JP5464059B2 - エンジンの制御方法及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御方法及び制御装置に関する。
車両用等のエンジンにおいては、排気ガス中に含まれるNOxを低減するために排気ガスの一部を排気通路から吸気通路に還流させる外部EGRシステムを使用するとともに、特にディーゼルエンジンにおいては、排気通路に排気ガス中に含まれるHC、COを酸化して浄化する酸化触媒と排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM:パティキュレート)を捕集するパティキュレートフィルタとを配置して、排気ガスを浄化することが一般に行われている。
また、パティキュレートフィルタに捕集したパティキュレートの捕集量が多くなると、気筒内で燃焼させる燃料を噴射するメイン噴射に加えてメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射する所謂ポスト噴射を行い、未燃燃料を酸化触媒に供給して燃焼させ、かかる燃焼熱によってパティキュレートフィルタの温度を上昇させてパティキュレートを燃焼させて除去するパティキュレートフィルタの再生処理が行われている。
しかしながら、パティキュレートフィルタの再生処理時には、排気ガスが高温となることから外部EGRシステムのEGRバルブが損壊するおそれがあるので、パティキュレートフィルタの再生処理時に、外部EGRシステムに代えて、吸気行程中に排気弁を開いて排気通路から排気ガスの一部を気筒内に戻す所謂内部EGRを行い、燃焼を抑制してNOxを低減させることが知られている。
この内部EGRに関して、例えば特許文献1には、パティキュレートフィルタの再生処理時に関するものではないが、予混合燃焼における混合気の着火時期と適正な着火時期とにずれがある場合に、排気弁を吸気弁が開弁されているエンジンの吸気行程中に開弁することで排気ガスを燃焼室内に導入して、混合気の低酸素化を図ることにより実際の着火時期を適正な着火時期に近づけることが開示されている。
特開2007−138777号公報
ところで、パティキュレートフィルタの再生処理時に、ポスト噴射を行うとともに吸気行程中に排気弁を開いて内部EGRを行うことで、NOxを低減しつつパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができるものの、ポスト噴射による未燃燃料の一部が排気ガスとともに気筒内に戻ることから、酸化触媒に供給する未燃燃料が不足し、パティキュレートを燃焼させて除去することができる所定温度までパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができず、パティキュレートフィルタの再生処理を完全に行うことができない場合がある。
これに対しては、ポスト噴射の噴射量を多くすることで、酸化触媒に供給する未燃燃料を多くしてパティキュレートフィルタの温度をさらに上昇させることができるが、かかる場合には、排気ガスとともに気筒内に戻る未燃燃料の量も多くなり、気筒内に戻る未燃燃料の一部が吸気行程中に開いている吸気弁やその座面に付着して吸気弁のシール性を低下させる畏れがある。
そこで、本発明は、パティキュレートフィルタの再生処理時に、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができるエンジンの制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発明は、吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御方法であって、圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生工程と、吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、前記フィルタ再生工程と前記内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、前記ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点で前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しない場合は前記内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、を有している、ことを特徴とする。
ここに、「ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点」における「所定値」とは、吸気弁のシール性を低下させないポスト噴射による噴射量の限界値をいうものとする。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記所定値が、気筒内の未燃燃料の量に基づいて設定される、ことを特徴とする。
更に、本願の請求項3に係る発明は、吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御方法であって、圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生工程と、吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、前記フィルタ再生工程と前記内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、ポスト噴射開始時から所定時間経過後の前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて、前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しないと予想される場合は前記内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、を有している、ことを特徴とする。