JP5452174B2 - Mimo受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムにおけるMIMO(Multiple Input Multiple Output)受信装置に関する。
無線通信システムでは、送受信機における発振器の周波数偏差により、時間方向での位相変動が生じる。また、受信機側でフーリエ変換を行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing),SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのシステムでは、フーリエ変換のタイミングがずれると、周波数方向で位相回転が生じる。
また、送受信アンテナに複数のアンテナを使用するMIMO通信システムでは、各受信アンテナにおける受信信号について、送信信号ごとに、上述した位相変動の補正を行う必要がある。たとえば特許文献1には、MIMO通信システムにおける従来の位相変動の補正処理を適用したMIMO通信装置が記載されている。このMIMO通信装置における補正処理では、各受信アンテナにおいて送信信号ごとに位相回転量を推定し、推定結果を用いて送信信号ごとの補正を行っている。
特開2009−130702号公報
しかしながら、上記従来のMIMO通信装置では、各受信アンテナの受信信号(各送信アンテナから送信された信号が混在した状態の信号)に対して位相補正を行っているため、受信アンテナ本数が増大するにつれ、位相補正に要する処理量が増大するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、仮に受信アンテナが増大した場合においても処理量の増加を従来よりも低く抑え、かつ従来と同等の復調性能を実現するMIMO受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、MIMO受信装置であって、各受信アンテナで受信したそれぞれの受信信号から、データ信号と既知信号を抽出するデータ/既知信号分離手段と、前記抽出された既知信号に基づいて、各送信アンテナから送信されたそれぞれの信号の位相変動量を推定する位相変動量推定手段と、前記位相変動量の推定結果に基づいて、前記既知信号に基づき算出された伝搬路情報の位相を補正する既知信号位相補正手段と、前記位相が補正された後の伝搬路情報に基づいて、前記抽出されたデータ信号である、各送信アンテナからの送信データ信号が混在した信号、を送信アンテナごとのデータ信号に分離するデータ信号分離手段と、前記位相変動量の推定結果に基づいて、前記送信アンテナごとのデータ信号それぞれの位相を補正するデータ位相補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来と同等の復調性能を維持しつつ位相変動補正にかかる処理量を削減することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかるMIMO受信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、本発明にかかるMIMO受信装置が受信する信号の構成例を示す図である。 図3は、本発明にかかるMIMO受信装置の実施の形態2の構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるMIMO受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。下記の各実施の形態においては、MIMO受信装置がLTE(Long Term Evolution)の基地局を構成する場合を例にとって説明する。また、各実施の形態では、送信ユーザ数をN(Nは正整数)とし、各ユーザは1アンテナでの送信を行い、基地局のMIMO受信装置においては、M(Mは正整数)本の受信アンテナで受信するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるMIMO受信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示したように、本実施の形態のMIMO受信装置は、複数の受信アンテナ1−1〜1−M、FFT部3、データ/既知信号分離部4、既知信号レプリカ生成部7、既知信号レプリカ乗算部9、位相変動量推定部11、既知信号位相補正部13、チャネル推定部15、重み係数作成部17、ユーザ分離部19および複数のデータ位相補正部21−1〜21−Nを備える。なお、チャネル推定部15、重み係数作成部17およびユーザ分離部19がデータ信号分離手段を構成する。
