押圧力にすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、同一のばね定数を有する圧縮コイルばね208aおよび208bを、環状に配置された2つの部分(203aおよび203b)の異なる押圧面積に応じて異なる個数ずつ設けることによって、容易に、2つの部分(203aおよび203b)の押圧力を異ならせることができる。
なお、2つの押圧部材203aおよび203bによる押圧力が異なるという条件を維持しつつ、圧縮コイルばね208aおよび208bのばね定数や個数、または、押圧部材203aおよび203bの質量などを適宜調整することにより、押圧部材203aおよび203bがブレーキ板202(ブレーキシュー201)に当接するタイミングを調整することが可能である。そのような調整の結果、押圧部材203aと押圧部材203bとが略同時にブレーキ板202の回転を制動する制動時間をより短縮することが可能であるという効果がある。また、押圧部材203aと押圧部材203bとが異なるタイミングでブレーキ板202(ブレーキシュー201)に当接する場合には、ブレーキの制動力を複数段階(第1実施形態では2段階)で発生させることができるので、ブレーキ板202の回転の制動がより円滑になるとともに、制動時の衝撃やブレーキ音をより緩和することが可能であるという効果がある。なお、このような調整の際には、圧縮コイルばね208aおよび208bのばね定数を互いに異ならせる場合もある。
参考例
次に、図5を参照して、本発明の参考例について説明する。この参考例では、上記2つの押圧部材203aおよび203bが環状に配置された第1実施形態とは異なり、半径の大きさが異なる2つの環状の押圧部材213aおよび213bが同心円状に配置された例について説明する。
この参考例では、図5に示すように、押圧部材213は、半径の大きさが異なる2つの押圧部材213a(内側)および213b(外側)から構成されている。また、2つの押圧部材213aおよび213bは、正面から見て(軸体101の軸方向(X方向)から見て)、リング状(環状)に形成されている。また、押圧部材213aと押圧部材213bとは、中心が略一致するように同心円状に配置されている。また、押圧部材213aの半径は、押圧部材213bの半径よりも小さい。また、押圧部材213aの押圧面積は、押圧部材213bの押圧面積よりも小さい。
ここで、参考例では、内側の押圧部材213aには、押圧部材213aの略全周にわたって押圧部材213aを付勢する8個の圧縮コイルばね218aが設けられている。また、外側の押圧部材213bには、押圧部材213bの略全周にわたって押圧部材213bを付勢する12個の圧縮コイルばね218bが設けられている。なお、圧縮コイルばね218a(218b)は、本発明の「付勢部材」および「ばね部材」の一例である。つまり、押圧部材213bに設けられる圧縮コイルばね218bの個数(12個)は、押圧部材213aに設けられる圧縮コイルばね218aの個数(8個)よりも多くなるように構成されている。このように、圧縮コイルばね218aおよび圧縮コイルばね218bは、それぞれ、押圧部材213aの押圧面積の大きさおよび押圧部材213bの押圧面積の大きさに応じて、異なる個数ずつ設けられている。また、圧縮コイルばね218aと、圧縮コイルばね218bとは、同一のばね定数を有する。
また、押圧部材213aには、90度間隔で4つのガイド205が設けられている。また、押圧部材213bには、90度間隔で4つのガイド205が設けられている。なお、参考例のその他の構成および動作は、上記第1実施形態と同様である。
参考例では、上記のように、押圧部材213bに設けられる同一のばね定数を有する圧縮コイルばね218bの個数(12個)を、押圧部材213aに設けられる同一のばね定数を有する圧縮コイルばね218aの個数(8個)よりも多くなるように構成することによって、押圧部材213bと押圧部材213aとの押圧力を異ならせることができるので、摩耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を押圧部材213bと押圧部材213aとで異ならせることができる。
なお、参考例のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記押圧部材203aと押圧部材203bとが互いに異なる押圧面積を有する例を示した第1実施形態とは異なり、押圧部材213aと押圧部材213bとが互いに略同じ押圧面積を有するとともに、異なるばね定数を有する圧縮コイルばね228aおよび228bを用いた例について説明する。
この第2実施形態では、図6に示すように、押圧部材223は、2つの押圧部材223aおよび223bを含む。また、2つの押圧部材223aおよび223bは、正面から見て(軸体101の軸方向(X方向)から見て)、リング状(環状)に配置されている。
また、2つの押圧部材223aおよび223bは、押圧部材223の周方向に沿って同じ中心角度を有するように2つの部分(223a、223b)に分割されるように構成されている。具体的には、2つの押圧部材223aおよび223bの中心角度は、それぞれ、約180度であるとともに、左右対称の形状を有する。これにより、押圧部材223aの押圧面積は、押圧部材223bの押圧面積と略同じ大きさになる。
また、押圧部材223aの内側(中心側)には、押圧部材223aを付勢する5つの圧縮コイルばね228aが設けられている。また、押圧部材223bの内側(中心側)には、押圧部材223bを付勢する5つの圧縮コイルばね228bが設けられている。なお、圧縮コイルばね228a(228b)は、本発明の「付勢部材」および「ばね部材」の一例である。つまり、圧縮コイルばね228aおよび圧縮コイルばね228bは、それぞれ、押圧部材223aおよび押圧部材223bに同じ個数ずつ設けられている。
ここで、第2実施形態では、圧縮コイルばね228aのばね定数は、圧縮コイルばね228bのばね定数と異なるように構成されている。つまり、圧縮コイルばね228aの付勢力の大きさと、圧縮コイルばね228bの付勢力の大きさとを異ならせることによって、押圧部材223aの押圧力と、押圧部材223bの押圧力とが異なるように構成されている。
