JP5451313B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。特に1つの写真画像が複数の領域に画像分割されている場合にも好ましいぼかし効果を有するぼかし画像を生成するための画像処理装置および画像処理方法に関する。
近年、デジタルカメラやスキャナ等のデジタル撮像装置が普及し、写真を電子データとしてコンピュータに取り込まれることが頻繁に行われるようになってきた。電子化された写真画像はコンピュータ上でアプリケーションを用いて編集されディスプレイやプリンタ等の出力装置で出力される。その際、写真画像の観察者にとってより見栄えよく表示されるよう、写真画像に発生している逆光や暗部ノイズなどの画質低下要因を補正してから出力装置にて出力することがよく行われている。
写真画像に対して実施される補正処理の一つにぼかし処理がある。ぼかし処理は、写真画像に発生したノイズを低減するために使われる。さらにぼかし処理は、Retinex理論を利用した局所的輝度補正(覆い焼き補正)を実現する際に、中間画像を生成するための処理としても使用されている。
ここで、Retinex理論を用いた局所的輝度補正について説明する。Retinex理論は、式1で示すように人間の視覚で感じる物体の明るさ分布Iは物体表面の反射率分布Rに照明光分布Lを掛け合わせた形で表現されるモデルをベースとしている(非特許文献1等参照)。
Figure 0005451313
Retinex理論のモデルでは、物体表面の反射率分布Rは物体に属する恒常的な性質であるため、例えば物体の明るさ分布Iに偏りが発生する逆光などの現象の要因は、物体表面の反射率分布Rではなく照明光分布Lにあるとみなす。写真画像から物体の明るさ分布Iを抽出し、照明光分布Lと物体表面の反射率分布Rに分離することができれば、照明光分布Lを補正することで逆光などの現象を改善することができる。
物体の明るさ分布Iから照明光分布Lを抽出するためのモデルとしてCenter/Surroundモデルが提唱されている。Center/Surroundモデルでは照明光分布Lは物体の明るさ分布Iの大局的な変化であると仮定する。そのため広範囲のGaussianフィルタを物体の明るさ分布Iにかけて強めのぼかし画像を生成するが、そのぼかし画像には写真画像における被写体内の緩やかな明るさ変化や被写体の輪郭が再現されてない。そのため、中範囲や小範囲のGaussianフィルタを物体の明るさ分布Iにかけて中度のぼかし画像と弱めのぼかし画像を生成し、これら弱め・中度・強めのぼかし画像を所定の比率で合成した画像を照明光分布Lの画像として扱う。このようにぼかし処理は写真画像の補正処理において重要な技術となっている。
ただし、ぼかし処理を単純には適用できないケースがある。例えばコンピュータのアプリケーションによって1枚の写真画像が複数の部分領域に画像分割されているケースでは、個々の分割画像にぼかし処理を適用すると再結合後に結合部で明るさの非連続などの不整合が発生してしまう。このようなケースに対して、特許文献1では、分割後に画素が重複している部分では加重平均をとってからぼかし処理を行うことで結合部での明るさの非連続の不整合を低減することを可能としている。
特登録03984346号公報
電気学会技術報告,第981号,2004年8月30日発行,21世紀のメディア情報・視覚技術,メディア情報・視覚技術調査専門委員会,p.41〜p.45
しかしながら、一般にアプリケーションは冗長な画素重複領域がないように画像を分割するため、特許文献1に開示されている手法を適用できるケースはあまりない。画素重複領域が無いように写真画像が複数の領域に画像分割されているケースでは、ぼかし処理を単純に適用すると2つの問題が発生する。1つ目の問題は、隣接する分割画像の分割境界付近では、ぼかしフィルタの計算時に互いの画素を参照しないためぼかしフィルタ処理後に画像を再結合すると結合部で明るさの非連続が生じてしまうことである。2つ目の問題は、分割境界の近辺ではぼかしフィルタの一部が処理対象の画像のからはみ出し、十分なぼかし効果のあるぼかし画像が得られないことである。
本発明は上記問題点を鑑み、写真画像が複数の部分領域に画像分割されたケースにおいて、分割画像を再結合した後も結合部で不整合が発生せず、かつ十分なぼかし効果が得られるぼかしフィルタ処理を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。すなわち、画像データを分割し、該分割された画像データのうちの第一の画像データ対して、前記第一の画像データの界外の画素の値を推定する画像境界外推定手段と、前記第一の画像データに隣接する前記分割された画像データのうちの第二の画像データよび前記画像境界外推定手段にて推定したの値を参照して、前記第二の画像データに対してフィルタ処理を行い、前記第の画像データに対するフィルタ処理後の画像データを生成する成手段とを有し、前記成手段は、前記第二の画像データにおける画像境界からの距離に応じて、前記第二の画像データと前記推定した画素の値との参照比率を変化させることを特徴とする。