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるとともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御装置であって、圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生手段と、吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR手段と、前記フィルタ再生手段と前記内部EGR手段とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量させるポスト噴射量増量手段と、前記パティキュレートフィルタの温度に関する値を検出する温度検出手段と、前記ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点で前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しない場合は前記内部EGR手段の実行を停止するように制御する内部EGR制御手段と、を有していることを特徴とする。
本願の請求項1に係る発明によれば、フィルタ再生工程と内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともにポスト噴射の噴射量を増量し、ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点でパティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいてパティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しない場合は内部EGR工程を終了する。
これにより、ポスト噴射の噴射量が所定値に達するまでは、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの発生を低減しながらパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができ、ポスト噴射の噴射量が所定値に達した後は、内部EGRを終了して吸気弁のシール性を低下させることなく、パティキュレートフィルタの温度を上昇させることができるので、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、所定値が、気筒内の未燃燃料の量に基づいて設定されることにより、吸気弁のシール性を低下させないポスト噴射の噴射量の限界値をより精度良く設定することができるので、NOxの低減をより有効に行うことができ、前記効果をより有効に奏することができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、フィルタ再生工程と内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともにポスト噴射の噴射量を増量し、ポスト噴射開始時から所定時間経過後のパティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいてパティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しないと予想される場合は内部EGR工程を終了する。
これにより、ポスト噴射の噴射量が所定値に達する前のポスト噴射開始時から所定時間経過までは、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの発生を低減しながらパティキュレートフィルタの温度を上昇させることができ、ポスト噴射開始時から所定時間経過後は、パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しないと予想される場合は、内部EGR工程を終了して吸気弁のシール性を低下させることなく、パティキュレートフィルタの温度を上昇させることができるので、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
特に、ポスト噴射の噴射量が所定値に達する前の時点において、パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しないと予想される場合は内部EGRを終了するので、パティキュレートフィルタの温度を早く上昇させることができ、フィルタの再生処理を行う時間を短縮することができる。
また更に、本願の請求項4に係る装置発明によれば、本願の請求項1に記載の方法発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るエンジンのシステム構成を示す図である。 前記エンジンの吸気弁及び排気弁の開閉時期を示す図である。 前記エンジンの燃料の噴射時期を示す図である。 前記エンジンの制御を示すフローチャートである。 図4に示すエンジンの制御を行った場合における、DPF再生処理及びVVLのオン・オフ状態、ポスト噴射量、DPF温度の変化の一例を示す図である。 前記エンジンの別の制御を説明するための説明図である。 前記エンジンの更に別の制御を示すフローチャートである。 図7に示すエンジンの制御を行った場合における、DPF再生処理及びVVLのオン・オフ状態、ポスト噴射量、DPF温度、DPF温度上昇率の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンのシステム構成を示す図である。図1に示す本発明の実施形態に係るエンジン1は、複数の気筒が列状に配置された多気筒のディーゼルエンジンであり、エンジン1の各気筒には、吸気弁2が開かれる吸気行程において吸気ポート3から燃焼室4内に空気が吸入される。
気筒内の燃焼室4に吸入された空気は、圧縮行程においてピストン5によって圧縮されて高温・高圧状態にされ、圧縮上死点付近において燃料噴射弁6から気筒内の燃焼室4の高温・高圧状態の空気に軽油等の燃料が噴射され、膨張行程において燃料が自己着火して燃焼する。この燃焼によって生じた燃焼ガス、すなわち排気ガスは、排気弁7が開かれる排気行程において排気ポート8に排出される。
