JP5469879B2 - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着部材と加圧部材との間に形成されるニップ部において用紙上のトナー像を該用紙に定着させる定着装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置の定着装置は、一般的に、定着ローラまたは定着ローラに巻回された定着ベルト(定着部材)と、定着部材と当接して該定着部材との間でニップ部を形成する加圧ローラ(加圧部材)とを含み、ニップ部において、搬送されてくる用紙上のトナー像を該用紙上に加熱定着させる。このような定着装置では、定着処理された用紙が定着部材に引っ付いた状態でニップ部から排出される場合があり、その場合、紙詰まり等の不都合が生じる。
そのような不都合を排除するために、例えば特許文献1では、定着処理後に定着部材に引っ付いた用紙を該定着部材から引き剥がすことが可能に構成された分離機構を定着装置に設けている。分離機構は、定着ローラの長手方向に延び、定着ローラに対向して配置された1枚の分離爪(分離部材)を有する。分離爪と定着ローラとの間の隙間は所定の大きさに設定されており、これにより、分離爪は、定着ローラに引っ付いた用紙に接触して該用紙を定着ローラから引き剥がすことができる。
特許文献1では、前記隙間を所定の大きさに設定する手段として、分離爪の先端付近に装着したスペーサを用いている。スペーサは、定着ローラの芯金に当接するように位置設定されているので、分離爪の先端と定着ローラの周面との間に前記所定の大きさの隙間が形成されている。
特開2007−171372号公報
しかしながら、特許文献1の分離機構では、1枚のものの分離爪を用いているので、分離爪自体の寸法精度のばらつきに起因して、前記隙間を所定の大きさに設定することは難しい。その結果、定着ローラに引っ付いた用紙は引き剥がされ難くなり、紙詰まりが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、1枚ものの分離部材を採用した場合であっても、分離部材と定着部材との間の隙間を所定の大きさに設定することが容易な定着装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る定着装置は、定着部材と、前記定着部材と当接して該定着部材との間でニップ部を形成する加圧部材とを有し、前記ニップ部において、搬送されてくる用紙上のトナー像が前記用紙上に加熱定着される定着装置であって、前記用紙の搬送方向における前記定着部材よりも下流側に配置され、定着処理された前記用紙を前記定着部材から引き剥がすことが可能に構成された分離機構を備え、前記分離機構は、前記用紙搬送方向と直交する方向に延びると共に、前記定着部材と所定の隙間だけ離間した状態で前記定着部材に対向して配置された分離部材と、前記用紙搬送方向と直交する方向に延び、前記分離部材を回動可能に支持する支持軸部材と、前記分離部材を、前記支持軸部材回りに回動させることで、前記所定の隙間を前記回動方向において調整することが可能に構成された第1隙間調整部と、前記分離部材を、前記支持軸部材側から前記定着部材に向けて延びる面方向に移動させることで、前記所定の隙間を前記面方向において調整することが可能に構成された第2隙間調整部と、を含み、前記分離部材は、前記支持軸部材に沿って一端部および他端部を有する1枚の平板部材であり、前記第2隙間調整部は、前記分離部材の前記一端部を前記支持軸部材に対して位置変動しない基点として前記他端部を遊動させることで前記所定の隙間を前記面方向において調整する。
本発明に係る定着装置によれば、分離部材と定着部材との間の隙間は、第1隙間調整部によって分離部材の回動方向において調整できると共に、第2隙間調整部によって支持軸部材側から定着部材に向けて延びる面方向においても調整することができる。このような2方向からの隙間調整により、前記隙間を所定の大きさに設定することが容易となる。
また、この構成によれば、分離部材の一端部を支持軸部材に対して位置変動しない基部とし、他端部を遊端部とすることにより、分離部材が1枚ものの平板部材であっても、前記面方向において隙間の大きさを容易に調整することができる。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記第1隙間調整部は、前記分離部材を付勢して該分離部材を回動させる第1付勢部材と、前記第1付勢部材の付勢力を規制して前記分離部材の回動量を調整する第1調整部材とを有し、前記第2隙間調整部は、前記分離部材の前記他端部が前記面方向に遊動するように前記他端部を付勢する第2付勢部材と、前記第2付勢部材の付勢力を規制して前記分離部材の前記面方向の遊動量を調整する第2調整部材とを有する。
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記分離機構は、さらに、前記分離部材が取り付けられており、前記分離部材が前記定着部材に対して接離するように前記支持軸部材に回動可能に支持された分離部材ホルダを含み、前記分離部材ホルダは、前記支持軸部材が挿通され、前記分離部材の前記他端部の遊動方向に延びる長孔を有しており、前記第2付勢部材は、前記分離部材が取り付けられた前記分離部材ホルダを付勢して、該分離部材ホルダを前記長孔の範囲内で遊動させる。