本発明により、写真画像が複数の部分領域に分割されているような分割画像に対してフィルタ処理後に分割境界で画素値段差が発生することを抑制することが可能となる。さらに、画像が部分領域に分割されていない場合のフィルタ計算結果に近い値を得ることが可能となる。また、画像境界外の画素値を推定してフィルタ処理を実施することにより、十分なフィルタ面積が得られ、画像境界付近でも十分なぼかし効果を得ることが可能となる。
第一の実施形態に係る画像処理装置を含んだ画像形成システム構成図。 本実施形態に係る物理構成を示すブロック図。 本実施形態に係るプログラムのシステム構成を表すブロック図。 本実施形態に係るモジュール構成を示すブロック図。 本実施形態に係る局所的輝度補正部のモジュール構成を表すブロック図。 本実施形態に係る隣接連続画像取得部の処理手順を示したフロー図。 本実施形態に係る局所的輝度補正対象の画像と隣接連続画像の画像境界外推定領域を示す図。 本実施形態に係るGaussianフィルタの2次元空間分布を示す図。 本実施形態に係るぼかしフィルタ処理部における処理手順を示すフロー図。 本実施形態に係るぼかしフィルタを適用した様子を示す図。
<第一の実施形態>
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。第一の実施形態では、写真画像に対してプリンタドライバで局所的輝度補正を実施し、その写真画像をプリンタエンジンより出力する画像処理システムの一例について説明する。なお、本実施形態において、ぼかし処理をぼかしフィルタ処理と記載する。
[全体の概略説明]
図1は本発明の第一の実施形態に係る画像生成装置を含んだ画像形成システムの構成例を示すシステム構成図である。この画像形成システムは、データ伝送路101、コンピュータ102、ディスプレイ103、プリンタコントローラ104、プリンタエンジン105、画像生成装置106より構成される。コンピュータ102、プリンタコントローラ104、画像生成装置106はデータ伝送路101を介して互いにデータを通信する。コンピュータ102とディスプレイ103は互いに接続されており、コンピュータ102は動作中のアプリケーションの画面情報をディスプレイ103に送信して画面出力する。また、プリンタコントローラ104とプリンタエンジン105は互いに接続されており、プリンタコントローラ104はプリンタエンジン105に制御信号を送信してプリンタ出力を実施する。画像生成装置106はデジタルカメラなどの画像撮影装置やスキャナなどの画像読取装置を表している。
図2(a)はコンピュータ102の物理構成を示すブロック図である。コンピュータ102は、データ伝送路201、CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207より構成される。CPU202、RAM203、外部記憶装置204、ディスプレイインタフェース205、外部入力装置206、ネットワークインタフェース207はデータ伝送路201を介して互いにデータを通信する。コンピュータ102が起動すると、CPU202がアプリケーション実行プログラムを外部記憶装置204から読み込んでRAM203に格納しそのプログラムを実行する。CPU202が実行しているプログラムが画面表示コマンドに到達したら、ディスプレイインタフェース205に対して画面表示データを送信開始し、ディスプレイ103に画面を出力する。また、CPU202は外部入力装置206からのユーザ入力情報を監視し、ユーザ入力情報が入力された場合はプログラム中に定義されたユーザ入力情報に対応する処理を実行する。
図2(b)はプリンタコントローラ104の物理構成を示すブロック図である。プリンタコントローラ104は、データ伝送路501、CPU502、RAM503、外部記憶装置504、ネットワークインタフェース505、エンジンインタフェース506より構成される。CPU502、RAM503、外部記憶装置504、ネットワークインタフェース505、エンジンインタフェース506はデータ伝送路501を介して互いにデータを通信する。プリンタコントローラ104が起動すると、CPU502は実行プログラムを外部記憶装置504から読み込んでRAM503に格納しそのプログラムを実行する。
図3はCPU202が実行するプログラムのシステム構成を表すブロック図である。アプリケーション301は、ディスプレイインタフェース205や外部入力装置206を介してユーザと情報をやりとりし、外部記憶装置204に格納している写真画像を編集する。印刷指示をユーザから受け付けた場合、アプリケーション301は、オペレーティングシステム302を介してプリンタドライバ303に写真画像や付加文字情報の描画命令を出力する。プリンタドライバ303は、オペレーティングシステム302より描画命令を受け取ると描画命令に応じた印刷データを生成する。そしてさらにその印刷データをネットワークインタフェース207に出力することで、プリンタコントローラ104に印刷データを渡す。