エンジン1では、これらの一連の動作が繰り返され、ピストン5は、気筒内において気筒中心軸方向に往復運動を繰り返している。ピストン5の往復運動は、ピストン5とクランクシャフト10のピン部11とを連結するコンロッド12を介してクランクシャフト10の回転運動に変換され、エンジン出力として取り出される。
燃料噴射弁6には、燃料タンクから燃料供給通路(共に不図示)を介して燃料が供給され、前記燃料供給通路には、燃料ポンプと高圧の燃料を蓄えるコモンレール(共に不図示)とが介設されている。これにより、燃料噴射弁6は、該燃料噴射弁6を開くことで気筒内に高圧の燃料を噴射することができるようになっている。また、燃料噴射弁6は、噴射量を可変することができるようになっている。
エンジン1では、燃料噴射弁6は、圧縮上死点付近において気筒内に燃料を噴射するメイン噴射と、火種を作るためにメイン噴射前に気筒内に燃料を噴射するパイロット噴射とを実施するように制御されるが、パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生処理時には、パイロット噴射及びメイン噴射に加えて、メイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施するように制御される。
吸気弁2は、クランクシャフト10に駆動連結された吸気カムシャフト13によってクランクシャフト10の回転と同期して所定のタイミングで開閉され、排気弁7は、クランクシャフト10に駆動連結された排気カムシャフト14によってクランクシャフト10の回転と同期して所定のタイミングで開閉されるようになっている。
また、排気弁7には、該排気弁7の開閉時期及びバルブリフト量を可変することができるリフト量可変機構(VVL)15が設けられており、このリフト量可変機構15によって、排気弁7は、排気行程において排気弁7を開くとともに吸気行程中に開閉可能に構成されている。エンジン1では、VVLがオンにされると吸気行程中に排気弁7を開き、排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGRを行うことができるようになっている。
吸気弁2によって開閉される吸気ポート3には、空気を気筒内の燃焼室4に供給する吸気通路16が接続され、吸気通路16には、燃焼室4に供給される空気の流れ方向において、空気の流れを安定させるサージタンク17より上流側に、アイドリング時には吸入空気量を減らすように閉方向に制御される一方、非アイドリング時には全開に開閉制御されるスロットル弁18が設けられている。
一方、排気弁7によって開閉される排気ポート8には、気筒内の燃焼室4において発生した排気ガスを大気中に排出する排気通路19が接続され、排気通路19には、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタとしてのディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)20が設けられるとともに、大気中に排出される排気ガスの流れ方向においてDPF20より上流側に、排気ガス中に含まれるHC、COを酸化して浄化する酸化触媒21が設けられている。
排気通路19にはまた、DPF20の前後の差圧を検出する差圧センサ22が設けられており、エンジン1では、差圧センサ22によって検出される差圧が所定圧以上である場合に、圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して、未燃燃料を酸化触媒21に供給し、DPF20の温度を上昇させてDPF20に捕集したパティキュレートを燃焼させて除去し、DPF20の再生処理が行われる。
エンジン1にはまた、排気ガス中に含まれるNOxを低減するために、排気ガスの一部を排気通路19から吸気通路16に還流させる外部EGR装置23が設けられている。外部EGR装置23は、排気ガスの流れ方向において酸化触媒21より上流側の排気通路19から分岐して、スロットル弁18とサージタンク17との間の吸気通路16に繋がる還流経路24を備え、還流通路24には、排気通路19から吸気通路16に還流させるEGRガスの流れ方向において上流側から、高温のEGRガスを冷却する水冷式のEGRクーラ25と、EGRガスの流量を制御するEGRバルブ26とが設けられている。
また、エンジン1では、排気ガスの温度を検出する第1の温度センサ27が、排気通路19における還流通路23との分岐部近傍に該分岐部の上流側に配置され、酸化触媒28の温度を検出する第2の温度センサ28が、排気通路19における酸化触媒21の上流側に配置され、DPF20の温度及び該温度の上昇率を検出する第3の温度センサ29が、排気通路19におけるDPF20の上流側且つ酸化触媒21の下流側に配置されている。温度センサ27、28、29としては、例えば熱電対等を用いることができる。
なお、図示されていないが、エンジン1に関係する構成として、吸気通路16内に設けられるエアクリーナ、吸入空気の量を検出するエアフローセンサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ、吸気圧を検出する吸気圧センサ、排気圧を検出する排気圧センサ、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ等の構成が設けられている。
また、エンジン1には、該エンジン1及びそれに関係する構成を制御するコントロールユニットCが設けられている。このコントロールユニットCは、エンジン1の総合的な制御装置であり、温度センサ27、28、29、差圧センサ22、エアフローセンサ、アクセル開度センサ、吸気圧センサ、排気圧センサ、エンジン回転数センサ等からの各種制御情報に基づいて、スロットル弁18、EGRバルブ26、燃料噴射弁6、リフト量可変機構15等の各種作動制御を行う。
本実施形態では、コントロールユニットCは、DPF20の再生処理を行う際に、吸気行程中に排気弁7を開くとともにポスト噴射を実施し、ポスト噴射は、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量を増量し、ポスト噴射の噴射量が吸気弁2のシール性を低下させない限界値である所定値に達した時点でDPF20の温度がパティキュレートを燃焼させて除去することができる所定温度に達しない場合は吸気行程中に排気弁7を開くことを停止するように制御する。