これらの構成によれば、分離部材が取り付けられる分離部材ホルダに、分離部材の他端部の遊動方向に延びる長孔を形成したという簡単な構造で、分離部材と定着部材との間の隙間を前記面方向において調整することができる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記定着部材は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に延びる定着ベルトであり、前記加圧部材は、前記搬送方向と直交する方向に延び、その直交方向において、前記定着ベルトとの間で前記ニップ部を形成するローラ部材であり、前記定着ベルトには、前記ニップ部を通過する前記用紙のサイズに応じて通紙領域が設定されており、前記分離機構は、さらに、前記支持軸部材に支持されると共に、前記分離部材ホルダと同軸で回動可能である支持部材を含み、前記支持部材には、当たり部材が取り付けられており、前記当たり部材は、前記定着ベルトにおける前記通紙領域が形成されない長手方向両端部に当接した状態で保持されている
この構成によれば、当たり部材は、定着ベルトの長手方向両端部に当接しているので、定着ベルトが定着処理の際に熱膨張したり振れたりした場合であっても、熱膨張や振れに起因する定着ベルトの変形に追随して回動することができる。これにより、分離部材と定着ベルトとの間の隙間を所定の大きさに保つことが可能である。
また、本発明に係る画像形成装置は、用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、前記用紙上の前記トナー像を該用紙上に定着させる定着装置とを含み、前記定着装置として、上記構成の定着装置が採用されている。
本発明に係る定着装置およびそれを備えた画像形成装置によれば、分離部材と定着部材との間の隙間を所定の大きさに設定することが容易である。特に、分離部材が1枚ものの平板部材であり、分離部材間で寸法精度にばらつきがある場合であっても、前記隙間の調整が容易である。
本発明の第1実施形態に係る定着装置が適用された画像形成装置の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。 定着装置の主要な構成要素を説明するための概略図である。 図2の分離機構を左方から見た斜視図である。 分離機構を図3のIV−IV線に沿って見た矢視図である。 図3に示す分離機構の長手方向一端部を示す拡大図である。 第2実施形態に係る定着装置の分離機構を左方から見た斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明の実施形態に係る定着装置が設けられた画像形成装置の概要について図1を基に説明する。図1は、画像形成装置の内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。画像形成装置10は、カラー印刷用の複写機として使用されるものであり、基本構成として、装置本体11と、この装置本体11の上部に設けられた、原稿画像を読み取る画像読取装置16とを含む。
装置本体11は、画像読取部16によって読み取られた原稿の画像情報に基づきトナー像を形成する画像形成部12と、画像形成部12によって用紙P上に転写されたトナー像に定着処理を施す定着装置13と、用紙Pを貯留する用紙貯留部14とを内部に有する。
画像読取装置16は、その上面に装着され、原稿が置かれるコンタクトガラス163と、コンタクトガラス163上に置かれた原稿を押えるためにコンタクトガラス163に対して開閉自在に設けられた原稿押え161と、コンタクトガラス163の下方に配置され、コンタクトガラス163上の原稿の原稿画像を読み取る図略の光学系ユニットとを含む。前記光学系ユニットは、コンタクトガラス163を介して原稿の原稿面を光源によって下方から走査し、原稿面からの反射光をCCD(charge coupled device)により読み取るように構成されている。CCDにより読み取られた原稿の画像情報は、ディジタル化処理が施され、画像形成部12の露光装置124へ出力される。
光学系ユニット162は、図略の光源、複数のミラー、レンズユニット、CCD(charge coupled device)等を有している。光源からの光が原稿面で反射され、この反射光がこれらミラーおよびレンズユニットを介して原稿情報としてCCDに入力される。CCDに入力されたアナログ量としての原稿情報は、デジタル信号に変換されて所定の記憶装置に記憶される。
画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるものであり、上流側(図1の紙面の右側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用ユニット12Mと、シアン用ユニット12Cと、イエロー用ユニット12Yと、ブラック用ユニット12Kとからなる。各ユニット12M,12C,12Y,12Kは、感光体ドラム121および現像装置122を含む。各感光体ドラム121は、図1において反時計方向に回転しつつ対応する現像装置122からトナーの供給を受ける。装置本体11内部の適所には、各現像装置122に対応して配設された図略のトナーコンテナが設けられており、トナーコンテナからトナーが現像装置122に補給される。
