JP5455580B2 - 指詰め防止装置 - Google Patents

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Description

本発明はドアや折れ戸等の開閉建具における最終閉鎖時での指詰めを防止する装置に関するものである。
従来からドアや折れ戸を開閉する際の安全性に関しては指詰めが問題となっている。通常のドアや折れ戸の構成としては、扉16と枠体もしくは2枚の戸体17同士を丁番14もしくはピボットヒンジ等の開閉保持部材にて回転自在に連結するのが一般的である。このとき丁番14においては回転の中心となる軸心は一軸で、かつ完全に180度まで開放必要であるとされている。したがって軸心位置は扉16の厚み部分より外側位置に配置された持ち出し吊り状態になる。するとドアの場合では吊り元側において縦枠18と扉16の吊り元側の厚み方向面13で指等を挟みこんでしまう現象が発生する。そこで玄関ドアなどではその部分に大きく隙間を設けて、ガスケット等の軟質材にてその部分を密閉させている構成が多く実施されている。ところが室内建具においては意匠面が主な原因となり、大きな隙間が許容されにくいため内装ドアの場合においては吊り元側での指詰めの抜本的な対策は講じられていないのが現状である。
また、指詰め箇所に関しては戸先側やその他の位置においても発生するのであるが、ドアの場合では図11に示すように吊り元手前側の戸当り15側(Yの箇所)の位置においてが最も危険とされている。その要因は廊下等を通過後に扉16を閉めるときは通行人から逆側のこの位置は見えないことになり、幼児等がいても気がつかないことが多い。そしてこの位置は丁番14等の開閉保持金具に近く、したがって扉16の戸先側にあるレバーハンドル部分を持って極軽い力で閉鎖しても、梃子の作用になり吊り元部分には非常に強い力がかかり、指等を挟んだ場合においては潰してしまう等の大怪我になりかねない点が重要である。
そこで、従来から実開平7−10352や、特開平10−184184や、特開平10−169305等にさまざまな指詰め防止策が報告されている。実際に指を挟む状況は図11(a)に示すYの位置に指等を挿入した状態からさらに閉鎖したときに発生するのであるが、これらに共通する点としては、当然大きく扉16を開放した状態から閉鎖する状態にまで、完全に上記の指を挟む可能性のある空間をすべて被覆しようとするものである点があげられる。したがって対処方法としてはこの部分全体をある程度剛性のあるもので塞ぐことで解消することができる。
しかしこの指詰め部分を塞ぐ構成としては、上記での手前側でのYの位置に関しては図11(a)に示す扉16の手前コーナー部分付近と縦枠内面12と戸当たり15付近全体を面形状のもので常に被せておくとよいと想定される。すると図11(b)に示すように扉16を90度さらには180度開放したときにも両箇所を連結しておくことが必要となる。その結果伸縮性のあるものを用いるか、蛇腹のように折りたたんで伸び縮みさせるか、布状のものを巻き取って被覆させる等の手段を用いているものが多い。
ここで、同じく本発明者による折れ戸用の指詰め防止装置で、上記の構成を上下方向に長いパネル状のものに置き換え、その円弧状のパネルを複数枚重ね合わせて連結し、互いに同一中心上を回転動作させて常に指詰め危険ヵ所を塞ぐ構成が特願2008−022199にて報告されている。
またドアや折れ戸に装着する場合においての最も重要な点としてはデザイン性が挙げられ、指詰め防止装置の場合はドアの吊り元側の上下方向に長く必要であると想定され、したがって装置自体が幅の大きなものになると長さも幅もある被服部材になりがちで、このデザイン性において問題が生じると考えられる。そこで前述の蛇腹のように折りたたんで伸び縮みさせるか、布状のものを巻き取って被覆させる等の手段が報告されているのであるが、前者は蛇腹の折れ目が突起状に露出するため上記でのデザイン性においてはそれほど優れているとは考えにくい。さらには蛇腹が荒いと比較的剛性は得られるが折れ目も大きくなりデザイン性が悪くなり、蛇腹が細かいと腰がなくなる現象になりやすく、強く指等を押し込むと変形して危険部分に入ってしまうことも想定される。さらには蛇腹のような折りたたんだ物を大きく伸び縮みさせるとどうしても折れ曲がり部分が疲弊し、破れてくる等の問題があり耐久性においても懸念される。また同様に布状のものを巻き取る構成においても、剛性は低く強い力で押し込むと危険部分に指等が入ってしまうこともあり得る。
