JP5468707B2 - 冷蔵庫の壁面ユニット - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は冷蔵庫の壁面ユニットに関する。
従来、例えば家庭用の冷蔵庫の断熱箱体においては、前面が開口した矩形箱状をなすプラスチック製の内箱と、鋼板からなる外箱との間に、断熱材としてウレタンフォームを充填することに加えて、その一部に、薄くて断熱性に優れた真空断熱パネルを併用することが行われてきている。また、近年では、より良い断熱性能を得るため、壁と同等の厚みの真空断熱パネルを各壁面に用い、複数枚の真空断熱パネルを、外箱及び内箱に直接的に取付けることが提案されている。
この場合、外箱は、断熱箱体のうちの左右の側面、天井面、背面を構成する部分(分割板と称する)に予め分割されており、各分割板の内面に、夫々真空断熱パネルの一面を取付けた上で、それら真空断熱パネルの他面側を、内箱の各壁の外面に取付けるようになっている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記した断熱箱体では、内箱の左右の側面、天井面、背面に対し、夫々真空断熱パネルの他面を取付ける際に、内箱の外面に対し、真空断熱パネル(外箱の分割板)を複数方向から押圧した状態で保持しなければならない。このため、内箱全体の形状に合わせた複雑な構成の接着作業用の治具やプレス装置が必要となり、取付作業に要する設備が高価となる問題点がある。
特開平4−260780号公報(図3)
そこで、外箱と内箱との間に、複数枚の真空断熱パネルを取付けて設けるものにあって、接着作業の簡単化を図り、生産性を向上することが要望されるのである。
実施形態の冷蔵庫の壁面ユニットは、内箱と、外箱と、それらの間に設けられる真空断熱パネルとを備え、冷蔵庫本体の壁部を構成する断熱箱体を、複数が組合せられることにより構成する冷蔵庫の壁面ユニットであって、前記内箱全体が分割された内箱分割体と、前記各内箱分割体に夫々対応した形状に形成された真空断熱パネルと、前記外箱全体が前記内箱分割体に対応して分割された外箱分割体とを貼合せて構成されると共に、前記真空断熱パネルは、その端面が、前記内箱分割体及び外箱分割体と離間した形態で設けられているところに特徴を有する。
第1の実施形態を示すもので、断熱箱体の分解斜視図(a)及び斜視図(b) 2つの壁面ユニットの連結部分の構成を示す横断平面図 左側壁用の壁面ユニットの分解斜視図(a)及び斜視図(b) 底壁用の壁面ユニットの接着作業の様子を説明するための縦断面図 真空断熱パネルの耳部の折返し構造を順に示す要部の断面図 真空断熱パネルの耳部の折返し構造を順に示す要部の斜視図 第2の実施形態を示すもので、連結壁面ユニットの接着及び折曲げの様子を説明するための縦断面図 第3の実施形態を示す図4相当図
(1)第1の実施形態
以下、第1の実施形態について、図1ないし図6を参照して説明する。図1(b)は、本実施形態における冷蔵庫の断熱箱体1の外観構成を示している。この断熱箱体1は、全体として、前面が開口した縦長のほぼ矩形箱状をなし、例えばプラスチック製の内箱2と、例えば鋼板製の外箱3との間に、後述する複数枚の真空断熱パネル7を取付けるために、接着して構成される。尚、この真空断熱パネル7の取付けには、接着以外にも、係合や挟持等の方法を採用することも可能である。
図示はしないが、この断熱箱体1には、周知構成の冷凍サイクル等が組込まれると共に、内部が上下に複数の貯蔵室(冷蔵室、冷凍室、野菜室等)に区画され、冷蔵庫本体を構成する。このとき、断熱箱体1の背面側下部には、冷凍サイクルを構成する圧縮機等が配設される機械室が設けられる。このとき、前記断熱箱体1は、左右の側壁部、天井壁部、背壁部、底壁部の5つの壁部を有しているのであるが、本実施形態では、図1(a)等に示すように、それら各壁部が、夫々、左側壁用、右側壁用、天井壁用、背壁用、底壁用の壁面ユニット4から構成される。
以下、5つの壁面ユニット4を区別する必要がある場合には、符号「4」の後に、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を夫々付すこととする。尚、図4(b)にも示すように、そのうち底壁部(底壁用の壁面ユニット4(E))は、冷蔵庫本体の底の前半部を構成する部分と、その後辺部から斜め上方に延び機械室の前側の壁となる傾斜壁とを一体的に有した折曲り形状に構成されている。傾斜壁の上端辺部が、前記背壁用の壁面ユニット4(D)の下端辺部と突合せられる。