図4(a)はプリンタドライバ303のモジュール構成を示すブロック図である。プリンタドライバ303は、描画命令取得部401、描画命令解釈部402、印刷命令作成部403、印刷データ出力部404、局所的輝度補正部405から構成される。描画命令取得部401は、オペレーティングシステム302から描画命令を受け取り、描画命令解釈部402に渡す。描画命令解釈部402は、描画命令取得部401から受け取った描画命令の種類を判別する。描画命令の種類が文字描画の場合、描画命令解釈部402は印刷命令作成部403に対して文字用の印刷命令を作成するように指示を出す。また、描画命令の種類が画像描画の場合、描画命令解釈部402は写真画像のデータを局所的輝度補正部405に渡して局所的輝度補正を適用し、その後に補正後のデータを印刷命令作成部403に渡して画像用の印刷命令を作成するよう指示を出す。印刷命令作成部403は描画命令解釈部402から受け取った印刷描画指示に従って印刷命令を作成し、印刷データとして印刷データ出力部404に出力する。その際、画像データには既に局所的輝度補正が既に処理済みであるという付加情報を印刷命令に追記する。印刷データ出力部404は、印刷命令作成部403より受け取った印刷データをネットワークインタフェース207に出力することで印刷データをプリンタコントローラ104に送信する。
図4(b)はCPU502で実行するプログラムのモジュール構成を示すブロック図である。プログラムは、印刷データ取得部601、印刷命令解釈部602、レンダリング処理部603、濃度値変換処理部604、二値化処理部605、エンジン制御部606、局所的輝度補正処理部607、カラーマッチング処理部608より構成される。印刷データ取得部601は、ネットワークインタフェース505が受信した印刷データを受け取り印刷命令解釈部602に出力する。次に印刷命令解釈部602は印刷データ取得部601から受け取った印刷命令の種類に応じて処理を切り替える。文字用の印刷命令を受け取った場合は、その文字の色情報をカラーマッチング処理部608に渡してプリンタエンジン105特有の色信号に変換し、レンダリング処理部603にレンダリング描画命令を出力する。画像用の印刷命令を受け取った場合は、まずその画像が局所的輝度補正処理済みの画像であるかを判定する。コンピュータ102から出力された印刷データの場合、印刷データに局所的輝度補正処理済みの情報が付加されているため、局所的輝度補正処理部607をスキップする。そしてカラーマッチング処理部608に画像の色情報を渡してプリンタエンジン105特有の色信号に変換し、レンダリング処理部603にレンダリング描画命令を出力する。レンダリング処理部603は印刷命令解釈部602から受け取ったレンダリング描画命令に従って1ページ分の画像メモリに描画する。レンダリング処理部603は処理中のジョブのレンダリング命令すべてを1ページ分の画像メモリに描画すると、その画像メモリを濃度値変換処理部604に出力する。濃度値変換処理部604は、レンダリング処理部603から受け取った画像メモリをプリンタエンジン105が扱う色材(インクやトナーなど)の濃度画像データに変換して二値化処理部605に出力する。二値化処理部605は濃度画像データをドット状のパターン画像に変換し、エンジン制御部606に出力する。エンジン制御部606は、ドット状のパターン画像を基にプリンタエンジン制御の指令をエンジンインタフェース506に出力する。これによりプリンタエンジン105にて画像がインク像やトナー像として紙面上に形成される。
[局所的輝度補正の詳細説明]
局所的輝度補正詳細のについて説明する。図5はプリンタドライバ303における局所的輝度補正部405のモジュール構成を表すブロック図である。局所的輝度補正部405は、画像取得部701、輝度色差変換部702、照明光分布推定部703、反射率分布推定部711、照明光分布補正部712、輝度信号補正部713、画像信号変換部714、画像出力部715より構成される。画像取得部701は、描画命令解釈部402から画像データを受け取り、輝度色差変換部702に出力する。輝度色差変換部702は画像データを輝度色差信号形式の画像データに変換する。輝度色差信号形式とは、例えばYUVという信号形式があり、Yが輝度値、UとVが色差(青色/赤色成分)を表す。一般にプリンタドライバ303や画像生成装置106で生成される画像データの信号はRGB信号形式(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)であることが多い。RGB信号形式からYUV信号形式への変換は以下の式2により計算する。
Figure 0005451313
輝度色差変換部702は、YUV信号形式に変換した画像データを照明光分布推定部703と反射率分布推定部711と輝度信号補正部713とに出力する。照明光分布推定部703は、画像データから照明光分布画像を後述の方法にて推定し、照明光分布画像を反射率分布推定部711と照明光分布補正部712とに出力する。反射率分布推定部711は、輝度色差変換部702から受け取った画像データの輝度成分と照明光分布推定部703とから受け取った照明光分布画像を用い、式1のRetinex理論に基づいて物体表面の反射率分布Rを推定する。すなわち、画像データのi行j列目の画素(i,j)における反射率分布R(i,j)は輝度信号分布I(i,j)(=Retinex理論における明るさ分布)と照明光分布L(i,j)から以下の式3を用いて求める。