また単に円弧状のパネルを複数枚重ね合わせ、丁番等と同一軸心を中心に回転させてスライド移動させるだけの構成では、扉16の閉鎖時には図11(a)に示すように扉16の厚み方向面13のコーナー部分と縦枠内面12は非常に近距離に位置し、大きく開放した図11(b)に示す状態では扉16の厚み方向面13のコーナー部分と縦枠内面12は大きく離れており、円弧パネルを連結した伸縮動作のみで隙間部分を常に被覆しようとすると、比較的幅の狭い円弧パネルを非常に多く重ね合わせることが必要になると想定され、それほど有効とは考えにくい。逆に重ね合わせる個々の円弧パネルの幅をある程度確保しようとすると、連結された円弧パネルの扉16側の装着位置をより戸先側に配置しなければならないことになり、閉鎖状態での指詰め防止装置自体の幅も極端に大きくなってしまうと考えられる。
またもうひとつの必要項目としては、90度程度扉を開放した状態での最大開口寸法を極力減少させないようにする点が挙げられる。先述の蛇腹方式においては開放時に蛇腹が開閉保持金具の回転の中心に対して円弧状に開くことになり、したがって90度開放位置においては蛇腹の先端部分がかなり開口部内側に入り込むことになりあまり良くない。同様に上記の単に複数枚の円弧パネルを重ね合わせて同一中心の軌跡上を伸縮させる構成においても同様のことが言え、通行の際に邪魔になってしまうことも懸念される。
そこで本発明者はさらに特願2009−120519にて、複数枚の円弧パネルを伸縮自在に重ね合わせて連結し、さらに長孔を有した受部材に沿って円弧パネルが移動する動作を付加させ、複数の円弧パネルが単なる同一軸心に対して円弧移動するだけではない構成を報告した。この構成により少ない枚数の円弧パネルにて扉16の開閉動作の全体において必ず円弧パネルにより危険箇所が被さっており、指等が絶対に挿入できない指詰め防止装置を実現した。しかし扉の180度の開放にまで対応させるためには、伸縮自在に重ね合わせて連結した複数枚の円弧パネルの最低限の円弧長さは必要になり、コンパクト性においてはまだ改良する余地があると想定される。
実開平7−10352 特開平10−184184 特開平10−169305 特願2000−21706 特願2008−022199 特願2009−120519
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ドアにおいては丁番等の開閉保持金具で軸心位置が持ち出されていることにより発生する吊り元の手前側での縦枠と扉の厚み方向面間に発生する隙間に指等を挟むことがなく、かつ扉を開放した段階で極端に開口寸法を狭めず、耐久性にも優れた指詰め防止装置を提供することを目的とする。同様に折れ戸においても隣接する2枚の戸体の厚み方向面にて発生する隙間に指等を挟むことがない指詰め防止装置を提供することを目的とする。また指詰め防止装置を取り付けた時の閉鎖状態において、より幅の細い長尺パネルのみが上下方向に露出する程度の、さらにデザイン性に優れた構成にすることを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために次の技術手段を設けた。最初にドアの吊り元側の扉正面と縦枠手前面に装着するときの構成を説明する。まず一定幅で上下方向に長く、片端部上下に軸心を有し他端部の上下方向全体に垂直辺を備えた扉側長尺パネルと縦枠側長尺パネルを設ける。次に軸挿入孔を備えた上部と下部に配置される扉側軸受けと縦枠側軸受けを二対設ける。そして扉側長尺パネルの上下の軸心を一対の扉側軸受けに回転可能な状態にて挿入し、縦枠側長尺パネルの上下の軸心をもう一対の縦枠側軸受けに回転可能な状態で挿入し、扉側長尺パネルを挿入した扉側軸受けを扉の吊り元手前側に装着し、縦枠側長尺パネルを挿入した縦枠側軸受けを縦枠の吊り元側に装着する。扉の閉鎖状態では縦枠側長尺パネルと扉側長尺パネルが重なり合って面対した状態であり、開放初期段階での所定角度位置付近までは両長尺パネルが面対したまま移動し、所定角度位置以後は両長尺パネルが離別した状態になる。
次に両軸受けに対して両長尺パネルが常に片方向に付勢されるようにばね部材を組み付ける。このとき縦枠側軸受けに対して縦枠側長尺パネルは、ばね部材により垂直辺が最も扉面側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに扉面側には移動できないように設定しておく。そして手前方向には一定角度のみばね部材の力に逆らって回転動作可能に構成しておく。同時に扉側軸受けに対して扉側長尺パネルは、ばね部材により垂直辺が最も戸当たり側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに戸当たり側には移動できないように設定しておく。そして逆方向には一定角度のみばね部材の力に逆らって回転動作可能に構成しておく。