上記構成のMIMO受信装置において、受信アンテナ1−1〜1−Mは、ユーザから送信された信号を受信し、各受信信号に基づいて生成された受信ベースバンド信号2−1〜2−Mは、FFT部3へ入力される。
FFT部3は、入力信号を周波数領域の信号に変換し、データ/既知信号分離部4へ出力する。
データ/既知信号分離部4は、入力信号を既知信号5−1〜5−Mとデータ信号6−1〜6−Mとに分離し、既知信号は既知信号レプリカ乗算部9へ、またデータ信号はユーザ分離部19へ、それぞれ出力する。
既知信号レプリカ生成部7は、ユーザ毎の既知信号レプリカ8−1〜8−Nを生成し、既知信号レプリカ乗算部9へ出力する。
既知信号レプリカ乗算部9は、既知信号5−1〜5−Mに対して既知信号レプリカ8−1〜8−Nを乗算し、各ユーザに対する受信アンテナ毎の(各送信アンテナから各受信アンテナまでの伝搬路それぞれについての)伝搬路情報(伝搬路情報10−1−1〜10−1−M,…,10−N−1〜10−N−M)を生成し、生成した各伝搬路情報を位相変動量推定部11へ出力する。
位相変動量推定部11は、入力された各伝搬路情報に基づいて、各ユーザの送信信号の位相変動量12−1〜12−Nを推定し、既知信号位相補正部13およびデータ位相補正部21−1〜21−Nへ出力する。なお、各位相変動量は、対応するデータ位相補正部へ出力する。また、位相変動量推定部11は、入力された各伝搬路情報を既知信号位相補正部13に対して出力する。
既知信号位相補正部13は、位相変動量12−1〜12−Nに基づいて、各伝搬路情報の位相を補正し、補正後の各伝搬路情報(伝搬路情報14−1−1,…,14−1−M,…,14−N−1,…,14−N−M)をチャネル推定部15へ出力する。
チャネル推定部15は、入力された補正後の伝搬路情報に基づいて、各ユーザに対する受信アンテナ毎のチャネル推定値(チャネル推定値16−1−1,…,16−1−M,…,16−N−1,…,16−N−M)を生成し、重み係数作成部17へ出力する。
重み係数作成部17は、入力されたチャネル推定値に基づいて、ユーザ分離に用いる重み係数(重み係数18−1−1,…,18−1−M,…,18−N−1,…,18−N−M)を生成し、ユーザ分離部19へ出力する。
ユーザ分離部19は、データ/既知信号分離部4から入力されたデータ信号6−1〜6−Mに対して重み係数を乗算してユーザ毎の信号20−1〜20−Nに分離する。信号20−1〜20−Nは対応するデータ位相補正部21−1〜21−Nへ出力される。
データ位相補正部21−1〜21−Nは、位相変動量推定部11から入力された位相変動量推定値12−1〜12−Nに基づいて、入力信号20−1〜20−Nの位相を補正し、補正後の信号を復調信号22−1〜22−Nとして出力する。
図2は、本発明にかかるMIMO受信装置が受信する信号の構成例を示す図であり、本実施の形態ではMIMO受信装置がLTEの基地局の場合を想定しているので、LTE上りリンクで規定されているスロットフォーマットを示している。図2では、1サブフレームの信号構成を示しており、このサブフレームは、12個のデータ信号スロット(データ#1〜データ#12)と2個の既知信号スロット(既知信号#1,#2)からなる合計14個のスロットを含んでいる。また、先頭から4番目と11番目に既知信号スロットを配置した構成となっている。
つづいて、図1および図2を参照しながら、本実施の形態のMIMO受信装置の動作について詳細に説明する。
基地局(MIMO受信装置)に対しては、送信局である各ユーザ(図示せず)から、図2に示した構成のサブフレーム単位で信号が送信される。このサブフレームにおいては、各データ信号スロットにデータ信号(データシンボル)が、また各既知信号スロットには受信側で送信信号系列が既知である既知信号(既知信号シンボル)が配置されている。ここでは、すべてのユーザからの送信信号を、受信局である基地局が受信するタイミングが同じになるように、すべてのユーザの送信タイミングが制御されているものとする。また、すべてのユーザの使用周波数帯域は同じとし、使用周波数帯域の全てのサブキャリアにデータまたは既知信号が割り当てられているものとする。