各ユニット12M,12C,12Y,12Kは、さらに、感光体ドラム121の直上位置に設けられた帯電器123およびLED等からなる露光装置124を含む。各感光体ドラム121は、帯電器123によって周面が一様に帯電される。帯電後の感光体ドラム121の周面に対して、画像読取装置16で入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が各露光装置124から照射される。これにより、感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像に現像装置122から各色のトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像がそれぞれ形成される。
感光体ドラム121の下方位置には、搬送ベルト125が設けられている。搬送ベルト125は、用紙貯留部14からの用紙Pを最上流側のマゼンタ用ユニット12Mから最下流側のブラック用ユニット12Kに向けて搬送するベルトであって、駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間に張設されている。搬送ベルト125は、各感光体ドラム121に対応して設けられた1次転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で、各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を反時計回りに周回する。各感光体ドラム121と対応する1次転写ローラ126との間には、搬送ベルト125によって搬送される用紙Pが通過するニップ部が形成されている。
用紙Pは、用紙貯留部14から後述する用紙搬送路111を通って搬送ベルト125上に案内され、最上流側のマゼンタ用ユニット12Mから最下流側のブラック用ユニット12Kに向けて搬送されると、各感光体ドラム121の周面上のトナー像が用紙P上に転写される。具体的には、搬送ベルト125の周回と共に、用紙Pの表面に対して、まず、マゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の転写が行なわれる。ついで、搬送ベルト125におけるマゼンタトナー像の転写位置に、シアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。以下同様にして、イエロー用ユニット12Yによるイエローのトナー像の転写、およびブラック用ユニット12Kによるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれる。これによって用紙Pの表面にカラーのトナー像が形成される。
各感光体ドラム121の図1における左方位置には、クリーニング装置127が設けられている。クリーニング装置127は、トナー像が感光体ドラム121から用紙Pへ転写された後に感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するものである。クリーニング装置127によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電器123へ向かう。クリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収される。
用紙貯留部14は、画像形成部12および定着部13の下方位置に設けられている。用紙貯留部14は、用紙Pの束を貯留すると共に、前記下方位置に挿脱自在に装着される用紙トレイ141を有する。図1では、用紙トレイ141は1段で設けられているが、2段以上設けてもよい。用紙Pは、用紙トレイ141からピックアップローラ142の駆動で1枚ずつ繰り出される。繰り出された用紙Pは、用紙搬送路111を通って搬送ベルト125へ搬送される。
用紙搬送路111は、用紙貯留部14の右方位置から従動ローラ125bの近傍にかけて延びる搬送路である。用紙搬送路111には、適所に搬送ローラ対112が設けられており、用紙貯留部14からの用紙Pは、搬送ローラ対112の駆動で搬送ベルト125に向けて搬送される。
定着装置13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対して定着処理を施すものである。定着装置13は、加熱源であるヒータ131aを内部に有する加熱ローラ131と、加熱ローラ131と対向配置された定着ローラ132と、定着ローラ132および加熱ローラ131間に張設された定着ベルト133と、定着ベルト133を介して定着ローラ132と対向配置された加圧ローラ(加圧部材)134とを含む。定着ベルト133と加圧ローラ134との間には、用紙Pが通過するニップ部NPが形成されている。トナー像が転写された用紙Pは、ニップ部NPにおいて定着ローラ132と加圧ローラ134との間で押圧挟持されつつ定着ベルト133からの熱を受ける。これにより、用紙P上に安定した状態のカラートナー像が形成される。本実施形態では、定着ローラ132および定着ベルト133が定着部材を構成する。
用紙Pは、ニップ部NPで定着処理が施された後、定着ベルト133に引っ付いた状態でニップ部NPから排出される場合があり、その場合、紙詰まり等の不都合が生じる。そのような不都合を解消するために、定着装置13には分離機構30Aが設けられている。分離機構30Aは、用紙Pが定着処理後に定着ベルト133に引っ付いた状態でニップ部NPを通過した場合に用紙Pを定着ベルト133から引き剥がすことが可能に構成されている。