Figure 0005451313
反射率分布推定部711は、算出した反射率分布画像を輝度信号補正部713に出力する。照明光分布補正部712は照明光分布推定部703より受け取った照明光分布画像を補正する。本実施形態において照明光分布補正部712では、一例として式4に示したγ=1.2のトーンカーブによって照明光分布画像を補正する。もちろん、これに限定するわけではなく、式4以外の補正方法でも構わない。
Figure 0005451313
照明光分布補正部712は補正後の照明光分布を輝度信号補正部713に出力する。輝度信号補正部713は反射率分布推定部711から受け取った反射率分布Rと照明光分布補正部712から受け取った補正後の照明光分布L’より、式1のRetinex理論に基づいて輝度色差変換部702より受け取った輝度信号分布I’を補正する。すなわち、画像データのi行j列目の画素(i,j)における補正後の輝度信号分布I’(i,j)(=Retinex理論における明るさ分布)は照明光分布L’(i,j)と反射率分布R(i,j)から以下の式5を用いて求める。
Figure 0005451313
輝度信号補正部713は、補正後の輝度色差信号形式の画像データを画像信号変換部714に出力する。画像信号変換部714は、輝度信号補正部より受け取った輝度色差信号の画像データを画像取得部701が受け取った時点の画像データの信号形式に戻すように変換する。例えば画像取得部701が受け取った画像信号がRGBカラー信号である場合、YUV信号形式からRGB信号形式に変換する。それには以下の式6を用いる。
Figure 0005451313
画像信号変換部714は、変換後の画像データを画像出力部715に出力する。画像出力部715は画像信号変換部714から受け取った画像データを描画命令解釈部402に出力する。
次に照明光分布推定部703について詳細に説明する。照明光分布推定部703は、隣接連続画像取得部704、画像一時記憶部705、画像境界外推定部706、広域ぼかしフィルタ処理部707、中域ぼかしフィルタ処理部708、小域ぼかしフィルタ処理部709、画像合成処理部710により構成される。隣接連続画像取得部704は、輝度色差変換部702から受け取った画像データと隣接連続する画像データを画像一時記憶部705内の画像データから抽出する。なお、この画像一時記憶部705に格納されている画像データは既に局所的輝度補正で参照され、図6を用いて後述する隣接連続画像取得部704にて格納された画像データである。
[隣接連続画像取得フロー]
隣接連続画像取得部704における処理手順を図6のフローチャートを用いて説明する。なお本フローに係るプリンタドライバ303のプログラムは、コンピュータ102の外部記憶装置204に記憶されており、RAM203に読み出されCPU202によって実行される。S801において、画像一時記憶部705に画像データが存在するかを確かめる。画像一時記憶部705に画像データが存在しない場合はS805に移る。画像一時記憶部705に画像データが存在する場合は、S802にて画像一時記憶部705内に存在する画像データを取り出す。次にS803では、その取り出した画像データが輝度色差変換部702より受け取った画像データの直前に位置する隣接連続の画像データかどうかを、画像データの幅が等しいかどうかで判定する。画像データの幅が互いに等しい場合は画像データが隣接連続であると判定し、S804に移る。次にS804で画像境界外推定部706に前記隣接連続する画像を出力する。一方、幅が等しくない場合は隣接連続ではないと判定し、何もせずS805に移る。そして次にS805で画像一時記憶部705内の画像データを全て削除する。次にS806にて輝度色差変換部702から受け取った画像データを複製し、画像一時記憶部705に格納する。最後にS807にて輝度色差変換部702より受け取った画像データを画像境界外推定部706に出力して一連の処理を終了する。なお、本処理フローでは、連続する画像データを当該画像データの幅を用いて判定したが、この方法に限定されるわけではなく、画像データにおける画素の画素情報などを用いて分割された画像が連続であることが判定できれば、他の手法を用いてもよい。
[画像境界外画素の推定]
画像境界外推定部706は、隣接連続画像取得部704より局所的輝度補正対象の画像データとそれに隣接連続する画像データを受け取り、それぞれの画像境界外の画素値を推定する。推定する範囲は、広域ぼかしフィルタ処理部707におけるぼかしフィルタ処理で使用するぼかしフィルタのサイズを包含する範囲である。図7に局所的輝度補正対象の画像データとそれに隣接する画像境界外画素のそれぞれの推定範囲を示す。ここで示す画像データは、それぞれ照明光分布を求める対象の画像データ901、画像データ901の画像境界902、907、画像データ901の推定領域903を有する。また、照明光分布を求める対象の画像データ901に隣接連続する画像データ904、画像データ904の画像境界905と907、画像データ904の推定領域906である。なお、便宜上、画像データ901を第一の画像データ、画像データ901に隣接連続する画像データ904を第二の画像データとも呼ぶ。