また、コントロールユニットCは、吸気行程中に排気弁7を開くとともにポスト噴射を実施する場合に、気筒内の未燃燃料の量を算出することができるようになっている。気筒内の未燃燃料の量は、エンジン回転数、吸気圧、排気圧、ポスト噴射量などから算出される。なお、コントロールユニットCは、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
以上の構成を備えたエンジン1では、通常運転時には、外部EGR装置24を用いてNOxを低減するとともに、DPF20を用いてパティキュレートを捕集することが行われているが、前述したように、例えば、差圧センサ22によって検出されるDPF20の前後の差圧が所定圧以上になると、EGRバルブ26を閉じて、DPF20の再生が開始される。
本実施形態では、ポスト噴射を実施してパティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生工程と、吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、フィルタ再生工程と内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程とが行われる。
図2は、前記エンジンの吸気弁及び排気弁の開閉時期を示す図であり、図2では、内部EGR工程を行う際の吸気弁及び排気弁の開閉時期を示している。また、図3は、前記エンジンの燃料の噴射時期を示す図であり、図3では、フィルタ再生工程を行う際の燃料の噴射時期を示している。エンジン1では、DPF20の再生が開始されると、先ず、図2に示すように、吸気行程において吸気弁2が開かれるとともに排気弁7が開かれ、図3に示すように、メイン噴射及びパイロット噴射に加えてポスト噴射が実施される。
以下、エンジン1において実行されるフィルタ再生処理時の制御について説明する。
図4は、前記エンジンの制御を示すフローチャートであり、図5は、図4に示すエンジンの制御を行った場合における、DPF再生処理及びVVLのオン・オフ状態、ポスト噴射量、DPF温度の変化の一例を示す図である。なお、図5では、DPF20の再生処理を行う期間を時間tから時間tとして表し、ポスト噴射の噴射量が吸気弁2のシール性を低下させない限界値である制限値をQとして表し、時間tにおけるDPF20の温度をTとして表し、DPF20に捕集したパティキュレートを燃焼させて除去することができる所定温度をTとして表している。
エンジン1では、例えば、差圧センサ22によって検出されるDPF20の前後の差圧が所定圧以上になると、DPF20の再生が開始され(ステップS1)、VVLがオンにされ、吸気行程中に排気弁7を開くように排気弁7の作動が制御され(ステップS2)、ポスト噴射の噴射量が設定される(ステップS3)。ポスト噴射は、図5に示すように、
ポスト噴射量が制限値Qに達するまでは、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量が増量するように設定される。
そして、パイロット噴射及びメイン噴射に加えて、ステップS3において設定される噴射量でポスト噴射が実施されるように燃料噴射弁6の作動が制御される(ステップS4)。次に、VVLがオンであるか否かが判定され(ステップS5)、これがYESの場合、すなわちVVLがオンである場合、ポスト噴射量の制限値Qが設定される(ステップS6)。
ポスト噴射量の制限値Qは、気筒内の未燃燃料の量に基づいて設定され、気筒内の未燃燃料の量が多い場合は気筒内の未燃燃料の量が少ない場合に比べて未燃燃料が吸気弁2やその座面に付着しやすいので気筒内の未燃燃料の量が少ない場合に比べて小さく設定される。
ステップS6においてポスト噴射量の制限値Qが設定されると、ステップS3において設定されたポスト噴射量がポスト噴射量の制限値Qに到達したか否かが判定される(ステップS7)。ポスト噴射開始時には、ステップS7での判定結果がNOであるので、すなわちポスト噴射量が制限値Qに到達していないので、次に、DPF20の再生が完了したか否かが判定される(ステップS10)。
ポスト噴射開始時には、ステップS10での判定結果がNOであるので、すなわちDPF20の再生が完了していないので、ステップS3に戻り、ポスト噴射の噴射量が、ポスト噴射開始時から時間とともに噴射量が増量するように設定され(ステップS3)、ステップ3において設定された噴射量でポスト噴射が実施される(ステップS4)。
そして、VVLがオンであるか否かが判定され(ステップS5)、VVLがオンであるので、ポスト噴射量の制限値Qが設定され(ステップS6)、ポスト噴射量が制限値Qに到達したか否かが判定される(ステップS7)。ステップS7での判定結果がYESになるまで、すなわちポスト噴射量が制限値に到達するまで、ステップS10、S3〜S6が繰り返され、ステップS7での判定結果がYESになると、すなわちポスト噴射量が制限値Qに到達すると、DPF20の温度がパティキュレートを燃焼させて除去することができる所定温度Tに到達していないか否かが判定される(ステップS8)。
ステップS8での判定結果がYESの場合、すなわちDPF20の温度が所定温度Tに到達していない場合、VVLがオフにされ、吸気行程中に排気弁7を開くことを停止するように排気弁7の作動が制御される(ステップS9)。図5に示すように、ポスト噴射量が制限値Qに到達した時間tにおいてDPF20の温度が所定温度Tに到達していない場合はVVLがオフにされる。
そして、DPF20の再生が完了したか否かが判定される(ステップS10)。ステップS10での判定結果がNOである場合、すなわちDPF20の再生が完了していない場合、ステップS3に戻り、ポスト噴射量が設定され、ポスト噴射が実施される(ステップS4)。VVLをオフにした後は、ポスト噴射量を制限値Qより増量させても吸気弁2のシール性を低下させないので、ポスト噴射量は、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量をさらに増量するように設定される。