定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着装置13から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11の左側壁に設けられた図略の排紙トレイへ向けて排出される。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る定着装置13について図2を参照しながら説明する。図2は、定着装置13の主要な構成要素を説明するための正面視の概略図である。定着装置13は、上記のように、加熱ローラ131と、定着ローラ132と、加熱ローラ131および定着ローラ132間に張設された定着ベルト133と、定着ベルト133を介して定着ローラ132に対向配置された加圧ローラ134と、定着ベルト133を介して定着ローラ132に対向配置された分離機構30Aとを含む。
加熱ローラ131は、アルミニウム製の芯金を有しており、その芯金上にフッ素樹脂ンコーティングが施されていると共に、内部にヒータ131aが配設されたローラである。定着ローラ132は、鉄製の芯金を有し、その芯金上にシリコンゴムが巻かれたローラである。加圧ローラ134は、アルミニウム製の芯金を有し、その芯金上にシリコンゴムが巻かれ、さらに、そのシリコンゴム上にPFAチューブが設けられたローラである。加熱ローラ131および定着ローラ132に巻回された定着ベルト133は、ニッケル製の基材を有し、その基材上にシリコンゴムが設けられ、さらに、そのシリコンゴム上にPFAチューブが設けられたベルトである。
加熱ローラ131、定着ローラ132および加圧ローラ134は、用紙Pが画像形成部12から定着装置13のニップ部NPに向けて搬送される搬送方向T(図2)と直交する方向を長手方向とするローラであり、加熱ローラ131の図略の回転軸、定着ローラ132の回転軸132aおよび加圧ローラ134の回転軸134aは、互いに平行に設定されている。定着ローラ132に巻回された定着ベルト133の幅寸法は、定着ローラ132の長手方向寸法と略同等またはそれ以下に設定されている。分離機構30Aは、用紙搬送方向Tにおける定着ローラ132および加圧ローラ134よりも下流側、つまりニップ部NPよりも下流側に配置されている。
次に、分離機構30Aについて、図2に加え、図3〜図5を参照しながら説明する。図3は、図2の分離機構30Aを左方から見た斜視図であり、図4は、分離機構30Aを図3のIV−IV線に沿って見た矢視図である。図5は、図3に示す分離機構30Aの一端部を拡大した拡大図である。分離機構30Aは、その基本構成要素として、定着ベルト133の表面133aと所定の隙間だけ離間した状態で定着ベルト133に対向して配置された分離板31(分離部材)(図4)と、分離板31が取り付けられた分離板ホルダ32と、支持部材34と、分離板ホルダ32および支持部材34を支持する支持軸部材35とを含む。
分離板ホルダ32は、図4に示すように、定着ローラ132の長手方向から見た断面が略L字形を呈する部材であって、定着ローラ132の長手方向に沿って延びるホルダ本体部37と、ホルダ本体部37の長手方向に沿って延びる縁部(図4では左縁部)から上方に立ち上がる立上がり壁38と、左縁部とは反対側の右縁部から定着ベルト133に向かって斜め下方に延びる保持部39とを有する。
分離板ホルダ32の保持部39の下面には、分離板31が取り付けられている。分離板31は、保持部39の形状に合わせて定着ローラ132の長手方向に沿って延びる1枚の矩形状の平板部材である。また、分離板31は、厚さが0.2mmに設定され、表面にフッ素樹脂コーティングが施されている。分離板31は、保持部39の下面に、例えば溶接固定されている。
分離板31は、定着ローラ132の長手方向に沿って延びる縁部(図4では右縁部)を有しており、分離板31が保持部39に固定され、分離機構30Aが定着ローラ132に対向した状態では右縁部31aは保持部39の下面から定着ローラ132の周面に向かって所定の距離だけ突出している。そして、分離板31の右縁部31aは、図4に示すように、定着ローラ132に巻回された定着ベルト133の表面133aと所定の隙間G、例えば0.3〜0.5mmの隙間を介して対向している。このように構成された分離板31は、ニップ部NPを通過した用紙が定着ベルト133の表面133aに引っ付いた状態でニップ部NPから排出された場合において、右縁部31aが定着ベルト133に引っ付いた用紙と接触することにより、該用紙を定着ベルト133の表面133aから引き剥がすことが可能である。
また、分離板ホルダ32のホルダ本体部37は、該ホルダ本体部37の長手方向に対向する前縁部および後縁部を有している。図3〜図5に示すように、前縁部には、上方に立ち上がる第1揺動支持壁40が形成されており、後縁部にも、上方に立ち上がる第2揺動支持壁41が形成されている。第1揺動支持壁40および第2揺動支持壁41のそれぞれには、互いに同軸に設定された第1揺動支持孔42および第2揺動支持孔43が形成されている。これらの第1および第2揺動支持孔42,43に支持軸部材35が挿通される。したがって、第1および第2揺動支持孔42,43に支持軸部材35が挿通された状態では、分離板ホルダ32は支持軸部材35を中心として回動可能である。支持軸部材35は、その両端において図略の所定のフレームに支持されている。
さらに、分離板ホルダ32の立上がり壁38は、その長手方向略中間部かつ上縁部に形成された貫通孔44を有している。この貫通孔44に、例えばねじ部材からなる第1調整部材61が回転可能に挿通されている。