基地局を構成しているMIMO受信装置において、受信アンテナ1−1〜1−Mは、図示を省略したN個の移動端末(ユーザ)からの送信信号を受信する。各受信アンテナ1−1〜1−Mで受信された信号は、それぞれ、図示しない周波数変換部により、ベースバンド信号2−1〜2−Mに変換される。ベースバンド信号2−1〜2−Mは、FFT部3に渡され、FFT部3は、ベースバンド信号2−1〜2−Mに対してフーリエ変換(Fast Fourier Transform)を実行して周波数領域の信号に変換する。
周波数領域の信号に変換されたベースバンド信号2−1〜2−Mは、データ/既知信号分離部4に渡され、データ/既知信号分離部4は、受け取った信号を既知信号5−1〜5−Mとデータ信号6−1〜6−Mに分離する。分離処理で得られた既知信号5−1〜5−Mは既知信号レプリカ乗算部9に渡され、データ信号6−1〜6−Mはユーザ分離部19に渡される。
既知信号レプリカ乗算部9は、データ/既知信号分離部4から受け取った既知信号5−1〜5−Mに対して、既知信号レプリカ生成部7で生成されるユーザ毎の既知信号レプリカ8−1〜8−Nを複素共役乗算し、既知信号5−1〜5−Mのユーザ分離、および伝搬路情報の抽出を行う。抽出された伝搬路情報は各受信アンテナにおけるユーザ毎の伝搬路情報(各ユーザから各アンテナまでのそれぞれの伝搬路情報)であり、伝搬路情報10−1−1〜10−1−M,…,10−N−1〜10−N−Mは、位相変動量推定部11に対して出力される。なお、伝搬路情報10−n−m(n=1,2,…,N、m=1,2,…,M)は、ユーザn(ユーザnの送信装置)から送信されアンテナmで受信された信号に対応する伝搬路情報である。
位相変動量推定部11は、既知信号レプリカ乗算部9から伝搬路情報を受け取ると、各受信アンテナにおけるユーザ毎の伝搬路情報10−1−1〜10−N−Mに基づいて、各ユーザの送信信号の位相変動量12−1〜12−Nを推定する。なお、位相変動量12−1〜12−Nとして、周波数方向の位相変動量と時間方向の位相変動量をそれぞれ求める。
ここで、位相変動量12−1〜12−Nの推定方法について詳しく説明する。
FFTタイミングが理想的なタイミングからずれると、周波数方向に位相変動が生じる。周波数方向の位相変動量は、次式(1)のように、周波数方向で隣接するサブキャリア間の複素乗算により求めることができる。
Figure 0005452174
ただし、Δθは周波数方向における1サブキャリアあたりの位相変動推定量,rst,fは伝搬路情報10−1−1〜10−N−M,t(=0,1,…,Nrs-1)は時間方向の既知信号シンボルのインデックス,f(=0,1,…,NSC-1)はサブキャリア番号,Nrsは時間方向に挿入された既知信号のシンボル数(図2の例であればNrs=2となる),NSCはサブキャリア数である。
なお、本実施の形態では、周波数方向の全てのサブキャリアに既知信号が割り当てられていることを想定しているが、飛び飛びのサブキャリアに既知信号が割り当てられている場合には、既知信号が割り当てられている周波数方向で隣接するサブキャリア間の位相変動量を求めた後、求めた位相変動量を「1/(周波数方向既知信号割り当てサブキャリア間隔)」することで、周波数方向における1サブキャリアあたりの位相変動量を推定することができる。
また、送信側と受信側における発振器の周波数偏差により、時間方向に位相変動が生じる。時間方向の位相変動量は、次式(2)のように、各サブキャリアにおいて時間方向で隣接するサブキャリア間の複素乗算により求めることができる。
Figure 0005452174
ただし、Δfは時間方向の位相変動量である。式(2)で求められる位相変動量は既知信号割り当てシンボル間の位相変動量であり、本実施の形態で想定しているスロットフォーマット(図2参照)では、既知信号#1を基準としたときの既知信号#2の位相変動量である。各シンボル間の位相変動量は、式(2)を用いて求めた位相変動量を「1/(既知信号割り当てシンボル間隔)」することで求めることができる。図2の例では、既知信号割り当てシンボル間隔は7となるので、本実施の形態では、式(2)を用いて求めた位相変動量を1/7倍すればよい。
以上の位相変動量推定値は、各受信アンテナで推定した値をユーザ毎に平均する、または、受信品質値が最良の受信アンテナにおける推定値を選択する、または、受信品質値に基づいて、各受信アンテナにおける推定値を重み付け加算することで、時間方向および周波数方向それぞれについて、ユーザ毎に1つの位相変動量12−1〜12−Nを算出する。なお、上記受信品質値としては、各受信アンテナにおいて、信号電力対雑音電力比,受信信号電力などを測定することで求める。位相変動量推定部11は、上記算出した位相変動量(位相変動量推定値)12−1〜12−Nを既知信号位相補正部13およびユーザ分離部19へ出力する。また、既知信号位相補正部13に対しては、既知信号レプリカ乗算部9から受け取った伝搬路情報も併せて出力する。