分割前においては、画像データ901と画像データ904とは分割境界907で結合されていたことを意味している。また、画像データ901において上端側の境界外画素を推定していないのは、上に隣接接続する画像データ904を参照すれば事足りるためである。画像データ904において上端側の境界外画素を推定していないのは、画像が分割されていない場合にもその領域はぼかしフィルタ処理の計算対象に含まれていないためである。もちろんその領域の境界外画素を推定し、ぼかしフィルタ処理の計算対象としてもよい。画像データ901の推定領域903と画像データ904の推定領域906の範囲は、広域ぼかしフィルタ処理部707で使用するぼかしフィルタのサイズをKとすると、画像境界からの距離がK/2画素までの範囲である。画像の境界外画素を推定する方法には様々な方法が知られているが、本実施形態では画像境界の画素値と等しい値がずっと伝播して連続するとして画像境界外の画素を算出する。もちろん、推定方法に関しては、これに限定するわけではなく、他の方法を用いて、画像部分に応じた推定領域906を推定してよい。画像境界外推定部706は、画像データとそれに隣接連続する画像データの画像境界外を推定した画像データを広域ぼかしフィルタ処理部707と中域ぼかしフィルタ処理部708と小域ぼかしフィルタ処理部709に出力する。
広域ぼかしフィルタ処理部707、中域ぼかしフィルタ処理部708、小域ぼかしフィルタ処理部709は、受け取った画像データとその隣接連続画像データとその推定した画像データを参照しながら、画像データに対してぼかしフィルタ処理を実施する。各ぼかしフィルタ処理部で異なるのは用いるぼかしフィルタのサイズである。いずれの処理部でもぼかしフィルタとしてGaussianフィルタを用いるが、そのGaussianフィルタの計算式Filter(x,y)は式7のように示される。
Figure 0005451313
ここで、x,yはGaussianフィルタの中央画素を原点とした場合のx行y列目の画素の値である。図8にGaussianフィルタの2次元空間分布を示す。GaussianフィルタにおけるGaussian(x,y)の値の範囲は0から1.0の範囲にあるが、整数に変換して計算効率を上げるためにConstをかけたFilter(x,y)を実際のぼかしフィルタとして用いる。Constの値としては本実施形態では一例として216(=65536)を用いるが、それ以外の値でも構わない。実際にぼかしフィルタ処理を計算する場合は式7の計算を毎回行うのではなく、K×Kの行列メモリを用意して計算結果Filter(p,q)を記憶しておく。このKは前述のぼかしフィルタのサイズを意味する。Kは、ぼかしフィルタの値を無視しても問題ない値を設定する。広域ぼかしフィルタ処理部707では広い範囲でのぼかし効果を得ることが目的であるため、Kを大きくした行列メモリを用意し、σの値を大きくして(本実施形態では一例としてK=800、σ=300)、式7のFilter(p,q)を算出する。また、小域ぼかしフィルタ処理部709では狭い範囲でのぼかし効果を得ることが目的であるため、Kを小さくした行列メモリを用意し、式7のσの値を小さくして(本実施形態では一例としてK=60、σ=20)、式7のFilter(p,q)を算出する。中域ぼかしフィルタ処理部708では、本実施形態では、一例としてK=200、σ=80を採用する。
[ぼかしフィルタ処理]
次に、広域ぼかしフィルタ処理部707、中域ぼかしフィルタ処理部708、小域ぼかしフィルタ処理部709におけるぼかしフィルタの処理手順を図9のフローチャートを用いて説明する。なお本フローに係るプリンタドライバ303のプログラムは、コンピュータ102の外部記憶装置204に記憶されており、RAM203に読み出されCPU202によって実行される。S1101にてぼかしフィルタの中央画素(注目画素)の縦方向の座標(原点は画像データ901の左上隅の点)であるiを定義し、1で初期化する。次にS1102にてiが画像データの高さ(画像データの縦方向の大きさ)以下の値であるかどうかを判定する。iが画像データの高さよりも大きい値である場合は処理を終了する。iが画像データの高さ以下の値である場合、S1103に進む。S1103では、局所的輝度補正対象の画像データの実画素と隣接連続する画像データの推定画素とが重複して存在している領域において、推定画素対実画素の参照の比率を所定の算出方法から決定する。この比率を「a:(1−a)」と定義すると、本実施形態では比率aを式8より決定する。
Figure 0005451313
