JP5460218B2 - レドームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されて車両周囲の障害物を検知するレーダの検知側に配置されるレドームの製造方法に関する。
近年、車両に搭載され電波を用いて車両周囲の障害物を検知することで車両と障害物との距離や相対速度を計測するミリ波レーダが使用されている。レーダの検知側には、合成樹脂製のラジエータグリルが設けられ、その中央部にはエンブレム等の識別マークが設けられているが、一般的なラジエータグリルやエンブレム等には、高級感・質感を付与するためにクロムめっき等の金属光輝面が形成されていることが多い。しかしながら、クロムめっきは電波の透過を妨げることが知られているので、ラジエータグリルの中央部に電波が透過する開口部を設け、金属光輝性を有し電波透過可能に形成されたレドームを上記開口部に設けることが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ここで、特許文献1及び2には、透明樹脂層の裏側(レーダと対向する側)に凹部を設け、金属光輝性を呈する金属層としてインジウムの蒸着層又はスパッタリング層を凹部に形成し、その裏側に、凹部に対応した凸部を有する樹脂層を形成することにより肉厚が略一定となるレドームが開示されている。このようなレドームは、ラジエータグリルと並んで配置されても違和感のない金属光輝性と、レーダが障害物を検知するに十分な電波透過性能とを備えている。
特開2000−49522号公報 特開2000−159039号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような課題が存在する。
上述したレドームの透明樹脂層には、蒸着・スパッタリングによって形成される金属層を保護するための塗装膜(いわゆるベースコート及びトップコート)や、凹部のみを金属光輝面とするためのマスクとしての有色層が塗装・印刷工程等により形成されている。また、レドームの肉厚を略一定とするための樹脂層は、透明樹脂層における金属層や有色層が形成されている側に射出成形を用いて成形される。
このように、レドームを成形するためには、蒸着やスパッタリングの工程の他に、塗装工程や射出成形工程等の多数の工程を必要としており、製造工程が煩雑で各工程において一定の不良品が発生するため製造全体の歩留まりが低下し、不良率を低く抑えることが困難であるという課題があった。
特に、射出成形工程では、射出圧力及び溶融した樹脂の熱により、金属層や塗装膜等が損傷を受け、金属層・塗装膜の剥離や圧痕等の不良が多く発生していた。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、製造工程を短縮し、且つ不良品の発生率を抑制することで、製造に掛かる手間やコストを抑えることのできるレドームの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、車両周囲の障害物を検知するレーダの検知側に設けられるレドームの製造方法であって、一面に凹部を備えた透明部材を成形する透明部材成形工程と、凹部の内面に接する接触面を有し接触面が光輝性を備え、外形が前記凹面の内面に対応する大きさに調整された光輝フィルムを凹部内に設置する設置工程と、上記一面を覆い透明部材及び光輝フィルムを一体的に保持するベース部材を設置する第2設置工程とを有するという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、光輝フィルムが光輝性を備えており、透明部材に光輝性を呈する金属層及び該金属層を保護する保護層等を形成する必要がないことから、レドームの製造工程が短縮される。そして、製造工程が短縮されることで、製造全体の歩留まりが向上し、不良品の発生率が抑制される。
また、本発明は、設置工程より前に、所定のフィルムの表面に金属蒸着処理を施して光輝フィルムを成形する光輝フィルム成形工程を有するという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、所定のフィルムの表面に金属蒸着処理により金属層を形成するが、光輝フィルムを成形する工程は透明部材の成形と平行して実施することができるため、レドームの製造に掛かる時間を短縮することが可能となる。
また、本発明は、第2設置工程が、凹部内に光輝フィルムが設置された透明部材を金型内に配置し、ベース部材を射出成形により成形する工程を有するという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、ベース部材の射出成形時に光輝フィルムに対して射出圧力及び溶融した樹脂の熱が加えられ、光輝フィルムは凹部の内面に隙間なく接触する。さらに、光輝フィルムの上記接触面と逆側の面に溶融した樹脂が射出されるので、光輝フィルムにおける光輝性を備えた上記接触面が損傷を受ける可能性が少ない。