既知信号位相補正部13は、位相変動量推定部11で推定されたユーザ毎の位相変動量12−1〜12−Nを受け取ると、位相変動量12−1〜12−Nに基づいて、各受信アンテナ,ユーザ単位で伝搬路情報10−1−1〜10−N−Mの全サブキャリアの位相が同相となるように、伝搬路情報10−1−1〜10−N−Mの位相を補正する。たとえば、図2の既知信号#1のサブキャリア番号0のサブキャリアの位相を基準として、既知信号#1の他のサブキャリアおよび既知信号#2のすべてのサブキャリアの位相を補正する。
既知信号位相補正部13における伝搬路情報10−1−1〜10−N−Mの位相補正が終了すると、位相補正後の伝搬路情報14−1−1〜14−N−Mはチャネル推定部15に渡され、チャネル推定部15は、各受信アンテナにおけるユーザ毎のチャネル推定値16−1−1〜16−N−Mを伝搬路情報14−1−1〜14−N−Mに基づいて生成する。チャネル推定部15は、位相補正後の伝搬路情報14−1−1〜14−N−Mを時間方向および周波数方向のそれぞれで平均化、または移動平均化、または重み付け補間することでチャネル推定値16−1−1〜16−N−Mを生成する。受信アンテナm,ユ−ザnのチャネル推定値をhmn(m=1〜M,n=1〜N)とすると、チャネル行列Hは次式(3)のように表される。
Figure 0005452174
チャネル推定部15により生成されたチャネル推定値16−1−1〜16−N−Mは重み係数作成部17に渡され、重み係数作成部17は、後段のユーザ分離部19で使用する重み係数18−1−1〜18−N−Mをチャネル推定値16−1−1〜16−N−Mを用いて算出する。受信アンテナm,ユーザnの重み係数をwmnとし、重み係数18−1−1〜18−N−MをMMSE(Minimum Mean Square Error)規範で作成する場合、重み係数行列Wは次式(4)のように表される。
Figure 0005452174
ただし、σ2は干渉電力値,[・]*は複素共役行列,[・]Tは転置行列,Iは単位行列である。また、重み係数18−1−1〜18−N−Mをゼロフォーシングで作成する場合、重み係数行列Wは上式(4)のσ2を0とすることで求められる。
ユーザ分離部19は、重み係数作成部17で算出された重み係数18−1−1〜18−N−Mを受け取ると、これをデータ/既知信号分離部4からの入力信号(各受信アンテナにおけるデータ信号6−1〜6−M)に複素乗算することで、ユーザ毎の信号20−1〜20−Nに分離する。各受信アンテナにおけるデータ信号6−mをrm,ユーザ分離後の信号20−nをynとすると、ユーザ分離部19では、次式(5)のようにしてユーザ分離を行う。
Figure 0005452174
ユーザ毎の信号(ユーザ分離後の信号)20−1〜20−Nは、それぞれ、対応するデータ位相補正部21−1〜21−Nに渡される。そして、データ位相補正部21−n(n=1〜N)は、ユーザ分離部19から入力された信号20−nに基づいて、位相変動量推定部11から受け取ったユーザ毎の位相変動量12−nの位相を補正する。位相補正は時間方向および周波数方向それぞれに対して行い、位相補正後の信号は、ユーザ毎の復調信号22−nとして出力される。ユーザnの位相補正量をφn,ユーザnの復調信号をy’nとすると、各データ位相補正部では次式(6)のようにして位相補正を行う。
Figure 0005452174
このように、本実施の形態のMIMO受信装置では、既知信号に基づいて位相変動量を推定し、この位相変動量の推定結果を用いて、受信信号をユーザ分離した後の信号に対するユーザ毎の位相補正を行うこととした。すなわち、ユーザ毎の位相変動補正を各受信アンテナにおける受信データ信号ではなく、受信信号をユーザ分離した後の信号に対して実行することとした。これにより、従来と同程度の復調性能を維持しつつ、位相変動補正にかかる処理量を削減することができる。具体的には、本実施の形態で示した方法を適用した場合、位相変動補正に要する処理がN回となるのに対して、各受信アンテナにおける受信データ信号に対して位相変動補正処理を行う場合(従来のMIMO通信装置における位相変動補正処理に相当)にはM×N回の処理が必要になるので、位相変動補正に要する処理量を「1/(受信アンテナ本数)」に削減することができる。
実施の形態2.