前記各壁面ユニット4(A)〜(E)は、図2、図3にも一部示すように、夫々、内箱分割体5と、外箱分割体6との間に、真空断熱パネル7を貼合せて構成される。そのうち内箱分割体5は、内箱2全体を前記5つの壁部毎に分割した形状に構成されている。この場合、各内箱分割体5は、プラスチックから薄板状に成型された成型品からなるのであるが、これら内箱分割体5を、従来の射出成形品に代えて、真空成形品とすることができる。これにより、内箱2(内箱分割体5)の厚みを、十分に薄型化することが可能となる。この内箱分割体5の厚み寸法としては、1.5mm以下とすることが望ましく、本実施形態では、例えば0.5mm程度とすることができた。
前記真空断熱パネル7についても、前記各内箱分割体5に対応した形状に(内箱分割体5よりも一回り小さい形状)に形成されている。同様に、前記外箱分割体6は、外箱3全体を前記5つの壁部毎に分割した形状に構成されている。これら内箱分割体5、外箱分割体6、真空断熱パネル7についても、壁面ユニット4(A)〜(E)毎に区別する必要がある場合には、符号の後に、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を夫々付すこととする。
図3は、壁面ユニット4を代表させて、左側壁用の壁面ユニット4(A)の構成を示している。この壁面ユニット4(A)は、真空断熱パネル7(A)の両面に、プラスチック製の薄板状の内箱分割体5(A)と、鋼板製の外箱分割体6(A)とを接着して構成される。このとき、外箱分割体6(A)は全体としてほぼ縦長矩形状をなすが、内箱分割体5(A)及び真空断熱パネル7(A)については、機械室に対応する部分が、斜めに切欠かれた形状をなしている。
また、外箱分割体6(A)のうち、下部後部側のコーナー部分、つまり、機械室を構成する部分について、アングルと称されるL字型の金属製補強部材8が取付けられている。図示はしないが、右側壁用の壁面ユニット4(B)についても、左側壁用の壁面ユニット4(A)と対称的な構成を備える。従って、機械室に関しては、左右の側壁に断熱材が存在せず、鋼板製の外箱3(外箱分割体6)のみが設けられている。
更に、図4は、底壁用の壁面ユニット4(E)の構成を示しており、やはり、真空断熱パネル7(E)の両面に、内箱分割体5(E)と外箱分割体6(E)とを接着して構成される。この場合、内箱分割体5(E)及び外箱分割体6(E)は、予め、側面「ヘ」の字状に折曲形成されている。真空断熱パネル7(E)についても、途中部に形成された断面V字状の凹溝部を折目とすることにより、内箱分割体5(E)及び外箱分割体6(E)に対応した形状に折曲されている。この場合、三者の接着作業時においては、押圧力を付与するために図示しない押え治具(プレス装置)等が必要となるが、図4で上下方向に圧力を付与して接着作業を行うことができる。
背壁用の壁面ユニット4(D)についても、図2に一部示すように、真空断熱パネル7(D)の両面に、内箱分割体5(D)と外箱分割体6(D)とを接着して構成される。図示はしないが、天井用の壁面ユニット4(C)についても、上記各壁面ユニット4とほぼ同等の構成を備えている。前記断熱箱体1は、図1に示すように、5個の壁面ユニット4(A)〜(E)を組合せて構成されるのであるが、これら壁面ユニット4(A)〜(E)の連結部分(突合せ部分)の構造については後述する。
ここで、前記真空断熱パネル7の構成について、図5及び図6を参照しながら簡単に述べる。図5に示すように、この真空断熱パネル7は、マット状の芯材9を袋体10内に収容し、袋体10の内部を真空減圧状態に保持したまま密封して構成されたものである。前記芯材9は、断熱性能の高い材料、例えば細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールを、マット状(矩形板状)に固めて構成される。前記袋体10は、例えばアルミ箔と合成樹脂フィルムとをラミネートした(或いはアルミ蒸着フィルムからなる)ガスバリア性の高いフィルムを、長方形状に裁断して2枚合せ、一方の短辺を除く周囲部(三辺)をコ字状に熱シールして、芯材9がほぼ密に収容される袋状としたものからなる。