VVLがオフにされた後は、ステップS5での判定結果がNOであるので、DPF20の再生が完了するまで、ステップS3、S4が繰り返される。図5に示すように、DPF20の温度が所定温度Tに到達した時間tまで、ポスト噴射量は、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量を増量し、DPF20の温度が所定温度Tに到達した後は、所定温度を保持するようにポスト噴射量が設定される。そして、ステップS10での判定結果がYESになると、すなわちDPF20の再生が完了したと判定されると、ポスト噴射を停止して、DPF20の再生処理を終了する。なお、DPFの再生が完了したか否かは、例えば差圧センサ22によって検出される差圧が所定圧以下になったか否か、または再生時間が所定時間経過したか否かによって判定される。
一方、ステップS7での判定結果がYESになったときに、ステップS8での判定結果がNOの場合、すなわちDPF20の温度が所定温度Tに到達している場合、DPF20の再生が完了するまで、VVLがオンにされた状態のまま、噴射量が制限値Qに設定された状態でポスト噴射が実施される。そして、ステップS10での判定結果がYESになると、すなわちDPF20の再生が完了したと判定されると、VVLをオフにするとともにポスト噴射を停止して、DPF20の再生処理を終了する。
このように、本実施形態に係るエンジン1の制御では、ポスト噴射を実施してDPF20を再生させるフィルタ再生工程と、吸気行程中に排気弁7を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、フィルタ再生工程と内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度に関する値、具体的にはDPF20の温度に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合は内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、を有している。
これにより、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達するまでは、吸気弁2のシール性を低下させることなく、NOxの発生を低減しながらDPF20の温度を上昇させることができ、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した後は、内部EGRを終了して吸気弁2のシール性を低下させることなく、DPF20の温度を上昇させることができるので、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
また、所定値Qが、気筒内の未燃燃料の量に基づいて設定されることにより、吸気弁のシール性を低下させないポスト噴射の噴射量の限界値をより精度良く設定することができるので、NOxの低減をより有効に行うことができ、前記効果をより有効に奏することができる。
図4に示すエンジン1の制御では、DPF20の再生処理時に、吸気行程中に排気弁7を開くとともにポスト噴射をポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量を増量して行い、噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合にVVLをオフにしているが、噴射量が所定値Qに達する前に、噴射量が所定値Qに達する時点でDPF20の温度が所定温度Tに達しないと予想される場合はその時点でVVLをオフにすることも可能である。
図6は、前記エンジンの別の制御を説明するための説明図であり、噴射量が所定値Qに達する前に、噴射量が所定値Qに達する時点でDPF20の温度が所定温度Tに達しないと予想される場合はその時点でVVLをオフにする制御を行った場合における、DPF再生処理及びVVLのオン・オフ状態、ポスト噴射量、DPF温度の変化を示す図である。
図6に示すように、DPF20の再生処理時に、VVLをオンにして吸気行程中に排気弁7を開くとともにポスト噴射をポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量を増量して行い、噴射量が所定値Qに達する前にポスト噴射開始時から所定時間経過後の時間t’において、DPF20の温度に関する値を検出し、具体的にはDPF20の温度T’を検出するとともにDPF20の温度の上昇率を検出し、検出されたDPF20の温度T’及びDPF20の温度の上昇率に基づいて、時間tにおけるDPF20の温度Tを推定し、推定された時間tにおけるDPF20の温度Tが所定温度Tに達しない場合は、VVLをオフにしてポスト噴射によってDPF20の温度を上昇させるように制御することも可能である。
なお、この場合、コントロールユニットCは、第3の温度センサ29によって検出される時間t’におけるDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいて、時間tにおけるDPF20の温度Tを推定し、推定された時間tにおけるDPF20の温度Tが所定温度Tに達しない場合は、VVLをオフにするように制御する。
このように、エンジン1の制御において、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合は内部EGR工程を終了することに代えて、ポスト噴射開始時から所定時間経過後tのDPF20の温度に関する値、具体的にはDPF20の温度T及び該温度の上昇率に基づいて、DPF20の温度Tが所定温度Tに達しないと予想される場合は内部EGR工程を終了するようにすることも可能である。
かかる場合においても、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達する前のポスト噴射開始時から所定時間経過までは、吸気弁2のシール性を低下させることなく、NOxの発生を低減しながらDPF20の温度を上昇させることができ、ポスト噴射開始時から所定時間経過後は、DPF20の温度が所定温度Tに達しないと予想される場合は、内部EGR工程を終了して吸気弁2のシール性を低下させることなく、DPF20の温度を上昇させることができるので、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
