JP5462950B2 - スライドファスナー及びスライドファスナーの止部の製造方法 - Google Patents

スライドファスナー及びスライドファスナーの止部の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、スライドファスナー及びスライドファスナーの止部の製造方法に関し、より詳細には、スライドファスナーの上止部や下止部及びその製造方法に関する。
従来から、スライドファスナーにおいては、ファスナーエレメント列の端部に合成樹脂製の上止部や下止部などの止部を設け、スライダーの摺動を停止させてスライダーがファスナーエレメント列から抜け落ちないようにした構成が採用されている。下止部は、対向するファスナーエレメント列の下端同士を連結することにより、スライダーの抜け落ちを防止している。
そして、従来のスライドファスナーとしては、貫通孔が設けられるバックプレートと、突出ピンを貫通孔に係合、変形させることによりバックプレートに固定されるリベット部材と、を有する下止部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開2008‐68110号公報
近年、スライドファスナーに、ロゴマーク、キャラクター、模様、各種マーク、彩色などの装飾を施して、美観を向上させて商品価値を高めたいという顧客からの要求がある。
しかしながら、上記特許文献1に記載のスライドファスナーでは、バックプレートにリベット部材を固定することにより、丈夫な下止部を提供することはできるものの、止部(上止部、下止部)の装飾性については考慮されていなかった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、止部に装飾性を付与することができるスライドファスナーを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)一対のファスナーテープと、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部に沿ってそれぞれ列設され、複数のファスナーエレメントを有する一対のファスナーエレメント列と、一対のファスナーエレメント列を噛合・分離させるスライダーと、一対のファスナーエレメント列の上下端部に配置され、スライダーの摺動を停止させる止部と、止部の少なくともいずれか1つに装着される装飾部材と、を備え、止部の少なくともいずれか1つは、ファスナーテープを収容するテープ収容部と、装飾部材を係合させる被係合部と、を有し、被係合部は、一対のファスナーテープ間に形成され、止部を表裏方向に貫通する貫通孔であり、装飾部材は、装飾が施される本体部と、本体部の裏面に設けられ被係合部と係合する係合部と、を有することを特徴とするスライドファスナー。
(2)係合部は、本体部の裏側からファスナーテープの表裏方向に突出する突起であって、その先端部からファスナーテープと水平方向に膨出する部分を有し、被係合部は、係合部と係合する凹部からなることを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー。
(3)係合部は、本体部の裏面に突設される係合脚部であることを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー。
(4)貫通孔は、係合脚部と係合する係合段部を有することを特徴とする(3)に記載のスライドファスナー。
(5)係合脚部は、ファスナーテープの長手方向に沿って形成されることを特徴とする(3)又は(4)に記載のスライドファスナー。
(6)装飾部材は、軟質の合成樹脂材料からなり、止部は、装飾部材より硬質の合成樹脂材料からなり、貫通孔の内周面は合成樹脂により覆われていることを特徴とする(4)に記載のスライドファスナー。
(7)止部の表面に壁部が立設され、壁部で囲まれた部分の内側に装飾部材が収容されることを特徴とする(6)に記載のスライドファスナー。
(8)止部は、一対のファスナーテープに跨って設けられ、スライダーの摺動方向に沿って長方形状に形成される下止部であることを特徴とする(7)に記載のスライドファスナー。
(9)係合部は、係合部の裏面側に前記ファスナーテープの表裏方向に突出する延出部を備えることを特徴とする(1)に記載のスライドファスナー。
(10)延出部は、機械的強度が他の部分より弱く設定され、係合部から延出部を分離するための破断起点となる脆弱部を備えることを特徴とする(9)に記載のスライドファスナー。
(11)延出部は、一端側の幅が、他端側の幅から次第に狭くなる断面形状を有することを特徴とする(9)に記載のスライドファスナー。