また、押圧部材223aの外側(圧縮コイルばね228aが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、4つのガイド205が設けられている。また、押圧部材223bの外側(圧縮コイルばね228bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、4つのガイド205が設けられている。なお、第2実施形態のその他の構成および動作は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、異なるばね定数を有する圧縮コイルばね228aおよび228bを、押圧部材223aおよび223bの各々に同じ個数(5個)ずつ設けることによって、容易に、押圧部材223aと押圧部材223bとの押圧力を異ならせることができる。また、押圧部材203aと押圧部材203bとが異なるタイミングでブレーキ板202(ブレーキシュー201)に当接することにより、ブレーキの制動力を複数段階(第1実施形態では2段階)で発生させることが可能であるので、ブレーキ板202の回転の制動がより円滑になるとともに、制動時の衝撃やブレーキ音をより緩和することが可能であるという効果がある。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態)
次に、図7を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記2つの押圧部材203aおよび203bが設けられた第1実施形態とは異なり、3つの押圧部材233a、233bおよび233cが設けられた例について説明する。
第3実施形態では、図7に示すように、押圧部材233は、1つのリング状(環状)の押圧部材をZ方向に沿って3分割した形状を有する。また、押圧部材233a、233bおよび233cのY方向の幅の大きさは、それぞれ異なるように形成されている。
また、押圧部材233aのY方向の幅W1は、押圧部材233bのY方向の幅W2よりも小さく形成されているとともに、押圧部材233cのY方向の幅W3よりも小さく形成されている。また、押圧部材233bのY方向の幅W2は、押圧部材233cのY方向の幅W3よりも大きく形成されている。これにより、押圧部材23bが最も大きい押圧面積を有し、押圧部材23cが中間の押圧面積を有し、押圧部材23aが最も小さい押圧面積を有する。
ここで、第3実施形態では、押圧部材233aには、押圧部材233aを付勢する4つの圧縮コイルばね238aが設けられている。また、押圧部材233bには、押圧部材233bを付勢する8つの圧縮コイルばね238bが設けられている。また、押圧部材233cには、押圧部材233cを付勢する6つの圧縮コイルばね238cが設けられている。つまり、圧縮コイルばね238a、圧縮コイルばね238bおよび圧縮コイルばね238cは、それぞれ、押圧部材233a、押圧部材233bおよび押圧部材233cの押圧面積の大きさに応じて、異なる個数ずつ設けられている。また、圧縮コイルばね238a、圧縮コイルばね238bおよび圧縮コイルばね238cは、同一のばね定数を有する。なお、圧縮コイルばね238a(238b、238c)は、本発明の「付勢部材」および「ばね部材」の一例である。
また、押圧部材233aの外側(圧縮コイルばね238bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、2つのガイド205が設けられている。また、押圧部材233bの外側(圧縮コイルばね238bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、4つのガイド205が設けられている。また、押圧部材233cの外側(圧縮コイルばね238bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、2つのガイド205が設けられている。なお、押圧部材233a、233bおよび233cのうちの1つの押圧部材がガイド205の故障などにより作動しなくなった場合には、作動しなくなったガイド205以外の残りの正常なガイド205が設けられている2つの押圧部材が作動可能である。これにより、複数のガイド205のうちの1つが故障した場合でも、残りの正常なガイド205によりガイドされる押圧部材により、ブレーキを作動させることが可能である。なお、第3実施形態のその他の構成および動作は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、同一のばね定数を有する圧縮コイルばね238a、238bおよび238cを用いて3つの押圧部材233a、233bおよび233cの各々に対する圧縮コイルばね238a、238bおよび238cの付勢力を全て異ならせることによって、3つ全ての押圧部材233a、233bおよび233cの摩耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、3つ全ての押圧部材233a、233bおよび233cが同時に故障するのを抑制することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、上記2つの押圧部材203aおよび203bが環状に配置された第1実施形態とは異なり、3つの押圧部材243a、243bおよび243cが環状に配置された例について説明する。
この第4実施形態では、図8に示すように、押圧部材243は、3つの押圧部材243a、243bおよび243cにより構成されている。また、3つの押圧部材243a、243bおよび243cは、正面から見て(軸体101の軸方向(X方向)から見て)、リング状(環状)に配置されている。
また、3つの押圧部材243a、243bおよび243cは、押圧部材243の周方向に沿って異なる中心角度を有するように3つの部分(243a、243b、243c)に分割されるように構成されている。具体的には、押圧部材243aの中心角度は、約90度である。押圧部材243bの中心角度は、約150度である。また、押圧部材243cの中心角度は、約120度である。これにより、押圧部材243aの押圧面積(表面積)は、押圧部材243bの押圧面積(表面積)および押圧部材243cの押圧面積(表面積)よりも小さい。また、押圧部材243bの押圧面積は、押圧部材243cの押圧面積よりも大きい。