また、本発明は、ベース部材が有色であり、第2設置工程では上記一面において透明部材とベース部材とを互いに溶着させるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、上記一面において透明部材とベース部材とが互いに溶着するため、透明部材とベース部材との間に接着剤等を設ける必要がない。また、ベース部材が有色であることから、透明部材を上記一面の逆側から見たときに、凹部以外の部分はベース部材の色となっているため、有色層を設ける必要がない。
また、本発明は、透明部材成形工程後且つ設置工程より前に、上記一面に有色層を形成する工程を有するという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、例えベース部材が有色であったとしても、上記一面に有色層を形成することで、透明部材を上記一面の逆側から見たときの、凹部以外の部分の色味を調整することが可能となる。
本発明によれば、レドームの製造工程を短縮でき、且つ不良品の発生率を抑制できることから、レドームの製造に掛かる手間やコストを抑えることができるという効果がある。
レドーム10が設けられたラジエータグリル1の正面図である。 レドーム10の正面図である。 図2のA−A線視断面図である。 レドーム10の製造方法を示す概略図である。 レドーム10Aの断面図である。 レドーム10Aの製造方法を示す概略図である。
以下、本発明のレドームの製造方法に係る実施の形態を、図1から図6を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、各図面における矢印Fは前方向を示している。
〔第1実施形態〕
本発明の第1の実施形態におけるレドーム10の構成を、図1から図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるレドーム10が設けられたラジエータグリル1の正面図である。
図2は、本実施形態におけるレドーム10の正面図である。
図3は、図2のA−A線視断面図であって、(a)はレドーム10の断面図、(b)は(a)における光輝フィルム12の拡大図である。
図3に示すように、本実施形態におけるレドーム10は、車両に搭載され電波を用いて車両周囲の障害物を検知するレーダ20の検知側に配置されるものである。なお、以下の説明において、レドーム10のレーダ20に対向する面を背面、その反対側で車両前方に対向する面を前面と称する。
まず、レドーム10が設けられているラジエータグリル1の構成を、図1を参照して説明する。
ラジエータグリル1は、車両の前面に設けられる車両構成体であり、水平方向に延びる複数の部材及び垂直方向に延びる複数の部材が一体となって構成されている。また、ラジエータグリル1は、その前面中央部にレドーム10を備えている。なお、レドーム10の背面側にはレーダ20(図3参照)が設置されている。
レーダ20は、車両に搭載され電波を用いて車両周囲の障害物を検知するものであり、より具体的には、車両と車両前方の障害物との距離や相対速度等を計測するものである。
また、レーダ20は、車間距離検知用レーダの適用周波数である76GHz〜77GHzの電波(ミリ波)を出射する発信部と、障害物からの反射電波を受信する受信部とを有している。なお、レーダ20が出射した電波がレドーム10を透過すると電波の減衰が生じるが、レーダ20が安定して動作し車両と障害物との距離等を正しく計測するために、上記減衰はできるだけ低く抑える必要がある。
次に、レドーム10の構成を、図2及び図3を参照して説明する。
図2に示すように、レドーム10は、レーダ20(図3参照)の検知側に設けられ略矩形板状に成形された部材であって、前面側から見た場合に金属光輝性を備える金属部10Mと、黒色等の色を呈する有色部10Pとを有している。金属部10Mは、レドーム10内に2箇所設けられ、互いに水平方向で平行して延在している。また、金属部10Mによって、車両のエンブレム等が構成されている。有色部10Pは、レドーム10の金属部10M以外の領域に設けられている。
図3に示すように、レドーム10は、透明部材11と、光輝フィルム12と、ベース部材16とを有している。
透明部材11は、前面側から見て略矩形を呈する板状の部材であり、例えばPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂から射出成形等を用いて成形され、その部材厚みは1.5mmから10mm程度となっている。透明部材11の前面には、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤーコート処理が施されている。なお、耐傷付き性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。透明部材11の背面(一面)11aには、金属部10Mに対応する箇所に凹部11bが形成されている。この凹部11bは、後述する光輝フィルム12をその内部に設置すると共に、レドーム10を前面側から見た場合に金属部10Mを立体的に視認させるためのものである。
光輝フィルム12は、凹部11bの内面に沿って設けられたフィルム状の部材であって、凹部11bの内面と接する接触面Sは金属光輝性を備えている。光輝フィルム12は、フィルム基材12aと、光輝層13とを有している。