(12)係合部の裏面は、係合部から延出部を分離除去した延出部除去痕を有することを特徴とする(9)に記載のスライドファスナー。
(13)スライドファスナーの止部の製造方法であって、止部は、ファスナーテープを収容するテープ収容部と、装飾部材を係合させる被係合部と、を有し、装飾部材は、装飾が施される本体部と、本体部の裏面に設けられ被係合部と係合する係合部と、を有し、係合部の裏面側に、ファスナーテープの表裏方向に突出する延出部が形成され、係合部を延出部と共に被係合部に挿入する工程と、延出部を止部の裏面方向に引っ張って係合部を被係合部に係合させる工程と、を備えることを特徴とするスライドファスナーの止部の製造方法。
(14)係合部を被係合部に係合させて装飾部材を止部に装着した後、係合部から延出部を分離除去する工程を更に備えることを特徴とする(13)に記載のスライドファスナーの止部の製造方法。
本発明のスライドファスナーによれば、一対のファスナーエレメント列の上下端部に配置され、スライダーの摺動を停止させる止部と、止部の少なくともいずれか1つに装着される装飾部材と、を備えるため、任意の装飾が施された装飾部材を止部に装着して、止部に装飾性を付与することができる。
また、本発明のスライドファスナーによれば、止部を表裏方向に貫通する貫通孔を有するため、装着部材を貫通孔に係合させることにより装飾部材を止部に容易に取り付けることができる。
また、止部の少なくともいずれか1つは、ファスナーテープを収容するテープ収容部と、装飾部材を係合させる被係合部と、を有し、装飾部材は、装飾が施される本体部と、本体部の裏面に設けられ被係合部と係合する係合部と、を有するため、被係合部に係合部を係合させることにより、装飾部材を止部に容易に取り付けることができる。また、被係合部と係合部とを係合させるので、装飾部材の止部から脱落を確実に防止することができる。
また、本発明のスライドファスナーによれば、係合部は、係合部の裏面側にファスナーテープの表裏方向に突出する延出部を備え、係合部を延出部と共に被係合部に挿入した後、延出部を止部の裏面方向に引っ張って係合部を被係合部に係合させるため、工具を用いることなく容易に被係合部と係合部とを係合させることができ、作業性を向上させることができる。
また、延出部は、機械的強度が他の部分より弱く設定された脆弱部を備え、脆弱部を破断起点として破断して係合部から延出部を分離除去できるため、装飾部材を止部に装着した後、係合部から延出部を分離除去することで良好な意匠性を維持することができる。
本発明に係るスライドファスナーの一実施形態を説明する下止部の周辺の拡大表面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図1に示す下止部を表面側から見た斜視図である。 図4に示す下止部を裏面側から見た斜視図である。 図1に示す装飾部材を表面側から見た斜視図である。 図6に示す装飾部材を裏面側から見た斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーの第1変形例を説明する断面図である。 本発明に係るスライドファスナーの第2変形例を説明する拡大表面図である。 本発明に係るスライドファスナーの第3変形例を説明する拡大表面図である。 本発明に係るスライドファスナーの第4変形例を説明する拡大斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーの第5変形例を説明する拡大斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーの第6変形例の装飾部材を表面側から見た斜視図である。 図13に示す装飾部材を裏面側から見た斜視図である。 図13に示す第6変形例のスライドファスナーの止部の製造方法を示す断面図であり、(a)は下止部の貫通孔に挿入された装飾部材の延出部が引っ張られた状態の図、(b)は装飾部材の係合部が下止部の貫通孔と係合した状態の図、(c)は延出部が係合脚部から分離された状態の図である。 本発明に係るスライドファスナーの第7変形例の装飾部材を裏面側から見た要部斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーの第8変形例の装飾部材を裏面側から見た要部斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーの第9変形例の装飾部材を裏面側から見た要部斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーを説明する上止部の周辺の拡大表面図である。 図19に示す上止部の周辺の拡大裏面図である。 図19のC−C線断面図である。 図19に示すスライドファスナーをD方向から見た側面図である。 本発明に係るスライドファスナーが採用されたバッグの斜視図である。 本発明に係るスライドファスナーが胸ポケットに採用された上着の正面図である。