また、押圧部材243aの内側(中心側)には、押圧部材243aを付勢する2つの圧縮コイルばね248aが設けられている。また、押圧部材243bの内側(中心側)には、押圧部材243bを付勢する3つの圧縮コイルばね248bが設けられている。また、押圧部材243cの内側(中心側)には、押圧部材243cを付勢する押圧部材243cを付勢する4つの圧縮コイルばね248cが設けられている。つまり、圧縮コイルばね248a、圧縮コイルばね248bおよび248cは、それぞれ、押圧部材243a、243bおよび243cの押圧面積の大きさに応じて、異なる個数ずつ設けられている。また、圧縮コイルばね248a、248bおよび248cは、同一のばね定数を有する。したがって、押圧部材243a、243bおよび243cの押圧力の大きさは全て異なる。すなわち、押圧部材243bの押圧力は、圧縮コイルばね248b1つ分だけ押圧部材243aの押圧力よりも大きい。また、押圧部材243cの押圧力は、圧縮コイルばね248c1つ分だけ押圧部材243bの押圧力よりも大きい。また、押圧部材243cの押圧力は、圧縮コイルばね248c2つ分だけ押圧部材243aの押圧力よりも大きい。なお、圧縮コイルばね248a(248b、248c)は、本発明の「付勢部材」および「ばね部材」の一例である。
また、押圧部材243aの外側(圧縮コイルばね248aが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、2つのガイド205が設けられている。また、押圧部材243bの外側(圧縮コイルばね248bが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、3つのガイド205が設けられている。なお、押圧部材243cの外側(圧縮コイルばね248cが配置される円状領域よりも外側の円状領域)には、3つのガイド205が設けられている。また、押圧部材243a、243bおよび243cのうちの1つの押圧部材がガイド205の故障などにより作動しなくなった場合には、作動しなくなったガイド205以外の残りの正常なガイド205が設けられている2つの押圧部材が作動可能である。これにより、複数のガイド205のうちの1つが故障した場合でも、残りの正常なガイド205によりガイドされる押圧部材により、ブレーキを作動させることが可能である。なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、上記のように、同一のばね定数を有する圧縮コイルばね248a、248bおよび248cを用いて3つの押圧部材243a、243bおよび243cの各々に対する圧縮コイルばね248a、248bおよび248cの付勢力を全て異ならせることによって、3つの押圧部材243a、243bおよび243cの各々の押圧力を全て異なるように構成する。これにより、3つ全ての押圧部材243a、243bおよび243cの摩耗などに関する故障のしやすさ(故障確率)を異ならせることができるので、3つ全ての押圧部材243a、243bおよび243cが同時に故障するのを抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態および参考例では、押圧部材を2つまたは3つ設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、押圧部材を4つ以上設けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および参考例では、本発明の付勢部材の一例として、圧縮コイルばねを適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、押圧部材を付勢することが可能であれば、圧縮コイルばね以外の付勢部材でもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および参考例では、押圧部材が軸方向から見て環状(リング状)を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、環状(リング状)以外に四角形状や三角形状であってもよい。
また、上記第1〜第4実施形態および参考例では、本発明の回転電機の一例として、エレベータ用のモータに適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、回転電機は、エレベータ用以外のモータであってもよいし、発電機であってもよい。
また、上記第1、第2および第4実施形態では、圧縮コイルばねが押圧部材の内側の部分に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、圧縮コイルばねを押圧部材の外側の部分に設けてもよいし、外側の部分と内側の部分との両方に設けてもよい。
また、上記参考例では、同心円状に半径が異なる2つの押圧部材を配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、同心円状に半径が異なる3つ以上の押圧部材を配置してもよい。
また、上記第4実施形態では、中心角度がそれぞれ異なる3つの押圧部材を配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、中心角度がそれぞれ異なる4つ以上の押圧部材を配置してもよい。
100 モータ(回転電機)
102 ロータ(回転子)
105 ステータ(固定子)
200 電磁ブレーキ
202 ブレーキ板
203、203a、203b、213、213a、213b、223、223a、223b、233、233a、233b、233c、243、243a、243b、243c 押圧部材
207 電磁コイル
208a、208b、218a、218b、228a、228b、238a、238b、238c、248a、248b 圧縮コイルばね(付勢部材)(ばね部材)
300 エレベータ
303 エレベータ用籠

Claims (7)

  1. 制動対象である回転体とともに回転するブレーキ板と、
    前記ブレーキ板を制動する際に、前記ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、