そして扉の閉鎖状態では縦枠側長尺パネルと扉側長尺パネルは重なっており、開放動作の初期段階で両長尺パネルの垂直辺が接近し、互いに掠めるようにして通過し、その後は更なる開放動作とともに大きく縦枠側長尺パネルと扉側長尺パネルが離れる動作になる。また大きく開放した段階から閉鎖すると逆の動作になる。この大きく扉を開放してから閉鎖する最終段階での両長尺パネルの垂直辺同士が一定の距離になった所定角度位置付近において、両長尺パネルの軸心位置を結んだ線に対して、両パネルの垂直辺と個々の軸心位置を結んだ線が一定以上の開き角度を有するように設定しておく。
すると扉の吊り元側厚み方向面と縦枠内面により生じるV字形状の指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合でも、扉と縦枠に挟まれるより先に両長尺パネルの垂直辺が指等に当接し、そのまま少しでも力がかかると前記の両垂直辺と両長尺パネルの軸心位置からなる開き角度により互いが突っ張ることなく両長尺パネルが手前側にたたまれる動作になる。その結果指等を両垂直辺で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られる。またV字形状の指詰め危険箇所にまで指等を完全に挿入していなくても両長尺パネルに当接すると同様の押し出す動作が得られる。さらには通常の扉の開閉操作においてもV字形状の指詰め危険箇所を両長尺パネルで覆った状態になっており、V字形状の指詰め危険箇所に指を入れにくいことも特徴で、抑止力という点でも有効である。
次に二枚の戸体を有する折れ戸に装着する構成を説明する。まず一定幅で上下方向に長く、片端部上下に軸心を有し他端部の上下方向全体に垂直辺を備えた長尺パネルを二本設け、軸挿入孔を備えた上部と下部に配置される軸受けを二対設ける。そして片方の長尺パネルの上下の軸心を一対の軸受けに回転可能な状態にて挿入して片方の戸体に装着し、他方の長尺パネルの軸心をもう一対の軸受けに回転可能な状態にて挿入して他方の戸体に装着する。そして折れ戸の閉鎖状態では両長尺パネルが重なり合って面対しており、開放初期段階での所定角度位置までは両長尺パネルが面対したまま移動し、所定角度位置以後は両長尺パネルが離別した状態になるように設定しておく。
次に両軸受けに対して両長尺パネルが常に片方向に付勢されるようにばね部材を組み付ける。このとき軸受けに対して長尺パネルは、ばね部材により垂直辺が最も戸体面側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに戸体面側には移動できないように設定しておく。そして手前方向には一定角度のみばね部材の力に逆らって回転動作可能に構成しておく。折れ戸の閉鎖状態では両長尺パネルは重なっており、開放動作の初期段階で両長尺パネルの垂直辺が接近し、互いに掠めるようにして通過し、その後は更なる開放動作とともに大きく両長尺パネルが離れる動作になる。また大きく開放した段階から閉鎖すると逆の動作になる。この大きく扉を開放してから閉鎖する最終段階での両長尺パネルの垂直辺同士が一定の距離になった所定角度位置付近において、両長尺パネルの軸心位置を結んだ線に対して、両パネルの垂直辺と個々の軸心位置を結んだ線が一定以上の開き角度を有するように設定しておく。
すると両戸体の厚み方向面により生じるV字形状の指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合でも、両戸体に挟まれるより先に両長尺パネルの垂直辺が指等に当接し、そのまま少しでも力がかかると前記の両垂直辺と両長尺パネルの軸心位置からなる開き角度により突っ張ることなく両長尺パネルが手前側にたたまれる動作になる。その結果指等を両垂直辺で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られる。
このとき垂直辺で指等は挟んだまま手前側に押し出されるのではあるが、一旦弱くとも挟まれるため、さらに長尺パネルの垂直辺全体に軟質の保護部材を装着し、両長尺パネルに指等が当接したときのショックを緩和させるとよい。また指等が垂直辺に接した状態で長尺パネルに対して奥方向にすべると押し出す距離が不足するため、保護部材に滑り止めの機能も追加しておくと良い。
また、指詰め防止装置の装着位置の上下方向に関しては特に制限されるものではないが、通常指を挟む位置としてはドア若しくは折れ戸の最下部から肩の高さぐらいが多く、したがってその範囲を中心に指詰め防止装置を配置するとよい。取り付けの手順としては、ドアの場合は縦枠内面の戸当たり手前付近と扉手前面の吊り元側付近の床面に近接した位置に下部軸受けを装着し、長尺パネルの下部の軸心を下部軸受けに差し込み、長尺パネルの上部の軸心に上部軸受けを被せるように配置して装着すると良い。折れ戸の場合も丁番等で保持された戸体の隣接する手前面に同様に装着すると良い。