以下、本発明に係るスライドファスナーの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以後の説明において、表側とは図1の紙面に対して手前側、裏側とは図1の紙面に対して奥側、上側とは図1の紙面に対して上側(後述するファスナーエレメント列30を噛合させるようにスライダーを摺動する方向側)、下側とは図1の紙面に対して下側(後述するファスナーエレメント列30を分離させるようにスライダーを摺動する方向側)、左側とは図1の紙面に対して左側、右側とは図1の紙面に対して右側として説明する。また、ファスナーテープの左右方向は幅方向とも言う。また、ファスナーテープの上下方向は長手方向とも言う。
本実施形態のスライドファスナー10は、図1に示すように、左右一対のファスナーテープ20と、左右一対のファスナーテープ20の対向するテープ側縁部20aの長手方向に沿ってそれぞれ設けられ、複数のファスナーエレメント31を有する左右一対のファスナーエレメント列30と、左右のファスナーエレメント列30を噛合・分離させる不図示のスライダーと、左右のファスナーエレメント列30,30の下端部に設けられファスナーエレメント31と隣り合って取り付けられる下止部50と、左右のファスナーエレメント列30,30の上端部のそれぞれに設けられる不図示の上止部と、下止部50に装着される装飾部材60と、を備える。そして、スライダーを上下方向に移動させることにより、左右一対のファスナーエレメント列30が噛合・分離される。また、スライダーの下方への摺動は下止部50により制限され、スライダーの上方への摺動は上止部により制限されて、スライダーがファスナーエレメント列30から抜け落ちないようになっている。
左右一対のファスナーエレメント列30の各々は、複数のファスナーエレメント31から構成されており、このファスナーエレメント31は、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの合成樹脂を用いて、ファスナーテープ20のテープ側縁部20aに射出成形されている。
下止部50は、図1〜図5に示すように、左右一対のファスナーテープ20に跨って射出成形され、スライダーの摺動方向に沿って長方形状に形成されており、ファスナーテープ20をそれぞれ収容する左右一対のテープ収容部51と、装飾部材60を係合させる2個の貫通孔(被係合部)52と、下止部50の表側の周縁の全周に亘って立設される壁部53と、壁部53の内側に形成され、装飾部材60を収容する収容凹部54と、を備える。また、貫通孔52は、ファスナーテープ20の表裏方向で、幅方向中央部で左右一対の対向するファスナーテープ20間に形成される。
貫通孔52は、下止部50の幅方向中央において、下止部50の長手方向に沿って2個形成される。また、貫通孔52は、下止部50の長手方向に沿って長方形状に形成される。また、貫通孔52の内周面は合成樹脂により覆われている。換言すれば、貫通孔52の内周面とファスナーテープ20との間には、合成樹脂層が存在し、ファスナーテープ20が貫通孔52内に露出することはない。
装飾部材60は、図1〜図3、図6、及び図7に示すように、表面に装飾が施される板部材(本体部)61と、板部材61の裏面に突設され、下止部50の2個の貫通孔52とそれぞれ係合する2個の係合脚部(係合部)62と、を備える。
板部材61は、下止部50の収容凹部54内に嵌合する大きさの板状部材であり、その表面61aには、ロゴマーク、キャラクター、模様、各種マーク、彩色などの任意の装飾が施されている。
係合脚部62は、下止部50の貫通孔52に挿入・嵌合可能な略T字状の突部であり、ファスナーテープ20の長手方向に沿って長方形状に形成されている。また、係合脚部62の先端部の短辺側の両端部には、下止部50の貫通孔52と係合する係合部63がそれぞれ形成されている。また、係合脚部62は、その長手方向の辺が幅方向の辺よりも長く形成されている。
また、図2〜図5に示すように、下止部50の貫通孔52の内周面である長辺の側面は、下止部50の表面側から裏面側に向かうに従って次第に幅方向寸法が小さくなる傾斜面55に形成され、同じく短辺の側面は、下止部50の表面側から裏面側に向かうに従って次第に長手方向寸法が小さくなる傾斜面56に形成されている。また、貫通孔52の短辺の傾斜面56の裏側には、係合脚部62の係合部63と係合する台形状の係合段部57が張り出し形成されている。また、貫通孔52の裏面側には、長辺の傾斜面55及び係合段部57に連続して、装飾部材60の係合脚部62を収容する脚部収容凹部58が形成されている。