    前記ブレーキ板を押圧するように前記複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、
    前記ブレーキ板に対する制動を解除する際に前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを備え、
    前記付勢部材は、前記複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、前記複数の押圧部材を付勢するように設けられており、
    前記付勢部材は、ばね部材を含み、
    同一または異なるばね定数を有する前記ばね部材を用いて少なくとも2つの前記押圧部材に対する前記ばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、
    前記複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、
    前記複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている、電磁ブレーキ。
  2. 同一のばね定数を有する前記ばね部材は、前記環状に配置された前記複数の部分の異なる押圧面積に応じて異なる個数ずつ設けられている、請求項1に記載の電磁ブレーキ。
  3. 異なるばね定数を有する前記ばね部材は、前記複数の押圧部材の各々に同じ個数ずつ設けられている、請求項1に記載の電磁ブレーキ。
  4. 同一または異なるばね定数を有する前記ばね部材を用いて3つ以上の押圧部材の各々に対する前記ばね部材の付勢力を全て異ならせることによって、前記3つ以上の押圧部材の各々の押圧力が全て異なるように構成されている、請求項1に記載の電磁ブレーキ。
  5. 制動対象である回転子と、
    前記回転子との間に電磁力を発生させるための固定子と、
    前記回転子の回転を制動する電磁ブレーキとを備え、
    前記電磁ブレーキは、制動対象である前記回転子とともに回転するブレーキ板と、
    前記ブレーキ板を制動する際に、前記ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、
    前記ブレーキ板を押圧するように前記複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、
    前記ブレーキ板に対する制動を解除する際に前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを含み、
    前記付勢部材は、前記複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、前記複数の押圧部材を付勢するように設けられており、
    前記付勢部材は、ばね部材を含み、
    同一または異なるばね定数を有する前記ばね部材を用いて少なくとも2つの前記押圧部材に対する前記ばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、
    前記複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、
    前記複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている、回転電機。
  6. 人または荷物を積載するためのエレベータ用籠と、
    前記エレベータ用籠を上下移動させる回転電機とを備え、
    前記回転電機は、制動対象である回転子と、
    前記回転子との間に電磁力を発生させるための固定子と、
    前記回転子の回転を制動する電磁ブレーキとを含み、
    前記電磁ブレーキは、制動対象である前記回転子とともに回転するブレーキ板と、
    前記ブレーキ板を制動する際に、前記ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、
    前記ブレーキ板を押圧するように前記複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、
    前記ブレーキ板に対する制動を解除する際に前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを有し、
    前記付勢部材は、前記複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、前記複数の押圧部材を付勢するように設けられており、
    前記付勢部材は、ばね部材を含み、
    同一または異なるばね定数を有する前記ばね部材を用いて少なくとも2つの前記押圧部材に対する前記ばね部材の付勢力を異ならせることによって、少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力を異ならせるように構成されており、
    前記複数の押圧部材は、互いに異なる押圧面積を有しており、
    前記複数の押圧部材は、周方向に沿って異なる中心角度を有するように複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されている、エレベータ。
  7. 制動対象である回転体とともに回転するブレーキ板と、
    前記ブレーキ板を制動する際に、前記ブレーキ板を押圧する複数の押圧部材と、
    前記ブレーキ板を押圧するように前記複数の押圧部材の各々を付勢する付勢部材と、
    前記ブレーキ板に対する制動を解除する際に前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記複数の押圧部材を移動させる電磁コイルとを備え、
    前記付勢部材は、前記複数の押圧部材のうちの少なくとも2つの前記押圧部材の押圧力の大きさが互いに異なるように、前記複数の押圧部材を付勢するように設けられており、
    前記複数の押圧部材は、前記回転体の回転軸線に直交する第1方向に複数の部分に分割されるとともに、環状に配置されており、
    前記複数の押圧部材の前記第1方向に直交する第2方向の幅の大きさは、それぞれ異なるように形成されている、電磁ブレーキ。
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