扉と縦枠の吊り元側手前面に長尺パネルと軸受けから構成される二対の指詰め防止装置を装着することで、扉の吊り元側厚み方向面と縦枠内面により生じるV字形状の指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合でも、扉と縦枠に挟まれるより先に両長尺パネルの垂直辺が指等に当接し、そのまま少しでも力がかかると両長尺パネルが手前側にたたまれる動作になる。その結果指等を両垂直辺で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られ、ドアの吊り元側における指詰めの危険性を排除することが可能になる。
またこの指を挟む前に両長尺パネルが当接することで危険を示唆することにもなり、より確実に怪我等を防止することが出来る。したがって両長尺パネルの垂直辺に滑り止め機能を有した軟質の保護部材を装着しておくとより良い。
さらには通常の扉の開閉動作においても、閉鎖最終段階ではV字形状の指詰め危険箇所を両長尺パネルで覆った状態になっており、V字形状の指詰め危険箇所に指を入れにくいことも特徴である。また大きく扉を開放している状態でも縦枠側長尺パネルはV字形状の指詰め危険箇所に被さっている配置であり、常時の開閉操作においても抑止力が生じていることが重要である。
縦枠側長尺パネルと扉側長尺パネルは分離されており、指詰め防止が必要な扉の閉鎖最終段階のみで指詰め防止効果を得る構成であるため、両パネルの幅は小さくてもよく非常にコンパクトな形状で実施することが可能である。また閉鎖状態では両長尺パネルは最も重なり合った状態で保持されるため、上下方向に細い幅の長尺パネルが露出するだけですみ、デザイン性においても優れている。
同様の構成を折れ戸にも適用することが出来る。またドア用または折れ戸用どちらにおいても二本の長尺パネルと二対の軸受けのみの部材で製作可能であり、部品点数も少なく安価に提供可能である。さらにはドアや折れ戸の施工後に面付けにて後付け可能であり、まず下部の軸受けを装着し、載せるように長尺パネルをはめ込んで、上部の軸受けを被せて装着するだけの簡単なドアや折れ戸への取り付け方法で施工可能な点も重要な特徴として挙げられる。
本発明の指詰め防止装置をドアに装着した時の、僅かに扉を開放した状態の斜視図である。 本発明の指詰め防止装置の長尺パネルの斜視図である。 本発明の指詰め防止装置の、長尺パネルと軸受けにばね部材を配置するときの一例を示す斜視図である。 本発明の指詰め防止装置をドアに装着した時の上面軌跡図である。 本発明の指詰め防止装置をドアに装着した時の、指等を手前方向に持ち出す動作の上面軌跡図である。 本発明の指詰め防止装置をドアに装着した時の、長尺パネルの幅を大きくした場合の上面軌跡図である。 本発明の指詰め防止装置をドアに装着した時の、長尺パネルの幅を増した場合での指等を手前方向に持ち出す動作の上面軌跡図である。 本発明の指詰め防止装置の、軸受けを上下に長い押し出し成型品にて形成したときの斜視図である。 本発明の指詰め防止装置を折れ戸に装着した時の上面軌跡図である。 本発明の指詰め防止装置を折れ戸に装着した時の、指等を手前方向に持ち出す動作の上面軌跡図である。 従来のドアの軌跡を示す模式図である。
以下図面に基づいて本発明に関する指詰め防止装置の実施の形態を説明する。また本発明の指詰め防止装置は主としてドアと折れ戸に用いることが想定される。そこで最初に、ドアの吊り元側の扉16の正面と縦枠内面12に本発明の指詰め防止装置を装着したときの構成を説明する。ここで指詰めの危険性を最も有する吊り元側の扉16を押して開閉する方向、つまり戸当たり15がある側を手前側として表記する。図1は本発明の指詰め防止装置をドアの吊り元側手前位置に取り付けて、少しだけ扉16を開放した状態での指詰め防止装置の上部半分程度の斜視図である。
図1に示すように一定幅で上下方向に長い扉側長尺パネル1と縦枠側長尺パネル2を設ける。図2は縦枠側長尺パネル2の斜視図であり、片端部上下に軸心3を有し他端部の上下方向全体に垂直辺4を備えている。また扉側長尺パネル1も同様に片端部上下に軸心3を有し他端部の上下方向全体に垂直辺4を備えており、異なる点は幅の寸法のみである。次に軸挿入孔7を備えた上部と下部に配置される扉側軸受け5と縦枠側軸受け6を二対設ける。そして図1に示すように扉側長尺パネル1の上下の軸心3を一対の扉側軸受け5に回転可能な状態にて挿入し、縦枠側長尺パネル2の上下の軸心3をもう一対の縦枠側軸受け6に回転可能な状態で挿入する。そして扉側長尺パネル1を挿入した扉側軸受け5を扉16の吊り元手前側に装着し、縦枠側長尺パネル2を挿入した縦枠側軸受け6を縦枠18の吊り元側に装着する。また図1では指詰め防止装置の上部約半分程度のみを表記しているが、当然下部にも縦枠側軸受け6と扉側軸受け5が装着されており、その位置は扉16の最下部に配置しておくとよい。