また、装飾部材60は、軟質の合成樹脂材料から成形され、下止部50は、装飾部材60より硬質の合成樹脂材料から成形されている。このため、装飾部材60は、下止部50より軟らかく、比較的容易に弾性変形可能である。これにより、装飾部材60の係合脚部62を下止部50の貫通孔52に容易に挿入することができる。なお、軟質の合成樹脂材料としては、例えば、ポリウレタン、シリコンゴム、熱可塑性エラストマーなどを挙げることができる。
以上説明したように、本実施形態のスライドファスナー10によれば、任意の装飾が施された装飾部材60を下止部50に装着するため、下止部50に装飾性を付与することができ、ひいては、スライドファスナー10に多様な装飾を付与することができる。
また、下止部50は、ファスナーテープ20を収容するテープ収容部51と、装飾部材60を係合させる貫通孔52と、を有し、装飾部材60は、任意の装飾が施される板部材61と、板部材61の裏面に突設され貫通孔52と係合する係合脚部62と、を有するため、貫通孔52に係合脚部62を係合させることにより、装飾部材60を下止部50に容易に取り付けることができる。また、貫通孔52と係合脚部62とを係合させるので、装飾部材60の下止部50から脱落を確実に防止することができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、貫通孔52が装飾部材60の係合脚部62と係合する係合段部57を有するため、装飾部材60の下止部50からの脱落を確実に防止することができる。また、係合脚部62が貫通孔52の脚部収容凹部58内に収容されるため、下止部50の裏面から係合脚部62が露出することがないので、スライドファスナー10の意匠性を向上することができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、係合脚部62がファスナーテープ20の長手方向に沿って形成されるため、係合脚部62を下止部50の貫通孔52に挿入し易くして、装飾部材60を下止部50に装着する作業を容易にすることができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、装飾部材60が軟質の合成樹脂材料からなり、下止部50が装飾部材60より硬質の合成樹脂材料からなるため、軟質の装飾部材60の係合脚部62を柔軟に変形させて、硬質の下止部50の貫通孔52に挿入させることができる。これにより、装飾部材60を下止部50に容易に取り付けることができる。
また、下止部50の貫通孔52の内周面が合成樹脂により覆われているため、貫通孔52内にファスナーテープ20が露出することがない。これにより、装飾部材60の係合脚部62がファスナーテープ20と接触することがないので、係合脚部62を貫通孔52に円滑に挿入・係合させることができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、下止部50の壁部53で囲まれた部分の内側である収容凹部54に装飾部材60の板部材61が収容されるため、板部材61と外部の部材との接触を防止することができ、装飾部材60の下止部50からの脱落を防止することができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、下止部50がスライダーの摺動方向に沿って長方形状に形成されるため、下止部50をファスナーテープ20に強固に取り付けることができる。
また、貫通孔52が、下止部50の長手方向に沿って長方形状に形成され、下止部50の長手方向に沿って2個配置されるため、下止部50と装飾部材60との取付強度を高めることができ、装飾部材60の下止部50からの脱落を防止することができる。
また、本実施形態のスライドファスナー10によれば、下止部50の貫通孔52の挿入口側の内周面に傾斜面55,56が形成されるため、装飾部材60の係合脚部62が貫通孔52に導かれて、貫通孔52に係合脚部62を挿入し易くすることができる。これにより、装飾部材60を下止部50に装着する作業を容易にすることができる。
(第1変形例)
本実施形態の第1変形例として、上記下止部50を図8に示す下止部50Aとしてもよい。この下止部50Aでは、貫通孔52から係合段部57及び脚部収容凹部58が削除されており、装飾部材60の係合脚部62が下止部50Aの裏面と係合している。さらに、壁部53が削除されている。
(第2変形例)