実施の形態2のMIMO受信装置について説明する。図3は、実施の形態2のMIMO受信装置の構成例を示す図である。ただし、実施の形態1のMIMO受信装置(図1参照)と同一の部分(各受信アンテナ〜重み係数作成部17までの部分)については省略している。本実施の形態では、図3を用いて、実施の形態1のMIMO受信装置と異なる部分(ユーザ分離部19以降の処理)について説明を行う。また、説明を簡略化するため、ユーザ数を2,受信アンテナ数を4とした場合の動作について示す。なお、以下の説明においては、必要に応じて、各ユーザをユーザ#1,ユーザ#2と呼んで区別する。
上述した実施の形態1においては、位相変動量12−1〜12−Nとして、複数の受信アンテナによる推定値から、ユーザ毎に1つの値を位相変動量として使用し、ユーザ毎に全受信アンテナにおける位相変動量を同じ値として扱ったが、受信アンテナ毎に位相変動量が大きく異なる場合には、位相変動補正による誤差が生じてしまう。そこで、本実施の形態では、位相変動量が同じ値として扱うことのできる受信アンテナの組が複数あるものとする(各アンテナの位相変動量を同じ値として扱うと問題が生じる場合の実施の形態について説明する)。
受信アンテナ間距離が小さいと、位相変動量は大きく変わらないため、受信アンテナ間距離が小さい受信アンテナ同士を1組として、同じ位相変動量を持つ受信アンテナとして扱うことができる。本実施の形態では、一例として、受信アンテナ1−1における位相変動量と受信アンテナ1−2における位相変動量を同じ値として扱うことができ、また、受信アンテナ1−3における位相変動量と受信アンテナ1−4における位相変動量を同じ値として扱うことができる場合について説明を行う。
位相変動量を全受信アンテナで異なる値として扱うと、ユーザ分離部19以降の処理を示した上記の式(5)および(6)は次式(7)のようになる。ここでψmnは、受信アンテナmにおけるユーザnの位相変動量である。本実施の形態で想定しているような、ユーザ数が2,受信アンテナ数が4の場合には、M=4,N=2となる。
Figure 0005452174
式(7)のように計算すると、位相変動量補正に要する演算が、M×N(=4×2)回必要となる。そこで、上述したように、受信アンテナ1−1における位相変動量と受信アンテナ1−2における位相変動量を同じ値,受信アンテナ1−3における位相変動量と受信アンテナ1−4における位相変動量を同じ値として扱うと、式(7)は次式(8)のように変形できる。ただし、ユーザn(n=1,2)の受信アンテナ1−1,1−2における位相変動量をΨ1n,受信アンテナ1−3,1−4における位相変動量をΨ2nとする。
Figure 0005452174
このようにすることで、位相変動補正に要する計算量をM/2×2(=4/2×2)回に低減することができる。
以上の動作について、図3を用いて説明する。なお、実施の形態1と同様の処理については説明を省略する。
図3に示したように、本実施の形態のMIMO受信装置において、ユーザ分離部19は、ユーザ分離処理部19−1および19−2を備える。また、データ位相補正部21−1は、位相補正部21−1−1および21−1−2と、加算部21−1−3とを備え、データ位相補正部21−2は、位相補正部21−2−1および21−2−2と、加算部21−2−3とを備える。
図3においては図示を省略している位相変動量推定部11では、受信アンテナ1−1および1−2における位相変動量12−n−1と、受信アンテナ1−3および1−4における位相変動量12−n−2(n=1,2)を求める。求めた位相変動量は、対応する位相補正部へ出力する。なお、求めた位相変動量は既知信号位相補正部13(図1参照)に対しても出力する。