さらに、分離板ホルダ32の第1揺動支持壁40は、支持軸部材35と直交する直交面45を有しており、この直交面45を貫通して上記の第1揺動支持孔42が形成されている。第1揺動支持孔42は、支持軸部材35が延びる方向と直交する方向、かつ支持軸部材35側から定着ローラ132(ニップ部NP)に向けて延びる面方向に延びる長孔として形成されている。一方、第2揺動支持壁41に形成された第2揺動支持孔43は、図4に示すように、支持軸部材35の軸部が挿通可能な程度に設定された丸孔である。したがって、第2揺動支持壁41を含む、ホルダ本体部37の前記後縁部は、丸孔43の存在によって支持軸部材35に対して位置変動しない基部として作用し、一方、第1揺動支持壁40を含む、ホルダ本体部37の残りの部分は、長孔42の存在によって支持軸部材35側から定着ローラ132に向けて延びる面方向に遊動することが可能な遊端部として作用する。これに伴い、分離板ホルダ32に固定された分離板31も、分離板ホルダ32の前記基部に対応する基部と、分離板ホルダ32の前記遊端部に対応する遊端部とを有する。
また、第1揺動支持壁40は、定着ローラ132側に向く右縁部と、該右縁部とは反対の方向を向く左縁部とを有している。前記左縁部には、第1揺動支持壁40の直交面に対して略90度で、かつ支持軸部材35に平行に延びる保持壁46が設けられている。この保持壁46には、貫通孔が形成されていると共に、支持軸部材35の軸部にも、前記貫通孔と同軸となる部位に貫通孔48が形成されている。そして、保持壁46の前記貫通孔と貫通孔48とに、例えばねじ部材からなる第2調整部材64が回転可能に挿通されている。具体的には、第2調整部材64の軸部が保持壁46の前記貫通孔に挿通され、先部が支持軸部材35の貫通孔48に挿通されている。このように、第2調整部材64は、分離板ホルダ32の保持壁46と支持軸部材35とによって支持されている。
分離板ホルダ32と共に支持軸部材35に支持される支持部材34は、定着ローラ132の長手方向から見て断面が略L字形を呈する本体部50を含む。本体部50は、定着ローラ132の長手方向に沿って延びる細長の頂壁51と、頂壁51の長手方向に延びる縁部(図2および図4では右縁部)から下方に延びる支持壁52とを有する。支持壁52の長手方向両端部のそれぞれには、該支持壁52よりもさらに下方に延びる一対の取付壁53が設けられている。各取付壁53は、定着ローラ132側に向く右面と、前記右面とは反対の方向を向く左面とを有する。前記右面には、当たり部材54が取り付けられており、前記左面には、図2では左方に突出する揺動支持壁55が設けられている。
支持部材34の各取付壁53の右面に取り付けられた当たり部材54は、図2および図5に示すように、分離板31と干渉しないように位置設定されている。各当たり部材54は、定着ローラ132の長手方向から見て分離板31の右縁部31aと略等しい高さ位置に設定された先端部54aを有する。各当たり部材54の先端部54aは、分離板31の右縁部31aよりも右方に突出していると共に、付勢部材56(図2および図4)によって定着ローラ132の長手方向両端部(実際には、定着ベルト133の幅方向両端部)に当接した状態で保持されている。なお、当たり部材54が当接する前記長手方向両端部(幅方向両端部)とは、ニップ部NPを通過する用紙のサイズに応じてニップ部NPにおいて設定される通紙領域のうちの最大通紙領域の長手方向両端部から外れた領域のことを指す。
付勢部材56は、支持部材34の頂壁51の長手方向両端部のそれぞれに対応した位置で支持部材34の左方に配置された2つのばね部材から構成されている。頂壁51の長手方向両端部のそれぞれには、係止孔57が形成されている。各ばね部材56の一端は係止孔57に係止され、他端は定着装置13における図略の所定の部材に係止されている。これらのばね部材56により、支持部材34は頂壁51を介して左方に引っ張られて支持軸部材35を中心として回動するので、当たり部材54は、その先端部54a54aが定着ベルト133を介して定着ローラ132に当接した状態で保持される。
当たり部材54は、定着ローラ132の長手方向両端部に当接しているので、定着ローラ132や定着ベルト133が定着処理の際に熱膨張したり振れたりした場合であっても熱膨張や振れに起因する定着ローラ132や定着ベルト133の変形に追随して支持軸部材35を中心として回動する。これにより、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを、0.3〜0.5mmの大きさに保つことが可能である。
一方、取付壁53の前記左面のそれぞれに設けられた一対の揺動支持壁55には、互いに同軸に設定されると共に、分離板ホルダ32の第1揺動支持壁40の第1揺動支持孔42および第2揺動支持壁41の第2揺動支持孔43と同軸に設定された揺動支持孔55aが形成されている。したがって、支持部材34の揺動支持孔55aと分離板ホルダ32の第1および第2揺動支持孔42,43とに支持軸部材35が挿通された状態では、支持部材34は、分離板ホルダ32と同軸で回動可能である。