前記真空断熱パネル7を製造するにあたっては、まず、前記袋体10の開口部(一方の短辺)から芯材9を挿入して収容させる、次いで、袋体10の開口部を減圧ポンプに接続して、内部を真空排気して減圧させる。そして、減圧を維持したまま袋体10の開口部を熱シールにより密封する。但し、この状態では、図5(a)及び図6(a)に示すように、袋体10の四辺には、芯材9から周囲にはみ出す熱シールしろとしての耳部10aが幅広に設けられている。
そこで、図6(b)に示すように、長辺側の耳部10aを上面側に折返し、次に、図5(b)及び図6(c)に示すように、短辺側の耳部10aを上面側に折返す。それら折返し部分を、粘着テープで止めることにより、真空断熱パネル7が得られる。尚、真空断熱パネル7のうち耳部10aが折返された側(図5、図6で上面側)が、内箱2(内箱分割体5)側に配置される。
さて、本実施形態では、上記5つの壁面ユニット4(A)〜(E)を組合せて断熱箱体1を構成するに際し、次のような組立構造が採用されている。即ち、図2は、左側壁用の壁面ユニット4(A)と、背壁用の壁面ユニット4(D)との連結(突合せ)部分の構成(横断面)を代表させて示している。ここでは、背壁用の壁面ユニット4(D)が一方側となり、左側壁用の壁面ユニット4(A)が他方側となる。
まず、左側壁用の壁面ユニット4(A)において、外箱分割体6(A)には、前面側(図で左側)に、内箱2側に直角に折曲る前部フランジ部11と、その前部フランジ部11の先端から更に連続してU字状に折返された折返し部11aとが一体に設けられている。これに対し、内箱分割体5(A)の前面側には、直角に折曲るように差込部12が一体に形成されており、この差込部12と前記折返し部11aが、断面U字状をなす連結部材13により結合される。また、外箱分割体6(A)の後端部には、直角に折曲る後部フランジ部14が一体に設けられている。この後部フランジ部14には、背壁用の壁面ユニット4(D)の外箱分割体6(D)の端部(左辺部)が重なるようにして、図示しないねじにより複数個所にてねじ止めされる。
左側壁用の壁面ユニット4(A)の内箱分割体5(A)には、別の壁面ユニット4(D)と組合される側の辺部(端部)、つまり後辺部(図で右側)に位置して、直角に曲って外箱分割体6(A)の内面側に向けて延びる延長部15が一体に設けられている。この延長部15の先端は、更に直角に折曲って、外箱分割体6(A)の内面に平行に近接する取付部15aが設けられている。この取付部15aと、外箱分割体6(A)の内面との間は、例えばソフトテープからなるシール材16によって接着されている。
また、内箱分割体5(A)と外箱分割体6(A)との間に収容される真空断熱パネル7(A)は、前後の両端面が、内箱分割体5(A)及び外箱分割体6(A)と離間した形態(隙間を有した形態)で設けられている。図示はしないが、真空断熱パネル7(A)の両面に接着剤が塗布され、内箱分割体5(A)、真空断熱パネル7(A)、外箱分割体6(A)の三者が重ね合わせられた状態で、押え治具(プレス装置)により両面側から押圧力が付与されることによって、接着作業が行われる。
このとき、上記接着剤は、真空断熱パネル7(A)のうち、折返された耳部10a以外の平坦な部分(全部に限らず少なくとも一部でも良い)に塗布され、真空断熱パネル7(A)は、折返し部分を除く部分、特に4つのコーナー部で、内箱分割体5(A)及び外箱分割体6(A)と接着される。また、内箱分割体5(A)には、真空断熱パネル7(A)の折返された耳部10aに対向する位置に、耳部10aを収納するための収納手段である段差部(凹部)17,17が形成されている。尚、図示はしないが、真空断熱パネル7(A)の端面側の隙間部分には、例えばソフトテープ等の弾性変形可能な軟質部材が配置される。
これに対し、背壁用の壁面ユニット4(D)は、同様に、内箱分割体5(D)と外箱分割体6(D)との間に真空断熱パネル7(D)を接着して構成される。このとき、内箱分割体5(D)には、壁面ユニット4(A)の内面つまり内箱分割体5(A)の内面に当接しながら庫内側(図で左側)に延びる突出部18が一体に設けられている。また、壁面ユニット4(A)(内箱分割体5(A))の内面には、前記突出部18の先端が当接して位置決めされる位置決め部19が突起状に設けられている。