本実施形態の第2変形例として、上記下止部50及び装飾部材60を図9に示す下止部50B及び装飾部材60Bとしてもよい。この下止部50Bは、ファスナーテープ20の幅方向に長い矩形状に形成されており、その表面に星型の壁部53Bが形成されている。また、装飾部材60Bは、その板部材61Bが壁部53B内に嵌合可能な星型に形成されている。なお、本変形例では、それぞれ不図示の貫通孔及び係合脚部は、下止部50B及び装飾部材60Bの中心に1個設けられている。
(第3変形例)
本実施形態の第3変形例として、上記下止部50及び装飾部材60を図10に示す下止部50C及び装飾部材60Cとしてもよい。この下止部50Cは、円形状に形成されており、その表面に円形状の壁部53Cが形成されている。また、装飾部材60Cは、その板部材61Cが壁部53C内に嵌合可能な円形状に形成されている。なお、本変形例では、それぞれ不図示の貫通孔及び係合脚部は、下止部50C及び装飾部材60Cの中心に1個設けられている。また、貫通孔及び係合脚部は、長方形状でなく円形状であってもよい。
(第4変形例)
本実施形態の第4変形例として、上記下止部50及び装飾部材60を図11に示す下止部50D及び装飾部材60Dとしてもよい。下止部50Dの表面には、断面逆T字状の係合溝部(被係合部)52Dが長手方向に沿って形成され、装飾部材60Dの板部材61Dの下面には、係合溝部52Dと嵌合する断面逆T字状の係合突部(係合部)62Dが長手方向に沿って形成されている。そして、本変形例では、下止部50Dの係合溝部52Dに装飾部材60Dの係合突部62Dをスライドにより嵌合させることによって、装飾部材60Dが下止部50Dに装着される。
(第5変形例)
本実施形態の第5変形例として、図12に示すように、上記第4変形例の装飾部材60Dから板部材61Dを削除して、係合突部62Dの上部の凸部を本体部61Eとして、その本体部61Eの上面に装飾(本変形例では数字の「1」と「2」)を施してもよい。
(第6変形例)
本実施形態の第6変形例として、図13及び図14に示すように、図6及び図7で説明した装飾部材60の係合脚部62の裏面側に、ファスナーテープ20の表裏方向に突出する延出部65が形成された装飾部材60Fとしてもよい。この延出部65の長さは、下止部50の貫通孔52に延出部65を挿入したとき、延出部65を容易に把持できるように、少なくとも先端が下止部50の裏面から突出する長さであることが好ましい。
また、延出部65の両側面には、長手方向に沿う一対の略V字状の溝部66が幅方向略中心に設けられている。即ち、延出部65と係合脚部62との接合部における接合面積は、延出部65の幅方向略中心部が、他の部分の接合面積より小さく、機械的強度が小さい脆弱部67を構成している。なお、溝部66は、延出部65と係合脚部62との接合部に脆弱部67を形成するためのものであり、延出部65と係合脚部62との接合部に形成されていればよく、溝部66を延出部65の全長に亘って設ける必要はない。また、延出部65を係合脚部62から分離する必要がない場合は、溝部66(脆弱部67)を形成しなくてもよい。
そして、装飾部材60Fの組み付けは、図15(a)に示すように、下止部50の貫通孔52に装飾部材60Fの延出部65を挿入し、貫通孔52から裏面側に突出する延出部65を把持して図中上方に引っ張る。これにより、図15(b)に示すように、下止部50より軟質の合成樹脂材料から成形されている装飾部材60Fの係合部63が弾性変形して下止部50の貫通孔52に挿入され、下止部50の貫通孔52と係合する。なお、脆弱部67の引張り強度は、貫通孔52に係合させる際に係合部63を弾性変形させるに要する強度より大きく設定されている。
次いで、図15(c)に示すように、脆弱部67に破断強度以上の大きな力が作用するように、例えば、斜め上方に向けて延出部65を強く引っ張ると、延出部65は脆弱部67を破断起点として根元部で破断し、係合脚部62に延出部除去痕62aを残して係合脚部62から分離する。
係合脚部62に残る延出部除去痕62aは、そのままでも機能上支障はないが、
表面を滑らかにする表面加工を施してもよい。なお、延出部除去痕62aとは、装飾部材60Fの成形時に形成された他の表面と外観が異なる部分のことであり、延出部65の除去後に表面平滑化処理した面も含む。さらに、ここで言う外観とは、光沢、表面粗さ、表面形状など、視覚及び触覚により他と異なると判断できるもののことである。
延出部65は、手で強く引っ張ることにより脆弱部67から破断して除去することができるが、カッターなどの刃物で切断するようにすれば、延出部除去痕62aがよりきれいな状態で延出部65を除去することができる。なお、脆弱部67は、延出部65と係合脚部62との接合部における機械的強度が、他の部分より弱ければよく、その形状、構成などに限定はない。