フィルム基材12aは、例えばPCやPET(ポリエチレンテレフタラート)等の合成樹脂からなる平板シート状のフィルムからなり、フィルム基材12aのフィルム厚みは、0.1mmから1.0mm程度となっている。なお、本実施形態のフィルム基材12aは、真空フォーム等により凹部11bの内面に沿う形状に調整して成形されているが、これに限定されるものではなく、凹部11bの内面に追従できるものであれば、平板シート状のまま凹部11b内部に設置してもよい。また、フィルム基材12aの外形は、凹部11bの内面に対応する大きさに調整されている。そのため、フィルム基材12aを凹部11bの内面に接触させた状態では、フィルム基材12aの端面は透明部材11の背面11aと略面一となる。
光輝層13は、光輝フィルム12の接触面Sに金属光輝性を備えさせるための層であって、金属蒸着処理を用いて形成された金属層と、該金属層を保護するためのベースコート層及びトップコート層(いずれも図示せず)とを有している。蒸着処理としては真空蒸着法やスパッタリングが用いられ、蒸着される金属としてはインジウム、アルミ又は錫等が使用される。ベースコート層及びトップコート層は、蒸着処理によって形成され薄く脆い金属層を保護するためのものである。ベースコート層及びトップコート層は、透明(着色透明を含む)な合成樹脂を用いたクリヤー塗装によって形成されている。光輝層13の金属層は非常に薄く、レーダ20が障害物を検知するに十分な電波透過性能を備えている。
なお、本実施形態の光輝層13は金属蒸着処理を用いて形成されているが、これに限定されるものではなく、十分な電波透過性能を持ち、且つ金属光輝性を備えることのできる塗装その他の方法によって形成してもよい。
ベース部材16は、透明部材11の背面11aを覆い、透明部材11と光輝フィルム12とを一体的に保持すると共に、レドーム10のラジエータグリル1への取り付けに用いられるものである。ベース部材16は、例えばABS、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC、PET等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、その部材厚みは0.5mm〜10mm程度である。また、ベース部材16は有色(黒色等)であり、ベース部材16の色がレドーム10における有色部10Pの色となっている。
ベース部材16は、突部16aと、取付片16bとを備えている。突部16aは、ベース部材16の前面側に設けられ、凹部11b内の空間を満たす形状に形成されており、凹部11b内に設置された光輝フィルム12を背面側から保持するものである。取付片16bは、レドーム10をラジエータグリル1に取り付けるための係合部である。
ベース部材16は、射出成形を用いて成形される。より詳細には、凹部11b内に光輝フィルム12が設置された透明部材11を射出成形用の金型内に配置した状態で射出成形を行う、いわゆるインサート成形を用いて成形される。なお、ベース部材16の成形時に、透明部材11の背面11aには溶融した高温の樹脂が接触するため、透明部材11は背面11aにおいて僅かに溶解する。そのため、ベース部材16の成形後には、背面11aにおいて透明部材11とベース部材16とは互いに溶着しており、接着剤等を用いずとも透明部材11とベース部材16とを接合することができる。
続いて、本実施形態におけるレドーム10の製造方法を、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態におけるレドーム10の製造方法を示す概略図である。
レドーム10の製造方法は、透明部材11を成形する透明部材成形工程と、光輝フィルム12を成形する光輝フィルム成形工程と、光輝フィルム12を凹部11b内に設置する設置工程と、ベース部材16を成形しつつ透明部材11の背面11a側に設置する第2設置工程とを有する。
以下、各工程について説明する。
まず、図4(a)に示すように、透明部材11を成形する。
透明部材11を射出成形によって成形し、その背面11aには凹部11bを形成する。なお、背面11a及び凹部11bの内面は、平滑面となっている。また、透明部材11の材質が耐傷付き性を備える材質以外のものである場合には、透明部材11の前面には耐傷付き性を向上させ傷の発生を防止するハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤーコート処理が施される。
次に、図4(b)及び(c)に示すように、光輝フィルム12を成形する。
最初に、図4(b)に示すように、平板シート状の合成樹脂フィルム(所定のフィルム)12fにおける透明部材11側の表面12sに、光輝層13を形成する。光輝層13は、ベースコート層、金属層及びトップコート層を合成樹脂フィルム12f側から順に積層することによって形成されており、ベースコート層及びトップコート層は透明合成樹脂(着色透明を含む)を用いたクリヤー塗装によって形成され、金属層は金属蒸着処理により形成される。