この場合、前記突出部18の内側には、例えば発泡スチロールの成形品からなる断熱材20が収容されている。また、前記突出部18は、庫内側に延びた後、内箱分割体5(A)の内面に沿って外箱分割体6(D)の内面側に向けて延び、その先端が更に直角に折曲って、外箱分割体6(D)の内面に平行に近接する取付部18aとされている。この取付部18aと、外箱分割体6(D)の内面との間は、例えばソフトテープからなるシール材21によって接着されている。尚、図示は省略しているが、延長部15の外側に形成された、ねじを逃げるための空間部Sには、気密性を高めるため、断熱手段であるゴム製のパッキン等が設けられる。
次に、本実施形態の断熱箱体1の作用・効果について述べる。図1、図3等に示すように、全体として箱状となる内箱2を、各壁部毎に分割された複数個の内箱分割体5から構成し、各真空断熱パネル7を、それら各内箱分割体5に夫々対応した形状に構成した。これにより、各内箱分割体5を、比較的単純な形状にすることができたので、箱状の内箱の複数の面に夫々真空断熱パネルを貼付ける場合と異なり、それら複数の内箱分割体5に夫々真空断熱パネル7を取付ける(接着する)にあたって、個々については、一方向への押圧又は取付けで足りる。この結果、複雑な治具や、高価な設備を不要とし、接着作業の簡単化を図り、生産性を向上することができる。
特に本実施形態では、左側壁用、右側壁用、天井壁用、背壁用の各内箱分割体5(A)〜(D)については、全て平板状としたので、接着作業が容易となる。また、残りの底壁用の内箱分割体5(E)についても、図4等に示すように、1箇所が鈍角的に折曲っている板状に構成したので、底壁用の壁面ユニット4(E)を2つに平板部分に分けて設ける場合と比べて、構成が簡単になり、同様に接着作業を容易とすることができた。
しかも、本実施形態では、外箱3についても、内箱分割体5に対応して各壁部毎に分割された複数の外箱分割体6から構成し、外箱分割体6、真空断熱パネル7、内箱分割体5の三者を貼合せて構成された壁面ユニット4を複数個組合せて断熱箱体1全体を構成するようにした。従って、より一層組立作業がしやすくなり、必要な設備もより小型にすることができる。また、断熱箱体1のうち一部に不良が発生した場合に、該当する壁面ユニット4のみを交換することが可能となる等、不良発生時における交換作業も容易となり、修理を安価に行うことができる。
本実施形態においては、図2に示すように、各壁面ユニット4の構造として、内箱分割体5の別の壁面ユニット4と組合される側の辺部に、外箱分割体6の内面に向けて延びる延長部15を一体に設けたので、壁面ユニット4の接着作業を行う際の位置決め効果が得られると共に、延長部15の先端の取付部15aと外箱分割体6内面との間をシール材16によって接着したので、壁面ユニット4内部への外気の侵入防止効果も期待できる。
また、本実施形態の壁面ユニット4においては、図2に示すように、真空断熱パネル7の端面が、内箱分割体5及び外箱分割体6と離間した形態に設けられているので、例えば内箱2(内箱分割体5)のうち冷凍室を構成する部分が例えば−20℃もの低温にさらされ、収縮する事情があっても、真空断熱パネル7との間の隙間によって相対的な寸法の変動を吸収することができ、真空断熱パネル7に余分な力が作用することを防止することができる。特に、真空断熱パネル7にあっては、図6(c)にFで示す端面部の角部(袋体10の折曲げられた縁部)が、衝撃などによって傷付き(切れ)やすい事情があるが、この部分が内箱分割体5又は外箱分割体6に接触し(擦れ)て傷付いてしまうことも防止することができる。
前記真空断熱パネル7は、内箱分割体5側の周縁部に、袋体10の周囲の接着用の耳部10aを折返した形態で有しており、この折返し部分は、凹凸があって他の部分に比べて接着しにくく、また、破れやすい事情もある。本実施形態では、真空断熱パネル7を、その折返し部分を除く部分で内箱分割体5及び外箱分割体6と接着するために、折返し部である耳部10aを、収納手段である段差部17に配置したので、高い接着性を確保しながら、耳部10aの破れなどの不具合を防止できる。
さらに、本実施形態における壁面ユニット4同士の組立(突合せ)構造にあっては、図2に示すように、辺部同士が突合せられる壁面ユニット4のうち、一方の壁面ユニット4(内箱分割体5)に、他方の壁面ユニット4の内面に当接しながら庫内側に延びる突出部18を設けたので、組立時に壁面ユニット4同士間に隙間を作りにくくなり、ユニットの直角度を出しやすくすると共に、より断熱性が良好となる。断熱箱体1としての機械的強度も高めることができる。このとき、他方の壁面ユニット4の内面に位置決め部19を設けたので、組立性をより高めることができる。