ここで、位相変動量12−n−1,12−n−2の推定方法の一例について説明する。位相変動量12−n−1については、受信アンテナ1−1での受信信号(受信既知信号)から推定した位相変動量と受信アンテナ1−2での受信信号から推定した位相変動量を平均、または一方を選択、または重み付け加算することで、受信アンテナ1−1および1−2で共通の位相変動量12−n−1を求める。同様に、位相変動量12−n−2については、受信アンテナ1−3での受信信号から推定した位相変動量と受信アンテナ1−4での受信信号から推定した位相変動量を平均、または一方を選択、または重み付け加算することで、受信アンテナ1−3および1−4で共通の位相変動量12−n−2を求める。なお、本実施の形態では、受信アンテナ1−1と1−2の位相変動量を同じ値として扱うことができ、また受信アンテナ1−3と1−4の位相変動量を同じ値として扱うことができることが予め分かっているものとして説明を行うが、位相変動量推定部11は、各受信アンテナの位相変動量推定結果を比較して、同じ値として扱うことができるものを特定するようにしてもよい。すなわち、値の近い推定結果は同じ値として扱うことができると判断する。
ユーザ分離部19のユーザ分離処理部19−1および19−2では、データ/既知信号分離部4から入力される受信データ信号6−1〜6−4に対して重み係数作成部17から入力される重み係数18−1−1〜18−2−4を複素乗算することにより、ユーザ分離を行う(上式(8)右辺のwmnm+wm’nm’の部分に相当)。具体的には、図示したように、ユーザ分離処理部19−1が、受信データ信号6−1,6−2と重み係数18−1−1,18−1−2,18−2−1,18−2−2を複素乗算し、ユーザ分離処理部19−2が、受信データ信号6−3,6−4と重み係数18−1−3,18−1−4,18−2−3,18−2−4を複素乗算する。
データ位相補正部21−1,21−2の位相補正部21−1−1,21−1−2,21−2−1,21−2−2では、ユーザ分離部19でユーザ分離されたデータ信号20−1−1,20−1−2,20−2−1,20−2−2に対して、位相変動量推定部11で推定された位相変動量12−1−1,12−1−2,12−2−1,12−2−2を複素乗算する(上式(8)右辺のe-jΨ kn(k=1,2)乗算部分に相当)。具体的には、位相補正部21−1−1が信号20−1−1と位相変動量12−1−1を複素乗算し、その結果得られた信号(位相補正後のデータ信号)26−1−1を加算部21−1−3へ出力する。同様に、位相補正部21−1−2が信号20−1−2と位相変動量12−1−2を複素乗算し、位相補正後のデータ信号26−1−2を加算部21−1−3へ出力する。位相補正部21−2−1が信号20−2−1と位相変動量12−2−1を複素乗算し、位相補正後のデータ信号26−2−1を加算部21−2−3へ出力する。位相補正部21−2−2が信号20−2−2と位相変動量12−2−2を複素乗算し、位相補正後のデータ信号26−2−2を加算部21−2−3へ出力する。
データ位相補正部21−1,21−2の加算部21−1−3,21−2−3では、入力された2系統のデータ信号を加算し、ユーザ毎の復調信号を得る。具体的には、加算部21−1−3は、データ信号26−1−1とデータ信号26−1−2を加算して1番目のユーザ(ユーザ#1)の復調信号22−1を得る。また、加算部21−2−3は、データ信号26−2−1とデータ信号26−2−2を加算して2番目のユーザ(ユーザ#2)の復調信号22−2を得る。
なお、本実施の形態では、ユーザ数が2(送信アンテナが2本),受信アンテナが4本の場合について説明したが、さらに多くの受信アンテナを備えた場合にも適用可能である。その場合、3本以上の受信アンテナについて位相変動量を同じとして扱ってもよい。また、たとえば受信アンテナが5本の場合に、距離が近い2本と3本のグループに分ける、2本,2本,1本の3つのグループに分けるなどして、同じグループのアンテナについては位相変動量を同じとして扱うようにすることも可能である。すなわち、位相変動量の差が小さいアンテナ同士(たとえば距離が近いアンテナ同士)が同じグループとなるのであれば、複数のアンテナをどのようにグループ分けするかについては問わない(たとえば、受信アンテナが4本の場合に1本と3本に分けることも可能である)。