次に、図4(c)に示すように、光輝層13を備えた合成樹脂フィルム12fを、真空フォーム等により凹部11bの内面に沿う形状に調整すると共に凹部11bの内面に対応する大きさに加工することで、光輝フィルム12を成形する。すなわち、光輝フィルム12は、合成樹脂フィルム12fから成形され凹部11bの内面の形状及びその大きさに対応するフィルム基材12aと、フィルム基材12aの透明部材11側の表面に設けられた光輝層13とからなる。結果として、凹部11bの内面と接する接触面Sが光輝性を備えている光輝フィルム12を成形することができる。
本実施形態において、レドーム10の金属部10Mに金属光輝性を付与するための光輝層13は、フィルム基材12aに形成される。そのため、光輝フィルム12及び透明部材11の成形を、それぞれ平行して実施することができるため、レドーム10の製造に掛かる時間を短縮することができる。
次に、図4(d)に示すように、光輝フィルム12を凹部11b内に設置する。なお、図4(d)及び後述する図4(e)では、光輝層13を省略している。
透明部材11の凹部11b内に光輝フィルム12を設置する。このとき、光輝フィルム12の接触面Sを、凹部11bの内面に接触させておく。
最後に、図4(e)に示すように、ベース部材16を成形する。
凹部11b内に光輝フィルム12が設置された透明部材11を、射出成形用の金型内に配置し、透明部材11の背面11a側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、ベース部材16を成形する。
溶融した樹脂は高温・高圧状態で凹部11b内に充填され、光輝フィルム12を背面側から付勢し、光輝フィルム12の接触面Sを凹部11bの内面に隙間なく接触させる。すなわち、ベース部材16の射出成形時には、光輝フィルム12に対して射出圧力及び溶融した樹脂の熱が加えられるが、光輝フィルム12の接触面S(光輝層13)と逆側の面に溶融した樹脂が射出されるので、光輝フィルム12における光輝層13が損傷を受ける可能性が少ない。また、接触面Sが凹部11bの内面に隙間なく接触するために、レドーム10を前面側から見たときの金属部10Mの光輝性を向上させることができる。
溶融した樹脂は背面11aと光輝フィルム12とを共に覆うため、溶融した樹脂が硬化して成形されるベース部材16は、透明部材11と光輝フィルム12とを一体的に保持することができる。
なお、溶融した樹脂の熱により、透明部材11は背面11aにおいて僅かに溶解する。そのため、ベース部材16の成形後には、背面11aにおいて透明部材11とベース部材16とが互いに溶着しており、接着剤等を用いずとも透明部材11とベース部材16とを接合することができる。
また、ベース部材16を成形する樹脂には有色(黒色等)の樹脂を用いており、成形後にはベース部材16の色がレドーム10における有色部10Pの色となっている。そのため、有色部10Pの色を形成するための有色層等を背面11aに形成する必要がない。
以上で、本実施形態におけるレドーム10の製造が完了する。
上述した製造方法によってレドーム10を製造した場合、光輝フィルム12が光輝層13を有することで光輝性を備えており、透明部材11に光輝性を呈する金属層及びそれを保護するベースコート層及びトップコート層等を形成する必要がないことから、レドーム10の製造工程が短縮される。そして、製造工程が短縮されることで、製造全体の歩留まりが向上し、不良品の発生率が抑制される。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、レドーム10の製造工程を短縮でき、且つ不良品の発生率を抑制できることから、レドーム10の製造に掛かる手間やコストを抑えることができるという効果がある。
〔第2実施形態〕
本発明の第2の実施形態におけるレドーム10Aの構成を、図5を参照して説明する。なお、図5において、図3に示す第1の実施形態における構成要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5は、本実施形態におけるレドーム10Aの断面図である。
透明部材11の背面11aには、レドーム10Aの有色部10Pの色味を調整する、黒色等の有色層14が形成されている。有色層14は、シルク印刷、ホットスタンプ又はタンポ印刷等を用いて形成される。
続いて、本実施形態におけるレドーム10Aの製造方法を、図6を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同一の工程についてはその説明を省略する。
図6は、本実施形態におけるレドーム10Aの製造方法を示す概略図である。
レドーム10Aの製造方法は、透明部材11を成形する透明部材成形工程と、有色層14を透明部材11に形成する工程と、光輝フィルム12を成形する光輝フィルム成形工程と、光輝フィルム12を凹部11b内に設置する設置工程と、ベース部材16を成形しつつ透明部材11の背面11a側に設置する第2設置工程とを有する。
まず、図6(a)に示すように、透明部材11を成形する。
次に、図6(b)に示すように、有色層14を形成する。
有色層14を、透明部材11の背面11aに形成する。このとき、有色層14は、凹部11bの内面には形成されない。有色層14は、シルク印刷、ホットスタンプ又はタンポ印刷等を用いて形成される。有色層14を形成することで、レドーム10Aの有色部10Pの色味を調整することができる。