次に両軸受けに対して両長尺パネルが常に片方向に付勢されるようにばね部材9を組み付ける。このとき縦枠側軸受け6に対して縦枠側長尺パネル2は、ばね部材9により垂直辺4が最も扉正面側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに扉正面側には移動できないように設定しておく。そして手前方向には一定角度のみばね部材9の力に逆らって回転動作可能に構成しておく。同時に扉側軸受け5に対して扉側長尺パネル1は、ばね部材9により垂直辺4が最も戸当たり15側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに戸当たり15側には移動できないように設定しておく。そして逆方向には一定角度のみばね部材9の力に逆らって回転動作可能に構成しておく。この軸受けに対して長尺パネルが一定角度のみ回転可能とする構成や、ばね部材9の種類や形状または組み込む配置等は特に限定されないが、比較的簡易な構成の一例を図3に示す。
軸受けに対して長尺パネルが一定角度のみ回転可能にする手段の一例としては、図3に示すように長尺パネルの軸心3付近に凸状の停止辺8を設けておき、軸受けに長尺パネルの軸心3を挿入した段階で軸受けの内壁面に停止辺8が当接し、その位置で停止するように構成すると良い。そして逆方向には停止辺8が回転できるスペースを確保しておくとよい。またばね部材9は図3に示すように捻りばねが適しており、捻りばねの両手を軸受けと長尺パネルに引っ掛けて停止辺8が軸受けの内壁面に当接して停止保持される向きに付勢させて組み付ける構成が簡単である。また図示はしないが、ばね部材9の代わりに下部軸受けと長尺パネル最下部にグラビティーヒンジの機構を装着し、長尺パネルの自重により僅かに上下移動しながら回転動作する構成を用いてもよい。
図4は上記の指詰め防止装置をドアに装着したときの扉16の開閉動作を示す上面軌跡図であり、扉16が完全に閉鎖する最終段階での一定範囲内の扉16の位置を図4(a)〜(c)にて3カ所表示している。このとき両長尺パネルは常にばね部材9により扉正面側に付勢されて停止した状態である。また扉16の閉鎖状態では図4(a)に示すように縦枠側長尺パネル2と扉側長尺パネル1が重なり合って面対した状態になっている。そして開放動作の初期段階で図4(b)のように移動して両垂直辺4が接近し、互いに掠めるようにして通過し、両長尺パネルの垂直辺4同士の隙間が一定の距離になる図4(c)に示す所定角度位置を経て、その後は更なる開放動作とともに大きく縦枠側長尺パネル2と扉側長尺パネル1が離れる動作になる。
また大きく開放した段階から扉16を閉鎖すると上記とは逆の動作になる。したがって通常の扉16の開閉動作においては、両長尺パネルは両軸受けに対して回転動作することはない。また指詰め等で最も危険な段階は扉16の吊り元側の厚み方向面13と縦枠内面12がV字形状になる図4(b)〜図4(c)の付近である。ところが図4に示すように、本発明の指詰め防止装置では常に縦枠側長尺パネル2が上記のV字形状の危険箇所に被さっているため、まっすぐ指等を危険箇所には入れ難い状態になっており、これだけでも抑止力という点でも有効であり一定の防止効果が見込まれる。しかし縦枠側長尺パネル2の奥側にまで指等を回り込ませてしまうと危険箇所に挿入することは可能である。
そこで上記で説明した、両長尺パネルには常に軸受けに対して扉正面側に付勢されるようにばね部材9を組み付けてあり、ばね部材9により垂直辺4が最も扉正面側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに奥方向には移動できず、かつ手前方向には一定角度のみばね部材9の力に逆らって回転動作可能な構成が必要になる。そしてさらに大きく扉16を開放してから閉鎖する際の、両長尺パネルの垂直辺4同士が一定の距離になった所定角度位置付近において、図4(c)に示すように両長尺パネルの軸心3位置を結んだ線に対して、両長尺パネルの垂直辺4と個々の軸心3位置を結んだ線がドアの手前側方向に一定以上の開き角度を有するように設定しておくことが重要である。