(2)第2、第3の実施形態
図7は、第2の実施形態を示しており、上記第1の実施形態と異なるところは、次の点にある。即ち、全体としての図示は省略するが、内箱と外箱との間に複数の真空断熱パネル7を接着して構成される断熱箱体のうち、左右の側壁部及び天井壁部が、それら三者を一体的に連結した如き形態の連結壁面ユニット31から構成されるようになっている。尚、図7(c)では、便宜上、連結壁面ユニット31を上下反転した状態(天井壁を下側とした状態)で示している。
前記連結壁面ユニット31は、図7(a)等に示すように、1枚の外箱構成板32と、壁部(左側壁部、右側壁部、天井壁部)毎に分割された内箱分割体33(A)、(B)、(C)と、それら内箱分割体33に対応した形状の真空断熱パネル34(A)、(B)、(C)とを接着剤により貼合わせて構成されている。組立時においては、外箱構成板32は、全体が図で横長な平板状とされ、その内面側に、真空断熱パネル34(A)、(B)、(C)が接着され、さらにそれら各真空断熱パネル34(A)、(B)、(C)に夫々内箱分割体33(A)、(B)、(C)が接着される(図7(b)参照)。
この場合、各真空断熱パネル34(A)、(B)、(C)及び各内箱分割体33(A)、(B)、(C)は、外箱構成板32の図で上面の所定位置に、壁部間(2箇所)で隙間を存した形態で接着される。また、この接着の作業を行う際には、治具(プレス装置)によって一方向(図で上下方向)へ押圧力を付与すれば良く、複雑な治具や、高価な設備を不要とすることができる。接着後は、外箱構成板32のうち壁部間の2箇所において、直角に折曲げる作業が行われ、図7(c)に示すように、連結壁面ユニット31が構成される。従って、この第2の実施形態によっても、接着作業の簡単化を図り、生産性を向上することができる。
図8は、第3の実施形態を示すもので、上記第1の実施形態と異なるところは、底壁用の壁面ユニット41の形状にある。この底壁用の壁面ユニット41は、冷蔵庫本体の底部(機械室を除く部分)を構成する部分と、この底部の後辺部からほぼ垂直に立上がり機械室の前壁部を構成する部分と、その前壁部の上端からほぼ水平に後方に延びて機械室の天井壁を構成する部分とを一体的に有した形態に構成されている。つまり、側面から見て、ほぼ直角に2回折返された形状(いわゆる稲妻形状)に構成されている。
この壁面ユニット41においても、やはり、内箱分割体42と、外箱分割体43との間に、真空断熱パネル44を接着剤により貼合せて構成される。この場合、図8に示すように、それらの接着作業は、全体を例えば角度45度傾けた形態で、治具(プレス装置)によって一方向(図で上下方向)へ押圧力を付与しながら行うことができる。このとき、全体の高さ寸法Hが、ほぼ200mm以下であれば、このような複数回の折曲り形状を有していても、一方向の押圧による接着作業が可能であることが確認されている。
従って、この第3の実施形態によっても、複雑な治具や、高価な設備を不要とすることができ、接着作業の簡単化を図り、生産性を向上することができる。尚、上記真空断熱パネル44については、全体を1個のもの(2箇所の折曲げ部分を有するもの)から構成しても良いし、複数枚(この場合3枚)に分けて、内箱分割体42と外箱分割体43との間に設けるようにしても良い。いずれも、接着作業の簡単化を図り、生産性を向上することができる。
その他、上記した各実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
尚、上記実施形態には、特許請求の範囲に記載された発明に加えて、次の[発明1]〜[発明8]が記載されている。
[発明1]
内箱と、外箱と、それらの間に設けられる複数枚の真空断熱パネルとを備え、冷蔵庫本体の複数の壁部を構成する冷蔵庫の断熱箱体であって、
前記内箱は、該内箱全体が分割された複数個の内箱分割体を組合せて構成されるようになっていると共に、
前記複数枚の真空断熱パネルは、前記各内箱分割体に夫々対応した形状に形成され、それら各真空断熱パネルと前記各内箱分割体とが夫々取付けられることを特徴とする冷蔵庫の断熱箱体。
[発明2]
前記冷蔵庫本体は、少なくとも、左右の側壁部、天井壁部、背壁部の4つの壁部を備えており、
前記内箱分割体は、前記内箱を前記各壁部毎に分割した形態に設けられていることを特徴とする発明1記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明3]