本変形例によれば、係合脚部62が、係合脚部62の裏面側にファスナーテープ20の表裏方向に突出する延出部65を備え、係合脚部62を延出部65と共に貫通孔52に挿入した後、延出部65を下止部50の裏面方向に引っ張って係合部63を貫通孔52に係合させるため、工具を用いることなく容易に係合部63と貫通孔52とを係合させることができ、作業性を向上することができる。これにより、例えば、顧客が選択した任意の装飾部材60Fを、現場で取り付けることが可能となり、顧客の要望に迅速に対応することができる。
さらに、延出部65は、機械的強度が他の部分より弱く設定された脆弱部67を備え、脆弱部67を破断起点として係合脚部62から延出部65を分離除去できるため、装飾部材60Fを下止部50に装着した後、係合脚部62から延出部65を分離除去することで良好な意匠性を維持することができる。
(第7変形例)
本実施形態の第7変形例として、上記延出部65を図16に示す延出部65Gとしてもよい。この延出部65Gは、断面矩形状であり、係合脚部62との接合部に脆弱部67として略V字状の切欠部68が形成されている。
(第8変形例)
本実施形態の第8変形例として、上記延出部65を図17に示す延出部65Hとしてもよい。この延出部65Hは、断面矩形状であり、係合脚部62との接合部に脆弱部67として複数の孔部69が形成されている。
(第9変形例)
本実施形態の第9変形例として、上記延出部65を図18に示す延出部65Kとしてもよい。この延出部65Kは、係合脚部62の長手方向一端側の幅が、他端側の幅から次第に狭くなる断面略三角形に形成され、係合脚部62との接合面積が小さい頂点部が脆弱部67を構成する。即ち、延出部65Kと係合脚部62との接合強度に方向性が付与される。従って、延出部65Kを破断するときは、延出部65Kを三角形の底辺側に倒すように曲げて引っ張ることで、脆弱部67に力を集中させて破断する。
さらに、図19〜図22に示すように、ファスナーエレメント列30の上端部に設けられる上止部70に、装飾部材60を装着するようにしてもよい。上止部70は、正方形状に形成され、装飾部材60の板部材61は、上止部70より小さい正方形状に形成されている。また、上止部70は、上記下止部50と同様の構造で、貫通孔52から係合段部57及び脚部収容凹部58が削除されており、装飾部材60の係合脚部62が上止部70の裏面と係合している。また、壁部53が削除されている。また、貫通孔52及び係合脚部62は、上止部70及び装飾部材60の中心に1個設けられている。さらに、上止部70の下縁のファスナーテープ20寄りには、ファスナーエレメント列30側に突出し、不図示のスライダー内に入り込む突部71が形成されている。
(使用例)
上記本実施形態のスライドファスナー10は、図23に示すように、バッグ80の開口部81に使用することができ、また、図24に示すように、上着90の胸ポケット91に使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、装飾部材は、貫通孔と係合脚部との係合により止部に取り付けられているが、これに限定されず、接着により止部に取り付けられていてもよい。
また、係合部は、略J字状や略T字状などが考えられ、凹部は、溝や穴などが考えられる。
10 スライドファスナー
20 ファスナーテープ
20a テープ側縁部
30 ファスナーエレメント列
31 ファスナーエレメント
50 下止部
51 テープ収容部
52 貫通孔(被係合部)
53 壁部
57 係合段部
60 装飾部材
61 板部材(本体部)
62 係合脚部(係合部)
50A 下止部
50B 下止部
53B 壁部
60B 装飾部材
61B 板部材
50C 下止部
53C 壁部
60C 装飾部材
61C 板部材
50D 下止部
52D 係合溝部(被係合部)
60D 装飾部材
61D 板部材
62D 係合突部(係合部)
60F 装飾部材
62a 延出部除去痕
65 延出部
66 溝部
67 脆弱部
65G 延出部
68 切欠部
65H 延出部
69 孔部
65K 延出部
70 上止部

Claims (14)

  1. 一対のファスナーテープ(20)と、
    前記一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部(20a)に沿ってそれぞれ列設され、複数のファスナーエレメント(31)を有する一対のファスナーエレメント列(30)と、
    前記一対のファスナーエレメント列を噛合・分離させるスライダーと、