また、支持部材34の支持壁52は、図3に示すように、その長手方向略中間部かつ上縁部近傍に形成された貫通孔58を有している。この貫通孔58は、図4に示すように、分離板ホルダ32の立上がり壁38の貫通孔44と同軸となるように位置設定されている。分離板ホルダ32の貫通孔44に挿通された第1調整部材61であるねじ部材は、その先部が貫通孔58に回転可能に挿通され、支持される。このように、第1調整部材61は、支持部材34および分離板ホルダ32によって支持されている。
支持部材34および分離板ホルダ32に回転可能に支持された第1調整部材(ねじ部材)61は、その軸部に、例えばばね部材である第1付勢部材62が遊嵌されている。第1付勢部材(ばね部材)62は、その一端部が分離板ホルダ32の立上がり壁38に当接すると共に、他端部が支持部材34の支持壁52に当接するように配置されているので、分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52とは、互いに離間するような付勢力を受ける。第1付勢部材62の付勢力により、分離板ホルダ32は支持軸部材35を中心として回動(図4では反時計回りに回動)しようとする。この反時計回りの回動により、分離板ホルダ32に固定された分離板31は、定着ベルト133の表面133aに向かって移動する。
しかしながら、分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52とは、第1調整部材61によって連結されているので、具体的には、第1調整部材61の回転量を適宜調整して、分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52との間の距離を調整することにより、第1付勢部材62の付勢力を規制できるので、分離板ホルダ32の前記反時計周りの回動は所定の範囲でのみ許容され、これに伴い、分離板31の移動も所定の範囲でのみ許容される。このように、分離板ホルダ32の回動量を調整することで、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを、上記の0.3〜0.5mmの範囲の大きさに維持することができる。第1実施形態では、第1調整部材61と第1付勢部材62とが、隙間Gを分離板ホルダ32の回動方向において調整することが可能な第1隙間調整部60を構成している。
一方、分離板ホルダ32の保持壁46および支持軸部材35に回転可能に支持された第2調整部材64は、その軸部に、例えばばね部材である第2付勢部材65が遊嵌されている。第2付勢部材65は、その一端部が保持壁46に当接すると共に、他端部が支持軸部材35に当接するように配置されているので、分離板ホルダ32は支持軸部材35から離間するような付勢力を受ける。第2付勢部材65の付勢力により、第1揺動支持壁40を含む、分離板ホルダ32の前記遊端部は、第1揺動支持壁40の長孔42に案内されて支持軸部材35側から定着ローラ132に向けて延びる面方向に遊動、具体的には、定着ベルト133から離間する方向に長孔42の範囲内で移動しようとする。この前記遊端部の移動により、分離板ホルダ32に固定された分離板31の前記遊端部も、定着ベルト133の表面133aから離間するように移動する。
しかしながら、分離板ホルダ32の保持壁46と支持軸部材35とは、第2調整部材64によって連結されているので、具体的には、第2調整部材64の回転量を適宜調整して、保持壁46と支持軸部材35との間の距離を調整することにより、第2付勢部材65の付勢力を規制できるので、分離板ホルダ32の前記遊端部の面方向の遊動は、所定の範囲でのみ許容される。これに伴い、分離板31の面方向の遊動も所定の範囲でのみ許容される。このように、分離板ホルダ32の遊動量を調整することで、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを、上記の0.3〜0.5mmの範囲の大きさに維持できる。第1実施形態では、第2調整部材64と第2付勢部材65とが、隙間Gを前記面方向において調整することが可能な第2隙間調整部63を構成している。
以上説明した分離機構30Aによれば、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gは、第1隙間調整部60(第1調整部材61および第1付勢部材62)によって分離板ホルダ32の回動方向において調整することができると共に、第2隙間調整部63(第2調整部材64および第2付勢部材65)によって支持軸部材35側から定着ローラ132に向けて延びる面方向においても調整することができる。このような2方向からの隙間調整により、分離板31が1枚ものの平板部材であり、分離板31間で寸法精度にばらつきがあっても、隙間Gを所定の大きさに設定することが容易となる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態に係る定着装置13、特に分離機構30Bについて図6を参照しながら説明する。図6は、図3と同様に、分離機構30Bを左方から見た斜視図である。分離機構30Bは、第1実施形態において用いていた、第1隙間調整部60の第1付勢部材62および第2隙間調整部63の第2付勢部材65に代えて、単一の付勢部材70を採用している点で第1実施形態の分離機構30Aと主に異なる。以下、単一の付勢部材70について具体的に説明する。
単一の付勢部材70は、分離板ホルダ32の第1揺動支持壁40の近傍において、つまり分離板ホルダ32の上記面方向の遊動を許容する長孔42の近傍において分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52との間に配置された、例えばばね部材であり、その一端部が立上がり壁38に当接すると共に、他端部が支持壁52に当接している。なお、単一の付勢部材70は、支持軸部材35と接触しないように配置されている。