すると図5に示すように扉16の吊り元側の厚み方向面13と縦枠内面12により生じるV字形状の指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合でも、図5(a)に示すように扉16の厚み方向面13と縦枠内面12に挟まれるより先に両長尺パネルの垂直辺4が指等に当接し、そのまま少しでも力がかかると前記の両垂直辺4と両長尺パネルの軸心3位置からなる開き角度により互いが突っ張ること無く図5(b)に示すように両長尺パネルが手前側にたたまれる動作になる。そして図5(c)に示すように危険箇所に挿入された指等を両長尺パネルの両垂直辺4で挟んだまま手前方向に押し出す動作が得られる。またV字形状の指詰め危険箇所にまで指等を完全に挿入していなくても両長尺パネルの垂直辺4に当接すると同様の押し出す動作が得られる。その結果指詰めによる怪我等を防止することが出来る。ここで前記両長尺パネルが折りたたまれる動作においては、上記の両長尺パネルの軸心3位置を結んだ線に対する両パネルの垂直辺4と個々の軸心3位置を結んだ線の開き角度が大きいほど条件としてはよい。
また指詰め防止という観点からは、上記での指等を手前側に押し出す移動距離が大きいほど確実性が高まることになり、図4では指先の第一関節付近が厚み方向面13と縦枠内面12に挟まれる位置関係で表記しているが、もっと極端に第二関節ぐらいまで挿入してしまった場合においても確実に危険箇所から押し出す必要がある。そのためには図6に示すように扉側長尺パネル1と縦枠側長尺パネル2の幅寸法Lが重要であり、この幅寸法が大きいほど両長尺パネルが折りたたまれる動作で大きく押し出すことが出来る。図6はその軌跡を重ねて表示しており、扉側長尺パネル1や縦枠側長尺パネル2の幅Lを大きくした分扉側長尺パネル1を装着する扉側軸受け5の位置は扉正面の吊り元側から離れた位置になり、その結果閉鎖段階での所定角度位置は図4の場合より早い段階になる。
図7は扉側長尺パネル1および縦枠側長尺パネル2の幅を大きくした構成で、指等を第二関節付近まで挿入してしまった状態から押し出す軌跡を示しており、図7(a)に示すように両長尺パネルの垂直辺4は指等の第三関節付近を挟むことになり、図7(b)から図7(c)に示すように危険箇所から指等を大きく押し出すことが可能で、同様に指詰めをより確実に防止することが出来る。ここで残っている懸念材料としては、両長尺パネルの垂直辺4に対して指等が奥方向に滑ってしまっては押し出す度合いが小さくなってしまうことが想定される。また両長尺パネルはある程度以上の剛性が必要とされ、垂直辺4が指等に当接したときに若干ではあるが力がかかる。そこで図8に示すように両長尺パネルの垂直辺4に軟質で滑りにくい素材の保護部材10を被せておくとよい。また両長尺パネルの形状においては、斜視図では湾曲したような形状で、また軌跡図では直面形状で表記しているが特に制限はなくデザイン性に優れた形状にて実施するとよい。さらに長尺パネルを形成する材質に関しても樹脂やアルミの押し出し成型品等どのようなものを使用してもよい。
さらに上記では両長尺パネルを扉16及び縦枠18に回転可能に保持する手段として上下一対の軸受けを用いたが、ドアの上から下まで全体に両長尺パネルを配置する場合などでは、上下方向の中間位置付近では横方向の保持が足らなくなり、その結果両長尺パネルが撓むことが懸念される。すると両長尺パネルの垂直辺4が折りたたまれる前に横方向に撓んで逃げてしまい、確実に指等を押し出しきれないことも想定される。その対策としては扉正面や縦枠内面12の上下方向の中間位置辺りに撓み止めを取り付けて、長尺パネルが横方向に逃げないようにすることで解消できる。しかしより確実に上下方向全域の撓みを止めるのであれば、上記の上下一対の軸受けの代わりに図8に示すような上下に長い軸挿入孔7を有した長尺の軸受けを用いると良い。この構成では軸心3も長尺パネルの片側に上下に長く形成されることになり、軸心3が外れない程度に軸挿入孔7に開口部分を形成しておき、その範囲内を長尺パネルが回転動作可能に設定しておくとよい。そして図示はしていないが前述と同様に両者にばね部材9による付勢手段を設けておくとよい。
また一般的に指等をドアに詰めた瞬間には、本能的に手前方向に指等を抜こうとする動作を実施するものである。しかし通常のドアの場合では縦枠18や戸当たり15は固定されているため、指等に扉16の吊り元側の厚み方向面13が当接したと同時に詰めてしまうことになり、指を引き抜く動作が間に合わずに大きな怪我につながる場合が多い。しかし本発明の指詰め防止装置においては扉16自体で指詰めする前に両長尺パネルの垂直辺4が指等に当接する感触があり、意識の部分においても危険が喚起されることになり、その後は両長尺パネルの折りたたみ動作で押し出されながら危険本能としても指を引き抜こうとする動作が重なるため怪我の回避確率は非常に高いと想定される。