前記外箱も、該外箱全体が前記内箱に対応して複数個の外箱分割体に分割された形態とされ、
前記外箱分割体、前記真空断熱パネル、前記内箱分割体を貼合せて構成される壁面ユニットが、複数個組合せられて構成されることを特徴とする発明1又は2記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明4]
前記壁面ユニットにおいては、別の壁面ユニットと組合される側の辺部において、前記内箱分割体に、前記外箱分割体の内面に向けて延びる延長部が一体に設けられていることを特徴とする発明3記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明5]
前記壁面ユニットにおいては、前記真空断熱パネルは、その端面が、前記内箱分割体及び外箱分割体と離間した形態で設けられていることを特徴とする発明3又は4記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明6]
前記真空断熱パネルは、芯材を袋体に収容すると共に、前記袋体のうち該芯材の周囲にはみ出す接着用の耳部を折返して構成されており、
前記真空断熱パネルは、前記折返し部分を除く平坦部分で前記内箱分割体及び外箱分割体と接着して取付けられることを特徴とする発明3ないし5のいずれかに記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明7]
辺部同士が突き合せられる前記壁面ユニットのうち、一方の壁面ユニットには、他方の壁面ユニットの内面に当接しながら庫内側に延びる突出部が設けられていることを特徴とする発明3ないし6のいずれかに記載の冷蔵庫の断熱箱体。
[発明8]
前記他方の壁面ユニットの内面には、前記一方の壁面ユニットの突出部の先端を位置決めするための位置決め部が設けられていることを特徴とする発明7記載の冷蔵庫の断熱箱体。
図面中、1は断熱箱体、2は内箱、3は外箱、4,41は壁面ユニット、5,33,42は内箱分割体、6,43は外箱分割体、7,34,44は真空断熱パネル、9は芯材、10は袋体、10aは耳部、15は延長部、18は突出部、19は位置決め部、31は連結壁面ユニット、32は外箱構成板を示す。

Claims (5)

  1. 内箱と、外箱と、それらの間に設けられる真空断熱パネルとを備え、冷蔵庫本体の壁部を構成する断熱箱体を、複数が組合せられることにより構成する冷蔵庫の壁面ユニットであって、
    前記内箱全体が分割された内箱分割体と、
    前記各内箱分割体に夫々対応した形状に形成された真空断熱パネルと、
    前記外箱全体が前記内箱分割体に対応して分割された外箱分割体とを貼合せて構成されると共に、
    前記真空断熱パネルは、その端面が、前記内箱分割体及び外箱分割体と離間した形態で設けられていることを特徴とする冷蔵庫の壁面ユニット。
  2. 前記冷蔵庫本体の断熱箱体は、少なくとも、左右の側壁部、天井壁部、背壁部の4つの壁部を備えており、
    前記各壁部毎に分割した形態に設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の壁面ユニット。
  3. 別の壁面ユニットと組合される側の辺部において、前記内箱分割体に、前記外箱分割体の内面に向けて延びる延長部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫の壁面ユニット。
  4. 他の壁面ユニットと辺部同士が突き合せられるものにおいて、前記他の壁面ユニットの内面に当接しながら庫内側に延びる突出部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫の壁面ユニット。
  5. 他の壁面ユニットと辺部同士が突き合せられるものにおいて、内面には、前記他の壁面ユニットに設けられた突出部の先端を位置決めするための位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫の壁面ユニット。
JP2013241872A 2013-11-22 2013-11-22 冷蔵庫の壁面ユニット Active JP5468707B2 (ja)

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