このように、本実施の形態のMIMO受信装置では、複数の受信アンテナのうち、位相変動量が同じ値として扱うことのできる受信アンテナの位相変動量を同じものとして扱って位相補正を行うこととした。これにより、複数の受信アンテナの中に位相変動量が大きく異なるものが含まれる場合であっても、位相変動補正の実行時に発生する誤差が増大するのを防止できるとともに、位相変動補正に要する処理量を従来よりも削減できる。
たとえば、位相変動量を同じ値として扱うことのできる受信アンテナの組をKとすると、各受信アンテナ(受信アンテナの総数をMとする)における受信データ信号に対して位相変動補正処理を行う場合(従来の場合に相当)と比較して、本実施の形態のMIMO受信装置では位相変動補正に要する処理量を「K/M」とすることができ、復調性能を維持しつつ、処理量を削減することができる。
なお、実施の形態1,2ともにLTEの上りリンクを例として説明を行ったが、これに限る必要はなく、どのようなMIMO受信装置に対しても、本発明は適用可能である。
以上のように、本発明にかかるMIMO受信装置は、無線通信システムに有用であり、特に、復調性能を維持しつつ位置変動補正にかかる処理量を従来よりも削減可能なMIMO受信装置に適している。
1−1〜1−M 受信アンテナ
3 FFT部
4 データ/既知信号分離部
7 既知信号レプリカ生成部
9 既知信号レプリカ乗算部
11 位相変動量推定部
13 既知信号位相補正部
15 チャネル推定部
17 重み係数作成部
19 ユーザ分離部
19−1,19−2 ユーザ分離処理部
21−1〜21−N データ位相補正部
21−1−1,21−1−2,21−2−1,21−2−2 位相補正部
21−1−3,21−2−3 加算部

Claims (2)

  1. MIMO(Multiple Input Multiple Output)受信装置であって、
    各受信アンテナで受信したそれぞれの受信信号から、データ信号と既知信号を抽出するデータ/既知信号分離手段と、
    前記抽出された既知信号に基づいて、各送信アンテナから送信されたそれぞれの信号の位相変動量を推定する位相変動量推定手段と、
    前記位相変動量の推定結果に基づいて、前記既知信号に基づき算出された伝搬路情報の位相を補正する既知信号位相補正手段と、
    前記位相が補正された後の伝搬路情報に基づいて、前記抽出されたデータ信号である、各送信アンテナからの送信データ信号が混在した信号、を送信アンテナごとのデータ信号に分離するデータ信号分離手段と、
    前記位相変動量の推定結果に基づいて、前記送信アンテナごとのデータ信号それぞれの位相を補正するデータ位相補正手段と、
    を備え
    前記データ位相補正手段は、前記データ信号の位相補正が終了後、送信アンテナが同じもの同士の位相補正後のデータ信号を加算することを特徴とするMIMO受信装置。
  2. 前記位相変動量推定手段は、各送信アンテナからの送信信号の位相変動量を受信アンテナごとに推定し、また、位相変動量が同じとみなせる受信アンテナが存在する場合には、同じとみなせる各受信アンテナで受信した信号のそれぞれの位相変動量に基づいて、同じとみなせる各受信アンテナで共通の位相変動量を算出し、
    前記データ位相補正手段は、前記位相変動量が同じとみなせる受信アンテナに対応するそれぞれのデータ信号の位相補正をまとめて行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のMIMO受信装置。
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