またデザインにおいては閉鎖時の外観が重要視されるため、当然長尺パネルの幅は小さい方がよい。この点においても本発明の指詰め防止装置は図4(a)に示すようにドアの正面からは重なっている外側の縦枠側長尺パネル2のみが上下方向に細長く見えるだけで非常にデザイン性に優れており、さらにはドアの最大開口寸法を狭めることもない。また、指詰め防止装置を配置する高さ方向の上端位置は特に限定されないが、通常指を挟む位置としてはドアの最下部から肩の高さぐらいが多く、したがってその範囲を中心に指詰め防止装置を装着するとよい。また安全性をより高めようとするなら床位置からドアの上部位置にまで連続させた構成であっても良い。
次に二枚の戸体17を有する折れ戸に本発明の指詰め防止装置を装着する場合を説明する。機構としては前述でのドアに装着するタイプとほぼ同じであり、図9は折れ戸に装着したときの上面軌跡図で、図8に示すような長尺の軸受けを用いた構成で表記している。図9に示すようにまず一定幅で上下方向に長く、片端部に長尺形状の軸心3を有し他端部の上下方向全体に垂直辺4を備えた戸体用長尺パネル11を二本設ける。そして同様に長尺形状の軸挿入孔7を備えた戸体用の軸受けを二本設ける。そして片方の戸体用長尺パネル11の軸心3を戸体用の軸受けに回転可能な状態にて挿入して隣接する片方の戸体17に装着し、他方の戸体用長尺パネル11の軸心3をもう一方の戸体用の軸受けに回転可能な状態にて挿入して他方の戸体17に装着する。この場合停止辺8は図8に示すように軸挿入孔7の端部になり、両端部間の開口部分範囲のみ戸体用長尺パネル11が回転動作可能となる。そして図示はしていないが、両軸受けに対して両長尺パネルが常に戸体面方向に付勢されるようにばね部材9を装着するか若しくはグラビティーヒンジの機構を付加し、通常は垂直辺4が最も戸体17の正面側に位置した状態で停止しており、この位置よりさらに戸体面側には移動できないように設定しておく。そして手前方向にはこの位置に戻ろうとする力に逆らって回転動作可能に構成しておく。
ここで折れ戸の場合は図9に示すように両戸体用長尺パネル11の幅方向の形状を、戸体17同士を保持している丁番14等の回転の中心と同一の円周軌道上の円弧形状にしておくとよい。そして両戸体用長尺パネル11を閉鎖時に重なり合うような形状にて形成しておく。すると折れ戸の閉鎖状態では、図9(a)に示すように両戸体用長尺パネル11は近接して重なっており、開放動作の初期段階で図9(b)のように両戸体用長尺パネル11の垂直辺4が接近し、互いに掠めるようにして通過し、その後は図9(c)〜図9(d)に示すように更なる開放動作とともに大きく両戸体用長尺パネル11が離れる動作になる。また大きく開放した段階から閉鎖すると逆の動作になる。そして大きく戸体17を折りたたんでから閉鎖する最終段階での両戸体用長尺パネル11の垂直辺4同士の隙間が一定の距離になった図9(c)に示す所定角度位置付近において、両戸体用長尺パネル11の軸心3位置を結んだ線に対して、両戸体用長尺パネル11の垂直辺4と個々の軸心3位置を結んだ線が一定以上の開き角度を有するように設定しておく。
図10は両戸体17の厚み方向面13により生じるV字形状の指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合での閉鎖最終段階の上面軌跡図であり、両戸体17に挟まれる前の図10(a)の状態を経て、図10(b)に示す所定角度位置付近で両戸体用長尺パネル11の垂直辺4が指等に当接し、そのまま少しでも力がかかると前記の両垂直辺4と両戸体用長尺パネル11の軸心3位置からなる開き角度により突っ張ることなく両戸体用長尺パネル11が手前側に折りたたまれる動作になる。その結果図10(c)に示すように指等を両垂直辺4で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られ、図10(d)に示すように怪我等の危険性を回避することが出来る。またドアの場合と同様に両戸体用長尺パネル11の垂直辺4全体に軟質の保護部材10を装着し、両戸体用長尺パネル11に指等が当接したときのショックを緩和させるとともに滑り止めの機能も追加しておくと良い。
1 扉側長尺パネル
2 縦枠側長尺パネル
3 軸心
4 垂直辺
5 扉側軸受け
6 縦枠側軸受け
7 軸挿入孔
8 停止辺
9 ばね部材
10 保護部材
11 戸体用長尺パネル
12 縦枠内面
13 厚み方向面
14 丁番
15 戸当たり
16 扉