特に、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達する前の時点t’において、DPF20の温度が所定温度Tに達しないと予想される場合は内部EGRを終了するので、DPF20の温度を早く上昇させることができ、DPF20の再生処理を行う時間を短縮することができる。
図4に示すエンジン1の制御において、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合においても、ポスト噴射の噴射量を所定値Qに設定した状態でポスト噴射を所定時間実行したときにDPF20の温度が所定温度Tに達すると予想される場合はVVLをオンにしたままでポスト噴射を行うようにすることも可能である。
図7は、前記エンジンの更に別の制御を示すフローチャートであり、図8は、図7に示すエンジンの制御を行った場合における、DPF再生処理及びVVLのオン・オフ状態、ポスト噴射量、DPF温度、DPF温度上昇率の変化の一例を示す図である。なお、図7に示すエンジンの制御において、図4に示すエンジンの制御と同様のステップは同一符号を付して説明を省略する。また、図8では、DPF20の再生処理を行う期間を時間t11から時間t14として表し、ポスト噴射量が制限値Qに到達した時間をt12として表し、噴射量を所定値Qに設定した状態でポスト噴射を所定時間実行する期間を時間t12から時間t13として表している。
図7に示すエンジンの制御においても、図4に示すエンジンの制御と同様に、DPF20の再生が開始され(ステップS1)、VVLがオンにされ(ステップS2)、ポスト噴射の噴射量が設定される(ステップS3)。ポスト噴射は、ポスト噴射量が制限値Qに達するまでは、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに噴射量が増量するように設定される。
次に、VVLがオンであるか否かが判定され(ステップS5)、VVLがオンである場合、ポスト噴射量の制限値Qが設定され(ステップS6)、ポスト噴射量がポスト噴射量の制限値Qに到達したか否かが判定される(ステップS7)。ポスト噴射量が制限値Qに到達するまでステップS10、S3〜S6が繰り返され、時間t12においてポスト噴射量が制限値Qに到達すると、DPF20の温度が所定温度Tに到達していないか否かが判定される(ステップS8)。
ステップS8での判定結果がNOの場合、すなわちDPF20の温度が所定温度Tに到達している場合は、図4に示すエンジンの制御と同様に、DPF20の再生が完了するまで、VVLがオンにされた状態のまま、噴射量が制限値Qに設定された状態でポスト噴射が実施される。
一方、ステップS8での判定結果がYESの場合、すなわちDPF20の温度が所定温度Tに到達していない場合はさらに、所定時間内にDPF20の温度が所定温度Tに到達しないか否かが判定される(ステップS11)。ポスト噴射量が制限値Qに到達した時間t12において、DPF20の温度に関する値、具体的にはDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいて、噴射量を所定値Qに設定した状態でポスト噴射を所定時間(時間t12から時間t13まで)実行したときに時間t13においてDPF20の温度が所定温度Tに到達しないか否かが判定される。
ステップS11での判定結果がYESの場合、すなわち所定時間内にDPF20の温度が所定温度Tに到達しない場合、VVLがオフにされ(ステップS9)、前述した図4に示すエンジンの制御と同様に制御されるが、ステップS11での判定結果がNOの場合、すなわち所定時間内にDPF20の温度が所定温度Tに到達する場合は、ステップS10、S3〜S8、S11が繰り返される。
図8に示すように、ポスト噴射量が制限値Qに到達した時間t12においてDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいて、噴射量を所定値Qに設定した状態でポスト噴射を所定時間実行したときに時間t13においてDPF20の温度が所定温度Tに到達する場合は、VVLをオンにした状態で、噴射量を所定値Qに設定してポスト噴射が実施される。
そして、ステップS10での判定結果がYESになると、すなわちDPF20の再生が完了したと判定されると、VVLをオフにするとともにポスト噴射を停止して、DPF20の再生処理を終了する。
なお、この場合、コントロールユニットCは、第3の温度センサ29によって検出される時間t12におけるDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいて、噴射量を所定値Qに設定した状態でポスト噴射を所定時間実行したときに時間t13におけるDPF20の温度を推定し、推定された時間t13におけるDPF20の温度T13が所定温度Tに到達しない場合はVVLをオフにし、推定された時間t13におけるDPF20の温度T13が所定温度Tに到達する場合はVVLをオンにしたまま継続するように制御する。
このように、本実施形態に係るエンジン1の更に別の制御では、ポスト噴射を実施してDPF20を再生させるフィルタ再生工程と、吸気行程中に排気弁7を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、フィルタ再生工程と内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度に関する値、具体的にはDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合は内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、を有している。
これにより、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達するまでは、吸気弁2のシール性を低下させることなく、NOxの発生を低減しながらDPF20の温度を上昇させることができ、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した後は、DPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合は内部EGRを終了して吸気弁2のシール性を低下させることなく、DPF20の温度を上昇させることができるので、吸気弁のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