次に、図6(c)及び(d)に示すように、光輝フィルム12を形成する。
次に、図6(e)に示すように、光輝フィルム12を凹部11b内に設置する。なお、図6(e)及び後述する図6(g)では、光輝層13を省略している。
最後に、図4(e)に示すように、ベース部材16を射出成形により成形する。なお、ベース部材16の有色層14との接合力をさらに向上させる場合には、ベース部材16を成形する前に、有色層14の背面側に接着剤層を形成する工程を実施してもよい。
以上で、本実施形態におけるレドーム10Aの製造が完了する。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、レドーム10Aの製造工程が短縮され且つ不良品の発生率が抑制されることからレドーム10Aの製造に掛かる手間やコストを抑えることができるという効果に加え、レドーム10Aの有色部10Pの色味を有色層14によって調整できるという効果がある。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ベース部材16はインサート成形によって成形されているが、これに限定されるものではなく、予めベース部材16を射出成形等によって成形した後に、透明部材11と光輝フィルム12とを一体的に保持するようにベース部材16を透明部材11の背面11a側に設置(第2設置工程)してもよい。この場合、接着剤(両面テープ等を含む)を用いて、透明部材11とベース部材16とを一体的に接合してよい。このような工程によれば、光輝フィルム12における光輝性を備えた接触面Sが損傷を受けることがない。
また、上記実施形態では、ベース部材16はインサート成形によって成形されているが、これに限定されるものではなく、成形した透明部材11を金型内に配置したまま、凹部11b内に光輝フィルム12を設置すると共に、ベース部材16用の金型のみを交換して連続してベース部材16を成形する、いわゆる二色成形(ダブルモールド)又はDSI(Die Slide Injection)を用いて成形してもよい。このような製造方法によれば、製造工程を更に短縮することができる。
また、上記実施形態では、レドーム10(10A)はラジエータグリル1に設けられているが、これに限定されるものではなく、レーダ20の検知側に設けられればよく、例えば車両のバンパー等に設けてもよい。
また、上記実施形態では、フィルム基材12a上に光輝層13を形成しているが、これに限定されるものではなく、材料自体が光輝性を備えたフィルム材料を用いて光輝フィルム12を成形してもよい。
また、上記実施形態では、平板シート状の合成樹脂フィルム12fの表面12s上に光輝層13を形成した後に、合成樹脂フィルム12fを調整及び加工して光輝フィルム12を成形しているが、これに限定されるものではなく、合成樹脂フィルム12fからフィルム基材12aを成形した後に、その表面に光輝層13を形成して光輝フィルム12を成形してもよい。
10(10A)…レドーム、11…透明部材、11a…背面(一面)、11b…凹部、12…光輝フィルム、12f…合成樹脂フィルム(所定のフィルム)、12s…表面、14…有色層、16…ベース部材、20…レーダ、S…接触面

Claims (5)

  1. 車両周囲の障害物を検知するレーダの検知側に設けられるレドームの製造方法であって、
    一面に凹部を備えた透明部材を成形する透明部材成形工程と、
    前記凹部の内面に接する接触面を有し、前記接触面が光輝性を備え、外形が前記凹面の内面に対応する大きさに調整された光輝フィルムを前記凹部内に設置する設置工程と、
    前記一面を覆い、前記透明部材及び前記光輝フィルムを一体的に保持するベース部材を設置する第2設置工程と、
    を有することを特徴とするレドームの製造方法。
  2. 請求項1に記載のレドームの製造方法において、
    前記設置工程より前に、所定のフィルムの表面に金属蒸着処理を施して前記光輝フィルムを成形する光輝フィルム成形工程を有することを特徴とするレドームの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のレドームの製造方法において、
    前記第2設置工程は、前記凹部内に前記光輝フィルムが設置された前記透明部材を金型内に配置し、前記ベース部材を射出成形により成形する工程を有することを特徴とするレドームの製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のレドームの製造方法において、
    前記ベース部材は有色であり、 前記第2設置工程では、前記一面において前記透明部材と前記ベース部材とを互いに溶着させることを特徴とするレドームの製造方法。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載のレドームの製造方法において、
    前記透明部材成形工程後且つ前記設置工程より前に、前記一面に有色層を形成する工程を有することを特徴とするレドームの製造方法。
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