式8は比率aの値は画像境界から離れるほど(iが大きくなるほど)小さくなることを意味している。比率aを求める式としてはiが大きくなるにつれて比率aが小さくなる式であれば式8以外の式でも構わない。式8により、画像境界からぼかしフィルタのサイズの半分以上離れると、比率aは0となり推定画素を全く参照しないでぼかしフィルタ処理を実施する。次にS1104にてぼかしフィルタの中央画素(注目画素)の横方向の座標(原点は画像データ901の左上隅の点)であるjを定義し、1で初期化する。次にS1105ではjが画像データの幅(画像データの横方向の大きさ)以下の値であるかどうかを判定する。jが画像データの幅よりも大きい値である場合はS1108に進んで変数iを1増加し、S1102にループバックする。また、jが画像データの幅以下の値である場合、S1106に進んで。画素(i,j)を注目画素とするぼかしフィルタ処理を実施する。このぼかしフィルタ処理Filtering(i,j)の計算式を式9で表す。式9において、Filter(p,q)は式7で求めたGaussianフィルタ、ICurrent(x,y)は局所的輝度補正対象の画像データに属する画素値、ISerial(x,y)は隣接連続する画像データの画素値、を表す。Value(x,y)はぼかしフィルタが参照する画素値を表す。また、
Figure 0005451313
のケースは局所的輝度補正対象の画像データの実画素と隣接連続する画像データの推定画素とが重複している領域を表す。重複している領域においては、式8にて求めた比率aに基づいて、加重平均をとる。その結果、式9により、各画素に対して参照する値を求める。
Figure 0005451313
式9による、ぼかしフィルタ処理が完了したらS1107に進む。S1107では変数jを1増加させてS1105にループバックする。
広域ぼかしフィルタ処理部707、中域ぼかしフィルタ処理部708、小域ぼかしフィルタ処理部709は図9の処理フローに従って、それぞれぼかし画像を生成した後、画像合成処理部710に出力する。
画像合成処理部710では、上記3つのぼかし画像を合成することで、局所的輝度補正に必要な「オブジェクトの輪郭を残しつつ小さな輝度変化をぼかした大局的な輝度分布」という特徴をもつ照明光分布を生成する。本実施形態では、一例として式10に従った画素値の重み平均をとってぼかし画像を合成する。もちろん式10以外の式を用いてもかまわない。
Figure 0005451313
Filteringl、Filteringm、Filteringsはそれぞれ広域ぼかしフィルタ処理部707で生成したぼかし画像、中域ぼかしフィルタ処理部708で生成したぼかし画像、小域ぼかしフィルタ処理部709で生成したぼかし画像を表す。L(i,j)は上記3つのぼかし画像を合成した照明光分布画像を表す。
図10(a)を用いて図9に示したフローチャートによる画像処理の様子を説明する。照明光分布を求める対象の画像データ901とその推定領域903、そしてその画像データに隣接する画像データ904と推定領域906に対して3種類のぼかしフィルタ処理を実施する。その際の処理の様子を右側の断面図に示す。断面図より推定領域906と画像データ901がオーバーラップしていることがわかる。そこに各ぼかしフィルタ(1201、1202、1203)を適用する際、画像データがオーバーラップしていない領域は通常のぼかしフィルタ計算を行うが、推定領域906と画像データ901がオーバーラップしている領域では重み平均を取る。その際、重み比率aは、ぼかしフィルタの中心画素と分割境界907の距離iを用いて式8により算出する。これにより、ぼかしフィルタが分割境界907から離れるほどに推定領域906の重みは徐々に減少し、照明光分布を求める対象の画像データ901の重みが徐々に増加することになる。なお、本実施形態において、ぼかしフィルタ処理は、広域、中域、小域としての3つの処理を実行しているが、これに限定するものではなく、必要に応じてフィルタの数を増減してもよい。なお、その際には、式10にて実現する「オブジェクトの輪郭を残しつつ小さな輝度変化をぼかした大局的な輝度分布」という特徴も併せて考慮する必要がある。
以上より、第一の実施形態によれば、ぼかしフィルタが画像データの境界外に出てしまう場合には画像境界外の画素値を推定してぼかしフィルタ処理を実施するため、十分なぼかしフィルタ面積が得られ、画像境界付近でも十分なぼかし効果を得ることが可能となる。さらに、画像データにぼかしフィルタ処理をかける際にぼかしフィルタ処理を既に実施した隣接画像データの元データおよびその画像外推定画素を参照してぼかしフィルタ処理を行っている。これにより、写真画像が複数の部分領域に分割されているような分割画像に対してぼかしフィルタ処理後に分割境界で画素値段差が発生することを抑制することが可能となる。さらに、ぼかしフィルタ処理をかけようとしている画像データと、既に実施した隣接画像データの画像外推定画素がオーバーラップしている領域では、画像境界から離れるほど、ぼかしフィルタ処理時における推定画素の比率を小さくしている。これにより、画像が部分領域に分割されていない場合のぼかしフィルタ計算結果に近い値を得ることが可能となる。
<第二の実施形態>
第一の実施形態では広域ぼかしフィルタ処理部707と中域ぼかしフィルタ処理部708と小域ぼかしフィルタ処理部709において、局所的輝度補正対象の画像データの実画素と隣接連続する画像データの推定画素との重みの比率aの算出方法は同じであった。
第二の実施形態は第一の実施形態と異なり、ぼかしフィルタ処理の種類に応じて比率aの算出方法を切り替えることを特徴とする。小域ぼかしフィルタ処理部709では比率aが早く小さくなるように算出する。一方広域ぼかしフィルタ処理部707や中域ぼかしフィルタ処理部708ではぼかしフィルタ処理後の照明光分布に分割境界付近で段差が発生することを抑制するため、比率aは緩やかにと小さくなるように算出する。比率aの算出の例を式11に示す。