本実施形態に係るエンジン1の更に別の制御では、ポスト噴射の噴射量が所定値Qに達した時点でDPF20の温度及び該温度の上昇率に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達する場合は内部EGR工程を継続するので、NOxをより有効に低減させることができ、吸気弁2のシール性を低下させることなく、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができる。
なお、コントロールユニットCは、ポスト噴射を実施してDPF20を再生させるフィルタ再生手段としてのフィルタ再生部と、吸気行程中に排気弁7を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR手段としての内部EGR部と、フィルタ再生手段と内部EGR手段とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量させるポスト噴射量増量手段としてのポスト噴射量増量部と、ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点でDPFの温度に関する値に基づいてDPF20の温度が所定温度Tに達しない場合は内部EGR手段の実行を停止するように制御する内部EGR制御手段としての内部EGR制御部とを備えている。
本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、パティキュレートフィルタの再生処理時に、吸気弁に未燃燃料が付着することを抑制しつつ、NOxの低減とパティキュレートフィルタの再生処理との両立を図ることができるエンジンの制御に関し、例えば車両等のエンジンなど、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたものに好適に適用可能である。
1 エンジン
2 吸気弁
6 燃料噴射弁
7 排気弁
15 リフト量可変機構
19 排気通路
20 DPF
21 酸化触媒
27、28、29 温度センサ
C コントロールユニット

Claims (4)

  1. 吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御方法であって、
    圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生工程と、
    吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、
    前記フィルタ再生工程と前記内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、
    前記ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点で前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しない場合は前記内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、
    を有していることを特徴とするエンジンの制御方法。
  2. 前記所定値が、気筒内の未燃燃料の量に基づいて設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御方法。
  3. 吸気行程中に排気弁を開閉可能に構成されるともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御方法であって、
    圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生工程と、
    吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR工程と、
    前記フィルタ再生工程と前記内部EGR工程とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量するポスト噴射量増量工程と、
    ポスト噴射開始時から所定時間経過後の前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて、前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しないと予想される場合は前記内部EGR工程を終了する内部EGR終了工程と、
    を有していることを特徴とするエンジンの制御方法。
  4. 吸気行程中に排気弁が開閉可能に構成されるとともに、排気通路に酸化触媒とパティキュレートフィルタとが配設されたエンジンの制御装置であって、
    圧縮上死点付近で行うメイン噴射後に燃料を気筒内に噴射するポスト噴射を実施して前記パティキュレートフィルタを再生させるフィルタ再生手段と、
    吸気行程中に排気弁を開いて排気ガスの一部を気筒内に還流させる内部EGR手段と、
    前記フィルタ再生手段と前記内部EGR手段とを実行している状態で、ポスト噴射開始時から時間の経過とともに該ポスト噴射の噴射量を増量させるポスト噴射量増量手段と、
    前記パティキュレートフィルタの温度に関する値を検出する温度検出手段と、
    前記ポスト噴射の噴射量が所定値に達した時点で前記パティキュレートフィルタの温度に関する値に基づいて前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度に達しない場合は前記内部EGR手段の実行を停止するように制御する内部EGR制御手段と、
    を有していることを特徴とするエンジンの制御装置。
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