    前記一対のファスナーエレメント列の上下端部に配置され、前記スライダーの摺動を停止させる止部(50,70)と、
    前記止部の少なくともいずれか1つに装着される装飾部材(60)と、を備え、
    前記止部の少なくともいずれか1つは、前記ファスナーテープを収容するテープ収容部(51)と、前記装飾部材を係合させる被係合部(52)と、を有し、
    前記被係合部は、前記一対のファスナーテープ間に形成され、前記止部を表裏方向に貫通する貫通孔(52)であり、
    前記装飾部材は、装飾が施される本体部(61)と、前記本体部の裏面に設けられ前記被係合部と係合する係合部(62)と、を有することを特徴とするスライドファスナー(10)。
  2. 前記係合部(62)は、前記本体部(61)の裏側から前記ファスナーテープ(20)の表裏方向に突出する突起であって、その先端部から前記ファスナーテープと水平方向に膨出する部分を有し、
    前記被係合部(52)は、前記係合部と係合する凹部からなることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
  3. 記係合部は、前記本体部(61)の裏面に突設される係合脚部(62)であることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
  4. 前記貫通孔(52)は、前記係合脚部(62)と係合する係合段部(57)を有することを特徴とする請求項3に記載のスライドファスナー。
  5. 前記係合脚部(62)は、前記ファスナーテープ(20)の長手方向に沿って形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載のスライドファスナー。
  6. 前記装飾部材(60)は、軟質の合成樹脂材料からなり、
    前記止部(50,70)は、前記装飾部材より硬質の合成樹脂材料からなり、
    前記貫通孔(52)の内周面は合成樹脂により覆われていることを特徴とする請求項4に記載のスライドファスナー。
  7. 前記止部(50)の表面に壁部(53)が立設され、
    前記壁部で囲まれた部分の内側に前記装飾部材(60)が収容されることを特徴とする請求項6に記載のスライドファスナー。
  8. 前記止部(50)は、前記一対のファスナーテープ(20)に跨って設けられ、前記スライダーの摺動方向に沿って長方形状に形成される下止部であることを特徴とする請求項7に記載のスライドファスナー。
  9. 前記係合部(62)は、前記係合部の裏面側に前記ファスナーテープ(20)の表裏方向に突出する延出部(65,65G,65H,65K)を備えることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
  10. 前記延出部(65,65G,65H,65K)は、機械的強度が他の部分より弱く設定され、前記係合部(62)から前記延出部を分離するための破断起点となる脆弱部(67)を備えることを特徴とする請求項9に記載のスライドファスナー。
  11. 前記延出部(65K)は、一端側の幅が、他端側の幅から次第に狭くなる断面形状を有することを特徴とする請求項9に記載のスライドファスナー。
  12. 前記係合部(62)の裏面は、前記係合部から前記延出部(65,65G,65H,65K)を分離除去した延出部除去痕(62a)を有することを特徴とする請求項9に記載のスライドファスナー。
  13. スライドファスナー(10)の止部の製造方法であって、
    止部(50,70)は、ファスナーテープ(20)を収容するテープ収容部(51)と、装飾部材(60)を係合させる被係合部(52)と、を有し、
    前記装飾部材は、装飾が施される本体部(61)と、前記本体部の裏面に設けられ前記被係合部と係合する係合部(62)と、を有し、
    前記係合部の裏面側に、前記ファスナーテープの表裏方向に突出する延出部(65,65G,65H,65K)が形成され、
    前記係合部を前記延出部と共に前記被係合部に挿入する工程と、
    前記延出部を前記止部の裏面方向に引っ張って前記係合部を前記被係合部に係合させる工程と、を備えることを特徴とするスライドファスナーの止部の製造方法。
  14. 前記係合部(62)を前記被係合部(52)に係合させて前記装飾部材(60)を前記止部(50,70)に装着した後、前記係合部から前記延出部(65,65G,65H,65K)を分離除去する工程を更に備えることを特徴とする請求項13に記載のスライドファスナーの止部の製造方法。
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