Figure 0005451313
図10(b)を用いて第二の実施形態における図9のフローチャートにおける画像処理の様子を説明する。照明光分布を求める対象の画像データ901とその推定領域903、そしてその画像データに隣接する画像データ904と推定領域906に対して3種類のぼかしフィルタ処理を実施する。その際の処理の様子を右側の断面図に示す。断面図より推定領域906と画像データ901がオーバーラップしていることがわかる。そこに各ぼかしフィルタ(1201、1202、1203)を適用する際、画像データがオーバーラップしていない領域は通常のぼかしフィルタ計算を行うが、推定領域906と画像データ901がオーバーラップしている領域では重み平均を取る。その際、重み比率aは、ぼかしフィルタの中心画素と分割境界907との距離iを用いて式11により算出する。このとき、小域ぼかしフィルタ処理部709での比率aは広域ぼかしフィルタ処理部707と中域ぼかしフィルタ処理部708の比率aよりも早く減少するように計算される。
この第二の実施形態によれば、小域ぼかしフィルタ処理部のぼかしフィルタ処理において、分割境界から離れると比率aの値をすぐに小さくするため、推定領域では推定が難しいエッジを実画素から抽出ことが可能となる。これにより、第一の実施形態における効果に加え、ぼかし画像合成後の照明光分布画像にオブジェクトの輪郭が維持され、Retinexとして、より望ましい照明光分布を得ることが可能となる。
<第三の実施形態>
第一の実施形態および第二の実施形態では局所的輝度補正をプリンタドライバ303内で実施する形態を説明したが、第三の実施形態ではプリンタコントローラ104内で局所的輝度補正を実施する画像処理システムの例を説明する。
プリンタコントローラ104内のCPU502で実行するプログラムのモジュール構成を示す図4(b)において、印刷命令解釈部602は印刷データ取得部から受け取った印刷命令の種類を解釈する。受け取った印刷命令が画像用の印刷命令であると判定した場合は、まずその画像が局所的輝度補正処理済みの画像データであるかを判定する。処理中のデータがコンピュータ102から出力された印刷データの場合、印刷データに局所的輝度補正処理済みの情報が付加されているため、局所的輝度補正処理部607をスキップする。これは、二重に局所的輝度補正が掛かることを防止するためである。一方、処理中のデータが画像生成装置106から出力された画像データの場合、印刷データに局所的輝度補正処理済みの情報が付加されていないため、局所的輝度補正処理部607に画像データを渡して局所的輝度補正を実施する。局所的輝度補正処理部607の処理はプリンタドライバ303における局所的輝度補正部405の処理と全く同一である。局所的輝度補正処理部607は画像データに対して局所的輝度補正を実施すると印刷命令解釈部602に画像データを出力し、次いで印刷命令解釈部602はカラーマッチング処理部608に画像の色情報を渡してプリンタエンジン105特有の色信号に変換する。そしてレンダリング処理部603に画像データとレンダリング描画命令を出力する。以降の処理は図4(b)について説明した第一の実施形態と全く同一である。
第三の実施形態によれば、第一の実施形態、及び第二の実施形態における効果に加え、同一の画像データに対して二重の局所的輝度補正を防止しつつも、未補正の画像データに対してはプリンタコントローラ側で局所的輝度補正を実施することが可能である。
<その他の実施形態>
上記実施形態では画像データの輝度信号に対して局所的輝度補正を実施したが、画像データの信号は何でもよく、例えばRGB画像データの各カラー信号に対して局所的輝度補正を実施してもよい。また、上記実施形態でGaussianフィルタを用いたぼかしフィルタ処理を適用したが、ぼかし効果のあるぼかしフィルタであれば何でもよく、例えば値が一律のぼかしフィルタを用いてぼかしフィルタ処理を実施しても良い。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 画像データを分割し、該分割された画像データのうちの第一の画像データに対して、前記第一の画像データの境界外の画素の値を推定する画像境界外推定手段と、
    前記第一の画像データに隣接する前記分割された画像データのうちの第二の画像データおよび前記画像境界外推定手段にて推定した画素の値を参照して、前記第二の画像データに対してフィルタ処理を行い、前記第二の画像データに対するフィルタ処理後の画像データを生成する生成手段と
    を有し、