また、分離板ホルダ32の立上がり壁38の長手方向後端部かつ上縁部に貫通孔が形成され、また支持部材34の支持壁52における前記貫通孔と同軸となる部位にも貫通孔71が形成されており、立上がり壁38の前記貫通孔と支持壁52の貫通孔71とに、ねじ部材からなる第1調整部材73が回転可能に支持されている。具体的には、第1調整部材73の軸部が立上がり壁38の前記貫通孔に挿通され、先部が支持壁52の貫通孔71に挿通されている。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、分離板ホルダ32のホルダ本体部37における第2揺動支持壁41が設けられた前記後縁部は基部として作用し、第1揺動支持壁40を含む、ホルダ本体部37の残りの部分は遊端部として作用する。同様に、分離板ホルダ32に固定された分離板31も、分離板ホルダ32の前記基部に対応する基部と、分離板ホルダ32の前記遊端部に対応する遊端部とを有する。分離機構30Bのその他の構成は、第1実施形態における分離機構30Aと同様であるからその説明は省略する。
このように構成された分離機構30Bでは、単一の付勢部材70は、分離板ホルダ32と支持部材34とが互いに離間するような付勢力を作用させて、分離板ホルダ32を支持軸部材35を中心として回動(図6では反時計回りに回動)させようとする。また、同時に、単一の付勢部材70は、分離板ホルダ32を支持軸部材35から離間させるような付勢力を作用させて、分離板ホルダ32の前記遊端部を、支持軸部材35側から定着ローラ132に向けて延びる面方向に長孔42の範囲内で遊動させようとする。このように、第2実施形態では、1つのばね部材70を用いて、分離板ホルダ32を支持軸部材35回りに回動、かつ面方向に遊動させている。そして、分離板ホルダ32の回動および遊動のそれぞれは、第1実施形態と同様に、第1調整部材73および第2調整部材64によって調整される。以下、第1調整部材73および第2調整部材64による調整について説明する。
第1調整部材73は、第1実施形態における第1調整部材61と配置された位置が異なるものの同一の作用を有する。すなわち、第1調整部材73は、分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52とを連結しているので、第1調整部材73の回転量を適宜調整して、分離板ホルダ32の立上がり壁38と支持部材34の支持壁52との間の距離を調整することにより、単一の付勢部材70の付勢力を規制することができる。これにより、分離板ホルダ32の前記反時計周りの回動は所定の範囲でのみ許容され、これに伴い、分離板ホルダ32に固定された分離板31の移動も所定の範囲でのみ許容される。このようにして分離板ホルダ32の回動量を調整することで、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを、上記の0.3〜0.5mmの範囲の大きさに維持することができる。第2実施形態では、第1調整部材73が、単一の付勢部材70と共に、隙間Gを分離板ホルダ32の回動方向において調整することが可能な第1隙間調整部75を構成する。
一方、第2調整部材64も、第1実施形態における第2調整部材64と同一の作用を有する。すなわち、第2調整部材64は、分離板ホルダ32の第1揺動支持壁40の保持壁46と支持軸部材35とを連結しているので、第2調整部材64の回転量を適宜調整して、保持壁46と支持軸部材35との間の距離を調整することにより、単一の付勢部材70の付勢力を規制することができる。これにより、分離板ホルダ32の前記遊端部の前記面方向の遊動は所定の範囲でのみ許容され、これに伴い、分離板31の前記遊端部の面方向の遊動も所定の範囲でのみ許容される。このようにして分離板ホルダ32の遊動量を調整することによっても、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを、上記の0.3〜0.5mmの範囲の大きさに維持できる。第2実施形態では、第2調整部材64は、単一の付勢部材70と共に、隙間Gを前記面方向において調整することが可能な第2隙間調整部77を構成する。
以上説明した分離機構30Bによれば、第1実施形態の分離機構30Aと同様に、分離板31の右縁部31aと定着ベルト133の表面133aとの間の隙間Gを2方向から調整することができるので、分離板31が1枚ものの平板部材であり、分離板31間で寸法精度にばらつきがあっても、隙間Gを所定の大きさに設定することが容易である。
また、第1隙間調整部75および第2隙間調整部77は、共通の付勢部材70を用いているので、第1隙間調整部75および第2隙間調整部77のそれぞれに別個の付勢部材を持たせる構成と比較して、分離機構30Bの構造簡単化、および部品点数の削減によるコスト低減が可能である。
以上説明した本発明に係る第1実施形態および第2実施形態では、第1調整部材61,73および第2調整部材64としてねじ部材を採用した構成について説明したが、ねじ部材に代えて、例えば偏心カムで押圧する構成を採用してもよい。
10 画像形成装置
13 定着装置
30A,30B 分離機構
31 分離板(分離部材)
32 分離板ホルダ
34 支持部材