17 戸体
18 縦枠

Claims (7)

  1. 枠体に扉を丁番もしくはピボットヒンジ等で保持したドアの、閉鎖最終段階における吊り元側手前位置での指詰めを防止する装置であって、一定幅で上下方向に長く、片端部上下に軸心を有し他端部の上下方向全体に垂直辺を備えた扉側長尺パネルと縦枠側長尺パネルを設け、軸挿入孔を備えた上部と下部に配置される扉側軸受けと縦枠側軸受けを設け、扉側長尺パネルの上下の軸心を一対の扉側軸受けに回転可能に挿入した状態で扉の吊り元手前側に装着し、縦枠側長尺パネルの上下の軸心を一対の縦枠側軸受けに回転可能に挿入した状態で縦枠内面の吊り元側に装着し、扉の閉鎖状態では縦枠側長尺パネルと扉側長尺パネルが重なり合って面対しており、開放初期段階で両垂直辺が接近して互いに掠めるように通過し、その後は両長尺パネルが大きく離れた状態になることを特徴とする指詰め防止装置。
  2. 両軸受けもしくは両長尺パネルに停止辺を設け、両軸受けに対して両長尺パネルが常に片方向に付勢されるようにばね部材を組み付け、両軸受けに対して両長尺パネルは、ばね部材により付勢されて垂直辺が最も扉正面側位置にて停止しており、この位置よりさらに扉正面側には移動できず、逆の手前方向には一定角度のみばね部材の力に逆らって回転動作可能なように構成したことを特徴とする請求項1に記載の指詰め防止装置。
  3. 大きく扉を開放してから閉鎖する最終段階での所定角度位置付近において、両長尺パネルの軸心位置を結んだ線に対して、接近しつつある両パネル他端部の垂直辺と個々の軸心位置を結んだ線が一定以上の開き角度を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の指詰め防止装置。
  4. 大きく扉を開放してから閉鎖する段階で指詰め危険箇所に指等が挿入されていた場合において、扉の吊り元側厚み方向面と縦枠内面に挟まれるより先に両長尺パネルの垂直辺が指等に当接する動作になり、そのまま少しでも力がかかると前記の両垂直辺と両長尺パネルの軸心位置からなる開き角度により両長尺パネルが手前側に折りたたまれる動作になり、その結果指等を両垂直辺で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の指詰め防止装置。
  5. 二枚の戸体を有する折れ戸の、閉鎖最終段階における隣接する戸体の厚み方向面により発生するV字形状の隙間での指詰めを防止する装置であって、一定幅で上下方向に長く、片端部上下に軸心を有し他端部の上下方向全体に垂直辺を備えた戸体用長尺パネルを二本設け、軸挿入孔を備えた上部と下部に配置される軸受けを二対設け、片方の戸体用長尺パネルの上下の軸心を一対の軸受けに回転可能な状態にて挿入して片方の戸体に装着し、他方の長尺パネルの軸心をもう一対の軸受けに回転可能な状態にて挿入して他方の戸体に装着し、折れ戸の閉鎖状態では両長尺パネルが重なり合って面対しており、開放初期段階は両戸体用長尺パネルが面対したまま移動し、両垂直辺が接近して互いに掠めるように通過後所定角度位置を経て、更なる開放動作で両戸体用長尺パネルが大きく離れた状態になることを特徴とする指詰め防止装置。
  6. 両軸受けもしくは両長尺パネルに停止辺を設け、両軸受けに対して両長尺パネルが常に片方向に付勢されるようにばね部材を組み付け、両軸受けに対して両長尺パネルは、ばね部材により付勢されて垂直辺が最も扉正面側位置にて停止しており、この位置よりさらに扉正面側には移動できず、逆の手前方向には一定角度のみばね部材の力に逆らって回転動作可能なように構成し、閉鎖最終段階での所定角度位置付近において、両戸体用長尺パネルの軸心位置を結んだ線に対して、接近しつつある両戸体用長尺パネルの垂直辺と個々の軸心位置を結んだ線が一定以上の開き角度を有しており、指詰め危険箇所に指等が挿入されていると、両戸体の厚み方向面同士に挟まれるより先に両戸体用長尺パネルの垂直辺が指等に当接し、そのまま両戸体用長尺パネルが手前側にたたまれる動作になり、その結果指等を両垂直辺で挟んだまま危険箇所から手前方向に押し出す動作が得られることを特徴とする請求項5に記載の指詰め防止装置。
  7. 前記長尺パネルの他端部の垂直辺全体に軟質の保護部材を装着し、両長尺パネルに指等が当接したときのショックを緩和させる働きと指等が他端部の垂直辺に接した状態で長尺パネルに対して奥方向にすべる動作を防止する働きを備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の指詰め防止装置。
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