    前記生成手段は、前記第二の画像データにおける画像境界からの距離に応じて、前記第二の画像データと前記推定した画素の値との参照比率を変化させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段におけるフィルタ処理は、Gaussianフィルタを用いた処理であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段におけるフィルタ処理は、前記画像データに対してサイズが異なるぼかしフィルタを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記ぼかしフィルタの種類に応じて、前記第二の画像データと前記推定した画素の値との参照比率を決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 分割された前記画像データのうち、ぼかし処理を適用する第一の画像データと前記第一の画像データの直前に隣接連続する第二の画像データのそれぞれに対して、当該画像データの画像境界外の画素の値を推定する画像境界外推定手段と、
    前記第一の画像データ、前記第二の画像データ、および前記画像境界外推定手段にて推定した推定画素の値を参照して、サイズの異なるぼかしフィルタを用いて複数のぼかし処理を行い、前記第一の画像データに対する複数のぼかし画像データを生成するぼかし画像生成手段と、
    前記ぼかし画像生成手段より生成した複数のぼかし画像を所定の比率で合成し、1つの画像データを生成する画像合成手段と
    を有し、
    前記推定画素は、前記第一の画像データと前記第二の画像データそれぞれに応じて、当該画像データの画像境界の画素に連続する値を有する画素であり、
    前記ぼかし画像生成手段は、
    前記ぼかし処理において、対応する前記第一の画像データの画素と前記第二の画像データの推定画素とを参照する際、前記第二の画像データにおける画像境界から離れるほど、前記第二の画像データの推定画素の値に対する参照の重み付けを徐々に減少させ、
    前記第二の画像データにおける画像境界から離れるほど、前記第一の画像データの画素の値に対する参照の重み付けを徐々に増加させ、
    各画素の値に対する当該重み付けに応じた加重平均を参照する画素値とすることを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記ぼかし画像生成手段における前記ぼかし処理は、Gaussianフィルタを用いた処理であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記ぼかし画像生成手段は、
    前記第一の画像データの画素と前記第二の画像データの推定画素とが重複する画素を参照する際、前記第二の画像データの推定画素の値に対する重み付け、および前記第一の画像データの画素の値に対する重み付けの計算方法を、前記複数のぼかし処理にて用いる前記ぼかしフィルタの種類に応じて所定の計算方法のうちから決定し、画像生成をすること、
    を特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 画像データを分割し、該分割された画像データのうちの第一の画像データに対して、前記第一の画像データの境界外の画素の値を推定する画像境界外推定工程と、
    前記第一の画像データに隣接する前記分割された画像データのうちの第二の画像データおよび前記画像境界外推定工程にて推定した画素の値を参照して前記第二の画像データに対してフィルタ処理を行い、前記第二の画像データに対するフィルタ処理後の画像データを生成する生成工程と、
    を有し、
    前記生成工程において、前記第二の画像データにおける画像境界からの距離に応じて、前記第二の画像データと前記推定した画素の値との参照比率を変化させることを特徴とする画像処理方法。
  9. 分割された前記画像データのうち、ぼかし処理を適用する第一の画像データと前記第一の画像データの直前に隣接連続する第二の画像データのそれぞれに対して、当該画像データの画像境界外の画素の値を推定する画像境界外推定工程と、
    前記第一の画像データ、前記第二の画像データ、および前記画像境界外推定工程にて推定した推定画素の値を参照して、サイズの異なるぼかしフィルタを用いて複数のぼかし処理を行い、前記第一の画像データに対する複数のぼかし画像データを生成するぼかし画像生成工程と、
    前記ぼかし画像生成工程より生成した複数のぼかし画像を所定の比率で合成し、1つの画像データを生成する画像合成工程と
    を有し、
    前記推定画素は、前記第一の画像データと前記第二の画像データそれぞれに応じて、当該画像データの画像境界の画素に連続する値を有する画素であり、
    前記ぼかし画像生成工程では、
    前記ぼかし処理において、対応する前記第一の画像データの画素と前記第二の画像データの推定画素とを参照する際、前記第二の画像データにおける画像境界から離れるほど、前記第二の画像データの推定画素の値に対する参照の重み付けを徐々に減少させ、
    前記第二の画像データにおける画像境界から離れるほど、前記第一の画像データの画素の値に対する参照の重み付けを徐々に増加させ、
    各画素の値に対する当該重み付けに応じた加重平均を参照する画素値とすることを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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