35 支持軸部材
37 ホルダ本体部
38 立上がり壁
39 保持部
40 第1揺動支持壁
41 第2揺動支持壁
42 第1揺動支持孔(長孔)
43 第2揺動支持孔
46 保持壁
51 頂壁
52 支持壁
53 取付壁
54 当たり部材
60 第1隙間調整部
61 第1調整部材
62 第1付勢部材
63 第2隙間調整部
64 第2調整部材
65 第2付勢部材
70 単一の付勢部材
75 第1隙間調整部
77 第2隙間調整部
131 加熱ローラ
132 定着ローラ
133 定着ベルト
134 加圧ローラ
G 隙間
NP ニップ部

Claims (5)

  1. フレームと、定着部材と、前記定着部材と当接して該定着部材との間でニップ部を形成する加圧部材とを有し、前記ニップ部において、搬送されてくる用紙上のトナー像が前記用紙上に加熱定着される定着装置であって、
    前記用紙の搬送方向における前記定着部材よりも下流側に配置され、定着処理された前記用紙を前記定着部材から引き剥がすことが可能に構成された分離機構を備え、
    前記分離機構は、
    前記用紙搬送方向と直交する方向に延びると共に、前記定着部材と所定の隙間だけ離間した状態で前記定着部材に対向して配置された分離部材と、
    前記フレームに支持され、前記用紙搬送方向と直交する方向に延び、前記分離部材を回動可能に支持する支持軸部材と、
    前記分離部材を、前記支持軸部材回りに回動させることで、前記所定の隙間を前記回動方向において調整することが可能に構成された第1隙間調整部と、
    前記分離部材を、前記支持軸部材側から前記定着部材に向けて延びる面方向に移動させることで、前記所定の隙間を前記面方向において調整することが可能に構成された第2隙間調整部と、を含み、
    前記分離部材は、前記支持軸部材に沿って一端部および他端部を有する1枚の平板部材であり、
    前記第2隙間調整部は、前記分離部材の前記一端部を前記支持軸部材に対して位置変動しない基点として前記他端部を遊動させることで前記所定の隙間を前記面方向において調整し、
    前記第1隙間調整部は、前記支持軸部材に沿った前記分離部材の前記一端部と前記他端部との間において、前記分離部材を付勢して該分離部材を回動させる第1付勢部材と、前記第1付勢部材の付勢力を規制して前記分離部材の回動量を調整する第1調整部材とを有し、
    前記第2隙間調整部は、前記分離部材の前記他端部が前記面方向に遊動するように前記他端部を付勢する第2付勢部材と、前記第2付勢部材の付勢力を規制して前記分離部材の前記面方向の遊動量を調整する第2調整部材とを有する定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記分離機構は、さらに、
    前記分離部材が取り付けられており、前記分離部材が前記定着部材に対して接離するように前記支持軸部材に回動可能に支持された分離部材ホルダと、
    前記支持軸部材に支持されると共に、前記分離部材ホルダと同軸で回動可能である支持部材と、
    を含み、
    前記第1付勢部材は、両端部が前記分離部材ホルダおよび前記支持部材に当接したばね部材であって、前記分離部材が前記定着部材に向かうように前記分離部材ホルダを前記支持軸部材回りに付勢し、
    前記第1調整部材は、前記分離部材ホルダおよび前記支持部材に回転可能に支持された調整ねじであって、
    前記第1調整部材が回転され、前記分離部材ホルダと前記支持部材との間の距離が調整されることで、前記第1付勢部材の付勢力が規制され、前記分離部材ホルダの前記支持軸部材回りの回動量が調整される定着装置。
  3. 請求項に記載の定着装置において、
    前記分離部材ホルダは、前記支持軸部材が挿通され、前記分離部材の前記他端部の遊動方向に延びる長孔を有しており、
    前記第2付勢部材は、両端部が前記分離部材ホルダおよび前記支持軸部材に当接したばね部材であって、前記分離部材ホルダを前記遊動方向に沿って前記支持軸部材から離間するように付勢し、
    前記第2調整部材は、前記分離部材ホルダおよび前記支持軸部材に回転可能に支持された調整ねじであって、
    前記第2調整部材が回転され、前記分離部材ホルダと前記支持軸部材との間の距離が調整されることで、前記第2付勢部材の付勢力が規制され、前記分離部材ホルダの前記他端部の前記長穴に沿った遊動量が調整される定着装置。
  4. 請求項またはに記載の定着装置において、前記定着部材は、前記用紙の搬送方向と直交する方向に延びる定着ベルトであり、
    前記加圧部材は、前記搬送方向と直交する方向に延び、その直交方向において、前記定着ベルトとの間で前記ニップ部を形成するローラ部材であり、
    前記定着ベルトには、前記ニップ部を通過する前記用紙のサイズに応じて通紙領域が設定されており、
    前記支持部材には、当たり部材が取り付けられており、
    前記当たり部材は、前記定着ベルトにおける前記通紙領域が形成されない長手方向両端部に当接した状態で保持されている定着装置。
  5. 用紙上にトナー像を形成する画像形成部と、
    前記用紙上の前記トナー像を該用紙上に定着させる定着装置と、
    を備え、
    前記定着装置として、請求項1〜のいずれか一項に記載の定着装置が採用されている画像形成装置。
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